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Title:
COMPOSITION FOR FORMING SILICON-CONTAINING FINE PATTERN AND METHOD FOR FORMING FINE PATTERN USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/035087
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a composition for forming a fine pattern, which enables to form a fine pattern having high dry etching resistance. Also disclosed is a method for forming such a fine pattern. The composition contains a resin containing a repeating unit having a silazane bond, and a solvent. The method for forming a fine pattern comprises a step for processing a resist pattern with such a composition.

Inventors:
DAMMEL RALPH R (US)
KANG WENBING (JP)
SHIMIZU YASUO (JP)
ISHIKAWA TOMONORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066556
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
September 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AZ ELECTRONIC MATERIALS JAPAN (JP)
AZ ELECTRONIC MATERIALS USA (US)
DAMMEL RALPH R (US)
KANG WENBING (JP)
SHIMIZU YASUO (JP)
ISHIKAWA TOMONORI (JP)
International Classes:
G03F7/40; H01L21/027
Domestic Patent References:
WO2005116776A12005-12-08
Foreign References:
JP2006060006A2006-03-02
JP2003316019A2003-11-06
JPH05166717A1993-07-02
JPH07191214A1995-07-28
JPH1073927A1998-03-17
JP2001100428A2001-04-13
JP2003084459A2003-03-19
JP2004191465A2004-07-08
JP2000267268A2000-09-29
JP2002006512A2002-01-09
Other References:
See also references of EP 2199861A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg.,2-3, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 シラザン結合を有する繰り返し単位を含んでなる樹脂と、前記樹脂を溶解し、かつレジストパターンを溶解しない溶剤とを含んでなることを特徴とする、微細パターン形成用組成物。
 前記のシラザン結合を有する繰り返し単位が、下記式(I)で表されるものである、請求項1に記載の微細パターン形成用組成物。
(式中、R 1 ~R 3 は、それぞれ独立に、水素、炭素数1~6の飽和炭化水素基、および炭素数1~6の飽和炭化水素基を有するシラザン基からなる群から選択される基である。)
 前記樹脂が、シラザン結合を有する繰り返し単位を2種類以上含んでなるものである、請求項1または2に記載の微細パターン形成用組成物。
 前記樹脂の重量平均分子量が500~100,000である、請求項1~3のいずれか1項に記載の微細パターン形成用組成物。
 前記溶剤が、エーテルおよび飽和炭化水素からなる群から選択される溶剤である、請求項1~4のいずれか1項に記載の微細パターン形成用組成物。
 基板上にフォトリソグラフィー法によりレジストパターンを形成させるレジストパターン形成工程、
 前記パターン上に請求項1~5のいずれかに記載の微細パターン形成用組成物を塗布する塗布工程、
 前記レジストパターンを加熱し、前記レジストパターンに隣接する部分に存在する前記微細パターン形成用組成物を硬化させる硬化工程、および
 前記レジストパターンをリンス処理して、未硬化の微細パターン形成用組成物を除去するリンス処理工程
を含むことを特徴とする微細パターンの形成方法。
 前記硬化工程の加熱を、60~150℃で、10~300秒の条件で行う、請求項6に記載の微細パターン形成方法。
 前記リンス処理工程において、前記微細パターン形成用組成物に含まれる溶剤を用いてリンス処理を行う、請求項6または7に記載の微細パターン形成方法。
Description:
ケイ素含有微細パターン形成用 成物およびそれを用いた微細パターン形成 法

 本発明は、半導体等の製造プロセスにお て、レジストパターンを形成させる際、既 形成されたレジストパターンのピッチサイ またはパターン開口サイズを縮小すること より、より微細なパターンを形成させるこ ができる、ケイ素含有微細パターン形成用 成物、およびこの微細パターン形成用組成 を用いたパターン形成方法に関するもので る。

 一般的な光リソグラフィー技術を用いて より微細なパターンを形成するためには、 光装置の改良が必要である。特に、ピッチ イズが60nm以下のパターンを光リソグラフィ ー技術で形成させるためには、近年開発され た液浸光リソグラフィーなどの特別な装置が 必要であり、莫大な投資が必要となる。

 このため、そのような高価な装置を用いる となく微細なパターンを得るための様々な 術が検討されている。その中で最も実用的 方法は、水溶性の樹脂および必要に応じて 加剤を含む組成物を用いて、形成済みのレ ストパターン上に被覆層を形成させること より、レジストパターンを微細化させるも である。この技術は、露光波長に関係なく リソグラフィーの限界を超えた微細パター の形成が可能である。このような技術は、 だ歴史が浅く、約10年前から実施されてい ものである。
 例えば、
(1)レジストパターンを形成させた後、ミキシ ング生成用レジストを塗布し、ベークを行っ てミキシング層を形成させ、微細パターン寸 法に現像を行い、パターンを形成させる方法 (特許文献1)、
(2)ポジ型フォトレジストのパターンを基板上 に形成させ、次いで電磁放射線を一様に照射 した後に、水性塗料を均一に塗布すること、 およびポジ型フォトレジストをアルカリ性の 水溶液によって溶解剥離(リフトオフ)するこ によって水性塗料の微細なパターンを形成 せる方法(特許文献2)、
(3)露光により酸を発生する材料を含むレジス トパターンの上を、酸の存在下で架橋する材 料を含むレジストで覆い、加熱または露光に よりレジストパターン中に酸を発生させ、界 面に生じた架橋層をレジストパターンの被覆 層として形成させ、レジストパターンを太ら せ、レジストパターンのホール径または分離 幅の縮小が達成される方法(特許文献3)、
(4)少なくとも1個のイミノ基の水素原子がヒ ロキシアルキル基で置換されたグリコール ウリルの中から選ばれた完全水溶性架橋剤 および水溶性樹脂を水系媒体に溶解して、 細パターン形成材料とすると共に、基板上 酸発生剤を含む化学増幅型レジストを用い レジストパターンを形成させたのち、この に前記微細パターン形成材料からなる塗膜 設け、加熱処理してレジストパターンと塗 との界面に水不溶性の反応層を形成させ、 いで水系溶剤により塗膜の非反応部分を除 することにより、微細パターンを形成させ 方法(特許文献4)、
(5)レジストパターンの表層部に酸の存在によ り架橋する架橋剤と膨潤促進剤とを含む薬液 を浸透させて表層部を膨潤させ、レジストパ ターンの膨潤した表層部に架橋膜を形成させ て第2のレジストパターンを形成させる方法( 許文献5)、
(6)酸成分を含む第1の上層膜でレジストパタ ンを覆い、さらにその上に塩基性成分を含 第2の上層膜を形成させた後、熱処理により 成分を第1のレジストパターン中に、塩基性 成分を第1の上層膜中にそれぞれ拡散させて レジストパターン中に溶解化層を形成させ がら第1の上層膜と第2の上層膜との界面近傍 で酸成分を塩基性成分により中和させて、溶 解化層を除去してパターン幅を縮小させる方 法(特許文献6)、
(7)基板上に形成されたレジストパターンの全 面又は一部に、(メタ)アクリル酸モノマーと 溶性ビニルモノマーとからなる共重合体を むレジストパターン微細化用被覆形成剤を 布し、さらに加熱することによって、レジ トパターンを熱収縮させてパターンを微細 させる方法(特許文献7)、
(8)界面活性剤含有液を塗布した後、樹脂およ び界面活性剤を含有するレジストパターン厚 肉化材料を塗布するレジストパターンの形成 方法(特許文献8)
などが提案されている。さらには、AZエレク ロニックマテリアルズ株式会社からは、AZ  RELACS(登録商標)としてレジストパターン微細 組成物が販売されている。

 これらの方法は、概ね光リソグラフィーの 解限界を超えた微細パターンを簡単に形成 ることができる。しかし、パターンのサイ が50nm以下の超微細パターンの形成には欠陥 などが発生しやすいため、改良の余地があっ た。特に、昨今レジストの感度を高くするた めに、膜厚を薄くする傾向があるが、下地基 板のエッチング時の最低限の膜厚が不足する 場合もあった。

特開平5-166717号公報

特開平7-191214号公報

特開平10-73927号公報

特開2000-267268号公報

特開2001-100428号公報

特開2002-6512号公報

特開2003-84459号公報

特開2004-191465号公報

 本発明は、上記のような問題点に鑑みて 非常に微細なパターンを形成させる際に、 終的に得られるパターンのドライエッチン 耐性を改良することを目的とするものであ 。

 本発明による微細パターン形成用組成物 、シラザン結合を有する繰り返し単位を含 でなる樹脂と、前記樹脂を溶解し、かつレ ストパターンを溶解しない溶剤とを含んで ることを特徴とするものである。

 本発明による微細パターンの形成方法は、
 基板上にフォトリソグラフィー法によりレ ストパターンを形成させるレジストパター 形成工程、
 前記パターン上に前記の微細パターン形成 組成物を塗布する塗布工程、
 前記レジストパターンを加熱し、前記レジ トパターンに隣接する部分に存在する前記 細パターン形成用組成物を硬化させる硬化 程、および
 前記レジストパターンをリンス処理して、 硬化の微細パターン形成用組成物を除去す リンス処理工程
を含むことを特徴とするものである。

 本発明によれば、ドライエッチング耐性 高い、微細なパターンを形成させるための 成物、およびそれを用いたパターン形成方 が提供される。

 また、本発明による微細パターン形成用 成物は、微細化しようとするレジストパタ ン材料として任意のものを選択することが き、多種多様なレジストパターンに対して ドライエッチング耐性の高い、微細化され パターンを得ることができる。

本発明による微細パターン形成方法を 式的に示す図。

符号の説明

1 基板
2 レジスト膜
3 微細パターン形成用組成物層
4 不溶化層
5 吸着樹脂

微細パターン形成用組成物
 本発明による微細パターン形成用組成物は シラザン結合を有する繰り返し単位を含ん なる樹脂を含んでなるものである。ここで ラザン結合とはSi-N結合を意味し、他の単位 と結合するための結合手を有し、残余の結合 手は任意の置換基で置換されている。一般に は、置換基は水素や炭化水素基であるが、ケ イ素を含有する基や、水酸基、カルボキシル 基、アミノ基などの官能基で置換されていて もよい。また、繰り返し単位の結合手は2以 であり、結合手が3以上である場合には、樹 は2次元または3次元の構造をとり得る。

 このような繰り返し単位の好ましい例とし 、下記式(I)で表されるものを挙げることが きる。
 式中、R 1 ~R 3 は、それぞれ独立に、水素、炭素数1~6の飽和 炭化水素基、および炭素数1~6の飽和炭化水素 基を有するシラザン基からなる群から選択さ れる基である。飽和炭化水素基は、線状、分 岐鎖状、または環状のいずれであってもよい 。

 上記の式(I)で表される樹脂は、一般にポリ ラザンと呼ばれるものである。このポリシ ザンは、R 1 ~R 3 は、そのいずれかが式(I)で表されるようなシ ラザン基であると、2次元または3次元構造を ることができる。また、上記式(I)で表され 繰り返し単位は、2種類以上を組み合わせる こともできる。

 このような樹脂のうち、ケイ素、窒素、お び水素だけからなるペルヒドロポリシラザ は好ましいものの一つである。そのうちの つは、式(I)においてR 1 ~R 3 のすべてが水素であるものである。また、ほ かのペルヒドロポリシラザンは、繰り返し単 位として、
-(SiH 2 NH)-と-(SiH 2 N)<とを有し、末端が水素または-SiH 3 であるものである。このペルヒドロポリシラ ザンは、繰り返し単位の配合比で種々の構造 を取り得るが、例えば以下のような構造が例 示できる。

 このような樹脂の分子量は、適用するレ ストの種類や、目的とするパターンの種類 どに応じて、任意に選択されるが、重量平 分子量で500~100,000であることが好ましく、60 0~10,000であることがより好ましい。

 本発明による微細パターン形成用組成物 、溶剤を含んでなる。この溶剤は、前記樹 を溶解し得るものである必要がある。すな ち、レジストパターン上に組成物を塗布す 際には、組成物が均一であることが好まし からである。したがって、溶剤に対する樹 の溶解度は、組成物が均一となる程度に溶 すればよい。一方、レジストパターン上に 布した際に、溶剤がパターンを溶解してし うと、パターンの微細化の前にパターンが 壊されてしまうため、レジストパターンを 解しないものである必要がある。さらには 前記樹脂とは反応しないものであることが ましい。

 本発明において用いることができる溶剤 、上記の条件を満たすものであれば任意の のを選択することができる。また、用いる 脂の種類や、適用するレジストの材料など 応じて選択できる。このような溶剤として 、(a)エーテル類、例えばジブチルエーテル( DBE)、ジプロピルエーテル、ジエチルエーテ 、メチル-t-ブチルエーテル(MTBE)、およびア ソールなど、(b)飽和炭化水素、例えばデカ ン、n-ペンタン、i-ペンタン、n-ヘキサン、i- ヘキサン、n-ヘプタン、i-ヘプタン、n-オクタ ン、i-オクタン、n-ノナン、i-ノナン、n-デカ 、i-デカン、エチルシクロヘキサン、メチ シクロヘキサン、シクロヘキサン、およびp- メンタンなど、(c)不飽和炭化水素、例えばシ クロヘキセン、およびジペンテン(リモネン) ど(d)ケトン類、例えばメチルイソブチルケ ン(MIBK)、(e)芳香族炭化水素、例えばベンゼ 、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、 エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、お びトリエチルベンゼンなど、が挙げられる これらの中で好ましいのは、(a)エーテル類 よび(b)飽和炭化水素からなる群から選択さ る溶剤であり、より具体的にはジブチルエ テル、およびデカリンは樹脂やレジスト材 の種類が変化しても広範に適用可能であり 好ましい溶剤である。これらの溶剤は、必 に応じて2種類以上を組み合わせて用いるこ ともできる。

 本発明による微細パターン形成用組成物 、前記樹脂を前記溶剤に溶解させたもので るが、その濃度は特に限定されない。しか ながら、レジスト表面への塗布性や、所望 パターン収縮量などに応じて適宜調整する とができる。一般には、組成物の全重量を 準として、前記樹脂の含有量が0.01~30%であ ことが好ましく、0.3~5%であることがより好 しい。

 本発明による微細パターン形成用組成物 、必要に応じてその他の添加剤を含んでい もよい。そのような添加剤としては、界面 性剤、レベリング剤、可塑剤などが挙げら る。

微細パターン形成方法
 本発明の微細パターンの形成方法は、微細 ターン形成用組成物として本発明の微細パ ーン形成用組成物を用いることを除いて、 来公知の方法が用いられる。したがって、 ジストパターンを形成するために用いられ フォトレジスト、およびこれを用いてのレ ストの形成方法は従来公知のフォトレジス および従来公知のレジスト形成法のいずれ ものであってもよい。なお、レジストパタ ンは、一般的に用いられている任意のもの 用いることができる。また、微細パターン 成用組成物によるレジストパターンへの被 法は従来公知の方法の何れの方法も用いる とができる。

 本発明による微細パターン形成方法を図 用いて説明すると以下の通りである。なお 以下の説明においては、例としてArFレジス によりレジストパターンが形成された場合 説明する。

 図1(a)~(f)は、レジストパターンの表面に 発明の微細パターン形成用組成物を用いて パターンを微細化させる方法を説明するた の概念図である。各図においては、基板1、 ジストパターン2、微細パターン形成用組成 物層3、および不溶化層4を模式断面図として している。

 まず、例えば半導体基板などの被加工基板1 上に、レジスト(例えばポジ型化学増幅レジ ト)を塗布して、通常の方法で露光および現 して、ポジのレジストパターン2を形成させ る。ここで、レジストの露光された部分は現 像によりほとんど除去されているが、除去さ れた部分の内壁部の特性は、全く露光されて いない部分の特性とは異なり、溶媒に対する 相溶性が高くなっている。次いで、図1(a)に すように、このレジストパターン2を覆うよ に本発明による微細パターン形成用組成物 塗布し、被覆層3を形成させる。この塗布に より、組成物中の樹脂5がレジストパターン 物理的に吸着する(図1(b))。
 レジスト表面に吸着した樹脂はレジスト中 浸透し、レジスト膜が膨潤される(図1(c))。 こで、レジストを加熱することにより、樹 の浸透および、樹脂とレジストとの反応が 進される(図1(d))。そして、露光されなかっ 部分では樹脂とレジストとの反応がほとん 起こらず、不溶化層の厚さは薄くなる。一 、露光された部分、もしくは露光された部 の近傍、例えば、図1におけるレジストパタ ーンの側面では樹脂とレジストとの反応が起 こりやすく、不溶化層が厚く形成される。反 応が終了すると、不溶化層4が形成される(図1 (e))。この不溶化層は、最初のレジスト表面 物理吸着した樹脂がレジストの表面だけで くレジストの内部まで浸透してから不溶化 た層であり、結果的にパターンが収縮され 。そして、最後に未反応の微細パターン形 用組成物を、溶剤によりリンス処理して除 し、微細化されたパターンを得ることがで る(図1(f))。

 上記のとおり、レジストパターン2の表面 のうち、主としてパターン内壁に不溶化層4 形成されることにより、レジストパターン の幅が狭まり、レジストパターンのピッチ イズまたはホール開口サイズを実効的に限 解像以下に微細化することが可能となる。

 上記レジストパターン2を形成させるため に用いることのできる感放射線性樹脂組成物 は、従来公知、公用の感放射線性樹脂組成物 であれば何れのものでもよい。感放射線性樹 脂組成物としては、例えば、ノボラック樹脂 、ヒドロキシスチレン系樹脂、アクリル系樹 脂などのアルカリ可溶性樹脂およびキノンジ アジド化合物を含むポジ型レジスト、光照射 により酸を発生しこの発生した酸の触媒作用 を利用してレジストパターンを形成する化学 増幅型のポジまたはネガ型レジストなどを挙 げることができるが、光照射により酸を発生 しこの発生した酸の触媒作用を利用してレジ ストパターンを形成する化学増幅型のポジ型 レジストが好ましい。レジスト材料としては 既に多数のものが提案され、また市販もされ ており、これら公知、公用のレジスト材料は 何れのものであってもよい。また、感放射線 性樹脂組成物を用いてのレジストパターン形 成方法は、塗布方法、露光方法、ベーク方法 、現像方法、現像剤、リンス方法などを含め 従来知られた何れの方法を用いることもでき る。

 本発明によるパターン形成方法において 本発明の微細パターン形成用組成物を塗布 る方法は、例えば感放射線性樹脂組成物を 布する際に従来から使用されている、スピ コート法、スプレーコート法、浸漬塗布法 ローラーコート法など適宜の方法を用いれ よい。塗布された被覆層は、必要に応じプ ベークされて、微細パターン形成用組成物 3とされる。微細パターン形成用組成物層の 加熱処理の条件は、例えば60~150℃、好ましく は80~100℃、の温度、10~300秒、好ましくは60~120 秒程度であり、レジストパターンと微細パタ ーン形成用組成物層のインターミキシングが 起る温度であることが好ましい。形成される 微細パターン形成用組成物層の膜厚は、加熱 処理の温度と時間、使用する感放射線性樹脂 組成物及び水溶性樹脂組成物などにより適宜 調整することができる。したがって、レジス トパターンをどの程度まで微細化させるか、 言い換えればレジストパターンの幅をどの程 度広げることが必要とされるかにより、これ ら諸条件を設定すればよい。しかし、被覆層 の厚さはレジストパターンの表面からの厚さ で、一般に0.01~100μmとするのが一般的である

 さらに、加熱により形成された不溶化層4 を残し、未反応の微細パターン形成用組成物 層3を除去するリンス処理のために用いられ 溶剤としては、不溶化層に対しては溶解性 低く、微細パターン形成用組成物に対して 溶解性が高いものが選択される。より好ま いのは、微細パターン形成用組成物に用い れている溶剤をリンス処理に用いることが ましい。

 本発明を諸例により説明すると以下の通 である。なお、本発明の態様はこれら例の に限定されるものではない。

参考例1 本発明による組成物の未 露光レジストにおけるシュリンク確認
 AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社 ポリシラザンをジブチルエーテル中に約10重 量%の濃度で溶解させ、0.05ミクロンのフィル ーで濾過して、微細パターン形成用組成物 調製した。

 一方、ArF用レジスト(AX1120P(登録商標):AZエ レクトロニックマテリアルズ株式会社製)、 たはKrF用レジスト(DX5250P(登録商標):AZエレク ロニックマテリアルズ株式会社製)をそれぞ れシリコンウェハーに塗布し、露光処理を行 わず、90℃で60秒間ベークしてテスト用基板 得た。

 得られたテスト用基板に前記の微細パタ ン形成用組成物を約120nmの厚さで塗布し、 らに50、70、または90℃で、60または180秒ベー クし、さらにジブチルエーテルでリンス処理 を行った。微細パターン形成用組成物の塗布 前と、リンス処理後とで膜厚を測定したとこ ろ、いずれにおいても膜厚の変化は認められ なかった。

実施例1
 KrF用レジスト(DX5250P(登録商標):AZエレクトロ ニックマテリアルズ株式会社製)をシリコン ェハーに塗布し、通常の手法で露光および 像処理を行い、ピッチがそれぞれ1:3および1: 5であるトレンチパターンを作製した。さら そのパターン上に参考例1で調製した微細パ ーン形成用組成物を塗布してから、90℃で60 秒間ベークした。次いで、ベーク後のパター ンをジブチルエーテルで60秒間リンス処理し 後にスピン乾燥に付してパターンを得た。 細パターン形成用組成物で処理する前と後 のパターンのトレンチ幅を、測長走査型顕 鏡(critical dimension SEM S-9200、株式会社日立 作所製)を用いて測定し、またシュリンク量 を算出した。得られた結果は表1に示すとお であった。

 この結果より、本発明による微細パターン 成用組成物で処理することにより、トレン 幅が16nm縮小されたことがわかった。

実施例2
 ArF用レジスト(AX1120P(登録商標):AZエレクトロ ニックマテリアルズ株式会社製)をシリコン ェハーに塗布し、通常の手法で露光および 像処理を行い、トレンチパターンを作製し 。さらにそのパターン上に参考例1で調製し 細パターン形成用組成物を塗布してから、9 0℃で60秒間ベークした。次いで、ベーク後の パターンをジブチルエーテルで60秒間リンス 理した後にスピン乾燥に付してパターンを た。微細パターン形成用組成物で処理する と後とのパターンのトレンチ幅を、測長走 型顕微鏡(S-9200、株式会社日立製作所製)を いて測定し、またシュリンク量を算出した トレンチ幅は142nmから127nmに変化し、トレン 幅が15nm縮小されたことがわかった。

実施例3
 実施例1で得られた微細パターン形成用組成 物で処理されたパターンと、処理前のパター ンとをエッチャー(株式会社アルバック製NE-50 00)により、酸素プラズマに対する耐性を評価 した。本発明による微細パターン形成用組成 物で処理されたパターンは残膜が多く、ドラ イエッチング耐性が優れていることがわかっ た。