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Title:
OZONE CONCENTRATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069772
Kind Code:
A1
Abstract:
An ozone concentrator comprising: an ozone generator (3); adsorption/desorption columns (4) in which silica gel (6) cooled with a certain-temperature refrigerant (25) has been packed in order to concentrate the ozone generated by the ozone generator (3); a refrigerating machine (23) for cooling the refrigerant (25); a vacuum pump (20) for discharging mainly oxygen from the silica gel (6) which has ozone adsorbed thereon to thereby heighten the ozone concentration in the adsorption/desorption columns (4); valves (8) to (13) for air pressure operations to be conducted for switching passages of the gas to be caused to flow into or out of the adsorption/desorption columns (4); and ozone concentration meters (28) and (29) for measuring the concentration of the ozone having an ozone concentration heightened with the vacuum pump (20). A gas discharge line extending to the vacuum pump (20) is connected to another adsorption/desorption column (4), and the gas is passed again through that other adsorption/desorption column (4). Thus, stable high-concentration ozone is generated at a satisfactory energy efficiency without causing a difference in temperature between an upper and a lower part of each adsorption/desorption column.

Inventors:
OTA KOJI (JP)
TANIMURA YASUHIRO (JP)
TABATA YOICHIRO (JP)
OKIHARA YUJIRO (JP)
SAITSU TETSUYA (JP)
NAKAMURA NORIYUKI (JP)
UEDA RYOHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071703
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
TOSHIBA MITSUBISHI ELEC INC (JP)
OTA KOJI (JP)
TANIMURA YASUHIRO (JP)
TABATA YOICHIRO (JP)
OKIHARA YUJIRO (JP)
SAITSU TETSUYA (JP)
NAKAMURA NORIYUKI (JP)
UEDA RYOHEI (JP)
International Classes:
C01B13/10; B01D53/04
Foreign References:
JPH11292514A1999-10-26
JPS63159202A1988-07-02
JPS50116390A1975-09-11
JP2000072408A2000-03-07
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiharu et al. (8th FloorKokusai Building, 1-1,Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 オゾン発生器と、
 前記オゾン発生器により発生したオゾンを濃縮するために一定温度の冷媒で冷却されたオゾン吸着剤を内包した複数の吸脱着塔と、
 前記冷媒を冷却するための冷却手段と、
 前記吸脱着塔に接続されて、オゾンを吸着した前記吸着剤から主に酸素を排気することにより、前記吸脱着塔内のオゾンを濃縮するための真空ポンプと、
 前記吸脱着塔に接続されて、前記吸脱着塔に対して流入または流出させるガスの流路を切り替えるための空気圧操作の複数のバルブと
 を備え、
 前記吸着剤を内包した前記吸脱着塔のオゾンを濃縮する前記真空ポンプの排気ラインを他の前記吸脱着塔に接続し、前記真空ポンプにより排気される排気ガスを当該他の吸脱着塔に再度通過させる構造を有していることを特徴とするオゾン濃縮装置。
 前記真空ポンプの排気ラインは、吸着過程にある他の吸脱着塔に接続されていることを特徴とする請求項1記載のオゾン濃縮装置。
 前記真空ポンプの吸気ラインは、吸着が完了した吸脱着塔に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のオゾン濃縮装置。
 前記吸脱着塔から前記真空ポンプにより排気される前記排気ガスを、前記他の吸脱着塔へ再度通過させて吸着させる期間は、前記真空ポンプによる前記吸脱着塔からの排気開始から、前記吸脱着塔内のオゾンの濃度が所定の製品オゾン濃度へ達するまでの間とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のオゾン濃縮装置。
 前記吸脱着塔は、
 オゾンを吸着する吸着工程、吸着された前記オゾンを真空排気してオゾン濃度を高める真空排気工程、および、濃縮したオゾンを送出するオゾン脱着工程を行う3つの吸脱着塔と、
 それらの3つの吸脱着塔とは独立に、吸着工程、真空排気工程、および、オゾン脱着工程を行う1つの吸脱着塔と
 を含んでいることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のオゾン濃縮装置。
 前記オゾン発生器の原料ガスとして、純度99.99%以上の酸素を用いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のオゾン濃縮装置。
Description:
オゾン濃縮装置

 この発明はオゾン発生器により生成され オゾンを濃縮して、濃度の高いオゾンを発 するためのオゾン濃縮装置に関するもので る。

 近年、半導体装置に用いられるシリコン エハの洗浄や、上下水処理等、多岐の目的 オゾンが利用されている。シリコンウエハ 洗浄は、オゾンガスを純水に溶かしたオゾ 水を洗浄液として用いるもので、希フッ酸 溶液等と併用することで、シリコンウエハ の有機物や重金属を除去する。

 オゾンガスは、自己分解性が強いことか 、オゾンガスの状態で貯蔵することが難し 、オゾン利用設備の近傍でオゾン発生器に りオゾンガスを発生させて用いるのが一般 である。

 従来のオゾン濃縮方法としては、オゾン 生器で発生させたオゾンガスを冷凍機で冷 されている吸着剤に大気状態で飽和吸着さ る吸着工程と、吸着剤を収容している吸着 を供給オゾンガスの分圧まで減圧排気する 製工程と、吸着筒内の冷却状態および減圧 態を維持したまま、真空状態を維持してい オゾン利用設備に連通させて圧力差によっ 高濃度オゾンを供給する脱離工程とからな 方法がある(例えば、特許文献1参照)。

 また、他の従来のオゾン濃縮方法として 吸着剤を充填した吸着塔3塔、それらの吸着 塔を冷却するための冷却装置、吸着塔の温度 を制御するためのヒーター、オゾン流路を変 更するための開閉弁、脱着したオゾンを貯蔵 するオゾン貯蔵容器、および、オゾン貯蔵容 器からオゾン利用設備へ供給するオゾンの流 量を調節するためのマスフローコントローラ ーから装置を構成し、オゾン吸着工程、安定 化兼昇圧工程、オゾン脱着工程、冷却工程の 4工程を繰り返すようにし、各吸脱着塔の運 を1/3サイクルずつずらして連続的に28.4vol%の 濃度のオゾンを発生させる方法が提案されて いる(例えば、特許文献2参照)。

 また、従来の放電式オゾン発生器では、 素ガスに数%の窒素を入れてオゾンの発生の 安定化を図っている(例えば、特許文献3参照 )。

特開2002-68712号公報

特開平11-335102号公報

特開2001-180915号公報

 このような従来のオゾン濃縮方法にあっ は、濃縮したオゾンを得るために真空排気 しているため、オゾンを無駄に排気してし うという問題点があった。

 また、安定化兼昇温工程および脱着工程 後に冷却工程を設けるため、吸脱着時以外 時間的損失があるとともに、吸着塔の上下 位置で温度差が発生してしまうため、エネ ギー損失が大きくなるという問題点があっ 。

 この発明は、かかる問題点を解決するた になされたものであり、安定した濃縮オゾ を吸脱着塔の上下の温度差なく、エネルギ 効率良く発生させるための装置である。

 この発明は、オゾン発生器と、前記オゾ 発生器により発生したオゾンを濃縮するた に一定温度の冷媒で冷却されたオゾン吸着 を内包した複数の吸脱着塔と、前記冷媒を 却するための冷却手段と、前記吸脱着塔に 続されて、オゾンを吸着した前記吸着剤か 主に酸素を排気することにより、前記吸脱 塔内のオゾンを濃縮するための真空ポンプ 、前記吸脱着塔に接続されて、前記吸脱着 に対して流入または流出させるガスの流路 切り替えるための空気圧操作の複数のバル と、前記真空ポンプにより濃縮された前記 ゾンの濃度を測定するためのオゾン濃度計 を備え、前記吸着剤を内包した前記吸脱着 のオゾンを濃縮する前記真空ポンプの排気 インを他の前記吸脱着塔に接続し、当該他 吸脱着塔に再度通過させる構造を有してい ことを特徴とするオゾン濃縮装置である。

 この発明は、オゾン発生器と、前記オゾ 発生器により発生したオゾンを濃縮するた に一定温度の冷媒で冷却されたオゾン吸着 を内包した複数の吸脱着塔と、前記冷媒を 却するための冷却手段と、前記吸脱着塔に 続されて、オゾンを吸着した前記吸着剤か 主に酸素を排気することにより、前記吸脱 塔内のオゾンを濃縮するための真空ポンプ 、前記吸脱着塔に接続されて、前記吸脱着 に対して流入または流出させるガスの流路 切り替えるための空気圧操作の複数のバル と、前記真空ポンプにより濃縮された前記 ゾンの濃度を測定するためのオゾン濃度計 を備え、前記吸着剤を内包した前記吸脱着 のオゾンを濃縮する前記真空ポンプの排気 インを他の前記吸脱着塔に接続し、当該他 吸脱着塔に再度通過させる構造を有してい ことを特徴とするオゾン濃縮装置であるの 、安定した高濃度オゾンを吸脱着塔の上下 温度差なく、エネルギー効率良く発生させ ことができる。

本発明の実施の形態1によるオゾン濃縮 装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1によるオゾン濃縮 装置によって発生されたオゾンの量と従来の 量とをグラフにより比較した説明図である。 本発明の実施の形態2によるオゾン濃縮 装置の要部を示す部分斜視図である。 本発明の実施の形態2によるオゾン濃縮 装置の要部を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3によるオゾン濃縮 装置の要部を示す部分斜視図である。 本発明の実施の形態4によるオゾン濃縮 装置の構成を示す構成図である。

 実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1によるオゾン 縮装置を示す図である。図1に示すように、 実施の形態1によるオゾン濃縮装置には、3 の吸脱着塔4が設けられている。なお、図1に おいては、それぞれ、符号4-1,4-2,4-3として示 ているが、以下の説明においては、これら まとめた場合に、符号4として説明すること とする。他の構成についても同様に、X-1は、 吸脱着塔4-1に対応させて設けられた部材、X-2 は、吸脱着塔4-2に対応させて設けられた部材 、X-3は、吸脱着塔4-3に対応させて設けられた 部材であり、これらをまとめた場合には、単 に、符号Xとして示すこととする(なお、ここ 、Xは、5~13までの数字)。

 図1の説明に戻る。これらの3塔の吸脱着 4は、断熱材26に外側を覆われた冷却槽24内に 収容されている。各吸脱着塔4内には、オゾ 吸着剤としてシリカゲル6が入れられている シリカゲル6は、図1に示すように、吸脱着 4内の上部と下部に空間ができるように、高 方向の中央部分にのみ配置されている。シ カゲル6は、直径1~5mmの粒形状、望ましくは 状をしており、吸脱着塔4の内壁に対して相 補形状をなすように充填され(内壁が円筒型 ら、シリカゲル6は円柱型)、吸脱着塔4の内 に密着するように設けられている。冷却槽24 には冷凍機23が接続され、冷却槽24内には冷 機23で一定温度に冷却された冷媒25が循環し いる。この冷媒25によりシリカゲル6は常に 却されている。さらに、冷却槽24の底部に 、断熱材26を貫通するようにして、ドレイン バルブ27が設けられており、メンテナンス時 の必要に応じて、ドレインバルブ27を開け 、冷却槽24内の冷媒25をそこから外部に排出 る。また、各吸脱着塔4には、略々L字型の 口ガス連通管5と、略々I字型の出口ガス連通 管7とが、垂直方向に上部から挿入されてい 。入口ガス連通管5はシリカゲル6の下部まで 貫通し、出口ガス連通管7は高純度シリカゲ 6の上方までで、シリカゲル6まで達していな い。したがって、入口ガス連通管5のL字型の 端のガス導入口と出口ガス連通管7の下端の 排出口とはシリカゲル6を隔てるように配置 れている。また、各入口ガス連通管5には、3 つの入口バルブ8,9,10が設けられている。また 、各出口ガス連通管7には、3つの出口バルブ1 1,12,13が設けられている。

 冷却槽24の外部には、オゾン発生器3と酸 ボンベ1とが設けられ、酸素ボンベ1は減圧 2を介してオゾン発生器3に接続されている。 酸素ボンベ1からオゾン発生器3に酸素を入れ ことにより、オゾンが発生され、吸脱着塔4 に供給される。なお、オゾン発生器3はオゾ 発生装置として一般的に現在用いられてい ものでよい。また、冷却槽24の外部には、オ ゾン利用設備17が設けられ、吸脱着塔4により 生成された高濃度オゾンが供給される。オゾ ン利用設備17には、それを減圧状態にするた の真空ポンプ22が設けられている。

 オゾン発生器3は、入口バルブ10および入 ガス連通管5を介して、吸脱着塔4内のシリ ゲル6に連通しており、さらに、当該シリカ ル6は、出口ガス連通管7、出口バルブ13、自 動圧力調整器18、および、オゾン濃度計28を して、オゾン分解触媒19に連通していて、こ れらは一連にオゾンを吸着するために繋がっ ている。

 また、各吸脱着塔4は、出口ガス連通管7 出口バルブ12、および、真空ポンプ20を経由 、別の吸脱着塔4の入口ガス連通管5に設け れた入口バルブ9を介して、当該別の吸脱着 4内を通って、それに設けられた出口ガス連 通管7および出口バルブ11を介して、オゾン分 解触媒21に繋がっている。

 さらに、各吸脱着塔4は、入口ガス連通管 5、入口バルブ8、真空ポンプ15、流量調整器( スフローコントローラー)16、オゾン濃度計2 9を通して、オゾン利用設備17および真空ポン プ22へと繋がっている。

 以上説明したように、本実施の形態1に係 るオゾン濃縮装置は、酸素からオゾンを発生 するオゾン発生器3と、オゾン発生器3により 生したオゾンを濃縮するために一定温度の 媒25で冷却されたオゾン吸着剤であるシリ ゲル6を内包した複数の吸脱着塔4と、冷媒25 冷却するための冷却手段である冷凍機23と 吸脱着塔4に接続されて、オゾンを吸着した リカゲル6から主に酸素を排気することによ り、吸脱着塔4内のオゾンを濃縮するための 空ポンプ20と、吸脱着塔4に接続されて、吸 着塔4に対して流入または流出させるガスの 路を切り替えるための空気圧操作の複数の ルブ8~13と、真空ポンプ20により濃縮された ゾンの濃度を測定するためのオゾン濃度計2 8,29とを備え、シリカゲル6を内包した吸脱着 4のオゾンを濃縮する真空ポンプ20の排気ラ ンを、他の吸脱着塔4に再度通過させる構造 を有している。当該構成において、3つの吸 着塔4は、オゾンを吸着する吸着工程、吸着 たオゾンを真空排気してオゾンガス濃度を める真空排気工程、および、濃縮したオゾ を送出するオゾン脱着工程を繰り返し行っ 、従来は捨てていた所定の濃度に達してい いオゾンを、再度、吸着することにより、 ゾン利用設備が必要とする30~100体積パーセ トの範囲にある所定のオゾン濃度まで濃縮 て、利用できるようにしている。

 次に、本実施の形態1によるオゾン濃縮装 置の動作について説明する。酸素を、酸素ボ ンベ1からオゾン発生器3に入れて、オゾンを 生させる。このオゾンを、まず、入口バル 10-1および入口ガス連通管5-1を通して、吸脱 着塔4-1内に入れ、冷凍機23で冷却した冷媒25 介して冷却した吸脱着塔4-1内のシリカゲル6- 1に吸着させる。オゾンと一部の酸素を吸着 た後のガスは、出口ガス連通管7-1、出口バ ブ13-1、自動圧力調整器18、オゾン濃度計28、 オゾン分解触媒19を通して、大気に開放され 。オゾン分圧が高いほど良く吸着するため オゾン吸着時には、自動圧力調整器18で、 ージ圧力0.1MPa以上に調整している。吸着終 後、入口バルブ10-1、および、出口バルブ13-1 を閉じて、吸脱着塔4-1を一時的に休止状態に し、次に、吸脱着塔4-2に対して設けられた、 入口バルブ10-2および出口バルブ13-2を開けて 吸脱着塔4-2内のシリカゲル6-2にオゾンを吸 させる。

 吸脱着塔4-1内のシリカゲル6-1は、オゾン 同時に酸素も吸着している。吸着されたオ ンの濃度を上げるためには、この酸素を排 する必要がある。そのため、一時的に休止 ている吸脱着塔4-1の出口バルブ12-1を開けて 、シリカゲル6-1から、吸着された酸素を、出 口バルブ12-1を介して、真空ポンプ20で排気す ることにより、オゾンを濃縮する。これを減 圧動作という。なお、酸素を排気する際には 、当該酸素に混じって一部のオゾンも同時に 排気されるため、出口バルブ12-1、真空ポン 20、入口バルブ9-2、および、入口ガス連通管 5-2を通じて、吸脱着塔4-1から排気されるオゾ ンを吸脱着塔4-2に入れて、吸脱着塔4-2で再度 吸着させる。このように、真空ポンプ20には ゾンが流れるため、真空ポンプ20はオゾン 対する耐腐食性が高い必要があるので、テ ロン(登録商標)製のダイアフラムを用いたも のを使用する。なお、オゾン濃度計28で吸脱 塔4-1から漏れ出てくるオゾン濃度をモニタ 、あらかじめ、計測した吸脱着塔4-2内のシ カゲル6-2の破過と、吸脱着塔4-1内のオゾン 予め設定された所定の製品オゾン濃度に達 る時間が同時に終了するように、吸脱着塔4 -1の真空引き開始時間(脱着開始時間)を設定 る。すなわち、吸脱着塔4-1から真空ポンプ20 により排気される排気ガスを、他の吸脱着塔 4-2へ再度通過させて吸着させる期間は、真空 ポンプ20による吸脱着塔4-1からの排気開始か 、吸脱着塔4-1内のオゾンの濃度が所定の製 オゾン濃度へ達するまでの間とする。吸脱 塔4-1内のオゾンが所定の製品オゾン濃度に したら、入口バルブ8-1を開け、真空ポンプ1 5を通じて、流量調整器(マスフローコントロ ラー)16で流量を一定に制御して、オゾン濃 計29を通して、真空ポンプ22で減圧状態にあ るオゾン利用設備17に送られる。この動作を 着動作という。なお、製品オゾン濃度とは オゾン利用設備17が必要とする30~100体積パ セントの範囲にあらかじめ設定した所定の 度である。これらの一連の、吸着、減圧、 着と各バルブの動作を表したものが表1にな 。

 図2は、冷媒25の温度を-60℃と一定とした きの、オゾン吸着量、脱着したオゾン量、 よび、脱着したオゾンのうち、濃度が90体 パーセント以上のオゾンの量をグラフに表 たものである。図中、左側の3つの棒グラフ 再吸着のない場合であり、右側の3つが本実 施の形態1による再吸着のある場合である。 れぞれの場合において、左端の棒グラフが ゾン吸着量、中央がオゾン脱着量、右側が 度90体積パーセント以上のオゾン脱着量の値 をそれぞれ示している。

 このように、本実施の形態においては、 来は排気していた製品ガス濃度に達しない 度のオゾンを他の吸脱着塔4に入れて、再び 吸着することにより、オゾンの吸着量が増加 して、オゾンの利用効率の増加によるオゾン 発生用電力が低減するとともに、オゾン分圧 の高いガスを吸着することができるため、シ リカゲルにオゾンを高密度吸着することが可 能になり、オゾンの濃縮が容易になる。なお 、本実施の形態1において、真空ポンプ22の排 気量、真空達成度に十分余裕がある場合には 、真空ポンプ15を無くして、オゾン利用設備1 7の付属の真空ポンプ22を利用し、吸脱着塔4 吸脱着を行っても同様の効果を示すことは 能である。また、今回、3塔で切り替える構 について説明を行ったが、複数の塔を1ユニ ットとして、3ユニットで切り替えるように てもよく、その場合にも、同等の効果を得 ことができる。

 以上のように、本実施の形態に係るオゾ 濃縮装置においては、オゾン発生器3で発生 させたオゾンを、冷凍機23で冷却した吸脱着 4-1に内包されるシリカゲル6-1に吸着させた に、真空ポンプ20で排気し、すでにオゾン スで破過した連通する吸脱着塔4-2に真空ポ プ20で排気したガスを流通させるようにした ので、以下の効果が得られる。

 まず、第一に、一定温度で、真空ポンプ 濃縮されたオゾンガスを取り出すことによ 、シリカゲルを加温する必要がないため、 温するためのエネルギーおよび時間が節約 きる。第二に、オゾンで破過した後の吸脱 塔に、さらに、吸脱着塔から真空排気した 濃度のオゾンガスを吸着させるため、オゾ の利用効率が高まり、かつ濃縮率が増加す ため、オゾンの発生量を節約することがで 、ついてはオゾンを発生するためのエネル ーを低減することができる。第三に、真空 ンプの排気ラインを吸着過程にある他の吸 着塔に接続するようにしたので、吸着速度 吸着量は、オゾン濃度に比例するため、真 ポンプの排気ラインから出る高濃度のオゾ を吸着することにより、吸着が早く、また オゾン発生器から発生するオゾンより高濃 のオゾンを吸着させることができるので、 着量を多くすることができる。

 実施の形態2.
 図3は、本発明の実施の形態2によるオゾン 縮装置を示す図である。吸脱着塔4-1~4-3には 入口ガス連通管5および出口ガス連通管7が 部から挿入されており、入口ガス連通管5は シリカゲル6の下部まで貫通し、連通管5の ス導入口と連通管7のガス排出口とが、シリ ゲル6を隔てて配置されるように構成されて いる。吸脱着塔4-1~4-3は、冷却槽24に、複数の ボルト30で取り付けられている。入口ガス連 管5と出口ガス連通管7の吸脱着塔4の外部に るそれぞれの上端が、吸脱着塔4の同じ側に あり、吸脱着塔4内部にあるそれぞれの下端 シリカゲル6を挟みこむようにしてあるため オゾンガスの吸着がしやすい。また、吸脱 塔4を冷却槽24にボルト30で取り付けるよう したので、吸脱着塔4と冷却槽24とを切り離 ことができるため、冷媒25を冷却槽24から排 することなく吸脱着塔4の交換を行うことが できる。これにより、オゾン濃縮装置全体の 重量が少なくなり、吸脱着塔4のみの着脱が 能になるため、メンテナンスが容易になる なお、他の構成については、上述の実施の 態1と同じであるため、ここではその説明は 略する。

 なお、本実施の形態2では、入口ガス連通 管5がシリカゲル6内を貫通している例につい 説明したが、その場合に限らず、図4に示す ように、入口ガス連通管5が吸脱着塔4の外部 通って、出口ガス連通管7とシリカゲル6と 挟んでもよく、その場合においても同様の 果を得ることができる。

 以上のように、本実施の形態2によれば、 吸脱着塔4-1~4-3を冷却槽24にボルト30で取り付 るようにしたので、吸脱着塔4と冷却槽24と 切り離すことができるようになったため、 媒25を冷却槽24から抜くことなく、吸脱着塔 4の交換を行うことができ、吸脱着塔4のみの 脱が可能になるため、メンテナンスが容易 なる。

 実施の形態3.
 図5は、本発明の実施の形態3によるオゾン 縮装置を示す図である。吸脱着塔4を、図5に 示すように、横向きにして、冷却槽24の側面 ら内部に挿入し、冷却槽24の側面にボルト30 で取り付けている。吸脱着塔4自体の構成は 上述の実施の形態1および2で示したものと基 本的に同じである。但し、本実施の形態にお いては、吸脱着塔4が横向きにされているた 、シリカゲル6が、吸脱着塔4内の(水平方向 直径を含む)高さ方向の中央部分に位置して り、吸脱着塔4内の上方と下方にのみ隙間が ある状態で入れられている。なお、(当該隙 部分を除く)当該中央部分においては、シリ ゲル6は、吸脱着塔4の内壁に密着している また、出口ガス連通管7が、その吸脱着塔4内 の上部の隙間に挿入されており、入口ガス連 通管5は、吸脱着塔4内の下部の隙間から入り その先端が、奥行き方向の中心部にくるよ に設置されており、シリカゲル6にオゾンを 吸脱着させている。他の構成については、上 述の実施の形態1または2と同じであるため、 こではその説明を省略する。

 このように、吸脱着塔4は、横向きにして 設けても、上記の実施の形態1と同様に機能 ることができる。但し、本実施の形態にお ては、吸脱着塔4を、横向きにして、冷却槽2 4の側面に挿入した構成であるため、メンテ ンス時には、冷媒25がこぼれてしまうため、 予め、冷却槽24に取り付けられているドレイ バルブ27で、冷却槽24から冷媒25を排出して 吸脱着塔4を取替えるようにする。なお、他 の動作については、上述の実施の形態1と同 であるため、ここではその説明は省略する

 以上のように、本実施の形態3においては 、冷却槽24の側面から吸脱着塔4を取り付けて いるため、吸脱着塔4上部にメンテナンスス ースをとる必要がなく、メンテナンスを容 にできる。

 実施の形態4.
 図6は、本発明の実施の形態4によるオゾン 縮装置を示す図である。大きさの同じ3塔の 脱着塔4-1,4-2,4-3に加えて、それらの3塔の吸 着塔4-1,4-2,4-3より小さい、4つ目の吸脱着塔4 -4を備えている。吸脱着塔4-4には、吸脱着塔4 -1,4-2,4-3と同様に、入口ガス連通管5-4と出口 ス連通管7-4とが挿入されている。また、入 ガス連通管5-4には、2つの入口バルブ8-4,10-4 設けられており、出口ガス連通管7-4には、2 の出口バルブ12-4,13-4が設けられている。

 これら4塔の吸脱着塔4が、断熱材26に覆わ れた冷却槽24内に備えられている。また、こ ら4塔の吸脱着塔4内にはシリカゲル6が入れ れており、オゾン発生器3と、入口バルブ10 出口バルブ13、自動圧力調製器18、オゾン濃 度計28、オゾン分解触媒19で、一連にオゾン 吸着するために繋がっている。吸脱着塔4-1 、出口バルブ11-1および入口バルブ9-2を通し 、吸脱着塔4-2に繋がり、バルブ12-2およびオ ゾン分解触媒21を通して真空ポンプ20に繋が ている。同様に、吸脱着塔4-2は、出口バル 11-2および入口バルブ9-3を通して、吸脱着塔4 -3に繋がり、出口バルブ12-3およびオゾン分解 触媒21を通して真空ポンプ20に繋がっている 吸脱着塔4-3は、出口バルブ11-3および入口バ ブ9-1を通して、吸脱着塔4-1に繋がり、バル 12-1、オゾン分解触媒21を通して真空ポンプ2 0に繋がっている。吸脱着塔4-4は、出口バル 12-4およびオゾン分解触媒21を通して真空ポ プ20に繋がっている。さらに、これらの吸脱 着塔4から、入口バルブ8、真空ポンプ15、流 調整器(マスフローコントローラー)16、オゾ 濃度計29を通して、オゾン利用設備17および 真空ポンプ22へと繋がっている。また、冷却 24には、冷凍機23で冷却した冷媒25が循環し いる。他の構成については、上述の実施の 態1と同じである。

 次に動作について説明する。酸素ボンベ1 から酸素をオゾン発生器3に入れて、オゾン 発生させる。このオゾンをバルブ10-1、連通 5-1を通して、冷凍機23で-50℃以下にした冷 25を介して冷却したシリカゲル6-1に吸着させ る。オゾンと一部の酸素を吸着した後のガス は、出口ガス連通管7-1、出口バルブ13-1、自 圧力調製器18、自動濃度計28、オゾン分解触 19を通して大気に開放される。オゾンは、 ゾン分圧が高いほど良く吸着するため、オ ン吸着時には、自動圧力調製器18でゲージ圧 力0.1MPa以上に調整している。吸着が終了後、 入口バルブ10-1、出口バルブ13-1を閉じ、入口 ルブ10-4および出口バルブ13-4を開け、吸脱 塔4-4にオゾンを吸着させると同時に、出口 ルブ11-1、入口バルブ9-2、出口バルブ12-2を開 けて、真空ポンプ20で真空排気して、吸脱着 4-1内部のオゾンを濃縮する。このとき、酸 と同時に排気されるオゾンを吸脱着塔4-2で 着し、出口バブル12-2から酸素のみを排気す る。この一連の動作で、吸脱着塔4-1内のオゾ ン濃度が所定の濃度に達した時点で、出口バ ルブ11-1、入口バルブ9-2、出口バルブ12-2を閉 て、入口バルブ8-1を開けて、真空ポンプ15 通して、流量調整器(マスフローコントロー ー)16で流量制御したオゾンガスを、オゾン 用設備17に送り込む。このとき、入口バル 9-2および出口バルブ13-2を開け、入口バルブ9 -4および出口バルブ13-4を閉めて、オゾン発生 器3で発生した高純度オゾンガスを吸脱着塔4- 2に吸着させる。吸脱着塔4-4に吸着したオゾ ガスは、バルブ12-4を開け、オゾン分解触媒2 1を通して、真空ポンプ20で酸素が排気されて 濃度が上がる。オゾン利用設備が必要とする 30~100体積パーセントの範囲にあらかじめ設定 した所定の濃度になったところで、入口バル ブ8-4を開け、吸脱着塔4-1から出てくる超高濃 度オゾンガスと同時に、オゾン利用設備17に り込まれる。これらの一連の、吸着、減圧 高濃度オゾンの発生と各バルブの動作を表 たものが表2になる。

 上記の実施の形態1では、減圧排気したオ ゾンガスと、オゾン発生器3から発生したガ を同時に吸着したため、減圧排気したオゾ ガスが若干希釈される。一方、本実施の形 4のように、補助的な吸脱着塔4-4を備えて、 圧排気したオゾンガスとオゾン発生器3から 発生されるオゾンガスとを吸脱着塔4-4に吸着 させることにより、減圧排気したオゾンガス を再吸着するときのオゾン分圧が上がるため に吸着量が増加する。また、補助的に加えた 吸脱着塔4-4は、他の3塔が吸着、減圧、高濃 オゾンの発生の工程を繰り返している一工 の間に、吸着、減圧、高濃度オゾンの発生 工程を1塔で行うため、吸脱着塔の容量、す わち、シリカゲルの量が1/3で良い。

 以上のように、本実施の形態4によれば、 従来は排気していた製品ガス濃度に達しない オゾンを他の吸脱着塔に入れて、再び吸着す ることにより、オゾンの利用効率が増加する 。また、排気ガス中に含まれていたオゾンが シリカゲル6に吸着するため、真空ポンプ20が オゾンに触れることなく、また、オゾン分解 触媒21の性能も低いものを利用でき、安全で 頼性の高いオゾン濃縮装置を実現すること できる。さらに、オゾンを吸着する吸着工 、吸着したオゾンを真空排気してオゾンガ 濃度を高める真空排気工程(減圧工程)、発 したオゾンを送出するオゾン発生工程(脱着 程)を繰り返し行う3つの吸脱着塔と、これ の吸脱着塔とは独立に、吸着工程、真空排 工程、および、超高濃度オゾン発生工程を う1つの吸脱着塔の合計4つを備えるようにし たので、真空排気されたオゾンガスが希釈さ れないため、より高密度に吸着剤にオゾンを 吸着することがだき、オゾンの利用効率、ひ いては、オゾン発生のための電力を低減する ことができる。

 また、本実施の形態4においては、4つの 脱着塔を設ける構成について述べたが、そ 場合に限らず、複数の塔を1ユニットとして 3つのユニットと、塔数の少ない第4のユニ トで構成するようにしてもよく、その場合 おいても、上記と同等の効果を得ることが きる。

 なお、上記の実施の形態1~4で説明したオゾ 発生器3に酸素ボンベ1から供給する酸素ガ の純度は、例えば、99.99%以上の純酸素を使 することが望ましい。これは、窒素を含ま いあるいは窒素の少ない酸素をオゾン発生 の原料ガスに用いることにより、発生オゾ 中に窒素酸化物が生成されないため、オゾ 利用設備での腐食を引き起こすことがない いう理由によるものである。
 さらに、オゾン吸着に用いるシリカゲルに いては、シリカ(化学記号SiO 2 )の純度が99.9%以上の高純度のものを用いるこ とが望ましい。これにより、シリカゲル中に 含まれる不純物(特に金属成分)との反応によ オゾンが分解して消失することを防ぐとと に、発生オゾン中にシリカゲルが発源とな 不純物の混入を防ぐことができる。