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Patent Searching and Data


Title:
SEMICONDUCTOR DEVICE DESIGN SYSTEM, SEMICONDUCTOR DEVICE MANUFACTURING METHOD, SEMICONDUCTOR DEVICE, AND SUBSTRATE BONDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/113312
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to design a semiconductor device so that corresponding terminals are surely bonded when substrates are bonded. Provided is a semiconductor device design system including: a numerical value acquisition unit which acquires numerical values of calculation parameters; a junction estimation unit which estimates whether corresponding bumps are bonded when pressing a plurality of substrates with a predetermined pressure so that the bump tip ends are brought into abutment according to the respective numerical values of the calculation parameters acquired by the numerical value acquisition unit; and a modification process unit which performs an alarm or a process so as to modify a numerical value of at least one of the calculation parameters if the junction estimation unit judges that anyone of the bumps is not bonded.

Inventors:
SUGAYA ISAO (JP)
HORIKOSHI TAKAHIRO (JP)
OKAMOTO KAZUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/001115
Publication Date:
September 17, 2009
Filing Date:
March 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
SUGAYA ISAO (JP)
HORIKOSHI TAKAHIRO (JP)
OKAMOTO KAZUYA (JP)
International Classes:
H01L21/60; H01L25/065; H01L25/07; H01L25/18; H05K3/36
Foreign References:
JP2001024030A2001-01-26
Attorney, Agent or Firm:
RYUKA, AKIHIRO (JP)
Akihiro Ryuka (JP)
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Claims:
 少なくとも一つの計算パラメータの数値を取得する数値取得部と、
 前記数値取得部で取得した前記計算パラメータの前記数値に基づき、複数の端子が設けられた少なくとも二つの基板間で互いに対応する前記各端子の先端面が当接するように前記各基板を所定の圧力で押圧した場合に、互いに相対する前記各端子のそれぞれが接合されるか否かを推定する接合推定部と、
 前記接合推定部で前記各端子のいずれかが接合されないと推定された場合に、前記数値取得部で取得した前記計算パラメータのうち少なくとも一つの計算パラメータの数値を変更するよう警告または処理する変更処理部と、
 を備えた半導体装置の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、複数の前記端子の前記先端面を包絡した包絡面の平面度、前記各基板および前記端子の形状パラメータの各数値を取得する請求項1に記載の設計システム。
 一の前記基板に形成された前記各端子の前記先端面が他の前記基板に形成された前記各端子の前記先端面と当接するよう所定圧力で前記各基板を押圧したときの、前記各端子の縮み量および前記各基板の撓み量を、前記数値取得部が取得した前記計算パラメータの各数値に基づき計算する計算部をさらに備え、
 前記接合推定部は、前記計算部が計算した前記縮み量と前記撓み量との合計が所定値より大きい場合に、互いに相対する前記端子のそれぞれが接合されると推定する請求項2に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記縮み量と前記撓み量との合計が、前記各基板を押圧する前の前記各端子の前記先端面における平面度より大きい場合に、互いに相対する前記各端子のそれぞれが接合されると推定する、
 請求項3に記載の設計システム。
 前記計算部は、前記縮み量δLを、
  ただし、Pbは前記端子1つあたりに加わる圧力、Lは前記端子の高さ、Ebは前記端子のヤング率である、
 に基づき計算して、
 前記撓み量wを、
  ただし、αは前記基板の撓み係数、Pは前記所定圧力、aは前記端子のピッチ、bは前記端子の幅、Esは前記基板のヤング率、hは前記基板の厚さである、
 に基づき計算する、
 請求項3および請求項4のいずれかに記載の設計システム。
 前記計算部は、前記縮み量および前記撓み量を、有限要素法を用いて計算する、
 請求項3から請求項5の何れか一項に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各基板における前記各端子の配置間隔の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記配置間隔の値が所定の値よりも大きい場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項7に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各端子の幅寸法の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記各端子の幅寸法の値が所定の値よりも小さい場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項9に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各基板からの前記各端子の高さの差の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記各端子の前記高さの差の値がそれぞれ所定の範囲内にある場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項11に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各基板における前記各端子の配置間隔の値、及び、前記各基板からの前記各端子の高さの差の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記各端子の高さの差の値が、前記各端子の配置間隔に応じて設定される所定の範囲内にある場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項13に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各基板における前記各端子の配置間隔の値、及び、前記各端子の幅寸法の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記各端子の幅寸法の値が、前記各端子の配置間隔に応じて設定される所定の範囲内にある場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項13に記載の設計システム。
 前記数値取得部は、前記計算パラメータとして、前記各端子の幅寸法の値、及び、前記各基板からの前記各端子の高さの差の値を取得することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
 前記接合推定部は、前記各端子の高さの差の値が、前記各端子の幅寸法に応じて設定される所定の範囲内にある場合に、互いに対応する前記各端子が互いに接合されると推定することを特徴とする請求項13に記載の設計システム。
 複数の前記端子の全てが接合されていると前記接合推定部が推定した場合に、前記各端子のそれぞれが必要圧力以上の圧力で接合されているか否かを推定する圧力推定部をさらに備え、
 前記変更処理部は、複数の前記端子のいずれかが前記必要圧力以上の圧力で接合されていないと前記圧力推定部が推定した場合に、前記計算パラメータの数値を変更するよう警告または処理する、
 請求項1から請求項18の何れか一項に記載の設計システム。
 前記圧力推定部は、前記端子1つあたりの押圧力のうち最小押圧力が印加されている端子における剥離力が前記最小押圧力より小さい場合に、複数の前記端子のいずれかが必要圧力以上の圧力で接合されていると推定する請求項19に記載の設計システム。
 複数の前記端子のそれぞれが必要圧力以上の圧力で接合されていると前記圧力推定部が推定した場合に、前記各端子の近傍で前記各基板に形成されている機能素子の受ける圧力が最大許容圧力に達しているか否かを推定する歪み推定部をさらに備え、
 前記変更処理部は、前記機能素子の受ける圧力が前記最大許容圧力に達していると前記歪み推定部が推定した場合に、前記計算パラメータの数値を変更するよう警告または処理する請求項19または20に記載の設計システム。
 前記変更処理部は、変更対象の前記計算パラメータにおける最適数値を表示または設定して前記処理を続行する、
 請求項1から請求項21の何れか一項に記載の設計システム。
 少なくとも一つの計算パラメータの数値を取得する数値取得段階と、
 前記数値取得段階で取得した前記計算パラメータの前記数値に基づき、複数の端子が設けられた少なくとも二つの基板を該両基板間で互いに対応する前記各端子の先端面が当接するよう所定の圧力で押圧した場合に、互いに相対する前記各端子のそれぞれが接合されるか否かを推定する接合推定段階と、
 前記接合推定段階で前記各端子のいずれかが接合されないと推定された場合に、前記数値取得段階で取得した前記計算パラメータのうち少なくとも一つの計算パラメータの数値を変更するよう警告または処理する変更処理段階と、
 を備えた半導体装置の製造方法。
 少なくとも一つの計算パラメータの数値を取得する数値取得段階と、
 前記数値取得段階で取得した前記計算パラメータの前記数値に基づき、複数の端子が設けられた少なくとも二つ基板を該両基板間で互いに対応する前記各端子の先端面が当接するよう所定の圧力で押圧した場合に、互いに相対する前記各端子のそれぞれが接合されるか否かを推定する接合推定段階と、
 前記接合推定段階で前記各端子のいずれかが接合されないと推定された場合に、前記数値取得段階で取得した計算パラメータのうち少なくとも一つの計算パラメータの数値を変更するよう警告または処理する変更処理段階と、
 により製造された半導体装置。
 複数の端子を有する第1基板を保持する第1基板保持部と、
 複数の端子を有する第2基板を保持する第2基板保持部と、
 少なくとも一つの計算パラメータの数値を入力する数値入力部と、
 前記第1基板の前記各端子の先端面がそれぞれ前記第2基板の前記各端子うち対応する端子の先端面と当接するよう前記第1基板および前記第2基板を押圧したときの、前記各端子の縮み量および前記各基板の撓み量を、前記数値入力部から入力した前記計算パラメータの数値に基づき計算する計算部と、
 前記計算部が計算した前記縮み量と前記撓み量との合計が所定値より大きくなるようプロセスパラメータ値を決定するパラメータ決定部と、
 前記パラメータ決定部で決定したプロセスパラメータ値に基づいて、前記第1基板保持部に保持した前記第1基板と前記第2基板保持部に保持した前記第2基板とを、前記第1基板の前記各端子の前記先端面と前記第2基板の前記各端子の前記先端面とが当接するよう押圧する押圧部と、
 を備えた基板貼り合わせ装置。
Description:
半導体装置の設計システム、半 体装置の製造方法、半導体装置および基板 り合わせ装置

 本発明は、半導体装置の設計システム、 導体装置の製造方法、半導体装置および基 貼り合わせ装置に関する。本発明は、特に 複数の基板を貼り合わせることにより製造 れる半導体装置の設計システム、半導体装 の製造方法、半導体装置および基板貼り合 せ装置に関する。

 本出願は、下記の日本出願に関連し、下記 日本出願からの優先権を主張する出願であ 。文献の参照による組み込みが認められる 定国については、下記の出願に記載された 容を参照により本出願に組み込み、本出願 一部とする。
 特願2008-064924  出願日 2008年3月13日

 半導体装置において、装置全体の面積を増 すことなく当該装置の性能を向上させるべ 、複数の基板を貼り合わせて三次元に積層 るものがある。複数の基板を貼り合わせる 合に、基板間は、それぞれの基板に配され バンプと称される端子が接合されることに り電気的に接続される(例えば、特許文献1 参照)。

特開2007-115978号公報

 しかしながら、基板に配されたバンプの さにバラツキがあると、低いバンプ同士は 合されず、接合不良が生じる。

 そこで本発明の1つの側面においては、上 記の課題を解決することのできる半導体装置 の設計システム、半導体装置の製造方法、半 導体装置および基板貼り合わせ装置を提供す ることを目的とする。この目的は請求の範囲 における独立項に記載の特徴の組み合わせに より達成される。また従属項は本発明の更な る有利な具体例を規定する。

 上記課題を解決するために、本発明の第1 の形態においては、少なくとも一つの計算パ ラメータの数値を取得する数値取得部と、前 記数値取得部で取得した前記計算パラメータ の前記数値に基づき、複数の端子が設けられ た少なくとも二つの基板間で互いに対応する 前記各端子の先端面が当接するように前記各 基板を所定の圧力で押圧した場合に、互いに 相対する前記各端子のそれぞれが接合される か否かを推定する接合推定部と、前記接合推 定部で前記各端子のいずれかが接合されない と推定された場合に、前記数値取得部で取得 した前記計算パラメータのうち少なくとも一 つの計算パラメータの数値を変更するよう警 告または処理する変更処理部と、を備えた半 導体装置の設計システムが提供される。

 また、本発明の第2の形態においては、少 なくとも一つの計算パラメータの数値を取得 する数値取得段階と、前記数値取得段階で取 得した前記計算パラメータの前記数値に基づ き、複数の端子が設けられた少なくとも二つ の基板を該両基板間で互いに対応する前記各 端子の先端面が当接するよう所定の圧力で押 圧した場合に、互いに相対する前記各端子の それぞれが接合されるか否かを推定する接合 推定段階と、前記接合推定段階で前記各端子 のいずれかが接合されないと推定された場合 に、前記数値取得段階で取得した前記計算パ ラメータのうち少なくとも一つの計算パラメ ータの数値を変更するよう警告または処理す る変更処理段階と、を備えた半導体装置の製 造方法が提供される。

 本発明の第3の形態においては、少なくと も一つの計算パラメータの数値を取得する数 値取得段階と、前記数値取得段階で取得した 前記計算パラメータの前記数値に基づき、複 数の端子が設けられた少なくとも二つ基板を 該両基板間で互いに対応する前記各端子の先 端面が当接するよう所定の圧力で押圧した場 合に、互いに相対する前記各端子のそれぞれ が接合されるか否かを推定する接合推定段階 と、前記接合推定段階で前記各端子のいずれ かが接合されないと推定された場合に、前記 数値取得段階で取得した計算パラメータのう ち少なくとも一つの計算パラメータの数値を 変更するよう警告または処理する変更処理段 階と、により製造された半導体装置が提供さ れる。

 本発明の第4の形態においては、複数の端 子を有する第1基板を保持する第1基板保持部 、複数の端子を有する第2基板を保持する第 2基板保持部と、少なくとも一つの計算パラ ータの数値を入力する数値入力部と、前記 1基板の前記各端子の先端面がそれぞれ前記 2基板の前記各端子うち対応する端子の先端 面と当接するよう前記第1基板および前記第2 板を押圧したときの、前記各端子の縮み量 よび前記各基板の撓み量を、前記数値入力 から入力した前記計算パラメータの数値に づき計算する計算部と、前記計算部が計算 た前記縮み量と前記撓み量との合計が所定 より大きくなるようプロセスパラメータ値 決定するパラメータ決定部と、前記パラメ タ決定部で決定したプロセスパラメータ値 基づいて、前記第1基板保持部に保持した前 記第1基板と前記第2基板保持部に保持した前 第2基板とを、前記第1基板の前記各端子の 記先端面と前記第2基板の前記各端子の前記 端面とが当接するよう押圧する押圧部と、 備えた基板貼り合わせ装置が提供される。

 なお、上記の発明の概要は、本発明の必 な特徴の全てを列挙したものではない。ま 、これらの特徴群のサブコンビネーション また、発明となりうる。

基板貼り合わせ装置200の構造を模式的 示す断面図である。 (a)は、基板20、50を模式的に示す断面図 であり(b)はその平面図である。 設計システム10の機能ブロックを示す 複数の計算パラメータを説明する模式 である。 設計システム10の処理動作S10を示すフ ーチャートである。 設計システム10による計算結果の一例 ある。 設計システム10による計算結果の一例 ある。 基板20、50の他の例を示す模式図である 。 バンプ22等の高さのバラツキCを近似す 方法の一例を説明する模式図である。 他の実施形態における制御部270の機能 ブロックを示す。

符号の説明

 10 設計システム、12 記憶媒体、20 基板 22 バンプ、24 バンプ、26 バンプ、28 バン プ、30 バンプ、32 バンプ、34 バンプ、36  ンプ、38 バンプ、40 バンプ、50 基板、52  ンプ、54 バンプ、56 バンプ、58 バンプ、6 0 バンプ、62 バンプ、64 バンプ、66 バンプ 、68 バンプ、70 バンプ、90 平板、100 数値 得部、110 数値格納部、120 計算部、130 接 推定部、140 変更処理部、150 圧力推定部、 160 歪み推定部、190 固定部、200 基板貼り合 わせ装置、210 枠体、212 天板、214 支柱、216  底板、220 押圧部、222 シリンダ、224 ピス ン、230 加圧ステージ、232 支持部、234 第1 基板保持部、235 アクチュエータ、236 ヒー 、240 受圧ステージ、242 第2基板保持部、244  懸架部、246 ヒータ、250 圧力検知部、252  ードセル、254 ロードセル、256 ロードセル 、270 制御部、272 数値取得部、274 数値格納 部、276 計算部、278 パラメータ決定部

 以下、発明の実施の形態を通じて本発明 (一)側面を説明するが、以下の実施形態は 求の範囲にかかる発明を限定するものでは く、また実施形態の中で説明されている特 の組み合わせの全てが発明の解決手段に必 であるとは限らない。

 図1は、基板貼り合わせ装置200の構造を模 式的に示す断面図である。基板貼り合わせ装 置200は、複数の機能素子が形成された基板20 50を加圧および加熱して貼り合わせること より、三次元的な半導体装置を製造する。 基板20,50は、図示の例では、それぞれ従来よ く知られたウエハで構成されている。基板貼 り合わせ装置200は、枠体210の内側に配置され た、押圧部220、加圧ステージ230、受圧ステー ジ240、圧力検知部250を備える。

 枠体210は、互いに平行で水平な天板212お び底板216と、天板212および底板216を結合す 複数の支柱214とを備える。天板212、支柱214 よび底板216は、それぞれ剛性が高い材料に り形成され、基板20、50への加圧の反力が作 用した場合も変形が生じない。

 枠体210の内側において、底板216の上には 押圧部220が配置される。押圧部220は、底板2 16の上面に固定されたシリンダ222と、シリン 222の内側に配置されたピストン224とを有す 。ピストン224は、図示されていない流体回 、カム、輪列等により駆動されて、図中に 印Zにより示す、底板216に対して直角な方向 に昇降する。

 ピストン224の上端には、加圧ステージ230 搭載される。加圧ステージ230は、ピストン2 24の上端に結合された水平な板状の支持部232 、支持部232に平行な板状の第1基板保持部234 とを有する。

 第1基板保持部234は、複数のアクチュエー タ235を介して、支持部232から支持される。ア クチュエータ235は、図示された一対のアクチ ュエータ235の他に、紙面に対して前方および 後方にも配置される。また、これらアクチュ エータ235の各々は、相互に独立して動作させ ることができる。このような構造により、ア クチュエータ235を適宜動作させることにより 、第1基板保持部234の傾斜を任意に変えるこ ができる。また、第1基板保持部234は、ヒー 236を有し、当該ヒータ236により加熱される

 なお、第1基板保持部234は、静電吸着、真 空吸着等により上面に基板50を吸着する。こ により第1基板保持部234に吸着された基板50 、第1基板保持部234と共に揺動する一方、第 1基板保持部234からの移動あるいは脱落が抑 される。

 受圧ステージ240は、第2基板保持部242およ び複数の懸架部244を有する。懸架部244は、天 板212の下面から垂下される。第2基板保持部24 2は、懸架部244の下端近傍において下方から 持され、加圧ステージ230に対向して配置さ る。また、第2基板保持部242も、静電吸着、 圧吸着等による吸着機構を有し、下面に基 20を吸着する。さらに、懸架部244は、ヒー 246を有し、当該ヒータ246により加熱される

 第2基板保持部242は、下方から懸架部244に より支持される一方、上方への移動は規制さ れない。ただし、天板212および第2基板保持 242の間には、複数のロードセル252、254、256 挟まれる。複数のロードセル252、254、256は 圧力検知部250の一部を形成して、第2基板保 部242の上方移動を規制すると共に、第2基板 保持部242に対して上方に印加された圧力を検 出する。

 図1に示された状態は、この状態では、押 圧部220の支柱214はシリンダ222の中に引き込ま れており、加圧ステージ230は降下した状態に ある。従って、加圧ステージ230および受圧ス テージ240の間には広い間隙がある。

 接合の対象となる一対の基板20、50のうち 、一方の基板50は、上記間隙に対して側方か 挿入されて、加圧ステージ230の上に載せら る。他方の基板20も同様に挿入され、基板50 に対向して受圧ステージ240に保持される。基 板20、50は、Z方向に直交する平面内で相互に 置合わせされている。なお、基板貼り合わ 装置200が基板20、50を位置合わせしてもよい し、他の位置合わせ装置によって位置合わせ された基板20、50が基板貼り合わせ装置200に 送されてもよい。

 ここで、加圧ステージ230が受圧ステージ2 40に向かって上昇し、基板20と基板50とを押圧 する。さらに、押圧中に、ヒータ246、236が加 圧ステージ230および受圧ステージ240を加熱す る。これにより、基板20、50が接合される。

 図2は、基板貼り合わせ装置200により貼り 合わされる基板20、50を模式的に示し、図2(a) 、基板20、50の断面図であり、図2(b)はその 面図である。基板20には、複数の機能素子が 形成される。基板20の機能素子は、厚み方向 貫通する複数の基板貫通ビアおよび当該基 貫通ビア上に設けられたバンプ22、24、26、2 8、30を有する。同様に、基板50にも、複数の 導体装置が形成される。基板50の機能素子 、基板20のバンプ22、24、26、28、30に相対す 位置に配され、厚み方向に貫通する複数の 板貫通ビアおよび当該基板貫通ビア上にも けられたバンプ52、54、56、58、60を有する。 板20と基板50とが貼り合わされる場合に、こ れら相対するバンプ22、52等が押圧されて接 されることにより、基板20とバンプ52との間 、電気的に接続される。これらバンプ22、24 、26、28、30、52、54、56、58、60(以下、バンプ2 2等と称す。)は、端子の一例である。

 しかしながら、これらバンプ22等の高さ 間には、バンプ22の製造誤差等によるバラツ キがある。図2に示す例において、高さL、幅b 、ピッチaで配されたバンプ22等のうち、中央 のバンプ30、60は、周囲のバンプ22、52等より 高さCだけ低い。よって、バンプ22の先端面 バンプ52の先端面とがちょうど接する基板20 、50の相対距離において、バンプ30とバンプ60 とは離間しており、互いに電気的に接続され ていない。

 ここで、基板20と基板50とをさらに押圧す ると、バンプ22等の縮みおよび基板20等の撓 でバンプ30の先端面とバンプ60の先端面とが 接するが、これらが接合されるかどうかは バンプ22等の縮み量および基板20等の撓み量 に依存する。よって、本実施形態は、複数の バンプ22、24・・・、30間の高さのバラツキが あっても、対応する各バンプ22、52のそれぞ の先端面が接合されるバンプ22等の縮み量お よび基板20等の撓み量を有する基板20、50上の 半導体装置のレイアウトを設計する。

 図3は、基板20、50上の半導体装置のレイ ウトを設計する設計システム10の機能ブロッ クを示す。設計システム10は、計算パラメー の数値を取得する数値取得部100と、取得し 数値を格納する数値格納部110と、数値格納 110に格納された数値からバンプ22等の縮み および基板20等の撓み量を計算する計算部120 と、計算部120により計算されたバンプ22等の み量等に基づいて各バンプ22が接合される どうか推定する接合推定部130と、接合推定 130によりバンプ22が接合されないと推定され た場合に、数値を変更する処理をする変更処 理部140とを有する。ここで、計算部120は、バ ンプ22等の縮み量および基板20等の撓み量を 有限要素法を用いて計算をしてもよいし、 料力学により近似的に計算をしてもよい。 らに、設計システム10は、各バンプ22が必要 力以上の圧力で接合されているか否かを推 する圧力推定部150と、基板20等に形成され いる機能素子の受ける圧力が最大許容圧力 達しているか否かを推定する歪み推定部160 を備える。

 ここで、設計システム10は入力装置とし のキーボードおよび出力装置としてのディ プレイを有するPC等の計算機であって、上記 数値取得部100から歪み推定部160までの機能を 有するプログラムをインストールすることに より、上記機能が実現されてもよい。その場 合に、設計システム10は、当該プログラムを 納した記憶媒体12からインストールしても いし、ネットワークから取得することによ インストールしてもよい。

 図4は、設計システム10で用いられる複数 計算パラメータを説明する模式図である。 4(a)は、基板20と基板50とが圧力Pで押圧され 場合に、図2(a)の高さのバラツキCにもかか らず、バンプ30とバンプ60とが当接した状態 示している。また、図4(b)は、図2(b)を単位 リアとして、計算部120が材料力学を用いて 似的に計算をする場合の、モデルを示す。

 図4(b)のモデルにおいて、基板20の撓み量 、周囲4辺が固定部190に固定された一辺の長 さ(2a-b)の正方形の平板90に、等分布の荷重が かった材料力学の撓み問題として計算され 。さらに、図4(b)のモデルにおいては、単位 エリアの中央のバンプ30、60が周囲のバンプ22 等よりもバラツキCと同じ分だけ低いと仮定 、当該バンプ30とバンプ60とが接合される条 が満たされたときに、基板20、50において相 対する各基板20等が接合されるものとみなす なお、半導体装置の製造において、基板20 例えば725μmの厚みを有しており、これがベ スとなる基板に接合された後に基板20が50μm 薄化され、薄化された基板20上に、725μmの みを有する基板50が接合されて、さらに当該 基板50が50μmに薄化されるが、当該モデルに いては、計算を簡略化すべく、上下対称の 状を仮定している。

 図4に示す基板20、50の撓みは、当該基板20 、50をメンブレンまたは流体等で加圧するこ により顕著に生じる。また、基板20、50をセ ラミック等の保持部材で保持して当該保持部 材を加圧する場合に、保持部材が十分薄けれ ば当該撓みが生じる。さらに、基板の裏面お よび保持部材の表面に微小な凹凸がある場合 に、当該凹凸が圧力を受けるに従って潰れて クッション的な働きをして、基板20、50が撓 ことも考えられる。

 図5は、設計システム10の処理動作S10を示 フローチャートである。当該処理動作S10に いて、まず、数値取得部100は、複数の計算 ラメータの各数値を外部から取得し、数値 納部110に格納する(S100)。この場合に、数値 得部100は、当該数値を、ユーザによるキー ードへの入力によって取得してもよいし、 のデータベースから読み出すことによって 得してもよい。

 数値取得部100が取得する複数の計算パラメ タの一例を表1に示す。ここで、数値取得部 100は、計算パラメータの数値として、基板20 50の形状パラメータ、バンプ22等の形状パラ メータおよび基板20、50におけるバンプ22の配 置パラメータの各数値を取得する。数値取得 部100がいずれの計算パラメータを取得すべき かは、計算部120による計算の方式に依存する 。例えば、下記表1に示す計算パラメータは 図4(b)で示した材料力学のモデルを用いた計 をする場合に数値取得部100により外部から 得される。

 上記ステップS100において、数値格納部110 は、格納している計算パラメータのうち、計 算中に数値の変更を許容するものとしないも のとを区別するフラグを、当該計算パラメー タに対応付けて格納してもよい。この場合に 、数値格納部110は、物性値のように材料を特 定すると設計上変更できないまたは変更が困 難である計算パラメータについて、計算中に おいて数値の変更を許容しないフラグを対応 付ける。表1において、変更を許容しない計 パラメータの一例は、基板のヤング率Esであ る。一方、数値格納部110は、レイアウトに関 する数値のように変更できる計算パラメータ について、計算中において数値の変更を許容 するフラグを対応付ける。表1において、変 を許容する計算パラメータの一例は、バン ピッチaである。

 なお、計算パラメータのうち変更を許容 るかどうかは、代替案の有無、および、プ セス全体に対する波及効果の大小によって 別しても良い。この場合に、バンプ及び基 の材料は、代替案が少なく、プロセス的、 能的およびコスト的に全体に対する波及効 が大きく、プロセス全体に大きな変更を伴 。一方、配線ピッチ、バンプ高さ、全体レ アウト等は、設計者レベルで変更が許され パラメータであり、全体に対する波及効果 小さいので、バンプ及び基板の材料よりも 先して変更を許容してよい。

 次に、計算部120は、数値格納部110に格納さ ている計算パラメータの各数値に基づき、 板20に形成されたバンプ22等の先端面が他の 基板50に形成されたバンプ52等の先端面と当 するよう所定圧力Pで基板20、50を押圧したと きの、当該バンプ22等の縮み量δL、および、 板20等の撓み量wを計算する(S110)。例えば、 算部120は、図4(b)に示すモデルを用いてバン プの縮み量δLおよび基板の撓み量wを、下記 1および数2に、数値格納部110に格納されてい る数値を代入することにより計算する。

 なお、上記数1において、係数2をつけて るのは、低いバンプ30、60が接触するまでは 単位エリア内の他の4つバンプ22、24、26、28 1/4つづ、すなわち、実質的に1つのバンプで 圧力Pbを受けることを考慮したからである。 た、数2において、(-b)の項は、平板90の有効 長がバンプ22等の存在によってその分だけ短 なることを考慮したからである。

 上記ステップS110の次に、接合推定部130は 、相対するバンプ30、60等が接合されるか否 を推定する(S120)。この場合に、接合推定部13 0は、計算部120が計算した縮み量δLと撓み量w の合計が、所定値より大きい場合に、相対 るバンプ30、60が接合されると推定し(S120:Yes )、所定値より小さい場合に、相対するバン 30、60が接合されないと推定する(S120:No)。

 ここで、所定値の一例は、基板20、50を押 圧する前のバンプ22等の先端面における平面 である。当該平面度の一例は、数値格納部1 10に格納されている隣接バンプ間の高さバラ キCであり、また、このバラツキCにマージ 分を加えた値であってもよい。この場合に 図4(b)に示すモデルにおいて、接合推定部130 、上記計算式3および計算式4により計算さ た縮み量δLと撓み量wの合計と、上記所定値 を比較することにより、バンプ30とバンプ60 との接合の有無を推定する。

 上記ステップS120において、相対するバン プのいずれかが接合されないと推定された場 合に(S120:No)、変更処理部140は、複数の計算パ ラメータのうち少なくとも一つの計算パラメ ータの数値を変更して数値格納部110に格納す る(S130)。次いで、ステップS110からS130の動作 、相対するバンプ30、60が接合されると推定 される(S120:Yes)まで繰り返される。

 ステップS130において、いずれの計算パラ メータを変更するかについて、優先順位がつ けられていてもよい。この場合に、変更処理 部140は優先順位の高い計算パラメータの数値 を所定範囲内で変更して、計算部120は変更さ れた数値に基づいた計算をし、接合推定部130 はバンプ30、60が当接したか否かを推定する 当該計算パラメータを所定範囲内で変更し にも係わらず、接合推定部130によってバン 30の先端面とバンプ60の先端面とが当接する 推定されない場合に、変更処理部140は、当 計算パラメータについて当該範囲内におけ 最適数値を設定して、次の優先順位の計算 ラメータの数値を変更し、計算処理を続行 る。

 例えば、変更処理部140は、計算パラメー のうち、バンプピッチaの数値を大きい値に 変更し、バンプ幅bの数値を小さい値に変更 、基板に加える圧力Pの数値を大きい値に変 する。さらに、変更処理部140は、上記計算 ラメータの数値を変更する範囲を予め設定 ておき、上記範囲で、相対するバンプ30、60 が接合されると推定されない場合に、さらに 、基板厚みhの数値を小さい値に変更し、バ プ高さLの値を大きい値に変更し、高さバラ キCの数値を小さい値に変更する。ここで、 数値格納部110が、計算中に数値の変更を許容 するものとしないものとを区別するフラグを 格納している場合には、変更処理部140は、数 値格納部110を参照し、変更を許容するフラグ に対応付けられた計算パラメータの数値を変 更して、数値格納部110に格納してもよい。

 なお、優先順位は、コスト、プロセス、 能に対する影響が少ない計算パラメータほ 高くしてよい。また、一の計算パラメータ 変更した場合における影響度合いが算出さ ることが好ましい。例えば、バンプピッチ 拡げたときに、歩留まり、性能、及び、コ トがそれぞれどのように影響を受けるかが 出されて提示されることが好ましい。

 上記ステップS120において、相対するバン プ30、60が接合されると推定された場合に(S120 :Yes)、圧力推定部150は、バンプ30等がそれぞ 必要圧力以上の圧力で接合されているか否 を推定する(S140)。例えば、圧力推定部150は バンプ一個当たりに加わる圧力Pbの値が、予 め設定した閾値よりも大きい場合に、バンプ 30等がそれぞれ必要圧力以上の圧力で接合さ ていると判断する。この場合に、圧力推定 150は、バンプ一つあたりの押圧力Pbのうち 小押圧力が印加されているバンプにおける 離力が、当該最小押圧力より小さい場合に バンプ22等の各々が必要圧力以上の圧力で接 合されていると推定してもよい。ここで剥離 力は、基板20,50からバンプ30,60に作用する力 あり、基板20、50が撓み変形をしたときに元 形状に戻ろうとする復元力でバンプ30、60を 互いに離間させる力をいう。

 上記ステップS140において、バンプ30等の ずれかが必要圧力以上の圧力で接合されて ないと推定された場合に(S140:No)、変更処理 140は、計算パラメータの数値を変更するよ 処理する(S150)。次いで、ステップS110からS15 0の動作が、バンプ30等がそれぞれ必要圧力以 上の圧力で接合されていると推定されるまで 繰り返される(S140:Yes)。

 例えば、変更処理部140は、計算パラメー のうち、基板に加える圧力Pを大きくするよ う、圧力Pの数値を変更する。さらに、変更 理部140は、上記計算パラメータの数値を変 する範囲を予め設定しておき、上記範囲で 相対するバンプ30、60が接合されると推定さ ない場合に、さらに、計算パラメータのう 、バンプピッチaの数値を大きい値に変更し 、バンプ幅bの値を小さい値に変更し、基板 みhの数値を小さい値に変更し、バンプ高さL の数値を大きい値に変更し、高さバラツキC 値を小さい値に変更してもよい。ここで、 値格納部110のフラグを参照してもよいこと 所定範囲内で最適数値を設定してもよいこ 、および、計算パラメータに優先順位がつ られていてもよいこと、はステップS130と同 である。

 上記ステップS140において、バンプ30、60 必要圧力以上の圧力で接合されると推定さ た場合に(S140:Yes)、歪み推定部160は、バンプ3 0等の近傍の基板20、50に形成されている機能 子の受ける圧力が最大許容圧力に達してい か否かを推定する(S160)。機能素子の受ける 力は、有限要素法により計算してもよいし 図4(b)のモデルを用いている場合には、バン プ22等の1個当たりにかかる圧力Pbで近似して よい。

 上記ステップS160において、機能素子の受 ける圧力が前記最大許容圧力に達していると 推定された場合に(S160:Yes)、変更処理部140は 計算パラメータの数値を変更するよう処理 る(S170)。次いで、ステップS110からS170の動作 が、機能素子の受ける圧力が最大許容圧力に 達していないと推定されるまで繰り返される (S160:No)。

 例えば、変更処理部140は、計算パラメー のうち、基板に加える圧力Pの数値を小さい 値に変更し、バンプピッチaの数値を大きい に変更し、バンプ幅bの数値を小さい値に変 する。さらに、変更処理部140は、上記計算 ラメータの数値を変更する範囲が予め設定 れており、上記範囲で、機能素子の受ける 力が最大許容圧力に達していないと推定さ ない場合に、さらに、計算パラメータのう 、基板厚みhの数値を大きい値に変更しても よい。ここで、数値格納部110のフラグを参照 してもよいこと、所定範囲内で最適数値を設 定してもよいこと、および、計算パラメータ に優先順位がつけられていてもよいこと、は ステップS130と同じである。

 上記ステップS160において、機能素子の受 ける圧力が最大許容圧力に達していないと推 定された場合に(S160:No)、変更処理部140は、計 算パラメータの各数値、すなわち、数値格納 部110に格納されている各数値を出力し(S180)、 当フローチャートによる動作が終了する。こ の場合に、変更処理部140は、各数値をディス プレイ上に表示してもよいし、他の設計ツー ルにデータを受け渡してもよい。

 なお、上記ステップS130、S150、S170におい 、変更処理部140は、計算パラメータの数値 自動的に変更することに替えて、当該計算 ラメータを変更すべき旨を例えばディスプ イ上に警告し、ユーザから新たな数値の入 を待ってもよい。この場合に、変更処理部1 40は、当該計算パラメータにおける最適数値 ディスプレイ上に表示してもよい。また、 の場合、ユーザが新たな数値を入力したと 、その数値が各バンプ22の接合に最適な数 ではない場合は、その数値の入力を不能に ることができる。

 図6は、設計システム10による計算結果の 例である。図6は、変更処理部140が基板に加 える圧力Pの数値を変更して、変更した数値 基づいて、数値格納部110が、ギャップ解消 、すなわち、当該バンプ22等の縮み量δLおよ び基板20等の撓み量wの合計と、隣接バンプ間 の高さバラツキCとを算出した結果を示す。

 図6から明らかな通り、圧力Pを変化させ 、他の計算パラメータを一定にした場合に ある圧力P1以上において、ギャップの解消量 w+δLがバラツキCを超える。よって、当該設計 において、基板20と基板50とを押圧する圧力P 上記圧力P1以上することにより、基板20のバ ンプ22等と基板50のバンプ52等とを接触させる ことができる。

 図7は、設計システム10により、バンプ30 がそれぞれ必要圧力以上の圧力で接合され かつ、機能素子の受ける圧力が最大許容圧 に達しない範囲が計算された結果を示す一 である。図7(a)は、基板20を押圧する圧力Pに する、バンプ22の先端面およびバンプ30の先 端面の変位量を、破線および実線で示す。ま た、図7(b)は、基板20を押圧する圧力Pに対す 、バンプ22とバンプ52とが接触する圧力、お び、バンプ30とバンプ60とが接触する圧力を 示す。

 図7(a)に示すように、バンプ22とバンプ52 は始めから当接しているので、さらに圧力P かけても、バンプ22の先端面は変位しない これに対し、バンプ30の先端面は、圧力Pを けない状態においてバンプ60から離間してお り、圧力Pがかかると基板20が撓んでバンプ60 近接するように変位する。さらに圧力Pを加 えると、図6における圧力P1においてバンプ30 先端面がバンプ60の先端面に当接し、それ 上の圧力をかけても、バンプ30の先端面は変 位しない。

 また、図7(b)に示すように、接触圧力にお ける領域(1)において、バンプ30の先端面とバ プ60の先端面との接触圧力が上記必要圧力 下である。また、領域(2)において、バンプ30 の先端面とバンプ60の先端面との接触圧力が 記必要圧力以上であって、機能素子の受け 圧力が最大許容圧力に達していない。さら 、領域(3)において、バンプ30の先端面とバ プ60の先端面との接触圧力が上記必要圧力以 上であるが、機能素子の受ける圧力が最大許 容圧力以上となっている。よって、領域(2)の 範囲に対応した加圧力P2からP3が最適圧力で る。上記設計システム10によれば、圧力P1は テップS120の推定により決定し、圧力P2はス ップS140の推定により決定し、圧力P3はステ プS160の推定により決定することができる。

 図8は、基板20、50の他の例を示す模式図 ある。図8において、基板20のバンプ32、40に 接しているバンプ34、38の高さが、バンプ32, 40の高さに比べてバラツキC分だけ低く、さら に、当該バンプ34、38に隣接しているバンプ36 の高さが、バンプ34,38の高さに比べてバラツ C分だけ低い。基板50のバンプ62、64、66、68 70についても高さの関係は同じである。

 図8に示す基板20、50についても、例えば 限要素法により、設計システム10でステップ S120からS170の計算をし、ステップS180で数値を 出力することができる。また、有限要素法に 替えて、図4(b)に示すのと同様のモデルを用 ることもできる。この場合に、まず、接合 定部130が図4(b)においてバンプピッチを2aと たモデルでギャップの解消量w+δLがバラツキ Cを超えると推定されるまで、変更処理部140 計算パラメータを変更して計算部120が当該 ャップの解消量w+δLを計算する。次に、ギャ ップの解消量w+δLがバラツキCを超えると推定 されたときに、バンプ34、64が当接したと推 し、変更処理部140が当該計算パラメータの ちバンプピッチをaに変更して、これに基づ て計算部120がギャップの解消量w+δLを計算 、接合推定部130がバラツキCを超えるか否か 推定する。これにより、図4(b)と同様のモデ ルを用いて、図8の基板20、50についても計算 することができる。

 図9は、バンプ22等の高さのバラツキCを近 似する方法の一例を説明する模式図である。 隣接バンプ間の高さの差を正確に測定するこ とは、困難である。そこで、高さのバラツキ Cを、基板全体の、いわゆるグローバルな値 用いて近似してもよい。例えば、基板全体 の平面度R、うねり最小波長の1/4長さUおよび バンプピッチaを用いて、R×(a/U)をバラツキC 値として用いてもよい。この場合に、基板 体での平面度Rおよびうねり最小波長の1/4長 Uを計算パラメータとしてもよい。

 以上、本実施形態によれば、基板20、50を 接合して半導体装置を製造する場合の当該半 導体装置の設計段階において、基板20、50の 対するバンプ30、60の先端面が接触するよう 、各計算パラメータの数値を決定すること できる。また、上記設計において、バンプ3 0等がそれぞれ必要圧力以上の圧力で接合さ るように各計算パラメータの数値を決定す ので、より確実にバンプ30、60の先端面が電 的に接続するように各計算パラメータの数 を決定することができる。さらにまた、上 設計において、機能素子の受ける圧力が最 許容圧力に達しないように各計算パラメー の数値を決定するので、機能素子の特性の 動を抑えるように各計算パラメータの数値 決定することができる。よって、本実施形 によれば、三次元に積層された半導体装置 おける接合不良を回路設計段階で判定して それを回避することができる。また、接合 可能であっても応力的に問題があれば、当 応力の問題を回避した設計をすることでき 。これにより、接合不良および機能素子の 常のない三次元積層半導体を設計すること できる。

 図10は、他の実施形態における制御部270 機能ブロックを示す。制御部270は、基板貼 合わせ装置200のプロセスパラメータを制御 る。制御部270は、計算パラメータの数値を 得する数値取得部272と、取得した数値を格 する数値格納部274と、数値格納部274に格納 れた数値からバンプ22等の縮み量および基板 20等の撓み量を計算する計算部276と、計算部2 76により計算された縮み量と撓み量との合計 所定値より大きくなるようプロセスパラメ タ値を決定するパラメータ決定部278とを備 る。

 数値取得部272は、図2で説明した設計シス テム10の数値取得部100と同様に、計算パラメ タの数値を取得し、数値格納部274に格納す 。数値格納部274の構成および動作は、設計 ステム10の数値格納部110と同様なので説明 省略する。計算パラメータの例は、表1に示 たものであって、特に、プロセスで変更す ことができないまたは困難なパラメータで り、例えば、基板のヤング率Es等である。

 数値格納部274は、基板貼り合わせ装置200 おいて、基板20のバンプ22等の先端面が基板 50のバンプ52等の先端面と当接するよう基板20 、50を押圧したときの、バンプ22等の縮み量 よび基板20、50の撓み量を、数値格納部274に 納された計算パラメータの各数値に基づき 算する。この場合に、数値格納部274は、計 部120と同様に、有限要素法を用いてもよい 、材料力学的なモデルにより計算してもよ 。

 パラメータ決定部278は、計算部276により 算された縮み量と撓み量との合計が所定値 り大きくなるようプロセスパラメータ値を 定する。この場合にパラメータ決定部278は プロセスパラメータとして、基板貼り合わ 装置200において制御できるパラメータ、例 ば、基板に加える圧力Pを決定する。数値取 得部272による計算およびパラメータ決定部278 による決定の方法は、設計システム10の動作 ローチャートと同様であるので、説明を省 する。また、パラメータ決定部278は、温度 他の計算パラメータとの関連付けがされて る場合に、プロセスパラメータの他の例と て、ヒータ236、246の温度を決定してもよい 例えば、ヤング率Esは、温度が高くなるほ 下がるという温度依存性を有する。よって ヤング率Esを温度の関数として扱い、ヒータ 236、246の温度をプロセスパラメータとして決 定することにより、ヤング率Esを間接的に変 してもよい。

 さらに、パラメータ決定部278は、決定し プロセスパラメータ値で、第2基板保持部242 に保持した基板20と第1基板保持部234に保持し た基板50とを押圧するように押圧部220を制御 る。これにより、基板貼り合わせ装置200に いて、基板20のバンプ22等の先端面と基板50 バンプ52等の先端面とが当接する。

 以上、本実施形態によれば、基板貼り合 せ装置200において、基板20のバンプ22等の先 端面と基板50のバンプ52等の先端面とを確実 当接させることができる。よって、三次元 積層した半導体装置において、垂直方向の 合不良をより確実に抑えることができる。

 本実施形態では、数値取得部100で取得さ た計算パラメータのうち、バンプピッチa、 バンプ幅b、圧力P、基板厚みh、バンプ高さL 及び、高さバラツキCの数値をそれぞれ変更 理部140で変更する例を示したが、これに代 て、または、これに加えて、他の計算パラ ータを変更処理部140で変更することができ 。

 また、本実施形態では、複数の計算パラ ータのうち、バンプピッチa、バンプ幅b、 力P、基板厚みh、バンプ高さL、及び、高さ ラツキCの変更が許容された例を示したが、 れに代えて、例えば各基板20,50へのバンプ22 等の配置間隔すなわちバンプピッチa以外の 算パラメータを固定し、バンプピッチaのみ 変更を許容することができる。

 この場合、バンプピッチa以外の計算パラ メータを数値格納部110に予め格納しておき、 変数パラメータであるバンプピッチaの値の を数値取得部100に取得させることができる

 また、この場合、バンプピッチaの値が所 定の値よりも大きい場合に、互いに対応する 互いに対応する各バンプ22等が互いに接合さ ると接合推定部130で推定することができる このとき、バンプピッチaの値が大きくなる に従って、各基板20,50が圧力Pによって撓み易 くなる。従って、各基板20,50の撓み量wの値が 互いに対応する各バンプ22等の接合が可能に るときの値になったときのバンプピッチaの 値が、前記所定の値となる。

 更に、本実施形態に代えて、各バンプ22 の幅寸法すなわちバンプ幅b以外の計算パラ ータを固定し、バンプ幅bのみの変更を許容 することができる。

 この場合、バンプ幅b以外の計算パラメー タを数値格納部110に予め格納しておき、変数 パラメータであるバンプ幅bの値のみを数値 得部100に取得させることができる。

 また、この場合、各バンプ22等のバンプ bの値が所定の値よりも小さい場合に、互い 対応する各バンプ22等が互いに接合される 接合推定部130で推定することができる。こ とき、バンプ幅bの値が小さくなるに従って 各バンプ22等がそれぞれ圧力Pbによって縮み 易くなる。従って、各バンプ22等の縮み量δL 値が互いに対応する各バンプ22等の接合が 能になるときの値になったときのバンプ幅b 値が、前記所定の値となる。

 また、本実施形態に代えて、各基板20,50 らの各バンプ22等の高さの差すなわちバラツ キC以外の計算パラメータを固定し、バラツ Cのみの変更を許容することができる。

 この場合、バラツキC以外の計算パラメー タを数値格納部110に予め格納しておき、変数 パラメータであるバラツキCの値のみを数値 得部100に取得させることができる。

 また、この場合、各バンプ22等のバンプ bの値が所定の値よりも小さい場合に、互い 対応する各バンプ22等が互いに接合される 接合推定部130で推定することができる。こ とき、バラツキCの値が小さくなるに従って 各基板20,50の撓み及び各バンプ22等の縮みに より、互いに対応する各バンプ22等の接合が 易になる。従って、各基板20,50が一定の撓 量wで撓み且つ各バンプ22等が一定の縮み量δ Lで縮んだときに、互いに対応する各バンプ22 等の先端面が互いに当接可能となる範囲が、 前記所定の範囲となる。この場合、複数のバ ンプ22等の高さがそれぞれ異なる場合、いず かの高さを基準にして他のバンプとの高さ 差を求めることができる。

 更に、本実施形態に代えて、バンプピッ a及びバラツキC以外の計算パラメータを固 し、バンプピッチa及びバラツキCのみの変更 を許容することができる。

 この場合、バンプピッチa及びバラツキC 外の計算パラメータを数値格納部110に予め 納しておき、変数パラメータであるバンプ ッチa及びバラツキCの値のみを数値取得部100 に取得させることができる。

 また、この場合、バラツキCの値がバンプ ピッチaの値に応じて設定される所定の範囲 にある場合に、互いに対応する各バンプ22等 が互いに接合されると接合推定部130で推定す ることができる。

 例えば、バンプピッチaの値と、各基板20, 50の撓み量w及び各バンプ22等の縮み量δLの和 値との関係を、数値格納部110に予め格納し おき、入力されたバンプピッチaの値から前 記和の値を求め、入力されたバラツキCの値 前記和の値とを比較することにより、入力 れたバンプピッチa及びバラツキCの値で各バ ンプ22等が互いに接合されるかを推定する。 合推定部130で非接合であると推定した場合 、変更処理部140で例えばバラツキCの値を変 更するように警告または処理する。

 また、本実施形態に代えて、バンプピッ a及びバンプ幅b以外の計算パラメータを固 し、バンプピッチa及びバンプ幅bのみの変更 を許容することができる。

 この場合、バンプピッチa及びバンプ幅b 外の計算パラメータを数値格納部110に予め 納しておき、変数パラメータであるバンプ ッチa及びバンプ幅bの値のみを数値取得部100 に取得させることができる。

 また、この場合、バンプ幅bの値がバンプ ピッチaの値に応じて設定される所定の範囲 にある場合に、互いに対応する各バンプ22等 が互いに接合されると接合推定部130で推定す ることができる。

 接合推定部130で非接合であると推定した 合は、変更処理部140で例えばバンプ幅bの値 を変更するように警告または処理する。

 更に、本実施形態に代えて、バンプ幅b及 びバラツキC以外の計算パラメータを固定し バンプ幅b及びバラツキCのみの変更を許容す ることができる。

 この場合、バンプ幅b及びバラツキC以外 計算パラメータを数値格納部110に予め格納 ておき、変数パラメータであるバンプ幅b及 バラツキCの値のみを数値取得部100に取得さ せることができる。

 また、この場合、バラツキCの値がバンプ ピッチaの値に応じて設定される所定の範囲 にある場合に、互いに対応する各バンプ22等 が互いに接合されると接合推定部130で推定す ることができる。

 接合推定部130で非接合であると推定した 合は、変更処理部140で例えばバンプ幅bの値 を変更するように警告または処理する。

 また、本実施形態では、各基板20,50がそ ぞれウエハで構成された例を示したが、こ に代えて、前記ウエハを切断することによ 形成される半導体チップで各基板20,50をそれ ぞれ構成することができる。また、各基板20, 50が単一のウエハで構成された例を示したが これに代えて、複数の前記ウエハまたは複 の前記チップが既に積層された積層体で各 板20,50を構成することができる。

 なお、バンプ22等の高さのバラツキCは、 板20、50上に設けられたバンプ22等の高さを 際に測ることにより検証してもよい。この 合に、バンプ22等の個々の高さを共焦点顕 鏡により計測して、それらのバラツキCを算 しても良い。また、圧力推定部150が圧力を 定するのに用いる剥離力を、接合後の基板2 0、50から求めてもよい。この場合に、接合後 の基板20、50の裏面の凹凸を測定することに り接合不良バンプを推定しても良い。

 以上、本発明を実施の形態を用いて説明 たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形 に記載の範囲には限定されない。上記実施 形態に、多様な変更または改良を加えるこ が可能であることが当業者に明らかである その様な変更または改良を加えた形態も本 明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求 範囲の記載から明らかである。

 請求の範囲、明細書、および図面中にお て示した装置、システム、プログラム、お び方法における動作、手順、ステップ、お び段階等の各処理の実行順序は、特段「よ 前に」、「先立って」等と明示しておらず また、前の処理の出力を後の処理で用いる でない限り、任意の順序で実現しうること 留意すべきである。請求の範囲、明細書、 よび図面中の動作フローに関して、便宜上 まず、」、「次に、」等を用いて説明した しても、この順で実施することが必須であ ことを意味するものではない。