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Title:
X-RAY IMAGE PHOTOGRAPHING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075172
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an X-ray image photographing system capable of stable photographing by accurately knowing the timing of X-ray irradiation even if an X-ray generator is not remodeled and realizing a standby mode in which battery power consumption can be reduced. The X-ray image photographing system comprises a current detecting unit (42) for detecting an electric current supplied to an X-ray generator for generating X-rays by applying an electron beam to a rotary anode by being attached to an external power supply line for supplying power to the X-ray generator and a control means for performing control so as to (1) switch an X-ray image detector (6) from a standby mode to a photographing mode and shift a detection element of an image detecting unit from a charge sweeping-out state to a charge storage state according to the detected value from the current detecting unit (42) accompanying the start of rotation of the rotary anode and (2) shift the detection element of the image detecting unit to a charge read state according to the detected value from the current detecting unit (42) accompanying the stop of irradiation of the X-ray generator (3).

Inventors:
EGUCHI YOSHIHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071006
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
November 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KONICA MINOLTA MED & GRAPHIC (JP)
EGUCHI YOSHIHIKO (JP)
International Classes:
A61B6/00; G01T1/20; G03B42/02
Foreign References:
JP2000284058A2000-10-13
JPH07153590A1995-06-16
JPH09294229A1997-11-11
JPH09131337A1997-05-20
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Claims:
回転陽極に電子線を当てることによりX線を発生させるX線発生装置に電源を供給する外部電源供給ラインに取り付けて該X線発生装置へ供給する電流を検出する電流検出部と、被検体に向けて照射されたX線を電荷信号に変換して蓄積する検出素子を二次元状に配置した画像検出部と、各部に電力を供給する電源部であって、画像データの取得が可能な撮影モードと供給電力が該撮影モードよりも少ない待機モードとの切り換えに応じて供給電力を切換え可能である電源部と、を備えたX線画像検出装置と、制御手段と、を有するX線画像撮影システムであって、前記制御手段は、(1)前記回転陽極の回転開始に伴う前記電流検出部からの検出値に基づいて前記X線画像検出装置を前記待機モードから前記撮影モードへの切換えを行うとともに、前記画像検出部の検出素子を電荷掃き出し状態から電荷蓄積状態へ移行させ、(2)X線発生装置の照射停止に伴う前記電流検出部からの検出値に基づいて前記画像検出部の検出素子を電荷読み出し状態へ移行させるよう制御させることを特徴とするX線画像撮影システム。
前記電流検出部は1~1000μsecのサンプリング周期で電流の検出を行うことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のX線画像撮影システム。
前記X線画像検出装置と無線通信可能な無線通信部と、を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のX線画像撮影システム。
前記制御手段は、前記X線画像検出装置が取得した画像データを前記無線通信部により無線通信で送信させ、画像データ送信後に前記撮影モードを前記待機モードに切り換えさせることを特徴とする請求の範囲第3項に記載のX線画像撮影システム。
更に、回転陽極に電子線を当てることによりX線を発生させるX線発生装置を有することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1項に記載のX線画像撮影システム。
Description:
X線画像撮影システム

 本発明は、被検体にX線を照射し被検体を 透過したX線を検出するX線画像撮影システム 関する。

 被検体にX線を照射し、被検体を透過した X線を検出してX線画像を得る方法としては、 年、デジタル方式のX線撮像装置が用いられ ている。このようなX線撮像装置としては、 わゆるFPD(Flat Panel Detetector)がある。

 FPDとは、基板上に複数の検出素子を2次元 的に配列したものであり、被検体を透過した X線が蛍光体(シンチレータ)に照射され、照射 されたX線量に応じて発光する可視光を検出 子により電荷に変換してフォトダイオード 蓄積し、フォトダイオードに蓄積した電荷 読み出すことによりX線画像を得るものであ 。

 このようなFPDにおいては、X線の照射がさ れていない場合にも、フォトダイオードに微 量の電荷が蓄積する現象がある。いわゆる暗 電流と称されるものであるが、この暗電流現 象によりフォトダイオードに蓄積された電荷 は、X線画像を得る上ではノイズとなり画像 悪影響を及ぼす。この暗電流の影響を極力 なくするためには、撮影時にはFPDはX線発生 置と同期をとる必要がある。ここでいう同 とは、(1)X線発生装置からのX線照射前にFPD フォトダイオードの電荷をリセットさせて き、(2)X線照射開始に合わせてフォトダイオ ドを電荷蓄積状態にし、(3)X線照射停止に合 わせてフォトダイオードに蓄積した電荷の読 み出しを行うものである(特許文献1参照)。

 同期をとるためには、FPD側ではX線発生装 置からX線照射に関する制御信号を受信する とにより解決することが可能である。そし 、そのためにはX線発生装置から外部インタ フェイスにより制御信号を得るようにする 、あるいはX線発生装置に改造を加え内部回 路から制御信号をモニターする必要がある。 しかし、前者の場合には外部インターフェイ スが公開されている必要があり、後者の場合 には法律上の制限及び、改造が技術的に困難 な場合がある。

 特許文献2に開示されたX線画像撮影装置 おいてはX線発生装置に、X線管に高電圧を印 加する高電圧回路の高圧変圧器の一次側への 供給電流を、磁界強度の信号で検出する電流 検出手段を設けている。そして当該電流検出 手段に出力によりX線の発生期間を示す曝射 号を発生する曝射信号発生手段を設け、当 曝射信号発生手段からの曝射信号に基づい 撮像素子からのX線像読込を開始させている

 このようにすることにより既存のX線装置に 対して高圧回路の結線を変更することなく、 X線撮影動作と画像読出動作との連携を図っ いる。

特開平9-131337号公報

特許第3096384号公報

 特許文献2に開示されたX線画像撮影装置 おいては、X線の発生期間を示す曝射信号の を発生させている。このために、曝射信号 受信した場合には即時撮影を行わなければ らず、X線画像撮影装置を常に撮影可能状態 にしておく必要がある。

 一方で、FPDとしては近年持ち運び可能で 線通信できる可搬型のFPDが用いられるよう なってきている。そして可搬型のFPDにおい は、ケーブルレスとするために電源供給は の内部のバッテリから行う必要がある。こ ような場合には、バッテリの消費電力を低 化するためには撮影しない場合には消費電 が少ない待機モードにしておくことが好ま い。

 本発明は上記問題に鑑み、X線発生装置を 改造しなくても、X線照射のタイミングを正 に知ることにより撮影を安定して行うこと 可能で、更にバッテリの消費電力を少なく る待機モードを実現可能なX線画像撮影シス ムを得ることを目的とする。

 上記の目的は、下記に記載する発明によ 達成される。

 1.回転陽極に電子線を当てることによりX を発生させるX線発生装置に電源を供給する 外部電源供給ラインに取り付けて該X線発生 置へ供給する電流を検出する電流検出部と 被検体に向けて照射されたX線を電荷信号に 換して蓄積する検出素子を二次元状に配置 た画像検出部と、各部に電力を供給する電 部であって、画像データの取得が可能な撮 モードと供給電力が該撮影モードよりも少 い待機モードとの切り換えに応じて供給電 を切換え可能である電源部と、を備えたX線 画像検出装置と、制御手段と、を有するX線 像撮影システムであって、前記制御手段は (1)前記回転陽極の回転開始に伴う前記電流 出部からの検出値に基づいて前記X線画像検 装置を前記待機モードから前記撮影モード の切換えを行うとともに、前記画像検出部 検出素子を電荷掃き出し状態から電荷蓄積 態へ移行させ、(2)X線発生装置の照射停止に 伴う前記電流検出部からの検出値に基づいて 前記画像検出部の検出素子を電荷読み出し状 態へ移行させるよう制御させることを特徴と するX線画像撮影システム。

 2.前記電流検出部は1~1000μsecのサンプリン グ周期で電流の検出を行うことを特徴とする 1.に記載のX線画像撮影システム。

 3.更に、回転陽極に電子線を当てること よりX線を発生させるX線発生装置を有するこ とを特徴とする1.又は2.に記載のX線画像撮影 ステム。

 本発明によれば、X線発生装置を改造しな くても、X線照射のタイミングを正確に知る とにより撮影を安定して行うことが可能で 更にバッテリの消費電力を少なくする待機 ードを実現可能なX線画像撮影システムを得 ことが可能となる。

実施形態に係るX線画像撮影システムの 概略構成図である。 コントローラ4の要部構成を示すブロッ ク図である。 FPD6の斜視図である。 撮像パネル62及びその周辺の回路構成 示す模式図である。 図5(a)は、FPD6の状態遷移図であり、図5( b)は撮影モード時におけるFPD6の撮像パネル62 状態遷移図を表したものである。 第1の実施形態に係るX線画像撮影シス ムの制御フローである。 X線発生装置3の各作動状態における電 検出部42の出力波形の例である。 図7の出力波形の一部を拡大した拡大図 である。 第2の実施形態に係るX線画像撮影シス ムの制御フローである。 第2の実施形態に係るX線画像撮影シス ムの制御フローである。

符号の説明

 3 X線発生装置
 30 外部電源供給ライン
 33 回転陽極
 32 フィラメント
 4 コントローラ
 42 電流検出部
 40 制御部
 49 通信部
 5 無線アクセスポイント
 6 FPD
 62 撮像パネル
 60 制御部
 66 記憶部
 609 走査駆動回路
 620 検出素子(受光素子)
 623 走査線
 624 信号線
 608 信号選択回路
 609 走査駆動回路
 632 初期化トランジスタ
 672 レジスタ

 本発明を実施の形態に基づいて説明する 、本発明は該実施の形態に限られない。

 図1は、実施形態に係るX線画像撮影シス ムの概略構成図である。

 X線画像撮影システムは、X線発生装置3、 ントローラ4、FPD6、撮影台11、無線アクセス ポイント5を備えている。PSは電源であり、例 えば100Vの交流の商用電源である。7はコンソ ルであり制御部及び表示部を備えており、 ントローラ4との通信により、受信したX線 像データを表示したり、被検者の情報や撮 部位などの情報からなる撮影オーダを送信 たりする。撮影室100の内部に設けられた無 アクセスポイント5では、FPD6と無線通信を行 う。

 [X線発生装置3]
 X線発生装置3は、商用電源等の外部の電源PS からの電源を供給する外部電源供給ライン30 フィラメント32、フィラメント32に高圧を印 加する高圧電源31、回転陽極33、操作部34、操 作ボタン35からなる。

 外部電源供給ライン30には後述の電流検 部42が取り付けられる。回転陽極33はロータ るいはターゲットとも称されるものであり 重金属からなり、不図示の駆動モータによ 所定の回転数で回転される。フィラメント3 2に高圧電源31により高電圧、例えば20kv~150kv 印加することにより電子線を発生させ、電 線を加速して回転陽極33に衝突させることに よりX線を発生させる。

 操作部34ではX線の照射範囲、照射するX線 量等の設定を行う、操作ボタン35を操作者が し下げることにより、撮影台11上の被検者12 に対してX線の照射が開始される。操作者が 作ボタンを押し下げたことにより発生した 号により回転陽極33の回転が始まり、所定の 回転数に到達し定常回転となった後に、フィ ラメント32に高電圧を印加してX線の照射を開 始する。なお操作ボタンを2段回押しできる うにして1回目の半押しでは回転陽極33の回 を開始し、続く2回目の全押しによりフィラ ント32に高電圧を印加してX線の照射を開始 るようにしてもよい。

 [コントローラ4]
 図2は、コントローラ4の要部構成を示すブ ック図である。コントローラ4は、図2に示す ように、制御部40、電流検出部42、RAM(Random Ac cess Memory)45、ROM(Read Only Memory)46、表示部47、 入力操作部48、通信部49、記憶部44等を備えて 構成されており、各部はバス41により接続さ ている。

 制御部40は、CPU(Central Processing Unit)等か 構成され、ROM46に格納される所定のプログラ ムを読み出してRAM45の作業領域に展開し、当 プログラムに従って各種処理を実行するよ に構成されている。

 表示部47は、例えば、LCD(Liquid Crystal Displ ay)を備えて構成され、コンソール7から受信 た前述の撮影オーダ情報その他の各種の情 を表示するものである。

 入力操作部48は、前記表示部47の表示画面 を覆う透明なシートパネルに、指又は専用の スタイラスペンで触れることにより入力され る位置情報を入力信号として制御部40に出力 る、いわゆる、タッチパネルにより構成さ ている。

 通信部49では、無線アクセスポイント5を 由してFPD6と通信を行ったり、コンソール7 通信を行ったりする。記憶部44には、通信部 49を経由して取得した放射線画像データが保 される。

 電流検出部42は、外部の電源PSからX線発 装置3への電源供給を行う外部電源供給ライ 30、を流れる交流電流によって発生する磁 を検出することにより、X線発生装置3へ流れ る電流を測定する。

 また、このような方式で電流を検出して るので測定対象の外部電源供給ライン30に して、電線の被覆をはがす等の改造を行わ に、その電流を測定することが可能となっ いる。

 更に、電流検出部42では1~1000μsecのサンプ リング周期で電流の検出を行っている。これ は測定される電流の変化がパルス状に所定の 周期で発生するために、当該パルス状の電流 変化を検出するためである。

 [X線画像検出装置6]
 X線画像検出装置6(以下、単にFPD6という)は X線発生装置3からの照射放射線量に対する検 査対象(患者)の放射線透過率分布に従った放 線量を検出することにより、放射線画像デ タを取得するものである。カセッテにフラ トパネルディテクタ(Flat Panel Detector:FPD)と 呼ばれる撮像パネルが収容されてなる可搬 のカセッテFPD装置である。

 以下、図3及び図4を用いて、FPD6の構造に いて説明する。図3は、FPD6の斜視図である 図3に示すように、FPD6は、内部を保護する筐 体61を備えており、カセッテとして可搬可能 構成されている。

 筐体61の内部には、照射された放射線を 気信号に変換する撮像パネル62が層を成して 形成されている。この撮像パネル62における 射線の照射面側には、入射された放射線の 度に応じて発光を行う発光層64が設けられ いる。

 発光層64は、一般にシンチレータ層と呼 れるものであり、例えば、蛍光体を主たる 分とし、入射した放射線に基づいて、波長 300nmから800nmの電磁波、すなわち、可視光線 中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光 )を出力する。

 この発光層の放射線が照射される側の面 反対側の面には、発光層から出力された電 波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し 蓄積された電気エネルギーに基づく画像信 の出力を行う光電変換部がマトリクス状に 列された撮像パネル62が形成されている。な お、1つの光電変換部から出力される信号が 放射線画像データを構成する最小単位とな 1画素に相当する信号となる。

 ここで、撮像パネル62の回路構成につい 説明する。図4は、光電変換部を2次元に配列 した撮像パネル62及びその周辺の回路構成を す模式図である。

 そして当該撮像パネル62が「画像検出部 として機能し、FPD6の制御部60及び前述のコ トローラ4の制御部40が協働することにより 制御手段」として機能する。

 図4に示すとおり撮像パネル62は光を電気 号に変換する複数の受光素子(以下検出素子 と称す)620が2次元配置されており、1つの検出 素子620は放射線画像の1画素に対応する。こ らの画素は例えば200~400dpi(dots per inch)の密 で、被検体の撮影領域の大きさに渡って配 されている。

 また、受光素子620間には走査線(横ライン )623と信号線(縦ライン)624とが配設されており 、同図では両者が直交する様に格子状に配設 されている。ここで、走査線623と信号線624と で囲まれた1つの区画を1画素とすると、撮像 ネル62の画素数は、例えば、一方向にm個、 う一方向にn個配置してなる場合にはm×n個 画素数より構成されている。そして、撮像 ネル62には、m×n個の画素数分に対応するフ トダイオード621-(1,1)~621-(m,n)とスイッチング 子であるトランジスタ622-(1,1)~622-(m,n)が配置 され、画素間には、走査線623-1~623-m及び信号 624-1~624-nが直交する様に配設されることに る。

 例えば、1つ目の受光素子内では、フォト ダイオード621-(1,1)にシリコン積層構造あるい は有機半導体で構成されたスイッチング素子 であるトランジスタ622-(1,1)が接続する。トラ ンジスタ622-(1,1)は、例えば、電界効果トラン ジスタが使用される。トランジスタ622-(1,1)の ドレイン電極あるいはソース電極が検出素子 620-(1,1)に接続されるとともに、ゲート電極は 走査線623-1と接続される。ドレイン電極が検 素子620-(1,1)と接続する時はソース電極が信 線624-1と接続し、ソース電極が検出素子620-( 1,1)に接続する時はドレイン電極が信号線624-1 と接続する。また、他の画素における検出素 子620、フォトダイオード621及びトランジスタ 622も同様に走査線623や信号線624と接続する。

 また、撮像パネル62は、図3に示す様に信 線624-1~624-nにドレイン電極を接続した初期 トランジスタ632-1~632-nを設けるものもあり、 この初期化トランジスタ632-1~632-nではソース 極を接地し、ゲート電極をリセット線631に 続する。

 撮像パネル62では、これらの回路を介し 放射線画像をデジタルの画像信号に変換す 。すなわち、図3の制御部60が、走査線623-1~62 3-m各々に、走査駆動回路609を介して読出信号 RSを供給して画像走査を行い、走査線毎のデ タル画像信号を取り込み、放射線画像をデ タルの画像信号に変換する。このことにつ て、以下詳述する。

 撮像パネル62の走査線623-1~623-mとリセット 線631は、図4に示す様に走査駆動回路609と接 する。走査駆動回路609から走査線623-1~623-mの うち、任意の走査線623-p(pは1~mのいずれかの )に読出信号RSが供給されると、この走査線62 3-pに接続したトランジスタ622-(p,1)~622-(p,n)が ンの状態になり、フォトダイオード621-(p,1)~6 21-(p,n)に蓄積した電荷を信号線624-1~624-n上に 力する。

 信号線624-1~624-nは、信号選択回路608の信 変換器671-1~671-nに接続し、信号変換器671-1~671 -nでは信号線624-1~624-n上に出力された電荷量 応じた電圧信号SV-1~SV-nを出力し、信号変換 671-1~671-nで出力した電圧信号SV-1~SV-nをレジス タ672に供給する。

 レジスタ672は、信号変換器671より供給さ た電圧信号を順次選択し、選択された電圧 号は、アナログ/デジタル(A/D)変換器273によ 、12ビット乃至14ビットの1つのデジタル画 信号に変換され、このデジタル画像信号は 御部に供給されて、放射線画像を画素単位 デジタル画像信号に変換する。

 また、撮像パネル62の初期化を行う場合 、最初に、走査駆動回路609からリセット信 RTがリセット線631に供給されて初期化トラン ジスタ632-1~632-nをオンの状態にした後、走査 623-1~623-mに読出信号RSを供給してトランジス タ622-(1,1)~622-(m,n)をオンの状態にする。そし 、フォトダイオード621-(1,1)~621-(m,n)に蓄えら ていた電荷を初期化トランジスタ632-1~632-n 介して放出することにより撮像パネル62の初 期化を行う。

 ここで、「電荷掃き出し状態」、「電荷 み出し状態」、「電荷蓄積状態」の各状態 ついて説明する。「電荷掃き出し状態」と 前述の初期化を所定の間隔で連続して実行 ている状態のことであり、「電荷読み出し 態」とは、各フォトダイオード621に蓄積し 電荷を順次信号線に出力して、レジスタ672 介してデジタル画像信号に変換する状態の とであり、「電荷蓄積状態」とは、これら 期化あるいは読み出しをせずに放射線の照 にともない変換された電荷を各フォトダイ ード621に蓄積しつづける状態、いわゆる露 を行っている状態のことをいう。なおこれ の状態の変更制御は、制御部60により実行 れる。

 図3の説明に戻る。FPD6は、その他として 線通信部65、記憶部66、電源部63、接続端子69 などを備えている。

 無線通信部65は、撮影室100の内部に設置 れている無線アクセスポイント5を経由する とにより無線通信を行う。無線通信方式は IEEE802.11規格に準拠した無線LAN方式を用いる が、これに限られずUWB(UltraWideBand)、Bluetooth等 の他の電波方式あるいは、赤外線通信等の光 学方式のものを用いてもよい。当該無線アク セスポイント5及び無線通信部65が「無線通信 部」として機能する。

 記憶部66は、不揮発性メモリやフラッシ メモリなどの書き換え可能なメモリ等から り、撮像パネル62から出力された数枚~数十 程度の放射線画像データを記憶することが 能である。この記憶部66は内蔵型のメモリで もよいし、メモリカード等の着脱可能なメモ リでもよい。

 電源部63は、FPD6を構成する複数の駆動部( 制御部60、撮像パネル62、記憶部66など)に電 を供給する。この電源部63は、例えば予備電 池と充電自在な充電池とで構成されている。

 電源部63では制御部60の指示により、待機 モードと、当該待機モードよりも消費電力が 少ない撮影モードとの切換に応じた供給電力 の切換えが可能である。「待機モード」とは 、撮像パネル62等の無線通信に必要な部位以 への電力供給の遮断を行い消費電力を少な することにより電源部63の電池寿命の延命 図るモードのことであり、「撮影モード」 は待機モードよりも消費電力が大きく、画 データの即時取得が可能な状態となるよう 撮像パネル62等に電力供給を行うモードのこ とである。

 接続端子69は、不図示のクレードル端子 接続するための端子であり、クレードル端 と接続することにより電源部63への充電を行 ったり、コンソール7と各種情報の送受信を ったりする。

 [動作フロー]
 ここで実施形態に係るX線画像撮影システム の動作フローについて、図5及び図6に基づい 説明する。図5(a)は、FPD6の状態遷移図であ 、図5(b)は撮影モード時におけるFPD6の撮像パ ネル62の状態遷移図を表したものである。図5 の状態遷移は主に制御部60により制御する。

 図5(a)においてFPD6は電源ONに伴い、まずは 前述の待機モードS1に移行する。待機モードS 1では制御部60が準備信号(後述の撮影準備信 )を受信することにより、撮像パネル62等へ 通電を開始して、撮影が可能な状態な撮影 ードS2に移行させる。撮影モードS2では制御 60がX線発生装置からの照射停止に伴う曝射 了信号を受信することにより撮影モードS2 ら画像転送モードS3に移行させる。

 画像転送モードS3では、制御部60が撮影を 行ったX線画像データの送信終了に伴い、FPD6 再び消費電力の少ない待機モードS1に移行 せる。なお準備信号及び曝射終了信号につ ては後述する。

 図5(b)は図5(a)における撮影モードS2におけ る撮像パネル62の状態遷移を表したものであ 。撮像パネル62は、撮影モードS1に移行して 通電開始がなされた初期状態においては電荷 掃き出し状態S21にある。制御部60は電荷掃き し状態S21においては、一度、又は所定の間 で撮像パネル62の初期化を繰り返し行わせ 。そして準備信号を受信してから所定時間 過後に撮像パネル62を電荷掃き出し状態S21か ら電荷蓄積状態S22に移行させる。

 制御部60は電荷蓄積状態S22において曝射 了信号の受信にともない電荷蓄積状態S22か 電荷読み出し状態S23に移行させフォトダイ ード621に蓄積した電荷をデジタル画像信号 変換する。制御部60は電荷の読み出しの終了 にともない再び、電荷掃き出し状態S21に移行 させる。以上までがFPD6の状態遷移の動作フ ーである。

 [第1の実施形態]
 次に図6に基づいて第1の実施形態に係るX線 像撮影システム全体の制御フローについて 明する。同図に示す制御フローはコントロ ラ4の制御部40と、FPD6の制御部60とが協働す ことにより行われる制御フローである。

 ステップS11では、制御部40が電流検出部42 の検出値が所定の電流値I1を超えたと判断し 場合(ステップS11のYes)には、続くステップS1 2で撮影準備信号を通信部49から無線アクセス ポイント5、無線通信部65を経由してFPD6に送 する。所定の電流値I1は、X線発生装置3の回 陽極の停止状態から回転状態への変化を検 するための閾値である。以下、どのように て当該所定の電流値I1の設定を行ったかに いて説明する。

 [電流検出部42の検出値]
 図6に示した制御フローを行う前に予めX線 生装置3の各構成要素の作動状態と、電流検 部42の検出値と、の対応付けを行う必要が る。図7は、X線発生装置3の各作動状態にお る電流検出部42の出力波形の例である。横軸 は時間の経過を示しており、縦軸は電流値で ある。同図に示す(1)、(2)、(3)はそれぞれ
(1)回転陽極33停止状態
(2)回転陽極33の回転状態
(3)回転陽極33の回転及びフィラメント32への 電状態
を示している。同図に示すように状態(1)乃至 (3)でそれぞれの電流値が大きく異なるので、 明確に区別可能である。そして状態(1)と状態 (2)における電流の実行値の中間の実行値を第 1の所定の電流値I1に設定し、同様に状態(2)と 状態(3)における電流の実行値の中間の実行値 を第2の所定の電流値I2に設定している。

 次にサンプリング周期について説明する 図8は、図7の出力波形の一部の拡大図であ 。図7における状態2における出力波形を拡大 したものである。同図に示すように電流検出 部42で検出される出力波形は、電流の変化が ルス状に所定の周期で発生している。当該 ルス波形は1波が数msec程度であり、これを 出するためには少なくとも1msecよりも短いサ ンプリング周期で電流の検出を行う必要があ り、より好ましくは1~1000μsecのサンプリング 期である。

 図6の説明に戻る。コントローラ4から撮 準備信号を受信したFPD6の制御部60は、FPD6を 機モードから撮影モードへ移行させる(ステ ップS31)。撮像パネル62は撮影モードの初期状 態として電荷掃き出し状態にセットされ(ス ップS32)、所定時間が経過(ステップS33のYes) たところで電荷蓄積状態にセットされる(ス ップS34)。なお当該所定時間としては例えば 、回転陽極33の回転開始から回転安定して定 回転となるまでの時間に相当する時間とし 1secに設定することができる。

 そして電荷蓄積状態においては、X線発生 装置3からX線の放射(以下、曝射という)が行 れ、被検者12を通過して撮像パネル62に到達 たX線の放射線量に対応する電荷がフォトダ イオードに蓄積される。

 一方、コントローラ4の制御部40では、電 検出部42の検出値が所定の電流値I2を上回っ たことにより曝射が開始したことを検出(ス ップS13のYes)した後に、検出値が再び電流値I 2を下回った(ステップS14のYes)こと検出して曝 射が終了したと判断する。続くステップS15で はFPD6に対して曝射終了信号を送信する。

 FPD6の制御部60では、曝射終了信号を受信 ることにより曝射が終了したと判断して、 像パネル62を電荷蓄積状態から電荷読み出 状態に移行させる(ステップS35)。そして読み 出したデジタル画像信号からX線画像データ 生成し、静止したX線画像データをステップS 36で、コントローラ4に対して送信する。FPD6 の撮影は終了したので、制御部60はFPD6を待 モードに移行させて(ステップS37)終了する。

 一方、X線画像データを受信したコントロ ーラ4の制御部40では、受信したX線画像デー を記憶部44に記憶させ(ステップS16)、必要に じてコンソール7にX線画像データを送信し (ステップS17)終了する。

 本実施形態によれば、X線発生装置を改造 しなくても、X線照射のタイミングを正確に ることにより撮影を安定して行うことが可 で、更にバッテリの消費電力を少なくする 機モードを実現可能なX線画像撮影システム 得ることが可能となる。

 [第2の実施形態]
 次に、図9、図10に基づいて第2の実施形態に 係るX線画像撮影システム全体の制御フロー ついて説明する。ここで制御フローの説明 前に、第2の実施形態の目的、効果について 明する。

 前述の様に操作ボタン35が2段押しできる( 又は2回押しできる)構成の場合には、(1)半押 :操作者による操作ボタン35への1段目(1回目) の半押しで回転陽極33の回転が開始され、(2) 押し:その後の操作ボタン35への2段目(2回目) の全押しによりX線の照射が開始される。こ ような場合に、(1)半押しの後に続いて(2)全 しが所定時間行われなかった場合に、回転 極33の回転を一旦停止させるように制御する X線発生装置3がある。

 回転陽極33の回転を一旦停止させるよう 制御する場合には、これを駆動する駆動モ タへ流れる電流はゼロに近くなる。つまり 流検出部42が検出する電流値Iは、一時的に 1の所定の電流値I1を下回ることになる。た し、駆動モータへ電流を流さなくても回転 極33は惰性によりしばらくは回転し続ける。 このような場合に操作者が、再び(1)半押し(2) 全押しを素早く行った場合には、回転陽極33 (惰性回転から)定常回転に達する時間は短 て済むために、駆動モータへ電流を流し始 てから短時間でX線の照射が開始される可能 がある。つまり、図6においてステップS33で 所定時間の経過を待っていた場合には、電荷 蓄積状態にセットする前に、X線の照射が開 され、正常に撮影を行うことができなくな 虞がある。第2の実施形態は、以下に説明す 制御フローを行うことにより、このような 合であってもX線照射のタイミングを正確に 知ることにより撮影を安定して行うことが可 能となるものである。

 制御フローの説明を行う。図9は、コント ローラ4が行う制御フローであり、図10はFPD6 行う制御フローである。コントローラ4の制 部40と、FPD6の制御部60とが協働することに り行われる制御フローである。なお、図6に した制御フローと同様の制御に関しては同 号を付すことにより説明を省略する。また 2の実施形態における制御フローにおいて電 流値I1、電流値I2の設定は図7で説明したもの 同一である。

 図9のステップS11で、制御部40が電流検出 42の検出値が所定の電流値I1を超えたと判断 した場合(ステップS11のYes)には、続くステッ S12で第1の「撮影準備信号1」を通信部49から 無線アクセスポイント5、無線通信部65を経由 してFPD6に送信する(丸符号10)。

 ステップS130では、電流検出部42の検出値 (1)電流I2を超えたことを検知して「曝射開 」と判断した場合には、ステップS14~S17の制 フローを実行する。これらの制御フローは 6と同一であり説明は省略する。

 一方で、ステップS130で、電流検出部42の 出値が(2)電流I1を下回ったことを検知した 合には、制御部40は回転陽極33の回転が停止 るように制御されたと判断する。その後の テップS131で制御部40が、電流検出部42の検 値が(2)電流I1を上回り、再び回転陽極33の回 が開始された判断した場合には、続くステ プS132で、第2の「撮影準備信号2」をFPD6に送 信する(丸符号20)。

 図10の説明を行う。同図のステップS30に いて制御部60が、コントローラ4から発信さ た「撮影準備信号1」を受信したと判断した 合には、ステップS31、S32を実行した後、ス ップS330で所定時間t1が経過するのを待って ら、ステップS34を実行する。

 続くステップS345で制御部60が、コントロ ラ4から発信された「撮影準備信号2」を受 したと判断した場合には、ステップS320にお て撮像パネル62を撮影モードの初期状態と て電荷掃き出し状態にセットする。その後 S331で所定時間t2が経過するのを待ってから テップS340で撮像パネル62を電荷蓄積状態に ットする。

 ここで、所定時間t1と所定時間t2について 説明する。所定時間t1は回転陽極33が停止状 から定常回転となるまでの時間に相当する 定値を設定する。所定時間t2は、所定時間t1 りも短い時間を設定しており、回転陽極が 性回転している状態から定常回転となるま の時間に相当する所定値を設定する。例え 、所定時間t1としては1sec、所定時間t2とし は0.1~0.5secを設定することができる。

 一方で、ステップS345で、「曝射終了信号 」を受信した場合には、ステップS35移行の制 御フローを実行して終了する。

 本実施形態によればX線照射のタイミング を正確に知ることにより撮影を安定して行う ことが可能となる。




 
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