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Title:
FUEL SUPPLY MODULE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/087850
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a fuel supply module having a module body (B) consisting of a fixing base (4), a fuel take-out pipe (5), and a pump supporting portion (7) continuously provided below the fixing base (4). The module body (B) is divided into a first block (B1) including the fixing base (4), a second block (B2) including the fuel take-out pipe (5) and a boss (5a) thereof, and a fourth block (B4) including the pump supporting portion (7). A boss extension (5b) extending downward from the boss (5a) is fitted in a supporting tube (4a) formed in the first block (B1); the supporting tube (4a) and the second block (B2) are welded; a third block (B3) is welded to an end face of the boss extension (5b); the first and third blocks (B1, B3) are welded with each other; and first and second through holes (45, 46) are respectively formed in the boss extension (5b) and the third block (B3). Consequently, a fuel supply module having a plurality of kinds of module bodies, such as those which are different in the facing directions of the fuel take-out pipes, can be provided at low cost.

Inventors:
NAITO TOSHIHIKO (JP)
HAYASHI HIDEKI (JP)
TAKENAKA MASAHIKO (JP)
UENO MASAKI (JP)
KAWANO SHIZUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072481
Publication Date:
July 16, 2009
Filing Date:
December 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KEIHIN CORP (JP)
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
NAITO TOSHIHIKO (JP)
HAYASHI HIDEKI (JP)
TAKENAKA MASAHIKO (JP)
UENO MASAKI (JP)
KAWANO SHIZUO (JP)
International Classes:
F02M37/00; F02M37/10
Domestic Patent References:
WO2002016752A12002-02-28
Foreign References:
JP2002371938A2002-12-26
JP2007291866A2007-11-08
JP2007291867A2007-11-08
Other References:
See also references of EP 2230396A4
Attorney, Agent or Firm:
OCHIAI, Takeshi et al. (6-3 Taito 2-chome, Taito-k, Tokyo 16, JP)
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Claims:
 燃料タンク(T)の外壁(10)に取り付けられる取り付けベース(4)と,この取り付けベース(4)の上面より突出した燃料取り出し管(5)と,取り付けベース(4)の下部に連設されるポンプ保持部(7)とよりなるモジュールボディ(B)を備え,前記ポンプ保持部(7)に,燃料タンク(T)内の燃料を汲み上げて燃料通路(40)を介して前記燃料取り出し管(5)に吐出する電動ポンプ(2)を保持させてなる燃料供給モジュールにおいて,
 前記モジュールボディ(B)を,前記取り付けベース(4)を含む第1ブロック(B1)と,前記燃料取り出し管(5)及びその根元を支持するボス(5a)を含む第2ブロック(B2)と,ポンプ保持部(7)を含む第3ブロック(B3)とに分割し,第1ブロック(B1)に支持筒(4a)を形成し,この支持筒(4a)の内周に,前記ボス(5a)から軸方向下方に延びるボス延長部(5b)を嵌合し,前記支持筒(4a)及び第2ブロック(B2)を相互に溶着し,また前記ボス延長部(5b)の端面に第3ブロック(B3)を溶着し,さらに第1及び第3ブロック(B1,B3)を相互に溶着し,前記ボス延長部(5b)及び第3ブロック(B3)には,互いに直接連通して前記燃料通路(40)を構成する第1及び第2通孔(45,46)をそれぞれ設けたことを特徴とする燃料供給モジュール。
 請求項1記載の燃料供給モジュールにおいて,
 前記ボス延長部(5b)及び第3ブロック(B3)の溶着される接合面(P3,P4)を前記支持筒(4a)より燃料タンク(T)内方寄りに配置したことを特徴とする燃料供給モジュール。
 請求項2記載の燃料供給モジュールにおいて,
 前記第1ブロック(B1)の下面には,前記ボス延長部(5b)及び第3ブロック(B3)の溶着される接合面(P3,P4)の周縁を燃料タンク(T)の内部空間に開放するための逃げ(42)を設けたことを特徴とする燃料供給モジュール。
 請求項1~3の何れかに記載の燃料供給モジュールにおいて,
 前記ボス延長部(5b)及び第3ブロック(B3)の溶着される接合面(P3,P4)と,第1及び第3ブロック(B1,B3)の溶着される接合面(P5,P6)とを同一平面上に配置したことを特徴とする燃料供給モジュール。
Description:
燃料供給モジュール

 本発明は,主としてエンジンの燃料噴射弁 に燃料を供給する燃料供給モジュールに関し ,特に,燃料タンクの外壁に取り付けられる取 付けベースと,この取り付けベースの上面よ り突出した燃料取り出し管と,取り付けベー の下部に連設されるポンプ保持部とよりな モジュールボディを備え,前記ポンプ保持部 ,燃料タンク内の燃料を汲み上げて燃料通路 を介して前記燃料取り出し管に吐出する電動 ポンプを保持させてなる燃料供給モジュール の改良に関する。

 かゝる燃料供給モジュールは,特許文献1に 示されるように既に知られている。

日本特開2007-291867号公報

 従来のかゝる燃料供給モジュールでは,モ ジュールボディを一体成形していたため,例 ば燃料取り出し管の向きを異にした複数種 のモジュールボディを成形する場合には,そ 種類に対応した複数種類の成形型を必要と ていた。したがって,複数種類の成形型の総 製作費が嵩むことになり,それが燃料供給モ ュールのコストに影響するため,そのコスト 低減が極めて困難であった。

 本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも ので,燃料取り出し管の向きを異にするなど, 数種類のモジュールボディを備える燃料供 モジュールを安価に提供できるようにする とを目的とする。

 上記目的を達成するために,本発明は,燃 タンクの外壁に取り付けられる取り付けベ スと,この取り付けベースの上面より突出し 燃料取り出し管と,取り付けベースの下部に 連設されるポンプ保持部とよりなるモジュー ルボディを備え,前記ポンプ保持部に,燃料タ ク内の燃料を汲み上げて燃料通路を介して 記燃料取り出し管に吐出する電動ポンプを 持させてなる燃料供給モジュールにおいて, 前記モジュールボディを,前記取り付けベー を含む第1ブロックと,前記燃料取り出し管及 びその根元を支持するボスを含む第2ブロッ と,ポンプ保持部を含む第3ブロックとに分割 し,第1ブロックに支持筒を形成し,この支持筒 の内周に,前記ボスから軸方向下方に延びる ス延長部を嵌合し,前記支持筒及び第2ブロッ クを相互に溶着し,また前記ボス延長部の端 に第3ブロックを溶着し,さらに第1及び第3ブ ックを相互に溶着し,前記ボス延長部及び第 3ブロックには,互いに直接連通して前記燃料 路を構成する第1及び第2通孔をそれぞれ設 たことを第1の特徴とする。

  また本発明は,第1の特徴に加えて,前記 ス延長部及び第3ブロックの溶着される接合 を前記支持筒より燃料タンク内方寄りに配 したことを第2の特徴とする。

  さらに本発明は,第2の特徴に加えて,前 第1ブロックの下面には,前記ボス延長部及び 第3ブロックの溶着される接合面の周縁を燃 タンクの内部空間に開放するための逃げを けたことを第3の特徴とする。

  さらにまた本発明は,第1~第3の特徴の何 かに加えて,前記ボス延長部及び第3ブロッ の溶着される接合面と,第1及び第3ブロック 溶着される接合面とを同一平面上に配置し ことを第4の特徴とする。

  尚,前記ボスは,後述する本発明の実施例 中の第1ボス5aに対応する。

  本発明の第1の特徴によれば,第1~第3ブロ ックの一部を,形状及び寸法が異なる複数種 用意しておき,これら複数種類の一部のブロ クを他のブロックと組み合わせて相互に溶 することにより,形状及び寸法の異なる複数 種類のモジュールボディを得ることができる 。したがって,このような複数種類のモジュ ルボディを製作する場合には,複数種類の一 のブロックに対応した成形型を用意するの で対応することができるから,その種類に応 じて成形型全体を複数種類用意する場合に比 して,成形型の製作費を大幅に低減すること できる。しかも,モジュールボディを第1~第3 ロックに分割したことで,各ブロックの形状 を単純化することができ,したがって各ブロ クに対応する成形型の形状も単純化するの ,これも成形型の製作費の低減に寄与する。 くして複数種類のモジュールボディを備え 燃料供給モジュールを安価に提供すること できる。

  しかも,第1ブロックには支持筒を形成し ,この支持筒の内周に,前記ボスから軸方向下 に延びるボス延長部を嵌合し,前記支持筒上 端の第1接合面と第2ブロックの第2接合面とを 溶着し,またボス延長部下端の第3接合面と第3 ブロックの第4接合面とを溶着し,ボス延長部 び第3ブロックには,互いに直接連通して燃 通路を構成する第1及び第2通孔をそれぞれ設 けたので,燃料通路が貫通する第3及び第4接合 面の溶着部の大気側に第1及び第2接合面の溶 部が配置されることになり,第1及び第2接合 の溶着部に燃料通路の圧力が作用すること ない。したがって,電動ポンプから吐出され た高圧燃料が,その圧力が作用する第3及び第4 接合面の溶着部から,万一その溶着不良等に りリークしても,それを第1及び第2接合面の 着部で阻止して,外部へのリークを防ぐ効果 期待できる。

  本発明の第2の特徴によれば,溶着される 上記第3及び第4接合面を,支持筒より燃料タン ク内方寄りに配置したことで,第3及び第4接合 面の溶着部より燃料がリークした場合には, れを直ちに燃料タンクに戻すことができ,第1 及び第2接合面の溶着部の存在と相俟って,外 への燃料リークをより確実に防ぐことがで る。

  本発明の第3の特徴によれば,第1ブロッ の下面に,溶着される上記第3及び第4接合面 周縁を燃料タンクの内部空間に開放するた の逃げを設けたことで,第3及び第4接合面の 着部より燃料がリークした場合には,それを ちに前記逃げを通してスムーズに燃料タン に戻すことができ,外部への燃料リークをよ り確実に防ぐことができる。

  本発明の第4の特徴によれば,ボス延長部 即ち第2ブロック及び第3ブロックの溶着と,第 1及び第3ブロックの溶着とを同一熱板の使用 より同時に行うことができ,生産性の向上に 寄与し得る。

図1は本発明の実施例に係る燃料供給モ ジュールを燃料タンクへの取り付け状態で示 す平面図である。(第1実施例) 図2は図1の2-2線断面図である。(第1実施 例) 図3は図2中のモジュールボディの分解 である。(第1実施例)

符号の説明

B・・・・・モジュールボディ
B1~B4・・・・第1~第4ブロック
M・・・・・燃料供給モジュール
P1~P6・・・・接合面(第1~第6接合面)
T・・・・・燃料タンク
2・・・・・電動ポンプ
4・・・・・取り付けベース
4a・・・・支持筒
5・・・・・燃料取り出し管
5a・・・・ボス(第1ボス)
7・・・・・ポンプ保持部
10・・・・外壁(天井壁)
40・・・・燃料通路
42・・・・逃げ
45・・・・第1通孔
46・・・・第2通孔

 本発明の実施の形態を,添付図面に示す本 発明の好適な実施例に基づいて以下に説明す る。

 先ず,図1及び図2において,自動二輪車等の 車両に搭載される燃料タンクTの天井壁10には ,燃料タンクT内の燃料をエンジンの燃料噴射 Iに供給する本発明の燃料供給モジュールM 取り付けられる。

 燃料供給モジュールMは,合成樹脂製のモ ュールボディBと,このモジュールボディBの 部に保持される電動ポンプ2と,この電動ポン プ2の下端に取り付けられる燃料ストレーナ3 を備えている。またモジュールボディBは, り付けベース4と,この取り付けベース4の上 より突出した燃料取り出し管5と,同じく取り 付けベース4の上面より突出するカプラ6と,取 り付けベース4の下部に連設されるポンプ保 部7とよりなっている。

 一方,燃料タンクTの天井壁10には,その内 に電動ポンプ2を挿入するための開口部11が けられると共に,この開口部11を囲繞する取 付けリング12が固設される。この取り付けリ ング12には,その上面から突出する複数本の取 り付けボルト15が固設されている。

 前記取り付けベース4は,その外周部が上 開口部11を塞ぐように取り付けリング12の上 に重ねられる。この取り付けベース4の外周 部には複数のボルト孔14が設けられており,こ れらボルト孔14に挿通される複数の取り付け ルト15と,これらに螺締される複数のナット1 6とにより取り付けベース4は取り付けリング1 2に固定される。その際,取り付けベース4と燃 料タンクTの天井壁10との間には,開口部11をシ ールする環状のシール部材9が介装される。

 この取り付けベース4の上面中心部には, 料取り出し管5の根元を支持する円形の第1ボ ス5aが形成される。燃料取り出し管5は,この 1ボス5aの外周面からは水平方向に突出して り,この燃料取り出し管5の外端部には,エン ンの燃料噴射弁Iに連なる燃料供給導管18が 続されるようになっている。また取り付け ース4の上面には,カプラ6の根元を支持する 形の第2ボス6aが前記第1ボス5aに隣接して形 される。

  さらに取り付けベース4の下面には,電動 ポンプ2の上端部外周が嵌合される円筒状の ンプ保持部7が連設される。このポンプ保持 7の周壁には複数の係止孔19が設けられる。 方,電動ポンプ2の上端部外周には弾性を有 る複数の係止爪20が設けられ,これら係止孔19 及び係止爪20は,ポンプ保持部7の内周に電動 ンプ2の上端部を嵌合したとき相互に係止し ,電動ポンプ2をポンプ保持部7に保持させる うになっている。

 電動ポンプ2は,ロータ25を鉛直方向に向け た電動モータ23と,この電動モータ23により駆 される燃料ポンプ24とで構成される。電動 ータ23は,内周面に周方向に並ぶ複数の磁石26 aを固設した円筒状のステータ26と,このステ タ26の上端にカシメ結合される上部軸受ブラ ケット27と,同下端部に結合される下部軸受ブ ラケット28と,上部及び下部軸受ブラケット27, 28によりロータ軸25aが支承されるロータ25と ら構成される。

 燃料ポンプ24は,下部軸受ブラケット28下 との間にポンプ室30を画成すべく下部軸受ブ ラケット28と共にステータ26にカシメ結合さ るポンプケース31と,ポンプ室30に回転自在に 収容されてロータ軸25aの下端部に連結される ポンプインペラ32とで,ウエスコ型に構成され る。

 ポンプケース31には,ポンプ室30に開口す 吸入ポート33が設けられ,この吸入ポート33に 連通して燃料タンクT内の底部に配置される 記燃料ストレーナ3がポンプケース31に取り けられる。また前記下部軸受ブラケット28に は,ポンプ室30及びステータ26内を連通する吐 ポート34が設けられる。

 前記上部軸受ブラケット27には,その上方 突出すると共にステータ26内と連通した最 吐出ポート35を有する燃料吐出管36が一体に 成され,その内部には最終吐出ポート35への 料の逆流を阻止する逆止弁37が設けられる 一方,取り付けベース4には,ポンプ保持部7の 側に結合する連結筒38が一体に形成され,こ 連結筒38の内周面に上記燃料吐出管36がシー ル部材39を介して嵌合される。

 モジュールボディBには,燃料吐出管36を上 記連結管38の内部を経て燃料取り出し管5に連 通する燃料通路40が設けられ,この燃料通路40 の圧力を,前記燃料噴射弁Iからの燃料噴射 適した所定圧力に調整するためのレギュレ タ弁41がモジュールボディBに取り付けられ 。

  図1及び図2において,モジュールボディB ,取り付けベース4を含む第1ブロックB1と,燃 取り出し管5及びその根元を支持する第1ボ 5aを含む第2ブロックB2と,ポンプ保持部7及び 結筒38を含む第3ブロックB3と,カプラ6及びそ の根元を支持する第2ボス6aを含む第4ブロッ B4とに分割され,これらは全て合成樹脂を素 として個別に成形される。

  第1ブロックB1には,その上面より突出す 円筒状の支持筒4aが一体に形成される。ま 支持筒4aの上端にはテーパ状の第1接合面P1が 形成される。一方,第2ブロックB2には,第1ボス 5aから下方へ同軸状に延びて支持筒4aの内周 嵌合するボス延長部5bと,このボス延長部5bの 上部を環状溝21を挟んで囲繞するテーパ状の 2接合面P2が形成される。この第2接合面P2と 記第1接合面P1とは超音波溶着等により相互 溶着される。その溶着の際に発生するバリ 前記環状溝21に受容される。

  前記ボス延長部5bは支持筒4aを貫通して り,その下端面は,第1ボス5aの軸線と直交す 第3接合面P3に形成され,燃料取り出し管5に連 通しながら上記第3接合面P3に開口する縦方向 の第1通孔45が第2ブロックB2に設けられる。ま た第2ブロックB2には,第3接合面P3の下方に延 る半円筒状の接続筒56が形成されると共に, 料取り出し管5をこの接続筒56内の上端に連 する戻し孔50が設けられる。

  上記接続筒56にはレギュレータ弁41が装 される。このレギュレータ弁41は,取り付け ース4とは別個に成形されて前記接続筒56に ール部材68を介して圧入される有底円筒状 弁ハウジング60を備えており,この弁ハウジ グ60の上端壁には,それを貫通して前記戻し 50に連通する弁孔61と,この弁孔61の内端に連 る円錐状の弁座62とが形成される。弁ハウ ング60内には,弁座62に着座し得るボール状の 弁体63と,この弁体63を弁座62と反対側で回転 在に支承するポペット型の弁リテーナ64と, の弁リテーナ64を介して弁体63を弁座62との 座方向に所定のセット荷重をもって付勢す 弁ばね65とが収容され,この弁ばね65の固定端 部を支持すると共に,弁リテーナ64のステム部 64aを弁体63の開閉方向に摺動自在に支承する イド部材66が弁ハウジング60の内周面に圧入 固定される。弁ばね65の,弁体63に対するセッ 荷重は,ガイド部材66の,弁ハウジング60内周 への圧入深さを調節することにより調整さ る。ガイド部材66には,その内外を連通する 放孔67が設けられている。前記接続筒56への レギュレータ弁41の装着後,その抜け止めのた めに,接続筒56の下端部は熱カシメされる。

  第2ブロックB2の第3接合面P3に対向する 4接合面P4が第3ブロックB3の上面に形成され 。第1ブロックB1の下面には,その支持筒4aに 合された前記ボス延長部5bの下端面,即ち第3 合面P3と同一平面上に並ぶ第5接合面P5が形 され,この第5接合面P5に対向する第6接合面P6 第3ブロックB3の上面に,前記第4接合面P4と同 一平面上に並ぶように形成される。第3ブロ クB3には,第4接合面P4に開口して前記第1通孔4 5と連通し得る第2通孔46と,内部がこの第2通孔 46に連通する連結筒38とが設けられる。第3及 第4接合面P3,P4には,第1及び第2通孔45,46の各 口部をそれぞれ囲繞する環状溝47,48が形成さ れる。

  而して,第3接合面P3と第4接合面P4,第5接 面P5と第6接合面P6はそれぞれ相互に溶着され るものであるが,第3接合面P3と第5接合面P5,第4 接合面P4と第6接合面P6はそれぞれ同一平面上 並ぶので,同一熱板の使用によりこれら接合 面相互を同時に溶着することができる。第3 び第4接合面P3,P4相互の溶着によれば,第1通孔 45及び第2通孔46は相互に直接連通して,電動ポ ンプ2の燃料吐出管36を燃料取り出し管5に連 する前記燃料通路40を構成する。その際,第3 び第4接合面P3,P4相互の溶着時に発生するバ は,上記環状溝47,48に受容されるので,そのバ リが第1及び第2通孔45,46へ突出するのを防ぐ とができる。

  第1ブロックB1の下面には,溶着される第3 及び第4接合面P3,P4の周縁部を燃料タンクT内 開放するための凹状の逃げ42が設けられる。

  また第1ブロックB1の上面には,前記支持 4aに隣接する第7接合面P7と,この第7接合面P7 中心部を貫通する透孔22とが設けられる。 方,第4ブロックB4の第2ボス6a下面には,第7接 面P7と対向する第8接合面P8と,この第8接合面P 8の中心部から下方に突出する半円筒状の保 筒51が一体に形成され,この保護筒51は前記透 孔22を貫通するようになっている。第4ブロッ クB4には,カプラ6及び保護筒51内に両端部を臨 ませる給電端子53が埋設される。保護筒51内 給電端子53は,電動モータ23の上面より突出し た通電端子54に,前記ポンプ保持部7の係止孔19 を通る導線57を介して接続される。

  而して,第7及び第8接合面P7,P8は相互に溶 着され,これにより第1及び第4ブロックB1,B4は 互に一体に結合される。

 次に,この実施例の作用について説明する 。

 電動ポンプ2において,電動モータ23を作動 すれば,そのロータ軸25aによりポンプインペ 32が回転駆動される。これに伴い燃料タンク T内の燃料が燃料ストレーナ3で濾過されなが 吸入ポート33からポンプ室30に吸入され,ポ プインペラ32により昇圧されて吐出ポート34 らステータ26内へ圧送され,最終吐出ポート3 5から燃料吐出管36,燃料通路40即ち第1,第2通孔 45,46,燃料取り出し管5及び燃料供給管18を通し て燃料噴射弁Iに供給され,そして図示しない ンジンに噴射される。

 その間,燃料通路40の圧力,即ち電動ポンプ 2の吐出圧力は,戻し孔50及び弁孔61を経てレギ ュレータ弁41の弁体63に作用するので,電動ポ プ2の吐出圧力が所定値を超えると,弁体63が 調圧ばね65のセット荷重に抗して開弁し,燃料 通路40内の燃料の一部を弁ハウジング60内に 出し,燃料通路40の圧力が所定値に戻ると,弁 63は調圧ばね65のセット荷重により再び閉弁 する。こうして燃料通路40の圧力は所定値に 動的に調整されるので,燃料噴射弁Iからの 料の噴射圧力が適正に制御される。

 またレギュレータ弁41から排出される燃 は,上部軸受ブラケット27の上面に落下し,ポ プ保持部7の係止孔19等から燃料タンクT内に 還流する。

  モジュールボディBの組み立てに当たっ は,先ず,第2ブロックB2の接続筒56にレギュレ ータ弁41を装着し,次いで第2ブロックB2のボス 延長部5bを第1ブロックB1の支持筒4aに嵌合し ,第1及び第2接合面P1,P2を前述のように溶着す る。また第1ブロックB1の第7接合面P7と第4ブ ックB4の第8接合面P8とを前述のように溶着す る。こうして,取り付けベース4,燃料取り出し 管5及びカプラ6の組立体を最初に製作する。

  次に,第2ブロックB2の第3接合面P3及び第1 ブロックB1の第5接合面P5に,第3ブロックB3の第 4接合面P4及び第6接合面P6をそれぞれ前述のよ うに溶着し,モジュールボディBは完成する。

  かゝる燃料供給モジュールMにおいて,モ ジュールボディBは,前述のように,取り付けベ ース4を含む第1ブロックB1と,燃料取り出し管5 及びその根元を支持する第1ボス5aを含む第2 ロックB2と,ポンプ保持部7を含む第3ブロック B3と,カプラ6及びその根元を支持する第2ボス6 aを含む第4ブロックB4とに分割して,個別に成 され,これらを溶着してモジュールボディB 構成するので,第1~第4ブロックB1~B4の一部を, 状及び寸法が異なる複数種類用意しておき, これら複数種類の一部のブロックを他のブロ ックと組み合わせて相互に溶着することによ り,形状及び寸法の異なる複数種類のモジュ ルボディBを得ることができる。したがって, このような複数種類のモジュールボディBを 作する場合には,複数種類の一部のブロック 対応した成形型を用意するのみで対応する とができるから,その種類に応じて成形型全 体を複数種類用意する場合に比して,成形型 製作費を大幅に低減することができる。し も,モジュールボディBを第1~第4ブロックB1~B4 分割したことで,各ブロックの形状を単純化 することができ,したがって各ブロックに対 する成形型の形状も単純化するので,これも 形型の製作費の低減に寄与する。かくして 数種類のモジュールボディを備える燃料供 モジュールを安価に提供することができる

  その際,特に,第1ブロックB1に支持筒4aを 成し,この支持筒4aの内周に,前記第1ボス5aか ら軸方向下方に延びるボス延長部5bを嵌合し, 前記支持筒4a上端の第1接合面P1と第2ブロック B2の第2接合面P2とを溶着し,またボス延長部5b 端の第3接合面P3と第3ブロックB3の第4接合面 P4とを溶着し,さらに第1ブロックB1下面の第5 合面P5と第3ブロックB3上面の第6接合面P6とを 溶着し,ボス延長部5b及び第3ブロックB3には, いに直接連通して燃料通路40を構成する第1 び第2通孔45,46をそれぞれ設けたので,燃料通 40が貫通する第3及び第4接合面P3,P4の溶着部 大気側に第1及び第2接合面P1,P2の溶着部が配 置されることになり,第1及び第2接合面P1,P2の 着部に燃料通路40の圧力が作用することは い。したがって,電動ポンプ2から吐出された 高圧燃料が,その圧力が作用する第3及び第4接 合面P3,P4の溶着部から,万一その溶着不良等に よりリークしても,それを第1及び第2接合面P1, P2の溶着部で阻止して,外部へのリークを防ぐ 効果が期待できる。

 また特に,溶着される上記第3及び第4接合 P3,P4は,支持筒4aより燃料タンクT内方寄りに 置されるので,第3及び第4接合面P3,P4の溶着 より燃料がリークした場合には,それを燃料 ンクTに戻すことができ,第1及び第2接合面P1, P2の溶着部の存在と相俟って,外部への燃料リ ークをより確実に防ぐことができる。

  しかも,第1ブロックB1には,溶着される上 記第3及び第4接合面P3,P4の周囲を燃料タンクT 内部空間に開放するための逃げ42が設けら るので,第3及び第4接合面P3,P4の溶着部より燃 料がリークした場合には,それを前記逃げ42を 通してスムーズに燃料タンクTに戻すことが き,外部への燃料リークをより確実に防ぐこ ができる。

 本発明は上記実施例に限定されるもので なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設 計変更が可能である。