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Title:
HEAT INSULATING PANEL AND HEAT INSULATING STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069681
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a heat insulating panel wherein a board-like vacuum insulating material member is embedded in a board-like resin foam. In a state where two heat insulating panels are abutting to each other at the end portions, the vacuum heat insulating material members inside the heat insulating panels are overlapping each other at the end portions on one side when viewed from the thickness direction of the heat insulating panel. Thus, the heat insulating panel with low cost and excellent heat insulation, handleability and construction characteristics, and the heat insulating structure using such heat insulating panel are provided.

Inventors:
TAKEI SAYAKA (JP)
NUNOI YOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071498
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ASAHI FIBREGLASS CO (JP)
TAKEI SAYAKA (JP)
NUNOI YOJI (JP)
International Classes:
E04B1/80; F16L59/06
Foreign References:
JPH10219865A1998-08-18
JP2002081595A2002-03-22
JP2000326433A2000-11-28
JPH08291892A1996-11-05
Attorney, Agent or Firm:
KONDO, Rieko et al. (5th Floor 1-13-1, Kandaizumi-cho, Chiyoda-k, Tokyo 24, JP)
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Claims:
 板状真空断熱材が板状樹脂発泡体内に埋め込まれてなる断熱パネルにおいて、該断熱パネルの2個がその端部同士で突き合わされた状態で、上記それぞれの断熱パネル中の真空断熱材が、それらの一方の端部同士が断熱パネルの厚さ方向からみて相互に重なる関係にあることを特徴とする断熱パネル。
 前記の相互に重なる関係にある真空断熱材同士の重なり幅が、幅方向からみて5~80mmである請求項1に記載の断熱パネル。
 板状樹脂発泡体の形状が、同一形状の矩形の2枚の樹脂発泡体を長さ方向および/または幅方向に位置を違えて重ねた形状であり、上記2枚の樹脂発泡体のそれぞれに真空断熱材が内包されている請求項1に記載の断熱パネル。
 板状樹脂発泡体の形状が、長さおよび/または幅が異なる矩形の2枚の樹脂発泡体を中心を同じにして重ねた形状であり、上記2枚の樹脂発泡体のうちの大サイズの方に真空断熱材が埋め込まれている請求項1に記載の断熱パネル。
 請求項1に記載の複数の断熱パネルが、それらの真空断熱材の端部同士が、断熱パネルの厚さ方向からみて相互に重なるように突き合わされていることを特徴とする断熱構造。
Description:
断熱パネルおよび断熱構造

 本発明は、断熱パネルおよび断熱構造に し、さらに詳しくは、安価であり、断熱性 取扱性および施工性などに優れた断熱パネ および該断熱パネルを用いた断熱構造に関 る。

 従来、各種建物の各種壁、天井、床或いは 根には、冷暖房効果を高める目的で各種断 材が使用されている。これらの断熱材とし は、成形性やコストの面から発泡ポリエチ ンや発泡ポリウレタンなどの樹脂発泡体が 用されている。また、各種保冷庫、保冷車 冷蔵庫、車両などにも保冷効果や冷暖房効 の向上のために各種断熱材が使用されてい 。これらの断熱材としては薄いことが必須 あることから、いわゆる真空断熱材が使用 れている。さらに断熱効果を向上させる目 で、真空断熱材を樹脂発泡体で内包した複 断熱材も使用されている(特許文献1)。

特開2004-278632号公報

 特許文献1に記載の断熱パネルは、図5に すように真空断熱材2が樹脂発泡体1内に埋め 込まれた形状である。該断熱パネルを多数突 き合わせて断熱施工した場合には、真空断熱 材2による効果と樹脂発泡体1による効果の相 効果が期待されるものの、図6の矢印部分に おいては真空断熱材2が存在しないことから その部分で輻射線を十分には遮ることがで ない点で、断熱性が十分であるとは云えな 。

 また、真空断熱材を相じゃくりにして繋 合わせることも考えられるが、相じゃくり 真空断熱材の作成は容易ではなく、また、 空断熱材を繋ぎ合わせて発泡体を組合せて 繋ぎ目部分の接着が不十分であると、パネ 自体十分な剛性を保てない場合があった。

 従って本発明の目的は、安価であり、断 性、取扱性および施工性などに優れた断熱 ネルおよび該断熱パネルを用いた断熱構造 提供することである。

 上記目的は以下の本発明によって達成さ る。すなわち、本発明は、板状真空断熱材 板状樹脂発泡体内に埋め込まれてなる断熱 ネルにおいて、該断熱パネルの2個がその端 部同士で突き合わされた状態で、上記それぞ れの断熱パネル中の真空断熱材が、それらの 一方の端部同士が断熱パネルの厚さ方向から みて相互に重なる関係にあることを特徴とす る断熱パネルを提供する。

 上記本発明においては、前記の相互に重 る関係にある真空断熱材同士の重なり幅が 幅方向からみて5~80mmであること;板状樹脂発 泡体の形状が、同一形状の矩形の2枚の樹脂 泡体を長さ方向および/または幅方向に位置 違えて重ねた形状であり、上記2枚の樹脂発 泡体のそれぞれに真空断熱材が内包されてい ること;および板状樹脂発泡体の形状が、長 および/または幅が異なる矩形の2枚の樹脂発 泡体を中心を同じにして重ねた形状であり、 上記2枚の樹脂発泡体のうちの大サイズの方 真空断熱材が埋め込まれていることが好ま い。

 また、本発明は、上記本発明の複数の断 パネルが、それらの真空断熱材の端部同士 、断熱パネルの厚さ方向からみて相互に重 るように突き合わされていることを特徴と る断熱構造を提供する。

 本発明によれば、安価であり、断熱性、 扱性および施工性などに優れた断熱パネル よび該断熱パネルを用いた断熱構造を提供 ることができる。

 次に図面に示す好ましい実施の形態に基づ て本発明をさらに詳しく説明する。
 本発明の1実施形態の断熱パネル10は、図1に 示すように、板状樹脂発泡体Aの形状が、同 形状の矩形の2枚の樹脂発泡体1、1を幅方向( さ方向でもよい)に位置を違えて重ねた形状 であり、上記2枚の樹脂発泡体のそれぞれに 空断熱材2、2が内包されている。上記樹脂発 泡体1、1と真空断熱材2、2との関係は、該断 パネルの2個(1個は破線で示されている)がそ 端部同士を突き合わされた状態で、上記そ ぞれの断熱パネル中の真空断熱材2と、隣接 している断熱パネル(破線表示)の真空断熱材2 ’が、それらの端部α,α’において、断熱パ ルの厚さ方向からみて相互に重なる関係に る。

 図1に示す断熱パネル10は、板状樹脂発泡 Aの形状が、同一形状の矩形の2枚の樹脂発 体1、1を幅方向に位置を違えて重ねた形状で あるが、2枚の樹脂発泡体1、1を長さ方向に位 置を違えて重ねた形状であってもよい(不図 )。さらに図2に示すように、板状樹脂発泡体 Aの形状が、同一形状の矩形の2枚の樹脂発泡 1、1を幅方向および長さ方向に位置を違え 重ねた形状であってもよい。この実施例の 熱パネルの側面図を図2aに、上面図を図2bに 図2aのA-A’線断面図を図2cに、図2bのB-B’線 面図を図2dに示す。この実施例の断熱パネ の他の構成は図1に示す実施例と同じである

 また、本発明の別の実施形態の断熱パネ 10は、図3に示すように、板状樹脂発泡体Aの 形状が、幅が異なる矩形の2枚の樹脂発泡体1 1を、中心を同じにして重ねた形状であり、 上記2枚の樹脂発泡体1、1のうちの大サイズの 方に真空断熱材2が内包されており、前記図1 示す実施形態と同様に、上記樹脂発泡体1、 1と真空断熱材2との関係が、該断熱パネル1、 1の2個(1個は破線で示されている)が、その端 同士を突き合わされた状態で、上記それぞ の断熱パネル中の真空断熱材2、2’が、そ らの端部α,α’において、断熱パネルの厚さ 方向からみて相互に重なる関係にある。

 図3に示す断熱パネル10は、板状樹脂発泡 Aの形状が、幅が異なる矩形の2枚の樹脂発 体1、1を、中心を同じにして重ねた形状であ るが、図4に示すように、図面上、下側に位 する樹脂発泡体1が、上側に位置する樹脂発 体よりも幅も長さも小さくてもよい。この 施例の断熱パネル10の側面図を図4aに、上面 図を図4bに、図4aのA-A’線断面図を図4cに、図 4bのB-B’線断面図を図4dに示す。この実施例 断熱パネルの他の構成は図3に示す実施例と じである。

 上記本発明の断熱パネル10は、図1、図3に 示すように、その複数個を突き合わせて壁面 などの断熱施工を行うと、隣接する断熱パネ ルを厚さ方向から見た場合、真空断熱材同士 がその端部で重なった状態であるから、室内 或いは室外からの輻射線をくまなく反射する ことができることから、断熱性が顕著に改善 されている。

 上記の樹脂発泡体は、何れの樹脂の発泡 でもよいが、成形性の点からはポリウレタ 系発泡体であることが好ましい。ポリウレ ン系発泡体は、ポリオール成分とポリイソ アネート成分と発泡剤とを混合し、任意の 内に注入して発泡成形することによって任 の形状で得られる。断熱性と強度との関係 発泡体の発泡倍率は、5~50倍程度が好ましい 。

 本発明で使用する真空断熱材は、ガラス 維が積層されてなる芯材が外被袋で包被さ 、かつ外被袋内が減圧されている断熱材で る。該真空断熱材自体は公知であり、公知 何れの真空断熱材も本発明で使用すること できる。好ましい真空断熱材は、その外被 アルミニウム蒸着ポリエチレンフィルムの く、少なくとも1層の金属層を含むものであ る。このような金属層を含むことにより、特 に夏期における断熱性(遮熱性)が向上する。 れらの真空断熱材の厚みは通常3~20mm程度で り、サイズは190~1,300mm×190~1,300mm程度である

 以上の樹脂発泡体と真空断熱材とからな 本発明の断熱パネルの形成方法は特に限定 れないが、好ましい1例は以下の通りである 。図1に示す実施形態の場合には、図5に示す 状の断熱パネル部材20(図1の太い破線の上半 分に相当する)を、所定の形状の型内の所定 位置に真空断熱材2を保持した状態でポリウ タン原液を注入し発泡成形する。このよう 成形した断熱パネルの2枚を、互いに幅方向 (および/または長さ方向)にずらして一体化す ることで、図1に示す本発明の断熱パネル10が 得られる。

 また、図3に示す断熱パネル10は、図5に示 す断熱パネル部材20に、同じ樹脂発泡体であ が、真空断熱材2を内包しておらず、断熱パ ネル部材20よりも幅(および/または長さ)の狭 不図示の樹脂発泡体(図3の太い破線の下半 に相当する)を成形し、これを断熱パネル部 20に対してその中心を合わせて一体化する とで形成することができる。

 次に本発明の断熱パネル10のサイズにつ て説明する。図1に示す断熱パネル10におい は、その長さ(L)は200~2,000mm程度であり、900~1, 800mmであることがより好ましい。長さ(L)が200m m未満であると熱性能が劣り、一方、長さ(L) 2,000mmを超えると搬送性、施工性に劣り好ま くない。幅(W)は長さ(L)と同じ理由で200mm以 が好ましく、400~1,500mm程度がより好ましい。

 厚み(H)は30~100mm程度であり、切り欠き幅(a )は10~110mm程度であり、40~90mmが好ましい。全 の上または下半分の部分の幅(b)は350~1,450mm程 度であり、その厚み(c)は15~50mm程度であり、 空断熱材2の長さは上記発泡体の長さ(L)と同 であり、厚さおよびサイズは前記と同様で り、真空断熱材2の端部と樹脂発泡体1の端 との間隔(d)は3~20mm程度である。

 また、図3に示す断熱パネルにおいては、 図中の太い破線の上半分の寸法は、前記断熱 パネル部材20と同様であり、破線下部の部分 厚みは前記厚み(c)と同様であり、切り欠き (a)の幅は前記(a)と同様である。

 上下の真空断熱材2の重なり幅α、α’は5m m以上が好ましく、30~80mmがより好ましい。重 り幅が5mm未満であるとパネル同士を突き合 せた状態での保持がしにくいばかりでなく 性能が劣る。一方、重なり幅が80mmを超える とパネルの端部の強度が劣り好ましくない。 また、真空断熱材の面間隔(e)は6mm以上が断熱 性に優れるため好ましく、20~50mmであること より好ましい。

 以上の如き本発明の断熱パネルは、各種 物の各種壁、天井、床或いは屋根の断熱、 種保冷庫、保冷車、冷蔵庫、車両などの断 材として有用であり、優れた断熱性と施工 を有している。

 次に、実施例および比較例を挙げて本発明 具体的に説明する。
〔実施例1~6〕
 図1に示した実施形態において、板状樹脂発 泡体に真空断熱材を2枚内包した断熱パネル ついて、真空断熱材の重なり幅αを2.5mm、5mm 10mm、30mm、50mmおよび90mmと変えた例を、それ ぞれ実施例1~6とした。詳細な条件および熱性 能(熱貫流率)の結果を表1-1に示す。

〔実施例7~12〕
 図3に示した実施形態において、板状樹脂発 泡体に真空断熱材を1枚内包した断熱パネル ついて、真空断熱材の重なり幅αを2.5mm、5mm 10mm、30mm、50mmおよび90mmと変えた例を、それ ぞれ実施例7~12とした。詳細な条件および熱 能(熱貫流率)の結果を表1-2に示す。

〔比較例1、2〕
 図5に示した真空断熱材の重ねのない断熱パ ネルを突き合せた例として、板状発泡体に真 空断熱材を2枚内包したものを比較例1とし、1 枚内包したものを比較例2とした。詳細な条 および熱性能(熱貫流率)の結果を表1-3に示す 。

[測定方法]
 上記の実施例および比較例で、断熱パネル2 つを突き合わせ、一方の面側を高温(20℃)、 う一方の面側を低温(0℃)にし、断熱パネル 突き合わせ部(50×50mm)および断熱パネルの中 部(50×50mm)の低温面にて熱流計により熱流量 を評価し熱貫流率を求めた。評価結果を表1-1 ~1-3に示す。

 以上の如き本発明によれば、安価であり 断熱性、取扱性および施工性などに優れた 熱パネルおよび該断熱パネルを用いた断熱 造を提供することができる。

本発明の断熱パネルを説明する斜視図 図1の変形例を説明する図。 本発明の断熱パネルを説明する斜視図 図3の変形例を説明する図。 従来の断熱パネルを説明する図。 従来の断熱パネルを説明する図。

符号の説明

A(1,1’):樹脂発泡体
2,2’:真空断熱材
10:断熱パネル
20:断熱パネル部材