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Title:
METHOD FOR DRIVING PLASMA DISPLAY PANEL, AND PLASMA DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/078065
Kind Code:
A1
Abstract:
One field for displaying one screen of a plasma display panel is constituted by a plurality of sub fields (SF1-SF10) having reset periods (RSTa, RSTb) and an address period (ADR). At least one of the plurality of sub fields is the low luminance sub field (SF1) the number of times of sustain discharge of which is set to 0 and in which a voltage between a scanning electrode (YE) and a maintaining electrode (XE) during the address period (ADR) is set to be smaller than a discharge start voltage (Vf1) between the scanning electrode (YE) and the maintaining electrode (XE). Then, a voltage smaller than a discharge start voltage (Vf2) between thescanning electrode (YE) and the maintaining electrode (XE) is applied between the scanning electrode (YE) and the maintaining electrode (XE) during the reset period (RSTb) of the sub field (SF2) next to the low luminance sub field (SF1). As a result, the quality of an image at the time of the display of the low luminance image can be improved.

Inventors:
SAKAMOTO TETSUYA (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
TAKAGI AKIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001418
Publication Date:
June 25, 2009
Filing Date:
December 17, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
SAKAMOTO TETSUYA (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
TAKAGI AKIHIRO (JP)
International Classes:
G09G3/20; G09G3/28; G09G3/288; G09G3/291; G09G3/292; G09G3/293; G09G3/298
Domestic Patent References:
WO2002101704A12002-12-19
Foreign References:
JP2005157064A2005-06-16
JP2005148360A2005-06-09
JP2004012786A2004-01-15
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (19-5 Nishishinjuku 1-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 維持電極、走査電極およびアドレス電極と、放電により発光する複数のセルとを備え、1画面を表示するための1フィールドが、前記走査電極および前記維持電極間で発生させるサステイン放電の回数が異なる値に設定された複数のサブフィールドを有し、前記サブフィールドが、前記維持電極、前記走査電極および前記アドレス電極での電荷調整のためのリセット放電を発生させるためのリセット期間と、前記リセット期間の後に設けられ、前記走査電極および前記アドレス電極間でアドレス放電を選択的に発生させるためのアドレス期間とを含んで構成されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
 前記複数のサブフィールドの少なくとも1つは、サステイン放電の回数が0回に設定され、かつ、前記アドレス期間中の前記走査電極および前記維持電極間の電圧が、前記走査電極および前記維持電極間の放電開始電圧である第1放電開始電圧より小さく設定された低輝度用サブフィールドであり、
 前記複数のサブフィールドの前記リセット期間のうち、前記低輝度用サブフィールドの次のサブフィールドのリセット期間は、前記走査電極と前記アドレス電極の間でリセット放電を発生させるための第1のリセット期間であり、その他のサブフィールドのリセット期間は、前記走査電極と前記アドレス電極の間および前記走査電極と前記維持電極の間でリセット放電を発生させるための第2のリセット期間であり、
 前記第1のリセット期間に、前記走査電極および前記維持電極間に、前記走査電極および前記維持電極間の放電開始電圧である第2放電開始電圧より小さい電圧を印加することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
 前記リセット期間に、リセット放電を発生させるために、徐々に上昇する波形電圧を前記走査電極に印加するとともに、前記波形電圧の最高電圧より低いバイアス電圧を前記アドレス電極に印加し、
 前記第1のリセット期間では、前記波形電圧が前記走査電極に印加された際に、前記走査電極および前記維持電極間の電圧を前記第2放電開始電圧より小さくするために、第1制御電圧を前記維持電極に印加し、
 前記第2のリセット期間では、前記波形電圧が前記走査電極に印加された際に、前記第1制御電圧より低い第2制御電圧を前記維持電極に印加し、
 前記アドレス期間に、アドレス放電を選択的に発生させるために、負のスキャンパルスおよび正のアドレスパルスを前記走査電極および前記アドレス電極にそれぞれ印加することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
 前記リセット期間に前記アドレス電極に印加される前記バイアス電圧を、接地線の電圧以上に設定し、
 前記リセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧を、第1電圧に設定し、
 前記第1のリセット期間に前記維持電極に印加される前記第1制御電圧を、前記波形電圧の最高電圧より低く、かつ、接地線の電圧以上に設定し、
 前記第1電圧は、前記バイアス電圧が前記アドレス電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記走査電極および前記アドレス電極間の放電開始電圧である第3放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 請求項3記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
 前記低輝度用サブフィールドでは、前記アドレス期間に、前記第1制御電圧より低い第3制御電圧を前記維持電極に印加し、
 前記低輝度用サブフィールドを除くサブフィールドでは、前記アドレス期間に、前記第1制御電圧を前記維持電極に印加し、
 前記第1制御電圧は、前記負のスキャンパルスが前記走査電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記第1放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
 前記第2のリセット期間の少なくとも1つは、全ての前記セルの前記走査電極および前記アドレス電極間でリセット放電を発生させるための全セルリセット期間であり、
 前記全セルリセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧を、第1電圧に設定し、
 前記全セルリセット期間を除く前記リセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧を、前記第1電圧より低い第2電圧に設定し、
 前記第1電圧は、前記バイアス電圧が前記アドレス電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記走査電極および前記アドレス電極間の放電開始電圧である第3放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 複数の維持電極及び走査電極と、前記維持電極及び走査電極に対して交差するように配置されたアドレス電極とを備え、
 1画面を表示するための1フィールドが、前記走査電極と前記維持電極との間で発生させるサステイン放電の回数が異なる値に設定された複数のサブフィールドを有し、
 前記サブフィールドは、前記維持電極、前記走査電極および前記アドレス電極での電荷調整のためのリセット放電を発生させるためのリセット期間と、点灯すべきセルを選択するために前記走査電極にスキャンパルスを印加し前記アドレス電極にアドレスパルスを印加するアドレス期間とを含んで構成されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
 前記サブフィールドの少なくとも1つは、サステイン放電の回数は0回であって、当該サブフィールドでの前記アドレス期間中の前記走査電極と前記維持電極との間の電圧差が、前記走査電極と前記維持電極間の放電開始電圧より小さくなるように設定された第1のサブフィールドであり、
 前記第1のサブフィールドに後続する第2のサブフィールドの前記リセット期間では、前記走査電極および前記アドレス電極間に、前記走査電極と前記アドレス電極間の放電開始電圧より大きい電圧を印加するとともに、前記走査電極および前記維持電極間に、前記走査電極と前記維持電極間の放電開始電圧より小さい電圧を印加し、
 前記第2のサブフィールド以外のサブフィールドの前記リセット期間では、前記走査電極および前記アドレス電極間に、前記走査電極と前記アドレス電極間の放電開始電圧より大きい電圧を印加するとともに、前記走査電極および前記維持電極間に、前記走査電極と前記維持電極間の放電開始電圧より大きい電圧を印加することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
 維持電極、走査電極、アドレス電極および放電により発光する複数のセルを有するプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動部とを備え、
 1画面を表示するための1フィールドは、前記走査電極および前記維持電極間で発生させるサステイン放電の回数が異なる値に設定された複数のサブフィールドを有し、
 前記各サブフィールドは、前記維持電極、前記走査電極および前記アドレス電極での電荷調整のためのリセット放電を発生させるためのリセット期間と、前記リセット期間の後に設けられ、前記走査電極および前記アドレス電極間でアドレス放電を選択的に発生させるためのアドレス期間とを含んで構成され、
 前記複数のサブフィールドの少なくとも1つは、サステイン放電の回数が0回に設定され、かつ、前記アドレス期間中の前記走査電極および前記維持電極間の電圧が、前記走査電極および前記維持電極間の放電開始電圧である第1放電開始電圧より小さく設定された低輝度用サブフィールドであり、
 前記複数のサブフィールドの前記リセット期間のうち、前記低輝度用サブフィールドの次のサブフィールドのリセット期間は、前記走査電極と前記アドレス電極の間でリセット放電を発生させるための第1のリセット期間であり、その他のサブフィールドのリセット期間は、前記走査電極と前記アドレス電極の間および前記走査電極と前記維持電極の間でリセット放電を発生させるための第2のリセット期間であり、
 前記駆動部は、
 前記第1のリセット期間に、前記走査電極および前記維持電極間に、前記走査電極および前記維持電極間の放電開始電圧である第2放電開始電圧より小さい電圧を印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
 請求項7記載のプラズマディスプレイ装置において、
 前記駆動部は、
 前記リセット期間に、徐々に上昇する波形電圧を前記走査電極に印加する走査電極駆動回路、および、前記波形電圧が前記走査電極に印加された際に、前記波形電圧の最高電圧より低いバイアス電圧を前記アドレス電極に印加するアドレス電極駆動回路と、
 前記リセット期間のうち、前記第1のリセット期間では、前記波形電圧が前記走査電極に印加された際に、前記走査電極および前記維持電極間の電圧を前記第2放電開始電圧より小さくするために、第1制御電圧を前記維持電極に印加し、前記第2のリセット期間では、前記波形電圧が前記走査電極に印加された際に、前記第1制御電圧より低い第2制御電圧を前記維持電極に印加する維持電極駆動回路とを備え、
 前記走査電極駆動回路は、前記アドレス期間に、負のスキャンパルスを前記走査電極に選択的に印加し、
 前記アドレス電極駆動回路は、前記アドレス期間に、正のアドレスパルスを前記アドレス電極に選択的に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
 請求項8記載のプラズマディスプレイ装置において、
 前記駆動部は、
 前記リセット期間に前記アドレス電極に印加される前記バイアス電圧を、接地線の電圧以上に生成するバイアス電圧生成部と、
 前記リセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧として、第1電圧を生成する第1電圧生成部と、
 前記第1のリセット期間に前記維持電極に印加される前記第1制御電圧を、前記波形電圧の最高電圧より低く、かつ、接地線の電圧以上に生成する第1制御電圧生成部とを備え、
 前記第1電圧生成部により生成された前記第1電圧は、前記バイアス電圧が前記アドレス電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記走査電極および前記アドレス電極間の放電開始電圧である第3放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
 請求項9記載のプラズマディスプレイ装置において、
 前記駆動部は、前記第1制御電圧より低い第3制御電圧を生成する第3制御電圧生成部を備え、
 前記維持電極駆動回路は、前記アドレス期間に、前記低輝度用サブフィールドでは、前記第3制御電圧を前記維持電極に印加し、前記低輝度用サブフィールドを除くサブフィールドでは、前記第1制御電圧を前記維持電極に印加し、
 前記第1制御電圧生成部により生成された前記第1制御電圧は、前記負のスキャンパルスが前記走査電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記第1放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
 請求項8記載のプラズマディスプレイ装置において、
 前記第2のリセット期間の少なくとも1つは、全ての前記セルの前記走査電極および前記アドレス電極間でリセット放電を発生させるための全セルリセット期間であり、
 前記駆動部は、
 前記全セルリセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧として、第1電圧を生成する第1電圧生成部と、
 前記全セルリセット期間を除く前記リセット期間に前記走査電極に印加される前記波形電圧の最高電圧として、前記第1電圧より低い第2電圧を生成する第2電圧生成部とを備え、
 前記第1電圧生成部により生成された前記第1電圧は、前記バイアス電圧が前記アドレス電極に印加された際に、前記走査電極および前記アドレス電極間の電圧を、前記走査電極および前記アドレス電極間の放電開始電圧である第3放電開始電圧以上にする電圧であることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
Description:
プラズマディスプレイパネルの 動方法およびプラズマディスプレイ装置

 本発明は、プラズマディスプレイパネル 駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 関する。

 プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚 ガラス基板を互いに貼り合わせて構成され おり、ガラス基板の間に形成される空間に 電光を発生させることで画像を表示する。 像における画素に対応するセルは、自発光 であり、放電により発生する紫外線を受け 赤、緑、青の可視光を発生する蛍光体が塗 されている。

 一般的なPDPでは、画像を多階調で表示す ために、1画面を表示するためのフィールド は、複数のサブフィールドで構成される。例 えば、3電極構造のPDPは、サステイン期間に X電極およびY電極間でサステイン放電を発生 させることで、画像を表示する。サステイン 放電を発生させるセル(点灯させるセル)は、 えば、アドレス期間において、Y電極とアド レス電極の間およびY電極とX電極の間でアド ス放電を発生させることにより、選択され 。また、アドレス期間の前には、アドレス 電を発生させるための壁電荷を蓄積するリ ット期間が存在する。

 近年、低輝度の表示階調を向上させるため 、1画面を表示するためのフィールドを、サ ステイン期間が省かれたサブフィールドとサ ステイン期間が設けられたサブフィールドと により構成したPDPが提案されている。さらに 、低輝度の表示階調を向上させるために、サ ステイン期間が省かれたサブフィールドのア ドレス期間に、Y電極およびX電極間でアドレ 放電を発生させず、Y電極およびアドレス電 極間のみでアドレス放電を発生させるPDPが提 案されている(例えば、特許文献1参照)。

特開2005-157064号公報

 一般的なPDPでは、リセット期間に発生す 放電により、画像の表示に不要な可視光(本 来不要な可視光)が発生する。この可視光の 度が高い場合、黒を再現する際の輝度(黒輝 )や低輝度を表現する際の輝度が高くなり、 画像の品位が低下する。なお、特許文献1のPD Pも、リセット期間に発生する放電により、 像の表示に不要な可視光(本来不要な可視光) が発生する。

 本発明の目的は、黒を再現する際の輝度( 黒輝度)を低く、もしくは低輝度を表現する の輝度を低くし、低輝度の画像を表示する の画像の品位を向上させることである。

 プラズマディスプレイ装置は、維持電極 走査電極、アドレス電極および放電により 光する複数のセルを有するプラズマディス レイパネル(PDP)と、PDPを駆動する駆動部と 有している。PDPの1画面を表示するための1フ ィールドは、リセット期間およびアドレス期 間を有する複数のサブフィールドで構成され る。なお、複数のサブフィールドの少なくと も1つは、サステイン放電の回数が0回に設定 れ、かつ、アドレス期間中の走査電極およ 維持電極間の電圧が、走査電極および維持 極間の放電開始電圧である第1放電開始電圧 より小さく設定された低輝度用サブフィール ドである。そして、駆動部は、低輝度用サブ フィールドの次のサブフィールドのリセット 期間に、走査電極および維持電極間に、走査 電極および維持電極間の放電開始電圧である 第2放電開始電圧より小さい電圧を印加する

 本発明では、黒を再現する際の輝度(黒輝 度)を低くでき、もしくは、低輝度を表現す 際の輝度を低くでき、低輝度の画像を表示 る際の画像の品位を向上できる。

一実施形態におけるPDP装置を示す図で る。 図1に示したPDPの要部を示す図である。 1画面の画像を表示するためのフィール ドの構成例を示す図である。 図3に示したサブフィールドの放電動作 の一例を示す図である。 図1に示した回路部の概要を示す図であ る。 別の実施形態におけるPDP装置の回路部 一例を示す図である。 図6に示した回路部によるサブフィール ドの放電動作の一例を示す図である。 図4に示した放電動作の変形例を示す図 である。 図7に示した放電動作の変形例を示す図 である。 図3に示したフィールドの構成の変形 を示す図である。 図3に示したフィールドの構成の別の 形例を示す図である。 図3に示したフィールドの構成の別の 形例を示す図である。

 以下、本発明の実施形態を図面を用いて 明する。

 図1は、本発明の一実施形態を示している 。プラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置 も称する)は、四角板形状を有するプラズマ ィスプレイパネル10(以下、PDPとも称する)、 PDP10の画像表示面16側(光の出力側)に設けられ る光学フィルタ20、PDP10の画像表示面16側に配 置された前筐体30、PDP10の背面18側に配置され た後筐体40およびベースシャーシ50、ベース ャーシ50の後筐体40側に取り付けられ、PDP10 駆動するための回路部60(駆動部)、およびPDP1 0をベースシャーシ50に貼り付けるための両面 接着シート70を有している。回路部60は、複 の部品で構成されるため、図では、破線の で示している。

 PDP10は、画像表示面16を構成する前面基板 部12と、前面基板部12に対向する背面基板部14 とにより構成されている。前面基板部12と背 基板部14の間に図示しない放電空間(セル)が 形成されている。前面基板部12および背面基 部14は、例えば、ガラス基板により形成さ ている。光学フィルタ20は、前筐体30の開口 32に取り付けられる保護ガラス(図示せず)に 貼付される。なお、光学フィルタ20は、電磁 を遮蔽する機能を有してもよい。また、光 フィルタ20は、保護ガラスではなく、PDP10の 画像表示面16側に直接貼付されてもよい。

 図2は、図1に示したPDP10の要部の詳細を示 している。図中の矢印D1は、第1方向D1を示し 矢印D2は、第1方向D1に画像表示面に平行な 内で直交する第2方向D2を示している。上述 たように、前面基板部12と背面基板部14の間( より詳細には、背面基板部14の凹部)に放電空 間DSが形成される。

 前面基板部12は、ガラス基材FS上(図では 側)に第1方向D1に沿って平行に形成され、第2 方向D2に沿って交互に形成されたX電極XE(維持 電極)およびY電極YE(走査電極)を有している。 そして、互いに対をなすX電極XEおよびY電極YE 間で、繰り返して放電(サステイン放電)を発 させる。なお、X電極XEは、第1方向D1に延在 るXバス電極XbとXバス電極Xbに接続されたX透 明電極Xtとにより構成されている。また、Y電 極YEは、第1方向D1に延在するYバス電極YbとYバ ス電極Xbに接続されたY透明電極Ytとにより構 されている。

 ここで、Xバス電極XbおよびYバス電極Ybは 金属材料等で形成された不透明な電極であ 、X透明電極XtおよびY透明電極Ytは、ITO膜等 形成された可視光を透過する透明電極であ 。なお、バス電極XbおよびYbと同じ材料(金 材料等)で、バス電極XbおよびYbと一体の電極 が透明電極XtおよびYtの代わりに形成されて よい。電極Xb、Xt、Yb、Ytは、誘電体層DL1に覆 われており、誘電体層DL1の表面は、保護層PL 覆われている。例えば、保護層PLは、放電 発生しやすくするために、陽イオンの衝突 よる2次電子の放出特性の高いMgO膜で形成さ る。

 放電空間DSを介して前面基板部12に対向す る背面基板部14は、ガラス基材RS上に、バス 極Xb、Ybの直交方向(第2方向D2)に延在する複 のアドレス電極AEが設けられている。例えば 、アドレス電極AEは、金属材料等で形成され 不透明な電極である。アドレス電極AEは、 電体層DL2に覆われ、誘電体層DL2上には、第2 向D2に延在する第1隔壁(バリアリブ)BR1と第1 向D1に延在する第2隔壁BR2とにより構成され 格子状の隔壁が形成されている。例えば、 壁BR1は、互いに隣接するアドレス電極AEの に対応する位置に配置され、隔壁BR2は、バ 電極Xbとバス電極Ybとの間に対応する位置に 置される。なお、隔壁BR2が形成されずに、 壁BR1によるストライプ状の隔壁が誘電体層D L2上に形成されてもよい。

 隔壁BR1、BR2により、セルの側壁が構成さ る。隔壁BR1、BR2の側面と、隔壁BR1、BR2に囲 れた部分のガラス基材RS上とには、紫外線 より励起されて赤(R)、緑(G)、青(B)の可視光 発生する蛍光体PHr、PHg、PHbが、それぞれ塗 されている。

 PDP10の1つの画素は、赤、緑および青の光 発生する3つのセルにより構成される。ここ で、1つのセル(一色の画素)は、バス電極Xb、Y bと隔壁BR1とで囲われる領域に形成される。 なわち、この実施形態では、セルは、隔壁BR 1、BR2で囲われる領域に形成され、上述した うに、隔壁BR1、BR2により、セルの側壁が構 される。このように、PDP10は、画像を表示す るためにセルをマトリックス状に配置し、か つ互いに異なる色の光を発生する複数種のセ ルを交互に配列して構成されている。特に図 示していないが、バス電極Xb、Ybに沿って形 されたセルにより、表示ラインが構成され 。

 PDP10は、前面基板部12および背面基板部14 、保護層PLと隔壁BRが互いに接するように貼 り合わせ、Ne、Xe等の放電ガスを放電空間DSに 封入することで構成される。バス電極Xb、Yb よびアドレス電極AEは、後述する図5に示すX ライバXDRV、YドライバYDRVおよびアドレスド イバADRVにそれぞれ接続される。

 図3は、1画面の画像を表示するためのフ ールドFLDの構成例を示している。図中の網 け部分は、低輝度用サブフィールド(第1のサ ブフィールド)を示している。1つのフィール FLDの長さは、1/60秒(約16.7ms)であり、例えば 10個のサブフィールドSF(SF1-SF10)で構成され 。この例では、サブフィールドSF1は、リセ ト期間RSTa(第2のリセット期間)およびアドレ 期間ADRを有する低輝度用サブフィールドで る。

 また、サブフィールドSF2は、リセット期 RSTb(第1のリセット期間)、アドレス期間ADRお よびサステイン期間SUSを有し、サブフィール ドSF3-SF10は、リセット期間RSTa、アドレス期間 ADRおよびサステイン期間SUSを有している。以 下、リセット期間RSTa(第2のリセット期間)を3 極用リセット期間とも称し、リセット期間R STb(第1のリセット期間)を2電極用リセット期 とも称する。また、リセット期間RSTaおよび セット期間RSTbをリセット期間RSTとも称する 。すなわち、各サブフィールドSFは、リセッ 期間RSTとリセット期間RSTの後に設けられた ドレス期間ADRとを有している。

 例えば、リセット期間RSTaは、全てのセル の放電開始電圧(アドレス期間ADRのアドレス 電が発生し始める電圧)を合わせるために、 電極XE、YE、AEに蓄積される壁電荷の量を調 する期間である。ここで、壁電荷とは、例 ば、各セルにおいて、図2に示したMgO等の保 護層PLの表面に蓄積されるプラス電荷および イナス電荷である。また、リセット期間RSTb は、全てのセルの放電開始電圧(アドレス期 ADRのアドレス放電が発生し始める電圧)を合 せるために、各電極YE、AEに蓄積される壁電 荷の量を調整する期間である。リセット期間 RSTa、RSTbの詳細は、後述する図4で説明する。

 アドレス期間ADRは、画像を表示するため 点灯させるセルを選択する期間である。特 、サステイン期間SUSを有するサブフィール SF2-SF10のアドレス期間ADRは、サステイン期 SUSに点灯させるセルを選択する期間である サステイン期間SUSに点灯させるセルは、例 ば、アドレス期間において、後述する図4に すように、走査電極YEおよびアドレス電極AE 間で選択的にアドレス放電を発生させること により、選択される。サステイン期間SUSは、 アドレス期間ADRに選択されたセルでサステイ ン放電を発生させる期間である。

 サステイン期間SUSの長さは、サブフィー ドSFにより異なり、セルの放電回数(輝度)に 依存する。このため、点灯させるサブフィー ルドSFの組み合わせを変えることにより、画 を多階調で表示することが可能になる。こ 例では、サブフィールドSF1-SF10に予め設定 れている放電サイクル数は、それぞれ0、1、 2、4、8、16、32、64、128、256である。すなわち 、低輝度用サブフィールドSF1は、サステイン 放電を発生させないサブフィールドSFである 後述する図4に示すように1つの放電サイク CYC中に、セルは2回放電する(図の星印)。

 図4は、図3に示したサブフィールドSFの放 電動作の例を示している。図中の星印は、放 電の発生を示している。図中の一番下の波形 (YE-XE)は、走査電極YEおよび維持電極XE間の電 を示している。また、電圧Vf1、Vf2、Vf3は、 えば、電極XE、YE、AEに壁電荷が蓄積されて ないときの各電極間の放電開始電圧を示し いる。例えば、放電開始電圧Vf1(第1放電開 電圧)は、走査電極YEを陰極にしたときに、 査電極YEおよび維持電極XE間で放電を発生さ る最低電圧である。放電開始電圧Vf2(第2放 開始電圧)は、走査電極YEを陽極にしたとき 、走査電極YEおよび維持電極XE間で放電を発 させる最低電圧である。放電開始電圧Vf3(第 3放電開始電圧)は、走査電極YEを陽極にした きに、走査電極YEおよびアドレス電極AE間で 電を発生させる最低電圧である。

 まず、低輝度用サブフィールドSF1のリセ ト期間RSTaでは、電圧Vx2(第2制御電圧)まで緩 やかに下降する負の電圧(鈍波)が、維持電極X E(バス電極Xbおよび透明電極Xt)に印加され(図4 (a))、正の電圧が、走査電極YE(バス電極Ybおよ び透明電極Yt)に印加され、電圧Vba(バイアス 圧)がアドレス電極AEに印加される。例えば 電圧Vx2は、後述する電圧Vx1(第1制御電圧)よ 低い電圧であり、電圧Vbaは、接地線GNDの電 (0V)である。なお、電圧Vbaは、正の電圧でも いし、負の電圧でもよい。

 そして、維持電極XEおよびアドレス電極AE は、電圧Vx2および電圧Vbaにそれぞれ維持され 、電圧Vy1から電圧Vy2(第1電圧)まで緩やかに上 昇する正の書き込み電圧(波形電圧、書き込 鈍波)が走査電極YEに印加される(図4(b))。こ で、正の書き込み電圧は、走査電極YEおよび 維持電極XE間を放電開始電圧Vf2以上にする電 であり、走査電極YEおよびアドレス電極AE間 を放電開始電圧Vf3以上にする電圧である。す なわち、電圧Vy2(波形電圧の最高電圧、第1電 )は、電圧Vbaがアドレス電極AEに印加された に、走査電極YEおよびアドレス電極AE間の電 圧を、放電開始電圧Vf3以上にする電圧である 。また、図の例では、電圧Vy1は、後述する正 のサステインパルスの電圧Vs/2と同じ電圧で る。

 走査電極YEおよび維持電極XE間に放電開始 電圧Vf2以上の電圧が印加されるため、走査電 極YEおよび維持電極XE間でリセット放電(微弱 電)が発生する。また、走査電極YEおよびア レス電極AE間に放電開始電圧Vf3以上の電圧 印加されるため、走査電極YEおよびアドレス 電極AE間でリセット放電(微弱放電)が発生す 。これにより、セルの発光を抑えながら電 XE、YEおよびAEに正の壁電荷、負の壁電荷お び正の壁電荷がそれぞれ蓄積される。この うに、3電極用リセット期間RSTaは、走査電極 YEとアドレス電極AEの間および走査電極YEと維 持電極XEの間でリセット放電を発生させるた の期間である。

 次に、維持電極XEに正の調整電圧が印加 れ、負の調整電圧(調整鈍波)が走査電極YEに 加され、アドレス電極AEは電圧Vbaに維持さ る(図4(c))。これにより、維持電極XE、走査電 極YEおよびアドレス電極AEにそれぞれ蓄積さ た正の壁電荷、負の壁電荷および正の壁電 の量が減るとともに、全てのセルの壁電荷 調整される。なお、例えば、正の調整電圧 、電圧Vs/2電圧と同じ電圧であり、負の調整 圧の最小値は、電圧-Vscより高い電圧である 。

 低輝度用サブフィールドSF1のアドレス期 ADRでは、電圧Vx3(第3制御電圧)が維持電極XE 印加され、アドレス放電時に陰極となるス ャンパルス(負のスキャンパルス、電圧-Vsc) 走査電極YEに印加され、アドレス放電時に陽 極となるアドレスパルス(正のアドレスパル 、電圧Vsa)が、点灯するセルに対応するアド ス電極AEに印加される(図4(d))。スキャンパ スとアドレスパルスにより選択されたセル は、走査電極YEおよびアドレス電極AE間でア レス放電が発生する。この結果、画像を表 するために選択されたセルは、走査電極YE よびアドレス電極AE間のアドレス放電により 可視光を発生する。

 ここで、電圧Vx3は、電圧-Vscが走査電極YE 印加されたときでも、走査電極YEおよび維 電極XE間を放電開始電圧Vf1より小さくする電 圧であり、例えば、接地線GNDの電圧(0V)であ 。走査電極YEおよび維持電極XE間の電圧が放 開始電圧Vf1より小さいため、走査電極YEお び維持電極XE間で放電は発生しない。なお、 低輝度用サブフィールドSF1は、サステイン期 間SUSを有していない(サステイン放電を発生 せない)ため、走査電極YEおよび維持電極XE間 でアドレス放電を発生させる必要がない。

 これにより、アドレス期間ADRの放電によ 発生する可視光の輝度を低くでき、黒を再 する際の輝度(黒輝度)を低くできる。この うに、サブフィールドSF1は、サステイン放 の回数が0回に設定され、かつ、アドレス期 ADR中の走査電極YEおよび維持電極XE間の電圧 が放電開始電圧Vf1より小さく設定された低輝 度用サブフィールドである。

 なお、図4では、複数の走査電極YEのうち 着目する1表示ラインに対応する走査電極YE 波形を示しているため、アドレス電極AEの 形に示される2回目のアドレスパルス(図4(e)) 、他の表示ラインの放電セルを選択するた に印加されることを示している。

 低輝度用サブフィールドSF1の次のサブフ ールドSF2のリセット期間RSTbの動作波形は、 維持電極XEに印加される電圧を除いて、上述 たリセット期間RSTaと同じである。すなわち 、走査電極YEおよびアドレス電極AEでは、上 したリセット期間RSTaと同様に、負の壁電荷 よび正の壁電荷がそれぞれ蓄積され、その 、それぞれ蓄積された負の壁電荷および正 壁電荷の量が減るとともに、全てのセルの 電荷が調整される。

 なお、サブフィールドSF1のアドレス期間A DRで走査電極YEおよび維持電極XE間の放電が発 生していないため、維持電極XEに蓄積されて る壁電荷は、サブフィールドSF1のリセット 間RSTaに調整された状態を維持している。こ のため、サブフィールドSF1の次のサブフィー ルドSF2のリセット期間RSTbでは、維持電極XEに 蓄積される壁電荷を調整するために、走査電 極YEおよび維持電極XE間でリセット放電を発 させる必要がない。

 したがって、リセット期間RSTbでは、電圧 Vx1(第1制御電圧)が維持電極XEに印加される(図 4(f))。ここで、電圧Vx1は、走査電極YEおよび 持電極XE間を放電開始電圧Vf2より小さくする 電圧である。例えば、電圧Vx1は、電圧Vx2より 高い電圧である。換言すれば、電圧Vx2は、上 述したように、電圧Vx1より低い電圧である。 また、図の例では、電圧Vx3は、電圧Vx1より低 く、かつ、電圧Vx2より高い電圧である。

 走査電極YEおよび維持電極XE間の電圧が放 電開始電圧Vf2より小さいため、走査電極YEお び維持電極XE間で放電は発生しない。これ より、リセット期間RSTbの放電により発生す 可視光の輝度を、リセット期間RSTaの放電に より発生する可視光の輝度に比べて低くでき る。すなわち、リセット期間RSTの放電により 発生する画像の表示に不要な可視光(本来不 な可視光)の輝度を低くできる。この結果、 の実施形態では、黒を再現する際の輝度(黒 輝度)を低くでき、低輝度の画像を表示する の画像の品位を向上させることができる。

 なお、走査電極YEおよび維持電極XE間では 、上述したリセット期間RSTaで説明したよう 、放電開始電圧Vf2以上の電圧が印加される め、リセット放電(微弱放電)が発生する。こ のように、低輝度用サブフィールドSF1の次の サブフィールドSF2のリセット期間RSTbは、走 電極YEとアドレス電極AEの間および走査電極Y Eと維持電極XEの間でリセット放電を発生させ るための2電極用リセット期間RSTbである。

 サブフィールドSF2のアドレス期間ADRの動 波形は、維持電極XEに印加される電圧を除 て、上述したサブフィールドSF1のアドレス 間ADRと同じである。すなわち、サブフィー ドSF2のアドレス期間ADRでは、アドレス放電 に陽極となる電圧Vx1が維持電極XEに印加され 、アドレス放電時に陰極となるスキャンパル スが走査電極YEに印加され、アドレス放電時 陽極となるアドレスパルスが、点灯するセ に対応するアドレス電極AEに印加される(図4 (g))。この実施形態では、維持電極XEは、リセ ット期間RSTbに維持電極XEに印加された電圧Vx1 に維持される。

 例えば、電圧Vx1は、電圧-Vscが走査電極YE 印加されたときに、走査電極YEおよび維持 極XE間を放電開始電圧Vf1より大きくする電圧 に設定されている。スキャンパルスとアドレ スパルスにより選択されたセルでは、走査電 極YEおよびアドレス電極AE間でアドレス放電 発生し、この放電をトリガにして、走査電 YEおよび維持電極XE間でアドレス放電が発生 る。これにより、維持電極XEおよび走査電 YEに負の壁電荷および正の壁電荷がそれぞれ 蓄積され、サステイン期間SUSに点灯させるセ ルが選択される。

 サブフィールドSF2のアドレス期間ADRのア レス放電により発生する可視光の輝度は、 査電極YEおよび維持電極XE間でアドレス放電 が発生するため、サブフィールドSF1のアドレ ス期間ADRのアドレス放電により発生する可視 光の輝度に比べて高い。換言すれば、低輝度 用サブフィールドSF1のアドレス期間ADRのアド レス放電により発生する可視光の輝度は、サ ステイン期間SUSを有するサブフィールドSF2-SF 10アドレス期間ADRのアドレス放電により発生 る可視光の輝度に比べて低い。

 サブフィールドSF2のサステイン期間SUSで 、負および正のサステインパルス(電圧-Vs/2 よび電圧Vs/2)が、維持電極XEおよび走査電極 YEにそれぞれ印加される(図4(h))。これにより アドレス期間ADRに選択されたセルでは、維 電極XEおよび走査電極YEでサステイン放電が 発生する。互いに極性の異なるサステインパ ルスが、維持電極XEおよび走査電極YEに繰り して(サブフィールドSF2では1サイクルCYC、サ ブフィールドSF3では2サイクルCYC)印加される とにより、サステイン期間SUSに点灯したセ の放電(サステイン放電)が繰り返し行われ 。これにより、点灯したセルの放電状態が 持される。

 サブフィールドSF3のリセット期間RSTaおよ びアドレス期間ADRの動作波形は、サブフィー ルドSF1のリセット期間RSTaおよびサブフィー ドSF2のアドレス期間ADRとそれぞれ同じであ 。また、サブフィールドSF3のサステイン期 SUSの動作波形は、放電サイクルCYC数を除い 、サブフィールドSF2のサステイン期間SUSと じである。また、サブフィールドSF4-SF10の動 作波形は、放電サイクルCYC数を除いて、サブ フィールドSF3と同じである。すなわち、サブ フィールドSF2は、低輝度用サブフィールドSF1 の次のサブフィールドSFであり、サブフィー ドSF1、SF3-SF10は、その他のサブフィールドSF である。

 上述した図3で説明したように、1放電サ クルCYC中に2回の放電が実施される。例えば サブフィールドSF7は、32個の放電サイクルCY Cで構成され、64回の放電が実施される。なお 、点灯させないセルでは、上述したように、 維持電極XEおよび走査電極YEに、サステイン 電のための壁電荷が蓄積されていないため サステインパルスが印加されても、放電(誤 電)は、発生しない。

 図5は、図1に示した回路部60の概要を示し ている。回路部60(駆動部)は、電源部PWR、Xド イバXDRV(維持電極駆動回路)、YドライバYDRV( 査電極駆動回路)、アドレスドライバADRV(ア レス電極駆動回路)および制御部CNTを有して いる。電源部PWRは、電圧Vx1を生成する電圧生 成部VG11(第1制御電圧生成部)、電圧Vx2を生成 る電圧生成部VG12、電圧Vx3を生成する電圧生 部VG13(第3制御電圧生成部)、電圧Vy1を生成す る電圧生成部VG21、電圧Vy2を生成する電圧生 部VG22(第1電圧生成部)および電圧Vbaを生成す 電圧生成部VG11(バイアス電圧生成部)を有し いる。そして、電源部PWRは、電源電圧Vy1、V y2、-Vsc、Vs/2、-Vs/2、Vx1、Vx2、Vx3、Vsa、Vba等を ドライバYDRV、XDRV、ADRVに供給する。なお、電 圧生成部VG11-13、VG21-22、VG31は、ドライバXDRV YDRV、ADRV内にそれぞれ設けられてもよい。

 ドライバXDRV、YDRV、ADRVは、PDP10を駆動す 駆動回路として動作する。例えば、ドライ XDRV、YDRV、ADRVは、上述した図4に示したよう 、各電圧(電圧Vx2、電圧Vy1から電圧Vy2まで上 昇する波形電圧、電圧Vba等)をバス電極Xb、Yb アドレス電極AEにそれぞれ印加する。

 制御部CNTは、画像データR0-9、G0-9、B0-9に づいて使用するサブフィールドを選択し、 ライバYDRV、XDRV、ADRVに制御信号YCNT、XCNT、AC NTを出力する。そして、画素を構成するセルC 1毎に、使用するサブフィールドを選択する とにより、多階調の画像が表示される。な 、画像データR0-9、G0-9、B0-9は、赤、緑、青 それぞれ表示するための10ビットからなるデ ータであり、図示しないチューナ部あるいは 外部入力から制御部CNTに順次に入力される。

 以上、この実施形態では、低輝度用サブ ィールドSF1の次のサブフィールドSF2のリセ ト期間RSTbでは、走査電極YEおよび維持電極X E間の電圧が放電開始電圧Vf2より小さくなる うに制御される。走査電極YEおよび維持電極 XE間でリセット放電を発生させないように制 される。走査電極YEおよび維持電極XE間の電 圧が放電開始電圧Vf2より小さいため、走査電 極YEおよび維持電極XE間で放電は発生しない この結果、リセット期間RSTの放電により発 する画像の表示に不要な可視光(本来不要な 視光)の輝度を低くできる。すなわち、この 実施形態では、黒を再現する際の輝度(黒輝 )を低くでき、引き締まった黒色を再現でき ため、低輝度の画像を表示する際の画像の 位を向上させることができる。

 図6は、別の実施形態におけるPDP装置の回 路部60の一例を示している。この実施形態で 、上述した図5に示した電源部PWRの代わりに 、電源部PWR2が設けられている。その他の構 は、図1-図3と同じである。図1-図3で説明し 要素と同一の要素については、同一の符号 付し、これ等については、詳細な説明を省 する。電源部PWR2は、図5に示した電源部PWRに 、電圧Vy2より低い電圧Vy3(第2電圧)を生成する 電圧生成部VG23(第2電圧生成部)が追加されて 成されている。電圧Vy3は、ドライバYDRVに供 される。なお、電圧生成部VG11-13、VG21-23、VG 31は、ドライバXDRV、YDRV、ADRV内にそれぞれ設 られてもよい。

 図7は、図6に示した回路部60によるサブフ ィールドSFの放電動作の一例を示している。 述した図4と同じ動作については、詳細な説 明を省略する。この実施形態は、2電極用リ ット期間RSTbの波形が図4と異なる。より詳細 には、リセット期間RSTbでは、図4に示した電 Vy1から電圧Vy2まで緩やかに上昇する正の書 込み電圧の代わりに、電圧Vy1から電圧Vy3(第 2電圧)まで緩やかに上昇する正の書き込み電 (波形電圧、書き込み鈍波)が走査電極YEに印 加される。その他の波形は、図4と同じであ 。図中の星印の意味は、図4と同じである。

 低輝度用サブフィールドSF1の次のサブフ ールドSF2のリセット期間RSTbでは、電圧Vy1か ら電圧Vy3まで緩やかに上昇する正の書き込み 電圧が走査電極YEに印加される際、電圧Vx1、V baが維持電極XEおよびアドレス電極AEにそれぞ れ印加されている。例えば、電圧Vy3(第2電圧) は、電圧Vy2(第1電圧)より低く、かつ、走査電 極YEおよびアドレス電極AE間を放電開始電圧Vf 3より低くする電圧である。

 ここで、サブフィールドSF1のアドレス期 ADRに選択されたセルでは、走査電極YEおよ アドレス電極AEに正の壁電荷および負の壁電 荷がそれぞれ蓄積されている。この壁電荷に 相当する電圧が走査電極YEおよびアドレス電 AE間に重畳されることにより、走査電極YEお よびアドレス電極AE間の電圧が放電開始電圧V f3以上になる。この結果、サブフィールドSF1 アドレス期間ADRに選択されたセルでは、走 電極YEおよびアドレス電極AE間でリセット放 電が発生する。これにより、走査電極YEおよ アドレス電極AEに負の壁電荷および正の壁 荷がそれぞれ蓄積される。

 一方、サブフィールドSF1のアドレス期間A DRに選択されなかったセルでは、走査電極YE よびアドレス電極AE間の電圧を大きくするよ うな極性の壁電荷は、走査電極YEおよびアド ス電極AEに蓄積されていない。したがって 走査電極YEおよびアドレス電極AE間の電圧が 電開始電圧Vf3より低いため、走査電極YEお びアドレス電極AE間でリセット放電は発生し ない。すなわち、サブフィールドSF1のアドレ ス期間ADRに選択されなかったセルでは、サブ フィールドSF1のリセット期間RSTに調整された 壁電荷の状態が維持される。なお、走査電極 YEおよび維持電極XE間では、放電開始電圧Vf2 り十分に低い電圧が印加されるため、セル 状態に拘わらず、リセット放電は発生しな 。

 正の書き込み電圧が走査電極YEに印加さ た後は、上述した図4に示したリセット期間R STbと同様に、走査電極YEおよびアドレス電極A Eにそれぞれ蓄積された負の壁電荷および正 壁電荷の量が減るとともに、全てのセルの 電荷が調整される。このように、サブフィ ルドSF2のリセット期間RST(2電極用リセット期 間RSTb)は、前のサブフィールドSF1のアドレス 間ADRに選択されたセルでリセット放電を発 させるオンセルリセット期間である。

 サブフィールドSF1、SF3-SF10のリセット期 RSTでは、上述した図4で説明したように、走 電極YEおよびアドレス電極AE間に放電開始電 圧Vf3以上の電圧が印加され、走査電極YEおよ 維持電極XE間に放電開始電圧Vf2以上の電圧 印加される。すなわち、サブフィールドSF1 SF3-SF10のリセット期間RST(3電極用リセット期 RSTa)は、セルの状態に拘わらず、全てのセ でリセット放電を発生させるための全セル セット期間である。換言すれば、全セルリ ット期間を除くリセット期間は、サブフィ ルドSF2のリセット期間RST(2電極用リセット期 間RSTb)である。

 以上、この実施形態においても、上述し 図1-図5で説明した実施形態と同様の効果を ることができる。さらに、この実施形態で 、サブフィールドSF1のアドレス期間ADRに選 されなかったセルでは、リセット放電は発 しない。したがって、リセット期間RSTの放 により発生する画像の表示に不要な可視光 輝度を、図1-図5で説明した実施形態に比べ 低くできる。例えば、この実施形態では、 輝度用サブフィールドSF(サブフィールドSF1) およびその次のサブフィールドSF(サブフィー ルドSF2)を用いて表現するときの輝度を下げ ことができる。この結果、この実施形態で 、黒を再現する際の輝度(黒輝度)を図1-図5で 説明した実施形態に比べて低くでき、低輝度 の画像を表示する際の画像の品位をさらに向 上させることができる。

 なお、上述した実施形態では、1つの画素 が、3つのセル(赤(R)、緑(G)、青(B))により構成 される例について述べた。本発明はかかる実 施形態に限定されるものではない。例えば、 1つの画素を4つ以上のセルにより構成しても い。あるいは、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、 青(B)以外の色を発生するセルにより構成され てもよく、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、青(B) 外の色を発生するセルを含んでもよい。

 上述した実施形態では、背面基板部14の ラス基材RS上にアドレス電極AEが設けられる について述べた。本発明はかかる実施形態 限定されるものではない。例えば、アドレ 電極AEは、前面基板部12のガラス基材FS上(上 述した図2に示した誘電体層DL1と保護層PLとの 間)に設けられてもよい。すなわち、維持電 XE、走査電極YEおよびアドレス電極AEの3電極 前面ガラス基材FS上に配置したPDPに本発明 適用してもよい。この場合にも、上述した 施形態と同様の効果を得ることができる。

 上述した実施形態では、第2方向D2が、第1 方向D1に直交する例について述べた。本発明 かかる実施形態に限定されるものではない 例えば、第2方向D2は、第1方向D1と、ほぼ直 方向(例えば、90度±5度)に交差してもよい。 この場合にも、上述した実施形態と同様の効 果を得ることができる。

 上述した実施形態では、サブフィールドS F2のリセット期間RSTbおよびアドレス期間ADRに 、同じ電圧Vx1が維持電極XEに印加される例に いて述べた。本発明はかかる実施形態に限 されるものではない。例えば、図8に示すよ うに、維持電極XEは、リセット期間RSTbおよび アドレス期間ADRに、互いに異なる電圧Vx1aお び電圧Vx1bがそれぞれ印加されてもよい。こ 場合にも、上述した実施形態と同様の効果 得ることができる。

 図8および図9に示した動作波形は、サブ ィールドSF2のリセット期間RSTb(2電極用リセ ト期間RSTb)に、上述した図4および図7に示し 電圧Vx1の代わりに電圧Vx1a(第1制御電圧)が印 加される。図8のその他の波形は、図4と同じ あり、図9のその他の波形は、図7と同じで る。図中の星印の意味は、図4と同じである ここで、電圧Vx1aは、走査電極YEおよび維持 極XE間を放電開始電圧Vf2より小さくする電 であり、例えば、接地線GNDのレベルの電圧(0 V)である。なお、電圧Vx1aは、走査電極YEおよ 維持電極XE間を放電開始電圧Vf2より小さく きれば、正の電圧でも負の電圧でもよい。

 この場合も、走査電極YEおよび維持電極XE 間の電圧が放電開始電圧Vf2より小さいため、 走査電極YEおよび維持電極XE間で放電は発生 ない。なお、サブフィールドSF2-SF10のアドレ ス期間ADRに、維持電極XEに印加される電圧Vx1b は、電圧-Vscが走査電極YEに印加されたときに 、走査電極YEおよび維持電極XE間を放電開始 圧Vf1より大きくする電圧である。例えば、 圧Vx1bは、上述した図4に示した電圧Vx1と同じ 電圧である。図8および図9に示した動作波形 用いても、上述した図4および図7に示した 施形態と同様の効果をそれぞれ得ることが きる。

 上述した実施形態では、本発明を、1フィ ールドFLDが10個のサブフィールドSF1-SF10で構 されるプラズマディスプレイパネルに適用 る例について述べた。本発明はかかる実施 態に限定されるものではない。例えば、本 明を、1フィールドFLDが8個あるいは11個以上 サブフィールドで構成されるプラズマディ プレイパネルに適用してもよい。また、サ フィールドの放電サイクル数は、2のn乗(n=0 上の整数)に限定されない。さらに、フィー ルドFLD内のサブフィールドSF1-SF10(図3)は、順 に配列されなくてもよい。例えば、図10に すように、サブフィールドSF1がフィールドFL Dの中央付近に配置されてもよい。

 図10は、低輝度用サブフィールドSF1がフ ールドFLDの中央付近に配置された例を示し いる。図10の網掛け部分は、低輝度用サブフ ィールドSFを示している。この例では、サブ ィールドSF4が低輝度用サブフィールドSF1の のサブフィールドSFになるため、サブフィ ルドSF4のリセット期間RSTbは、2電極用リセッ ト期間RSTbである。すなわち、サブフィール SF1-SF3、SF5-SF10は、その他のサブフィールドSF である。サブフィールドSF4のリセット期間RST bの放電動作は、上述した図4に示したサブフ ールドSF2のリセット期間RSTbと同じである。 また、サブフィールドSF2のリセット期間RSTの 放電動作は、上述した図4に示したサブフィ ルドSF1、SF3-SF10のリセット期間RSTaと同じで る。その他の放電動作は、上述した図4と同 である。この場合にも、上述した実施形態 同様の効果を得ることができる。

 上述した実施形態では、1フィールドFLDに 1つの低輝度用サブフィールドSFを設ける例に ついて述べた。本発明はかかる実施形態に限 定されるものではない。例えば、図11に示す うに、1フィールドFLDに2つの低輝度用サブ ィールドを設けてもよい。あるいは、1フィ ルドFLDに3以上の低輝度用サブフィールドを 設けてもよい。

 図11は、2つの低輝度用サブフィールドSF 1フィールドFLDに配置された一例を示してい 。図11の網掛け部分は、低輝度用サブフィ ルドSFを示している。この例では、サブフィ ールドSF1およびSF2が低輝度用サブフィールド SFである。そして、サブフィールドSF4およびS F6が低輝度用サブフィールドSF1およびSF2の次 サブフィールドSFである。したがって、サ フィールドSF4およびSF6のリセット期間RSTbは 2電極用リセット期間RSTbである。すなわち サブフィールドSF1-SF3、SF5、SF7-SF10は、その のサブフィールドSFである。この場合にも、 上述した実施形態と同様の効果を得ることが できる。

 図11に示したサブフィールドSF4およびSF6 リセット期間RSTbの放電動作は、上述した図4 に示したサブフィールドSF2のリセット期間RST bと同じである。また、サブフィールドSF2の セット期間RSTaの放電動作は、上述した図4に 示したサブフィールドSF1のリセット期間RSTa 同じである。なお、サブフィールドSF2のア レス期間ADRの放電動作は、例えば、走査電 YEおよびアドレス電極AE間の電圧値を除いて 図4に示したサブフィールドSF1のアドレス期 間ADRと同じである。その他の放電動作は、上 述した図4と同じである。

 例えば、低輝度用サブフィールドSF2のア レス期間ADRにアドレス電極AEに印加される ドレスパルスの高レベルの電圧は、電圧Vsa り低く設定される。これにより、低輝度用 ブフィールドSF2のアドレス放電の強度は、 輝度用サブフィールドSF1のアドレス放電の 度に比べて低くなる。したがって、低輝度 サブフィールドSF2のアドレス放電により発 する可視光の輝度を、低輝度用サブフィー ドSF1のアドレス放電により発生する可視光 輝度に比べて低くできる。この結果、輝度 低い画像の階調数を増やすことができ、画 を向上できる。

 なお、低輝度用サブフィールドSF2のアド ス期間ADRにアドレス電極AEに印加されるア レスパルスの高レベルの電圧を、電圧Vsaよ 高くしてもよい。この場合、低輝度用サブ ィールドSF2のアドレス放電により発生する 視光の輝度を、低輝度用サブフィールドSF1 アドレス放電により発生する可視光の輝度 比べて高くできる。この場合にも、上述し 実施形態と同様の効果を得ることができる

 また、図12に示すように、低輝度用サブ ィールドSF1、SF2を連続して配置してもよい 図12の網掛け部分は、低輝度用サブフィール ドSFを示している。この例では、サブフィー ドSF1およびSF2が低輝度用サブフィールドSF ある。そして、サブフィールドSF1およびSF4 低輝度用サブフィールドSF2およびSF1の次の ブフィールドSFである。すなわち、サブフィ ールドSF1は、低輝度用サブフィールドSFであ 、かつ、低輝度用サブフィールドSFの次の ブフィールドSFである。したがって、サブフ ィールドSF1およびSF4のリセット期間RSTbは、2 極用リセット期間RSTbである。すなわち、サ ブフィールドSF2、SF3、SF5-SF10は、その他のサ フィールドSFである。この場合にも、上述 た実施形態と同様の効果を得ることができ 。

 図12に示したサブフィールドSF1およびSF4 リセット期間RSTbの放電動作は、上述した図4 に示したサブフィールドSF2のリセット期間RST bと同じである。また、サブフィールドSF2の セット期間RSTaの放電動作は、上述した図4に 示したサブフィールドSF1のリセット期間RSTa 同じである。なお、サブフィールドSF2のア レス期間ADRの放電動作は、例えば、走査電 YEおよびアドレス電極AE間の電圧値を除いて 図4に示したサブフィールドSF1のアドレス期 間ADRと同じである。その他の放電動作は、上 述した図4と同じである。

 例えば、低輝度用サブフィールドSF2のア レス期間ADRにアドレス電極AEに印加される ドレスパルスの高レベルの電圧を、上述し 図11で説明したように、電圧Vsaと異なる電圧 に設定する。これにより、輝度が低い画像の 階調数を増やすことができ、画質を向上でき る。

 上述した実施形態では、負のスキャンパ スおよび正のアドレスパルスにより点灯さ るセルを選択する例について述べた。本発 はかかる実施形態に限定されるものではな 。例えば、アドレス期間ADRに、正のスキャ パルスおよび負のアドレスパルスを走査電 YEおよびアドレス電極AEにそれぞれ印加する ことにより、点灯させるセルを選択してもよ い。この場合、例えば、図4に示した各電圧 極性がそれぞれ逆の各電圧が、各電極XE、YE AEにそれぞれ印加される。この場合にも、 述した実施形態と同様の効果を得ることが きる。

 上述した実施形態では、電極XE、YE、AEに 電荷が蓄積されていないときの放電開始電 が放電開始電圧Vf1、Vf2、Vf3として用いられ 例について述べた。本発明はかかる実施形 に限定されるものではない。例えば、予め められたリセット波形電圧(上述した図4に したリセット期間RSTaの電圧波形相当)が各電 極XE、YE、AEに印加された後の状態の放電開始 電圧が放電開始電圧Vf1、Vf2、Vf3として用いら れてもよい。また、放電開始電圧Vf1、Vf2、Vf3 は、1つの代表的なセルの放電開始電圧でも いし、複数のセルの放電開始電圧の平均値 最大値あるいは最小値でもよい。この場合 も、上述した実施形態と同様の効果を得る とができる。

 上述した図6および図7で説明した実施形 では、全ての3電極用リセット期間RSTaを全セ ルリセット期間にする例について述べた。本 発明はかかる実施形態に限定されるものでは ない。例えば、3電極用リセット期間RSTa(サブ フィールドSF1、SF3-SF10のリセット期間RSTa)の ち、サブフィールドSF1のリセット期間RSTaの を全セルリセット期間にしてもよい。すな ち、3電極用リセット期間RSTaの少なくとも1 が全セルリセット期間であればよい。この 合、サブフィールドSF1のリセット期間RSTa( セルリセット期間)を除くリセット期間RST(サ ブフィールドSF2-SF10のリセット期間RST)は、オ ンセルリセット期間である。

 例えば、サブフィールドSF3-SF10のリセッ 期間RSTでは、上述した図7に示した電圧Vy1か 電圧Vy3まで緩やかに上昇する正の書き込み 圧、負の電圧および電圧Vbaが走査電極YE、 持電極XEおよびアドレス電極AEにそれぞれ印 される。ここで、負の電圧は、走査電極YE よび維持電極XE間を放電開始電圧Vf2より低く する電圧である。また、サブフィールドSF2は 、上述した図7と同じである。なお、電圧Vy3 、電圧Vy2より低く、かつ、走査電極YEおよび アドレス電極AE間を放電開始電圧Vf3より低く る電圧である。

 この場合、サブフィールドSF2-SF10では、 のサブフィールドSFのアドレス期間ADRに選択 されたセルのみで、リセット放電が発生する 。換言すれば、前のサブフィールドSFのアド ス期間ADRに選択されなかったセルでは、リ ット放電が発生しない。したがって、リセ ト期間RSTの放電により発生する画像の表示 不要な可視光の輝度を、図6および図7で説 した実施形態に比べて低くできる。この結 、この実施形態では、黒を再現する際の輝 (黒輝度)を上述した実施形態に比べて低くで き、低輝度の画像を表示する際の画像の品位 をさらに向上させることができる。

 以上、本発明について詳細に説明してき が、上記の実施形態およびその変形例は発 の一例に過ぎず、本発明はこれに限定され ものではない。本発明を逸脱しない範囲で 形可能であることは明らかである。

 本発明は、プラズマディスプレイパネル 駆動方法およびプラズマディスプレイ装置 適用できる。