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Title:
PROCESS FOR PRODUCING ADHESIVE SHEET AND ADHESIVE SHEET OBTAINED BY THE PROCESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025058
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a process for producing an adhesive sheet that exhibits a sufficient strength of retention for a relatively heavy metal artificial nail or jeweled artificial nail, and provide a relevant adhesive sheet. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The process for producing an adhesive sheet is characterized by including the steps of disposing a first forming sheet with opening on a first release sheet; coating the first forming sheet with a first adhesive; moving a spatula member on the first forming sheet to thereby cause the first adhesive to flow into the opening of the forming sheet; hardening the first adhesive while being accommodated in the opening; removing the first forming sheet from the first release sheet; and disposing a second release sheet on the first release sheet so as to fix the first adhesive between the first release sheet and the second release sheet.

Inventors:
KAWAGUCHI TSUNETAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066394
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
August 23, 2007
Export Citation:
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Assignee:
TANAKA YOSHINORI (JP)
KAWAGUCHI TSUNETAKA (JP)
International Classes:
C09J7/02; A45D31/00; C09J201/00
Foreign References:
JP2006305152A2006-11-09
JP3059175U1999-07-02
JP2005066064A2005-03-17
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 第1の剥離シート上に、開口部を有する第1の型用シートを配設する段階と、
 該第1の型用シート上に第1の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第1の粘着剤を前記開口部内に収容した状態で、前記第1の粘着剤を固化させる段階と、
 前記第1の剥離シートから前記第1の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤を固定する段階を備えることを特徴とする粘着剤シートの製造方法。
 第1の剥離シート上に、開口部を有する第1の型用シートを配設する段階と、
 該第1の型用シート上に第1の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第1の粘着剤を固化させる段階と、
 前記第1の型用シート上に、前記第1の型用シートの開口部より小さく形成された開口部を備える第2の型用シートを配設し、前記第1の型用シートと前記第2の型用シートの開口部同士を連通させる段階と、
 該第2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第2の型用シート上で移動させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固化させる段階と、
 前記第1の剥離シートから前記第1の型用シート及び前記第2の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤及び前記第2の粘着剤を固定する段階を備えることを特徴とする粘着剤シートの製造方法。
 前記第1の型用シートが、前記第1の型用シートに形成された前記開口部を覆う網材を備えることを特徴とする請求項1記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の型用シートが、前記第2の型用シートに形成された前記開口部を覆う網材を備えることを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第1の型用シートの開口部の近傍に、該第1の型用シート上面に対して平行に延設する貫通孔が形成され、
 前記第1の粘着剤を固化させる段階が、前記貫通孔に冷却気体を導入する段階を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の型用シートの開口部の近傍に、該第2の型用シート上面に対して平行に延設する貫通孔が形成され、
 前記第2の粘着剤を固化させる段階が、前記貫通孔に冷却気体を導入する段階を備えることを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第1の型用シートの開口部の近傍に、該第1の型用シート上面に対して平行に延設する貫通孔が形成され、
 該貫通孔にヒータ線が挿通され、
 前記第1の粘着剤を固化させる段階が、前記ヒータ線に電力を供給する段階を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の型用シートの開口部の近傍に、該第2の型用シート上面に対して平行に延設する貫通孔が形成され、
 該貫通孔にヒータ線が挿通され、
 前記第2の粘着剤を固化させる段階が、前記ヒータ線に電力を供給する段階を備えることを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の開口部が、前記第1の開口部の左右縁近傍のうち少なくとも一方と連通することを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の開口部が、前記第1の開口部の中央部で連通することを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第2の開口部が、前記第1の開口部の中央部以外の領域と連通することを特徴とする請求項2記載の粘着剤シートの製造方法。
 前記第1の粘着剤を前記型用シートの開口部内に流入させた後であって、且つ、該開口部内の前記第1の粘着剤が固化する前に、遠赤外線を放射する無機粉末を散布する段階を備えることを特徴とする請求項1記載の粘着剤シートの製造方法。
 第1の剥離シート上に、開口部を有する第1の型用シートを配設する段階と、
 該第1の型用シート上に第1の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第1の粘着剤を固化させる段階と、
 前記第1の型用シート上に、前記第1の型用シートの開口部より小さく形成された開口部を備える第2の型用シートを配設し、前記第1の型用シートと前記第2の型用シートの開口部同士を連通させる段階と、
 前記第2の型用シートの開口部を通じて、前記第1の粘着剤上に遠赤外線を放射する無機粉末を散布する段階と、
 該第2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第2の型用シート上で移動させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固化させる段階と、
 前記第1の剥離シートから前記第1の型用シート及び前記第2の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤及び前記第2の粘着剤を固定する段階を備えることを特徴とする粘着剤シートの製造方法。
 第1の剥離シート上に、開口部を有する第1の型用シートを配設する段階と、
 該第1の型用シート上に第1の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第1の粘着剤を固化する段階と、
 前記第1の型用シート上に、前記第1の型用シートの開口部より小さく形成された開口部を備える第2の型用シートを配設し、前記第1の型用シートの開口部の中央部以外の領域と前記第2の型用シートの開口部を連通させる段階と、
 該第2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第2の型用シート上で移動させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固化する段階と、
 前記第2の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の型用シートの開口部よりも小さく形成される開口部を備える第3の型用シートを前記第1の型用シート上に配設し、前記第3の型用シートの開口部を前記第1の型用シートの開口部の中央領域と連通させる段階と、
 前記第3の型用シートの開口部を通じて、酸化カルシウムを前記第2の粘着剤又は前記第1の粘着剤上に散布する段階と、
 前記第1の剥離シートから前記第1の型用シート及び前記第3の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤及び前記第2の粘着剤を固定する段階を備えることを特徴とする粘着剤シートの製造方法。
 第1の剥離シート上に、開口部を有する第1の型用シートを配設する段階と、
 該第1の型用シート上に第1の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第1の粘着剤を前記第1の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第1の粘着剤を固化する段階と、
 前記第1の型用シート上に、前記第1の型用シートの開口部より小さく形成された開口部を備える第2の型用シートを配設し、前記第1の型用シートの開口部の中央部以外の領域と前記第2の型用シートの開口部を連通させる段階と、
 該第2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する段階と、
 箆部材を前記第2の型用シート上で移動させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの開口部内に流入させる段階と、
 前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固化する段階と、
 前記第2の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の型用シートの開口部よりも小さく形成される開口部を備える第3の型用シートを前記第1の型用シート上に配設し、前記第3の型用シートの開口部を前記第1の型用シートの開口部の中央領域と連通させる段階と、
 前記第3の型用シートの開口部を通じて、酸化鉄を前記第2の粘着剤又は前記第1の粘着剤上に散布する段階と、
 前記第1の剥離シートから前記第1の型用シート及び前記第2の型用シートを除去する段階と、
 前記第1の剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤を固定する段階を備えることを特徴とする粘着剤シートの製造方法。
 請求項1記載の粘着剤シートの製造方法から得られる粘着剤シートであって、
 第1の剥離シートと、
 該第1の剥離シート上に配される第1の粘着剤層と、
 前記第1の粘着剤層を覆う第2の剥離シートからなることを特徴とする粘着剤シート。
 前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートに格子状のミシン目が形成され、
 前記ミシン目で囲まれる格子領域内に前記第1の粘着剤層が配されることを特徴とする請求項16記載の粘着剤シート。
 前記第1の剥離シートが、前記第2の剥離シートよりも高い剛性を備えるとともに、所定の付け爪裏面の曲率半径と等しい曲率半径を備えることを特徴とする請求項16記載の粘着剤シート。
 前記第2の剥離シートを前記第1の粘着剤層から剥離させるのに要する力が、前記第1の剥離シートを前記第1の粘着剤層から剥離させるのに要する力よりも大きいことを特徴とする請求項18記載の粘着剤シート。
 前記第1の粘着剤層の周縁領域が隆起していることを特徴とする請求項16記載の粘着剤シート。
 前記第1の粘着剤層の中央領域が隆起していることを特徴とする請求項16記載の粘着剤シート。
 請求項2記載の粘着剤シートの製造方法から得られる粘着剤シートであって、
 第1の剥離シートと、
 該第1の剥離シート上に配される第1の粘着剤層と、
 該第1の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層と、
 前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤層を覆う第2の剥離シートからなることを特徴とする粘着剤シート。
 請求項13記載の粘着剤シートの製造方法から得られる粘着剤シートであって、
 第1の剥離シートと、
 該第1の剥離シート上に配される第1の粘着剤層と、
 該第1の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層と、
 前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤層を覆う第2の剥離シートと、
 前記第1の粘着剤層と前記第2の粘着剤層の間に配されるとともに遠赤外線を放射する無機粉末からなることを特徴とする粘着剤シート。
 前記無機粉末が、白炭、貝殻焼成カルシウム、トルマリン、Al 2 O 3 、SiO 2 、MgO、ZrO 2 、3Al 2 O 3 ・2SiO 2 、ZrO 2 ・SiO 2 、2MgO・2Al 2 O 3 ・5SiO 2 からなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項23記載の粘着剤シート。
 請求項14記載の粘着シートの製造方法から得られる粘着剤シートであって、
 第1の剥離シートと、
 該第1の剥離シート上に配される第1の粘着剤層と、
 該第1の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層と、
 前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤層を覆う第2の剥離シートからなり、
 前記第2の粘着剤層の中央領域には凹部が形成され、
 該凹部に、酸化カルシウムが配されることを特徴とする粘着剤シート。
 請求項15記載の粘着シートの製造方法から得られる粘着剤シートであって、
 第1の剥離シートと、
 該第1の剥離シート上に配される第1の粘着剤層と、
 該第1の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層と、
 前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤層を覆う第2の剥離シートからなり、
 前記第2の粘着剤層の中央領域には凹部が形成され、
 該凹部に、酸化鉄が配されることを特徴とする粘着剤シート。
Description:
粘着剤シートの製造方法及びこ 製造方法から得られる粘着剤シート

 本発明は、粘着剤シートの製造方法及び の製造方法から得られる粘着剤シートに関 、より詳しくは、人体の爪への付け爪貼着 好適に利用可能な粘着剤シートの製造方法 びこの製造方法から得られる粘着剤シート 関する。

 付け爪は、指先の装飾を施すファッショ ツールとして古くから利用されている。特 文献1に開示される如く、付け爪は、直接的 に人体爪に溶剤を塗布することなく、爪に絵 模様を付することを可能とするため、人体爪 表面の溶剤による荒れを防ぎたい人に好適な ツールである。また、マニキュアと比して、 比較的短時間で爪へ取り付け、或いは、爪か ら取り外すことが可能であるため、忙しい人 に適したファッションツールとしても知られ ている。

 近年のネイルアートの流行に伴い、上記し 付け爪の利点から、多くの人々に付け爪は 目されている。例えば、付け爪にネイルア トを施せば、ネイルアーティストの前に自 の手を差し出した状態で、数時間ネイルア トの完成を待つといった時間の浪費を避け ことができ、且つ、爪がネイルアートの塗 に含有される多量の化学薬品の影響にさら れることはない。
 上述以外にも、付け爪は利点を有する。例 ば、近年、多くの職場においてパソコンが 入されているが、パソコンのタイピングに いては、長い爪は作業効率を低減させる。 た、保育園や水泳教室などの児童と接する 場においては、児童を傷つけないようにす ため、長い爪は禁止されている。或いは、 品を取扱う職場においては、衛生的観点か 、同様に長い爪は禁止されている。このよ な職場で働く人々にとっては、短時間で指 を装飾できる付け爪は便利なアイテムとな 。

 付け爪を指先に装着する方法は、2通りに 大別される。1つは、接着剤を用いる方法で る。接着剤を用いる方法は、接着剤が硬化 るまでの間、付け爪を押える必要があり、 け爪を取り除く際も薬品や除光液を、付け と人体爪の間に染み込ませる必要が生じ、 ニキュアほどではないものの、手間と時間 要する。

 他の方法は、両面粘着テープを用いる方法 ある。この方法においては、まず、両面テ プの一方の粘着面の離型シートを取り外し 、人体爪上に露出した粘着面を貼着させる その後、他方の粘着面の離型シートを取り き、この他方の粘着面に付け爪が貼着され 。
 この方法によれば、接着剤を用いる方法よ も短時間で、付け爪の着脱作業が完了する とが可能であり、多くの場合、両面粘着テ プを用いる方法が利用されている。

 しかしながら、両面粘着テープを用いる方 においては、離型シートを取り外す際に必 的に両面粘着テープの粘着剤層の一部に指 が接触することとなる。このことは、指先 脂が粘着剤層に移動し、粘着力を低減させ こととなる。
 特許文献2は、この問題を解決するのに好適 な付け爪粘着用シートを提案する。

 図24は、特許文献2に開示される付け爪粘着 シートを示す。図24(a)は、付け爪粘着用シ トの平面図であり、図24(b)は、付け爪粘着用 シートの断面図である。
 図24に示す付け爪粘着用シート(S)は、剥離 材(B)と、剥離基材(B)上に貼着される両面粘 シート材(T)からなる。両面粘着シート材(T) 、粘着剤層(A)と剥離フィルム(E)から構成さ る。剥離フィルム(E)はトムソン刃で所定形 に切り抜き加工されている。
 図24に示す如く、剥離フィルム(E)は、その 縁部から外方に突出する舌片(P)を備える。 た、舌片(P)と剥離基材(B)の間には、粘着剤 (A)は存在しない。このような形状にするこ により、使用者は付け爪粘着用シート(S)を 扱う際に、舌片(P)を摘むことができ、粘着 層(A)に触れることなく、付け爪を人体爪に 付けることが可能となる。

実開昭48-48867号公報

特開2006-181349号公報

 上記の如く、特許文献2に記載の付け爪粘着 用シート(S)は、粘着剤層(A)に指先を接触させ ることなく、付け爪の取り付けを可能とする という優れた効果をもたらすが、以下のよう な問題点を有する。
 上述の如く、図24に示す付け爪粘着用シー (S)は、トムソン刃を用いて切り抜き加工さ る。粘着剤層(A)を構成する粘着剤の単位面 当たりの塗布量が大きい場合には、トムソ 刃に粘着剤がくっつき、好適な切り抜き加 をすることは困難となる。このため、両面 着シート材(T)の粘着剤層(A)の粘着剤塗布量 多くするには限度がある。
 この結果、例えば、付け爪粘着用シート(S) 用いて、人体爪に貼着しようとする付け爪 金属製である場合には、付け爪の重量に比 て、粘着剤の塗布量が少なく、金属製付け に対する十分な保持力を得ることができな という問題を招来することとなる。

 他の問題点として、両面粘着シート材(T)の 着剤層(A)の厚さが一様であるということを げることができる。人体爪の形状は、人に って千差万別であり、人体爪の形状によっ は、粘着剤層(A)の一部が隆起している方が 高い付け爪保持力を得られる場合もある。
 しかしながら、図24に示すような両面粘着 ート材(T)を用いる場合には、人体爪の表面 状に応じた適切な粘着剤層(A)の隆起を作り すことはできない。

 本発明は上記実情を鑑みてなされたもの あって、比較的重量の大きな金属製付け爪 いは宝石付付け爪に対しても十分な保持力 発揮する粘着剤シートの製造方法並びに粘 剤シートを提供することを目的とする。本 明の更なる目的は、人体爪の表面形状に応 て適切な隆起や凹部を容易に形成すること 可能な粘着剤シートの製造方法を提供する とである。

 本発明の一の実施形態は、第1の剥離シート 上に、開口部を有する第1の型用シートを配 する段階と、該第1の型用シート上に第1の粘 着剤を塗布する段階と、箆部材を前記第1の 用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を 記第1の型用シートの開口部内に流入させる 段階と、前記第1の粘着剤を前記開口部内に 容した状態で、前記第1の粘着剤を固化させ 段階と、前記第1の剥離シートから前記第1 型用シートを除去する段階と、前記第1の剥 シート上に第2の剥離シートを載置し、前記 第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの間 、前記第1の粘着剤を固定する段階を備える ことを特徴とする粘着剤シートの製造方法で ある。
 本発明の他の実施形態は、第1の剥離シート 上に、開口部を有する第1の型用シートを配 する段階と、該第1の型用シート上に第1の粘 着剤を塗布する段階と、箆部材を前記第1の 用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を 記第1の型用シートの開口部内に流入させる 段階と、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シ トの前記開口部内に収容した状態で、前記 1の粘着剤を固化させる段階と、前記第1の 用シート上に、前記第1の型用シートの開口 より小さく形成された開口部を備える第2の 型用シートを配設し、前記第1の型用シート 前記第2の型用シートの開口部同士を連通さ る段階と、該第2の型用シート上に第2の粘 剤を塗布する段階と、箆部材を前記第2の型 シート上で移動させ、前記第2の粘着剤を前 記第2の型用シートの開口部内に流入させる 階と、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シー トの前記開口部内に収容した状態で、前記第 2の粘着剤を固化させる段階と、前記第1の剥 シートから前記第1の型用シート及び前記第 2の型用シートを除去する段階と、前記第1の 離シート上に第2の剥離シートを載置し、前 記第1の剥離シートと前記第2の剥離シートの で、前記第1の粘着剤及び前記第2の粘着剤 固定する段階を備えることを特徴とする粘 剤シートの製造方法である。

 本発明は更に、前記第1の型用シートが、前 記第1の型用シートに形成された前記開口部 覆う網材を備えることを特徴とする。
 本発明は更に、前記第2の型用シートが、前 記第2の型用シートに形成された前記開口部 覆う網材を備えることを特徴とする。

 本発明は更に、前記第1の型用シートの開口 部の近傍に、該第1の型用シート上面に対し 平行に延設する貫通孔が形成され、前記第1 粘着剤を固化させる段階が、前記貫通孔に 却気体を導入する段階を備えることを特徴 する。
 本発明は更に、前記第2の型用シートの開口 部の近傍に、該第2の型用シート上面に対し 平行に延設する貫通孔が形成され、前記第2 粘着剤を固化させる段階が、前記貫通孔に 却気体を導入する段階を備えることを特徴 する。
 本発明は更に、前記第1の型用シートの開口 部の近傍に、該第1の型用シート上面に対し 平行に延設する貫通孔が形成され、該貫通 にヒータ線が挿通され、前記第1の粘着剤を 化させる段階が、前記ヒータ線に電力を供 する段階を備えることを特徴とする。
 本発明は更に、前記第2の型用シートの開口 部の近傍に、該第2の型用シート上面に対し 平行に延設する貫通孔が形成され、該貫通 にヒータ線が挿通され、前記第2の粘着剤を 化させる段階が、前記ヒータ線に電力を供 する段階を備えることを特徴とする。

 本発明は更に、前記第2の開口部が、前記第 1の開口部の左右縁近傍のうち少なくとも一 と連通することを特徴とする。
 本発明は更に、前記第2の開口部が、前記第 1の開口部の中央部で連通することを特徴と る。
 本発明は更に、前記第2の開口部が、前記第 1の開口部の中央部以外の領域と連通するこ を特徴とする。

 本発明は更に、前記第1の粘着剤を前記型用 シートの開口部内に流入させた後であって、 且つ、該開口部内の前記第1の粘着剤が固化 る前に、遠赤外線を放射する無機粉末を散 する段階を備えることを特徴とする。
 本発明の他の実施形態は、第1の剥離シート 上に、開口部を有する第1の型用シートを配 する段階と、該第1の型用シート上に第1の粘 着剤を塗布する段階と、箆部材を前記第1の 用シート上で移動させ、前記第1の粘着剤を 記第1の型用シートの開口部内に流入させる 段階と、前記第1の粘着剤を前記第1の型用シ トの前記開口部内に収容した状態で、前記 1の粘着剤を固化させる段階と、前記第1の 用シート上に、前記第1の型用シートの開口 より小さく形成された開口部を備える第2の 型用シートを配設し、前記第1の型用シート 前記第2の型用シートの開口部同士を連通さ る段階と、前記第2の型用シートの開口部を 通じて、前記第1の粘着剤上に遠赤外線を放 する無機粉末を散布する段階と、該第2の型 シート上に第2の粘着剤を塗布する段階と、 箆部材を前記第2の型用シート上で移動させ 前記第2の粘着剤を前記第2の型用シートの開 口部内に流入させる段階と、前記第2の粘着 を前記第2の型用シートの前記開口部内に収 した状態で、前記第2の粘着剤を固化させる 段階と、前記第1の剥離シートから前記第1の 用シート及び前記第2の型用シートを除去す る段階と、前記第1の剥離シート上に第2の剥 シートを載置し、前記第1の剥離シートと前 記第2の剥離シートの間で、前記第1の粘着剤 び前記第2の粘着剤を固定する段階を備える ことを特徴とする粘着剤シートの製造方法で ある。
 本発明の更なる他の実施形態は、第1の剥離 シート上に、開口部を有する第1の型用シー を配設する段階と、該第1の型用シート上に 1の粘着剤を塗布する段階と、箆部材を前記 第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘 剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入 させる段階と、前記第1の粘着剤を前記第1の 用シートの前記開口部内に収容した状態で 前記第1の粘着剤を固化する段階と、前記第 1の型用シート上に、前記第1の型用シートの 口部より小さく形成された開口部を備える 2の型用シートを配設し、前記第1の型用シ トの開口部の中央部以外の領域と前記第2の 用シートの開口部を連通させる段階と、該 2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する 階と、箆部材を前記第2の型用シート上で移 させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シ トの開口部内に流入させる段階と、前記第2 粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部 内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固 する段階と、前記第2の型用シートを除去す 段階と、前記第1の型用シートの開口部より も小さく形成される開口部を備える第3の型 シートを前記第1の型用シート上に配設し、 記第3の型用シートの開口部を前記第1の型 シートの開口部の中央領域と連通させる段 と、前記第3の型用シートの開口部を通じて 酸化カルシウムを前記第2の粘着剤又は前記 第1の粘着剤上に散布する段階と、前記第1の 離シートから前記第1の型用シート及び前記 第3の型用シートを除去する段階と、前記第1 剥離シート上に第2の剥離シートを載置し、 前記第1の剥離シートと前記第2の剥離シート 間で、前記第1の粘着剤及び前記第2の粘着 を固定する段階を備えることを特徴とする 着剤シートの製造方法である。
 本発明の更なる他の実施形態は、第1の剥離 シート上に、開口部を有する第1の型用シー を配設する段階と、該第1の型用シート上に 1の粘着剤を塗布する段階と、箆部材を前記 第1の型用シート上で移動させ、前記第1の粘 剤を前記第1の型用シートの開口部内に流入 させる段階と、前記第1の粘着剤を前記第1の 用シートの前記開口部内に収容した状態で 前記第1の粘着剤を固化する段階と、前記第 1の型用シート上に、前記第1の型用シートの 口部より小さく形成された開口部を備える 2の型用シートを配設し、前記第1の型用シ トの開口部の中央部以外の領域と前記第2の 用シートの開口部を連通させる段階と、該 2の型用シート上に第2の粘着剤を塗布する 階と、箆部材を前記第2の型用シート上で移 させ、前記第2の粘着剤を前記第2の型用シ トの開口部内に流入させる段階と、前記第2 粘着剤を前記第2の型用シートの前記開口部 内に収容した状態で、前記第2の粘着剤を固 する段階と、前記第2の型用シートを除去す 段階と、前記第1の型用シートの開口部より も小さく形成される開口部を備える第3の型 シートを前記第1の型用シート上に配設し、 記第3の型用シートの開口部を前記第1の型 シートの開口部の中央領域と連通させる段 と、前記第3の型用シートの開口部を通じて 酸化鉄を前記第2の粘着剤又は前記第1の粘 剤上に散布する段階と、前記第1の剥離シー から前記第1の型用シート及び前記第2の型 シートを除去する段階と、前記第1の剥離シ ト上に第2の剥離シートを載置し、前記第1 剥離シートと前記第2の剥離シートの間で、 記第1の粘着剤を固定する段階を備えること を特徴とする粘着剤シートの製造方法である 。

 本発明は、上記した粘着剤シートの製造方 から得られる粘着剤シートであって、第1の 剥離シートと、該第1の剥離シート上に配さ る第1の粘着剤層と、前記第1の粘着剤層を覆 う第2の剥離シートからなることを特徴とす 粘着剤シートである。
 本発明は更に、前記第1の剥離シートと前記 第2の剥離シートに格子状のミシン目が形成 れ、前記ミシン目で囲まれる格子領域内に 記第1の粘着剤層が配されることを特徴とす 。
 本発明は更に、前記第1の剥離シートが、前 記第2の剥離シートよりも高い剛性を備える ともに、所定の付け爪裏面の曲率半径と等 い曲率半径を備えることを特徴とする。
 本発明は更に、前記第2の剥離シートを前記 第1の粘着剤層から剥離させるのに要する力 、前記第1の剥離シートを前記第1の粘着剤層 から剥離させるのに要する力よりも大きいこ とを特徴とする。
 本発明は更に、前記第1の粘着剤層の周縁領 域が隆起していることを特徴とする。
 本発明は更に、前記第1の粘着剤層の中央領 域が隆起していることを特徴とする。

 本発明の一の実施形態は、上記した粘着剤 ートの製造方法から得られる粘着剤シート あって、第1の剥離シートと、該第1の剥離 ート上に配される第1の粘着剤層と、該第1の 粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘 剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層 、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤 を覆う第2の剥離シートからなることを特徴 する粘着剤シートである。
 本発明の他の実施形態は、上記した粘着剤 ートの製造方法から得られる粘着剤シート あって、第1の剥離シートと、該第1の剥離 ート上に配される第1の粘着剤層と、該第1の 粘着剤層上に積層されるとともに該第1の粘 剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤層 、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着剤 を覆う第2の剥離シートと、前記第1の粘着剤 層と前記第2の粘着剤層の間に配されるとと に遠赤外線を放射する無機粉末からなるこ を特徴とする粘着剤シートである。
 本発明は更に、前記無機粉末が、白炭、貝 焼成カルシウム、トルマリン、Al 2 O 3 、SiO 2 、MgO、ZrO 2 、3Al 2 O 3 ・2SiO 2 、ZrO 2 ・SiO 2 、2MgO・2Al 2 O 3 ・5SiO 2 からなる群から選択される材料からなること を特徴とする。
 本発明の更に他の実施形態は、上記した粘 シートの製造方法から得られる粘着剤シー であって、第1の剥離シートと、該第1の剥 シート上に配される第1の粘着剤層と、該第1 の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の 着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤 と、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着 層を覆う第2の剥離シートからなり、前記第2 の粘着剤層の中央領域には凹部が形成され、 該凹部に、酸化カルシウムが配されることを 特徴とする粘着剤シートである。
 本発明の更に他の実施形態は、上記した粘 シートの製造方法から得られる粘着剤シー であって、第1の剥離シートと、該第1の剥 シート上に配される第1の粘着剤層と、該第1 の粘着剤層上に積層されるとともに該第1の 着剤層よりも狭い領域を占める第2の粘着剤 と、前記第1の粘着剤層及び前記第2の粘着 層を覆う第2の剥離シートからなり、前記第2 の粘着剤層の中央領域には凹部が形成され、 該凹部に、酸化鉄が配されることを特徴とす る粘着剤シートである。

 本発明の一実施形態によれば、型用シート 厚さを変えることにより、第1の剥離シート 上の粘着剤の塗布量を変えることが可能とな る。このため、従来の両面粘着テープ或いは 両面粘着シートを利用した粘着剤シートより も、付け爪に対する高い保持力を得ることが 可能となる。
 本発明の他の実施形態によれば、第1の粘着 剤と第2の粘着剤からなる2層の粘着剤層を第1 の剥離シート上に形成可能となる。したがっ て、例えば、第1の粘着剤として、対象とな 付け爪に対して高い保持力を発揮すること 可能な粘着剤を選択し、第2の粘着剤として 人体爪に対して高い粘着力を発揮すること 可能な粘着剤を選択することが可能となる この結果、従来よりも、付け爪の強固な取 付けが可能となる。
 更に、第1の型用シートの開口部と第2の型 シートの開口部の連通位置において、粘着 層を隆起させることができ、人体爪の表面 状に応じて、適切な粘着剤層の表面隆起形 を形成することが可能となる。

 本発明の他の実施形態によれば、網材が存 ることにより、箆部材を型用シート上で摺 させたときに開口部内に流入した粘着剤上 を簡便に平滑にすることが可能となる。更 、網材が存することにより、箆部材を型用 ート上面で摺動させた後において、型用シ ト上面に残存する粘着剤と開口部内に流入 た粘着剤とを確実に分断させることができ 型用シートの除去工程において、型用シー とともに粘着剤が剥離シートから取り除か てしまうことを防止可能となる。
 本発明の他の実施形態によれば、開口部周 近傍に存する粘着剤を、型用シートの開口 中央領域に存する粘着剤よりも早く固化さ ることが可能となる。この結果、開口部周 近傍の粘着剤の固化に伴い開口部周縁近傍 ら押し出された粘着剤は、開口部中央領域 向けて流動し、開口部中央領域において粘 剤層を隆起させることが可能となる。
 本発明の他の実施形態によれば、開口部周 近傍に存する粘着剤の固化を遅らせること 可能となる。この結果、粘着剤の固化が型 シートの開口部の中央領域から進行するこ となり、中央領域の粘着剤の固化により中 領域から押し出された粘着剤は、開口部周 方向に向けて流動し、開口部周縁領域にお て、粘着剤層を隆起させることが可能とな 。
 本発明の他の実施形態によれば、第1の型用 シートの開口部と第2の型用シートの開口部 連通位置において、粘着剤層を隆起させる とができ、人体爪の表面形状に応じて、適 な粘着剤層の表面隆起形状を形成すること 可能となる。

 本発明の他の実施形態によれば、形成され 粘着剤層が遠赤外線を放射する無機粉末を 有することとなる。この結果、指先の毛細 管が遠赤外線により刺激され、毛細血管が 張し、指先の血流が促進され、指先の冷え が改善される。
 本発明の他の実施形態によれば、無機粉末 第1の粘着剤と第2の粘着剤で挟持すること でき、無機粉末が粘着剤層から零れ落ちる とを確実に防止可能となる。
 本発明の他の実施形態によれば、第2の粘着 剤で形成される粘着剤層に凹部を形成するこ とができるとともに、この凹部に酸化カルシ ウム又は酸化鉄を配することが可能となる。 この結果、粘着性回復のための復活剤を塗布 した際に、復活剤中の水成分と酸化カルシウ ム又は酸化鉄が反応し、熱を発するので、第 2の粘着剤のタック力増加速度を高めること 可能となる。これにより、復活剤塗布後の け爪の再装着を素早く行うことが可能とな 。また、凹部により、酸化カルシウムと水 分との反応の結果生ずるアルカリ性の水酸 カルシウムの影響を最小限化可能となる。

 本発明の他の実施形態によれば、付け爪に する強い保持力を発揮可能な粘着剤シート なる。
 本発明の他の実施形態によれば、粘着剤が 布された格子領域を他の部分から分離する とが可能となり、粘着剤シートの取扱いが 易になる。
 本発明の他の実施形態によれば、付け爪裏 に粘着剤層を容易に密着させることが可能 粘着剤シートとなる。
 本発明の他の実施形態によれば、第2の剥離 シート側に必ず粘着剤が付着することとなり 、第2の剥離シート及びこれに付着する粘着 を第1の剥離シートから取り外した後、付け を粘着剤に付着させることができる。その 、第2の剥離シートを粘着剤から取り除き、 人体爪に粘着剤を付着させることができる。 このように、付け爪の取り付け手順が定まり 、付け爪の装着作業の簡便化を図ることが可 能となる。

 本発明の他の実施形態によれば、曲率半径 小さな湾曲を有する人体爪に対して好適な 着剤シートとなる。
 本発明の他の実施形態によれば、曲率半径 大きな湾曲を有する人体爪に対して好適な 着剤シートとなる。

 本発明の他の実施形態によれば、例えば、 1の粘着剤層を構成する粘着剤として、対象 となる付け爪に対して高い保持力を発揮する ことが可能な粘着剤を選択し、第2の粘着剤 を構成する粘着剤として、人体爪に対して い粘着力を発揮することが可能な粘着剤を 択することが可能となる。この結果、従来 りも、付け爪の強固な取り付けが可能とな 。
 本発明の他の実施形態によれば、粘着剤層 遠赤外線を放射する無機粉末を含有し、指 の毛細血管が遠赤外線により刺激され、毛 血管が拡張し、指先の血流が促進され、指 の冷え性が改善される。
 本発明の他の実施形態によれば、粘着性回 のための復活剤を塗布した際に、復活剤中 水成分と酸化カルシウムが反応し、熱を発 るので、第2の粘着剤からなる粘着剤層のタ ック力増加速度を高めることが可能となる。 これにより、復活剤塗布後の付け爪の再装着 を素早く行うことが可能となる。

 以下、本発明に係る粘着剤シートの製造方 及びこの製造方法から得られる粘着剤シー の実施形態について、図を参照しつつ説明 る。
 図1は、本発明の粘着剤シートを示す。図1(a )は、粘着剤シートの断面図であり、図1(b)は 粘着剤シートの平面図である。尚、図1(b)示 す粘着剤シートは、剥離フィルムが除去され た状態である。
 粘着剤シート(1)は、シート状の剥離台紙(2) 、剥離台紙(2)上面に付着する粘着剤層(3)と 剥離台紙(2)上方において粘着剤層(3)を覆う 離フィルム(4)からなる。
 剥離台紙(2)上面及び剥離フィルム(4)下面は 剥離剤でコーティングされている。この結 、剥離台紙(2)上面及び剥離フィルム(4)下面 粘着剤層(3)の粘着剤が付着した後において 、小さな力で、剥離台紙(2)上面及び剥離フ ルム(4)下面から粘着剤を引き離すことが可 となっている。

 図2は、図1に示す粘着剤シート(1)の製造工 を示すフローチャートである。
 図2に示す如く、粘着剤シート(1)は、剥離台 紙(2)上に型用シートを配設する型用シート配 設工程と、型用シート上に粘着剤層(3)を構成 する粘着剤を塗布する粘着剤塗布工程と、型 用シート上で箆部材を摺動させ、型用シート に形成された開口部に、粘着剤塗布工程で塗 布された粘着剤を流入させる箆部材摺動工程 と、開口部内に流入した粘着剤を固化し、粘 着剤層(3)を形成する固化工程と、剥離台紙(2) 上から型用シートを除去する型用シート除去 工程と、剥離フィルム(4)を粘着剤層(3)上に配 設する剥離フィルム配設工程を経て形成され る。

 図3は、図2のフローチャートに示す工程の ち、型用シート配設工程を説明する斜視図 ある。
 図3に示す如く、型用シート配設工程におい て、型用シート(5)が剥離台紙(2)上に配される 。型用シート(5)の上面は、メッシュ状に形成 された金属製の網材(51)で被覆される。型用 ート(5)は、開口部(52)を備える。開口部(52)の 周縁輪郭の形状は、特に限定されないが、図 示例においては、付け爪装着対象たる人体爪 を模した形状が採用されている。また、開口 部(52)の周縁部は、剥離剤でコーティング処 が施され、図2に示す型用シート除去工程の 滑化が図られている。

 図4は、図2のフローチャートに示す工程の ち、粘着剤塗布工程を説明する斜視図であ 。
 図4に示す如く、粘着剤塗布工程において、 剥離台紙(2)上に配された型用シート(5)上に粘 着剤(31)が垂らされる。このとき、粘着剤(31) 、温められた状態であり、流動性を有する 所定量の粘着剤(31)が型用シート(5)上に供給 された後、箆部材摺動工程が行われる。

 図5は、図2のフローチャートに示す工程の ち、箆部材摺動工程を説明する断面図であ 。
 図5に示す如く、箆部材摺動工程において、 剥離台紙(2)上に配された型用シート(5)上には 、流動性を有する粘着剤(31)が塗布されてい 。この状態において、箆部材(6)を型用シー (5)上で摺動させる。粘着剤(31)は、箆部材(6) より押され、型用シート(5)の開口部(52)に向 けて流動し、開口部(52)において、網材(51)を じて、開口部(52)内に収容される。

 図6は、図2のフローチャートに示す工程の ち、箆部材摺動工程後の工程を説明する断 図である。図6(a)は、固化工程を説明する断 図であり、図6(b)は、型用シート除去工程を 説明する断面図であり、図6(c)は、剥離フィ ム配設工程を説明する断面図である。
 図6(a)に示す如く、箆部材摺動工程完了後、 粘着剤(31)は、型用シート(5)の開口部(52)内に 容される。図6(a)に示す状態を所定時間保ち 、粘着剤(31)の温度を低減させる。この結果 粘着剤(31)は、流動性を失い、開口部(52)の輪 郭形状により定められる形状に形成された粘 着剤層(3)となる。
 図6(b)に示す如く、粘着剤(31)が固化し、粘 剤層(3)が形成された後、型用シート(5)が剥 台紙(2)上から除去される。この結果、粘着 層(3)が剥離台紙(2)上に残ることとなる。
 図6(c)に示す如く、型用シート(5)が剥離台紙 (2)から除去された後、剥離フィルム(4)で粘着 剤層(3)を覆う。

 図2乃至図6に示す工程を経て、粘着剤シ ト(1)が完成する。上記説明から明らかな如 、型用シート(5)の厚さを大きくすることに り、開口部(52)の容積が増大し、この結果、 口部(52)内に収容可能な粘着剤の量が増大す る。したがって、型用シート(5)の厚さを変え ることにより、粘着剤シート(1)の人体爪或い は付け爪に対する粘着強度の増減を図ること が可能となる。

 図7は、図2に示す粘着剤シート(1)の製造工 の応用形態を示すフローチャートであり、 8は、図7に示す第1の型用シート配設工程、 1の粘着剤塗布工程、箆部材摺動工程及び固 工程を経た後の剥離台紙(2)と第1の型用シー ト(500)の積層状態を示す図である。
 第1の型用シート配設工程において、第1の 用シート(510)が剥離台紙(2)上に配される。第 1の型用シート(510)は、図2及び図3に示した型 シート(5)と同様の構成であるが、第1の型用 シート(510)は、その上面に網材を備えない点 異なる。
 第1の粘着剤塗布工程において、第1の粘着 (310)が第1の型用シート(510)上に垂らされ、箆 部材摺動工程において、第1の粘着剤(310)が第 1の型用シート(510)の開口部(512)内に押し流さ る。この結果、第1の粘着剤(310)は、開口部( 512)内に収容される。
 図8に示す如く、箆部材摺動工程が完了した 後の開口部(512)内の第1の粘着剤(310)の液面は 第1の型用シート(510)の上面と面一の状態と れる。
 以上の如く、ここまでの工程は、図2乃至図 6に関連して説明した一連の工程と略同様で る。

 図9は、図7のフローチャート中の工程のう 、第2の型用シート配設工程を説明する図で る。図9(a)は、第2の型用シートが第1の型用 ート(510)上に配設された状態を示す平面図 あり、図9(b)は、第2の型用シートが第1の型 シート(510)上に配設された状態を示す断面図 である。
 図7に示すフローチャートにおいて、第2の 用シート配設工程は、第1の型用シート(510) 開口部(512)内の粘着剤に対して、固化工程を 行なった後に行われるように示されるが、固 化工程と並行して行ってもよい。
 図9に示す如く、第2の型用シート(520)は、第 1の型用シート(510)上に配設され、第2の型用 ート(520)に形成された開口部(522)は、第1の型 用シート(510)の開口部(512)に連通する。第2の 用シート(520)の開口部(522)は、第1の型用シ ト(510)の開口部(512)よりも小さく形成される
 図9に示す例において、第2の型用シート(520) の一対の開口部(522)は、第1の型用シート(510) 開口部(512)の左右縁近傍に配されているが 本発明はこれに限られるものではなく、第2 型用シート(520)の開口部(522)が、第1の型用 ート(510)の開口部(512)の中央領域で連通する 態やその他領域で連通する形態を採用する ともできる。
 また、第2の型用シート(520)は、その上面に 材(521)を備える。網材(521)は金属線からなる メッシュ状の部材であり、第2の型用シート(5 20)上面を覆う。

 図10は、図7に示す第2の粘着剤塗布工程から 固化工程までを説明する断面図である。図10( a)は、第2の粘着剤塗布工程を説明する断面図 であり、図10(b)は、箆部材摺動工程を説明す 断面図であり、図10(c)は、固化工程を示す 面図である。
 図10(a)に示す如く、第2の型用シート(520)が 第1の型用シート(510)上に配設された後、第2 粘着剤塗布工程が実行され、所定量の第2の 粘着剤(320)が第2の型用シート(520)上に塗布さ る。第2の粘着剤(320)は、第1の粘着剤(310)と 一種であってもよいし、異なる種類のもの あってもよい。第1の粘着剤(310)と異なる種 の粘着剤を第2の粘着剤(320)として用いる場 には、例えば、第1の粘着剤(310)を付け爪に して高い粘着性を示す種類の粘着剤とし、 2の粘着剤(320)を人体爪に対して高い粘着性 示す種類の粘着剤とすることが可能である
 図10(b)に示す如く、第2の型用シート(520)上 に、第2の粘着剤(320)が供給された後、箆部 摺動工程が実行される。箆部材摺動工程に いて、箆部材(6)が、第2の型用シート(520)上 を摺動し、これに伴い、箆部材(6)により、 2の粘着剤(320)が第2の型用シート(520)上を流 する。第2の粘着剤(320)が第2の型用シート(520 )に形成された開口部(522)に達すると、第2の 着剤(320)は、網材(521)を介して、第2の型用シ ート(520)の開口部(522)内に流入する。
 図10(c)に示す如く、箆部材摺動工程が完了 ると、第2の粘着剤(320)は、第2の型用シート( 520)の開口部(522)内に収容されるとともに、第 2の型用シート(520)上面に残存する第2の粘着 (320)は除去されることとなる。その後、固化 工程が実行され、第2の型用シート(520)の開口 部(522)内に収容された第2の粘着剤(320)は所定 間放置される。この結果、第2の粘着剤(320) 温度低下とともにその流動性を喪失し、固 することとなる。

 図11は、図7のフローチャートに示す工程の ち、型用シート除去工程及び剥離フィルム 設工程を説明する断面図である。図11(a)は 型用シート除去工程を説明する断面図であ 、図11(b)は、剥離フィルム配設工程を説明す る断面図である。
 図11(a)に示す如く、第2の粘着剤(320)に対す 固化工程が完了すると、第1の型用シート(510 )及び第2の型用シート(520)が剥離台紙(2)上か 除去される。第1の粘着剤(310)及び第2の粘着 (320)の固化により、第1の粘着剤(310)及び第2 粘着剤(320)はそれぞれ、第1の粘着層(313)及 第2の粘着層(323)を形成することとなる。
 上述の如く、第2の型用シート(520)の開口部( 522)は、第1の型用シート(510)の開口部(512)より も小さく形成されるので、剥離台紙(2)上に形 成される粘着剤層(300)は、第1の粘着剤層(313) みからなる部分と第1の粘着剤層(313)と第2の 粘着剤層(323)が積層した部分を備えることと る。単層部分においては、粘着剤層(300)は く形成されることとなり、積層部分におい は、粘着剤層(300)は厚く形成されることとな る。
 図11(b)に示す如く、型用シート(510,520)が除 された後、剥離フィルム配設工程が実行さ 、剥離フィルム(4)が粘着剤層(300)を覆い、粘 着剤シート(1)が完成する。

 図12は、図7乃至図11に関連して説明した工 を経て、粘着剤層(300)の一部を隆起させた形 状とした場合の利点を説明する図である。図 12(a)は、一様な粘着剤層(300a)を形成した場合 示し、図12(b)は、付け爪左右縁において粘 剤層(300b)を隆起させた場合を示す。
 図12(a)及び図12(b)に示す例において、付け爪 (900)は、人体爪(901)よりも大きな曲率半径を する。したがって、付け爪(900)を装着する場 合、付け爪(900)は、曲げ応力を負荷された状 で取付けられる必要がある。
 一様な粘着層(300a)で付け爪(900)を装着した 合、付け爪左右端において隆起部を有する 着層(300b)で付け爪(900)を装着するよりも、大 きく付け爪(900)を湾曲させる必要がある。し がって、図12(a)に示す場合の方が図12(b)に示 す場合よりも、付け爪(900)に加わる曲げ応力 大きい。負荷される曲げ応力は、復元力と って現れる。そして、この復元力は、付け (900)左右端において最も大きく作用する。
 図12(a)に示す場合においては、復元力が大 く、更に、粘着剤層(300a)が一様の厚さであ ため、付け爪(900)左右縁において、粘着剤層 (300a)の粘着力が復元力に抗せず、付け爪(900) 人体爪(901)から離れやすい状態にある。
 図12(b)に示す場合においては、復元力が小 く、更に、粘着剤層(300b)が付け爪(900)左右縁 において厚く形成され、高い粘着力を発揮す るため、付け爪(900)が人体爪(901)から離れに い状態にある。
 このように、粘着剤層の一部を隆起させる とにより、人体爪(901)の表面形状と付け爪 形状の相違から生ずる付け爪の剥がれやす を緩和させることが可能となる。尚、粘着 層の隆起は、図12に示すものに限られるもの ではない。例えば、付け爪中央部に位置する 粘着剤層領域を隆起させてもよい。これによ り、人体爪上で付け爪を押圧することにより 、押圧点を中心に、粘着剤層が放射状に押し 広げられ、付け爪裏面と人体爪表面との接着 面全体に粘着剤層をいきわたらせることが可 能となる。

 図13は、型用シート(5)の応用形態を示す。 13(a)は、型用シート(5)の平面図であり、図13( b)は型用シート(5)の側面図である。
 図13に示す型用シート(5)は、2枚のシート材 を貼り合わせて形成される。そして、2枚の シート材料の貼り合わせ面には、平面視U字 状の流路(53)が形成される。流路(53)は、型用 シート(5)中央に形成された開口部(52)周縁近 を通過して、開口部(52)を取り囲む。また、 路(53)は、型用シート(5)上面に対して平行に 延設する。

 図14は、図13に示す型用シート(5)を用いて、 固化工程を行なったときの粘着剤(31)の状態 示す。図14(a)は、箆部材摺動工程直後の粘着 剤(31)の状態を示し、図14(b)は、固化工程後の 粘着剤(31)の状態を示す。
 箆部材摺動工程直後において、粘着剤(31)の 液面は、型用シート(5)の上面に対して面一で ある。箆部材摺動工程完了後、流路(53)に冷 気体を流入させる。この結果、開口部(52)周 部近傍に位置する粘着剤(31)が急速に冷却さ れ、凝集・固化する。開口部(52)周縁部近傍 位置する粘着剤(31)の一部は、この凝集作用 伴い、開口部(52)中央領域に向けて流動する 。この結果、開口部(52)中央領域において、 着剤層(3)が隆起することとなる。

 図15は、図13及び図14に示す型用シート(5)の 路(53)にヒータ線(54)を挿通させて、固化工 を行なったときの粘着剤層(3)の状態を示す
 ヒータ線(54)は、開口部(52)を取り囲み、固 工程において、電力供給される。この結果 開口部(52)周縁部近傍の粘着剤(31)は温められ る。その一方で、開口部(52)中央領域に存す 粘着剤(31)は外気により冷却され、凝集する この凝集作用に伴い、開口部(52)中央領域に 存する粘着剤(31)の一部は、開口部(52)周縁領 に向けて流動する。この結果、開口部(52)周 縁領域の粘着剤層(3)が隆起することとなる。

 図16は、粘着剤シート(1)の製造工程の更な 応用形態を示すフローチャートである。図16 に示す製造工程フローチャートは、図2に示 フローチャートと略同様であるが、箆部材 動工程と固化工程の間に、無機粉末散布工 が行われる点で異なる。
 図17は、無機粉末散布工程を説明する図で る。
 型用シート(5)内に粘着剤(31)が収容された後 であって、この粘着剤(31)が固化する前に、 口部(52)上方から、所定量の無機粉末(7)が散 される。散布される無機粉末(7)として、白 、貝殻焼成カルシウム、トルマリン、Al 2 O 3 、SiO 2 、MgO、ZrO 2 、3Al 2 O 3 ・2SiO 2 、ZrO 2 ・SiO 2 、2MgO・2Al 2 O 3 ・5SiO 2 を例示でき、これら無機粉末(7)は遠赤外線を 放射する。散布量は特に限定されないが、粘 着剤(31)が付け爪の使用に要求される程度の 着力を維持できる程度の量であることが好 しい。
 粘着剤(31)が固化する前に、これら無機粉末 (7)が塗布されることによって、粘着剤(31)が 無機粉末(7)に粘着し、無機粉末(7)が零れ落 ることが防止される。
 無機粉末散布工程の他の実施例として、所 量の粘着剤(31)を開口部(52)に流入させた後 所定量の無機粉末を散布し、更に、無機粉 (7)を被覆するように、粘着剤(31)を開口部(52) に流し込むことができる。これにより、無機 粉末(7)が直接的に粘着面に現れることがなく 、付け爪の使用に要求される粘着力を損なう ことを防止できる。
 図7に示すフローチャートにしたがって、粘 着剤シート(1)を製造する場合には、第1の粘 剤に対する箆部材摺動工程と固化工程の間 無機粉末散布工程を組み込むことができる この工程を経た場合には、図11(b)に示す粘着 剤シート(1)の第1の粘着剤層(313)上に無機粉末 (7)が散在することとなる。

 図18は、無機粉末散布工程を組み込んだ他 粘着剤シート(1)の製造方法のフローチャー である。図19は、図18に示す製造方法中で行 われる無機粉末散布工程を示す。
 図18に示すフローチャートは、図7に示す粘 剤シート(1)の製造方法のフローチャートと 同様であるが、第2の型用シート配設工程と 第2の粘着剤塗布工程の間に無機粉末散布工 が組み込まれている点で異なる。無機粉末(7 )は、第2の型用シート(520)が第1の型用シート( 510)上に積層された後、第2の型用シート(520) 開口部(522)を介して、第1の型用シート(510)の 開口部(512)内に収容された第1の粘着剤(310)上 散布される。その後、第2の粘着剤塗布工程 が実行され、第2の粘着剤(320)が無機粉末(7)を 覆う。この方法によっても、無機粉末(7)が直 接的に粘着面に現れることがなく、付け爪の 使用に要求される粘着力を損なうことを防止 できる。この場合には、図11(b)に示す粘着剤 ート(1)の第1の粘着剤層(313)と第2の粘着剤層 (323)の間に、無機粉末(7)が散在することとな 。

 図20は、他の粘着剤シート(1)の製造方法の ローチャートである。図20に示すフローチャ ートは、図7に示すフローチャートと略同様 あるが、第2の粘着剤に対する固化工程と型 シート除去工程の間に、第2の型用シート除 去工程、第3の型用シート配設工程及び無機 末散布工程が実行される。
 第2の型用シート除去工程において、第2の 用シート(520)が、第1の型用シート(510)上から 除去される。その後、第3の型用シート配設 程において、第1の型用シート(510)上に第3の 用シートが積層される。

 図21は、図20に示すフローチャートにしたが う製造工程で用いられる第1の型用シート(510) 、第2の型用シート(520)及び第3の型用シート(5 30)の開口部(512,522,532)の関係を示す図である 図21(a)は、第1の型用シート(510)の平面図であ り、図21(b)は、第2の型用シート(520)の平面図 あり、図21(c)は、第3の型用シート(530)の平 図である。
 図21(a)に示す如く、第1の型用シート(510)の 央領域には、人体爪の形状をなした開口部(5 12)が形成される。
 図21(b)に示す如く、第2の型用シート(520)の 面は、網材(521)で覆われる。第2の型用シー (520)は、一対の三日月形状をなす開口部(522) 備える。一対の開口部(522)の間には、略円 の被覆部(529)が形成される。被覆部(529)は、 円形をなし、第2の型用シート(520)の外周輪 を形成する外側領域(528)と一対の接続部(527) を介して接続する。図20に示す第2の型用シー ト配設工程において、第2の型用シート(520)が 第1の型用シート(510)上に積層されると、第2 型用シート(520)の開口部(522)は、第1の型用シ ート(510)の開口部(512)の周縁領域の略全長に たって連通する。この結果、第2の粘着剤塗 工程、箆部材摺動工程及び固化工程を経て 成される粘着剤層(300)(図10参照)の周縁領域 略全体が隆起し、粘着剤層(300)の中央領域 凹部(301)(図11参照)が形成される。
 第3の型用シート(530)は、その中央領域に開 部(532)を備える。第3の型用シート(530)の開 部(532)は、第2の型用シート(520)の被覆部(529) 略同一形状をなす。また、第3の型用シート (530)の下面の開口部(532)にはザグリ加工が施 れている。この結果、後述するように第3の 用シート(530)を第1の型用シート(510)上に積 したときに、粘着剤(320)が第3の型用シート(5 30)に接触しない。
 図20に示す第2の型用シート除去工程におい 、第2の型用シート(520)を第1の型用シート(51 0)上から除去した後、第3の型用シート配設工 程において、第3の型用シート(530)を第1の型 シート(510)上に積層する。この結果、第3の 用シート(530)の開口部(532)を介して、粘着剤 (300)の中央領域に形成された凹部(301)が露出 する。開口部(532)を通じて、熱風を供給し、 部(301)を形成する粘着剤を溶融或いは軟化 せた後、無機粉末散布工程において、第3の 用シート(530)の開口部(532)を通じて、無機粉 末(7)が凹部(301)上に散布される。散布される 機粉末(7)は、遠赤外線を放射する白炭、貝 焼成カルシウム、トルマリン、Al 2 O 3 、SiO 2 、MgO、ZrO 2 、3Al 2 O 3 ・2SiO 2 、ZrO 2 ・SiO 2 、2MgO・2Al 2 O 3 ・5SiO 2 であってもよいが、本実施形態においては、 酸化カルシウム又は酸化鉄が無機粉末(7)とし て用いられる。この結果、無機粉末(7)は、凹 部(301)に付着する。
 型用シート除去工程において、剥離台紙(2) から第1の型用シート(510)及び第3の型用シー ト(530)が除去され、剥離フィルム配設工程に いて、剥離フィルム(4)を用いて、粘着剤層( 300)を被覆する(図11参照)。以上の工程により 凹部(301)上に無機粉末(7)が配設された粘着 シート(1)が製造されることとなる。

 図22は、粘着剤シート(1)の平面図である。
 上記において、説明の明瞭化を図るために 粘着剤シート(1)は、1つの粘着剤層(3,300)を えるように図示されるとともに説明されて たが、1つの粘着剤シート(1)が複数の粘着剤 (3,300)を備えることが好ましい。また、複数 の粘着剤層(3,300)が、親指、人差し指、中指 薬指或いは小指の人体爪の形状をそれぞれ すことが好ましい。
 図22に示す粘着剤シート(1)の実施形態にお ては、複数の粘着剤層(3,300)が、1つの粘着剤 シート(1)中に行列状に配列されている。また 、複数の粘着剤層(3,300)の間を横切るように 剥離台紙(2)及び剥離フィルム(4)上にミシン (101)が形成される。この結果、ミシン目(101) び/又は剥離台紙(2)並びに剥離フィルム(4)の 外周縁で定義される一の格子領域を他の領域 から分離可能となる。

 図23は、粘着剤シート(1)の他の実施形態を す。図23(a)は、粘着剤シート(1)の平面図であ り、図23(b)は、図23(a)に示すA-A線における粘 剤シート(1)の断面図であり、図23(c)は、図23( a)に示すB-B線における粘着剤シート(1)の断面 である。
 図23に示す粘着剤シート(1)は、プラスチッ 製の剥離台紙(2)を備える。剥離台紙(2)は、 の内部領域を縦横に横切る分割線(201)を備え 、分割線(201)及び/又は剥離台紙(2)外周縁は格 子領域を形成する。分割線(201)を中心に剥離 紙(2)を折り曲げることにより、剥離台紙(2) 容易に割ることができる。この結果、剥離 紙(2)上で区画される一の格子領域を他の領 から分離可能となる。
 各格子領域には、一の粘着剤層(3,300)とこれ を被覆する一の剥離フィルム(4)が配される。 粘着剤層(3,300)を形成するために、下面が湾 した型用シート(5,510)が用いられ、この型用 ート(5,510)が図2又は図16に示すフローチャー ト中の型用シート配設工程或いは図7、図18又 は図20に示すフローチャート中の第1の型用シ ート配設工程において、剥離台紙(2)上に直接 的に載置される。
 剥離台紙(2)の湾曲形状の曲率半径は、各格 の粘着剤層(3,300)が取付けられる付け爪裏面 の湾曲形状の曲率半径と略等しくされる。こ の結果、付け爪裏面と粘着剤層(3,300)下面が 着することとなる。

 剥離台紙(2)上面と剥離フィルム(4)の粘着剤 (3,300)に対する剥離性には差異が設けられて いる。例えば、剥離台紙(2)の粘着剤層(3,300) 対する剥離性を剥離フィルム(4)よりも高め ことにより、剥離台紙(4)を粘着剤層(3,300)か 一層弱い力で引き離すことが可能となる。 の結果、粘着剤層(3,300)は確実に剥離フィル ム(4)側に付着した状態で剥離台紙(2)から分離 される。その後、付け爪と粘着剤層(3,300)下 とを接触させ、剥離フィルム(4)を粘着剤層(3 ,300)から引き離す。最後に、粘着剤層(3,300)上 面と人体爪を接触させることにより、付け爪 の装着が完了する。
 剥離フィルム(4)の粘着剤層(3,300)に対する剥 離性を剥離台紙(2)よりも高めた場合には、ま ず、剥離フィルム(4)を粘着剤層(3,300)から引 離し、人体爪と粘着剤層(3,300)上面とを接触 せる。その後、剥離台紙(2)を粘着剤層(3,300) から引き離し、人体爪上に乗り移った粘着剤 層(3,300)上面と付け爪を接触させ、付け爪の 着を完了させることができる。
 付け爪装着の際には、使用者は、付け爪端 、剥離台紙(2)縁部或いは剥離フィルム(4)縁 を摘んで、粘着剤層(3,300)に触れることなく 、付け爪の装着を行なうことができる。した がって、指先の皮脂が粘着剤層(3,300)に乗り ることがなく、粘着層(3,300)の粘着力が低減 ない。

 本発明は、付け爪の装着補助具に利用可 である。

本発明に係る粘着剤シートを示す図で る。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 フローチャートである。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 フローチャートである。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 の一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 の一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの利点を説 明する図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 に用いられる型用シートを示す図である。 図13の型用シートを用いた製造方法の 工程を示す図である。 他の型用シートを用いた製造方法の一 工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 のフローチャートである。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 の一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 のフローチャートである。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 の一工程を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートの製造方法 のフローチャートである。 図20の製造方法に用いられる型用シー を示す図である。 本発明に係る粘着剤シートを示す図で ある。 本発明に係る粘着剤シートを示す図で ある。 従来の粘着剤シートを示す図である。

符号の説明

1・・・・・粘着剤シート
101・・・ミシン目
2・・・・・剥離台紙
3・・・・・粘着剤層
301・・・凹部
31・・・・粘着剤
310・・・第1の粘着剤
320・・・第2の粘着剤
4・・・・・剥離フィルム
5・・・・・型用シート
51・・・・網材
510・・・第1の型用シート
512・・・開口部
52・・・・開口部
520・・・第2の型用シート
521・・・網材
522・・・開口部
53・・・・流路
530・・・第3の型用シート
532・・・開口部
54・・・・ヒータ線
6・・・・・箆部材
7・・・・・無機粉末