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Title:
FLIP-FLOP CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/037831
Kind Code:
A1
Abstract:
In a double edge trigger type of flip-flop circuit (200), a first latch circuit (10) latches an input data at one of the rising and falling edges of a clock signal. A second latch circuit (20), which is connected in parallel with the first latch circuit (10), latches an input data at the other of the rising and falling edges of the clock signal. At least one of the first and second latch circuits (10,20) is configured as SRAM (Static Random Access Memory) type.

Inventors:
ASANO TAKASHI (JP)
YAMADA KOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002560
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANYO ELECTRIC CO (JP)
ASANO TAKASHI (JP)
YAMADA KOUICHI (JP)
International Classes:
H03K3/356; H03K3/037
Foreign References:
JPH0795013A1995-04-07
JPH03262317A1991-11-22
JPH08256044A1996-10-01
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, Sakaki (Ebisu-NishiShibuya-ku, Tokyo 21, JP)
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Claims:
 クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方で入力データをラッチする第1ラッチ回路と、
 前記第1ラッチ回路と並列に設けられ、前記クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの他方で前記入力データをラッチする第2ラッチ回路と、を備え、
 前記第1ラッチ回路および前記第2ラッチ回路の少なくとも一方がSRAM(Static Random Access Memory)型で構成されることを特徴とするフリップフロップ回路。
 前記第1ラッチ回路の出力端子に接続される第1出力スイッチと、
 前記第2ラッチ回路の出力端子に接続される第2出力スイッチと、を備え、
 前記第1ラッチ回路は、
 前記入力データおよびその反転データが入力される第1トランジスタ対と、
 導通状態において、前記第1トランジスタ対を活性化させる第1活性化トランジスタと、を含み、
 前記第2ラッチ回路は、
 前記入力データおよびその反転データが入力される第2トランジスタ対と、
 導通状態において、前記第2トランジスタ対を活性化させる第2活性化トランジスタと、を含み、
 前記第1ラッチ回路が、ラッチしたデータを保持する活性化状態、および前記第2ラッチ回路が、前記入力データに追従する非活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1活性化トランジスタおよび前記第2出力スイッチがオフ、ならびに前記第2活性化トランジスタおよび前記第1出力スイッチがオンに制御され、
 前記第1ラッチ回路が前記非活性化状態および前記第2ラッチ回路が前記活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1活性化トランジスタおよび前記第2出力スイッチがオン、ならびに前記第2活性化トランジスタおよび前記第1出力スイッチがオフに制御されることを特徴とする請求項1に記載のフリップフロップ回路。
 前記第1出力スイッチおよび前記第2出力スイッチは、NチャンネルトランジスタとPチャンネルトランジスタとが組み合わせられた相補スイッチでそれぞれ構成され、
 前記第1活性化トランジスタおよび前記第2活性化トランジスタは、一つのトランジスタでそれぞれ構成されることを特徴とする請求項2に記載のフリップフロップ回路。
 クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方で入力データをラッチする第1ラッチ回路と、
 前記第1ラッチ回路と並列に設けられ、前記クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの他方で前記入力データをラッチする第2ラッチ回路と、を備え、
 前記第1ラッチ回路は、
 前記入力データを受け、反転させて出力する第1インバータと、
 前記第1インバータの出力データを受け、反転させて前記第1インバータの入力に帰還する第2インバータと、を含み、
 前記第2ラッチ回路は、
 前記入力データを受け、反転させて出力する第3インバータを含み、
 前記第2インバータは、前記第1ラッチ回路が、前記入力データに追従する非活性化状態であり、かつ前記第2ラッチ回路が、ラッチしたデータを保持する活性化状態であるとき、前記第1インバータと切り離されて前記第3インバータに接続し、前記第3インバータの出力データを受け、反転させて前記第3インバータの入力に帰還することを特徴とするフリップフロップ回路。
 前記第1インバータの出力端子と前記第2インバータの入力端子との間に設けられる第1出力スイッチと、
 前記第3インバータの出力端子と前記第2インバータの入力端子との間に設けられる第2出力スイッチと、をさらに備え、
 前記第1ラッチ回路は、
 前記第1インバータの入力端子に接続された第1入力スイッチと、
 前記第2インバータの出力端子と前記第1インバータの入力端子との間に設けられる第1帰還スイッチと、をさらに含み、
 前記第2ラッチ回路は、
 前記第3インバータの入力端子に接続された第2入力スイッチと、
 前記第2インバータの出力端子と前記第3インバータの入力端子との間に設けられる第2帰還スイッチと、をさらに含み、
 前記第1ラッチ回路が前記活性化状態および前記第2ラッチ回路が前記非活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1入力スイッチ、前記第2出力スイッチおよび第2帰還スイッチがオフ、ならびに前記第2入力スイッチ、前記第1出力スイッチおよび第1帰還スイッチがオンに制御され、
 前記第1ラッチ回路が前記非活性化状態および前記第2ラッチ回路が前記活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1入力スイッチ、前記第2出力スイッチおよび第2帰還スイッチがオン、ならびに前記第2入力スイッチ、前記第1出力スイッチおよび第1帰還スイッチがオフに制御されることを特徴とする請求項4に記載のフリップフロップ回路。
 前記第1インバータの入力端子と高電位側固定電圧源との間に設けられ、ゲート端子が前記第1インバータの出力データを受ける第1Pチャンネルトランジスタと、
 前記第2インバータの入力端子と前記高電位側固定電圧源との間に設けられ、ゲート端子が前記第2インバータの出力データを受ける第2Pチャンネルトランジスタと、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のフリップフロップ回路。
 前記第1入力スイッチ、前記第2入力スイッチ、前記第1出力スイッチおよび前記第2出力スイッチは、NチャンネルトランジスタとPチャンネルトランジスタとが組み合わせられた相補スイッチで構成されることを特徴とする請求項5または6に記載のフリップフロップ回路。
 前記第1帰還スイッチおよび前記第2帰還スイッチは、Nチャンネルトランジスタで構成されることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のフリップフロップ回路。
 前記第2インバータの出力データを本フリップフロップ回路の出力データとすることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載のフリップフロップ回路。
 クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方で入力データをラッチする第1ラッチ回路と、
 前記第1ラッチ回路と並列に設けられ、前記クロック信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの他方で前記入力データをラッチする第2ラッチ回路と、を備え、
 前記第1ラッチ回路は、
 前記入力データを受け、反転させて出力する第1インバータと、
 前記第1インバータの入力端子と高電位側固定電圧源との間に設けられ、ゲート端子が前記第1インバータの出力データを受ける第1Pチャンネルトランジスタと、
 前記第1インバータの入力端子と低電位側固定電圧源との間に設けられ、ゲート端子が前記第1インバータの出力データを受けるNチャンネルトランジスタと、
 前記第2ラッチ回路は、
 前記入力データを受け、反転させて出力する第3インバータと、
 前記第3インバータの入力端子と前記高電位側固定電圧源との間に設けられ、ゲート端子が前記第3インバータの出力データを受ける第2Pチャンネルトランジスタと、を含み、
 前記Nチャンネルトランジスタは、前記第1ラッチ回路が前記入力データに追従する非活性化状態であり、かつ前記第2ラッチ回路がラッチしたデータを保持する活性化状態であるとき、前記第1インバータと切り離されて、そのドレイン端子が前記第3インバータの入力端子に接続され、そのゲート端子が前記第3インバータの出力データを受けることを特徴とするフリップフロップ回路。
 前記第1インバータの出力端子と前記Nチャンネルトランジスタのゲート端子との間に設けられる第1出力スイッチと、
 前記第3インバータの出力端子と前記Nチャンネルトランジスタのゲート端子との間に設けられる第2出力スイッチと、をさらに備え、
 前記第1ラッチ回路は、
 前記第1インバータの入力端子に接続された第1入力スイッチと、
 前記Nチャンネルトランジスタのドレイン端子と前記第1インバータの入力端子との間に設けられる第1帰還スイッチと、をさらに含み、
 前記第2ラッチ回路は、
 前記第3インバータの入力端子に接続された第2入力スイッチと、
 前記Nチャンネルトランジスタのドレイン端子と前記第3インバータの入力端子との間に設けられる第2帰還スイッチと、をさらに含み、
 前記第1ラッチ回路が前記活性化状態および前記第2ラッチ回路が前記非活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1入力スイッチ、前記第2出力スイッチおよび第2帰還スイッチがオフ、ならびに前記第2入力スイッチ、前記第1出力スイッチおよび第1帰還スイッチがオンに制御され、
 前記第1ラッチ回路が前記非活性化状態および前記第2ラッチ回路が前記活性化状態に制御されるとき、前記クロック信号により、前記第1入力スイッチ、前記第2出力スイッチおよび第2帰還スイッチがオン、ならびに前記第2入力スイッチ、前記第1出力スイッチおよび第1帰還スイッチがオフに制御されることを特徴とする請求項10に記載のフリップフロップ回路。
 前記第1入力スイッチおよび前記第2入力スイッチは、一つのトランジスタで構成されることを特徴とする請求項11に記載のフリップフロップ回路。
Description:
フリップフロップ回路

 本発明は、ダブルエッジトリガ型フリッ フロップ回路に関する。

 デジタルオーディオプレーヤなど、各種 ジタル機器が普及してきており、デジタル 号処理を行うLSI(Large Scale Integration)の需要 ますます高まっている。このようなLSIには 順序回路の基本要素として多数のフリップ ロップ回路が搭載される。

 省エネ化が推進されるなか、LSIに対する 費電力の低減が求められている。また、携 機器を代表とする電池駆動される機器に搭 されるLSIに対しては、駆動時間延長の観点 らも消費電力の低減が求められている。

 LSIで消費される電力の20%~45%が、クロック 信号による容量の充放電電力として消費され るため、LSIの消費電力の低減には、この充放 電電力の低減が効果的である。クロック信号 の遷移による消費電力を低減するための手法 として、ダブルエッジトリガ型フリップフロ ップ回路が提案されている。

 ダブルエッジトリガ型フリップフロップ 路は、二つのラッチ回路を並列に備え、一 のラッチ回路は、クロック信号の立ち上が エッジで入力データをラッチし、他方のラ チ回路は、クロック信号の立ち下がりエッ で入力データをラッチする。ダブルエッジ リガ型フリップフロップ回路は、シングル ッジトリガ型フリップフロップ回路と比較 、半分のクロック周波数で、同等の動作速 を実現することができる。クロック周波数 半分にすれば、クロック信号による消費電 を半分に低減することができる。

 特許文献1は、ステートマシンを開示する。 このステートマシンは、第1ラッチ手段およ 第2ラッチ手段を備え、第1ラッチ手段および 第2ラッチ手段は、クロック信号の状態に応 て交互にイネーブル状態となる。

特開平2-27811号公報

 ダブルエッジトリガ型フリップフロップ 路では、クロック信号でオンオフする多数 トランジスタを設ける必要があり、クロッ 信号による容量の充放電電力が増大してし う。また、ダブルエッジトリガ型フリップ ロップ回路では、ラッチ回路を複数設ける 要があるため、回路面積が増大してしまう

 本発明はこうした状況に鑑みてなされた のであり、その目的は、ダブルエッジトリ 型フリップフロップ回路において、消費電 を低減することにある。また、別の目的は ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 において、回路規模を削減することにある

 本発明のある態様のフリップフロップ回 は、クロック信号の立ち上がりエッジおよ 立ち下がりエッジの一方で入力データをラ チする第1ラッチ回路と、第1ラッチ回路と 列に設けられ、クロック信号の立ち上がり ッジおよび立ち下がりエッジの他方で入力 ータをラッチする第2ラッチ回路と、を備え 第1ラッチ回路および第2ラッチ回路の少な とも一方がSRAM型で構成される。

 本発明によれば、ダブルエッジトリガ型 リップフロップ回路において、消費電力を 減することができる。

ダブルエッジトリガ型フリップフロッ 回路の基本構成を示すブロック図である。 シングルエッジトリガ型フリップフロ プ回路に供給されるクロック信号(S)と、ダ ルエッジトリガ型フリップフロップ回路に 給されるクロック信号(D)とを比較した図で る。 一般的なダブルエッジトリガ型フリッ フロップ回路の構成を示す回路図である。 図3に示したフリップフロップ回路の動 作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係るダブルエッ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を示 す回路図である。 実施の形態1の変形例1に係るダブルエ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を す回路図である。 実施の形態1の変形例2に係るダブルエ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を す回路図である。 実施の形態1の変形例3に係るダブルエ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を す回路図である。 実施の形態1の変形例4に係るダブルエ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を す回路図である。 本発明の実施の形態2に係るダブルエ ジトリガ型フリップフロップ回路の構成を す回路図である。 フリップフロップ回路に供給すべきク ロック信号を制御する一般的なクロック制御 回路およびそれを搭載した半導体集積装置の 構成を示すブロック図である。 図11に示したクロック制御回路の動作 を示すタイミングチャートである。 実施の形態3に係る、フリップフロッ 回路に供給すべきクロック信号を制御する ロック制御回路およびそれを搭載した半導 集積装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るクロック制御回路 動作例を示すタイミングチャートである。

符号の説明

 IS1 第1入力スイッチ、 OS1 第1出力スイ チ、 FS1 第1帰還スイッチ、 IN1 第1インバ タ、 PM1 第1Pchトランジスタ、 NM1 第1Nchト ランジスタ、 MP1 第1トランジスタ対、 EM1  第1活性化トランジスタ、 IS2 第2入力スイッ チ、 OS2 第2出力スイッチ、 FS2 第2帰還ス ッチ、 IN2 第2インバータ、 PM2 第2Pchトラ ジスタ、 NM2 第2Nchトランジスタ、 MP2 第2 トランジスタ対、 EM2 第2活性化トランジス 、 IN3 第3インバータ、 NM3 第3Nchトランジ スタ、 IN4 第4インバータ、 NM4 第4Nchトラ ジスタ、 IN5 第5インバータ、 NM5 第5Nchト ンジスタ、 IN6 第6インバータ、 NM6 第6Nch トランジスタ、 NM7 第7Nchトランジスタ、 NM 8 第8Nchトランジスタ、 NM9 第9Nchトランジス タ、 10 第1ラッチ回路、 20 第2ラッチ回路  30 マルチプレクサ、 40 入力端子、 42  ロック端子、 44 出力端子、 50 クロック 御回路、 51 ANDゲート、 60 クロック制御 路、 61 エッジ検出回路、 62 遅延回路、 63 XORゲート、 64 ANDゲート、 65 T型フリッ プフロップ回路、 100 フリップフロップ回 、 110 フリップフロップ回路、 120 フリッ プフロップ回路、 130 フリップフロップ回 、 140 フリップフロップ回路、 150 フリッ プフロップ回路、 200 フリップフロ

 以下、本発明を好適な実施の形態をもと 図面を参照しながら説明する。各図面に示 れる同一または同等の構成要素、部材、処 には、同一の符号を付するものとし、適宜 複した説明は省略する。また、実施の形態 、発明を限定するものではなく例示であっ 、実施の形態に記述されるすべての特徴や の組み合わせは、必ずしも発明の本質的な のであるとは限らない。

 図1は、ダブルエッジトリガ型フリップフ ロップ回路100の基本構成を示すブロック図で ある。当該フリップフロップ回路100は、第1 ッチ回路10、第2ラッチ回路20、およびマルチ プレクサ30を備える。また、フリップフロッ 回路100は、入出力端子として、入力データD が入力される入力端子40、クロック信号CLKが 力されるクロック端子42および出力データQ 出力される出力端子44を備える。

 なお以下の説明では、入力データDの振幅 は、ローレベルが低電位側固定電圧源として 接地電位、ハイレベルが高電位側固定電圧源 として電源電位Vddに設計されているものとす る。また、クロック信号CLKおよび反転クロッ ク信号CLKBの振幅も、同様に、ローレベルが 電位側固定電圧源として接地電位、ハイレ ルが高電位側固定電圧源として電源電位Vdd 設計されているものとする。

 第1ラッチ回路10および第2ラッチ回路20は 入力端子40とマルチプレクサ30との間に並列 に設けられる。第1ラッチ回路10および第2ラ チ回路20は、活性化状態と非活性化期間とが 交互に繰り返され、同一時点では、いずれか 一方が活性化期間、他方が非活性化期間とな るよう制御される。ここで、活性化期間とは 、ラッチしたデータを入力データDに関わり く、保持する期間である。非活性化期間と 、入力データDに追従する期間である。活性 期間および非活性化期間は、それぞれ活性 状態および非活性化状態と読み替えてもよ 。

 図1に示すフリップフロップ回路100では、 第1ラッチ回路10は、反転クロック信号CLKBの ち上がりエッジ、すなわちクロック信号CLK 立ち下がりエッジで入力データDをラッチす 。第2ラッチ回路20は、クロック信号CLKの立 上がりエッジで入力データDをラッチする。 これにより、クロック信号CLKの立ち上がりエ ッジおよび立ち下がりエッジの両方で、入力 データDをラッチすることができる。

 マルチプレクサ30は、第1ラッチ回路10の 力データと、第2ラッチ回路20の出力データ を、クロック信号CLKに応じて選択的に出力 る。

 図2は、シングルエッジトリガ型フリップ フロップ回路に供給されるクロック信号(S)と 、ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 路に供給されるクロック信号(D)とを比較した 図である。図2にて、前者のクロック信号(S) は、立ち上がりエッジがラッチタイミング なる。一方、後者のクロック信号(D)では、 ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの 方がラッチタイミングとなる。このように ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 は、シングルエッジトリガ型と比較し、半 の周波数で、それと同等の動作速度を実現 ることができる。

 図3は、一般的なダブルエッジトリガ型フ リップフロップ回路100の構成を示す回路図で ある。当該フリップフロップ回路100は、第1 ッチ回路10、第2ラッチ回路20、第1出力スイ チOS1、第2出力スイッチOS2および第5インバー タIN5を備える。第1出力スイッチOS1および第2 力スイッチOS2は、図1に示したマルチプレク サ30の機能を実現する。第1出力スイッチOS1は 、第1ラッチ回路10の出力端子に接続され、第 2出力スイッチOS2は、第2ラッチ回路20の出力 子に接続される。

 第5インバータIN5は、第1ラッチ回路10およ び第2ラッチ回路20に入力またはラッチされる 入力データDを同相で出力するためのもので る。入力またはラッチされる入力データDを 相で出力する場合、設ける必要はない。な 、出力データQとその逆相の反転出力データ の両方を出力する構成であってもよい。

 第1ラッチ回路10は、クロック信号の立ち がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方 入力データDをラッチする。第1ラッチ回路10 は、第1インバータIN1、第2インバータIN2、第1 入力スイッチIS1および第1帰還スイッチFS1を む。

 第1入力スイッチIS1は、第1インバータIN1 入力端子に接続される。第1インバータIN1は 入力データDを受け、反転させて出力する。 第2インバータIN2は、第1インバータIN1の出力 ータを受け、反転させて第1インバータIN1の 入力に帰還する。第1帰還スイッチFS1は、第2 ンバータIN2の出力端子と第1インバータIN1の 入力端子との間に設けられる。

 第2ラッチ回路20は、第1ラッチ回路10と並 に設けられ、クロック信号の立ち上がりエ ジおよび立ち下がりエッジの他方で入力デ タDをラッチする。第2ラッチ回路20は、第3 ンバータIN3、第4インバータIN4、第2入力スイ ッチIS2および第2帰還スイッチFS2を含む。

 第2入力スイッチIS2は、第3インバータIN3 入力端子に接続される。第3インバータIN3は 入力データDを受け、反転させて出力する。 第4インバータIN4は、第3インバータIN3の出力 ータを受け、反転させて第3インバータIN3の 入力に帰還する。第2帰還スイッチFS2は、第4 ンバータIN4の出力端子と第3インバータIN3の 入力端子との間に設けられる。

 第1入力スイッチIS1、第2入力スイッチIS2 第1出力スイッチOS1、第2出力スイッチOS2、第 1帰還スイッチFS1および第2帰還スイッチFS2は 相補スイッチで構成される。相補スイッチ 、Nチャンネルトランジスタ(以下、Nchトラ ジスタと表記する。)とPチャンネルトランジ スタ(以下、Pchトランジスタと表記する。)の み合わせで構成される。これらのトランジ タには、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Eff ect Transistor)が採用される。相補スイッチは NchトランジスタとPchトランジスタのオン抵 の増加特性が入力電圧レベルに対し、反対 特性を持つことを利用したものである。相 スイッチを採用することにより、トランジ タの閾値電圧による制限を緩和し、出力電 レベルの鈍りを抑制することができる。

 図3に示すフリップフロップ回路100にて、 第1ラッチ回路10が活性化状態および第2ラッ 回路20が非活性化状態に制御されるとき、ク ロック信号CLKおよび反転クロック信号CLKBに り、第1入力スイッチIS1、第2出力スイッチOS2 および第2帰還スイッチFS2がオフ、ならびに 2入力スイッチIS2、第1出力スイッチOS1および 第1帰還スイッチFS1がオンに制御される。

 一方、第1ラッチ回路10が非活性化状態お び第2ラッチ回路20が活性化状態に制御され とき、クロック信号CLKおよび反転クロック 号CLKBにより、第1入力スイッチIS1、第2出力 イッチOS2および第2帰還スイッチFS2がオン、 ならびに第2入力スイッチIS2、第1出力スイッ OS1および第1帰還スイッチFS1がオフに制御さ れる。

 図4は、図3に示したフリップフロップ回 100の動作例を示すタイミングチャートであ 。図4を参照すると、クロック信号CLKがハイ ベルのとき、入力データDが第1ラッチ回路10 にラッチされ、第2ラッチ回路20にラッチされ ていたデータが出力されることが分かる。反 対に、クロック信号CLKがローレベルのとき、 入力データDが第2ラッチ回路20にラッチされ 第1ラッチ回路10にラッチされていたデータ 出力されることが分かる。

 図5は、本発明の実施の形態1に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路110の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路110は、図3に示したフリップフロップ 路100と比較し、第1ラッチ回路10および第2ラ ッチ回路20内における帰還用のインバータが 有される構成である。すなわち、図3に示し た第2インバータIN2および第4インバータIN4が 有され、第4インバータIN4が省略された構成 である。

 実施の形態1に係るフリップフロップ回路 110の基本構成は、図3に示したフリップフロ プ回路100の構成と同様であり、以下、相違 について説明する。第2ラッチ回路20は、第3 ンバータIN3、第2入力スイッチIS2および第2 還スイッチFS2を含む。第2ラッチ回路20は、 性化状態のとき、第1ラッチ回路10に含まれ 第2インバータIN2を利用する。

 第2インバータIN2は、第1ラッチ回路10が非 活性化状態および第2ラッチ回路20が活性化状 態のとき、第1インバータIN1と切り離されて 3インバータIN3に接続し、第3インバータIN3の 出力データを受け、反転させて第3インバー IN3の入力に帰還する。反対に、第1ラッチ回 10が活性化状態および第2ラッチ回路20が非 性化状態のとき、第3インバータIN3と切り離 れて第1インバータIN1に接続し、第1インバ タIN1の出力データを受け、反転させて第1イ バータIN1の入力に帰還する。

 第1出力スイッチOS1は、第1インバータIN1 出力端子と第2インバータIN2の入力端子との に設けられる。第2出力スイッチOS2は、第3 ンバータIN3の出力端子と第2インバータIN2の 力端子との間に設けられる。

 実施の形態1に係るフリップフロップ回路 110の動作は、図3に示したフリップフロップ 路100の動作と同様である。

 以上説明したように実施の形態1によれば 、ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 路において、回路規模を削減することができ る。すなわち、図3に示したフリップフロッ 回路100と比較し、同じ動作を実現しつつ、 ンバータを一つ省略することができる。ま 、そのインバータによる消費電力を低減す ことができる。

 また、図3に示したフリップフロップ回路 100では、第1インバータIN1の出力端子と第2イ バータIN2の入力端子との間にスイッチが設 られず、それらの間を電気的に切り離すこ ができない。したがって、第1ラッチ回路10 非活性化状態のとき、図3に示したフリップ フロップ回路100では、第1インバータIN1およ 第2インバータIN2が入力データDに同期して動 作する。これに対し、実施の形態1に係るフ ップフロップ回路110では、第1インバータIN1 出力端子と第2インバータIN2の入力端子との 間に第1出力スイッチOS1が設けられる。した って、第1ラッチ回路10が非活性化状態のと 、実施の形態1に係るフリップフロップ回路1 10では、第2インバータIN2が第1出力スイッチOS 1により遮断され、第1インバータIN1のみが入 データDに同期して動作する。

 したがって、実施の形態1によれば、第1 ッチ回路10が非活性化状態のとき、入力デー タDに同期して駆動するトランジスタの素子 を削減することができ、その分の消費電力 低減することができる。たとえば、第2イン ータIN2が二つのトランジスタで構成される 合、図3に示したフリップフロップ回路100と 比較し、入力データDに同期して駆動するト ンジスタの素子数を二つ削減することがで る。とくに、図4における入力データDの不定 期間の遷移頻度が高い場合、それによる消費 電力低減の効果はより大きくなる。なお、図 4における入力データDの斜線期間は、不定期 を表す。

 図6は、実施の形態1の変形例1に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路120の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路120は、図5に示したフリップフロップ 回路110と比較し、第5インバータIN5が省略さ た構成である。その代わりに、本フリップ ロップ回路120の出力データは、第2インバー IN2の出力端子から供給される。

 以上説明したように実施の形態1の変形例 1によれば、ダブルエッジトリガ型フリップ ロップ回路において、回路規模を削減する とができる。すなわち、図3に示したフリッ フロップ回路100と比較し、同じ動作を実現 つつ、インバータを二つ省略することがで る。また、それらインバータによる消費電 を低減することができる。ただし、図5に示 したフリップフロップ回路110と比較し、第1 還スイッチFS1、第2帰還スイッチFS2および後 の素子がすべて、第2インバータIN2の出力電 圧により駆動されることになる。この点、図 5に示したフリップフロップ回路110は、後段 素子を第5インバータIN5の出力電圧で駆動す ことができるため、柔軟な設計が可能であ 。たとえば、後段への信号遷移の精度を向 させるため、第5インバータIN5のサイズを第 3インバータIN3より大きく設計することも可 である。また、第1インバータIN1の出力端子 第2インバータIN2の入力端子との間に第1出 スイッチOS1を設けたことによる効果は、図5 示したフリップフロップ回路110の場合と同 である。

 図7は、実施の形態1の変形例2に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路130の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路130は、図6に示したフリップフロップ 回路120と比較し、第1PchトランジスタPM1およ 第2PchトランジスタPM2が追加され、第1帰還ス イッチFS1および第2帰還スイッチFS2が相補ス ッチから、第1NchトランジスタNM1および第2Nch トランジスタNM2に置換された構成である。

 実施の形態1の変形例2に係るフリップフロ プ回路130の基本構成は、図6に示したフリッ フロップ回路120の構成と同様であり、以下 相違点について説明する。
 第1ラッチ回路10は、第1PchトランジスタPM1を さらに含む。第1PchトランジスタPM1は、第1イ バータIN1の入力端子と電源電位Vddとの間に けられる。そのソース端子は電源電位Vddに 続され、そのドレイン端子は第1インバータ IN1の入力端子に接続され、そのゲート端子は 第1インバータIN1の出力データを受ける。第1 還スイッチFS1は、相補スイッチではなく、 1NchトランジスタNM1で構成される。

 第2ラッチ回路20は、第2PchトランジスタPM2 をさらに含む。第2PchトランジスタPM2は、第3 ンバータIN3の入力端子と電源電位Vddとの間 設けられる。そのソース端子は電源電位Vdd 接続され、そのドレイン端子は第3インバー タIN3の入力端子に接続され、そのゲート端子 は第3インバータIN3の出力データを受ける。 2帰還スイッチFS2は、相補スイッチではなく 第2NchトランジスタNM2で構成される。

 第1帰還スイッチFS1および第2帰還スイッ FS2を第1NchトランジスタNM1および第2Nchトラン ジスタNM2で構成すると、第1インバータIN1お び第3インバータIN3の出力データがハイレベ からローレベルに遷移するとき、すなわち 第2インバータIN2の出力データがローレベル からハイレベルに遷移するとき、第1インバ タIN1および第3インバータIN3の入力電圧が鈍 てしまう。

 そこで、変形例2では、第1インバータIN1 よび第3インバータIN3の出力データがハイレ ルからローレベルに遷移するとき、第1Pchト ランジスタPM1および第2PchトランジスタPM2を して、第1インバータIN1および第3インバータ IN3の出力データをその入力に帰還させる。具 体的には、第1PchトランジスタPM1および第2Pch ランジスタPM2は、そのゲート端子にローレ ルが入力されると、導通し、第3ノードN3お び第4ノードN4を充電する。一方、当該ゲー 端子にハイレベルが入力されると、遮断し 第3ノードN3および第4ノードN4を充電しない

 すなわち、第1インバータIN1および第3イ バータIN3の出力データがハイレベルからロ レベルに遷移するとき、第1PchトランジスタP M1および第2PchトランジスタPM2を帰還系とする 。一方、上記出力データがローレベルからハ イレベルに遷移するとき、第1Nchトランジス NM1および第2NchトランジスタNM2を帰還系とす 。

 以上説明したように実施の形態1の変形例 2によれば、実施の形態1の変形例1と同様の効 果を奏する。それに加えて、以下の効果を奏 する。すなわち、クロック信号CLKおよび反転 クロック信号CLKBによりゲート容量が充放電 れるMOSスイッチの数を減少させることがで る。具体的には、相補スイッチは二つのMOS イッチで構成されるため、変形例1では12個 MOSスイッチがクロック信号CLKおよび反転ク ック信号CLKBにより制御されるが、変形例2で は10個のMOSスイッチがクロック信号CLKおよび 転クロック信号CLKBにより制御されることに なる。

 変形例2では、二個のMOSスイッチ、すなわ ち第1PchトランジスタPM1および第2Pchトランジ タPM2が追加されたが、それらのMOSスイッチ 第1インバータIN1および第3インバータIN3の 力データにより駆動される。一般に、クロ ク信号の遷移頻度と、データの遷移頻度で 前者の方が高い。よって、MOSスイッチ全体 ゲート負荷が低減し、フリップフロップ回 130全体の消費電力を低減することができる

 図8は、実施の形態1の変形例3に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路140の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路140は、図7に示したフリップフロップ 回路130と比較し、第2インバータIN2が第3Nchト ンジスタNM3に置換され、第5インバータIN5が 追加された構成である。

 実施の形態1の変形例3に係るフリップフロ プ回路140の基本構成は、図7に示したフリッ フロップ回路130の構成と同様であり、以下 相違点について説明する。
 第1ラッチ回路10は、第2インバータIN2の代わ りに第3NchトランジスタNM3を含む。

 第3NchトランジスタNM3のソース端子はグラ ウンド電位に接続され、そのドレイン端子は 第1NchトランジスタNM1および第2Nchトランジス NM2を介して第1インバータIN1および第3イン ータIN3の入力端子に接続され、そのゲート 子は第1インバータIN1および第3インバータIN3 の出力データを受ける。第3NchトランジスタNM 3は、そのゲート端子にハイレベルが入力さ ると、導通し、第5ノードN5の電荷を放電す 。

 第5インバータIN5は、第1出力スイッチOS1 よび第2出力スイッチOS2を介して第1インバー タIN1および第3インバータIN3の出力端子に接 される。なお、第5インバータIN5を設けず、 5ノードN5の出力電圧レベルを本フリップフ ップ回路140の出力データとする構成も可能 ある。

 以上説明したように実施の形態1の変形例 3によれば、実施の形態1の変形例2と同様の効 果を奏する。それに加えて、以下の効果を奏 する。すなわち、第2インバータIN2を第3Nchト ンジスタNM3に置換したことにより、トラン スタの数を減少させることができる。通常 インバータは二つ以上のトランジスタを組 合わせて構成する必要があるためである。 って、変形例3では回路規模および消費電力 をさらに低減することができる。

 図9は、実施の形態1の変形例4に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路150の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路150は、図8に示したフリップフロップ 回路140と比較し、第1入力スイッチIS1および 2入力スイッチIS2が相補スイッチから第4Nchト ランジスタNM4および第5NchトランジスタNM5に 換された構成である。

 第1入力スイッチIS1および第2入力スイッ IS2が第4NchトランジスタNM4および第5Nchトラン ジスタNM5で構成されると、入力データDがロ レベルからハイレベルに遷移したとき、第3 ードN3および第4ノードN4には、鈍った入力 ータDが伝達される。第3ノードN3および第4ノ ードN4は、それぞれ、第1インバータIN1と第1Pc hトランジスタPM1とで構成されるループ回路 および第3インバータIN3と第2Pchトランジスタ PM2とで構成されるループ回路のノードである 。したがって、第3ノードN3および第4ノードN4 の電位は、それぞれ、第1インバータIN1およ 第3インバータIN3の閾値電圧を超えた時点で イレベルに達したことになる。よって、上 した鈍りの影響は大幅に緩和される。

 以上説明したように実施の形態1の変形例 4によれば、実施の形態1の変形例3と同様の効 果を奏する。それに加えて、以下の効果を奏 する。すなわち、第1入力スイッチIS1および 2入力スイッチIS2を相補スイッチから第4Nchト ランジスタNM4および第5NchトランジスタNM5に 換したことにより、トランジスタの数を減 させることができる。よって、変形例4では 路規模および消費電力をさらに低減するこ ができる。

 図10は、本発明の実施の形態2に係るダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路200の 成を示す回路図である。当該フリップフロ プ回路200は、第1ラッチ回路10、第2ラッチ回 路20、第1出力スイッチOS1、第2出力スイッチOS 2、第5インバータIN5および第6インバータIN6を 備える。

 第1出力スイッチOS1は、第1ラッチ回路10の 出力端子に接続される。第2出力スイッチOS2 、第2ラッチ回路の出力端子44に接続される 第1出力スイッチOS1および第2出力スイッチOS2 は、NチャンネルトランジスタとPチャンネル ランジスタとが組み合わせられた相補スイ チでそれぞれ構成される。

 第6インバータIN6は、入力データDを受け 反転させて、第1ラッチ回路10および第2ラッ 回路20の両方に出力する。第5インバータIN5 、第1ラッチ回路10および第2ラッチ回路20の 力データを反転させて出力する。実施の形 2では、第1ラッチ回路10および第2ラッチ回 20の出力データは、入力データDと同相とな 。もちろん、第5インバータIN5を設けない構 も可能である。

 第1ラッチ回路10は、クロック信号の立ち がりエッジおよび立ち下がりエッジの一方 入力データをラッチする。第2ラッチ回路20 、第1ラッチ回路10と並列に設けられ、クロ ク信号の立ち上がりエッジおよび立ち下が エッジの他方で入力データをラッチする。 1ラッチ回路10および第2ラッチ回路20の少な とも一方がSRAM型で構成される。以下の説明 では、両方ともSRAM型で構成される例を説明 る。なお、いずれか一方を実施の形態1で説 したラッチ回路や、その他の構成のラッチ 路で構成してもよい。

 第1ラッチ回路10は、第1インバータIN1、第 2インバータIN2、第1トランジスタ対MP1および 1活性化トランジスタEM1を含む。第1トラン スタ対MP1は、第6NchトランジスタNM6および第7 NchトランジスタNM7で構成される。第6Nchトラ ジスタNM6のゲート端子に入力データDが入力 れ、第7NchトランジスタNM7のゲート端子に第 6インバータIN6の出力データ、すなわち入力 ータDの反転データが入力される。したがっ 、第6NchトランジスタNM6および第7Nchトラン スタNM7は、相補的にオンオフする。

 第6NchトランジスタNM6のドレイン端子は第 1インバータIN1の入力端子および第2インバー IN2の出力端子に接続される。第7Nchトランジ スタNM7のドレイン端子は第2インバータIN2の 力端子および第1インバータIN1の出力端子に 続される。第6NchトランジスタNM6および第7Nc hトランジスタNM7のソース端子は共通接続さ る。

 第1活性化トランジスタEM1は、導通状態に おいて、第1トランジスタ対MP1を活性化させ 。第1活性化トランジスタEM1はNchトランジス で構成され、そのゲート端子には反転クロ ク信号CLKBが入力される。そのソース端子は グラウンド電位に接続され、そのドレイン端 子は第1トランジスタ対MP1の共通ソース端子 接続される。

 第1ラッチ回路10は、以下のように動作す 。第1トランジスタ対MP1が活性化すると、第 1ラッチ回路10全体は非活性化状態となり、第 1トランジスタ対MP1が非活性化すると、第1ラ チ回路10全体は活性化状態となる。

 より具体的には、第1活性化トランジスタ EM1が導通すると、第1トランジスタ対MP1が活 化する。この状態では、第1トランジスタ対M P1を構成する第6NchトランジスタNM6および第7Nc hトランジスタNM7のいずれか一方が導通する 導通したトランジスタのドレイン端子電圧 、ローレベルになり、そのドレイン端子に 続された、第1インバータIN1または第2インバ ータIN2の入力端子電圧がローレベルとなる。

 さらに具体的には、入力データDがハイレ ベルのとき、第6NchトランジスタNM6は導通し 第1インバータIN1の入力端子がローレベルと る。したがって、第1インバータIN1は、ハイ レベルを出力することになる。入力データD ローレベルのとき、第7NchトランジスタNM7は 通し、第2インバータIN2はハイレベル、第1 ンバータIN1はローレベルを出力することに る。このように、第1ラッチ回路10の出力は 入力データDに同相で追従することになる。

 一方、第1活性化トランジスタEM1が遮断す ると、第1トランジスタ対MP1が非活性化する この状態では、第1インバータIN1および第2イ ンバータIN2は、ループ回路を形成し、第1ト ンジスタ対MP1が非活性化されたときの入力 ータDをラッチする。

 第2ラッチ回路20は、第3インバータIN3、第 4インバータIN4、第2トランジスタ対MP2および 2活性化トランジスタEM2を含む。第2トラン スタ対MP2は、第8NchトランジスタNM8および第9 NchトランジスタNM9で構成される。第2活性化 ランジスタEM2のゲート端子に入力される信 が、クロック信号CLKである点を除き、第2ラ チ回路20の構成および動作は第1ラッチ回路1 0の構成および動作と同様であるため、説明 省略する。

 以上の説明を踏まえ、以下、フリップフ ップ回路200全体の動作を説明する。第1ラッ チ回路10が活性化状態および第2ラッチ回路20 非活性化状態に制御されるとき、クロック 号により、第1活性化トランジスタEM1および 第2出力スイッチOS2がオフ、ならびに第2活性 トランジスタEM2および第1出力スイッチOS1が オンに制御される。一方、第1ラッチ回路10が 非活性化状態および第2ラッチ回路20が活性化 状態に制御されるとき、クロック信号により 、第1活性化トランジスタEM1および第2出力ス ッチOS2がオン、ならびに第2活性化トランジ スタEM2および第1出力スイッチOS1がオフに制 される。具体的な動作タイミング例は、第1 ッチ回路10および第2ラッチ回路20の出力デ タが入力データDと同相となる点を除き、図4 に示したタイミングチャートがそのままあて はまる。

 以上説明したように実施の形態2によれば 、ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 路において、消費電力を低減することができ る。すなわち、図3に示したフリップフロッ 回路100と比較し、同じ動作を実現しつつ、 ロック信号CLKおよび反転クロック信号CLKBに りゲート容量が充放電されるMOSスイッチの を減少させることができる。これにより、 ロック信号による容量の充放電電力を低減 ることができる。図3に示したフリップフロ ップ回路100と比較し、六個減少させることが できる。

 実施の形態2では、四個のMOSスイッチ、す なわち第6NchトランジスタNM6、第7Nchトランジ タNM7、第8NchトランジスタNM8および第9Nchト ンジスタNM9が追加された。それらのMOSスイ チは入力データDまたはその反転データによ 駆動される。一般に、クロック信号の遷移 度と、データの遷移頻度では前者の方が高 。よって、MOSスイッチ全体のゲート負荷が 減し、フリップフロップ回路200全体の消費 力を低減することができる。

 つぎに実施の形態3について説明する。実 施の形態3は、不使用期間が設定されたダブ エッジトリガ型フリップフロップ回路に供 すべきクロック信号を生成するクロック制 回路に関する。

 図11は、フリップフロップ回路に供給す きクロック信号を制御する一般的なクロッ 制御回路50およびそれを搭載した半導体集積 装置300の構成を示すブロック図である。半導 体集積装置300は、クロック制御回路50および リップフロップ回路100を備える。

 フリップフロップ回路100は、不使用期間 設定されたダブルエッジトリガ型フリップ ロップ回路である。このフリップフロップ 路100は、図3に示した構成に限らず、図5~図1 0に示したいずれの構成でもよい。また、上 した構成に限らず、不使用期間が設定され ダブルエッジトリガ型フリップフロップ回 であれば、どのような構成でもよい。また 図11では便宜上、フリップフロップ回路100を 一つ描いているが、複数のフリップフロップ 回路100を含む回路ブロックが、クロック制御 回路50の出力信号により制御される単位であ てもよい。

 クロック制御回路50は、ANDゲート51で構成 される。ANDゲート51は、第1クロック信号CLK1 よびイネーブル信号Eを受け、第2クロック信 号CLK2を出力する。第2クロック信号CLK2は、フ リップフロップ回路100に供給される。

 第1クロック信号CLK1は、システムクロッ であってもよいし、システムクロックが逓 されたクロックでもよい。周期性を保った 号であればよい。イネーブル信号Eは、上記 リップフロップ回路100の使用状態を示す。 とえば、当該フリップフロップ回路100が使 期間のとき有意な信号を出力し、不使用期 のとき非有意な信号を出力する。ここで、 使用期間とは、スタンバイ期間であっても い。以下の説明では、有意な信号をハイレ ル、非有意な信号をローレベルとする。も ろん、逆の設定も可能である。

 図12は、図11に示したクロック制御回路50 動作例を示すタイミングチャートである。 ロック制御回路50は、ANDゲート51で構成され るため、イネーブル信号Eがハイレベルのと 、第1クロック信号CLK1がANDゲート51からその ま出力され、イネーブル信号Eがローレベル のとき、ANDゲート51からローレベルが出力さ る。これにより、フリップフロップ回路100 不使用の期間、第2クロック信号CLK2の遷移 停止させることができる。

 図12を参照すると、イネーブル信号Eがハ レベルからローレベルに遷移する立ち下が エッジで、第2クロック信号CLK2もハイレベ からローレベルに遷移する。このエッジe1は 無駄な遷移である。すなわち、フリップフロ ップ回路100が不使用期間に遷移するとき、フ リップフロップ回路100が保持しているデータ を変化させる必要はない。むしろ、そのデー タを不使用期間中、保持し、使用期間に復帰 する際、そのデータを保持した状態から動作 を再開すべきである。

 図2に示したシングルエッジトリガ型フリ ップフロップ回路では、クロック信号の立ち 下がりエッジをトリガとしないが、ダブルエ ッジトリガ型フリップフロップ回路では、ク ロック信号の立ち下がりエッジもトリガとす る。よって、第2クロック信号CLK2の立ち下が エッジe1により、フリップフロップ回路100 保持しているデータの内容が更新されてし い、使用期間に復帰する際に誤動作の原因 なる。

 図13は、実施の形態3に係る、フリップフ ップ回路に供給すべきクロック信号を制御 るクロック制御回路60およびそれを搭載し 半導体集積装置310の構成を示すブロック図 ある。半導体集積装置310は、クロック制御 路60およびフリップフロップ回路100を備える 。クロック制御回路60は、エッジ検出回路61 ANDゲート64およびT型フリップフロップ回路65 を含む。

 エッジ検出回路61は、第1クロック信号CLK1 を受け、そのエッジを検出すると、所定幅の パルス信号をANDゲート64に出力する。ここで 検出対象とするエッジは、立ち上がりエッ および立ち下がりエッジの両方である。

 たとえば、エッジ検出回路61は、遅延回 62およびXORゲート63で構成される。遅延回路6 2は、第1クロック信号CLK1を所定の期間、遅延 させてXORゲート63に出力する。遅延回路62は 偶数段のインバータを縦列接続することに り構成してもよい。この段数を調整するこ により、上記パルス信号の幅を調整するこ ができる。XORゲート63は、遅延回路62の出力 号と、第1クロック信号CLK1とを受け、演算 果をANDゲート64に出力する。この演算結果は 、第1クロック信号CLK1のエッジが検出される びに、所定幅のパルス信号が発生するもの ある。

 ANDゲート64は、エッジ検出回路61の出力信 号と、イネーブル信号Eとを受け、イネーブ 信号Eが有意な期間、エッジ検出回路61の出 信号に追従する信号をT型フリップフロップ 路65に出力し、イネーブル信号Eが非有意な 間、非有意なレベルの信号をT型フリップフ ロップ回路65に出力する。具体的には、イネ ブル信号Eがハイレベルの期間、エッジ検出 回路61の出力信号をそのまま出力し、イネー ル信号Eがローレベルの期間、ローレベルを 出力する。

 T型フリップフロップ回路65は、ANDゲート6 4の出力信号を受け、所定幅のパルス信号を 出するたびに、論理レベルが反転する信号 、ダブルエッジトリガ型フリップフロップ 路100に出力する。

 図14は、実施の形態3に係るクロック制御 路50の動作例を示すタイミングチャートで る。XORゲート63は、二つの入力信号の論理レ ベルが同レベルでローレベルを出力し、異な るレベルでハイレベルを出力する。したがっ て、遅延回路62による遅延期間が過ぎると、 つの入力信号の論理レベルが同レベルとな ため、XORゲート63は、ローレベルを出力す 。よって、XORゲート63の出力信号は、第1ク ック信号CLK1のエッジが検出されるたびに、 定幅のパルス信号が発生するものとなる。

 ANDゲート64は、XORゲート63の出力信号を、 イネーブル信号Eがローレベルの期間、マス する。T型フリップフロップ回路65は、ANDゲ ト64の出力信号の立ち上がりエッジで、T型 リップフロップ回路65自身の出力信号の論理 レベルを反転し、ANDゲート64の出力信号の立 下がりエッジでは、自身の出力信号の論理 ベルを維持する。したがって、T型フリップ フロップ回路65では、上記パルス信号が一つ 出されると、当該出力信号の論理レベルが 回反転されることになる。

 図14と図12とを比較すると、図14では無駄 エッジe1が発生しないことが分かる。なお フリップフロップ回路100が非活性化状態か 活性化状態に復帰後、第2クロック信号CLK2の 位相が第1クロック信号CLK1と逆相となってい 。この点、ダブルエッジトリガ型フリップ ロップ回路100では、第1ラッチ回路10と第2ラ ッチ回路20にラッチされるデータDが入れ替わ るだけであり、フリップフロップ回路100の出 力信号は、ラッチされるタイミングが同じで あれば、第1ラッチ回路10および第2ラッチ回 20のどちらにラッチされても同じである。

 以上説明したように実施の形態3によれば 、不使用期間が設定されたダブルエッジトリ ガ型フリップフロップ回路に供給すべきクロ ック信号を生成するとき、簡素な構成で、当 該フリップフロップ回路の誤動作を抑制する ことができる。すなわち、イネーブル信号E 有意な期間、第1クロック信号CLK1のエッジ検 出に同期して、第2クロック信号CLK2が遷移す 。一方、イネーブル信号Eが非有意に遷移す るとき、第2クロック信号CLK2は、その直前の 理レベルを維持する。

 よって、イネーブル信号Eの論理レベルの 遷移による、第2クロック信号CLK2の無駄な論 レベルの遷移を抑制し、フリップフロップ 路100の誤動作を防止することができる。

 また、第2クロック信号CLK2の供給を停止 た際の当該第2クロック信号CLK2の論理レベル と、その供給を再開する際の第1クロック信 CLK1の論理レベルとを比較し、その結果に応 て、当該第2クロック信号CLK2の位相を制御 る手法もある。しかしながら、第2クロック 号CLK2の供給を停止した際の当該第2クロッ 信号CLK2の論理レベルを保持することが必要 あり、回路面積を増大させる。

 これに対し、実施の形態3では、当該論理 レベルを記憶する必要がなく、回路構成を簡 素化することができる。また、実施の形態3 係るクロック制御回路60は、イネーブル信号 Eが有意な期間、第1クロック信号CLK1のエッジ を検出するたびに、第2クロック信号CLK2の論 レベルを反転させるだけという、シンプル アルゴリズムに基づいている。したがって クロック制御回路60における誤動作を抑制 、信頼性の高い第2クロック信号CLK2を生成す ることができる。

 上述の実施の形態は例示であり、それら 各構成要素や各処理プロセスの組合せにい いろな変形例が可能なこと、またそうした 形例も本発明の範囲にあることは当業者に 解されるところである。

 実施の形態1では、相補スイッチの代わり にNchトランジスタを用いる例を説明したが、 Nchトランジスタの代わりにPchトランジスタを 用いてもよい。その場合、ゲート端子に入力 される信号を、クロック信号CLKから反転クロ ック信号CLKBに、反転クロック信号CLKBからク ック信号CLKに、適宜変更すればよい。

 また、実施の形態3にて説明した各論理ゲ ートは、同じ真理値表を持つ論理ゲートであ れば、適宜置き換えが可能である。

 最後に、本発明の別の態様を付記する。
(項目1)
 所定の第1クロック信号から、不使用期間が 設定されたダブルエッジトリガ型フリップフ ロップ回路を制御する第2クロック信号を生 するクロック制御回路であって、
 前記第1クロック信号を受け、そのエッジを 検出すると、所定幅のパルス信号を出力する エッジ検出回路と、
 前記エッジ検出回路の出力信号と、前記ダ ルエッジトリガ型フリップフロップ回路の 用状態を示すイネーブル信号とを受け、前 イネーブル信号が有意な期間、前記エッジ 出回路の出力信号に追従する信号を出力し 前記イネーブル信号が非有意な期間、非有 なレベルの信号を出力する論理ゲートと、
 前記論理ゲートの出力信号を受け、前記所 幅のパルス信号を検出するたびに、論理レ ルが反転する信号を、前記第2クロック信号 として出力するトグル型フリップフロップ回 路と、
 を備えることを特徴とするクロック制御回 。
(項目2)
 前記エッジ検出回路は、
 前記第1クロック信号を所定の期間、遅延さ せて出力する遅延回路と、
 前記遅延回路の出力信号と、前記第1クロッ ク信号とを受け、前記所定幅のパルス信号を 含む信号を出力するXORゲートと、
 を含むことを特徴とする項目1に記載のクロ ック制御回路。
(項目3)
 項目1または2に記載のクロック制御回路と
 前記クロック制御回路により生成された第2 クロック信号を受ける、不使用期間が設定さ れたダブルエッジトリガ型フリップフロップ 回路と、
 を備えることを特徴とする半導体集積装置

 本発明によれば、ダブルエッジトリガ型 リップフロップ回路の分野に適用可能であ 。