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Patent Searching and Data


Title:
COMPRESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149684
Kind Code:
A1
Abstract:
A compressor in which casings can be fixed to each other with the compactness and reusability of the compressor achieved simultaneously. The compressor has casings (1a, 1b) having respective buttable opening ends, arranged with the opening ends butted on each other, and forming a pressure container for receiving a compression unit; a pair of flange-like projections (3) each formed on the outer periphery of the end of each casing butted on each other; and fixation members (4a-4c) have a shape obtained by splitting the shape of the openings of the casings into pieces and having, in their inner peripheries, grooves fittable to the pair of the butted projections. To fix the butted opening ends of the casings to each other, the fixation members are fitted to the pair of projections so as to surround the casings and then the fixation members are fixed to each other by welding.

Inventors:
ITABASHI TAKAAKI (JP)
TSUKAMOTO KOU (JP)
OSAKA MASAHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059466
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANDEN CORP (JP)
ITABASHI TAKAAKI (JP)
TSUKAMOTO KOU (JP)
OSAKA MASAHIKO (JP)
International Classes:
F04B39/12; F04B39/14
Foreign References:
JPS5165304U1976-05-22
JPH1047483A1998-02-20
JP2006009982A2006-01-12
JP2001116148A2001-04-27
JP2006278538A2006-10-12
Attorney, Agent or Firm:
NAGATO, Kanji (8-1 Shinbashi 5-chome, Minato-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 突き合わせ可能な開口端を有し、当該開口端同士が突き合わせて配置されて、圧縮ユニットを収める圧力容器を構成する複数のケーシングと、
 前記突き合わせた各ケーシングの端部の外周にそれぞれ形成されたフランジ状の一対の突起部と、
 前記ケーシングの開口形状を複数に分割した形状をなし、内周部には前記突き合わせた一対の突起と嵌合可能な溝部が形成された複数の固定部材とを有し、
前記突き合わせた各ケーシングの開口端部同士は、前記一対の突起部と嵌合して前記ケーシングを囲うように前記固定部材をそれぞれ配置してから当該固定部材同士を溶接で取着することによって固定される
 ことを特徴とする圧縮機。
 前記突起部のうち開口端とは反対側の背面は、当該突起部の根元側が前記固定部材の溝部の開口幅より増大するように傾斜した傾斜面で形成してあることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
Description:
圧縮機

 本発明は、圧力容器内に圧縮ユニットを めて構成される圧縮機に関する。

 自動車の空調システムや家庭用空調機や冷 庫などでは、密閉型の圧縮機を用いて冷凍 イクルを運転することが行われている。
 こうした圧縮機の多くは、特開2005-54667号公 報にも開示されているように一対の筒形のケ ーシングの開口端同士を突き合わせることに よって、圧縮ユニットを収める圧力容器を構 成する構造が用いられている。
 ところで、圧力容器の内部に収めた圧縮ユ ットは、機械のメカニズムであるので、調 や修理が求められる場合があることを考慮 ておかなければならない。
 そのため、こうした圧縮機で用いられるケ シング同士の固定には、固定の解除を考慮 て、特開2005-54667号公報にも示されるように それぞれケーシングの開口端部の複数箇所に 、外側へ張り出るボルト組付け用ボス部を形 成し、これらボス部間をボルト部材で締結す る構造が用いられている。

 ところが、ボルト部材の締結で、内部圧力 打ち勝つ締結力を確保するためには、太径 ボルト部材の使用が求められる。しかし、 れだと、ボルト部材が太径になるだけでな 、そのボス部材を支えるボス部も、かなり り出し寸法を大きくしなければならない。 のため、圧縮機が大形になる傾向にある。
 そこで、家庭用の空調システム、冷蔵庫で いられる圧縮機などでは、特開平11-324920号 報にも示されるようにケーシングの開口端 を溶接で取着して、高い固定強度を確保す ことが行われている。
 ところが、ケーシング同士を溶接で取着す 構造は、固定強度の点には優れるが、製品 再使用の点で劣る。すなわち、例えばケー ング内部に収めた圧縮ユニットに対し、調 や修理などが求められたような場合、ケー ングを壊さないと、内部機器の修理ができ い。これでは、ケーシングだけでなく、ケ シングの内部に収められている圧縮ユニッ にも影響が出るので、実質、圧縮機をその ま使用することは難しい。
 そのため、ケーシング同士の固定には、圧 機の小形化と、圧縮機の再使用性との考慮 た技術が求められている。

 本発明の目的は、圧縮機の小型化と圧縮機 再使用性とを両立させながら、ケーシング 士を固定させることを可能とした圧縮機を 供することにある。
 本発明に係る圧縮機は、突き合わせ可能な 口端を有し、当該開口端同士が突き合わせ 配置されて、圧縮ユニットを収める圧力容 を構成する複数のケーシングと、前記突き わせた各ケーシングの端部の外周にそれぞ 形成されたフランジ状の一対の突起部と、 記ケーシングの開口形状を複数に分割した 状をなし、内周部には前記突き合わせた一 の突起と嵌合可能な溝部が形成された複数 固定部材とを有し、前記突き合わせた各ケ シングの開口端部同士は、前記一対の突起 と嵌合して前記ケーシングを囲うように前 固定部材をそれぞれ配置してから当該固定 材同士を溶接で取着することによって固定 れている。
 本発明に係る圧縮機によれば、ケーシング 開口端部同士は、フランジ状の突起部を、 ング形となった固定部材との嵌合で固定す という構造の採用により、ケーシングから 張り出しは、嵌合を許すだけの小さな量で むから、ボルト部材を用いたときのような きな張り出し部分を必要とせずに、ケーシ グ同士を高固定強度で固定できる。しかも たとえケーシング内部に収めてある圧縮ユ ットの調整や修理などが求められても、固 部材を切断するだけで、ケーシングから固 部材が取り外せ、即、ケーシング同士が離 る。そのため、圧縮機の各部は、そのまま び使用できる。

 したがって、圧縮機の小形化と、圧縮機の 使用性とを両立させながら、ケーシング同 を固定させることができる。
また本発明に係る圧縮機は、好ましくは、前 記突起部のうち開口端とは反対側の背面は、 当該突起部の根元側が前記固定部材の溝部の 開口幅より増大するように傾斜した傾斜面で 形成している。
 この構成を有する圧縮機によれば、まず複 の固定部材を、互いに突合せた一対の突起 にそれぞれ嵌合させてケーシングの周りに ング形に配置し、各固定部材をケーシング 中心側に向けて押え付ける。このとき、溝 の開口端部と突起部の傾斜面とのくさび作 により、ケーシング端同士が押し付け合わ られる。次いで、その状態で固定部材同士 溶接により取着することにより、ケーシン 同士を密に固定することができる。またケ シング同士の固定後においても、ケーシン の内部の圧力が高まり、溝部の壁部と傾斜 とが突き当たる力が増すと、傾斜面がもた すくさび作用により、ケーシング開口端部 士を押し付け合う力が増すので、漏れの心 はなく、圧力容器の信頼性を高めることが きる。

本発明の一実施形態に係る圧縮機の外 を示す斜視図。 図1中のA-A線に沿う断面図。 フランジ状の突起部が付いたケーシン を示す斜視図。 フランジ状の突起部とリング形の固定 材とによりケーシング同士を固定する構造 説明する斜視図。

 以下、本発明を図1~図4に示す一実施形態に とづいて説明する。
 図1は圧縮機、例えば車両空調用の電動圧縮 機(密閉形)の外観を示し、図2は図1中のA-A線 沿う断面を示し、図3および図4はケーシング の固定の仕方をそれぞれ示している。
 図1中1は、電動圧縮機の筒形のハウジング( 願の圧力容器に相当)である。ハウジング1 、図3に示されるように筒形の外郭部品、例 ば片側の端が塞がれた筒形のケーシング1a 、同様に片側の端が塞がれた筒形のケーシ グ1bとに分割してある。そして、各ケーシン グ1a,1bの開口端を突き合わせる部分としてい 。ハウジング1は、この開口端同士を突き合 わせ、これら開口端部同士を、後述する固定 構造で固定することにより形成される。

 このハウジング1の片側となるケーシング1a 内部に、例えばスクロール式圧縮機構で構 される圧縮ユニット10が収容される。また 対側のケーシング1bの内部には、例えば電動 モータで構成される電動ユニット12が、同電 ユニット12をインバータ制御するインバー ユニット13と共に収められる。そして、電動 ユニット12の出力部(図示しない)から出力さ た回転が、圧縮ユニット10の入力部(図示し い)へ入力されると、圧縮ユニット10で圧縮 転が行われるようにしてある。つまり、こ 圧縮運転により、外部から冷媒を吸込み、 れを圧縮してから、ハウジング1内を通じ、 ーシング1aに形成した吐出口部10aへ吐出さ るようにしてある。
 一方、突き合わせたケーシング1a,1bの開口 部を固定する構造には、高い固定強度をも らす構造が用いられている。同構造には、 3および図4に示されるような嵌合構造を用い て、突き合わせたケーシング1a,1b同士を締結 ることが行われる。

 同嵌合構造には、図3に示されるようにケー シング1a,1bの開口端部の外周にそれぞれ形成 れたフランジ状の突起部3と、図4に示され いる突起部3,3を固定するための固定部材4a~4c とを組み合わせた構造が用いられている。こ のうち突起部3は、いずれも図2に示されるよ に開口端に向く前面に平坦な突合せ面3aを ち、開口端と反対側に向く背面は傾斜、具 的には根元に向うにしたがい突起部3の厚み 増加するように傾斜している。3bはその傾 面を示している。
 固定部材4a~4cには、例えば図4に示されるよ なケーシング1a,1bの開口形状にならう部材 複数に分割した部材が用いられている。具 的には、固定部材4a~4cには、ケーシング1a,1b 円形形状に合わせてリング形に成形される 形部材を、例えば3分割に分割した円弧形の 部材が用いられる。これら固定部材4a~4cは、 ずれも図4に示されるように内側が凹んだチ ャンネル部材から形成される。むろん、内周 部の全長には溝部5が形成してある。溝部5は いずれも、突き合わせた一対の突起部3の根 元に近い部分を除く部分と嵌合可能な開口幅 をもつ。これは、傾斜面3bの根元側が、溝部5 の開口幅より大きくなるように傾斜している ことによる。

 ケーシング1a,1b同士の固定としては、まず 図2および図4に示されるように、突き合わせ た一対の突起部3,3に固定部材4a~4cをそれぞれ 合させて、固定部材4a~4cをケーシング1a,1cの 周りにリング形に配置させる。続いて、ケー シング1a,1bの周りを囲う固定部材4a~4cを、図4 矢印Aでケーシング1a,1bの中心側に向けて押 付けて、溝部5の壁部5aの先端部と傾斜面3b を当接させ、そのとき生ずるくさび作用を 用して、ケーシング端同士を押し付け合わ る。その後、リング形に配置されている固 部材4a~4cの端部同士を、図示しない溶接機を 用いて溶接で取着することにより、図1およ 図2に示されるように固定してなる。図1中X 、その溶接した部分を示している。
 つまり、ケーシング1a,1bの端部同士は、一 のリング形の突起部3,3に、リング形の溝部5 外側から嵌り合わせる構造で固定される。

 こうした固定は、電動圧縮機のようなケー ング1a,1bの内部から圧力が加わる挙動が見 れる場合、最も有効に固定強度が作用する しかも、ケーシング1a,1bからの張り出しは、 嵌合を許すだけの小さな量ですむ。
 それ故、同構造だと、ボルト部材を用いた きのような大きな張り出し部分を必要とせ に、ケーシング1a,1b同士を高い固定強度で 結させることができる。
 また、ケーシング1a,1bの内部に収めてある 縮ユニット10の調整や修理などが求められた とする。
 このときは、溶接されている固定部材4a~4c 切断して、ケーシング1a,1bから固定部材4a~4c 取り外す。すると、ケーシング1a,1bの嵌合 解除され、ケーシング1a,1b同士が離せるので 、内部に収められた圧縮ユニット10の調整や 理などが行える。つまり、固定部材4a~4cを いて、再び電動圧縮機の各部が使用できる このことは、電動圧縮機は、そのまま使用 きる部分が多くなる。

 かくして、電動圧縮機の小形化を図ること 電動圧縮機の再使用性を高めることの両方 両立させながら、ケーシング1a,1b同士を固 させることができる。特に突起部3の背面を 斜面3bに形成すると、図2中の矢印Pに示され るようにケーシング1a,1bの内部の圧力が高ま と、溝部5の壁部5aの先端部と傾斜面3bとが き当たる力が増して、ケーシング1a,1b同士を 押し付け合う力がくさび作用により増すから 、ケーシング1a,1b間における漏れの心配はな 、圧力容器としての信頼性を高めることが きる。
 なお、本発明は上述した一実施形態に限定 れるものではなく、本発明の主旨を逸脱し い範囲内で種々可変して実施しても構わな 。例えば一実施形態では、電動圧縮機に本 明を適用したが、これに限らず、他の構造 車両空調用圧縮機、家庭用空調機や冷蔵庫 どで用いられる密閉型圧縮機などに本発明 適用してもよい。