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Title:
POWDER MEASURING DEVICE, SAMPLE PREPARING DEVICE, AND METHOD OF PREPARING SAMPLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156114
Kind Code:
A1
Abstract:
A powder measuring device includes a housing (81) having a shaft installation hole (81a) and also includes a supply shaft (82) rotatably fitted in the shaft installation hole (81a). On the outer periphery of the supply shaft (82), there are arranged a contact surface (82a) in contact with the inner peripheral surface of the shaft installation hole (81a) and a measuring hole (88) surrounded by the contact surface (82a) and recessed toward the radial center of the supply shaft (82) from the contact surface (82a). The housing (81) has a powder introduction opening (86) adapted to be connected to the measuring hole (88) of the supply shaft (82) when the measuring hole (88) is directed upward, and also has a powder take-out opening (87) adapted to be connected to the measuring hole (88) when the measuring hole (88) is directed downward.

Inventors:
YOSHIMORI TAKAYUKI (JP)
SUGITA MASAYUKI (JP)
HATTORI RYOHSUKE (JP)
SUZUKI TOMO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061147
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
LIFETECH CO LTD (JP)
CHUGAI PHARMACEUTICAL CO LTD (JP)
INTRON CO LTD (JP)
YOSHIMORI TAKAYUKI (JP)
SUGITA MASAYUKI (JP)
HATTORI RYOHSUKE (JP)
SUZUKI TOMO (JP)
International Classes:
G01N1/00; B01J4/02; G01F11/26
Foreign References:
JP2002018269A2002-01-22
JPH0633031U1994-04-28
JPS5157158U1976-05-06
JPH04303606A1992-10-27
JP3015739U1995-09-12
JPH07110291A1995-04-25
Attorney, Agent or Firm:
YAMAMOTO, Koji (3rd Floor Oak Building Kyobashi,16-10, Kyobashi 1-chom, Chuou-ku Tokyo 31, JP)
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Claims:
 シャフト取付穴を有するハウジングと、
 前記シャフト取付穴に回転自在に嵌め合わされる供給シャフトと、を備え、
 前記供給シャフトの外周には、前記シャフト取付穴の内周面と接触する接触面と、周囲が前記接触面に囲まれかつ該接触面から半径方向中心側に後退する凹部とが設けられ、
 前記ハウジングには、前記供給シャフトの凹部が上方に向けられたときに前記凹部と接続される粉体導入孔と、前記供給シャフトの凹部が下方に向けられたときに前記凹部と接続される粉体取出孔とが設けられている、粉体計量器具。
 前記粉体導入孔の前記供給シャフトの凹部が通過する側面には、切欠きが設けられている請求項1に記載の粉体計量器具。
 前記粉体取出孔には、ガスを供給するガス供給口と、供給したガスとともに前記凹部に保持された粉体を吐出するノズルとが取り付けられている請求項1又は2に記載の粉体計量器具。
 前記供給シャフトに振動を付与する振動モータをさらに備えた請求項1~3のいずれか一項に記載の粉体計量器具。
 前記供給シャフトの軸線方向に複数の凹部を設けた請求項1~4のいずれか一項に記載の粉体計量器具。
 前記複数の凹部は、それぞれの大きさが異なる請求項5に記載の粉体計量器具。
 前記供給シャフトの周方向に複数の凹部を設けた請求項1~6のいずれか一項に記載の粉体計量器具。
 前記粉体導入孔に導入する粉体の粒径を揃える、ミル部、もしくはそれに相当した機能をさらに備えた請求項1~7のいずれか一項に記載の粉体計量器具。
 上下方向に移動可能かつ上下に延びる軸線の回りを回転可能な状態で前記粉体取出孔に挿入されて上方に向かって開口する供給管と、前記供給管の上端部に設けられて前記凹部に挿入可能な掻出部材と、前記供給シャフトの前記凹部が下方に向けられたときに前記掻出部材が前記凹部に挿入された状態で回転するように前記供給管を駆動する駆動手段と、をさらに備えた請求項1に記載の粉体計量器具。
 前記掻出部材は、前記軸線の方向及び前記凹部を横断する方向のそれぞれに延びて前記凹部に挿入可能な舌部を有し、前記舌部が上方に向かって厚さが徐々に薄くなっている請求項9に記載の粉体計量器具。
 請求項1~10のいずれかの粉体計量器具を備え、前記粉体計量器具で計量された粉体と、溶媒と、を調合してサンプルを調製するサンプル調製装置。
 請求項1~10のいずれかの粉体計量器具で粉体を計量し、前記粉体計量器具で計量された粉体と、溶媒と、を調合してサンプルを調製するサンプルの調製方法。
Description:
粉体計量器具、並びにサンプル 製装置及びサンプルの調製方法

 本発明は、粉体を計量する粉体計量器具 あるいは粉体を計量してその粉体と溶媒と 調合してサンプルを調製するサンプル調製 置及びサンプルの調製方法に関する。

 一定量の粉体を計量する装置として、ロ ドに形成された貫通計量孔内を粉体で満た 、貫通計量孔の下部を開放することで粉体 落下させて一定量の粉体を計量する装置が られている(例えば、特許文献1参照。)。

特開2001-124790号公報

 しかしながら、上述の装置では、構成上 微量の粉体の計量には適さない。また、上 の装置では、微細な粒径の粉体、結晶また 結晶状の比較的粒径の大きな粉体、そして 着性を有する、または圧縮時に粘着性を発 る粉体等においても正確に計量することは 可能である。例えば、微細な粒径の粉体の 合、流動性を有し、液体のようにふるまう とがあるため、計量が困難である。一方、 晶または結晶状の比較的粒径の大きな粉体 場合、計量の際に詰まるおそれがあり計量 困難である。また、粘着性を有する、また 圧縮時に粘着性を発する粉体を計量する場 も圧力が加わると固まることがあり計量が 難である。

 そこで、本発明は微量の粉体の計量が可 な粉体計量器具及びサンプル調製装置を提 することを目的とする。

 本発明の粉体計量器具は、シャフト取付 を有するハウジングと、前記シャフト取付 に回転自在に嵌め合わされる供給シャフト 、を備え、前記供給シャフトの外周には、 記シャフト取付穴の内周面と接触する接触 と、周囲が前記接触面に囲まれかつ該接触 から半径方向中心側に後退する凹部とが設 られ、前記ハウジングには、前記供給シャ トの凹部が上方に向けられたときに前記凹 と接続される粉体導入孔と、前記供給シャ トの凹部が下方に向けられたときに前記凹 と接続される粉体取出孔とが設けられてい 、ことにより上記課題を解決する。

 本発明の粉体計量器具によれば、粉体導 孔と供給シャフトにより囲まれる領域に粉 が貯留される。供給シャフトの回転により 部が粉体導入孔に現れると、粉体が凹部に 給される。そして、供給シャフトの回転に って凹部に入りきらない粉体はシャフト取 穴の内周面に沿って摺りきられる。これに り、凹部とシャフト取付穴によって囲まれ 領域を満たす分の粉体が凹部に保持される 凹部が粉体取出孔に到達すると、凹部によ 保持されている粉体は取り出される。従っ 、供給シャフトが回転することにより一定 の粉体を計量することができる。凹部は供 シャフトの接触面に周囲を囲まれて形成さ るため、凹部を小さく形成しても粉体で凹 を覆った状態となりハウジングのシャフト 付穴で粉体を摺りきることができる。これ より、微量の粉体でも計量することができ 。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記粉体導入孔の前記供給シャフトの凹部 通過する側面には、切欠きが設けられてい もよい。この形態によれば、切欠きが供給 ャフトの回転に従って移動しようとする粉 を滞留させるので、粉体が切欠きで貯留さ る。これにより、凹部に確実に粉体を供給 せることができる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記粉体取出孔には、ガスを供給するガス 給口と、供給したガスとともに前記凹部に 持された粉体を吐出するノズルとが取り付 られていてもよい。この形態によれば、ハ ジングの粉体取出孔にガスを供給すること より、供給シャフトにガスを吹き付ける。 スは凹部に保持されている粉体を吹き飛ば てノズルから粉体とともに吐出される。こ により、凹部に保持された粉体の全てを取 出すことができる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記供給シャフトに振動を付与する振動モ タをさらに備えていてもよい。この形態に れば、供給シャフトに振動を付与すること 、粉体は供給シャフトから引き離される。 れにより、凹部から粉体を取り出すことが きる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記供給シャフトの軸線方向に複数の凹部 設けていてもよい。この形態によれば、供 シャフトの一回の回転で複数の計量ができ 。従って、計量に要する時間を短縮するこ ができる。

 供給シャフトに複数の凹部が設けられた 態において、前記複数の凹部は、それぞれ 大きさが異なっていてもよい。この形態に れば、必要な粉体の量に応じて凹部を使い けることができる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記供給シャフトの周方向に複数の凹部を けていてもよい。この形態によれば、供給 ャフトが一回転する間にひとつの粉体導入 の位置で複数回の粉体の計量ができる。こ により、簡易な構成で計量に要する時間を 縮することができる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 前記粉体導入孔に導入する粉体の粒径を揃 る、ミル部、もしくはそれに相当した機能 さらに備えてもよい。この形態によれば、 晶または結晶状の比較的粒径の大きな粉体 砕いて粒径を揃えることで、粉体を詰まら ることなく計量することができる。

 本発明の粉体計量器具の一形態において 上下方向に移動可能かつ上下に延びる軸線 回りを回転可能な状態で前記粉体取出孔に 入されて上方に向かって開口する供給管と 前記供給管の上端部に設けられて前記凹部 挿入可能な掻出部材と、前記供給シャフト 前記凹部が下方に向けられたときに前記掻 部材が前記凹部に挿入された状態で回転す ように前記供給管を駆動する駆動手段と、 さらに備えてもよい。この形態によれば、 給シャフトの凹部が下方に向けられたとき 掻出部材が凹部に挿入された状態で回転す ため、凹部に保持された粉体試料を掻出部 にて確実に掻き出して供給管に導くことが きる。

 この形態においては、前記掻出部材は、 記軸線の方向及び前記凹部を横断する方向 それぞれに延びて前記凹部に挿入可能な舌 を有し、前記舌部が上方に向かって厚さが 々に薄くなっていてもよい。この場合には 凹部に粉体試料が保持された状態で舌部が 入されたときに粉体試料に対する面圧を低 できるから、粉体試料が凹部に押し固めら ることを防止できる。また、舌部の先端に 体試料が残存し難くなる利点もある。

 本発明のサンプル調製装置は、上述した 体計量器具を備え、前記粉体計量器具で計 された粉体と、溶媒と、を調合してサンプ を調製することにより上記課題を解決する 本発明のサンプル調製装置によれば、サン ルの調製に利用する粉体を粉体計量器具を いて計量することができる。微量の粉体を 量することができ、サンプルの調製に要す 手間を省くことができる。

 本発明のサンプルの調製方法は、上述し 粉体計量器具で粉体を計量し、前記粉体計 器具で計量された粉体と、溶媒と、を調合 てサンプルを調製することにより上記課題 解決する。本発明のサンプルの調製方法に れば、粉体計量器具で粉体を計量した後に その粉体と溶媒とを調合してサンプルを調 する。微量の粉体を計量することができ、 ンプルの調製に要する手間を省くことがで る。

 以上に説明したように、本発明の粉体計 器具によると、供給シャフトの回転により 部が粉体導入孔に現れると、粉体導入孔に 留された粉体が凹部に供給される。供給シ フトの回転に従って凹部に入りきらない粉 はシャフト取付穴の内周面に沿って摺りき れる。これにより、凹部とシャフト取付穴 よって囲まれる領域を満たす分の粉体が凹 に保持される。凹部が粉体取出孔に到達す と、凹部により保持されている粉体は取り される。従って、供給シャフトが回転する とにより一定量の粉体を計量することがで る。凹部は供給シャフトの接触面に周囲を まれて形成されるため、凹部を小さく形成 ても粉体で凹部を覆った状態となりハウジ グのシャフト取付穴で粉体を摺りきること できる。これにより、微量の粉体でも計量 ることができる。また、いかなる性質の粉 であっても正確に計量することが可能であ 。例えば、流動性を有するような微細な粒 の粉体であっても一定量に計量することが き、結晶または結晶状の比較的粒径の大き 粉体や、粘着性を有するような、または圧 時に粘着性を発するような粉体であっても まることなく計量できる。また、本発明の ンプル調製装置及びサンプルの調製方法に ると、サンプルの調製に利用する粉体を粉 計量器具を用いて計量することができる。 量の粉体を計量することができ、サンプル 調製にかかる手間を省くことができる。

図1は、本発明の一形態に係る粉体計量 器具を備えたサンプル調製装置の概略図であ る。 図2は、粉体ユニットの詳細図である。 図3は、ミル部及び攪拌部及び供給部を 示す斜視図である。 図4は、供給部の拡大斜視図である。 図5Aは、供給部で粉末試料を計量する 作を示す図である。 図5Bは、図5Aに続く動作を示す図であ 。 図5Cは、図5Bに続く動作を示す図であ 。 図6は、供給シャフトの変形例を示す図 である。 図7は、第2の形態に係る粉体ユニット 詳細図である。 図8は、図7のVIII-VIII線に関する断面を した図である。 図9は、図8のIX-IX線に関する断面を拡大 した断面拡大図である。 図10は、図7及び図8に示された供給管 掻出部材との取付状態を説明する分解斜視 である。 図11は、図7及び図8に示された供給管 動作を説明するための説明図である。

(第1の形態)
 図1は、本発明の一形態に係る粉体計量器具 を備えたサンプル調製装置の概略図である。 サンプル調製装置1はサンプルの調製を自動 して行う装置である。サンプル調製装置1は 粉体としての粉末状の試料(以下、粉末試料 という。)を計量する粉体計量部2と、粉体計 部2で計量した粉末試料や、液体状の試料、 溶媒を調合してサンプルを調製するサンプル 調製部3と、試料やサンプルを保持するバイ ルや、ねじ蓋式容器、マイクロプレート等 各種容器を保持して移動させるハンドリン ユニット4と、サンプル容器を出し入れする 入部5とを備える。

 粉体計量部2は、一定量の粉末試料を計量 して各種容器に供給する粉体ユニット11と、 種容器を計量する秤12と、粉体ユニット11及 び秤12を隔離するグローブボックス13と、秤12 での測定値を表示するモニタ14とを備えてい 。粉体ユニット11の詳細については後述す 。秤12は、電子はかり等が用いられ、粉末試 料供給前後の各種容器を計量する。グローブ ボックス13の前面には、内部作業用の手袋が 置される。

 サンプル調製部3は、ねじ蓋式容器の蓋を 開け閉めするキャッパ21と、バイアルの巻締 蓋を取り外すデキャッパ22と、取り外した 締め蓋の重量を測定して廃棄する蓋取りユ ット23と、各種容器にバーコードラベルを貼 り付けるバーコードラベラ24と、貼り付けた ーコードラベルを読み取るバーコードリー 25と、各種容器に液体やガスを注入するた の注入システム26と、各種容器にアルコール を注入して洗浄するためのアルコール洗浄シ ステム27と、注入システム26やアルコール洗 システム27を動作させるためのポンプ28と、 料やサンプルのpH値を測定するためのpH電極 29及びpH測定器30と、試料やサンプルを攪拌す るためのスターラ31と、サンプルを調製する めにピペットを取り扱うピペットユニット3 2と、サンプルを調製するためにメスフラス を取り扱うメスフラスコユニット33と、各種 容器や、錠剤及びカプセルを取り扱うための 器具等を載置するための調製器具置場34とを えている。サンプル調製部3では、試料の入 った容器から試料を取り出し、計量して調合 し、サンプルの調製までの工程を行う。

 ハンドリングユニット4は、図1のX軸方向 びY軸方向に移動して、各種容器を搬送する 。また、錠剤及びカプセルを取り扱うための 器具等を取り付けることにより、各種容器以 外の物を搬送することもできる。このような 移動機構としては、例えばX-Yステージと昇降 機構とを組み合わせたステージユニット等を 利用することができる。

 出入部5は、サンプル調製装置1に対して 種容器を出し入れする出入口41と、出入口41 ハンドリングユニット4が移動可能な位置と を接続して各種容器が往復移動可能なシャト ル42とを備えている。粉体計量部2で計量され た粉末試料は、サンプル調製部3で他の試料 調合され、出入部5から調製されたサンプル して取り出される。

 図2に粉体ユニット11の詳細図を示す。粉 ユニット11は、粉末試料の粒径を揃えるミ 部51と、ミル部51で均された粉末試料を攪拌 る攪拌部52と、ミル部51から供給される粉末 試料を一定量ずつ計量して各種容器に供給す る粉体計量器具としての供給部53と、ミル部5 1を動作させるためのモータ54と、攪拌部52及 供給部53を動作させるためのモータ55とを備 える。モータ54及びモータ55には電動モータ が利用される。

 図3はミル部51及び攪拌部52及び供給部53を 示す斜視図である。ミル部51は、粉末試料が 給されるミル室61と、ミル室61の下部に設置 されるメッシュ62と、ミル室内部61aで回転す フィン63と、フィン63を回転自在に支持する 軸64と、軸64を受ける軸受け部65と、軸64に固 されてモータ54からの駆動力を受けるマイ ギア66とを備える。ミル室内部61aは、ミル室 61を上下方向に貫通する。ミル室内部61aの上 は軸受け部65により蓋をされ、その下部に 調合に適したメッシュ径のメッシュ62が設置 される。ミル室61への粉末試料の供給は、粉 試料を保持する容器から粉末試料を自動で 給するオートフィーディング装置を設ける とで行ってもよいし、あるいは、作業者が 動で行うようにしてもよい。フィン63は、 ル室内部61aで回転して、結晶または結晶状 比較的粒径の大きな粉末試料や、固着して たり、粒径が不揃いな粉末試料を砕く。こ により、結晶または結晶状の比較的粒径の きな粉末試料等の粒径を揃えることができ 。そして、メッシュ62のメッシュ径以下の粒 径の粉末試料が攪拌部52へ落下する。攪拌部5 2は、ミル部51からの粉末試料が導入されるア ジテータ室71と、アジテータ室内部71aで回転 て粉末試料を攪拌するアジテータ72と、ア テータ72を回転自在に支持する軸73と、軸73 固定されてモータ55からの駆動力を受けるギ ア74とを備える。アジテータ室内部71aは、下 が半球状に形成されて、その下端には供給 75が設けられている。アジテータ72は、両端 にT字状の羽根72aがそれぞれ設けられ、その 心は軸73と固定される。アジテータ72がアジ ータ室内部71aで回転することにより粉末試 は攪拌されつつ、供給孔75から落下する。

 図4に供給部53の拡大斜視図を示す。供給 53は、シャフト取付穴81aを有するハウジン 81と、シャフト取付穴81aに回転自在に嵌め合 わされる供給シャフト82と、ギア71と噛み合 てモータ55からの駆動力を受けるギア83と、 ルゴンガスを注入するためのガス注入口84 、粉末試料を吐出するためのノズル85とを備 える。ハウジング81には、その下端がシャフ 取付穴81aに開口する粉体導入孔86と、その 端がシャフト取付穴81aに開口する粉体取出 87とが設けられている。粉体導入孔86は、ハ ジング81の上部の攪拌部52の供給孔75に対応 た位置に設けられて、供給孔75から供給さ る粉体を保持する。粉体取出孔87は、ハウジ ング81の外部とシャフト取付穴81aとの間を貫 する2つの貫通孔87a、87bと、シャフト取付穴 81aに供給シャフト82が嵌め合わされた際に二 所の貫通孔87a、87bが連結するようにシャフ 取付穴81aの半径方向外側にシャフト取付穴8 1aの内周面が後退するように構成された連結 87cとを有する。

 供給シャフト82の外周には、シャフト取 穴81aの内周面に接触する接触面82aと、周囲 接触面82aに囲まれて接触面82aから半径方向 心側に後退する凹部としての計量穴88とが設 けられている。供給シャフト82の材質は、例 ば、セラミックスやステンレスである。供 シャフト82の作製では、研磨加工すること より軸や計量穴88の精度を上げることができ る。計量穴88は、粉体導入孔86及び連結路87c 供給シャフト82の軸線方向に位置を合わせる ようにして設けられている。これにより、供 給シャフト82が回転すると粉体導入孔86及び 結路87cに対して計量穴88が出没する。計量穴 88は、計量したい粉末試料の量に応じた大き に形成される。ガス供給口84及びノズル85は 、貫通孔87a、87bとそれぞれ接続される。ガス 供給口84から供給されたアルゴンガスは、供 シャフト82に吹き付けられて連結路87cを介 てノズル85から吐出される。

 次に、図5A~図5Cを参照して供給部53で粉末 試料を計量する動作を説明する。攪拌部52で 拌された粉末試料は供給孔75から落下して 給部53の粉体導入孔86に移動する。モータ55 駆動により供給シャフト82が回転して計量穴 88が粉体導入孔86に現れると、図5Aに示すよう に計量穴88に粉末試料が供給される。粉体導 孔86には、計量穴88に供給された粉末試料を 摺りきるために供給シャフト82の回転方向下 側の側面に切欠き86a(図4参照)が設けられて る。切欠き86aは、供給シャフト82の回転方 に移動して滞留する粉末試料を貯留する。 れにより、粉末試料を確実に計量穴88に供給 することができる。

 そして、図5Bに示すように供給シャフト82 の回転により、計量穴88が切欠き86aを通過す 。このとき、切欠き87aは供給シャフト82の 触面82aに沿って粉末試料を摺りきる。よっ 、計量穴88により保持される粉末試料は一定 量となる。供給シャフト82がさらに回転して 図5Cに示すように計量穴88が下側に到達する と、ガス供給口84からアルゴンガスが供給さ る。アルゴンガスは供給シャフト82に吹き けられて、連結路87cを通過して計量穴88に保 持された粉末試料を吹き飛ばす。粉末試料は ノズル85からアルゴンガスとともに吐出され 。ノズル85の先端を各種容器に挿入してお ば、一定量の粉末試料が各種容器に供給さ る。以上の動作を繰り返すことにより、複 の容器のそれぞれに一定量の粉末試料を供 することができる。

 第1の形態では、ガス供給口からアルゴン ガスを供給したがこれに限定されず、条件に 応じた気体を利用してもよい。例えば、窒素 等の不活性ガスや空気を利用してもよい。ま た、ミル部51では、フィン63の回転により粉 試料を砕くことで粒径を揃えたが、これに られず、ボールミル等の各種公知の粉砕技 を利用してもよい。

 第1の形態では、供給シャフト82に計量穴8 8をひとつ設けた例で説明したがこれに限定 れず、供給シャフト82に計量穴を複数設けて もよい。例えば、図6に示すように供給シャ ト82の長手方向に連なって大きさの異なる計 量穴88a、88b、88cを設けてもよい。各計量穴88a 、88b、88cに回転方向に連なって計量穴88d、88e 、88fを設けてもよい。所定の角度毎、例えば 90度毎に計量穴を設けてもよい。ハウジング8 1の上面には、計量穴88a、88b、88cの位置に対 して粉体導入孔をそれぞれ設けてもよいし 一体的に粉体導入孔を形成して各計量穴に 応する切欠きをそれぞれ設けてもよい。切 きを設けずに粉体導入孔を形成してもよい この場合においても、粉体導入孔の側面で 末試料を摺りきることができる。攪拌部52の 供給孔75についても粉体導入孔の形状に応じ 構成すればよい。ノズルについても、長手 向に連なる計量穴の個数に応じて設ければ い。各計量穴で計量された粉末試料が混ざ ないように粉体取出孔87を配置すればよい 所望する粉末試料の量に応じて通路を合流 能に変更できるようにしてもよい。この場 、各計量穴で計量された粉末試料の量を組 合わせて一つのノズルから吐出することが き、計量の自由度を高めることができる。

 第1の形態では、計量穴88に保持された粉 試料をアルゴンガスで吹き飛ばすことによ ノズル85から粉末試料を吐出する例で説明 たがこれに限られない。例えば、供給部53の 供給シャフト82のギア83の反対側の端部に振 モータを取り付けて供給シャフト82を震動さ せてもよい。計量穴88が下側に位置するとき 振動モータを駆動することにより、計量穴8 8に保持された粉末試料は落下する。ノズル 振動させてもよい。粉末試料の移動性が向 する。また、粉体導入孔86及び粉体取出孔87 供給シャフト82の軸線方向に位置を合わせ ようにして設けられている例に限られず、 体導入孔86と粉体取出孔87とを軸線方向の位 をずらして設けてもよい。この場合、供給 ャフト82を軸線方向に往復移動可能な駆動 構を設け、供給シャフトを回転させながら 線方向に移動させてもよい。

(第2の形態)
 次に、本発明の第2の形態を図7~図11を参照 ながら説明する。図7は第2の形態に係る粉体 ユニット91の詳細図であり、図8は図7のVIII-VII I線に関する断面を示している。これらの図 示した粉体ユニット91は第1の形態の粉体ユ ット11に置き換えて図1のサンプル調製装置1 組み込んで使用することができる。

 粉体ユニット91は、粉末試料を攪拌する 拌部92と、攪拌部92で攪拌された粉末試料を 定量ずつ計量して各種容器に供給する粉体 量器具としての供給部93とを備えている。 お、攪拌部92の上部の開口には不図示のキャ ップを被せても構わない。また、攪拌部92の 部に第1の形態に係るミル部51を取り付けて 結晶または結晶状の比較的粒径の大きな粉 試料をミル部51にて砕いて粒径を揃えてか 、粒径が揃えられた粉末試料を攪拌部92に供 給することもできる。更に、計量対象となる 粉末試料が収められた市販の瓶等の容器をそ の口部が下方を向くように逆さまにして攪拌 部92の上部に取り付けることも可能である。 の取付けは、例えば、容器の口部に形成さ た雄ねじ部と噛み合う雌ねじ部を攪拌部92 上部内周面に形成し、その口部を攪拌部92に ねじ込むことによって実現可能である。

 攪拌部92は、粉末試料を攪拌するための ジテータ室94と、アジテータ室内部94aで回転 して粉末試料を攪拌するアジテータ95と、ア テータ95を回転自在に支持する軸96と、軸96 固定されてモータ97からの駆動力を受ける ア98とを備えている。ギア98にはモータ97の ータ軸97aに固定されたモータギア99が噛み合 っている。モータ97としては直流電動モータ 利用されている。アジテータ室内部94aは、 部が半円柱状に形成されて、その下端には 給孔100が設けられている。アジテータ95は 両端にT字状の羽根95aがそれぞれ設けられ、 の中心は軸96に固定される。アジテータ95が アジテータ室内部95aで回転することにより粉 末試料は攪拌されつつ、供給孔100から落下す る。

 供給部93は、シャフト取付穴101aを有する ウジング101と、シャフト取付穴101aに回転自 在に嵌め合わされる供給シャフト102とを備え ている。供給シャフト102は、シャフト取付穴 101aに嵌め合わされる大径部103と、大径部103 同軸でかつ大径部103よりも外径が小さい支 部104とを有し、これらが互いに一体回転可 な状態で組み合わされることにより構成さ ている。大径部103の材質は例えばセラミッ スであり、支持部104の材質は例えばステン スである。大径部103と支持部104との間には れらの相対回転を阻止するピン等の回り止 手段が介在している。支持部104は軸受105を してハウジング102に回転自在に設けられて る。支持部104の端部にはギア106が固定され いる。ギア106にはモータ107のモータ軸107aに 定されたモータギア108が噛み合っている。 ータ107としては、後述するモータ125との同 が容易なパルスモータが使用されている。

 ハウジング101には、下端がシャフト取付 101aに開口する、攪拌部92の供給孔100と共通 粉体導入孔110と、その上端がシャフト取付 101aに開口する粉体取出孔111とが設けられて いる。粉体導入孔110は、攪拌部92から供給さ る粉体を保持する。

 供給シャフト102の外周には、シャフト取 穴101aの内周面に接触する接触面102aと、周 が接触面102aに囲まれて接触面102aから半径方 向中心側に後退する凹部としての計量穴112と が設けられている。計量穴112は概略円形状に 形成されていて、供給シャフト102の軸線方向 に関して粉体導入孔110及び粉体取出孔111のそ れぞれと位置が合うように設けられている。 これにより、供給シャフト102が回転すると粉 体導入孔110及び粉体取出孔111に対して計量孔 112が出没する。計量穴112は、計量したい粉末 試料の量に応じた大きさに形成されている。

 第2の形態において、供給シャフト102を回 転させて計量穴112に入りきらない粉体試料を シャフト取付穴101aの内周面によって摺りき ことにより、供給部93が計量穴112に一定量の 粉体試料を取り込むまでの動作は第1の形態 同様である(図5A及び図5B参照)。第2の形態は 量穴112に取り込まれた一定量の粉体試料を 量穴112から確実に取り出すことを可能にす 構成に特徴を有している。

 計量穴112に取り込まれた一定量の粉体試 を確実に取り出すため、供給部93には粉体 出機構115が設けられている。粉体取出機構11 5は粉体取出孔111に挿入された供給管116と、 給管116の上端部116aに設けられた掻出部材117 、供給管116を駆動する駆動手段としての駆 機構118とを備えている。

 供給管116は上方及び下方のそれぞれに向 って開口しており、その上端部116aは外径が 他の部分よりも大きくなっている。また、供 給管116は上下方向に移動可能かつ上下に延び る軸線Axの回りを回転可能な状態で粉体取出 111に挿入されている。

 図9は図8のIX-IX線に関する断面を拡大した 断面拡大図であり、図10は供給管116と掻出部 117との取付状態を説明する分解斜視図であ 。図9及び図10に詳しく示したように、掻出 材117は、軸線Axの方向及び計量穴112を横断 る方向のそれぞれに延びる舌部119と、舌部11 9の基端を支持する支持部120とを有している 図10に示すように、掻出部材117はその支持部 120が供給管116の先端部116aに形成された取付 121に嵌め込まれていて、供給管116から容易 外れないように固定されている。舌部119は 量穴112に挿入できるように、その横幅が計 穴112の内径よりも小さくなっている(図9参照 )。また、舌部119の厚さは上方に向かって徐 に薄くなっている。このため、計量穴112に 体試料が保持された状態で舌部119が挿入さ たときに粉体試料に対する面圧を低減でき から、粉体試料が計量穴112に押し固められ ことを防止できる。また、舌部119の先端上 に粉体試料が残存し難くなる利点もある。

 図7及び図8に示された駆動機構118は、供 シャフト102の計量穴112が下方に向けられた きに掻出部材117の舌部119が計量穴112に挿入 れた状態で回転するように供給管116を駆動 る装置である。こうした機能を実現するた 、駆動機構118は、駆動源であるモータ125と モータ125の回転を供給管116に伝達する伝達 126と、供給管116を回転させながら軸線Axの方 向に移動させるための変換部127とを備えてい る。モータ125としては供給シャフト102側のモ ータ107と容易に同期させるためパルスモータ が使用されている。

 伝達部126はモータ軸125aに固定されたモー タギア128と、モータギア128と噛み合うととも に供給管116と一体回転する被駆動ギア129とを 有している。被駆動ギア129は供給管116に固定 された位置決めカラー130に止めネジ等の締結 手段(不図示)を介して取付けられている。

 変換部127は、供給管116の外周に配置され 被駆動ギア129に固定された円筒状の雄ねじ 材130と、雄ねじ部材130の外周に形成された ねじ130aに噛み合う雌ねじ131aが内周に形成 れた雌ねじ部材131とを有している。雌ねじ 材131はハウジング101に固定されており、雄 じ部材130は雌ねじ部材131に対してその一部 所定量ねじ込まれている。互いに噛み合う じ130a、131aは台形ねじとして構成されていて 、これらのピッチは適宜設定されている。

 以上の構成により、駆動機構118のモータ1 25を回転させることで、供給管116及びそれに り付けられた掻出部材117を軸線Axの回りに 転させながら上下方向に移動させることが きる。

 モータ125の動作は不図示のコンピュータ よって供給シャフト102側のモータ107ととも 制御されている。以下、コンピュータが行 モータ制御の一例を述べる。図11は供給管11 6の動作を説明するための説明図である。図7 び図8を参照し、まず、供給シャフト102が下 側に向けられたときに供給シャフト102の回転 が一時停止するようにモータ107を制御する。 そして、供給シャフト102の回転が一時停止し ている間に、供給シャフト102に掻出部材117が 干渉しない図8の位置(原点位置)から、供給シ ャフト102の計量穴112に掻出部材117が挿入され た図11の位置まで供給管116が回転しながら上 に移動するようにモータ125を制御する。こ により、掻出部材117が計量穴112に挿入され 状態で回転するため、計量穴112に保持され 粉体試料は掻出部材117(舌部119)にて確実に き出されて供給管116に導かれる。その後、 ータ125を逆回転させて図8の原点位置まで復 させる。なお、原点位置の検出はフォトセ サ133(図7)にて行われる。供給管116の移動量 、フォトセンサ133からの信号を起点として ータ125に供給されるパルス数を管理するこ によって制御される。

 以上説明した第2の形態においても、第1 形態と同様に適宜変更することができる。 えば、第2の形態の供給シャフト102に関して 図6に示したように計量穴を複数設けてもよ い。また、供給シャフト102は一様な軸径のも のに変更することも可能である。

 なお、第1の形態又は第2の形態のいずれ において、図6のように供給シャフトに長手 向に連なって大きさの異なる複数の計量穴 設けた場合には、供給シャフトを軸線方向 移動させ得る駆動機構(不図示)を設けるこ ができる。この駆動機構によって供給シャ トを軸線方向に移動させて複数の計量穴と 一の粉体取出孔との対応関係を変更させる とにより、単一の粉体計量器具を利用して 体試料を互いに異なる分量に計量すること 可能になる。

 各形態に係る粉体ユニットのミル部、攪 部及び供給部等の構成要素はどのような材 で構成してもよい。例えば、これらの構成 素の材料としてポリカーボネート等の樹脂 料を選択すれば、金属材料を用いる場合よ も加工の手間や材料費を削減できるため安 に製造できる。従って、これらの構成要素 樹脂材料で構成することにより粉体ユニッ を使い捨て可能にすることもできる。また これらの構成要素を透明な樹脂材料で構成 ることにより、外部から粉体試料の計量過 を観察できるようにすることもできる。こ により、粉体ユニットの動作不良やその原 をいち早く発見できる。




 
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