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Title:
METHOD OF FREEZING MATERIAL PIECE, METHOD OF TRANSPORTING OR STORING MATERIAL PIECE, METHOD OF PROCESSING MATERIAL PIECE AND FROZEN MATERIAL PIECE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139850
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide a method of freezing a material piece whereby the product loss can be reduced and the product cost can be cut down, a method of transporting or storing a material piece, a method of processing a material piece and a frozen material piece. The method of freezing a material piece as described above comprises the step of coating a piece of a food material with an oil, the step of rapidly freezing the material piece at a temperature higher than the melting point of the oil, and the step of freezing the oil together with the material piece having been frozen at a temperature lower than the melting point of the oil. The frozen material piece (1) as described above comprises a piece of a food material (2) that has been frozen and an oil (4) which coats the piece of a food material (2) and has a melting point lower than the freezing point of the piece of a food material (2).

Inventors:
YAMAGUCHI AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057737
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
CALBEE FOODS CO (JP)
YAMAGUCHI AKIRA (JP)
International Classes:
A23L3/36; A23L5/10; A23L19/00; A23L1/00
Domestic Patent References:
WO2003022079A12003-03-20
Foreign References:
JP2002272436A2002-09-24
JPH03133367A1991-06-06
JPH10215762A1998-08-18
JPH0698739A1994-04-12
Attorney, Agent or Firm:
KUMAKURA, Yoshio et al. (Shin-Tokyo Bldg.3-1, Marunouchi 3-chome,Chiyoda-k, Tokyo 55, JP)
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Claims:
 食品の素材片に、油をまぶす工程と、
 前記素材片を、前記油の融点よりも高い温度で急速凍結させる工程と、
 前記油を、急速凍結させた前記素材片と一緒に前記油の融点よりも低い温度で凍結させる工程と、を有する、素材片凍結方法。
 前記油の融点は、-15℃以下-19℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の素材片凍結方法。
 前記油は、菜種油であることを特徴とする請求項2に記載の素材片凍結方法。
 請求項1~3の何れか1項に記載の素材片凍結方法によって凍結させた素材片及び油を輸送又は保管する工程を有することを特徴とする素材片輸送又は保管方法。
 前記凍結させた素材片及び油を、前記油の融点よりも低い温度で輸送し又は保管することを特徴とする請求項4に記載の素材片輸送又は保管方法。
 請求項1~3の何れか1項に記載の素材片凍結方法によって凍結させた素材片及び油を高温環境内で加熱する工程を有することを特徴とする素材片加工方法。
 前記高温環境内で加熱する工程は、前記素材片を揚げる又は蒸す工程であることを特徴とする請求項6に記載の素材片加工方法。
 凍結した食品素材片と、
 前記食品素材片にまぶされ且つ前記食品素材片の凍結温度よりも低い融点を有する油と、有することを特徴とする素材片凍結物。
 ブロック状であることを特徴とする請求項8に記載の素材片凍結物。
Description:
素材片凍結方法、素材片輸送又 保管方法、素材片加工方法、及び素材片凍 物

 本発明は、食品の素材片を凍結させる方 、凍結させた素材片を輸送又は保管する方 、凍結させた素材片を加工する方法、及び 材片凍結物に関する。

 従来から、イモ類等の素材をプリフライ( 1次加工)して、急速凍結させた後、フライ(2 加工)して、ポテトチップ等のフライ製品を 造する方法が知られている。この従来の製 方法の一例を、図3を参照して説明する。図 3は、従来のフライ製品の製造方法のフロー ャートである。

なお、本明細書で使用する用語「フライす る」は、油で加熱することを意味する。

 まず、工程S31において、イモ類等の素材 例えばスライス状に切断して、素材片にす 。次いで、工程S32において、切断した素材 、プリフライ(一次加工)し、脱油する。次 で、工程S33において、プリフライした素材 をトレイ等の上にばらばらに並べる。次い 、工程S34において、ばらばらに並べた素材 を、例えば-38℃で急速凍結させる。次いで 工程S36において、急速凍結させた素材片を 量して、包装する。次いで、工程S37におい 、包装した素材片を輸送し及び/又は保管す 。最後に、工程S38において、素材片をフラ する(二次加工)。それにより、フライ製品 出来上がる。

 上記工程S33及びS34において、素材片をば ばらの状態で急速凍結させている。素材片 ばらばらの状態で急速凍結させることは、I QF(individual quick freezing)と呼ばれている。上 工程S33及びS34においてIQFを採用している理 は、工程S38において、素材片がばらばらに っている状態でフライ工程を開始させるた である。

 なお、出願人は本願発明に関連する先行 術文献を調査したが、発見することができ かったので、その記載を省略する。

 上述した工程S35において、急速凍結させ 素材片を計量して、包装するとき、時間が かることがあり、素材片の表面の一部が解 され、素材片に含まれる水分によって素材 が互いにくっつくことがある。また、上述 た工程S37において、包装した素材片を輸送 及び/又は保管するとき、重なりあっている 素材片の一部が解凍され、素材片に含まれる 水分によって素材片が互いにくっつくことが ある。その結果、IQFを採用しているにもかか わらず、上述した工程S38において、素材片が くっついた状態でフライ工程を開始させなけ ればならないことがある。素材片がくっつい た状態でフライ工程を開始させると、素材片 のくっついた部分に熱が伝わりにくいため、 素材片全体に熱が均一に伝導せず、素材片の 外側が焦げた製品、又は、素材の水分が抜け きらない製品、即ち、内部が生のままの製品 が生じることがある。かかる製品は、ロスに なる。

 また、IQFは、素材片がばらばらの状態で 素材片を急速凍結させる必要があるため、 間と時間がかかり、それにより、製品コス が増大する。

 従って、本発明の目的は、製品のロスを 少させ且つ製品コストを軽減することがで る素材片凍結方法、素材片輸送又は保管方 、素材片加工方法、及び素材片凍結物を提 することにある。

 上記目的を達成するために、本発明によ 素材片凍結方法は、ばらばらの素材片に、 をまぶす工程と、素材片を、油の融点(凝固 点)よりも高い温度で急速凍結させる工程と 油を、急速凍結させた素材片と一緒に油の 点よりも低い温度で凍結させる工程と、を することを特徴としている。

 このように構成された本発明による素材 凍結方法によれば、後工程で素材片を高温 境内で加工するとき、まず、油が素材片よ も先に解凍され、素材片がばらばらの状態 なり、次に、熱が油を介して素材片に均一 伝導される。それにより、素材片の外側が げた製品又は内部が生のままの製品が生じ ことが防止され、製品のロスが減少し、そ に応じて、製品コストも減少させることが きる。

 また、ばらばらの素材片に油をまぶすこ ができれば、素材片がくっついた状態で素 片を急速凍結させることができるので、IQF りも手間がかからず、製品コストを減少さ ることができる。

 上記素材片凍結方法において、好ましく 、油の融点は-15℃以下-19℃以上であり、更 好ましくは、油は、菜種油である。

 また上記目的を達成するために、本発明 よる素材片輸送又は保管方法は、上述した 材片凍結方法によって凍結させた素材片及 油を輸送又は保管する工程を有することを 徴としている。

 このように構成された素材片輸送又は保 方法によれば、輸送及び/又は保管中に素材 片の表面の一部が解凍されても、再び素材片 を凍結させたとき、融点が低い油の存在によ り、素材片がくっつくことが防止される。従 って、素材片を後工程において高温環境内で 加工するとき、油が素材片よりも先に解凍さ れ、素材片がばらばらの状態になり、次に、 熱が油を介して素材片に均一に伝導される。 それにより、素材片の外側が焦げた製品又は 内部が生のままの製品が生じることが防止さ れ、製品のロスが減少し、それに応じて、製 品コストも減少させることができる。

 この素材片輸送又は保管方法において、 ましくは、凍結させた素材片及び油は、油 融点よりも低い温度で輸送又は保管される

 また、上記目的を達成するために、本発 による素材片加工方法は、上述した素材片 結方法によって凍結させた素材片及び油を 高温環境内で加熱する工程を有することを 徴としている。

 このように構成された素材片加工方法に れば、素材片にまぶされて付着している油 素材片よりも先に解凍され、素材片がばら らの状態になり、次に、熱が油を介して素 片に均一に伝導される。それにより、素材 の外側が焦げた製品又は内部が生のままの 品が生じることが防止され、製品のロスが 少し、それに応じて、製品コストも減少さ ることができる。

 この素材片加工方法において、好ましく 、高温環境内で加熱する工程は、素材片を ライする工程又は蒸す工程である。

 また、上記目的を達成するために、本発 による素材片凍結物は、凍結させたばらば の素材片と、素材片にまぶされ且つ素材片 凍結させた温度よりも低い融点を有する油 、有することを特徴としている。

 この素材片凍結物は、好ましくは、ブロ ク状である。

 以上説明したように、本発明による製品 素材片凍結方法、素材片輸送又は保管方法 素材片加工方法、及び素材片凍結物によれ 、製品のロスを減少させ且つ製品コストを 減することができる。

 図1及び図2を参照して、本発明による素 片凍結方法、素材片輸送又は保管方法、素 片加工方法、及び素材片凍結物の実施形態 説明する。図1は、本発明による素材片加工 法のフローチャートである。図2は、本発明 による素材片凍結物の概略図である。

 図1に示すように、本発明の実施形態であ る素材片加工方法は、工程S1において、素材 切断して素材片にする。素材の例は、かぼ ゃ、サツマイモ、ジャガイモ、その他のイ 類、タマネギ、ニンジン、蓮根、ピーマン 大根、ナス、キノコ類、アスパラガス、そ 他の野菜、マカロニ等の生地、果物等の食 素材である。素材は、スライス状に切断し もよいし、乱切り又は線切りにしてもよい 、スティック状に切断してもよい。

 次いで、工程S2において、素材片を、プ フライ(一次加工)し、その後、脱油すること が好ましい。

 次いで、工程S3において、各素材片に油 まぶし、工程S4において、素材片を急速凍結 させる。工程S3において、例えば、いったん 材片をトレイにばらばらに並べ、油を各素 片にまぶす。しかしながら、各素材片に油 まぶすことができれば、素材片をトレイに べなくてもよい。例えば、油槽に素材片入 てかき混ぜてもよい。

 油は、工程S4において素材片を急速凍結 せる温度よりも低い融点を有している。素 片を急速凍結させる温度は、一般的に、-1℃ ~-5℃である。油の凝固点は、素材片を急速凍 結させる温度よりも低ければよいが、好まし くは、-15℃以下、更に好ましくは、16℃以下 ある。油は、例えば、キャノーラ油(菜種油 、融点約-16℃)である。

 従って、工程S4を終了した時点では、素 片が凍結し、油が凍結していない状態にあ 。この状態では、素材片が油で粘着するの 、素材片自体の取扱いが比較的困難である

 次いで、工程S5において、油を素材片と に凍結させ、油と素材片のかたまりにする 油と素材片を凍結させるための周囲温度は 油の融点よりも低い温度であればよく、好 しくは、-18℃~-38℃である。例えば、油と素 片を袋に入れて-18℃~-38℃の冷凍庫に入れる 。

 上記工程S1~S5は、本発明による素材片凍 方法の実施形態を構成する。

 図2に示すように、工程S5によって凍結さ た油と素材片のかたまりは、本発明による 材片凍結物を構成する。素材片凍結物1は、 上述した素材片凍結方法の説明から明らかな ように、凍結した食品素材片2と、食品素材 2にまぶされ且つ食品素材片の凍結温度より 低い融点を有する油4と有している。図2に す食品素材片2は、例えば、スライスされた マネギ片であり、油4は、菜種油である。素 材片凍結物1は、図2に示すようにブロック状 あってもよいし、その他の形態を有してい もよい。

 素材片凍結物1において、凍結した素材片 は、凍結した油を介して互いに連結し、もは や、ばらばらの状態ではない。この意味で、 本発明による素材片凍結方法は、IQFではなく 、かたまりの状態で凍結させるBQF(Block Quick  Freezing)である。

 図1に戻り、工程S5に続いて、工程S6にお て、素材片を包装する。

 次いで、工程S7において、包装した素材 を輸送及び/又は保管する。素材片を輸送又 保管するときの輸送保管温度は、油の融点 りも低ければよいが、好ましくは、一般的 使用されている約-18℃の温度帯又はそれよ も低い温度帯である。言い換えれば、油の 点は、輸送保管温度よりも高いことが好ま い。輸送保管温度が-18℃の温度帯である場 、油の融点は、-17℃以上であることが好ま い。なお、輸送保管中、輸送保管温度が油 融点よりも一時的に上がってもよい。

 上記工程S1~S7は、本発明による素材片輸 又は保管方法の実施形態を構成する。

 最後に、工程S8において、素材片を高温 境で加熱する。具体的には、素材片をフラ し、又は、蒸す。以下、素材片をタマネギ とし、油を菜種油として、真空フライヤー フライする場合を説明する。フライ用油は 素材片と一緒に凍結させた油と同じ種類の であることが好ましいがそうでなくてもよ 。タマネギ片をフライする場合、タマネギ と菜種油のかたまりをブロック状のまま真 フライヤーのフライ用油に投入する。-20℃ ときに固体状態である菜種油が約-16℃まで 温すると液体になり、タマネギ片とタマネ 片との間を流動し始め、直ぐに、フライ用 の熱が菜種油全体に行き渡る。それにより タマネギ片が、フライ工程S8開始後、直ぐに 、ばらばらになる。この状態は、素材片がば らばらの状態でフライ工程を開始することと ほぼ同じ状態であり、フライ初期の均一な熱 伝導を実現できる。次いで、フライ用油の熱 は、タマネギ片に均一に伝導され、それによ り、素材片の外側が焦げた製品又は内部が生 のままの製品が生じることが防止される。

 素材片を蒸すときは、素材片と油のかた りにおいて、油の割合が少ないことが好ま い。

 上記工程S1~S8は、本発明による素材片加 方法の実施形態を構成する。

 上述したように、本発明による素材片凍 方法は、IQFよりも簡単である。例えば、素 片に油をまぶしておけば、素材片を凍結さ るとき、素材片をばらばらにしておく必要 ない。また、凍結後の包装工程S6又は輸送 管工程S7において、周囲温度の変化の影響を 受け難い。例えば、素材片と油の固まりを包 装箱に入れる際、又は、包装箱を冷凍庫に出 し入れする際に、周囲温度が上がって油の一 部が解凍されても、素材片同士が直接くっつ くことはなく、最終のフライ工程S8において 素材片への均一な熱伝導ができる。その結 、良品率が上がり、即ち、加工ロスが減少 る。また、品質が安定し、処理量を増大さ ることができる。それに応じて、製品コス を減少させることができる。

 本発明による素材片凍結方法等は、曲が やすく、重なりやすく、重なった後はがれ くい形状の素材片、例えばスライス状に切 したタマネギ片に特に効果的である。いっ んかかる素材片が互いにくっつくと、素材 の接着面が大きく且つ素材片自体が軟らか ので、互いに分離させようとしても分離せ 、ばらばらになりにくい。しかしながら、 発明による素材片凍結方法等により、素材 を高温環境で加熱するときに、直ぐにばら らになり、素材片への均一な熱の伝導が確 される。これに対して、スティック状の比 的固い素材片が互いにくっついても、接着 積が小さいので、力をかけると比較的容易 ばらばらになる。しかしながら、品質をよ 安定させ、処理量を増大させるために、本 明による素材片凍結方法等を使用すること 効果的である。

 以上、本発明の実施形態を説明したが、 発明は、以上の実施の形態に限定されるこ なく、特許請求の範囲に記載された発明の 囲内で種々の変更が可能であり、それらも 発明の範囲内に包含されるものであること いうまでもない。

本発明による素材片加工方法のフロー ャートである。 本発明による素材片凍結物の概略図で る。 従来のフライ製品の製造方法のフロー ャートである。




 
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