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Title:
COMMUNICATION SYSTEM USING MOBILE IP, MOBILE TERMINAL, HOME AGENT AND ITS COMMUNICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087937
Kind Code:
A1
Abstract:
When an SH is performed from a source terminal (MN) to a target terminal (MN), one of them makes an SH request to the other. If the terminal having received the SH request permits the SH request, it sends the SH permission to the terminal having made the SH request. The terminal having received the SH permission sends a BU (registration request) including information on HoA of the source terminal and CoA of the target terminal to the HA (home agent) of the source terminal. On receiving this, the HA of the source terminal performs registration/update of the binding cache and sends a registration completion notification to the source terminal and the target terminal. With this, a communication system or the like to realize a scheme to perform a session handover (SH) between different two terminals by extending a part of the functions of the Mobile IP and using the scheme of the Mobile IP is provided.

Inventors:
SUGAWARA YASUO
KUMAI HISAO
Application Number:
PCT/JP2008/050355
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SUGAWARA YASUO
KUMAI HISAO
International Classes:
H04L12/56; H04M3/42; H04W36/00; H04W36/08; H04W80/04
Domestic Patent References:
WO2006095404A12006-09-14
Foreign References:
JP2005537765A2005-12-08
Other References:
MOTOYOSHI G.: "NAPT o Mochiita PAN Shuyo Hoshiki", PROCEEDINGS OF THE 2006 IEICE GENERAL CONFERENCE, TSUSHIN 2, 8 March 2006 (2006-03-08), pages S-18 - S-19
HASEGAWA M.: "Service Mobility Proxy no Sekkei to Jisso", INFORMATION PROCESSING SOCIETY OF JAPAN KENKYU HOKOKU, vol. 2003, no. 21, 7 March 2003 (2003-03-07), pages 59 - 66
Attorney, Agent or Firm:
FUJIMOTO, Eisuke et al. (KA111 Building 5F1-1, Kandaawaji-cho 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo 63, JP)
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Claims:
 移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信システムにおいて、
 前記移動端末は、
 他の移動端末に対して、前記移動端末又は前記他の移動端末と前記他の端末が現在行っている通信の切替えを要求し、前記他の移動端末から前記通信の切替えを認める通知を受信した場合には、前記ホームエージェントに対し、前記通信の切替えを要求し、
 前記ホームエージェントは、
 前記移動端末から、前記通信の切替えの要求を受信した場合、前記他の端末との通信を前記移動端末と前記他の移動端末間で切替えることを特徴とするMobile IPを利用した通信システム。
 前記移動端末は、
 通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、
 他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行うセッションハンドオーバ判定手段と、
 Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、
 前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行い、
 前記ホームエージェントは、
 前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、
 前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、前記通信情報には通信の有効時間が含まれ、前記有効時間を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記ホームエージェントは、切替先の移動端末との通信終了後、切替元の移動端末に前記他の端末との通信を、再度切替えることを特徴とする請求項2に記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段は、前記ホームエージェントに対し、切替えた通信の有効時間を0に変更するバインディングアップデートを送信し、前記ホームエージェントは、前記他の端末との通信を切替先の移動端末から切替元の移動端末に、再度切替えることを特徴とする請求項2に記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記バインディングアップデートには、切替元の移動端末のホームアドレス、切替先の移動端末の現在のアドレス、切替える通信の有効時間を含めることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記バインディングアップデートには、セッション情報及びバインディング情報が含まれ、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記セッション情報から該当する通信情報を検索し、前記バインディング情報から前記通信情報の登録を行うことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記通信情報の登録には、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、切替元の移動端末と前記他の端末との通信情報の有効時間に加算し、且つ、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、前記切替元の移動端末と前記他の端末との通信を停止するように設定し、前記バインディング情報の有効時間を含む通信情報を登録することにより、前記バインディング情報より停止する通信情報と登録する通信情報の有効時間及び停止時間を連携させることを特徴とする請求項6に記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信情報の有効時間が0になると、該通信を終了することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信が終了すると、切替元の移動端末と前記他の端末の通信情報の停止を解除することを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
 前記ホームエージェントの前記Mobile IP管理手段は、通信の切替えが完了後、前記移動端末又は前記他の移動端末に切替えについての情報を含む登録完了通知を送信することを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
 切替えによる通信を終了した前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段は、前記ホームエージェントから前記登録完了通知を受信すると、自身のホームエージェントのアドレスを設定し、通信の切替えについての情報を削除することを特徴とする請求項10に記載のMobile IPを利用した通信システム。
 Mobile IPを利用し、移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を他の移動端末との間で切替える移動端末において、
 通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、
 Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、
 前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行うことを特徴とする移動端末。
 前記バインディング・アップデートには、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレス、および前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信の有効時間についての情報が含まれていることを特徴とする請求項12に記載の移動端末。
 切替先の移動端末と他の端末の通信の有効時間が終了する前に、
 前記ホームエージェントに対し、前記ホームエージェントが格納している中継を行う移動端末に関する通信情報の中の切替先の移動端末と他の端末間の通信の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを送信し、切替元の移動端末に再度、他の端末との中継を切替えることを特徴とする請求項13に記載の移動端末。
 移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替えるホームエージェントにおいて、
 Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行い、前記移動端末から前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、
 前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定して通信を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とするホームエージェント。
 前記バインディング・アップデートには、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレスが含まれ、前記切替元の移動端末の固定のIPアドレスを介して、前記他の端末と切替先の移動端末が通信を行うことにより、他の端末と通信を行う移動端末の切替えを可能とすることを特徴とする請求項15に記載のホームエージェント。
 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記通信情報に切替元の移動端末と他の端末との通信情報があるか否かを検索し、該当する通信情報があった場合に、該通信情報の通信の中継を無効とし、通信の有効時間を含む切替先移動端末と他の端末との通信情報を登録して、移動端末間の切替を行うことを特徴とする請求項16に記載のホームエージェント。
 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了するとともに切替前の通信情報を無効とする時間も終了し、切替後の通信情報の有効時間が終了した後に切替後の通信情報を消去するとともに、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする請求項17に記載のホームエージェント。
 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了する前に、移動端末から、切替後の通信情報の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを受信した場合に、切替後の通信情報の有効時間を0とし、該通信情報を消去するとともに、前記切替後の有効時間の減算分の時間について切替前の通信情報を無効とする時間から減算し、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする請求項17に記載のホームエージェント。
 移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信方法において、
 前記移動端末が、
 通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信するステップと、
 他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行い、他の移動端末に通信の切替えを認める通知を送信するステップと、
 他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信し、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを送信するステップと、
 前記ホームエージェントが、
 前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信して、前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定するステップと、
 前記移動端末に、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを通知するステップとを備えたことを特徴とするMobile IPを利用した通信方法。
Description:
Mobile IPを利用した通信システム 、移動端末、ホームエージェントおよびその 通信方法

 本発明はMobile IP技術を利用した端末間の セッションハンドオーバシステムに関する。

 近年、Mobile IP技術が注目を浴びている。 Mobile IPとは、ノード(端末)が実際につながっ ているネットワークでなくとも、いつでも一 意のIPアドレスでアクセスできるようにするI SO(国際標準化機構)によって制定されたOSI(Open  Systems Interconnection)基本参照モデルの第3層( イヤ3)であるネットワーク層のプロトコル ある。

 現在のインターネットで一般的に用いら ている通信プロトコルであるTCP/IPは、IPア レスが識別子であると同時に、ネットワー 上の位置も意味している。そのため、ある ットワークに接続しているノードを別のネ トワークに繋ぎかえると、IPアドレスが変わ ってしまうことになり、セッションが継続不 可能になってしまう。

 そこで、Mobile IPは、ノードにホームアド レスと呼ばれる一意のアドレスを割り当て、 TCP/IPスタック内で実際に使用しているIPアド スと対応付けることにより、上位レイヤや 信相手に対し、どこのネットワークでも割 当てた一意のアドレスで通信しているかの うに見せる仕組みを提供する。

 この技術を利用すると、移動先で通信を う際にIPアドレスが変わっても通信し続け ことが可能であり、データリンク層やアプ ケーション層に依存せず、また、移動後も ドレスが変わらないので、移動の都度、IPア ドレスを管理しているDNS(Domain Name System)の 定を変更する必要がない、などの特徴を有 る。

従来技術

 Mobile IPには、Mobile IPv4(Internet Protocol ver sion4)やMobile IPv6(Internet Protocol version6)といっ たものがある。(非特許文献1参照)

 Mobile IPv4は、一意のアドレスを割り当て れた移動ノード(Mobile Node、以下、「MN」と う)がホームリンク(Home Link)にいる場合は、 通常のIPノードと同様の動作をする。

 Home Linkには、ホームエージェント(Home Ag ent、以下、「HA」という)、Home Linkとは別の ットワークの外部リンク(Foreign Link)には、MN からの移動要求を中継したり、パケットを配 送する外部エージェント(Foreign Agent、以下、 「FA」という)がおかれている。HAやFAは、そ リンク上にエージェントの存在を知らせる めに、インターネット制御通知プロトコル ICMP Router Discovery(RFC1256)を拡張した、問い合 わせメッセージ、エージェント広告(Agent Adve rtisement)を定期的に行っている。Agent Advertisem entを受信することでMNは、自分が今どのリン にいるのかを知ることができる。MNは、FAを 通してHAに登録パケットを送信し、HAにて登 または更新が行われる。このようにするこ で、MN宛のパケットがHome Linkまで届くと、HA は、FAを通して転送を行うことができる。

 一方、Mobile IPv6(以下、「MIP6」という)には FAがない。
 以下、MIP6について説明する。

 MIP6では、MNがHome Linkにいる場合は、通常 のIPv6通信と同様の動作を行う。

 次に、図21に示すように、MN18がForeign Link へ移動した場合は、Foreign Link上のルータ19が 定期的に、問い合わせメッセージ、ルータ広 告(Router Advertisement、以下「RA」という)を送 しているため、MN18はこれを受信することで 身が移動したことを検知する。

 移動を検知すると、MN18は64ビット長のID 一意に識別するアドレス体系、EUI-64などを 用して、MN18が実際に通信に使用しているア レスである気付けアドレス(Care-of-Address、以 下、「CoA」という)を生成し、HA20に対して登 要求(Binding Update、以下、「BU」という、な 、「Binding」は、HoAとCoAとの対応付けを表す )を行うことで、CoAの通知を行う。

 HA20では、MN18のBUを受信すると、HAが保有 るデータベース、バインディングキャッシ (Binding Cache、以下、「BC」という)に、MN18に 関するホームアドレス(Home Address、以下、「H oA」という)とCoAの対を登録する。

 このようにすることで、MN18と通信を行っ ている対向ノード(Correspondent Node、以下、「C N」という)21からMN18に向けて送信されたパケ トは、HA20が代理受信し、HA20はMN18に向けて ケットをカプセル化してから転送する。MN18 では、カプセルをはずして、元々のパケット を取り出して受信する。同様に、MN18からCN21 向かうパケットについても、この逆のルー を辿って到達する。

 以上のようなMobile IPの仕組みを利用するこ とで、MN18は、ネットワークを移動してIPアド レスが変わった場合であっても、通信をし続 けることが可能である(移動透過性がある)。 たこのとき、CN21側からはMNのIPアドレスが わっていることを意識する必要はなく、た MN18のHoA宛てにパケットを送信するだけでよ 。
Request for Comments(RFC)3775、“Mobility Support  in IPv6”

 しかしながらMobile IP技術は、レイヤ3の 動管理プロトコルであり、主に1つの端末(MN) の移動透過性を確保するための技術であって 、異なる2つの端末間でのセッションの切替 セッションハンドオーバ(以下、「SH」とい )を行うことは範疇外であるため、不可能で った。

 本発明は、上記問題点を考慮して作成さ たものであり、Mobile IPの仕組みを利用し、 かつ、Mobile IPの機能を一部拡張することで 異なる2つの端末間でSHを行うための仕組み 、レイヤ3のみを用いて提供することを目的 する。

 斯かる実情に鑑み、第1の発明によるMobile I Pを利用した通信システムは、移動端末が、Mo bile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を 持して前記移動端末と他の端末の中継を行 ホームエージェントを介して通信を行い、 記他の端末との通信を移動端末間で切替え 通信システムにおいて、
 前記移動端末は、他の移動端末に対して、 記移動端末又は前記他の移動端末と前記他 端末が現在行っている通信の切替えを要求 、前記他の移動端末から前記通信の切替え 認める通知を受信した場合には、前記ホー エージェントに対し、前記通信の切替えを 求し、前記ホームエージェントは、前記移 端末から、前記通信の切替えの要求を受信 た場合、前記他の端末との通信を前記移動 末と前記他の移動端末間で切替えることを 徴とする。

 また、第2の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記移動端末が、通信を っている他の移動端末に対し自端末に該通 を切替えること、若しくは他の移動端末に し自端末が行っている通信を該他の移動端 に切替えることを要求するセッションハン オーバ要求を他の移動端末に送信し、又は の移動端末からセッションハンドオーバ要 の受信を行うセッションハンドオーバ通信 段と、他の移動端末から前記セッションハ ドオーバ要求を受信した場合に、セッショ ハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を うセッションハンドオーバ判定手段と、Mobil e IPによる通信の実現に関する処理を行うMobi le IP管理手段とを備え、前記Mobile IP管理手 は、他の移動端末から通信の切替えを認め 通知を受信した場合に、前記ホームエージ ントに対し、前記他の端末と通信を行う移 端末の切替えを要求するバインディング・ ップデートの送信を行い、前記ホームエー ェントは、前記移動端末から前記バインデ ング・アップデートを受信し、又は前記他 端末と通信を行う移動端末の切替えの処理 終了したことを前記移動端末に対して通知 るMobile IP管理手段と、前記ホームエージェ トに格納されている中継を行う移動端末に する通信情報の変更を行って前記他の端末 通信を行う移動端末を切替える処理を行い 前記通信情報には通信の有効時間が含まれ 前記有効時間を管理するバインディング・ ャッシュ管理手段とを備えることを特徴と る。

 また、第3の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記ホームエージェント 、切替先の移動端末との通信終了後、切替 の移動端末に前記他の端末との通信を、再 切替えることを特徴とする。

 また、第4の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記移動端末又は前記他 移動端末の前記Mobile IP管理手段が、前記ホ ムエージェントに対し、切替えた通信の有 時間を0に変更するバインディング・アップ デートを送信し、前記ホームエージェントは 、前記他の端末との通信を切替先の移動端末 から切替元の移動端末に、再度切替えること を特徴とする。

 また、第5の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記バインディングアッ デートには、切替元の移動端末のホームア レス、切替先の移動端末の現在のアドレス 切替える通信の有効時間を含めることを特 とする。

 また、第6の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記バインディングアッ デートには、セッション情報及びバインデ ング情報が含まれ、前記ホームエージェン の前記バインディング・キャッシュ管理手 は、前記セッション情報から該当する通信 報を検索し、前記バインディング情報から 記通信情報の登録を行うことを特徴とする

 また、第7の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記ホームエージェント 前記バインディング・キャッシュ管理手段 、前記通信情報の登録には、前記バインデ ング情報に含まれる有効時間分、切替元の 動端末と前記他の端末との通信情報の有効 間に加算し、且つ、前記バインディング情 に含まれる有効時間分、前記切替元の移動 末と前記他の端末との通信を停止するよう 設定し、前記バインディング情報の有効時 を含む通信情報を登録することにより、前 バインディング情報より停止する通信情報 登録する通信情報の有効時間及び停止時間 連携させることを特徴とする。

 また、第8の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記ホームエージェント 前記バインディング・キャッシュ管理手段 、前記切替先の移動端末と前記他の端末の 信情報の有効時間が0になると、該通信を終 することを特徴とする。

 また、第9の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記ホームエージェント 前記バインディング・キャッシュ管理手段 、前記切替先の移動端末と前記他の端末の 信が終了すると、切替元の移動端末と前記 の端末の通信情報の停止を解除することを 徴とする。

 また、第10の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、前記ホームエージェント 前記Mobile IP管理手段が、通信の切替えが完 了後、前記移動端末又は前記他の移動端末に 切替えについての情報を含む登録完了通知を 送信することを特徴とする。

 また、第11の発明によるMobile IPを利用し 通信システムは、切替えによる通信を終了 た前記移動端末又は前記他の移動端末の前 Mobile IP管理手段が、前記ホームエージェン トから前記登録完了通知を受信すると、自身 のホームエージェントのアドレスを設定し、 通信の切替えについての情報を削除すること を特徴とする。

 また、第12の発明による移動端末は、Mobile  IPを利用し、移動端末の位置情報を保持して 記移動端末と他の端末の中継を行うホーム ージェントを介して通信を行い、前記他の 末との通信を他の移動端末との間で切替え 移動端末において、
 通信を行っている他の移動端末に対し自端 に該通信を切替えること、若しくは他の移 端末に対し自端末が行っている通信を該他 移動端末に切替えることを要求するセッシ ンハンドオーバ要求を他の移動端末に送信 、又は他の移動端末からセッションハンド ーバ要求の受信を行うセッションハンドオ バ通信手段と、Mobile IPによる通信の実現に 関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え 前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から 信の切替えを認める通知を受信した場合に 前記ホームエージェントに対し、前記他の 末と通信を行う移動端末の切替えを要求す バインディング・アップデートの送信を行 ことを特徴とする。

 また、第13の発明による移動端末は、前 バインディング・アップデートに、切替元 移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移 動端末の現在の位置を示すIPアドレス、およ 前記切替先の移動端末と前記他の端末の通 の有効時間についての情報が含まれている とを特徴とする。

 また、第14の発明による移動端末は、切 先の移動端末と他の端末の通信の有効時間 終了する前に、前記ホームエージェントに し、前記ホームエージェントが格納してい 中継を行う移動端末に関する通信情報の中 切替先の移動端末と他の端末間の通信の有 時間を0に変更する要求を含んだバインディ グ・アップデートを送信し、切替元の移動 末に再度、他の端末との中継を切替えるこ を特徴とする。

 また、第15の発明によるホームエージェン は、移動端末の位置情報を保持して前記移 端末と他の端末の中継を行い、前記他の端 との通信を移動端末間で切替えるホームエ ジェントにおいて、
 Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行 い、前記移動端末から前記他の端末と通信を 行う移動端末の切替えを要求するバインディ ング・アップデートを受信し、又は前記他の 端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が 終了したことを前記移動端末に対して通知す るMobile IP管理手段と、前記ホームエージェ トに格納されている中継を行う移動端末に する通信情報の変更を行って前記他の端末 通信を行う移動端末を切替える処理を行い 該通信情報に含まれる通信の有効時間に、 記バインディング・アップデートに含まれ 有効時間を設定して通信を管理するバイン ィング・キャッシュ管理手段とを備えるこ を特徴とする。

 また、第16の発明によるホームエージェ トは、前記バインディング・アップデート は、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと 、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPア レスが含まれ、前記切替元の移動端末の固 のIPアドレスを介して、前記他の端末と切 先の移動端末が通信を行うことにより、他 端末と通信を行う移動端末の切替えを可能 することを特徴とする。

 また、第17の発明によるホームエージェ トは、前記バインディング・キャッシュ管 手段が、前記通信情報に切替元の移動端末 他の端末との通信情報があるか否かを検索 、該当する通信情報があった場合に、該通 情報の通信の中継を無効とし、通信の有効 間を含む切替先移動端末と他の端末との通 情報を登録して、移動端末間の切替を行う とを特徴とする。

 また、第18の発明によるホームエージェ トは、前記バインディング・キャッシュ管 手段が、切替元の移動端末と他の端末との 信情報の中の通信の有効時間、該通信情報 無効とする時間、および切替先の移動端末 他の端末との通信情報の中の通信の有効時 を連動させて計時を行い、切替後の通信情 の有効時間が終了するとともに切替前の通 情報を無効とする時間も終了し、切替後の 信情報の有効時間が終了した後に切替後の 信情報を消去するとともに、無効としてい 切替前の通信情報を有効にして、再度切替 の移動端末と他の端末との通信を行うこと 可能とすることを特徴とする。

 また、第19の発明によるホームエージェ トは、前記バインディング・キャッシュ管 手段が、切替元の移動端末と他の端末との 信情報の中の通信の有効時間、該通信情報 無効とする時間、および切替先の移動端末 他の端末との通信情報の中の通信の有効時 を連動させて計時を行い、切替後の通信情 の有効時間が終了する前に、移動端末から 切替後の通信情報の有効時間を0に変更する 求を含んだバインディング・アップデート 受信した場合に、切替後の通信情報の有効 間を0とし、該通信情報を消去するとともに 、前記切替後の有効時間の減算分の時間につ いて切替前の通信情報を無効とする時間から 減算し、無効としていた切替前の通信情報を 有効にして、再度切替元の移動端末と他の端 末との通信を行うことを可能とすることを特 徴とする。

 また、第20の発明によるMobile IPを利用した 信方法は、移動端末が、Mobile IPを利用し、 前記移動端末の位置情報を保持して前記移動 端末と他の端末の中継を行うホームエージェ ントを介して通信を行い、前記他の端末との 通信を移動端末間で切替える通信方法におい て、
 前記移動端末が、通信を行っている他の移 端末に対し自端末に該通信を切替えること 若しくは他の移動端末に対し自端末が行っ いる通信を該他の移動端末に切替えること 要求するセッションハンドオーバ要求を他 移動端末に送信するステップと、他の移動 末から前記セッションハンドオーバ要求を 信した場合に、セッションハンドオーバ要 を認めるか否かの判定を行い、他の移動端 に通信の切替えを認める通知を送信するス ップと、他の移動端末から通信の切替えを める通知を受信し、前記ホームエージェン に対し、前記他の端末と通信を行う移動端 の切替えを要求するバインディング・アッ デートを送信するステップと、前記ホーム ージェントが、前記移動端末から前記バイ ディング・アップデートを受信して、前記 ームエージェントに格納されている中継を う移動端末に関する通信情報の変更を行っ 前記他の端末と通信を行う移動端末を切替 る処理を行い、該通信情報に含まれる通信 有効時間に、前記バインディング・アップ ートに含まれる有効時間を設定するステッ と、前記移動端末に、前記他の端末と通信 行う移動端末の切替えの処理が終了したこ を通知するステップとを備えたことを特徴 する。

 本発明によれば、Mobile IPの仕組みを利用 し、かつ、Mobile IPの機能を一部拡張するこ で、ネットワークセグメントを跨ったハン オーバと、異なる2つの端末間での切替えに る通信(セッションハンドオーバ、SH)を実現 することができる。

 すなわち、切替先端末(MN)又は切替元端末 (MN)が切替元端末のホームエージェント(HA)に 切替元端末のホームアドレス(HoA)および切 先端末の現在のアドレス(CoA)についての情報 を含んだバインディングアップデート(BU)を 信することで、切替元端末が実際には移動 ていないが、移動したように見せかけ、切 元端末から切替先端末へのSHを実現すること ができる。

 また、同じ通信相手と複数のセッション 張っていた場合、特定のセッションのみハ ドオーバを行うことができる。

 また、SH終了をトリガに、切替元端末に 動的に他の端末との通信を切替えることが きる。

 切替先端末へのパケットの転送が終了し SHが行われた通信情報(Binding)が消去された 合でも、無効になっているBindingは消去され いない状態のため、切替元端末のHAのバイ ディングキャッシュ(BC)の有効時間(lifetime)及 び停止か否かに関する情報(Availability)の機能 利用して無効となっていたBindingを有効化す ることで、SHを行う前の切替元端末と他の端 が通信を行う該HAのBCに戻し、切替先端末か ら切替元端末へのSHが自動的に行われる。

 また、切替先端末あるいは切替元端末の 方が切替元端末のHAに対してSHを終了する旨 を通知するBUパケットにlifetimeの値を0として めることで、lifetimeの機能を利用して、Bindi ngが消滅する前でも、SHを終了させることが きる。

 また、切替元端末と他の端末との通信情 及び切替先端末と他の端末との通信情報の 効時間及び停止時間が連携して計時され、 理されることにより、SHが終了すると自動 に切替元端末と他の端末との通信に切替え ことができる。

 また、HAが、BCの登録を完了すると該内容 についての情報を含む通知を行うことで、切 替元端末又は切替先端末は、登録内容を反映 させることができる。

本発明の概念図である。 本発明における移動ノード(MN)の構成を 示したブロック図である。 本発明におけるホームエージェント(HA) の構成を示したブロック図である。 本発明の実施例1におけるHAがMNへ転送 る際のシーケンス図である。 本発明の実施例1におけるMN-aからMN-bへS Hを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例1におけるBUを行う前のH A-aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例1におけるBUに含まれるB inding情報の一例を示す図である。 本発明の実施例1におけるBUに含まれる ッション情報の一例を示す図である。 本発明の実施例1および実施例3におけ HA-aのBC管理部におけるBindingの更新処理の手 を示したフローチャートである。 本発明の実施例1におけるBUを行った後 のHA-aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例2におけるMN-bからMN-aへ SHを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例2におけるAvailability項 時間が0となったHA-aのBCの一例を示した図で る。 本発明の実施例2における図12の状態を 有効化したHA-aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるMN-bからMN-aへ SHを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例3におけるBUに含まれる Binding情報の一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるBUに含まれる セッション情報の一例を示した図である。 本発明の実施例3における図10から1分 過した段階のHA-aのBCの一例を示した図であ 。 本発明の実施例3におけるlifetime=0を設 直後のHA-aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるlifetime=0とな たBindingが消去された直後のHA-aのBCの一例を 示した図である。 本発明の実施例3におけるBindingが有効 なった際のHA-aのBCの一例を示した図である 従来例におけるMobile IPの概念図であ 。

符号の説明

1 対向ノード(CN)
2、4、6 移動ノード(MN)
3、14 ホームエージェント(HA)
5 ルータ
7 アプリケーション
8 記憶部
9 Mobile IP管理部
10 SH管理部
11 SH通信手段
12 SH判定手段
13 SH状態管理手段
15 記憶部
16 Mobile IP管理部
17 BC管理部
18 移動ノード(MN)
19 ルータ
20 ホームエージェント(HA)
21 対向ノード(CN)

 以下、本発明の実施の形態を図示例と共に 明する。
 図1は、本発明の概念図を示したものである 。

 図1には、コンテンツを配信するサーバで あるCN1と、CN1からコンテンツを受信するMNで るMN-a2と、MN-a2のHome Link上に存在するHAであ るHA-a3と、MN-a2とは異なるMNであるMN-b4、経路 中継するルータ5が示されている。

 CN1は、CN_AddrというIPv6アドレスを有する MN-a2は、HoAとしてHoA-aを、CoAとしてCoA-aを有 る。HA-a3は、HA-a_AddrというIPv6アドレスを有 ている。MN-b4は、HoAとしてHoA-bを、CoAとしてC oA-bを保有する。

 図2は、MNに関するブロック図(機能構成図 )を示している。以下、MNの各部の機能につい て説明する。

 MN6は、アプリケーション(以下、「APP」と いう)7、記憶部8、Mobile IP管理部9、およびSH 理部10を有している。

 また、前記SH管理部10は、SH通信手段11、SH 判定手段12およびSH状態管理手段13からなる。

 APP7は、コンテンツを再生する機能を有す る。

 記憶部8は、他端末との通信によって取得 した情報、および自端末の全ての情報を保管 している。SH要求パケット、SH許可パケット よびBU要求に情報を含めるために、SH通信手 11から情報提供を要求された場合は、情報 通知する。BUパケット作成のために、Mobile I P管理部9から情報提供を要求された場合は、 報を通知する。

 Mobile IP管理部9は、Mobile IPによる通信、 よびMobile IPを実現するための設定全般(ヘ ダの挿入・設定、HAへのBUパケットの送信な )を行う。自身のSH通信手段11からBU要求を受 けた場合には、HAに対してBUを行う。HAから登 録完了通知を受信した場合は、自身のSH管理 10のSH通信手段11に対してSH完了通知を行う また、BUパケットに含める必要な情報は、記 憶部8から取得し、埋め込む。

 更に、SH管理部10について、SH通信手段11 、他端末に対してSH要求パケットを送信し、 他端末から送信されたSH許可パケットを受信 る。また、SH通信手段11は、他端末から送信 されたSH要求パケットを受信し、SH判定手段12 において行われたSH要求を認める通知を、SH 定手段12から受け取ると、SH要求パケットを 信した端末に対してSH許可パケットを送信 る。また、SH通信手段11は、自身のMobile IP管 理部9に対してBU要求を行う。SHが完了すると SH通信手段11は、Mobile IP管理部9からSH完了 知を受ける。SH要求パケットやSH許可パケッ 、BUに含める各種情報(IPアドレス、lifetime、 ポート番号など)については、SH通信手段11が 憶部8に対して要求し、通知された情報を埋 め込む。SH判定手段12は、SH要求を受信した際 に、要求を認めるか否かを判定する。SH状態 理手段13は、SHに関係する状態(SHの開始、完 了、終了など)を管理している。なお、ポー 番号とは、通信を行う際に、通信先端末で 作しているプログラムを特定するための番 のことである。

 図3は、HA14に関するブロック図(機能構成 )を示している。HA14は、記憶部15、Mobile IP 理部16、および、BC管理部17を有している。 下、HA14の各部の機能について説明する。

 記憶部15は、他端末との通信によって取 した情報、および、自端末の全ての情報を 管している。登録完了通知パケット作成の めに、Mobile IP管理部16から情報提供を要求 れた場合は、情報を通知する。

 Mobile IP管理部16は、Mobile IPによる通信、 および、Mobile IPを実現するための設定全般( ッダの挿入・設定、MN6からのBUパケットの 信、MN6から受信したBUを認めるか否かの判断 、MN6への登録完了通知パケットの送信など) 行う。BUを認めた場合は、BC管理部17に通知 、BC管理部17からBCでのBindingが更新された通 を受け取る。また、MN6への登録完了通知パ ットに含める情報は、記憶部15から取得し 埋め込む。

 BC管理部17は、BCを保有する。BUを認めた とをMobile IP管理部16から通知されると、BC管 理部17ではBCのBindingを更新するとともに、更 したことをMobile IP管理部16に通知する。

[実施例1]
 次に、図4、5に示されるシーケンス図に従 て、本実施例におけるMN-a2からMN-b4へのSHの 程を説明する。
 すなわち、MN-a2は、切替元端末、MN-b4は、切 替先端末ということになる。
 尚、MN-a2からMN-b4へのSHを行う前提として、 下のことを既知として説明を行う。

 すなわち、MN-a2、MN-b4は、MN機能が実装さ ており、それぞれ互いのCoA(CoA-a、CoA-b)を知 ているものとする。また、MN-a2、MN-b4はそれ ぞれ別々のネットワークで且つ、それぞれ自 身のHome Linkとは別のForeign Linkにいるものと る。また、HA-a3は、MN-a2に関するHoA-a・CoA-a 対をBCに保有しているものとし、CN1は、単な るIPv6ノードとして機能するものとする。

 (1)SH実施前
 今、図4に示されるように、MN-a2がHA-a3を経 して、CN1からコンテンツを受信していると る。すなわち、CN1はMN-a2のHoA-a宛にコンテン を送信すると、HA-a3のMobile IP管理部16がBC管 理部17を参照する。今、BC管理部17では、図6 示されるBindingを保持しているとすると、HoA- a宛のパケットはCoA-a宛に転送することがわか るので、Mobile IPのカプセリング(トンネリン )技術によってMN-a2のCoA-a宛に転送するため 必要な情報をMobile IP管理部16に対して通知 ると、Mobile IP管理部16が必要な設定を行っ 上で、転送を行う。MN-a2のMobile IP管理部9は パケットを受信した後、カプセルをはずし IPパケットの宛先ポート番号を参照して、 身のAPP7にコンテンツを渡している状態であ 。また、SH状態管理手段13は、他端末に対し てSHを行っていないことを知っているものと る。

 (2)SH要求
 本実施例では、MN-b4がSHのきっかけを引き起 こすとする。図5に示すように、MN-b4のSH管理 10のSH通信手段11は、MN-a2に対してSH要求パケ ットを送信する。このパケットには、MN-a2か MN-b4へのSHを依頼する旨が記されている情報 が含まれている。上述のように、本実施例に おいて、MN-b4は、MN-a2のCoA-aの情報を保有して いるものとして説明している。

 (3)SH判定手段における承認
 SH要求パケットを受信したMN-a2では、これを SH管理部10のSH判定手段12に渡し、この要求を めるか否かを判断する。本実施例では、切 先端末が特定の端末である場合のみ許可す こととし、ネットワーク上でノードを識別 るために設定されているハードウェア固有 物理アドレスであるMACアドレス(Media Access  Control address)を使用したMACアドレス認証によ ものとして説明する。この他の認証方法を 用してもよい。本実施例では、MN-a2の記憶 8に、MN-b4のMACアドレスを事前登録していた する。MN-b4のMACアドレスが含まれているSH要 パケットを受信したMN-a2のSH管理部10のSH通 手段11は、SH判定手段12にMN-b4のMACアドレスを 出力し、SH判定手段12が記憶部8に対してMACア レスが登録されているかどうかを確認して MACアドレス認証を行う。

 (4)SH許可
 MN-b4のMACアドレスが登録されている場合は SH通信手段11がSH許可をMN-b4に対して送信する 。このパケットには、MN-a2からMN-b4へのSHを認 める旨が記された情報が含まれている。また 、このパケットの中には、HAへの位置情報登 (Home Registration)を行うための鍵を含めても い。また、プリシェアードの場合(鍵を事前 共有している場合)には、その必要はない。 本実施例のように、MN-b4がHA-a3に対してBUを行 う場合には、このパケットには、少なくとも HoA-aが含まれている。また、このパケットに 、コンテンツを再生するために必要な情報 例えば、HA-a3のIPアドレス(HA-a_Addr)、CN1のIP ドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待 受けポート番号、再生位置情報やlifetime(BC管 理部のBCに登録されるBindingの有効時間)など 含まれていても良い。また、このパケット は、MN-a2が現在通信中のセッションに関する 情報の全てあるいは一部が含まれており、こ の際、MN-a2のSH管理部10のSH通信手段11は、自 の記憶部8に対してセッションに関する情報 問い合わせを行っている。

 (5)BU要求
 次に、MN-a2からのSH許可パケットを受信した MN-b4のSH管理部10のSH通信手段11は、ハンドオ バしたいセッションを選択した後、自身のMo bile IP管理部9に対して、BU要求を行う。この ケットには、HA-a3に対するBUの依頼が記され た情報が含まれている。また、HoA-aとCoA-bに する情報も伝える。更に、この要求にも、 記SH許可パケットに含まれていたのと同様の 情報、つまり、Home Registationなどで使用する 情報や、コンテンツを再生するために必要 情報、例えば、HA-a3のIPアドレス、CN1のIPア レス、通信相手のポート番号、待ち受けポ ト番号、再生位置情報やlifetime(BC管理部のBC に登録されるBindingの有効時間)などが含まれ いても良い。

 (6)HA-a3へのBU
 BU要求を受け取ったMN-b4のMobile IP管理部9で 、HA-a3に対してBUを行う(BUパケットを送信す る)。
 図6は、HA-a3におけるBU前のBCを示す図である 。
 図7は、MN-b4からHA-a3に送信されるBinding情報 示す図である。
 図8は、MN-b4からHA-a3に送信されるセッショ 情報を示す図である。

 本実施例では、BUパケットの内容として 図7に示されるBinding情報、および図8に示さ るセッション情報が含まれているものとす 。Binding情報とは、HA-a3のBC管理部17に登録を 求するBindingの情報を記載したものであり、 例えば、図7によると、HoA-aとCoA-b、通信相手 IPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号(9 080番ポート)、lifetimeとして10min.(分)が記載さ ている。一方、セッション情報とは、HA-a3 BC管理部17においてBindingを更新する際に検索 キーとして利用するための、セッションに関 する情報である。図8では、セッション情報 してHoA-aとCoA-a、CN_Addr、9080番ポートという 報が含まれている。尚、BUパケットに含める セッション情報には、MN-a2から受信したSH許 パケットに含まれるセッションに関する情 のうち、SHを行おうとしているセッションに 関する情報の全てあるいは一部が含まれてい る。

 (7)BUの承認
 BUパケットを受信したHA-a3では、これをMobile  IP管理部16に渡し、非特許文献1にて規定さ る通常のMIP(Mobile IP)の機能を利用して、BUを 認めるか否かを判断する。すわなち、セキュ リティ・アソシエーション(Security Association SA)を結んで暗号化方式や暗号鍵などの情報 交換・共有し、認証ヘッダ(Authentication Header 、AH)および暗号化ヘッダ(Encapsulating Security P ayload、ESP)を用いた認証や暗号化のためのプ トコルであるアイピーセック(IPSec、Security
Architecture for Internet Protocol)を利用する。

 (8)Bindingの更新
 BUが認められた場合は、BC管理部17にこれを え、該当するBindingが更新される。尚、Bindin gの更新方法については、非特許文献1で規定 れる通常のMIP機能を利用しても良いが、本 施例においては、図9記載のフローチャート に基づき、詳細に記述する。

 今、Bindingが更新される前段階において、 HA-a3のBC管理部17に、図6に示されるBindingが登 されていたとする。図6を見ると、通信相手 のIPアドレスはCN_Addr、接続先ポート番号とし て7080番と9080番の2つのセッションを有してい て、lifetimeはそれぞれ2min.となっており、HoA-a 宛のパケットがCoA-a宛に転送されることがわ る。

 今、HA-a3が図7記載のBinding情報と図8記載 セッション情報を含むBUパケットを受信した とする。

 まず、S1にて、HA-a3のMobile IP管理部16が、 MN-b4から受信したBUパケットからBinding情報お びセッション情報を抽出して、BC管理部17に 出力を行う。

 S2でHA-a3のBC管理部17では、このセッショ 情報に一致するものが登録されているかを 索する。登録されていない場合には、S7にお いて、Binding情報をHA-a3のBCへ新規登録して処 を終了する。本実施例においては、図6を参 照すると、該当するBindingがあることがわか ので、次にS3で、Binding情報に含まれるlifetime の値を抽出する。0min.であれば、S4にて、そ ままlifetimeの上書きを行うが、本実施例では 0min.ではないので、S5にて該Bindingを、MN-b4か 受信したBUパケット内のBinding情報内に記載 lifetimeの期間(10min.)だけ無効化し(例えば図10 は、Availabilityの項目を「×、10min.」と表記 ることで無効化している)、さらにS6で、該Bi ndingのlifetime(2min.)とBUパケット内のBinding情報 記載されているlifetime(10min.)を加算した12min. を新たに該Bindingのlifetimeと設定した後、S7に BUパケット内のBinding情報を、HA-a3のBCへ新規 登録する。尚、新規に登録したBindingのlifetime と、上記Bindingの無効化の過程において設定 行ったHoA-aとCoA-a、ポート番号9080番に対応し たlifetimeとAvailabilityとは、互いに関連付けら ているものとする。

 HA-a3のBC管理部17において更新されたBinding 状況を図10に示す。図10を見ると、2行目が無 化され(CN_Addrと9080番ポートを使用して通信 ているCoA-a宛に転送されるBindingが無効化さ )、さらに、2行目のlifetimeが2min.から12min.に 更されていて、図7記載のBinding情報が3行目 新規登録され、追加されていることがわか 。尚、本実施例において、図10のAvailability 項目の使い方として、Bindingを無効とすると 「×」というフラグを立てるとともに、無 時間も設定する場合について説明を行った 、これに限るものではない。

 (9)Bindingの更新通知
 HA-a3のBC管理部17においてBindingの更新が完了 すると、更新したことをHA-a3のMobile IP管理部 16に通知する。このとき、Mobile IP管理部16へ 更新通知内容として、無効化したセッショ がどれなのか、という情報を含めることが ましい。

 (10)登録完了通知(HA-a3→MN-a2/MN-b4)
 HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-b4に対して登録 が完了した(Bindingが更新された)ことを通知す る。

 また、HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-a2に対 しても登録完了通知を行ってもよい。ただし 、この際には、Bindingが更新される前の段階 CoA-aの情報などを記憶部15に一時格納するな して記憶しておく必要がある。

 上記MN-a2およびMN-b4への登録完了通知パケ ットには、コンテンツを再生するために必要 な情報、例えば、HA-a3のIPアドレス(HA-a_Addr)、 CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番 、待ち受けポート番号、再生位置情報など lifetimeなどが含まれていても良い。

 (11)MN-a2/MN-b4における通信環境の設定
 登録完了通知を受けたMN-b4のMobile IP管理部9 では、まず、SHが終了した後に、自身のHAを 由してMobile IP通信を行うために、自身のHA IPアドレスを、自身の記憶部8に保存してお 。その後、HA-a3を経由してMobile IPによる通 を行うための設定、すなわち、HA-a_Addr、接 先ポート番号および待ち受けポート番号等 設定を行う。

 また、MN-a2のMobile IP管理部9が登録完了通 知を受けた場合は、Mobile IPを利用した通信 行うための設定のうち、SHの実行によって使 用しなくなった通信の設定に関する適切な処 理(例えば、SHが行われたことによって通信し なくなったポートを閉じる処理)を行う。

 (12)SH完了通知
 MN-a2やMN-b4のMobile IP管理部9はそれぞれ、上 設定の後、自身のSH管理部10のSH状態管理手 13に対してSH完了通知を行う。各SH管理部10 SH状態管理手段13は、この通知を受けること 、MN-a2からMN-b4へのSHに関する一連の処理が 了したことを把握する。すなわち、MN-a2お びMN-b4のSH状態管理手段13は、MN-a2からMN-b4へS Hしていることを把握する。
 尚、前記MN-a2/MN-b4における通信環境の設定 過程と、前記SH完了通知の過程については、 順序が逆転しても良い。

 さらに、HA-a3からMN-a2に対して送信される 登録完了通知の中に、どのセッションに対し てハンドオーバを行ったか、という情報を含 めることが望ましい。このとき、登録完了通 知の中には、HA-a3が保有する該Binding情報の全 てあるいは一部を入れても良い。この場合、 登録完了通知を受信したMN-a2のMobile IP管理部 9は、SH完了通知の過程において、SH管理部10 SH状態管理手段13へ該セッションに関する情 を通知し、SH状態管理手段13が記憶部8に、 の情報を登録する。

 尚、登録完了通知の中に上記情報を含め い場合であっても、MN-a2のSH状態管理手段13 何かのセッションについてSHを行っている とはこの段階で把握しており、HA-a3において Bindingを更新することによって、該セッショ がMN-a2宛に転送されなくなるため、一定時間 パケットが来なくなった段階で、該セッショ ンについてハンドオーバを行っていると判断 しても良い。この場合、MN-a2のSH状態管理手 13は、該セッションに関する情報を記憶部8 登録する。

 また、この登録完了通知には、SH前のHA-a3 がMN-a2宛に転送している各セッションに対す 情報(図6に示されるBCの全て)を含んでも良 。これを受信したMN-a2のMobile IP管理部9は、S H管理部10のSH状態管理手段13へ渡し、SH状態管 理手段13が記憶部8へ登録する。これにより、 MN-a2は、SH前におけるHA-a3のBCの状態を把握す ことができる。

 以上の手順を経ることで、MN-b4はCN1から コンテンツをHA-a3経由で取得することができ るようになる(MN-a2からMN-b4へのSHが可能にな )。

 このようにMN-a2は実際には移動していな が、移動したように見せかけることでMN-a2か らMN-b4へのセッションハンドオーバを実現す ことが可能となる。

 また、同じ通信相手と複数のセッション 張っていた場合、特定のセッションのみハ ドオーバを行うことが可能となる。

 尚、本実施例においては、切替先端末(MN- b4)側から切替元端末(MN-a2)側へSH要求を行う場 合について説明を行ったが、切替元端末(MN-a2 )側から切替先端末(MN-b4)側へSH要求を行うこ も可能である。この場合、図5において、MN-a とMN-bとを入れ替えたシーケンス図に従って い。しかし、基本的な動作は、上記説明と く同じであるが、変更点としては2つある。

 1点目は、SH要求パケットに、MN-a2のMACア レスを入れる必要があることと、事前にMN-b4 にMACアドレスを登録しておく必要があること である。これは、MN-b4でSH要求パケットを受 した後、MACアドレス認証を行う際に必要だ らである。

 2点目は、SH許可パケットの中身として、H oA-aではなく、CoA-bを入れる必要があることで ある。これは、MN-a2側からHA-a3にBUパケットを 送信するために、BU要求ならびにBUパケット 含める情報として、HoA-aとCoA-bの情報を入れ 必要があるためであり、CoA-bについては、MN -a2のアドレスではないため、知らない場合を 考慮し、取得することとしている。

[実施例2]
 本実施例では、MN-a2からMN-b4へSHを行い、該S Hに関する有効時間が終了した(lifetimeが0min.と なった)後、MN-b4からMN-a2へSHを行い、MN-a2とCN1 のセッションが再開するための仕組みについ て、図11に示したシーケンス図を利用して説 を行う。

 MN-a2からMN-b4へSHを行った直後のHA-a3のBCの 状態は、図10である。lifetime、およびAvailabilit yにおける各時間項は、時間の経過とともに 少していく。特に、lifetimeの項目が0min.にな と、該BindingがHA-a3のBCから消去されること なる。本実施例では、Mobile IPが有するこの 能を利用してSHを行う方法について説明す 。

 尚、lifetimeが終了する前にMN-b4からMN-a2へS Hを起こす場合については、実施例3にて記述 る。また、MN-a2およびMN-b4のSH状態管理手段1 3はそれぞれ、MN-a2からMN-b4へSHを行っている とを知っているものとする。

 (13)SH終了
 今、HA-a3のBCの状態が、図10に表記されてい 状態から、ちょうど10min.経過して、HoA-aとCo A-bのBindingに対するlifetimeがちょうど0min.にな たとする(この状態を図11におけるSH終了と る)。

 (14)Bindingの更新
 このとき、HA-a3のBCは、図12に示される状態 更新される。図12は、9080番ポートを利用し MN-a2とCN1の通信については、lifetimeが2min.に っており、消去はされていないものの、Avai labilityの項が未だ無効になっている状態であ 。尚、7080番ポート利用のMN-a2とCN1の通信と 9080番ポート利用のMN-b4とCN1の通信について 、lifetimeが0min.となり、消去された状態であ る。

 このとき、9080番ポートを利用したMN-a2とC N1の通信のBindingのAvailability項の時間も0min.に ったので、これをトリガとして、該Bindingの 有効化を行う。図12では、Availabilityの項目を- にし、Availabilityの時間項を消去する。更新後 のBCを図13に示す。ここでは、該Bindingが有効 なっているので、Availabilityの項は省略して る。

 (15)Bindingの更新通知
 Bindingが更新されると、HA-a3のBC管理部17は、 自身のMobile IP管理部16に対して更新を通知す る。このとき、Mobile IP管理部16への更新通知 内容として、終了したセッションがどれなの か、という情報を含めることが望ましい。

 (16)登録完了通知
 HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-a2に対して登録 が完了した(Bindingが更新された)ことを通知す る。

 また、HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-b4に対 しても登録完了通知を行ってもよい。ただし 、この際には、BCが更新される前の段階でCoA- bの情報などを記憶部15へ一時的に登録してお く必要がある。

 上記MN-a2およびMN-b4への登録完了通知パケ ットには、コンテンツを再生するために必要 な情報、例えば、HA-a3のIPアドレス(HA-a_Addr)、 CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番 、待ち受けポート番号、再生位置情報やlife timeなどが含まれていても良い。

 (17)MN-a2/MN-b4における通信環境の設定
 登録完了通知を受けたMN-a2のMobile IP管理部9 では、CN1とHA-a3を経由してMobile IPによる通信 を行うための設定、すなわち、HA-a_Addr、接続 先ポート番号および待ち受けポート番号等の 設定を行う。

 また、MN-b4のMobile IP管理部9が登録完了通 知を受けた場合は、Mobile IPを利用して通信 る設定のうち、SHの実行によって使用しなく なった通信の設定に関して、適切な処理を行 う。例えば、SHが行われたことによって通信 なくなったポートを閉じる処理を行うこと 、実施例1のMN-a2からMN-b4へのSHにおいてHAのI Pアドレスとして設定したHA-a_Addrを、自身のHA のIPアドレスへ設定し直すことが含まれる。 た、MN-b4の記憶部8では、SH要求パケットを 信した後に、MN-a2およびHA-a3から提供された 報について削除することが望ましい。

 (18)SH完了通知
 MN-a2やMN-b4のMobile IP管理部9において、Mobile IPを利用した通信に関する設定を行った後、 自身のSH管理部10のSH状態管理手段13に対してS H完了通知を行う。各SH管理部10のSH状態管理 段13は、この通知を受けることで、MN-b4からM N-a2へのSHに関する一連の処理が完了したこと を認識する。すなわち、MN-a2およびMN-b4のSH状 態管理手段13は、MN-a2からMN-b4へ行われていた SHが終了したことを把握する。
 尚、前記MN-a2/MN-b4における通信環境の設定 過程と、前記SH完了通知の過程については、 順序が逆転しても良い。

 さらに、HA-a3からMN-b4に対して送信される 登録完了通知の中に、どのセッションのハン ドオーバが終了したか、という情報を含める ことが望ましい。このとき、登録完了通知の 中には、HA-a3が保有する該Binding情報の全てあ るいは一部を入れても良い。この場合、登録 完了通知を受信したMN-b4のMobile IP管理部9は SH完了通知の過程において、SH管理部10のSH状 態管理手段13へ該セッションに関する情報を 知し、SH状態管理手段13が記憶部8に登録さ ている該セッションに関する情報を削除す 。

 尚、登録完了通知の中に上記情報を含め い場合であっても、1つのセッションのみハ ンドオーバしている場合には、MN-b4のSH状態 理手段13が何かのセッションについてSHを行 ていることはこの段階で把握しており、HA-a 3においてBindingを更新することによって、該 ッションがMN-b4宛に転送されなくなるため 一定時間パケットが来なくなった段階で、 セッションについてSHを行っていると判断し ても良い。この場合、MN-b4のSH状態管理手段13 は、記憶部8に登録されている該セッション 関する情報を削除する。

 以上の手順を経ることで、MN-a2はCN1から コンテンツをHA-a3経由で取得することができ るようになる(MN-b4からMN-a2へのSHが可能にな )。

 切替先端末(MN-b4)へのパケットの転送が終 了し、SHが行われたBindingが消去された場合で も、無効になっているBindingは消去されてい い状態のため、切替元端末(MN-a2)のHAのBCのlif etimeおよびAvailabilityの機能を利用して無効と っていたBindingを有効化することで、切替元 端末(MN-a2)のHA(HA-a3)が、切替先端末(MN-b4)に対 て行っていたパケットの転送を、切替元端 (MN-a2)への転送に自動的に切り替えることが 可能になる。

[実施例3]
 上記実施例1においても記述したように、本 実施例においては、ハンドオーバしたセッシ ョンのlifetimeが終了する前にMN-b4からMN-a2へSH 起こす場合について記述する。本実施例に いては、HA-a3におけるBindingが更新されてか 1min.経過したときにMN-b4からMN-a2へSHを起こ 場合を例に説明を行う。以下の説明では、 14に示されるシーケンス図を利用することと する。

 本実施例の特徴は、MN-a2あるいはMN-b4のMob ile IP管理部9がHA-a3のMobile IP管理部16に対し 送信するBUパケットに、例えば、lifetimeを0min .とする情報を含めることである。本実施例 は、MN-a2側からアクションを起こす場合を例 にして説明する。

 (19)BU要求
 MN-a2のSH管理部10のSH通信手段11は、自身のMob ile IP管理部9に対して、BU要求を行う。この 求には、HA-a3に対するBUの依頼が記された情 が含まれている。このとき、HoA-aとCoA-aに関 する情報も伝える。また、この要求には、コ ンテンツを再生するために必要な情報、例え ば、HA-a3のIPアドレス(HA-a_Addr)、CN1のIPアドレ (CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受け ート番号、再生位置情報等やlifetime(BC管理 のBCに登録されるBindingの有効時間)などが含 れていても良い。

 (20)HA-a3へのBU
 BUを受け取ったMN-a2のMobile IP管理部9では、H A-a3に対してBUを行う(BUパケットを送信する) 本実施例では、BUパケットの内容として、図 15に示されるBinding情報、および、図16に示さ るセッション情報が含まれているものとす 。図15記載のBinding情報では、HoA-aとCoA-b、通 信相手のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポー 番号(9080番ポート)、lifetimeとして0min.が記載 されている。また、図16記載のセッション情 では、HoA-aとCoA-b、CN_Addr、9080番ポートの情 が含まれている。

 (21)BUの承認
 BUパケットを受信したHA-a3では、これを自身 のMobile IP管理部16に渡し、非特許文献1にて 定される通常のMIPの機能を利用して、BUを認 めるか否かを判断する。

 (22)Bindingの更新
 BUが認められた場合は、HA-a3のMobile IP管理 16は、自身のBC管理部17にこれを伝え、該当 るBindingが更新される。尚、Binding更新の手順 については、本実施例においては、図9記載 フローチャートに基づくものとして説明を う。

 実施例1におけるHA-a3のBindingが更新されて から1min.経過したときのHA-a3のBCの状態を図17 示す。

 図17では、上記実施例1におけるBindingの登 録から1min.経過しているので、7080番ポート利 用のMN-aとCNの通信のlifetimeが、1min.に、9080番 ート利用のMN-bとCNの通信のlifetimeが9min.に、 9080番ポート利用のMN-aとCNの通信のlifetimeは11m in.となり、あと9min.無効になっている。

 そして、MN-a2から図15記載のBinding情報と 16記載のセッション情報を含むBUパケットを 信したとする。

 図9のS1にて、HA-a3のBC管理部17は、該BUパ ットからBinding情報およびセッション情報の 出を行う。

 S2でHA-a3のBC管理部17では、このセッショ 情報に一致するものが登録されているかを 索する。そこで図17を参照すると、登録され ていることがわかる。次に、S3にて、MN-a2か 受信したBUパケットに含まれていたBinding情 のlifetimeを抽出すると、lifetimeの値が0min.に っていることが認識されるので、このlifetime (0min.)をHA-a3のBCにおける9080番ポート利用のMN- b4とCN1の通信のBindingのlifetimeに上書きする(S4) 。この際、このlifetimeの値と、9080番ポート利 用のMN-a2とCN1の通信のlifetimeおよびAvailability 、MN-a2からMN-b4へのSH処理を行う段階で関連 けられていた。そのため、9080番ポート利用 MN-b4とCN1の通信のlifetimeを0min.に設定したこ によって、これらの値も変化する。すなわ 、その差分である9min.がそれぞれ減算され 。9080番ポート利用のMN-b4とCN1の通信のBinding lifetimeの値を0min.に設定した直後(該Bindingが 去される直前)のHA-a3のBCの状態を図18に示す 。

 ここで、該Bindingのlifetimeが0min.に設定さ たので、このBindingは消滅する。次のBindingが 消滅した直後の段階におけるHA-a3のBCの状態 図19に示す。

 このとき、9080番ポート利用のMN-a2とCN1の 信のAvailability項の時間も0min.になったので 上記実施例2と同様に、これをトリガとして このBindingの有効化を行う。例えば、図19で 、Availabilityの項目を-にし、Availabilityの時間 項を消去する。更新後の状態を、図20に示す ここでは、該Bindingが有効になっているので 、Availabilityの項は省略してある。

 (23)Bindingの更新通知
 HA-a3のBC管理部17においてBindingの更新が完了 すると、更新したことを自身のMobile IP管理 16に通知する。このとき、Mobile IP管理部16へ の更新通知内容として、終了したセッション がどれなのか、という情報を含めることが望 ましい。

 (24)登録完了通知(HA-a3→MN-a2/MN-b4)
 HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-a2に対して登録 が完了した(Bindingが更新された)ことを通知す る。

 また、HA-a3のMobile IP管理部16は、MN-b4に対 しても登録完了通知を行ってもよい。ただし 、この際には、Bindingが更新される前の段階 CoA-bの情報を記憶部15に一時格納するなどし 記憶しておく必要がある。

 上記MN-a2およびMN-b4への登録完了通知パケ ットには、コンテンツを再生するために必要 な情報、例えば、HA-a3のIPアドレス(HA-a_Addr)、 CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番 、待ち受けポート番号、再生位置情報等やl ifetimeなどが含まれていても良い。

 (25)MN-a2/MN-b4における通信環境の設定
 登録完了通知を受けたMN-a2のMobile IP管理部9 では、HA-a3とMobile IPを利用した通信を行うた めの設定(ポート番号の登録等)を行う。

 また、MN-b4のMobile IP管理部9が登録完了通 知を受けた場合は、Mobile IPを利用して通信 る設定のうち、SHの実行によって使用しなく なった通信の設定に関して、適切な処理を行 う。例えば、SHが行われたことによって通信 なくなったポートを閉じる処理を行うこと 、実施例1においてHAのIPアドレスとして設 したHA-a_Addrを、自身のHAのIPアドレスへ設定 直すことが含まれる。また、MN-b4の記憶部8 は、SH要求パケットを送信した後に、MN-a2お よびHA-a3から提供された情報については削除 ることが望ましい。

 (26)SH完了通知
 MN-a2やMN-b4のMobile IP管理部9において、Mobile IPを利用した通信に関する設定を行った後、 自身のSH管理部10のSH状態管理手段13に対してS H完了通知を行う。各SH管理部10のSH状態管理 段13は、この通知を受けることで、MN-b4からM N-a2へのSHに関する一連の処理が完了したこと を認識する。

 尚、本実施例においては、切替元端末(MN- a2)側からHA-a3に対してBUを行う場合について 明を行ったが、切替先端末(MN-b4)側からHA-a3 対してBUを行うことも可能である。この場合 、図14において、MN-aとMN-bとを入れ替えたシ ケンス図に従って良い。

 以上のように、本実施例において、切替 端末(MN)あるいは切替元端末(MN)の一方が切 元端末のHAに対してSHを終了する旨を通知す BUパケットにlifetimeの値を0として含めるこ で、lifetimeを利用して、Bindingが消滅する前 も、SHを終了させることができる。

 尚、本発明のMobile IPを利用した通信シス テム、移動端末、ホームエージェントおよび その通信方法は、上述の図示例にのみ限定さ れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな い範囲内において種々変更を加え得ることは 勿論である。