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Title:
PARTICULATE COMBUSTION CATALYST, PARTICULATE FILTER AND EXHAUST GAS PURIFYING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/144847
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a particulate combustion catalyst which is composed of Ag metal or Ag oxide loaded, as a catalyst component, on a carrier which is composed of monoclinic zirconium oxide particles. In this particulate combustion catalyst, the amount of the catalyst component is 0.5-10% by mass in terms of Ag metal based on the mass of the carrier, and the BET specific surface area is preferably within the range of 8-21 m2/g. Also disclosed are a particulate filter coated with such a particulate combustion catalyst, and an exhaust gas purifying apparatus comprising a particulate filter coated with such a particulate combustion catalyst.

Inventors:
ASANUMA TAKAHITO (JP)
TAKAGI HIROMITSU (JP)
YASHIMA ISAMU (JP)
ABE AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069243
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
October 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI MINING & SMELTING CO (JP)
ASANUMA TAKAHITO (JP)
TAKAGI HIROMITSU (JP)
YASHIMA ISAMU (JP)
ABE AKIRA (JP)
International Classes:
B01J23/66; B01D39/14; B01D53/94; B01J35/10; B01J37/08; F01N3/02
Domestic Patent References:
WO2007043442A12007-04-19
Foreign References:
JPH0988727A1997-03-31
JPH115035A1999-01-12
JPH0985053A1997-03-31
JPH0975739A1997-03-25
JPH1047035A1998-02-17
JP2003334443A2003-11-25
JP2004058013A2004-02-26
JP3012249B22000-02-21
Other References:
See also references of EP 2289619A4
Attorney, Agent or Firm:
KURIHARA, Hiroyuki et al. (JP)
Hiroyuki Kurihara (JP)
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Claims:
 単斜晶系酸化ジルコニウム粒子からなる担体に担持された触媒成分としての金属Ag又はAg酸化物からなり、該触媒成分の量が金属Ag換算で該担体の質量を基準として0.5~10質量%であることを特徴とするパティキュレート燃焼触媒。
 600~900℃で10時間以上焼成して得られたものである請求項1記載のパティキュレート燃焼触媒。
 BET比表面積が8~21m 2 /gである請求項1又は2記載のパティキュレート燃焼触媒。
 Tig(燃焼開始温度)が300℃以下である請求項1、2又は3記載のパティキュレート燃焼触媒。
 単斜晶系酸化ジルコニウム粒子からなる担体に担持された触媒成分としての金属Ag又はAg酸化物からなり、該触媒成分の量が金属Ag換算で該担体の質量を基準として1~9質量%であり、BET比表面積が11~20m 2 /gであることを特徴とするパティキュレート燃焼触媒。
 Tig(燃焼開始温度)が260℃以下である請求項5記載のパティキュレート燃焼触媒。
 730~870℃で10時間以上焼成して得られたものである請求項1~6の何れかに記載のパティキュレート燃焼触媒。
 請求項1~7の何れかに記載のパティキュレート燃焼触媒が基材上にコーティングされていることを特徴とするパティキュレートフィルター。
 請求項1~7の何れかに記載のパティキュレート燃焼触媒がコーティングされたパティキュレートフィルターを備えていることを特徴とする排ガス浄化装置。
Description:
パティキュレート燃焼触媒、パ ィキュレートフィルター及び排ガス浄化装

 本発明はパティキュレート燃焼触媒、パ ィキュレートフィルター及び排ガス浄化装 に関し、より詳しくはディーゼル内燃機関 ら排出されるパティキュレートを低温で酸 除去し得るパティキュレート燃焼触媒、該 ティキュレート燃焼触媒でコーティングさ ているパティキュレートフィルター、及び パティキュレート燃焼触媒でコーティング れたパティキュレートフィルターを備えて る排ガス浄化装置に関する。

 ディーゼルエンジンから排出される排気 スはパティキュレート(粒子状物質)を含ん おり、これらの物質がそのまま大気中に放 されると大気汚染の主要な原因になる。そ で、これらの物質の大幅な規制が求められ いる。パティキュレートを取り除くための 効な手段として、SOF(Soluble Organic Fraction)(可 溶性有機成分)を燃焼させるフロースルー型 化触媒やススを捕集するディーゼル・パテ キュレート・フィルター(DPF)を用いたディー ゼル排ガス装置トラップシステムがある。し かし、このDPFでは捕集したパティキュレート を連続的に酸化除去してDPFを再生する必要が ある。

 これまでに提案されてきた連続再生シス ムとしては、担体、例えば、アルミニウム ジルコニウム、セリウム、チタン、バナジ ム等の金属の酸化物や複合酸化物からなる 体にPt等の高価な貴金属を担持させた触媒( えば、特許文献1、2及び3参照)を用いるシス テムや、NO2による連続再生方法(例えば、特 文献4参照)等がある。この連続再生方法では DPFの前段にNOを酸化してNO2とするためのPt等 酸化触媒を取り付ける必要があり、コスト かかる。また、このNO2による反応ではNOx と Cとの比率も問題とされ、使用条件に制約が い。

特開平10-047035号公報

特開2003-334443号公報

特開2004-058013号公報

特許第3012249号公報

 本発明の目的は、高価な貴金属を使用す ことなしで低温でススを酸化除去すること でき、酸素のみでも酸化反応が進むので排 ス中のNOx 濃度に関わらず低温でススを酸 除去することができるパティキュレート燃 触媒、該パティキュレート燃焼触媒でコー ィングされているパティキュレートフィル ー、及び該パティキュレート燃焼触媒でコ ティングされたパティキュレートフィルタ を備えている排ガス浄化装置を提供するこ にある。

 本発明者らは上記の目的を達成するため 鋭意検討した結果、パティキュレート燃焼 媒の担体として特定の酸化ジルコニウム粒 を用い、触媒成分として金属Ag又はAg酸化物 を該担体に担持させた触媒であって、該触媒 成分の量を特定の範囲内の量とすることによ り、好ましくは、更に該触媒のBET比表面積を 特定の範囲内の値とすることにより上記の目 的が達成されることを見出し、本発明を完成 した。

 即ち、本発明のパティキュレート燃焼触 は、単斜晶系酸化ジルコニウム粒子からな 担体に担持された触媒成分としての金属Ag はAg酸化物からなり、該触媒成分の量が金属 Ag換算で該担体の質量を基準として0.5~10質量% であることを特徴とする。

 好ましくは、本発明のパティキュレート燃 触媒は、単斜晶系酸化ジルコニウム粒子か なる担体に担持された触媒成分としての金 Ag又はAg酸化物からなり、該触媒成分の量が 金属Ag換算で該担体の質量を基準として0.5~10 量%であり、BET比表面積が8~21m 2 /gであることを特徴とする。

 更に好ましくは、本発明のパティキュレー 燃焼触媒は、単斜晶系酸化ジルコニウム粒 からなる担体に担持された触媒成分として 金属Ag又はAg酸化物からなり、該触媒成分の 量が金属Ag換算で該担体の質量を基準として1 ~9質量%であり、BET比表面積が11~20m 2 /gであることを特徴とする。

 本発明のパティキュレートフィルターは 上記の何れかのパティキュレート燃焼触媒 コーティングされていることを特徴とし、 た、本発明の排ガス浄化装置は、上記の何 かのパティキュレート燃焼触媒でコーティ グされたパティキュレートフィルターを備 ていることを特徴とする。

 本発明のパティキュレート燃焼触媒を用 ることにより、高価な貴金属を使用するこ なしで低温でススを酸化除去することがで 、酸素のみでも酸化反応が進むので排ガス のNOx 濃度に関わらず低温でススを酸化除 することができる。

 本発明のパティキュレート燃焼触媒は単 晶系酸化ジルコニウム粒子からなる担体に 持された触媒成分としての金属Ag又はAg酸化 物からなるものである。酸化ジルコニウムと して単斜晶系酸化ジルコニウム、安定化立方 晶系酸化ジルコニウム等が市販されているが 、本発明においてはパティキュレート燃焼触 媒の担体として単斜晶系酸化ジルコニウムを 用いる。

 本発明のパティキュレート燃焼触媒におい は、触媒成分として金属Ag又はAg酸化物が上 記の担体に担持されていることが必須である 。本発明で用いる金属Ag又はAg酸化物はPt、Pd に比べて安価であるだけでなく、本発明で いる特定の担体との組合せで用いる場合に PtやPd成分を用いる場合よりも金属Ag又はAg 化物を用いる場合に一層優れた効果が達成 れる。本発明においては、金属Ag又はAg酸化 を金属Ag換算で担体の質量を基準として0.5~1 0質量%、好ましくは1~9質量%の量で担持させる 。担持量が0.5質量%未満である場合には、触 として効果が充分には発揮できず、Tig(燃焼 始温度)が300℃を超えて高くなる。また、担 持量が10質量%を超えてもそれに見合った効果 が得らず、更に、触媒の量が多い場合には金 属のシンタリングが起こりやすく、その触媒 としての効果が期待できない。また、理由は 不明であるが、触媒成分の担持量が金属Ag換 で担体の質量を基準として1~9質量%であり、 BET比表面積が11~20m 2 /gである場合にはTigが260℃以下となる。

 本発明のパティキュレート燃焼触媒におい は、触媒のBET比表面積が8~21m 2 /gであることが好ましく、11~20m 2 /gであることがより好ましい。触媒のBET比表 積が8m 2 /g未満である場合にはTigが300℃を超えて高く る傾向があり、また触媒のBET比表面積が21m 2 /gを超える場合にもTigが300℃を超えて高くな 傾向がある。また、上記したように、触媒 BET比表面積が11~20m 2 /gであり、触媒成分の担持量が金属Ag換算で 体の質量を基準として1~9質量%である場合に Tigが260℃以下となる。

 後記の実施例及び比較例からも明らかなよ に、触媒成分の量が金属Ag換算で該担体の 量を基準として0.5~10質量%である場合にはTig 充分に低いパティキュレート燃焼触媒を得 ことができ、触媒成分の量が金属Ag換算で 体の質量を基準として1~9質量%であり、BET比 面積が11~20m 2 /gである場合にはTigが260℃以下のパティキュ ート燃焼触媒を得ることができる。

 基材上に本発明のパティキュレート燃焼 媒を保持させて本発明のパティキュレート ィルターを製造することを考慮すると、担 の表面にバインダー成分としてSiO2、TiO2、Zr O2、Al2O3 等を付与することが好ましい。担体 の表面にバインダー成分を付与することによ り基材と担体との密着性が向上して触媒の耐 久性が向上し、耐熱性が向上する。

 本発明のパティキュレート燃焼触媒は、例 ば次のようにして製造することができる。 記した単斜晶系酸化ジルコニウム粒子をSiO2 、アルミナゾル等のバインダー成分及び水と 共に混合し、必要に応じてボールミル等の粉 砕装置で細かく粉砕する。この分散液に水溶 性銀化合物の水溶液を添加し、充分に攪拌し てスラリーとする。その後、乾燥させ、触媒 成分を担持した単斜晶系酸化ジルコニウム粒 子を一般的には600~900℃、好ましくは730~870℃ より好ましくは750~850℃で10時間以上、一般 には20時間程度焼成する。焼成温度が600℃ 満の場合には、得られる触媒のBET比表面積 大きくなり、Tigが高くなる傾向があり、逆 焼成温度が900℃超える場合には、得られる 媒のBET比表面積が小さくなり、Tigが高くな 傾向があり、実用品が得られにくい。焼成 度が600~900℃の場合には、得られる触媒のBET 表面積が8~21m 2 /g程度となり、Tigが300℃以下となる傾向があ 、一方焼成温度が730~870℃の場合には、得ら れる触媒のBET比表面積が11~20m 2 /g程度となり、Tigが260℃以下となる傾向があ 。また、焼成時間が10時間未満であると目 とする触媒が得られない場合があり、一方 焼成時間が50時間を超えてもそれに見合った 効果が得られない。

 本発明のパティキュレートフィルターは ティキュレートフィルターとして公知のい なる形状であっても良いが、三次元立体構 を有するものが好ましい。三次元立体構造 有するフィルターの具体例として、ウォー スルー型、フロースルーハニカム型、ワイ メッシュ型、セラミックファイバー型、金 多孔体型、粒子充填型、フォーム型等を挙 ることができる。また、基材の材質として ージエライト、SiC等のセラミックやFe-Cr-Al 金やステンレス合金等を挙げることができ 。

 本発明の排ガス浄化装置は上記の本発明 パティキュレートフィルターを組み込んだ のであり、当業者には容易に理解できるも である。

 次に、本発明のパティキュレートフィル ーの製造法について説明する。上記のよう して調製したスラリーをワイヤメッシュフ ルイター等の基材フィルターにコートする このコートしたフィルターを一般的には600~ 900℃、好ましくは730~870℃、より好ましくは75 0~850℃で10時間以上、一般的には20時間程度焼 成する。触媒の総コート量としては、ウォー ルフロータイプのDPFの場合には10~100g/L、ワイ ヤメッシュの場合には50~150g/Lくらいが好まし い。触媒の総コート量が少なすぎると充分な 性能を得ることができない。また、多すぎる と排ガスに対する背圧が高くなってしまう。

 以下に、実施例及び比較例に基づいて本 明を具体的に説明する。

 なお、以下の実施例及び比較例において 末触媒のTig(燃焼開始温度)は下記の方法で 定した。

 <粉末触媒の模擬排ガスによる評価>
 パティキュレート燃焼触媒粉末20mgとカーボ ン2mg(デグサ社製、Printex-V、トナーカーボン) をメノウ乳鉢で2分間混合し、この混合物を 石英反応管の中央部に石英ウールを使って固 定した。下記組成の流通ガスを下記の流量で 流しながら電気炉によってその石英反応管の 温度を下記の昇温速度で昇温させながら出口 側でのCO及びCO2の濃度を赤外線型分析計で測 した。このCO2の濃度が30ppmになった時の触 入り口側の温度(電気炉制御温度)をTig(燃焼 始温度)とした。

 ガス組成:O2:10%、N2:90%
 流量:400cc/min
 昇温速度:10℃/min

 実施例1~6及び比較例1~9
 担体として単斜晶系酸化ジルコニウム(ZrO2) 子又はγ-アルミナ(Al2O3)粒子を用い、該担体 粉末及び硝酸銀水溶液又はジニトロジアミン Pt硝酸溶液を金属銀又は金属白金換算で該担 の質量を基準にして第1表に示す担持量とな るように混合し、1時間攪拌した。その後、 熱しながら水分を蒸発させ、更に120℃で乾 させた。それらの乾燥物を750℃で20時間焼成 してパティキュレート燃焼触媒を得た。この パティキュレート燃焼触媒のBET比表面積及び Tigは第1表に示す通りであった。

 第1表に示すデータの実施例1~6から明らかな ように、単斜晶系酸化ジルコニウム粒子から なる担体に触媒成分としてAgを、該触媒成分 量が金属Ag換算で該担体の質量を基準とし 0.5~10質量%となるように担持させた場合にTig 300℃以下でBET比表面積が8~21m 2 /gとなり、1~9質量%となるように担持させた場 合にTigが260℃以下でBET比表面積が11~20m 2 /gとなった。それに対して比較例2~9から明ら なように担体としてZrO2の代わりにAl2O3を用 た場合や触媒としてAgの代わりにPtを用いた 場合にはTigは低くなかった。

 実施例7~11及び比較例10
 担体として単斜晶系酸化ジルコニウム(ZrO2) 子を用い、該担体粉末及び硝酸銀水溶液を 属銀換算で該担体の質量を基準にして第1表 に示す担持量となるように混合し、1時間攪 した。その後、加熱しながら水分を蒸発さ 、更に120℃で乾燥させた。それらの乾燥物 750℃で20時間焼成してパティキュレート燃焼 触媒を得た。このパティキュレート燃焼触媒 のBET比表面積及びTigは第2表に示す通りであ た。

 実施例12~18
 担体として単斜晶系酸化ジルコニウム粒子 用い、該担体粉末及び硝酸銀水溶液を金属 換算で該担体の質量を基準にして1質量%の 持量となるように混合し、1時間攪拌した。 の後、加熱しながら水分を蒸発させ、更に1 20℃で乾燥させた。その乾燥物を第3表に示す 温度で20時間焼成してパティキュレート燃焼 媒を得た。このパティキュレート燃焼触媒 BET比表面積及びTigは第3表に示す通りであっ た。

 実施例19~24
 担体として単斜晶系酸化ジルコニウム粒子 用い、該担体粉末及び硝酸銀水溶液を金属 換算で該担体の質量を基準にして1質量%の 持量となるように混合し、1時間攪拌した。 の後、加熱しながら水分を蒸発させ、更に1 20℃で乾燥させた。その乾燥物を750℃で第4表 に示す時間焼成してパティキュレート燃焼触 媒を得た。このパティキュレート燃焼触媒の BET比表面積及びTigは第4表に示す通りであっ 。