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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL DEVICE AND ELECTRONIC APPARATUS INCLUDING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/130839
Kind Code:
A1
Abstract:
In an optical device such as an image sensor, etc., the degradation of image quality caused by the light reaching a peripheral circuit unit other than a photoreceptive unit is inhibited. An integrated circuit base plate (3) includes a photoreceptive unit (1) provided with a plurality of photoreceptors (1a), and a peripheral circuit unit (2) disposed around the photoreceptive unit (1). On the surface of the integrated circuit base plate (3), a light entry device (4) is provided in an area corresponding to the photoreceptive unit (1). Further, a part of an area corresponding to the peripheral circuit unit (2) around the light entry device (4) is covered with a light shielding film (5).

Inventors:
FUJII KYOKO
NAKANO TAKAHIRO
SANO HIKARI
Application Number:
PCT/JP2009/000961
Publication Date:
October 29, 2009
Filing Date:
March 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
FUJII KYOKO
NAKANO TAKAHIRO
SANO HIKARI
International Classes:
H01L27/14; H04N5/335; H04N5/357; H04N5/369
Domestic Patent References:
WO2005086216A12005-09-15
Foreign References:
JP2005347707A2005-12-15
JP2006032497A2006-02-02
JP2005347708A2005-12-15
JP2007142194A2007-06-07
JPH05335532A1993-12-17
JP2004031498A2004-01-29
JP2006261638A2006-09-28
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (JP)
Hiroshi Maeda (JP)
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Claims:
 複数の受光素子が設けられた受光部と、前記受光部の周囲に設けられた周辺回路部とを同一層に有しており、かつ、配線層を有する半導体基板と、
 前記半導体基板の、前記受光部および周辺回路部からみて配線層と反対側の面である、一の面の表面において、前記受光部に対応する領域に設けられた入光素子とを備え、
 前記半導体基板の前記一の面の表面において、前記周辺回路部に対応する領域のうち少なくとも一部が、遮光膜で覆われている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記半導体基板の前記一の面の表面において、前記入光素子周囲の前記周辺回路部に対応する領域に、第1の電極が設けられている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項2記載の光学デバイスにおいて、
 前記遮光膜は、金属層によって形成されており、かつ、前記第1の電極は、前記遮光膜と電気的に絶縁されている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項3記載の光学デバイスにおいて、
 前記第1の電極は、前記遮光膜の一部を島状に分離することによって、形成されたものである
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記遮光膜は、有色の合成樹脂によって形成されている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記遮光膜の厚さは、前記入光素子の厚さよりも、厚くなっており、かつ、
 前記遮光膜の、前記入光素子に対向する端面の表面は、粗面になっている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記半導体基板の他の面の表面に設けられた第2の電極を備え、
 前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記半導体基板を貫通するように設けられた導電体によって電気的に接続されている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項7記載の光学デバイスにおいて、
 前記第1の電極の表面に、バンプが設けられている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記半導体基板において、前記一の面の表面部に形成された絶縁膜の下面と、前記受光部または前記周辺回路部の上面とが、面一になっている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1記載の光学デバイスにおいて、
 前記半導体基板の前記一の面側に、前記入光素子を覆うように、透明カバーが設けられている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項10記載の光学デバイスにおいて、
 前記透明カバーの前記半導体基板とは反対側の面の表面に設けられた第1の電極と、
 前記半導体基板の他の面の表面に設けられた第2の電極とを備え、
 前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記半導体基板および前記透明カバーを貫通するように設けられた導電体によって、電気的に接続されている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項11記載の光学デバイスにおいて、
 前記第1の電極の表面に、バンプが設けられている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項10記載の光学デバイスにおいて、
 前記半導体基板の前記他の面側に、補強基板が設けられている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項13記載の光学デバイスにおいて、
 前記透明カバーの厚さは、前記補強基板の厚さよりも、厚くなっている
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1~14のいずれか1項記載の光学デバイスにおいて、
 前記受光部は、撮像部である
ことを特徴とする光学デバイス。
 請求項1~15のいずれか1項記載の光学デバイスを備えた電子機器。
Description:
光学デバイスとこれを備えた電 機器

 本発明は、例えばイメージセンサー等の 学デバイスと、これを用いた例えばカメラ の電子機器に関するものである。

 近年提案されている、光学デバイスの中 も代表的なイメージセンサーの構造は、次 ようになっている。すなわち、複数の受光 子が設けられた撮像部と、この撮像部の周 に設けられた周辺回路部とを有する半導体 板を備え、この半導体基板表面において、 像部に対応する部分に複数のマイクロレン が設けられた構造となっている。

 また、特許文献1には、これに類似する構造 として、超小型・軽量化を図った半導体イメ ージセンサ・モジュールが開示されている。 特許文献1に開示された構造は、いわゆる裏 照射型である。すなわち、基板の裏面側(配 層が形成された側と反対側)にマイクロレン ズが設けられており、この裏面側から光が入 射される。光の入射側からみた構成要素の並 びは、マイクロレンズ、受光素子、配線層の 順になる。一方、従来のいわゆる表面照射型 構造では、配線層が形成された側から光が入 射される。光の入射側からみた構成要素の並 びは、マイクロレンズ、配線層、受光素子の 順になる。

特開2006-32561号公報

 上述した構造のイメージセンサーでは、 像情報が光信号としてマイクロレンズを介 て撮像部の受光素子に入力され、この受光 子によって電気信号に変換される。ところ 、入射された光は、撮像部以外の、その周 に設けられた周辺回路部にも到達してしま 。この結果、電気信号に変換された映像の 質が低下してしまう、という問題があった

 すなわち、周辺回路部は半導体素子によ 構成されたものであるので、ここにも光が 達すると、半導体素子としての電気的特性 変動し、この結果、電気信号に変換された 像の画質が低下してしまう、という問題を き起こす。これはイメージセンサーに限定 れた課題ではなく、光学デバイス全般に共 する課題である。

 特に、裏面照射型構造では、入射光が配 層を介さずに受光素子に達するため、光感 の面では好ましい一方で、周辺回路部に入 光量も、配線層を介さない分、表面照射型 造と比べて多くなってしまう。このため、 辺回路部の特性変動に起因した画質低下が より顕著に現れることになる。

 そこで本発明は、イメージセンサー等の 学デバイスにおいて、撮像部等の受光部以 の周辺回路部に光が到達することに起因す 、映像の画質低下を抑制することを目的と る。

 本発明は、光学デバイスとして、複数の 光素子が設けられた受光部と、前記受光部 周囲に設けられた周辺回路部とを同一層に しており、かつ、配線層を有する半導体基 と、前記半導体基板の、前記受光部および 辺回路部からみて配線層と反対側の面であ 、一の面の表面において、前記受光部に対 する領域に設けられた入光素子とを備え、 記半導体基板の前記一の面の表面において 前記周辺回路部に対応する領域のうち少な とも一部が、遮光膜で覆われているもので る。

 本発明によると、半導体基板の、配線層 反対側の面である一の面において、受光部 対応する領域に入光素子が設けられている すなわち、いわゆる裏面照射型構造である そして、一の面の表面において、周辺回路 に対応する領域に、遮光膜が設けられてい 。これにより、周辺回路部に侵入する光量 削減することができるので、周辺回路部の 気的特性が変動しにくくなり、この結果、 像の画質低下を抑制することができる。

 本発明によると、光学デバイスにおいて 周辺回路部の電気的特性の変動に起因した 像の画質低下を抑制することができる。

図1は、実施形態1に係る光学デバイス 示す斜視図である。 図2は、図1の光学デバイスの断面図で る。 図3は、図2の構成における要部拡大断 図である。 図4は、他の構成を示す要部拡大断面図 である。 図5は、他の構成を示す要部拡大断面図 である。 図6は、他の構成を示す要部拡大断面図 である。 図7は、実施形態1に係る光学デバイス 他の構成を示す斜視図である。 図8は、実施形態2に係る光学デバイス 示す斜視図である。 図9は、図8の光学デバイスの断面図で る。 図10(a)~(e)は、図8の光学デバイスの製 方法の例を示す断面図である。 図11(a)~(d)は、図8の光学デバイスの製 方法の例を示す断面図である。 図12(a),(b)は、図8の光学デバイスの製 方法の例を示す断面図である。 図13は、図8の光学デバイスを電子機器 に実装した状態を示す斜視図である。 図14は、図13の構成の断面図である。

符号の説明

1 受光部
1a 受光素子
2 周辺回路部
3 半導体基板
4 マイクロレンズ(入光素子)
5 遮光膜
6 第1の電極
7a,7b 絶縁膜
9 第2の電極
11 導電体
12 バンプ
13 受光部に対応する領域
14 周辺回路部に対応する領域
16b 遮光膜の端面
21 透明カバー
24 補強基板
26 第1の電極
27 導電体
29 バンプ

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照して説明する。なおここでは、光学 バイスの一例としてイメージセンサーを挙 て説明を行っているが、本発明に係る光学 バイスは、イメージセンサーに限られるも ではなく、例えば、フォトICやレーザーの 光部等も含む。

 (実施形態1)
 図1は実施形態1に係る光学デバイスとして イメージセンサーを示す斜視図、図2は図1の イメージセンサーの縦断面図である。本実施 形態に係るイメージセンサーは、いわゆる裏 面照射型である。

 図1および図2において、半導体基板3は、 数の受光素子1aが設けられた受光部1と、受 部1の周囲に設けられており、複数の回路素 子2aが配置されている周辺回路部2とを、同一 層に有している。イメージセンサーの場合に は、受光部1は撮像部となる。周辺回路部2の 回路素子2aは半導体基板3周辺にほぼ四角枠 に配置されており、この周辺回路部2内側の ほぼ方形状のスペースに受光部1の各受光素 1aが配置されている。

 また、半導体基板3は多層構造になってお り、かつ、その両面の表面がそれぞれ絶縁膜 7a,7bによって覆われている。また、下側の面( 他の面に相当)表面には、各受光素子1aと電気 的に接続された配線8が絶縁膜7bに埋設された 状態で設けられており、半導体基板3の配線 を形成している。

 そして、半導体基板3の上側の面(一の面 相当)の表面において、受光部1に対応する領 域13に、入光素子としてのマイクロレンズ4が 複数個設けられている。また、同じ面の表面 において、マイクロレンズ4の周囲の周辺回 部2に対応する領域14に、第1の電極6が設けら れている。さらに、周辺回路部2に対応する 域14の第1の電極6以外の部分が、遮光膜5によ って覆われている。すなわち、半導体基板3 、配線層と反対側の面(マイクロレンズ4が形 成された側の面)に、周辺回路部2を覆うよう 遮光膜が形成されている。

 また、半導体基板3の下側の面の表面には 、第2の電極9が設けられている。そして、上 の面に設けられた第1の電極6と下側の面に けられた第2の電極9とは、半導体基板3を貫 するように設けられた導電体11によって、電 気的に接続されている。この柱状の導電体11 設けるために、半導体基板3には複数の貫通 孔10が形成されている。さらに、第1の電極6 表面には、はんだ、金等によって形成され バンプ12が設けられている。

 図1および図2に示すイメージセンサーを 側から見た場合、マイクロレンズ4が表出状 で設けられた領域と、その周囲の遮光膜5で 覆われた領域とが形成されている。そして、 遮光膜5には方形状の開口15が形成されており 、その開口15の中に第1の電極6が形成されて る。ここでは、遮光膜5は金属層によって形 されており、かつ、第1の電極6は開口15によ って遮光膜5と電気的に絶縁されているもの する。このような第1の電極6は、例えば、遮 光膜5の一部を島状に分離することによって 形成することができる。

 図1および図2の構造によると、上側から が照射されたとき、照射光は、受光部1に対 する領域13だけでなく周辺回路部2に対応す 領域14にも当たることになるが、周辺回路 2に対応する領域14は遮光膜5と第1の電極6と よって覆われているので、周辺回路部2に到 する光量は従来よりも少なくなり、たとえ ったとしてもごくわずかとなる。このため 周辺回路部2において電気的特性の変動が生 じることがなくなるので、この結果、映像の 画質低下を抑制することができる。なお、図 1では、周辺回路部2に対応する領域14の第1の 極6以外の部分が、ほぼ全体にわたって遮光 膜5によって覆われているように図示してい が、その部分の一部が遮光膜5に覆われてい 構造であってもよい。

 また、光が入るマイクロレンズ4と同じ面 に第1の電極6が設けられているので、入光面 において、例えばイメージセンサーの検査 路や、電子機器における処理回路といった 後続回路との接続が可能となる。これによ 、例えば検査時において、第1の電極6表面 バンプ12に検査用電極を当接し、その状態で 上方から光をマイクロレンズ4に向けて照射 ることができる。すなわち、作業性が非常 良好になる。また、このイメージセンサー 搭載する電子機器の小型化が容易になる。 お、第1の電極6がマイクロレンズ4と同じ面 設けられていない構成としてもかまわない

 図3は図2の箇所Aすなわち、遮光膜5、第1 電極6およびマイクロレンズ4が並んだ箇所の 拡大図である。図3に示すように、本実施形 では、遮光膜5および第1の電極6を、マイク レンズ4の厚さよりも厚くなるように、形成 ている。これにより、例えば開口15内に照 光が侵入しにくくなり、周辺回路部2に到達 る光量をさらに少なくすることが可能にな 。

 また、開口15の内壁面、すなわち、遮光 5と第1の電極6の肉厚方向端面16aは、表面が い粗面になっている。これにより、開口15内 でも光反射が抑えられ、周辺回路部14に到達 る光量をさらに少なくすることが可能にな 。

 さらに、遮光膜5の、マイクロレンズ4に 向する端面16b、すなわちマイクロレンズ側 肉厚方向端面16bも、粗面になっているのが ましい。これにより、この端面16bからマイ ロレンズ4方向への光反射が大幅に抑制され ので、遮光膜5からの不要な反射光を減らす ことができる。

 図3を参照して、本実施形態に係るイメー ジセンサーの製造方法、特に、遮光膜5と第1 電極6の製造工程の一例について説明する。

 まず、半導体基板3の上面側において、絶 縁膜7a上にマイクロレンズ4をスピンコート法 などによって形成する。このときはまだ、遮 光膜5および第1の電極6は形成されていない。

 次に、例えば蒸着等により、半導体基板3 の上面側における絶縁膜7aおよびマイクロレ ズ4上に銅薄膜を形成する。その後、マイク ロレンズ4を十分覆うだけの厚さを持つレジ ト膜(図3において、マイクロレンズ4よりも 厚が厚いもの)で、マイクロレンズ4およびそ の外周上を覆う。

 次に、遮光膜5と第1の電極6が後に形成さ る部分だけが開口したマスクをレジスト膜 に被せ、その状態でマスク上からブラスト ドライエッチング等を行う。これにより、 光膜5と第1の電極6が形成される部分のレジ ト膜が除去される。ただし、銅薄膜につい は、除去せずに残しておく。

 そしてこの状態で、銅薄膜を利用して電 めっきを行うと、図3のような、マイクロレ ンズ4よりも厚い遮光膜5および第1の電極6が 成される。その後、レジスト膜をエッチン によって全て除去すると、図3のように、遮 膜5と第1の電極6との間に開口15が形成され またマイクロレンズ4が表出する。ただし、 成された開口15下の絶縁膜7上および表出し マイクロレンズ4上には銅薄膜が残っている ので、エッチングによりこの部分の銅薄膜を 除去する。

 さらに、貫通孔10および導電体11を形成し 、最後に第1の電極6の表面にバンプ12を設け 。この結果、図3のような構造が完成する。

 また、開口15の内壁面16aや遮光膜5の端面1 6bを粗面にするためには、次のようにすれば い。すなわち、レジスト膜をブラスト、ド イエッチング等によってマスク除去する際 、そのレジスト膜の表面に凹凸をつけてお ばよい。これにより、その後の電気めっき よって、容易に、開口15の内壁面16aや遮光 5の端面16bを粗面にすることができる。

 また、遮光膜5と第1の電極6は上述した手 によって形成できるので、図3の構造以外に も、例えば図4~図6に示す構造に簡単に変更す ることができる。

 すなわち、図3の構造では、開口15は半導 基板3に向かって徐々に狭まるようになって おり、また、遮光膜5のマイクロレンズ4側の 面16bは、半導体基板3に向かって徐々にマイ クロレンズ4に近づくように傾斜した形状に っている。すなわち、遮光膜5および第1の電 極6の断面構造は、半導体基板3に向かって徐 に広がるような末広がりの形状になってい 。

 これに対して、図4の構造では、遮光膜5 マイクロレンズ4側の端面16bは、半導体基板3 に向かって徐々にマイクロレンズ4から遠ざ るように傾斜した形状になっている。

 また、図5の構造では、開口15の内壁面16a よび遮光膜5のマイクロレンズ4側の端面16b 、いずれも、半導体基板3表面に対してほぼ 直になっている。

 また、図6の構造では、開口15は半導体基 3に向かって徐々に広がるようになっており 、また、遮光膜5のマイクロレンズ4側の端面1 6bは、半導体基板3に向かって徐々にマイクロ レンズ4から遠ざかるように傾斜した形状に っている。すなわち、遮光膜5および第1の電 極6の断面構造は、半導体基板3に向かって徐 にすぼまるような形状になっている。

 なお、上述の実施形態では、遮光膜5が金 属層によって形成されているものとしたが、 遮光膜5は例えば、有色(例えば黒)の合成樹脂 によって形成しても良い。

 図7は本実施形態に係るイメージセンサー の他の構成を示す縦断面図である。図7では 図2と共通の構成要素には図2と同一符号を付 しており、ここではその詳細な説明を省略す る。図7の構成では、半導体基板3のマイクロ ンズ4および遮光膜5側において、一の面の 面部に形成された絶縁膜7aの下面と、周辺回 路部2の各回路素子2aの上面とが面一になって いる。

 斜めからの入射光を考慮すると、周辺回 部2と遮光膜5との距離はなるべく短い方が ましい。理想的には、各回路素子2aの直上に 遮光膜5を配置するのがよい。裏面照射型で 、配線層が遮光膜5の反対側にあるため、こ ような配置が可能となる。そこで図7に示す ように、遮光膜5側の絶縁膜7aの下面と周辺回 路部2の各回路素子2aの上面とを面一にするこ とによって、周辺回路部2と遮光膜5との距離 極端に短くなるので、斜めからの入射光の 響を最小限に抑えることができる。

 なお、図7の構成では、各回路素子2aの上 が絶縁膜7aの下面と面一になっているが、 えば、受光素子1aの高さが回路素子2aよりも い場合には、受光部1の上面が絶縁膜7aの下 と面一になっている構成としてもよい。こ 構成でも、図7の構成と同様の効果が得られ る。

 (実施形態2)
 図8は実施形態2に係る光学デバイスとして イメージセンサーを示す斜視図、図9は図8の イメージセンサーの縦断面図である。図8お び図9において、図1および図2と共通の構成 素には、図1および図2と同一の符号を付して いる。本実施形態に係るイメージセンサーも 、いわゆる裏面照射型である。

 図8および図9において、半導体基板3は、 数の受光素子1aが設けられた受光部1と、受 部1の周囲に設けられており、複数の回路素 子2aが配置されている周辺回路部2とを有して いる。イメージセンサーの場合には、受光部 1は撮像部となる。周辺回路部2の各回路素子2 aは半導体基板3周辺にほぼ四角枠状に配置さ ており、この周辺回路部2内側のほぼ方形状 のスペースに受光部1の各受光素子1aが配置さ れている。

 また、半導体基板3は多層構造になってお り、かつ、その両面の表面がそれぞれ絶縁膜 7a,7bによって覆われている。また、下側の面( 他の面に相当)表面には、各受光素子1aと電気 的に接続された配線8が絶縁膜7bに埋設された 状態で設けられており、半導体基板3の配線 を形成している。

 そして、半導体基板3の上側の面(受光面 ある一の面に相当)の表面において、受光部1 に対応する領域にマイクロレンズ4が複数個 けられている。また、同じ面の表面におい 、マイクロレンズ4の周囲の周辺回路部2に対 応する領域が、遮光膜5によって覆われてい 。さらに、半導体基板3の上側の面側には、 えばガラス製の透明カバー21が設けられて る。透明カバー21は、半導体基板3上に形成 れた低屈折率層22と、透明接着剤23によって 着されている。

 また、半導体基板3の下側の面側に、例え ばガラス製の補強基板24が設けられている。 強基板24は、半導体基板3の絶縁膜7bと接着 25によって接着されている。

 透明カバー21の半導体基板3とは反対側の の表面には第1の電極26が設けられており、 導体基板3の下側の面の表面には第2の電極9 設けられている。そして、第1の電極26と第2 の電極9とは、半導体基板3、遮光膜5および透 明カバー21を貫通するように設けられた導電 27によって、電気的に接続されている。こ 柱状の導電体27を設けるために、半導体基板 3および透明カバー21には複数の貫通孔28が形 されている。また、導電体27と遮光膜5とは 気的に絶縁されている。さらに、第1の電極 26の表面には、はんだ、金等によって形成さ たバンプ29が設けられている。

 図8および図9の構造によると、半導体基 3の受光面において、マイクロレンズ4の周囲 の周辺回路部2に対応する領域が遮光膜5によ て覆われているので、光が照射されたとき 周辺回路部2に到達する光量は従来よりも少 なくなり、たとえあったとしてもごくわずか となる。このため、周辺回路部2において電 的特性の変動が生じることがなくなるので この結果、映像の画質低下を抑制すること できる。なお、周辺回路部2に対応する領域 全部が遮光膜5によって覆われている必要は 必ずしもなく、その一部が遮光膜5に覆われ いる構造であってもよい。

 また、半導体基板3の受光面側に透明カバ ー21を設けているので、例えばマイクロレン 4に塵埃が付着し、これにより受光部1に入 光情報が乱れるといった不具合を防ぐこと できる。この点からも、映像の画質低下を 制することができる。

 さらに、透明カバー21は、その貫通孔28内 に設けた導電体27により半導体基板3と一体化 されているので、半導体基板3の反りを抑制 る補強体としても機能する。これにより、 導体基板3上での受光素子1aの平面的配列が れることがなくなり、この点からも映像の 質低下を抑制することができる。また、こ 補強の観点から、透明カバー21の厚さは、補 強基板24の厚さよりも、厚くするのが好まし 。

 さらに、透明カバー21表面に第1の電極26 設けられており、この第1の電極26は、半導 基板3上の第2の電極9と導電体27を介して接続 されているので、光が入る透明カバー21側に いて、例えばイメージセンサーの検査回路 、電子機器における実装基板上の処理回路 いった、後続回路との接続が可能になる。 れにより、例えば検査時において、第1の電 極26表面のバンプ29に検査用電極を当接し、 の状態で透明カバー21の上方から光を照射す ることができる。すなわち、作業性が非常に 良好になる。

 次に、図10~図12を参照して、図8および図9 のような構造のイメージセンサーの製造方法 について説明する。

 まず、図10(a),(b)に示すように、大板状の 導体基板3に、半導体プロセスにより、受光 部1を構成する複数の受光素子1aと、周辺回路 部2を構成する複数の回路素子2aとを、それぞ れ形成する。次に、図10(c)に示すように、複 層の絶縁膜7bを設けながら、第2の電極9と配 線8とを形成する。その後、図3(d)に示すよう 、接着剤25を介して補強基板24を半導体基板 3に貼付する。

 次に、図10(e)に示すように、補強基板24を ベースとして、半導体基板3の受光素子1aとは 反対側の面を研削する。この研削により、半 導体基板3は、図10(d)と比べて図10(e)のように くなる。このように薄層化することによっ 、半導体基板3を光情報が通過することが可 能な状態としている。

 次に、図11(a)に示すように、薄層化した 導体基板3上に絶縁膜7aを設け、その上に複 のマイクロレンズ4を、一般的なスピンコー 、マスクを使った露光、現像等のプロセス 経て形成する。次に、図11(b)に示すように 絶縁膜7a上の複数のマイクロレンズ4の外側 周辺回路部2に対応する領域に、例えば金属 や、有色の合成樹脂により遮光膜5を形成し 、その後、マイクロレンズ4と遮光膜5を低屈 率層22で覆う。さらに、図11(c)に示すように 、透明接着剤23を介して低屈折率層22上に透 カバー6を21ける。

 その後、図11(d)に示すように、透明カバ 21、透明接着剤23、低屈折率層22、遮光膜5、 縁膜7a、半導体基板3を貫通し、第2の電極9 上面に到達する貫通孔28を形成し、次に、貫 通孔28内に導電体27を設ける。なお、遮光膜5 金属層で形成した場合には、遮光膜5と導電 体27との間には絶縁空間を設け、この絶縁空 内に低屈折率層22を介在させ、これにより 光膜5と導電体27との間の電気的絶縁を図る また、当然ことであるが、導電体27は周辺回 路部2の各回路素子2aとの間も電気的絶縁状態 となっている。

 その後、図12(a)に示すように、透明カバ 21上において導電体27と接続した第1の電極26 設け、次に第1の電極26の表面にバンプ29を ける。そして最後に、大板から、図12(b)に示 すように個片となった光学デバイスを切断形 成する。

 図13は本実施形態に係るイメージセンサ を電子機器の実装基板に実装した状態を示 斜視図、図14は図13の構成の線A-Aにおける断 図である。図13および図14において、実装基 板18には方形状の開口19が設けられており、 実施形態に係るイメージセンサーは、受光 子1aが開口19の範囲になるように、バンプ29 用いて実装基板18に電気的に接続されている 。このような実装によって、実装基板18の開 19から、透明カバー21、マイクロレンズ4等 介して受光素子1aに光情報が入力される。

 なお、本実施形態では、受光素子の受光 にマイクロレンズが配置された構造とした 、マイクロレンズが配置されていない構造 あっても、同様の効果を得ることができる

 また、上述の実施形態では、イメージセ サーを例にとって説明したが、本発明は他 あらゆる光学デバイスにも適用可能である とは言うまでもない。例えば、フォトICや ーザーの受光部にも適用可能である。

 また、上述の各実施形態に係る光学デバ スは、各種の電子機器に組み込まれて用い れる。この場合、電子機器において、映像 画質低下を抑制できるとともに、入光面側 第1の電極6,26が設けられているため、検査 の作業性が非常に良いものとなる。また、 子機器の小型化が容易になる。

 本発明では、光学デバイスにおいて、映 の画質低下を抑制できるとともに、検査の 業性が向上したり、この光学デバイスを搭 する電子機器の小型化が容易になったりす ので、例えば、カメラのような各種電子機 への活用が期待され、電子機器の性能向上 低価格化、小型化等に有効である。