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Title:
NOISE ELIMINATING APPARATUS, PROGRAM AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146817
Kind Code:
A1
Abstract:
To achieve a noise elimination exhibiting a high performance of edge preserving by use of a directivity filtering process, while using a small amount of calculation and a small circuit scale to eliminate pattern-like noises causing problems in planar portions. A noise eliminating apparatus is employed wherein an input image is subjected to a filtering process in accordance with the directions of the edge components included in the image, and wherein a coring process is applied which has different characteristics between planar and edge portions of the image. The noise eliminating apparatus comprises an evaluation value calculating part (103) that calculates evaluation values related to a plurality of directions; a direction determining part (105) that determines the directions of the edge components from the evaluation values; a planar degree determining part (107) that distinguishes between the planar and edge portions from the evaluation values; a directivity filtering part (101) that performs the foregoing filtering process based on a result of the direction determining part (105); and a coring part (102) that performs the foregoing coring process based on a result of the planar degree determining part (107).

Inventors:
NAITO YUKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059738
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OLYMPUS CORP (JP)
NAITO YUKIHIRO (JP)
International Classes:
G06T5/00; H04N1/409
Domestic Patent References:
WO2006101128A12006-09-28
Foreign References:
JP2001057677A2001-02-27
JP2005295488A2005-10-20
JP2000306089A2000-11-02
JPH08223425A1996-08-30
JP2005130297A2005-05-19
JP2004318356A2004-11-11
Attorney, Agent or Firm:
UEDA, Kunio et al. (3-1 Minatomirai 3-chome,Nishi-ku, Yokohama-shi, Kanagawa, Kanagawa 12, JP)
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Claims:
 入力された画像に対して、該画像に含まれるエッジ成分の方向に応じたフィルタ処理を施し、前記画像の平坦部とエッジ部とで異なる特性を有するコアリング処理を適用するノイズ除去装置であって、
 複数の方向に関する評価値を計算する評価値計算部と、
 前記評価値からエッジ成分の方向を判別する方向判別処理部と、
 前記評価値から平坦部かエッジ部かを判別する平坦度判別処理部と
 前記方向判別処理部の結果により前記フィルタ処理を施す方向性フィルタ処理部と、
 前記平坦度判別処理部の結果により前記コアリング処理を行うコアリング処理部と、
 を備えたノイズ除去装置。
 入力された画像を少なくとも2つの帯域画像に分割し、各前記帯域画像それぞれについて、前記評価値を計算し、該評価値を用いて方向判別処理および平坦度判別処理を行う請求項1に記載のノイズ除去装置。
 前記評価値計算部は、ノイズ除去の対象となる帯域画像の周波数帯域および該周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第1の画像を用いて前記評価値を計算する請求項2に記載のノイズ除去装置。
 前記評価値計算部は、ノイズ除去の対象となる帯域画像の周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第2の画像を用いて前記評価値を計算する請求項2に記載のノイズ除去装置。
 前記評価値計算部は、ノイズ除去の対象となる帯域画像の周波数帯域および該周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第1の画像と、該帯域画像の周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第2の画像との加重平均を行うことで算出した第3の画像を用いて前記評価値を計算する請求項2に記載のノイズ除去装置。
 前記評価値計算部は、ノイズ除去の対象となる帯域画像の周波数帯域および該周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第1の画像と、ノイズ除去の対象となる帯域画像の周波数帯域よりも低域側の周波数の情報を含む第2の画像と、前記第1の画像と前記第2の画像との加重平均を行うことで算出した第3の画像のうち少なくともいずれか1つを選択し、選択した画像を用いて前記評価値を計算する請求項2に記載のノイズ除去装置。
 前記評価値計算部では、評価する方向について画素値変化の大きさに相当する評価値を計算し、
 前記方向判別処理部では、前記評価値の最小値を基にして方向判別をし、
 前記平坦度判別処理部では、前記評価値の最大値を基にして平坦度判別をする請求項1から6のいずれかに記載のノイズ除去装置。
 入力された画像に対して、該画像に含まれるエッジ成分の方向に応じたフィルタ処理と、前記画像の平坦部とエッジ部とで異なる特性を有するコアリング処理とをコンピュータに実行させるノイズ除去プログラムであって、
 複数の方向に関する評価値を計算する評価値計算処理と、
 前記評価値からエッジ成分の方向を判別する方向判別処理と、
 前記評価値から平坦部かエッジ部かを判別する平坦度判別処理と
 を含み、
 前記方向判別処理の結果に基づいた前記フィルタ処理と、前記平坦度判別処理の結果に基づいた前記コアリング処理とをコンピュータに実行させるノイズ除去プログラム。
 請求項1から7のいずれかに記載のノイズ除去装置を備える撮像システム。
 入力された画像に対して、該画像に含まれるエッジ成分の方向に応じたフィルタ処理を施し、前記画像の平坦部とエッジ部とで異なる特性を有するコアリング処理を適用するノイズ除去方法であって、
 複数の方向に関する評価値を計算する評価値計算工程と、
 前記評価値からエッジ成分の方向を判別する方向判別処理工程と、
 前記評価値から平坦部かエッジ部かを判別する平坦度判別処理工程と
 を有し、
 前記方向判別処理工程の結果により前記フィルタ処理を制御し、前記平坦度判別処理工程の結果により前記コアリング処理を制御するノイズ除去方法。
Description:
ノイズ除去装置並びにプログラ および方法

 本発明は画像処理に関し、特に画像のノ ズを除去するノイズ除去装置並びにプログ ムおよび方法に関するものである。

 画像信号に含まれるノイズ信号を除去す ノイズ除去方法においては、ローパスフィ タによる平滑化処理が広く行われている。 かし、ローパスフィルタによる平滑化処理 よりノイズを低減させようとすると、画像 号に含まれるエッジ成分にも平滑化がかか ため、画像の鮮鋭度が低下してしまうとい 問題がある。

 この問題に対処する方法として、特許文 1では画像に含まれるエッジ成分の方向を検 出し、当該方向に沿った平滑化処理を適用す ることで、画像の鮮鋭度を低下させることな くノイズを低減する方式が示されている。

 また、上述のような方向性を有するフィ タによるノイズ除去の応用例が幾つか開示 れている。特許文献2においては、エッジ成 分の方向を検出する際に参照する画像を、原 画像ではなく、原画像に対してローパスフィ ルタ処理を施した画像とすることで、方向判 別処理結果を安定させる方式が示されており 、特許文献3においては、多重解像度変換に づくノイズ除去に際し、変換された各帯域 信号に対して方向性を有するフィルタを適 する方式が示されている。さらに、特許文 4には、後述のように適応的にコアリング閾 を変化させる例が示されている。

 図10に方向性を有するフィルタによるノイ 除去方法を説明する図を示す。
 図10において、入力画像400は、ノイズ除去 施され、出力画像404とされる。入力画像400 、方向判別処理部401にて注目画素における ッジの方向が検出され、この結果である方 判別結果402が方向性フィルタ処理部403に出 される。方向性フィルタ処理部403は、入力 像400に対して、方向判別結果402が示すエッ の方向に基づきフィルタ係数、あるいは、 ィルタ処理方法を決定してフィルタ処理を す。

 次に、方向判別処理部401の動作の詳細につ て図5を参照して説明する。
 図5のA00~A44は、入力画像400における画素ブ ックの画素を示し、中心画素A22が注目画素 相当する。方向判別処理においては、方向1 ら方向4までについて、どれが最もエッジに 沿った方向であるかを決定するため、それぞ れの方向について評価値を計算する。評価値 としては様々な物が考えられるが、演算量が 比較的少ないものとしては、以下のような評 価値が考えられる。
 E1 = | A22-A23 | + | A22-A24 | + | A22-A21 |  + | A22-A20 |
 E2 = | A22-A13 | + | A22-A04 | + | A22-A31 |  + | A22-A40 |
 E3 = | A22-A12 | + | A22-A02 | + | A22-A32 |  + | A22-A42 |
 E4 = | A22-A11 | + | A22-A00 | + | A22-A33 |  + | A22-A44 |

 E1からE4はそれぞれ方向1から方向4に対応し 評価値であり、評価する方向においてエッ が存在する場合はこの評価値が大きくなり エッジが存在しない場合には小さくなる特 を有する。そこで、E1からE4の中で最小値を 検出し、それに対応する方向はエッジが存在 しないと判断することで、その方向をエッジ に沿った方向と判定する。

特開昭55-133179号公報

特開平8-202870号公報

特開2001-57677号公報

特開2005-295488号公報

 ところが、方向性を有するフィルタは、 ッジの保存能力が高い反面、平坦部等に存 するノイズを微小なエッジと捉えてこれを 存する傾向があり、これにより出力画像に 様状のノイズが残留するという問題がある この問題に対処するために模様状のノイズ 削除することを目的として、コアリング処 と組み合わせることが考えられる。ここで コアリング処理とは、典型的には、入力信 の絶対値が閾値以下の場合にその信号を一 ゼロとし、閾値より大きい場合には絶対値 閾値だけ減じた信号とするような処理であ 。

 このようにすれば、ノイズが方向性フィ タ処理により微小な模様状のノイズとして 留したとしても、その後のコアリング処理 より値の大きいエッジ成分にはそれほど影 を与えずに、微小なノイズを除去すること できる。しかし、ノイズ量が大きい場合に 、残留する模様状のノイズ量も大きく、こ をコアリング処理で除去するためには閾値 大きくする必要がある。そうすると、エッ 成分に対する影響も無視できなくなり、方 性フィルタによりエッジを保存した効果が 殺されてしまう。

 そこで、コアリング処理においても、エ ジ部と平坦部とを判別して、エッジ部では 値を小さく、平坦部では閾値を大きくする うな処理が必要とされる。特許文献4は、こ のように適応的にコアリング閾値を変化させ る例であるが、エッジ部か平坦部かの判定に は、注目画素の周辺領域における画素値の変 化を観察する必要があり、演算量が大きくな っていた。

 以上のように、画像に含まれるエッジ成 の方向を判別し(方向判別処理)、当該方向 沿った平滑化処理(フィルタ処理)を適用する ことで、画像の鮮鋭度を低下させることなく ノイズを低減させることができるが、ノイズ を効果的に除去するためには、エッジ部と平 坦部とを判別して(平坦度判別処理)、それぞ についてコアリング閾値を変化させる必要 ある。しかし、従来技術においては前述の 向判別処理と平坦度判別処理とを異なる指 に基づいて算出し、各処理を別々に行って たので、結果として演算量が大きくなると う問題があった。

 本発明は、上記問題に鑑みてなされたも で、方向性フィルタ処理によりエッジ保存 能の高いノイズ除去を実現するとともに、 坦部において問題となる模様状のノイズを 演算量、低回路規模で除去するノイズ除去 置並びにプログラムおよび方法を提供する とを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明は以下 手段を採用する。
 本発明の第1の態様は、入力された画像に対 して、該画像に含まれるエッジ成分の方向に 応じたフィルタ処理を施し、前記画像の平坦 部とエッジ部とで異なる特性を有するコアリ ング処理を適用するノイズ除去装置であって 、複数の方向に関する評価値を計算する評価 値計算部と、前記評価値からエッジ成分の方 向を判別する方向判別処理部と、前記評価値 から平坦部かエッジ部かを判別する平坦度判 別処理部と前記方向判別処理部の結果により 前記フィルタ処理を施す方向性フィルタ処理 部と、前記平坦度判別処理部の結果により前 記コアリング処理を行うコアリング処理部と 、を備えるノイズ除去装置である。

 この態様によれば、方向判別処理と平坦 判別処理において評価値演算を共通化する で、平坦部において問題となる模様状のノ ズを低演算量、低回路規模で除去すること 可能となる。

 本発明の第2の態様は、入力された画像に 対して、該画像に含まれるエッジ成分の方向 に応じたフィルタ処理と、前記画像の平坦部 とエッジ部とで異なる特性を有するコアリン グ処理とをコンピュータに実行させるノイズ 除去プログラムであって、複数の方向に関す る評価値を計算する評価値計算処理と、前記 評価値からエッジ成分の方向を判別する方向 判別処理と、前記評価値から平坦部かエッジ 部かを判別する平坦度判別処理とを行い、前 記方向判別処理の結果に基づいた前記フィル タ処理と、前記平坦度判別処理の結果に基づ いた前記コアリング処理とをコンピュータに 実行させるノイズ除去プログラムである。

 本発明の第3の態様は、上記のノイズ除去 装置を備える撮像システムである。

 この態様によれば、撮像される画像のノ ズレベルやユーザの好みに適した画像を得 ことが可能となる。

 本発明の第4の態様は、入力された画像に 対して、該画像に含まれるエッジ成分の方向 に応じたフィルタ処理を施し、前記画像の平 坦部とエッジ部とで異なる特性を有するコア リング処理を適用するノイズ除去方法であっ て、複数の方向に関する評価値を計算する評 価値計算工程と、前記評価値からエッジ成分 の方向を判別する方向判別処理工程と、前記 評価値から平坦部かエッジ部かを判別する平 坦度判別処理工程とを有し、前記方向判別工 程の結果により前記フィルタ処理を制御し、 前記平坦度判別工程の結果により前記コアリ ング処理を制御するノイズ除去方法である。

 本発明によれば、方向性フィルタ処理に りエッジ保存性能の高いノイズ除去を実現 るとともに、平坦部において問題となる模 状のノイズを低演算量、低回路規模で除去 ることが可能となる。

本発明の第1の実施形態に係るノイズ除 去装置が備える機能を展開して示した機能ブ ロック図である。 図1のノイズ除去装置のコアリング閾値 と平坦度判別結果との関係を示すグラフであ る。 本発明の第2の実施形態に係るノイズ除 去装置が備える機能を展開して示した機能ブ ロック図である。 図3に示すノイズ除去装置のNR処理部の 能ブロック図である。 方向判別処理部の動作を説明する図で る。 本発明の第3の実施形態に係る撮像シス テムの概略構成図である。 画素ブロックの生成方法の条件を示す 件設定表である。 本発明に係るノイズ除去方法のフロー ャートである。 図8におけるノイズ除去処理のフローチ ャートである。 従来のノイズ除去装置が備える機能を 展開して示した機能ブロック図である。

符号の説明

100 入力画像
101,301 方向性フィルタ処理部
102,302 コアリング処理部
103,303 評価値計算部
104,304 評価値
105,305 方向判別処理部
107,307 平坦度判別処理部
204 帯域画像
207 高域画像
208 低域画像

[第1の実施形態]
 以下に、本発明に係るノイズ除去装置並び プログラムおよび方法の第1の実施形態につ いて、図面を参照して説明する。
 図1は、本実施形態に係るノイズ除去装置が 備える機能を展開して示した機能ブロック図 である。
 本実施形態に係るノイズ除去装置は、入力 像に対して複数の方向に関する評価値を計 する評価値計算部103と、評価値計算部103よ 与えられた評価値からエッジ成分の方向を 別する方向判別処理部105と、評価値計算部1 03より与えられた評価値から平坦部かエッジ かを判別する平坦度判別処理部107と、方向 別処理部105の結果に基づいてフィルタ処理 行う方向性フィルタ処理部101と、平坦度判 処理部107の結果に基づいてコアリング処理 行うコアリング処理部102とを備えている。

 上記構成を有するノイズ除去装置におい 、入力画像100は、方向性フィルタ処理部101 より、エッジ方向に沿った方向にフィルタ 理がなされた後、コアリング処理部102によ 、平坦部での残留ノイズがエッジ部に比べ より強く除去され、出力画像109となる。こ で、方向性フィルタ処理部101で適用される ィルタ特性は、方向判別処理部105の出力で る方向判別結果106により制御される。

 評価値計算部103は、方向判別の候補とな 方向それぞれに対応する評価値104を、入力 像100を参照して計算し、方向判別処理部105 、この評価値104を基にして方向判別処理を う。また、評価値104は平坦度判別処理部107 も出力され、平坦度判別処理部107は画像の 目画素が平坦部に位置するのかエッジ部に 置するのかを表す平坦度判別処理結果108を アリング処理部102に出力し、コアリング処 の強度を制御する。

 以下、各処理部の詳細について主に図5を参 照して説明する。
 まず、評価値計算部103と方向判別処理部105 ついて説明する。ここでは、ある注目画素 おけるエッジの方向を判別する際に、注目 素の周囲5×5の画素ブロックを用いるとし、 判別するエッジの方向を4方向とした場合を として説明する。なお、このブロックサイ は必要に応じて7×7等他のサイズにすること 可能であり、方向数については必要に応じ 8方向等に増やすことも可能である。

 図5のA00~A44を、入力画像100における画素ブ ックの画素とみなし、中心画素A22が注目画 位置に相当するものとする。方向判別にお ては、方向1から方向4までについて、どれが 最もエッジに沿った方向であるかを決定する ため、評価値計算部103において、それぞれの 方向について評価値を計算する。評価値とし ては様々な物が考えられるが、本実施形態に おいては以下の評価値を使用する。
 E1 = | A22-A23 | + | A22-A24 | + | A22-A21 |  + | A22-A20 |
 E2 = | A22-A13 | + | A22-A04 | + | A22-A31 |  + | A22-A40 |
 E3 = | A22-A12 | + | A22-A02 | + | A22-A32 |  + | A22-A42 |
 E4 = | A22-A11 | + | A22-A00 | + | A22-A33 |  + | A22-A44 |

 E1からE4はそれぞれ方向1から方向4に対応 た評価値104であり、評価する方向において ッジが存在する場合はこの評価値104が大き なり、エッジが存在しない場合には小さく る特徴を有する。方向判別処理部105では、 価値104のE1からE4の中で最小値を検出し、そ れに対応する方向はエッジが存在しないと判 断することで、その方向をエッジに沿った方 向と判定し、方向判別結果106とする。

 次に、評価値計算部103と平坦度判別処理部1 07について説明する。
 平坦度判別処理部107は、評価値計算部103が 算した評価値104を基に、画像の注目画素が 坦部に位置するのかエッジ部に位置するの を表す平坦度判別処理結果108を出力する。 実施形態における評価値E1からE4は、当該方 向がエッジをまたぐ場合に値が大きくなると いう特性を有する。そこで、平坦度判別処理 部107は、E1からE4の最大値を計算し、この最 値をもって平坦度を表す平坦度判別処理結 108とする。この値が大きければ、注目画素 辺に強いエッジ信号が存在することとなり この値が小さければ、注目画素周辺には強 エッジ信号が存在しないこととなり、平坦 としての特性が強いこととなる。

 コアリング処理部102は、平坦度判別処理 果108を受け取り、この値に応じて当該注目 素におけるコアリング閾値を設定し、コア ング処理を行う。平坦度判別処理結果108が さい値の場合には、当該注目画素が平坦部 存在するので、コアリング閾値を大きくし 平坦度判別処理結果108が大きい値の場合に 、エッジ部に相当することとなるので、コ リング閾値を小さくする。このようなコア ング閾値と平坦度判別処理結果108との関係 図2に示されている。例えば、コアリング処 理部102は、予め設定された図2に示す関係を アリング閾値設定テーブルとして記憶して き、算出された平坦度判別処理結果108に対 するコアリング閾値をコアリング閾値設定 ーブルから読み出すことによって、コアリ グ閾値を設定する。

 以上のように、本実施形態に係るノイズ 去方法によれば、方向判別処理と平坦部判 処理において評価値演算を共通化すること 、平坦部において問題となる模様状のノイ を低演算量、低回路規模で除去することが 能となる。

〔第2の実施形態〕 
 次に、本発明の第2の実施形態について、図 3を用いて説明する。
 本実施形態に係るノイズ除去装置並びにプ グラムおよび方法が第1の実施形態と異なる 点は、入力された画像を少なくとも2つの帯 画像に分割し、各帯域画像それぞれについ 、評価値を計算し、該評価値を用いて方向 別処理および平坦度判別処理を行う点であ 。以下、本実施形態のノイズ除去方法およ プログラム並びに装置について、第1の実施 態と共通する点については説明を省略し、 なる点について主に説明する。

 図3は本実施形態に係るノイズ除去装置が備 える機能を展開して示した機能ブロック図で ある。ここでは、ラプラシアンピラミッドに よる多重解像度変換に基づくノイズ除去方法 を例として説明する。
 本実施形態に係るノイズ除去装置は、ラプ シアンピラミッドにより多重解像度変換を す多重解像度変換部と、各帯域の信号に対 てノイズ除去をするNR処理部とを備えてい 。

 上記多重解像度変換部は、複数段のフィル 処理・縮小処理部201,210,218と、各フィルタ 理・縮小処理部201,210,218に対応して設けられ る拡大処理部202,211,219と、ノイズ除去後の画 を用いて信号を再合成する合成部とを備え いる。
 このような構成において、入力画像200は、 ィルタ処理・縮小処理部201にてローパスフ ルタ処理後に縮小される。この処理により 画像サイズは水平方向、垂直方向共に半分 なる。縮小された画像は、次段のフィルタ 理・縮小処理部210に供給され、順次さらに 小されていく。

 このように縮小された画像は、拡大処理 202にて元の画像サイズに拡大された後、減 器203にて帯域画像204が作成される。この帯 画像204は、フィルタ処理・縮小処理部201で いられたローパスフィルタ特性により遮断 れた高域部分の信号に相当する。この高域 分を多く含む帯域画像204に対して、NR処理 205にてノイズ除去処理を施す。次段の処理 も同様に、フィルタ処理・縮小処理部210、 大処理部211、減算器212により、次段に相当 る帯域画像が生成され、これに対してNR処理 部213でノイズ除去処理を適用する。このよう にして順次の帯域分割された信号に対してノ イズ除去処理が適用されることとなる。

 NR処理部221の出力は、低域側の信号と加 器224で加算され、拡大処理部225によって拡 された後、高域側の処理に送られる。この うにして順次低域側から信号が再合成され いき、最終的に最高域の信号が加算器209に り加算されて、出力画像226となる。

 図4は、NR処理部205の詳細を示した図である なお、他の帯域におけるNR処理部であるNR処 理部213やNR処理部221等は、NR処理部205と同様 構成なので説明を省略する。
 帯域画像204は、方向性フィルタ処理部301に り、エッジ方向に沿った方向にフィルタ処 がなされた後、コアリング処理部302により 平坦部での残留ノイズがエッジ部に比べて り強く除去され、出力信号206となる。方向 フィルタ処理部301で適用されるフィルタ特 は、方向判別処理部305の出力である方向判 処理結果306により制御される。

 方向判別処理部305では、評価値計算部303 て計算された評価値304を基に、方向判別処 が実行される。また、評価値304は平坦度判 処理部307にも出力され、平坦度判別処理部3 07は画像の注目画素が平坦部に位置するのか ッジ部に位置するのかを表す平坦度判別処 結果308をコアリング処理部302に出力し、コ リング処理の強度を制御する。

 評価値計算部303は、第1の実施形態における 評価値計算部103と同様に、注目画素における エッジの方向を判別するための評価値を計算 するものである。
 ここで、第1の実施形態においては、入力画 像100から画素ブロックを生成し(A00~A44)、評価 値E1~E4を計算していた。これに対し、本実施 態においては、帯域画像204を含む高域画像( 第1の画像)207と、低域画像(第2の画像)208から 素ブロックを生成し、第1の実施形態と同様 の評価値を生成するものとする。

 当該画素ブロックを生成するにあたっては 低域画像208のみから画素ブロックを生成す ば、ノイズによる影響の少ない方向判別を 現できる。また、高域画像207のみから画素 ロックを生成すれば、ノイズによる影響は るものの、エッジ成分を含む高域成分を有 ることから細かい構造物に対応した方向判 が実現できる。あるいは、高域画像207と低 画像208を組み合わせて画素ブロックを生成 ることも可能である。例えば、高域画像207 低域画像208との加重平均を行うことで、双 の特性を有する画像(第3の画像)を生成する とが可能である。高域画像207と低域画像208 組み合わせた場合には、高域画像207および 域画像208の双方の特性を利用することによ て、入力画像の細かい構造の変化にも対応 つつ、ノイズに影響されない安定した方向 別を実現することができる。
 なお、評価値計算部303は、上述した複数の 素ブロックの生成方法を帯域画像204の特性 に応じて選択可能な構成としてもよい。

 評価値304は、第1の実施形態におけるE1か E4と同様であり、それぞれ方向1から方向4に 対応しており、評価する方向においてエッジ が存在する場合はこの評価値304が大きくなり 、エッジが存在しない場合には小さくなる特 徴を有する。方向判別処理部305では、評価値 304のE1からE4の中で最小値を検出し、それに 応する方向はエッジが存在しないと判断す ことで、その方向をエッジに沿った方向と 定し、方向判別処理結果306とする。

 評価値計算部303において計算された評価 304は、第1の実施形態と同様に、平坦度判別 処理部307において利用され、画像の注目画素 が平坦部に位置するのかエッジ部に位置する のかを表す平坦度判別処理結果308が計算され る。コアリング処理部302は、第1の実施形態 同様に、平坦度判別処理結果308を受け取り この値に応じて当該注目画素におけるコア ング閾値を設定し、コアリング処理を行う

 以上のように、本実施形態に係るノイズ除 装置によれば、多重解像度変換に基づくノ ズ除去と、方向性フィルタ処理を組み合わ て実現することによって、より効率的にノ ズを除去することが可能となる。
 また、多重解像度変換に基づくノイズ除去 、方向性フィルタ処理によりエッジ保存性 の高いノイズ除去を組み合わせて実現する でも、本実施形態のように各帯域におけるN R処理において、方向判別処理と平坦部判別 理における評価値演算を共通化することで 平坦部において問題となる模様状のノイズ 低演算量、低回路規模で除去することが可 となる。

 なお、本実施形態においては、方向判別処 部305と平坦度判別処理部307で使用する評価 304を同一のものとしているが、これを異な ものとした場合でも、同一の評価値計算部3 03にて計算できるのであれば、低回路規模で 現するという効果は依然として得ることが きる。例えば、方向判別処理においては、 像の細かい構造に対応した方向判別処理を 現するために、その評価値は高域画像207を いて計算し、平坦度判別処理はノイズの影 を受けにくい安定した判別処理を実現する めに、低域画像208を用いて計算することも 能である。この場合、評価値計算部303の回 を双方の評価値演算に利用することにより 回路規模の削減が可能となる。
 また、本実施形態においては、複数の帯域 像に分割して各帯域画像にノイズ除去を行 方法として、ラプラシアンピラミッドによ 多重解像度変換に基づくノイズ除去方法を として説明したが、この例に限定されるも ではない。

〔第3の実施形態〕 
 次に、本発明の第3の実施形態について、図 6を用いて説明する。
 本実施形態は、前述の各実施形態において 明したノイズ除去装置をデジタルカメラ等 撮像システムに組み込んだ形態である。以 に、本実施形態に係る撮像システムついて 6を参照して説明する。なお、前述の各実施 形態と共通する点については説明を省略し、 異なる点について主に説明する。

 本実施形態に係る撮像システムは、レン 系500と、CCD501と、画像処理部502と、ノイズ 去部503と、画像圧縮部504と、記録メディア5 05と、ノイズ除去条件設定部506と、ノイズ除 パラメータ設定部507とを主な構成要素とし 備えている。

 レンズ系500を通してCCD501で撮像された画 信号は、画像処理部502においてホワイトバ ンス処理やエッジ強調処理、色信号処理等 施された後、ノイズ除去部503においてノイ 除去がなされる。ノイズが除去された画像 号は、画像圧縮部504でJPEG形式等に圧縮され た後、メモリーカード等の記録メディア505に 保存される。ノイズ除去部503は、前述の各実 施形態において説明したノイズ除去装置を適 用したものである。

 ノイズの除去にあたっては、画像処理部5 02が出力する画像信号をRGB信号からなる画像 し、ノイズ除去部503において3面からなるRGB 画像に対して個別にノイズ除去処理をしても よいし、画像処理部502が出力する信号をYCbCr して、ノイズ除去部503において3面からなる YCbCr画像に対して個別にノイズ除去処理をし もよい。さらには、画像処理部502はRGB信号 出力し、ノイズ除去部503内でRGB信号をYCbCr 号等に変換した後に、3面からなるYCbCr画像 対して個別にノイズ除去処理をしてもよい また、ノイズ除去部503と画像処理部502は本 施形態のように分離する必要はなく、例え 、画像処理部502のエッジ強調処理とノイズ 去部503の処理順序を入れ替えることも可能 ある。また、ノイズ除去部503は、上述した ずれかの実施形態に係るノイズ除去装置が える機能を有している。

 ノイズ除去部503の動作は、ノイズ除去パ メータ設定部507により制御される。ノイズ 去パラメータ設定部507には、ノイズ除去パ メータとして、必要とされるノイズ除去の 度に応じた複数のパラメータ候補が工場出 時に記憶されている。ノイズ除去パラメー 設定部507は、ユーザのノイズ除去強度に関 る設定値や、ノイズ除去条件設定部506から ISO感度情報等に基づいてノイズ除去の強度 決定し、当該複数のパラメータ候補から適 なパラメータを選択してノイズ除去部503の イズ除去動作を制御する。

 このノイズ除去に関するパラメータの中に 、本発明に関する構成の選択等も含まれる ととしてもよい。例えば、第2の実施形態に 対応するノイズ除去方法をノイズ除去部503に 適用した場合、以下のようなパラメータを候 補として、ノイズ除去パラメータ設定部507に 記憶させてもよい。
 第2の実施形態においては方向判別に使用す る参照画像を、高周波成分を含む高域画像207 と低周波成分からなる低域画像208の組み合わ せにより生成していた。この組み合わせに関 する選択として、注目画素位置のみ高域画像 207の画素とするのか、注目画素の周辺3×3画 とするのか、あるいは全てを高域画像207、 るいは、低域画像208とするのかというよう 選択がありうる。この選択により、細かい 造の変化にも対応した方向判別と、ノイズ 影響されない安定した方向判別のバランス 決定される。したがって、図7に示すように パラメータ候補として上述のような参照画 の生成方法を複数設定しておき、予め設定 れた条件に基づいて参照画像を生成しても い。ノイズ除去パラメータ設定部507は、適 な構成をユーザ設定やISO感度情報等から選 し、ノイズ除去部503を制御する。

 なお、多重解像度の各帯域における設定は 一である必要はなく、高域における設定と 域における設定が異なっていても良い。例 ば、各帯域画像信号について図7に示す条件 を予め設定しておき、該条件に基づいて参照 画像を生成しても良い。
 また、ノイズのレベルによって多重解像度 換の縮小回数を予め設定しておき、入力画 信号のノイズの大きさに応じて多重解像度 換の縮小回数を決定してもよい。
 さらに、ノイズ除去部503は、前述の各実施 態のどれか一つを選択するのではなく、パ メータによりいずれの実施形態に係るノイ 除去方法を選択することとしてもよい。例 ば、撮像条件(ISO感度等)に応じて、多重解 度変換における解像度変換の回数を変化さ る。

 以上のように、少なくともいずれかの実 形態に係るノイズ除去方法を採用して、撮 システムを構成することにより、入力画像 細かい構造の変化にも対応しつつ、ノイズ 影響されない安定した方向判別を実現する とができる。また、この構成をユーザ設定 ISO感度情報等により適宜変更することによ 、撮像される画像のノイズレベルやユーザ 好みに適した画像を得ることが可能な撮像 ステムとすることが可能となる。

 なお、上述した各実施形態では、ノイズ 去装置としてハードウェアによる処理を前 としていたが、このような構成に限定され 必要はない。例えば、別途ソフトウェアに 処理する構成も可能である。この場合、ノ ズ除去装置は、CPU、RAM等の主記憶装置、上 処理の全て或いは一部を実現させるための ログラムが記録されたコンピュータ読み取 可能な記録媒体を備えている。そして、CPU 上記記憶媒体に記録されているプログラム 読み出して、情報の加工・演算処理を実行 ることにより、上述のノイズ除去装置と同 の処理を実現させる。ここでコンピュータ み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク 光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモ リ等をいう。

 上記のソフトウェアによる具体的な処理に いて、図8に示すフローチャートに基づいて 以下に説明する。
 まず、入力画像信号は、多重解像度変換が われることにより順次縮小され、複数の縮 画像が生成される(S1)。
 次に、各縮小画像は、縮小前の画像サイズ 拡大され(S2)、縮小前のそれぞれの画像との 減算が行われることにより、ノイズ除去の対 象となる帯域画像がそれぞれ作成される(S3)
 次に、作成された各帯域画像に対してノイ 除去処理が施される(S4)。
 そして、ノイズ除去がされた後の各帯域画 は再合成され、再合成された画像は出力画 として出力される(S5)。

 次にノイズ除去処理(S4)の詳細について主に 図9を参照して説明する。ここでは、一例と て、上述の処理において作成された複数の 域画像のうち、図3に示される帯域画像204の イズ除去処理について説明する。
 まず、ノイズ除去処理では、エッジに沿っ 方向を判別するために、各方向について評 値の計算が行われる(S11)。この処理では、 域画像207と低域画像208とを用いて参照画像 作成し、この参照画像の各方向について評 値の計算が行われる。
 次に、各方向についての評価値に基づいて 向判別処理が行われる(S12)。具体的には各 価値の中で最小値を検出し、該評価値に対 する方向にはエッジが存在しないと判断さ る。これにより、該評価値に対応する方向 エッジに沿った方向であると判定される。
 次に、方向判別処理の結果が示すエッジの 向に基づきフィルタ係数等が決定され、ノ ズ除去の対象となる帯域画像204に対してフ ルタ処理が施される(S13)。
 次に、各方向についての評価値に基づいて 坦度判別処理が行われる(S14)。具体的には 各評価値の中で最大値を検出し、該評価値 大きければ注目画素周辺に強いエッジ信号 存在することとなり、該評価値が小さけれ 強いエッジ信号が存在しないと判断される これにより、注目画素が平坦部に位置する か、あるいはエッジ部に位置するのかを表 平坦度が判定される。
 
 次に、フィルタ処理が施された帯域画像に して、微小信号をゼロにするようなコアリ グ処理が行われ、ノイズ除去がされた帯域 像206として出力される(S15)。

 なお、上記の例において、多重解像度変換 一段目の処理において作成される帯域画像2 04について説明したが、多重解像度変換の二 目以降の処理において作成される各帯域画 においても同様の処理が行われる。
 さらに、上記において、第2の実施形態に対 応するノイズ除去方法について説明したが、 他の実施形態についても同様に、ソフトウェ アにて処理することが可能である。