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Title:
HUMIDITY CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057306
Kind Code:
A1
Abstract:
A humidity control device (10) has a casing (11), air discharge and supply fans (25, 26) and dampers (41-48, 83, 84) for performing ventilation between outdoor air and indoor air via air paths (31-34, 37, 38, 81, 82) of the casing (11), and a refrigerant circuit (50) for controlling the humidity of air flowing in the air paths. The humidity control device (10) further has a controller (60) for monitoring abnormality in the device and determining the type of a detected abnormality. When a detected abnormality is an abnormality relating to the refrigerant circuit (50) and not an abnormality relating to the air discharge and supply fans (25, 26) and the dampers (41-48, 83, 84), the controller (60) stops a refrigeration cycle of the refrigerant circuit (50) to stop humidity control operation and enables ventilation operation.

Inventors:
MATSUI NOBUKI (JP)
HORI KIKUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003110
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
MATSUI NOBUKI (JP)
HORI KIKUJI (JP)
International Classes:
F24F11/02; F24F3/147; F24F7/007; F24F7/08
Foreign References:
JP2006329593A2006-12-07
JPH05141747A1993-06-08
JP2005283053A2005-10-13
Other References:
See also references of EP 2216607A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
内部に空気通路(31~34,37,38,81,82)が形成されたケーシング(11)と、該ケーシング(11)の該空気通路(31~34,37,38,81,82)を介して室外空気と室内空気とを換気する換気機構(25,26,41~48,83,84)と、該空気通路(31~34,37,38,81,82)を流通する空気を調湿するための冷媒回路(50)とを備え、該換気機構(25,26,41~48,83,84)を作動させ且つ該冷媒回路(50)に冷凍サイクルを行わせることによって調湿した空気を室内へ供給する調湿運転を行う調湿装置であって、
  装置内部の異常を監視すると共に、検知した異常の種類を判別する異常判別手段(60)をさらに備え、
  前記異常判別手段(60)は、検知した異常が前記冷媒回路(50)に関連する異常であって且つ前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常でないときには、前記冷媒回路(50)の冷凍サイクルを停止して前記調湿運転を停止すると共に、該換気機構(25,26,41~48,83,84)を作動させて室外空気と室内空気とを換気する換気運転を実行可能とすることを特徴とする調湿装置。
請求項1において、
  前記異常判別手段(60)は、検知した異常が前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常であるときには、該換気機構(25,26,41~48,83,84)の作動を停止し且つ前記冷媒回路(50)の冷凍サイクルを停止して前記調湿運転を停止することを特徴とする調湿装置。
請求項1又は2において、
  前記換気機構(25,26,41~48,83,84)は、前記ケーシング(11)内に配設されて空気を室外へ排出する排気ファン(25)と、前記ケーシング(11)内に配設された空気を室内に供給する給気ファン(26)とを有し、
  前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常は、前記排気ファン(25)及び前記給気ファン(26)の異常を含むことを特徴とする調湿装置。
請求項1乃至3の何れか1つにおいて、
  前記換気機構(25,26,41~48,83,84)は、前記ケーシング(11)に設けられて前記空気通路(31~34,37,38,81,82)を断続する開閉機構(41~48,83,84)を有し、
  前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常は、前記開閉機構(41~48,83,84)の異常を含むことを特徴とする調湿装置。
請求項1乃至4の何れか1つにおいて、
  前記冷媒回路(50)は、圧縮機(53)、四方切換弁(54)及び膨張弁(55)が接続されており、
  前記冷媒回路(50)に関連する異常は、前記圧縮機(53)、前記四方切換弁(54)及び膨張弁(55)の異常を含むことを特徴とする調湿装置。
Description:
調湿装置

  本発明は、調湿した室外空気を室内へ 給する調湿装置に関するものである。

  従来より、取り込んだ室外空気を除湿 は加湿して室内へ供給する調湿装置が知ら ている(例えば、特許文献1参照)。この特許 献の調湿装置は、吸着部材に空気中の水分 吸着させる吸着動作と吸着部材から水分を 離させる再生動作とを行って空気の湿度を 節するように構成されている。

  この特許文献1に係る調湿装置は、2つの 吸着部材をそれぞれ収容する2つの吸着部材 容空間と、室外空気及び室内空気がそれぞ 流通し且つ吸着部材収容空間に連通する複 の空気通路と、該吸着部材収容空間と各空 通路との連通及び遮断状態を切り換える開 機構とを備えている。

  このように構成された調湿装置は、開 機構をそれぞれ開閉制御することによって 室内空気及び室外空気の流通態様(流路)を切 り換えて、室外空気を吸着部材で調湿して室 内へ供給したり、室内空気を吸着部材で調湿 して室内へ供給したりしている。

  また、かかる調湿装置は、冷媒回路にお る冷媒の流通を遮断し、その状態で空気通 に室外空気と室内空気とを流通させて換気 けを行う単純換気運転も行うことができる

特開2005-283053号公報

  ところで、前述のような調湿装置は、 媒回路における冷媒の状態や圧縮機等の構 部品の異常を監視している。そして、異常 検知されたときには、調湿装置の運転を停 するように構成されている。

  ここで、装置の異常といっても様々な 常があり、例えば、冷媒回路の圧縮機の異 もあれば、換気運転を行うファンの異常も る。それにもかかわらず、異常の種類を問 ず、一律に調湿装置の運転を停止すること 得策ではない。つまり、前述のような、換 運転も行える調湿装置においては、冷媒回 等に異常が発生しても、換気運転を行えう とは可能であるかもしれない。装置の一部 異常が発生しても、支障なく実行できる運 があるのであれば、該運転については実行 能とすることが好ましい。

  本発明は、かかる点に鑑みてなされた のであり、その目的とするところは、冷媒 路に関連する異常が発生しても、換気運転 行える限りは、換気運転を可能にする調湿 置を提供することにある。

  第1の発明は、内部に空気通路(31~34,37,38, 81,82)が形成されたケーシング(11)と、該ケー ング(11)の該空気通路(31~34,37,38,81,82)を介して 室外空気と室内空気とを換気する換気機構(25 ,26,41~48,83,84)と、該空気通路(31~34,37,38,81,82)を 通する空気を調湿するための冷媒回路(50)と を備え、該換気機構(25,26,41~48,83,84)を作動さ 且つ該冷媒回路(50)に冷凍サイクルを行わせ ことによって調湿した空気を室内へ供給す 調湿運転を行う調湿装置が対象である。そ て、装置内部の異常を監視すると共に、検 した異常の種類を判別する異常判別手段(60) をさらに備え、前記異常判別手段(60)は、検 した異常が前記冷媒回路(50)に関連する異常 あって且つ前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関 連する異常でないときには、前記冷媒回路(50 )の冷凍サイクルを停止して前記調湿運転を 止すると共に、該換気機構(25,26,41~48,83,84)を 動させて室外空気と室内空気とを換気する 気運転を実行可能とするものとする。

  前記の構成の場合、前記異常判別手段(6 0)が、調湿装置内の異常を検知し、該異常を 別するように構成されている。そして、異 判別手段(60)によって検知された異常が冷媒 回路(50)に関連する異常であって換気機構(25,2 6,41~48,83,84)に関連する異常でないときには、 媒回路(50)の冷凍サイクルを停止して調湿運 転を停止し且つ換気運転については実行可能 な状態にしておくことによって、異常が検知 されたときに、調湿装置の運転を全て停止し てしまうのではなく、可能である限りは換気 運転を実行することができる。

  ここで、換気運転については実行可能 状態とは、即座に換気運転を行うか否かを わず、換気運転を実行できる状態を意味し 調湿運転を停止するときに換気運転を実行 は続行してもよいし、調湿運転を停止する きに全運転をとりあえず停止してユーザ等 指令を待って換気運転を実行する待機状態 なってもよい。

  第2の発明は、第1の発明において、前記 異常判別手段(60)は、検知した異常が前記換 機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常であると には、該換気機構(25,26,41~48,83,84)の作動を停 止し且つ前記冷媒回路(50)の冷凍サイクルを 止して前記調湿運転を停止するものとする

  前記の構成の場合、換気機構(25,26,41~48,8 3,84)は、換気運転を行うと共に、冷媒回路(50) と協働して調湿運転も行っている。つまり、 換気機構(25,26,41~48,83,84)が正常に作動しない 、換気運転及び調湿運転の両方を正常に実 することができない。そこで、検知された 常が換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常 るときには、換気機構(25,26,41~48,83,84)の作動 を停止して換気運転を行わないことに加えて 、調湿運転も停止すべく冷媒回路(50)の冷凍 イクルも停止する。こうすることで、換気 転及び調湿運転が異常な状態で実行される とを防止することができる。

  第3の発明は、第1又は第2の発明におい 、前記換気機構(25,26,41~48,83,84)は、前記ケー ング(11)内に配設されて空気を室外へ排出す る排気ファン(25)と、前記ケーシング(11)内に 設された空気を室内に供給する給気ファン( 26)とを有し、前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に 連する異常は、前記排気ファン(25)及び前記 気ファン(26)の異常を含むものとする。

  前記の構成の場合、前記換気機構(25,26,4 1~48,83,84)に関連する異常が具体的に特定され 。つまり、調湿装置が、換気機構(25,26,41~48, 83,84)として排気ファン(25)や給気ファン(26)を する場合には、換気機構(25,26,41~48,83,84)に関 連する異常には、排気ファン(25)や給気ファ (26)の異常が含まれる。

  第4の発明は、第1~第3の何れか1つの発明 において、前記換気機構(25,26,41~48,83,84)は、 記ケーシング(11)に設けられて前記空気通路( 31~34,37,38,81,82)を断続する開閉機構(41~48,83,84) 有し、前記換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連す 異常は、前記開閉機構(41~48,83,84)の異常を含 むものとする。

  前記の構成の場合、前記換気機構(25,26,4 1~48,83,84)に関連する異常がさらに特定される つまり、調湿装置が、換気機構(25,26,41~48,83, 84)として、空気通路(31~34,37,38,81,82)を断続す 開閉機構(41~48,83,84)を有する場合には、換気 構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常には、開閉 機構(41~48,83,84)の異常が含まれる。

  第5の発明は、第1~第4の何れか1つの発明 において、前記冷媒回路(50)は、圧縮機(53)、 方切換弁(54)及び膨張弁(55)が接続されてお 、前記冷媒回路(50)に関連する異常は、前記 縮機(53)、前記四方切換弁(54)及び膨張弁(55) 異常を含むものとする。

  前記の構成の場合、前記冷媒回路(50)に 連する異常が特定される。つまり、冷媒回 (50)に圧縮機(53)、四方切換弁(54)及び膨張弁( 55)が接続されている場合には、冷媒回路(50) 関連する異常には、該圧縮機(53)、四方切換 (54)及び膨張弁(55)の異常が含まれる。

  本発明によれば、異常判別手段(60)によ て調湿装置の異常を判別し、検知した異常 冷媒回路(50)に関連する異常であって且つ換 気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常でない きには、調湿運転を停止すると共に、換気 転は実行可能とすることによって、異常が 知されても、換気運転を行える限りは換気 転を実行することができ、調湿装置を無駄 停止してしまうことを防止することができ 。

  第2の発明によれば、換気機構(25,26,41~48, 83,84)が換気運転及び調湿運転の両方に用いら れる構成においては、冷媒回路(50)に関連す 異常が検知され且つ換気機構(25,26,41~48,83,84) 関連する異常が検知されたときには調湿運 を停止し且つ換気運転を実行可能とする一 、換気機構(25,26,41~48,83,84)に関連する異常が 検知されたときには、冷媒回路(50)に関連す 異常が検知されるか否かに関わらず調湿運 と換気運転の両方を停止することによって 換気運転及び調湿運転が異常な状態で行わ ることを防止することができる。

図1は、前面側から見た調湿装置をケー シングの一部および電装品箱を省略して示す 斜視図である。 図2は、調湿装置の一部を省略して示す 概略の平面図、右側面図、及び左側面図であ る。 図3は、冷媒回路の構成を示す配管系統 図であって、(A)は第1動作中の動作を示すも であり、(B)は第2動作中の動作を示すもので る。 図4は、除湿換気運転の第1動作におけ 空気の流れを示す調湿装置の概略の平面図 右側面図、及び左側面図である。 図5は、除湿換気運転の第2動作におけ 空気の流れを示す調湿装置の概略の平面図 右側面図、及び左側面図である。 図6は、加湿換気運転の第1動作におけ 空気の流れを示す調湿装置の概略の平面図 右側面図、及び左側面図である。 図7は、加湿換気運転の第2動作におけ 空気の流れを示す調湿装置の概略の平面図 右側面図、及び左側面図である。 図8は、単純換気運転における空気の流 れを示す調湿装置の概略の平面図、右側面図 、及び左側面図である。 図9は、パージ運転における空気の流れ を示す調湿装置の概略の平面図、右側面図、 及び左側面図である。 図10は、実施形態の変形例3の調湿装置 を示す概略構成図であって、(A)は第1動作中 動作を示すものであり、(B)は第2動作中の動 を示すものである。 図11は、実施形態の変形例4の調湿装置 を示す概略構成図である。

符号の説明

  10    調湿装置
  11    ケーシング
  25    排気ファン(換気機構)
  26    給気ファン(換気機構)
  31    給気側通路(空気通路)
  32    内気側通路(空気通路)
  33    排気側通路(空気通路)
  34    外気側通路(空気通路)
  37    第1熱交換器室(空気通路)
  38    第2熱交換器室(空気通路)
  41    第1内気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  42    第2内気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  43    第1外気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  44    第2外気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  45    第1給気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  46    第2給気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  47    第1排気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  48    第2排気側ダンパ(換気機構、開閉 構)
  50    冷媒回路(調湿手段)
  60    コントローラ(異常判別手段)
  53    圧縮機
  54    四方切換弁
  55    電動膨張弁(膨張弁)
  81    第1バイパス通路(空気通路)
  82    第2バイパス通路(空気通路)
  83    第1バイパス用ダンパ(換気機構、 閉機構)
  84    第2バイパス用ダンパ(換気機構、 閉機構)

  以下、本発明の実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

  本実施形態の調湿装置(10)は、室内の湿 調節と共に室内の換気を行うものであり、 り込んだ室外空気(OA)を湿度調節して室内へ 供給すると同時に、取り込んだ室内空気(RA) 室外に排出する。

  〈調湿装置の全体構成〉
  調湿装置(10)について、図1,図2を適宜参照 ながら説明する。なお、ここでの説明で用 る「上」「下」「左」「右」「前」「後」 手前」「奥」は、特にことわらない限り、 湿装置(10)を前面側から見た場合の方向を意 味している。

  調湿装置(10)は、ケーシング(11)を備えて いる。また、ケーシング(11)内には、冷媒回 (50)が収容されている。この冷媒回路(50)には 、第1吸着熱交換器(51)、第2吸着熱交換器(52) 圧縮機(53)、四方切換弁(54)及び電動膨張弁(55 )が接続されている。冷媒回路(50)の詳細は後 する。

  ケーシング(11)は、やや扁平で高さが比 的低い直方体状に形成されている。図1に示 すケーシング(11)では、左手前の側面(即ち、 面)が前面パネル部(12)となり、右奥の側面( ち、背面)が背面パネル部(13)となり、右手 の側面が第1側面パネル部(14)となり、左奥の 側面が第2側面パネル部(15)となっている。

  ケーシング(11)には、外気吸込口(24)と、 内気吸込口(23)と、給気口(22)と、排気口(21)と が形成されている。外気吸込口(24)及び内気 込口(23)は、背面パネル部(13)に開口している 。外気吸込口(24)は、背面パネル部(13)の下側 分に配置されている。内気吸込口(23)は、背 面パネル部(13)の上側部分に配置されている 給気口(22)は、第1側面パネル部(14)における 面パネル部(12)側の端部付近に配置されてい 。排気口(21)は、第2側面パネル部(15)におけ 前面パネル部(12)側の端部付近に配置されて いる。

  ケーシング(11)の内部空間には、上流側 切板(71)と、下流側仕切板(72)と、中央仕切 (73)と、第1仕切板(74)と、第2仕切板(75)とが設 けられている。これらの仕切板(71~75)は、何 もケーシング(11)の底板に立設されており、 ーシング(11)の内部空間をケーシング(11)の 板から天板に亘って区画している。

  上流側仕切板(71)及び下流側仕切板(72)は 、前面パネル部(12)及び背面パネル部(13)と平 な姿勢で、ケーシング(11)の前後方向に所定 の間隔をおいて配置されている。上流側仕切 板(71)は、背面パネル部(13)寄りに配置されて る。下流側仕切板(72)は、前面パネル部(12) りに配置されている。

  第1仕切板(74)及び第2仕切板(75)は、第1側 面パネル部(14)及び第2側面パネル部(15)と平行 な姿勢で設置されている。第1仕切板(74)は、 流側仕切板(71)と下流側仕切板(72)の間の空 を右側から塞ぐように、第1側面パネル部(14) から所定の間隔をおいて配置されている。第 2仕切板(75)は、上流側仕切板(71)と下流側仕切 板(72)の間の空間を左側から塞ぐように、第2 面パネル部(15)から所定の間隔をおいて配置 されている。

  中央仕切板(73)は、上流側仕切板(71)及び 下流側仕切板(72)と直交する姿勢で、上流側 切板(71)と下流側仕切板(72)の間に配置されて いる。中央仕切板(73)は、上流側仕切板(71)か 下流側仕切板(72)に亘って設けられ、上流側 仕切板(71)と下流側仕切板(72)の間の空間を左 に区画している。

  ケーシング(11)内において、上流側仕切 (71)と背面パネル部(13)の間の空間は、上下2 の空間に仕切られており、上側の空間が内 側通路(32)を構成し、下側の空間が外気側通 路(34)を構成している。内気側通路(32)は、内 吸込口(23)に接続するダクトを介して室内と 連通している。内気側通路(32)には、内気側 ィルタ(27)と内気湿度センサ(96)とが設置され ている。外気側通路(34)は、外気吸込口(24)に 続するダクトを介して室外空間と連通して る。外気側通路(34)には、外気側フィルタ(28 )と外気湿度センサ(97)とが設置されている。

  ケーシング(11)内における上流側仕切板( 71)と下流側仕切板(72)の間の空間は、中央仕 板(73)によって左右に区画されており、中央 切板(73)の右側の空間が第1熱交換器室(37)を 成し、中央仕切板(73)の左側の空間が第2熱 換器室(38)を構成している。第1熱交換器室(37 )には、第1吸着熱交換器(51)が収容されている 。第2熱交換器室(38)には、第2吸着熱交換器(52 )が収容されている。また、図示しないが、 1熱交換器室(37)には、冷媒回路(50)の電動膨 弁(55)が収容されている。これら第1及び第2 交換器室(37,38)が空気通路を構成する。

  各吸着熱交換器(51,52)は、いわゆるクロ フィン型のフィン・アンド・チューブ熱交 器の表面に吸着剤を担持させたものであっ 、全体として長方形の厚板状あるいは扁平 直方体状に形成されている。各吸着熱交換 (51,52)は、その前面及び背面が上流側仕切板 (71)及び下流側仕切板(72)と平行になる姿勢で 熱交換器室(37,38)内に立設されている。

  ケーシング(11)の内部空間において、下 側仕切板(72)の前面に沿った空間は、上下に 仕切られており、この上下に仕切られた空間 のうち、上側の部分が給気側通路(31)を構成 、下側の部分が排気側通路(33)を構成してい 。

  上流側仕切板(71)には、開閉式のダンパ( 41~44)が4つ設けられている。各ダンパ(41~44)は 概ね横長の長方形状に形成されている。具 的に、上流側仕切板(71)のうち内気側通路(32 )に面する部分(上側部分)では、中央仕切板(73 )よりも右側に第1内気側ダンパ(41)が取り付け られ、中央仕切板(73)よりも左側に第2内気側 ンパ(42)が取り付けられる。また、上流側仕 切板(71)のうち外気側通路(34)に面する部分(下 側部分)では、中央仕切板(73)よりも右側に第1 外気側ダンパ(43)が取り付けられ、中央仕切 (73)よりも左側に第2外気側ダンパ(44)が取り けられる。

  下流側仕切板(72)には、開閉式のダンパ( 45~48)が4つ設けられている。各ダンパ(45~48)は 概ね横長の長方形状に形成されている。具 的に、下流側仕切板(72)のうち給気側通路(31 )に面する部分(上側部分)では、中央仕切板(73 )よりも右側に第1給気側ダンパ(45)が取り付け られ、中央仕切板(73)よりも左側に第2給気側 ンパ(46)が取り付けられる。また、下流側仕 切板(72)のうち排気側通路(33)に面する部分(下 側部分)では、中央仕切板(73)よりも右側に第1 排気側ダンパ(47)が取り付けられ、中央仕切 (73)よりも左側に第2排気側ダンパ(48)が取り けられる。

  ケーシング(11)内において、給気側通路( 31)及び排気側通路(33)と前面パネル部(12)との の空間は、仕切板(77)によって左右に仕切ら れており、仕切板(77)の右側の空間が給気フ ン室(36)を構成し、仕切板(77)の左側の空間が 排気ファン室(35)を構成している。

  給気ファン室(36)には、給気ファン(26)が 収容されている。また、排気ファン室(35)に 排気ファン(25)が収容されている。給気ファ (26)及び排気ファン(25)は、何れも遠心型の 翼ファン(いわゆるシロッコファン)である。 給気ファン(26)は、下流側仕切板(72)側から吸 込んだ空気を給気口(22)へ吹き出す。排気フ ァン(25)は、下流側仕切板(72)側から吸い込ん 空気を排気口(21)へ吹き出す。

  給気ファン室(36)には、冷媒回路(50)の圧 縮機(53)と四方切換弁(54)とが収容されている 圧縮機(53)及び四方切換弁(54)は、給気ファ 室(36)における給気ファン(26)と仕切板(77)と 間に配置されている。

  ケーシング(11)内において、第1仕切板(74 )と第1側面パネル部(14)の間の空間は、第1バ パス通路(81)を構成している。第1バイパス通 路(81)の始端は、外気側通路(34)だけに連通し おり、内気側通路(32)からは遮断されている 。第1バイパス通路(81)の終端は、仕切板(78)に よって、給気側通路(31)、排気側通路(33)、及 給気ファン室(36)から区画されている。仕切 板(78)のうち給気ファン室(36)に臨む部分には 第1バイパス用ダンパ(83)が設けられている

  ケーシング(11)内において、第2仕切板(75 )と第2側面パネル部(15)の間の空間は、第2バ パス通路(82)を構成している。第2バイパス通 路(82)の始端は、内気側通路(32)だけに連通し おり、外気側通路(34)からは遮断されている 。第2バイパス通路(82)の終端は、仕切板(79)に よって、給気側通路(31)、排気側通路(33)、及 排気ファン室(35)から区画されている。仕切 板(79)のうち排気ファン室(35)に臨む部分には 第2バイパス用ダンパ(84)が設けられている

  これら給気側通路(31)、内気側通路(32)、 排気側通路(33)、外気側通路(34)、第1バイパス 通路(81)及び第2バイパス通路(82)が空気通路を 構成する。また、第1内気側ダンパ(41)、第2内 気側ダンパ(42)、第1外気側ダンパ(43)、第2外 側ダンパ(44)、第1給気側ダンパ(45)、第2給気 ダンパ(46)、第1排気側ダンパ(47)、第2排気側 ダンパ(48)、第1バイパス用ダンパ(83)及び第2 イパス用ダンパ(84)が開閉機構を構成する。

  なお、図2の右側面図及び左側面図では 第1バイパス通路(81)、第2バイパス通路(82)、 第1バイパス用ダンパ(83)、及び第2バイパス用 ダンパ(84)の図示を省略している。

  〈冷媒回路の構成〉
  図3に示すように、冷媒回路(50)は、第1吸 熱交換器(51)、第2吸着熱交換器(52)、圧縮機(5 3)、四方切換弁(54)、及び電動膨張弁(55)が設 られた閉回路である。この冷媒回路(50)は、 填された冷媒を循環させることによって、 気圧縮冷凍サイクルを行う。この冷媒回路( 50)が調湿手段を構成する。

  冷媒回路(50)において、圧縮機(53)は、そ の吐出側が四方切換弁(54)の第1のポートに、 の吸入側が四方切換弁(54)の第2のポートに れぞれ接続されている。また、冷媒回路(50) は、第1吸着熱交換器(51)と電動膨張弁(55)と 2吸着熱交換器(52)とが、四方切換弁(54)の第3 のポートから第4のポートへ向かって順に接 されている。

  四方切換弁(54)は、第1のポートと第3の ートが連通して第2のポートと第4のポートが 連通する第1状態(図3(A)に示す状態)と、第1の ートと第4のポートが連通して第2のポート 第3のポートが連通する第2状態(図3(B)に示す 態)とに切り換え可能となっている。

  圧縮機(53)は、冷媒を圧縮する圧縮機構 、圧縮機構を駆動する電動機とが1つのケー シングに収容された全密閉型の圧縮である。 圧縮機(53)の電動機へ供給する交流の周波数( ち、圧縮機(53)の運転周波数)を変化させる 、電動機により駆動される圧縮機構の回転 度が変化し、単位時間当たりに圧縮機(53)か 吐出される冷媒の量が変化する。つまり、 の圧縮機(53)、容量可変に構成されている。

  冷媒回路(50)において、圧縮機(53)の吐出 側と四方切換弁(54)の第1のポートとを繋ぐ配 には、高圧圧力センサ(91)と吐出管温度セン サ(93)とが取り付けられている。高圧圧力セ サ(91)は、圧縮機(53)から吐出された冷媒の圧 力を計測する。吐出管温度センサ(93)は、圧 機(53)から吐出された冷媒の温度を計測する

  また、冷媒回路(50)において、圧縮機(53) の吸入側と四方切換弁(54)の第2のポートとを ぐ配管には、低圧圧力センサ(92)と吸入管温 度センサ(94)とが取り付けられている。低圧 力センサ(92)は、圧縮機(53)へ吸入される冷媒 の圧力を計測する。吸入管温度センサ(94)は 圧縮機(53)へ吸入される冷媒の温度を計測す 。

  また、冷媒回路(50)において、四方切換 (54)の第3のポートと第1吸着熱交換器(51)とを 繋ぐ配管には、配管温度センサ(95)が取り付 られている。配管温度センサ(95)は、この配 における四方切換弁(54)の近傍に配置され、 配管内を流れる冷媒の温度を計測する。

  〈コントローラの構成〉
  調湿装置(10)には、制御部としてのコント ーラ(60)が設けられている。図1及び図2では 略されているが、ケーシング(11)の前面パネ ル部(12)には電装品箱が取り付けられており この電装品箱に収容された制御基板がコン ローラ(60)を構成している。

  コントローラ(60)には、内気湿度センサ( 96)、内気温度センサ、外気湿度センサ(97)、 気温度センサ及び冷媒回路(50)に設けられた センサ(91,92,…)の計測値が入力されている また、コントローラ(60)は、圧縮機(53)のイン バータ、排気ファン(25)のインバータ、給気 ァン(26)のインバータ、各ダンパ(41~48,83,84)の モータ、四方切換弁(54)のアクチュエータ及 電動膨張弁(55)のモータ等と直接又は間接的 信号の授受可能に接続されている。コント ーラ(60)は、入力されたこれらの計測値に基 づいて、各ダンパ(41~48,83,84)、各ファン(25,26) 圧縮機(53)、四方切換弁(54)及び電動膨張弁(5 5)の動作を制御して、調湿装置(10)の運転制御 を行う。調湿装置(10)では、コントローラ(60) 制御動作によって、後述する除湿換気運転 加湿換気運転と単純換気運転とが切り換え れる。

  -運転動作-
  本実施形態の調湿装置(10)は、除湿換気運 と、加湿換気運転と、単純換気運転とを選 的に行う。この調湿装置(10)は、除湿換気運 転と加湿換気運転とを調湿運転として行う。

  〈除湿換気運転〉
  除湿換気運転中の調湿装置(10)では、後述 る第1動作と第2動作が所定の時間間隔(例え 3~4分間隔)で交互に繰り返される。この除湿 換気運転中において、第1バイパス用ダンパ(8 3)及び第2バイパス用ダンパ(84)は、常に閉状 となる。

  除湿換気運転中の調湿装置(10)では、室 空気が外気吸込口(24)からケーシング(11)内 第1空気として取り込まれ、室内空気が内気 込口(23)からケーシング(11)内へ第2空気とし 取り込まれる。

  先ず、除湿換気運転の第1動作について 明する。図4に示すように、この第1動作中 は、第1内気側ダンパ(41)、第2外気側ダンパ(4 4)、第2給気側ダンパ(46)、及び第1排気側ダン (47)が開状態となり、第2内気側ダンパ(42)、 1外気側ダンパ(43)、第1給気側ダンパ(45)、及 び第2排気側ダンパ(48)が閉状態となる。また この第1動作中の冷媒回路(50)では、四方切 弁(54)が第1状態(図3(A)に示す状態)に設定され 、第1吸着熱交換器(51)が凝縮器となって第2吸 着熱交換器(52)が蒸発器となる。

  外気側通路(34)へ流入して外気側フィル (28)を通過した第1空気は、第2外気側ダンパ( 44)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着 交換器(52)では、第1空気中の水分が吸着剤 吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に 熱される。第2吸着熱交換器(52)で除湿された 第1空気は、第2給気側ダンパ(46)を通って給気 側通路(31)へ流入し、給気ファン室(36)を通過 に給気口(22)を通って室内へ供給される。

  一方、内気側通路(32)へ流入して内気側 ィルタ(27)を通過した第2空気は、第1内気側 ンパ(41)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。 1吸着熱交換器(51)では、冷媒で加熱された吸 着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が 第2空気に付与される。第1吸着熱交換器(51)で 水分を付与された第2空気は、第1排気側ダン (47)を通って排気側通路(33)へ流入し、排気 ァン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外 へ排出される。

  次に、除湿換気運転の第2動作について 明する。図5に示すように、この第2動作中 は、第2内気側ダンパ(42)、第1外気側ダンパ(4 3)、第1給気側ダンパ(45)、及び第2排気側ダン (48)が開状態となり、第1内気側ダンパ(41)、 2外気側ダンパ(44)、第2給気側ダンパ(46)、及 び第1排気側ダンパ(47)が閉状態となる。また この第2動作中の冷媒回路(50)では、四方切 弁(54)が第2状態(図3(B)に示す状態)に設定され 、第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となって第2吸 着熱交換器(52)が凝縮器となる。

  外気側通路(34)へ流入して外気側フィル (28)を通過した第1空気は、第1外気側ダンパ( 43)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着 交換器(51)では、第1空気中の水分が吸着剤 吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に 熱される。第1吸着熱交換器(51)で除湿された 第1空気は、第1給気側ダンパ(45)を通って給気 側通路(31)へ流入し、給気ファン室(36)を通過 に給気口(22)を通って室内へ供給される。

  一方、内気側通路(32)へ流入して内気側 ィルタ(27)を通過した第2空気は、第2内気側 ンパ(42)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。 2吸着熱交換器(52)では、冷媒で加熱された吸 着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が 第2空気に付与される。第2吸着熱交換器(52)で 水分を付与された第2空気は、第2排気側ダン (48)を通って排気側通路(33)へ流入し、排気 ァン室(35)を通過後に排気口(21)を通って室外 へ排出される。

  〈加湿換気運転〉
  加湿換気運転中の調湿装置(10)では、後述 る第1動作と第2動作が所定の時間間隔(例え 3~4分間隔)で交互に繰り返される。この加湿 換気運転中において、第1バイパス用ダンパ(8 3)及び第2バイパス用ダンパ(84)は、常に閉状 となる。

  加湿換気運転中の調湿装置(10)では、室 空気が外気吸込口(24)からケーシング(11)内 第2空気として取り込まれ、室内空気が内気 込口(23)からケーシング(11)内へ第1空気とし 取り込まれる。

  先ず、加湿換気運転の第1動作について 明する。図6に示すように、この第1動作中 は、第2内気側ダンパ(42)、第1外気側ダンパ(4 3)、第1給気側ダンパ(45)、及び第2排気側ダン (48)が開状態となり、第1内気側ダンパ(41)、 2外気側ダンパ(44)、第2給気側ダンパ(46)、及 び第1排気側ダンパ(47)が閉状態となる。また この第1動作中の冷媒回路(50)では、四方切 弁(54)が第1状態(図3(A)に示す状態)に設定され 、第1吸着熱交換器(51)が凝縮器となって第2吸 着熱交換器(52)が蒸発器となる。

  内気側通路(32)へ流入して内気側フィル (27)を通過した第1空気は、第2内気側ダンパ( 42)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し、その に第2吸着熱交換器(52)を通過する。第2吸着 交換器(52)では、第1空気中の水分が吸着剤 吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に 熱される。第2吸着熱交換器(52)で水分を奪わ れた第1空気は、第2排気側ダンパ(48)を通って 排気側通路(33)へ流入し、排気ファン室(35)を 過後に排気口(21)を通って室外へ排出される 。

  一方、外気側通路(34)へ流入して外気側 ィルタ(28)を通過した第2空気は、第1外気側 ンパ(43)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し その後に第1吸着熱交換器(51)を通過する。 1吸着熱交換器(51)では、冷媒で加熱された吸 着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が 第2空気に付与される。第1吸着熱交換器(51)で 加湿された第2空気は、第1給気側ダンパ(45)を 通って給気側通路(31)へ流入し、給気ファン (36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給 される。

  次に、加湿換気運転の第2動作について 明する。図7に示すように、この第2動作中 は、第1内気側ダンパ(41)、第2外気側ダンパ(4 4)、第2給気側ダンパ(46)、及び第1排気側ダン (47)が開状態となり、第2内気側ダンパ(42)、 1外気側ダンパ(43)、第1給気側ダンパ(45)、及 び第2排気側ダンパ(48)が閉状態となる。また この第2動作中の冷媒回路(50)では、四方切 弁(54)が第2状態(図3(B)に示す状態)に設定され 、第1吸着熱交換器(51)が蒸発器となって第2吸 着熱交換器(52)が凝縮器となる。

  内気側通路(32)へ流入して内気側フィル (27)を通過した第1空気は、第1内気側ダンパ( 41)を通って第1熱交換器室(37)へ流入し、その に第1吸着熱交換器(51)を通過する。第1吸着 交換器(51)では、第1空気中の水分が吸着剤 吸着され、その際に生じた吸着熱が冷媒に 熱される。第1吸着熱交換器(51)で水分を奪わ れた第1空気は、第1排気側ダンパ(47)を通って 排気側通路(33)へ流入し、排気ファン室(35)を 過後に排気口(21)を通って室外へ排出される 。

  一方、外気側通路(34)へ流入して外気側 ィルタ(28)を通過した第2空気は、第2外気側 ンパ(44)を通って第2熱交換器室(38)へ流入し その後に第2吸着熱交換器(52)を通過する。 2吸着熱交換器(52)では、冷媒で加熱された吸 着剤から水分が脱離し、この脱離した水分が 第2空気に付与される。第2吸着熱交換器(52)で 加湿された第2空気は、第2給気側ダンパ(46)を 通って給気側通路(31)へ流入し、給気ファン (36)を通過後に給気口(22)を通って室内へ供給 される。

  〈単純換気運転〉
  単純換気運転中の調湿装置(10)は、取り込 だ室外空気(OA)をそのまま供給空気(SA)とし 室内へ供給すると同時に、取り込んだ室内 気(RA)をそのまま排出空気(EA)として室外へ排 出する。ここでは、単純換気運転中の調湿装 置(10)の動作について、図8を参照しながら説 する。

  単純換気運転中の調湿装置(10)では、第1 バイパス用ダンパ(83)及び第2バイパス用ダン (84)が開状態となり、第1内気側ダンパ(41)、 2内気側ダンパ(42)、第1外気側ダンパ(43)、第 2外気側ダンパ(44)、第1給気側ダンパ(45)、第2 気側ダンパ(46)、第1排気側ダンパ(47)、及び 2排気側ダンパ(48)が閉状態となる。また、 純換気運転中において、冷媒回路(50)の圧縮 (53)は停止状態となる。

  単純換気運転中の調湿装置(10)では、室 空気が外気吸込口(24)からケーシング(11)内 取り込まれる。外気吸込口(24)を通って外気 通路(34)へ流入した室外空気は、第1バイパ 通路(81)から第1バイパス用ダンパ(83)を通っ 給気ファン室(36)へ流入し、その後に給気口( 22)を通って室内へ供給される。

  また、単純換気運転中の調湿装置(10)で 、室内空気が内気吸込口(23)からケーシング (11)内へ取り込まれる。内気吸込口(23)を通っ 内気側通路(32)へ流入した室内空気は、第2 イパス通路(82)から第2バイパス用ダンパ(84) 通って排気ファン室(35)へ流入し、その後に 気口(21)を通って室外へ排出される。

  これら排気ファン(25)、給気ファン(26)、 ダンパ(41~48,83,84)が換気機構を構成する。

  -異常判別-
  このように除湿換気運転や加湿換気運転 単純換気運転を行うコントローラ(60)は、以 の異常判別制御も行っている。詳しくは、 ントローラ(60)は、調湿装置(10)の各部、例 ば、コントローラ(60)は、圧縮機(53)や四方切 換弁(54)や各センサ(91~97)の異常や、排気ファ (25)や給気ファン(26)や各ダンパ(41~48,83,84)の 常を監視している。そして、コントローラ( 60)は、異常が検知されたときに、その異常が 何に関連する異常かを判別して、その判別結 果に応じて調湿装置(10)に異なる動作を行わ ている。このコントローラ(60)が異常判別手 を構成している。

  以下に、異常判別制御について、図9の ローチャートを参照して詳しく説明する。

  コントローラ(60)は、ステップS1におい 、換気運転関連の異常(詳しくは後述する)が 検知されているか判定する。そして、換気運 転関連の異常が検知されているときには、ス テップS2へ進む一方、換気運転関連の異常が 知されていないときにはステップS3へ進む

  ステップS2では、コントローラ(60)は、 縮機(53)、排気ファン(25)及び給気ファン(26) の運転を停止して、調湿装置(10)の運転を全 停止する。つまり、調湿運転も単純換気運 も行わない。

  一方、ステップS3では、コントローラ(60 )は、冷媒回路関連の異常(詳しくは後述する) が検知されているか判定する。そして、冷媒 回路関連の異常が検知されているときには、 ステップS4へ進む一方、冷媒回路関連の異常 検知されていないときにはリターンへ進む

  そして、ステップS3では、コントローラ (60)は、圧縮機(53)の運転を停止する一方で、 気ファン(25)及び給気ファン(26)を作動させ と共に、第1バイパス用ダンパ(83)及び第2バ パス用ダンパ(84)が開状態とし且つ、第1内気 側ダンパ(41)、第2内気側ダンパ(42)、第1外気 ダンパ(43)、第2外気側ダンパ(44)、第1給気側 ンパ(45)、第2給気側ダンパ(46)、第1排気側ダ ンパ(47)、及び第2排気側ダンパ(48)が閉状態と する。つまり、冷媒回路(50)における冷凍サ クルを停止して調湿運転を停止する一方、 記単純換気運転を行う。

  ここで、前記換気運転関連の異常とは 換気運転を正常に運転できない異常であっ 、例えば、排気ファン(25)の異常、給気ファ (26)の異常、各ダンパ(41~48,83,84)の異常が挙 られる。

  排気ファン(25)の異常は、コントローラ( 60)から排気ファン(25)への指令値とそれに対 る排気ファン(25)の挙動とを比較することに って検知することができる。つまり、コン ローラ(60)から排気ファン(25)への指令値に して、排気ファン(25)が指令値通りの挙動を していないときに、排気ファン(25)が異常で あると判定することができる。排気ファン(25 )の挙動はモータ電流等によって検出するこ ができる。

  給気ファン(26)の異常は、排気ファン(25) の異常と同様に、コントローラ(60)から給気 ァン(26)への指令値とそれに対する給気ファ (26)の挙動とを比較することによって検知す ることができる。

  各ダンパ(41~48,83,84)は、コントローラ(60) から各ダンパ(41~48,83,84)への指令値とそれに する各ダンパ(41~48,83,84)の挙動とを比較する とによって検知することができる。つまり コントローラ(60)から各ダンパ(41~48,83,84)へ 指令値に対して、各ダンパ(41~48,83,84)が指令 通りの挙動を示していないときに、各ダン (41~48,83,84)が異常であると判定することがで きる。各ダンパ(41~48,83,84)の挙動は、それら 近傍に設けられたリミットスイッチ等で検 することができる。

  一方、前記冷媒回路関連の異常とは、 凍サイクルを正常に運転できない異常であ て、例えば、圧縮機(53)のモータへの過電流 常、圧縮機(53)のインバータプリント基板の 異常、四方切換弁(54)の動作異常、各センサ(9 1~94)の異常、冷凍サイクルの異常等が挙げら る。

  圧縮機(53)のモータへの過電流異常は、 縮機(53)へのモータ電流を監視することによ って検知することができる。モータ電流が正 常であると考えられる所定の範囲外となるこ とによってモータへの過電流を検知すること ができる。

  圧縮機(53)のインバータプリント基板の 常は、該インバータプリント基板の内部デ タを監視することによって検知することが きる。インバータプリント基板から読み出 た内部データが想定された値でないときに インバータプリント基板が異常であると判 することができる。

  四方切換弁(54)の動作異常は、四方切換 (54)から、四方切換弁(54)がコントローラ(60) 指示通りに作動していれば凝縮器として機 していると想定される吸着熱交換器(51,52)へ 流れる冷媒、即ち、高圧冷媒であると想定さ れる冷媒の温度と、高圧圧力センサ(91)に基 いて算出される凝縮温度とを比較すること よって検知することができる。詳しくは、 高圧冷媒であると想定される冷媒の温度が 縮温度以下であれば、四方切換弁(54)がコン ローラ(60)の指示通りに作動しておらず、異 常であると判定することができる。

  各センサ(91~94)の異常は、各センサ(91~94) からの出力信号を監視することによって検知 することができる。各センサ(91~94)からの出 信号が想定される範囲外の値を示すことに って各センサ(91~94)が異常であると判定する とができる。

  冷凍サイクルの異常は、例えば、冷媒 高圧が異常に上昇する等であって、各セン (91~94)からの出力信号を監視することによっ 検知することができる。各センサ(91~94)から の出力信号が正常に冷凍サイクルが行われて いると想定される範囲を超えた値を示すこと によって冷凍サイクルが異常であると判定す ることができる。

  このように、コントローラ(60)は、調湿 置(10)の異常を監視し、異常が検知されたと きには、その異常の種類を判別して、異常の 種類に応じた措置を取っている。つまり、コ ントローラ(60)は、検知した異常が冷媒回路 連の異常であって且つ換気運転関連の異常 ないときには、調湿運転を停止し且つ単純 気運転を行う一方、検知した異常が換気運 関連の異常であるときには、冷媒回路関連 異常が検知されているか否かにかかわらず 調湿運転を停止すると共に単純換気運転も わない。

  尚、コントローラ(60)は、検知した異常 冷媒回路関連の異常であって且つ換気運転 連の異常でないときに、調湿運転を停止し 、必ずしも単純換気運転を行う必要はない 例えば、調湿運転については停止し、単純 気運転の実行はユーザからの指令があるま 待機するようにしてもよい。

  -実施形態の効果-
  したがって、本実施形態によれば、調湿 置(10)内の異常を検知し、その異常が冷媒回 関連の異常であって換気運転関連の異常で いときには、圧縮機(53)の運転を停止すると 共に、単純換気運転を実行することによって 、除湿換気運転や加湿換気運転等の調湿運転 を正常に行えない場合であっても換気運転を 行える状態である限りは、換気運転を行うこ とができる。つまり、調湿装置(10)内で異常 生じたからといって、調湿装置(10)を完全に 止するのではなく、正常に実行できる運転 ついては実行可能な状態とすることによっ 、調湿装置(10)を無駄に停止させてしまうこ とを防止して、調湿装置(10)を有効に作動さ ることができる。

  特に、本実施形態の調湿装置(10)は、1つ の装置で調湿運転と単純換気運転とを実行す るため、構成部品の中には、調湿運転と単純 換気運転の両方に用いられるものも多い。そ こで、検知された異常を、調湿運転に関連す る異常なのか、単純換気運転に関連する異常 なのかを判別することによって、調湿装置(10 )に異常が発生しても単純換気運転を正常に 行できるときには実行させることができる

  また、本実施形態の調湿装置(10)におい は、排気ファン(25)、給気ファン(26)及びダ パ(41~48,83,84)は、単純換気運転を行うときに 動するだけでなく、調湿運転を行うときに 作動する。つまり、排気ファン(25)、給気フ ァン(26)及びダンパ(41~48,83,84)が正常に作動し いときには、単純換気運転だけでなく、調 運転も正常に実行することができない。そ で、調湿装置(10)は、検知された異常が換気 運転関連の異常であるときには、単純換気運 転だけでなく調湿運転も停止している。こう することで、単純換気運転及び調湿運転が異 常な状態で実行されることを防止することが できる。

  -実施形態の変形例1-
  本実施形態の冷媒回路(50)では、冷凍サイ ルの高圧が冷媒の臨界圧力よりも高い値に 定される超臨界サイクルを行ってもよい。 の場合、第1吸着熱交換器(51)及び第2吸着熱 換器(52)は、その一方がガスクーラとして動 作し、他方が蒸発器として動作する。

  -実施形態の変形例2-
  本実施形態の調湿装置(10)では、第1吸着熱 交換器(51)及び第2吸着熱交換器(52)に担持され た吸着剤を冷媒によって加熱し又は冷却して いるが、第1吸着熱交換器(51)及び第2吸着熱交 換器(52)に対して冷水や温水を供給すること 、吸着剤の加熱や冷却を行ってもよい。

  -実施形態の変形例3-
  前記実施形態では、調湿装置(10)が次のよ に構成されていてもよい。

  図10に示すように、本変形例の調湿装置 (10)は、冷媒回路(100)と2つの吸着素子(111,112) を備えている。冷媒回路(100)は、圧縮機(101) 凝縮器(102)と膨張弁(103)と蒸発器(104)が順に 続された閉回路である。冷媒回路(100)で冷 を循環させると、蒸気圧縮冷凍サイクルが われる。第1吸着素子(111)及び第2吸着素子(112 )は、ゼオライト等の吸着剤を備えている。 吸着素子(111,112)には多数の空気通路が形成 れており、この空気通路を通過する際に空 が吸着剤と接触する。

  本変形例の調湿装置(10)は、除湿換気運 及び加湿換気運転を実行する通常運転モー と、単純換気運転及びパージ運転を実行す 停止時運転モードと、除湿換気運転、加湿 気運転、単純換気運転及びパージ運転の全 を停止する強制停止モードを備えている。

  除湿換気運転中や加湿換気運転中の調 装置(10)は、第1動作と第2動作を所定の時間 隔で交互に繰り返し行う。除湿換気運転中 調湿装置(10)は、室外空気を第1空気として取 り込み、室内空気を第2空気として取り込む 一方、加湿換気運転中の調湿装置(10)は、室 空気を第1空気として取り込み、室外空気を 第2空気として取り込む。

  先ず、除湿換気運転及び加湿換気運転 第1動作について、図10(A)を参照しながら説 する。第1動作中の調湿装置(10)は、凝縮器(10 2)で加熱された第2空気を第1吸着素子(111)へ供 給する。第1吸着素子(111)では、吸着剤が第2 気によって加熱され、吸着剤から水分が脱 する。また、第1動作中の調湿装置(10)は、第 1空気を第2吸着素子(112)へ供給し、第1空気中 水分を第2吸着素子(112)に吸着させる。第2吸 着素子(112)に水分を奪われた第1空気は、蒸発 器(104)を通過する際に冷却される。

  次に、除湿換気運転及び加湿換気運転 第2動作について、図10(B)を参照しながら説 する。第2動作中の調湿装置(10)は、凝縮器(10 2)で加熱された第2空気を第2吸着素子(112)へ供 給する。第2吸着素子(112)では、吸着剤が第2 気によって加熱され、吸着剤から水分が脱 する。また、第1動作中の調湿装置(10)は、第 1空気を第1吸着素子(111)へ供給し、第1空気中 水分を第1吸着素子(111)に吸着させる。第1吸 着素子(111)に水分を奪われた第1空気は、蒸発 器(104)を通過する際に冷却される。

  そして、除湿換気運転中の調湿装置(10) 、除湿された第1空気(室外空気)を室内へ供 し、吸着素子(111,112)から脱離した水分を第2 空気(室内空気)と共に室外へ排出する。また 加湿換気運転中の調湿装置(10)は、加湿され た第2空気(室外空気)を室内へ供給し、吸着素 子(111,112)に水分を奪われた第1空気(室内空気) を室外へ排出する。

  単純換気運転中の調湿装置(10)では、冷 回路(100)の圧縮機(101)が停止状態になると共 に、第1吸着素子(111)と第2吸着素子(112)のうち 一方を室外空気が通過して他方を室内空気が 通過する。そして、室外空気は吸着素子(111,1 12)を通過後に室内へ供給され、室内空気は吸 着素子(111,112)を通過後に室外へ排出される。 単純換気運転中の調湿装置(10)において、室 空気や室内空気の流通経路の切り換えは行 れない。

  -実施形態の変形例4-
  上記実施形態では、調湿装置(10)が次のよ に構成されていてもよい。

  図11に示すように、本変形例の調湿装置 (10)は、本体ユニット(150)と熱源ユニット(165) を備えている。

  本体ユニット(150)の内部空間は、給気通 路(151)と排気通路(152)とに区画されている。 気通路(151)は、その始端が外気吸込口(153)に 通し、その終端が給気口(154)に連通してい 。給気通路(151)には、その始端から終端へ向 かって順に、利用側熱交換器(161)と、加湿エ メント(162)と、給気ファン(157)とが配置され ている。排気通路(152)は、その始端が内気吸 口(155)に連通し、その終端が排気口(156)に連 通している。排気通路(152)には、排気ファン( 158)が配置されている。

  熱源ユニット(165)は、一対の連絡配管(16 6)を介して利用側熱交換器(161)と接続されて る。図示しないが、熱源ユニット(165)は、圧 縮機や膨張弁などを備えている。この熱源ユ ニット(165)は、利用側熱交換器(161)と共に冷 回路(167)を形成している。利用側熱交換器(16 1)は、空気を冷媒と熱交換させる空気熱交換 である。冷媒回路(167)は、利用側熱交換器(1 61)が蒸発器となる冷凍サイクル動作と、利用 側熱交換器(161)が凝縮器となる冷凍サイクル 作とを選択的に行う。

  図示しないが、加湿エレメント(162)では 、水通路と空気通路とが透湿膜を挟んで形成 されている。水通路では、外部から供給され た水道水が流通する。空気通路では、給気通 路(151)を流れる空気が流通する。透湿膜は、 体である水は通過させずに水蒸気だけを通 させる。

  本変形例の調湿装置(10)は、除湿換気運 と、加湿換気運転と、単純換気運転とを選 的に行う。

  除湿換気運転中の調湿装置(10)では、利 側熱交換器(161)が蒸発器となる冷凍サイク 動作を冷媒回路(167)が行うと共に、加湿エレ メント(162)に対する給水が停止される。この 転中において、利用側熱交換器(161)におけ 冷媒の蒸発温度は、室外空気の露点温度よ も低い値に設定される。給気通路(151)へ流入 した室外空気は、利用側熱交換器(161)を通過 る際に冷却され、室外空気中の水分が凝縮 てドレン水となる。利用側熱交換器(161)を 過した室外空気は、加湿エレメント(162)を通 過した後に給気口(154)を通って室内へ供給さ る。利用側熱交換器(161)で生じたドレン水 、室外へ排出される。排気通路(152)へ流入し た室内空気は、排気口(156)を通って室外へ排 される。

  加湿換気運転中の調湿装置(10)では、利 側熱交換器(161)が凝縮器となる冷凍サイク 動作を冷媒回路(167)が行うと共に、加湿エレ メント(162)に対する給水が行われる。給気通 (151)へ流入した室外空気は、利用側熱交換 (161)を通過する際に加熱された後に加湿エレ メント(162)へ送られる。加湿エレメント(162) は、透湿膜を通過した水蒸気が空気に付与 れる。加湿エレメント(162)で加湿された空気 は、給気口(154)を通って室内へ供給される。 気通路(152)へ流入した室内空気は、排気口(1 56)を通って室外へ排出される。

  単純換気運転中の調湿装置(10)では、冷 回路(167)の運転と加湿エレメント(162)に対す る給水の両方が停止され、給気ファン(157)及 排気ファン(158)の運転だけが行われる。給 通路(151)へ流入した室外空気は、利用側熱交 換器(161)と加湿エレメント(162)を順に通過し その後に給気口(154)を通って室内へ供給され る。排気通路(152)へ流入した室内空気は、排 口(156)を通って室外へ排出される。

  なお、以上の実施形態は、本質的に好 しい例示であって、本発明、その適用物、 るいはその用途の範囲を制限することを意 するものではない。

  以上説明したように、本発明は、室内 湿度調節を行うための調湿装置について有 である。