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Patent Searching and Data


Title:
CUTTING OR GRINDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156116
Kind Code:
A1
Abstract:
A cutting or grinding device has a tubular housing (11); a rotating shaft (13) supported inside the housing by a bearing; a tool holder (16) having a connection section (14) that is adapted for connection to the rotating shaft and is disconnectably connected to the lower end of the rotating shaft and also having a tool holding section (15) that extends below from the connection section and has, at its lower end, tool holding means (15a); a rod-shaped tool (17) for cutting or grinding, held by the tool holding means; an ultrasonic vibrator (18) provided on the tool holding section or the rod-shaped tool; and an electric power source (19) electrically connected to the ultrasonic vibrator. The electrical connection between the ultrasonic vibrator and the electric power source is performed by a rotary transformer (21). The rotary transformer (21) has electric power supply means (21a) provided on the inner peripheral surface or the lower end of the housing and also has electric power receiving means (21b) provided at a position facing the electric power supply means, on the outer peripheral surface of the tool holding section of the tool holder. In the cutting or grinding device, ultrasonic vibration can be applied to the rod-shaped tool for cutting or grinding, and the rod-shaped tool can be replaced easily and in a short time.

Inventors:
OHNISHI KAZUMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061153
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OHNISHI KAZUMASA (JP)
International Classes:
B23B1/00; B06B1/06; B23B29/12; B23B37/00
Foreign References:
JP2005224865A2005-08-25
JP2002028808A2002-01-29
JP2002219606A2002-08-06
Attorney, Agent or Firm:
YANAGAWA, Yasuo et al. (2-14 Yotsuya, Shinjuku-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 筒状のハウジング、ハウジングの内部に軸受を介して支持されている回転軸、回転軸の下端部に着脱可能に接続されて支持されている、前記回転軸との接続部と、該接続部から下方に延びる、下端に棒状工具の保持手段を持つ工具保持部とからなる工具ホルダ、前記工具保持手段に保持された切削もしくは研削用の棒状工具、工具ホルダの工具保持部もしくは棒状工具に備えられた超音波振動子、および該超音波振動子に電気的に接続されている電源からなり、上記の超音波振動子と電源との電気的な接続が、上記ハウジングの内周面もしくは下端部に備えられ、電源に電気的に接続している環状の電力供給手段と、該電力供給手段と対向する位置にて、上記工具ホルダの工具保持部の外周面に備えられ、超音波振動子に電気的に接続している環状の電力受容手段とからなるロータリートランスを介してなされている切削もしくは研削装置。
 超音波振動子が工具ホルダの工具保持部に備えられている請求項1に記載の装置。
 工具保持部の工具保持手段が筒体からなり、そして該筒体の内部に前記棒状工具が焼嵌めにより固定されている請求項2に記載の装置。
 超音波振動子がボルト締めランジュバン型超音波振動子である請求項2に記載の装置。
 超音波振動子及び工具保持手段が、該超音波振動子の駆動により超音波振動子、工具保持手段及び棒状工具に励起される超音波振動の節となる位置にて、工具ホルダの工具保持部に支持されている請求項4に記載の装置。
 回転軸との接続部と、該接続部から下方に延びる、下端に棒状工具の保持手段を持つ工具保持部とからなる工具ホルダ、工具ホルダの工具保持部に備えられた超音波振動子、および上記工具ホルダの工具保持部の外周面に備えられ、該超音波振動子に電気的に接続している、ロータリートランスの環状の電力受容手段からなる工具保持装置。
 工具保持手段が筒体からなる請求項6に記載の装置。
 超音波振動子がボルト締めランジュバン型超音波振動子である請求項6に記載の装置。
                                                                        
Description:
切削もしくは研削装置

 本発明は、切削もしくは研削用の棒状工 を備える切削もしくは研削装置に関する。

 従来より、切削もしくは研削用の棒状工 を回転させ、更に前記の棒状工具に超音波 動を付与しながら、この棒状工具により加 対象物を切削もしくは研削することは知ら ている。

 特許文献1には、回転軸、回転軸の下端部 に備えられているチャック(工具ホルダ)、チ ックに保持された切削もしくは研削用の棒 工具、棒状工具に付設された超音波振動子 そして超音波振動子に電気的に接続されて る電源を備える切削もしくは研削装置が開 されている。

 この切削もしくは研削装置では、前記の 音波振動子と電源との電気的な接続が、回 軸の周囲に回転軸と間隔をあけて配設され 前記電源に電気的に接続された環状の電力 給手段と、この電力供給手段と対向する位 にて、回転軸の外周面に固定され、前記超 波振動子に電気的に接続された環状の電力 容手段とからなるロータリートランスを介 てなされている。

 そして同文献には、前記のように切削もし は研削用の棒状工具に超音波振動子を付設 ることにより、超音波振動子で発生した超 波振動が棒状工具を振動させるために有効 利用され、その一方で、棒状工具を保持し いるチャックには僅かな量の超音波振動し 伝わらないため、チャックが殆ど超音波振 することなく、チャックによる棒状工具の 持力の低下を抑制できると記載されている

国際公開第2006/109366号パンフレット(図14)

 前記の特許文献1の切削もしくは研削装置 は、回転軸のチャックから切削もしくは研削 用の棒状工具を取り外す際には、先ず回転軸 の外周面に固定されたロータリートランスの 電力受容手段と、棒状工具に付設された超音 波振動子とを接続している電気配線を取り外 し、次いでチャックから棒状工具を取り外し 、続いて別に用意した棒状工具をチャックに 取り付け、そしてロータリートランスの電力 受容手段と超音波振動子とを電気配線を用い て改めて電気的に接続するという手間のかか る作業が必要である。

 本発明の課題は、切削もしくは研削用の 状工具に超音波振動を付与することができ そして棒状工具を容易に且つ短時間で交換 ることができる切削もしくは研削装置を提 することにある。

 本発明は、筒状のハウジング、ハウジン の内部に軸受を介して支持されている回転 、回転軸の下端部に着脱可能に接続されて 持されている、前記回転軸との接続部と、 の接続部から下方に延びる、下端に棒状工 の保持手段を持つ工具保持部とからなる工 ホルダ、前記工具保持手段に保持された切 もしくは研削用の棒状工具、工具ホルダの 具保持部もしくは棒状工具に備えられた超 波振動子、および超音波振動子に電気的に 続されている電源からなり、上記の超音波 動子と電源との電気的な接続が、上記ハウ ングの内周面もしくは下端部に備えられ、 源に電気的に接続している環状の電力供給 段と、この電力供給手段と対向する位置に 、上記工具ホルダの工具保持部の外周面に えられ、超音波振動子に電気的に接続して る環状の電力受容手段とからなるロータリ トランスを介してなされている切削もしく 研削装置にある。

 本発明はまた、回転軸との接続部と、こ 接続部から下方に延びる、下端に棒状工具 保持手段を持つ工具保持部とからなる工具 ルダ、工具ホルダの工具保持部に備えられ 超音波振動子、および上記工具ホルダの工 保持部の外周面に備えられ、前記の超音波 動子に電気的に接続している、ロータリー ランスの環状の電力受容手段からなる工具 持装置にもある。

 本発明の切削もしくは研削装置は、超音 振動子に電気的エネルギーを付与するロー リートランスの電力受容手段が、回転軸の 端部に着脱可能に接続された工具ホルダに えられている。このため、本発明の切削も くは研削装置は、切削もしくは研削用の棒 工具に超音波振動を付与することができ、 して前記のロータリートランスの電力受容 段と超音波振動子とを電気的に接続してい 電気配線を取り外すことなく、棒状工具を 具ホルダと共に容易に且つ極めて短時間で 転軸から取り外して交換することができる

 本発明の切削もしくは研削装置は、マシ ングセンタ、ボール盤、あるいはフライス などの公知の機械加工装置が備えるハウジ グ、軸受、回転軸、そして工具ホルダを利 して極めて容易に構成することができる。

 次に、本発明の切削もしくは研削装置を 付の図面を用いて説明する。

 図1は、本発明の切削もしくは研削装置の 構成例を示す断面図である。そして図2は、 1の切削もしくは研削装置10が備える工具保 装置(本発明の工具保持装置)20の斜視図であ 。

 切削もしくは研削装置10は、筒状のハウ ング11、ハウジング11の内部に軸受12を介し 支持されている回転軸13、回転軸13の下端部 着脱可能に接続されて支持されている、前 回転軸との接続部14と、接続部14から下方に 延びる、下端に棒状工具の保持手段15aを持つ 工具保持部15とからなる工具ホルダ16、工具 持手段15aに保持された切削もしくは研削用 棒状工具17、工具ホルダ16の工具保持部15に えられた超音波振動子18、および超音波振動 子18に電気的に接続されている電源19から構 されている。そして、切削もしくは研削装 10において、上記の超音波振動子18と電源19 の電気的な接続は、ハウジング11の内周面に 備えられ、電源19に電気的に接続している環 の電力供給手段21aと、電力供給手段21aと対 する位置にて、工具ホルダ16の工具保持部15 の外周面に備えられ、超音波振動子18に電気 に接続している環状の電力受容手段21bとか なるロータリートランス21を介してなされ いる。

 図1に示す切削もしくは研削装置10のハウ ング11、軸受12及び回転軸13としては、公知 マシニングセンタが備えるハウジング、軸 及び回転軸が用いられている。マシニング ンタの構成は周知であるため、それらの詳 な説明は省略する。また、本発明の切削も くは研削装置は、ボール盤やフライス盤に 表される、切削もしくは研削用の棒状工具 回転させる公知の機械加工装置のハウジン 、軸受及び回転軸を用いて構成することも きる。

 回転軸13は、その上部(図示は略する)が回 転駆動装置に接続されており、この回転駆動 装置の作動により、通常、数百回転/分~数十 回転/分の範囲内の速度にて回転駆動される 。

 回転軸13の下端部には、工具ホルダ16の接 続部14と嵌め合いとなる凹部13aが形成されて る。工具ホルダ16の接続部14には、プルスタ ッド14aが備えられている。このプルスタッド 14aを回転軸13の内部に配設された引き具13bで き上げることにより、工具ホルダ16が回転 13の下端部に着脱可能に接続されて支持され る。工具ホルダ16は、ドリルチャックやコレ トチャックなどの公知の工具保持手段を介 て回転軸13の下端部に着脱可能に接続され いてもよい。

 回転軸13は、軸受12を介してハウジング11 内部に支持されている。図1に示す軸受12と ては、球軸受が用いられている。球軸受に えて、空気軸受などの公知の軸受を用いる とができる。

 なお、ハウジング11、軸受12及び回転軸13 、垂直方向以外の方向(例、水平方向)に沿 て配置されていてもよい。この場合、前記 「回転軸の下端部」とは、回転軸の先端部 、また「下方」とは、前記回転軸の先端部 ら回転軸に沿って工具ホルダの側に向かう 向を意味する。

 工具ホルダ16は、回転軸との接続部14と、 この接続部14から下方に延びる、下端に棒状 具の保持手段15aを持つ工具保持部15とから 成されている。工具ホルダ16は、例えば、鋼 に代表される金属材料から形成される。なお 、前記の回転軸との接続部14とは、工具ホル 16の軸方向の回転軸13と接触している部分、 および回転軸13の内部に収容されている部分 意味する。そして工具保持部15とは、工具 ルダ16の回転軸との接続部14よりも下方の部 を意味する。

 回転軸との接続部14は、例えば、前記回 軸13の凹部13aと嵌め合いとなるテーパ状の形 状に設定されている。接続部14は、回転軸と 接続方法に応じた任意の形状に設定するこ ができる。但し、工具ホルダ16は、前記接 部14を介して回転軸13の下端部に着脱可能に 続されている必要がある。

 工具保持部15の周囲には、工具ホルダを り扱うマニピュレータが工具ホルダ16を把持 する際に用いられるフランジ22a、22b及び溝22c が形成されている。

 工具保持部15の下端には、工具保持手段15 aとして筒体が備えられている。この筒体の 部には、切削もしくは研削用の棒状工具が 嵌めにより固定される。工具保持手段15aと て用いる筒体については、後に詳しく説明 る。なお、工具保持手段としては、前記の 体に代えて、ドリルチャックやコレットチ ックなどの公知の切削もしくは研削装置が える工具保持手段を用いることもできる。

 工具保持手段15aには、切削もしくは研削 の棒状工具17が備えられている。棒状工具17 としては、ドリル、エンドミル、あるいは軸 付き砥石などの公知の棒状工具が用いられる 。

 そして、図1に示す切削もしくは研削装置 10では、超音波振動子18が工具ホルダ16の工具 保持部15に備えられている。

 超音波振動子としては、公知の電歪振動 や磁歪振動子を用いることができる。電歪 動子の例としては、圧電振動子、および圧 振動子を一対の金属部材でボルト締めした 成のボルト締めランジュバン型超音波振動 が挙げられる。磁歪振動子の例としては、 属磁歪振動子、およびフェライト振動子が げられる。超音波振動子としては、その構 が簡単であることから、電歪振動子を用い ことが好ましい。

 図1に示す超音波振動子18としては、例え 、環状の圧電セラミック板23aの上下の表面 環状の電極板24a、24bが配置された構成の圧 振動子25aと、環状の圧電セラミック板23bの 下の表面に環状の電極板24b、24cが配置され 構成の圧電振動子25bとが、圧電振動子25a、2 5bの中央の孔を通るボルト27aを備える上側金 部材27と、上側金属部材27のボルト27aに嵌め 合わされた下側金属部材28とにより締め付け れた構成のボルト締めランジュバン型超音 振動子が用いられている。超音波振動子18 、例えば、工具ホルダ16の中央に備えられた 孔16aの内部に焼嵌めにより固定され、前記工 具保持部15の一部を構成している。なお、前 の電極板24bは、圧電振動子25a、25bの各々の 極板として共有されている。

 圧電セラミック板23a、23bの各々は、ジル ン酸チタン酸鉛系の圧電セラミック材料に 表される公知の圧電セラミック材料から形 される。圧電セラミック板23a、23bは、例え 、各々厚み方向に分極処理され、そして各 の分極処理の方向が互いに逆向きとなるよ に配置される。電極板24a、24b、24cの各々は 例えば、リン青銅などの金属材料から形成 れる。そして上側金属部材27及び下側金属 材28の各々は、例えば、鋼に代表される金属 材料から形成される。

 圧電振動子25a、25bは、電極板24a(および電 極板24aにボルト27aを介して電気的に接続され た電極板24c)と電極板24bとの間に交流電圧が 加されると、それぞれ厚み方向に超音波振 する。その結果、超音波振動子(ボルト締め ンジュバン型超音波振動子)18は、その長さ 向に超音波振動する。

 超音波振動子18には、電源19が接続されて いる。電源19としては、公知の交流電源、例 ば、超音波発振器が用いられる。

 そして、本発明の切削もしくは研削装置1 0では、上記の超音波振動子18と電源19との電 的な接続が、ハウジング11の内周面に備え れ、電源19に電気的に接続している環状の電 力供給手段21aと、電力供給手段21aと対向する 位置にて、工具ホルダ16の工具保持部15の外 面に備えられ、超音波振動子18に電気的に接 続している環状の電力受容手段21bとからなる ロータリートランス21を介してなされる。

 ロータリートランス21は、加工対象物を 削もしくは研削する際に回転軸13及び工具ホ ルダ16と共に回転する超音波振動子18に、電 19の電気的エネルギーを付与するために用い られる。

 ロータリートランス21は、電力供給手段21 aと電力受容手段21bとが互いに間隔をあけて 向配置された構成を有している。この電力 給手段21a及び電力受容手段21bは、それぞれ 状の形状に設定されている。

 電力供給手段21aは、環状のステータコア3 1a及びステータコイル32aから構成され、そし 電力受容手段21bは、環状のロータコア31b及 ロータコイル32bから構成されている。そし ステータコア31a及びロータコア31bの各々は フェライトなどの磁性材料から形成され、 の周方向に沿って環状の溝が形成されてい 。ステータコイル32a及びロータコイル32bの 々は、ステータコア31a及びロータコア31bの 々に形成された環状の溝の長さ方向(周方向 )に沿って導線がコイル状に巻かれた構成を している。

 電力供給手段21aのステータコイル32aには 電気配線33a、33bを介して電源19が電気的に 続され、そして電力受容手段21bのロータコ ル32bには、電気配線34a、34bを介して超音波 動子18が電気的に接続されている。このよう に、超音波振動子18と電源19とは、ロータリ トランス21を介して互いに電気的に接続され ている。

 ロータリートランス21のステータコイル32 aとロータコイル32bとは互いに近接して配置 れているため、電源19にて発生した電気的エ ネルギーをステータコイル32aに付与すること により両者のコイルが互いに磁気的に結合さ れる。このため、上記のステータコイル32aに 付与された電気的エネルギーは、ロータコイ ル32b(すなわち電力受容手段21b)が工具ホルダ1 6と共に回転している場合であってもロータ イル32bに伝達する。従って、電源19にて発生 した電気的エネルギーを、切削もしくは研削 の際に棒状工具17と共に回転する超音波振動 18に付与することができる。これにより、 音波振動子18にて超音波振動が発生する。こ の超音波振動は、工具保持手段15aを介して棒 状工具17に伝わり、棒状工具17を超音波振動 せる。

 そして、ロータリートランス21の電力供 手段21aは、ハウジング11の内周面(もしくは 端部)に、例えば、接着剤やボルト(図示は略 する)を用いて固定され、そして電力受容手 21bは、電力供給手段21aと対向する位置にて 工具ホルダ16の工具保持部15の外周面に、例 ば、工具保持部15の外周面に形成されたね 部に嵌め合わされた円環状のナット29を用い て固定されている。

 このため、切削もしくは研削装置10では 例えば、使用により摩耗した棒状工具17を工 具ホルダ16と共に回転軸13の下端部から取り し、これを別の棒状工具が保持された工具 ルダと簡単に交換することができる。そし 、棒状工具17を工具ホルダ16と共に交換する に、ロータリートランス21の電力受容手段21 bと超音波振動子18とを電気的に接続している 電気配線34a、34bを取り外す必要はないため、 棒状工具17を容易に且つ極めて短時間で交換 ることができる。

 そして、本発明の切削もしくは研削装置 、マシニングセンタ、ボール盤、あるいは ライス盤などの公知の機械加工装置が備え ハウジング、軸受、回転軸、そして工具ホ ダを利用して極めて容易に構成することが きる。

 例えば、公知のマシニングセンタのハウ ングにロータリートランスの電力供給手段 固定して、この電力供給手段に電源を接続 、その一方で、前記マシニングセンタに用 られる工具ホルダに超音波振動子を付設し 、工具ホルダの工具保持部の外周面にロー リートランスの電力受容手段を固定し、そ て電力受容手段を超音波振動子に電気的に 続することにより、本発明の切削もしくは 削装置を簡単に構成することができる。

 このように、マシニングセンタに代表さ る公知の機械加工装置に、超音波振動子や ータリートランス等を追加することにより 超音波振動を利用した加工対象物の切削も くは研削が直ちに可能になる。特に、マシ ングセンタは、様々な棒状工具を工具ホル と共に頻繁に交換しながら加工対象物の機 加工を行なうことが多い。前記のようにマ ニングセンタを利用して構成された本発明 切削もしくは研削装置は、棒状工具及び工 ホルダを、超音波振動子と電力受容手段と 電気的接続を取り外すことなく、容易に且 短時間で交換可能な極めて実用的な装置で る。

 なお、図1及び図2に示す工具保持装置(本 明の工具保持装置)20は、回転軸との接続部1 4と、接続部14から下方に延びる、下端に棒状 工具の保持手段15aを持つ工具保持部15とから る工具ホルダ16、工具ホルダ16の工具保持部 15に備えられた超音波振動子18、および工具 ルダ16の工具保持部15の外周面に備えられ、 記の超音波振動子18に電気的に接続してい 、ロータリートランスの環状の電力受容手 21bから構成されている。

 このような工具保持装置20の複数個を用 しておき、切削もしくは研削装置で次に使 する棒状工具を予め工具保持手段15aに保持 せておくことにより、棒状工具17及び工具ホ ルダ16の極めて短時間での交換が可能になる

 次に、図1の切削もしくは研削装置10を用 て加工対象物を切削もしくは研削する手順 ついて説明する。

 先ず、回転軸13をモータ(図示は略する)に より回転駆動して、回転軸13に接続された工 ホルダ16、および切削もしくは研削用の棒 工具17を回転させる。次に、電源19にて、例 ば、周波数が36kHzで、電圧が90V(ピークピー 値)の交流電圧を発生させ、この交流電圧を ロータリートランス21を介して、棒状工具と に回転している超音波振動子18に付与する この交流電圧の付与により、超音波振動子18 にて、振動子18の長さ方向(上下方向)に振動 る超音波振動が発生する。この超音波振動 、工具保持手段15aを介して棒状工具17に伝わ り、これにより棒状工具17の先端は約15μm程 の振幅にて長さ方向に超音波振動する。こ 超音波振動する棒状工具の先端と加工対象 とを両者の何れか(もしくは双方)を移動させ て接触させることにより、加工対象物を効率 良く切削もしくは研削することができる。

 このように、超音波振動を棒状工具に付 することにより、加工対象物と棒状工具と 摩擦抵抗が小さくなり、この摩擦による加 対象物の発熱が抑制され、そして発熱によ 加工対象物の熱膨張や熱歪みの発生が抑制 れるため、加工対象物を高い精度で切削も くは研削することができる。このように、 工対象物を超音波振動する棒状工具を用い 切削もしくは研削する方法は、前述のよう 、既に知られている。

 本発明の切削もしくは研削装置において 超音波振動子は、工具ホルダの工具保持部 備えられていてもよいし、あるいは棒状工 に備えられていてもよい。しかしながら、 音波振動子が棒状工具に備えられていると 回転軸から取り外された工具ホルダから棒 工具を取り外す際に、工具ホルダに備えら たロータリートランスの電力受容手段と、 状工具に備えられた超音波振動子とを接続 ている電気配線を取り外す必要がある。従 て、超音波振動子は、工具ホルダの工具保 部に備えられていることが好ましい。

 また、図1に示すように、本発明において は、工具保持手段15aが筒体から構成され、そ して前記筒体の内部に棒状工具17が焼嵌めに り固定されて保持されていることが好まし 。この工具保持手段15aを構成する筒体を、 導加熱装置が備える加熱用のコイルの内部 挿入し、次いで誘導加熱装置を作動させて 磁誘導により加熱することにより、筒体は 膨張して内径が拡大する。そして、加熱さ た筒体の内部に棒状工具17を挿入し、そし 冷却(放冷を含む)することにより、棒状工具 17が筒体の内部に強固に固定されて保持され 。

 このように、工具保持手段として筒体を いると、ドリルチャックやコレットチャッ を用いる場合と比較して、工具保持手段お び棒状工具の構成が極めて簡単になる。こ ため、超音波振動子で発生した超音波振動 より、筒体及び棒状工具に、ほぼ筒体及び 状工具のみが振動するモードの超音波振動 励起することができる。このような超音波 動が励起されると、工具ホルダの筒体より 上方側、回転軸、そして軸受への超音波振 の伝達を抑制することができる。このため 前記超音波振動の付与によって回転軸によ 工具ホルダの支持が不十分になったり、あ いは軸受が故障したりすることを防止する とができる。

 また、工具保持手段として筒体を用いる 、ドリルチャックやコレットチャックと比 して、工具保持手段の形状、すなわち筒体 長さや周壁の厚みを変更することが容易で り、そして筒体及び棒状工具に励起される 音波振動の解析(代表例、有限要素法による 解析)も容易である。このような利点を生か て、筒体の長さや周壁の厚みを、可能な限 筒体及び棒状工具にのみ超音波振動が励起 れるように容易に調節することができる。

 更に、本発明においては、超音波振動子 ボルト締めランジュバン型超音波振動子で ることが好ましい。ボルト締めランジュバ 型超音波振動子は、圧電振動子と比較して 大きな振幅の超音波振動を発生することが きるからである。

 また、ボルト締めランジュバン型超音波 動子を用いると、工具保持手段として用い 筒体が加熱され、この熱が圧電振動子に伝 した場合であっても、圧電振動子が一対の 属部材により締め付けられているため、熱 張による圧電振動子の破損(クラックの発生 )を防止することができる。すなわち、工具 ルダが圧電振動子と、棒状工具が焼嵌めに り固定される筒体との双方を備える場合に 、ボルト締めランジュバン型超音波振動子 用いることが特に好ましい。

 図3は、本発明の切削もしくは研削装置の 別の構成例を示す断面図である。

 図3の切削もしくは研削装置30の構成は、 音波振動子(ボルト締めランジュバン型超音 波振動子)38及び工具保持手段15aが、超音波振 動子38の駆動により振動子38、工具保持手段15 a及び棒状工具17に励起される超音波振動の節 となる位置にて、工具ホルダ36の工具保持部3 5に支持されていること以外は図1の切削もし は研削装置10と同様である。

 切削もしくは研削装置30は、超音波振動 38及び工具保持手段15aが、超音波振動子38の 動により振動子38、工具保持手段15a及び棒 工具17に励起される超音波振動の節となる位 置にて、工具ホルダ36の工具保持部35に支持 れているため、超音波振動子38、工具保持手 段15a及び棒状工具17に励起される超音波振動 、工具ホルダ36の回転軸との接続部14、回転 軸13、そして軸受12に極めて伝達し難い。こ ため、前記超音波振動の付与によって回転 13による工具ホルダ36の支持が不十分になっ り、あるいは軸受12が故障したりすること 効果的に防止することができる。

 なお、前記の超音波振動子の節の位置は 超音波振動子38、工具保持手段15a及び棒状 具17に励起される超音波振動を、例えば、有 限要素法で解析することにより定めることが できる。前記の超音波振動の節の位置は、概 ね、超音波振動子38、工具保持手段15a、およ 棒状工具17の重心の位置になる。

 また、図3に示すように、超音波振動子38 下方には、工具保持部35の周縁にねじ込み 定された円形の支持板15bを介して工具保持 段15aが備えられている。このため、棒状工 17の交換の際に加熱される工具保持手段15aの 放射熱は、支持板15bによって遮蔽され、圧電 振動子25a、25bに付与されることがない。この ため、圧電振動子25a、25bの熱膨張による破損 を更に効果的に抑制することができる。

 図4は、本発明の切削もしくは研削装置の 更に別の構成例を示す断面図である。なお、 図4においては、切削もしくは研削装置40のハ ウジング、軸受、回転軸、ロータリートラン スの電力供給手段、電力供給手段に電気的に 接続されている電源、および工具ホルダ46の ルスタッドの記載は省略してある。

 図4の切削もしくは研削装置40の構成は、 音波振動子48として用いる筒状の圧電振動 が棒状工具17の上部(工具保持手段45aによる 持部よりも上方の部位)に固定され、そして 具保持手段45aとして用いるコレットチャッ が、前記の超音波振動子48が固定された棒 工具17を、超音波振動子48の駆動により振動 48及び棒状工具17に励起される超音波振動の 節となる位置にて保持していること以外は、 図3の切削もしくは研削装置30と同様である。

 切削もしくは研削装置40は、工具保持手 45aが、超音波振動子48が固定された棒状工具 17を、超音波振動子48の駆動により振動子48及 び棒状工具17に励起される超音波振動の節と る位置にて保持しているため、超音波振動 48及び棒状工具17に励起される超音波振動が 、工具ホルダ46の工具保持部45及び接続部14、 回転軸、そして軸受に極めて伝達し難い。こ のため、前記超音波振動の付与によって回転 軸による工具ホルダ46の支持が不十分になっ り、あるいは軸受が故障したりすることを 果的に防止することができる。

 なお、前記の超音波振動子48として用い 筒状の圧電振動子は、圧電セラミック材料 ら形成された筒状の圧電体の内周面及び外 面の各々に電極層が付設された構成を有し いる。前記の筒状の圧電体はその直径方向 分極処理されている。そして、ロータリー ランスの電力受容手段21bと、筒状の圧電振 子とは、電気配線44a、44bを介して互いに電 的に接続されている。なお、電気配線44aは 棒状工具17を介して、筒状の圧電振動子の内 周側の電極層に電気的に接続されている。そ して、筒状の圧電振動子は、前記の両者の電 極層の間に交流電圧を付与することにより、 筒体の長さ方向に振動する超音波振動を発生 する。

 図5は、本発明の切削もしくは研削装置の 更に別の構成例を示す断面図である。なお、 図5においては、切削もしくは研削装置50のハ ウジング、軸受、回転軸、ロータリートラン スの電力供給手段、電力供給手段に電気的に 接続されている電源、および工具ホルダ46の ルスタッドの記載は省略してある。

 図5の切削もしくは研削装置50の構成は、 音波振動子48として用いる筒状の圧電振動 が棒状工具17の下部に固定されていること以 外は、図4の切削もしくは研削装置40と同様で ある。

 図5の切削もしくは研削装置50は、超音波 動子48が、棒状工具17の下部(工具保持手段45 aによる保持部よりも下方の部位)に固定され いるため、図4の切削もしくは研削装置40と 較して、工具ホルダ46から棒状工具17を取り 外す際に、ロータリートランスの電力受容手 段21bと超音波振動子48とを電気的に接続して る電気配線44a、44bの取り外しが容易である

 電気配線44a、44bの各々は、工具保持手段4 5aよりも下方に延びる部位に、公知の電気配 用のコネクタを備えていてもよい。コネク を用いると、電気配線44a、44bの取り外し、 るいは取り付けの作業が容易になる。

本発明の切削もしくは研削装置の構成 を示す断面図である。 図1に示す切削もしくは研削装置10が備 る工具保持装置20の斜視図である。 本発明の切削もしくは研削装置の別の 成例を示す断面図である。 本発明の切削もしくは研削装置の更に の構成例を説明する図である。 本発明の切削もしくは研削装置の更に の構成例を説明する図である。

符号の説明

10、30、40、50切削もしくは研削装置
11 ハウジング
12 軸受
13 回転軸
13a 凹部
13b 引き具
14 回転軸との接続部
14a プルスタッド
15 工具保持部
15a 工具保持手段
15b 支持板
16 工具ホルダ
16a 孔
17 切削もしくは研削用の棒状工具
18 超音波振動子
19 電源
20 工具保持装置
21 ロータリートランス
21a 電力供給手段
21b 電力受容手段
22a、22b フランジ
22c 溝
23a、23b 圧電セラミック板
24a、24b、24c 電極板
25a、25b 圧電振動子
27 上側金属部材
27a ボルト
28 下側金属部材
29 ナット
31a ステータコア
31b ロータコア
32a ステータコイル
32b ロータコイル
33a、33b 電気配線
34a、34b 電気配線
35 工具保持部
36 工具ホルダ
38 超音波振動子
44a、44b 電気配線
45 工具保持部
45a 工具保持手段
46 工具ホルダ
48 超音波振動子
                                                                          




 
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