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Patent Searching and Data


Title:
CONTAINER STERILIZING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069455
Kind Code:
A1
Abstract:
This aims to provide a container sterilizing apparatus, in which a resin bottle (8) is transferred in an irradiated section (A) to be irradiated with an electron beam from the planar irradiation face (12a) of an electron beam irradiating device, while keeping constant the distance between the irradiation face (12a) and the resin bottle (8). Grippers are mounted circumferentially equidistantly on the outer circumference portions of a rotor (14), so that they hold and transfer the neck portions of the resin bottles (8). The container sterilizing apparatus comprises rotating means for rotating the grippers with respect to the rotor (14), and forward/backward moving means for keeping constant the distance from the irradiation face (12a) of the electron beam irradiating device. In the irradiated section (A) of the electron beam, the grippers are moved forward and backward in the radial direction by the forward/backward moving means so that the distance between the resin bottle (8) and the irradiation face (12a) of the electron beam is kept constant.

Inventors:
NISHINO YUKINOBU (JP)
NISHI TOKUO (JP)
YAMAMOTO YUKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070391
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHIBUYA KOGYO CO LTD (JP)
NISHINO YUKINOBU (JP)
NISHI TOKUO (JP)
YAMAMOTO YUKIHIRO (JP)
International Classes:
B65B55/04; A61L2/08; B65B55/08; B65G47/86
Foreign References:
JP2007029709A2007-02-08
JPS58100010A1983-06-14
JPH11137645A1999-05-25
JP2006006726A2006-01-12
Attorney, Agent or Firm:
AIKAWA, Mamoru (1-4-11 Higashikand, Chiyoda-ku Tokyo 31, JP)
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Claims:
 回転体(14)の外周に設けられて容器(8)を保持するグリッパ(6)と、前記回転体(14)を回転させる駆動手段と、平面状の照射面(12a)を有し、前記グリッパ(6)によって保持されて搬送される容器(8)に電子線を照射する電子線照射手段と、前記グリッパ(6)を照射面(12a)に対して進退動させる進退動手段(18、50)とを備え、
 前記照射面(12a)から電子線を照射する照射区間(A)における、照射面(12a)と前記容器(8)の被照射面との距離をほぼ一定に維持するようにしたことを特徴とする容器殺菌装置。
 前記グリッパ(6)を回転体(14)に対して回転させる回転手段(52、58、62)を設け、前記照射区間(A)に、前記照射面(12a)と前記容器(8)の被照射面とが一定の方向で対向するように、前記グリッパ(6)を回転させる領域を形成したことを特徴とする請求項1に記載の容器殺菌装置。
 前記照射区間(A)で、前記グリッパ(6)をほぼ180度回転させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の容器殺菌装置。
Description:
容器殺菌装置

 本発明は、ロータリ式容器搬送装置のグ ッパに保持されて回転搬送される容器に、 子線照射装置から電子線を照射して殺菌す 容器殺菌装置に関するものである。

 容器搬送装置のグリッパに保持されて搬送 れる容器に、電子線照射装置から電子線を 射して殺菌を行う容器殺菌装置は従来から られている(例えば、特許文献1参照)。この 許文献1に記載された電子線殺菌装置は、回 転体の周囲に円周方向等間隔で複数の容器保 持手段(グリッパ)が設けられており、これら 容器保持手段によって容器を保持し、回転 の回転によって容器を回転搬送する。そし 、回転体の搬送経路に電子線照射装置が配 されており、前記容器保持手段に保持され 搬送される容器に電子線を照射して殺菌を うようになっている。

特開2007-29709号公報

 従来の電子線殺菌装置では、電子線を照 する電子線照射装置の照射面が、前記特許 献1に記載された発明の構成だけでなく、一 般的に平面状になっている。一方、前記のよ うなロータリ式の容器搬送装置では、容器の 搬送経路が円弧状であり、容器の移動に伴っ て、電子線照射装置の照射面と容器の被照射 面との間の距離が変化ししまう。このように 、容器の照射面からの距離が変化すると、容 器に照射される電子線量が変動して効果的な 殺菌が行えず好ましくないという問題があっ た。

 また、ロータリ式の容器搬送装置によっ 搬送されて殺菌される容器が、例えば角形 形状をしている場合には、電子線の照射を ける被照射面の、電子線照射装置の照射面 対する角度が、円弧状の搬送経路を通って 動していく間に、次第に変化していくため 照射効率が悪いという問題があった。

 本発明は、前記課題を解決するためにな れたもので、容器が電子線照射装置の照射 から電子線の照射を受ける照射区間におい 、容器と前記照射面との距離を一定に維持 ることができる容器殺菌装置を提供するこ を目的とするものである。また、例えば、 照射物が角形の容器の場合には、照射区間 おいて前記照射面と容器の被照射面との角 を平行な状態に維持することができる容器 菌装置を提供することを目的とするもので る。

 本発明は、回転体の外周に設けられて容 を保持するグリッパと、前記回転体を回転 せる駆動手段と、平面状の照射面を有し、 記グリッパによって保持されて搬送される 器に電子線を照射する電子線照射手段と、 記グリッパを照射面に対して進退動させる 退動手段とを備え、前記照射面から電子線 照射する照射区間における、照射面と前記 器の被照射面との距離をほぼ一定に維持す ようにしたことを特徴とするものである。

 また、請求項2に記載した発明は、前記グ リッパを回転体に対して回転させる回転手段 を設け、前記照射区間に、前記照射面と前記 容器の被照射面とが一定の方向で対向するよ うに、前記グリッパを回転させる領域を形成 したことを特徴とするものである。

 さらに、請求項3に記載した発明は、前記 照射区間で、前記グリッパをほぼ180度回転さ せることを特徴とするものである。

 本発明の容器殺菌装置は、電子線照射装 の照射面から電子線の照射を受ける照射区 で、前記照射面と容器の被照射面との距離 ほぼ一定に維持するようにしたので、効率 く電子線を照射して殺菌を行うことができ 。

容器殺菌装置の殺菌チャンバー内(上半 分)を示す平面図である。(実施例1) 前記容器殺菌装置に設けられた容器搬 装置の要部の縦断面図である。 グリッパを回転させる回転手段および 退動させる進退動手段の駆動部を示す平面 である。 進退動手段の一部を構成するガイドロ ラ組立体の縦断面図である。 第2の実施例に係る容器殺菌装置に設け られた容器搬送装置の要部の縦断面図である 。(実施例2) 第2の実施例のグリッパを示す斜視図で ある。

符号の説明

  A  照射区間
  6  グリッパ
  8  容器(樹脂製ボトル)
 12a 照射面
 14  回転体
 18  進退動手段(進退動ロッド)
 50  進退動手段(進退動用カム)

 駆動手段によって回転駆動される回転体 外周に設けられたグリッパと、このグリッ を回転体に対して回転させる回転手段と、 面状の照射面を有し、前記グリッパに保持 れて搬送される容器に電子線を照射する電 線照射装置とを備えており、前記照射面か 容器に対して電子線を照射する照射区間で 、照射面と前記容器の被照射面との距離を ぼ一定に維持するようにするという構成に り、照射面からの電子線を容器の被照射面 効率よく照射するという目的を達成する。

 以下、図面に示す実施例により本発明を 明する。この実施例に係る容器殺菌装置の 殺菌チャンバー2内に設置されている容器搬 送装置4のグリッパ6によって保持される容器8 は、樹脂製ボトルであり、図2に示すように ネック部8a(傾斜した肩部8bよりも上方の小径 の部分全体をネック部と呼ぶ)の下部寄りに ランジ8cが形成されている。このグリッパ6 、樹脂製ボトル8のネック部8aのフランジ8cよ りも上方側を把持する。一方、この容器搬送 装置4の上流側と下流側にそれぞれ配置され いる入口ホイールおよび出口ホイール(いず も図示せず)に設けられ、前記グリッパ6と 間で樹脂製ボトル8の受け渡しを行う容器保 手段10は、ネック部8aのフランジ8cよりも下 側を保持する。なお、この実施例では、横 面がほぼ正方形の角形の樹脂製ボトル8(図1 よび図3参照)を搬送して殺菌する場合につ て説明する。但し、角形の樹脂製ボトル8に るものではなく、通常の丸形ボトルやその の形状のボトルにも適用できることはいう でもない。

 前記殺菌チャンバー2内に搬入される樹脂 製ボトル8は、図示しないエア搬送コンベヤ よって連続的に搬送され、インフィードス リュー等によって所定の間隔に切り離され 、前記殺菌チャンバー2の上流側に配置され 導入チャンバー内に搬入される。導入チャ バー内には、ロータリ式の供給ホイールが 置され、この供給ホイールの容器保持手段 よって保持されて回転搬送され、殺菌チャ バー2内の入口側に配置された入口ホイール に受け渡されて、殺菌チャンバー2内に供給 れる。殺菌チャンバー2内の入口ホイールは 周方向等間隔で前記容器保持手段10(図2参照 )が設けられており、樹脂製ボトル8は、これ 容器保持手段10によってフランジ8cの下方側 を保持されて搬送される。

 殺菌チャンバー2内の入口ホイールから、 容器搬送装置4に樹脂製ボトル8の受け渡しが われる。この実施例では、入口ホイールの 器保持手段10によってフランジ8cの下方側を 保持されている樹脂製ボトル8は、容器搬送 置4のグリッパ6によってネック部8aのフラン 8cよりも上部側を保持される。容器搬送装 4のグリッパ6によって保持されて回転搬送さ れる樹脂製ボトル8は、後に説明するように 子線の照射を受けて殺菌された後、殺菌チ ンバー2内の、容器搬送装置4の下流側に配置 された出口ホイール(図示せず)の容器保持手 10に引き渡されて回転搬送され、殺菌チャ バー2内から排出されて次の工程に送られる なお、容器搬送装置4以外の図示していない 前記搬送経路は、一例であり、その他の構成 であっても良いことはいうまでもない。

 前記殺菌チャンバー2は、樹脂製ボトル8 電子線の照射により殺菌する際に、電子線 X線(制動X線)が外部に漏れないように遮蔽す 鉛製壁面から構成されている。殺菌チャン ー2の正面側(図1の上方側)に、電子線照射装 置(全体の図示は省略して、電子線を照射す 照射窓12だけを示している)が設置されてい 。電子線照射装置は、周知のように、真空 ャンバー内の真空中でフィラメントを加熱 て熱電子を発生させ、高電圧によって電子 加速して高速の電子線ビームにしてから、 射窓12に取り付けてあるTi等の金属製の窓箔 通して大気中に取り出して、照射面12a(照射 窓12の電子線を照射する側の面を照射面と呼 ことにする)の開口範囲の前方の電子線照射 区間A内に位置させた被照射物品(この実施例 は樹脂製ボトル8)に電子線を当てて殺菌等 処理を行う。

 この実施例に係る容器殺菌装置のロータ 式容器搬送装置4は、前記照射面12aの前方の 電子線を照射する区間Aにおけるグリッパ6の 作に特徴を有している。このグリッパ6を備 えた容器搬送装置4の構成について説明する 回転体14を構成する回転円板16の外周部に円 方向等間隔で前記グリッパ6が設けられてい る。この回転円板16の外周寄りに、各グリッ 6が取り付けられている水平なロッド18を進 動可能に支持する2箇所のガイドローラ組立 体20(図2および図4参照)が配置されている。水 平ロッド18は回転体14の放射方向に進退動す ので、各ロッド18を支持する2箇所のガイド ーラ組立体20、20は、回転体14の中心を通る 径方向の線上に配置されている。

 ガイドローラ組立体20は、回転円板16の外 周に連結された環状プレート22上に配置され おり、図4に示すように、環状プレート22上 固定された基台24に、回転体14の接線方向を 向いた水平ピン26が固定されている。この水 ピン26の両端に、それぞれく字状に折り曲 られた取付板28の下部が直立した状態で固定 され、外方に折り曲げられた上部には、それ ぞれ傾斜した状態のピン30、30が固定され、 れら両傾斜ピン30、30の他端にく字状の取付 32が連結されている。これら3本のピン(水平 ピン26と2本の傾斜ピン30、30)は、互いに60度 角度をなすように配置され、各ピン26、30、3 0の外周にボールベアリング(ガイドローラ)34 36、36が嵌着されており、これら3箇所のガ ドローラ(水平ガイドローラ34、傾斜ガイド ーラ36、36)によって断面が6角形状の進退動 ッド18の下面と上方の傾斜した両側面が支持 されて、放射方向に進退動できるようになっ ている。

 水平な進退動ロッド18の先端(回転体14の 径方向外方側の端部)に、円筒状のケース38 垂直に取り付けられている。この円筒状ケ ス38の内部に、ボールベアリング40、40を介 て垂直な軸42が回転自在に支持されている。 この垂直軸42の下端に、前記グリッパ6が取り 付けられている。このグリッパ6の詳細は説 しないが、両側に配置された平行な2枚の板 ね6aの下端に互いに向かい合う保持部を有 るグリップ部材6bが取り付けられており、こ れら一対のグリップ部材6b間に前方側(図2の 側)から樹脂製ボトル8のネック部8aを押し込 と、板ばね6aが外方に拡がり、両グリップ 材6b間に樹脂製ボトル8が挿入される。その 、両板ばね6aの弾性によりグリップ部材6bが 帰して樹脂製ボトル8のネック部8aを把持す ようになっている。この実施例では、図示 ない入口ホイールに設けられた容器保持部 10が樹脂製ボトル8のネック部8aのフランジ8c より下方側を保持し、前述のグリッパ6が、 ランジ8cよりも上方側をグリップする。

 前記進退動ロッド18の後端部(回転体14の 径方向内方側)の下面側に設けたスプリング 付部18aと、回転円板16の外周に連結された 状プレート22上に固定したスプリング取付部 22aとの間に引っ張りバネ44が装着されて、進 動ロッド18を回転体14の半径方向外方側に向 けて常時付勢している。また、進退動ロッド 18の後端部上面側にカムフォロア46が取り付 られている。前記回転体14の上方に配置され た固定側の取付プレート48の下面側外周部に 退動用カム50が取り付けられており、前記 退動ロッド18のカムフォロア46が、前記引っ りバネ44の付勢力によって押し付けられて る。従って、回転体14が回転すると、カムフ ォロア46が進退動用カム50のカム面50a(図3参照 )に沿って移動し、この進退動用カム50の形状 に応じて水平な進退動ロッド18が進退動する

 この実施例では、進退動用カム50は、図3 示すように、グリッパ6に保持されて搬送さ れている角形の樹脂製ボトル8が、電子線照 装置の照射面12aの前方側の電子線照射区間A 移動している間は、照射面12aとほぼ平行な 線上を移動するような形状のカム面50a(図3 照)を有している。

 前記垂直な回転軸42の上端に、ピニオン ヤ52が固定されている。また、前記進退動ロ ッド18の先端に直立して固定されている円筒 ケース38の上端に、水平な支持プレート54が 固定されている。この支持プレート54上に支 ピン56が固定され、この支点ピン56にセグメ ントギヤ58の中間部が回転自在に支持されて る。このセグメントギヤ58が前記垂直な回 軸42のピニオンギヤ52に噛み合っている。さ に、セグメントギヤ54の後方側の端部上面 カムフォロア60が取り付けられている。一方 、前記固定側の取付プレート48の上面側には 転用カム62が固定されており、前記カムフ ロア60の下方側に固定されたスプリング取付 部58aと、前記支持プレート54上のスプリング 付部54aとの間に介装された引っ張りバネ64 よって、セグメントギヤ58の後端のカムフォ ロア60が回転用カム62のカム面62a(図3参照)に 接している。従って、回転体14が回転すると 、カムフォロア60が回転用カム62のカム面62a 沿って移動し、この回転用カム62の形状に応 じてセグメントギヤ58が回動し、ピニオンギ 52およびグリッパ6が取り付けられている垂 な回転軸42を回転させる。

 図1および図3に示すようにこの実施例で 、角形の樹脂製ボトル8の殺菌を行うように っており、電子線照射装置の照射面12aの前 の電子線照射区間Aを樹脂製ボトル8が通過 る際の、樹脂製ボトル8の方向を規制するよ に回転用カム62の形状が設定されている。 射面12aの前方の電子線照射区間Aの、第1の領 域Bでは、その樹脂製ボトル8の一つの面が電 線照射装置の照射面12aと平行な状態で搬送 れるようにピニオンギヤ52を回転させる。 リッパ6を回転させずに樹脂製ボトル8を搬送 すると、照射面12aと角形樹脂製ボトル8の一 の面との相対角度が、傾斜した状態で次第 変化していくが(図3の符号8Aで示す樹脂製ボ ル参照)、セグメントギヤ58とピニオンギヤ5 2および回転カム62等からなる回転手段によっ てグリッパ6を回転(自転)させることにより樹 脂製ボトル8の一つの面が照射面12aと平行な 態を維持した状態で搬送することができる 続く第2の領域Cでは、グリッパ6に保持され いる樹脂製ボトル8をほぼ180度回転させる。 の領域Cでは、回転用カム62が、セグメント ヤ58を大きく回動させてピニオンギヤ52を180 度回転させるようなカム形状をしている。そ して、最後の第3領域Dでは、樹脂製ボトル8の 、前記第1の領域Bで照射面12a側を向いていた と逆側の面を照射面12aとほぼ平行な状態を 持して搬送するように、回転用カム62の形 を設定している。なお、前記第2の領域Cで樹 脂製ボトル8を保持したグリッパを180度回転 せるようにしたが、この180度の回転動作を1 だけではなく、2回または3回以上行うよう しても良い。

 以上の構成に係る容器殺菌装置の作動に いて説明する。外部から殺菌チャンバー2内 に搬入され、入口ホイール(図示せず)の容器 持手段10に保持された樹脂製ボトル8は、容 搬送装置4への受け渡し位置でグリッパ6に き渡される。これらグリッパ6は、電子線照 装置の照射面12aの前方に位置する電子線の 射区間Aでは、後に説明するように進退動お よび回転(自転)等の動作を行うが、照射区間1 2以外では、一対のグリップ部材6b、6bの、樹 製ボトル8受け入れ側(図2の右側)を回転体14 半径方向外方側に向けて移動している。グ ッパ6が受け渡し位置に到達すると、前記容 器保持手段10によってネック部8aのフランジ8c よりも下方を保持されている樹脂製ボトル8 、両グリップ部材6b、6bの間に押し込まれる このとき、両グリップ部材6b、6bは、板ばね 6a、6aの弾性によって一旦両側に開き、その に樹脂製ボトル8が挿入された後、復帰して の樹脂製ボトル8のネック部8aのフランジ8c りも上方側をグリップする。

 樹脂製ボトル8を保持したグリッパ6が、 転体14の回転により電子線の照射区間Aに接 すると、ピニオンギヤ52に噛み合っているセ グメントギヤ58の後端に取り付けられたカム ォロア60が回転用カム62のカム面62aに係合す る。続いて、下端にグリッパ6が取り付けら ている垂直な回転軸42が挿通された円筒状ケ ース38が固定されている水平な進退動ロッド1 8のカムフォロア46が、進退動用カム50のカム 50aに係合する。

 セグメントギヤ58のカムフォロア60が、回 転用カム62上を移動して、電子線照射区間Aの 第1の領域Bに入ると、カムフォロア60がカム 62aを移動するにつれてセグメントギヤ58が僅 かずつ回動し、ピニオンギヤ52を回転させて くことにより、ピニオンギヤ52が取り付け れている回転軸42の下端に固定されたグリッ パ6を回転させ、樹脂製ボトル8の前記照射面1 2a側を向いている面を照射面12aとほぼ平行な 態を維持したまま移動させる(図3の符号8B、 8C、8Dで示す樹脂製ボトル8参照)。

 グリッパ6がさらに移動して照射区間Aの 2の領域Cに入ると、回転用カム62の形状の変 によりセグメントギヤ58が大きく回動し、 ニオンギヤ52を180度回転させる。この実施例 では、セグメントギヤ58の一端から他端まで ニオンギヤ52が噛み合って移動すると、ピ オンギヤ52がほぼ180度回転するようになって いる。このピニオンギヤ52の回転によって回 軸42の下端のグリッパ6も180度回転し、樹脂 ボトル8の、前記第1の領域Bで照射面12a側を いていた面を後方側(回転体14の半径方向内 側)に向ける(図3の符号8D、8DE、8E、8EF、8Fで す樹脂製ボトル8参照)。

 グリッパ6が照射区間Aの第3の領域Dに入る と、回転用カム62のカム面62aを移動するにつ てセグメントギヤ58が僅かずつ回動し、ピ オンギヤ52を回転させることにより、回転軸 42の下端に固定されたグリッパ6を回転させ、 樹脂製ボトル8の照射面12a側を向いた面を照 面12aとほぼ平行な状態を維持したまま移動 せる(図3の符号8F、8G、8Hで示す樹脂製ボトル 8参照)。このように、樹脂製ボトル8が照射面 12aの前方を通過する際に、照射面12aと樹脂製 ボトル8の被照射面とが一定の方向で対向す 領域を形成したことにより、角形の樹脂製 トル8の場合でも効率的に電子線を照射して 菌することができる。

 一方、水平ロッド18の後端に取り付けら たカムフォロア46は、進退動用カム50のカム 50aに係合する。このカム面50aは、電子線の 射区間Aでは照射面12aと平行なほぼ一直線の 形状をしているので、水平ロッド18の先端に 持されているグリッパ6がカム形状50aに応じ て半径方向内方側に引き込まれ、照射面12aと 平行してほぼ直線状に移動する。このような グリッパ6を進退動させる機構がないと、グ ッパ6に保持された樹脂製ボトル8は、回転体 14の外周に沿って円弧状の軌跡を描いて移動 ることになるので、移動に伴って照射面12a の距離が変動してしまうため、樹脂製ボト 8に対して均等な電子線の照射を行うことが できないが、本実施例では、照射面12aに対し て一定の距離を保って樹脂製ボトル8を移動 せることができ、照射面12aからの電子線の 射量を均一化することができる。なお、グ ッパ6を進退動させる機構は、カム50による ライド機構に限定されるものではなく、リ ク機構を用いた構成等であっても良い。ま 、電子線の照射を受けた樹脂製ボトル8は、 の後容器搬送装置4から排出されるが、樹脂 製ボトル8を保持しているグリッパ6が、前記 射区間Aの第2の領域Cで180度回転されている で、樹脂製ボトル8を排出する際には、180度 逆回転させてグリッパ6を供給時と同じ方向 向けるようになっている。

 この第2実施例では、グリッパ106の形状と 、このグリッパ106を回転させる回転手段(こ 実施例ではサーボモータ170)の構成が前記第1 実施例と異なっている。その他の部分の構成 は同一なので、相違する部分についてだけ説 明し、その他の部分には同一の符号を付して その説明を省略する。

 第1実施例では、グリッパ6が取り付けら ている垂直な回転軸42の上端に固定されたピ ニオンギヤ52と、このピニオンギヤ52に噛み うセグメントギヤ58と、セグメントギヤ58を 動させる回転用カム62等によってグリッパ6 回転手段が構成されていたが、この第2実施 例では、サーボモータ170によってグリッパ106 を回転させるようにしている。回転体14の半 方向に進退動する水平ロッド18の先端に固 されている円筒状ケース38の上端に、ブラケ ット172を介してサーボモータ170が下向きに取 り付けられている。このサーボモータ170の駆 動軸170aに駆動ギヤ174が固定されて前記ピニ ンギヤ52に噛み合っている。なお、グリッパ 106を回転体14の半径方向に進退動させる進退 手段(進退動用カム50、カムフォロア46、ス リング44およびガイドローラ組立体20等から る)は、前記第1実施例と同一の構成になっ いる。

 この実施例のグリッパ106は、図6に示すよ うに、コ字状の枠体の開放部側を下に向けて 前記回転軸42に取り付けてある。前記枠体の 脚部106A、106Bの下端に、樹脂製ボトル8のネ ク部8aを保持する円弧状の保持面106Aa、106Ba 有するグリップ部106Ab、106Bbが設けられてい る。両脚部106A、106Bはバネ性を有しており、 側のグリップ部106Ab、106Bb間に樹脂製ボトル 8のネック部8bを押し付けると両グリップ部106 Ab、106Bbが外側に開いて、その間に樹脂製ボ ル8のネック部8aを挿入することができる。 の後、両グリップ部106Ab、106Bbは両脚部106A、 106Bの弾性によって復帰して樹脂製ボトル8の ック部8aを保持する。前記第1実施例のグリ パ6は、一方向から樹脂製ボトル8の出し入 を行うようにしていたが、この実施例のグ ッパ106は、前面側と後面側(両脚部106A、106B 間の開放している二つの面)とが全く同一の 状をしており、前後のいずれの方向からも 脂製ボトル8を挿入することができる。

 この実施例では、グリッパ106を回転(自転 )させる回転手段としてサーボモータ170を用 ているので、グリッパ106の回転移動(公転)に 伴って任意の角度回転させることができ、前 記第1実施例と同様に、電子線殺菌装置の照 面12aと、樹脂製ボトル8の被照射面とを一定 方向で対向させた状態にして移動させるこ ができる。つまり、角形の樹脂製ボトル8で 有れば、その一つの面を照射面12aと平行な状 態のまま移動させることができる。また、前 記第1実施例のグリッパ6は、一方向から樹脂 ボトル8を挿入するようになっているので、 電子線の照射区間Aで180度回転させて反転さ た場合には、樹脂製ボトル8の排出および次 樹脂製ボトル8の保持を行うために、再度反 転させて元の状態に戻さなければならないが 、この実施例のグリッパ106は、前面側と後面 側が同一の構成なので、どちらの面からも樹 脂製ボトル8を挿入することができ、180度回 させた場合も再度反転させて元に戻す必要 ない。つまり、電子線の照射区間Aの第1の領 域B(図3参照)で照射面12aを向いていた樹脂製 トル8の一方の面を、第2領域Cで反転させて 第3領域Dでは前記面と逆側の面を照射面12a側 に向けていた場合でも、反転させて元に戻す 必要がなく、そのままの状態で樹脂製ボトル 8を排出し、次の樹脂製ボトル8を保持するこ ができる。なお、回転手段としてサーボモ タ170を用いたこの実施例でも、前記第1実施 例と同様のグリッパ6を用いても良いことは うまでもない。