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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR CONTROLLING DRYING OF CLOTHES AND DRYER FOR CLOTHES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113284
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a method for controlling drying of clothes, in which the degree of drying of the clothes is judged based on a difference in the surface temperature of the clothes caused between a state in which air is applied to the clothes and a state in which air is not applied thereto, and a heating start time is determined according to the degree of the drying.

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Inventors:
SUGIMOTO YASUYO
KATOU TUTOMU
UEDA TETSUYA
KOTANAGI TAKUYA
ODA IPPEI
TANIGUCHI KAZUHIRO
Application Number:
PCT/JP2009/001023
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
March 06, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
SUGIMOTO YASUYO
KATOU TUTOMU
UEDA TETSUYA
KOTANAGI TAKUYA
ODA IPPEI
TANIGUCHI KAZUHIRO
International Classes:
D06F58/28; D06F58/10
Foreign References:
JP2002277162A2002-09-25
JPH07116386A1995-05-09
JP2004132668A2004-04-30
JPS5674898U1981-06-18
JP2001208413A2001-08-03
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (JP)
Fumio Iwahashi (JP)
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Claims:
同じ衣類に風を当てた状態と前記風を当てていない状態との前記衣類の表面温度差から前記衣類の乾燥度合いを判断し、前記乾燥度合いにもとづいて加熱開始時間を決定することを特徴とする衣類乾燥の制御方法。
前記加熱開始時間の決定は、前記乾燥度合いにもとづいて予測される加熱を開始した場合の前記衣類の乾燥終了時間と、予め設定された目標終了時間とを比較することを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥の制御方法。
衣類に風を送る送風装置と、前記衣類の表面温度を検知する表面温度検知装置と、前記衣類に熱を与える加熱装置と、前記衣類周辺の空気の絶対湿度を検知する絶対湿度検知装置と、前記送風装置と前記加熱装置を制御する制御装置と、前記表面温度検知装置及び前記絶対湿度検知装置から送られる情報を受けて前記衣類の乾燥に必要な時間を予測する乾燥予測装置と、使用者が前記衣類の乾燥が終了する目標時間である目標終了時間を入力する時間入力装置と、前記加熱装置を使用するタイミングを指示する加熱指示装置と、時間を測定するタイマーとを備え、前記制御装置が前記送風装置を用いて前記衣類に前記風を当てた状態と前記風を当てていない状態とをつくり、前記乾燥予測装置が前記衣類に対する前記風の有無についての情報と、前記表面温度検知装置が検知した前記衣類の表面温度と、前記湿度検知装置が検知した前記衣類周辺の絶対湿度から、前記衣類の前記風を当てた状態と前記風を当てていない状態との前記衣類の表面温度差を前記衣類の乾燥度合いとして算出し、前記乾燥度合いにもとづいて、その時点から前記衣類の加熱を開始した場合の前記衣類の乾燥終了時間を予測し、前記加熱指示装置が前記乾燥終了時間と前記目標終了時間とを比較し、前記乾燥終了時間が前記目標終了時間と同じかまたは前記目標終了時間よりも遅い場合には前記加熱装置を使用するように前記制御装置に指示することを特徴とする衣類乾燥機。
前記衣類周囲の空気温度を検知する温度検知装置を備え、前記乾燥予測装置は加熱を開始した場合に予測される前記衣類の乾燥終了時間を、前記温度検知装置の検知した温度によって決定することを特徴とする請求項3に記載の衣類乾燥機。
前記加熱指示装置によって前記加熱装置の使用が指示された場合、前記目標終了時間まで前記衣類の加熱を継続し、前記目標終了時間に到達したときに前記加熱を停止することを特徴とする請求項3または4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
前記乾燥予測装置は前記加熱装置が停止した後に、前記表面温度検知装置の検知した前記表面温度差から前記衣類の乾燥が終了したかどうかを判断し、前記制御装置は前記衣類の乾燥が終了していなければ前記加熱装置と前記送風装置とを用いて前記衣類を再度一定時間加熱し、前記衣類の乾燥が終了した場合運転を停止することを特徴とする請求項3に記載の衣類乾燥機。
前記衣類の乾燥が終了する毎に、使用者が入力した前記目標終了時間と前記タイマーによって測定された前記衣類の乾燥に要した時間とを記憶する記憶装置を備え、前記目標終了時間までに前記衣類の乾燥が終了しなかった場合、前記乾燥予測装置に対して前記乾燥終了時間を前回よりも遅く予測するフィードバックを行い、前記目標時間までに前記衣類の乾燥が終了した場合、前記乾燥予測装置に対して前記乾燥終了時間を前回よりも早く予測するフィードバックを行うことを特徴とする請求項3に記載の衣類乾燥機。
前記加熱装置を使用せずに前記衣類の乾燥が終了した場合、前記制御装置は前記衣類の乾燥が終了した後に前記加熱装置と前記送風装置とを用いて前記衣類を一定時間加熱することを特徴とする請求項3に記載の衣類乾燥機。
前記衣類周辺の相対湿度を検知する相対湿度検知装置を備え、前記制御装置は前記相対湿度検知装置が検知した相対湿度が所定の値を超えている場合のみ、前記衣類の乾燥が終了した後に前記衣類を加熱する請求項8に記載の衣類乾燥機。
前記表面温度検知装置の検知方向を変更する検知方向変更装置と、前記送風装置から吹出す風の風向を変更する風向変更装置と、濡れた前記衣類の存在する方向を検出する方向検出装置とを備え、前記検知方向変更装置、前記風向変更装置、および前記方向検出装置は前記制御装置によって制御され、前記制御装置は予め前記衣類を複数の範囲にゾーニングし、各前記範囲の前記衣類について前記検知方向変更装置を用いて前記衣類の乾燥度合いを検知し、前記方向検出装置を用いて前記衣類の存在する方向を検出し、前記風向変更装置を用いて前記衣類の存在する方向に向けて送風することを特徴とする請求項3に記載の衣類乾燥機。
前記表面温度検知装置は前記風が当たっていない状態の前記衣類の表面温度を検知する際、前記制御装置は前記風向変更装置を制御して前記表面温度検知装置が検知していない前記衣類に向けて送風することを特徴とする請求項10に記載の衣類乾燥機。
前記制御装置が前記風向変更装置を用いて前記衣類に送風し、前記乾燥予測装置は前記表面温度検知装置が連続的に検知した前記衣類の表面温度の最高値と最低値との差を、前記表面温度差として前記衣類の乾燥終了時間を予測することを特徴とする請求項10に記載の衣類乾燥機。
送風装置を備えた本体と、前記本体に設けた吹出口と、前記吹出口の風路内に前記送風装置より送られた気流の風向を制御する風向変更装置とを有する衣類乾燥機において、前記風向変更装置は前記風向変更装置を回転可能に支持する回転軸と、前記回転軸の一方に前記回転軸を回転可能に保持する保持部と、前記回転軸の他方に前記回転軸を回転させる駆動装置と、前記本体に前記駆動装置を制御する制御部と、前記回転軸に固定され貫通された開口部を前記風路とし、前記吹出口から出る気流の風向を前記回転軸の回転方向に制御するフラップと、前記フラップに挟みこまれるように配置され前記フラップにハの字型に固定された複数の風向変更板とを備え、前記吹出口の中央に位置する前記風向変更板を中央板とし、前記吹出口の最端部に位置する2枚の前記風向変更板を端板とし、前記吹出口の中央と最端部との間に位置する前記風向変更板を中間板とした場合、前記中間板よりも前記中央板が長く、前記回転軸を180度回転することにより、前記風向を前記回転軸の軸方向に拡散または集中させることを特徴とする衣類乾燥機。
送風装置を備えた本体と、前記本体に設けた吹出口と、前記吹出口の風路内に前記送風装置より送られた気流の風向を制御する風向変更装置とを有する衣類乾燥機において、前記風向変更装置は前記風向変更装置を回転可能に支持する回転軸と、前記回転軸に回転可能に保持され貫通された開口部を風路として前記吹出口から出る気流の風向を前記回転軸の回転方向に制御する案内翼と、前記案内翼の一方に前記回転軸を回転可能に保持する保持部と、前記回転軸の他方に前記回転軸を回転させる回転装置と、前記案内翼の他方に前記案内翼を回転させる駆動装置と、前記本体に前記駆動装置を制御する制御部と、前記回転軸に貫通されかつハの字型に固定される複数の風向変更板とを備え、前記吹出口の中央に位置する前記風向変更板を中央板とし、前記吹出口の最端部に位置する2枚の前記風向変更板を端板とし、前記吹出口の中央と最端部との間に位置する前記風向変更板を中間板とした場合、前記中間板よりも前記中央板が長く、前記回転軸を180度回転することにより前記風向を前記回転軸の軸方向に拡散または集中させることを特徴とする衣類乾燥機。
前記風向変更板は曲面にて構成されることを特徴とする請求項13または14のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
前記回転軸と、前記風向変更板とのなす角度の内、鈍角である方の傾斜角度が、前記中央板、前記中間板、前記端板の順に大きくなることを特徴とする請求項13または14のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
駆動装置に連結されて回転軸を中心に回転する複数の風向変更板と、前記風向変更板を挟み込むように2枚のフラップを一体に備え、前記風向変更板により軸方向の風向を制御するとともに、前記フラップにより前記回転軸を中心として回転する方向に前記風向を制御し、前記フラップの中央に前記風向変更板よりも前記フラップの両端に前記風向変更板は前記回転軸に対して傾斜角度が大きく、かつ前記フラップの両端に近い2枚の前記風向変更板は逆方向に傾斜し、前記回転軸を中心に反転することにより、送風を拡散させる、および前記送風を集中させることを特徴とする衣類乾燥機の風向変更装置。
駆動装置に連結されて回転軸を中心に回転する複数の風向変更板と、前記風向変更板を挟み込むように2枚のフラップを一体に備え、前記風向変更板により軸方向の風向を制御するとともに、前記フラップにより前記回転軸を中心として回転する方向に前記風向を制御し、前記フラップのどちらか一方の端部に近い前記風向変更板を前記回転軸に対して垂直に備え、前記フラップのもう一方の端部に近い前記風向変更板を前記回転軸に対して傾斜角度を備え、前記回転軸を中心に反転することにより、送風を拡散させる、および前記送風を集中させることを特徴とする衣類乾燥機の風向変更装置。
駆動装置に連結されて回転軸を中心に回転する複数の風向変更板と、前記風向変更板を挟み込むように2枚のフラップを一体に備え、前記風向変更板により軸方向の風向を制御するとともに、前記フラップにより前記回転軸を中心として回転する方向に前記風向を制御し、前記風向変更板は前記回転軸に対して、すべて同じ方向に傾斜角度を備え、前記回転軸を中心に反転することにより、前記風向を左右に切り替えができることを特徴とする衣類乾燥機の風向変更装置。
Description:
衣類乾燥の制御方法および衣類 燥機

 本発明は、一般的な住宅において衣類を 燥させる目的に使用される衣類乾燥の制御 法および衣類乾燥機に関する。

 洗濯後の衣類は屋外で干され、日光によ 天日乾燥が一般的であった。しかし近年共 き世帯や単身世帯が増加し、日中に雨が降 ても洗濯物を取り込めないこと、夜に洗濯 する場合が多いこと、あるいは洗濯物の盗 を防いだりするために室内や浴室において 類を乾燥させるケースが増えている。

 室内特に浴室において、衣類を吊った状 にて乾燥させる場合、加熱、送風、換気の 能を持った衣類乾燥機を用いて短時間にて 類を乾燥させる。しかしその際、衣類ごと 乾燥時間の異なる乾燥むらが問題になって る。最も乾燥の遅い衣類が乾くまで衣類乾 機を運転させた場合、乾燥の比較的速い衣 は過乾燥の状態になり、結果として無駄な ネルギーを消費することになる。

 このような乾燥むらに対策を講じた従来 衣類乾燥機は、例えば特許文献1に開示され ている。図35は、従来の衣類乾燥機を示す断 図である。図35に示すように、衣類乾燥機 浴室において使用され、循環送風装置101、 向変更装置102、加熱装置103、制御装置104、 面温度検知装置105、および温度検知装置106 備えている。

 ここで、循環送風装置101は浴室の空気を って加熱して再び浴室内部に吹出し、風向 更装置102は循環送風装置101の吹出し風向を 更させる。また制御装置104は循環送風装置1 01、風向変更装置102、及び加熱装置103を制御 る。さらに表面温度検知装置105は衣類の表 温度を検知し、温度検知装置106は循環風路 部の温度を検知する。

 制御装置104は、乾燥度検知装置105が検知 た衣類の表面温度と温度検知装置106が検知 た循環空気の温度との温度差が大きい場合 またはその差の時間的変化率の大きい場合 洗濯物の乾燥度の低い衣類であると判断す 。そして制御装置104は、洗濯物の乾燥度の い衣類に向かって加熱された空気を送風す 。

 このような従来の乾燥制御方法および衣 乾燥機では、衣類表面に日射等の輻射熱が たった場合、濡れている衣類を乾いている 類として誤って判断する。そのため、衣類 乾燥度合いを正確に判断することが困難で り、最適な加熱の開始時間を決定できず、 用者が希望する時間内に省エネルギーにて 類を乾燥させることができないという課題 あった。

 また特許文献2には、送風によって衣類を 乾燥させる衣類乾燥機が開示されている。こ のような衣類乾燥機の一例について、従来の 衣類乾燥機を示す風向変更装置の外観図であ る図36、従来の衣類乾燥機を示す本体の断面 である図37を参照しながら説明する。

 図36、図37に示すように、本体124の吹出口 125内側に気流を多方向に吹き出させるための 風向板121をモーター122により回転自在に設け 、風向板121は回転軸123に対して同一の傾斜を 設けている。そして、シロッコファン126によ り吹出口125から室内に気流を吹き出すときに 、モーター122により風向板121を回転駆動して 、気流を多方向に吹き出すようにしている。

 このような衣類乾燥機では、幅広く大量 干された衣類に対して、最も乾きにくい端 の衣類に間欠的に気流を当てることができ ものの、連続して幅広く気流を当て続ける とができず、乾燥時間が長くなるという課 があった。

 また、ジーンズ1本などといった少量また は厚手の衣類を短時間にて乾燥したい場合、 送風範囲が広いと無駄なエネルギーを浪費す るだけでなく、衣類にあたる気流の風速が遅 いため、乾燥時間が長くなるという課題があ った。

 また特許文献3には、風を広範囲に均一に 当てることを目的とし、除湿等を行う空気調 節装置の風向変更装置が開示されている。以 下、従来の風向変更装置の構成を示す斜視図 である図38を参照しながら説明する。

 図38に示すように風向変更装置は、フラ プ142、フラップ駆動装置143、複数の風向変 板144、風向変更板駆動装置145、伝達機構146 および連動杆とを備えている。ここでフラ プ142は吹出口141に設けられた横軸周りに上 方向に揺動し、フラップ駆動装置143はフラ プ142を上下方向に駆動する。また複数の風 変更板144は吹出口141に設けられ水平軸に直 する垂直軸周りに左右方向に揺動し、風向 更板駆動装置145は風向変更板144を左右方向 駆動する。さらに伝達機構146は横軸の延長 上において風向変更板駆動装置145の回転運 を直線運動に変換して風向変更板144に伝達 、連動杆は複数の風向変更板144を連動させ 。

 これは、フラップ142を回転自在に軸支す 横軸の延長線上において、風向変更板駆動 置145の回転運動を直線運動に変換して風向 更板144に伝達する。そのため限られたスペ ス内において、風向変更板駆動装置145の駆 力を風向変更板144に伝達することができる

 しかし、このような従来の風向変更装置で 風向変更板144と、フラップ142とが分割され いるため、構成が複雑かつ通風抵抗による 力損失が大きいという課題があり、圧力損 を低減することが要求されている。

特開2002-277162号公報

特開平7-139759号公報

特開2007-240063号公報

 本発明は、同じ衣類に風が当たった状態 風が当たっていない状態との衣類の表面温 差から衣類の乾燥度合いを判断し、乾燥度 いにもとづいて加熱開始時間を決定する衣 乾燥の制御方法である。

 このような衣類乾燥の制御方法とすると 衣類が濡れている場合には風を当てると気 熱により温度が低下するため、衣類の表面 度を風が当たっているときと当たっていな ときに測定する。そして両者の表面温度差 大きいときには衣類に含まれている水分が く、逆に表面温度差が小さいときは衣類に まれている水分が少ないと判断することが きる。そのため、濡れている衣類の乾燥度 いを正確に判断でき、衣類の乾燥終了時間 正確に予測する衣類乾燥の制御方法を提供 きる。

 また本発明は、衣類に風を送る送風装置 、衣類の表面温度を検知する表面温度検知 置と、衣類に熱を与える加熱装置と、衣類 辺の空気の絶対湿度を検知する絶対湿度検 装置と、送風装置と加熱装置を制御する制 装置と、表面温度検知装置及び絶対湿度検 装置から送られる情報を受けて衣類の乾燥 必要な時間を予測する乾燥予測装置と、使 者が衣類の乾燥が終了する目標時間である 標終了時間を入力する時間入力装置と、加 装置を使用するタイミングを指示する加熱 示装置と、時間を測定するタイマーとを備 、制御装置が送風装置を用いて衣類に風が たった状態と風が当たっていない状態とを くり、乾燥予測装置が衣類に対する風の有 についての情報と、表面温度検知装置が検 した衣類の表面温度と、湿度検知装置が検 した衣類周辺の絶対湿度から、衣類の風が たった状態と風が当たっていない状態との 類の表面温度差を衣類の乾燥度合いとして 出し、乾燥度合いにもとづいて、その時点 ら衣類の加熱を開始した場合の衣類の乾燥 了時間を予測し、加熱指示装置が乾燥終了 間と目標終了時間とを比較し、乾燥終了時 が目標終了時間と同じかまたは目標終了時 よりも遅い場合には加熱装置を使用するよ に制御装置に指示する衣類乾燥機である。

 このような衣類乾燥機は、衣類が濡れて る場合には風を当てると気化熱により温度 低下することから、その時々の衣類の乾燥 合いを正確に判断することにより、加熱時 が短くなるように加熱の開始時間を決定す 。そのため、使用者が希望する時間内に省 ネルギーにて衣類を乾燥させる衣類乾燥機 提供できる。

図1は本発明の実施の形態1の衣類乾燥 を示す断面図である。 図2Aは同衣類乾燥機の真下に送風する 態のルーバーを示す断面構成図である。 図2Bは同衣類乾燥機の斜め下に送風す 状態のルーバーを示す断面構成図である。 図3Aは同衣類乾燥機の真下を検知する 態の赤外線センサーを示す立面図である。 図3Bは同衣類乾燥機の斜め下を検知す 状態の赤外線センサーを示す立面図である 図4は同衣類乾燥機の操作板を示す配置 図である。 図5は同衣類乾燥機の各構成要素間の情 報の流れを示すブロック図である。 図6は同衣類乾燥機の衣類乾燥モードが 選択された場合の動作の概要を示すフロー図 である。 図7は同衣類乾燥機の衣類の表面温度検 知(S03)の制御を示すフロー図である。 図8は同衣類乾燥機の検知領域の分割方 法を示す概念図である。 図9Aは同衣類乾燥機の恒率乾燥期にお る衣類表面の水分の状態を示す概念図であ 。 図9Bは同衣類乾燥機の減率乾燥期にお る衣類表面の水分の状態を示す概念図であ 。 図10Aは同衣類乾燥機の衣類の重量の 間変化を示す図である。 図10Bは同衣類乾燥機の水分の蒸発面 の時間変化を示す図である。 図11Aは衣類乾燥機の乾燥終了時間が 標終了時間より早い場合を示すグラフであ 。 図11Bは同衣類乾燥機の乾燥終了時間 目標終了時間と同程度の場合を示すグラフ ある。 図11Cは同衣類乾燥機の複数の予測曲 を示すグラフである。 図12は同衣類乾燥機の平衡含湿率曲線 グラフである。 図13は本発明の実施の形態2の衣類乾燥 機の表面温度検知(S03’)の制御を示すフロー である。 図14は本発明の実施の形態3の衣類乾燥 機の本体断面図である。 図15は同衣類乾燥機の本体外観図であ 。 図16は同衣類乾燥機の風向変更装置の 観図である。 図17Aは同衣類乾燥機の送風装置より られた気流を拡大する際の風向変更装置の 観図である。 図17Bは同衣類乾燥機の気流を集中す 際の風向変更装置の外観図である。 図18は同衣類乾燥機の風向変更板の長 を同一もしくは中央板が長い場合の風速分 図である。 図19Aは同衣類乾燥機の送風を停止し 場合の本体外観図である。 図19Bは同衣類乾燥機の送風時の本体 観図である。 図20Aは本発明の実施の形態4の衣類乾 機の気流を拡大する際の風向変更装置の外 図である。 図20Bは同衣類乾燥機の気流を集中す 際の風向変更装置の外観図である。 図21は本発明の実施の形態5の衣類乾燥 機の風向変更装置の外観図である。 図22は同衣類乾燥機の風向変更装置の 面図である。 図23は同衣類乾燥機の風向変更板の斜 図である。 図24は同衣類乾燥機の風向変更板の外 図である。 図25は本発明の実施の形態6の衣類乾燥 機の本体断面図である。 図26は本発明の実施の形態7の衣類乾燥 機の本体断面図である。 図27は本発明の実施の形態8の衣類乾燥 機の風向変更装置の断面図である。 図28は同衣類乾燥機の風向変更装置の 風を集中した状態を示す断面図である。 図29は同衣類乾燥機の風向変更装置の 視図である。 図30は同衣類乾燥機の風向変更装置の 置決め装置を示す斜視図である。 図31は同衣類乾燥機の風向変更装置を 側から見た斜視図である。 図32は同衣類乾燥機の風向変更装置を 側から見た斜視図である。 図33は本発明の実施の形態9の衣類乾燥 機の風向変更装置の斜視図である。 図34は本発明の実施の形態10の衣類乾 機の風向変更装置の斜視図である。 図35は従来の衣類乾燥機を示す断面図 ある。 図36は従来の衣類乾燥機を示す風向変 装置の外観図である。 図37は従来の衣類乾燥機を示す本体の 面図である。 図38は従来の風向変更装置の構成を示 斜視図である。

符号の説明

 1  送風ファン
 2,6,10,13  モーター
 3,14,207  吸込口
 4,208,302  吹出口
 5  ルーバー
 7,11  アーム
 8  ヒーター
 9  赤外線センサー
 12  換気ファン
 15  排出口
 16  コントローラー
 17  マイクロコンピューター
 18  湿度センサー
 19  操作板
 20  時間入力ボタン
 21  時間表示板
 22  電源スイッチ
 23  運転スイッチ
 24  モード選択スイッチ
 25  情報表示板
 26  表示切替えスイッチ
 27  電力量計
 28  筐体
 29  化粧パネル
 201  本体
 202  浴室
 203  浴槽
 204  天井
 205  送風装置
 206  制御部
 209,307  風向変更装置
 210,305  回転軸
 211  保持部
 212,304  駆動装置
 213,306,306a,306b  フラップ
 214,303  風向変更板
 215  中央板
 216  中間板
 217  端板
 218,314  補助フラップ
 219  補助フラップ回転軸
 220  補助フラップ駆動装置
 221  補助フラップ保持部
 222  回転停止装置
 223  案内翼
 224  回転装置
 226  赤外線センサ
 227  熱源
 301  衣類乾燥機
 308  拡散開口側
 309  集中開口側
 310  往復時間制御装置
 311  往復角度制御装置
 312  規制装置
 313  位置決め装置
 315  本体流路

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照しながら説明する。

 (実施の形態1)
 衣類乾燥機は天井裏に設置され、室内には 類を吊るすための竿が少なくとも1本あるも のとする。衣類乾燥機は、竿に吊るされた衣 類を乾かす。衣類乾燥機が設置される室とし ては主に浴室を想定しているが、他にも脱衣 室、サウナ室、衣類乾燥専用室、あるいは空 き部屋等の居室や廊下としてもよい。いずれ の室においても天井に衣類乾燥機が存在し、 衣類乾燥機の約25cm~30cm下方に竿が存在し、竿 にハンガー等の干し具を介して複数の衣類が 吊るされている状況を想定している。なお衣 類は、衣類乾燥機から吹出した風が届く範囲 (一例として約1m以内)に吊るされているもの する。

 まずは衣類乾燥機の構成について、本発 の実施の形態1の衣類乾燥機を示す断面図で ある図1を参照しながら説明する。なお図1で 、竿が図の手前から奥に向かって設置され いる状態を示している。

 衣類乾燥機は送風装置としての送風ファ 1、モーター(図示せず)、室内から空気を吸 込む吸込口3、及び室内に空気を吹出す吹出 口4を備える。

 送風ファン1は、広範囲に送風できるようク ロスフローファンとするが、シロッコファン を用いてもよい。いずれの場合にも送風ファ ン1は、金属製とする。送風ファン1をクロス ローファンとする場合、その回転軸が竿の 方向と一致する向きになるように衣類乾燥 を設置する。送風ファン1及びモーター2の 定に当たっては、風量が一例として100~400[m 3 /h]程度得られるようにするが、短時間かつ省 エネルギーに衣類を乾燥させるためには、騒 音が問題にならない範囲においてできる限り 大きい風量が得られればよい。モーター2はDC モーターとし、送風ファン1の回転数を自由 変えられる。

 また衣類乾燥機は吹出口4に風向変更装置 としてのルーバー5、モーター(図示せず)、お よびアームを備える。ルーバー5は、竿の軸 向と同じ向きに風向を変えられるようにす 。モーター6は、ステッピングモーターとす 。

 ルーバー5の動作について、図2を参照し がら説明する。図2Aは本発明の実施の形態1 衣類乾燥機の真下に送風する状態のルーバ を示す断面構成図、図2Bは同衣類乾燥機の斜 め下に送風する状態のルーバーを示す断面構 成図である。

 ルーバー5は、アーム7を介して竿の軸方 と同じ向きに回転するモーター6に接続され モーター6が回転すると図2Bのようにルーバ 5が同じ方向に傾くようになっている。これ により風向が変更され、複数の衣類にそれぞ れ風が当たるようになる。

 また衣類乾燥機は、加熱装置としてのヒ ター8を送風ファン1の送風経路内に備える ヒーター8は一例として加熱量1000[W]~2000[W]程 のPTCヒーターとするが、ガス給湯による温 管を配管してもよい。

 また衣類乾燥機は、表面温度検知装置と ての赤外線センサー9と、検知方向変更装置 および検知対象の方向を検出する方向検出装 置としてのモーター10と、図3にて説明するア ームを備える。

 赤外線センサー9は一例として静止物体の 表面温度検知に適したサーモパイルとし、狭 い範囲の放射温度を測定できるように、視野 角の小さいもの(例えば3度程度)を使用する。 赤外線センサー9はサーミスタにより温度も 知する方式とし、このサーミスタは温度検 装置として動作するものとする。赤外線セ サー9を複眼にすると一度に複数の領域を検 できるため、乾いていない衣類を精度よく 知できるようになるが、ここでは安価な単 のサーモパイルを使用するものとする。ま モーター10は、一例としてステッピングモ ターとする。

 放射温度検知方向を変更する動作につい 、図3を参照しながら説明する。図3Aは本発 の実施の形態1の衣類乾燥機の真下を検知す る状態の赤外線センサーを示す立面図、図3B 同衣類乾燥機の斜め下を検知する状態の赤 線センサーを示す立面図である。

 赤外線センサー9は、アーム11を介して竿 軸方向と同じ向きに回転するモーター10に 体となって回転するように固定されている これにより赤外線センサー9は竿の軸方向と じ向きに回転し、複数の衣類の表面温度を 知することができる。

 なお赤外線センサー9は高湿度の環境に曝 されると寿命が短くなるため、入浴中の湿気 が赤外線センサー9に接触することを防ぐた の蓋等を備えた方が望ましいが、ここでは 略する。

 また衣類乾燥機は図1に示すように、室内 の空気を屋外に排出する換気ファン12、モー ー13、室内から空気を吸込む吸込口14、およ び空気を屋外に排出する排出口15を備える。 気ファン12は、空気を吸込むときに圧力が 要な場合にも風量が確保できるようにシロ コファンとする。なお他に十分湿気を排出 る能力のある換気装置が室内にあれば換気 ァン12、モーター13、吸込口14、および排出 15は具備しなくてもよい。

 また衣類乾燥機は、制御装置としてのコ トローラー16を備える。コントローラー16は モーター2、6、10、13及びヒーター8と接続さ 、それらの動作を制御する。

 また衣類乾燥機は、マイクロコンピュー ー17(以下、マイコン17と略す)を備える。マ コン17は乾燥予測装置、加熱指示装置、記 装置、及びタイマーとしての機能を備える またマイコン17はコントローラー16に様々な 示を出し、赤外線センサー9から受け取った 情報をもとに乾燥終了時間を予測、ヒーター 8の通電開始時間を指示、衣類の乾燥が終了 たかどうかを判断、および衣類の乾燥に要 た時間を記憶する。マイコン17による計算や 判断の詳細なフローは、後述する。

 また衣類乾燥機は、相対湿度検知装置と ての湿度センサー18を備える。湿度センサ 18は衣類乾燥機の換気経路内に設置し、排気 空気の湿度を衣類周辺の空気の湿度として検 知する。湿度センサー18はマイコン17に接続 れ、検知した湿度についての情報を送る。 度センサー18は測定範囲が0~100%までと広く、 かつ応答性のよい高分子膜湿度センサーとす る。マイコン17は赤外線センサー9から送られ た温度についての情報と、湿度センサー18か 送られた相対湿度についての情報から絶対 度を算出する回路を持ち、絶対湿度検知装 として機能する。

 また衣類乾燥機は、使用者が衣類乾燥機 操作するための操作板19を備える。操作板19 について、図4を参照しながら説明する。図4 、本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の操作 板を示す配置図である。

 操作板19は時間入力装置としての時間入力 タン20、時間表示板21、電源スイッチ22、運 スイッチ23、モード選択スイッチ24、情報表 板25、及び表示切替えスイッチ26を有する。 時間入力ボタン20は使用者が希望する乾燥終 時間を目標終了時間として入力するための タンであり、入力された目標終了時間は時 入力ボタン20に隣接する時間表示板21によっ て表示される。情報表示板25は電力量表示装 、CO 2 排出量表示装置、ランニングコスト表示装置 として機能し、表示切替えスイッチ26によっ 電力量、CO 2 排出量、ランニングコストの表示を切替えら れるようにする。

 操作板19はマイコン17と接続され、時間入力 ボタン20、電源スイッチ22、運転スイッチ23、 モード選択スイッチ24の情報はマイコン17に られ、また情報表示板25は電力量とCO 2 排出量とランニングコストについての情報を マイコン17から受け取る。

 また衣類乾燥機は、電力量測定装置として 電力量計27を備える。電力量計27はマイコン 17に接続され、測定した電力量についての情 をマイコン17に送る。マイコン17は電力量を CO 2 排出量及びランニングコストに換算する換算 機能を有し、CO 2 排出量換算装置及びランニングコスト換算装 置として機能する。

 また衣類乾燥機は、金属製または樹脂製 筐体28及び樹脂製の化粧パネル29を備える。 筐体28は、天井裏に設置される。

 ここで、各構成要素の関係を図5に示す。 図5は、本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の 構成要素間の情報の流れを示すブロック図 ある。各種の情報はマイコン17に集約され マイコン17はコントローラー16を通して衣類 燥機の動作の指示を出すという流れになっ いる。

 次に、衣類乾燥機の動作の概要について 6を参照しながら説明する。図6は、本発明 実施の形態1の衣類乾燥機の衣類乾燥モード 選択された場合の動作の概要を示すフロー である。

 なお衣類乾燥機には衣類乾燥モード以外 も暖房モード、換気モード、送風モード等 運転モードを有し、使用者がモード選択ス ッチ24によって必要なモードを選択できる うになっている。しかし暖房モード、換気 ード、送風モード等についての動作の説明 省略する。

 はじめに使用者が電源を入れて衣類乾燥 ードを選択した後、目標終了時間を入力す (S01)と、マイコン17がその情報を受け取って まず換気と電力量測定を開始し(S02)、続いて 類の表面温度の検知(S03)を始める。次に、 類の乾燥が終了したかどうかを判断する(S04) 。乾燥が終了した場合、加熱が必要かどうか を判断し(S09)、必要な場合は加熱をして(S10) ら換気を停止し(S15)、運転を終了する(S16)。 燥が終了していない場合、濡れた衣類が存 する位置を特定して送風範囲を決定し(S05) その後S03の結果から乾いていない衣類の乾 度合いを把握する(S06)。

 次に、衣類の乾燥状況と入力された目標 了時間から加熱が必要かどうかを判断する( S07)。加熱が必要ない場合、所定の時間送風 みの乾燥運転を継続し(S08)、その後再び衣類 の表面温度を検知する(S03)。加熱が必要な場 、目標終了時間まで加熱と送風による乾燥 転を行う(S11)。

 目標終了時間に達したら衣類の乾燥が終 したかどうかを判断し(S11)、乾燥が終了し いない場合は所定の時間、追加的に加熱と 風による乾燥運転を行う(S13)。乾燥が終了し た場合、乾燥の実績からフィードバックを行 った(S14)後、換気と電力量測定を終了し(S15) 運転を終了する(S16)。

 以上のように衣類乾燥機は衣類が乾いた 自動的に運転が終了するので、タイマーに り運転が終了する時間を設定する場合と異 り、衣類が乾いていないということがなく また衣類が乾き過ぎて無駄なエネルギーを 費するということもない。また使用者が希 した時間内に省エネルギーに衣類を乾燥さ ることにより、使用者はエネルギーの無駄 気にすることなく、個々の生活スタイルに わせて衣類を乾燥させることができ、かつ 境負荷を抑えることができる。

 ここで、濡れている衣類とは周囲の雰囲気 なじんでいない衣類を示している。つまり 燥している衣類とは、その衣類が周囲の雰 気に置かれた場合の平衡含湿率に到達して る状態と定義され、濡れている 衣類 とは、そうでない状態を意味している。

 以下、各フローの詳細な内容について説 する。はじめに換気と電力量測定の開始(S02 )について説明する。

 モード選択スイッチ24によって衣類乾燥モ ドが選択されたという情報をマイコン17が受 け取ると、マイコン17はコントローラー16に 気開始を指示する。コントローラー16はモー ター13を操作して換気ファン12を運転させ、 れによって室内の空気を屋外に排出する。 のときの換気量は浴室程度の容量の室内で 例として100~200[m 3 /h]程度とする。なお室が大きい場合は、換気 量も大きくする必要がある。S02以降、S14まで 常に換気を継続するものとする。またこのと き、マイコン17は電力量計27を用いて電力量 測定を始める。

 次に衣類の表面温度の検知(S03)について 図7を参照しながら説明する。図7は、本発明 の実施の形態1の衣類乾燥機の衣類の表面温 検知(S03)の制御を示すフロー図である。

 S03が開始されると、まずマイコン17が検 対象の領域を決定する(S03a)。ここで、検知 行う領域全体を検知領域、検知領域を分割 た領域を分割領域、そのときどきにおいて 知対象にする分割領域を検知対象領域と言 ことにする。検知領域を分割するのは竿に るされた複数の衣類について、広範囲の衣 の乾燥度合いを把握するためである。その め、衣類が存在すると予想される竿周辺の 間領域を竿の軸方向に沿って複数に分割し 、その分割領域を予めマイコン17に記憶させ ておくものとする。マイコン17は予め記憶し 複数の分割領域のうちから、そのとき検知 象とする領域を検知対象領域として順に選 する。

 具体的な検知領域の分割について、図8を 参照しながら説明する。図8は、本発明の実 の形態1の衣類乾燥機の検知領域の分割方法 示す概念図である。

 竿の長さについては特に限定しないが、 類の表面温度を検知できる範囲である衣類 燥機から所定の距離(例えば1[m]程度)以内が ましい。これは、その範囲であれば衣類乾 機から吹出した風が届くということを意図 ている。

 衣類乾燥機の検知領域を分割する方法と ては、竿の軸方向に沿って所定の数(例えば 5)分割するものとする。図8は、検知領域を5 割した状態を示している。分割領域はR1~R5ま であり、それぞれの領域に対して衣類の乾燥 度合いを判断する。

 マイコン17はR1~R5のうちから検知対象領域 を決定(S03a)すると、次にコントローラー16に ーター10を回転させるよう指示して赤外線 ンサー9を回転させ、赤外線センサー9が検知 対象領域にある衣類の表面温度を検知できる ようにする(S03b)。

 マイコン17は次にコントローラー16にモー ター6を回転させるよう指示して、検知対象 域以外の分割領域に向けて送風を開始する(S 03c)。S03bとS03cとは、順番が逆でも同時でも構 わない。その後マイコン17は所定の時間(例え ば1分)経過後、赤外線センサー9の検知してい る温度を風が当たっていない状態の衣類の表 面温度として一時的に記憶する(S03d)。

 検知対象領域の衣類に対して風が当たっ いない状態の表面温度を測定する際、他の 類に向かって送風することにより、検知す 間も送風を中断することなく、衣類の乾燥 継続して行うことができ、衣類の乾燥時間 さらに短縮することができる。このときの 風方向は衣類が存在すると予想される領域 うち、検知対象領域から離れた領域がよい 例えば図8のように検知領域を5分割した場 、R1を検知するときにはR4に送風し、R2を検 するときにはR5に送風し、R3を検知するとき はR1またはR5に送風するといった方法が考え られる。

 また検知対象領域を決定してから所定の 間経過後の表面温度を記憶するのは、衣類 温度が安定するのを待つためである。検知 る前に検知対象の衣類に向かって送風が行 れていた場合、衣類は風が当たった状態の い温度になっている。送風を停止すると衣 の温度は風が当たっていない状態の温度に づくが、衣類に熱容量があるため、すぐに 度が上昇するわけではない。そのため、検 の前に検知対象の衣類に風が当たっていな 状態を所定の時間(例えば1分)保った上で検 することにより、風が当たっていない状態 衣類の表面温度を精度よく検知することが 能となる。以上のことは、風があたった状 についても同様である。

 なお赤外線センサー9が検知する衣類の表 面温度は変動する値であると考えられるので 、マイコン17は所定の時間(例えば10秒間)の検 知結果を時間平均した値を衣類の表面温度と して記憶する。また衣類の表面温度を記録す る際、モーター10の回転角度として得られる 知対象領域の位置情報と、モーター6とモー ター10との回転角度の差として得られる風の 無についての条件も同時に記憶しておく。

 その後マイコン17は検知対象領域の衣類 向けて送風し(S03e)、風が当たった状態の衣 の表面温度をS03dと同様の方法によって検知 る(S03f)。

 なお検知対象領域の衣類に向けて送風す 際には、マイコン17がコントローラー16にモ ーター6を回転するように指示を出し、ルー ー5を検知対象の衣類の方向に向ける。赤外 センサー9の検知対象領域と送風ファン1の 風方向とが連動するように、モーター10及び モーター6の回転角度を予め調節しておき、 イコン17に記憶させておく必要がある。

 このとき送風が弱すぎると、風によって 面温度が低下する効果が十分に得られない 能性がある。また送風が強すぎると、検知 象領域に存在する衣類が風によって大きく 動してしまい、衣類の表面温度を正確に測 ない可能性がある。よって表面温度を検知 るときに衣類に当てる風は、衣類の最も衣 乾燥機に近い部位の表面において0.5~2.0[m/s] 度になるようにする。これにより、風が当 った状態の衣類の表面温度を適切に検知す ことができる。

 また、吹出口4から比較的近い衣類には風 が強く当たり、吹出口4から比較的遠い衣類 は風が弱く当たることになるので、検知対 領域が吹出口4から近いか遠いかにより送風 強さを変えられるようにし、一定の強さの が衣類に当たるようにする。

 最後にマイコン17は全ての分割領域にお て衣類の表面温度検知が終了したかどうか 判断し(S03h)、終了していない場合は次の検 対象領域を設定するS03aに戻り、終了した場 はS03を終了する。

 続いてS04を説明する前に、まず風を当て 状態と風を当てていない状態との表面温度 差によって、衣類の乾燥終了を判断しうる 拠について説明する。

 物体の乾いた表面と、濡れた表面とによ 温度が異なるのは、物体表面に存在する水 蒸発潜熱を奪って気化するためである。濡 た表面からは風が当たっていない状態でも が蒸発しているが、風を当てることによっ さらに水の蒸発が促進され、その分表面温 が低下する。物体が乾いている場合には、 を当ててもその風が物体の温度より低くな 限り、表面温度が低下することはない。以 の違いにより、風を当てた状態と風を当て いない状態との表面温度の差がない場合は 衣類が乾いていると判断することができる

 次に、乾燥が終了したかどうかの判断(S04 )について説明する。

 マイコン17はS03において、全ての分割領域 ついて風を当てた状態と当てていない状態 の衣類の表面温度を記憶した。その結果い れの分割領域においても濡れた衣類が存在 ない場合、衣類の乾燥が終了したと判断す 。このときの判断基準は、上記のように風 当てた状態と風を当てていない状態との表 温度差の有無である。この表面温度差が所 の温度(例えば0.2[K])以内の場合、その分割領 域 ある衣類の乾燥が終了したと判断するように 、予めマイコン17にプログラムを入力してお 。

 衣類の乾燥が終了した場合はS14に移行し 衣類の乾燥が終了していない場合は濡れた 類の存在する分割領域を記憶し、S05に移行 る。S14以降のステップについては後述する

 次に送風範囲の決定(S05)について説明す 。

 S05は、濡れた衣類の存在する分割領域に けて風を吹出すように送風の範囲を決定す 制御である。濡れた衣類の乾燥を促進する とにより乾燥むらを抑制し、結果的に衣類 体の乾燥時間を短縮することができる。乾 時間を短縮することにより衣類を速く乾か たいという使用者のニーズに応えるのはも ろんのこと、無駄なエネルギー消費を抑制 て環境への負荷を低減させることができる

 送風範囲は、濡れた衣類の存在する分割 域の一端から他端までとする。例えば図8の ように分割領域をR1~R5とし、そのうちR1とR3と に濡れた衣類が存在すると判明した場合は、 R1~R3が送風範囲として決定される。

 続いてS06を説明する前に、まず風を当て 状態と風を当てていない状態との表面温度 差によって、衣類の乾燥度合いを判断しう 根拠について説明する。

 衣類の乾燥段階にはある一定量の水分が 発し続ける恒率乾燥期と、蒸発する水分の が減っていく減率乾燥期が存在することが 般的に知られている。衣類表面の水分の状 について、図9を参照しながら説明する。図 9Aは本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の恒率 乾燥期における衣類表面の水分の状態を示す 概念図、図9Bは同衣類乾燥機の減率乾燥期に ける衣類表面の水分の状態を示す概念図で る。

 減率乾燥期は、衣類の表面に水分が分散 た状態において存在する状態である。水分 蒸発量Qは、(数1)によって表される。湿気伝 達率は風速によって変化する変数であり、同 じように風を当てた場合は衣類の表面におい て同等の風速が発生すると考えられる。風を 当てた状態、あるいは風を当てていない状態 では、衣類の濡れ状況に関わらず湿気伝達率 は同じ値になる。

 雰囲気の絶対湿度は、状況によって変化す 値である。雰囲気の絶対湿度は、乾燥の初 段階では高く、乾燥が進むにつれて低くな 、最後には部屋に供給される空気の絶対湿 と同等になる。衣類表面の絶対湿度は、こ では衣類表面において相対湿度100%とした場 合の絶対湿度とする。また水分の蒸発面積は 図9に示したように、恒率乾燥期では一定で るが、減率乾燥期では水分の蒸発に従って っていき、最後には乾燥して0[m 2 ]になる。よってこの水分の蒸発面積を算出 ることにより、乾燥度合いを把握すること できる。

 衣類の重量と水分の蒸発面積との関係に いて、図10を参照しながら説明する。図10A 本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の衣類の 量の時間変化を示す図、図10Bは同衣類乾燥 の水分の蒸発面積の時間変化を示す図であ 。

 衣類ははじめ恒率乾燥期にあり、水分の 発面積が一定かつ重量減少も一定割合であ が、その後減率乾燥期に入ると水分の蒸発 積が徐々に減少していき、そのため重量減 の割合も小さくなっていく。最後には水分 蒸発面積がなくなり、衣類の重量はそのと の空気と平衡の状態になって一定となる。

 風を当てた状態と風を当てていない状態 の表面温度の差によって衣類の乾燥度合い 判断した場合、衣類が輻射熱を受けた場合 も誤判断をすることがない。例えば、乾い いない衣類に日射が当たった場合、衣類の 面温度は乾いた衣類と同程度あるいはそれ 上の高い温度になる可能性がある。この場 、衣類の表面温度と室温とを比較すると、 類は乾いたという判断になってしまう可能 が高い。しかし風を当てた状態と風を当て いない状態との表面温度の差によって衣類 乾燥度合いを判断した場合、輻射熱を受け いても衣類に風を当てれば乾燥度合いに応 て温度が低下するので、衣類の乾燥度合い 正しく判断することができる。

 次に、衣類の乾燥度合いの把握(S06)につ て説明する。乾燥度合いの把握のためには 上記のように水分の蒸発面積を把握する必 がある。

 まず、時刻tでの水分の蒸発面積S(t)を求 る方法について説明する。風が当たってい い状態の水分の蒸発面積S(t)は(数2)によって められる。

 湿気伝達率α c ’には、予め所定の値(例えば5.8[g/m 2 ・s(kg/kg’)])をマイコン17に記憶させておく。 雰囲気の絶対湿度X r (t)は、赤外線センサー9のサーミスタが検知 た温度と、湿度センサー18が検知した相対湿 度とからマイコン17が算出する。また衣類表 の絶対湿度X clo , c (t)は、赤外線センサー9が検知した衣類の表 温度において、相対湿度が100%の場合の絶対 度としてマイコン17が算出する。風が当た ていない状態の水分の蒸発量Q c (t)は衣類の表面温度に関係する値であるが、 この時点では未知数である。

 次に、風が当たった状態の水分の蒸発面積S w (t)は(数3)によって求められる。

 湿気伝達率α w ’には、予め所定の値(例えば風速1.0[m/s]のと き9.7[g/m 2 ・s(kg/kg’)])をマイコン17に記憶させておく。 雰囲気の絶対湿度X r (t)と、衣類表面の絶対湿度X clo , w (t)とについては、風が当たっていない状態と 同様に算出する。

 ここで、マイコン17は風が当たった状態 風が当たっていない状態との水分の蒸発量 差を、(数4)から算出する。kは、ここでは値 定めない。(数4)は、風が当たった状態と風 当たっていない状態との水分の蒸発量の差 、風が当たった状態と風が当たっていない 態との表面温度差に比例するという考えを している。これは水分が蒸発すればしただ 蒸発潜熱が奪われ、表面温度が低下するた である。

 風が当たった状態の衣類の表面温度T w (t)と、風が当たっていない状態の衣類の表面 温度T c (t)とは赤外線センサー9が検知した衣類の表 温度として得ることができる。最終的に、 イコン17は(数5)から時刻tでの水分の蒸発面 S(t)を求める。

 マイコン17は最初に水分の蒸発面積S(0)を めた後、分割領域ごとにS(0)を記憶する。2 目以降に水分の蒸発面積S(t)を求めた場合、 分割領域それぞれについてS(0)に対するS(t) 比率として衣類の乾燥度合いを求める。

 次に加熱が必要かどうかの判断(S07)につ て説明する。

 省エネルギーに衣類を乾燥させる場合、 ーター8を使用せずに乾燥させるのが良い。 しかし使用者が急いで衣類を乾燥させたい場 合、ヒーター8を使用した方が良い。使用者 目標とする乾燥終了時間(目標終了時間)内に どれくらいの時間ヒーター8を使用したら最 省エネルギーに衣類を乾燥させられるのか 使用者自身が経験的に予測することは可能 あるが、誤差が大きいと考えられる。そこ 衣類乾燥機が衣類の乾燥度合いを見ながら ーター8を使用するべきか否かを判断するこ により、希望した時間内に衣類を乾かした という使用者のニーズに応えながら、でき かぎり省エネルギーに衣類を乾燥させるこ ができる。

 マイコン17は加熱が必要かどうかを、そ 時点からヒーター8を使用した場合に予測さ る乾燥終了時間と、目標終了時間との比較 よって判断する。

 乾燥終了時間の予測について、図11を参 しながら説明する。図11Aは本発明の実施の 態1の衣類乾燥機の乾燥終了時間が目標終了 間より早い場合を示すグラフ、図11Bは同衣 乾燥機の乾燥終了時間が目標終了時間と同 度の場合を示すグラフ、図11Cは同衣類乾燥 の複数の予測曲線を示すグラフである。

 S06において、時刻tでの水分の蒸発面積S(t) 衣類の乾燥度合いとして把握したので、そ 時刻tからヒーター8を用いて衣類を加熱した 場合の予測曲線を引き、水分の蒸発面積が0[m 2 ]になるまでの時間を乾燥終了時間として予 する。この予測曲線は、ヒーター8を使用し 場合の水分の蒸発面積と時間との関係から め実験的に求め、マイコン17に記憶させて く。この曲線は、ヒーター8の加熱量や送風 仕方によって変わる。

 図11Aに示す乾燥終了時間が目標終了時間 り早い場合は、加熱を開始しなくても目標 了時間までに衣類の乾燥が終了する可能性 あるので、マイコン17はその時点ではまだ 熱が必要でないと判断する。

 一方、図11Bに示す乾燥終了時間が目標終 時間と同程度の場合は、加熱を開始しない 目標終了時間までに衣類の乾燥が終了しな ことになってしまうため、マイコン17は加 が必要であると判断する。

 なお図11Cに示すように、加熱を開始して ら衣類が乾燥するまでの時間は、室内の湿 状態によって異なる。これは加熱を開始し 場合、衣類の温風が当たった部分が温まる ともに、室内の絶対湿度が下がり直接温風 当たっていない部分の乾燥も促進されるた である。室内の絶対湿度が下がるのは室内 温度が上がり、それまでと同じ換気量でも 出する空気に含まれる水分量が大きくなる めであるが、室内の温度上昇ははじめの温 状況に影響されると考えられる。つまりは めから温度がある程度高い夏期には、加熱 開始して少し室温が上昇しただけで空気中 含みうる水分量(飽和水分量)は一気に大き なるが、はじめの温度が低い冬期には、加 を開始して多少室温が上昇しても飽和水分 はあまり大きくならない。

 このため、加熱が必要かどうかをより正 に判断するためには、予測曲線を温度によ て複数(例えば図11Cに示したように3種類)用 するのが良い。マイコン17はS07において予 を行う際、赤外線センサー9のサーミスタを いて温度を測定し、その温度に対応する予 曲線を用いるものとする。これらの予測曲 は、当然のことながら室内が低温の場合に 乾燥終了時間が遅くなり、室温が高温の場 には乾燥時間が早くなるようにする。

 S07においてマイコン17が加熱はまだ必要 ないと判断した場合、次に送風乾燥運転(S08) を開始する。送風乾燥運転とは、送風と換気 のみにより衣類を乾燥させる運転である。マ イコン17はコントローラー16に指示を出し、S0 5において決定した送風範囲に送風をし、濡 た衣類に風を当てるようにモーター6を回転 せる。このとき、モーター6を一定の時間間 隔(例えば0.1[s/度])において回転させるように 制御し、ルーバー5がスイングするようにす 。

 なお衣類を速く乾燥させるためには、こ ときの送風量が大きいほど良い。送風乾燥 転は所定の時間(例えば20分)継続するものと し、所定の時間経過後は再び衣類の表面温度 検知(S03)を行う。

 加熱を行わないまま乾燥が終了した場合 加熱が必要かどうかの判断を行う(S09)。S09 は、マイコン17が衣類の乾燥が終了した時点 の相対湿度を湿度センサー18によって測定し 相対湿度が所定の値(例えば70[%RH])を超えて る場合、加熱が必要と判断する。加熱が必 な場合には仕上げ加熱(S10)として、所定の 間(例えば10分間)加熱及び送風を行う。

 そもそも衣類の平衡状態には、2種類の状 態が存在する。相対湿度と衣類の平衡含湿率 との関係を、図12を参照しながら説明する。 12は、本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の 衡含湿率曲線のグラフである。衣類が空気 平衡状態になったときに含む水分量を表す 衡含湿率は、吸湿過程と放湿過程とにおい 異なることが一般的に知られ、この現象は ステリシスと呼ばれる。これは衣類内部の 細管に水分が出入りする際、物理的な抵抗 生じるためと考えられる。

 加熱せずに衣類を乾燥させた場合、平衡 湿率は放湿過程での平衡含湿率になってい 。特に高湿度の状態において加熱をせずに 類の乾燥が終了した場合、衣類は高湿度の 気と放湿過程において平衡状態になってお 、この状態では人が衣類を触ったときに湿 ていると感じる可能性が高い。

 この状態から衣類を加熱することにより 類周辺の相対湿度を下げることができ、加 停止後に相対湿度が元に戻っても、衣類は 湿過程における平衡含湿率になる。

 以上のように加熱せずに衣類の乾燥が終 した後、必要に応じて仕上げ乾燥(S10)をす ことにより、そのまま放置した状態よりも らに乾燥した状態に衣類を保つことができ 使用者に衣類がしっかり乾いたという満足 を与えることができる。

 S07においてマイコン17が加熱が必要と判 した場合、次に加熱乾燥運転(S11)を開始する 。加熱乾燥運転とは、送風と換気とに加え、 加熱をしながら衣類を乾燥させる運転である 。S11に入ると、マイコン17はコントローラー1 6に指示を出し、ヒーター8への通電を開始す 。送風方法は、S08と同様である。加熱乾燥 転は目標終了時間まで継続し、目標終了時 になったらマイコン17がコントローラー16に 指示を出し、ヒーター8への通電を停止させ 。

 衣類を加熱しながら乾燥させる際、乾燥 初期に加熱をさせるよりも後半から最後の 階にかけて加熱をさせた方が効率がよい。 れは、乾燥の初期には送風だけでも比較的 くの水分が蒸発するためである。そして加 をする際、まとまった時間内に一気に加熱 るのが良い。これは加熱をした場合に換気 よって温まった空気が逃げていくため、加 時間が長くなるとそれだけエネルギーロス 大きくなるからである。

 よってS07のように加熱が必要かどうかを 断し、S08のように加熱が必要と判断された 点から最後まで一気に加熱を行う。このこ により、加熱をする場合にも可能な限りエ ルギーロスの少ない、効率の良い形に衣類 乾燥させることができ、環境に対する負荷 低減させることができる。

 次に、乾燥が終了したかどうかの判断(S12 )について説明する。

 これは基本的にS03、及びS04と同様の動作 ある。しかしそれまで衣類には温風が当た ていたことになるので、周囲の空気温度に 染んでいない可能性があり、乾燥が終了し かどうかの判断に誤差が生じることが考え れる。また室内の温度も上昇していると考 られることから、加熱を停止してから所定 時間(例えば1分)衣類全体に向けて送風を行 てから表面温度を検知した方がよい。また 燥終了の判断基準となる表面温度差は、S04 りも大きい値(例えば0.5[K])に設定した方が い。

 S12においてまだ乾いていない衣類がある わかった場合、追加乾燥運転(S13)を行う。S1 3では乾いていない衣類のある分割領域に対 て送風を行いながら、所定の時間(例えば5分 )加熱乾燥運転を行い、その後再び乾燥が終 したかどうかの判断(S11)を行う。衣類の乾燥 が終了した場合、マイコン17はその時間を記 する。

 以上のように一旦加熱を停止してから乾 が終了したかどうかの判断(S12)をすること より、加熱の影響を少なくして判断の精度 高めることができる。さらに衣類が乾いて ない場合、追加乾燥運転(S13)を行うことによ り、確実に乾き残しをなくすことができる。

 次に、フィードバック(S14)について説明 る。

 マイコン17は使用者が入力した目標終了 間と、実際に乾燥が終了した時間とを比較 る。この時間が同程度であった場合、加熱 必要かどうかの判断がうまくいっているこ になるが、そうでない場合は判断に不具合 あることになり、予測曲線を修正する必要 ある。不具合の原因としては、部屋の広さ 構造などが考えられる。つまり部屋が想定 た広さよりも広い場合や、熱が逃げやすい 造であった場合、加熱を開始してからの乾 速度が遅くなってしまう。部屋が狭い場合 断熱性の高い場合、逆のことが言える。

 よって、目標終了時間と実際に乾燥が終 した時間との差が所定の時間(例えば10分)以 上であった場合、マイコン17は予測曲線を修 するフィードバックを行うものとする。例 ば実際に乾燥が終了した時間が目標終了時 よりも所定の時間以上遅かった場合、乾燥 了時間が数分程度遅くなるように予測曲線 修正する。実際に乾燥が終了した時間が目 終了時間よりも所定の時間以上早かった場 、乾燥終了時間が数分程度遅くなるように 測曲線を修正する。

 このように予測した乾燥終了時間が、目 終了時間に近づくようにフィードバックを うことにより、衣類乾燥機の設置された環 に応じて予測の精度を向上させていくこと できる。

 次に、換気及び電力量測定終了(S15)につ て説明する。S15では衣類の乾燥が終了した 判断されたあと、所定の時間(例えば10分)換 を継続した後に換気を停止する。換気を継 するのは、衣類の乾燥が終了した後に室内 湿気が残っていた場合、一旦乾いた衣類が び湿気るのを防ぐためである。

 換気を停止した際、マイコン17は電力量計27 での測定を終了し、測定を開始してからの積 算の電力量を記憶する。またマイコン17は、 力量をCO 2 排出量及びランニングコストに換算し、その 値も記憶しておく。換算する係数(例えばCO 2 排出量で0.41[kg/kWh]、ランニングコストで22[円 /kWh])は予めマイコン17に設定しておくものと るが、これらの係数を使用者が設定できる うにしてもよい。

 記憶された電力量、CO 2 排出量、ランニングコストは、使用者が表示 切替えスイッチ26を押すことにより情報表示 25に表示される。また表示中に表示切替え イッチ26を押すことにより、表示する情報を 3種類の中から切替えられるようにする。こ 操作は衣類乾燥機の電源が入っている間は つでもできるものとし、表示される情報は 回の衣類乾燥が終了した時点での情報とす 。

 このように電力量、CO 2 排出量、ランニングコストを使用者に対して 表示することにより、使用者は衣類乾燥に要 したエネルギーについて具体的に知ることが でき、結果的に使用者の省エネルギー意識を 向上させることができる。

 最後にマイコン17は、衣類乾燥機の電源 切って運転を終了させる(S16)。

 (実施の形態2)
 本発明の実施の形態2の衣類乾燥機の構造は 、実施の形態1の衣類乾燥機と同じであり、 構成要素については同一の符号を付しその 明を省略する。また本発明の実施の形態2の 類乾燥機の制御は、衣類の表面温度検知(S03 )以外のフローについて本発明の実施の形態1 衣類乾燥機と同一のフロー符号を付し、そ 説明を省略する。

 衣類乾燥機の衣類の表面温度検知(S03’) ついて、図13を参照しながら説明する。図13 、本発明の実施の形態2の衣類乾燥機の表面 温度検知(S03’)の制御を示すフロー図である

 S03’が開始されると、はじめにコントロ ラー16は衣類に向けて送風を開始する(S03i) このときの送風方法は、送風乾燥運転(S08)の 送風方法と同様である。衣類乾燥機の運転を 開始してからはじめてS03’になる場合には、 検知領域全体に向けてスイング送風するよう にする。また、S03’になるのが2回目以降の 合はそれまでに送風範囲を決定し(S05)、送風 乾燥運転(S08)をしていることになるので、送 乾燥運転(S08)の送風をそのまま継続する。 ずれの場合にもコントローラー16は、モータ ー6を操作してルーバー5の動きを一定の時間 隔(例えば0.1[s/度])をもってスイングするよ に制御する。

 次に、マイコン17が検知対象領域を決定 る(S03j)。S03’になるのが2回目以降の場合、 れた衣類が存在する領域にのみ送風してい ので、前回の表面温度検知において濡れた 類が存在すると判断した領域のみについて 知するものとする。それ以外の方法につい は、本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の検 知対象領域の決定(S03a)と同様である。

 次に、マイコン17は衣類の表面温度を検 する(S03k)。このとき、マイコン17はまずコン トローラー16に指示してモーター10を操作し 赤外線センサー9を検知対象領域に向ける。 の後マイコン17は、赤外線センサー9の検知 果を所定の時間(例えば1秒)ごとに記憶して き、所定の時間(ルーバー5が少なくとも一 復する時間とし、例えば30秒間)が経過した 記憶を停止する。このように赤外線センサ 9の検知結果を、ルーバー5が少なくとも一往 復する間、連続的に記憶することにより検知 対象領域に風が当たったときと風が当たって いないときとの両方の状態を含んだ表面温度 を得ることができる。

 この検知結果から、検知対象領域の衣類 風を当てていない状態を最高温度として考 、風が当てた状態を最低温度として考える 最高温度と最低温度との差として、衣類に が当たっていない状態と風が当たった状態 の表面温度差を得ることができる。

 以上のような方法で風を当てていない状 と、風を当てた状態との表面温度差を得る とにより、表面温度の検知(S03’)において 送風乾燥運転(S08)においてもモーター6の制 が同じになる。つまり送風に関しては、常 濡れた衣類が存在する領域に向けてスイン 送風を続けていればよいという簡単な制御 なる。従って本発明の実施の形態1の衣類乾 機のように、検知のために送風方向を変更 るといった複雑な制御が不要になる。風向 制御方法を簡単にすることにより、制御基 やプログラム搭載にかかるコストを低減す ことができる。

 最後にマイコン17は全ての領域において 知が終了したかどうかを判断し(S03l)、検知 終了していなければ次の検知対象領域を決 し(S03j)、検知が終了していればS03’は終了 なる。

 このように本発明は、同じ衣類に風を当 た状態と風を当てていない状態との衣類の 面温度差から衣類の乾燥度合いを判断し、 燥度合いにもとづいて加熱開始時間を決定 る衣類乾燥の制御方法である。

 このような衣類乾燥の制御方法とすると 衣類が濡れている場合には風を当てると気 熱により温度が低下するため、衣類の表面 度を風が当たっているときと当たっていな ときに測定する。そして両者の表面温度差 大きいときには衣類に含まれている水分が く、逆に表面温度差が小さいときは衣類に まれている水分が少ないと判断することが きる。そのため、濡れている衣類の乾燥度 いを正確に判断でき、衣類の乾燥終了時間 正確に予測する衣類乾燥の制御方法を提供 きる。

 また本発明は、加熱開始時間の決定は、 類の乾燥度合いにもとづいて予測される加 を開始した場合の衣類の乾燥終了時間と、 め設定された目標終了時間を比較して行う 類乾燥の制御方法であり、加熱をしない状 で目標終了時間までに衣類が乾かない場合 、いつ加熱を開始すれば短時間の加熱で目 終了時間までに衣類が乾燥するかを判断す ことができるという作用を有し、使用者が 望した時間内に省エネルギーにて衣類を乾 させる衣類乾燥機を提供することができる

 また本発明は、衣類に風を送る送風装置 、衣類の表面温度を検知する表面温度検知 置と、衣類に熱を与える加熱装置と、衣類 辺の空気の絶対湿度を検知する絶対湿度検 装置と、送風装置と加熱装置を制御する制 装置と、表面温度検知装置及び絶対湿度検 装置から送られる情報を受けて衣類の乾燥 必要な時間を予測する乾燥予測装置と、使 者が衣類の乾燥が終了する目標時間である 標終了時間を入力する時間入力装置と、加 装置を使用するタイミングを指示する加熱 示装置と、時間を測定するタイマーを備え 制御装置が送風装置を用いて同じ衣類の風 当てた状態と風が当てていない状態をつく 、乾燥予測装置が衣類に対する風の有無に いての情報と、表面温度検知装置が検知し 衣類の表面温度と、湿度検知装置が検知し 衣類周辺の絶対湿度から、同じ衣類の風を てた状態と風が当てていない状態との表面 度差を衣類の乾燥度合いとして算出し、衣 の乾燥度合いにもとづいて、その時点から 熱を開始した場合の衣類の乾燥終了時間を 測し、加熱指示装置が乾燥終了時間と目標 了時間とを比較し、乾燥終了時間が目標終 時間と同じかまたは目標終了時間よりも遅 場合には加熱装置を使用するように制御装 に指示する衣類乾燥機であり、衣類が濡れ いる場合には風を当てると気化熱により温 が低下することから、その時々の衣類の乾 度合いを正確に判断することにより、加熱 間が短くなるように加熱の開始時間を決定 る。そのため、使用者が希望する時間内に エネルギーにて衣類を乾燥させる衣類乾燥 を提供できる。

 また本発明は、衣類周囲の空気温度を検 する温度検知装置を備え、乾燥予測装置は 熱を開始した場合に予測される衣類の乾燥 了時間を、温度検知装置の検知した温度に って変化させる衣類乾燥機であり、衣類周 の空気温度に応じて、使用者が希望する時 内に省エネルギーにて衣類を乾燥させる衣 乾燥機を提供することができる。

 また本発明は、加熱指示装置によって加 装置の使用が指示された場合、目標終了時 まで加熱を継続し、目標終了時間に到達し ら加熱を停止する衣類乾燥機であり、まと った時間内で一気に加熱を行うため、エネ ギーロスの少ない衣類乾燥機を提供するこ ができる。

 また本発明は、乾燥予測装置は加熱装置 停止した後に、表面温度検知装置の検知し 風が当たった状態と当たっていない状態の 面温度差から衣類の乾燥が終了したかどう を判断し、制御装置は衣類の乾燥が終了し いなければ加熱装置と送風装置を用いて衣 を再度一定時間加熱し、衣類の乾燥が終了 た場合は衣類乾燥機の運転を停止する衣類 燥機であり、風が当たった状態と当たって ない状態とで衣類の表面温度差が小さいと に衣類が乾燥したと判断できるが、衣類が 熱されている場合は表面温度差に誤差が生 る場合があり、加熱を停止してから乾燥が 了したかどうかを確認することで、まだ乾 ていない場合は再度衣類の乾燥を実施する とができ、乾き残しのない衣類乾燥機を提 することができる。

 また本発明は、衣類の乾燥が終了する毎 、使用者が入力した目標終了時間とタイマ によって測定された実際の乾燥に要した時 を記憶する記憶装置を備え、目標終了時間 でに衣類の乾燥が終了しなかった場合、乾 予測装置に対して乾燥終了時間を前回より 遅く予測するフィードバックを行い、また 標時間までに乾燥が終了した場合、乾燥予 装置に対して乾燥終了時間を前回よりも早 予測するフィードバックを行う衣類乾燥機 あり、衣類の乾燥終了時間の予測時間は衣 乾燥機の設置された環境に応じて実際に乾 が終了した時間と誤差が生じる場合があり 予測した目標終了時間で実際の乾燥が終了 ない場合は予測時間が実際に近づくように 節するというフィードバックを繰り返すこ で、衣類乾燥機の設置された環境に応じて 度を上げていく衣類乾燥機を提供すること できる。

 また本発明は、加熱装置を使用せずに衣 の乾燥が終了した場合、制御装置は衣類の 燥が終了した後に加熱装置と送風装置を用 て衣類を一定時間加熱する衣類乾燥機であ 、加熱せずに衣類を乾燥させた場合、衣類 周囲の空気と平衡になった状態であるが、 燥後に加熱をすることにより、加熱停止後 周囲の空気と平衡になった状態よりもさら 乾燥した状態に衣類を保つ衣類乾燥機を提 することができる。

 また本発明は、衣類周辺の相対湿度を検 する相対湿度検知装置を備え、制御装置は 対湿度検知装置が検知した相対湿度が所定 値より高い場合のみ、衣類の乾燥が終了し 後に衣類を加熱する衣類乾燥機であり、衣 が乾燥しても高湿度の状態で加熱をせずに 燥が終了した場合には衣類が湿気を含んだ 態になるため、乾燥後に加熱をすることに り、加熱停止後も周囲の空気と平衡になっ 状態よりもさらに乾燥した状態に衣類を保 衣類乾燥機を提供することができる。

 また本発明は、表面温度検知装置の検知 向を変更する検知方向変更装置と、送風装 から吹出す風の風向を変更する風向変更装 と、濡れた衣類の存在する方向を検出する 向検出装置を備え、検知方向変更装置と風 変更装置と方向検出装置は制御装置によっ 制御される構成とし、制御装置は予め衣類 複数の範囲にゾーニングし、各範囲の衣類 ついて検知方向変更装置を用いて衣類の乾 度合いを検知し、方向検出装置を用いて濡 た衣類の存在する方向を検出し、風向変更 置を用いて濡れた衣類の存在する方向に向 て送風する衣類乾燥機であり、広範囲の衣 の乾燥度合いを検知するため、衣類の乾燥 間をより正確に判断でき、また濡れた衣類 向けて送風するため、衣類の乾燥むらを抑 して衣類全体の乾燥時間を短縮する衣類乾 機を提供することができる。

 また本発明は、表面温度検知装置が風が たっていない状態の衣類の表面温度を検知 る際、制御装置は風向変更装置を制御して 面温度検知装置が検知していない衣類に向 て送風する衣類乾燥機であり、衣類の乾燥 合いを検知する間も常に衣類に向けて送風 ることで、衣類の乾燥時間を短縮する衣類 燥機を提供することができる。

 また本発明は、制御装置が風向変更装置 用いて衣類に断続的に送風し、その間乾燥 測装置は表面温度検知装置が連続的に検知 た同じ衣類の表面温度の最高値と最低値と 差を、同じ衣類の風が当たった状態と風が たっていない状態との表面温度差として衣 の乾燥終了時間を予測する衣類乾燥機であ 、衣類の乾燥度合いを検知する際に、風向 ついて特別な制御をせず往復動作をさせる けで衣類の乾燥度合いを検知することがで 、風向制御方法の簡単な衣類乾燥機を提供 ることができる。

 (実施の形態3)
 本発明の実施の形態3では、衣類乾燥機を浴 室衣類乾燥機として説明する。図14は本発明 実施の形態3の衣類乾燥機の本体断面図、図 15は同衣類乾燥機の本体外観図である。

 図14および図15に示すように、本体201は浴 室202の浴槽203上部の天井204に埋め込まれてお り、本体201直下に湿潤した衣類を吊るし、本 体201から送風を行うことにより衣類を乾燥さ せる。

 本体201は送風装置205と制御部206とを備え 送風装置205の上流側には室内の空気を取り む吸込口207と、送風装置205の下流側には吹 口208が設けられている。そして吸込口207か 吹出口208までは、風路によって繋がってい 。また、本体201は吹出口208近傍に風向変更 置209を備えた構成とする。ここで、本体201 送風装置205と風向変更装置209とを有し、衣 の乾燥を目的としたものであればよく、浴 衣類乾燥機の他、除湿機等でもよい。

 図16は、本発明の実施の形態3の衣類乾燥 の風向変更装置の外観図である。図16に示 ように風向変更装置209は、回転軸210と、保 部211と、駆動装置212と、フラップ213と、風 変更板214とから構成される。

 ここで回転軸210は風向変更装置209を回転 能に支持し、保持部211は回転軸210の一方に 転軸210を回転可能に保持する。また駆動装 212は回転軸210の他方に回転軸210を回転させ フラップ213は回転軸210に固定され貫通され 開口部を風路として吹出口208から出る気流 風向を回転軸210の回転方向に制御する。風 変更板214は、フラップ213に挟みこまれるよ に配置され、フラップ213に略ハの字型に固 されている。また風向変更板214の内、中央 位置する2枚を中央板215、中央板215に隣接す る2枚を中間板216、最も端に位置する2枚を端 217とし、回転軸210とフラップ213および風向 更板214は一体成形品となっている。

 図17Aは本発明の実施の形態3の衣類乾燥機 の送風装置より送られた気流を拡大する際の 風向変更装置の外観図、図17Bは同衣類乾燥機 の気流を集中する際の風向変更装置の外観図 、図18は同衣類乾燥機の風向変更板の長さを 一もしくは中央板が長い場合の風速分布図 ある。

 図17Aに示すように、中間板216よりも中央 215の方が長い構成とする。図18は、衣類が られている位置である竿から200mm下の高さに おける、竿の中央部から平行方向に100mmピッ 、400mmまでの区間での風速分布を示したも である。中間板216と中央板215との長さが同 場合、および中間板216よりも中央板215の方 長い場合の風速分布を比較すると、中央板21 5が長い方が竿の端側の風速分布が改善され いることがわかる。

 ここで、衣類の乾燥速度qは一般に(数6)で 表される。

 (数6)において、熱伝達率αは風速に比例 ることから、乾燥速度は風速に依存する。 のことから、衣類乾燥時間の短縮化、また 類の乾きムラの防止には、衣類に均一に風 供給することが重要であることがわかる。

 従って図18に示される風速分布の結果は 中央板215の長さを長くすることによって衣 の乾燥時間の短縮という効果を有すること 予測できる。実際に、BL(財団法人ベターリ ング協会)規格に準じて試験布2kgの乾燥実験 行ったところ、中間板216と中央板215との長 が同じ場合は乾燥時間165分、中間板216より 中央板215が長い場合は乾燥時間135分という 果が得られ、乾燥時間を30分短縮すること できた。

 このように本発明の実施の形態3の衣類乾 燥機によれば、中間板216よりも中央板215を長 く設定する。そしてフラップ213の中央付近の 気流と中央板215との摩擦を大きくし、フラッ プ213の中央付近の圧力損失をある程度高める ことによって、フラップ213の端部側に誘導す る気流の風量を大きくすることができる。そ の結果、送風装置205より送られた気流を均一 に拡大することができ、衣類の乾燥時間を短 縮することができる。

 また図17Aに示すように、風向変更板214は 面を有した構成とする。曲面の曲率につい 、φ200前後となるよう配置することが好ま い。

 また風向変更板214を曲面とすることによ 、気流と風向変更板214との摩擦力が低下し フラップ213内全体の圧力損失を低減する。 のため、フラップ213内に誘導することがで る気流の風量を大きくすることができ、衣 の乾燥時間を短縮することができる。

 また図17Aに示すように、フラップ213の端 と、中央板215および中間板216の端部との間 は、一定の距離を設けている。このように 向変更板214の位置をフラップ213内の途中か 設定することにより、送風装置205によって られた気流の圧力損失を低減しつつ、フラ プ213に誘導することができる。その結果、 向変更装置209によって制御可能な風量が大 くなって、衣類の乾燥時間を短縮すること できる。

 また図17Aに示すように、フラップ213の端 と端板217の端部とは、その位置が一致する う設計されている。また図17Aの点線にて示 た端板の気流に接触しない面とフラップ213 により囲まれた部分は、封鎖された構成と る。

 このような構成とすることにより、気流 流路とならない部分を封鎖し、フラップ213 を通過する気流の発散を防止する。その結 、圧力損失を低減することができ、気流が ラップ213内を通過する際の損失風量を最小 に留め、衣類の乾燥時間を短縮することが きる。

 また図16に示すように、フラップ213の周 には補助フラップ218が存在する。補助フラ プ218は、一方に補助フラップ回転軸219と、 助フラップ218を補助フラップ回転軸219の回 方向に駆動させる補助フラップ駆動装置220 を備えている。また補助フラップ218は、他 に補助フラップ218を回転軸210上に回転可能 保持する補助フラップ保持部221を備えてい 。

 また補助フラップ218は、回転軸210上に回 軸210の回転角度をあらかじめ決められた角 に固定する回転停止装置222を備えている。

 次に、本発明の実施の形態3の衣類乾燥機 の動作について説明する。

 図16に示すようにフラップ213は駆動装置21 2、補助フラップ218は補助フラップ駆動装置22 0によってそれぞれ回転軸210の回転方向に動 し、フラップ213と補助フラップ218とは同一 回転角度にて駆動することができる。

 このように本発明の実施の形態3の衣類乾 燥機によれば、補助フラップ218を設けること により、コアンダー効果による気流の制御性 が向上する。そして衣類に到達する気流の風 速を向上させることができ、衣類の乾燥時間 を短縮することができる。

 また図16に示すように、回転軸210上に設 された回転停止装置222は駆動装置212を一方 に回転した場合、ある位置において本体201 接し、回転軸210の回転を停止する。この停 した位置を基準とし、制御部206によって駆 装置212を制御することにより、制御部206は 向変更装置209の制御角度を認識することが きる。

 このように、制御部206が風向変更装置209 制御角度を認識することによって、風向変 装置209を最適角度にて固定することができ 乾燥時間を短縮することができる。

 図17Aに示すように、乾燥させる衣類が幅 く干されている場合、気流の方向に対して 向変更板214が略ハの字型になるよう回転軸2 10の角度を合わせる。そして図17Aの点線矢印 て示す回転軸210の軸方向に対して、気流を 大させる。

 一方、図17Bに示すようにジーパン等の単 の衣類を短時間にて乾燥させたい場合、略 の字型の風向変更装置209を回転軸210を中心 180度回転する。その結果、気流の方向に対 て風向変更板214が逆略ハの字型となり、気 を集中させることができる。

 このように、衣類の量によって最適な送 範囲を選択することができるため、無駄な 風を行うことなく、乾燥時間を短縮するこ ができ、なおかつ省エネルギー化を図るこ ができる。

 図19Aは本発明の実施の形態3の衣類乾燥機 の送風を停止した場合の本体外観図、図19Bは 同衣類乾燥機の送風時の本体外観図である。

 図19Bに示すように送風時は、風向変更装 209の開口部が本体201正面に配置され、風向 更装置209のフラップ213面と平行かつ補助フ ップ218も開いた状態となっている。また図1 9Aに示すように送風を停止した場合、風向変 装置209のフラップ213面および補助フラップ2 18面を本体201正面に配置することによって、 体201の吹出口208を塞ぐことができる。

 このように本発明の実施の形態3の衣類乾 燥機によれば、送風装置205が停止している場 合にフラップ213および補助フラップ218により 蓋をする。このことによって、本体201の外観 を向上させることができ、本体201内部への汚 れの侵入も防止することができる。

 (実施の形態4)
 図20Aは本発明の実施の形態4の衣類乾燥機の 気流を拡大する際の風向変更装置の外観図、 図20Bは同衣類乾燥機の気流を集中する際の風 向変更装置の外観図である。本発明の実施の 形態4の衣類乾燥機では、実施の形態3の衣類 燥機と同一の構成には同一の符号を付し、 の説明を省略する。そして本発明の実施の 態4では、実施の形態3と異なる点のみを説 する。

 まず、本発明の実施の形態4の衣類乾燥機 の構成について説明する。

 図20Aに示すように風向変更装置209は、回 軸210と、案内翼223と、保持部211と、回転装 224と、駆動装置212と、風向変更板214とから 成される。ここで回転軸210は、風向変更装 209を回転可能に支持する。案内翼223は、回 軸210に回転可能に保持され、貫通された開 部を風路として吹出口208から出る気流の風 を回転軸210の回転方向に制御する。保持部2 11は、案内翼223の一方に、回転軸210を回転可 に保持する。回転装置224は、回転軸210の他 に回転軸210を回転させる。駆動装置212は、 内翼223の他方に案内翼223を回転させる。複 の風向変更板214は、回転軸210に貫通され、 つ略ハの字型に固定される。

 風向変更板214の内、中央に位置する2枚を 中央板215、中央板215に隣接する2枚を中間板21 6とし、中間板216よりも中央板215の長さを長 する。また、回転軸210と風向変更板214とは 体成形品となっている。

 このように本発明の実施の形態4の衣類乾 燥機によれば、中間板216よりも中央板215を長 く設定する。そして案内翼223の中央付近の気 流と中央板215との摩擦を大きくし、案内翼223 の中央付近の圧力損失をある程度高める。こ れによって、案内翼223の端部側に誘導する気 流の風量を大きくすることができ、送風装置 205より送られた気流を均一に拡大することが でき、衣類の乾燥時間を短縮することができ る。

 また風向変更板214の内、端板217は案内翼2 23に略ハの字型に固定され、かつ端板が案内 223に挟みこまれるように配置されている。 して気流の流入側および流出側にある案内 223の端部と、同じく気流の流入側および流 側にある端板217の2つの端部とが一致するよ うにする。

 このように、気流の流路とならない部分 隙間を狭くすることにより、案内翼223内を 過する気流の発散を防止し、圧力損失を低 することができる。その結果、気流が案内 223内を通過する際の損失風量を最小限に抑 、衣類の乾燥時間を短縮することができる

 次に、本発明の実施の形態4の衣類乾燥機 の動作について説明する。

 図20Bに示すように、乾燥させる衣類が幅 く干されている場合、気流の方向に対して 向変更板214が略ハの字型になるよう回転軸2 10の角度を合わせる。そして図20A中の点線矢 にて示す回転軸210の軸方向に対して、気流 拡大させる。

 一方図20Bに示すように、ジーパン等の単 の衣類を短時間にて乾燥させたい場合、略 の字型の風向変更装置209を、回転軸210を中 に180度回転する。このことにより、気流の 向に対して風向変更板214が逆略ハの字型と り、気流を集中させることができる。

 このように、衣類の量によって最適な送 範囲を選択することができるため、無駄な 風を行うことなく、乾燥時間を短縮するこ ができ、なおかつ省エネルギー化を図るこ ができる。

 (実施の形態5)
 本発明の実施の形態5の衣類乾燥機では、実 施の形態4の衣類乾燥機と同一の構成には同 の符号を付し、その説明を省略する。そし 本発明の実施の形態5では、実施の形態4と異 なる点のみを説明する。図21は本発明の実施 形態5の衣類乾燥機の風向変更装置の外観図 、図22は同衣類乾燥機の風向変更装置の正面 である。

 回転軸210と風向変更板214とのなす角度の 、鈍角である方の傾斜角度、つまり図22中 点線矢印と風向変更板214上に記載の点線と なす太矢印にて示した角度が、中央板215、 間板216、端板217の順に大きくする。

 このように本発明の実施の形態5の衣類乾 燥機によれば、風向変更板214の傾斜角度を中 央板215、中間板216、端板217の順に大きくする ことによって、風速の早い吹出口の中央の気 流は緩やかな傾きによりその風向を制御する 。また風速の低下する吹出口の端部の気流は 大きな傾きによりその風向を制御し、案内翼 223内の圧力損失を気流の風速分布とバランス させ、送風装置205より送られた気流の風速を 均一にすることができる。

 図23は、本発明の実施の形態5の衣類乾燥 の風向変更板の斜視図である。風向変更板2 14は、回転軸210の端から回転軸210の軸方向に 影した形状が円形である。

 このようにすることにより、風向変更板2 14の風路面積を最大にしつつ、緩衝すること く回転軸210の回転を行うことができる。そ て案内翼223と、風向変更板214との隙間から 風漏れを防ぐことができるため、衣類の乾 時間を短縮することができる。

 図24は、本発明の実施の形態5の衣類乾燥 の風向変更板の外観図である。風向変更板2 14は、風向変更板214の端部を連結する連結リ 225を備え、連結リブ225は回転軸210よりもそ 太さを細くする。

 このように、風向変更板214の外側に連結 ブ225を設けることにより、風向変更板214の 度が向上し、風向変更板214の耐久性を高め ことができる。

 (実施の形態6)
 本発明の実施の形態6の衣類乾燥機では、実 施の形態3の衣類乾燥機と同一の構成には同 の符号を付し、その説明を省略する。そし 本発明の実施の形態6では、実施の形態3と異 なる点のみを説明する。図25は、本発明の実 の形態6の衣類乾燥機の本体断面図である。

 まず、本発明の実施の形態6の衣類乾燥機 の構成について説明する。

 本体201は送風装置205と制御部206とを備え 送風装置205の上流側には室内の空気を取り む吸込口207と、送風装置205の下流側には吹 口208とが設けられている。そして、本体201 吸込口207と吹出口208までは風路によって繋 っている。また本体201は、吹出口208近傍に 向変更装置209を備えている。

 次に、本発明の実施の形態6の衣類乾燥機 の動作について説明する。

 図25に示すように、風向変更装置209を回 軸210の回転方向に往復運動させる際、図中 線にて示すような衣類の端に風をあてるた には、駆動装置212の回転角度を大きくする 要がある。この時、制御部206は駆動装置212 回転角度が大きくなるほど、駆動装置212の 動速度が遅くなるよう制御する。

 このように本発明の実施の形態6の衣類乾 燥機によれば、吹出口208からずれた位置に存 在する衣類に対する送風時間を長くすること により、乾燥ムラを防止でき、乾燥時間を短 縮するとともに、省エネルギー化を図ること ができる。

 (実施の形態7)
 本発明の実施の形態7の衣類乾燥機では、実 施の形態3の衣類乾燥機と同一の構成には同 の符号を付し、その説明を省略する。そし 本発明の実施の形態7では、実施の形態3と異 なる点のみを説明する。図26は、本発明の実 の形態7の衣類乾燥機の本体断面図である。

 まず、本発明の実施の形態7の衣類乾燥機 の構成について説明する。

 図26に示すように、赤外線センサ226は本 201の吹出口208近傍に設置され、送風方向に 在する物体の温度を検知している。また、 体201内部には熱源227が設置されている。

 赤外線センサ226としては特に限定しない 、サーモパイル、パイロ、サーミスタ等の 型赤外線センサ、フォトダイオード等の量 型赤外線センサを用いることができる。

 また熱源227としては特に限定しないが、 ーボンヒータ、セラミックヒータ、ニクロ ヒータ、ハロゲンヒータなど一般的に用い れる各種ヒータ、熱交換器を用いて外部か 熱量を供給してもよい。

 次に、本発明の実施の形態7の衣類乾燥機 の動作について説明する。

 水分を含んだ衣類に常温の空気を送風し 場合、水分が蒸発する際に物体表面の熱を うため、衣類の内、水分を含んだ箇所の温 が低下する。これを利用し、赤外線センサ2 26によって温度の低下を検知し、衣類の中に いて水分を含む場所を特定し、その方向に 向変更装置209を制御する。また水分を含む 所を特定した後、熱源227を作動させて、温 を送風する。一方、衣類に送風を行っても 度の低下が見られない場合、衣類の乾燥が 了していると判断されるため、送風装置205 停止し、風向変更装置209により本体201の吹 口208に蓋をする。

 このように本発明の実施の形態7の衣類乾 燥機によれば、衣類の乾燥ムラをなくし、衣 類の乾燥時間を短縮することができる。

 また、温風を送風することによって、乾 時間をさらに短縮することができる。

 また、衣類の乾燥終了を検知することに って、無駄な送風を行わないため、省エネ ギー化を図ることができる。

 このように本発明の衣類乾燥機は、送風 置を備えた本体と、本体に設けた吹出口と 吹出口の風路内に、送風装置より送られた 流の風向を制御する風向変更装置とを有す 衣類乾燥機において、風向変更装置は、風 変更装置を回転可能に支持する回転軸と、 転軸の一方に、回転軸を回転可能に保持す 保持部と、回転軸の他方に、回転軸を回転 せる駆動装置と、本体に駆動装置を制御す 制御部と、回転軸に固定され、貫通された 口部を風路とし、吹出口から出る気流の風 を回転軸の回転方向に制御するフラップと フラップに挟みこまれるように配置され、 ラップに略ハの字型に固定された複数の風 変更板とを備え、吹出口の中央付近に位置 る風向変更板を中央板とし、吹出口の最端 に位置する2枚の風向変更板を端板とし、吹 出口の中央と最端部との間に位置する風向変 更板を中間板とした場合、中間板よりも中央 板の方が長く、回転軸を180度回転することに より、気流の風向を回転軸の軸方向に拡散ま たは集中させるものであり、風向変更板を略 ハの字型で固定することで、風路内を流れる 気流を吹出口の開口幅よりも拡大して送風す ることができ、また略ハの字型に固定した風 向変更板を回転軸を中心に180度回転させるこ とで、風路内を流れる気流を吹出口の開口幅 よりも縮小して送風することができるという 作用を有する。

 また、送風装置から送られた気流が本体 風路内を流れる際、風路壁との摩擦によっ 、風路中央付近の気流の風速は早く、風路 に近づく程気流の風速が低下する傾向にあ 。従って、中間板よりも中央板の方を長く 定して、フラップの中央付近の気流と中央 との摩擦を大きくし、フラップの中央付近 圧力損失をある程度高めることによって、 ラップの端部側に誘導する気流の風量を大 くすることができ、送風装置より送られた 流を均一に拡大することができるという作 を有する。

 また本発明の衣類乾燥機は、送風装置を えた本体と、本体に設けた吹出口と、吹出 の風路内に、送風装置より送られた気流の 向を制御する風向変更装置とを有する衣類 燥機において、風向変更装置は、風向変更 置を回転可能に支持する回転軸と、回転軸 回転可能に保持され、貫通された開口部を 路として吹出口から出る気流の風向を回転 の回転方向に制御する案内翼と、案内翼の 方に、回転軸を回転可能に保持する保持部 、回転軸の他方に、回転軸を回転させる回 装置と、案内翼の他方に、案内翼を回転さ る駆動装置と、本体に、駆動装置を制御す 制御部と、回転軸に貫通され、かつ略ハの 型に固定される複数の風向変更板とを備え 吹出口の中央付近に位置する風向変更板を 央板とし、吹出口の最端部に位置する2枚の 風向変更板を端板とし、吹出口の中央と最端 部との間に位置する風向変更板を中間板とし た場合、中間板よりも中央板の方が長く、回 転軸を180度回転することにより、気流の風向 を回転軸の軸方向に拡散または集中させるも のであり、風向変更板を略ハの字型で固定す ることで、風路内を流れる気流を吹出口の開 口幅よりも拡大して送風することでき、また 略ハの字型に固定した風向変更板を、回転軸 を中心に180度回転させることで、風路内を流 れる気流を吹出口の開口幅よりも縮小して送 風することができるという作用を有する。

 また、送風装置から送られた気流が本体 風路内を流れる際、風路壁との摩擦によっ 、風路中央付近の気流の風速は早く、風路 に近づく程気流の風速が低下する傾向にあ 。従って、中間板よりも中央板の方を長く 定して、フラップの中央付近の気流と中央 との摩擦を大きくし、フラップの中央付近 圧力損失をある程度高めることによって、 ラップの端部側に誘導する気流の風量を大 くすることができ、送風装置より送られた 流の風速を均一にして、幅広く送風するこ ができるという作用を有する。

 また本発明の衣類乾燥機は、風向変更板 曲面で構成されるものであり、風向変更板 曲面を有することで、気流と風向変更板と 摩擦力が低下し、フラップ内全体の圧力損 を低減するため、フラップ内に誘導するこ ができる気流の風量を大きくすることがで るという作用を有する。

 また本発明の衣類乾燥機は、回転軸と、 向変更板とのなす角度の内、鈍角である方 傾斜角度が、中央板、中間板、端板の順で きくしたものであり、風速の早い吹出口の 央の気流は緩やかな傾きでその風向を制御 、風速の低下する吹出口の端部の気流は大 な傾きでその風向を制御することで、フラ プ内の圧力損失を気流の風速分布とバラン させ、送風装置より送られた気流の風速を 一にすることができるという作用を有する

 (実施の形態8)
 図27は本発明の実施の形態8の衣類乾燥機の 向変更装置の断面図、図28は同衣類乾燥機 風向変更装置の送風を集中した状態を示す 面図、図29は同衣類乾燥機の風向変更装置の 斜視図である。

 衣類乾燥機301は、衣類乾燥機301から風を き出す吹出口302と、複数の直線形状あるい 曲率を備えた風向変更板303とを備えている また衣類乾燥機301は、駆動装置304に連結さ て回転自在の回転軸305、および2枚のフラッ プ306a、306bからなるフラップ306を備えている 2枚のフラップ306a、306bは、回転軸305を中心 した回転する方向に風向を制御し、風向変 板303を挟み込むように一体として備えてい 。またフラップ306a、306bの中央に近い風向 更板303aより、フラップ306a、306bの両端に近 風向変更板303bが回転軸305に対して傾斜角度 大きい。そしてフラップ306a、306bの両端に い2枚の風向変更板303cは逆方向に傾斜してい る。

 ここで風向変更装置307には、風向変更板3 03がハの字に広がりを持っている拡散開口側3 08と、その逆に風向変更板303が徐々に狭くな 集中開口側309とがある。

 拡散開口側308は、集中開口側309よりも通 する部分の面積が大きく、拡散開口側308と 出口302とはほぼ合致する大きさである。集 開口側309は、衣類乾燥機301の本体流路315に 致する。ここで集中開口側309の両端の通風 ない部分は、風が漏れて風向変更装置307か 通風される流速が遅くなることを防ぐため 封鎖している。

 風向変更装置307は、円筒状の形態を2枚の フラップ306a、306bによって分断されている。 たフラップ306aは、フラップ306bよりも長く っている。これにより拡散開口側308と集中 口側309とへの流路の面積が大きくなるとと に、フラップ306aの長さを長くできることに る付着効果が生じる。

 また、風向変更装置307は回転軸305を中心 、速度可変の往復運動ができる往復時間制 装置310を備えている。

 更に、風向変更装置307は回転軸305を中心 、複数の往復角により往復運動ができる往 角度制御装置311も備えている。

 図30は本発明の実施の形態8の衣類乾燥機 風向変更装置の位置決め装置を示す斜視図 図31は同衣類乾燥機の風向変更装置を外側 ら見た斜視図、図32は同衣類乾燥機の風向変 更装置を内側から見た斜視図である。風向変 更装置307は、風向変更装置307の回転方向の規 制をする規制装置312、および風向変更装置307 が回転動作を終了する際に必ず規制装置312に 風向変更装置307を接触させてから位置決めを 行う位置決め装置313を備えている。

 更に、風向変更装置307の周りに補助フラ プ314を設置し、風向変更装置307の持つ長い ラップ306aと、補助フラップ314とが一体とな って同じ動作をすることができる構成であり 、遠方に風を到達しやすくすることができる 。

 次に、本発明の実施の形態8の衣類乾燥機 の風向変更装置の動作について説明する。

 風向変更板303に風が近接すると、流体の 着効果により風の進行方向が変わり、風向 更板303の形状に沿って風が流れる。同様に ラップ306a、306bの間に風が流れるため、フ ップ306a、306bに沿って風の進行方向が決めら れ、フラップ306a、306bが回転軸305を中心に回 することにより送風方向が制御されている

 更に風向変更装置307を、回転軸305を中心 駆動装置304を使用して反転することにより 拡散開口側308から送風を拡散させたり、集 開口側309から送風を集中させることができ 。

 そして、風向変更装置307が拡散開口側308 ら送風を拡散した状態において、回転軸305 中心に往復運動をした後、回転軸305を中心 反転し、集中開口側309から送風を集中させ 状態にして回転軸305を中心に往復運動をす 動作を交互に繰り返すことができる。

 風向変更装置307を衣類乾燥機301の中に格 する場合、フラップ306a、306bが吹出口を開 する蓋となる。そのため、必ず規制装置312 風向変更装置307を接触させてから位置決め 行うよう、位置決め装置313により位置決め 行われる。そのため、フラップ306a、306bの位 置が衣類乾燥機301の外装に確実に決められ、 フラップ306a、306bと外装との隙間をなくすこ ができる。

 往復時間制御装置310により往復運動する 間間隔を変更することにより、速度可変の 向制御を自在にでき、衣類を乾燥させる際 衣類の乾燥の状況に合わせて風向の速度を 変にさせる。同様に往復角度制御装置311は 衣類を1本の竿により干す場合と2本の竿に り干す場合では、往復する角度が異なるた 、複数の往復角度を設定できる。

 以上のように、風向変更板303とフラップ3 06a、306bとを一体にすることにより、部品点 が少なくなり、資材費用および組立工数が 減できる。そして送風の拡散と集中の制御 良く、通風抵抗が少ないことによる送風効 が良くなり、省エネルギーを実現できると う効果のある風向変更装置を提供できる。

 このような衣類乾燥機の風向変更装置に れば、衣類の乾燥をすばやくできるように り、省エネルギー化を図れる。

 (実施の形態9)
 本発明の実施の形態9は、実施の形態8と同 の構成については同一符号を付し、詳細な 明は省略する。図33は、本発明の実施の形態 9の衣類乾燥機の風向変更装置の斜視図であ 。

 風向変更装置307は、フラップ306a、306bの ちらか一方の端部に近い風向変更板303を回 軸305に対して略垂直に備え、フラップ306a、3 06bのもう一方の端部に近い風向変更板303を回 転軸305に対して傾斜角度を備えている。風向 変更装置307を、回転軸305を中心に反転するこ とにより、送風を拡散させる、あるいは送風 を集中させることができる。

 この構成により回転軸305を中心とした回 方向の風向の制御と、送風を拡散および集 する制御とを実施することができる。その め、別々の風向変更板とフラップとがある りも通風抵抗を低減することができ、圧力 失を低減することができる。また風向変更 置が送風対象に対し、非対称であっても対 できる。

 このような衣類乾燥機の風向変更装置に れば、衣類の乾燥をすばやくできるように り、省エネルギー化を図れる。

 (実施の形態10)
 本発明の実施の形態10は、実施の形態8およ 実施の形態9と同一の構成については同一符 号を付し、詳細な説明は省略する。図34は、 発明の実施の形態10の衣類乾燥機の風向変 装置の斜視図である。

 風向変更板303は回転軸305に対し、すべて じ方向に傾斜角度を備えた風向変更装置307 ある。風向変更板303は風向変更装置307を、 転軸305を中心に反転することにより、風向 左右に切り替えできる。

 風向変更板303とフラップ306a、306bとを一 とすることにより、回転軸305を中心とした 転方向の風向の制御と、送風とを軸方向に 風向を左右制御することができる。そのた 、別々の風向変更板とフラップがあるより 通風抵抗を低減することができ、圧力損失 低減することができる。

 このような衣類乾燥機の風向変更装置に れば、衣類の乾燥をすばやくできるように り、省エネルギー化を図れる。

 このように本発明の衣類乾燥機の風向変 装置は、駆動装置に連結されて回転軸を中 に回転する複数の風向変更板と、風向変更 を挟み込むように、2枚のフラップを一体に 備え、風向変更板により軸方向の風向を制御 するとともに、フラップにより回転軸を中心 として回転する方向に風向を制御し、フラッ プの中央に近い風向変更板よりも、フラップ の両端に近い風向変更板は回転軸に対して傾 斜角度が大きく、かつフラップの両端に近い 2枚の風向変更板は逆方向に傾斜し、回転軸 中心に反転することで、送風を拡散させた 、送風を集中させることができるものであ 、風向変更板とフラップを一体とすること 、回転軸を中心とした回転方向の風向の制 と送風を拡散および集中する制御を実施す ことができるため、別々の風向変更板とフ ップがあるよりも通風抵抗を低減すること でき、圧力損失を低減することができると う作用を有する。

 また本発明の衣類乾燥機の風向変更装置 、駆動装置に連結されて回転軸を中心に回 する複数の風向変更板と、風向変更板を挟 込むように、2枚のフラップを一体に備え、 風向変更板により軸方向の風向を制御すると ともに、フラップにより回転軸を中心として 回転する方向に風向を制御し、フラップのど ちらか一方の端部に近い風向変更板を回転軸 に対して略垂直に備え、フラップのもう一方 の端部に近い風向変更板を回転軸に対して傾 斜角度を備え、回転軸を中心に反転すること で、送風を拡散させたり、送風を集中させる ことができるものであり、風向変更板とフラ ップを一体とすることで、回転軸を中心とし た回転方向の風向の制御と送風を拡散および 集中する制御を実施することができるため、 別々の風向変更板とフラップがあるよりも通 風抵抗を低減することができ、圧力損失を低 減することができ、風向変更装置が送風対象 に対して非対称でも対応できるという作用を 有する。

 また、本発明の衣類乾燥機の風向変更装 は、駆動装置に連結されて回転軸を中心に 転する複数の風向変更板と、風向変更板を み込むように、2枚のフラップを一体に備え 、風向変更板により軸方向の風向を制御する とともに、フラップにより回転軸を中心とし て回転する方向に風向を制御し、風向変更板 は回転軸に対して、すべて同じ方向に傾斜角 度を備え、回転軸を中心に反転することで、 風向を左右に切り替えができるものであり、 風向変更板とフラップを一体とすることで、 回転軸を中心とした回転方向の風向の制御と 送風を軸方向に風向を左右制御することを実 施することができるため、別々の風向変更板 とフラップがあるよりも通風抵抗を低減する ことができ、圧力損失を低減することができ るという作用を有する。

 本発明の衣類乾燥機は、衣類の乾燥度合 を正確に判断し、衣類を速くかつ省エネル ー化を図って乾燥させるものであり、浴室 ほか、脱衣室、サウナ室、衣類乾燥専用室 空き部屋等の居室、廊下等に適用すること できる。また住宅以外においても、クリー ング工場、病院、共同住宅、スポーツ施設 宿泊施設等の衣類乾燥室に適用することが きる。