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Patent Searching and Data


Title:
LIQUID SOLVENT ABUTTING UNIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087855
Kind Code:
A1
Abstract:
A liquid solvent abutting unit capable of accelerating a reaction of adhesive member by liquid solvent between perforated support plate and wafer. The liquid solvent abutting unit (1) comprises supply part (103) for supplying a liquid solvent onto a surface of support plate; retention part (10) for retaining the supplied liquid solvent in hole formation regions of the support plate surface; recovery part (104) for recovery of the liquid solvent retained in the hole formation regions; and vibration part (13) for vibrating the liquid solvent.

Inventors:
NAKAMURA AKIHIKO (JP)
MIYANARI ATSUSHI (JP)
INAO YOSHIHIRO (JP)
IWATA YASUMASA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000017
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO OHKA KOGYO CO LTD (JP)
NAKAMURA AKIHIKO (JP)
MIYANARI ATSUSHI (JP)
INAO YOSHIHIRO (JP)
IWATA YASUMASA (JP)
International Classes:
H01L21/683; H01L21/304
Foreign References:
JP2006156683A2006-06-15
JP2005191535A2005-07-14
Attorney, Agent or Firm:
OSUGA, Yoshiyuki (Nibancho Bldg.8-20, Nibancho, Chiyoda-ku, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 サポートプレート面に液状溶剤を供給する供給部(103)と、
 前記供給された液状溶剤を前記サポートプレート面上の孔形成範囲に滞留させる滞留部(10)と、
 前記孔形成範囲に滞留させた液状溶剤を回収する回収部(104)と、
 前記液状溶剤を振動させる振動部(13)と、
 を備えることを特徴とする液状溶剤当接ユニット(1)。
 前記滞留部(10)は、前記サポートプレート面の孔形成範囲上に滞留用空間を作る包囲部材(100、11)であり、
 前記滞留用空間が前記液状溶剤で満たされたことを検出する検出部(20)を更に備える、
 ことを特徴とする請求項1に記載の液状溶剤当接ユニット(2)。
 前記サポートプレート面に供給される前記液状溶剤の温度を調節する温調部(30)と、
 前記液状溶剤の温度に応じて前記振動部(13)の発振を制御する制御部(31、15´´)と、
 を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の液状溶剤当接ユニット(3)。
Description:
液状溶剤当接ユニット

 本発明は、二つの物体を貼り合わせてい 接着部材(接着剤、接着シート等)を液状溶 で溶解するユニットに関する。

 近年、ウエハを薄化する技術及びその周 技術が注目されている。ウエハはある程度 化されると、面の強度が低下して面全体に みが発生するため、その取り扱いにおいて の支持部材によるサポートが必要になって る。そこで、ある程度薄化される予定のウ ハは、予めガラス製又は鉄-ニッケル合金製 等の支持板を貼り付ける等してその面強度を 補強することにより、撓みのない状態で取り 扱われる。

 ウエハに対する上記支持板の貼り付けは 通常、ウエハとの間に接着性を有する部材 介在させて行われる。ウエハを薄化した後 は、その支持板は不要になるため、ウエハ ら剥がし取られる。具体的には、支持板は エハに接着剤等の接着部材で貼り付けられ いるため、その接着部材に例えばアルコー (特にエタノールやメタノールなどの分子量 が小さいもの)、ケトン、またはアルコール ケトンとの混合溶液等の液状溶剤を接触さ て溶解することにより支持板からウエハが がし取られる。

 支持板には様々な形のものがあり、その で、厚み方向に多数の微小の貫通孔が開け れたタイプのもの(本明細書において「サポ ートプレート」と呼ぶ)においては、ウエハ の間に介在させた接着部材に上記液状溶剤 上記貫通孔を通じて接触させることができ 。これにより、上記接着部材の大部分に短 間で上記液状溶剤を反応させるようにして る。

 なお、上記のような貫通孔を備えた鉄-ニッ ケル合金製のサポートプレートの構成につい ては、特許文献1等に開示されている。
 上述のように、ウエハの支持部材として貫 孔が開けられているサポートプレートを使 した場合、ウエハからの剥離は、液状溶剤 上記の多数の貫通孔を通じて上記接着部材 送り込むことにより行なわれる。上記貫通 に液状溶剤が溜まると、上記貫通孔の開口 に露出している接着部材から接着部材の内 に向かって順次溶解が進む。

特開2005-191550号公報

 従来装置においては、上記貫通孔に液状 剤がとどまり、循環が円滑に行われないた 、実際は液状溶剤が接着部材の大部分と反 するまでかなりの時間がかかる。この反応 間は生産効率に直接反映されるため、反応 間に時間がかかることは問題である。

 本発明は、サポートプレートとウエハとの の、液状溶剤による接着部材の溶解反応を す液状溶剤当接ユニットを提供することを 的とする。
 本発明の液状溶剤当接ユニットの態様の一 は、サポートプレート面に液状溶剤を供す 供給部と、前記供給された液状溶剤を前記 ポートプレート面上の孔形成範囲に滞留さ る滞留部と、前記孔形成範囲に滞留させた 状溶剤を回収する回収部と、前記液状溶剤 振動させる振動部と、から構成する。

 上記液状溶剤当設ユニットにおいて、前 滞留部は、前記サポートプレート面の孔形 範囲上に滞留用空間を作る包囲部材であり 前記滞留用空間が前記液状溶剤で満たされ ことを検出する検出部を更に備えることが ましい。

 また、上記液状溶剤当設ユニットは、前 サポートプレート面に供給される液状溶剤 温度を調節する温調部と、前記液状溶剤の 度や滞留状態、及び処理シーケンスに応じ 前記振動部の発振を制御する制御部と、を に備えることが好ましい。

 本発明の液状溶剤当接ユニットは、液状 剤の供給部と回収部を備えることにより、 留部に供給された液状溶剤の流れを起こし サポートプレートの上記貫通孔内の液状溶 の循環をよくしている。そして更に、振動 を備えて上記貫通孔の中の液状溶剤を振動 せるようにしている。これにより、サポー プレートとウエハとの間の、上記液状溶剤 よる接着部材の溶解反応が促進され、ウエ からサポートプレートを剥離する時間が大 に短縮される。

本発明の実施の形態における液状溶剤 接ユニットの構成例(その一)を示す図であ 。 上記液状溶剤当接ユニットの使用状態 示す図である。 本発明の実施の形態における液状溶剤 接ユニットの構成例(その二)を示す図であ 。 本発明の実施の形態における液状溶剤 接ユニットの構成例(その三)を示す図であ 。

 以下、本発明を実施するための最良の形態 ついて、図面を参照しながら詳細に説明す 。
 図1は、本発明の実施の形態における液状溶 剤当接ユニットの構成図である。同図(a)は、 上記液状溶剤当接ユニットの平面図、同図(b) は、同図(a)のA-A´線の位置の断面図である。

 同図に示す液状溶剤当接ユニット1は、液状 溶剤を溜める滞留部と、液状溶剤を振動させ る振動部とにより構成されている。
 液状溶剤当接ユニット1は、下方向に延びる 周壁100が平板102の周端部に連結された包囲部 材10を備えている。周壁100の下端面101には、 よりの周に沿って即ち同図(a)の内側と外側 破線の円R1,R2の間に、溝101aが形成されてお 、この溝101aに液状溶剤の液漏れを防止する ためのOリング11が嵌められている。

 周壁100の内側に位置する平板102には厚み 向に2種類の貫通孔即ち一つの第一貫通孔103 及び複数の第二貫通孔104)があけられている 第一貫通孔103は平板102の中心に、第二貫通 104は周壁100の近傍にここでは円周方向に等 隔に8つ設けられている。

 上記振動部は、液状溶剤が供給される範 を振動させるために設けられている。ここ は、同図(a)、(b)に示すように、振動部とし の振動子13が、平板102の厚みの中、特に包 部材10によって形成される空間部(後におい 、「滞留用空間」とも呼ぶ)12寄りに、空間 12の方向に発振するように設けられている。 なお、図には省略されているが、各振動子13 駆動回路に接続されており、その駆動回路 ら発振が制御される。

 図2は、上記液状溶剤当接ユニット1の使 状態を示した図である。同図(a)における液 溶剤当設ユニット1は、図1(b)に示した液状溶 剤当接ユニット1の断面図と同様のものであ 。図2(b)は、同図(a)の一点鎖線で囲んだ部分B の拡大図である。

 同図(a)に示すように、液状溶剤当接ユニ ト1は、サポートプレートSの面上にOリング1 1を押し当てて使用される。具体的には、サ ートプレートSの、ウエハWを貼り付けた面と は反対側の面、特に同図(a)に縦縞の模様で示 した貫通孔Hが形成されている範囲即ち孔形 範囲を包囲するように上記Oリング11を押し て、上記孔形成範囲上の空間に包囲部材10と Oリング11によって囲まれる滞留用空間12を形 する。

 そして、同図(a)に破線矢印で示したよう 、液状溶剤を滞留用空間12に供給する孔と て第一貫通孔103を使用し、液状溶剤を滞留 空間12から回収する孔として8つの第二貫通 104を使用する。同図(a)には省略されている 、例えば、正圧をかけてタンクから液状溶 を送り出すように構成された供給装置と第 貫通孔103を、負圧をかけてタンクへ液状溶 を回収するように構成された回収装置と第 貫通孔104を、それぞれ、屈曲自在のホース を使用して接続する。

 液状溶剤としては、接着部材を溶解する えばアルコール(特にエタノールやメタノー ルなどの分子量が小さいもの)、ケトン、ま はアルコールとケトンとの混合溶液等を使 する。 

 第一貫通孔103を上記供給装置に接続し、 して第二貫通孔104を上記回収装置に接続す と、供給タンク内の液状溶剤は同図(a)の破 矢印で示したように第一貫通孔103を通じて 留用空間12に入り、滞留用空間12内に溜まっ た液状溶剤は第二貫通孔14を通じて回収用タ ク側へ吸い出される。

 一方、各振動子13は同図(a)に示すように振 子駆動部15からの信号により発振し、これに より、滞留用空間12に溜まった液状溶剤が振 する。
 同図(b)はそのときのサポートプレートSの貫 通孔H内の様子を示している。上述したよう 液状溶剤が第一貫通孔103から滞留用空間12へ 供給され、そして第二貫通孔104から回収され ると、滞留用空間12内に液状溶剤による対流 生じる。この対流は、同図(b)に示すように 貫通孔H内においても対流を引き起こし、液 状溶剤を貫通孔H内に静止させずに循環させ 。更に、各貫通孔H内に満たされた液状溶剤 、振動しているため、その分子の振動によ 接着部材ADとの反応を更に促進させる。

 なお、各振動子13を駆動する場合、滞留 空間12に液状溶剤が満たされない状態である と、液状溶剤が満たされていない空間の気体 分子にまで振動を与えることになる。しかし 、液状溶剤が満たされていない空間の気体分 子にまで振動を与えることは好ましくないこ とが実験により得られている。そのため、振 動子13の駆動は、滞留用空間12に液状溶剤が たされてから実行することが好ましい。

 図3は、滞留用空間12に液状溶剤が満たされ から振動子13の駆動を行う液状溶剤当接ユ ットの構成例である。
 同図の液状溶剤当接ユニット2は、上述した 液状溶剤当接ユニット1に更に、滞留用空間12 に液状溶剤が満たされたことを検出する検出 部を設けたものである。

 同図に示すように、ここでは上記検出部 して液面センサ20を用いたものを示してる 液状溶剤の液面Lは同図に実線矢印で示すよ に下から上へ上昇するので、上記空間部12 上方が液で満たされているかどうかを検出 ることができる位置、例えば空間部12の上端 部と接する位置に、上記液面センサ20を配置 る。そして、その液面センサ20から液状溶 が満たされたことを感知した信号が入力さ ているときにだけ振動子駆動部15´から振動 13を駆動させる。

 なお、包囲部材10は、図示のように水平 はなく、傾けた状態にする使用方法も可能 ある。また、空間部12は図示したように下に 向けて使用するのではなく、上向きにする等 の使用方法も可能である。そのような場合に おいては、滞留用空間12に液状溶剤が最後に たされる空間が液状溶剤で満たされている どうかを検出することが可能な位置に上記 面センサを設けるようにする。また、様々 向きでの使用が可能なように、滞留用空間1 2内の複数の領域において液状溶剤が満たさ ているかどうかを検出することができるよ にしてもよい。そのような場合においては 包囲部材10に複数箇所に液面センサを設けて 、全ての液面センサから液状溶剤が満たされ たことを感知した信号が入力されているとき にだけ振動子駆動部15´から振動子13を駆動さ せるようにする。

 また、接着部材と液状溶剤とを効率よく 応させるためには液状溶剤の温度が適切で ければならない。一方、液状溶剤の分子を 動させた場合、その分子の振動により液状 剤の温度が上昇してしまう。そのため、振 による影響を考慮して、液状溶剤の温度を 切な温度に調節することも重要になる。

 図4は、液状溶剤の温度に応じて振動子を制 御するようにした場合の液状溶剤当接ユニッ トの構成例である。
 同図の液状溶剤当接ユニット3は、既述の液 状溶剤当接ユニット1に更に、温調部30と、発 振制御部31とを設けたものである。

 温調部30は、第二貫通孔104から回収され 液状溶剤の温度を測定して第一貫通孔103へ 給する液状溶剤が所定の温度になるように 熱又は冷却する温度調節装置よりなる。ま 、発振制御部31は、振動子13の駆動部15´´を 御する制御回路よりなる。発振制御部31は 温調部30で測定された回収液の温度をモニタ しながら駆動部15´´の出力を制御する。例え ば、温調部30で測定された液状溶剤の温度が 定温度を超えている場合は、駆動部15´´の 力をOFFにし即ち発振を止め、設定温度以下 場合は、駆動部15´´の出力をONにする即ち 振させる。

 なお、発振制御部31は、駆動部15´´のON/OFF 御ではなく、駆動部の出力値を任意の値に げたり下げたりするものであってもよい。
 また、接着剤溶解時の温度は好ましくは30 ~50℃であり、場合によっては振動を使用せ に、液状溶剤を温調することでサポートプ ートとウェハを剥離してもよい。

 また、同図の液状溶剤当接ユニット3は、図 3の液状溶剤当接ユニット2に設けた検出部を えるようにしてもよい。
 また、以上の説明では、滞留用空間を包囲 材10とOリング11により形成したが、その他 形態で滞留用空間を形成してもよい。例え 、Oリング及びOリングを嵌める溝を構成せず に包囲部材のみで滞留用空間を形成してもよ い。この場合、包囲部材とサポートプレート とを液状溶剤が表面張力により漏れない間隔 に維持するようにする。

 以上のように、本発明の実施の形態にお る液状溶剤当接ユニットにおいては、包囲 材によりサポートプレートの貫通孔の形成 囲に液状溶剤を溜めるための空間即ち滞留 空間を形成した。更に、この滞留用空間へ 状溶剤を供給すると共にその滞留用空間か 液状溶剤を回収できるようにした。そして 振動部を設け、上記滞留用空間に供給した 状溶剤を振動させられるようにした。その め、サポートプレートの孔形成範囲の貫通 内において液状溶剤が振動すると共に、サ ートプレートの貫通孔の内外にその液状溶 が循環するようになる。その結果、孔あき ポートプレートとウエハとの間の、上記液 溶剤による接着部材の溶解反応が促進され ウエハからの孔あきサポートプレートの剥 が短時間ですませられるようになる。

 また、更に、滞留用空間に液状溶剤が満 されたことを検出する検出部を設けた場合 おいては、滞留用空間に液状溶剤が満たさ てないときに振動が発振されないようにな 、そのため、液状溶剤が満たされていない 間にある気体分子を振動させることが回避 れる。そして、上記検出部を設けることに って、振動による溶解反応を適正なタイミ グで実施することが可能になる。

 また、更に、温調部と、液状溶剤の温度 より振動子の発振制御部を設けた場合にお ては、振動を発振し続けることによる液状 剤の温度上昇を回避できる。そのため、液 溶剤の温度を常に設定範囲内に維持し、溶 反応に適した温度の液状溶剤をサポートプ ートの貫通孔に供給して、接着部材と反応 せることができる。その結果、振動による 解反応を適正な温度で実施することが可能 なる。