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Title:
MIXING ELEMENT, MIXING DEVICE, AGITATION BLADE, MIXING MACHINE, MIXING SYSTEM AND REACTION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/154188
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a mixing element, a mixing device, an agitation blade and a mixing machine which can mix a large amount of fluid while ensuring a high mixing effect in a small space.  Also provided is a continuous mixing system to which the mixing machine is applied, and an efficient reaction device to which the mixing element is applied. The mixing element (1) comprises a laminate (2) of a plurality of lamination elements (21), a first plate (3) and a second plate (4) arranged opposite to each other across the laminate (2), wherein the lamination element (21) has a plurality of first through holes (22), the second plate (4) has one opening (41) communicating with at least one first through hole (22), and the lamination elements (21) are arranged so that some or all of the first through holes (22) communicate with the first through holes (22) of adjoining lamination elements (21) so as to guide fluid in the extending direction of the lamination elements (21).

Inventors:
MOCHIZUKI NOBORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060922
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 16, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ISEL CO LTD (JP)
MOCHIZUKI NOBORU (JP)
International Classes:
B01F25/60; B01F27/91; B01F27/93; B01F27/96; B01J19/24
Domestic Patent References:
WO2002089989A12002-11-14
Foreign References:
JPS5939173B21984-09-21
JP2007209862A2007-08-23
JP2005514195A2005-05-19
JPH0422431A1992-01-27
JPH05184894A1993-07-27
JP2005314424A2005-11-10
JP2006150355A2006-06-15
JPS58133822A1983-08-09
JPH08182924A1996-07-16
JPH09509611A1997-09-30
Other References:
See also references of EP 2286905A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYAZAKI Eiji et al. (JP)
Eiji Miyazaki (JP)
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Claims:
 複数の積層エレメントが積層される積層体と、当該積層体を挟んで対向配置される第1の板と第2の板とを備え、前記積層エレメントは、複数の第1の貫通孔を有し、前記第2の板は、前記積層エレメントの少なくとも1つの第1の貫通孔に連通する開口部を有し、前記積層エレメントは、前記第1の貫通孔の一部又は全部が、隣接する積層エレメントの第1の貫通孔との間で流体を積層エレメントの延在する方向に流通可能に連通するように配置されている混合要素。
 請求項1に記載の混合要素において、前記複数の積層エレメント、前記第1の板及び前記第2の板は、分解可能に固定されている混合要素。
 請求項1又は2に記載の混合要素において、前記複数の積層エレメント、前記第1の板及び前記第2の板は、分割可能に固定されている混合要素。
 請求項1乃至3のいずれかに記載の混合要素において、前記積層エレメントは、第1の貫通孔より大きい第2の貫通孔を有し、且つ前記第2の貫通孔が積層方向に連通して前記積層体に中空部が形成されるように配置されており、前記第2の板の開口部が前記中空部を介して前記積層エレメントの少なくとも1つの第1の貫通孔に連通されている混合要素。
 請求項1乃至4のいずれかに記載の混合要素と、当該混合要素を収容する入口及び出口を有するケーシングとを備え、前記混合要素における第1の板は、前記ケーシング内側形状よりも小さい外側形状を有し、前記混合要素における第2の板は、前記ケーシング内側形状と略同一の外側形状を有し、且つ当該第2の板の外側面が前記ケーシング内側面と略内接されている混合装置。
 請求項4に記載の混合要素が回転駆動される回転軸に取り付けられている攪拌翼。
 請求項4に記載の混合要素がケーシング内に配設された混合機であって、前記混合要素が回転駆動することにより、前記ケーシングの端面に設けられた吸込口から吸込まれた流体を前記混合要素の第2の板の開口部及び前記中空部を介して前記混合要素内部に流入させ、さらに前記混合要素の外周部から流出させ、前記ケーシングに設けられた吐出口から吐出させる混合機。
 請求項7に記載の混合機において、前記混合要素の外周部に羽根が配設され、前記羽根は、前記積層エレメントの延在する方向に対して略垂直方向に向くように形成されている混合機。
 請求項7又は8に記載の混合機を備える混合システムであって、前記混合機の吐出口から吸込口に至る流体の循環経路を備える混合システム。
 請求項1乃至4のいずれかに記載の混合要素が入口及び出口を有する容器内部に配設された反応装置であって、前記容器内部には少なくとも2以上の触媒層が配設され、且つ、少なくとも1の触媒層間に前記混合要素が配設されている反応装置。
 容器内部で流体を混合する混合要素が配設された反応装置であって、前記容器内部には少なくとも2以上の触媒層が配設され、且つ、少なくとも1の触媒層間に前記混合要素が配設されており、前記混合要素は、複数の積層エレメントが積層される積層体と当該積層体を挟んで対向配置されるカバー板とを備え、前記積層エレメントは、複数の第1の貫通孔を有するとともに、前記第1の貫通孔の一部又は全部が、隣接する積層エレメントの第1の貫通孔との間で流体を積層エレメントの延在する方向に流通可能に連通するように配置されており、前記混合要素が積層エレメントの延在する方向に流体の入口及び出口を具備するように、前記積層体の側面の一部が覆われている混合要素が配設されている反応装置。
Description:
混合要素、混合装置、攪拌翼、 合機、混合システム及び反応装置

 本発明は、混合要素及び混合装置に適用 れることにより流体の静的な混合等の処理 するために利用されるものである。また、 拌翼、混合機及び混合システムに適用され ことにより、流体の動的な混合等の処理を るために利用されるものである。また、反 装置に適用されることにより、流体を効率 に混合し反応させるために利用されるもの ある。

 流体を混合する静的な混合装置として、 タティックミキサー等が広く使用されてい 。このような静的な混合装置は、一般的に 動部品を有していないため、化学工業や食 工業のように流体を配管中で混合する必要 ある分野で広く使用されている。一方、動 な混合装置としては攪拌槽内の流体中に攪 翼を配設して当該攪拌翼を回転させて混合 るものが広く使用されている。

 特許文献1は、静止型の流体混合装置の例で ある。この流体混合装置は、中心に流通孔を 穿設すると共に、一面に前面開放の多角形状 の小室をハニカム状に多数配列して形成した 大小2枚の円板を同心的に重合してなる複数 導流単位体からなる。大径円板の小室と小 円板の小室は互いの小室が対向する他の複 の小室に連通するように位置を違えて配列 せ、これら複数の導流単位体を重ね合わせ ものである。
 当該流体混合装置においては、流体は、導 単位体の各小室を移動する際に分散、反転 合流することにより混合されるとともに、 らに各小室における渦流、乱流、衝突等に って混合される。そして、導流単位体の中 部から外側へ又は外側から中央部へと放射 に再分散と集合を交互に繰り返して混合さ るもので、高い混合効果が得られることを 徴としている。

 しかし、前記流体混合装置は、流体の流れ 流路面積が、前記大小2枚の円板の小室が連 通する部分のみであり、混合効果に限界があ る。また、流体の流量が多いと装置全体の圧 力損失が大きくなって大きな動力が必要とさ れるという問題点があった。
 また、小室のデッドスペースに流体の残留 や異物が付着して、洗浄作業に手間を要す というメンテナンス上の問題点があった。

 一方、攪拌槽内の液体を混合するために 、タービン翼等が広く使用されるが、混合 率を高くするために特許文献2の攪拌翼があ る。これは、攪拌軸に装着せしめられる支持 体の両面に、その片面につき回転平面に対し て並列せしめられた2個の部分攪拌器を1組と て、その4組が装着され、且つ各組の部分攪 拌器の外側開口は回転方向に対して後方にな るに伴って逐次内側に後退せしめられている ものであり、短時間でありながら大きい混合 度が容易に、確実に、しかもわずかな動力で 得られる。

 しかし、上記攪拌翼であっても流体が混 されるのは支持体に取り付けられた部分攪 器周辺に限られているため、混合効率には 界がある。

 また、反応装置や反応器内部で流体を混 して反応させるものとして、例えば、不均 系の発熱反応であるメタノール合成反応器 ある。当該反応器においては触媒により原 ガスを反応させるが、反応器内部に充填す 触媒量を少なくするために触媒層を幾つか 分割し、各触媒層の入口ガスを冷却し、且 入口ガス中の反応生成物の濃度を下げて各 媒層での反応率が大きくなるようにしてい 。具体的には、発熱反応により高温になっ 各触媒層の出口ガスに対して温度の低い原 ガスを混合することにより、出口ガスの温 及び反応生成物であるメタノールの濃度を げて下流の触媒層に供給している。これに り、各触媒層における反応速度及び反応率 大きくすることができるので、反応器に充 する全体の触媒量を少なくすることができ 。

 特許文献3は、そのような混合装置及び反 応器の例であって、不均一系の発熱合成反応 器内部で異なる温度のガス流を混合して反応 させている。反応器内部には混合装置が配さ れ、混合装置は、触媒層を支持する反応器の 側壁に対して触媒床の底部の下方に平行に配 された隔壁により形成される環状空間からの 高温ガス流に対し、隔壁下部に配された円環 状の穴あき供給部から供給される冷却ガス流 を所定の条件下で混合するものである。これ により温度の異なるガス流を最適に混合し、 反応器内での転化率を向上させることができ るとしている。

 しかし、前記混合装置では混合するに際 て、冷却ガス流を環状空間に配された穴あ 供給部を通して高温ガス流に対し局部的に 入するので、穴あき部周辺ではガスの混合 不十分であり、全体的に十分にガスを混合 せるためにはさらに所定の空間を必要とす 。そのため、ディフレクターを配すること より混合効果を上げているが、なお混合効 には限界がある。また、反応器に供給する ス流量を小さくして反応器の負荷を下げて 転する場合には、穴あき供給部の孔から供 される冷却ガス流の流速が小さくなるので 高温ガス流との混合効果がさらに小さくな という問題がある。さらに、冷却ガス流供 用の穴あき供給部は環状空間に配されてお 、反応器が大きくなるに従って環状空間の 作が困難になるという問題がある。

特開昭58-133822号公報

特開平8-182924号公報

特表平9-509611号公報

 本発明は、前記に鑑みてなされたもので り、混合要素及び混合装置として、小さな ペースで高い混合効果を有し、多くの流量 流体を混合することが可能なこと、洗浄作 を容易に行えることを課題とする。また、 記混合要素を適用して小さなスペースで高 混合効果を有する攪拌翼及び混合機を提供 ることを課題とする。また、前記混合機を 用した混合システムを提供することを課題 する。また、前記混合要素を適用して流体 効率良く混合し、反応させることができる 応装置を提供することを課題とする。

 本発明は、前記課題を解決するため、以 の混合要素、混合装置、攪拌翼、混合機、 合システム及び反応装置を提供する。

 本発明に係る混合要素は、
 複数の積層エレメントが積層される積層体 、当該積層体を挟んで対向配置される第1の 板と第2の板とを備え、前記積層エレメント 、複数の第1の貫通孔を有し、前記第2の板は 、前記積層エレメントの少なくとも1つの第1 貫通孔に連通する開口部を有し、前記積層 レメントは、前記第1の貫通孔の一部又は全 部が、隣接する積層エレメントの第1の貫通 との間で流体を積層エレメントの延在する 向に流通可能に連通するように配置されて る。

 本構成によれば、第2の板の開口部から流入 した流体は、前記開口部に連通する積層エレ メントの第1の貫通孔から積層体内部に流入 、積層体内部の連通する第1の貫通孔を流通 ながら混合され、積層体から流出する。
 積層体の積層方向両端部では、第1の板と第 2の板により、積層エレメントの第1の貫通孔 積層方向に閉じている。従って、積層体内 に流入した流体は、積層エレメントの延在 る方向に連通する第1の貫通孔を流通するよ うに案内される。
 上記とは逆に、積層エレメントの第1の貫通 孔から積層体内部に流入した流体が第2の板 開口部から流出する場合でも、流体は、積 体内部の連通する第1の貫通孔を流通しなが 混合される。
 なお、ここで、積層エレメントの延在する 向とは、積層エレメントの積層方向に対し 垂直方向をいう。

 さらに、本構成によれば、流体は、当該 1の貫通孔から積層方向に連通する他の第1 貫通孔に流出し、また、その逆に積層方向 連通する他の第1の貫通孔から当該第1の貫通 孔に流入することにより複雑に連通する第1 貫通孔で流入及び流出を繰り返すので、よ 流体が複雑に流動し混合効果が増大する。 た、積層エレメントの積層枚数を多くする とにより、流体の流れる積層エレメントが 在する方向への断面積が大きくなるので、 り多くの流量の流体を混合することができ 。

 本発明に係る混合要素において、
 前記複数の積層エレメント、前記第1の板及 び前記第2の板は、分解可能に固定されてい のが好ましい。

 本構成によれば、混合要素は、各積層エ メント、第1の板及び第2の板の各々に分解 ることにより、容易に製作することができ 。また、積層エレメントの第1の貫通孔に残 した残留物や異物の除去のような洗浄作業 容易にすることができる。

 本発明に係る混合要素において、
 前記複数の積層エレメント、前記第1の板及 び前記第2の板は、分割可能に固定されてい のが好ましい。

 本構成によれば、混合要素を構成する複 の積層エレメント、第1の板及び第2の板は 割することができるので、複雑な形状のも にも容易に配設することができる。

 本発明に係る混合要素において、
 前記積層エレメントは、第1の貫通孔より大 きい第2の貫通孔を有し、且つ前記第2の貫通 が積層方向に連通して前記積層体に中空部 形成されるように配置されており、
 前記第2の板の開口部が前記中空部を介して 前記積層エレメントの少なくとも1つの第1の 通孔に連通されているのが好ましい。

 本構成によれば、第2の板の開口部から流入 した流体は、混合要素の中空部に流入する。 ここで、中空部とは、積層エレメントの第2 貫通孔が積層して形成される中空状の空間 をいう。中空部では流体が流れる際の流動 抗が小さいので、積層方向の圧力分布が小 い。従って、流体は積層方向の位置に関ら 、略均等に中空部に連通する第1の貫通孔を して積層体内部に流入し、積層エレメント 延在する方向へ流れる。
 上記とは逆に、積層エレメントの第1の貫通 孔から積層体内部に流入した流体が中空部へ 流出する場合でも、流体は積層方向の位置に 関らず略均等に積層体内部を積層エレメント の延在する方向へ流れ、略均等に積層体内部 から中空部に連通する第1の貫通孔から流出 る。

 本発明に係る混合装置は、
 前記混合要素と、当該混合要素を収容する 口及び出口を有するケーシングとを備え、
 前記混合要素における第1の板は、前記ケー シング内側形状よりも小さい外側形状を有し 、前記混合要素における第2の板は、前記ケ シング内側形状と略同一の外側形状を有し 且つ当該第2の板の外側面が前記ケーシング 側面と略内接されている。

 本構成によれば、ケーシングの入口から流 した流体は、第2の板の開口部を経由して第 2の板の開口部に連通する積層エレメントの 1の貫通孔から積層体内部に流入する。そし 、積層体内部の連通する第1の貫通孔を流通 しながら混合され、積層体から流出し、さら に、ケーシング出口から流出する。
 上記とは逆に、積層体内部の流体が第2の板 の開口部から流出する場合には、流体は、積 層エレメントの第1の貫通孔から積層体内部 流入する。そして、積層体内部の連通する 1の貫通孔を流通しながら混合され、第2の板 の開口部と連通する第1の貫通孔から流出し さらに、ケーシング出口から流出する。

 混合要素を構成する第1の板は、ケーシン グ内側形状よりも小さい外側形状を有してい るので、流体が積層体内部に流入するのを妨 げられることはない。また、第2の板の外側 はケーシング内側面と略内接しているので 流体を第2の板の開口部から積層体内部に確 に流入させることができる。

 本構成によれば、流体は、混合要素を形 する積層体内部の複雑に連通する第1の貫通 孔で流入及び流出を繰り返すので、より流体 が複雑に流動し混合効果が増大する。また、 混合要素を形成する積層エレメントの積層枚 数を多くすることにより、流体の流れる積層 エレメントが延在する方向への断面積が大き くなるので、より多くの流量の流体を混合す ることができる。

 さらに、本構成によれば、ケーシング内 で流体を混合することができるため、イン イン静止型混合装置としての使用が可能で る。従って、流体を連続的に混合すること できる。

 本発明に係る攪拌翼は、前記混合要素が 転駆動される回転軸に取り付けられている のである。

 本構成によれば、攪拌槽内に前記攪拌翼を した場合には、回転軸の回転により混合要 が回転し、混合要素内部の流体に遠心力が 用し、流体は連通する第1の貫通孔を流通し ながら混合させられ、積層体の外周部に開く 第1の貫通孔から吐出させられる。攪拌槽内 の流体は、混合要素の回転により中空部に い込まれ、中空部に連通する第1の貫通孔を して積層体内部に流入し混合される。
 従来型のパドル翼やディスクタービン翼で 主に翼近傍の小さな空間でしか混合エネル ーを流体に与えられないが、本構成によれ 撹拌槽に占める混合要素の体積割合を大き することにより、従来の攪拌翼と比較して 段に大きな空間で混合エネルギーを流体に えられる。従って、攪拌槽内の空間を有効 利用することができ、効率的に流体を混合 ることができる。

 本発明に係る混合機は、
 前記混合要素がケーシング内に配設された 合機であって、前記混合要素が回転駆動す ことにより、前記ケーシングの端面に設け れた吸込口から吸込まれた流体を前記混合 素の第2の板の開口部及び前記中空部を介し て前記混合要素内部に流入させ、さらに前記 混合要素の外周部から流出させ、前記ケーシ ングに設けられた吐出口から吐出させる。

 本構成によれば、ケーシングの吸込口か 吸込まれた流体は、回転駆動する混合要素 中空部に流入する。中空部に流入した流体 、中空部に連通する積層エレメントの第1の 貫通孔から混合要素を形成する積層体内部に 流入し、積層体内部の連通する第1の貫通孔 流通する。その後、流体は、混合要素外周 から流出し、ケーシングの吐出口から吐出 せられる。

 本構成において流体は、混合要素を形成す 積層体内部の複雑に連通する第1の貫通孔で 流入及び流出を繰り返すので、より流体が複 雑に流動し混合効果が増大する。
 また、積層エレメントの積層枚数を多くす ことにより、流体の流れる積層エレメント 延在する方向への断面積が大きくなるので より多くの流量の流体を混合することがで る。

 さらに、本構成によれば、混合要素を回 駆動することにより、吸込口から吸込まれ 流体を混合機内部で混合するとともに圧力 上げて吐出口から吐出させることができる め、配管経路中で連続的に流体を混合する とができる。

 本発明に係る混合機において、
 前記積層体の外周部に羽根が配設され、前 羽根は、前記積層エレメントの延在する方 に対して略垂直方向に向くように形成され いることが好ましい。

 本構成によれば、例えば、積層体の外周 に形成された羽根により、積層体外周部か 流出した流体をより効果的に付勢すること できる。従って、混合機から吐出される流 の圧力をより高くすることができる。

 本発明に係る混合システムは、
 前記混合機を備える混合システムであって 前記混合機の吐出口から吸込口に至る流体 循環経路を備える。

 本混合システムによれば、循環経路中に 合機を備えるため、混合機を1回通過するだ けでは十分に流体を混合できない場合であっ ても、混合機に流体を繰り返して通過させる ことができるので、流体を確実に混合するこ とができる。

 本発明に係る反応装置は、
 前記混合要素が入口及び出口を有する容器 部に配設された反応装置であって、前記容 内部には少なくとも2以上の触媒層が配設さ れ、且つ、少なくとも1の触媒層間に前記混 要素が配設されている。

 本反応装置によれば、反応装置内部の2以 上の触媒層の内のいずれか1の触媒層間に混 要素が配され、上流の触媒層からの流体は 1又は2以上の他の流体とともに触媒層間に配 された混合要素に供給される。混合要素に供 給された流体は、混合要素を形成する第2の の開口部を経由して第2の板の開口部に連通 る積層エレメントの第1の貫通孔から積層体 内部に流入する。そして、積層体内部の連通 する第1の貫通孔を流通しながら混合され、 合要素から流出し、下流の触媒層に供給さ る。

 本構成において第1の板は容器内側形状よ りも小さい外側形状を有しているので、流体 を積層体周辺の空間から確実に流出又は流入 させることができる。また、第2の板の外側 は容器内側面と略内接しているので、流体 第2の板の開口部から確実に積層体内部に流 又は流出させることができる。

 本構成において流体は、混合要素を形成す 積層体内部の複雑に連通する第1の貫通孔で 流入及び流出を繰り返し高度に混合されて下 流の触媒層に供給されるので、触媒層での流 体の反応率が高くなる。
 また、混合要素を形成する積層エレメント 積層枚数を多くすることにより、流体の流 る積層エレメントが延在する方向への断面 が大きくなるので、より多くの流量の流体 混合し、反応させることができる。

 本発明に係る反応装置は、
 容器内部で流体を混合する混合要素が配設 れた反応装置であって、前記容器内部には なくとも2以上の触媒層が配設され、且つ、 少なくとも1の触媒層間に前記混合要素が配 されており、前記混合要素は、複数の積層 レメントが積層される積層体と当該積層体 挟んで対向配置されるカバー板とを備え、 記積層エレメントは、複数の第1の貫通孔を するとともに、前記第1の貫通孔の一部又は 全部が、隣接する積層エレメントの第1の貫 孔との間で流体を積層エレメントの延在す 方向に流通可能に連通するように配置され おり、前記混合要素が積層エレメントの延 する方向に流体の入口及び出口を具備する うに、前記積層体の側面の一部が覆われて る混合要素が配設されている。

 本構成によれば、複数の積層エレメントに り形成された積層体を挟んでカバー板が対 配置され、また、積層体の側面の一部が覆 れていることにより、混合要素が積層エレ ントの延在する方向に流体の入口及び出口 具備する。従って、混合要素の入口から流 した流体は、積層体内部の連通する第1の貫 通孔を流通しながら混合され、積層体から流 出する。
 積層体の積層方向両端部では、カバー板に り、積層エレメントの第1の貫通孔は積層方 向に閉じている。従って、積層体内部に流入 した流体は、積層エレメントの延在する方向 に連通する第1の貫通孔を流通するように案 される。
 なお、ここで、積層エレメントの延在する 向とは、積層エレメントの積層方向に対し 垂直方向をいう。

 さらに、本構成によれば、流体は、当該 1の貫通孔から積層方向に連通する他の第1 貫通孔に流出し、また、その逆に積層方向 連通する他の第1の貫通孔から当該第1の貫通 孔に流入することにより複雑に連通する第1 貫通孔で流入及び流出を繰り返すので、よ 流体が複雑に流動し混合効果が増大する。 た、積層エレメントの積層枚数を多くする とにより、流体の流れる積層エレメントが 在する方向への断面積が大きくなるので、 り多くの流量の流体を混合することができ 。

 以上のように、本発明に係る混合要素及 混合装置によれば、流体が、連通する第1の 貫通孔を流通するので混合効果が増大する。

 また、本発明に係る攪拌翼によれば、流体 連通する第1の貫通孔を流通するので、流体 を効率的に混合することができる。
 また、本発明に係る混合機によれば、混合 の吸込口から吸い込まれた流体が、混合要 を形成する積層体内部の連通する第1の貫通 孔を流通して吐出口から吐出させられるので 、流体を連続的に混合することができる。ま た、混合機の吸込口から吸込まれた流体を圧 力を上げて吐出口から吐出させることができ る。また、本発明に係る本混合システムによ れば、混合機に流体を繰り返して通過させる ことができるので、流体を確実に混合するこ とができる。

 また、本発明に係る反応装置によれば、 体が混合要素を形成する積層体内部の連通 る第1の貫通孔を流通するので、流体の混合 効果が高くなり、下流の触媒層での反応率を 高くすることができる。

混合要素の実施形態1に係る混合要素の 構成部品を示した斜視図である。 混合要素の実施形態1に係る混合要素を 流体が流れる様子を示した断面図及び積層エ レメントの重なり合いを示した平面図である 。 混合要素の実施形態2に係る混合要素の 構成部品を示した斜視図である。 混合要素の実施形態2に係る混合要素の 積層エレメントの重なり合いを示した平面図 である。 混合要素の実施形態3に係る混合要素を 流体が流れる様子を示した断面図及び積層エ レメントの斜視図である。 積層エレメントの第1の貫通孔の変形例 を示した斜視図である。 積層エレメントを分割構造とした場合 例を示した斜視図である。 混合装置の実施形態に係る混合装置を 体が流れる様子を示した断面図である。 攪拌翼の実施形態に係る攪拌翼の構成 品を示した斜視図である。 攪拌翼の実施形態に係る攪拌翼が攪拌 装置内部に配設されて流体が流れる様子を示 した断面図である。 混合機の実施形態1に係る混合機内部 流体が流れる様子を示した断面図である。 混合機の実施形態2に係る混合機内部 流体が流れる様子を示した断面図である。 12(a)は、図12(b)のI-I線に沿った断面図であり 図12(b)は、混合機の内部を流体が流れる様 を示した断面図である。 混合システムの実施形態により本発明 に係る混合機を使用して流体を混合する構成 図である。 反応装置の実施形態1に係る反応装置 部を流体が流れる様子を示した断面図であ 。 反応装置の実施形態1における混合要 内部を流体が流れる様子を示した断面図で る。 反応装置の実施形態2における混合要 への流体の流入及び流出する様子を示した 面図である。図16(b)は、図16(a)のI-I線に沿っ 断面図である。

(混合要素の実施形態1)
 図1は、実施形態1による混合要素1aの構成部 品を示す斜視図である。図2(a)は、この混合 素1a内部を流体Aが流れる様子を示した断面 であり、図2(b)は、積層エレメント21aが隣接 る積層エレメント21aと積層したときの第1の 貫通孔22の重なりを示す平面図である。

 混合要素1aは、図1及び図2に示すように、円 板から構成される積層エレメント21aを複数枚 (ここでは6枚)積層した積層体2を、第1の板3及 び第2の板4により、例えば、適宜な位置に配 れた4本のボルト11及びナット12の固定手段 て両側から挟持して構成される。
 第1の板3は、ボルト用の穴13のみを有する円 板である。第2の板4は、ボルト用の穴14とと に、中央部に流体Aが流入する円形の開口部4 1を有している。第1の板3及び第2の板4は、積 エレメント21aと略同一の外径を有する。

 積層エレメント21aは、円形の第1の貫通孔22 複数有し、中央部に略円形の第2の貫通孔23 有している。第2の貫通孔23の内径は、第2の 板4の開口部41の内径と略同一、且つ略同心で ある。積層エレメント21aが積層されることに より、第2の貫通孔23は中空部24を形成する。
 各第1の貫通孔22は、その内径及びピッチが 同一である。図2(b)に示すように、複数の第 1の貫通孔22の一部は、互いに隣接する積層エ レメント21aの第1の貫通孔22とその位置をずら せて、部分的に重なり合うように配置され、 積層エレメント21aの延在する方向に連通する 。複数の第1の貫通孔22の一部は、積層エレメ ント21aの内周面及び外周面に開いている。

 積層体2の両端部に対向配置されている第1 板3及び第2の板4により、積層体2両端部の積 エレメント21aの第1の貫通孔22は積層方向に じている。そのため、積層体2内部の流体A 、積層体2両端部の積層エレメント21aの第1の 貫通孔22から積層方向に流出することを妨げ れ、積層体2内部を積層エレメント21aの延在 する方向へ確実に流通する。
 従って、流体Aは、混合要素1a内部を内周部 ら外周部へ、又はその逆に外周部から内周 へ流通させられる。以上により、複数の第1 の貫通孔22間で流体Aを積層エレメント21aの延 在する方向に流通可能に連通するように形成 される。

 以上の混合要素1aに、例えば、流体Aは、 宜な圧送手段により第2の板4の開口部41を経 由して中空部24に流入する。次に、流体Aは、 中空部24の内周面に開く積層エレメント21aの 1の貫通孔22から、積層体2内部に流入する。 次に、流体Aは、当該第1の貫通孔22に連通す 他の第1の貫通孔22に流通し、さらに、他の 1の貫通孔22に連通する第1の貫通孔22に流通 る。最終的に、流体Aは、積層体2の外周面に 開く積層エレメント21aの第1の貫通孔22を介し て、積層体2内部から流出する。

 以上のように、流体Aは、積層体2内部の 通する第1の貫通孔22を内周部から外周部に かって略放射状に流動する。そして、その に、分散、合流、反転、乱流、渦流、衝突 を繰り返すことにより高度に混合される。 お、流体Aは、上記とは逆に、積層エレメン 21aの積層体2の外周部から流入させ、内周部 から流出させてもよい。

 中空部24は第1の貫通孔22に対して十分な きさを有し、中空部24を構成する各積層エレ メント21aの第2の貫通孔23は略同一の内径を有 するとともに、且つ略同心である。そのため 、流体Aが中空部24を流れる際の流動抵抗は積 層体2内部を流れる際の流動抵抗と比較して さく、圧力損失も小さい。従って、流体Aは 積層エレメント21aの積層枚数が多い場合で 、積層方向の位置に関らず略均等に各積層 レメント21aの内周部に到達し、積層体2内部 を内周部から外周部へ略均等に流れる。

 また、混合要素1a内部において、上面及び 面を他の積層エレメント21aと接している積 エレメント21aの第1の貫通孔22においては、 該第1の貫通孔22から上面及び下面の他の第1 貫通孔22へ流出するので、上面及び下面の の第1の貫通孔22により流体Aは分散される。 た、当該第1の貫通孔22へは上面及び下面の の第1の貫通孔22から流入するので、上面及 下面の他の第1の貫通孔22からの流体Aが合流 する。従って、混合効果が高く流体Aは高度 混合される。
 特に、流量が増大して流動状態が乱流に移 すると、乱流及び渦流の効果が高くなって 上記分散及び合流に伴う流体の混合効果が り一層増大する。流量が少なくて流動状態 層流の場合でも、流体は上面及び下面に分 し、合流するので高度に混合される。

 また、積層エレメント21a、第1の板3及び第2 板4を別々に製作することができるので、混 合要素1aの製作が容易であり、且つ安価に製 することができる。
 また、積層エレメント21a、第1の板3及び第2 板4が各々に分解可能なので、積層エレメン ト21aの第1の貫通孔22に残存した残留物や異物 の除去のような洗浄作業を容易にすることが できる。

(混合要素の実施形態2)
 図3は、実施形態2による混合要素1bの構成部 品を示す斜視図であり、図4は、積層エレメ ト21bが他の積層エレメント21cと積層したと の第1の貫通孔22の重なりを示す平面図であ 。
 本実施形態2による混合要素1bが実施形態1の 混合要素1aと異なるところは、第1の貫通孔22 略矩形状であって、且つ、第1の貫通孔22が 鳥配列ではあるが配列パターンが異なる積 エレメント21b,21cを積層したことである。図 4をも参照して、一方の積層エレメント21bで 、内周面及び外周面に沿って配設される第1 貫通孔22が開放されていないが、他方、積 エレメント21cでは、内周面及び外周面の第1 貫通孔22が開放されている。積層エレメン 21b,21cの各々の第1の貫通孔22は、半径方向及 円周方向に部分的にずれて重なり合い、積 エレメント21b,21cの延在する方向に連通し、 また第1の貫通孔22間の大きさ及びピッチは半 径方向外側に向かうに従い大きくなっている 。

 混合要素1bのように構成することによって 、適宜な圧送手段により混合要素1bに流入さ せられた流体Aは、第2の板4の開口部41及び積 エレメント21cの内周面に開放された第1の貫 通孔22を介して積層体2内部に流入する。そし て、積層体2内部を放射状に流通しながら、 層エレメント21b,21cの連通する第1の貫通孔22 流通することにより高度に混合される。
 本実施形態2では、積層エレメント21b,21cの 第1の貫通孔22が千鳥状に配列されているの 、当該第1の貫通孔22から上面及び下面の他 第1の貫通孔22へ流出する際に、流れが容易 分割され、又は、容易に合流させられるこ により、効率的に混合される。
 本実施形態2の混合要素1bにおけるその他の 成及び作用効果は、上記実施形態1の混合要 素1aと同様である。

(混合要素1の実施形態3)
 図5(a)は、実施形態3による混合要素1cの内部 を流体Aが流れる様子を示した断面図であり 図5(b)は、この混合要素1cにおける積層エレ ント21dを示す斜視図である。
 本混合要素1cが、実施形態1による混合要素1 aと異なるところは、図5(a)及び図5(b)に示すよ うに、複数の積層エレメント21dが、中央部に は第2の貫通孔23を設けずに第1の貫通孔22を全 面に有し、且つ外周部に第1の貫通孔22が開放 しない枠部25(図5(b)参照)を有していることで る。また、各第1の貫通孔22は、四角形状に 成されている(図5(b)参照)。さらに、第1の板 3の外周形状は、当該板3に重ね合わされた積 エレメント21dの外周部分の第1の貫通孔22が 放されるように、積層エレメント21dよりも 径に形成されている(図5(a)参照)。

 混合要素1cをこのように構成することに っても、適宜な圧送手段により混合要素1cに 流入させられた流体Aは、第2の板4の開口部41 経由して積層体2内部に流入する。そして、 積層体2内部を放射状に流通しながら、積層 レメント21dの連通する第1の貫通孔22を流通 ることにより高度に混合される。最終的に 流体Aは、積層体2の一端に配設された第1の 3の外周部に開く第1の貫通孔22を介して流出 る。

 このように、実施形態3による混合要素1cに れば、第1の貫通孔22を積層エレメント21dの 面に形成するため、中央部に第2の貫通孔23 設ける必要が無く、製作が容易である。
 本実施形態3の混合要素1cにおけるその他の 成及び作用効果は、上記実施形態1の混合要 素1aと同様である。

(混合要素の変形例)
 なお、本発明に係る混合要素1は、上記各実 施形態1~3に限定されず、種々の変更を施すこ とが可能である。
 例えば、積層エレメント21の第1の貫通孔22 、円形や矩形状に限らず図6(a)~(d)に示すよう に、正四角形、三角形、六角形、長方形等の 多角形形状としてもよい。第1の貫通孔22を矩 形状や多角形形状とすることで、積層エレメ ント21の開口率が大きくなるので、混合要素1 の流動抵抗を小さくすることができる。また 、積層エレメント21aの第1の貫通孔22のピッチ を略同一としているが、本発明は、これに限 定されるものではない。また、積層エレメン ト21b,21cのように、第1の貫通孔22の大きさ及 ピッチを内周部から外周部に向かうに従っ 大きくしてもよい。
 また、積層エレメント21a,21b,21cの外周形状 略円形状とし、第1の板3及び第2の板4の外周 状を円形状としているが、本発明は、これ 限定されるものではなく、均等な機能を果 す他の形状を採用し得る。また、積層エレ ント21a,21b,21cの第2の貫通孔23を略円形状と 、第2の板4の開口部41を円形としているが、 発明は、これに限定されるものではなく、 れらと同様な機能を果たす他の形状を採用 得る。また、積層エレメント21a,21b,21cは第2 貫通孔23を中央部に、第2の板4は開口部41を 央部に有し、略同一径、略同心であるが、 発明は、これらと同様な機能を果たす他の 状を採用し得るものであって、これに限定 れるものではない。
 また、複数の第1の貫通孔22が同一の位置に 置されている同一形状の積層エレメント21 使用して、複数の第1の貫通孔22が半径方向 び円周方向に部分的に重なり合うように、 の位置をずらせて配置して混合要素1を形成 ても良い。
 また、内径及び外径の異なる2種類の積層エ レメント21b(図3参照)を使用して、内周部及び 外周部の第1の貫通孔22が開放されるような構 成としても良い。

 積層エレメント21、第1の板3及び第2の板4 簡単な構造を有するので、従来の導流単位 のような構造では製作が難しいセラミック 等の材料によっても製作することが可能で る。従って、耐食性や耐熱性が必要とされ 用途にも混合要素1を適用することができる 。

 さらに、上記各混合要素の実施形態におい 積層エレメント21として略環状の板を製作 る場合には、一定の厚みを有する金属板、 えばパンチングメタル等を打ち抜き加工等 より穿設して短時間で大量に製作すること できる。これにより、混合要素1を安価に製 することができる。
 また、積層エレメント21、第1の板3及び第2 板4等は、各種形状の分割構造とすることが きる。この場合、大型の混合要素1であって も容易に製作することができる。
図7(a)に示すように、積層エレメント21が環状 の形状を有する場合には、扇形形状の分割体 26aによる分割構造とすることができる。また 、図7(b)に示すように、積層エレメント21が四 角形の場合は、矩形形状の分割体26bによる分 割構造とすることができる。

(混合装置の実施形態)
 図8は、混合装置の実施形態による混合装置 5内部を流体Aが流れる様子を示した断面図で る。
 本実施形態による混合装置5は、図8に示す うに、フランジ53を有する円筒状のケーシン グ50に、入口51及び出口52を有する外周円板状 のフランジ54が着脱自在に装着している。ケ シング50の内部には、前記した円板から構 される積層エレメント21を複数枚(ここでは3 )重ね合わせた積層体2が4つ配設されている
 ケーシング50の入口51側には、中央部に開口 部41を有し、ケーシング50の内径と略同一の 径を有する第2の板4が配設され、その下面に 積層エレメント21の第1積層体2aが配設されて る。第1積層体2aの下面には積層エレメント2 1の外径と略同一の外径を有する第1の板3が配 設されている。続いて第2積層体2b、第2の板4 第3積層体2c、第1の板3、第4積層体2d、第2の 4が、順次配設されている。
 図8に示す混合装置5では、混合要素1をケー ング50内にボルトとナットのような固定手 で固定するようにしてもよい。

 積層エレメント21は、混合要素の実施形態 混合要素1a又は1bと同様に、第1の貫通孔22を 数有し、中央部に略円形の第2の貫通孔23を している。積層エレメント21の第2の貫通孔2 3の内径は、第2の板4の開口部41の内径と略同 、且つ略同心である。積層エレメント21が 層されることにより、第2の貫通孔23は中空 の空間部である第1中空部24a、第2中空部24b、 第3中空部24c及び第4中空部24dを構成する。各 の中空部24a~24dは、各々積層体2a~2dに対応す 中空部である。
 ケーシング50の内周部と、第1積層体2a及び 2積層体2bの外周部との間には第1環状空間部2 8aが、並びに、第3積層体2c及び第4積層体2dの 周部との間には第2環状空間部28bが形成され る。

 また、各積層体2a~2d内部において、複数の 1の貫通孔22の一部は、積層エレメント21の延 在する方向に連通し、また、一部は積層エレ メント21の内周面及び外周面に開いている。
 各積層体2a~2dの両端部に対向配置されてい 第1の板3及び第2の板4により、各積層体2a~2d 両端部の第1の貫通孔22は積層方向に閉じて る。そのため、積層体2内部の流体Aは、各積 層体2a~2dの両端部の第1の貫通孔22から積層方 に流出することを妨げられ、積層体2a~2d内 を積層エレメント21の延在する方向へ確実に 流通する。

 以上の構成を有する混合装置5に、例えば 、流体Aは、適宜な圧送手段により入口51から 流入し、第1中空部24aに流入する。続いて、 体Aは、第1中空部24aの内周面に開く第1の貫 孔22から第1積層体2a内部に流入し、連通する 第1の貫通孔22を外周方向へ流通する。続いて 、流体Aは、第1積層体2aの外周面に開く第1の 通孔22から流出し、第1環状空間部28aに流入 る。

 続いて、流体Aは、第2積層体2bの外周面に 開く第1の貫通孔22から第2積層体2b内部に流入 し、連通する第1の貫通孔22を内周方向へ流通 する。そして、流体Aは、第2中空部24bの内周 に開く第1の貫通孔22から流出し、第2中空部 24bに流入する。

 その後、流体Aは、第3中空部24c→第3積層 2c→第2環状空間部28b→第4積層体2d→第4中空 部24dを経由して出口52から流出する。以上の うに、流体Aは、各積層体2a~2dの内部を内周 から外周部へ、又は外周部から内周部へ流 しながら、連通する第1の貫通孔22を流通す ことにより高度に混合される。以上により 混合装置5の入口51から流入した流体Aは、高 度に混合されて出口52から流出する。

 本混合装置5によれば、各積層体2a~2dの両 部に対向配置されている第1の板3及び第2の 4により、流体Aが積層体2内部を流れる方向 、内周部から外周部へ、又はその逆に、外 部から内周部へと変えることができる。そ すると、流体Aは、より多くの連通する第1 貫通孔22を流通するので、さらに流体Aの混 度を高めることができる。

 また、混合装置5においても混合要素1a又 1bと同様に、各中空部24a~24dは第1の貫通孔22 対して十分な大きさを有し、中空部24を構 する各積層エレメント22の第2の貫通孔23は略 同一の内径を有するとともに、且つ略同心で ある。そのため、流体Aが各中空部24a~24dを流 る際の流動抵抗は各積層体2a~2d内部を流れ 際の流動抵抗と比較して小さく、圧力損失 小さい。従って、流体Aは、積層エレメント2 1の積層枚数が多い場合でも、積層方向の位 に関らず略均等に各積層エレメント21の内周 部に到達し、各積層体2a~2d内部を内周部から 周部へ、又はその逆に外周部から内周部へ 均等に流れる。

 各環状空間部28a,28bから積層体2b,2d内部へ 流体Aの流入についても、上記各中空部24a~24 dについてのものと同様である。

 さらに、本混合装置5によれば、入口51及び 口52を有するケーシング50の内部で流体Aを 合することができるため、インライン静止 混合装置としての使用が可能であって、流 Aを連続的に混合することができる。
 また、積層エレメント21、第1の板3及び第2 板4の外周形状を円形とすることにより、ケ シング50を円筒形状とすることができるた 、ケーシング50の耐圧を高くすることができ る。従って、流体Aを高圧条件下で混合する とができる。
 本実施形態による混合装置5におけるその他 の構成及び作用効果は、上記混合要素の実施 形態の混合要素1a又は1bと同様である。

 本発明に係る混合装置5は、混合要素の変形 例と同様に上記の混合装置の実施形態に限定 されない。本発明の範囲内で変形して実施す ることができる。
 また、積層エレメント21、第1の板3及び第2 板4の外周形状は円形には限定されない。外 形状が円形でなくても、発明を実施する上 おいては何の支障もないからである。工場 排気ガス処理装置のような断面が長方形状 管路に本混合装置5を適用するに際しては、 第2の板4の外側形状を長方形状の管路の内側 状と略同一にすれば良い。

 混合される流体は、気体や液体に限定さ るものではなく、液体と固体あるいはその であってもよい。特に、液体に粒状物質を 解させる場合には、従来の円板に前面開放 多角形状の小室を有する導流単位体では、 室に閉塞した粒状物質の除去が困難であっ が、本発明に係る混合装置5は分解可能な構 造であるため、そのような場合でも閉塞した 粒状物質の除去が容易である。

 用途としては、流体の濃度を均一にする 途以外にも、例えば、温度が異なる同一種 流体を混合して均一な温度とする用途にも 用できる。

 また、大きな空間を必要とせず、又、管 中に配設することができるので、例えば、 ィーゼル自動車の排気ガスラインのように 置空間が限られている場所に混合要素1又は 混合装置5を適用することもできる。

(攪拌翼の実施形態)
 図9は、攪拌翼の実施形態による攪拌翼6の 成部品を示す斜視図である。図10は、攪拌槽 63内部に攪拌翼6が配設された攪拌装置60にお て、攪拌翼6内部を流体Bが循環する様子を した断面図である。
 図9を参照して、混合要素1は、複数の略円 状の積層エレメント21e,21fを積層した積層体2 を、第1の板3及び第2の板4により、適宜な位 に配された4本のボルト11及びナット12の締結 部材にて両側から挟持して構成される。

 第1の板3は、ボルト用の穴13と、流体Bが流 する4つの開口部31とを有する円板であり、 転軸62が取り付けられている。第2の板4は、 ルト用の穴14とともに、中央部に流体Bが流 する円形の開口部41を有する。第1の板3及び 第2の板4は、積層エレメント21e,21fと略同一の 外径を有する。
 積層エレメント21e,21fは、後述する混合機の 実施形態2についての図12(a)で示されるように 、千鳥状に配列された円形の第1の貫通孔22を 複数有し、中央部に攪拌槽63内を循環する流 Bが流入する略円形の第2の貫通孔23を有する 。積層エレメント21e,21fの第2の貫通孔23の内 は、第2の板4の開口部41の内径と略同一、且 略同心である。積層エレメント21e,21fが積層 されることにより、第2の貫通孔23は中空部24 形成する。
 なお、本攪拌翼の実施形態では回転軸62に り付けられた混合要素1が回転するため、積 エレメント21e,21fの第1の貫通孔22は、平面視 において中心を通る直線に対して左右対称に 形成されていることが望ましいが、混合要素 1全体でバランスが保たれればこれには限ら ない。
 本混合要素1のその他の構成は、混合要素の 実施形態における混合要素1a又は1bと同様で る。

 図10を参照して、図示しない供給電源より 力が供給され駆動モータ61により攪拌翼6、 ち回転軸62に取り付けられた混合要素1が回 駆動すると、混合要素1の積層体2内部の流体 Bは、遠心力の作用により半径方向外方に向 て付勢される。付勢された流体Bは、積層体2 内部の連通する第1の貫通孔22を内周部から外 周部に向かって略放射状に流通し、外周面に 開く第1の貫通孔22から外方へ吐出される。
 一方、攪拌槽63内の流体Bは、混合要素1の下 端部の第2の板4の開口部41及び上端部の第1の 3の4つの開口部31を経由して積層体2内部の 空部24に吸い込まれる。吸い込まれた流体B 、中空部24の内周面に開く第1の貫通孔22を介 して、積層体2内部に流入する。そして、混 要素1の回転動作による遠心力の作用により 径方向外方に向けて付勢され、外周面に開 第1の貫通孔22から外方へ吐出される。
 そして、流体Bは、積層体2内部を内周部か 外周部に向かって略放射状に流動する際に 連通する第1の貫通孔22を流通することによ 高度に混合される。

 本攪拌翼6によれば、積層エレメント21e,21 fの積層枚数を多くすることにより、流体が 通する混合要素1内部の連通する第1の貫通孔 22が多くなるので、攪拌槽63内での流体の混 時間を短くすることができる。

 なお、本発明に係る攪拌翼は、混合要素の 施形態や変形例と同様に上記の攪拌翼6の実 施形態1に限定されない。
 本実施形態1における攪拌翼6のその他の作 効果は、上記混合要素の実施形態における 合要素1a又は1bの作用効果と同様である。

(混合機の実施形態1)
 図11は、混合機の実施形態1による混合機7a 内部を流体Cが流れる様子を示した断面図で る。

 図11に示すように、混合機7aは、混合要素1 円筒状のケーシング70、回転軸73、及び駆動 としての電動モータ74を備えている。電動 ータ74は、混合要素1を回転駆動するもので り、本実施形態では、図示しない供給電源 ら電力が供給されて回転駆動される。回転 73は、電動モータ74に連結された状態で、混 要素1を支持するものである。ケーシング70 回転軸73との摺動部分には、内部の流体Cが れないようにシール部材75が配されている
 ケーシング70はフランジ形状の入口ノズル71 及び出口ノズル72を備えており、流体Cが入口 ノズル71から混合機7a内部に吸込まれ、出口 ズル72から吐出される。

 混合要素1は、図9に示された攪拌翼6と同 の構造を有する。なお、本混合機の実施形 1でも、回転軸73に取り付けられた混合要素1 が回転するため、積層エレメント21e,21fの第1 貫通孔22は、平面視において中心を通る直 に対して左右対称に形成されていることが ましいが、混合要素1全体でバランスが保た ればこれには限られない。

 混合要素1を電動モータ74により回転駆動さ ると、混合機7aの入口ノズル71から吸い込ま れた流体Cは、混合要素1を形成する第1の板3 開口部31及び第2の板4の開口部41を経由して 空部24に流入する。次に流体Cは、中空部24の 内周部に開く積層エレメント21e,21fの第1の貫 孔22を経て積層体2内部に流入する。
 積層体2内部に流入した流体Cは、遠心力の 用により半径方向外方に向けて付勢される 付勢された流体Cは、積層体2内部の連通する 第1の貫通孔22を内周部から外周部に向かって 放射状に流通し、外周部に開く第1の貫通孔22 を経て積層体2の外周部から外方へ流出され 。流出された流体Cは、出口ノズル72を経て 合機7aから吐出される。
 混合要素1から流出した流体Cの一部は、第1 板3の開口部31及び第2の板4の開口部41を経由 して再度中空部24に流入し、さらに積層体2内 部に流入し、積層体2外周部から流出するこ により、混合要素1の積層体2内部を循環する 。

 そして、流体Cが、積層体2内部の連通す 第1の貫通孔22を内周部から外周部に向かっ 略放射状に流動する際に、流体は、分散、 流、反転、乱流、渦流、衝突等を繰り返す で高度に混合される。

 なお、本実施形態1では、ケーシング70を円 状としているが、これに限定されるもので ない。また、第1の板3への回転軸73の取付け が困難な場合には、第1の板3に開口部31を設 なくてもよい。
 また、要求される混合度が低い場合には、 常の遠心ポンプのように混合要素1と入口ノ ズル71の間隔を短くして混合機7a内部を循環 る流体Cの流量を少なくするようにしても良 。

(混合機の実施形態2)
 図12は、混合機の実施形態2による混合機7b 示した図である。図12(a)は、図12(b)のI-I線に った断面図であり、図12(b)は、混合機7bの内 部を流体Cが流れる様子を示した断面図であ 。

 混合機7bが実施形態1による混合機7aと異 るところは、第1の板3及び第2の板4の外周形 が積層エレメント21e,21fの外周形状より大き く、積層体2の外周部であって、第1の板3及び 第2の板4により形成される空間に、積層エレ ント21e,21fの積層方向に延びる羽根76を配し (ここでは6枚)ことである。

 混合要素1が回転すると、積層体2の外周 から流出した流体Cは、羽根76により付勢さ て混合要素1から流出する。羽根76の端部は 1の板3及び第2の板4により閉じられているの 、積層体2の外周部から流出した流体Cは、 根76により効率的に付勢され、混合機7bから 出する流体Cの圧力を高くすることができる 。

 なお、羽根76は、第1の板3及び第2の板4によ 形成される空間に配設されているが、これ 限定されるものではなく、例えば、混合要 1に他の円板を取り付けて羽根76を固定して よい。また、羽根76は積層エレメント21e,21f 延在する方向に対して垂直方向に伸びるよ に配されているが、これに限定されるもの はなく、発明の効果を奏する範囲で傾斜さ られていてもよい。
 また、図12(b)の断面図において、羽根76の形 状は曲線状であるが、これに限定されるもの ではなく、直線状のものであってもよい。
 本混合機の実施形態2に係る混合機7bのその の構成及び作用効果は、上記実施形態1にお ける混合機7aと同様である。

(混合システムの実施形態)
 図13は、混合機により流体を混合するため 混合システムの実施形態に係る構成図であ 。本使用例では、流体は連続的に混合機7に り混合されて送り出される。

 配管77a及び77bからバルブ78a及び78bを介し それぞれ流体B及び流体Cが貯液槽80に送られ る。貯液槽80には、流体B及びCをある程度均 に攪拌しておくために攪拌翼81が配設されて いる。貯液槽80の下部にはノズル86が配設さ 、バルブ87を介して混合機7の入口ノズル71と 接続されている。混合機7の出口ノズル72はバ ルブ88を介して送出しライン89に接続されて る。送出しライン89からは貯液槽80への循環 イン85が分岐している。循環ライン85には、 循環流量を制御するためのバルブ84が配設さ ている。

 本使用例において流体B及びCの混合処理 行うには、貯液槽80に流体B及びCを収容して 拌翼81によりある程度均一に攪拌しておく そして、電動モータ74を駆動させて混合要素 1を回転させると、回転に伴うポンプ作用に り入口ノズル71から流体B及びCが吸い込まれ 。

 混合機7内部では、吸い込まれた流体B及びC 、混合要素1を形成する積層体2内部の連通 る第1の貫通孔22を内周部から外周部に向か て放射状に流通することにより混合される 混合された流体B及びCは、混合機7の出口ノ ル72から吐出させられ、流量コントローラー 82及び流量制御バルブ83により制御されて、 り出しライン89を介して系外へ送り出される 。
 送出しライン89からは貯液槽80への循環ライ ン85が分岐していて、混合機7から吐出された 流体B及びCの一部は貯液槽80に送り返される このように循環ライン85を配設することによ り、流体B及びCは再度貯液槽80から混合機7に 給されて繰り返し混合されるので、流体B及 びCの混合度を高くして系外へ送り出すこと できる。

 なお、混合機7出口に配設された出口バルブ 88の開度を調節することにより、混合機7内部 の混合要素1の積層体2内部を循環する流体の 量を調節できるので、混合機7による流体B びCの混合の度合いを調節することができる
 また、循環ライン85にあるバルブ84の開度を 調節することにより貯液槽80と混合機7を含む 循環系を循環する流体の流量を調節すること ができるので、やはり流体B及びCの混合の度 いを調節することができる。これらの場合 おいて、バルブ88やバルブ84を自動制御バル ブとしてもよい。
 また、流体B及びCを貯液槽80に供給した後に 、バルブ78a及び78b、並びに流量制御バルブ83 全閉として混合機7を稼動させ、混合システ ム内に流体B及びCを全て循環させて混合して よい。

(反応装置の実施形態1)
 図14は、反応装置の実施形態1による反応装 9a内部を流体D及び流体Eが流れる様子を示し た断面図であり、図15(a)及び図15(b)は、反応 置9aに配された混合要素1d~1f内部を流体D及び Eが流れる様子を示した断面図である。

 反応装置9aにおいては、入口91及び出口92を する略円筒状の容器90a内部に触媒層93a~93dが 配されており、各触媒層間93a~93dに混合要素1d ~1f及び冷却ガス供給用ノズル94a~94cが配され いる。
 なお、本実施形態1では、反応装置9aは不均 系の発熱反応であるメタノール合成反応器 して好適に使用することができ、例えば、 口91からは予熱された高温の原料ガス(流体D )が供給され、冷却ガス供給用ノズル94a~94cか は予熱されていない低温の原料ガス(流体E1~ E3)が供給される。

 混合要素1d~1fは、例えば、混合要素の実施 態2の混合要素1bと同様に、複数の略円形状 積層エレメント21b,21cを積層した積層体2を、 第1の板3及び第2の板4により適宜な固定手段 て挟持して構成され、さらに所定の固定手 により容器90a内部に固定される。
 第1の板3は円形状の板であって、第1の板3の 外径は積層エレメント21b,21cの外径と略同一 ある。第2の板4は、略中央部に流体D及びEが 入する円形の開口部41を有する円形状の板 あって、開口部41の内径は積層エレメント21b ,21cの第2の貫通孔23の内径と略同一であり、 径は容器90aの内径と略同一である。混合要 1d~1fを形成する積層エレメント21b,21cの第1の 通孔22の重なり合いは、混合要素1bと同様で ある。

 以上の混合要素1d~1fにおいて、例えば混 要素1dでは、適宜な圧送手段により反応装置 9aの入口91から流入し第1触媒層93aを通過した 温の流体D1が、冷却ガス用ノズル94aから供 された流体E1とともに、第2の板4の開口部41 経由して中空部24eに流入する。流入した流 D1及びE1は、中空部24eに連通する積層エレメ ト21cの第1の貫通孔22から積層体2e内部に流 し、連通する第1の貫通孔22の間で流入及び 出を繰り返し混合される。混合された流体D1 及びE1は、積層体2eの外側空間部95aに連通す 積層エレメント21cの第1の貫通孔22を介して 層体2e内部から流出する。

 以上のように、流体D1及びE1は、積層体2e 部の連通する第1の貫通孔22を内周部から外 部に向かって流通する際に、分散、合流、 転、乱流、渦流、衝突等を繰り返すことに り高度に混合される。そして、高度に混合 れた流体D1及びE1が下流の触媒層93bに供給さ れることにより、触媒層93bにおける反応率が 高くなる。

 混合要素1bと同様に、流体が中空部24eを れる際の流動抵抗は、積層体2e内部を積層エ レメント21b,21cの延在する方向へ流れる際の 動抵抗と比較して小さい。従って、流体D1及 びE1は、積層エレメント21b,21cの積層枚数が多 い場合でも、積層方向の位置に関らず略均等 に各積層エレメント21b,21cの内周部に到達し 積層体2内部を内周部から外周部へ略均等に れる。

 なお、上記実施形態1は混合要素1dについ のものであるが、混合要素1eによっても同 に、流体D2及びE2が高度に混合される。

 一方、混合要素1fついては、混合要素1d及 び1eとは逆に積層体2gの上部に第1の板3が配さ れ、下部に第2の板4が配されている。このよ に形成された混合要素1gであっても、流体D3 及びE3は、積層体2gの外側空間部95cに連通す 積層エレメント21cの第1の貫通孔22を介して 層体2g内部に流入し、中空部24gに連通する積 層エレメント21cの第1の貫通孔22から流出し、 高度に混合される。

 このように、本実施形態では、混合要素1 はガスの流れる方向に第2の板4→積層体2→第 1の板3の順で積層されていても良いし、逆に 第1の板3→積層体2→第2の板4の順で積層さ ていても良い(図14、図15(a)(b)参照)。

 また、積層エレメント21b,21cの積層枚数を任 意に選択して、混合要素1d~1fの圧力損失を変 ることが容易である。例えば、流体D3は流 D1に流体E1及びE2が加わっているため、混合 素1fに流入する流体の流量は混合要素1dに流 する流量よりも多い。この場合に、混合要 1fの積層エレメント21b,21cの積層枚数を混合 素1dの積層枚数より多くして、混合要素1fに よる圧力損失を小さくすることが容易である 。
 また、混合要素の実施形態2の混合要素1bの わりに、実施形態1の混合要素1aとしてもよ 。
 本反応装置の実施形態1における混合要素1d~ 1fのその他の構成及び作用効果は、上記混合 素の実施形態における混合要素1a又は1bと同 様である。

(反応装置の実施形態2)
 図16(a)は、反応装置の実施形態2による反応 置9bに配された混合要素1g内部を流体D及びE 流れる様子を示した断面図であり、図16(b) 図16(a)のI-I線に沿った断面図である。

 本実施形態では、混合要素1gを形成する積 エレメント21としては、例えば、また、図7(b )に示したような外枠25を備える積層エレメン ト21gと、外枠25を備えていない積層エレメン 21hを組み合わせて使用することができる。 た、図7(b)に示した積層エレメント21であっ 、サイズの異なるものを組み合わせて外周 の第1の貫通孔22を開放するようにして使用 ることもできる。
 混合要素1gは、積層エレメント21g,21hを積層 た積層体2hを、カバー板30により適宜な固定 手段にて挟持して構成され、さらに所定の固 定手段により容器90b内部に固定される。積層 体2hの積層方向両端部の積層エレメント21g,21h の第1の貫通孔22はカバー板30により閉じてお 、また、積層エレメント21g,21hの延在方向両 端部は流体D5及びE4の入口及び出口を具備す ように容器90bの内壁により閉じている。ま 、積層エレメント21g,21hの第1の貫通孔22は、 体D5及びE4が積層エレメント21の延在する方 に流通するように連通している。

 以上の混合要素1gによっても、流体D5及びE4 、外側空間部95dに連通する積層エレメント2 1hの第1の貫通孔22を介して積層体2h内部に流 し、連通する第1の貫通孔22の間で流入及び 出を繰り返し混合される。そして、外側空 部95eに連通する積層エレメント21hの第1の貫 孔22を介して積層体2h内部から流出する。
 なお、断面方向視において積層エレメント2 1g,21hが容器90bより小さい場合には、適宜な板 等により積層体2hの側面の一部を覆うように て流体D5及びE4の入口及び出口を具備するよ うにしてもよい。
 本反応装置の実施形態2における混合要素1g その他の構成及び作用効果は、上記反応装 の実施形態1における混合要素1d~1fと同様で る。

 以上に開示された実施の形態はすべての で例示であって制限的なものではないと考 されるべきである。本発明の範囲は、以上 実施の形態ではなく、特許請求の範囲によ て示され、特許請求の範囲と均等の意味及 範囲内でのすべての修正や変形を含むもの ある。

1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g 混合要素
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h 積層体
3 第1の板
4 第2の板
5 混合装置
6 攪拌翼
7,7a,7b 混合機
9a,9b 反応装置
21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h 積層エレメント
22 (積層エレメントの)第1の貫通孔
23 (積層エレメントの)第2の貫通孔
24,24a,24b,24c,24d,24e,24f,24g 中空部
28,28a,28b 環状空間部
31 (第1の板の)開口部
41 (第2の板の)開口部
95a,95b,95c,95d,95e 外側空間部
A,B,C,D,E 流体




 
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