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Title:
DETERGENT FOR THE SKIN AND METHOD FOR CLEANSING THE SKIN WITH THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028339
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention aims at providing an excellent detergent for the skin which can form fine foam and is excellent in the ejection of foam at low temperature when charged into a foamer container and which can suppress dry skin after cleansing and a method for cleansing the skin. The invention relates to a detergent for the skin which contains (A) a betaine amphoteric surfactant, (B) an N-acylmethyltaurine salt and (C) a polyoxyethylene alkylsulfosuccinic acid salt and/or an alkylsulfosuccinic acid salt in such amounts by mass as to satisfy the relationship: (C)/[(A)+(B)]=0.05 to 0.5 and a method for cleansing the skin with the detergent.

Inventors:
KARUBE HIRONORI (JP)
OTA SACHI (JP)
OYAMA NOBUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064651
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
LION CORP (JP)
KARUBE HIRONORI (JP)
OTA SACHI (JP)
OYAMA NOBUHIRO (JP)
International Classes:
A61K8/46; A61K8/41; A61K8/42; A61Q19/10
Domestic Patent References:
WO2005073255A12005-08-11
Foreign References:
JP2007009092A2007-01-18
JPH08183729A1996-07-16
Attorney, Agent or Firm:
HIROTA, Koichi et al. (NAGARE & ASSOCIATES4th Floor, Shinjuku TR Bldg.,2-2-13, Yoyogi, Shibuya-ku, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 (A)ベタイン系両性界面活性剤と、
(B)N-アシルメチルタウリン塩と、
(C)ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩及びアルキルスルホコハク酸塩の少なくともいずれかと
を含有し、前記各成分の含有量比が、質量比で、(C)/[(A)+(B)]=0.05~0.5であることを特徴とする皮膚洗浄料。
 フォーマー容器に充填されてなる請求項1に記載の皮膚洗浄料。
 請求項1から2のいずれかに記載の皮膚洗浄料を用いることを特徴とする皮膚洗浄方法。
 フォーマー容器から吐出された泡状の皮膚洗浄料を、手で皮膚に塗布し、洗浄する請求項3に記載の皮膚洗浄方法。
Description:
皮膚洗浄料及びそれを用いた皮 洗浄方法

 本発明は、皮膚洗浄料及びそれを用いた 膚洗浄方法に関し、より具体的には、泡質 キメ細かく、フォーマー容器に充填した場 に低温時の泡の吐出性が良好で、さらに、 浄後の肌のかさつきを抑えることのできる 膚洗浄料、及び、前記皮膚洗浄料を利用し 皮膚洗浄方法に関するものである。

 従来から、皮膚洗浄料の洗浄主成分として 、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアル ルエーテル硫酸塩、モノアルキルリン酸塩 が知られているが、これらの中でも、使用 や泡質のキメ細かさ、洗浄力等の観点から 高級脂肪酸塩が多く使用されている。
 しかしながら、高級脂肪酸塩を用いると、 質が十分キメ細かくない等の問題点や、結 析出が発生し易く、フォーマー容器に充填 た場合には容器からの吐出性が悪くなる等 問題点や、洗浄後に肌にかさつきを与える の問題点があった。

 このような問題点を解消するため、従来 ら様々な技術が報告されており、例えば、N -アシルアミノ酸系アニオン界面活性剤と、 れ以外のアニオン界面活性剤と、両性界面 性剤及び半極性界面活性剤から選択される なくともいずれかの化合物と、多価アルコ ルとを含む洗浄剤組成物(特許文献1);ラウリ 酸塩と、ミリスチン酸塩と、パルミチン酸 とを特定の質量比で含む洗浄剤組成物(特許 文献2);陰イオン性界面活性剤及び/又は両性 面活性剤と、水不溶性粒子と、非イオン性 面活性剤とを含む洗浄剤組成物(特許文献3); ウリン酸塩基性アミノ酸塩と、ミリスチン 塩基性アミノ酸塩とを特定の質量比で含み かつ、高級脂肪酸を含む洗浄剤組成物(特許 文献4);スルホコハク酸アルキル塩及び/又は ルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル 、ベタイン型両性界面活性剤、アクリル酸 メタクリル酸アルキル共重合体、高級脂肪 塩、及び、粉体を含む洗浄剤組成物(特許文 5);スルホコハク酸型アニオン性界面活性剤 N-アシル酸性アミノ酸型アニオン性界面活 剤、及び、ベタイン型両性界面活性剤の少 くともいずれか、脂肪酸グリコールエステ の分散液、コンディショニング成分、並び 、水を含む洗浄剤組成物(特許文献6);特定の シルラクチレートと、特定の補界面活性剤 を特定の質量比で含むクレンジング組成物( 特許文献7);アニオン性界面活性剤及び両性界 面活性剤、油、並びに水を、特定の質量比で 含む皮膚洗浄料(特許文献8);N-アシルカルボン 酸型界面活性剤、及びN-アシルスルホン酸型 面活性剤の少なくともいずれかと、両性界 活性剤、双性界面活性剤、及び半極性型界 活性剤の少なくともいずれかと、アルキル リコール多価アルコールエーテル化合物と エタノール、グリセリン、プロピレングリ ール、及びジプロピレングリコールの少な ともいずれかとを、特定の質量比で含む洗 剤組成物(特許文献9);アシルメチルタウリン 塩型陰イオン性界面活性剤と、アルキルアミ ドアミノ酸塩型両性界面活性剤及びアルキル イミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤の少 なくともいずれかと、アルキルベタイン型両 性界面活性剤及びアルキルアミドベタイン型 両性界面活性剤の少なくともいずれかと、水 溶性2価アルコールとを、特定の質量比で含 洗浄剤組成物(特許文献10);アニオン性界面活 性剤、両性界面活性剤、及び、ショ糖脂肪酸 エステルを、特定の質量比で含む洗浄剤組成 物(特許文献11);等が報告されている。

 しかしながら、前記したような技術にお ても、泡質のキメ細かさ、フォーマー容器 充填した場合の低温時の泡の吐出性、及び 洗浄後の肌のかさつきのなさの全てに優れ 皮膚洗浄料は見出されておらず、したがっ 、泡質がキメ細かく、フォーマー容器に充 した場合に低温時の泡の吐出性が良好で、 つ、洗浄後の肌のかさつきを抑えることの きる、優れた皮膚洗浄料が望まれていた。

特開2006-183039号公報

特開2005-154651号公報

特開2005-187411号公報

特開平1-238521号公報

特開2006-169453号公報

特開2005-289823号公報

特開平6-40850号公報

特開平7-25726号公報

特開2005-146016号公報

特開2006-206720号公報

特開2007-138023号公報

 本発明は上記事情に鑑みなされたもので 泡質がキメ細かく、フォーマー容器に充填 た場合に低温時の泡の吐出性が良好で、か 、洗浄後の肌のかさつきを抑えることので る、優れた皮膚洗浄料、及び、前記皮膚洗 料を利用した皮膚洗浄方法を提供すること 目的とする。

 本発明者らは、上記目的を達成するため 意検討した結果、(A)ベタイン系両性界面活 剤と、(B)N-アシルメチルタウリン塩と、(C) リオキシエチレンアルキルスルホコハク酸 及びアルキルスルホコハク酸塩の少なくと いずれかとを組み合わせ、かつ、(C)/[(A)+(B)] 質量比を特定比率にすることで、泡質がキ 細かく、フォーマー容器に充填した場合に 温時の泡の吐出性が良好で、さらに洗浄後 肌のかさつきを抑えることのできる、優れ 皮膚洗浄料が得られることを知見し、本発 をなすに至ったものである。

 従って、本発明は、
<1> (A)ベタイン系両性界面活性剤と、
(B)N-アシルメチルタウリン塩と、
(C)ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク 酸塩及びアルキルスルホコハク酸塩の少なく ともいずれかと
を含有し、前記各成分の含有量比が、質量比 で、(C)/[(A)+(B)]=0.05~0.5であることを特徴とす 皮膚洗浄料である。
<2> フォーマー容器に充填されてなる前 <1>に記載の皮膚洗浄料である。
<3> 前記<1>から<2>のいずれかに 載の皮膚洗浄料を用いることを特徴とする 膚洗浄方法である。
<4> フォーマー容器から吐出された泡状 皮膚洗浄料を、手で皮膚に塗布し、洗浄す 前記<3>に記載の皮膚洗浄方法である。

 本発明によれば、泡質がキメ細かく、フ ーマー容器に充填した場合に低温時の泡の 出性が良好で、かつ、洗浄後の肌のかさつ を抑えることのできる、優れた皮膚洗浄料 及び、前記皮膚洗浄料を利用した皮膚洗浄 法を提供することができる。

(皮膚洗浄料)
 本発明の皮膚洗浄料は、(A)ベタイン系両性 面活性剤と、(B)N-アシルメチルタウリン塩 、(C)ポリオキシエチレンアルキルスルホコ ク酸塩及びアルキルスルホコハク酸塩の少 くともいずれかとを、特定の質量比で含有 、更に、必要に応じて適宜その他の任意成 を含有してなる。

<(A)成分>
 前記ベタイン系両性界面活性剤((A)成分)と ては、特に制限はなく、目的に応じて適宜 択することができ、例えば、イミダゾリン (アミドアミン型)、アミドアミノ酸塩、カル ボベタイン型(アルキルベタイン、アルキル ミドベタイン)、スルホベタイン型(アルキル スルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホ ベタイン)等が挙げられる。

 前記イミダゾリン型としては、例えば、ス アロイルアミドアミン、ヤシ油アルキル-N- ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン が挙げられる。前記カルボベタイン型とし は、例えば、アルキルベタインとして、ラ リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油 ルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステ リルジメチルアミノ酢酸ベタイン等、アル ルアミドベタインとして、ヤシ油脂肪酸ア ドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプ ピルベタイン等が挙げられる。前記スルホ タイン型としては、例えば、アルキルスル ベタインとして、ヤシ油脂肪酸ジメチルス ホプロピルベタイン等、アルキルヒドロキ スルホベタインとして、ヤシ油脂肪酸ジメ ルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウ ルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイ 等、また、ラウリルヒドロキシスルホベタ ン等が挙げられる。
 これらの中でも、前記(A)成分としては、カ ボベタイン型で、そのアルキル鎖として炭 数12~18の一価炭化水素基を有するベタイン 両性界面活性剤が好ましく、中でも、炭素 12~16の一価炭化水素基を有するベタイン系両 性界面活性剤がより好ましい。
 なお、前記(A)成分は、1種単独で、又は2種 上を適宜組み合わせて用いることができる

 前記(A)成分の含有量としては、特に制限 なく、目的に応じて適宜選択することがで るが、中でも、前記皮膚洗浄料中、2~20質量 %が好ましく、5~15質量%がより好ましい。前記 含有量が、2質量%未満では、泡質のキメ細か が不十分となることがあり、20質量%を超え と、洗浄後の肌のかさつきを抑える点で、 ましくない。一方、前記含有量が、より好 しい範囲内であると、泡質のキメ細かさ、 び、洗浄後の肌のかさつきのなさにおいて より優れた皮膚洗浄料を提供できる点で、 利である。

<(B)成分>
 前記N-アシルメチルタウリン塩((B)成分)とし ては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選 択することができるが、そのアシル基として 、炭素数5~21の一価炭化水素基を有するもの 好ましく、中でも、炭素数11~15の一価炭化水 素基を有するものがより好ましい。前記アシ ル基の炭素数が、より好ましい範囲内である と、フォーマー容器に充填した場合の低温時 の泡の吐出性に、より優れた皮膚洗浄料を提 供できる点で、有利である。
 また、前記塩としては、アルカリ金属塩、 ルカリ土類金属塩、アミン塩、又はアミノ 塩が好ましく、中でも、ナトリウム、カリ ム等のアルカリ金属塩、置換若しくは非置 のアンモニウム塩がより好ましい。また、 れらの中でも、ナトリウム塩が特に好まし 。前記塩がナトリウム塩であると、肌に対 るマイルド性に、より優れた皮膚洗浄料を 供できる点で、有利である。

 前記(B)成分としては、具体的には、N-ラウ イルメチルタウリン塩、N-ミリストイルメチ ルタウリン塩、N-パルミトイルメチルタウリ 塩、N-ステアロイルメチルタウリン塩、牛 脂肪酸メチルタウリン塩、N-ヤシ油脂肪酸メ チルタウリン塩、N-デカノイルメチルタウリ 塩等が挙げられ、これらの中でも、N-ヤシ 脂肪酸メチルタウリンナトリウムが特に好 しい。
 なお、前記(B)成分は、1種単独で、又は2種 上を適宜組み合わせて用いることができる

 前記(B)成分の含有量としては、特に制限 なく、目的に応じて適宜選択することがで るが、中でも、前記皮膚洗浄料中、0.5~10質 %が好ましく、1~5質量%がより好ましい。前 含有量が、0.5質量%未満では、泡質のキメ細 さが不十分となることがあり、10質量%を超 ると、フォーマー容器に充填した場合の低 時の泡の吐出性の点で、好ましくない。一 、前記含有量が、より好ましい範囲内であ と、泡質のキメ細かさ、及び、フォーマー 器に充填した場合の低温時の泡の吐出性に いて、より優れた皮膚洗浄料を提供できる で、有利である。

<(C)成分>
 前記ポリオキシエチレン(以下、POEと略す場 合がある)アルキルスルホコハク酸塩、及び アルキルスルホコハク酸塩の少なくともい れか((C)成分)としては、特に制限はなく、目 的に応じて適宜選択することができるが、そ のアルキル鎖として、炭素数12~22の一価炭化 素基を有するものが好ましく、中でも、炭 数12~14の一価炭化水素基を有するものがよ 好ましい。前記アルキル鎖の炭素数が、12未 満では、皮膚刺激の点で好ましくなく、22を えると、フォーマー容器に充填した場合の 温時の泡の吐出性の点で好ましくない。一 、前記アルキル鎖の炭素数が、より好まし 範囲内であると、肌に対するマイルド性、 び、フォーマー容器に充填した場合の低温 の泡の吐出性において、より優れた皮膚洗 料を提供できる点で、有利である。
 また、前記塩としては、アルカリ金属塩、 ルカリ土類金属塩、アミン塩、又はアミノ 塩が好ましく、中でも、ナトリウム、カリ ム等のアルカリ金属塩、置換若しくは非置 のアンモニウム塩がより好ましい。また、 れらの中でも、ナトリウム塩が特に好まし 。前記塩がナトリウム塩であると、肌に対 るマイルド性に、より優れた皮膚洗浄料を 供できる点で、有利である。
 また、前記ポリオキシエチレンアルキルス ホコハク酸塩のエチレン付加モル数として 、1~10が好ましく、中でも、2~5がより好まし い。前記エチレン付加モル数が、1未満では フォーマー容器に充填した場合の低温時の の吐出性の点で好ましくなく、10を超えると 、泡質のキメ細かさの点で好ましくない。一 方、前記エチレン付加モル数が、より好まし い範囲内であると、フォーマー容器に充填し た場合の低温時の泡の吐出性、及び、泡質の キメ細かさにおいて、より優れた皮膚洗浄料 を提供できる点で、有利である。
 なお、前記(C)成分としては、中でも、ポリ キシエチレンアルキルスルホコハク酸塩が ましい。

 前記(C)成分としては、具体的には、POE(1)ア キル(12~14)スルホコハク酸塩、POE(2)アルキル (12~14)スルホコハク酸塩、POE(3)ジアルキル(12~1 4)スルホコハク酸塩、POE(5)ジアルキル(12~14)ス ルホコハク酸塩、POE(7)ジアルキル(12~14)スル コハク酸塩、POE(9)ジアルキル(12~14)スルホコ ク酸塩、POE(2)アルキル(12~15)スルホコハク酸 塩、スルホコハク酸POE(2)モノオレイルアミド 塩、POE(4)ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミ ドスルホコハク酸塩、スルホコハク酸POE(5)ラ ウロイルエタノールアミド塩、ウンデシレノ イルアミドエチルスルホコハク酸塩、スルホ コハク酸ジエチルヘキシル塩、スルホコハク 酸ラウリル塩、スルホコハク酸ラウレス塩等 が挙げられ、これらの中でも、POE(2)アルキル (12~14)スルホコハク酸ジナトリウムが好まし 。
 なお、前記(C)成分は、1種単独で、又は2種 上を適宜組み合わせて用いることができる

 前記(C)成分の含有量としては、特に制限 なく、目的に応じて適宜選択することがで るが、中でも、前記皮膚洗浄料中、1~7質量% が好ましく、1.5~6質量%がより好ましい。前記 含有量が、1質量%未満では、フォーマー容器 充填した場合の低温時の泡の吐出性の点で ましくなく、7質量%を超えると、洗浄後の のかさつきを抑える点で好ましくない。一 、前記含有量が、より好ましい範囲内であ と、フォーマー容器に充填した場合の低温 の泡の吐出性、及び、洗浄後の肌のかさつ のなさにおいて、より優れた皮膚洗浄料を 供できる点で、有利である。

<含有量比>
 前記(A)~(C)の各成分の含有量比は、質量比で 、(C)/[(A)+(B)]=0.05~0.5であり、0.1~0.4が好ましく 0.15~0.4がより好ましい。前記質量比が、0.05 満では、フォーマー容器に充填した場合の 温時の泡の吐出性の点で不十分であり、0.5 超えると、洗浄後の肌のかさつきを抑える で不十分である。一方、前記質量比が、よ 好ましい範囲内であると、フォーマー容器 充填した場合の低温時の泡の吐出性、及び 洗浄後の肌のかさつきのなさにおいて、よ 優れた皮膚洗浄料を提供できる点で、有利 ある。

<任意成分>
 本発明の皮膚洗浄料には、前記(A)~(C)の各成 分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲 で、任意成分を配合することができる。前記 任意成分としては、皮膚洗浄料に通常用いら れているものの中から適宜選択することがで き、例えば、前記(B)、(C)成分を除く、ポリオ キシエチレンアルキルエ-テル硫酸塩等のア オン界面活性剤、アミンオキシド、ポリオ シエチレンアルキルエ-テル等のノニオン界 活性剤、前記(A)成分を除く両性界面活性剤 油分、シリコーン類、低級又は高級アルコ ル等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋 誘導体、アクリル樹脂分散液、カチオン性 リマ-、アニオン性ポリマ-、ノニオン性ポ マ-、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、p H調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線 収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素 香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロ 、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体 プロピレングリコール、エタノール、グリ リン、水などが挙げられる。

<製造>
 本発明の皮膚洗浄料の製造方法としては、 に制限はなく、目的に応じて適宜選択する とができ、例えば、前記(A)~(C)成分、任意成 分、及び、水(皮膚洗浄料の全体が100質量%と るように残部配合)を混合して、得ることが できる。また、前記皮膚洗浄料を調製する装 置としては特に制限はなく、目的に応じて適 宜選択することができ、中でも剪断力と全体 混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、ター ン、ディスパー等)を備えた攪拌装置が好ま い。なお、前記(A)~(C)成分、及び、任意成分 は、皮膚洗浄料を調製するにあたり、それぞ れ単独で使用してもよく、また、2種以上の 分を含む混合物の状態で使用してもよい。

<容器>
 本発明の皮膚洗浄料は、低温での析出が抑 されることから、皮膚洗浄料を泡状に吐出 せるフォーマー容器充填用皮膚洗浄料とし 好適である。したがって、本発明の皮膚洗 料を充填する容器としては、特に限定され いが、フォーマー容器が好ましく、また、 記皮膚洗浄料は、前記皮膚洗浄料をフォー ー容器に充填してなる皮膚洗浄料製品や、 ォーマー容器とこのフォーマー容器に充填 れる皮膚洗浄料とからなる液体洗浄剤製品 しても好適である。

 前記フォーマー容器としては、例えば、 ンガス型の泡吐出容器が挙げられる。前記 ンガス型の泡吐出容器としては、皮膚洗浄 を空気と混合して発泡状態で吐出できるも であれば特に限定されず、例えば、ボトル 部を手で圧搾することによって泡を吐出で るスクイズフォーマー容器、ノズル部を押 下げることによって泡を吐出できるポンプ ォーマー容器等が挙げられ、目的に応じて 宜選択することができる。このようなフォ マー容器としては、例えば、大和製罐(株) 、(株)吉野工業所製の容器等を使用すること ができる。

 前記ノンガス型の泡吐出容器は、通常、 を形成するための多孔質膜体(材質は、ナイ ロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプ ラスチック材料が好ましい)を有し、皮膚洗 料が該多孔質膜体を通過することにより、 が形成されるものである。この多孔質膜体 メッシュとしては、特に制限はなく、目的 応じて適宜選択することができ、例えば、10 0メッシュ以上が好ましく、100~400メッシュが り好ましく、200~350メッシュが特に好ましい 。また、前記多孔質膜体の枚数としては特に 制限はなく、目的に応じて適宜選択すること ができ、泡性能を向上させる観点から、2枚~4 枚が好ましい。

 より具体的には、前記フォーマー容器と ては、特開平7-315463号公報、特開平8-230961号 公報、及び、特開2005-193972号公報に記載され フォーマー容器等を好適に使用することが きる。

<性状>
 本発明の皮膚洗浄料の性状としては、常温 液体状であることが好ましい。
 また、前記皮膚洗浄料の粘度としては、フ ーマー容器を使用する際、より具体的には 例えば、ノズル部を押し下げることによっ 泡を吐出できるポンプフォーマー容器と、2 00メッシュと305メッシュの2枚を使用する際に おいて、使用する温度条件下で、15mPa・s以下 が好ましく、1~10mPa・sがより好ましい。なお 前記粘度は、BL型粘度計(ローターNo.1,60rpm,1 後/東京計器(株)製)により測定した値である 。
 また、前記皮膚洗浄料は、浴室内等で使用 ているとポンプ部分に水蒸気や水が混入す 場合がある。ポンプ部分に皮膚洗浄料が残 しているときには、皮膚洗浄料が希釈され 可能性があるので、前記皮膚洗浄料のpH(25 )としては、防腐力の点から、4~6が好ましい
 また、前記皮膚洗浄料を、後述するような 洗い洗浄(なお、本明細書中、「手洗い洗浄 」とは、泡状の皮膚洗浄料を手で皮膚に塗布 し、皮膚を洗浄することをいうものとする) 適用する際には、フォーマー容器から吐出 れた泡がすぐに消失せず(泡持ちがよく)、皮 膚上に塗布し易いことが必要とされる。した がって、この場合、泡状の前記皮膚洗浄料の 粘度(泡粘度)としては、約2500~3100mPa・sが好ま しい。前記泡粘度が、3100mPa・sを超えると、 質がやや粗くなる点で、好ましくない。一 、前記泡粘度が好ましい範囲内であると、 の持続性が良好で、手洗い洗浄に好適な皮 洗浄料を提供できる点で、有利である。な 、前記泡粘度は、日本薬局方一般試験法の 度測定法に従い、25℃において、B型粘度計( NO2、回転数60rpm、30秒後/東京計器(株)製)を用 て測定した値である。

<用途>
 本発明の皮膚洗浄料の用途としては、特に 定されず、例えば、ボディソープ、ハンド ープ、洗顔料等に適用することができる。 でも、本発明の皮膚洗浄料は、泡質がキメ かく、洗浄後の肌のかさつきのなさに優れ 敏感な肌に対してもマイルドである点から 幼児や若い女性、年配の人や敏感肌の人用 皮膚洗浄料として好適である。

(皮膚洗浄方法)
 本発明の皮膚洗浄方法は、前記した本発明 皮膚洗浄料を用いることを特徴とする。
 前記皮膚洗浄方法としては、特に制限はな 、目的に応じて適宜選択することができ、 えば、前記液状の皮膚洗浄料を、スポンジ ナイロンタオル等の洗浄用具にとり、前記 浄用具上で泡立てた後、皮膚を洗浄する方 や、前記したようなフォーマー容器に充填 れた皮膚洗浄料を泡状に吐出し、前記吐出 を手で、又は洗浄用具を用いて皮膚に塗布 、洗浄する方法等が挙げられる。これらの でも、前記皮膚洗浄方法としては後者が好 しく、中でも、前記吐出泡を、手で皮膚に 布し、洗浄する方法(手洗い洗浄)が特に好 しい。
 また、前記皮膚洗浄方法において、洗浄対 となる皮膚の部位としては、特に制限はな 、顔や手足を含む全身を洗浄対象とするこ ができる。

 従来の皮膚洗浄方法では、一般的に、液状 洗浄料をスポンジ又はナイロンタオルに約3 g採り、全身を洗浄するが、使用性の面で泡 てが簡便でなかったり、洗浄用具を連用し いると肌への過度の摩擦を与えるため、洗 後の肌のかさつき、経皮水分蒸散量の増加 起こるなどの問題点があった。
 しかしながら、本発明の皮膚洗浄方法では 好ましくは、前記皮膚洗浄料をポンプフォ マー型の容器に充填し、泡状に吐出させる め、使用性の面で簡便である。さらに、吐 時の泡質はキメ細かく、泡の持続性が良好 あることから、例えば、直接、吐出泡を手 約1g(約1g/1吐出)ずつ採り、皮膚に塗布する とで、少ない吐出回数で全身を洗うことが きる。また、このような手洗い洗浄の場合 は、洗浄用具を使用しないため、洗浄後の のかさつき、経皮水分蒸散量の増加を抑え よりマイルドに皮膚を洗浄することができ 。
 また、前記皮膚洗浄料の吐出泡を、肌への 擦を与えやすい洗浄用具(例えば、スポンジ 、ナイロンタオルなど)に採り、洗浄する場 であっても、前記皮膚洗浄料の吐出時の泡 はキメ細かく、泡の持続性が良好であるた 、液状の洗浄料を用いて洗浄する場合と比 して、洗浄後の肌のかさつき、経皮水分蒸 量の増加を抑え、マイルドに皮膚を洗浄す ことができる。

 以下、実施例及び比較例を示し、本発明 具体的に説明するが、本発明は下記の実施 に制限されるものではない。なお、下記の において特に明記のない場合は、組成の「% 」は質量%、比率は質量比を示し、表中の各 分の量は純分換算した量である。

[実施例1~17、及び比較例1~6]
 表1~4に示す組成の皮膚洗浄料を常法に準じ 調製し、得られた液状の皮膚洗浄料を、初 値pH5(pHメーター:HM-30G/東亜電波工業(株)製で 測定)に調整した後、ディスペンサーを有す 容量500mLのポンプ容器に400mL充填した。また 前記液状の皮膚洗浄料を、容量500mLのポン フォーマー容器(200メッシュ1枚、及び305メッ シュ1枚使用)に400mL充填し、ノンエアゾール 泡状皮膚洗浄料を得た。なお、表1~4中の各 分としては、後述する表8に示す商品をそれ れ使用した。
 得られた皮膚洗浄料について、下記評価を った。結果を表1~4中に併記する。

-フォーマー容器に充填した場合の低温時の の吐出性-
 ノンエアゾール型泡状皮膚洗浄料を5℃に1 間保存したのち、5℃の条件においてポンプ ォーマー容器から吐出させる操作を300回繰 し、下記評価基準に基づいて低温時の泡の 出性を評価した。評価は5つのサンプルにつ いて行い、結果はその平均値で示した。
<評価基準>
5:粗い泡が混在せず、キメの細かい泡で排出 きる。
4:部分的に粗い泡が混在するが、キメの細か 泡で排出でき、品質上問題ない。
3:全体的に粗い泡が混在するが、キメの細か 泡で排出でき、品質上問題ない。
2:全体的に粗い泡が混在し、キメの細かい泡 排出できず、品質上問題がある。
1:泡が形成せず、キメの細かい泡で排出でき 、品質上問題がある。

-泡質のキメ細かさ-
 液状の皮膚洗浄料約3gを40℃の水道水で濡ら したナイロンタオルに採り、腕を洗浄する時 の泡質のキメ細かさを評価した。評価は、評 価精度の高い専門パネラー30名で行い、下記 基準に基づいて採点し、結果を平均値で示 た。
<評価基準>
◎:25名以上が泡のキメ細かさが良いと感じた 。
○:20~24名が泡のキメ細かさが良いと感じた。
△:15~19名が泡のキメ細かさが良いと感じた。
×:14名以下が泡のキメ細かさが良いと感じた

-経皮水分蒸散量の増加-
 一般的に、皮膚洗浄料によって皮膚保護成 が過剰に除去されると、経皮水分蒸散量が 加することが知られている。皮膚のバリア 能が低下し、経皮水分蒸散量が増進すると 洗浄後のヒリヒリ感やむず痒さ等の刺激感 感じることがある。そこで、液状の皮膚洗 料約3gで、30歳代男性パネラー4名が上腕内 部を1分間、手による洗浄をし、温度20℃、 度40%の環境下で30分間順化した後、経皮水分 蒸散量測定装置(AS-TW2 ASAHI BIOMED社製)にて、 腕につき5回ずつ、経皮水分蒸散量の測定を 行った。5回の平均値につき、洗浄前の経皮 分蒸散量値を100とした場合の洗浄後の増加 (%)を下記式に基づいて算出し、4名の平均値 ら、経皮水分蒸散量の増加(皮膚バリア機能 の低下)を評価した。結果を下記評価基準に づいて示す。なお、洗浄前に比べ経皮水分 散量の増加率が低い(評価基準値が高い)皮膚 洗浄料ほど、肌に対してマイルドな洗浄料で あるといえる。
<式>
増加率(%)=[洗浄後の水分蒸散量(5回の平均値)- 洗浄前の水分蒸散量(5回の平均値)]/洗浄前の 分蒸散量(5回の平均値)×100
<評価基準>
5:増加率が0%以下
4:増加率が1~20%
3:増加率が21~40%
2:増加率が41~60%
1:増加率が61%以上

-洗浄後の肌のかさつきのなさ-
 液状の皮膚洗浄料約3gを40℃の水道水で濡ら したナイロンタオルに採り、腕を洗浄した後 の肌のかさつきの抑制性を評価した。評価は 、評価精度の高い専門パネラー10名で行い、 記の基準に基づいて採点し、結果を平均値 示した。
<評価基準>
◎:10名中8名以上がかさつきを抑えられてい と回答
○:10名中6~7名がかさつきを抑えられていると 回答
△:10名中4~5名がかさつきを抑えられていると 回答
×:10名中3名以下がかさつきを抑えられている と回答

 表1~4の結果から、(A)~(C)成分を全て含み、 かつ、(C)/[(A)+(B)]の質量比が一定範囲内であ 本発明の皮膚洗浄料(実施例1~17)は、泡質が メ細かく、フォーマー容器に充填した場合 低温時の泡の吐出性が良好で、かつ、洗浄 の肌のかさつきを抑えることのできる、優 た皮膚洗浄料であることがわかった。一方 、(A)~(C)成分のいずれかを含まず、或いは、( C)/[(A)+(B)]の質量比が一定範囲を満たさない皮 膚洗浄料(比較例1~6)は、泡質のキメ細かさ、 ォーマー容器に充填した場合の低温時の泡 吐出性、及び、洗浄後の肌のかさつきのな の、少なくともいずれかの点で劣るもので った。

[実施例18:抗炎症剤配合液体洗浄料]
 以下に示す配合組成の抗炎症剤配合液体洗 料を、常法により調製した。
                                 質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン               10.00
ヤシ油アルキル-N-ヒドロキシエチルイミダゾ リニウムベタイン 0.50
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム            2.50
POE(2)アルキル(12~14)スルホコハク酸2ナトリウ  2.00
スルホコハク酸POE(5)ラウロイルエタノールア ミド
2ナトリウム(三洋化成工業株式会社)              0.50
プロピレングリコール                     13.00
濃グリセリン                          5.00
1,3-ブチレングリコール                  2.00
カチオン化セルロース(ライオン株式会社)            0.05
グリチルリチン酸ジカリウム                  0.10
香料                              0.50
青色1号                            0.00015
黄色4号                            0.0001
クエン酸                            pH5.0に調整量
精製水                             残量 
 合計                           100.00
(C)/[(A)+(B)]の比率=0.19

[実施例19:デオドラント及び殺菌用泡状洗浄 ]
 以下に示す配合組成のデオドラント及び殺 用泡状洗浄料を、常法により調製した。
                                 質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン                9.00
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン              1.00
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン              0.50
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム            2.50
POE(2)アルキル(12~14)スルホコハク酸2ナトリウ  2.50
プロピレングリコール                     13.00
ジプロピレングリコール                    0.50
濃グリセリン                          5.00
1,3-ブチレングリコール                  2.00
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリ ルアミド共重合体液
(株式会社ナルコジャパン)                  0.50
エタノール                          3.00
イソプロピルメチルフェノール                  0.10
ピロクトンオラミン                      0.10
L-メントール                        0.30
香料                              0.50
青色1号                            0.0001
黄色4号                            0.0001
クエン酸                            pH5.0に調整量
精製水                             残量 
 合計                           100.00
(C)/[(A)+(B)]の比率=0.19

[実施例20:ベビー用マイルド液体洗浄料]
 以下に示す配合組成のベビー用マイルド液 洗浄料を、常法により調製した。
                                 質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン                5.00
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン              0.50
ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスル ホベタイン      0.50
N-ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム            0.50
スルホコハク酸POE(5)ラウロイルエタノールア ミド
2ナトリウム                          1.50
プロピレングリコール                     10.00
濃グリセリン                          4.50
1,3-ブチレングリコール                  2.00
ジプロピレングリコール                    0.50
ローズマリーエキス                      1.00
ホホバ油                            0.50
カチオン化セルロース(ライオン株式会社)            0.05
グリチルリチン酸ジカリウム                  0.10
香料                              0.50
青色1号                            0.00015
黄色4号                            0.0001
クエン酸                            pH5.0に調整量
精製水                             残量 
 合計                           100.00
(C)/[(A)+(B)]の比率=0.23

 実施例18~20の皮膚洗浄料について、前記 様に各評価を行った。結果を表5に示す。実 例18~20の皮膚洗浄料は、泡質がキメ細かく フォーマー容器に充填した場合に低温時の の吐出性が良好で、かつ、洗浄後のかさつ を抑えることのできる、優れた皮膚洗浄料 あった。

[実施例21:洗浄方法の評価]
 本発明の皮膚洗浄料に適した洗浄方法を見 す目的で、下記の評価を行った。
-洗浄方法による経皮水分蒸散量の増加の違 -
 実施例1の皮膚洗浄料をポンプフォーマー容 器(200メッシュ1枚、及び305メッシュ1枚)に充 し、吐出泡約1gを、手、又は40℃の水道水で らしたナイロンタオルに採り、30歳代男性 ネラー4名が上腕内側部を1分間洗浄すること を1日1回、5日間続けて行った。5日目の洗浄 に、温度20℃、湿度40%の環境下で30分間順化 た後、経皮水分蒸散量測定装置(AS-TW2 ASAHI  BIOMED社製)にて、各腕につき5回ずつ、経皮水 蒸散量の測定を行った。5回の平均値につき 、洗浄前の経皮水分蒸散量値を100とした場合 の洗浄後の増加率(%)を下記式に基づいて算出 し、4名の平均値から、経皮水分蒸散量の増 (皮膚バリア機能の低下)を評価した。下記評 価基準に基づいた結果を、表6に示す。なお 洗浄前に比べ経皮水分蒸散量の増加率が低 (評価基準値が高い)洗浄方法ほど、肌に対し てマイルドな洗浄方法であるといえる。
<式>
増加率(%)=[洗浄後の水分蒸散量(5回の平均値)- 洗浄前の水分蒸散量(5回の平均値)]/洗浄前の 分蒸散量(5回の平均値)×100
<評価基準>
5:増加率が0%以下
4:増加率が1~20%
3:増加率が21~40%
2:増加率が41~60%
1:増加率が61%以上

-洗浄方法によるかさつきのなさの違い-
 実施例1の皮膚洗浄料をポンプフォーマー容 器(200メッシュ1枚、及び305メッシュ1枚)に充 し、吐出泡約1gを、手、又は40℃の水道水で らしたナイロンタオルに採り、上腕内側部 1分間洗浄することを1日1回、5日間続けて行 った。5日目の洗浄後の肌のかさつきの抑制 を評価した。評価は、評価精度の高い専門 ネラー10名で行い、下記の基準に基づいて採 点した。その平均値を、結果として表6に示 。
<評価基準>
◎:10名中8名以上がかさつきを抑えられてい と回答
○:10名中6~7名がかさつきを抑えられていると 回答
△:10名中4~5名がかさつきを抑えられていると 回答
×:10名中3名以下がかさつきを抑えられている と回答

 表6の結果から、本発明の皮膚洗浄料は、 手洗い洗浄及びナイロンタオル洗浄のいずれ の洗浄方法を採用しても、洗浄後の肌のかさ つきのなさ、及び、経皮水分蒸散量の増加抑 制について良好な結果が得られたが、特に手 洗い洗浄において、その効果が顕著であった 。このことから、本発明の皮膚洗浄料は、特 に、手洗い洗浄に適した皮膚洗浄料であるこ とがわかる。

[実施例22:泡粘度、及び泡の持続性のよさの 価]
 皮膚洗浄料を前記したような手洗い洗浄に 用する際には、フォーマー容器から吐出さ た泡がすぐに消失せず(泡持ちがよく)、皮 上に塗布し易いことが必要とされる。そこ 、本発明の皮膚洗浄料の泡粘度、及び、泡 持続性のよさを、下記のようにして評価し 。

-泡粘度-
 表7に示す前記各実施例及び比較例の皮膚洗 浄料、並びに、市販の皮膚洗浄料を、ポンプ フォーマー容器(200メッシュ1枚、及び305メッ ュ1枚)に充填し、吐出した泡の泡粘度を、 本薬局方一般試験法の粘度測定法に従い、25 ℃において、B型粘度計(NO2、回転数60rpm、30秒 後/東京計器(株)製)を用いて測定した。結果 表7に示す。なお、前記泡粘度は、泡質のキ 細かさと泡の持続性のよさの観点から、約2 500~3100mPa・sが好ましいと評価することができ る。

-泡の持続性のよさ-
 表7に示す前記各実施例及び比較例の皮膚洗 浄料、並びに、市販の皮膚洗浄料を、ポンプ フォーマー容器(200メッシュ1枚、及び305メッ ュ1枚)に充填し、吐出泡約5gをSV100バイアル に採り、均一に充填し、泡持ちの持続性の 価を行った。初期の吐出泡充填後の泡高と 30分後の泡高を測定した。5回の平均値につ 、吐出泡充填直後の泡高を100とした場合の 出泡充填30分後の持続率(%)を、下記式に基 いて算出し、泡の持続性を評価した。下記 価基準に基づいた結果を、表7に示す。なお 充填直後に比べて持続率が高い(評価基準値 が高い)皮膚洗浄料ほど、泡の持続性が高い 浄料であるといえる。
<式>
持続率(%)=[吐出泡充填30分後の泡高/吐出泡充 直後の泡高]×100
<評価基準>
5:持続率が90%以上
4:持続率が71~89%
3:持続率が51~70%
2:持続率が31~50%
1:持続率が30%以下

 表7の結果から、本発明の皮膚洗浄料は、 比較例の皮膚洗浄料や市販の皮膚洗浄料と比 較して、泡粘度、及び、泡の持続性のよさに 優れていることがわかった。したがって、本 発明の皮膚洗浄料は、フォーマー容器から吐 出された泡がすぐには消失せず(泡持ちがよ )、皮膚上に塗布し易い皮膚洗浄料、即ち、 洗い洗浄に適した皮膚洗浄料であることが かる。

 なお、前記各実施例で使用した各成分の 手元は、下記の通りである。

 本発明の皮膚洗浄料は、例えば、ボディソ プ、ハンドソープ、洗顔料等に広く適用す ことができ、中でも、前記皮膚洗浄料は、 質がキメ細かく、洗浄後の肌のかさつきの さに優れ、敏感な肌に対してもマイルドで る点から、幼児や若い女性、年配の人や敏 肌の人用の皮膚洗浄料として好適である。
 また、前記皮膚洗浄料を用いた皮膚洗浄方 に特に制限はないが、よりマイルドに皮膚 洗浄する観点からは、スポンジ、ナイロン オル等の洗浄用具を用いずに、フォーマー 器から吐出された泡状の皮膚洗浄料を手に り、その泡で皮膚を洗浄する、手洗い洗浄 法を好ましく採用することができる。