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Patent Searching and Data


Title:
LEGGED LOCOMOTION ROBOT CONTROL METHOD AND LEGGED LOCOMOTION ROBOT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/133002
Kind Code:
A1
Abstract:
When a swinging leg (e.g., a leg link (LR)) of a robot lands on the road surface, a control unit (14) of the robot (100) controls an actuator (15) for driving an ankle joint (122) which a leg link (LR) has so that the ankle joint (122) may be flexible and varies the actual angle of the ankle joint (122) according to the shape of the road surface without causing the actual angle to follow up a predetermined target angle. The control unit (14) corrects the trajectory of the target angle of the ankle joint (122) after the leg link (LR) lands so that the difference between the actual angle of the ankle joint (122) and the target angle can be canceled. The control unit (14) controls the actuator (15) so that the ankle joint (122) may be inflexible. Thus, the actual angle of the ankle joint (122) of the leg link (LR) which is the supporting leg is made to follow up the trajectory of the corrected target angle.

Inventors:
KAJIMA HIDEKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056968
Publication Date:
November 06, 2008
Filing Date:
April 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
KAJIMA HIDEKI (JP)
International Classes:
B25J5/00; B25J13/00; B25J13/08
Domestic Patent References:
WO2000059688A12000-10-12
Foreign References:
JP2005153119A2005-06-16
JP2000296484A2000-10-24
JP2005153038A2005-06-16
Attorney, Agent or Firm:
IEIRI, Takeshi (Asahi Bldg. 10th Floor 3-33-8, Tsuruya-cho, Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 35, JP)
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Claims:
 複数の脚部リンクを備える脚式移動ロボットの歩行制御方法であって、
 前記複数の脚部リンクのうち遊脚である第1脚部リンクが路面に着地する際に、前記第1脚部リンクが有する第1脚部関節が柔らかくなるように前記第1脚部関節を駆動する駆動部を制御することで、前記路面に着地する前記第1脚部リンクの前記第1関節の実角度を予め定められた目標角度の軌道に追従させることなく前記路面の形状に応じて変化させ、
 前記第1脚部リンクが着地した後に、前記第1脚部関節の実角度と前記目標角度との差分を打ち消すように前記目標角度の軌道を補正し、
 前記第1脚部関節が硬くなるように前記駆動部を制御することで、支持脚となった前記第1脚部リンクの前記第1関節の実角度を補正後の前記目標角度の軌道に追従させる、歩行制御方法。
 前記第1関節の柔らかさの変更は、前記第1関節の前記目標角度への追従速度を変更することにより行われる、請求項1に記載の歩行制御方法。
 前記第1関節の柔らかさの変更は、前記駆動部の出力トルクを増減することにより行われる、請求項1に記載の歩行制御方法。
 前記目標角度の補正は、前記第1関節を硬くする際の前記第1関節の実角度と前記目標角度との差分を前記目標角度に加算することにより行われる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の歩行制御方法。
 前記目標角度の補正は、前記第1関節を硬くする際の前記第1関節の実角度と前記目標角度との差分、及び、前記第脚部リンクが支持脚である期間における前記複数の脚部リンクが連結される前記脚式移動ロボットの体幹部の目標姿勢角度と実姿勢角度との差分を、前記目標角度に加算することにより行われる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の歩行制御方法。
 前記目標角度に対する補正量を、前記第1脚部リンクが再び遊脚期間となった後にゼロとする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の歩行制御方法。
 前記脚部リンクの先端に足平が設けられており、
 前記脚部関節は、前記足平を回動可能に支持する足首関節である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の歩行制御方法。
 前記脚部リンクの先端に足平が設けられ、前記足平は、足平基部と、爪先部と、前記爪先部を回動可能に前記足平基部に結合する爪先関節を備えており、前記脚部関節は前記爪先関節である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の歩行制御方法。
 体幹部と、
 少なくとも1つの脚部関節を有し、前記体幹部に連結される複数の脚部リンクと、
 前記脚部関節を駆動する駆動部と、
 前記脚部関節の実角度が予め設定された目標角度の軌道に追従するように前記駆動部を制御する制御部とを備え、
 前記制御部は、
 前記複数の脚部リンクのうち遊脚である第1脚部リンクが路面に着地する際に、前記第1脚部リンクの前記脚部関節である第1脚部関節が柔らかくなるように前記駆動部を制御することで、前記第1関節の実角度を前記目標角度の軌道に追従させることなく前記路面の形状に応じて変化させ、
 前記第1脚部リンクが着地した後に、前記第1脚部関節の実角度と予め設定された前記目標角度との差分に基づいて前記目標角度の軌道を補正するとともに、前記第1脚部関節が硬くなるように前記駆動部を制御することで、支持脚となった前記第1脚部リンクの前記第1関節の実角度を補正された後の前記目標角度の軌道に追従させる、脚式移動ロボット。
 前記制御部は、前記第1関節を硬くする際の前記第1関節の実角度と前記目標角度との差分を前記目標角度に加算することにより前記目標角度を補正する、請求項9に記載の脚式移動ロボット。
 前記制御部は、前記第1関節を硬くする際の前記第1関節の実角度と前記目標角度との差分、及び、前記第脚部リンクが支持脚である期間における前記複数の脚部リンクが連結される前記脚式移動ロボットの体幹部の目標姿勢角度と実姿勢角度との差分を、前記目標角度に加算することにより前記目標角度を補正する、請求項9に記載の脚式移動ロボット。
 前記制御部は、前記第1脚部リンクが再び遊脚期間となった後に、前記目標角度に対する補正量をゼロとする、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の脚式移動ロボット。
Description:
脚式移動ロボットの制御方法及 脚式移動ロボット

 本発明は、複数の脚部リンクを動作させ ことで歩行する脚式移動ロボットに関し、 に、脚部リンクを路面に着地させる際の脚 移動ロボットの動作制御に関する。

 例えば特許文献1には、体幹部と、体幹部に 連結される2本の脚部リンクを有し、2本の脚 リンクを交互に前方に振り出して路面に着 させることで歩行する脚式移動ロボットが 示されている。一般に、脚式移動ロボット 、既知の路面を前提として作成された歩容 ータをもとに逆運動学計算を行って、歩容 ータに記述された各部位の軌道を実現する めの足首関節及び膝関節などの脚部関節の 標角度を算出する。なお、歩容データとは 脚式移動ロボットのZMP(Zero Moment Point)軌道 重心軌道、体幹部の軌道、及び脚部リンク 先端に足首関節を介して設けられた足平の 道などを含む時系列データである。そして 脚式移動ロボットは、時系列に沿って算出 れた目標角度の軌道に追従するように脚部 節を駆動することで歩行動作を行う。つま 、脚式移動ロボットは、脚部関節の実角度 目標角度の軌道に追従させるためのサーボ 構を備えている。

特開平5-245780号公報

 しかしながら、未知の凹凸が存在する不 地路面を脚式移動ロボットが歩行する場合 は、既知の路面形状に基づいて予め設定さ た目標角度の軌道は、安定した歩行動作を うために最適な軌道であるとは限らない。 まり、脚部関節の実角度を既知の路面形状 基づいて設定された目標角度に追従させて 、脚式動ロボットに安定的に歩行を継続さ ることは困難であり、最悪の場合にはロボ トの転倒を招く可能性がある。

 このような未知の凹凸が存在する不整地 面上を脚式動ロボットに歩行させるための 効な制御手法の1つは、例えば脚部関節の1 である足首関節を柔らかい状態にして足平 路面に着地させ、足平に作用する路面から 反力によって足首関節角度を受動的に変化 せることで、足首関節角度を路面形状に倣 せることである。

 しかし、脚部関節を受動的に路面形状に して倣わせると、着地した直後の脚部関節 実角度と予め設定された目標角度との間に レが生じる。このズレがロボットの歩行に える影響が適切に補償されなければ、着地 た脚部リンクを新たな支持脚とするその後 歩行を安定して行うことはできない。具体 には、着地後に支持脚となった脚部リンク 関節が目標角度に急激に追従することで、 式移動ロボットの重心位置の急激な変化を くおそれがある。また、上述の通り、既知 路面形状に基づいて予め設定された目標角 の軌道は適切な軌道でない場合がある。こ 場合、脚部関節を元の目標角度に追随させ も、脚式移動ロボットは安定した歩行動作 行うことができない。

 本発明は、上述した問題点を考慮してな れたものであり、路面形状に倣って変化し 脚部関節の実角度を目標角度に追従させる めに再び脚部関節を硬くしたときに、脚部 節が実角度と乖離した目標角度に追従する とによる脚式移動ロボットの不安定挙動の 生を抑制することを目的とする。

 本発明の第1の態様にかかる方法は、複数 の脚部リンクを備える脚式移動ロボットの歩 行制御方法であり、以下に述べる処理を行う 。まず、前記複数の脚部リンクのうち遊脚で ある第1脚部リンクが路面に着地する際に、 記第1脚部リンクが有する第1脚部関節が柔ら かくなるように前記第1脚部関節を駆動する 動部を制御することで、前記路面に着地す 前記第1脚部リンクの前記第1関節の実角度を 予め定められた目標角度の軌道に追従させる ことなく前記路面の形状に応じて変化させる 。また、前記第1脚部リンクが着地した後に 前記第1脚部関節の実角度と前記目標角度と 差分を打ち消すように前記目標角度の軌道 補正する。さらに、前記第1脚部関節が硬く なるように前記駆動部を制御することで、支 持脚となった前記第1脚部リンクの前記第1関 の実角度を補正後の前記目標角度の軌道に 従させる。

 上述したように、本発明の第1の態様にか かる方法は、脚部関節を柔らかくした状態で 脚部リンクを着地させた場合に生じる脚部関 節の実角度と制御目標である目標角度との差 分を打ち消すように、予め設定された目標角 度の軌道を補正することとした。これによっ て、路面形状に倣って変化した脚部関節の実 角度を目標角度に追従させるために脚部関節 を再び硬くした場合に、脚部関節が実角度と 異なる目標角度に急激に追従することによる 脚式移動ロボットの不安定挙動の発生を抑制 することができる。

 なお、上述した第1の態様において、前記 第1関節の柔らかさの変更は、前記第1関節の 記目標角度への追従速度を変更することに り行えばよい。また、前記第1関節の柔らか さの変更は、前記駆動部の出力トルクを増減 することにより行ってもよい。

 また、上述した第1の態様における前記目 標角度の補正は、前記第1関節を硬くする際 前記第1関節の実角度と前記目標角度との差 を前記目標角度に加算することにより行う よい。これにより、脚部関節の実角度と予 設定された目標角度とのずれを容易に補正 ることができる。

 なお、上述した第1の態様における前記目 標角度の補正は、前記第1関節を硬くする際 前記第1関節の実角度と前記目標角度との差 、及び、前記複数の脚部リンクが連結され 前記脚式移動ロボットの体幹部の目標姿勢 度と実姿勢角度との差分を、前記目標角度 加算することにより行ってもよい。これに り、第1関節を硬くする際の第1関節の実角 の計測値に誤差が含まれる場合、第1関節の 角度と目標角度との差分に誤差が含まれる 合、又は、第1関節の実角度と目標角度との 差分を算出した後に支持脚とされる脚部リン クと路面の接触状態が変化した場合に、第1 部リンクを支持脚として次に着地する脚部 ンクの位置誤差の発生を抑制できる。この め、歩行動作を安定させることができる。

 また、上述した第1の態様において、前記 目標角度に対する補正量を、前記第1脚部リ クが再び遊脚期間となった後にゼロとする よい。これにより、第1脚部リンクを再び遊 として着地させる際の第1脚部リンクの姿勢 (第1関節角度により定まる姿勢)を予め設定さ れた目標角度θref(t)に従った姿勢とすること できる。したがって、過去の路面の凹凸等 よって変化した第1脚部リンクの姿勢が継続 されることによって生じる第1脚部リンクと 行環境内の物体との予期せぬ接触などを防 できる。

 なお、上述した第1の態様における脚部関 節の一例は、前記脚部リンクの先端に設けら れた足平を回動可能に支持する足首関節であ る。また脚部関節の他の例は、足平に設けら れた爪先部を足平基部に対して動作させるた めの爪先関節である。

 本発明の第2の態様にかかる脚式移動ロボ ットは、体幹部と、少なくとも1つの脚部関 を有し、前記体幹部に連結される複数の脚 リンクと、前記脚部関節を駆動する駆動部 、前記脚部関節の実角度が予め設定された 標角度の軌道に追従するように前記駆動部 制御する制御部とを備える。ここで、前記 御部は、前記複数の脚部リンクのうち遊脚 ある第1脚部リンクが路面に着地する際に、 記第1脚部リンクの前記脚部関節である第1 部関節が柔らかくなるように前記駆動部を 御することで、前記第1関節の実角度を前記 標角度の軌道に追従させることなく前記路 の形状に応じて変化させる。さらに、前記 御部は、前記第1脚部リンクが着地した後に 、前記第1脚部関節の実角度と予め設定され 前記目標角度との差分に基づいて前記目標 度の軌道を補正するとともに、前記第1脚部 節が硬くなるように前記駆動部を制御する とで、支持脚となった前記第1脚部リンクの 前記第1関節の実角度を、補正された後の前 目標角度の軌道に追従させる。

 上述したように、本発明の第2態様の脚式 移動ロボットも、脚部関節を柔らかくした状 態で脚部リンクを着地させた場合に生じる脚 部関節の実角度と制御目標である目標角度と の差分に基づいて、予め設定された目標角度 の軌道を補正することとした。これによって 、路面形状に倣って変化した脚部関節の実角 度を目標角度に追従させるために脚部関節を 再び硬くした場合に、脚部関節が実角度と異 なる目標角度に急激に追従することによる脚 式移動ロボットの不安定挙動の発生を抑制す ることができる。

 本発明により、路面形状に倣って変化し 脚部関節の実角度を目標角度に追従させる めに脚部関節を再び硬くしたときに、脚部 節が実角度と乖離した目標角度に追従する とによる脚式移動ロボットの不安定挙動の 生を抑制することができる。

発明の実施の形態1にかかる脚式移動ロ ボットのモデル図である。 発明の実施の形態1にかかる脚式移動ロ ボットの制御系を示すブロック図である。 発明の実施の形態1にかかる脚式移動ロ ボットにおける脚部リンクの着地制御処理を 示すフローチャートである。 発明の実施の形態1にかかる脚式移動 ボットの脚部拡大図である。 発明の実施の形態1にかかる脚式移動 ボットの脚部拡大図である。 発明の実施の形態1にかかる脚式移動ロ ボットの足首関節角度の時間変化を示すグラ フである。 発明の実施の形態2において使用され パラメータの定義を説明するために参照さ る脚式移動ロボットの側面図である。 発明の実施の形態2において使用され パラメータの定義を説明するために参照さ る脚式移動ロボットの側面図である。 発明の実施の形態2における足首関節目 標角度の補正量を示すグラフである。 発明の実施の形態2における足首関節 標角度の補正の詳細を説明するために参照 れる脚式移動ロボットの側面図である。 発明の実施の形態2における足首関節 標角度の補正の詳細を説明するために参照 れる脚式移動ロボットの側面図である。 足平と路面との設置状態の変化を説明 るために参照される脚式移動ロボットの側 図である。

符号の説明

100 脚式移動ロボット
10 視覚センサ
11 環境地図作成部
12 歩容データ生成部
13 動作生成部
14 制御部
15 アクチュエータ
16 エンコーダ
122、128 足首関節(ピッチ方向)
131R、131L 足平
50 路面
51 段差
BD 体幹部
AR 右腕部リンク
AL 左腕部リンク
LR 右脚部リンク
LL 左脚部リンク

 以下では、本発明を適用した具体的な実 の形態について、図面を参照しながら詳細 説明する。各図面において、同一要素には 一の符号が付されている。また、同一要素 関する重複説明は、省略される場合がある

実施の形態1.
 本実施の形態にかかるロボット100は、2つの 脚部リンクを有する脚式移動ロボットである 。まず始めに図1を参照してロボット100の関 自由度について説明する。図1は、関節と関 間を繋ぐリンクによってロボット100を示し モデル図である。ロボット100は、頭部101、2 本の脚部リンクLR及びLL、2本の腕部リンクAR びAL、並びに、これらが連結される体幹部BD 有する。

 ロボット100の頭部101には、外界の3次元の 点群データ、つまり距離画像データを取得す る視覚センサ101が設けられている。頭部101を 支持する首関節は、ロール方向の関節102、ピ ッチ方向の関節103及びヨー方向の関節103を有 する。右腕部リンクARは、肩のピッチ方向の 節105、肩のロール方向の関節106、上腕のヨ 方向の関節107、肘のピッチ方向の関節108、 首のヨー方向の関節109を有し、右腕部リン ARの末端には手部141Rが設けられている。な 、手部141Rの機構は、保持する物体の形状、 種別等によっては決定すればよく、例えば、 複数本の指を有する多関節かつ多自由度を有 する構造としてもよい。

 左腕部リンクALは、右腕部リンクARと同様 の構造を有する。具体的には、左腕部リンク ALは、5つの関節110乃至114を有し、その末端に 手部141Lを有する。

 右脚部リンクLRは、腰のヨー方向の関節11 8、腰のピッチ方向の関節119、腰のロール方 の関節120、膝のピッチ方向の関節121、足首 ピッチ方向の関節122、足首のロール方向の 節123を有する。足首関節122及び123の下部に 、足平131Rが設けられている。

 左脚部リンクLLは、右脚部リンクLRと同様 の構造を有する。具体的には、左脚部リンク LLは、6個の関節124乃至129を有し、その末端に 足平131Lを有する。

 体幹部143は、ヨー方向の関節115、ロール 向の関節116及びピッチ方向の関節117を有す 。

 続いて以下では、ロボット100を歩行させ ための制御系について説明する。ロボット1 00の制御系の構成例を図2に示す。図2におい 、視覚センサ10は、上述したように、ロボッ ト100の外界の距離画像データを取得する。具 体的には、視覚センサ10は、レーザレンジフ インダ等のアクティブ距離センサとすれば い。なお、視覚センサ10は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal  Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素 を有する複数のカメラを含み、これら複数 カメラによって撮影した画像データを用い 距離画像データを生成してもよい。具体的 は、複数のカメラによって撮影した画像デ タから対応点を検出し、ステレオ視によっ 対応点の3次元位置を復元すればよい。ここ で、複数の撮影画像における対応点の探索に は、複数の撮影画像に対する時空間微分の拘 束式を用いた勾配法や相関法等の公知の手法 を適用すればよい。

 環境地図生成部11は、距離画像データを いてロボット100が位置する環境に関する環 地図を生成する。環境地図は、例えば、距 画像データから検出された複数の平面の集 として生成される。

 歩容データ生成部12は、環境地図生成部11 によって作成された環境地図を参照して目標 到達位置を決定し、決定した目標到達位置に 到達するための歩容データを生成する。ここ で歩容データとは、例えば、ロボット100のZMP 軌道、ロボット100の重心軌道、足平131R及びL 着地位置の軌道等を含む。

 動作生成部13は、歩容データを入力して 運動学計算を実行し、歩容データを実現す ための各関節の目標角度の軌道を生成する ここで生成される目標角度の軌道には、例 ば、足平131R及びLを支持するピッチ方向の足 首関節122及び128の目標角度軌道θref(t)が含ま る。

 制御部14は、算出された各関節の目標角 軌道と、エンコーダ16によって計測される各 関節の実角度とを入力してフィードバック制 御を実行し、各関節を駆動するためのトルク 制御値を算出する。制御部14によって算出さ たトルク制御値に従ってアクチュエータ15 各関節を駆動することにより、ロボット100 歩行動作が行われる。

 なお、ロボット100が歩行する路面上に未 の凹凸が存在する可能性があることや、ロ ット100自身の撓みによる脚部リンクLR及びLL 等の位置誤差の発生を考慮すると、予め算出 された目標角度の軌道に完全に従ってロボッ ト100を歩行させることは困難である。そこで 、ロボット100は、遊脚側の足平131R又はLを路 に着地させる際に、予め足首関節122又は128 柔らかい状態にしておき、路面に着地した 平131R又はLに作用する路面からの反力によ て足首関節角度を受動的に変化させる。つ りロボット100は、遊脚の着地の際に足首関 角度を路面形状に倣わせる。

 足首関節122及び128の柔らかい状態とは、 首関節122及び128が予め設定された目標角度 ref(t)に追従することなく、これらの実角度 足平131R及びLに接する路面の形状に応じて変 化する状態を意味する。具体的には、遊脚の 足首関節122又は128を目標角度に追従させるた めに制御部14に適用されるフィードバック制 ゲインを小さくし、遊脚の足首関節の目標 度への追従速度を低下させればよい。又は 遊脚側の足首関節122又は128を駆動するアク ュエータ15の出力トルクの最大値を制限す ことで、遊脚の足首関節の目標角度への追 速度を低下させてもよい。

 以下では、足首関節を柔らかくした状態 遊脚側の脚部リンクの足平を路面に着地さ た後に、着地させた脚部リンクを支持脚に り替えて歩行動作を継続するために、制御 14を主体として実行される制御処理につい 説明する。図3は、遊脚側の脚部リンクを着 させる際に制御部14が実行する制御手順を したフローチャートである。なお、以下の 明では、遊脚期にある脚部リンクLRを着地さ せる場合を例にとって説明する。

 ステップS10では、制御部14が、遊脚期に る脚部リンクLRの足首関節122に対するフィー ドバック制御ゲインを下げることで、足首関 節122の目標角度θref(t)への追従速度を低下さ る。つまり、足首関節122が路面形状に倣っ 柔軟に変化可能な状態とする。

 ステップS11では、脚部リンクLRの着地が 了した後に、足首関節122の目標関節軌道θref (t)に対する補正量A1(t)が算出される。なお、 部リンクLRの着地完了時点は、歩容データ よって規定される足平131Rの着地時点をもと 決定すればよい。また、足平131Rに接触セン サ(不図示)や力センサ(不図示)を設け、これ の検出結果を用いて足平131Rの底面と路面と 接触状態を検知することで着地完了時点を 定してもよい。

 本実施の形態では、ある時刻tにおける補正 量A1(t)を以下の(1)式により算出する。(1)式に いて、時刻t0は着地終了時点である。また θrealは、エンコーダ16によって計測される足 首関節122の実角度である。つまり、本実施の 形態では、着地完了時点t0における路面形状 倣って変化した足首関節122の実角度θreal(t0) と、予め設定された目標角度θref(t0)との差分 δiniを補正量A1(t)とする。
 A1(t)=δini=θreal(t0)-θref(t0)・・・・(1)

 図4Aは、路面50に未知の段差がなく、着地 完了時点t0における足首関節122の実角度θreal( t0)が予め設定された目標角度θref(t0)に一致す る理想的な状態を示している。一方、図4Bは 足平131Rの着地場所に未知の凸段差51が存在 る場合を示している。図4Bのように、足平13 1Rの爪先側に凸段差51が存在すると、足首関 は凸段差51の形状に応じて変化する。このた め、着地完了時点t0における足首関節122の実 度θreal(t0)は、目標角度θref(t0)より小さくな る。したがって、図4Bの場合、(1)式の定義に って算出される差分δini、つまり補正量A1(t) は、負の値である。

 図3に戻り説明を続ける。ステップS12では、 制御部14が、足首関節122の制御ゲインを上げ 足首関節122の実角度θreal(t)が、補正された 標角度θref_c1(t)に追従するよう制御する。 こで、補正された目標角度θref_c1(t)は、例え ば、以下の(2)式を用いて計算すればい。足首 関節122を補正された目標角度θref_c1(t)に追従 せる制御は、少なくとも脚部リンクLRが支 脚とされている間継続すればよい。
 θref_c1(t)=θref(t)-A1(t)・・・・(2)

 なお、目標角度θref(t)に対する補正量A1(t) は、支持脚とされた脚部リンクLRが再び路面 ら離れて遊脚とされた後に、遊脚期間内に いて所定の時定数によりゼロに収束させる よい。これにより、脚部リンクLRを再び着 させる際の足平131Rの姿勢を予め設定される 標角度θref(t)に従った一定の姿勢とするこ ができる。これにより、路面の凹凸に応じ 変化させた足平131Rの補正後の姿勢が遊脚期 中も継続されることによって歩行環境内の 体と足平131Rとの予期せぬ接触が発生するこ とを防止できる。

 図5は、足首関節122の実角度θreal(t)、目標 角度θref(t)及び補正された目標角度θref_c1(t) 関係を示すグラフである。図5の一点鎖線は 角度θreal(t)の時間変化を示しており、図5の 破線は目標角度θref(t)の軌道を示している。 た、図5の実線は、補正された目標角度θref_ c1(t)の軌道を示している。

 図5において、脚部リンクLRが遊脚期にあ ときは、実角度θreal(t)が予め設定された目 角度θref(t)に追従するよう制御が行われる 次に、脚部リンクLRを着地させる着地期間を 見ると、足首関節122は柔らかい状態とされて いるために、実角度θreal(t)は路面形状に応じ て変化する。したがって、実角度θreal(t)は、 目標角度θref(t)から乖離する。そして脚部リ クLRの着地が完了した時点t0を経過すると、 脚部リンクLRが支持脚とされるために、足首 節122が硬い状態とされる。これにより、足 関節122は、補正された目標角度θref_c1(t)に 随する。なお、足首関節122が補正された目 角度θref_c1(t)への追従を開始する開始時点t0 おいて、実角度θreal(t0)と補正された目標角 度θref_c1(t)は連続である。

 上述したように、本実施の形態にかかる ボット100は、足首関節122を柔らかくして足 131Rを着地させる。そして、足平131Rを着地 せた後に、路面形状に倣って変化した足首 節122の実角度を目標角度に追従させるため 足首関節122を硬くするとき、足首関節122を 従させる目標角度θref(t)を、(1)式に示す補正 量A1(t)によって補正する。補正された目標角 θref_c1(t)は、足首関節122を硬くする開始時 t0において実角度θreal(t0)と連続であるため 足首関節122が急激に変化することによるロ ット100の不安定な挙動は生じない。つまり 本実施の形態にかかるロボット100は、足首 節122が実角度θreal(t0)と異なる当初の目標角 θref(t0)に急激に追従することによる不安定 挙動の発生を抑制することができる。

実施の形態2.
 上述した発明の実施の形態1では、目標角度 θref(t)に加算する補正量A1(t)を、路面形状に って変化した実角度θreal(t0)に基づいて定ま 一定値δiniとした。差分δiniが路面形状を正 確に表している場合には、(1)式で定まる補正 量A1(t)を用いた目標角度θref(t)の補正は適切 ある。しかしながら、脚部リンクLRの着地は 、例えば0.1秒程度の短時間で行われる現象で あるため、歩行中に常に正確な実角度θreal(t0 )及び差分δiniを算出することは困難な場合が 考えられる。また、図9に示すように、足平13 1Rの着地がいったん完了して差分δiniを決定 た後で脚部リンクLRが支持脚とされている間 に、足平131Rの底面と路面50との接触状態が変 化した場合にも、差分δiniを用いた目標角度 ref(t)の補正は妥当性を欠くことになる。

 そこで、ロボット100の歩行安定性をさらに 上させるために、本実施の形態にかかる脚 移動ロボットは、目標角度θref(t)に対する 正量A2(t)を、以下の(3)式により算出する。
 A2(t)=δini+δφ(t) ・・・・(3)

  ここで、δφは、体幹部BDの姿勢角の実角 φreal(t)と目標角度φref(t)との差分である。目 標角度φref(t)、実角度φreal(t)及び差分δφ(t)の 関係を図6A及びBに示す。図6Aに示すように、 標角度φref(t)は、既知の路面50を歩行するた めに予め計画された体幹部BDの姿勢角軌道で る。ここでは、φref(t)は、重力方向を原点 し、そこから前傾する方向を正方向、後傾 る方向を負方向としている。一方、φreal(t) 、体幹部BDの姿勢角の実角度である。体幹部 BDの姿勢角の実角度φreal(t)は、例えば、ジャ ロセンサ(不図示)によって検出すればよい 図6Bに示す未知の凸段差51等の外乱要因があ 場合に、実角度φreal(t)と目標角度φref(t)の にズレが生じる。このズレが、差分δφ(t)で り、以下の(4)式によって定義される。
 δφ(t)=φreal(t)-φref(t) ・・・・(4)

 (3)式に示した補正量A2(t)の時間変化の一 を図7に示す。図7に実線で示したグラフが補 正量A2(t)である。つまり、本実施の形態では 時刻t0におけるδiniを算出し、足首関節122を 硬くするよう制御ゲインを大きくした後に、 体幹部BDの絶対座標に対する姿勢角の実角度 real(t)と目標角度φref(t)との差分δφ(t)を足首 節角度に対する補正量に反映させている。

 (3)式に示した補正量A2(t)によって補正され 目標角度θref_c2(t)は、以下の(5)式により表さ れる。つまり、目標角度よりも体幹部BDが前 しているときは、体幹部BDが後傾する方向 足首関節の目標角が修正される。逆に、目 角度よりも体幹部BDが後傾しているときは、 体幹部BDが前傾する方向に足首関節の目標角 修正される。
 θref_c2(t)=θref(t)+A2(t)
      =θref_c1(t)+δφ(t) ・・・・(5)

 発明の実施の形態1で採用した足首関節122 の目標角θref_c1(t)と、本実施の形態で採用さ る目標角θref_c2(t)を対比すると図8A及びBの うになる。図8Aに示す側面図は、足首関節122 が目標角θref_c1(t)に追随しているが、δiniに 差があるために、姿勢角差分δφが生じた状 を示している。このように、θref_c1(t)に誤 が含まれていると、次に着地する脚部リン LLの足平131Lの路面50に対する高さにズレが生 じるおそれがある。このような高さズレが生 じると、着地のタイミングが予定時刻に対し てずれるうえ、足平131L着地時の衝撃が大き なる。このため、不安定な歩行動作となる

 一方、図8Bに示す側面図は、姿勢角のず δφ(t)を足首関節の目標角θref_c2(t)に反映さ ることにより、足首関節122を目標角θref_c2(t) に追従させた状態を示している。このように 、姿勢角のずれδφ(t)を反映して足首関節の 標角を修正することによって、次に着地さ る脚部リンクLLの位置誤差の発生を抑制でき 、歩行動作を安定させることができる。

 なお、本実施の形態にかかる脚式移動ロ ットの構成や遊脚を着地させる際の全体的 制御手順は、制御部14における脚部リンク 着地制御において上述した補正量A2(t)を使用 する点を除いて、上述した発明の実施の形態 1と同様である。

その他の実施の形態.
 上述した実施の形態1及び2では、説明簡略 のために、ピッチ方向の足首関節122及び128 制御に関して詳しく説明した。しかしなが 、ピッチ方向の関節122及び128だけでなく、 ール方向の足首関節123及び129の制御にも本 明を適用可能であることはもちろんである また、足首関節に限らず、膝関節等の他の 部関節の制御に対しても本発明は適用可能 ある。また、実施の形態1及び2では、足平131 R及びLが関節を有していないものとして説明 たが、足平131R及びLは爪先関節を有しても い。つまり、足平131R及びLはそれぞれ、足平 基部と爪先部とに分割され、爪先部が爪先関 節を介して回動可能に足平基部に結合される 構成としてもよい。このように構成された脚 式移動ロボットでは、爪先関節の制御に本発 明を適用することもできる。

 また、上述した発明の実施の形態1及び2 、ロボット100自身が環境を認識して環境地 を生成し、生成した環境地図に基づいて歩 データを生成し、生成した歩容データに基 いて脚部関節の目標角度軌道を生成するも として説明した。しかしながら、環境地図 ータ、歩容データ及び脚部関節の目標角度 道データは、外部から入力することでロボ ト100に保持させてもよい。

 さらに、本発明は上述した実施の形態の に限定されるものではなく、既に述べた本 明の要旨を逸脱しない範囲において種々の 更が可能であることは勿論である。