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Title:
VIDEO RECORDING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139303
Kind Code:
A1
Abstract:
A video recording apparatus compresses video data within a target bit rate while keeping a minimum image quality and records the compressed video data.  The video recording apparatus(exemplified by a recording and reproducing apparatus (10)) comprises a compression means (exemplified by a transcoder (13)) which compresses the video data while executing rate control including change of a quantization step such that a bit rate in a predetermined period is whitin the target bit rate; a recording means which records the compressed data in a recording medium; and a total rate calculation means which calculates a total bit rate of the result of compressing the video data by the compression means since the start of the compression to the current time.  The compression means comprises a quantization step limiting means which limits the changed quantization step to a predetermined upper limit lower than an upper limit which can be changed by the compression means, and a quantization step fixing means which fixes the quantization step to the predetermined upper limit when the calculated total bit rate exceeds the target bit rate.

Inventors:
NISHIGAKI TOMOO
Application Number:
PCT/JP2009/058444
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
April 30, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
NISHIGAKI TOMOO
International Classes:
H04N7/26; H04N5/76; H04N5/92
Foreign References:
JP2005159444A2005-06-16
JP2004328150A2004-11-18
JP2006295852A2006-10-26
JP2006295852A2006-10-26
Other References:
See also references of EP 2290984A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Akichika (JP)
Akichika Takano (JP)
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Claims:
 所定時間のビットレートが目標ビットレートに収束するように、量子化ステップの変更を含むレート制御を実行しながら、映像データを圧縮する圧縮手段と、該圧縮手段により圧縮された圧縮データを記録媒体に記録する記録手段とを備えた映像記録装置であって、
 圧縮開始から現時点までに前記圧縮手段で映像データを圧縮した結果の総ビットレートを算出する総レート算出手段を備え、
 前記圧縮手段は、前記変更後の量子化ステップが、前記圧縮手段で変更可能となっている上限値より低い所定の上限値を超えないように制限する量子化ステップ制限手段と、前記総レート算出手段で算出された総ビットレートが前記目標ビットレートを上回っていた場合に、量子化ステップを前記所定の上限値に固定する量子化ステップ固定手段とを有することを特徴とする映像記録装置。
 前記所定時間又は他の所定時間に前記圧縮手段で映像データを圧縮した結果として得られた符号量を算出する符号量算出手段を備え、
 前記量子化ステップ固定手段は、前記符号量算出手段で算出された符号量が所定量より少ない場合にも、量子化ステップを前記所定の上限値に固定することを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
 前記圧縮手段は、前記記録媒体の記録可能残量が所定残量を下回ったときに、前記量子化ステップ制限手段による制限を解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像記録装置。
 前記圧縮手段は、前記記録媒体の記録可能残量が所定残量を下回ったときに、前記量子化ステップ固定手段による固定を解除することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の映像記録装置。
 前記所定の上限値を設定する上限値設定手段を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の映像記録装置。
 前記目標ビットレートを設定する目標設定手段を備えることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の映像記録装置。
Description:
映像記録装置

 本発明は、映像データを含むデータを記 する映像記録装置に関する。

 従来から、映像記録装置においては、デ タを圧縮する際に、ある一定時間内に目標 ットレートに到達するような制御がなされ いる。

 近年、HDD(Hard Disk Drive)やBD(Blu-Ray Disc),DVD (Digital Versatile Disc)などの大容量メディアを 用して、デジタル放送を記録する録画機器 開発されている。このような大容量メディ を持った録画機器においても、目標ビット ートを定め、一定時間内(数分のオーダ)で ットレートが収束するように設計されてい 。

 特許文献1には、可変ビットレート制御に 基づいて符号化を行う画像符号化装置におい て、記録媒体の記憶容量の予測値に対して、 実際の記憶容量を少なく押さえる方向に量子 化スケールに下限を設けてレート制御するこ とで、目標情報量を上回る符号化を回避する 技術が開示されている。さらに、特許文献1 は、ディスク等の記憶媒体に無制限に記憶 ることができる場合には、逆に量子化スケ ルに上限を設けることにより発生情報量を 図的に増やすことも記載されている。

特開2006-295852号公報

 しかしながら、従来技術では、目標ビッ レートに収束させるために画質が犠牲にな 場合があり、特許文献1に記載のように量子 化スケールに上限を設けたとしても画質が犠 牲にならないだけで、映像によってはビット レートの増加に歯止めがかからなくなる場合 があり、目標のビットレートに収束させるこ とはできない。また、特許文献1に記載の技 を含む従来技術では、記録が長時間になる 合で、且つそれほど符号量を必要としない ーンにおいても、均一に符号量が割り当て れてしまう。

 本発明は、上述のような実状に鑑みてな れたものであり、最低限の画質を保ちなが 目標ビットレートに収束するように映像デ タを圧縮し、記録することが可能な映像記 装置を提供することを、その目的とする。

 本発明の第1の技術手段は、所定時間のビ ットレートが目標ビットレートに収束するよ うに、量子化ステップの変更を含むレート制 御を実行しながら、映像データを圧縮する圧 縮手段と、該圧縮手段により圧縮された圧縮 データを記録媒体に記録する記録手段とを備 えた映像記録装置であって、圧縮開始から現 時点までに前記圧縮手段で映像データを圧縮 した結果の総ビットレートを算出する総レー ト算出手段を備え、前記圧縮手段は、前記変 更後の量子化ステップが、前記圧縮手段で変 更可能となっている上限値より低い所定の上 限値を超えないように制限する量子化ステッ プ制限手段と、前記総レート算出手段で算出 された総ビットレートが前記目標ビットレー トを上回っていた場合に、量子化ステップを 前記所定の上限値に固定する量子化ステップ 固定手段とを有することを特徴としたもので ある。

 第2の技術手段は、第1の技術手段におい 、前記所定時間又は他の所定時間に前記圧 手段で映像データを圧縮した結果として得 れた符号量を算出する符号量算出手段を備 、前記量子化ステップ固定手段は、前記符 量算出手段で算出された符号量が所定量よ 少ない場合にも、量子化ステップを前記所 の上限値に固定することを特徴としたもの ある。

 第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段 おいて、前記圧縮手段は、前記記録媒体の 録可能残量が所定残量を下回ったときに、 記量子化ステップ制限手段による制限を解 することを特徴としたものである。

 第4の技術手段は、第1~第3のいずれかの技 術手段において、前記圧縮手段は、前記記録 媒体の記録可能残量が所定残量を下回ったと きに、前記量子化ステップ固定手段による固 定を解除することを特徴としたものである。

 第5の技術手段は、第1~第4のいずれかの技 術手段において、前記所定の上限値を設定す る上限値設定手段を備えることを特徴とした ものである。

 第6の技術手段は、第1~第5のいずれかの技 術手段において、前記目標ビットレートを設 定する目標設定手段を備えることを特徴とし たものである。

 本発明の映像記録装置によれば、最低限 画質を保ちながら目標ビットレートに収束 るように映像データを圧縮し、記録するこ が可能になる。

本発明の一実施形態に係る録画再生装 の構成例を示すブロック図である。 図1の録画再生装置における処理により 或る映像データが圧縮されて記録媒体に記録 されたときのビットレートの一例を時系列で 示すグラフである。 図1の録画再生装置における処理例を説 明するためのフロー図である。

 本発明に係る映像記録装置は、圧縮符号 された映像データを逆量子化後に再量子化 て記録する装置(トランスコーダを含む装置 )、あるいは、圧縮符号化された映像データ 複号後に再符号化して記録する装置(デコー 及びエンコーダを含む装置)、あるいは、そ れら双方の装置の機能を併せ持った装置であ る。以下、本発明に係る映像記録装置につい て、録画再生装置を例に挙げて説明するが、 これに限ったものではない。

 図1は、本発明の一実施形態に係る録画再 生装置の構成例を示すブロック図である。図 1で例示する録画再生装置10は、チューナ12、 ランスコーダ13、入出力インタフェイス(入 力I/F)14、デコーダ16、HDD17、リモコン受信部 18、表示出力部19、音声出力部20、及び、装置 全体を制御するためのCPUやROM等で構成される 制御部15を備えている。制御部15では、以下 説明するような処理手順を実行するための ンピュータ読み取り可能なプログラムを、CP Uで実行可能にROM等に格納しておけばよい。

 チューナ12は、デジタル放送波を受信で る構成を有する。勿論、チューナ12は、アナ ログ放送波とデジタル放送波の両方を受信で きる構成としてもよいし、アナログ放送波の みを受信できる構成としてもよい。また、STB (Set Top Box)などによりデジタルチューナを外 部接続する場合には、チューナ12を設けなく もよい。

 入出力I/F14は、BD,DVD等の可搬記録媒体を 着してデータの入出力(書き込み/読み出し) 行う。また、記録媒体としては、これらの 搬記録媒体の他に、装置内蔵型の記録媒体 してHDD17のハードディスクを用いることがで きるが、内蔵型/可搬型の記録媒体はこれら 限定されるものではない。

 このように、録画再生装置10は、例えば デジタルチューナ内蔵のハードディスクレ ーダもしくはBDレコーダやDVDレコーダ、ハー ドディスク一体型BDレコーダやDVDレコーダ、 るいはデジタルチューナを外部接続可能な ードディスクレコーダもしくはBDレコーダ DVDレコーダ、ハードディスク一体型のBDレコ ーダやDVDレコーダなどとして、適宜構成する ことができる。

 リモコン受信部18は、リモコン等の操作 力手段からの操作信号を受光する受光部を え、受光した操作信号を解釈して制御部15に 渡している。なお、操作は録画再生装置10の 体に具備した図示しない操作ボタンによっ も可能である。

 表示出力部19は、アンテナ11を経由して受 信したコンテンツや各記録媒体内に記録され たコンテンツの映像データ及び付加データを 、図示しない表示装置に出力する。この表示 装置としては、例えば、CRT(Cathode-ray Tube)装 、プラズマ表示装置、液晶表示装置、有機/ 機EL(electroluminescence)装置などが挙げられる また、表示出力部19は、制御部15の制御によ て生成される録画コンテンツの一覧や、特 の録画コンテンツから生成した複数のサム イルの一覧などを上記表示装置に出力する また、音声出力部20は、アンテナ11を経由し て受信したコンテンツや各記録媒体内に記録 されたコンテンツの音声データを、図示しな いスピーカに音声として出力する。

 録画再生装置10を用いてデジタル放送を 聴する場合、チューナ12は、アンテナ11から 力された高周波信号(デジタル変調信号)を 調し、その復調信号をデコーダ16に入力する 。デコーダ16は、入力された復調信号を映像 号と音声信号と付加信号とに分離して復号 た後、その復号信号から表示制御出力信号 びそれに同期した音声制御出力信号を生成 、その表示制御出力信号を表示出力部19に 力し、音声制御出力信号を音声出力部20に出 力する。なお、上記表示制御出力信号は、付 加信号から生成された復号信号を映像信号か ら生成された復号信号に重畳した信号に関す る信号である。表示出力部19から出力された 示制御出力信号は、録画再生装置10に接続 れたテレビなどの表示装置に入力され、そ 表示画面により、ユーザは表示制御出力信 に対応したデジタル放送番組の映像及び付 情報を見ることができる。音声出力部20から 出力された音声制御出力信号は、録画再生装 置10に接続されたテレビなどのスピーカ付き 示装置に入力され、そのスピーカにより、 ーザは音声制御出力信号に対応したデジタ 放送番組の音声を聴くことができる。

 なお、チューナ12をアナログ放送受信可 に構成した場合には、デコーダ16もアナログ 対応可能に構成しておけば、そのアナログ放 送を視聴することが可能であり、その処理は デジタル放送の視聴について説明したものと 同様である。

 また、HDD17やBD等の記録媒体に記録されて いるコンテンツを録画再生装置10により再生 る場合、デコーダ16は、HDD17又はBD等に記録 れているコンテンツのデータを復号した後 映像データ及び付加データについては映像 力可能な形式に変換して表示出力部19に出 し、音声データについては音声出力可能な 式に変換して、音声出力部20に映像と同期さ せて出力する。表示出力部19、音声出力部20 出力された各データの再生については、デ タル放送の視聴に関して説明した通りであ 。

 また、録画再生装置10を用いてデジタル 送番組(デジタル放送コンテンツ)をそのまま 録画する場合、チューナ12は、アンテナ11か 入力された高周波信号(デジタル変調信号)を 復調してHDD17又はBD等の各種記録媒体に記録 る。また、録画再生装置10では、BD等の可搬 記録媒体に記録されたコンテンツを、入出 I/F14を介してHDD17へ移動又はそのままコピー することができ、逆にHDD17に記録されたコン ンツを入出力I/F14を介してBD等の可搬型記録 媒体へ移動又はそのままコピーすることがで きる。

 次に、録画再生装置10を用いて、受信し デジタル放送番組や記録済みのコンテンツ レート変換して録画する場合について、本 明の主たる特徴と共に説明する。

 録画再生装置10に具備されるトランスコ ダ13は、圧縮符号化された映像データを逆量 子化し、量子化ステップ(量子化幅、量子化 ケール、量子化係数などとも呼ばれる)を変 して再量子化することで、圧縮処理を行う 縮手段の一例である。

 トランスコーダ13は、入力されたデータ( 力ビットストリーム)に対して、規格を変え ることなく圧縮処理し、圧縮データ(出力ビ トストリーム)を出力することが可能に構成 れている。また、トランスコーダ13は、MPEG( Moving Picture Experts Group)-2規格のTSデータをH.2 64/AVC(Advanced Video Coding)規格のTSデータへ変換 するなど、入力されたデータをそのデータの 規格と異なる規格のデータに変換することも 可能に構成されている。本発明における圧縮 処理自体は採用する規格に基づき実行すれば よいため、その詳細を説明しない。

 また、トランスコーダ13に入力されるデ タは、チューナ12経由で受信した放送コンテ ンツのデータ、入出力I/F14から入力されたBD の可搬記録媒体に記録済みのコンテンツの ータ、HDD17で読み取ったコンテンツのデータ が挙げられる。従って、トランスコーダ13は 受信した放送コンテンツのデータを圧縮し BD等の可搬記録媒体に記録するために入出 I/F14へ出力するかあるいはHDD17の記憶領域に 録するためにHDD17へ出力することや、HDD17か ら読み取ったデータを圧縮し、BD等の可搬記 媒体に記録するために入出力I/F14へ出力す ことや、BD等の可搬記録媒体から入出力I/F14 より読み取ったデータを圧縮し、HDD17に記 するために出力することが可能となってい 。

 そして、録画再生装置10は、入出力I/F14や HDD17で例示したように、トランスコーダ13で 縮された圧縮データを記録媒体に記録する( き込む)記録手段を備える。つまり、トラン スコーダ13から出力されたデータは、入出力I /F14を介してBD等の記録媒体に記録したり、HDD 17に記録したりすることができる。

 本発明においては、上記圧縮手段は、所 時間T1以内のビットレートが目標ビットレ トに収束するようにレート制御(可変ビット ート制御)を実行しながら、映像データを圧 縮する。ここで、所定時間以内のビットレー トとは、所定時間T1前から現時点までに、映 データを圧縮処理した結果のビットレート 指す。また、本発明で実行される可変ビッ レート制御は、量子化ステップの変更を含 ものとする。この変更(調節)は、圧縮後の 号量を一定にするようになされる。

 圧縮対象データの情報量は、精細な表示 像である場合には多く、粗い表示画像(平坦 な画像)である場合には少ない。また、圧縮 象データの情報量は、動きが激しい場合に くなり、動きが少ない場合に少なくなる。 って、圧縮対象データの情報量が多い場合 つまり精細な画像であったり動きが激しか たりする映像シーンでは、大きな量子化ス ップが採用される。逆に、情報量が少ない 合、つまり粗い画像であったり動きが少な 映像シーンでは、小さな量子化ステップが 用される。このような量子化ステップの決 方により、圧縮後の符号量を一定にするよ な制御が可能となる。

 目標ビットレートには規定値を用いても いが、録画再生装置10を、ユーザ操作によ 設定可能なように構成しておくことが好ま い。つまり、録画再生装置10は、目標ビット レートを設定する目標設定手段を備えること が好ましい。なお、上記所定時間T1も設定可 に構成してもよい。

 圧縮手段は、後述する量子化ステップ制 手段及び量子化ステップ固定手段を備える この2つの手段は、画像圧縮処理(ここでは ランスコーダ13のトランスコード処理)で、HD D17やBD等の大容量メディアに記録することを 提にして、画質を保持するために可変ビッ レート制御の設定をルーズに行うための手 である。

 量子化ステップ制限手段は、レート制御 よる変更後の量子化ステップが、所定の上 値を超えないように制限する。ここで、所 の上限値は、圧縮手段で変更可能となって る上限値(一般的にはその圧縮手段で採用し ている規格の上限値)より低い値とする。上 所定の上限値には規定値を用いてもよいが 録画再生装置10を、ユーザ操作により設定可 能なよう構成しておくことが好ましい。つま り、録画再生装置10は、所定の上限値を設定 る上限値設定手段を備えることが好ましい

 このように、量子化ステップ制限手段は 画質を優先し最低限の画質を保持するため 、量子化ステップに装置依存の上限値より い値でなる上記所定の上限値を設け、変更 る量子化ステップを所定の上限値に制限し いる。このように、量子化ステップ制限手 を稼働することで、圧縮手段は、上記所定 上限値を超えない範囲で目標ビットレート 収束するようなレート制御を行うことがで 、結果として、最低限、或る画質を保つこ ができる。また、大容量メディアを前提と ているので、容量不足になる心配もあまり い。なお、記憶容量が少なくなった場合の 理については後述する。

 具体的な制限方法としては、例えば上記 定の上限値無しに目標ビットレートに収束 るような量子化ステップを求め、その量子 ステップを入力とし、上記所定の上限値よ 大きい量子化ステップが入力されたときに 記所定の上限値を変更後の量子化ステップ して決定し出力すればよい。また、同様に ず収束するような量子化ステップを求め、 の量子化ステップを上記所定の上限値で定 る所定の関数に入力して、計算結果を変更 の量子化ステップとして出力すればよい。 記関数の単純な例としては、1から装置依存 の上限値までの入力に対し、線形に1から上 所定の上限値までを出力として割り当てる のが挙げられる。

 上記量子化ステップ制限手段による制限 けでは、最低限の画質を確保することは可 であるが、より長いスパンで見た場合の実 のビットレートはデフォルト又はユーザ設 の目標ビットレートから大きく外れないよ にすることが必要である。これは、予想を 回る記憶容量の消費を避けないと、ユーザ 予想した以上の記憶容量の消費がなされて まうためである。このような事態を避ける めに、次のような量子化ステップ固定手段 設けている。

 量子化ステップ固定手段は、総ビットレ トが目標ビットレートを上回っていた場合 、量子化ステップを上記所定の上限値に固 する。ここで、総ビットレートは、次の総 ート算出手段で算出したデータとする。

 総レート算出手段は、圧縮開始から現時 (算出時点)までに圧縮手段で映像データを 縮した結果の単位時間当たりの符号量、つ り、圧縮手段による圧縮開始から現時点ま の実際の総ビットレートを算出する。図1の では、制御部15が、トランスコーダ13と連携 して、トランスコード開始からの総ビットレ ートを算出(計測)することになる。総ビット ートは、圧縮(変換)を開始し、上記所定の 限値を超えない範囲でのレート制御により ットレートが収束したころ(例えば10分程度) 計算を行うとよい。また、その後の算出実 タイミングも同様に決定すればよい。また 別のタイミングとして、或る一定期間(例え ば15分など)が過ぎる毎に算出を実行してもよ い。

 ここでの収束は、上記所定の上限値を超 ない範囲でのレート制御による結果のビッ レートの変化度合いから得られ、当然、目 ビットレートより高いビットレートに収束 る場面も生じてくる。従って、上記所定の 限値への固定を強制的に行うことで、目標 ットレートに収束させることができる。

 なお、実際のビットレートを制御部15が る方法としては、次のような方法が挙げら る。トランスコーダ13が圧縮処理したデータ 量をカウントし、それを圧縮時間で割りって 総ビットレートを算出し、内部レジスタに格 納しておく。そして、トランスコーダ13がそ 総ビットレートを定期的に制御部15に通知 る。また、内部レジスタに格納された総ビ トレートは、制御部15側が適当なタイミング で読みにいってもよい。また、制御部15は内 した主CPUを介さずにトランスコーダ13から 圧縮データをDMA(Direct Memory Access)転送する 、制御部15は、その転送データをカウントし ておき、そのカウント値から得た圧縮開始か らのファイルサイズを圧縮時間で割ることで 、総ビットレートを算出することもできる。 また、ファイルサイズは、DMA転送のパケット 数をカウントし、それに一回の転送サイズを かけることで得ることができる。

 量子化ステップ固定手段により、総ビッ レートが目標ビットレートを上回っている 合には、上記所定の上限値まで量子化ステ プを上げることで、目標ビットレートに近 くようなレート制御が可能となり、結果と てユーザの予想を上回るような記憶容量の 費を避けることができる。

 そして、上述した量子化ステップ制限手 と量子化ステップ固定手段とによって、ル ズなレート制御が実現でき、最低限の画質 保ちながら目標ビットレートに収束するよ に映像データを圧縮し記録することが可能 なる。特に、大容量メディアを用いると収 までの記録時間に余裕があるため、最終的 は確実に所望する目標ビットレートに収束 せることが可能となる。なお、量子化ステ プ固定手段で固定に用いる上限値と量子化 テップ制限手段で制限に用いる所定の上限 とを異ならせてもよい。

 また、例えば平坦な表示画像が続き情報 が少ない映像シーンなど符号量を必要とし い映像シーンでも、量子化ステップを上記 定の上限値に設定し、或る程度の画質を保 ように制御を行うことが好ましい。このよ な制御について次に説明する。

 録画再生装置10は、現時点に至るまでの 定時間T1以内又は他の所定時間T0以内に圧縮 段で映像データを圧縮した結果として得ら た符号量(総符号量)を算出する符号量算出 段を備える。なお、この符号量算出手段は 圧縮手段により映像データを圧縮した結果 ら、特定の映像シーンを判別するシーン判 手段であるとも言える。図1の例では、制御 15が、トランスコーダ13と連携して、現時点 に至るまでの所定時間T1又はT0以内で圧縮し 結果の符号量を算出(計測)することになる。

 そして、量子化ステップ固定手段は、符 量算出手段で算出された所定時間T1又はT0以 内の総符号量が所定量より少ない場合にも、 量子化ステップを上記所定の上限値に固定す る。なお、総符号量の代わりに所定時間T1又 T0以内での総ビットレートを算出して閾値 理を行ってもよい。

 これにより、符号量を必要としない映像 ーンでも、或る程度の画質を保つことが可 となる。なお、総ビットレートが目標ビッ レートを上回っていたときの固定に用いる 限値と、符号量が所定量より少ないときの 定に用いる上限値とは互いに異ならせても いし、量子化ステップの制限に使用する上 所定の上限値とも異ならせてもよい。

 次に、ディスク容量が少なくなった時点 レート制御について説明する。ディスク容 が少なくなったときには、上記所定の上限 を用いない厳密な可変ビットレート制御を い、ユーザの利便性が損なわれないように る。

 そのため、圧縮手段は、記録媒体の記録 能残量Rが所定残量R1を下回ったときに、量 化ステップ制限手段による制限を解除する とが好ましい。つまり、R<R1になったとき に、量子化ステップ制限手段の稼働を停止し 、所定の上限値での制限の無い通常のレート 制御を行うことが好ましい。ここで、通常の レート制御とは、所定の上限値での制限もな く、所定期間T1以内の映像データを圧縮した ットレートが目標ビットレートに収束する うに量子化ステップの変更を行うことを指 。

 また、圧縮手段は、記録媒体の記録可能 量Rが所定残量R1を下回ったときに、量子化 テップ固定手段による固定を解除すること 好ましい。つまり、R<R1となったときに、 量子化ステップ固定手段の稼働を停止し、量 子化ステップ固定手段による量子化ステップ の固定の無い通常のレート制御を行うことが 好ましい。ここで、通常のレート制御とは、 所定の上限値での固定もなく、所定期間T1以 の映像データを圧縮したビットレートが目 ビットレートに収束するように量子化ステ プの変更を行うことを指す。

 また、制限の解除と固定の解除とは同時 実行することが好ましく、その場合、閾値 なる所定残量は共通であることが好ましい 、異なる閾値を用いてもよい。

 上述した各応用例を適用した場合の録画 生装置10における処理の一例を、図2及び図3 を参照して説明する。図2は、図1の録画再生 置における処理により或る映像データが圧 されて記録媒体に記録されたときのビット ートの一例を時系列で示すグラフである。 た、図3は、図1の録画再生装置における処 例を説明するためのフロー図である。

 図1の録画再生装置10は、次のような処理 法を採用して映像データを圧縮して記録す 。まず、制御部15が、録画開始と共にある は録画開始前に、記録先として指定されて る記録媒体の記録可能残量Rを検出する(ステ ップS1)。次に、制御部15は、R<R1であるか否 かを判定する(ステップS2)。

 ステップS2でYESの場合、すなわち記憶容 に余裕がない場合には、制御部15がその旨を 指示し、トランスコーダ13が、上記所定の上 値Qlimitによる制限やQlimitへの固定など行わ に、現時点に至るまでの所定時間T1以内の ットレート(ABR:Actual Bit Rate)が目標ビットレ ート(TBR:Target Bit Rate)に収束するようにレー 制御し、圧縮を実行する(ステップS10)。

 ステップS10に続き、圧縮対象の映像デー が終了したか否かを判定し(ステップS9)、終 了した場合にはこの処理を終了し、未だ圧縮 対象の映像データが残っている場合にはステ ップS1へ戻って、残りの映像データに対し処 を継続する。

 一方、ステップS2でNOの場合、すなわち記 憶容量に余裕がある場合には、次のステップ S3へ進む。ステップS3では、制御部15が、トラ ンスコーダ13と連携して、現時点までの所定 間T0以内の総符号量Cを算出する。この算出 続いて、制御部15は、総符号量Cが所定量C1 り小さいか否かを判定する(ステップS4)。

 ステップS4でNOの場合には、制御部15がそ 旨を指示し、トランスコーダ13が、変更後 量子化ステップがQlimitを超えない範囲で、 時点に至るまでの所定時間T1以内のビットレ ートが目標ビットレートに収束するようにレ ート制御し、圧縮を実行する(ステップS5)。 の処理によって、情報量が多い映像シーン は図2の符号31に示すようにQlimitで圧縮され 平均的な情報量をもつ映像シーンでは図2の 号33に示すようにQlimit未満の量子化ステッ で圧縮される。

 ステップS5に続いて、制御部15は、トラン スコーダ13と連携して、現時点までの総ビッ レート(TABR:Total Actual Bit Rate)を算出する( テップS6)。次に、制御部15は、TABR>TBRを満 すか否かを判定する(ステップS7)。ステップ S7でYESであった場合、すなわち今までの圧縮 果が目標ビットレートを超えている場合に 、制御部15がその旨を指示し、トランスコ ダ13が、量子化ステップを強制的にQlimitに変 更し、この固定値であるQlimitで圧縮を実行す る(ステップS8)。一方、ステップS7でNOの場合 は、ステップS10へ進み通常のレート制御を 行する。

 また、ステップS4でYESの場合、すなわち 在に至るまでのT0以内の総符号量CがC1より小 さい場合にも、ステップS6へ進む。これによ ステップS4でYES且つステップS7でYESの場合に のみ、つまり情報量が少なく且つ総ビットレ ートがオーバーしている場合に、図2の符号32 に示すようにQlimitで圧縮される。Qlimitに変更 し、この固定値であるQlimitで圧縮を実行する ことができる。他の例として、ステップS4でY ESの場合には、ステップS8へ進み、記憶容量 判定を経ずに量子化ステップを強制的にQlimi tに変更し、この固定値であるQlimitで圧縮を 行してもよい。

 ステップS8の処理後もステップS10の処理 と同様に、ステップS9へ進み、ステップS9でY ESの場合には処理を終了し、NOの場合にはス ップS1へ戻って、残りの映像データに対して 処理を継続する。

 図3の処理間隔は、圧縮手段での圧縮単位 で行えばよく、所定時間T0やT1としてはこの 縮単位より少なくとも大きくなる時間を採 する。また、図1~図3を参照した説明では、 定時間T0やT1以内での制御は、現時点から過 T0やT1だけ遡ったデータに基づいた制御であ ることを前提として説明したが、所定間隔( 定サイクル)T0やT1でのデータに基づいた制御 であってもよい。なお、所定サイクルでの制 御に関し、前サイクルでの制御が終了し次の サイクルでの制御を行っているときに、未だ 所定間隔に満たない時点でも、そのサイクル が開始されてからの存在するデータのみで制 御すればよい。

 本発明に係る映像記録装置について、圧 符号化された映像データを逆量子化後に再 子化して記録する装置(トランスコーダ)を 備する例として、図1のような録画再生装置1 0を挙げたが、上述したように、圧縮符号化 れた映像データを複号後に再符号化して記 する装置(エンコーダを含む装置)とすること もできる。

 つまり、本発明における圧縮手段は、ト ンスコーダ13で例示したように映像データ 逆量子化してからレート変換して量子化す 手段に限らず、圧縮符号化された映像デー が復号されたものを、再符号化する手段と て、構成することもできる。図1の例で説明 ると、上述した録画再生装置10は、トラン コーダ13の代わりに上述の可変ビットレート 制御が可能なエンコーダを設け、デコーダ16 復号された映像データをそのエンコーダで 符号化するように構成しておけばよい。ま 、このエンコーダをトランスコーダ13と併 して再量子化のみ及び再符号化の双方の処 により圧縮できるように構成することもで る。

 また、録画再生装置10をアナログ放送受 可能な構成とし、受信したアナログ放送番 を録画する場合、チューナ12は、アンテナ11 ら入力された高周波信号(アナログ変調信号 )を復調し、その復調信号を上述の可変ビッ レート制御が可能なエンコーダにより符号 し、符号化したデータを記録に適した形式( えばプログラムストリーム)に変換してHDD17 はBD等の各種記録媒体に記録すればよい。

10…録画再生装置、11…アンテナ、12…チュ ーナ、13…トランスコーダ、14…入出力I/F、15 …制御部、16…デコーダ、17…HDD、18…リモコ ン受信部、19…表示出力部、20…音声出力部




 
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