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Title:
FUEL CELL MODULE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105285
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a fuel cell module (1) comprising a modifier (2) for modifying a modified raw material (or a raw fuel) to produce a modified gas, and a flat-plate type SOFC stack (3) for generating electric power by using the modified gas produced by the modifier (2) and air. The fuel cell module is constituted by coupling the individual end plates (15) of the SOFC stack (3) and the casing (2a) of the modifier (2) individually through heat conduction members (21). As a result, the heat generated at the SOFC stack (3) transfers from the end plates (15) through the heat conduction members (21) to the modifier (2), so that the heat transfer from the SOFC stack (3) to the modifier (2) is increased to raise the temperature of the modifier (2) sufficiently.

Inventors:
HATADA SUSUMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052818
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON OIL CORP (JP)
HATADA SUSUMU (JP)
International Classes:
H01M8/06; H01M8/12; H01M8/24
Foreign References:
JP2006054134A2006-02-23
JP2006062884A2006-03-09
JP2003327411A2003-11-19
JP2006160563A2006-06-22
JP2007048567A2007-02-22
JP2008034205A2008-02-14
JP2005327553A2005-11-24
JP2001223014A2001-08-17
Attorney, Agent or Firm:
HASEGAWA, Yoshiki et al. (Ginza First Bldg.10-6, Ginza 1-chom, Chuo-ku Tokyo 61, JP)
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Claims:
 原燃料を改質して改質ガスを生成する改質器と、
 前記改質器で生成された前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、
 前記燃料電池スタックと前記改質器とを結合するように設けられ、前記燃料電池スタックの熱を前記改質器に伝導させる熱伝導部材とを備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
 前記燃料電池スタックは、複数の単セルスタックを積層してなるスタック本体と、前記スタック本体を積層方向に対して挟むように配置された1対のエンドプレートとを有し、
 前記熱伝導部材は、前記エンドプレートと前記改質器とを結合するように設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池モジュール。
 前記熱伝導部材が弾性体構造を有していることを特徴とする請求項1記載の燃料電池モジュール。
 原燃料を改質して改質ガスを生成する改質器と、
 前記改質器で生成された前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックとを備え、
 前記燃料電池スタックと前記改質器とが直接結合されていることを特徴とする燃料電池モジュール。
 前記燃料電池スタックは、複数の単セルスタックを積層してなるスタック本体と、前記スタック本体を積層方向に対して挟むように配置された1対のエンドプレートとを有し、
 前記エンドプレートと前記改質器とが直接結合されていることを特徴とする請求項4記載の燃料電池モジュール。
 前記エンドプレートと前記スタック本体との間には電気絶縁部材が介在されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池モジュール。
 前記エンドプレートと前記スタック本体との間には電気絶縁部材が介在されていることを特徴とする請求項5記載の燃料電池モジュール。
Description:
燃料電池モジュール

 本発明は、原燃料及び空気を導入して発 を行う燃料電池モジュールに関するもので る。

 燃料電池の一つとして固体酸化物形燃料電 (SOFC)がある。一般に固体酸化物形燃料電池 ジュールは、灯油や都市ガス等の炭化水素 料(原燃料)を改質して水素含有ガス(改質ガ )を生成する改質器と、この改質器で得られ た改質ガスと空気とを電気化学的に発電反応 させる燃料電池スタックとを備えている。燃 料電池スタックは、通常550~1000℃程度の高温 で作動される。そのようなSOFCシステムとし ては、例えば特許文献1に記載されているも がある。

特開2006-294508号公報

 しかしながら、上記従来技術においては 以下の問題点が存在する。即ち、原燃料の 質反応としては、水蒸気改質や部分酸化改 などの種々の反応が利用される。例えば水 気改質反応は非常に大きな吸熱反応であり 反応温度が550~750℃程度と比較的高いので、 高温の熱源が必要となる。このため、燃料電 池スタックの近傍に改質器を配置し、燃料電 池スタックからの輻射熱及びオフガス燃焼熱 を熱源として改質器を加熱することが提案さ れているが、これだけでは十分高い改質器温 度が得られないことがある。従って、原燃料 を完全に改質させることができず、所望の水 素量を得ることが困難であった。また、原燃 料が完全に改質される場合にも、改質器で生 成される改質ガス中の水素濃度が十分高くな らないため、所望のスタック電圧が得られず 、発電効率を上げることが困難であった。

 本発明の目的は、発電効率を向上させる とができる燃料電池モジュールを提供する とである。

 本発明の燃料電池モジュールは、原燃料 改質して改質ガスを生成する改質器と、改 器で生成された改質ガスを用いて発電を行 燃料電池スタックと、燃料電池スタックと 質器とを結合するように設けられ、燃料電 スタックの熱を改質器に伝導させる熱伝導 材とを備えることを特徴とするものである

 このような本発明の燃料電池モジュール おいては、燃料電池スタックからの輻射熱 が改質器に伝わるだけでなく、燃料電池ス ックで発生する熱が熱伝導部材を介して改 器に伝わるようになる。このため、燃料電 スタックからの熱が改質器に効率良く伝わ 、燃料電池スタックから改質器への伝熱量 増大するため、改質器の温度が十分に高く る。これにより、改質器で生成される改質 ス中の水素濃度が十分高くなるため、その だけ燃料電池スタックで発生する電圧も高 なる。その結果、燃料電池モジュールの発 効率が向上するようになる。

 好ましくは、燃料電池スタックは、複数 単セルスタックを積層してなるスタック本 と、スタック本体を積層方向に対して挟む うに配置された1対のエンドプレートとを有 し、熱伝導部材は、エンドプレートと改質器 とを結合するように設けられている。燃料電 池スタックのエンドプレートは、スタック本 体を形成する単セルスタックの構成部品であ る電極やセパレータに比べて、厚く形成され ている。従って、エンドプレートと改質器と を熱伝導部材で結合することで、熱伝導部材 による燃料電池スタックから改質器への熱伝 導が効率良く行われるようになる。

 また、好ましくは、熱伝導部材が弾性体 造を有している。これにより、熱伝導率が い金属を熱伝導部材の材料として使用した 合に、熱伝導部材の熱膨張・熱収縮により じる熱応力を十分緩和することができる。

 また、本発明の燃料電池モジュールは、 燃料を改質して改質ガスを生成する改質器 、改質器で生成された改質ガスを用いて発 を行う燃料電池スタックとを備え、燃料電 スタックと改質器とが直接結合されている とを特徴とするものである。

 このような本発明の燃料電池モジュール おいては、燃料電池スタックからの輻射熱 が改質器に伝わるだけでなく、燃料電池ス ックで発生する熱が燃料電池スタックから 導熱として改質器に伝わるようになる。こ ため、燃料電池スタックからの熱が改質器 効率良く伝わり、燃料電池スタックから改 器への伝熱量が増大するため、改質器の温 が十分に高くなる。これにより、改質器で 成される改質ガス中の水素濃度が十分高く るため、その分だけ燃料電池スタックで発 する電圧も高くなる。その結果、燃料電池 ジュールの発電効率が向上するようになる

 好ましくは、燃料電池スタックは、複数 単セルスタックを積層してなるスタック本 と、スタック本体を積層方向に対して挟む うに配置された1対のエンドプレートとを有 し、エンドプレートと改質器とが直接結合さ れている。上述したように、単セルスタック の構成部品よりも厚いエンドプレートと改質 器とを直接結合することで、燃料電池スタッ クから改質器への熱伝導が効率良く行えるよ うになる。

 また、好ましくは、エンドプレートとス ック本体との間には電気絶縁部材が介在さ ている。改質器の筐体が導電性金属で形成 れている場合、燃料電池スタックと改質器 を結合する熱伝導部材が熱伝導率の高い導 性金属で形成されていたり、燃料電池スタ クと改質器とが直接結合されると、燃料電 スタックから改質器に電気が流れてしまう エンドプレートとスタック本体との間に電 絶縁部材を介在させることにより、そのよ な燃料電池スタックから改質器の通電を回 することができる。

 本発明によれば、発電効率を向上させた 性能の燃料電池モジュールを得ることが可 となる。

本発明に係わる燃料電池モジュールの 1実施形態を備えた燃料電池システムを示す システム構成図である。 図1に示した単セルスタックの分解斜視 図である。 本発明に係わる燃料電池モジュールの 2実施形態を備えた燃料電池システムを示す システム構成図である。

符号の説明

 1…燃料電池モジュール、2…改質器、3… 体酸化物形燃料電池(SOFC)スタック、13…単 ルスタック、14…スタック本体、15…エンド レート、16…絶縁シート(電気絶縁部材)、21 熱伝導部材、30…燃料電池モジュール。

 以下、本発明に係わる燃料電池モジュー の好適な実施形態について、図面を参照し 詳細に説明する。

 図1は、本発明に係わる燃料電池モジュー ルの第1実施形態を備えた燃料電池システム 示すシステム構成図である。同図において 本実施形態の燃料電池モジュール1は、改質 料(原燃料)を改質して改質ガスを生成する 質器2と、この改質器2で得られた改質ガスと 空気とを用いて発電を行う平板型の固体酸化 物形燃料電池(SOFC)スタック3と、改質器2及びS OFCスタック3を収容するモジュール容器4とを えている。

 改質器2は、原燃料及び水蒸気が混合され た改質原料を改質触媒で水蒸気改質反応させ て、水素及び一酸化炭素を含有する改質ガス を生成する。水蒸気改質反応は非常に大きな 吸熱反応であり、反応温度が550~750℃程度と 較的高いので、高温の熱源が必要となる。 のため、改質器2は、SOFCスタック3の近傍に 置されており、SOFCスタック3からの輻射熱及 びオフガス燃焼熱を利用して水蒸気改質反応 を行う。なお、SOFCスタック3は、通常550~1000 程度の高温で作動する。

 改質器2には、改質原料を改質器2に供給 るための原料供給系5が接続されている。原 料としては、例えば灯油や都市ガス等の炭 水素燃料が用いられる。原料供給系5は、例 えば水気化器(図示せず)で得られた水蒸気に 料気化器(図示せず)で得られた原燃料ガス 混合させて改質原料ガスを生成する。そし 、その改質原料ガスが原料導入管6内を通っ 改質器2に導入される。なお、原料供給系5 、原燃料の供給量を調整する電磁バルブ7と 水蒸気の供給量を調整する電磁バルブ8とを 有している。

 SOFCスタック3は、改質ガス供給管9を介し 改質器2と接続されている。また、SOFCスタ ク3には、空気ブロア10からの空気を導入す ための空気導入管11が接続されている。空気 導入管11には、空気の導入量を調整する電磁 ルブ12が設けられている。

 SOFCスタック3は、複数の単セルスタック13 が積層されてなるスタック本体14と、このス ック本体14を積層方向に対して挟み込むよ に配置された1対のエンドプレート15と、ス ック本体14と各エンドプレート15との間にそ ぞれ介在された絶縁シート16とを有してい 。

 単セルスタック13は、図2に示すように、 ノード(燃料極)17と、カソード(空気極)18と アノード17とカソード18との間に配置された 解質19と、アノード17及びカソード18の外側 それぞれ配置されたセパレータ20とを有し いる。アノード17には、改質器2からの改質 スが導入され、カソード18には、空気ブロア 10からの空気が導入される。これにより、各 セルスタック13において電気化学的な発電 応が行われることになる。

 エンドプレート15は、例えばステンレス (SUS)等の金属で形成されている。エンドプレ ート15の厚みは、セパレータ20の厚みに比べ 十分大きくなっている。絶縁シート16は、電 気絶縁性を有する材料(例えばアルミナ等)で 成されたシートであり、エンドプレート15 セパレータ20との間に介在されている。

 SOFCスタック3の各エンドプレート15と改質 器2の筐体2aとは、SOFCスタック3の熱を改質器2 に伝導させる熱伝導部材21を介してそれぞれ 合されている。一方の熱伝導部材21は、改 器2における改質ガス供給管9との接続部(改 ガスの出口)の近傍に結合されている。熱伝 部材21は、例えばSUSやインコネル(クロム及 鉄を含むニッケル系合金の商標名)、ニッケ ルといった金属など、熱伝導率及び耐熱温度 の高い材料で形成されている。

 ここで、SOFCスタック3におけるスタック 体14とエンドプレート15との間には絶縁シー 16が介在されているので、改質器2の筐体2a 導電金属で形成されている場合でも、SOFCス ック3から改質器2へ電気が流れて改質器2に 影響を与えることは無い。

 また、熱伝導部材21の断面積が大きくな ほど熱抵抗が小さくなるため、熱伝導部材21 は、熱の流れる方向、ここではSOFCスタック3 ら改質器2に向かって断面積が大きくなるよ うな形状を有しているのが好ましい。

 さらに、熱伝導部材21としては、熱膨張 熱収縮による熱応力を緩和するために、ポ ラスメタルやメタルフォーム等と称される 属多孔体といった弾性率の低いものを使用 るのが好ましい。

 以上のような燃料電池モジュール1の運転 時には、改質器2に水蒸気及び原燃料を供給 ることで、改質器2により改質ガスが生成さ 、この改質ガスが改質ガス供給管9を介して SOFCスタック3のアノード3aに供給される。ま 、空気ブロア10からの空気がSOFCスタック3の ソード3bに供給される。そして、SOFCスタッ 3が所定の温度まで昇温されると、SOFCスタ ク3から電流を取り出すことにより、SOFCスタ ック3による発電が開始される。

 このとき、改質器2の温度が高くなるほど、 改質器2で生成される改質ガス中に含まれる 素の濃度が高くなるため、SOFCスタック3で発 生する電圧が高くなり、これに伴って発電効 率が高くなる。このため、下記式で表される 空気利用率を上げる等の方法により、SOFCス ック3の温度を高くすることで、SOFCスタック 3から改質器2に伝わる熱輻射量が増えるよう 運転を行う必要がある。

 しかし、SOFCスタック3の構成材料には決 った耐熱温度があるため、SOFCスタック3の温 度を上げることには限界があり、SOFCスタッ 3から改質器2への熱輻射量を十分に増やすこ とは困難である。このため、SOFCスタック3か の輻射熱及びオフガス燃焼熱だけでは、改 器2の温度を十分に高くすることはできない 。また、改質器2を加熱するためのヒータや ーナ等をモジュール容器4内に配置すると、 料電池モジュールの構造が複雑になり、コ トアップにつながる。

 これに対し本実施形態では、SOFCスタック 3の各エンドプレート15と改質器2の筐体2aとを 熱伝導部材21で結合したので、SOFCスタック3 らの輻射熱及びオフガス燃焼熱が改質器2に わることに加え、SOFCスタック3で発生した がエンドプレート15から熱伝導部材21を介し 改質器2に伝導熱として伝わるようになる。 このため、SOFCスタック3から改質器2に伝わる 総熱量が増大するため、改質器2の温度が十 に高くなる。このとき、熱伝導部材21を改質 器2の改質ガス出口の近傍に結合することに り、改質器2の改質ガス出口付近の温度上昇 顕著となるため、改質器2で生成される改質 ガス中に含まれる水素の濃度が十分に高くな る。これにより、SOFCスタック3で発生するス ック電圧が十分高くなるため、燃料電池モ ュール1の発電効率が向上するようになる。

 ただし、上記のようにSOFCスタック3から 質器2への伝熱量が増加すると、そのままで SOFCスタック3の温度が低下してしまう。そ で、SOFCスタック3へ供給される空気流量を減 らして、空気利用率を上げる(上記(A)式参照) とにより、SOFCスタック3の温度を上昇させ ことができる。このように空気の供給量を らすことは、空気ブロア10の消費電力の低下 につながるため、結果的に燃料電池モジュー ル1の発電効率の向上に一層寄与することと る。

 また、SOFCスタック3と改質器2とを熱伝導 材21で連結することにより、SOFCスタック3か ら改質器2への熱伝導が効率良く行われるた 、改質器2を加熱するためのヒータやバーナ を特に設けなくても、簡易な構造でもって 質器2の温度を十分に高くすることができる 。これにより、コスト増大やモジュールの大 型化を防止することが可能となる。

 図3は、本発明に係わる燃料電池モジュー ルの第2実施形態を備えた燃料電池システム 示すシステム構成図である。図中、第1実施 態と同一または同等の部材及び要素には同 符号を付し、その説明を省略する。

 同図において、本実施形態の燃料電池モ ュール30は、第1実施形態と同様の改質器2、 SOFCスタック3及びモジュール容器4を備え、SOF Cスタック3の各エンドプレート15が改質器2の 体2aに直接結合されている。その他の構成 、第1実施形態と同様と同様である。

 このような本実施形態では、SOFCスタック 3で発生した熱がエンドプレート15から改質器 2に伝導熱として伝わるようになる。この場 にも、燃料電池スタック3から改質器2に伝わ る総熱量が増大するため、改質器2の温度が 分に高くなる。これにより、第1実施形態と 様に、燃料電池モジュール30の発電効率を 上させることができる。

 なお、本発明は、上記実施形態に限定さ るものではない。例えば、上記実施形態で 、SOFCスタック3におけるスタック本体14と各 エンドプレート15との間に絶縁シート16を介 させる構成としたが、改質器2の筐体2aや熱 導部材21が電気絶縁性を有する材料で形成さ れている場合には、絶縁シート16は特に設け くても良い。

 また、上記実施形態では、SOFCスタック3 平板型構造としたが、本発明は、円筒型のSO FCバンドル(スタック)を備えた燃料電池モジ ールにも適用可能である。なお、円筒型のSO FCバンドルでは、各単セルスタック同士がイ ターコネクタを介して接続されている。こ タイプの場合には、例えば円筒状バンドル 収納容器と改質器2の筐体2aとを熱伝導部材 結合したり直接結合すれば良い。

 さらに、上記実施形態は、固体酸化物形 料電池(SOFC)についてであるが、本発明は、 えばSOFCと同じ高温型燃料電池である溶融炭 酸塩形燃料電池(MCFC)等にも適用可能である。

 本発明によれば、固体酸化物形燃料電池 の発電を停止する際に、簡単な構成で、燃 電池にダメージが与えられるのを回避する とができる。