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Title:
MULTI-DEGREE-OF-FREEDOM STAGE CONTROL APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013985
Kind Code:
A1
Abstract:
A multi-degree-of-freedom stage control apparatus selects a desired sensor configuration from among a plurality of sensor configurations and performs control by using a position arithmetic expression which corresponds to the selected sensor configuration.

Inventors:
MAMBA TAKASHI
Application Number:
PCT/JP2008/062101
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YASKAWA DENKI SEISAKUSHO KK (JP)
MAMBA TAKASHI
International Classes:
G05D3/00; G05B11/32
Foreign References:
JPH0553622A1993-03-05
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Claims:
 複数自由度の指令を生成する指令生成器と、
 制御対象に取り付けられた複数のセンサ信号から複数自由度の位置を算出する位置演算器と、
 前記複数自由度の指令と前記複数自由度の位置から複数自由度の操作量を演算する制御演算器と、
 前記複数自由度の操作量から複数のアクチュエータの推力指令を演算する推力変換演算器と、
 前記複数のアクチュエータに流すべき電流指令を演算する電流指令器とを備えた多自由度ステージ制御装置において、
 複数のセンサ構成の中から所望のセンサ構成を選択するためのセンサ構成入力装置を備え、選択されたセンサ構成に対応する位置演算式を使用して前記複数自由度の位置を演算することを特徴とする多自由度ステージ制御装置。
 前記位置演算器は、複数のセンサ構成それぞれに対応する位置演算式を、あらかじめメモリ上に保有していることを特徴とする請求項1記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記位置演算器は、複数のセンサ構成それぞれに対応する位置演算式を、後から関数として追加する機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記センサ構成入力装置は、使用者が定義したX軸、Y軸、Z軸に対し、それぞれいくつのセンサを備えているかを入力するためのセンサ数入力部を備えたことを特徴とする請求項1記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記センサ構成入力装置は、選択されたセンサ構成で使用される各センサの位置座標を入力するためのセンサ位置入力部を備えたことを特徴とする請求項1記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記センサ構成入力装置は、選択されたセンサ構成で使用される各センサの種別を入力するためのセンサ種別入力部を備えたことを特徴とする請求項1記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記センサ種別入力部は、少なくとも絶対位置センサと起動位置を零とする相対位置センサとを選択できることを特徴とする請求項6記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記位置演算器は、相対位置センサの零位置信号を検出する零位置信号検出器を備え、零位置信号を検出したときのセンサ信号を保存する機能を備えたことを特徴とする請求項6記載の多自由度ステージ制御装置。
 複数自由度の指令を生成する指令生成器と、
 制御対象に取り付けられた複数のセンサ信号から複数自由度の位置を算出する位置演算器と、
 前記複数自由度の指令と前記複数自由度の位置から複数自由度の操作量を演算する制御演算器と、
 前記複数自由度の操作量を複数のアクチュエータの推力指令に分配する推力変換演算器と、
 前記複数のアクチュエータに流すべき電流指令を演算する電流指令器とを備えた多自由度ステージ制御装置において、
 複数のアクチュエータ構成の中から所望のアクチュエータ構成を選択するためのアクチュエータ構成入力装置を備え、選択されたアクチュエータ構成に対応する推力変換演算式を使用して前記複数のアクチュエータの推力指令を演算することを特徴とする多自由度ステージ制御装置。
 前記推力変換演算器は、複数のアクチュエータ構成それぞれに対応する推力変換演算式を、あらかじめメモリ上に保有していることを特徴とする請求項9記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記推力変換演算器は、複数のアクチュエータ構成それぞれに対応する推力変換演算式を、後から関数として追加する機能を備えたことを特徴とする請求項9記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記アクチュエータ構成入力装置は、使用者が定義したX軸、Y軸、Z軸に対し、それぞれいくつのアクチュエータを備えているかを入力するためのアクチュエータ数入力部を備えたことを特徴とする請求項9記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記アクチュエータ構成入力装置は、選択されたアクチュエータ構成で使用される各アクチュエータの位置座標を入力するためのアクチュエータ位置入力部を備えたことを特徴とする請求項9記載の多自由度ステージ制御装置。
 前記アクチュエータ構成入力装置は、選択されたアクチュエータ構成で使用される各アクチュエータの種別を入力するためのアクチュエータ種別入力部を備えたことを特徴とする請求項9記載の多自由度ステージ制御装置。
Description:
多自由度ステージ制御装置

 本発明は、多自由度ステージの位置また 速度を制御する多自由度ステージ制御装置 関する。

 従来の多自由度ステージ制御装置は、制御 象となる多自由度ステージのセンサ構成や クチュエータ構成に応じて、専用のコント ーラを開発していた。
 図3において、110は多自由度ステージであり 、ステージの位置および姿勢を駆動するため のアクチュエータと、位置および姿勢を検出 するためのセンサを備えており、センサ信号 を出力する。100は多自由度ステージ制御装置 であり、多自由度ステージ110のセンサ信号を 元にアクチュエータに流す電流を変化させ、 多自由度ステージ110の位置および姿勢を制御 する。多自由度ステージ制御装置は、指令生 成器140、制御演算器150、推力変換演算器160、 電流指令器170、位置演算器180、センサ信号変 換器190よりなる。140は指令生成器であり、多 自由度ステージの位置および姿勢の指令を与 える。位置指令は、X軸、Y軸、Z軸方向の位置 と、ロール、ピッチ、ヨーの姿勢とを合わせ た6自由度で与える。それぞれ使用者が与え 位置決めコマンドを元に制御周期ごとに補 して生成するか、あらかじめ決められた動 を制御周期ごとの位置指令として与える。19 0はセンサ信号変換器であり、センサ信号を け取り、絶対座標で表したセンサ位置を算 する。180は位置演算器であり、センサ信号 換器190により算出されたセンサ位置情報を いて、多自由度ステージ110の位置および姿 を演算する。150は制御演算器であり、位置 算器180により算出された位置および姿勢を 指令生成器140が生成した指令に追従させる うに操作量を決定する。操作量とは、具体 には重心位置の並進推力と重心まわりのモ メントなどとする。X軸、Y軸、Z軸、ロール ピッチ、ヨーの6自由度でそれぞれ位置PID制 や、位置PI制御・速度P制御のカスケード制 、位置P制御・速度PI制御のカスケード制御 どとし、フィードフォワード制御や一次遅 フィルタ、ノッチフィルタなどの技術を用 る。指令生成器140の生成する指令を速度指 とし、制御演算器150は、位置および姿勢の 分に相当する量を算出して、位置および姿 の微分相当量を指令に追従させるように操 量を決定する速度制御系としてもよい。160 推力変換演算器であり、制御演算器150が算 した操作量を実現するために各アクチュエ タが出すべき推力を算出する。170は電流指 器であり、推力変換演算器160から受け取っ 推力指令通りの推力を発生するように多自 度ステージ110のアクチュエータ電流を制御 る。
 位置演算器180での演算の内容は、多自由度 テージ110のセンサ構成によって異なる。図4 から図13に示したような各種センサ構成に対 した多自由度ステージの位置姿勢算出方法 考案されている。(例えば、特許文献1参照)
 図4において、22は固定子であり、動かない 定されたセンサ基準位置である。21は移動 であり、固定子22に対し移動する制御対象で ある。図示しない多自由度ステージ制御装置 は固定子22に対する移動子21の位置または姿 を制御する装置である。1乃至3はギャップセ ンサであり、3点のZ軸方向の位置を測定して る。5および6は二次元センサであり、2点のX 軸およびY軸方向の移動距離をそれぞれ測定 ている。すなわちX軸方向2点、Y軸方向2点、Z 軸方向3点の情報から位置を求めている。
 図5において、1乃至3はギャップセンサであ 、3点のZ軸方向の位置を測定している。7な し9は変位センサであり、2点のY軸方向の移 距離および1点のX軸方向の移動距離を測定 ている。すなわちX軸方向1点、Y軸方向2点、Z 軸方向3点の情報から位置を求めている。
 図6において、1乃至3はギャップセンサであ 、3点のZ軸方向の位置を測定している。7な し9は変位センサであり、2点のX軸方向の移 距離および1点のY軸方向の移動距離を測定 ている。すなわちX軸方向2点、Y軸方向1点、Z 軸方向3点の情報から位置を求めている。
 図7において、1乃至3はギャップセンサであ 、3点のZ軸方向の位置を測定している。5お び6は二次元センサであり、2点のX軸およびY 軸方向の移動距離をそれぞれ測定している。 すなわちX軸方向2点、Y軸方向2点、Z軸方向3点 の情報から位置を求めている。ただし、図4 はギャップセンサ1乃至3のセンサヘッドは固 定子側に、ターゲットが移動子側にあるのに 対し、図7ではセンサヘッドが移動子側に、 ーゲットが固定子側にある点が異なる。
 図8において、1乃至3はギャップセンサであ 、3点のZ軸方向の位置を測定している。7な し9は変位センサであり、2点のY軸方向の移 距離および1点のX軸方向の移動距離を測定 ている。すなわちX軸方向1点、Y軸方向2点、Z 軸方向3点の情報から位置を求めている。た し、図5ではギャップセンサ1乃至3のセンサ ッドは固定子側に、ターゲットが移動子側 あるのに対し、図8ではセンサヘッドが移動 側に、ターゲットが固定子側にある点が異 る。
 図9において、1乃至3はギャップセンサであ 、3点のZ軸方向の位置を測定している。7な し9は変位センサであり、2点のX軸方向の移 距離および1点のY軸方向の移動距離を測定 ている。すなわちX軸方向2点、Y軸方向1点、Z 軸方向3点の情報から位置を求めている。た し、図6ではギャップセンサ1乃至3のセンサ ッドは固定子側に、ターゲットが移動子側 あるのに対し、図9ではセンサヘッドが移動 側に、ターゲットが固定子側にある点が異 る。
 図10において、1乃至4はギャップセンサであ り、4点のZ軸方向の位置を測定している。す わちZ軸方向4点の情報から位置を求めてい 。
 図11において、10は三次元センサであり、1 のZ軸方向の位置、ロール角、ピッチ角を測 している。11は三次元センサであり、1点のX 軸方向の位置、Y軸方向の位置、ヨー角を測 している。
 また、図12のようなアクチュエータ構成の 合について、各アクチュエータの推力指令 算出する方法を以下に説明する。
 図12において、31乃至36はアクチュエータで り、X軸方向の力を発生するアクチュエータ を1つ、Y軸方向の力を発生するアクチュエー を2つ、Z軸方向の力を発生するアクチュエ タを3つ備えたアクチュエータ構成となって る。制御する自由度とアクチュエータの数 一致しているため、この場合の推力変換演 式は以下のように求められる。
 重心位置を(xG、yG、zG)、X軸アクチュエータ 位置を(xx1、yx1、zx1)、2つのY軸アクチュエー タの位置をそれぞれ(xy1、yy1、zy1)、(xy2、yy2、 zy2)、3つのZ軸アクチュエータの位置をそれぞ れ(xz1、yz1、zz1)、(xz2、yz2、zz2)、(xz3、yz3、zz3) とする。X軸アクチュエータの推力をFx1、2つ Y軸アクチュエータの推力をそれぞれFy1、Fy2 、3つのZ軸アクチュエータの推力をそれぞれF z1、Fz2、Fz3とする。重心位置の並進推力のX軸 成分、Y軸成分、Z軸成分をそれぞれFx、Fy、Fz し、重心まわりのモーメントのX軸成分、Y 成分、Z軸成分をそれぞれTx、Ty、Tzする。こ とき(1)式が成り立つ。

 

 (1)式は正方行列となっており逆行列を求 ることができるため、それをGとおけば(2)式 が得られる。

    


 

 推力変換演算器160で、(2)式の演算をするこ により多自由度ステージの操作量から各ア チュエータの推力指令を算出できる。
 冗長なアクチュエータを持つ図13のような クチュエータ構成の場合についても、推力 令を分配する方法が考案されている(例えば 特許文献2参照)。
 図13において、31乃至37はアクチュエータで り、X軸方向の力を発生するアクチュエータ を1つ、Y軸方向の力を発生するアクチュエー を2つ、Z軸方向の力を発生するアクチュエ タを4つ備えたアクチュエータ構成となって る。制御する自由度が6であるのに対し、ア クチュエータの数7つあるため、この場合の 力変換演算式は何らかの拘束条件を与えて める。例えば特許文献2では、無理な力が作 しないようにする拘束条件を与えている。
 このように、従来の多自由度ステージ制御 置は、制御対象のセンサ構成に合った位置 算式を選択するためのセンサ構成入力装置 、制御対象のアクチュエータ構成に合った クチュエータ推力変換演算式を選択するた のアクチュエータ構成入力装置を備えてお ず、専用の位置算出演算やアクチュエータ 力変換演算を用いているのである。

特開2001-159901号公報(第23頁乃至第24頁、 1乃至図8)

特開2006-72398号公報(第9頁、図2)

 従来の多自由度ステージ制御装置は、セン 構成入力装置や、アクチュエータ構成入力 置を備えおらず、各種センサ構成に対応す 位置演算式の中から制御対象のセンサ構成 合った位置演算式を選択したり、各種アク ュエータ構成に対応するアクチュエータ推 変換演算式の中から制御対象のアクチュエ タ構成に合ったアクチュエータ推力変換演 式を選択したりして用いることができない で、汎用性がなく、センサ構成やアクチュ ータ構成が異なる制御対象に対しては新た 専用の制御装置を開発しなければならない いう問題があった。新たに専用の制御装置 開発する場合には、開発に多くの時間やコ トが必要となる。また、ソフトの不具合も じやすく信頼性が低くなるというような問 もあった。
 本発明はこのような問題点に鑑みてなされ ものであり、各種センサ構成に対応する位 演算式の中から制御対象のセンサ構成に合 た位置演算式を選択したり、各種アクチュ ータ構成に対応するアクチュエータ推力変 演算式の中から制御対象のアクチュエータ 成に合ったアクチュエータ推力変換演算式 選択したりして用いることができるように て汎用性を高め、制御演算や指令生成器な のソフトウェアを制御対象によらず共通し 使用できるようにすることで信頼性の高い 自由度ステージ制御装置を提供することを 的とする。

 上記問題を解決するため、本発明は、次の うに構成したのである。
 請求項1に記載の発明は、複数自由度の指令 を生成する指令生成器と、制御対象に取り付 けられた複数のセンサ信号から複数自由度の 位置を算出する位置演算器と、前記複数自由 度の指令と前記複数自由度の位置から複数自 由度の操作量を演算する制御演算器と、前記 複数自由度の操作量から複数のアクチュエー タの推力指令を演算する推力変換演算器と、 前記複数のアクチュエータに流すべき電流指 令を演算する電流指令器とを備えた多自由度 ステージ制御装置において、複数のセンサ構 成の中から所望のセンサ構成を選択するため のセンサ構成入力装置を備え、選択されたセ ンサ構成に対応する位置演算式を使用して前 記複数自由度の位置を演算するとするもので ある。
 また、請求項2に記載の発明は、前記位置演 算器は複数のセンサ構成それぞれに対応する 位置演算式を、あらかじめメモリ上に保有し ているとするものである。
 また、請求項3に記載の発明は、前記位置演 算器は、複数のセンサ構成それぞれに対応す る位置演算式を、後から関数として追加する 機能を備えたとするものである。
 また、請求項4に記載の発明は、前記センサ 構成入力装置は、使用者が定義したX軸、Y軸 Z軸に対し、それぞれいくつのセンサを備え ているかを入力するためのセンサ数入力部を 備えるとするものである。
 また、請求項5に記載の発明は、前記センサ 構成入力装置は、選択されたセンサ構成で使 用される各センサの位置座標を入力するため のセンサ位置入力部を備えるとするものであ る。
 また、請求項6に記載の発明は、 前記セン 構成入力装置は、選択されたセンサ構成で 用される各センサの種別を入力するための ンサ種別入力部を備えるとするものである
 また、請求項7に記載の発明は、前記センサ 種別入力部は、少なくとも絶対位置センサと 起動位置を零とする相対位置センサとを選択 できるとするものである。
 また、請求項8に記載の発明は、前記位置演 算器は、相対位置センサの零位置信号を検出 する零位置信号検出器を備え、零位置信号を 検出したときのセンサ信号を保存する機能を 備えたとするものである。
 また、請求項9に記載の発明は、複数自由度 の指令を生成する指令生成器と、制御対象に 取り付けられた複数のセンサ信号から複数自 由度の位置を算出する位置演算器と、前記複 数自由度の指令と前記複数自由度の位置から 複数自由度の操作量を演算する制御演算器と 、前記複数自由度の操作量を複数のアクチュ エータの推力指令に分配する推力変換演算器 と、前記複数のアクチュエータに流すべき電 流指令を演算する電流指令器とを備えた多自 由度ステージ制御装置において、複数のアク チュエータ構成の中から所望のアクチュエー タ構成を選択するためのアクチュエータ構成 入力装置を備え、選択されたアクチュエータ 構成に対応する推力変換演算式を使用して前 記複数のアクチュエータの推力指令を演算す るとするものである。
 また、請求項10に記載の発明は、前記推力 換演算器は複数のアクチュエータ構成それ れに対応する推力変換演算式を、あらかじ メモリ上に保有しているとするものである
 また、請求項11に記載の発明は、前記推力 換演算器は、複数のアクチュエータ構成そ ぞれに対応する推力変換演算式を、後から 数として追加する機能を備えたとするもの ある。
 また、請求項12に記載の発明は、前記アク ュエータ構成入力装置は、使用者が定義し X軸、Y軸、Z軸に対し、それぞれいくつのア チュエータを備えているかを入力するため アクチュエータ数入力部を備えたとするも である。
 また、請求項13に記載の発明は、前記アク ュエータ構成入力装置は、選択されたアク ュエータ構成で使用される各アクチュエー の位置座標を入力するためのアクチュエー 位置入力部を備えたとするものである。
 また、請求項14に記載の発明は、前記アク ュエータ構成入力装置は、選択されたアク ュエータ構成で使用される各アクチュエー の種別を入力するためのアクチュエータ種 入力部を備えたとするものである。

 請求項1乃至2に記載の発明によると、複数 センサ構成の中からセンサ構成を選択する とができ、位置演算部の汎用性を高めるこ ができ、多自由度ステージ制御装置を様々 制御対象に使用することができる。
 また、請求項3に記載の発明によると、位置 演算部の演算式のみを後から追加することが でき、制御器が対応していないセンサ構成に 対しても最小限の労力で追加対応できる。
 また、請求項4に記載の発明によると、セン サ数を選択することができ、様々なセンサ数 の制御対象に対して制御装置を使用すること ができる。
 また、請求項5に記載の発明によると、セン サ位置を入力することができ、様々なセンサ 位置の制御対象に対して制御装置を使用する ことができる。
 また、請求項6に記載の発明によると、セン サ種別を選択することができ、様々なセンサ 種別の制御対象に対して制御装置を使用する ことができる。
 また、請求項7に記載の発明によると、静電 容量センサや絶対値エンコーダなどの絶対位 置センサを用いた制御対象に対しても、ある いは相対値リニアスケールやレーザー干渉計 などのように起動位置を零とする相対位置セ ンサを用いた制御対象に対しても制御装置を 使用することができる。
 また、請求項8に記載の発明によると、相対 位置センサを用いた制御対象に対しても、原 点復帰動作を実行した後は、絶対位置で制御 することができる。
 また、請求項9乃至10に記載の発明によると 複数のアクチュエータ構成の中からアクチ エータ構成を選択することができ、アクチ エータ推力変換演算部の汎用性を高めるこ ができ、多自由度ステージ制御装置を様々 制御対象に使用することができる。
 また、請求項11に記載の発明によると、推 変換演算部の演算式のみを後から追加する とができ、制御器が対応していないアクチ エータ構成に対しても最小限の労力で追加 応できる。
 また、請求項12に記載の発明によると、ア チュエータ数を選択することができ、様々 アクチュエータ数の制御対象に対して制御 置を使用することができる。
 また、請求項13に記載の発明によると、ア チュエータ位置を入力することができ、様 なアクチュエータ位置の制御対象に対して 御装置を使用することができる。
 また、請求項14に記載の発明によると、ア チュエータ種別を選択することができ、様 なアクチュエータ種別の制御対象に対して 御装置を使用することができる。

本発明の第1実施例を示す多自由度ステ ージ制御装置のブロック図 本発明の多自由度ステージ制御装置の 作を示すフローチャート 従来の多自由度ステージ制御装置のブ ック図 従来の多自由度ステージのセンサ構成 1 従来の多自由度ステージのセンサ構成 2 従来の多自由度ステージのセンサ構成 3 従来の多自由度ステージのセンサ構成 4 従来の多自由度ステージのセンサ構成 5 従来の多自由度ステージのセンサ構成 6 従来の多自由度ステージのセンサ構成 図7 従来の多自由度ステージのセンサ構成 図8 従来の多自由度ステージのアクチュエ ータ構成図1 従来の多自由度ステージのアクチュエ ータ構成図2

符号の説明

1 ギャップセンサ
2 ギャップセンサ
3 ギャップセンサ
4 ギャップセンサ
5 二次元センサ
6 二次元センサ
7 変位センサ
8 変位センサ
9 変位センサ
10 三次元センサ
11 三次元センサ
21 移動子
22 固定子
31 アクチュエータ
32 アクチュエータ
33 アクチュエータ
34 アクチュエータ
35 アクチュエータ
36 アクチュエータ
37 アクチュエータ
100 多自由度ステージ制御装置
110 多自由度ステージ
140 指令生成器
150 制御演算器
160 推力変換演算器
170 電流指令器
180 位置演算器
190 センサ信号変換器
220 アクチュエータ構成入力装置
230 センサ構成入力装置

 以下、本発明の実施の形態について図を 照して説明する。

 図1は、本発明の多自由度ステージ制御装置 のブロック図である。図において、100は多自 由度ステージ制御装置となっている。220はア クチュエータ構成入力装置となっている。制 御装置の使用者は、アクチュエータ構成入力 装置220を用いてアクチュエータ構成を入力す る。160は推力変換演算器であり、入力された アクチュエータ構成に応じて推力変換演算器 160の演算式が変化する。170は電流指令器であ り、入力されたアクチュエータ構成に応じて 演算式が変化する。また230は、センサ構成入 力装置となっている。制御装置の使用者は、 センサ構成入力装置230を用いてセンサ構成を 入力する。190はセンサ信号変換器であり、入 力されたセンサ構成により演算式が変化する 。180は位置演算器であり、入力されたセンサ 構成に応じて位置演算器180の演算式が変化す る。
 本発明が従来技術と異なる部分は、アクチ エータ構成入力装置220およびセンサ構成入 装置230を備えた部分と、推力演算器160、電 指令器170、位置演算器180、センサ信号変換 190を可変とした部分である。

 図2は、本発明の多自由度ステージ制御装置 の動作を示すフローチャートである。以下で は図2を用いてその動作を説明する。多自由 ステージ制御装置100は、フラッシュメモリ たはハードディスクなどの記憶装置を備え 使用者が入力したアクチュエータ構成とセ サ構成を保存しておくことで、起動するた に毎回入力する手間を省くことができる。 こで、アクチュエータ構成とセンサ構成を 力するための制御前準備モードと、実際に 定の制御周期で制御演算を行う制御モード を用意する。使用者は、始めに一度だけ制 前準備モードでアクチュエータ構成とセン 構成を入力して保存しておき、次回からは 御モードで起動することができる。
 多自由度ステージ制御装置100を起動すると まずstep1で制御前準備モードか制御モード を判定する。この判定は、モニタにモード 択の画面を表示して使用者に入力を求める 、ディップスイッチなどのハードウェアに り切り替えるか、またはフラッシュメモリ たはハードディスクなどの記憶装置を備え ソフトウェアフラグにより切り替えられる うにしてもよい。初めて使用する場合は、 御前準備モードとして起動する。制御前準 モードでは、アクチュエータ構成とセンサ 成を入力する。アクチュエータ構成とは、 クチュエータの数と、そのアクチュエータ れぞれの位置および種別を意味し、センサ 成とは、センサの数と、そのセンサそれぞ の位置および種別を意味する。制御前準備 ードでは、まずセンサ構成を入力する。始 に、step11でセンサ数を入力する。センサ数 、X軸、Y軸、Z軸にそれぞれいくつずつある を入力する。次に、step12でセンサ位置を入 する。センサ位置は、step11で入力した数の ンサそれぞれについて、センサ信号にオフ ットを加えた値が零となる時のセンサ検出 の絶対位置をX座標、Y座標、Z座標を入力す 。ただし、このセンサオフセットについて 、後のstep15で入力する。次に、step13でセン 種別を選択する。センサ種別は、静電容量 ンサや絶対値エンコーダなどの絶対位置セ サか、あるいは相対値リニアスケールやレ ザー干渉計などのように起動位置を零とす 相対位置センサかを選択する。相対位置セ サの場合、制御モードでは起動直後に起動 置を零とする相対位置情報を用いてステー を制御し、リセット動作を実行する。リセ ト動作では、零位置信号を検出したときの ンサ信号を保存する。リセット動作完了後 、零位置信号検出時のセンサ信号を実際の ンサ信号から差し引くことにより絶対位置 ンサと同様に扱うことができる。次に、step1 4でセンサ感度を、step15でセンサオフセット 入力する。
 次に、アクチュエータ構成を入力する。始 に、step21でアクチュエータ数を入力する。 クチュエータ数は、X軸、Y軸、Z軸にそれぞ いくつずつあるかを入力する。次に、step22 アクチュエータ位置を入力する。アクチュ ータ位置は、step21で入力した数のアクチュ ータそれぞれについて、推力中心点のX座標 、Y座標、Z座標を入力する。次に、step23でア チュエータ種別を選択する。アクチュエー 種別は、例えばボイスコイルモータかリニ モータを選択する。ボイスコイルモータで れば位置によって電流と推力の関係がほぼ 定であるため、推力定数のみ入力すればよ 。リニアモータであれば、位置によって流 電流を変化させなければならないため、極 ッチと磁極位置の情報が必要である。step24 推力定数を入力する。step25ではアクチュエ タ種別がボイスコイルモータであればstep1 移行し、リニアモータであればstep26へ移行 る。step26では極ピッチを、step27では磁極位 を入力する。step100で設定を保存し、制御前 備モードを終了する。必要に応じて、次回 動時には制御モードで起動するようにフラ を設定する。
 制御モードでは、step31で初期化処理を行う ここでは、制御前準備モードで入力された 報を元に、初期化演算を行う。初期化演算 、具体的には、パラメータの読み込み、変 の初期値の設定、演算の高速化のための変 の演算などが含まれる。ここでは、例えばs tep21で入力されたアクチュエータ数がX軸方向 1つ、Y軸方向2つ、Z軸方向3つであれば、step22 入力されたアクチュエータ位置から(2)式の 列Gを求める。この行列は、推力変換器160で 用いる。次に、step32でセンサ信号を読みとる 。次に、step33でセンサ信号からセンサ位置を 算出する。具体的には、例えばX軸を検出す 絶対位置センサのセンサ信号SX1が検出され ときのセンサ位置(xw、yw、zw)は次式により算 出する。ただし、step12で入力したセンサ位置 を(xl、yl、zl)、step15で入力したセンサオフセ ト値をSofs、センサ感度をKとする。



 次に、step34で、ステージ位置を算出する ステージ位置の演算式は、センサ構成によ 異なる。本発明の多自由度ステージ制御装 では、図4から図11で表されるセンサ構成に 応する位置演算式を全てメモリ上に保有し おき、例えば、入力されたセンサ数がX軸2 、Y軸2つ、Z軸3つである場合、図4のセンサ構 成の位置算出式を用い、X軸1つ、Y軸2つ、Z軸3 つである場合、図5のセンサ構成の位置算出 を用いる。後は選択されたセンサ構成に応 て、従来技術と同様にX軸、Y軸、Z軸方向の 置と、ロール、ピッチ、ヨーの姿勢とを合 せた6自由度で位置および姿勢を算出する。 に、step35で、ステージの位置指令を算出す 。次に、step36で、従来と同様の制御演算を 行する。次に、step37で、推力変換演算を実 する。推力変換演算では、step31で求めた行 Gを用いて(2)式の演算を実行し、各アクチュ エータの推力指令を求める。次に、step38で、 電流指令演算を実行する。電流指令演算では 、各アクチュエータの推力指令を電流指令に 変換する。例えばstep23で入力されたアクチュ エータ種別がボイスコイルモータであった場 合、電流指令irefは、次式により計算される ただし、step24で入力された推力定数をKvcmと る。 



 また、例えばstep23で入力されたアクチュ ータ種別が3相のリニアモータであった場合 、U相、V相、W相の電流指令iUref、iVrefiWrefは、 次式により計算される。ただし、step24で入力 された推力定数をKlm、step26で入力された極ピ ッチをPi、step27で入力された磁極位置をPoと る。



 次に、step39では、step38で求めた電流指令 多自由度ステージ制御装置100の電流アンプ 出力する。多自由度ステージ制御装置100は け取った電流指令通りに各アクチュエータ 電流を制御し、発生した推力により動作す 。次にstep32に戻り、一定の制御周期ごとに 上の演算を繰り返す。

 このように、センサ構成入力装置とアク ュエータ構成入力装置を備え、推力演算器 電流指令器、位置演算器、センサ信号変換 を可変とした構成をしているので、複数の ンサ構成・アクチュエータ構成の中から選 することができ、位置演算部とアクチュエ タ推力変換演算部の汎用性を高めることが き、多自由度ステージ制御装置を様々な制 対象に使用することができる。また、始め らあらゆるセンサ構成やアクチュエータ構 に対応することが困難な場合は、主によく 用されるセンサ構成やアクチュエータの演 式のみをメモリ上に備えておき、対応する ンサ構成やアクチュエータ構成を追加した 場合に後から別に位置算出式や推力変換演 式を関数として与えるようにしてもよい。 れにより、新たに対応するセンサ構成やア チュエータ構成を、追加のアップデート機 としてネットワーク配信するなどの使い方 可能になる。

 センサやアクチュエータ情報を基に自動 算することで、個別設定する必要がなくな ことから、多自由度ステージ制御だけでな 、ロボットのような多関節制御への適用も 能となる。