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Title:
PORTABLE TERMINAL, ITS CONVERSATION CONTROL PROGRAM, RECORDING MEDIUM STORING THE CONVERSATION CONTROL PROGRAM, AND ITS CONVERSATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081543
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention relates to conversation control of a portable terminal while the vehicle is drivable and further to conversation control of a portable terminal (e.g., portable telephones (2, 4)) while the vehicle is drivable to enhance the convenience of the portable terminal without marring the safety and to enable conversation during parking or standing. While maintaining the call connection when the call arrives, conversation is made impossible when the driver is driving and made possible when the vehicle is stopping. Thus conversation during driving is inhibited and conversation during stopping is made possible. The called portable terminal notifies the caller sends a message to the effect that the vehicle is stopping during stopping or that the driver is driving during driving.

Inventors:
HAMAUE OSAMU (JP)
AKAMA KATSUAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/326244
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 28, 2006
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
HAMAUE OSAMU (JP)
AKAMA KATSUAKI (JP)
International Classes:
H04Q7/38
Foreign References:
JP2006191208A2006-07-20
JPH10233836A1998-09-02
JP2004242174A2004-08-26
JP2001045570A2001-02-16
Attorney, Agent or Firm:
UNEMOTO, Shoichi (29-9 Amanuma 3-chome,,Suginami-ku, Tokyo32, JP)
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Claims:
 運転の状態を監視し、着信があれば呼の接続をし、運転中であれば通話不可、停止中であれば通話可能に制御する制御部を備えることを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 運転の状態を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記検出部の検出情報により運転の状態を監視することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 前記制御部は、運転中から停止中に移行した時点から所定時間が経過するまで通話不可に制御することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 前記制御部は、運転中から停止中に移行した時点から所定時間が経過した後、音声回路部を接続状態に制御することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 前記制御部は、呼を接続した場合、運転中であれば、運転中を表すメッセージを送信することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 前記制御部は、呼の接続を維持している場合、運転中から停止中に移行すれば、停止中を表すメッセージを送信することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 筐体に運転の状態監視を指示する指示ボタンを備え、前記制御部は、前記指示ボタンの操作に基づき、検出部の出力によって運転の状態を監視し、着信があれば呼の接続をし、運転中であれば通話不可、停止中であれば通話可能に制御することを特徴とする携帯端末装置。
 請求の範囲1の携帯端末装置において、
 接続に関する情報を記憶する記憶部を備え、該記憶部に呼接続及び/又は通話に関する情報を記憶することを特徴とする携帯端末装置。
 携帯端末装置に搭載されたコンピュータに実行させる通話制御プログラムであって、
 運転の状態を表す検出情報を取り込み、運転の状態を監視するステップと、
 着信があれば呼の接続をするステップと、
 運転中であれば通話不可、停止中であれば通話可能に制御するステップと、
 を含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御プログラム。
 請求の範囲9の携帯端末装置の通話制御プログラムにおいて、
 運転中から停止中に移行した時点から所定時間が経過するまで通話不可にするステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御プログラム。
 請求の範囲9の携帯端末装置の通話制御プログラムにおいて、
 呼を接続した場合、運転中であれば、運転中を表すメッセージを送信するステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御プログラム。
 請求の範囲9の携帯端末装置の通話制御プログラムにおいて、
 呼の接続を維持している場合、運転中から停止中に移行すれば、停止中を表すメッセージを送信するステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御プログラム。
 請求の範囲9の携帯端末装置の通話制御プログラムにおいて、
 接続に関する情報を記憶する記憶部に呼接続及び/又は通話に関する情報を記憶させるステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御プログラム。
 携帯端末装置に搭載されたコンピュータに実行させる通話制御プログラムを格納した記録媒体であって、
 運転の状態を表す検出情報を取り込み、該検出情報により運転の状態を監視するステップと、
 着信があれば呼の接続をするステップと、
 運転中であれば通話不可、停止中であれば通話可能に制御するステップと、
 を含む通話制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
 請求の範囲14の記録媒体において、
 運転中から停止中に移行した時点から所定時間が経過するまで通話不可にするステップを含む通話制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
 請求の範囲14の記録媒体において、
 呼を接続した場合、運転中であれば、運転中を表すメッセージを送信するステップを含む通話制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
 請求の範囲14の記録媒体において、
 呼の接続を維持している場合、運転中から停止中に移行すれば、停止中を表すメッセージを送信するステップを含む通話制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
 請求の範囲14の記録媒体において、
 接続に関する情報を記憶する記憶部に呼接続及び/又は通話に関する情報を記憶させるステップを含む通話制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
 運転の状態を検出するステップと、
 運転の状態を表す検出情報により運転の状態を監視するステップと、
 着信があれば呼の接続をするステップと、
 運転中であれば通話不可、停止中であれば通話可能に制御するステップと、
 を含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御方法。
 請求の範囲19の携帯端末装置の通話制御方法において、
 運転中から停止中に移行した時点から所定時間が経過するまで通話不可にするステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御方法。
 請求の範囲19の携帯端末装置の通話制御方法において、
 呼を接続した場合、運転中であれば、運転中を表すメッセージを送信するステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御方法。
 請求の範囲19の携帯端末装置の通話制御方法において、
 呼の接続を維持している場合、運転中から停止中に移行すれば、停止中を表すメッセージを送信するステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御方法。
 請求の範囲19の携帯端末装置の通話制御方法において、
 接続に関する情報を記憶する記憶部に呼接続及び/又は通話に関する情報を記憶させるステップを含むことを特徴とする携帯端末装置の通話制御方法。
 請求の範囲5又は6の携帯端末装置において、請求の範囲11又は12の携帯端末装置の通話制御プログラムにおいて、請求の範囲16又は17の携帯端末装置の通話制御プログラムを格納した記録媒体において、又は請求の範囲21又は22の携帯端末装置の通話制御方法において、
 前記メッセージは音声情報、文字情報又は画像情報の何れかの情報又は複数の情報であることを特徴とする携帯端末装置、携帯端末装置の通話制御プログラム、携帯端末装置の通話制御プログラムを格納した記録媒体、又は携帯端末装置の通話制御方法。
Description:
携帯端末装置、その通話制御プ グラム、その通話制御プログラムを格納し 記録媒体、及びその通話制御方法

 本発明は、自動車、電車等の車両や自転車 、各種車の運転が可能な状態での携帯電話 等の携帯端末装置の通話制御に関し、特に 運転中であっても呼の接続を維持し、停止 での通話を可能にした携帯端末装置、その 話制御プログラム、その通話制御プログラ を格納した記録媒体、及びその通話制御方 に関する。

 携帯電話機等の携帯端末装置では、自動 等、各種車の運転が可能な状態で使用する とが可能である。運転中の通話がもたらす 険性を回避するため、携帯端末装置には運 中の通話を禁止する等の対策が講じられて る。斯かる対策として携帯端末装置の通話 御に関し、特許文献1では、携帯電話機に加 わる加速度や振動を検出し、その加速度や振 動に応じて利用者の状況を判断し、動作モー ドの設定、その解除等の制御を行うことが開 示されている。

 また、特許文献2では、着信待ちのまま、車 室内に持ち込まれた携帯電話機が車両運転中 に着信があった場合、「応答保留」を表す通 知を発信し、通常の着信応答を抑止すること が開示されている。

特開2003-47062号公報(要約、図1等)

特開平11-317809号公報(要約、図1等)

 運転中の通話抑止は安全上、有効である 、車室内に持ち込まれた状態にあるだけで 答保留の通知を発信し、かつ通常の通信を 止することは、携帯端末装置の持つ通信の 便性を損なうこととなる。

 また、車間で通信する場合に発信側及び 信側の双方が運転中である場合又は双方が 止して通話が可能であったとしても、その 態を一方が知ることができず、通話が可能 状態であっても、通話できないという不便 ある。また、通話の可能性を予測して発信 繰り返すことは無駄であり、不便である。

 このような課題に関し、特許文献1、2に その開示はなく、その課題を解決する手段 ついての開示ないし示唆はない。

 そこで、本発明の目的は、運転が可能な 態での携帯端末装置の通話制御に関し、停 中の通話を可能にし、安全性を損なうこと く、携帯端末装置の利便性を高めることに る。

 また、本発明の他の目的は、運転が可能な 態での携帯端末装置の通話制御に関し、安 性を損なうことなく、着信側の状況を発信 で認識可能にし、携帯端末装置の利便性を めることにある。

 上記目的を達成するため、本発明は、運 が可能な状態での携帯端末装置の通話制御 関し、着信の際に呼接続を維持しながら、 転中であれば通話不可、停止中であれば通 可能に制御し、運転中の通話を禁止する一 、停車中の通話を可能にする。斯かる構成 より、上記目的を達成している。

 また、運転が可能な状態での携帯端末装 の通話制御に関し、着信の際に呼接続を維 しながら、着信側から発信側に対し、停止 であれば、停止中である旨、運転中であれ 、運転中である旨を通知する構成とする。 信側は、その通知を受けることにより、着 側が通話不可か、通話可能かを認識できる 斯かる構成により、上記目的を達成してい 。

 上記目的を達成するため、本発明の第1の 側面は、携帯端末装置であって、運転の状態 を監視し、着信があれば呼の接続をし、運転 中であれば通話不可、停止中であれば通話可 能に制御する制御部を備える構成である。斯 かる構成により上記目的が達成される。運転 の状態は携帯端末装置において検出してもよ いし、携帯端末装置の運転による移動を表す 情報を取込み、それによって運転の状態を開 始する構成であってもよい。

 上記目的を達成するためには、前記携帯 末装置において、好ましくは、運転の状態 検出する検出部を備え、前記制御部は、前 検出部の検出情報により運転の状態を監視 る構成であってもよいし、前記制御部は、 転中から停止中に移行した時点から所定時 が経過するまで通話不可に制御する構成で ってもよいし、運転中から停止中に移行し 時点から所定時間が経過した後、音声回路 を接続状態に制御する構成であってもよい 、呼を接続した場合、運転中であれば、運 中を表すメッセージを送信する構成であっ もよいし、呼の接続を維持している場合、 転中から停止中に移行すれば、停止中を表 メッセージを送信する構成であってもよい 、また、接続に関する情報を記憶する記憶 を備え、該記憶部に呼接続及び/又は通話に 関する情報を記憶する構成としてもよい。斯 かる構成によっても、上記目的が達成される 。

 上記目的を達成するためには、前記携帯 末装置において、好ましくは、筐体に運転 状態監視を指示する指示ボタンを備え、前 制御部は、前記指示ボタンの操作に基づき 検出部の出力によって運転の状態を監視し 着信があれば呼の接続をし、運転中であれ 通話不可、停止中であれば通話可能に制御 る構成としてもよい。斯かる構成によれば 指示ボタンによって運転状態の監視モード 移行させ、運転状態に応じた制御を選択す ことができ、上記目的が達成される。

 上記目的を達成するため、本発明の第2の 側面は、携帯端末装置に搭載されたコンピュ ータに実行させる通話制御プログラムであっ て、運転の状態を表す検出情報を取り込み、 運転の状態を監視するステップと、着信があ れば呼の接続をするステップと、運転中であ れば通話不可、停止中であれば通話可能に制 御するステップとを含む構成である。斯かる 構成により上記目的が達成される。

 上記目的を達成するためには、前記携帯 末装置の通話制御プログラムにおいて、好 しくは、運転中から停止中に移行した時点 ら所定時間が経過するまで通話不可にする テップを含む構成としてもよいし、呼を接 した場合、運転中であれば、運転中を表す ッセージを送信するステップを含む構成と てもよいし、呼の接続を維持している場合 運転中から停止中に移行すれば、停止中を すメッセージを送信するステップを含む構 としてもよいし、また、接続に関する情報 記憶する記憶部に呼接続及び/又は通話に関 する情報を記憶させるステップを含む構成と してもよい。斯かる構成によっても、上記目 的が達成される。

 上記目的を達成するため、本発明の第3の 側面は、携帯端末装置に搭載されたコンピュ ータに実行させる通話制御プログラムを格納 した記録媒体であって、運転の状態を表す検 出情報を取り込み、該検出情報により運転の 状態を監視するステップと、着信があれば呼 の接続をするステップと、運転中であれば通 話不可、停止中であれば通話可能に制御する ステップとを含む構成である。斯かる構成に より上記目的が達成される。

 上記目的を達成するためには、前記携帯 末装置の通話制御プログラムを格納した記 媒体において、好ましくは、運転中から停 中に移行した時点から所定時間が経過する で通話不可にするステップを含む構成とし もよいし、呼を接続した場合、運転中であ ば、運転中を表すメッセージを送信するス ップを含む構成としてもよいし、呼の接続 維持している場合、運転中から停止中に移 すれば、停止中を表すメッセージを送信す ステップを含む構成としてもよいし、また 接続に関する情報を記憶する記憶部に呼接 及び/又は通話に関する情報を記憶させるス テップを含む構成としてもよい。斯かる構成 によっても、上記目的が達成される。

 上記目的を達成するため、本発明の第4の 側面は、携帯端末装置の通話制御方法であっ て、運転の状態を検出するステップと、運転 の状態を表す検出情報により運転の状態を監 視するステップと、着信があれば呼の接続を するステップと、運転中であれば通話不可、 停止中であれば通話可能に制御するステップ とを含む構成である。斯かる構成により、上 記目的が達成される。

 上記目的を達成するためには、前記携帯 末装置の通話制御方法において、好ましく 、運転中から停止中に移行した時点から所 時間が経過するまで通話不可にするステッ を含む構成としてもよいし、呼を接続した 合、運転中であれば、運転中を表すメッセ ジを送信するステップを含む構成としても いし、呼の接続を維持している場合、運転 から停止中に移行すれば、停止中を表すメ セージを送信するステップを含む構成とし もよいし、また、接続に関する情報を記憶 る記憶部に呼接続及び/又は通話に関する情 報を記憶させるステップを含む構成としても よい。斯かる構成によっても、上記目的が達 成される。

 上記目的を達成するためには、上記携帯端 装置において、上記携帯端末装置の通話制 プログラムにおいて、上記携帯端末装置の 話制御プログラムを格納した記録媒体にお て、又は上記携帯端末装置の通話制御方法 おいて、好ましくは、前記メッセージは音 情報、文字情報又は画像情報の何れかの情 又は複数の情報であってもよい。斯かる構 によっても、上記目的が達成される。

 本発明によれば、次のような効果が得ら る。

 (1) 運転が可能な状態での携帯端末装置 通話制御に関し、停車中の通話を可能にで 、安全性が損なわれることなく、携帯端末 置の利便性が高められる。

 (2) 運転が可能な状態での携帯端末装置 通話制御に関し、着信側の状況を発信側で 識可能となるので、安全性が損なわれるこ なく、携帯端末装置の利便性が高められる 停止中を捉えて発信することができ、通話 確度が高められる。

 そして、本発明の他の目的、特徴及び利点 、添付図面及び各実施の形態を参照するこ により、一層明確になるであろう。

第1の実施の形態に係る携帯端末装置の 発着信の一例を示す図である。 携帯端末装置の通話制御方法の処理手 の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る携帯電話機のハ ードウェア構成の一例を示すブロック図であ る。 携帯電話機の構成例を示す図である。 通話制御プログラムの実行機能の一例 示すブロック図である。 通話制御の処理手順を示すフローチャ トである。 運転中の通話制御の処理シーケンスを す図である。 運転中から運転停止中に移行した場合 通話制御の処理シーケンスを示す図である 運転停止中から運転中に移行した場合 通話制御の処理シーケンスを示す図である 運転中又は停止中のメッセージの一例 を示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯端末装置 発着信を示す図である。 第3の実施の形態に係る通話制御の処 シーケンスを示す図である。 通話制御の処理シーケンスを示す図で ある。 第4の実施の形態に係る携帯電話機の 成例を示す図である。 携帯電話機のハードウェア構成の一例 を示すブロック図である。 通話制御の処理手順の一例を示すフロ ーチャートである。

符号の説明

 2、4 携帯電話機
 16 センサ部
 20 音声入出力部
 24 表示部
 26 記憶部
 28 CPU
 30 加速度センサ
 36 音声回路部
 38 切替部
 42 スピーカ
 52 プログラム記録部
 70 ワークエリア
 72 入出力制御部
 74、274、474 呼制御部
 76、276、476 運転状態監視部
 78 通話抑止制御部
 80 音声路制御部
 86 モード切替スイッチ

 第1の実施の形態

 本発明の第1の実施の形態について、図1 び図2を参照して説明する。図1は、携帯端末 装置の発着信の一例を示す図、図2は、携帯 末装置の通話制御方法の処理手順の一例を すフローチャートである。

 この実施の形態では、通信機能を持つ携 端末装置として携帯電話機2、4が例示され いる。携帯電話機2の利用者は車両として例 ば、自動車6の運転者であり、また、携帯電 話機4の利用者は自動車8の運転者である。こ 場合、携帯電話機2は、電話回線10により結 れた基地局12、14の一方の基地局12に無線通 により接続され、携帯電話機4は、その他方 の基地局14に無線通信により接続され、相互 で通話が可能である。

 このような携帯電話機2、4において、各 帯電話機2、4に運転の状態を検出するセンサ 部16を付加し、その検出情報に基づいて通話 御を行う。即ち、携帯電話機2、4には、着 による呼の状態として「通話不可状態」又 「通話可能状態」の何れかの状態が設定さ る。運転中に着信があれば、その着信は、 通話不可状態」という状態に設定する。こ 「通話不可状態」とは、呼制御レベルでは 続され、即ち、呼接続を維持しながら、音 通話ができない状態が設定され、運転者の 話が禁止される。また、着信側の状況を発 側に自動通知すれば、発信側に着信の状態 認識させることが可能である。

 このような制御では、図2に示すように、 センサ部16によって運転の状態を検出し(運転 状態の検出:ステップS1)、センサ部16の検出情 報を取り込み、その検出情報の推移から運転 の状態を監視するとともに、運転中か停止中 かを判定し(運転状態の監視及び判定:ステッ S2)、着信があった場合には、運転中か停止 かに無関係に呼の接続を優先し、運転中で れば通話不可、停止中であれば通話可能に 御する(呼接続及び停止中の通話許可:ステ プS3)。

 また、このような処理に加えて、着信側 処理として、運転中であれば、その運転中 表すメッセージを送信し、停止中であれば その停止中を表すメッセージを送信する(通 話先への運転状態通知:ステップS4)処理を付 してもよい。

 このような通話制御において、運転状態 は、「通話不可状態」に維持されるが、運 を停止した場合(即ち、停車の場合)、運転 態の変化として運転中から停止中への移行 検出し、その検出に基づき、「通話不可状 」から「通話可能状態」に自動的に遷移さ る。この結果、通話可能に制御される。

 また、運転停止から運転を開始すると、 通話可能状態」から「通話不可状態」に自 的に遷移させる。この場合、通話不可に制 される。

 このように、運転中に着信があった場合 は、呼の接続を切断しないで維持すること より、運転の状態に応じて通話を「通話不 状態」と「通話可能状態」に自動的に切り え、自動車6、8に乗車中であっても、停止 には通話が可能となり、安全性を維持しな ら、携帯電話機2、4の利便性が高められる。

 また、自動車6、8の運転中の携帯電話機2 4の双方の呼接続を維持しながら、運転中は 「通話不可状態」にし、双方の運転が停止状 態に移行したとき、自動的に「通話可能状態 」に制御でき、車両間での携帯電話通信の利 便性が高められる。

 次に、携帯電話機2、4について、図3、図4 及び図5を参照して説明する。図3は、携帯電 機のハードウェア構成の一例を示すブロッ 図、図4は、携帯電話機の構成例を示す図、 図5は、通話制御プログラムの実行機能の一 を示すブロック図である。図3ないし図5にお いて、図1と同一部分には同一符号を付して る。

 携帯電話機2、4は、図3に示すように、セ サ部16、無線通信部18、音声入出力部20、操 入力部22、表示部24、記憶部26、CPU(Central Pro cessing Unit :中央演算処理装置)28を備えてい 。図中、各機能部がCPU28に直結されているが 、バスによって接続される構成であってもよ い。

 センサ部16は自動車6、8等の運転状態を検 出し、その検出情報を出力する。運転状態が 加速度の大きさに現れるので、この実施の形 態では加速度を検出する加速度センサ30が用 られている。この加速度センサ30は、携帯 話機2、4に内蔵され、自動車6、8の走行によ て受ける加速度を電気信号に変換するセン であって、受けた加速度の大きさを表す電 信号を発生する。この加速度センサ30の検 信号がセンサ入力部32を通してCPU28に取り込 れる。センサ入力部32には、検出信号をデ ジタル信号に変換するアナログ・ディジタ 変換器等が含まれている。

 無線通信部18はアンテナ34を備え、このア ンテナ34を通して既述の基地局12、14又は他の 基地局との無線通信を行う。この無線通信部 18の無線通信は、CPU28の制御によって行われ 無線信号の送出又は受信を行う。この無線 信部18には、ベースバンド部等の信号処理部 が備えられており、音声信号やパケットデー タ信号を搬送波に重畳させて送信信号を生成 し、又は、受信した無線信号から音声信号や パケットデータ信号を再生する。

 音声入出力部20は、音声を電気信号であ 音声信号に変換し、又は無線通信部18からの 受信信号を音声信号に変換する音声信号処理 部である。この音声入出力部20は、音声回路 36と切替部38とを備えている。音声回路部36 、マイクロフォン40及びスピーカ42を備え、 マイクロフォン40から入力される音声を電気 号である音声信号に変換し、又は、無線通 部18から出力される音声信号をスピーカ42よ り音声として出力する。切替部38は、音声回 部36とCPU28等で構成される信号処理系統との 間に設置されてCPU28から制御信号を受け、通 可能な場合には音声回路部36からの信号入 、音声回路部36に対する信号出力を許可し、 また、運転中等の通話不可の場合には接続を 解除し、音声回路部36からの信号入力、音声 路部36に対する信号出力を抑止する。

 操作入力部22はユーザインタフェースで って、CPU28の制御に基づき、ユーザ操作によ る文字入力等を行う。この場合、複数の文字 キー等を備えるキーボード44を備え、CPU28の 御により、キー制御部46は、キーボード44の 力操作による文字や記号等の入力情報をCPU2 8に取り込む。

 表示部24はユーザインタフェースであっ 、CPU28の制御に基づき、入力情報や出力情報 を映像によって表示する。この場合、映像表 示出力部としてLCD(Liquid Crystal Display)48が設 され、このLCD48の画面表示は画面制御部50に り制御される。

 記憶部26はCPU28の制御により情報の読み出 し又は書き込みが可能な記録媒体で構成され 、プログラム記録部52、データ記録部54、RAM(R andom-Access Memory)56を備えている。プログラム 録部52は例えば、ROM(Read-Only Memory)で構成さ 、OS(Operating System)、アプリケーションソフ ウェアとして通話制御プログラム等が格納 れ、これらはCPU28の制御により実行される 通話制御プログラムは、運転状態で着信が れば呼の接続をし、運転状態であれば通話 可、停止状態であれば通話可能に制御する の通話制御に用いられるソフトウェアであ 。

 データ記録部54はCPU28の制御により、電話 番号等のアドレス情報、通話記録等の各種の データを記憶する。格納される通話記録には 、呼接続を維持しつつ通話不可や通話許可等 の処理が実行されたことを表す記録等も含ま れる。

 RAM56はCPU28の制御により、OS及び通話制御 ログラムが展開され、ワークエリアとして 能する。即ち、CPU28及びRAM56は通話制御プロ グラムの実行により、各種情報の取込み、運 転状態の判定、運転許可、運転不可等の処理 、その通知等の各種の制御を実行する。

 また、CPU28は各種機能部の制御部を構成 、プログラム記録部52にあるOSや通話制御プ グラムを実行する。

 そして、この携帯電話機2、4は、図4に示 ように、筐体58を備えており、この筐体58で は、第1の筐体部60、第2の筐体部62をヒンジ部 64を介して折畳み可能に構成されている。筐 58としては、折畳み構造の他、引出し構造 、横方向に開閉や回転する構造であっても い。この場合、筐体部60にはマイクロフォン 40が設置されているとともに、操作入力部22 設定されており、キーボード44には複数の文 字キー66、カーソル68等が配設されている。 た、筐体部62には、スピーカ42やLCD48が設置 れている。

 また、この携帯電話機2、4において、既 の通話制御プログラムを実行させると、図5 示すように、CPU28の制御により、RAM56で構成 されるワークエリア70には、入出力制御部72 呼制御部74、運転状態監視部76、運転中の通 抑止制御部78、音声路制御部80が生成され、 これらはソフトウェア上の機能ないし処理を 表している。入出力制御部72は、操作入力部2 2の入力制御、表示部24の画像出力制御を実行 する。

 呼制御部74は、無線通信部18からの着信通 知に対応する呼の接続、又はその呼の切断を する等の呼制御を担当する。この呼制御では 、運転状態監視部76の監視出力に応じて運転 態を判定し、通話不可状態にある場合には 呼接続の維持及び通話不可とし、通話可能 態にある場合には、呼接続の維持及び通話 能に通話抑止制御部78を制御する。

 運転状態監視部76は、センサ部16の運転状 態を表すセンサ出力を監視し、運転状態か運 転停止状態かを判定し、その判定出力は通話 抑止制御部78の制御に用いられる。通話抑止 御部78は、運転状態の監視により運転中の 話を抑止する制御である。音声路制御部80は 、切替部38による音声回路部36を接続又は切 する制御であって、運転状態にある場合、 声回路部36を切断し、音声の入出力を禁止す る。音声の入出力は呼制御と独立して行われ 、運転状態にある場合、音声の入出力を遮断 した状態で呼接続が維持される。

 次に、通話制御について、図6を参照して 説明する。図6は、通話制御の処理手順を示 フローチャートである。

 この処理手順は通話制御プログラムの処 手順であって、携帯電話機2、4間の通話制 方法(図2)の運転状態の検出情報の取込み、 転状態の監視及び判定(ステップS2)、呼接続 運転中の通話抑止機能(ステップS3)、通話先 への運転状態の通知(ステップS4)に対応する 理を含んでいる。

 そこで、この処理手順では、携帯電話機2 、4に搭載された加速度センサ30の検出出力が 取り込まれ(ステップS11)、その出力から運転 態が運転中か停止中かを判定する(ステップ S12)。加速度センサ30には運転中又は停止中の 加速度(例えば、30〔Km/h〕)を表す出力が得ら 、その検出出力のレベルから運転中か停止 かを判定することができる。この判定結果 受け、状態遷移が実行され、運転中であれ 運転状態を「運転中」に設定し(ステップS13 )、停止中であれば運転状態を「停止中」に 定する(ステップS14)。

 この状態において、着信があった場合(ス テップS15)、加速度センサ30の検出出力を受け 取り、運転状態が運転中か停止中かを判定し (ステップS16)、停止中(例えば、0〔Km/h〕)であ れば呼接続を行い(ステップS17)、この場合、 話可能状態であるから通話可能に切り替え 音声回路部36を接続し(ステップS18)、通話が 可能となり(ステップS19)、この処理を終了す 。

 また、ステップS16において、運転中であ ば、停止中と同様に呼接続を行い(ステップ S20)、この場合、運転中の通話不可状態であ から通話不可に切り替えて音声回路部36を非 接続とし(ステップS21)、「運転中」を通知す (ステップS22)。この通知は、後述の通り、 の状態を表すメッセージであって、音声又 表示を以て行う。この状態で、停止中の継 を監視するため、加速度センサ30の検出出力 を取り込み(ステップS23)、運転状態が運転中 停止中かを判定し(ステップS24)、運転中か 停止中に移行した時点から所定時間として えば、1分以上停止しているか否かを判定し( ステップS25)、1分以上停止した場合には通話 能状態と見做して通話可能に切り替えて音 回路部36を接続し(ステップS26)、「停止中」 を通知し(ステップS27)、この処理を終了する

 このように、停止中に着信があった場合 は、呼接続の後、音声回路部36を接続し、 座に通話が可能となるのに対し、運転中に 信があった場合には、呼接続の後、音声回 部36を非接続とするとともに、運転中である 旨のメッセージ音声を発信して運転中である ことを発信側に通知し、呼接続を維持した状 態で運転中から停止中に移行した場合には、 停止中が一定時間経過した後、音声回路部36 接続し、停止中である旨のメッセージ音声 発信して停止中であることを発信側に通知 る。このような処理により、停止中であれ 、通話が可能となる。また、運転中であれ 、運転中であることの告知により、通話不 となるが、呼接続を維持しているので、運 中から停止中に移行した場合にその告知に り、通話可能となる。発信側又は受信側又 双方が車両上で通話することの利便性が高 られる。

 次に、(A)運転中の場合、(B)運転中から運 停止中に移行した場合、(C)運転停止中から 転中に移行した場合のそれぞれの通話制御 ついて、図7、図8及び図9を参照して説明す 。図7は、運転中の着信制御の処理シーケン スを示す図、図8は、運転中から運転停止中 移行した場合の通話制御の処理シーケンス 示す図、図9は、運転停止中から運転中に移 した場合の通話制御の処理シーケンスを示 図である。図7、図8及び図9において、図5と 同一部分には同一符号を付してあるが、呼制 御部74、運転状態監視部76に関し、説明を容 化するため、着信側の携帯電話機2について 、呼制御部274、運転状態監視部276、発信側 携帯電話機4については、呼制御部474、運転 状態監視部476として説明する。

(A)運転中の着信制御(図7)

 この処理は、発信側及び着信側の双方が 両に搭乗し、発信側が運転停止中、着信側 運転中である場合の処理であって、運転停 中である発信側の携帯電話機4から運転中の 携帯電話機2に着信があった場合である。こ 処理では、着信側の携帯電話機2では、運転 に着信があった場合に、自動切替処理とし 呼接続を維持し、運転中であれば運転中で る旨のメッセージ送信を行う処理を含んで る。

 運転停止中である発信側の携帯電話機4で は、呼制御部474から運転状態監視部476に対し 、通話状態の問合せが発せられ(ステップS31) この問合せに対し、運転状態監視部476では 制御部474に対し、通話可能状態にあること 通知する(ステップS32)。

 この通話可能状態にあることを受け、呼 御部474から発呼すると、携帯電話機2の呼制 御部274に対し、着信通知として「SETUP 」を 起させ(ステップS33)、その呼制御部274から発 信側の呼制御部474に対し、受付処理通知とし て「CALL CONFIRMED」を発信し(ステップS34)、こ を受けた発信側の呼制御部474から着信側の 帯電話機2の呼制御部274に対し、呼出しとし て「 ALERTING 」が発せられる(ステップS35)。 の呼出しは、呼出し音として生起する。

 着信側の呼制御部274は、発信側の呼制御 474に対し、呼接続(CALL CONNECT)の処理を実行 (ステップS36)、運転状態監視部276に対し、 話状態の問合せを発する(ステップS37)。

 発信側の呼制御部474は、着信側の呼接続 応答し、その呼接続の成立通知として「 CA LL CONNECT COMPLETE」を発する(ステップS38)。着 側の運転状態監視部276は呼制御部274の通話 態の問合せに対し、運転不可状態を通知す (ステップS39)。

 呼接続の成立通知を受けた着信側の呼制 部274は、運転状態を判定し(ステップS40)、 信側の呼制御部474に対し、運転中を通知し( テップS41)、この場合、運転中で通話不可の 状態であるから、呼接続を維持し、且つ、通 話不可状態を維持するため、着信側の呼制御 部274から発信側の呼制御部474に対し、呼接続 に加えて通話不可を維持する要求として「HOL D REQ」が発せられ(ステップS42)、これに対応 て発信側の呼制御部474から着信側の呼制御 274に対し、要求処理通知として「HOLD REQ CO NFIRMED」が発せられ(ステップS43)、各呼制御部 274、474は通話不可状態に移行し(ステップS44) 着信側の呼制御部274は処理を終了し(ステッ プS45)、発信側の呼制御部474も処理を終了す (ステップS46)。

 このように、運転中である場合には、呼 続を維持しながら、通話不可状態であるこ を表すメッセージとして、運転中を表すメ セージが着信側から発信側に通知され、運 中の通話不可状態に制御される。

(B)運転中から停止中に移行した場合の着信 処理(図8)

 この処理は、発信側及び着信側の双方が 両に搭乗し、発信側が運転停止中、着信側 運転中から運転停止中に移行した場合の処 であって、運転停止中である発信側の携帯 話機4から運転中の携帯電話機2に着信があ た場合である。この場合の処理では、着信 の携帯電話機2では、運転中に着信があった 合に、自動切替処理として、呼接続を維持 、運転中であれば、運転中である旨のメッ ージ送信を行い、運転中から運転停止中に 行すれば、通話可能状態に移行させる処理 含んでいる。

 この着信処理(図8)の処理手順において、 信側が運転中である場合の処理は、図7に示 す運転中の着信処理(ステップS31ないしステ プS44)と同様であるので、同一符号を付して の説明を省略する。

 運転中から運転停止中に移行した場合、 転状態監視部276が加速度センサ30の検出情 の取込みにより、停止中に移行したことを 出し(ステップS51)、呼制御部274に対し、通話 可能状態の通知をする(ステップS52)。

 着信側の携帯電話機2に自動切替えが設定 されているので、着信側の呼制御部274から発 信側の呼制御部474に対し、運転中から停止中 への状態遷移に伴い、呼接続及び通話不可状 態を通話可能状態に切り替えるため、通話不 可保持の解除要求として「UNHOLD REQ」が発せ れ(ステップS53)、これに対応して発信側の 制御部474から着信側の呼制御部274に対し、 求処理通知として「UNHOLD REQ CONFIRMED」が発 られ(ステップS54)、着信側の呼制御部274は 発信側の呼制御部474に対し、通話が可能で ることを表すメッセージとして停止中を通 し(ステップS55)、通話可能状態に移行し(ス ップS56)、各呼制御部274、474は処理を終了す (ステップS57、S58)。

 このように、運転中から運転停止中に移 した場合には、運転中の呼接続を維持しな ら、運転停止中に移行した後、通話可能状 であることを表すメッセージとして、運転 止中を表すメッセージが着信側から発信側 通知され、通話可能状態に制御される。

(C)運転停止中から運転中に移行した場合の 着信処理(図9)

 この処理は、発信側及び着信側の双方が 両に搭乗し、発信側が運転停止中、着信側 運転停止中から運転中に移行した場合の処 であって、停止中である発信側の携帯電話 4から停止中の携帯電話機2に着信があった 合に着信側が運転中に移行した場合である この場合の処理では、着信側の携帯電話機2 は、運転停止中に着信があった場合に通話 可能であるが、通話中に運転中に移行して 合には、運転中である旨のメッセージ送信 行い、通話不可状態に移行させる処理を含 でいる。

 運転停止中である発信側の携帯電話機4で は、着信処理(A)と同様に、呼制御部474から運 転状態監視部476に対し、通話状態の問合せが 発せられ(ステップS61)、この問合せに対し、 転状態監視部476は呼制御部474に対し、通話 能状態にあることを通知する(ステップS62)

 この通話可能状態にあることを受け、呼 御部474から発呼すると、着信側の呼制御部2 74に着信通知として「SETUP 」を生起させ(ス ップS63)、その呼制御部274から発信側の呼制 部474に対し、受付処理通知として「CALL CONF IRMED」を発信し(ステップS64)、これを受けた 信側の呼制御部474から着信側の呼制御部274 対し、呼出しとして「 ALERTING 」が発せら る(ステップS65)。この呼出しは、呼出し音と して生起する。これにより、着信側の呼制御 部274は、発信側の呼制御部474に対し、呼接続 (CALL CONNECT)の処理を実行し(ステップS66)、ま 、運転状態監視部276に対し、通話状態の問 せが発せられる(ステップS67)。

 発信側の呼制御部474は、着信側の呼制御 274の呼接続(CALL CONNECT)に応答し、その呼接 の成立通知として「 CALL CONNECT COMPLETE」が 発せられる(ステップS68)。また、着信側の運 状態監視部276から呼制御部274に対し、運転 能状態の通知が発せられる(ステップS69)。 れにより、呼制御部274、474には呼接続が成 し、通話中に移行する(ステップS70)。

 このような通話中において、運転停止中 ら運転中に移行した場合、着信側の運転状 監視部276が加速度センサ30の検出情報の取 みにより、運転中に移行したことを検出し( テップS71)、運転状態監視部276から呼制御部 274に対し、通話不可状態が通知される(ステ プS72)。

 着信側の呼制御部274から発信側の呼制御 474に対し、運転停止中から運転中に移行し ことを表すメッセージとして、運転中を通 し(ステップS73)、この場合、運転中で通話 可の状態であるから、呼接続を維持し、且 、通話不可状態を維持するため、呼接続に えて通話不可を維持する要求として「HOLD RE Q」が発せられ(ステップS74)、これに対応して 発信側の呼制御部474から着信側の呼制御部274 に対し、要求処理通知として「HOLD REQ CONFIRM ED」が発せられ(ステップS75)、各呼制御部274 474は通話不可状態に移行し(ステップS76)、各 呼制御部274、474は処理を終了する(ステップS7 7、S78)。

 このように、運転停止中から運転中に移 した場合には、運転停止中の呼接続を維持 ながら、通話不可状態であることを表す通 として、運転中を表すメッセージが着信側 ら発信側に通知され、通話不可状態に制御 れる。

 以上説明したように、呼接続を切断しな で、通話の状態を運転の状態に合わせて通 不可又は通話可能な状態に自動切替えをす ことにより、停車中の通話を可能にするこ ができる。また、運転中の利用者同士を呼 続を維持しながら通話不可状態にしておけ 、両方の運転が停止状態になったとき、自 的に通話が可能となるので、乗車中の通話 利便性を拡大できる。

 次に、相手先への運転中又は停止中の通 について、図10を参照して説明する。図10は 、運転中又は停止中を表すメッセージの一例 を示し、図10のAは運転中のメッセージを示す 図、図10のBは停止中のメッセージを示す図で ある。図10において、同一部分には同一符号 付してある。

 着信側の携帯電話機2では、運転中又は停 止中に着信を受けた場合、その呼接続を維持 し、運転中の場合には運転中の通知(図6のス ップS22、図7又は図8のステップS41、図9のス ップS73)、停止中の場合には停止中の通知( 6のステップS27、図8のステップS55)を相手先 通知している。この通知に関し、メッセー の形態は音声及び/又は画像でよく、音声で 、相手先にその状態を表す運転中又は停止 を表す言語であればよい。

 また、画像でメッセージを構成する場合に いて、運転中であれば、発信側の携帯電話 4のLCD48にメッセージを送信し、図10のAに示 ように、メッセージ82を表示させる。この ッセージ82は例えば、
       「発信者は、現在「運転中」(通話 不可)です」
と表示すればよい。

 また、停止中であれば、発信側の携帯電話 4のLCD48にメッセージを送信し、図10のBに示 ように、メッセージ84を表示させる。この ッセージ84は例えば、
       「発信者は、現在「停止中」(通話 可能)です」
と表示すればよい。

 このようなメッセージ表示により、発信 では、着信側の状況を知ることができ、そ 運転の状態を知ることができ、タイムリー 通話することができる。

 第2の実施の形態

 本発明の第2の実施の形態について、図11 参照して説明する。図11は、第2の実施の形 に係る携帯端末装置の発着信の一例を示す である。図11において、図1と同一部分には 一符号を付してある。

 第1の実施の形態では、携帯電話機2と同 に、携帯電話機4が自動車8に搭乗している運 転者に用いられている場合について説明した が、図11に示すように、発信側の携帯電話機4 が自動車8に搭載されない場合であってもよ 。

 この場合、運転の状態にある携帯電話機2 に携帯電話機4から着信があった場合にも、 述の通話制御方法及び通話制御プログラム 実行させ、運転中には通話不可、停止中に 通話可能に制御し、携帯電話機4はその通知 受け、タイムリーに通話することが可能で る。従って、双方が運転の状態にある必要 ない。

 第3の実施の形態

 本発明の第3の実施の形態について、図12 び図13を参照して説明する。図12は、運転中 の通話制御の処理シーケンスを示す図、図13 、運転中から運転停止中に移行した場合の 話制御の処理シーケンスを示す図である。 12において、図7と同一部分には同一符号を してあり、また、図13において、図8と同一 分には同一符号を付してある。また、図12 図13において、aはフローチャート間の接続 を示している。

 本発明においても、運転中の応答保留の 理を併用することが可能である。第3の実施 の形態では、既述の図7及び図8の処理シーケ スの処理手順中に応答保留の処理を包含さ たものである。

 この処理では、図12に示すように、運転 の場合、基本的な処理は図7に示す処理シー ンスと同様であるが、ステップS41の「運転 」の通知の後、応答選択の処理F1が付加さ ている。

 そこで、ステップS41の「運転中」の通知 後、処理F1では、基本設定として、応答保 の選択の有無が判定され(ステップS81)、応答 保留の選択が設定されてなければ(ステップS8 1のNO)、既述の処理(図7)が実行され、応答保 が選択されている場合には、応答保留処理 実行される(ステップS82)。即ち、着信側の呼 制御部274から通話不可状態に移行している呼 制御部474に対し、切断要求として「RELEASE 」 が発せられ(ステップS83)、これを受けて発信 の呼制御部474から着信側の呼制御部274に対 切断要求完了通知として「RELEASE COMPLETE」 発せられ(ステップS84)、着信側の呼制御部274 は処理を終了する(ステップS85)。

 また、着信側が運転中から運転停止中に 行する場合には、図13に示すように、処理F2 を付加する構成とすればよい。この場合も同 様に、「運転中」の通知の後、処理F2では、 本設定として、応答保留の選択の有無が判 され(ステップS81)、応答保留の選択が設定 れてなければ(ステップS81のNO)、既述の処理( 図8)が実行され、応答保留が選択されている 合には、応答保留処理が実行され(ステップ S82)、ステップS83、S84、S85(図12)に移行する。

 このような応答保留処理を選択し、運転 状態に呼応し、停止中には通話を可能にす とともに、運転の状態を相手先に通知する 動応答の処理と、このような処理を選択す ことなく、運転中は常に呼接続の後、応答 拒否する処理として応答保留を選択可能に てもよい。

 第4の実施の形態

 本発明の第4の実施の形態について、図14 図15及び図16を参照して説明する。図14は、 4の実施の形態に係る携帯電話機の構成例を 示す図、図15は、携帯電話機のハードウェア 成の一例を示すブロック図、図16は、通話 御の処理手順の一例を示すフローチャート ある。図14、図15、図16において、図3、図4と 同一部分には同一符号を付してある。

 この第4の実施の形態では、既述(第1の実 の形態)の処理手順、即ち、運転中又は停止 中に拘わらず、着信があれば、呼接続を維持 し、運転中であれば通話不可、停止中であれ ば通話許可を行い、着信側の運転の状態を相 手先に告知する処理を自動切替モードとし、 この自動切替モードの選択をモード切替スイ ッチ86によって選択する構成としたものであ 。モード切替スイッチ86は、図14に示すよう に、文字キー66に隣接して設定し、ユーザが の操作によって自動切替モードを選択する 即ち、モード切替スイッチ86は、運転の状 監視を指示する指示ボタンの一例である。

 このように筐体58にモード切替スイッチ86 を備えた携帯電話機2、4のハードウェアは、 15に示すように構成される。モード切替ス ッチ86の押下は、キー制御部46を通してCPU28 取り込まれ、自動切替モードが設定される

 この場合、携帯電話機2、4では、初期設 としてメニューモードから機能選択を行い 自動切替モードの選択を促す。そこで、モ ド切替スイッチ86を押下すれば、自動切替モ ードが設定される。また、通常動作において 、運転の状態にユーザが入るとき、このモー ド切替スイッチ86を押下し、自動切替モード 設定する構成としてもよい。

 そこで、このような選択機能を備えた携 電話機2、4では、図16に示すように、モード 切替スイッチ86によるモード設定の有無を判 し(ステップS101)、モード切替スイッチ86の 下により自動切替モードが設定されていれ 、その処理が実行される(ステップS102)。こ 自動切替モードは、既述の通りである(図2、 図6、図7、図8、図9等)。

 他の実施の形態

 (1) 上記実施の形態の切替部38に代え、音 声回路部36を信号を通過させる動作状態又は 号通過を禁止する信号通過抑制状態に制御 る構成であってもよい。

 (2) 上記実施の形態では、携帯端末装置 して携帯電話機2、4を例示したが、電話機能 を備える他の端末装置であれば、どのような ものでもよく、本発明は、電話機能を備える 携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)、 ーソナルコンピュータであってもよい。

 (3) 上記実施の形態では、携帯電話機2、4 にセンサ部16を内蔵させているが、センサ部1 6は、携帯電話機2、4の外部に設置し、運転の 状態を表す情報を外部から携帯電話機2、4に り込む構成としてもよい。例えば、GPS(Global  Positioning System )衛星の電波信号を携帯電話 機2、4で受信し、自動車6、8の運転状態をGPS 号により監視し、判定する構成としてもよ 。

 (4) 上記実施の形態では、センサ部16に加 速度センサ30を用いることを例示しているが 運転の状態を監視するセンサには慣性や移 等を検知する他のセンサを用いてもよい。

 (5) 上記実施の形態では、移動体として 動車6、8を例示したが、道路を走行する車だ けでなく、本発明は、軌道上を走る電車等、 その他の移動体における携帯端末装置の通話 制御に適用できるものである。

 以上述べたように、本発明の最も好ましい 施の形態等について説明したが、本発明は 上記記載に限定されるものではなく、請求 範囲に記載され、又は明細書に開示された 明の要旨に基づき、当業者において様々な 形や変更が可能であることは勿論であり、 かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれ ことは言うまでもない。

 本発明は、運転が可能な状態での携帯端 装置の通話制御に関し、停車中の通話を可 にし、安全性を損なうことなく、携帯端末 置の利便性を高めることができ、また、着 側の状況を発信側で認識可能にし、携帯端 装置の利便性が高められ、有用である。