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Title:
DC-DC CONVERTER AND SEMICONDUCTOR INTEGRATED CIRCUIT FOR CONTROLLING POWER SUPPLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078271
Kind Code:
A1
Abstract:
A control technology which eliminates the need for changing the switching frequency even under light load where the on-time of a drive switching element becomes shorter than a minimum on-time dependent on the characteristics of the circuit in a synchronous rectification switching regulator. The synchronous rectification switching regulator comprises a drive switching element (SW1) for storing energy in a coil by applying a DC input voltage from a DC power supply to an inductor (coil) and permitting a current to flow, and a rectification switching element (SW2) for rectifying the current of the inductor during an energy discharge period where the drive switching element is turned off. The timing for turning off the rectification switching element under light load is delayed so as to store energy in the inductor from the output, and the on-time is controlled to become longer as the load becomes lighter by the output from an error amplifier.

Inventors:
NAKASHIMA HEISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071846
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUMI ELECTRIC CO LTD (JP)
NAKASHIMA HEISUKE (JP)
International Classes:
H02M3/155
Domestic Patent References:
WO2006087850A12006-08-24
Foreign References:
JP2006014482A2006-01-12
JP2006333636A2006-12-07
Attorney, Agent or Firm:
ARAFUNE, Hiroshi et al. (5F. Nikko Kagurazaka Bldg.,18, Iwatocho, Shinjuku-ku, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 直流電源から供給される直流入力電圧をインダクタに印加して電流を流して前記インダクタにエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチング素子と、該駆動用スイッチング素子がオフされているエネルギー放出期間に前記インダクタの電流を整流する整流用スイッチング素子とを備えた同期整流型のDC-DCコンバータであって、
 前記駆動用スイッチング素子の制御信号によるオン時間が予め決められている最小オン時間よりも短くてよいような軽負荷時に、整流用スイッチング素子をオフさせるタイミングを前記DC-DCコンバータの出力からインダクタにエネルギーを蓄積させるように遅くして、前記整流用スイッチング素子のオン時間を、負荷が軽くなるほど長くなるように制御することを特徴とするDC-DCコンバータ。
 電圧変換用のインダクタと、前記インダクタに流す電流を制御する駆動用スイッチング素子と、前記駆動用スイッチング素子と相補的にオン、オフされる整流用スイッチング素子と、前記駆動用スイッチング素子および前記整流用スイッチング素子の制御信号を生成するスイッチング制御回路とを備えたDC-DCコンバータであって、
 前記スイッチング制御回路は、出力側からのフィードバック電圧と参照電圧との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプと、前記誤差アンプの出力を受けPWM制御で前記駆動用スイッチング素子および前記整流用スイッチング素子を制御するPWM制御パルスを生成するPWM制御パルス生成回路と、前記駆動用スイッチング素子の最小オン時間に相当するパルス幅を有する最小オン時間パルスを生成する最小オン時間パルス生成回路と、前記PWM制御パルスが前記最小オン時間パルスのパルス幅よりも狭くなるような軽負荷時に前記整流用スイッチング素子の制御信号による前記整流用スイッチング素子のオン状態からオフ状態への切り換わりタイミングを前記誤差アンプの出力に応じて遅らせるオフタイミング遅延回路と、を備えることを特徴とするDC-DCコンバータ。
 前記スイッチング制御回路は、前記インダクタに前記駆動用スイッチング素子のオン時とは逆の方向の電流が流れることを検出する逆流検出回路を備え、該逆流検出回路が逆方向の電流を検出したことに基いて前記オフタイミング遅延回路もしくはその出力を有効化するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のDC-DCコンバータ。
 所定の周波数の三角波を生成する波形生成回路を備え、前記PWM制御パルス生成回路は前記波形生成回路により生成された第1の三角波と前記誤差アンプの出力とを比較してPWM制御パルスを生成するPWMコンパレータを含んでなり、前記オフタイミング遅延回路は前記波形生成回路により生成された前記第1の三角波と上下対称な第2の三角波と前記誤差アンプの出力とを比較してオフタイミングを有する信号を生成する第2のコンパレータを含んでなることを特徴とする請求項2または3に記載のDC-DCコンバータ。
 所定の周波数の三角波を生成する波形生成回路を備え、
 前記PWM制御パルス生成回路は、前記波形生成回路により生成された三角波と前記誤差アンプの出力とを比較してPWM制御パルスを生成するPWMコンパレータを含んでなり、
 前記オフタイミング遅延回路は、前記誤差アンプの出力に応じた電流を流す電流源と該電流源により充電される容量素子とを有し前記最小オン時間パルス生成回路により生成された最小オン時間パルスをリセット信号とするタイマ回路および該タイマ回路の出力電位と所定の参照電圧とを比較してオフタイミングを有する信号を生成する第2のコンパレータを含んでなることを特徴とする請求項2または3に記載のDC-DCコンバータ。
 前記駆動用スイッチング素子は入力直流電圧が印加される直流電圧入力端子と前記インダクタの一方の端子との間に接続され、前記整流用スイッチング素子は前記インダクタの一方の端子と接地点との間に接続され、前記インダクタの他方の端子と接地点との間に平滑容量が接続され、前記入力直流電圧を降圧した電圧を出力する請求項2~5に記載のDC-DCコンバータ。
 電圧変換用のインダクタに流す電流を制御する駆動用スイッチング素子の制御信号および前記駆動用スイッチング素子と相補的にオン、オフされる整流用スイッチング素子の制御信号を生成するスイッチング制御回路を有する電源制御用半導体集積回路であって、
 前記スイッチング制御回路は、出力側からのフィードバック電圧と参照電圧との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプと、前記誤差アンプの出力を受けPWM制御で前記駆動用スイッチング素子および前記整流用スイッチング素子を制御するPWM制御パルスを生成するPWM制御パルス生成回路と、前記駆動用スイッチング素子の最小オン時間に相当するパルス幅を有する最小オン時間パルスを生成する最小オン時間パルス生成回路と、前記PWM制御パルスが前記PWM制御パルスのパルス幅よりも狭くなるような軽負荷時に前記整流用スイッチング素子の制御信号による前記整流用スイッチング素子のオン状態からオフ状態への切り換わりタイミングを前記誤差アンプの出力に応じて遅らせるオフタイミング遅延回路と、を備える電源制御用半導体集積回路。
Description:
DC-DCコンバータおよび電源制御 半導体集積回路

 本発明は、直流電圧を変換するDC-DCコン ータおよびその電源制御用半導体集積回路 関し、特に軽負荷時にスイッチング周波数 変化させることなく電力効率を向上させる とができる同期整流型のスイッチング・レ ュレータに適用して有効な技術に関する。

 入力直流電圧を変換して異なる電位の直 電圧を出力する回路としてスイッチング・ ギュレータがある。スイッチング・レギュ ータには、電池などの直流電源から供給さ る直流電源電圧をインダクタ(コイル)に印 して電流を流しコイルにエネルギーを蓄積 せる駆動用スイッチング素子と、該駆動用 イッチング素子がオフされているエネルギ 放出期間にコイルの電流を整流する整流用 イッチング素子を備え、駆動用スイッチン 素子と整流用スイッチング素子と相補的に ン、オフさせることで、ダイオード整流型 スイッチング・レギュレータに比べて電力 率を高めた同期整流型のスイッチング・レ ュレータがある。

 同期整流型のスイッチング・レギュレータ おいては、軽負荷時における電力効率が低 するという問題点があり、かかる問題点を 決するため従来より種々の発明が提案され いる(例えば特許文献1)。また、同様な問題 、トランスを使用した絶縁型のスイッチン ・レギュレータにおいても存在し、かかる 題点を解決するための発明も種々提案され いる(例えば特許文献2)。

特開2000-092824号公報

特開平05-022936号公報

 同期整流型のスイッチング・レギュレー においては、負荷が重い場合は電流連続モ ドでPWM制御を行ない、負荷が軽くなると整 用スイッチング素子に逆方向の電流が流れ 電力効率が下がるのを防止するため、逆方 の電流が流れようとする間は整流用スイッ ング素子をオフにする電流不連続モードでP WM制御を行なう技術がある。図11はかかる制 を適用した場合の各スイッチング素子のオ 、オフタイミングと、インダクタ電流の変 を示したもので、図11Aは負荷が重い場合、 11Bは負荷が軽い場合、図11Cは負荷がさらに い場合を示している。

 電流不連続モードでPWM制御を行なった場 、負荷が軽いほど駆動用スイッチング素子 オン時間が短くなってインダクタ電流が減 ため、スイッチのオン抵抗による損失やイ ダクタでの損失が低減し電力効率が高くな 。負荷がさらに軽くなり駆動用スイッチン 素子のオン時間が回路の特性で決まるよう 最小オン時間よりも短くなると、インダク 電流を減らすことができなくなるため、図1 0Aのようにクロック周波数を下げるPFM制御や 10BのようにクロックをスキップするPDM制御 どが行なわれている。

 このような制御を行なった場合には、図9 Aのように、PFM制御またはPDM制御が行なわれ 軽負荷時におけるスイッチング素子のオン 間が一定のままとなる。その結果、図9Bのよ うに、PFM制御またはPDM制御の期間の平均スイ ッチング周波数が変化(低下)するため、EMIフ ルタの設計が複雑化するなど,ノイズ対策が 難しく、またリップルが大きくなる、可聴領 域まで低下すると異音が出るなどの課題があ る。

 本発明は上記のような課題に着目してな れたもので、その目的とするところは、同 整流型のDC-DCコンバータにおいて、駆動用 イッチング素子のオン時間が回路の特性や 御方式で決まるような最小オン時間よりも くてよいような軽負荷時にも、スイッチン 周波数を変化させないで電力効率を改善で るような制御技術を提供できるようにする とにある。

 本発明は、上記目的を達成するため、直 電源から供給される直流入力電圧をインダ タ(コイル)に印加して電流を流しインダク にエネルギーを蓄積させる駆動用スイッチ グ素子と、該駆動用スイッチング素子がオ されているエネルギー放出期間にインダク の電流を整流する整流用スイッチング素子 備えた同期整流型のDC-DCコンバータにおいて 、前記駆動用スイッチング素子のオン時間が 予め決められている最小オン時間よりも短く てよいような軽負荷時に、整流用スイッチン グ素子をオフさせるタイミングをDC-DCコンバ タの出力からインダクタにエネルギーを蓄 させるように遅くして、整流用スイッチン 素子のオン時間を、負荷が軽くなるほど長 なるように制御するように構成したもので る。

 より具体的には、電圧変換用のインダク と、前記インダクタに流す電流を制御する 動用スイッチング素子と、前記駆動用スイ チング素子と相補的にオン、オフされる整 用スイッチング素子と、前記駆動用スイッ ング素子および前記整流用スイッチング素 の制御信号を生成するスイッチング制御回 とを備えたDC-DCコンバータにおいて、前記 イッチング制御回路は、出力側からのフィ ドバック電圧と参照電圧との電位差に応じ 電圧を出力する誤差アンプと、前記誤差ア プの出力を受けPWM制御で前記駆動用スイッ ング素子および前記整流用スイッチング素 を制御するPWM制御パルスを生成するPWM制御 ルス生成回路と、前記駆動用スイッチング 子の最小オン時間に相当するパルス幅を有 る最小オン時間パルスを生成する最小オン 間パルス生成回路と、前記PWM制御パルスが 記最小オン時間パルスのパルス幅よりも狭 なるような軽負荷時に前記整流用スイッチ グ素子の制御信号による前記整流用スイッ ング素子のオン状態からオフ状態への切り わりタイミングを前記誤差アンプの出力に じて遅らせるオフタイミング遅延回路とを えるように構成したものである。

 ここで、駆動用スイッチング素子の最小 ン時間とは、該スイッチング素子の特性や れをオン、オフ駆動する回路の駆動力によ て決まる狭義の最小オン時間の他、適用す 制御方式における制約から決まる最小オン 間を含む広義の最小オン時間を意味する。

 上記のような構成を有するDC-DCコンバー によれば、軽負荷時にも、スイッチング周 数を変化(低下)させずに電力効率を改善でき るため、スイッチング周波数の変化によるEMI フィルタの設計の複雑化や、リップルが大き くなる、可聴領域まで低下すると異音が出る などの問題を解決することができるようにな る。

 ここで、望ましくは、前記スイッチング 御回路は、前記インダクタに前記駆動用ス ッチング素子のオン時とは逆の方向の電流 流れることを検出する逆流検出回路を備え 該逆流検出回路が逆方向の電流を検出した とに基いて前記オフタイミング遅延回路も くはその出力を有効化するように構成する 電流不連続モードでスイッチング素子の制 を行なうDC-DCコンバータにおいては、逆流 出回路は整流用スイッチング素子のオフタ ミングを検出するのに従来より使用されて るので、逆流検出回路の出力によりオフタ ミング遅延回路を制御することにより、回 の規模を大幅に増加させることなく、所望 機能を有する制御回路を実現することがで る。

 また、所定の周波数の三角波を生成する 形生成回路を備え、前記PWM制御パルス生成 路は前記波形生成回路により生成された第1 の三角波と前記誤差アンプの出力とを比較し てPWM制御パルスを生成するPWMコンパレータを 含んでなり、前記オフタイミング遅延回路は 前記波形生成回路により生成された前記第1 三角波と上下対称な第2の三角波と前記誤差 ンプの出力とを比較してオフタイミングを する信号を生成する第2のコンパレータを含 んでなるように構成する。PWM制御方式のDC-DC ンバータにおいては、三角波を生成する波 生成回路は一般的に使用されているので、 の波形生成回路を利用してオフタイミング 延回路に必要な第2の三角波を生成するよう に構成することにより、回路の規模を大幅に 増加させることなく、所望の機能を有する制 御回路を実現することができる。

 さらに、前記オフタイミング遅延回路は 前記誤差アンプの出力に応じた電流を流す 流源と該電流源により充電される容量素子 を有し前記最小オン時間パルス生成回路に り生成された最小オン時間パルスをリセッ 信号とするタイマ回路および該タイマ回路 出力電位と所定の参照電圧とを比較してオ タイミングを有する信号を生成する第2のコ ンパレータを含んでなるように構成しても良 い。これにより、出力電圧に応じてより正確 に整流用スイッチング素子のオフタイミング を決定できるようになる。

 本発明に従うと、同期整流型のDC-DCコン ータにおいて、駆動用スイッチング素子の ン時間が回路の特性や制御方式で決まるよ な最小オン時間よりも短くてよいような軽 荷時にも、スイッチング周波数を変化させ いで電力効率を改善でき、それによって、 イッチング周波数の変化によるEMIフィルタ 設計の複雑化や、リップルが大きくなる、 聴領域まで低下すると異音が出るなどの問 を解決できるという効果がある。

本発明を適用したスイッチング・レギ レータの第1実施形態を示す回路構成図であ る。 本発明を適用したスイッチング・レギ レータの第2実施形態を示す回路構成図であ る。 第1実施形態のスイッチング・レギュ ータの負荷が少し小さい場合の各部の信号 電位の変化の様子を示すタイミングチャー である。 第1実施形態のスイッチング・レギュ ータの負荷が極端に小さい場合の各部の信 や電位の変化の様子を示すタイミングチャ トである。 図3Bの一部を拡大して示すタイミング ャートである。 第2実施形態のスイッチング・レギュ ータの負荷が少し小さい場合の各部の信号 電位の変化の様子を示すタイミングチャー である。 第2実施形態のスイッチング・レギュ ータの負荷が極端に小さい場合の各部の信 や電位の変化の様子を示すタイミングチャ トである。 本発明を適用して有効な昇圧型のレギ レータの一例を示す回路構成図である。 本発明を適用して有効な負電圧型のレ ュレータの一例を示す回路構成図である。 本発明を適用したレギュレータにおけ る負荷の大きさとスイッチング素子のオン時 間との関係を示すグラフである。 本発明を適用したレギュレータにおけ る負荷の大きさと平均スイッチング周波数と の関係を示すグラフである。 従来のレギュレータにおける負荷の大 きさとスイッチング素子のオン時間との関係 を示すグラフである。 従来のレギュレータにおける負荷の大 きさと平均スイッチング周波数との関係を示 すグラフである。 軽負荷時にPFM制御を行なった場合の 号およびコイル電流の変化の様子を示すタ ミングチャートである。 軽負荷時にPDM制御を行なった場合の ン、オフ制御信号およびコイル電流の変化 様子を示すタイミングチャートである。 従来のスイッチング・レギュレータ おいて、負荷を大としたときのオン、オフ 御信号およびコイルの電流の変化の様子を すタイミングチャートである。 従来のスイッチング・レギュレータ おいて、負荷を中としたときのオン、オフ 御信号およびコイルの電流の変化の様子を すタイミングチャートである。 従来のスイッチング・レギュレータ おいて、負荷を小としたときのオン、オフ 御信号およびコイルの電流の変化の様子を すタイミングチャートである。

符号の説明

 10 負荷
 20 スイッチング制御回路
 21 誤差アンプ
 22 波形生成回路
 23 PWMコンパレータ
 24 逆流検出用コンパレータ
 25 コンパレータ
 26 タイマ回路
 L1 コイル(インダクタ)
 C1 平滑容量
 SW1 コイル駆動用スイッチトランジスタ(駆 用スイッチング素子)
 SW2 同期整流用スイッチトランジスタ(整流 スイッチング素子)
 DRV1,DRV2 ドライバ

 以下、本発明の好適な実施の形態を図面 基づいて説明する。

 図1は、本発明を適用した降圧型のスイッ チング・レギュレータの第1の実施形態を示 。

 この実施形態のスイッチング・レギュレ タは、インダクタとしてのコイルL1、直流 力電圧Vinが印加される電圧入力端子INと上記 コイルL1の一方の端子との間に接続されコイ L1に向かって駆動電流を流し込むNチャネルM OSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)か なる駆動用スイッチトランジスタSW1、Nチャ ルMOSFETからなる整流用スイッチトランジス SW2、これらのスイッチトランジスタSW1,SW2を オン、オフ制御するスイッチング制御回路20 上記コイルL1の他方の端子と接地点との間 接続された平滑用コンデンサC1を備える。符 号10で示されているのは、負荷となる回路も くは装置である。

 この実施形態のスイッチング・レギュレ タにおいては、トランジスタSW1とSW2を相補 にオン、オフさせるようなPWM駆動パルスが イッチング制御回路20により生成されるよ になっており、定常状態では、駆動用トラ ジスタSW1がオンされるとコイルL1に直流入力 電圧Vinが印加されて出力端子へ向かう電流が 流されて平滑用コンデンサC1が充電され、駆 用トランジスタSW1がオフされると代わって 流用トランジスタSW2がオンされ、このオン れたトランジスタSW2を通してコイルL1に電 が流される。そして、SW1の制御端子(ゲート 子)に入力される駆動パルスのパルス幅が出 力電圧に応じて制御されることで、直流入力 電圧Vinよりも低い直流出力電圧Voutが発生さ る。

 スイッチング制御回路20は、出力電圧Vout 反転入力端子に入力され非反転入力端子に 照電圧Vref1が印加された誤差アンプ21と、発 振回路などからなり所定の周波数の鋸波(三 波)や駆動用トランジスタSW1の最小オン時間 相当するパルス幅を有するパルス信号Pminを 生成する波形生成回路22と、上記誤差アンプ2 1の出力Verrorと波形生成回路22から供給される 鋸波TW1とを入力としそれらの電位差に応じた パルス幅を有し前記トランジスタSW1,SW2のゲ ト端子に印加されるPWM駆動パルスPpwmを生成 るPWMコンパレータ23が設けられている。

 PWMコンパレータ23は、出力電圧Voutが下が とトランジスタSW1をオン、オフさせるPWM駆 パルスPpwmのパルス幅を広げ、逆に出力電圧 Voutが上がるとPWM駆動パルスPpwmのパルス幅を めるように動作する。つまり、出力電圧Vout のレベルに応じてPWM駆動パルスPpwmのデュー ィ比が変化し、出力電圧Voutが下がるとトラ ジスタSW1のオン時間を長くし、出力電圧Vout が上がるとトランジスタSW1のオン時間を短く する。このようにして、図1のスイッチング 御回路20はPWM方式で出力電圧Voutを一定に保 フィードバック制御を行なう。

 さらに、制御回路20には、前記整流用ト ンジスタSW2のドレイン電圧およびソース電 を入力としそれらの電位差に基づいて逆方 の電流が流れているか判定する逆流検出用 ンパレータ24と、上記誤差アンプ21の出力Verr orと波形生成回路22から供給される鋸波TW2と 入力とするコンパレータ25が設けられている 。コンパレータ25に入力される鋸波TW2とPWMコ パレータ23に入力される鋸波TW1とは、図3A,3B に示されているように上下対称な波形とされ る。

 また、制御回路20には、PWMコンパレータ23 から出力されるPWM駆動パルスPpwmと波形生成 路22から出力されるパルス信号Pminを入力と るORゲート回路G1と、該ORゲート回路G1の出力 を受けて駆動用トランジスタSW1のゲート駆動 信号(スイッチ制御信号S1)を生成するドライ 回路DRV1と、コンパレータ25の出力と逆流検 用コンパレータ24の出力を入力とするANDゲー ト回路G2と、ANDゲート回路G2の出力とORゲート 回路G1の出力を入力とするNORゲート回路G3と 該NORゲート回路G3の出力を受けて整流用トラ ンジスタSW2のゲート駆動信号(スイッチ制御 号S2)を生成するドライバ回路DRV2が設けられ いる。

 スイッチング・レギュレータを構成する 子のうち、コイルL1および平滑容量C1以外の 素子は半導体チップ上に形成されて制御回路 20は半導体集積回路(IC)として構成され、コイ ルL1はこのICに設けられている外部端子に外 け素子として接続されるようになっている

 次に、上記のような構成を有するスイッ ング・レギュレータの動作を、図3の波形図 を参照しながら説明する。

 負荷が大きい状態では、図11を用いて説 した従来のスイッチング・レギュレータと 様な動作をする。従って、負荷が大きい状 での動作の説明は省略する。

 図3Aは、図11Bと同程度の負荷の場合(PWMコ パレータ23の出力パルスがスイッチング素 の最小オン時間よりも広い場合)の各ノード 電位や信号、電流の変化の様子を示してい 。このとき、誤差アンプ21の出力Verrorは、 形生成回路22からPWMコンパレータ23へ入力さ る鋸波TW1と交差するようなレベルにある。

 そのため、鋸波TW1が出力Verrorを下から上 横切るタイミングt1で駆動用トランジスタSW 1の制御信号S1はロウレベルに変化してSW1がオ フし、制御信号S2がハイレベルに変化して整 用トランジスタSW2がオンして、コイルに流 る順方向の電流はSW2から供給されるように る(図3Aの期間T1)。そして、逆流検出用コン レータ24の出力がロウレベルからハイレベ に変化するタイミングt2で整流用トランジス タSW2の制御信号S2はロウレベルに変化してSW2 オフする。このとき、駆動用トランジスタS W1もオフされているため、コイルのインダク 電流がゼロになる(図3Aの期間T2)。

 その後、鋸波TW1が出力Verrorを上から下へ 切るタイミングt3で駆動用トランジスタSW1 制御信号S1はハイレベルに変化してSW1がオン して、電圧入力端子INからコイルに順方向の 流が流されるようになる(図3Aの期間T3)。

 図3Bは、図10の従来技術でPFM制御やPDM制御 を行なう程度の負荷の場合(PWMコンパレータ23 の出力パルスがスイッチング素子の最小オン 時間よりも狭い場合)の各ノードの電位や信 、電流の変化の様子を示している。このと 、誤差アンプ21の出力Verrorは、波形生成回路 22からPWMコンパレータ23へ入力される鋸波TW1 最小レベルよりもさらに低く、コンパレー 25に入力される鋸波TW2と交差するようなレベ ルにある。

 そのため、PWMコンパレータ23の出力はロ レベルに貼り付き、駆動用トランジスタSW1 スイッチング素子の最小オン時間パルスPmin パルス期間だけオンされ、その短い期間だ 電圧入力端子INからコイルに順方向の電流 流される(図3Bの期間T4)。そして、駆動用ト ンジスタSW1の制御信号S1がロウレベルに変化 するタイミングt5で制御信号S2がハイレベル 変化して整流用トランジスタSW2がオンして コイルに流れる順方向の電流はSW2から供給 れるようになる(図3Bの期間T5)。

 その後、コイル電流がゼロになるタイミ グt6で逆流検出用コンパレータ24の出力がロ ウレベルからハイレベルに変化しても整流用 トランジスタSW2はオフされず、コイルからSW2 を通して接地点へ逆方向電流が流れる(図3Bの 期間T6)。そして、鋸波TW2が出力Verrorを上から 下へ横切るタイミングt7でコンパレータ25の 力がハイレベルに変化してSW2がオフする。 のとき、次の最小オン時間パルスPminが出力 れるタイミングt8まで駆動用トランジスタSW 1もオフされているため、コイルの電流がゼ になる(図3Bの期間T7)。

 図4に、図3Bの期間T4からT7までにおける制 御信号S1,S2とコイルの電流の変化の様子を拡 して示す。図4に示されているように、期間 T4ではSW1がオン、SW2がオフされているため、 圧入力端子からコイルに正のエネルギーが 積され、期間T5ではSW1がオフ、SW2がオンさ るため、コイルに蓄積されていた正のエネ ギーが負荷側へ放出される。また、期間T6で はSW1がオフ、SW2がオンされているため、出力 側から接地点へ向かって電流が流れることで コイルに出力側からエネルギーが蓄積され、 タイミングt7でSW2がオフ(SW1もオフ)されるた 、期間T7’ではコイルに蓄積されていた出力 側からのエネルギーが放出され、駆動用トラ ンジスタSW1の基体に寄生するボディダイオー ドを通して電圧入力端子側へ電流が流れるこ とで放出されたエネルギーが回生されるよう になる。これによって、駆動用トランジスタ SW1のスイッチング周波数を変化させることな く軽負荷時における電力効率を向上させるこ とができる。

 図10Aのようにクロック周波数を下げるPFM 御や図10BのようにクロックをスキップするP DM制御を行なった場合には、図9Aのように、 負荷時におけるスイッチング素子のオン時 が一定のままになるが、本実施形態を適用 ると、図8Aのように整流用スイッチング素子 のオン時間は負荷が軽くなるほど長くなる。 その結果、従来回路では図9Bのように、PFM制 またはPDM制御では平均スイッチング周波数 変化していたものが、本実施形態では、図8 Bのように、平均スイッチング周波数が変化 なくなり、これによってEMIフィルタの設計 簡素化できるなどノイズ対策が容易になり またリップルが抑えられる、可聴領域まで 下することがないなどの利点が生まれる。

 図2には、本発明を適用した降圧型のスイ ッチング・レギュレータの第2の実施形態が されている。

 この実施形態のスイッチング・レギュレ タは、制御回路20において、コンパレータ25 の反転入力端子への入力として、第1の実施 態における鋸波TW2の代わりに参照電圧Vref2を 与えるとともに、軽負荷時の整流用トランジ スタSW2のオン時間を決定するタイマ回路26を け、このタイマ回路26の出力をコンパレー 25の非反転入力端子へ入力するようにしたも のである。

 タイマ回路26は、誤差アンプ21の出力によ って電流値が制御されるようにした定電流源 I1と、該定電流源I1と直列に接続された容量C2 と、該容量C2の充電電荷をリセットするため リセット用トランジスタQ1とからなり、こ トランジスタQ1は波形生成回路22から出力さ る最小オン時間パルスPminによってオン、オ フ動作されるように構成されている。定電流 源I1は、誤差アンプ21の出力レベルが高いほ すなわち負荷が小さいほど小さな電流が流 るように制御される。

 図2のスイッチング・レギュレータの動作 を、図5のタイミングチャートを参照しなが 説明する。図5Aは、図3Aと同様に負荷が少し さい場合を、図5Bは、図3Bと同様に負荷が極 端に小さい場合を示す。図5Bにおいては、タ マ回路26の内部ノードNaの電位Vaとコンパレ タ25の参照電圧Vref2との関係が示されている 。

 この実施形態のタイマ回路26の定電流源I1 は負荷が小さいほど小さな電流を流すように 構成されているため、タイマ回路26の内部ノ ドNaの電位Vaの変化の傾きは負荷が小さいほ ど緩やかになる。これによって、負荷が極端 に軽い場合には、図5Bのように、ノードNaの 位Vaが参照電圧Vref2よりも高くなって整流用 ランジスタSW2がオフするタイミングt7が後 にずらされ、コイルに逆方向電流が流れて のエネルギーが蓄積される期間T6が確保され るようになる。なお、充電された容量C2の電 は、最小オン時間パルスPminによってタイミ ングt8でリセット用トランジスタQ1がオンさ ることでリセットされるため、タイマ回路26 の内部ノードの電位Vaはタイミングt8で接地 位まで急速に立ち下がり、パルスPminがロウ ベルになると再び容量C2の充電が開始され (タイミングt9)。

 なお、以上の実施形態においては、最小 ン時間パルスPminは、該パルスによってオン 、オフされるスイッチング素子としての駆動 用トランジスタSW1の特性とこのパルスを生成 する回路(ドライバ)の駆動力との関係で、パ スによってオンされるトランジスタSW1のオ 抵抗が増大しない範囲で最も短いパルス幅 有するパルスと定義できる。

 ただし、駆動用トランジスタSW1に流れる 流を検出し、この検出信号と誤差アンプ21 出力とに基いて駆動用トランジスタSW1のオ タイミングを決定するように制御するモー (電流モード)を適用したスイッチング・レギ ュレータにおいては、駆動用トランジスタSW1 をオンした直後に寄生容量を充電する電流が 流れることで、上記電流検出信号にパルス状 のノイズが発生し、それによってトランジス タSW1が誤ったタイミングでオフされるのを回 避するという観点から、最小オン時間パルス のパルス幅が決定されることがある。そして 、このパルス幅は、スイッチトランジスタの 特性とドライバの駆動力との関係で決まる前 記最小オン時間パルスのパルス幅よりも長く なることがある。本発明における最小オン時 間パルスには、上記のような電流モードのス イッチング・レギュレータにおける最小オン 時間パルス等が含まれる。

 図6および図7には、本発明を適用して有 なスイッチング・レギュレータの他の構成 が示されている。このうち、図6は昇圧型の ギュレータ(ブーストコンバータ)を、図7は 電圧型のレギュレータ(バックブーストコン バータ)を示す。

 図6の昇圧型レギュレータは、整流用トラ ンジスタSW2をオフした状態で駆動用トランジ スタSW1をオンさせてコイルL1に電流を流して ネルギーを蓄積した後、駆動用トランジス SW1をオフし整流用トランジスタSW2をオンさ てコイルL1のエネルギーを出力端子側へ放 させることで、昇圧した出力電圧を発生さ るように動作する。

 一方、図7の負電圧型レギュレータは、整 流用トランジスタSW2をオフした状態で駆動用 トランジスタSW1をオンさせてコイルL1に電流 流してエネルギーを蓄積した後、駆動用ト ンジスタSW1をオフし整流用トランジスタSW2 オンさせてコイルL1のエネルギーを接地点 へ放出させることで、出力端子に負の出力 圧を発生させるように動作する。

 図6および図7のいずれのコンバータも、 ランジスタSW1,SW2をオン、オフ制御する制御 路20を図1や図2の実施形態の制御回路20と同 な構成とすることで、駆動用トランジスタS W1のスイッチング周波数を変化させることな 軽負荷時における電力効率を向上させるこ ができ、EMIフィルタの設計の複雑化や、リ プルが大きくなる、可聴領域まで低下する 異音が出るなどの問題を解決できるという 記実施形態と同様な効果が得られる。

 以上本発明者によってなされた発明を実 形態に基づき具体的に説明したが、本発明 上記実施形態に限定されるものではない。 えば、前記実施形態の制御回路では、PWMコ パレータ23やコンパレータ25に供給する波形 信号として鋸歯を使用しているが、立ち上が りと立ち下がりのそれぞれに傾斜を有する狭 義の三角波を使用してもよい。本出願の特許 請求の範囲における三角波は、上記のような 狭義の三角波のみでなく鋸歯を含んでいる。

 また、前記実施形態の制御回路では、波 生成回路22に発振回路を内蔵させているが 制御回路20全体を半導体集積回路として構成 する場合、チップ外部の発振器からのクロッ ク信号を波形生成回路22に供給して所望の波 を有する信号を生成させるように構成する とも可能である。同様に、誤差アンプ21や ンパレータ25に供給される参照電圧Vref1,Vref2 ついても、チップ内部で生成しても良いし ップ外部から与えるように構成しても良い

 さらに、前記実施形態のスイッチング・ ギュレータにおいては、出力電圧が直接誤 アンプ21にフィードバック電圧として入力 れているが、出力端子と接地点との間に直 抵抗を設け、この直列抵抗で分圧された電 を誤差アンプ21に入力させるように構成して もよい。

 また、前記第2の実施形態では、誤差アン プ21の出力によって制御される定電流源を有 るタイマ回路26を設けて、軽負荷時におけ 整流用トランジスタSW2のオン時間を制御す ようにしているが、誤差アンプ21の出力に応 じて整流用トランジスタSW2のオン時間を制御 するものであれば、実施形態のようなタイマ 回路26に限定されるものでなくどのような回 であってもよい。

 以上の説明では、本発明を非絶縁型のス ッチング・レギュレータに適用した例を説 したが、本発明にそれに限定されるもので なく、トランスを使用した絶縁型のスイッ ング・レギュレータにおける整流用スイッ ング素子を制御する回路に適用することが きる。




 
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