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Title:
HEAT PUMP-TYPE HOT-WATER SUPPLY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001849
Kind Code:
A1
Abstract:
A heat pump-type hot-water supply device includes a heat source-side heat pump unit having a radiation heat exchanger for radiating heat from refrigerant by condensing the refrigerant. The hot-water supply device further includes a hot-water supply unit having a water tank where water is contained, water supply piping for supplying external water into the water tank, water circulation piping communicating with both a bottom section and an upper section of the water tank and circulating water in the bottom section to the upper section of the water tank in a bypassing manner, an absorption heat exchanger located in the middle of the water circulation piping and joined to the radiation heat exchanger of the heat source-side heat pump unit such that the absorption heat exchanger can absorb heat, and a hot-water supply unit for supplying hot water in the upper section of the water tank to the outside. The water supply piping is branched off into a first water supply route and a second water supply route. The first water supply route supplies, without treatment, the water supplied from the outside into the water tank, and the second water supply route supplies the water from the outside into the water tank after improving the quality of the water by a water quality adjustment unit so that the water does not produce scale. Either or both of the water supply routes are used appropriately depending on the quality of water supplied. As a result, scale deposition is suppressed.

Inventors:
NUMATA MITSUHARU (JP)
NAKATA HARUO (JP)
FURUI SYUUJI (JP)
YOSHIDA KAORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061528
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
NUMATA MITSUHARU (JP)
NAKATA HARUO (JP)
FURUI SYUUJI (JP)
YOSHIDA KAORI (JP)
International Classes:
F24H1/18; C02F1/00; C02F5/00; F24H1/00
Foreign References:
JPH11125464A1999-05-11
JPH0259089A1990-02-28
JPH07284445A1995-10-31
JPS61153339A1986-07-12
JP2000179941A2000-06-30
JP2002106963A2002-04-10
JP2003083607A2003-03-19
Other References:
See also references of EP 2159505A4
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chomeGifu-shi, Gifu 31, JP)
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Claims:
 冷媒を凝縮することによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと、
 水を貯留した水タンク、該水タンク内に外部からの水を供給する水供給配管、上記水タンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク内底部の水を水タンクの上部にバイパス状態で循環させる水循環配管、該水循環配管の途中にあって上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットとを備えてなるヒートポンプ式給湯装置において、
 上記水供給配管を、外部から供給される水をそのまま水タンク内に供給する第1の水供給系路と同外部からの水を水質調整ユニットを介してスケールが生じにくいように水質を改善した後に水タンク内に供給する第2の水供給系路との複数の水供給系路に分岐し、供給される水の水質に応じて何れか一方又は両方の水供給系路を使い分けるようにしたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
 外部から供給される水の水質に応じた何れか一方又は両方の水供給系路の使い分けは、水タンクから吸熱熱交換器に供給される水中のスケール析出量が所定の基準レベル以下に抑制されるように、第1,第2の水供給系路の流量を調節することによりなされるようになっていることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯装置。
 スケール析出因子は主としてカルシウム成分であり、供給される水の水質に応じた何れか一方又は両方の水供給系路の使い分けは、水タンクから吸熱熱交換器に供給される水中のカルシウム成分量が所定の基準レベル以下に抑制されるように、第1、第2の水供給系路の流量を調節することによりなされることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯装置。
 第1、第2の水供給系路の流量の調節は、さらに給湯温度をパラメータとして、給湯温度が高い時は給湯温度が低い時よりも第2の水供給系路に流す水の流量を多くすることにより行われることを特徴とする請求項2又は3記載のヒートポンプ式給湯装置。
 冷媒を凝縮することによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと、
 水を貯留した水タンク、該水タンク内に外部からの水を供給する水供給配管、上記水タンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク内底部の水を水タンクの上部にバイパス状態で循環させる水循環配管、該水循環配管の途中にあって上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットとを備え、
 上記水供給配管を、外部から供給される水をそのまま水タンク内に供給する第1の水供給系路と、外部からの水を水質調整ユニットを介してスケールが生じにくいように水質を改善した後に水タンク内に供給する第2の水供給系路との複数の水供給系路に分岐し、供給される水の水質に応じて何れか一方又は両方の水供給系路を使い分けるようにしたヒートポンプ式給湯装置であって、
 使用される水の硬度を予め測定しておき、上記水タンクに供給される水の硬度が、その時の上記吸熱熱交換器からの設定出湯温度に対応して決まる最大許容硬度以下の硬度になるように、上記第2の水供給系路の流量を調節する流量制御手段を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
 使用される水の硬度は、導電率測定手段により使用される水の導電率を測定することにより測定されることを特徴とする請求項5記載のヒートポンプ式給湯装置。
 冷媒を凝縮することによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと、
 水を貯留した水タンク、該水タンク内に外部からの水を供給する水供給配管、上記水タンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク内底部の水を水タンクの上部にバイパス状態で循環させる水循環配管、該水循環配管の途中にあって上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットとを備え、
 上記水供給配管を、外部から供給される水をそのまま水タンク内に供給する第1の水供給系路と、外部からの水を水質調整ユニットを介してスケールが生じにくいように水質を改善した後に水タンク内に供給する第2の水供給系路との複数の水供給系路に分岐し、供給される水の水質に応じて何れか一方又は両方の水供給系路を使い分けるようにしたヒートポンプ式給湯装置であって、
 上記吸熱熱交換器の湯出口部におけるスケールの析出量をモニターするスケール析出量モニター手段を設け、該スケール析出量モニター手段によるモニター値に基づいて上記吸熱熱交換器の湯出口部におけるスケール析出量が所定の値以下になるように上記第2の水供給系路の流量を調節する流量制御手段を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
 スケール析出量モニター手段は、粒子カウンタよりなることを特徴とする請求項7記載のヒートポンプ式給湯装置。
 スケール析出量モニター手段は、導電率測定手段よりなることを特徴とする請求項7記載のヒートポンプ式給湯装置。
 スケール析出量モニター手段は、水を透過又は反射する光の量に基づいてスケール析出量を測定する光学的計測手段よりなることを特徴とする請求項7記載のヒートポンプ式給湯装置。
 冷媒を凝縮することによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと、
 水を貯留した水タンク、該水タンク内に外部からの水を供給する水供給配管、上記水タンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク内底部の水を水タンクの上部にバイパス状態で循環させる水循環配管、該水循環配管の途中にあって上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットとを備え、
 上記水供給配管を、外部から供給される水をそのまま水タンク内に供給する第1の水供給系路と、外部からの水を水質調整ユニットを介してスケールが生じにくいように水質を改善した後に水タンク内に供給する第2の水供給系路との複数の水供給系路に分岐し、供給される水の水質に応じて何れか一方又は両方の水供給系路を使い分けるようにしたヒートポンプ式給湯装置であって、
 上記吸熱熱交換器の水入口側と出口側間における圧力損失を計測し、同圧力損失が所定値以上に上昇しないように、上記第2の水供給系路の流量を調節する流量制御手段を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
 水質調整ユニットは、水質硬度を下げる軟水化ユニットよりなることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
 水質調整ユニットは、水の酸性度を上げる水素イオン濃度改善ユニットよりなることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
 水質調整ユニットは、カルシウム成分の結晶を微細化する結晶微細化ユニットよりなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
 水質調整ユニットは、カルシウム成分の結晶核を捕集除去するフィルタユニットよりなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
Description:
ヒートポンプ式給湯装置

 本発明は、ヒートポンプユニットによっ 水タンク内の水を加熱し、該加熱された水 ンク内の水を給湯するようにしたヒートポ プ式の給湯装置に関するものである。

 ヒートポンプ式の給湯装置は、例えばエコ 湯装置として既に提供されている(特許文献 1、特許文献2を参照)。
 図8に示すように、この種の給湯装置におい て、熱源側ヒートポンプユニットAは、冷媒 圧縮して高温高圧の冷媒を得る圧縮機1、該 縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒を凝縮す ることによって冷媒からの熱を放熱する放熱 熱交換器(凝縮器)2、該放熱熱交換器2で凝縮 た高圧の冷媒を減圧する膨張弁3、該膨張弁3 で減圧された冷媒を蒸発させることによって ファン5を介して供給される空気からの熱を 熱する空気熱交換器(蒸発器)4よりなる。

 給湯ユニットBは、給湯用の水を貯留した 水タンク(給湯タンク)7、該水タンク7内の底 に水を供給する水供給配管8、上記水タンク7 の底部から上部にバイパス状態で連通し、当 該水タンク7内の水を水ポンプ11により底部か ら上部に循環させる水循環配管9、該水循環 管9の途中にあって上記熱源側ヒートポンプ ニットAの上記放熱熱交換器(冷媒側熱交換 )2に吸熱可能に結合される吸熱熱交換器(水 熱交換器)10よりなる。

 熱源側ヒートポンプユニットAと給湯ユニ ットBとが組み合わされ、上記給湯ユニットB の水循環配管9の途中の吸熱熱交換器6を介 て、上記熱源側ヒートポンプユニットAの放 熱交換器2により、上記水タンク7内の水が 熱される。

 このようなヒートポンプ式給湯装置では 先ず水タンク7に対して水供給配管8により 定量の水が給水されて貯留される。その後 同水タンク7内の水が上記給湯ユニットB側水 循環配管9の途中に設けられた吸熱熱交換器10 を介して、熱源側ヒートポンプユニットAの 熱熱交換器2により間欠的に所望の温度(例え ば90℃程度)まで湯沸しされて上層部に貯湯さ れ、同貯湯された高温の湯が給湯配管12から り出されて、例えば風呂、台所、シャワー 所望の用途に使用される。

 したがって、このような従来のヒートポン 式給湯装置の場合、大量の水が水タンク7内 に貯留されることになり、しかも同水タンク 7内の水そのものが沸かされ、利用水(湯)とし て給湯されることから、水タンク7内および 循環配管9部分に生じるスケールが問題にな 。

特開2002-106963号公報

特開2003-83607号公報

 上述のように一過式で沸き上げるヒート ンプ式給湯装置の場合、上記水タンク7内の 水を約90℃程度の高温まで沸き上げるため、 ケールが析出しやすく、特に吸熱熱交換器1 0の水循環配管出口側で多量のスケールが析 するおそれがある。

 例えば、水道水や井戸水について、一般に 質硬度の高い地域ではカルシウムのスケー が多く析出する。
 特に井戸水では水質硬度が高く、また不純 が核となってスケールが析出することが多 。そして、水側吸熱熱交換器10の高性能化 図ることができず、上記放熱熱交換器2と合 せた水熱交換器6自体の大きさが大きくなっ てしまう。

 このようなスケールの析出を防止するた には、例えば(1)カルシウム硬度を下げる、( 2)スケールが析出する条件以上の良好な水を いる(カルシウム成分溶解の過飽和限界量を 大きくする)、(3)スケール成分の結晶を微細 して、配管の壁面に付着しないような形状 状態のものにする、(4)結晶の核となる不純 を取り除く等の対策が必要であり、さらに ケールが析出する温度以下の低温で運転す ことも考えられる。

 しかし、低温運転の場合、規定量の温水が められなくなり、夜間のみならず昼間の運 が必要となるほか、余分の大きな貯湯タン が必要になる。
 そこで、本願発明では、少なくとも水側の 熱熱交換器に流入するトータルのスケール 子量を、スケール析出条件以下にするため 、新に水質を改善する水質調整ユニットを 置し、水の供給系路をそのまま水タンクに 水されるストレートな水供給系路と水質調 ユニットを介して水タンクに供給する水供 系路との2つの水供給系統に分岐し、使用さ れる実際の水質により水質調整ユニットと水 タンク側の各々へ流れる水の流量(分流量)を 切にコントロールするようにすることによ 、上述の問題を解決したヒートポンプ式給 装置を提供することを目的とするものであ 。

 本願発明は、上記の目的を達成するために 次のような有効な課題解決手段を備えて構 されている。
 この発明の第1の態様は、冷媒を凝縮するこ とによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交 換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと 、水を貯留した水タンク、該水タンク内に外 部からの水を供給する水供給配管、上記水タ ンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク 内底部の水を上部にバイパス状態で循環させ る水循環配管、該水循環配管の途中にあって 上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放熱 熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸熱 熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部に 給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットとを 備えてなるヒートポンプ式給湯装置において 、上記水供給配管を、外部から供給される水 をそのまま水タンク内に供給する第1の水供 系路と同外部からの水を水質調整ユニット 介してスケールが生じにくいように水質を 善した後に水タンク内に供給する第2の水供 系路との複数の水供給系路に分岐し、供給 れる水の水質に応じて何れか一方又は両方 水供給系路を使い分けるようにしたことを 徴としている。

 このように、第1の水供給系路と第2の水 給系路との複数の水供給系路に分岐し、上 供給される水の水質に応じて何れか一方又 両方の水供給系路を使い分けるようにする 、水側の熱交換器に流入するトータルのス ール因子量を、スケール析出条件以下に改 することが可能となり、水側吸熱熱交換器 性能を有効に向上させることができ、その 型化を図ることができる。

 外部から供給される水の水質に応じた何 か一方又は両方の水供給系路の使い分けは 水タンクから吸熱熱交換器に供給される水 のスケール析出量が所定の基準レベル以下 抑制されるように、第1,第2の水供給系路の 量を調節することによりなされることが望 しい。

 このように使用される実際の水質により 質調整ユニットと貯湯タンク側の各々へ流 る水の流量(分流量)を適切にコントロール ると、水側の熱交換器に流入するトータル スケール因子量を、スケール析出条件以下 水質改善することが可能となり、水側吸熱 交換器の性能を有効に向上させることがで 、その小型化を図ることができる。

 スケール析出因子は主としてカルシウム 分であり、供給される水の水質に応じた何 か一方又は両方の水供給系路の使い分けは 水タンクから吸熱熱交換器に供給される水 のカルシウム成分量が所定の基準レベル以 に抑制されるように、第1,第2の水供給系路 流量を調節することによりなされることが ましい。

 このようにすると、やはり水側の吸熱熱 換器に流入するトータルのスケール因子量 、スケール析出条件以下に水質改善するこ が可能となり、水側吸熱熱交換器の性能を 効に向上させることができ、その小型化を ることができる。

 各水供給系路の流量の調節は、さらに給湯 度をパラメータとして、給湯温度が高い時 給湯温度が低い時よりも第2の水供給系路に 流す水の流量を多くすることが望ましい。
 カルシウム等スケール成分の析出量は、炊 上げられた湯の温度が低い時よりも高いと の方が多くなる。つまり、スケール成分の 出量は、給湯温度によって左右される。

 そこで、第1,第2の水供給系路間の分流量 調節は、さらに同給湯温度をパラメータと て、給湯温度が高い時は給湯温度が低い時 りも上記水質調整ユニットを通す第2の水供 給系路に流す水の流量を多くするようにする 。

 このようにすると、給湯温度が高いときに 、スケール成分の析出を最小限に抑制する とができる。
 この発明の第2の態様は、冷媒を凝縮するこ とによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱交 換器を有する熱源側ヒートポンプユニットと 、水を貯留した水タンク、該水タンク内に外 部からの水を供給する水供給配管、上記水タ ンクの底部と上部とに連通し、上記水タンク 内底部の水を水タンクの上部にバイパス状態 で循環させる水循環配管、該水循環配管の途 中にあって上記熱源側ヒートポンプユニット の上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結合 された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の温 水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯ユ ニットとを備え、上記水供給配管を、外部か ら供給される水をそのまま水タンク内に供給 する第1の水供給系路と同外部からの水を水 調整ユニットを介してスケールが生じにく ように水質を改善した後に水タンク内に供 する第2の水供給系路との複数の水供給系路 分岐し、供給される水の水質に応じて何れ 一方又は両方の水供給系路を使い分けるよ にしてなるヒートポンプ式給湯装置であっ 、上記使用される水の硬度を予め測定して き、上記水タンクに供給される水の硬度が その時の上記吸熱熱交換器からの設定出湯 度に対応して決まる最大許容硬度以下の硬 になるように、上記第2の水供給系路の流量 を調節するようになっている。

 このように使用される水の硬度を予め測 しておき、上記水タンクに供給される水の 度が、その時の上記吸熱熱交換器からの設 出湯温度に対応して決まる最大許容硬度以 の硬度になるように、上記水質調整ユニッ を介して水質を調整する第2の水供給系路の 流量を調節するようにすると、水タンク内に 供給される水の硬度が、当該設定された出湯 温度の下で、所定のスケール析出量以下の許 容レベル範囲に抑制されるようになる。その 結果、実際のスケール析出量が低減される。

 使用される水の硬度は、導電率測定手段に り使用される水の導電率を測定することに り測定されることが望ましい。
 水の硬度が上がると導電率が高くなる。し がって、水タンクの入口部分に導電率測定 ンサを設けて、その導電率を計測すると、 タンクに供給される水の硬度を簡易的に測 することができる。

 この発明の第3の態様は、冷媒を凝縮する ことによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱 交換器を有する熱源側ヒートポンプユニット と、水を貯留した水タンク、該水タンク内に 外部からの水を供給する水供給配管、上記水 タンクの底部と上部とに連通し、上記水タン ク内底部の水を上部にバイパス状態で循環さ せる水循環配管、該水循環配管の途中にあっ て上記熱源側ヒートポンプユニットの上記放 熱熱交換器に対して吸熱可能に結合された吸 熱熱交換器、上記水タンク上部の温水を外部 に給湯する給湯配管よりなる給湯ユニットと を備え、上記水供給配管を、外部から供給さ れる水をそのまま水タンク内に供給する第1 水供給系路と同外部からの水を水質調整ユ ットを介してスケールが生じにくいように 質を改善した後に水タンク内に供給する第2 水供給系路との複数の水供給系路に分岐し 供給される水の水質に応じて何れか一方又 両方の水供給系路を使い分けるようにして るヒートポンプ式給湯装置であって、上記 熱熱交換器の湯出口部におけるスケールの 出量をモニターするスケール析出量モニタ 手段を設け、該スケール析出量モニター手 によるモニター値に基いて上記吸熱熱交換 の湯出口部におけるスケール析出量が所定 値以下になるように上記第2の水供給系路の 流量を調節する流量制御手段を設けたことを 特徴としている。

 このように上記吸熱熱交換器の湯出口部 おけるスケール析出量が所定の値以下にな ように上記水質調整ユニットを介して水質 調整する第2の水供給系路への流量を調節す るようにすると、吸熱熱交換器の湯出口部に おけるスケール析出量から同スケール析出量 が所定値以下になるように、水タンクに供給 される水の硬度が調節される。その結果、実 際のスケールの析出量が低減される。

 スケール析出量モニター手段は、粒子カウ タよりなることが望ましい。
 スケールが増えてくると、水中の粒子量が える。したがって、吸熱熱交換器の湯出口 分に粒子カウンタを設けて粒子量を計測す と、スケールの析出量をモニターすること できる。

 スケール析出量モニター手段は、導電率測 手段よりなっていてもよい。
 水の硬度が上がると導電率が高くなる。し がって、吸熱熱交換器の湯出口部分に導電 測定センサを設けて導電率の変化を計測す と、水の硬度を簡易的にモニターすること できる。

 スケール析出量モニター手段は、水を透過 は反射する光の量に基いてスケール析出量 測定する光学的計測手段よりなることも可 である。
 スケールが増えてくると、水を透過する光 量が減る一方、反射する光の量が増える。 たがって、透過光量および反射光量の何れ を発光手段と受光手段とによって検出し、 えば受光手段にフォトダイオードを用いる とにより、電圧信号として出力させること できる。そして、同電圧値の変化からスケ ル析出量をモニターすることができる。

 この発明の第4の態様は、冷媒を凝縮する ことによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱 交換器を有する熱源側ヒートポンプユニット と、水を貯留した水タンク、該水タンク内に 外部からの水を供給する水供給配管、上記水 タンクの底部と上部とに連通し、上記水タン ク内底部の水を水タンクの上部にバイパス状 態で循環させる水循環配管、該水循環配管の 途中にあって上記熱源側ヒートポンプユニッ トの上記放熱熱交換器に対して吸熱可能に結 合された吸熱熱交換器、上記水タンク上部の 温水を外部に給湯する給湯配管よりなる給湯 ユニットとを備え、上記水供給配管を、外部 から供給される水をそのまま水タンク内に供 給する第1の水供給系路と同外部からの水を 質調整ユニットを介してスケールが生じに いように水質を改善した後に水タンク内に 給する第2の水供給系路との複数の水供給系 に分岐し、供給される水の水質に応じて何 か一方又は両方の水供給系路を使い分ける うにしてなるヒートポンプ式給湯装置であ て、上記吸熱熱交換器の水入口側と出口側 における圧力損失を計測し、同圧力損失が 定値以上に上昇しないように、上記第2の水 供給系路の流量を調節する流量制御手段を設 けたことを特徴としている。

 このように吸熱熱交換器の水入口側と出 側間における圧力損失に基づいて、第2の水 供給系路の流量を調節するようにすると、水 タンク内に供給される水の硬度が、当該設定 された出湯温度の下では所定のスケール析出 量以下の許容レベル範囲に抑制されるように なる。その結果、実際のスケール析出量が低 減される。

 前記水質調整ユニットは、水質硬度を下げ 軟水化ユニットよりなることが望ましい。
 上記カルシウム等スケール成分は、井戸水 ように水の硬度が高いほど生じやすい。そ て、そのような硬度が高い水では、その中 不純物が核となってカルシウム成分が結晶 し、スケールの成長を招く。

 したがって、上述の水質調整ユニットに る水質の調整は、そのような硬度の高い水 軟質化を図ることが重要であり、水質調整 ニットとして水を軟水化する軟水化ユニッ を採用することが効果的である。

 前記水質調整ユニットは、水の酸性度を げる水素イオン濃度改善ユニットよりなる とが望ましい。上記カルシウム等スケール 分は、井戸水のように水の硬度が高いほど じやすい。そして、そのような硬度が高い では、その中の不純物が核となってカルシ ム成分が結晶化し、スケールの成長を招く 一方、このようなスケール成分は、水のア カリ性が高いと溶解しにくいので、余計に 出しやすい。

 したがって、上述の水質調整ユニットに る水質の調整は、そのようなアルカリ度の い水の水素イオン濃度を変えて酸性化を図 ことが重要であり、水質調整ユニットとし 水の酸性度を高くするような水素イオン濃 改善ユニットを採用することが効果的であ 。

 水質調整ユニットは、スケール成分の結 を微細化する結晶微細化ユニットよりなる とが望ましい。上記カルシウム等スケール 分は、井戸水のように水の硬度が高いほど じやすい。そして、そのような硬度が高い では、その中の不純物が核となってカルシ ム成分が結晶化し、スケールの成長を招く

 したがって、上述の水質調整ユニットに る水質の調整は、そのような結晶を微細化 て吸熱熱交換器内を流れやすくすることが 要であり、水質調整ユニットとしてスケー の結晶を微細化する結晶微細化ユニットを 用することが効果的である。

 前記水質調整ユニットは、カルシウム成 の結晶核を捕集除去するフィルタユニット りなることが望ましい。上記カルシウム等 ケール成分は、井戸水のように水の硬度が いほど生じやすい。そして、そのような硬 が高い水では、その中の不純物が核となっ カルシウム成分が結晶化し、スケールの成 を招く。したがって、水質調整ユニットに る水質の調整は、そのような結晶核を水タ ク内に入る前に捕集除去するフィルタユニ トとすることも有効である。

 以上の結果、本願発明によると、給湯温 を高くしても、スケール析出の影響を可及 に低く抑制することが可能となり、水側熱 換器の熱交換性能を有効に向上させること できるようになる。その結果、当該水熱交 器の小型、コンパクト化、低コスト化を図 ことができる。もちろん、ヒートポンプ式 湯装置としての水加熱性能をも有効に向上 せることができる。

本願発明の実施の形態1に係るヒートポ ンプ式給湯装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係るヒートポンプ式給湯 装置の構成を示す図である。 同装置の水タンク内への給水運転制御 内容を示すフロチャートである。 図3の給水運転制御において使用される 制御マップである。 図3の給水運転制御のタイムチャートで ある。 実施の形態3に係るヒートポンプ式給湯 装置の構成を示す図である。 実施の形態4に係るヒートポンプ式給湯 装置の構成を示す図である。 従来のヒートポンプ式給湯装置の構成 示す図である。 ヒートポンプ式給湯装置における水の 度(全硬度)と出湯温度との関係を示すグラ である。

(実施の形態1)
 先ず図1は、本願発明の実施の形態1に係る ートポンプ式給湯装置の構成を示している

 この給湯装置は、例えば図1に示すように 、熱源側ヒートポンプユニットAと、給湯ユ ットBとを備えている。熱源側ヒートポンプ ニットAは、冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒 を得る圧縮機1、該圧縮機1で圧縮された高温 圧の冷媒を凝縮することによって冷媒から 熱を放熱する放熱熱交換器(凝縮器)2、該放 熱交換器2で凝縮した高圧の冷媒を減圧する 膨張弁3、該膨張弁3で減圧された冷媒を蒸発 せることによってファン5を介して供給され る空気からの熱を吸熱する空気熱交換器(蒸 器)4よりなる。

 給湯ユニットBは、給湯用の水を貯留した 上下に長い水タンク(給湯タンク)7、該水タン ク7の底部に外部からの水を供給する水供給 管8、上記水タンク7の底部から上部にバイパ ス状態で連通し、当該水タンク7内の水を水 ンプ11により底部から上部に循環させる水循 環配管9、該水循環配管9の途中にあって上記 源側ヒートポンプユニットAの上記放熱熱交 換器(冷媒側熱交換器)2に吸熱可能に結合され る吸熱熱交換器(水側熱交換器)10よりなる。

 熱源側ヒートポンプユニットAと給湯ユニ ットBとを組み合わせ、上記給湯ユニットB側 水循環配管9の途中の吸熱熱交換器10を介し 、上記熱源側ヒートポンプユニットAの放熱 熱交換器2により、上記水タンク7内の水が加 される。

 すなわち、同装置では、先ず水タンク7に 対して水供給配管8により一定量の水が給水 れて貯留され、その後、水タンク7内の水が 記給湯ユニットB側の水循環配管9の途中に けられた吸熱熱交換器10を介して、熱源側ヒ ートポンプユニットAの放熱熱交換器2により 欠的に所望の温度まで湯沸しされて上層部 貯湯され、同貯湯された湯が給湯配管12か 取り出されて、例えば風呂、台所、シャワ 等所望の用途に使用される。

 したがって、このようなヒートポンプ式 湯装置の場合、大量の水が水タンク7内に貯 留されることになり、しかも水タンク7内の そのものが沸かされて、給湯されることか 、そのままでは水タンク7および水循環配管9 内に生じるスケールが問題になる。

 すでに述べたように一過式で沸き上げる ートポンプ式給湯機の場合、例えば約90℃ 度の高温まで沸き上げるため、上記吸熱熱 換器10の水配管出口側(湯出口側)ではスケー が析出するという問題がある。

 特に井戸水では硬度が高く、また不純物 核となってカルシウム成分の結晶化による ケールが析出することが多い。その結果、 スケール析出部位では水側の高性能化を図 ことができず、上記水熱交換器6、特にはそ の吸熱熱交換器10が大きくなってしまう。

 このようなスケールの析出を防止するた に、もちろんスケールが析出する温度以下 運転することも考えられる。しかし、その うにした場合、規定量の温水が貯められな なり、昼間運転が必要となるほか、余分の きな貯湯タンクが必要になるなどの新たな 題が生じる。

 そこで、この発明の構成では、少なくと 水側の吸熱熱交換器10に流入するトータル 合流量の内のスケール因子量を、スケール 出条件以下にするために、上記水供給配管8 、外部から供給される水をそのまま水タン 7内に供給する第1の水供給系路8aと、外部か らの水を水質調整ユニット13を介してスケー が生じにくいように水質を改善した後に水 ンク7内に供給する第2の水供給系路8bとの少 なくとも2つの水供給系路に分岐し、供給さ る水の水質に応じて何れか一方又は両方の 供給系路を適切に使い分けるように構成し いる。

 このように、水道や井戸など外部の水供 源から供給される水を水タンク7内に供給す る上記水供給配管8を、外部から供給される をそのままの状態で水タンク7内に供給する 1の水供給系路8aと、外部から供給される水 一旦水質調整ユニット13を介してスケール 生じにくいように水質を改善した後に水タ ク7内に供給する第2の水供給系路8bとの複数 水供給系路に分岐し、供給される水の水質 応じて何れか一方又は両方の水供給系路を 切に使い分けるようにする。すると、水側 吸熱熱交換器10に流入するトータルのスケ ル因子量を、スケール析出条件以下に水質 善することが可能となり、スケールの析出 を少なくして水側吸熱熱交換器10の性能を向 上させることができ、その小型、コンパクト 化を図ることができる。

 この場合、外部から供給される水の水質に じた何れか一方又は両方の水供給系路8a,8b 使い分けは、それぞれの系路に電気的に流 調整、すなわち弁開度調整が可能な電磁流 制御弁V 1 ,V 2 ,V 3 を設けることにより、行われる。すなわち、 これらの弁により、水タンク7から吸熱熱交 器10に供給される水中のトータルのスケール 析出因子量が所定の基準レベル以下に抑制さ れるように、第1,第2の水供給系路8a,8bの流量 絶対的に、又は相対的に調節される。弁V 1 は第1の水供給系路8aの流量調整、弁V 2 ,V 3 は第2の水供給系路8bの流量調整に用いられる 。

 このように使用される実際の水質により 水質調整ユニット13と水タンク7へ流れる水 流量(分流量)を適切にコントロールすると 吸熱熱交換器10に流入するトータルのスケー ル因子量をスケール析出条件以下に改善する ことが可能となり、配管出口側のスケール析 出量を可及的に抑制して同水側吸熱熱交換器 10の性能を有効に向上させることができ、そ 小型、コンパクト化を図ることができるよ になる。

 井戸水および水道水を含めて、多くの水 場合、上記スケール析出因子は、主として ルシウム成分である。供給される水の水質 応じた何れか一方又は両方の水供給系路8a,8 bの使い分けは、水タンク7から吸熱熱交換器1 0に供給される水中のカルシウム成分量が所 の基準レベル以下に抑制されるように、第1, 第2の水供給系路8a,8bの流量を調節することに よりなされる。

 また、この場合、上記第1,第2の水供給系 8a,8bの分流量の調節は、さらに給湯温度(吸 熱交換器10の出湯温度)をもパラメータとし 行われ、給湯温度が高い時は給湯温度が低 時よりも、上記水質調整ユニット13を通す 2の水供給系路8bに流す水の流量を多くする うになっている。

 カルシウム等のスケール成分の析出量は 炊き上げられた湯の温度が低い時よりも高 ときの方が多くなる(図9のグラフを参照)。 まり、スケール成分の析出量は、給湯温度 よって左右される。そこで、第1,第2の水供 系路8a,8b間の分流量の調節は、さらに同給 温度をパラメータとして、給湯温度が高い は給湯温度が低い時よりも上記水質調整ユ ット13を通す第2の水供給系路8bに流す水の流 量を多くするようにする。このようにすると 、給湯温度が高く、スケールが析出しやすい ときにも、スケール成分の析出を最小限に抑 制することができる。

 そして、上記構成における水質調整ユニ ト13は、例えば水の硬度を下げる軟水化ユ ットにより構成されている。カルシウム等 スケール成分は、井戸水のように水の硬度 高いほど生じやすい。そのような硬度が高 水では、その中の不純物が核となってカル ウム成分が結晶化し、スケールの成長を招 。したがって、上述の水質調整ユニット13に よる水質の調整は、そのような硬度の高い水 の軟質化を図ることが重要であり、水質調整 ユニット13として水を軟水化する軟水化ユニ トを採用することが効果的である。

 このような構成を採用した場合の制御例を 例えば
(1)標準的な水道水を使用する地域、
(2)比較的水質硬度が高い地域、
(3)カルシウム成分硬度が150レベルの地域、
(4)カルシウム成分硬度が250レベルの地域
の4つに分けて示すと、次のようになる。
(1) 標準的な水質硬度の地域(一般的な水道水 )
 夏は沸き上げ温度が低いため、水質調整ユ ット13のV 2 ,V 3 共にOFFにして、水質調整ユニット13には全く を通さない(バイパスさせない)。冬場の高 貯湯が必要なときだけ、その温度に応じて 定の量の水を水質調整ユニット13に通す(バ パスさせる)。
(2) 比較的水質硬度が高い地域
 沸き上げ温度が低い夏でも一部の水を水質 整ユニット13に通す(バイパスさせる)。冬は スケール析出条件下の水質硬度になるように 、所定量以上の水を水質調整ユニット13に通 (バイパスさせる)。または、給湯温度その のを若干下げる(例えば85℃から80℃)ことに り、さらにバイパス量を減らす。
(3) カルシウム硬度が150レベルの地域
 給湯温度が低温のとき(例えば70℃未満)では 、水を水質調整ユニット13に全くバイパスさ ない。しかし、給湯温度が高温のとき(例え ば70℃以上)では、一部の水を水質調整ユニッ ト13へバイパスさせる。それによって、例え 水質硬度を50レベル程度に調整する。そし 、軟水化ユニットでは、水のカルシウムを ど除去する(0に近いレベル)。但し、通常水 硬度が50~100レベル程度でも過飽和の状態で ケールの析出は起こらない。したがって、 量バイパスした場合は、過剰にスケール成 を取ることになり、かえって軟水化ユニッ の寿命を短くする。
(4) カルシウム硬度が250レベルの地域
 給湯温度が低温のとき(例えば70℃未満)では 、一部の水を水質調整ユニット13にバイパス る。水質硬度を150レベル程度に調整する。 方、給湯温度が高温のとき(例えば70℃以上) では、一部の水を水質調整ユニット13へバイ スする。水質硬度を50レベル程度位に調整 る。また、水質硬度が高いところでは、さ に給湯温度自体を若干下げる(例えば85℃か 80℃)ことにより、さらに、バイパス量を減 す。
(変形例1)
 なお、上記構成における水質調整ユニット1 3は、上述のような軟水化ユニットの場合に らず、例えば水の酸性度を上げる水素イオ 濃度改善ユニットを採用することもできる 上記カルシウム等スケール成分は、井戸水 ように水の硬度が高いほど生じやすい。そ て、そのような硬度が高い水では、その中 不純物が核となってカルシウム成分が結晶 し、スケールの成長を招く。このようなス ール成分は、水のアルカリ性が高いと水中 溶解しにくいので、余計に析出しやすい。

 したがって、上述の水質調整ユニット13に る水質の調整は、そのようなアルカリ度の い水の水素イオン濃度(pH)を変えて酸性化を り、過飽和限界を高くすることが重要であ 、水質調整ユニット13として水の酸性度を くする水素イオン濃度改善ユニットを採用 ることも効果的である。
(変形例2)
 上記水質調整ユニット13には、例えば上記 ルシウム成分の結晶を微細化する結晶微細 ユニットを採用することもできる。上記カ シウム等スケール成分は、井戸水のように の硬度が高いほど生じやすい。そして、そ ような硬度が高い水では、その中の不純物 核となってカルシウム成分が結晶化し、ス ールの成長を招く。したがって、上述の水 調整ユニット13による水質の調整は、そのよ うな結晶を電解等の手段で微細化して吸熱熱 交換器10内を流れやすくすることが重要であ 、上記水質調整ユニット13としてスケール 結晶を微細化する微細化ユニットを採用す ことも有効である。
(変形例3)
 上記水質調整ユニット13には、カルシウム 分の結晶核を捕集除去するフィルタユニッ を採用してもよい。上記カルシウム等スケ ル成分は、井戸水のように水の硬度が高い ど生じやすい。そして、そのような硬度が い水では、その中の不純物が核となってカ シウム成分が結晶化し、スケールの成長を く。したがって、上述の水質調整ユニット13 による水質の調整は、そのような結晶核を水 タンク7内に入る前に捕集除去するフィルタ ニットで構成することも有効である。
(変形例4)
 また、水質調整ユニット13の設置位置は、 なくとも吸熱熱交換器10の手前であればよく 、図1のような水タンク7の入口側(手前側)の 合のほか、水タンク7と吸熱熱交換器10との の水タンク7と水ポンプ11との間、又は水ポ プ11と吸熱熱交換器10との間のいずれの部分 も良い。
(実施の形態2)
 次に図2~図5は、上記実施の形態1の構成を前 提として構成された実施の形態2に係るヒー ポンプ式給湯装置およびその給水制御装置 構成を示している。

 発明者等の調査結果によると、市場にお る井戸水や水道水の硬度とスケール付着開 点の温度とは、例えば図9のグラフに示すよ うな逆比例関係にあり、硬度が高くなるほど スケール付着開始温度は下がり、硬度が低い とスケール付着開始温度は高くなる。

 したがって、ユーザーが使用している水 硬度を予め確認し、同硬度下において使用 れる湯の設定温度(季節によって決まる吸熱 熱交換器10からの設定出湯温度)を基準に、実 際に水タンク7に供給される水の最大許容硬 を設定し、実際に水タンク7に供給される水 硬度が最大許容硬度以下となるように、上 水質調整ユニット13を通す第2の水供給系路8 bに流す水の流量を可変することによって、 1,第2の水供給系路8a,8b間の分流量の調節を行 ない、可及的にスケールが析出しないような 運転を行う。

 すなわち、この給湯装置は、例えば図2に 示すように、熱源側ヒートポンプユニットA 給湯ユニットBとを組み合わせたものである 熱源側ヒートポンプユニットAは、冷媒を圧 縮して高温高圧の冷媒を得る圧縮機1、該圧 機1で圧縮された高温高圧の冷媒を凝縮する とによって冷媒からの熱を放熱する放熱熱 換器(凝縮器)2、該放熱熱交換器2で凝縮した 高圧の冷媒を減圧する膨張弁3、該膨張弁3で 圧された冷媒を蒸発させることによってフ ン5を介して供給される空気からの熱を吸熱 する空気熱交換器(蒸発器)4よりなる。

 給湯ユニットBは、給湯用の水を貯留した 上下に長い水タンク(給湯タンク)7、該水タン ク7の底部に外部からの水を供給する水供給 管8、上記水タンク7の底部から上部にバイパ ス状態で連通し、当該水タンク7内の水を水 ンプ11により底部から上部に循環させる水循 環配管9、該水循環配管9の途中にあって上記 源側ヒートポンプユニットAの上記放熱熱交 換器(冷媒側熱交換器)2に吸熱可能に結合され る吸熱熱交換器(水側熱交換器)10よりなる。

 上記給湯ユニットBの水循環配管9の途中の 熱熱交換器10を介して、上記熱源側ヒートポ ンプユニットAの放熱熱交換器2により、水タ ク7内の水が加熱される。
 すなわち、同装置では、先ず水タンク7に対 して水供給配管8により一定量の水が給水さ て貯留され、その後、水タンク7内の水が上 給湯ユニットBの水循環配管9の途中に設け れた吸熱熱交換器10を介して、熱源側ヒート ポンプユニットAの放熱熱交換器2により間欠 に所望の温度まで湯沸しされて上層部に貯 され、貯湯された湯が給湯配管12から取り されて、例えば風呂、台所、シャワー等所 の用途に使用される。

 一方、この構成では、少なくとも上記水 の吸熱熱交換器10に流入するトータルの(合 量の内の)スケール因子量をスケール析出条 件以下にするために、上記水供給配管8を、 部から供給される水をそのまま水タンク7内 供給する第1の水供給系路8aと、外部からの を水質調整ユニット13を介してスケールが じにくいように水質を改善した後に水タン 7内に供給する第2の水供給系路8bとの少なく も2つの水供給系路に分岐している。そして 、供給される水の硬度に応じて何れか一方又 は両方の水供給系路を適切に使い分けるよう にしている。

 図2中の符号15は、例えば水タンク7に供給さ れる水の導電率を測定することによって水の 硬度を測定する水硬度測定手段であり、予め 水タンク7に供給される水の硬度を測定する 実際には、図5のタイムチャートに示すよう 、タイマーを使用して所定の給水制御時間t h毎に測定する。一方、符号16は上記第2の水 給系路8bの水質調整ユニット13の入口側電磁 V 2 の弁開度を所望に調整するマイクロコンピュ ータを備えた流量制御手段を示す。流量制御 手段16は、予め測定した使用される水の硬度 の関係で最終的に水タンク7に供給される水 の硬度が、その時の上記吸熱熱交換器10から 設定出湯温度T 0 に対応して決まる最大許容硬度H 0 以下の硬度になるように、同電磁弁V 2 の弁開度を制御して、第2の水供給系路8b側の 水質調整ユニット13への水の流量を適切に調 する。

 この流量調節制御の具体的な方法を、図3の フロチャートに示す。この制御は、流量制御 手段16に電源が投入されることによって開始 れる。そして、ステップS 1 で、上記吸熱熱交換器10からの出湯温度T 0 を設定する。この出湯温度T 0 は、シーズン値となっており、夏・冬等のシ ーズンに応じて決定される。出湯温度は、夏 には低く、冬には高く設定される。

 次にステップS 2 に進み、上述した図9のデータに対応して作 された図4のマップテーブルから、上記出湯 度T 0 の時の水の最大許容硬度H 0 を読み出す。マップテーブルでは、出湯温度 T 0 を読み出しパラメータ値として、同温度の下 でスケール付着を生じさせない水の最大許容 硬度H 0 を設定してある。

 そして、ステップS 3 に進んで、上述した水タンク7内への給水運 を開始する。それと同期して、ステップS 4 で硬度計測制御時間(計測周期)thの計時タイ ーThのリセットを行って、新たな計時を開始 する。この時点では、上記水質調整ユニット 13の入口側電磁弁V 2 の開度は、初期設定値となっている(図5参照) 。

 次にステップS 5 に進み、給水運転開始時において、先ず上記 硬度測定手段15により、水タンク7の入口部に おける水の硬度H 1 を測定する。
 そして、続くステップS 6 で、測定された硬度H 1 を上記ステップS 2 で算出された最大許容硬度H 0 と比較し、実際の測定値H 1 が基準となる最大許容硬度H 0 よりも大であるか否かを判定する。

 その結果、ステップS 6 でYESと判定された測定値H 1 が最大許容硬度H 0 を超えている場合は、スケール析出の恐れが あることから、ステップS 7 に進んで、上述した水質調整ユニット13の入 側電磁弁V 2 のバルブ開度を大きく開いて水質調整ユニッ ト13に流入する水の量を増やし、相対的に第1 の水供給系路8aの流量を減らす。そして、そ 上でステップS 8 に進む。他方、NOの最大許容硬度H 0 よりも、小さい(低い)硬度の時は、同ステッ S 7 をスキップして、ステップS 8 に進む。そして、同給水運転の継続により、 水タンク7内が満水になった否かを続くステ プS 8 で判定する。

 その結果、未だ満水ではなくステップS 8 でNOと判定された時は、さらにステップS 9 で上記タイマーThによるカウント値が、図5の タイムチャートに示す単位計測制御時間thに して、その時間を経過したか否かを判定す 。その判定結果がNOの時は、さらに給水運 を継続して上記水タンク7内が満水になるま 、上記単位計測制御時間thが経過する毎に の硬度を計測しながら、上述の水タンク7内 の給水を続ける。そして、水タンク7内が満 水になると(ステップS 8 でYES)、最終的にステップS 10 に進んで、上記の給水運転を停止し、以上の 制御を終了する。

 他方、水タンク7が満水になるまでは、上記 のように所定の単位計測制御時間th毎に水タ ク7に入る水の硬度H 1 を測定しながら、実測される硬度H 1 が最大許容硬度H 0 以下(H 1 ≦H 0 )となるように、水質調整ユニット13側を流れ る水の流量を調節する。すなわち、ステップ S 4 ~S 9 を繰り返す。

 この結果、最終的に水タンク7内に供給され る水の硬度は、その時の出湯温度T 0 から見て適正な最大許容硬度H 0 以下に維持される。
(実施の形態3)
 次に図6は、上記実施の形態1の構成を前提 して構成された実施の形態3に係るヒートポ プ式給湯装置の構成を示している。

 実施の形態3では、上記実施の形態1の構成 おける吸熱熱交換器10の湯出口部にスケール の析出量をモニターするスケール析出量モニ ター手段17を設けている。また、この実施の 態3では、該スケール析出量モニター手段17 よるモニター値(検出値)に基づいて、上記 熱熱交換器10の湯出口部におけるスケール析 出量が所定の値以下になるように、上記第2 水供給系路8bにおける電磁弁V 2 の開度を調節して、水質調整ユニット13への 流入量を調節する流量制御手段16を設けて る。

 その他の構成は、上記実施の形態1のものと 同様である。
 このように吸熱熱交換器10の湯出口部にお るスケールの析出量をスケール析出量モニ ー手段17によってモニターし、そのモニター 値(検出値)に基づいて、上記吸熱熱交換器10 湯出口部におけるスケール析出量が所定の 以下になるように、水質調整ユニット13を介 して水質を調整する第2の水供給系路8bの流量 が調節される。すると、吸熱熱交換器10の湯 口部におけるスケール析出量から、同スケ ル析出量が所定値以下になるように、最終 に水タンク7に供給される水の硬度が調節さ れる。その結果、実際のスケールの析出量が 許容値以下に低減される。
(スケール析出量モニター手段の具体例)
 上記スケール析出量モニター手段17として 、種々のものを採用することができるが、 でも次のようなものが適している。
(1) 導電率測定手段
 水の硬度が上がると導電率が高くなる。し がって、吸熱熱交換器10の湯出口部分に導 率測定センサを設けて、湯の導電率の変化 計測すると、水の硬度を簡易的に測定する とができ、スケールが析出するか否かを判 できる。
(2) 粒子カウンタ
 スケールが増えてくると、水中の粒子量が える。したがって、吸熱熱交換器10の湯出 部分に粒子カウンタを設けて粒子量を計測 ると、スケールの析出量をモニターするこ ができる。
(3) 水を透過又は反射する光の量に基づいて ケール析出量を測定する光学的計測手段
 スケールが増えてくると、水を透過する光 量が減る一方、反射する光の量が増える。 たがって、透過光量および反射光量の何れ を発光手段と受光手段とによって検出し、 えば受光手段にフォトダイオードを用いる とにより、その検出値を電圧信号として出 させることができる。したがって、同電圧 の変化からスケール析出量をモニターする とができる。
(実施の形態4)
 次に図7は、上記実施の形態1の構成を前提 して構成された実施の形態4に係るヒートポ プ式給湯装置の構成を示している。

 この実施の形態4では、実施の形態1の構成 おける吸熱熱交換器10の水入口側と湯出口側 との間における圧力損失δPをする圧力差検出 手段18を設けて圧力損失δPを計測している。 して、圧力損失δPが所定値以上に上昇しな ように、上記第2の水供給系路8bにおける電 弁V 2 の開度を調節して、水質調整ユニット13への 流入量を調節する流量制御手段16を設けて る。その他の構成は、上記実施の形態1と同 である。

 このように吸熱熱交換器10の水入口側と 出口側との間における圧力損失δPを計測し 圧力損失δPが所定値以上に上昇しないよう 、上記水質調整ユニット13を介して水質を調 整する第2の水供給系路8bへの流量を調節する ようにすると、水タンク7内に供給される水 硬度が、所定のスケール析出量以下の許容 ベル範囲に抑制される。その結果、実際の ケール析出量が許容値以下に低減される。