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Patent Searching and Data


Title:
CAMERA BODY AND IMAGING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/050860
Kind Code:
A1
Abstract:
A camera body (3) has s display section (20) and a body microcomputer (10). The display section (20) can display a zoom indication bar (105) representing the focal length of an optical system (L). The body microcomputer (10) controls the display section (20) in such a way that the direction in which a zoom ring (64) moves when operated by a user and the direction in which the zoom indication bar (105) varies in response to the operation of the zoom ring (64) substantially agree with each other.

Inventors:
YUMIKI NAOTO
Application Number:
PCT/JP2008/002831
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
YUMIKI NAOTO
International Classes:
G03B17/14; G02B7/08; G02B7/10; G03B17/18; H04N5/225
Foreign References:
JPS6167840A1986-04-08
JPH0764165A1995-03-10
JP2005215366A2005-08-11
JP2005215574A2005-08-11
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi,Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 回転可能に設けられた操作部材を操作することにより光学系の状態を変更可能なレンズ鏡筒とともに撮像装置に用いられるカメラ本体であって、
 前記光学系の状態を表す状態指標部を表示可能な表示部と、
 ユーザーが前記操作部材を操作する際に前記操作部材が動く操作方向と、前記表示部に表示される前記状態指標部が前記操作部材の操作に応じて変化する変化方向と、が概ね一致するように前記表示部を制御する制御部と、
を備えたカメラ本体。
 前記レンズ鏡筒は、レンズ情報を記憶する記憶部をさらに有しており、
 前記レンズ情報は、前記操作方向と前記光学系の状態の変化との関係を表す操作方向情報を含んでおり、
 前記制御部は、前記レンズ情報を前記記憶部から取得可能であり、前記レンズ情報に含まれる前記操作方向情報に基づいて前記表示部における前記状態指標部の表示形態を決定する、
請求項1に記載のカメラ本体。
 前記状態指標部は、前記光学系の焦点距離を表しており、
 前記制御部は、前記焦点距離を増減させる前記操作方向と、前記焦点距離の増減に応じて前記状態指標部が変化する前記変化方向と、が概ね一致するように前記表示部を制御する、
請求項2に記載のカメラ本体。
 前記操作方向情報は、前記操作方向と前記焦点距離の増減との関係を表している、
請求項3に記載のカメラ本体。
 前記レンズ情報は、前記光学系の前記焦点距離を変更できる範囲を表す焦点距離情報をさらに含み、
 前記状態指標部は、前記焦点距離情報を表す表示メータを有しており、
 前記制御部は、前記操作方向情報に基づいて前記表示メータにおける前記焦点距離情報の配置を決定する、
請求項3または4に記載のカメラ本体。
 前記制御部は、前記表示部における前記状態指標部の位置に基づいて前記表示メータにおける前記焦点距離情報の配置を決定する、
請求項5に記載のカメラ本体。
 前記状態指標部は、前記光学系の前記焦点距離を表す部分であって前記焦点距離の変化に応じて前記表示メータに対する位置が変化する指標を有しており、
 前記制御部は、前記焦点距離が増加する前記操作方向と、前記表示メータに対して前記指標が動く方向と、が概ね一致するように前記表示部を制御する、
請求項5または6に記載のカメラ本体。
 前記表示メータは、直線状であり、
 前記制御部は、前記焦点距離が変化した場合に前記指標が前記表示メータに沿って直線的に動くように前記表示部を制御する、
請求項7に記載のカメラ本体。
 前記表示メータは、円弧状あるいは環状であり、
 前記制御部は、前記焦点距離が変化した場合に前記指標が所定の基準点を中心に前記表示メータに沿って回転移動するように前記表示部を制御する、
請求項7に記載のカメラ本体。
 前記状態表示部は、前記操作部材の回転角度の絶対値と前記指標が前記基準点を中心に回転する角度とが一致している、
請求項9に記載のカメラ本体。
 前記状態表示部は、前記表示メータおよび前記指標により形成される表示帯の長さにより前記焦点距離を表している、
請求項7から10のいずれかに記載のカメラ本体。
 前記状態指標部は、焦点が合う前記光学系の物点距離を表しており、
 前記制御部は、前記光学系の前記物点距離を増減させる前記操作方向と、前記物点距離の増減に応じて前記状態指標部が変化する前記変化方向と、が概ね一致するように前記表示部を制御する、
請求項2に記載のカメラ本体。
 前記操作方向情報は、前記操作部の前記操作方向と前記物点距離の増減との関係を表している、
請求項12に記載のカメラ本体。
 前記レンズ情報は、前記光学系の前記物点距離を変更できる範囲を表す物点距離情報をさらに含み、
 前記状態指標部は、前記物点距離情報を表す表示メータを有しており、
 前記制御部は、前記操作方向情報に基づいて前記表示メータにおける前記物点距離情報の配置を決定する、
請求項12または13に記載のカメラ本体。
 前記制御部は、前記表示部における前記状態指標部の位置に基づいて前記表示メータにおける前記焦点距離情報の配置を決定する、
請求項14に記載のカメラ本体。
 前記状態指標部は、前記光学系の前記物点距離を表す部分であって前記物点距離の変化に応じて前記表示メータに対する位置が変化する指標を有しており、
 前記制御部は、前記物点距離が増加する前記操作方向と、前記表示メータに対して前記指標が動く方向と、が概ね一致するように前記表示部を制御する、
請求項14または15に記載のカメラ本体。
 前記表示メータは、直線状であり、
 前記制御部は、前記物点距離が変化した場合に前記指標が前記表示メータに沿って直線的に動くように前記表示部を制御する、
請求項16に記載のカメラ本体。
 前記表示メータは、円弧状あるいは環状であり、
 前記制御部は、前記物点距離が変化した場合に前記指標が所定の基準点を中心に前記表示メータに沿って回転移動するように前記表示部を制御する、
請求項16に記載のカメラ本体。
 前記状態表示部は、前記操作部材の回転角度と前記指標が前記基準点を中心に回転する角度とが一致している、
請求項18に記載のカメラ本体。
 前記状態表示部は、前記表示メータおよび前記指標により形成される表示帯の長さにより前記焦点距離を表している、
請求項16から19のいずれかに記載のカメラ本体。
 回転可能に設けられた操作部材と、被写体の光学像を形成する光学系と、前記操作部材の操作に応じて前記光学系の状態を変化させる状態変更部と、を有するレンズ鏡筒と、
 請求項1から20のいずれかに記載のカメラ本体と、
を備えた撮像装置。
Description:
カメラ本体および撮像装置

 本発明は、光学系の状態を変更可能な撮 装置に関する。

 近年、交換レンズ式のデジタルカメラが急 に普及している。このデジタルカメラでは ユーザーがファインダを用いて被写体を観 する時には、反射ミラーにより光路が変更 れる。具体的には、光学系を通った光(すな わち被写体像)が光路上に配置された反射ミ ーにより反射される。反射された光はペン プリズムなどを通って正像に変換され、光 ファインダに導かれる。これにより、ユー ーは、光学系を通った被写体像を光学ファ ンダから見ることができる。したがって通 は、ファインダ用光路を形成する位置が反 ミラーの定位置となっている。
 一方、レンズを撮影用として使用する場合 、反射ミラーが瞬時に位置を変え、撮影用 路から退避することで、ファインダ用光路 撮影用光路に切り換え、撮影が終了すると 位置に瞬時に戻る。この方式は、一眼レフ 式であれば、従来の銀塩カメラでも、デジ ルカメラでも同様である。

 デジタルカメラの特徴の一つは、撮影時に 示装置(例えば、液晶モニタ)を見ながら撮 し、撮影後にすぐに撮影画像を確認できる とが挙げられる。しかし、これまでの一眼 フの反射ミラーの方式を用いると、撮影時 、液晶モニタを使用できない。このように 液晶モニタを用いて撮影できないことによ 、ファインダを覗いて撮影することになる め、とりわけ、デジタルカメラの撮影に不 れな初心者にとっては、従来の交換レンズ デジタルカメラは非常に使いにくい。また 今は、静止画撮影のみならず、動画撮影な も機能も望まれている。
 そこで、液晶モニタを見ながら撮影できる ジタル一眼レフカメラが提案されている(例 えば、特許文献1を参照)。
 しかし、交換レンズ式のデジタルカメラに いて、液晶モニタを用いて撮影する場合に 、従来のようにファインダを覗いて撮影す 場合に比べ、ユーザーとデジタルカメラと 距離が離れるため、ユーザーが交換レンズ 直接見ながら操作することが困難となる。 た、デジタルカメラを小型化するために、 ームリングやフォーカスリングの状態を示 数値が省略される場合もある。これらの場 、ユーザーがズーム倍率(焦点距離)や物点 離(以下、被写体距離ともいう)を変更しよう とする際に、交換レンズの操作部材をどちら の方向へ動かせばよいかがわかりにくく、操 作性が低下する。

 そこで、ズームレバーが操作されている方 およびズーム位置が文字およびキャラクタ パターンを用いて表示部に表示されるデジ ルカメラが提案されている(例えば、特許文 献2を参照)。
 また、フォーカスリングの操作方向の設定 任意に選択できるデジタルカメラが提案さ ている(例えば、特許文献3を参照)。

特開2001-125173号公報

特開平5-153456号公報

特開平5-181047号公報

 しかし、特許文献2に記載のデジタルカメラ では、ズームレバーが操作されている方向お よびズーム位置が表示部に表示されるが、操 作方向の表示はズームレバーの操作方向と関 連しておらず、ズーム位置の表示を見ても、 どちらの方向へズームレバーを操作すればよ いかユーザーが理解しにくい。
 また、特許文献3に記載のデジタルカメラで は、フォーカスリングの操作方向の設定を任 意に選択できるだけであり、フォーカスリン グの操作方向と物点距離の増減との関係をユ ーザーが認識しにくい。
 以上に説明したように、従来の撮像装置で 、光学系の状態を変化させる際の操作方向 ユーザーが認識しにくいため、操作性の向 が望まれている。
 本発明の課題は、操作性の向上を図ること できるカメラ本体および撮像装置を提供す ことにある。

 本発明に係るカメラ本体は、回転可能に設 られた操作部材を操作することにより光学 の状態を変更可能なレンズ鏡筒とともに撮 装置に用いられる。このカメラ本体は、表 部と、制御部と、を備えている。表示部は 学系の状態を表す状態指標部を表示可能で る。制御部は、ユーザーが操作部材を操作 る際に操作部材が動く操作方向と、表示部 表示される状態指標部が操作部材の操作に じて変化する変化方向と、が概ね一致する うに表示部を制御する。
 このカメラ本体では、操作部材が動く操作 向と、表示部に表示される状態指標部が操 部材の操作に応じて変化する変化方向と、 概ね一致するように、制御部により表示部 制御される。このため、表示部に表示され 状態指標部を見ながら撮影すれば、光学系 状態を調整する際に操作部材をどの方向に 作したらよいかをユーザーが直感的に理解 やすくなる。これにより、このカメラ本体 は操作性を向上させることができる。また このカメラ本体を有する撮像装置でも、同 の効果を得ることができる。

 ここで、「光学系の状態」とは、例えば 学系の焦点距離および焦点が合う物点距離 考えられる。操作方向と変化方向とが概ね 致する状態には、例えば、操作方向と変化 向とが完全に一致している状態の他に、操 性が向上するという効果が得られる範囲で 操作方向と変化方向とがずれている状態も まれる。操作方向および変化方向としては 直線的な方向、所定の基準点を中心とした 弧に沿った方向、所定の基準点を中心とし 回転方向などが考えられる。

デジタルカメラの概略構成図 カメラ本体の概略構成図 デジタルカメラの斜視図 (A)カメラ本体の上面図、(B)カメラ本体 背面図 交換レンズユニットの広角端における 面図 交換レンズユニットの望遠端における 面図 フォーカスレンズユニットの分解斜視 フォーカスレンズユニットの斜視図 超音波アクチュエータユニットの斜視 超音波アクチュエータユニットの平面 図 ズーム表示バーの表示例 (A)ズームリングの操作方向を示す図、 (B)ズーム表示バーの表示例 ズーム表示バーの表示例 (A)ズームリングの操作方向を示す図、 (B)ズーム表示バーの表示例 (A)ズームリングの操作方向を示す図、 (B)ズーム表示バーの表示例 ズーム表示バーの表示例 ズーム表示バーの表示例 フォーカス表示バーの表示例 (A)フォーカスリングの操作方向を示す 図、(B)フォーカス表示バーの表示例 フォーカス表示バーの表示例 (A)フォーカスリングの操作方向を示す 図、(B)フォーカス表示バーの表示例 (A)フォーカスリングの操作方向を示す 図、(B)フォーカス表示バーの表示例 フォーカス表示バーの表示例 フォーカス表示バーの表示例

符号の説明

 1  デジタルカメラ(撮像装置)
 2  交換レンズユニット(レンズ鏡筒)
 3  カメラ本体
 3a  筐体
 4  ボディーマウント
 10  ボディーマイコン(制御部の一例)
 11  撮像センサ
 12  撮像センサ駆動制御部
 20  表示部
 21  画像表示制御部(制御部の一例)
 25  電源スイッチ
 26  動作モード切換ボタン
 27  十字操作キー
 28  MENU設定ボタン
 29  SETボタン
 30  シャッターボタン
 31  シャッター制御部
 33  シャッターユニット
 34  撮影モード切換ボタン
 40  レンズマイコン
 41  フォーカスレンズ駆動制御部
 44  メモリ(記憶部の一例)
 50  固定枠
 52  第1直進枠
 53  第1回転枠
 54  第1ホルダー
 55  第2回転枠
 57  1群レンズ支持枠
 58  2群レンズ支持枠
 59  3群レンズ支持枠
 60  4群レンズ支持枠
 61  2群ホルダー
 62  フィルターマウント
 63  ズームリングユニット
 64  ズームリング(操作部材の一例)
 65  第1回転検出部
 67  フォーカスリング(操作部材の一例)
 68  第2回転検出部
 71  レンズマウント
 74a,74b,74c  ガイドポール
 75 第3ホルダー
 76  磁気スケール
 77  磁気センサ
 78  フォーカスレンズユニット
 80  超音波アクチュエータユニット
 80a  可動部
 80b  固定部
 81  圧電素子
 82  駆動子
 83  可動体
 84  内ケース
 88  給電電極
 90  外ケース
 94  摺動板
 97  ズームレンズ駆動制御部
 105、125 ズーム表示バー(状態指標部の一例)
 106、126 表示帯
 107、127 ズーム指標(指標の一例)
 108a、128a 最大値(焦点距離情報の一例)
 108b、128b 最小値(焦点距離情報の一例)
 109、129 表示メータ
 109a、129a メータ枠
 205、225 フォーカス表示バー(状態指標部の 例)
 206、226 表示帯
 207、227 フォーカス指標(指標の一例)
 208a、228a 最大値(物点距離情報の一例)
 208b、228b 最小値(物点距離情報の一例)
 209、229 表示メータ
 209a、229a メータ枠
 L  光学系
 L1 第1レンズ群
 L2 第2レンズ群
 L3 第3レンズ群
 L4 第4レンズ群

 以下、本発明の実施の形態について図面を 照しながら、詳細に説明する。
 〔第1実施形態〕
 <1:デジタルカメラの全体構成>
 図1に示すように、デジタルカメラ1(撮像装 の一例)は、交換レンズ式のデジタルカメラ であり、主に、デジタルカメラ1の主要な機 を有するカメラ本体3と、カメラ本体3に取り 外し可能に装着された交換レンズユニット2( ンズ鏡筒の一例)と、を有している。交換レ ンズユニット2は、最後部に設けられたレン マウント71を介して、カメラ本体3の前面に けられたボディーマウント4に装着されてい 。
 (1.1:交換レンズユニット)
 図1に示すように、交換レンズユニット2は 光学系Lと、ズームレンズ駆動制御部97と、 ォーカスレンズ駆動制御部41と、絞り駆動制 御部42と、レンズマイコン40と、第1回転検出 65と、第2回転検出部68と、を有している。

 光学系Lはカメラ本体3の撮像センサ11に被写 体像を結ぶ。ズームレンズ駆動制御部97は焦 距離を変更するために光学系Lの第1レンズ L1(後述)を駆動する。フォーカスレンズ駆動 御部41はフォーカシングを行うために光学 Lの第2レンズ群L2(後述)を駆動する。絞り駆 制御部42は絞り部43の絞り量を調節する。レ ズマイコン40は交換レンズユニット2の各部 動作を制御する。
 レンズマイコン40は、交換レンズユニット2 中枢を司る制御装置であり、交換レンズユ ット2に搭載された各部に接続されている。 具体的には、レンズマイコン40には、CPU、ROM RAMが搭載されており、ROMに格納されたプロ ラムがCPUに読み込まれることで、様々な機 を実現することができる。また、レンズマ ント71に設けられた電気切片(図示せず)を介 してボディーマイコン10およびレンズマイコ 40は電気的に接続されており、互いに情報 送受信が可能となっている。

 また、レンズマイコン40内のメモリ44には、 交換レンズユニット2に関する各種情報(レン 情報)が格納されている。具体的にはメモリ 44には、焦点距離情報および物点距離情報が 憶されている。焦点距離情報は、交換レン ユニット2の焦点距離の最大値および最小値 を含んでいる。物点距離情報は、交換レンズ ユニット2の物点距離の最大値および最小値 含んでいる。
 さらに、メモリ44には、ズームリング64(後 )の光軸AZ中心の回転方向(図3に示すA方向、 るいはB方向)と回転角度に関する情報、およ び、ズームリング64の回転方向と焦点距離の 減する方向との関係を表す操作方向情報も 憶されている。
 ここで、図3に示すように、交換レンズユニ ット2については、光軸AZに沿ってカメラ本体 3側から交換レンズユニット2を見た場合の時 回り方向をA方向、反時計回り方向をB方向 する。

 このメモリ44に記憶されている各種情報に いては、交換レンズユニット2がカメラ本体3 に取り付けられた際に、レンズマイコン40か ボディーマイコン10へ送信される。これに り、ボディーマイコン10は交換レンズユニッ ト2の各種情報を把握することができる。各 情報は撮影時に使用される。
 図5から図10を用いて、交換レンズユニット2 の概略構造について説明する。図5に示すよ に、交換レンズユニット2の光軸AZに平行な 向をZ軸方向(物体側を正側、像面側を負側と する)とするXYZ3次元直交座標系を設定する。
 交換レンズユニット2には、4つのレンズ群 有する光学系Lが搭載されている。具体的に 、交換レンズユニット2には、第1レンズ群L1 と、第2レンズ群L2と、第3レンズ群L3と、第4 ンズ群L4と、を有している。変倍を行うため に、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レン 群L3および第4レンズ群L4は、光軸AZ上をZ軸方 向に移動する。フォーカシングを行うために 、第2レンズ群L2は光軸AZ上をZ軸方向に移動す る。

 交換レンズユニット2は、光学系Lを支持す レンズ支持機構45を有している。具体的には 図5および図6に示すように、レンズ支持機構4 5は、固定枠50と、第1直進枠52と、第1回転枠53 と、第1ホルダー54と、第2回転枠55と、第1レ ズ支持枠57と、第2レンズ支持枠58と、第3レ ズ支持枠59と、第4レンズ支持枠60と、第2ホ ダー61と、フィルターマウント62と、ズーム ングユニット63と、フォーカスリングユニ ト66と、レンズマウント71と、を有している
 第1回転枠53は、第1直進枠52の外周側に同軸 に配置されており、第1直進枠52により光軸A Z回りに相対回転可能に支持されている。
 第1ホルダー54は、第1回転枠53の外周側に同 上に配置されており、第1直進枠52により光 AZ回りの相対回転を規制されている。第1回 枠53が光軸AZを中心に回転すると、第1ホル ー54は第1直進枠52に対して回転することなく (第1回転枠53に対して回転しながら)Z軸方向に 移動する。第1ホルダー54のZ軸方向負側の部 には、円周方向に等ピッチで(例えば120゜間 で)配置された3つのカムピン54aが設けられ いる。

 第2ホルダー61は、第1直進枠52の内周側に同 上に配置されており、第1直進枠52により光 AZ回りの相対回転が規制されている。第2ホ ダー61は、円周方向に等ピッチで配置され 3本のカムピン61aを有している。カムピン61a 第1直進枠52の貫通直進溝52cおよび第1回転枠 53の貫通カム溝53bに挿入されている。このた 、第1回転枠53が光軸AZを中心に回転すると 第2ホルダー61は第1直進枠52に対して回転す ことなく(第1回転枠53に対して回転しながら) Z軸方向に移動する。
 第1直進枠52は、固定枠50の外周側に同軸上 配置されており、固定枠50、第2回転枠55およ び第3レンズ支持枠59により支持されている。 第1直進枠52は、固定枠50により光軸AZ回りの 対回転が規制されている。第1回転枠53が光 AZ回りに回転すると、第1直進枠52は固定枠50 対して回転することなくZ軸方向に移動する 。

 第2回転枠55は、固定枠50の内周側に同軸上 配置されており、固定枠50により支持されて いる。第1回転枠53が光軸AZを中心に回転する 、第2回転枠55は固定枠50に対して光軸AZ回り に回転しながらZ軸方向に移動する。
 第3レンズ支持枠59は、第2回転枠55の内周側 同軸上に配置されており、固定枠50により 軸AZ回りの相対回転が規制されている。第1 転枠53が光軸AZ回りに回転すると、第3レンズ 支持枠59は固定枠50に対して回転することな Z軸方向に移動する。
 第4レンズ支持枠60は、第2回転枠55の内周側 同軸上に配置されており、第3レンズ支持枠 59により光軸AZ回りの相対回転が規制されて る。第1回転枠53が光軸AZ回りに回転すると、 第4レンズ支持枠60は第3レンズ支持枠59に対し て回転することなくZ軸方向に移動する。

 第1レンズ支持枠57は、第1ホルダー54の端部 固定されており、第1レンズ群L1を支持して る。第2レンズ支持枠58は第2レンズ群L2を支 している。第2レンズ支持枠58には、後述す 超音波アクチュエータユニット80と、その 周上の略反対側の位置に配置された廻り止 部58aと、が設けられている。
 第3レンズ支持枠59は、第3レンズ群L3を支持 ており、円周方向に等ピッチで(例えば120゜ 間隔で)配置された3本のカムピン59aを有して る。第4レンズ支持枠60は、第4レンズ群L4を 持しており、円周方向に等ピッチで(例えば 120゜間隔で)配置されたカムピン60aを有して る。
 第1回転枠53は、円筒形状のカム環であり、 軸AZに対して傾斜する3本の貫通カム溝53aお び53bを有している。貫通カム溝53aには第1ホ ルダー54のカムピン54aが挿入されている。貫 カム溝53bには第2ホルダー61のカムピン61aが 入されている。第1回転枠53の端部には、第2 回転枠55のカムピン55aが挿入される3本の長穴 部53cが設けられている。カムピン55aには、1 の長いピンと、2本の短いピンと、があり、1 本の長いピンのみが長穴部53cに挿入されてい る。

 第1直進枠52は、円筒形状のカム環であり、 1ホルダー54のカムピン54aが挿入される3本の 貫通直進溝52bが形成されている。貫通直進溝 52bと干渉しない位置に、第2ホルダー61のカム ピン61aが挿入される3本の貫通直進溝52cが形 されている。第1直進枠52の端部には、第3レ ズ支持枠59と一体で第1直進枠52をZ軸方向に 動させるために、第3レンズ支持枠59に設け れたカムピン59aが挿入される貫通穴52dが設 られている。
 固定枠50には、第1直進枠52をZ軸方向に移動 せるための3本の貫通直進溝50aが成されてい る。固定枠50の貫通直進溝50aと干渉しない部 に、第2回転枠55をZ軸方向に移動させるため に、光軸AZに対して傾斜する3本の貫通カム溝 50bが円周方向に等ピッチで(例えば120゜間隔 )形成されている。

 第2回転枠55には、第3レンズ支持枠59のカム ン59aと係合しZ軸方向に対して傾斜する3本 貫通カム溝55cが円周方向に等ピッチで(例え 120゜間隔で)形成されている。また、第2回 枠55には、第4レンズ支持枠60のカムピン60aと 係合しZ軸方向に対して傾斜する3本の貫通カ 溝55dが円周方向に等ピッチで(例えば120゜間 隔で)形成されている。
 フィルターマウント62は円筒形状であり、Z 方向正側(被写体側)には雌ネジが形成され いる。雌ネジには、偏光フィルターや保護 ィルターなどの光学フィルター、およびコ バージョンレンズが取り付けられる。フィ ターマウント62は、3本の取り付けネジなど より第1ホルダー54に固定される。
 ズームリングユニット63は、ズームリング64 と、ズームリング64の回転角度を検出する第1 回転検出部65(図1)と、を有している。ズーム ング64は、円筒形状を有しており、固定枠50 に固定されたリングベース69に対してZ軸方向 への移動を規制された状態で光軸AZ回りに回 可能なように、リングベース69により支持 れている。本実施形態においては、ズーム ング64は約90°回転する。なお、ズームリン 64の回転角度は90°に限定されない。

 ズームリング64の内周部には凹部(図示せず) が形成されている。凹部64aには第1回転枠53の 外周部に設けられた凸部(図示せず)が挿入さ ている。これらの構成により、ズームリン 64は、第1回転枠53に対する光軸AZ周りの回転 は規制されているが、第1回転枠53に対するZ 方向の移動が規制されている。
 第1回転検出部65は、ユーザーによるズーム ング64の回転角度および回転方向を検出し 検出した回転角度および回転方向を焦点距 情報としてレンズマイコン40に送信する。ま た、ズームリング64の外周面には、光学系の 点距離が表示されている。なお、各レンズ (第1レンズ群L1~第4レンズ群L4)の絶対位置に いては、ズームリング64の回転角度と1対1で 対応しているため、ズームリング64の絶対角 を検出するための第1回転検出部65により検 可能である。

 フォーカスリングユニット66は、フォーカ リング67と、フォーカスリング67の回転角度 検出する第2回転検出部68(図1)と、を有して る。フォーカスリング67は、円筒形状を有 ており、固定枠50に固定されたリングベース 69に対するZ軸方向への移動は規制された状態 で光軸AZ周りに回転可能なように、リングベ ス69により支持されている。
 第2回転検出部68は、フォーカスリング67の 転角度および回転方向を検出可能である。 の第2回転検出部68は、例えば、フォーカス ング67の全周に一定間隔にてZ軸方向に形成 れた突起が、2つのフォトセンサ(図示せず) 構成部分である発光部と受光部との間を通 することにより、突起の通過の有無を検出 、フォーカスリング67の回転数および回転方 向を検出する。第2回転検出部68は、ユーザー によるフォーカスリング67の回転角度および 転方向を検出し、回転角度および回転方向 物点距離情報としてレンズマイコン40に送 する。

 レンズマウント71は、レンズマウント接点( 示せず)を有し、ボディーマウント4のレン マウント接点(図示せず)を介して、レンズマ イコン40とボディーマイコン10との信号の伝 を行う。レンズマウント71は、マウントベー ス70を介して固定枠50に固定されている。
 フォーカスレンズユニット78は、フォーカ 動作に伴いZ軸方向に移動可能なように設け れており、第2レンズ群L2と、第2レンズ支持 枠58と、第2ホルダー61と、ガイドポール74aお び74bと、第3ホルダー75と、超音波アクチュ ータユニット80と、磁気スケール76と、磁気 センサ77と、を有している。
 第2レンズ支持枠58は、第2レンズ群L2(フォー カスレンズ群)を支持している。第3ホルダー7 5および第2ホルダー61に固定されている。ガ ドポール74bは、第2レンズ支持枠58の固定部58 bからZ軸方向に延びており、第3ホルダー75の 75aに挿入されている。第2レンズ支持枠58は 3ホルダー75によりZ軸方向へ移動可能に支持 されている。第2レンズ支持枠58は、超音波ア クチュエータユニット80によりZ軸方向に駆動 される。

 超音波アクチュエータユニット80は、可動 80aと固定部80bとを有している。可動部80aは 第2レンズ支持枠58の固定部58bにネジ止めな にて固定される。超音波アクチュエータユ ット80に所定の電流を流すことにより、固定 部80bに対して可動部80aがZ軸方向に移動し、 れに伴い第2レンズ支持枠58がZ軸方向に駆動 れる。
 磁気スケール76および磁気センサ77により、 第3ホルダー75に対する第2レンズ支持枠58の位 置を検出する位置検出ユニットが構成されて いる。磁気スケール76は、第2レンズ支持枠58 固定されており、Z軸方向に等間隔に着磁さ れている。磁気センサ77は、磁気スケール76 信号を検出するMRセンサなどであり、第3ホ ダー75に固定されている。磁気センサ77は磁 スケール76と所定の間隔を保つように設け れている。磁気センサ77により位置検出を行 いフィードバック制御を行うことにより、高 速応答性に加え、高分解能、高精度、低騒音 、高トルクなリニアアクチュエータを実現す ることが可能となる。これにより、デジタル カメラ1として優れたフォーカス特性を得る とができる。

 なお、第2ホルダー61に対する第2レンズ群L2 位置、つまり第2レンズ支持枠58の原点位置 、図示せぬフォトセンサなどにより検出す ことができる。また、原点位置からの相対 置については、磁気センサ77からの出力値 カウントすることにより、第2レンズ群L2が の位置にいるかを常に検出することができ 。
 次に、図7および図10を用いて、超音波アク ュエータユニット80について説明する。
 図9および図10に示すように、超音波アクチ エータユニット80において、PZTや水晶など 圧電材料からなる圧電素子81の表面の2箇所 略球形状の駆動子82が設けられている。この 2箇所とは圧電素子81の屈曲振動の腹の略中心 に該当する箇所であり、この箇所に駆動子82 設けることで圧電素子81の振動をより有効 活用することができる。

 駆動子82の材料としては、例えば、ジルコ ア、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、 ングステンカーバイドなどが挙げられる。 た、駆動子82の形状は略球形状であるが、略 球形状とすることにより、圧電素子81の長さ 向との接触面積を小さくできる。これによ 圧電素子81の屈曲振動を阻害しにくくなり その結果、超音波アクチュエータとしての 率を向上させることができる。
 圧電素子81の前面には4分割された給電電極8 8が設けられており、この給電電極88に、はん だ86にてワイヤー89が接続されている。ワイ ー89は内ケース84に設けられた貫通穴(図示せ ず)から外部へ導出されている。このワイヤ 89を通じて圧電素子81の給電電極88に電圧を 給することにより、圧電素子81が印加電圧の 周波数に応じて振動する。圧電素子81におい はんだ86が形成されている部分は、伸縮振 および屈曲振動のノード部周辺である。ワ ヤー89を接続する部位としてこのノード部を 使用することにより、圧電素子81の振動にお ぼす悪影響、すなわち、はんだ86形成によ 圧電素子81への不要な負荷をできるだけ抑制 することができる。

 超音波アクチュエータユニット80は、主に 可動部80aと、固定部80bと、を有している。 動部80aは、圧電素子81、駆動子82、内ケース8 4、外ケース90、ガイドボール91、リテーナー9 2、外ケース蓋93を有している。固定部80bは、 可動体83、摺動板94、ガイドポール74aを有し いる。
 駆動子82は可動体83を支持しており、圧電素 子81の振動により駆動子82が略楕円運動をす ことにより、可動体83に対して駆動子82はZ軸 方向に往復運動する。すなわち、圧電素子81 伸縮振動の振動方向と可動体83の可動方向 同方向である。また、屈曲振動の振動方向 可動体83に対する可動方向と垂直であり、且 つ圧電素子81と可動体83を結ぶ方向(つまり、 動子82が可動体83を支持する方向)である。
 可動体83の材料としてはアルミナが挙げら る。駆動子82にアルミナを用いる場合、磨耗 の観点から、可動体83のアルミナは駆動子82 アルミナよりも柔らかいものを用いること 望ましい。

 圧電素子81は内ケース84に収容されており、 内ケース84内に設けた支持体85により圧電素 81は支持されている。支持体85は、例えば導 性シリコンゴムなどである。すなわち、圧 素子81の伸縮方向が可動体83の可動方向と同 方向(Z軸方向、光軸AZに沿った方向)になるよ に圧電素子81が内ケース84内に配置されてい る。この可動体83の可動方向と同方向の内ケ ス84内壁面に、壁面支持体85a、85cが設けら ており、内壁面に側圧が作用する。内ケー 84の内底面には、裏面支持体85bが設けられて おり、圧電素子81を支持することで与圧が作 する。裏面支持体85bは、この2個の駆動子82 略同一圧力にて可動体83を支持するように けられており、これにより可動体83を安定し て動作させることができる。
 内ケース84は、外ケース90内に固定される。 可動体83の上部には、円筒形状のガイドポー 74aが配置されている。ガイドポール74aの上 には、リテーナー92にて保持された2個のガ ドボール91が設けられている。ガイドボー 91の上部には、外ケース蓋93が設けられてい 。外ケース蓋93とガイドポール74aとの間に イドボール91は挟み込まれている。このため 、ガイドポール74aにはガイドボール91を介し 与圧が作用している。これにより、ガイド ール74aと可動体83とは、所定の圧力にて圧 固定されている。

 外ケース90の両端側には、ガイドポール74a 支持する軸受け部90a、90bが設けられており 外ケース90は、ガイドポール74aに対してZ軸 向に移動可能である。つまり、駆動子82が楕 円運動することにより、可動体83とガイドポ ル74aからなる固定部80bに対して、可動部80a 、光軸AZに沿った方向に往復運動すること 可能となる。
 ここで、上記構成の超音波アクチュエータ ニット80の動作について説明する。圧電素 81の特定の給電電極に、特定の周波数の交流 電圧を印加することにより圧電素子81は、屈 振動の2次モード、および伸縮振動の1次モ ドが誘起される。屈曲振動の共振周波数、 よび伸縮振動の共振周波数は、それぞれ圧 素子の材料、形状などにより決定されるが この2つの周波数を略一致させ、その近傍の 波数の電圧を印加させることにより、圧電 子81には、屈曲2次モードと伸縮1次モードが 調和的に誘起される。その結果、圧電素子81 設けられた駆動子82が紙面方向から見て略 円運動を起こす。すなわち、圧電素子81の屈 曲振動と伸縮振動の合成により駆動子82が楕 運動を起こす。この楕円運動により、可動 83に対して、駆動子82などにより構成されて いる可動部80aが、Z軸方向に往復可動し、第2 ンズ群L2と一体となって移動する。
(1.2:カメラ本体)
 図1および図2に示すように、カメラ本体3は に、被写体を撮像する撮像部35と、撮像部35 などの各部の動作を制御する本体制御部とし てのボディーマイコン10と、撮影された画像 各種情報を表示する画像表示部36と、画像 ータを格納する画像格納部37と、被写体像を 視認するファインダ部39と、を有している。

 撮像部35は主に、光電変換を行うCCD(Charge Co upled Device)などの撮像センサ11と、撮像セン 11の露光状態を調節するシャッターユニット 33と、ボディーマイコン10からの制御信号に づいてシャッターユニット33の駆動を制御す るシャッター制御部31と、撮像センサ11の動 を制御する撮像センサ駆動制御部12と、を有 している。本実施の形態における合焦方式に ついては、撮像センサ11で生成された画像デ タに基づいて、コントラスト方式のオート ォーカスが用いられる。コントラスト方式 用いることにより、精度の良いフォーカス 作を実現することができる。
 撮像センサ11は、光学系Lにより形成される 学的な像を電気的な信号に変換する、例え CCD(Charge Coupled Device)センサである。撮像セ ンサ11は、撮像センサ駆動制御部12により発 されるタイミング信号により駆動制御され 。なお、撮像センサ11はCMOS(Complementary Metal  Oxide Semiconductor)センサでもよい。

 ボディーマイコン10は、カメラ本体3の中枢 司る制御装置であり、各種シーケンスをコ トロールする。具体的には、ボディーマイ ン10にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROM 格納されたプログラムがCPUに読み込まれる とで、ボディーマイコン10は様々な機能を実 現することができる。例えば、ボディーマイ コン10は、交換レンズユニット2がカメラ本体 3に装着されたことを検知する機能、あるい 交換レンズユニット2からメモリ44に記憶さ たレンズ情報を取得する機能を有している 前述のように、レンズ情報には、操作方向 報、焦点距離情報および物点距離情報が含 れている。ボディーマイコン10は、レンズ情 報に基づいてズーム表示バー105の表示形態を 調節する機能も有している。この機能につい ては後述する。
 ボディーマイコン10は、電源スイッチ25、シ ャッターボタン30、動作モード切換ボタン26 十字操作キー27、MENU設定ボタン28およびSETボ タン29の信号を、それぞれ受信可能である。 た、ボディーマイコン10のメモリ38には、カ メラ本体3に関する各種情報が格納されてい 。ボディーマイコン10は、画像表示制御部21 ともに、表示部20を制御する制御部を実現 ている。

 ボディーマイコン10は、シャッターボタン30 などの操作部材からの指示に応じて、撮像セ ンサ11などを含むデジタルカメラ1全体を制御 する。ボディーマイコン10は、垂直同期信号 タイミング発生器に送信する。これと並行 て、ボディーマイコン10は、垂直同期信号 基づいて、露光同期信号を生成する。ボデ ーマイコン10は、生成した露光同期信号を、 ボディーマウント4およびレンズマウント71を 介して、レンズマイコン40に所定の周期で送 する。
 ボディーマウント4は、交換レンズユニット 2のレンズマウント71と機械的および電気的に 接続可能である。ボディーマウント4は、レ ズマウント71を介して、交換レンズユニット 2との間で、データを送受信可能である。例 ば、ボディーマウント4は、ボディーマイコ 10から受信した露光同期信号をレンズマウ ト71を介してレンズマイコン40に送信する。 ディーマイコン10から受信したその他の制 信号をレンズマウント71を介してレンズマイ コン40に送信する。ボディーマウント4は、レ ンズマウント71を介してレンズマイコン40か 受信した信号をボディーマイコン10に送信す る。ボディーマウント4は、電源ユニット(図 せず)から受けた電力をレンズマウント71を して交換レンズユニット2全体に供給する。

 図4において、カメラ本体3の筐体3aは、被写 体を撮影する際にユーザーによって支持され る。筐体3aの背面には、表示部20と、電源ス ッチ25と、動作モード切換ボタン26と、十字 作キー27と、MENU設定ボタン28と、SETボタン29 と、が設けられている。
 電源スイッチ25は、デジタルカメラ1あるい カメラ本体3の電源の入切を行うためのスイ ッチである。電源スイッチ25により電源がON 態になると、カメラ本体3および交換レンズ ニット2の各部に電源が供給される。動作モ ード切換ボタン26は、撮影モードまたは再生 ードに切り換えるためのボタンであり、ユ ザーはレバーを回動させて切り換えること できる。MENU設定ボタン28は、デジタルカメ 1の各種動作を設定するためのボタンである 。十字操作キー27は、ユーザーが上下左右の 位を押圧して、表示部20に表示された各種 ニュー画面から所望のメニューを選択する めの操作部材である。SETボタン29は、各種メ ニューの実行を確定するためのボタンである 。

 図4(B)に示すように、筐体3aの上面には、シ ッターボタン30が設けられる。シャッター タン30が操作されると、タイミング信号がボ ディーマイコン10に出力される。シャッター タン30は半押し操作と全押し操作が可能な2 式のスイッチである。ユーザーがシャッタ ボタン30を半押し操作すると測光処理およ 測距処理が開始される。続いてユーザーが ャッターボタン30を全押し操作するとタイミ ング信号が出力される。シャッター制御部31 、タイミング信号を受信したボディーマイ ン10から出力される制御信号に従って、シ ッター駆動アクチュエータ32を駆動し、シャ ッターユニット33を動作させる。
 図2に示すように、撮像センサ11から出力さ た画像信号は、アナログ信号処理部13から A/D変換部14、デジタル信号処理部15、バッフ メモリ16、画像圧縮部17へと、順次送られて 処理される。アナログ信号処理部13は、撮像 ンサ11から出力される画像信号にガンマ処 などのアナログ信号処理を施す。A/D変換部14 は、アナログ信号処理部13から出力されたア ログ信号をデジタル信号に変換する。デジ ル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタ ル信号に変換された画像信号に対してノイズ 除去や輪郭強調などのデジタル信号処理を施 す。バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memor y)であり、画像信号を一旦記憶する。バッフ メモリ16に記憶された画像信号は、画像圧 部17から画像記録部18へと、順次送られて処 される。バッファメモリ16に記憶された画 信号は、画像記録制御部19の指令により読み 出されて、画像圧縮部17に送信される。画像 縮部17に送信された画像信号のデータは、 像記録制御部19の指令に従って画像信号に圧 縮処理される。画像信号は、この圧縮処理に より、元のデータより小さなデータサイズに なる。かかる圧縮方式として、例えばJPEG(Join t Photographic Experts Group)方式が用いられる。 た、複数のフレームの画像信号をまとめて 縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。 縮された画像信号は、画像記録制御部19に り画像記録部18に記録される。

 画像記録部18は、画像記録制御部19の指令に 基づいて、画像信号と記録すべき所定の情報 とを関連付けて記録する、例えば内部メモリ および/または着脱可能なリムーバブルメモ である。なお、画像信号とともに記録すべ 所定の情報には、画像を撮影した際の日時 、焦点距離情報と、シャッタースピード情 と、絞り値情報と、撮影モード情報とが含 れる。これらの情報の形式は、例えばExif(登 録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形 である。また、動画ファイルは、例えばH.264 /AVC形式やH.264/AVC形式に類する形式である。
 表示部20は、例えば液晶モニタであり、画 表示制御部21からの指令に基づいて、画像記 録部18あるいはバッファメモリ16に記録され 画像信号を可視画像として表示する。ここ 表示部20の表示形態としては、画像信号のみ を可視画像として表示する表示形態と、画像 信号と撮影時の情報とを可視画像として表示 する表示形態とがある。

 <2:デジタルカメラの動作>
 図1~図6を用いてデジタルカメラ1の撮影動作 について説明する。
 (2.1:撮影モード)
 このデジタルカメラ1は、2つの撮影モード 有する。1つ目は、ユーザーがファインダ接 窓9を観察しながら撮影するファインダ撮影 モードである。ファインダ撮影モードにおい ては、画像表示制御部21が、例えば液晶ファ ンダ8を駆動することにより実現される。一 方、2つ目のモニタ撮影モード(いわゆるライ ビューモード)においては、表示部20には、 像センサ11を介して被写体の画像、いわゆ スルー画像が表示される。なお、この2つの 影モードの切り換えは、撮影モード切換ボ ン34にて行うことができる。

 (2.2:モニタ撮影モードの動作)
 次に、モニタ撮影モードでの動作について 明する。
 表示部20を用いたモニタ撮影モード(スルー 像モード)におけるオートフォーカス動作の 方式としては、コントラスト方式が適してい る。なぜなら、ライブビューモードでは、定 常的に、撮像センサ11で画像データを生成し おり、その画像データを用いたコントラス 方式のオートフォーカス動作をするのが容 だからである。コントラスト方式のオート ォーカス動作を行う際には、ボディーマイ ン10は、レンズマイコン40に対して、コント ラストAF用データを要求する。コントラストA F用データは、コントラスト方式のオートフ ーカス動作の際に必要なデータであり、例 ば、フォーカス駆動速度、フォーカスシフ 量、像倍率、コントラストAF可否情報などが 含まれる。

 ボディーマイコン10は、垂直同期信号を定 的に生成する。また、ボディーマイコン10は 、これと並行して、垂直同期信号に基づいて 、露光同期信号を生成する。これは、ボディ ーマイコン10が垂直同期信号を基準にして、 光開始タイミングと露光終了タイミングと 予め把握しているため、露光同期信号を生 できるのである。ボディーマイコン10は、 直同期信号をタイミング発生器(図示せず)に 出力し、露光同期信号をレンズマイコン40に 力する。レンズマイコン40は、露光同期信 に同期して、第2レンズ群L2の位置情報を取 する。
 撮像センサ駆動制御部12は、垂直同期信号 基づいて、撮像センサ11の読み出し信号と電 子シャッター駆動信号とを定期的に生成する 。撮像センサ駆動制御部12は、読み出し信号 よび電子シャッター駆動信号に基づいて、 像センサ11を駆動する。すなわち、撮像セ サ11は、読み出し信号に応じて、撮像センサ 11内に多数存在する光電変換素子(図示せず) 生成された画素データを垂直転送部(図示せ )に読み出す。

 以上に説明した状態で、ボディーマイコ 10は、シャッターボタン30が半押しされるか どうかを監視する。シャッターボタン30が半 しされた場合、ボディーマイコン10は、レ ズマイコン40に対して、オートフォーカス開 始コマンドを発信する。オートフォーカス開 始コマンドは、コントラスト方式のオートフ ォーカス動作を開始する旨を示すコマンドで ある。これを受けて、レンズマイコン40は、 ォーカス用のアクチュエータである超音波 クチュエータユニット80を駆動制御する。 ディーマイコン10は、受信した画像データに 基づいて、オートフォーカス動作用の評価値 (以下、AF評価値という)を算出する。具体的 は、撮像センサ11で生成された画像データか ら輝度信号を求め、輝度信号の画面内におけ る高周波成分を積算して、AF評価値を求める 法が知られている。この算出したAF評価値 、露光同期信号と関連付けた状態でDRAM(図示 せず)に保存される。そして、レンズマイコ 40から取得したレンズ位置情報も露光同期信 号と関連付けられている。そのため、ボディ ーマイコン10は、AF評価値をレンズ位置情報 関連付けて保存することができる。

 次に、ボディーマイコン10は、DRAMに保存さ たAF評価値に基づいて、コントラストピー を求め、合焦点を抽出できたかどうかを監 する。具体的には、AF評価値が極大値となる 第2レンズ群L2の位置を合焦点として抽出する 。このレンズ駆動の方式としては、一般的に は山登り方式が知られている。
 また、この状態では、デジタルカメラ1は、 撮像センサ11で生成した画像データが示す画 をスルー画像として表示部20に表示する制 モードで動作し得る。この制御モードをラ ブビューモードという。ライブビューモー では、スルー画像が動画で表示部20に表示さ れるので、ユーザーは、表示部20を見ながら 止画像、あるいは動画像を撮像するための 図を決めることができる。表示部20を用い ライブビューモードの他に、ユーザーが選 できる制御モードとしては、交換レンズユ ット2からの被写体像を液晶ビューファイン ー(ファインダ部39)に導くファインダ撮影モ ード(第2のライブビューモードとも言える)が 考えられる。

 (2.3:撮影時の動作)
 この後、ユーザーによりシャッターボタン3 0が全押しされると、測光センサ(図示せず)か らの出力に基づいて計算された絞り値にする ようボディーマイコン10からレンズマイコン4 0へ命令が送信される。そして、レンズマイ ン40により絞り駆動制御部42がコントロール れ、指示された絞り値まで絞りを絞り込む 絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制 部12から撮像センサ11の駆動命令が出力され 、シャッターユニット33の動作が指示される 撮像センサ駆動制御部12は、測光センサ(図 せず)からの出力に基づいて計算されたシャ ッタースピードの時間だけ、撮像センサ11を 光する。
 露光完了後、撮像センサ駆動制御部12は、 像センサ11から画像データを読み出し、所定 の画像処理後、ボディーマイコン10を介して 像表示制御部21へ画像データが出力される これにより、表示部20へ撮影画像が表示され る。また、画像記録制御部19を介して、記憶 体に画像データが格納される。また、露光 了後、ボディーマイコン10により、シャッ ーユニット33が初期位置にリセットされる。 また、ボディーマイコン10からレンズマイコ 40へ絞りを開放位置にリセットするよう絞 駆動制御部42に命令が下され、レンズマイコ ン40から各ユニットへリセット命令が下され 。リセット完了後、レンズマイコン40は、 ディーマイコン10にリセット完了を伝える。 ボディーマイコン10は、レンズマイコン40か のリセット完了情報と露光後の一連処理の 了を待ち、その後、シャッターボタン30の状 態が、押し込みされていないことを確認し、 撮影シーケンスを終了する。

 (2.4:ズーム動作)
 次に、ユーザーがズーム操作を行う際の交 レンズユニット2の動作を説明する。
 ユーザーによりズームリング64が回転操作 れると、ズームリング64に連結された第1回 枠53にズームリング64の回転運動が伝達され 。この結果、第1回転枠53が固定枠50に対し 光軸AZ周りに回転する。このとき、第1回転 53は固定枠50の貫通カム溝50bに案内されるた 、第1回転枠53は固定枠50に対して光軸AZ周り に回転しながらZ軸方向に移動する。第1直進 52は、第1回転枠53と一体で固定枠50に対して Z軸方向に直進移動する。
 また、第1回転枠53が固定枠50に対して光軸AZ 周りに回転すると、カムピン54aが貫通カム溝 53aに案内される。この結果、第1ホルダー54と 第1ホルダー54に固定された第1レンズ支持枠57 とが固定枠50に対してZ軸方向に直進移動する 。さらに、第1回転枠53が固定枠50に対して光 AZ方向周りに回転すると、カムピン61aが貫 カム溝53bに案内されるため、第2ホルダー61 よび第2レンズ支持枠58が一体で固定枠50に対 してZ軸方向に直進移動する。つまり、フォ カスレンズユニット78が固定枠50に対してZ軸 方向に移動する。

 また、第1回転枠53が光軸AZ周りに回転する 、カムピン55aが貫通カム溝50bに案内される この結果、第2回転枠55が、固定枠50に対して 光軸AZ周りに回転しながらZ軸方向に移動する 。
 第2回転枠55が固定枠50に対して光軸AZ周りに 回転すると、カムピン59aが貫通直進溝50aに案 内される。このため、第3レンズ支持枠59が固 定枠50に対してZ軸方向に移動する。また、第 2回転枠55が光軸AZ周りに回転すると、カムピ 60aが貫通カム溝55dに案内され、第4レンズ支 持枠60が固定枠50に対してZ軸方向に移動する
 よって、ズームリング64を回転させること より、図5に示す広角端の状態から図6に示す 望遠端の状態へ、各レンズ群(第1レンズ群L1~ 4レンズ群L4)がZ軸方向に移動し、所定のズ ム位置にて撮影することが可能となる。

 このとき、焦点距離の変化に関係なく物 距離が実質的に一定に保たれるように、フ ーカスレンズユニット78は、ズームリング64 の回転に伴い、第2ホルダー61に対してZ軸方 に移動する。さらに、オートフォーカス時 は撮像センサ11の出力に基づいてコントラス ト検出が行われ、超音波アクチュエータユニ ット80により第2レンズ群L2が第2ホルダー61に して駆動される。この結果、無限遠にて合 した状態で、広角端から望遠端、あるいは 遠端から広角端にズームリング64が操作さ た場合も、無限遠にて合焦した状態が維持 れる。つまり、ズームリング64の回転操作に より、フォーカスレンズユニット78は、第1回 転枠53および第1直進枠52の移動に伴い、Z軸方 向に機械的に移動するとともに、最適な合焦 状態となるように、第2レンズ群L2のみは、超 音波アクチュエータユニット80によりフォー スレンズユニット78に対して電気的に駆動 れる。予め交換レンズユニット2のメモリ44 に記憶されたトラッキング情報に基づき、 音波アクチュエータユニット80の駆動は電子 的に制御される。同様に、例えば1mなどの近 離にて合焦した状態で、広角端から望遠端 あるいはその逆の望遠端から広角端に移動 た場合も、超音波アクチュエータユニット8 0の駆動により、近距離にて合焦した状態を 持するので、スムーズなズーム動作を行う とが可能となる。

 (2.5:フォーカス動作)
 次に、デジタルカメラ1のフォーカス動作に ついて説明する。デジタルカメラ1は、オー フォーカスモードおよびマニュアルフォー スモードの2つのフォーカスモードを有する カメラ本体3に設けられたフォーカスモード 設定ボタンにより、所定の撮影モードを設定 する。
 オートフォーカスモードでは、シャッター タン30の半押し動作に応じて、レンズマイ ン40は、フォーカスレンズ駆動制御部41へ制 信号を送信し、超音波アクチュエータユニ ト80を駆動して、第2レンズ群L2を微動させ オートフォーカス動作を行う。ボディーマ コン10は、デジタル信号処理部15へ指令を送 する。デジタル信号処理部15は、受信した 令に基づいて所定のタイミングで画像信号 ボディーマイコン10へ送信する。ボディーマ イコン10は、受信した画像信号と、予めズー リングユニット63から受信した焦点距離情 とに基づいて、光学系Lが合焦状態になる第2 レンズ群L2のZ軸方向の移動量を演算する。ボ ディーマイコン10は、演算結果に基づいて制 信号を生成する。ボディーマイコン10は、 御信号をフォーカスレンズ駆動制御部41へ送 信する。

 フォーカスレンズ駆動制御部41は、ボディ マイコン10からの制御信号に基づいて、超音 波アクチュエータユニット80を駆動するため 駆動信号を生成する。超音波アクチュエー ユニット80は、駆動信号に基づいて駆動さ る。超音波アクチュエータユニット80の駆動 により、第2レンズ群L2が自動でZ軸方向に移 する。
 以上のようにして、デジタルカメラ1のオー トフォーカスモードによるフォーカシングが 行われる。以上の動作は、ユーザーのシャッ ターボタン30の半押し動作実行後、瞬時に実 される。ユーザーがシャッターボタン30を 押し動作すると、ボディーマイコン10は、撮 影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記 録制御部19に制御信号を送信する。画像記録 18は、画像記録制御部19の指令に基づいて、 画像信号を内部メモリおよび/またはリムー ブルメモリに記録する。画像記録部18は、画 像記録制御部19の指令に基づいて、画像信号 ともに撮影モードがオートフォーカスモー である旨の情報を、内部メモリおよび/また はリムーバブルメモリに記録する。

 次に、マニュアルフォーカスモード時に 、レンズマイコン40は、フォーカスレンズ 動制御部41へ、フォーカスリング67の回転角 情報を要求する。ユーザーによりフォーカ リング67が回転操作されると、第2回転検出 68によりフォーカスリング67の回転角度が検 出され、検出された回転角度に応じた信号を 第2回転検出部68がレンズマイコン40へ出力す 。レンズマイコン40は、第2回転検出部68か 出力された回転角度信号に基づいて、超音 アクチュエータユニット80を駆動する駆動信 号を生成する。レンズマイコン40は、生成し 駆動信号をフォーカスレンズ駆動制御部41 送信する。この駆動信号により、第2ホルダ 61に対して超音波アクチュエータユニット80 がZ軸方向に移動し、それに伴い、超音波ア チュエータユニット80が固定された第2レン 支持枠58もZ軸方向に移動する。このように て、フォーカスリング67の回転方向および回 転角度に応じて、第2ホルダー61に対して第2 ンズ群L2が駆動される。

 図5に示す広角端の状態では、焦点が合う被 写体までの距離(物点距離)が無限遠となる位 に第2レンズ群L2は配置されているが、物点 離が短くなるに従い第2レンズ群L2はZ軸方向 正側へ移動する。同様に、図6に示す望遠端 状態では、物点距離が無限遠となる位置に 2レンズ群L2は配置されているが、被写体ま の距離が近くになるに従い第2レンズ群L2はZ 方向正側に移動する。図6に示す望遠端の状 態では、図5に示す広角端の場合に比べ、第2 ンズ群L2の移動量は多くなる。
 以上のようにして、デジタルカメラ1のマニ ュアルフォーカスモードによるフォーカシン グが行われる。マニュアルフォーカスモード において、ユーザーがシャッターボタン30を 押し操作すると、そのときの合焦状態のま 撮影が行われる。
 ボディーマイコン10は、撮影が終了すると 画像記録制御部19に制御信号を送信する。画 像記録部18は、画像記録制御部19の指令に基 いて、画像信号を内部メモリおよび/または ムーバブルメモリに記録する。画像記録部1 8は、画像記録制御部19の指令に基づいて、画 像信号とともに撮影モードがマニュアルフォ ーカスモードである旨の情報を、内部メモリ および/またはリムーバブルメモリに記録す 。

 (2.6:焦点距離表示)
 モニタ撮影モードでは、焦点距離(光学系L 状態の一例)を示すズーム表示バー105(状態指 標部の一例)が表示部20に表示される。ズーム リング64の操作方向とズーム表示バー105の状 が変化する方向とが概ね一致するように、 ーム表示バー105の表示形態はボディーマイ ン10により決定されている。
 ここでは、ズーム表示バー105の構成につい 説明する。図11はズーム表示バー105の一例 示している。ズーム表示バー105は画像表示 御部21が表示部20を制御することで表示部20 に表示される。
 図11に示すように、ズーム表示バー105は、 示部20の上半分の領域に配置されている。具 体的には、表示部20の中心Cを通り互いに直交 する2本のラインを第1ラインCL1および第2ライ ンCL2とする。いわゆる横撮り姿勢の場合(デ タルカメラ1が図3に示す姿勢のときに撮影す る場合)、第1ラインCL1は水平方向に平行であ 、第2ラインCL2は鉛直方向に平行である。図 11に示す状態で、ズーム表示バー105は第1ライ ンCL1の上側に配置されている。より詳細には 、ズーム表示バー105は表示部20の表示領域の 部に配置されている。

 図11に示すように、ズーム表示バー105は 焦点距離(第1レンズ群L1~第4レンズ群L4のZ軸 向の位置)に連動しており、焦点距離情報を す表示メータ109と、光学系Lの焦点距離の現 在値を示すズーム指標107と、を有している。 表示メータ109は、左右に延びる概ね長方形の メータ枠109aを有している。メータ枠109aの上 には焦点距離が表示されている。例えば、 ータ枠109aの右端には、焦点距離の最大値108 aが表示されており、メータ枠109aの左側には 焦点距離の最小値108bが表示されている。ズ ーム表示バー105の右端が望遠端に対応してお り、ズーム表示バー105の左端が広角端に対応 している。つまり、焦点距離を変更できる範 囲(焦点距離可変範囲)がメータ枠109a全体で表 現されている。本実施形態では、最大値108a 50mmであり、最小値108bは14mmである。

 このメータ枠109a内にはズーム指標107が配置 されている。ズーム指標107は、焦点距離の現 在値を示す部分であり、焦点距離の増減に応 じて(つまり、ズームリング64の操作に応じて )メータ枠109a内を左右に移動する。本実施形 では、表示メータ109が左右に直線的に延び いるため、ズーム指標107は表示メータ109に って直線的に移動する。
 例えば、焦点距離が14mmとなる位置に各レン ズ群(第1レンズ群L1~第4レンズ群L4)が配置され ている場合には、ズーム表示バー105のズーム 指標107は、左端の14mmの位置に表示されてい 。一方、焦点距離が50mmとなる位置に各レン 群(第1レンズ群L1~第4レンズ群L4)が配置され いる場合には、ズーム指標107は右端の50mmの 位置に表示されている。図11に示す状態にお ては、ズーム表示バー105は、焦点距離が18mm であることを示しており、焦点距離が18mmと る位置に各レンズ群(第1レンズ群L1~第4レン 群L4)が配置されている。

 さらに、メータ枠109aとズーム指標107とによ り、グレーに着色された表示帯106が形成され ている。本実施形態では、ズーム指標107と焦 点距離の最小値108bとの間に表示帯106が形成 れているため、表示帯106の長さが焦点距離 表している。例えば、表示帯106が長くなる うにズーム指標107が表示メータ109に対して 動する場合は、焦点距離が増加する方向、 まり広角側から望遠側に光学系Lの状態が変 している。表示帯106が短くなるようにズー 指標107が表示メータ109に対して移動する場 は、焦点距離が短くなる方向、つまり望遠 から広角側に光学系Lの状態が変化している 。
 このズーム表示バー105の表示形態は、ズー リング64の操作方向と関連付けられている ズーム表示バー105の表示形態とズームリン 64の操作方向との関係について、図12(A)およ 図12(B)を用いて説明する。図12(A)はズームリ ング64の操作方向を示す図である。図12(B)は 示部20に表示されるズーム表示バー105を示し ている。図12(A)は、交換レンズユニット2がカ メラ本体3に装着されている状態でズームリ グ64をカメラ本体3側から見た場合のズーム ング64の操作方向を示している。

 なお、本実施形態では、ズームリング64の 作方向(回転方向)は、いわゆる横撮り姿勢に おいて光軸AZの鉛直方向上側(Y軸方向正側)に 置された判断位置J1(図12(A)参照)でのズーム ング64の移動方向を意味している。また、A 向およびB方向は、判断位置J1を基準として 軸AZを中心とする円弧に沿った方向である
 ここで、図12(A)に示すように、交換レンズ ニット2に対して、光軸AZに直交し水平方向 延びる第1基準ラインAZ1と、光軸AZおよび第1 準ラインAZ1に直交し鉛直方向の延びる第2基 準ラインAZ2と、を設定した場合、判断位置J1 ズームリング64と第2基準ラインAZ2との上側 交点となる。
 図12(A)に示すように、ズームリング64がA方 に回転するようにユーザーによりズームリ グ64が操作されると、光学系Lの状態が広角 から望遠側へ変化する。つまり、ズームリ グ64がA方向に回転すると、光学系Lの焦点距 は増加する。一方、ズームリング64がB方向 回転するようにユーザーによりズームリン 64が操作されると、光学系Lの状態が望遠側 ら広角側へ変化する。つまり、ズームリン 64がB方向に回転すると、光学系Lの焦点距離 は減少する。

 図12(B)に示すように、ズーム表示バー105の 端が望遠端に対応しており、ズーム表示バ 105の左端が広角端に対応している。このた 、光学系Lの状態が広角側から望遠側へ変化 る場合、ズームリング64はA方向に回転し、 ーム指標107は表示メータ109に対して右方向( 望遠方向ZA)に移動する。このズーム指標107の 移動に伴い、表示帯106が徐々に長くなる。
 一方、光学系Lの状態が望遠側から広角側へ 変化する場合、ズームリング64はB方向に回転 し、ズーム指標107は表示メータ109に対して左 方向(広角方向ZB)に移動する。このズーム指 107の移動に伴い、表示帯106が徐々に短くな 。
 以上に説明したように、判断位置J1を基準 ズームリング64の操作方向を考える場合、ズ ームリング64の操作方向と表示メータ109に対 るズーム指標107の移動方向(焦点距離の増減 に応じてズーム表示バー105の状態が変化する 方向)とが概ね一致する。より詳細には、表 メータ109(表示部20)に対してズーム指標107が 動する望遠方向ZAが判断位置J1から右方向に 延びる円弧状のA方向と概ね一致しており、 示メータ109(表示部20)に対してズーム指標107 移動する広角方向ZBが判断位置J1から左方向 に延びる円弧状のB方向と概ね一致している このため、表示部20に表示されたズーム表示 バー105を見ながら撮影すれば、焦点距離を調 整する際にズームリング64をどの方向に操作 たらよいかをユーザーが直感的に理解しや くなる。これにより、このカメラ本体3では 操作性を向上させることができる。

 なお、ズームリング64の操作方向を円弧に った方向としているが、判断位置J1における 接線方向(図12(A)に示すA1方向およびB1方向)で 操作方向とズーム指標107の移動方向とが一 しているか否かを判断してもよい。
 以上に説明した交換レンズユニット2は、焦 点距離が増加するズームリング64の回転方向 時計回りである。
 しかし、交換レンズユニットごとでズーム ングの操作方向と焦点距離の増減との関係 異なる場合がある。
 そこで、カメラ本体3では、ズーム表示バー 105の表示形態が、交換レンズユニット2に格 されたレンズ情報に基づいてボディーマイ ン10により決定される。
 具体的には、レンズ情報は、ズームリング6 4の操作方向と焦点距離の変化との関係を表 操作方向情報と、光学系Lの焦点距離を変更 きる範囲を表す焦点距離情報と、を含んで る。操作方向情報から、焦点距離が増加す ズームリング64の操作方向がA方向でるかB方 向であるかを判断することができる。焦点距 離情報には、焦点距離の最大値108aおよび最 値108bが含まれている。

 交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着 れると、ボディーマイコン10によりレンズマ イコン40からレンズ情報が取得される。取得 たレンズ情報に基づいて、ボディーマイコ 10によりズーム表示バー105の表示形態が決 される。ズーム表示バー105の表示形態とし は、最大値108aおよび最小値108bの位置が考え られる。
 ここでは、ズーム表示バー105が表示部20の 半分の領域(第1ラインCL1よりも鉛直方向上側 の領域)に表示される場合について説明する
 例えば、レンズ情報の操作方向情報に基づ て、焦点距離が増加するズームリング64の 作方向がA方向(時計回り)であるとボディー イコン10により判断された場合、最大値108a 右側、最小値108bが左側に配置されるように ボディーマイコン10によりズーム表示バー10 5における最大値108aおよび最小値108bの位置が 決定される。最大値108aおよび最小値108bは、 ンズ情報の焦点距離情報に含まれている。 実施形態では、操作方向情報には、焦点距 が増加するズームリング64の操作方向がA方 であることを示す情報が含まれている。こ ため、図11に示すようにズーム表示バー105 表示部20に表示される。

 一方、焦点距離が増加するズームリング64 操作方向がB方向であるとボディーマイコン1 0により判断された場合、最大値108aが左側、 小値108bが右側に配置されるように、ボディ ーマイコン10によりズーム表示バー105におけ 最大値108aおよび最小値108bの位置が決定さ る。図13に示す表示状態が、この場合に相当 する。この場合の図12(A)および図12(B)に対応 る図は図14(A)および図14(B)である。
 図14(A)に示すように、ズームリング64がB方 に回転すると、図14(B)に示すように、表示メ ータ109に対して望遠方向ZAにズーム指標107が 動する。ズームリング64がA方向に回転する 、表示メータ109に対して広角方向ZBにズー 指標107が移動する。

 このように最大値108aおよび最小値108bの位 を操作方向情報に基づいて決定することで 表示メータ109に対するズーム指標107の移動 向がズームリング64の判断位置J1における操 方向と概ね一致する。また、交換レンズユ ット2の仕様に応じてズーム表示バー105の表 示形態が自動的に調節されるため、より多く の交換レンズユニットとの互換性を確保する ことができる。
 また、デジタルカメラ1では、例えば十字操 作キー27などを用いて、表示部20におけるズ ム表示バー105の位置をユーザーが選択でき 。この場合、ズーム表示バー105の配置に基 いてズーム表示バー105の表示形態が決定さ る。
 例えば、ズーム表示バー105が表示部20の下 分の領域(第1ラインCL1よりも鉛直方向下側の 領域)に表示される場合、光軸AZの鉛直方向下 側に配置される判断位置J2におけるズームリ グ64の操作方向に基づいてズーム表示バー10 5の最大値108aおよび最小値108bの配置が決定さ れる。なぜなら、この場合は、光軸AZの下方 配置された判断位置J2でズームリング64の操 作方向を判定する方が操作方向をユーザーが イメージしやすいためである。

 ここで、図15(A)に示すように、交換レンズ ニット2に対して、光軸AZに直交し水平方向 延びる第1基準ラインAZ1と、光軸AZおよび第1 準ラインAZ1に直交し鉛直方向の延びる第2基 準ラインAZ2と、を設定した場合、判断位置J2 ズームリング64と第2基準ラインAZ2との下側 交点となる。
 図15(A)に示すように、判断位置J2でズームリ ング64の操作方向を判断する場合、A方向(時 回り)が望遠側、B方向(反時計回り)が広角側 なる。この操作方向に基づいて、図15(B)に すように、表示メータ109の左側に最大値108a 表示メータ109の右側に最小値108bが配置され るように、ボディーマイコン10あるいは画像 示制御部21によりズーム表示バー105の表示 態が調節される。これにより、ズーム表示 ー105の配置に関わらず、焦点距離を調整す 際にズームリング64をどの方向に操作したら よいかをユーザーが理解しやすくなる。

 <3:デジタルカメラの特徴>
 以上に説明したデジタルカメラ1の特徴を以 下にまとめる。
 (1)
 このカメラ本体3では、ズームリング64の操 方向と、表示メータ109に対してズーム指標1 07が移動する方向と、が概ね一致するように ボディーマイコン10および画像表示制御部21 により表示部20が制御される。このため、表 部20に表示されたズーム表示バー105を見な ら撮影する場合に、光学系Lの焦点距離を調 する際にズームリング64をどの方向に操作 たらよいかをユーザーが直感的に理解しや くなる。これにより、このカメラ本体3では 作性を向上させることができる。
 (2)
 このカメラ本体3では、交換レンズユニット 2のメモリ44に記憶されたレンズ情報がボディ ーマイコン10により取得される。取得された ンズ情報には、ズームリング64の操作方向 焦点距離の増減との関係を表す操作方向情 が含まれている。この操作方向情報に基づ て、表示部20におけるズーム表示バー105の表 示形態がボディーマイコン10により決定され 。具体的には、ズームリング64の操作方向 ズーム指標107の移動方向とが概ね一致する うに、ズーム表示バー105における焦点距離 最大値108aおよび最小値108bの配置がボディー マイコン10により決定される。このため、交 レンズユニットごとにズームリングの操作 向と焦点距離の増減との関係が異なってい も、交換レンズユニットの仕様に応じて操 方向とズーム指標107の移動方向とを概ね一 させることができる。これにより、このカ ラ本体3では、より多くの交換レンズユニッ ト2との互換性を確保することができる。

 (3)
 このカメラ本体3では、光学系Lの焦点距離 変更できる範囲を表す焦点距離情報をレン 情報が含んでいるため、交換レンズユニッ 2ごとに焦点距離を変更できる範囲が異なっ いても、交換レンズユニットの仕様に合わ てズーム表示バー105の表示形態を調節する とができる。具体的には、操作方向情報に づいてズーム表示バー105の表示メータ109に ける焦点距離情報の配置がボディーマイコ 10により決定されるため、交換レンズユニ トの仕様に応じてズーム表示バー105の表示 態を最適化することができる。これにより このカメラ本体3では、より多くの交換レン ユニット2との互換性を確保することができ る。
 (4)
 このカメラ本体3では、表示部20の表示領域 おけるズーム表示バー105の位置に基づいて ーム表示バー105における最大値108aおよび最 小値108bの表示位置が決定される。このため 例えば、図11および図12(B)に示すようにズー 表示バー105が表示部20の上半分の領域に配 されている場合は、図12(A)に示すように、判 断位置J1におけるズームリング64の操作方向 基準に最大値108aおよび最小値108bがボディー マイコン10により決定される。これにより、 学系Lの焦点距離を調整する際にズームリン グ64をどの方向に操作したらよいかをユーザ がイメージしやすくなる。

 (5)
 このカメラ本体3では、着色された表示帯106 の長さにより焦点距離が表わされているため 、ズーム表示バー105を見ることで現在の焦点 距離がどの程度であるかをユーザーが直感的 に認識しやすくなる。
 <4:変形例>
 前述の実施形態では、ズーム表示バー105は 線状であるが、ズーム表示バー105は円弧状 あってもよい。
 例えば、図16および図17に示すように、円弧 状のズーム表示バー125(状態指標部の一例)を いて焦点距離を表してもよい。このズーム 示バー125は、表示メータ129と、ズーム指標1 27と、を有している。表示メータ129は、点ZC 中心とした円弧状のメータ枠129aを有してい 。メータ枠129aの周囲には焦点距離が表示さ れている。メータ枠129aおよびズーム指標127 より、グレーに着色された表示帯126が形成 れている。表示帯126の長さにより現在の焦 距離が表されている。

 図16に示すズーム表示バー125は、図11および 図12(B)に示すズーム表示バー105に対応してい 。つまり、図16に示すズーム表示バー125は 焦点距離が増加するズームリング64の操作方 向がA方向(時計回り)である場合に対応してい る。焦点距離が増加する際にズーム指標127が 回転する方向とA方向とが一致するように、 ーム表示バー125における最大値128aおよび最 値128bの配置がボディーマイコン10により決 されている。
 具体的には、図16に示すズーム表示バー125 は、メータ枠129aの時計回り方向の端部に最 値128a(50mm)が表示されており、メータ枠129a 反時計回り方向の端部に最小値108b(14mm)が表 されている。このため、ズームリング64がA 向に回転し光学系Lの焦点距離が増加すると 、点ZCを中心にズーム指標127は望遠方向ZA(時 回り)に回転する。ズームリング64がB方向に 回転し光学系Lの焦点距離が減少すると、点ZC を中心にズーム指標127は広角方向ZB(反時計回 り)に回転する。つまり、ズームリング64の回 転方向とズーム指標127の回転方向とが一致す る。

 一方、図17に示すズーム表示バー125は、図13 および図14(B)に示すズーム表示バー105に対応 ている。つまり、図17に示すズーム表示バ 125は、焦点距離が増加するズームリング64の 操作方向がA方向(反時計回り)である場合に対 応している。焦点距離が増加する際にズーム 指標127が回転する方向とA方向とが一致する うに、ズーム表示バー125における最大値128a よび最小値128bの配置がボディーマイコン10 より決定されている。
 具体的には、図17に示すズーム表示バー125 は、メータ枠129aの反時計回り方向の端部に 大値128a(50mm)が表示されており、メータ枠129 aの時計回り方向の端部に最小値128b(14mm)が表 されている。このため、ズームリング64がA 向に回転し光学系Lの焦点距離が増加すると 、点ZCを中心にズーム指標127は望遠方向ZA(反 計回り)に回転する。ズームリング64がB方向 に回転し光学系Lの焦点距離が減少すると、 ZCを中心にズーム指標127は広角方向ZB(時計回 り)に回転する。つまり、ズームリング64の回 転方向とズーム指標127の回転方向とが一致す る。

 このように、ズームリング64の回転方向と ーム指標127の回転方向とが一致するため、 示部20に表示されたズーム表示バー125を見な がら撮影する場合に、光学系Lの焦点距離を 整する際にズームリング64をどの方向に操作 したらよいかをユーザーが理解しやすくなる 。これにより、ズーム表示バー125のような表 示形式であっても、操作性を向上させること ができる。
 また、ズーム表示バー105の場合と同様に、 ーム表示バー125では表示帯126の長さにより 在の焦点距離が表されているため、ズーム 示バー125を見ることで現在の焦点距離がど 程度であるかをユーザーが直感的に認識し すくなる。
 特に、直線状のズーム表示バー105に比べて 円弧状のズーム表示バー125はズームリング6 4の回転方向とズーム指標127の回転方向とが 致するため、ズームリング64の回転方向の把 握がさらに容易となる。

 なお、ズーム表示バー125は円弧状であるが ズーム表示バー125が環状であっても同様の 果を得ることができる。
 なお、ズーム表示バー105,125は、表示部20に に表示させておく必要はなく、ズームリン 64の回転動作が第1回転検出部65により検出 れた時にズーム表示バー105,125を表示させ、 ームリング64の回転動作が終了した時には ズーム表示バー105,125の表示を自動的に消去 る構成としてもよい。あるいは、シャッタ ボタン30が操作されるまでの間は表示部20に 常にズーム表示バー105,125を表示させ、シャ ターボタン30の半押し操作後にズーム表示バ ー105,125の表示を自動的に消去する構成とし もよい。
 また、ズーム表示バー105,125は、シャッター ボタン30の半押し操作後にボディーマイコン1 0により合焦が確認された場合に、グレーに 色された表示帯106,126が他の色に変わる、あ いは表示帯106,126が点滅するなどの表示形式 にすれば、ユーザーは合焦しているかどうか を瞬時に判断することができる。

 〔第2実施形態〕
 <1:物点距離表示>
 前述の実施形態では、ズーム表示バー105お びズーム表示バー125が焦点距離を表してい が、フォーカスリング67により変更可能な 写体の物点距離に対しても同様の構成が考 られる。図18を用いて第2実施形態について 明する。図18はフォーカス表示バー205を示し ている。
 なお、前述の実施形態の構成と実質的に同 の機能を有する構成については、同じ符号 付し、その詳細な説明は省略する。
 図18に示すように、フォーカス表示バー205 、表示部20の上半分の領域に配置されている 。具体的には、表示部20の中心Cを通り互いに 直交する2本のラインを第1ラインCL1および第2 ラインCL2とする。いわゆる横撮り姿勢の場合 、第1ラインCL1は水平方向に平行であり、第2 インCL2は鉛直方向に平行である。図11に示 状態で、フォーカス表示バー205は第1ラインC L1の上側に配置されている。より詳細には、 ォーカス表示バー205は表示部20の表示領域 上部に配置されている。

 図18に示すように、フォーカス表示バー205 、物点距離(第2レンズ群L2のZ軸方向の位置) 連動しており、物点距離情報を示す表示メ タ209と、光学系Lの物点距離の現在値を示す ォーカス指標207と、を有している。表示メ タ209は、左右に延びる概ね長方形のメータ 209aを有している。メータ枠209aの上側には 点距離が表示されている。例えば、メータ 209aの右端には、物点距離の最大値208aが表示 されており、メータ枠209aの左側には、物点 離の最小値208bが表示されている。つまり、 点距離を変更できる範囲(物点距離可変範囲 )がメータ枠209a全体で表現されている。本実 形態では、最大値208aは無限遠(∞)であり、 小値208bは0.3mである。
 このメータ枠209a内にはフォーカス指標207が 配置されている。フォーカス指標207は、物点 距離の現在値を示す部分であり、物点距離の 増減に応じて(つまり、フォーカスリング67の 操作に応じて)メータ枠209a内を左右に移動す 。本実施形態では、表示メータ209が左右に 線的に延びているため、フォーカス指標207 表示メータ209に沿って直線的に移動する。

 例えば、物点距離が0.3mとなる位置に第2レ ズ群L2が配置されている場合には、フォーカ ス表示バー205のフォーカス指標207は、左端の 0.3mの位置に表示されている。一方、物点距 が無限遠となる位置に第2レンズ群L2が配置 れている場合には、フォーカス指標207は右 の無限遠の位置に表示されている。図18に示 す状態においては、フォーカス表示バー205は 、物点距離が1mであることを示しており、物 距離が1mとなる位置に第2レンズ群L2が配置 れていることを示している。
 さらに、メータ枠209aとフォーカス指標207と により、グレーに着色された表示帯206が形成 されている。本実施形態では、フォーカス指 標207と物点距離の最小値208bとの間に表示帯20 6が形成されているため、表示帯206の長さが 点距離を表している。例えば、表示帯206が くなるようにフォーカス指標207が表示メー 209に対して移動する場合は、物点距離が増 する方向、つまり至近側から無限遠側に光 系Lの状態が変化している。表示帯206が短く るようにフォーカス指標207が表示メータ209 対して移動する場合は、物点距離が短くな 方向、つまり無限遠側から至近側に光学系L の状態が変化している。

 このフォーカス表示バー205の表示形態は、 ォーカスリング67の操作方向と関連付けら ている。両者の関係について、図19(A)および 図19(B)を用いて説明する。図19(A)はフォーカ リング67の操作方向を示す図である。図19(B) 表示部20に表示されるフォーカス表示バー20 5を示している。図19(A)は、交換レンズユニッ ト2がカメラ本体3に装着されている状態でフ ーカスリング67をカメラ本体3側から見た場 のフォーカスリング67の操作方向を示して る。図19(A)および図19(B)は前述の第1実施形態 の図12(A)および図12(B)に対応している。
 なお、本実施形態では、フォーカスリング6 7の操作方向(回転方向)は、いわゆる横撮り姿 勢において光軸AZの鉛直方向上側(Y軸方向正 )に配置された判断位置J1(図19(A)参照)でのフ ーカスリング67の移動方向を意味している また、A方向およびB方向は、判断位置J1を基 として光軸AZを中心とする円弧に沿った方 である。

 ここで、図19(A)に示すように、交換レンズ ニット2に対して、光軸AZに直交し水平方向 延びる第1基準ラインAZ1と、光軸AZおよび第1 準ラインAZ1に直交し鉛直方向の延びる第2基 準ラインAZ2と、を設定した場合、判断位置J1 フォーカスリング67と第2基準ラインAZ2との 側の交点となる。
 図19(A)に示すように、フォーカスリング67が A方向に回転するようにユーザーによりフォ カスリング67が操作されると、光学系Lの状 が至近側から無限遠側へ変化する。つまり フォーカスリング67がA方向に回転すると、 学系Lの物点距離は増加する。一方、フォー スリング67がB方向に回転するようにユーザ によりフォーカスリング67が操作されると 光学系Lの状態が無限遠側から至近側へ変化 る。つまり、フォーカスリング67がB方向に 転すると、光学系Lの物点距離は減少する。

 図19(B)に示すように、フォーカス表示バー20 5の右端が無限遠側に対応しており、フォー ス表示バー205の左端が至近側に対応してい 。このため、光学系Lの状態が至近側から無 遠側へ変化する場合、フォーカスリング67 A方向に回転し、フォーカス指標207は表示メ タ209に対して右方向(無限遠方向FA)に移動す る。このフォーカス指標207の移動に伴い、表 示帯206が徐々に長くなる。
 一方、光学系Lの状態が無限遠側から至近側 へ変化する場合、フォーカスリング67はB方向 に回転し、フォーカス指標207は表示メータ209 に対して左方向(至近方向FB)に移動する。こ フォーカス指標207の移動に伴い、表示帯206 徐々に短くなる。
 以上に説明したように、判断位置J1を基準 フォーカスリング67の操作方向を決定する場 合、フォーカスリング67の操作方向と表示メ タ209に対するフォーカス指標207の移動方向( 物点距離の増減に応じてフォーカス表示バー 205の状態が変化する方向)とが概ね一致する より詳細には、表示メータ209(表示部20)に対 てフォーカス指標207が移動する無限遠方向Z Aが判断位置J1から右方向に延びる円弧状のA 向と概ね一致しており、表示メータ209(表示 20)に対してフォーカス指標207が移動する至 方向ZBが判断位置J1から左方向に延びる円弧 状のB方向と概ね一致している。このため、 示部20に表示されたフォーカス表示バー205を 見ながら撮影すれば、物点距離を調整する際 にフォーカスリング67をどの方向に操作した よいかをユーザーが理解しやすくなる。こ により、このカメラ本体3では操作性を向上 させることができる。

 なお、フォーカスリング67の操作方向を円 に沿った方向としているが、判断位置J1にお ける接線方向(図19(A)に示すA2方向およびB2方 )で、操作方向とフォーカス指標207の移動方 とが一致しているか否かを判断してもよい
 以上に説明した交換レンズユニット2は、物 点距離が増加するフォーカスリング67の回転 向が時計回りである。
 しかし、交換レンズユニットごとでフォー スリングの操作方向と物点距離の増減との 係が異なる。
 そこで、前述の実施形態と同様に、カメラ 体3では、フォーカス表示バー205の表示形態 が、交換レンズユニット2に格納されたレン 情報に基づいてボディーマイコン10により決 定される。

 具体的には、レンズ情報は、フォーカスリ グ67の操作方向と物点距離の変化との関係 表す操作方向情報と、光学系Lの物点距離を 更できる範囲を表す物点距離F情報と、を含 んでいる。操作方向情報から、物点距離が増 加するフォーカスリング67の操作方向がA方向 でるかB方向であるかを判断することができ 。物点距離情報には、物点距離の最大値208a よび最小値208bが含まれている。
 交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着 れると、ボディーマイコン10によりレンズマ イコン40からレンズ情報が取得される。取得 たレンズ情報に基づいて、ボディーマイコ 10によりフォーカス表示バー205の表示形態 決定される。フォーカス表示バー205の表示 態としては、最大値208aおよび最小値208bの位 置が考えられる。

 ここでは、フォーカス表示バー205が表示部2 0の上半分の領域(第1ラインCL1よりも鉛直方向 上側の領域)に表示される場合について説明 る。
 例えば、レンズ情報の操作方向情報に基づ て、物点距離が増加するフォーカスリング6 7の操作方向がA方向(時計回り)であるとボデ ーマイコン10により判断された場合、最大値 208aが右側、最小値208bが左側に配置されるよ に、ボディーマイコン10によりフォーカス 示バー205における最大値208aおよび最小値208b の位置が決定される。最大値208aおよび最小 208bは、レンズ情報の物点距離情報に含まれ いる。本実施形態では、操作方向情報には 物点距離が増加するフォーカスリング67の 作方向がA方向であることを示す情報が含ま ている。このため、図18に示すようにフォ カス表示バー205が表示部20に表示される。

 一方、物点距離が増加するフォーカスリン 67の操作方向がB方向であるとボディーマイ ン10により判断された場合、最大値208aが左 、最小値208bが右側に配置されるように、ボ ディーマイコン10によりフォーカス表示バー2 05における最大値208aおよび最小値208bの位置 決定される。図20に示す表示状態が、この場 合に相当する。この場合の図19(A)および図19(B )に対応する図は図21(A)および図21(B)である。
 図21(A)に示すように、フォーカスリング67が B方向に回転すると、図21(B)に示すように、表 示メータ209に対して無限遠方向FAにフォーカ 指標207が移動する。フォーカスリング67がA 向に回転すると、表示メータ209に対して至 方向FBにフォーカス指標207が移動する。

 このように最大値208aおよび最小値208bの位 を操作方向情報に基づいて決定することで 表示メータ209に対するフォーカス指標207の 動方向がフォーカスリング67の判断位置J1に ける操作方向と概ね一致する。また、交換 ンズユニット2の仕様に応じてフォーカス表 示バー205の表示形態が自動的に調節されるた め、より多くの交換レンズユニットとの互換 性を確保することができる。
 また、デジタルカメラ1では、例えば十字操 作キー27などを用いて、表示部20におけるフ ーカス表示バー205の位置をユーザーが選択 きる。この場合、フォーカス表示バー205の 置に基づいてフォーカス表示バー205の表示 態が決定される。
 例えば、フォーカス表示バー205が表示部20 下半分の領域(第1ラインCL1よりも鉛直方向下 側の領域)に表示される場合、光軸AZの鉛直方 向下側に配置される判断位置J2におけるフォ カスリング67の操作方向に基づいてフォー ス表示バー205の最大値208aおよび最小値208bの 配置が決定される。なぜなら、この場合は、 光軸AZの下方に配置された判断位置J2でフォ カスリング67の操作方向を判定する方が操作 方向をイメージしやすいためである。

 ここで、図22(A)に示すように、交換レンズ ニット2に対して、光軸AZに直交し水平方向 延びる第1基準ラインAZ1と、光軸AZおよび第1 準ラインAZ1に直交し鉛直方向の延びる第2基 準ラインAZ2と、を設定した場合、判断位置J2 フォーカスリング67と第2基準ラインAZ2との 側の交点となる。
 図22(A)に示すように、判断位置J2でフォーカ スリング67の操作方向を判断する場合、A方向 (時計回り)が無限遠側、B方向(反時計回り)が 近側となる。この操作方向に基づいて、図2 2(B)に示すように、表示メータ209の左側に最 値208a、表示メータ209の右側に最小値208bが配 置されるように、ボディーマイコン10あるい 画像表示制御部21によりフォーカス表示バ 205の表示形態が調節される。これにより、 ォーカス表示バー205の配置に関わらず、物 距離を調整する際にフォーカスリング67をど の方向に操作したらよいかをユーザーが理解 しやすくなる。

 <2:デジタルカメラの特徴>
 以上に説明したデジタルカメラ1の特徴を以 下にまとめる。
 (1)
 このカメラ本体3では、フォーカスリング67 操作方向と、表示メータ209に対してフォー ス指標207が移動する方向と、が概ね一致す ように、ボディーマイコン10および画像表 制御部21により表示部20が制御される。この め、表示部20に表示されたフォーカス表示 ー205を見ながら撮影する場合に、光学系Lの 点距離を調整する際にフォーカスリング67 どの方向に操作したらよいかをユーザーが 感的に理解しやすくなる。これにより、こ カメラ本体3では操作性を向上させることが きる。
 (2)
 このカメラ本体3では、交換レンズユニット 2のメモリ44に記憶されたレンズ情報がボディ ーマイコン10により取得される。取得された ンズ情報には、フォーカスリング67の操作 向と物点距離の増減との関係を表す操作方 情報が含まれている。この操作方向情報に づいて、表示部20におけるフォーカス表示バ ー205の表示形態がボディーマイコン10により 定される。具体的には、フォーカスリング6 7の操作方向とフォーカス指標207の移動方向 が概ね一致するように、フォーカス表示バ 205における物点距離の最大値208aおよび最小 208bの配置がボディーマイコン10により決定 れる。このため、交換レンズユニットごと フォーカスリングの操作方向と物点距離の 減との関係が異なっていても、交換レンズ ニットの仕様に応じて操作方向とフォーカ 指標207の移動方向とを概ね一致させること できる。これにより、このカメラ本体3では 、より多くの交換レンズユニット2との互換 を確保することができる。

 (3)
 このカメラ本体3では、光学系Lの物点距離 変更できる範囲を表す物点距離情報をレン 情報が含んでいるため、交換レンズユニッ 2ごとに物点距離を変更できる範囲が異なっ いても、交換レンズユニットの仕様に合わ てフォーカス表示バー205の表示形態を調節 ることができる。具体的には、操作方向情 に基づいてフォーカス表示バー205の表示メ タ209における物点距離情報の配置がボディ マイコン10により決定されるため、交換レ ズユニットの仕様に応じてフォーカス表示 ー205の表示形態を最適化することができる これにより、このカメラ本体3では、より多 の交換レンズユニット2との互換性を確保す ることができる。
 (4)
 このカメラ本体3では、表示部20の表示領域 おけるフォーカス表示バー205の位置に基づ てフォーカス表示バー205における最大値208a および最小値208bの表示位置が決定される。 のため、例えば、図18および図19(B)に示すよ にフォーカス表示バー205が表示部20の上半 の領域に配置されている場合は、図19(A)に示 すように、判断位置J1におけるフォーカスリ グ67の操作方向を基準に最大値208aおよび最 値208bがボディーマイコン10により決定され 。これにより、光学系Lの物点距離を調整す る際にフォーカスリング67をどの方向に操作 たらよいかをユーザーがイメージしやすく る。

 (5)
 このカメラ本体3では、着色された表示帯206 の長さにより物点距離が表わされているため 、フォーカス表示バー205を見ることで現在の 物点距離がどの程度であるかをユーザーが直 感的に認識しやすくなる。
 <3:変形例>
 前述の実施形態では、フォーカス表示バー2 05は直線状であるが、フォーカス表示バー205 円弧状であってもよい。
 例えば、図23および図24に示すように、円弧 状のフォーカス表示バー225(状態指標部の一 )を用いて物点距離を表してもよい。このフ ーカス表示バー225は、表示メータ229と、フ ーカス指標227と、を有している。表示メー 229は、点ZCを中心とした円弧状のメータ枠22 9aを有している。メータ枠229aの周囲には物点 距離が表示されている。メータ枠229aおよび ォーカス指標227により、グレーに着色され 表示帯226が形成されている。表示帯226の長 により現在の物点距離が表されている。

 図23に示すフォーカス表示バー225は、図18お よび図19(B)に示すフォーカス表示バー205に対 している。つまり、図23に示すフォーカス 示バー225は、物点距離が増加するフォーカ リング67の操作方向がA方向(時計回り)である 場合に対応している。物点距離が増加する際 にフォーカス指標227が回転する方向とA方向 が一致するように、フォーカス表示バー225 おける最大値228aおよび最小値228bの配置がボ ディーマイコン10により決定されている。
 具体的には、図23に示すフォーカス表示バ 225では、メータ枠229aの時計回り方向の端部 最大値228a(∞)が表示されており、メータ枠2 29aの反時計回り方向の端部に最小値228b(0.3m) 表示されている。このため、フォーカスリ グ67がA方向に回転し光学系Lの物点距離が増 すると、点ZCを中心にフォーカス指標227は 限遠方向ZA(時計回り)に回転する。フォーカ リング67がB方向に回転し光学系Lの物点距離 が減少すると、点ZCを中心にフォーカス指標2 27は至近方向ZB(反時計回り)に回転する。つま り、フォーカスリング67の回転方向とフォー ス指標227の回転方向とが一致する。

 一方、図24に示すフォーカス表示バー225は 図20および図21(B)に示すフォーカス表示バー2 05に対応している。つまり、図24に示すフォ カス表示バー225は、物点距離が増加するフ ーカスリング67の操作方向がA方向(反時計回 )である場合に対応している。物点距離が増 加する際にフォーカス指標227が回転する方向 とA方向とが一致するように、フォーカス表 バー225における最大値228aおよび最小値228bの 配置がボディーマイコン10により決定されて る。
 具体的には、図24に示すフォーカス表示バ 225では、メータ枠229aの反時計回り方向の端 に最大値228a(∞)が表示されており、メータ 229aの時計回り方向の端部に最小値228b(0.3m) 表示されている。このため、フォーカスリ グ67がA方向に回転し光学系Lの物点距離が増 すると、点ZCを中心にフォーカス指標227は 限遠方向ZA(反時計回り)に回転する。フォー スリング67がB方向に回転し光学系Lの物点距 離が減少すると、点ZCを中心にフォーカス指 227は至近方向ZB(時計回り)に回転する。つま り、フォーカスリング67の回転方向とフォー ス指標227の回転方向とが一致する。

 このように、フォーカスリング67の回転方 とフォーカス指標227の回転方向とが一致す ため、表示部20に表示されたフォーカス表示 バー205を見ながら撮影する場合に、光学系L 物点距離を調整する際にフォーカスリング67 をどの方向に操作したらよいかをユーザーが 理解しやすくなる。これにより、フォーカス 表示バー225のような表示形式であっても、操 作性を向上させることができる。
 また、フォーカス表示バー205の場合と同様 、フォーカス表示バー225では表示帯226の長 により現在の物点距離が表されているため フォーカス表示バー225を見ることで現在の 点距離がどの程度であるかをユーザーが直 的に認識しやすくなる。
 特に、直線状のフォーカス表示バー205に比 て、円弧状のフォーカス表示バー225はフォ カスリング67の回転方向とフォーカス指標22 7の回転方向とが完全に一致するため、フォ カスリング67の回転方向の把握がさらに容易 となる。

 なお、フォーカス表示バー225は円弧状であ が、フォーカス表示バー225が環状であって 同様の効果を得ることができる。
 なお、フォーカス表示バー205,225は、表示部 20に常に表示させておく必要はなく、マニュ ルフォーカスモードに移行したとき、ある はフォーカス67の回転動作が第2回転検出部6 8により検出された時にフォーカス表示バー20 5,225を表示させ、フォーカスリング67の回転 作が終了した時には、フォーカス表示バー20 5,225の表示を自動的に消去する構成としても い。
 〔他の実施形態〕
 (1)
 前述の変形例において、ズームリング64の 転角度の絶対値とズーム指標127の回転角度 絶対値とを一致させてもよい。また、フォ カスリング67の回転角度の絶対値とフォーカ ス指標227の回転角度の絶対値とを一致させて もよい。これらの場合、ズームリング64ある はフォーカスリング67を操作する際に操作 をユーザーが把握しやすくなり、操作性が らに向上する。

 (2)
 前述の実施形態では、例えばズーム表示バ 105には焦点距離の最小値108bおよび最大値108 aが表示されているが、ユーザーがズームリ グ64の操作すべき方向を知るためには、ズー ム表示バー105に焦点距離の最小値108bおよび 大値108aそのものを表示する必要はない。例 ば、焦点距離が増加する方向および減少す 方向がわかればよいので、例えば、最小値1 08bを「Min」、最大値108aを「Max」と表示して よい。また、最小値108bを「小」、最大値108a を「大」と表示してもよい。
 ズーム表示バー125、フォーカス表示バー205 よび225についても同様に、最小値および最 値以外の表示を用いてもよい。

 (3)
 焦点距離情報の表示については、撮像セン 11のサイズから求められる表示、あるいは 塩フィルムの35mm換算の表示が考えられる。 れらの表示形式は、ユーザーにより切り換 可能としてもよい。
 (4)
 前述の実施形態では、交換レンズユニット2 の焦点距離可変範囲は、14mmから50mmまでであ が、焦点距離可変範囲はこれらの数値に限 されない。前述のように、望遠レンズおよ 広角レンズなどの異なる焦点距離範囲の交 レンズユニットがカメラ本体3に取り付けら れた場合には、ズーム表示バー105および125の 表示範囲は、交換レンズユニットのメモリに 記憶された個々の焦点距離情報に基づいて変 更されるようになっている。

 (5)
 前述の実施形態では、ズームリング64の回 が機械的に各支持枠に伝達される方式がレ ズ支持機構45に採用されているが、焦点距離 が変更されるが、ズーム機構の駆動方式はこ れに限定されない。ズーム機構の駆動方式は 、例えば電動ズーム方式であってもよい。そ の場合には、ズームリング64の回転方向およ 回転角度を第1回転検出部65により検出して ズームリング64の回転に合わせて、アクチ エータ(図示せず)によりズームレンズ群(例 ば、第1レンズ群L1)をZ軸方向に駆動して、焦 点距離を変更するようにしてもよい。
 (6)
 前述の実施形態で説明した表示部20は、カ ラ本体3の筐体3aに対して固定されているが 可動タイプの表示部を用いる場合も考えら る。この場合、表示部の筐体3aに対する角度 は変更可能であるため、表示部に表示される ズーム表示バーやフォーカス表示バーの配置 を表示部の姿勢に応じて最適化することが考 えられる。

 また、前述の実施形態では、デジタルカ ラ1の撮影姿勢については、図3に示すよう 、横撮り姿勢の状態にて説明したが、光軸AZ を中心にデジタルカメラ1を時計回りに90°あ いは反時計回りに90°回転させた縦撮り姿勢 の状態の場合も考えられる。この場合、交換 レンズユニット2あるいはカメラ本体3に搭載 れた姿勢検出センサにてデジタルカメラ1の 姿勢を判別することにより、デジタルカメラ 1の姿勢に合わせてユーザーがズーム表示バ 105あるいはフォーカス表示バー205を見やす ように、ズーム表示バー105あるいはフォー ス表示バー205も回転させて表示させてもよ 。その際には、表示部20の縦横比に合わせて 、ズーム表示バー105あるいはフォーカス表示 バー205の表示長さがボディーマイコン10によ 調整されてもよい。ズーム表示バー125およ フォーカス表示バー225についても同様に、 動式の表示部の姿勢に応じて配置および寸 が自動的に調節されるようにしてもよい。

 また、ズーム表示バー105の表示部20内での 示位置については、撮像センサ11により取得 されるライブ画像から、メインの被写体とズ ーム表示バー105とが重ならない位置(あるい 、ほとんど重ならない位置)を検出して、そ 位置にズーム表示バー105を自動的に配置す ようにしてもよい。メインの被写体の範囲 検出する技術としては、例えば、いわゆる 検出技術などを用いることができる。この 成についても、ズーム表示バー125、フォー ス表示バー205および225にそれぞれ適用する とができる。
 (7)
 前述の実施形態では、フォーカス調節用の クチュエータとして超音波アクチュエータ 使用したが、フォーカス用のアクチュエー は、例えば、ステッピングモータなど、そ 他の方式のアクチュエータであってもよい

 (8)
 前述の実施形態では、静止画撮影について に説明したが、動画撮影も同様に行うこと できる。動作撮影の場合には、合焦状態を つために、コントラスト検出方式によりZ軸 方向に第2レンズ群L2を常にウォブリング(微 往復振動)させる。
 (9)
 前述の実施形態では、フォーカスレンズ群 第2レンズ群L2としたが、それに限らず、第3 レンズ群L3、あるいは第4レンズ群L4などの他 レンズ群がフォーカス用のレンズ群であっ もよい。また、フォーカスレンズ群として1 つの第2レンズ群L2である場合について説明し たが、複数のレンズ群を協調させてフォーカ ス調節を行うような光学系であってもよい。

 (10)
 カメラ本体3や交換レンズユニット2の振れ より生じる画像の劣化を抑制するために、 ジタルカメラ1に振れ補正ユニットが設けら ていてもよい。振れ補正ユニットは、交換 ンズユニットまたはカメラ本体内のいずれ 一方に設けられていてもよい。また、振れ 正ユニットは交換レンズユニットおよびカ ラ本体の両方に設けられていてもよい。こ 場合、いずれの振れ補正ユニットを使用す かを選択できる構成であってもよい。
 (11)
 前述の実施形態のデジタルカメラ1には従来 の一眼レフカメラで採用されている反射ミラ ーが搭載されていないが、反射ミラーを備え た従来方式の一眼レフカメラであってもよい 。その場合には、反射ミラーを光路から退避 させ、撮像センサ11にてコントラスト検出方 のオートフォーカスを行うことにより、本 施形態とほぼ同等の使い方ができる。

 (12)
 前述の実施形態では、交換レンズ式のデジ ルカメラを例に説明しているが、ズームや ォーカスを手動操作するための操作部材が けられていれば、カメラ本体とレンズ鏡筒 が一体となったデジタルカメラにもズーム 示バー105などの状態指標部は適用可能であ 。その場合には、光軸AZ上にプリズムある はミラーのような反射光学系を配置し、光 を途中で折り曲げた光学系(いわゆる屈曲光 系)を用いてもよい。
 また、ズームリング64およびフォーカスリ グ67はリング状の部材でなくてもよい。
 (13)
 前述の実施形態では、シャッターを動作さ ることにより撮像センサ11への露光時間を 御したが、これに限らず、電子シャッター どにより撮像センサ11の露光時間を制御して もよい。

 (14)
 前述の実施形態では、フォーカス位置がメ トル表示にて記載されているが、フィート 示であってもよい。また、これらの表示形 は、ユーザーにより切換え可能としてもよ 。ユーザーにとって使いやすいように、フ ーカス表示バー205および225において、最至 から無限遠までの目盛りの間隔を自由に設 できるようにしてもよい。
 (15)
 前述の実施形態では、交換レンズユニット2 の物点距離可変範囲は0.3mから無限遠までで るが、物点距離可変範囲はこれらの数値に 定されない。前述のように、フォーカス表 バー205および225の表示範囲は、交換レンズ ニットのメモリに記憶された個々の焦点距 情報に基づいて変更されるようになってい 。このため、例えばマクロレンズのように 短撮影距離が近い(例えば0.1m)交換レンズユ ットを取り付けた場合には、フォーカス表 バー205および225の表示範囲は0.1mから無限遠 でとなる。

 (16)
 前述の第2実施形態の場合、光学系Lは焦点 離を変更可能なズームレンズ系ではなく単 点の光学系であってもよい。単焦点の光学 を有する交換レンズユニット2を取り付けた 合には、フォーカス表示バー205,225のみ表示 し、ズーム表示バー105,125は表示させないよ にすればよい。

 本発明に係るカメラ本体は、操作性の向 が要望される交換レンズ式のデジタルカメ 、一体型のデジタルスチルカメラ、デジタ ビデオカメラ、カメラ部を備えた携帯電話 よびPDAなどに好適である。