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Title:
PROCESS AND APPARATUS FOR PRODUCTION OF MONO-LOWER-ALKYL MONOALKANOL AMINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/144848
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed are a method and an apparatus for producing a mono-lower-alkyl monoalkanol amine. The apparatus comprises: a reaction column (12) into which a mixed starting material (11) comprising a mono-lower-alkyl amine (AA: a starting material I) and an alkylene oxide (AO: a starting material II) is supplied; an unreacted starting material distillation column (14) in which an unreacted starting material (15) is separated from a reaction product (13a) (comprising the unreacted starting material (15), a desired reaction product (monomer) (17) and a by-product (dimer) (18)); and a flash drum (16) into which a reaction product (13b) (comprising the desired reaction product (monomer) (17) and the by-product (dimer) (18)) is supplied and in which the desired reaction product (17) (i.e., a mono-lower-alkyl monoalkanol amine (monomer)) is isolated in a gaseous state.

Inventors:
TSUJIUCHI TATSUYA
TACHIBANA SHINYA
OISHI TSUYOSHI
MIMURA TOMIO
YAGI YASUYUKI
MITA HIDEHISA
ARAKI RYOSUKE
SAITO KENJI
Application Number:
PCT/JP2008/069340
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
October 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
KANSAI ELECTRIC POWER CO
NIPPON NYUKAZAI CO LTD
TSUJIUCHI TATSUYA
TACHIBANA SHINYA
OISHI TSUYOSHI
MIMURA TOMIO
YAGI YASUYUKI
MITA HIDEHISA
ARAKI RYOSUKE
SAITO KENJI
International Classes:
C07B61/00; C07C213/04; C07C215/08
Domestic Patent References:
WO2001083582A12001-11-08
Foreign References:
JP2004275933A2004-10-07
JP2007217344A2007-08-30
JP2005520828A2005-07-14
JPS61186341A1986-08-20
JP2004223426A2004-08-12
JP2007277200A2007-10-25
JP2000204065A2000-07-25
Other References:
See also references of EP 2279996A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, HIROAKI (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 モノ低級アルキルアミン(AA)とアルキレンオキシド(AO)とを反応させてモノ低級アルキルモノアルカノールアミンを製造する方法において、
 反応塔にモノ低級アルキルアミン(AA)とアルキレンオキシド(AO)とを供給して反応させてモノ低級アルキルモノアルカノールアミンを合成し、未反応原料を蒸留により除去した後、
 フラッシュドラムにおいて、モノ低級アルキルモノアルカノールアミンを気体状態で分離することを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造方法。
 請求項1において、
 前記フラッシュドラムの操作温度が、110~200℃の範囲であることを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造方法。
 請求項1又は2において、
 合成反応が水触媒法であることを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造方法。
 モノ低級アルキルアミンとアルキレンオキシドの反応によるモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造装置において、
 モノ低級アルキルアミン(AA)とアルキレンオキシド(AO)とを供給して反応させてモノ低級アルキルモノアルカノールアミンを合成する反応塔と、
 未反応原料を蒸留により除去する蒸留塔と、
 モノ低級アルキルモノアルカノールアミンを気体状態で分離するフラッシュドラムとを具備することを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造装置。
 請求項4において、
 前記フラッシュドラムの操作温度が、110~200℃の範囲であることを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造装置。
 請求項4又は5において、
 合成反応が水触媒法であることを特徴とするモノ低級アルキルモノアルカノールアミンの製造装置。
Description:
モノ低級アルキルモノアルカノ ルアミンの製造方法及び装置

 本発明は、商業的需要が高いモノ低級ア キルモノアルカノールアミンをモノ低級ア キルアミンとアルキレンオキシドとの反応 より得るモノ低級アルキルモノアルカノー アミンの製造方法及び装置に関するもので る。

 モノ低級アルキルモノアルカノールアミ は、一般的な有機合成の中間原料、例えば カチオン系凝集剤や医農薬中間体、樹脂用 ッチング液、合成繊維用の柔軟剤、腐蝕防 剤、石油精製又は石油プロセス用中和剤、 散剤など商業的需要が高い有用な化合物で る。

 モノ低級アルキルアミンとアルキレンオキ ドの反応によるモノ低級アルキルモノアル ノールアミンの製造については古くから文 等で報告されている(例えば、非特許文献1)
 モノ低級アルキルアミンとアルキレンオキ ドとの反応では、モノ低級アルキルモノア カノールアミンとモノ低級アルキルジアル ノールアミンとが並行して生成される。こ 反応において、モノ低級アルキルモノアル ノールアミンを選択的に得るためには、ア キレンオキシドに対しモノ低級アルキルア ンを大過剰に使用する必要がある。そのた 、この反応では、未反応のモノ低級アルキ アミンが大量に残存する。

 また、モノ低級アルキルアミンとアルキ ンオキシドとを反応させて、モノ低級アル ルモノアルカノールアミンを製造する方法 して、ゼオライトを触媒として用いるゼオ イト触媒法が提案されている(特許文献1)。

 一方、前記ゼオライト触媒を用いない方 としては、例えば超臨界条件(温度条件が100 ~200℃、圧力条件が17~24MPa)で製造する方法が 案されている(特許文献2)。

 また、モノ低級アルキルアミンとアルキ ンオキシドの反応によるモノ低級アルキル ノアルカノールアミンの製造方法としては この反応を水の存在下で行う製造方法(水触 媒法と称す。)が広く知られている。

小田良平、寺村一広、「界面活性剤」、 槇書店、1965年、p.262~263

特開2004-275933号公報

特開昭59-13751号公報

 しかしながら、特許文献1にかかる「ゼオ ライト触媒法」では、未反応原料(原料I)を分 離する蒸留塔のコンデンサーでチラーを使用 する必要があり、エネルギー消費が大きくな る、という問題がある。

 また、特許文献2にかかる「超臨界法」で は、温度条件が100~200℃、圧力条件が17~24MPaと する必要があり、運転に必要な動力・コスト が大きくなる、という問題がある。

 また、前述した水触媒法によりモノ低級 ルキルモノアルカノールアミンの収率を向 させるためには、モノ低級アルキルアミン アルキレンオキシドとのモル比を小さくす 必要があり、この場合モノ低級アルキルア ンを循環使用することになるため、蒸留塔 リボイラ負荷が増大し、エネルギー消費が きくなる、という問題がある。また、精製 で大量の水を蒸留分離された水は廃水処理 する必要があり、コスト高になる、という 題がある。

 さらに、ゼオライト触媒法及び水触媒法 両プロセスの問題として、モノマーを大量 産する量産化時には副生成物であるダイマ の廃棄処分費用が加算されてコスト高にな 可能性がある。

 よって、大量に製造する際においても、 造コストの低減を図ると共に、廃水処理費 の低廉化を図り、経済性が良好なモノ低級 ルキルモノアルカノールアミンの製造方法 び装置の出現が切望されている。

 本発明は、前記問題に鑑み、製造コスト 低減を図ると共に、廃水処理費用の低廉化 図ることができるモノ低級アルキルモノア カノールアミンを製造できるモノ低級アル ルモノアルカノールアミンの製造方法及び 置を提供することにある。

 上述した課題を解決するための本発明の 1の発明は、モノ低級アルキルアミン(AA)と ルキレンオキシド(AO)とを反応させてモノ低 アルキルモノアルカノールアミンを製造す 方法において、反応塔にモノ低級アルキル ミン(AA)とアルキレンオキシド(AO)とを供給 て反応させてモノ低級アルキルモノアルカ ールアミンを合成し、未反応原料を蒸留に り除去した後、フラッシュドラムにおいて モノ低級アルキルモノアルカノールアミン 気体状態で分離することを特徴とするモノ 級アルキルモノアルカノールアミンの製造 法にある。

 第2の発明は、第1の発明において、前記 ラッシュドラムの操作温度が、110~200℃の範 であることを特徴とするモノ低級アルキル ノアルカノールアミンの製造方法にある。

 第3の発明は、第1又は2の発明において、 成反応が水触媒法であることを特徴とする ノ低級アルキルモノアルカノールアミンの 造方法にある。

 第4の発明は、モノ低級アルキルアミンと アルキレンオキシドの反応によるモノ低級ア ルキルモノアルカノールアミンの製造装置に おいて、モノ低級アルキルアミン(AA)とアル レンオキシド(AO)とを供給して反応させてモ 低級アルキルモノアルカノールアミンを合 する反応塔と、未反応原料を蒸留により除 する蒸留塔と、モノ低級アルキルモノアル ノールアミンを気体状態で分離するフラッ ュドラムとを具備することを特徴とするモ 低級アルキルモノアルカノールアミンの製 装置にある。

 第5の発明は第4の発明において、前記フ ッシュドラムの操作温度が、110~200℃の範囲 あることを特徴とするモノ低級アルキルモ アルカノールアミンの製造装置にある。

 第6の発明は第4又は5の発明において、合 反応が水触媒法であることを特徴とするモ 低級アルキルモノアルカノールアミンの製 装置にある。

 本発明によれば、フラッシュドラムを設 て、モノ低級アルキルモノアルカノールア ンを気体状態で分離することにより、副生 物であるダイマーを蒸留分離する分離工程 簡略化することにより、モノ低級アルキル ノアルカノールアミンの製造コストの低減 を図ることができる。

図1は、実施例に係るモノ低級アルキル モノアルカノールアミンの製造装置の概略図 である。 図2は、フラッシュドラムの操作条件( 度と圧力)の関係図である。 図3は、圧力とモノマー回収率との関係 図である。 図4は、試験例1に係るモノ低級アルキ モノアルカノールアミンの製造装置の概略 である。 図5は、試験例2に係るモノ低級アルキ モノアルカノールアミンの製造装置の概略 である。

符号の説明

 10 モノ低級アルキルモノアルカノールアミ ンの製造装置
 11 混合原料
 12 反応塔
 13a、13b 反応生成物
 14 未反応原料蒸留塔
 15 未反応原料
 16 フラッシュドラム
 17 目的反応生成物(モノマー)
 18 副生成物(ダイマー)
 19 水
 20 不純物

 以下、この発明につき図面を参照しつつ 細に説明する。なお、この実施例によりこ 発明が限定されるものではない。また、下 実施例における構成要素には、当業者が容 に想定できるもの、あるいは実質的に同一 ものが含まれる。

 本発明による実施例に係るモノ低級アルキ モノアルカノールアミンの製造装置につい 、図面を参照して説明する。
 図1は、実施例に係るモノ低級アルキルモノ アルカノールアミンの製造装置の概略図であ る。
 図1に示すように、実施例に係るモノ低級ア ルキルアルカノールアミンの製造装置10は、 ノ低級アルキルアミン(AA:原料I)とアルキレ オキシド(AO:原料II)との混合原料11を供給し なる反応塔12と、反応生成物13a(含む、未反 原料15、目的反応生成物(モノマー)17及び副 成物(ダイマー)18)から未反応原料15を分離す る未反応原料蒸留塔14と、未反応原料15を除 した反応生成物13b(含む、目的反応生成物(モ ノマー)17及び副生成物(ダイマー)18)を供給し なり、目的反応生成物17であるモノ低級ア キルモノアルカノールアミン(モノマー)を気 体状態で分離するフラッシュドラム16とを具 するものである。

 前記フラッシュドラム16で分離された気体 態のモノマーは冷却蔵置(図示せず)により冷 却された後に液体状態としている。なお、冷 却物には目的反応生成物(モノマー)17が主体 あるが、副生成物(ダイマー)18及び水19が含 れることとなる。
 一方、フラッシュドラム16の底部からは液 状態の副生成物18であるダイマーと不純物20 が排出され、別途処理されている。

 ここで、本発明でモノ低級アルキルモノ ルカノールアミンの反応塔12における製造 件は、例えば、40乃至300℃の温度範囲で行う ことができる。好適な温度範囲は50乃至200℃ あり、特に好適な温度範囲は50乃至150℃で る。また、操作圧力は、例えば0.1乃至20MPaと することができ、好ましくは0.1乃至15MPaであ 、特に好適には3.0乃至10MPaである。

 また、本発明で使用する原料Iのモノ低級 アルキルアミン(AA)に特に制限はないが、例 ばモノメチルアミン、モノエチルアミン、 ノn-プロピルアミン、モノイソプロピルアミ ン、モノn-ブチルアミン、モノイソブチルア ン、モノsec-ブチルアミン、モノt-ブチルア ン、モノn-ペンチルアミン、イソペンチル ミン、モノn-ヘキシルアミンなどの1~6個の炭 素原子を有する直鎖状または分枝鎖状モノア ルキルアミンを用いることができる。好適に はモノメチルアミン、モノエチルアミン、モ ノn-プロピルアミン、モノイソプロピルアミ 、モノn-ブチルアミン、モノイソブチルア ン、モノt-ブチルアミンを用いることができ 、特に好適にはモノメチルアミン、モノエチ ルアミン、モノn-プロピルアミン、モノイソ ロピルアミン、モノn-ブチルアミンを用い ことができる。

 本発明で使用する原料IIのアルキレンオ シド(AO)に特に制限はないが、好適にはエチ ンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ オキシドなどの2~4個の炭素原子を有するア キレンオキシドを用いることができ、特に 適にはエチレンオキシド及びプロピレンオ シドを用いることができる。

 また、本発明の水触媒法において、反応 12に供給する原料中の水濃度は、水濃度が1~ 40重量%の範囲で行うことが好ましい。また、 好適な水濃度範囲は5~30重量%であり、特に好 な水濃度は5~20重量%である。

 本発明の水触媒法によるモノ低級アルキ モノアルカノールアミンの製造においては 水の濃度によって反応速度が異なり、水の 度が高いほど反応速度が大きくなるので好 しい。

 また、本発明では原料の供給比率も規定 ている。すなわち、アルキレンオキシド原 とモノ低級アルキルアミン原料とのモル比( アルキレンオキシド原料I/モノ低級アルキル ミン原料II)が0.05~0.5の範囲、より好ましく 0.1~0.3の範囲とすることが好ましい。

 これはモル比が0.5を超える場合では、未 応原料15を回収する未反応原料回収蒸留塔14 のリボイラ負荷は低減されるが、反応に時間 を要し、一方、0.05未満の場合には、反応時 の短縮を図ることはできるものの大幅なリ イラ負荷となり、好ましくないからである

 ここで、本実施例では、前述したように未 応原料15を除去した反応生成物13bをフラッ ュドラム16に供給し、ここでモノ低級アルキ ルモノアルカノールアミンを気体状態で分離 することにより、副生成物18であるダイマー 蒸留分離する分離工程を簡略化することに り、モノ低級アルキルモノアルカノールア ンの製造コストの低減化を図るようにして る。
 これにより、蒸留塔を用いた場合のように 離された水を廃水処理する必要がなく、経 性が向上する。

 また、副生成物であるダイマーを目的生 物に混合することで、従来のように別途処 していたダイマーの焼却処理費用が低減さ る。

 ここで、前記フラッシュドラム16の操作 度は、水触媒プロセスにおいては、110~190℃ 範囲が好ましく、更には130~170℃の範囲とす ることがより好ましい。また、操作圧力は、 これらの範囲の操作温度において、ダイマー が液相として分離できるような操作圧力とす ることが好ましい。

 ここで操作温度の上限を190℃とするのは、1 90℃を超えるとモノマー及びダイマーが劣化 るおそれがあるので好ましくなく、一方110 未満では良好な分離が期待できないからで る。
 図2に操作温度と操作圧力との関係図を示す 。

 また、図3に操作圧力とモノマー回収率との 関係の一例を示す。
 図3においては、操作温度を145℃とした場合 であり、その場合には、好適な操作圧力は、 40~70kPaの範囲とするのが好ましいこととなる ここで、圧力が高くなるとフラッシュドラ 上部から回収できるモノマー量が減少する め、操作圧力の上限としてはモノマー回収 90%を下限となるようにしている。

 このように、実施例に係るモノ低級アルキ モノアルカノールアミンの製造装置によれ 、反応塔12で反応させた後に、未反応原料15 を未反応原料蒸留塔14で分離した後に、蒸留 よりモノマーとダイマーとを分離せずに、 ラッシュドラム16に供給して圧力解放させ ことにより、モノマーをフラッシュドラム16 の塔頂部から気体状態で目的反応生成物17を 収すると共に、副生成物18及び不純物20を塔 底部から液体状態で分離することとなるので 、モノ低級アルキルモノアルカノールアミン の製造コストの低減化を図ることができる。
 ここで、気体側へのダイマーの含有量は、5 重量%以下とするのが好ましい。

 また、反応塔12での反応は、水触媒法の ロセスの場合において大量の水を用いるの 、リボイラ量の大幅な低減を図ることがで 好ましいが、本発明はこれに限定されず、 述する試験例に示すように、反応塔12の反応 として非水系のゼオライト法であってもリボ イラ量の低減を図ることができる。

 ここで、ゼオライト触媒法で用いる触媒 、公知の合成ゼオライトとして知られるZSM- 5を挙げることができる。なお、ZSMとは、開 した会社の名に由来したZeolite of Socony Mobil の略である。またMEL構造を有するものとして は、同じく合成ゼオライトとして知られるZSM -11が挙げられる。本発明では、ゼオライトを 用いることが好ましく、特に、ZSM-5を用いる とが好ましい。

 ここで、前記触媒としては、非水系での 応となるので、原料Iが水溶液(例えば水分40 %)の場合には、別途非水蒸留塔を設け、水分 あらかじめ除去しておくようにすることが 要である。

 ゼオライト法の場合には、フラッシュド ム16の操作条件は、水分が無いので、120~200 の範囲とすることがより好ましく、その操 温度において、ダイマーが液相として分離 きるような操作圧力とすることが好ましい 例えば120℃のときには、6~12kPaとすればよく 、例えば200℃のときには、170~194kPaの範囲と ればよい。

[試験例1]
 以下、試験例により本発明をさらに具体的 説明するが、本発明はこれにより限定され ものではない。

 図1に示す実施例と同様の構成のモノ低級 アルキルモノアルカノールアミンの製造装置 10を用いた。反応塔12で反応し、未反応原料15 を蒸留により分離した後の反応生成物13bをフ ラッシュドラム16に供給した。反応は水触媒 によった。図4及び下記にその条件を示す。

(フラッシュドラム16に供給する反応生成物)
 操作温度145℃(圧力60kPa)
 フラッシュドラム16に供給する目的反応生 物(モノマー)17の濃度:72.46重量%
 フラッシュドラム16に供給する副生成物(ダ マー)18の濃度:6.47重量%
 フラッシュドラム16に供給する水19の濃度:21 .06重量%
 これらの流量:936.8kg/hr

(フラッシュドラム16の塔頂部から排出する反 応生成物)
 操作温度145℃(圧力60kPa)
 フラッシュドラム16の頂部から排出する目 反応生成物(モノマー)17の濃度:74.93重量%
 フラッシュドラム16の頂部から排出する副 成物(ダイマー)18の濃度:2.13重量%
 フラッシュドラム16の頂部から排出する水19 の濃度:22.94重量%
 これらの流量:853.4kg/hr

(フラッシュドラム16の塔底部から排出する反 応生成物)
 フラッシュドラム16の底部から排出する目 反応生成物(モノマー)17の濃度:47.22重量%
 フラッシュドラム16の底部から排出する副 成物(ダイマー)18の濃度:50.91重量%
 フラッシュドラム16の底部から排出する水19 の濃度:1.87重量%
 これらの流量:83.4kg/hr

 これにより、リボイラ量が42.5%低減する とができた。

[試験例2]
 図1に示す実施例と同様の構成のモノ低級ア ルキルモノアルカノールアミンの製造装置10 用いた。反応塔12で反応し、未反応原料15を 蒸留により分離した後の反応生成物13bをフラ ッシュドラム16に供給した。反応はゼオライ 触媒法によった。図5及び下記にその条件を 示す。

(フラッシュドラム16に供給する反応生成物)
 操作温度150℃(圧力40kPa)
 フラッシュドラム16に供給する目的反応生 物(モノマー)17の濃度:93.16重量%
 フラッシュドラム16に供給する副生成物(ダ マー)18の濃度:6.84重量%
 これらの流量:743.5kg/hr

(フラッシュドラム16の塔頂部から排出する反 応生成物)
 フラッシュドラム16の頂部から排出する目 反応生成物(モノマー)17の濃度:98.37重量%
 フラッシュドラム16の頂部から排出する副 成物(ダイマー)18の濃度:1.63重量%
 これらの流量:629.2kg/hr

(フラッシュドラム16の塔底部から排出する反 応生成物)
 フラッシュドラム16の底部から排出する目 反応生成物(モノマー)17の濃度:64.53重量%
 フラッシュドラム16の底部から排出する副 成物(ダイマー)18の濃度:35.47重量%
 これらの流量:114.3kg/hr

 これにより、リボイラ量が3.6%低減するこ とができた。

 以上のように、本発明に係るモノ低級ア キルモノアルカノールアミンの製造方法及 装置によれば、モノ低級アルキルモノアル ノールアミンの製造の際に、水及びダイマ を積極的に分離する必要がないので、モノ 級アルキルモノアルカノールアミンを低コ トで製造することができる。