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Patent Searching and Data


Title:
STOPPER STRUCTURE, AND ITS MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096762
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a stopper structure capable of preventing a stem from being loose during use and a gas leakage in case the gas flows. The stem (1) to be mounted in a mounting hole (2a) of a refractory stopper (2) has its leading end portion formed to have such a first taper face (4a) on the circumferential outer face as is radially enlarged toward the lower end side of the stopper axial direction, and the refractory stopper (2) has its mounting hole (2a) formed to have such a second taper face (4b) on the inner face as mates with the first taper face (4a). The stem (1) is fastened in the refractory stopper (2) so that the first taper face (4a) and the second taper face (4b) may mate closely with each other. Moreover, the leading end portion of the stem (1) is shaped to satisfy a relation of tanθ ≤ D/2A, in case the length of the stem (1) from the position of the upper end face (2S) of the refractory stopper to the starting position of the first taper face (4a) is A, in case the external diameter of the starting position of the first taper face (4a) is D, and in case the taper angle of the first taper face (4a) is θ.

Inventors:
FUNATO JUNICHI (JP)
AZUMA TAKAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051874
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KROSAKIHARIMA CORP (JP)
FUNATO JUNICHI (JP)
AZUMA TAKAHIRO (JP)
International Classes:
B22D41/18
Foreign References:
JP2001507990A2001-06-19
JP2003245759A2003-09-02
JP2004042083A2004-02-12
JP2001191152A2001-07-17
JPH02182357A1990-07-17
Other References:
See also references of EP 2123376A4
Attorney, Agent or Firm:
KOHORI, Susumu et al. (1-1 Hakataekimae 1-chome,Hakata-k, Fukuoka-shi Fukuoka 11, JP)
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Claims:
 ストッパー耐火物とこのストッパー耐火物を駆動装置と連結するための軸棒とを備え、前記軸棒の先端部分がストッパー耐火物の装着孔に装着されているストッパー構造体であって、
 ストッパー耐火物の装着孔に装着されている前記軸棒の先端部分は、その周方向外面にストッパー軸方向下端側に向けて拡径する第1のテーパー面を有すると共に、ストッパー耐火物の装着孔は、その内面に前記第1のテーパー面と面合する第2のテーパー面を有し、前記軸棒は、前記第1のテーパー面と前記第2のテーパー面が面合して密着するように、ストッパー耐火物に対して締め付けることができるように可動となっており、
 前記軸棒のストッパー耐火物上端面位置から前記第1のテーパー面の起点位置までの長さをA、前記第1のテーパー面の起点位置の外径をD、前記第1のテーパー面のテーパー角度をθとする場合に、A、Dおよびθが次式(1)を満たすストッパー構造体。
 tanθ≦D/2A …(1)
 前記軸棒が、ストッパー耐火物上端面位置より上方の外面にネジ部を有し、このネジ部に座板を螺合させストッパー耐火物上端面側に向けてネジ込むことによって、前記軸棒をストッパー耐火物に対して締め付けて固定することができるようにした請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、ストッパー耐火物上端面位置より上方の外面にネジ部を有し、このネジ部に座板を螺合させストッパー耐火物上端面側に向けてネジ込むことによって、前記軸棒をストッパー耐火物に対して締め付けて固定することができるようにし、前記座板の下面とストッパー耐火物上端面との間にシール材を設置した請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、ストッパー耐火物の装着孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒部分と、この第1の軸棒部分のストッパー耐火物上端面位置より上方の外面に形成したネジ部に螺合する第2の軸棒部分とを有し、第2の軸棒部分を第1の軸棒部分のネジ部に螺合させストッパー耐火物上端面側に向けてネジ込むことによって、前記第1の軸棒部分をストッパー耐火物に対して締め付けて固定することができるようにした請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、ストッパー耐火物の装着孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒部分と、この第1の軸棒部分のストッパー耐火物上端面位置より上方の外面に形成したネジ部に螺合する第2の軸棒部分とを有し、第2の軸棒部分を第1の軸棒部分のネジ部に螺合させストッパー耐火物上端面側に向けてネジ込むことによって、前記第1の軸棒部分をストッパー耐火物に対して締め付けて固定することができるようにし、前記第2の軸棒部分の下端面とストッパー耐火物上端面との間にシール材を設置した請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、ストッパー耐火物の装着孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒部分と、この第1の軸棒部分に外挿され、ワンタッチ式接合具によって第1の軸棒部分に装着される第2の軸棒部分とを有し、前記ワンタッチ式接合具によって前記第2の軸棒部分を前記第1の軸棒部分に装着した際に、前記第2の軸棒部分がストッパー耐火物上端面側に押圧されて固定されると共に、前記第1の軸棒部分がストッパー耐火物に対して締め付けられて固定されるようにした請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、ストッパー耐火物の装着孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒部分と、この第1の軸棒部分に外挿され、ワンタッチ式接合具によって第1の軸棒部分に装着される第2の軸棒部分とを有し、前記ワンタッチ式接合具によって前記第2の軸棒部分を前記第1の軸棒部分に装着した際に、前記第2の軸棒部分がストッパー耐火物上端面側に押圧されて固定されると共に、前記第1の軸棒部分がストッパー耐火物に対して締め付けられて固定されるようにしており、前記第2の軸棒部分の下端面とストッパー耐火物上端面との間にシール材を設置した請求項1に記載のストッパー構造体。
 前記軸棒が、その内部に前記ストッパー耐火物の装着孔若しくは前記ストッパー耐火物の先端まで貫通する孔に連通する、ガスを流通させるための空間を有する請求項1から請求項7のいずれかに記載のストッパー構造体。
 請求項1に記載のストッパー構造体の製造方法であって、軸棒の先端部分をストッパー耐火物の成形用のモールド内の所定の位置に設置し、モールド内の軸棒の先端部分の周囲に耐火物はい土を充填し、その後、モールド内の耐火物はい土を加圧して軸棒の先端部分と一体的に成形し、得られた成形体を焼成する工程を含むストッパー構造体の製造方法。
Description:
ストッパー構造体およびその製 方法

 本発明は溶融金属を容器からノズルを経 して排出する際の排出開始もしくは停止、 たは流量制御(以下、総称して「排出制御」 という。)のために使用されるストッパー構 体に関し、とくにその本体部をなすストッ ー耐火物に、これを駆動装置と連結するた の軸棒を装着したストッパー構造体および の製造方法に関する。

 溶融金属を容器からノズルを経由して排 する際の排出制御を行う方法として、その 器内部に設置したストッパー構造体を使用 、ノズル上端部との嵌合部空間を開閉する 作する方法がある。

 このストッパー構造体は、一般的に、そ 溶融金属の浸漬部分を一体のストッパー耐 物で形成し、溶融金属に浸漬されないスト パー耐火物上部に金属製の軸棒を装着し、 の軸棒を駆動装置に連結して使用される。 た、金属製の軸棒の上端部(基端部)からス ッパー耐火物の下端部(先端部)までの内部に 貫通したガス流通路を設け、このガス流通路 に不活性ガスを流通させてストッパー耐火物 先端から溶融金属内に吹き出したり、金属製 の軸棒を一定の温度以下に保つために空気等 の冷却ガスを循環させたりすることも多く行 われる。

 一般にこのようなストッパー構造体は、 造の操業現場で、外周にネジ部を有する金 製の軸棒を、内部に軸棒のネジ部と螺合す ネジ構造を有するストッパー耐火物の上端 設けられた穴の中に、両者間に接着機能お びシール機能を有するモルタル等の目地材 を介して、ストッパー耐火物の内部に螺合 て固定し、目地材等を硬化させて一体化す ことによって製作されることが多い。また の軸棒は、上端部の外周にネジ部を有して り、そのネジ部と螺合するネジ構造を内部 有する金属製の円筒状軸棒またはアームに りストッパーの駆動装置に連結される。

 しかし、このような内部に金属製の軸棒 組み込むストッパー構造体は、ストッパー 火物の熱膨張性よりもかなり大きい熱膨張 を有する金属をストッパー耐火物の内部に 着させるので、金属の熱膨張により周囲の トッパー耐火物を破損する虞がある。

 その破損を防止するためには両者間の目 材等に可縮能や変形能等の、金属製の軸棒 膨脹を緩和するのに十分な機能を持たせな ればならないが、このような目地材等を使 する場合にはその目地材等の変形や破壊に り金属製の軸棒とストッパー耐火物との間 緩み等が生じやすく、ストッパー耐火物の 部に応力の集中点が生じてストッパー耐火 が破損する虞があり、内部にガスを通過さ る場合にはガス漏れや空気の巻き込み等の も高まる。

 また、このようなストッパー構造体を製 する際は、ストッパー耐火物の中に金属製 軸棒を設置した状態で成形し、焼成するこ が製造工程の能率の点から望ましいが、金 製の軸棒の熱膨張により周囲の耐火物を破 するので、直接ストッパー耐火物の中に金 製の軸棒を設置した状態で成形することは きない。その熱膨脹を緩和するために金属 の軸棒の周囲に空隙や緩衝材を設置するこ も可能ではあるが、そのような空隙や緩衝 を設置した場合には使用時に十分な固定と 着性を得られない。

 ストッパー構造体は、比重約7の溶鋼に浸 漬されるので強い浮力を受けるが、ストッパ ー耐火物の上端部付近の軸棒との接合部のみ でこの浮力を含む外力を支えており、この支 持部付近にはストッパー耐火物の僅かな傾き により大きなモーメントがかかり、接合部の 一部に応力が集中してストッパー耐火物等を 破壊する虞が高くなる。とくに、ストッパー 耐火物の先端付近からガスを吹き出す場合や 、ストッパー下方の上部ノズル等から溶鋼中 にガスを吹き込むようなストッパー耐火物周 辺で溶鋼流の激しい変動が有る場合には、ス トッパー耐火物に絶えず振動が加わってスト ッパー耐火物と軸棒との接合部にはさらに複 雑な応力が絶えず変化しながら加わる。

 このようにストッパー耐火物と軸棒の接 部付近は過酷な熱的、機械的な応力条件下 さらされている。また、鋳造の操業現場で 軸棒の組み込み作業は、その作業が繁雑で り、とくにガスを流通させる構造を持つス ッパー構造体の場合にはガス漏れを防止す ために高い組み込み精度を要求される等、 用する側の負担が大きい。しかも、このよ な負担の多い組み込み作業によっても、操 中に軸棒が膨張すること、振動等の変化す 外力が加わり続ける等の原因で、軸棒とス ッパー耐火物との間に緩みが生じるので、 し締め作業等で絶えずそれらの固定を矯正 る必要がある。そして、慎重に精度を高め 組み込み作業を行い、また増し締め等の作 を断続的に行っても、ストッパー耐火物上 部付近での耐火物や目地材等の破壊、ガス れ等は依然として完全には回避できていな 。

 これらの対策として、例えば特許文献1に は、ストッパー耐火物を製作する際に、耐火 物の保護のために予めその上部にステンレス 製の軸棒接合用部品(ブッシュインサート)を み込むことが開示されている。

 図6は、そのようなストッパー構造体の例 を示す断面図である。ストッパー耐火物2の 部には内面にネジ部を有する円筒状で金属 の軸棒接合用部品14が埋設されており、この 軸棒接合用部品14に金属製の軸棒1の先端部分 が螺合され装着されている。また、軸棒1に 座板3が螺合され、この座板3をストッパー耐 火物上端面2S側に向けてネジ込むことによっ 、軸棒1がストッパー耐火物2に対して締め けられている。なお、軸棒1とストッパー耐 物2の内部にはガス流通路7が貫通して設け れ、このガス流通路7に不活性ガスを流通さ てストッパー耐火物2先端から溶融金属内に 吹き出すようにしている。そして、軸棒1と トッパー耐火物2との間からのガス漏れを防 するため、座板3下面とストッパー耐火物上 端面2Sとの間、および座板3内面と軸棒1外面 ネジ部1cとの間にシール材5を設置している

 このような軸棒接合用部品14は、接着機 と膨脹を緩衝する機能を備えたモルタル等 介して、予め製造したストッパー耐火物2の 部に設けた孔中に挿入し、乾燥等のモルタ 等の硬化工程を経てストッパー耐火物2に組 み込むことができる。また、ストッパー耐火 物2を静圧成形する際に、予め成形用のラバ モールド内のはい土中に軸棒接合用部品14を 埋め込んでストッパー耐火物と同時に成形す る方法が採られることもある。

 しかしながら、このような円筒状の金属 の軸棒接合用部品をストッパー耐火物2内に 組み込む構造体では、使用中に金属製の軸棒 1の温度上昇に伴う膨張により、ストッパー 火物2に埋設された金属製の軸棒接合用部品1 4が周囲の耐火物を破壊する虞があると共に 軸棒1の上下方向長さの伸長によって軸棒1と ストッパー耐火物2との間に緩み(隙間)が生じ て、軸棒1のストッパー耐火物2に対する固定 不安定になり、またそれらの間のガスシー 性を確保することができなくなってガス漏 を招来する。また、軸棒1とストッパー耐火 物2との間で局部的に接触する部分が生じて その部分を起点に耐火物の破損を招来する 険性も増大する。

 このように金属製の軸棒接合用部品14を トッパー耐火物2に組み込むと、その使用中 熱膨張により耐火物を押し割る危険がある で、熱膨張が金属より小さいセラミック製 軸棒接合用部品を組み込むストッパー構造 も提案されている。しかし、そのような膨 の小さい軸棒接合用部品を予め組み込んで 、そこに金属製の軸棒を接合すると、その 膨張により軸棒接合用部品を押し割ること あると共に、やはり軸棒の上下方向長さの 長によって軸棒とストッパー耐火物との間 緩みが生じて、軸棒のストッパー耐火物に する固定が不安定になり、またそれらの間 ガスシール性を確保することができなくな てガス漏れを招来するという問題は改善さ ない。

 軸棒の上下方向長さの伸長によって軸棒 ストッパー耐火物との間に緩みが生じた場 には、操業中に絶え間なくネジを締めて緩 をなくすように、いわゆる増し締めを人手 行う必要があり、人手でしかも断続的に行 ために完全に隙間や緩みをなくすことが難 く、操業上の問題の一つでもある。

 このように依然、使用中に緩みが発生せず つガス漏れも生じない構造、増し締めを不 とする構造を有するストッパー構造体は提 されていない。

特開平2-182357号公報

 本発明の課題は、溶融金属の排出制御に 用するストッパー耐火物に軸棒を装着した トッパー構造体において、使用中に軸棒が むことを防止できると共に、ガスを流通す 場合にガス漏れをも防止することができる トッパー構造体を提供すること、および簡 な作業で駆動装置側に取り付け、取り外し できるストッパー構造体を提供することに る。

 本発明は、ストッパー耐火物とこのストッ ー耐火物を駆動装置と連結するための軸棒 を備え、前記軸棒の先端部分がストッパー 火物の装着孔に装着されているストッパー 造体であって、ストッパー耐火物の装着孔 装着されている前記軸棒の先端部分は、そ 円周方向外面にストッパー軸方向下端側に けて拡径する第1のテーパー面を有すると共 に、ストッパー耐火物の装着孔は、その内面 に前記第1のテーパー面と面合する第2のテー ー面を有し、前記軸棒は、前記第1のテーパ ー面と前記第2のテーパー面が面合して密着 るように、ストッパー耐火物に対して締め けることができるように可動となっており 前記軸棒のストッパー耐火物上端面位置か 前記第1のテーパー面の起点位置までの長さ A、前記第1のテーパー面の起点位置の外径 D、前記第1のテーパー面のテーパー角度をθ する場合に、A、Dおよびθが次式(1)を満たす ことを特徴とするものである。
 tanθ≦D/2A …(1)

 このように本発明では、ストッパー耐火 の装着孔に装着される軸棒の先端部分の形 が、前記式(1)を満たすようにすることで、 用中に軸棒が緩むことを防止できると共に ガスを流通する場合にガス漏れも防止する とができる。

 その理由を図1を参照して説明する。金属 製の軸棒1はストッパー耐火物2よりも熱膨張 が圧倒的に大きいことから、軸棒1の外面が その半径方向に膨張すると、軸棒1にはその ーパー面4aのテーパー角度θに応じて、その 径方向の膨張寸法の1/tanθの割合の膨張寸法 分、すなわち軸棒1の半径方向の膨張寸法のD/ (2×tanθ)分、ストッパー耐火物2に対し相対的 下方(軸棒1の先端側)に移動するような力が く。ただし、軸棒1は上下方向(軸方向)にも 張するので、軸棒1のストッパー耐火物上端 面2S位置からテーパー面4a起点位置までの長 A部分の膨張寸法が、前記の半径方向の膨張 法のD/(2×tanθ)分の膨張寸法を相殺する。し がって、前記の半径方向の膨張寸法のD/(2×t anθ)分の膨張寸法を前記A部分の膨張寸法より も大きくするようにテーパー面4aのテーパー 度θと軸棒1の形状を設定する、すなわち前 式(1)において不等式が成り立つ場合(右辺が 左辺より大きい場合)、軸棒1には使用中、常 ストッパー耐火物2に対して相対的に下方に 移動するような力が働く。それに伴い、軸棒 1をストッパー耐火物2に対して固定している 板3をより一層締め付ける力が働き、その結 果、軸棒1は緩むことなく、強固に固定され 状態を維持することができる。また、スト パー耐火物2をテーパー面4aとストッパー耐 物上端面2Sとの間でさらに締め付けることに なり、ストッパー構造体の各部の接続精度の 矯正を行うことができると共に、ストッパー 耐火物上端面2Sと座板3との間にシール材や緩 衝材等を設置する場合にはそのシール材や緩 衝材等の可縮性による緩みをも防止すること ができ、好ましい。

 一方、前記式(1)が等式となる場合(右辺と 左辺が等しい場合)は、軸棒1のA部分における 軸方向の膨張寸法とテーパー面4a部分におけ 軸棒1の軸方向の膨張寸法とが等しくなり、 使用中の熱膨張により軸棒1が緩む方向の力 働くことはないので、緩みを防止できる。

 このように本発明によれば、ガスの流通 有無に関わりなく、軸棒とストッパー耐火 との緩みに起因するストッパー耐火物の破 や動作不良等の問題を生じないで、ストッ ー構造体の安定使用に寄与することができ 。

 また、本発明のストッパー構造体は、軸 の先端部分がストッパー耐火物の装着孔に 着された状態の製品として納入される。こ ため、ストッパー構造体を使用する操業現 においてモルタル等を施工して軸棒の先端 分をストッパー耐火物に埋設するような、 トッパー耐火物の使用上の不安定要因とも り得るそれら煩雑な作業のバラツキによる トッパー構造体の傾きや軸棒の緩み等の、 成精度のバラツキをも低減することができ 。

 具体的に軸棒をストッパー耐火物の装着 に装着して固定(締め付ける)ための構成と ては、第1に、軸棒のストッパー耐火物上端 位置より上方の外面にネジ部を設け、この ジ部に座板を螺合させストッパー耐火物上 面側に向けてネジ込むことによって、軸棒 ストッパー耐火物に対して締め付けるよう することができる。

 第2に、軸棒を、ストッパー耐火物の装着 孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒 分と、この第1の軸棒部分のストッパー耐火 上端面位置より上方の外面に形成したネジ に螺合する第2の軸棒部分とから構成し、第 2の軸棒部分を第1の軸棒部分のネジ部に螺合 せストッパー耐火物上端面側に向けてネジ むことによって、前記第1の軸棒部分をスト ッパー耐火物に対して締め付けるようにする ことができる。

 第3に、軸棒を、ストッパー耐火物の装着 孔に装着される先端部分を有する第1の軸棒 分と、この第1の軸棒部分に外挿され、ワン ッチ式接合具によって第1の軸棒部分に装着 される第2の軸棒部分とから構成し、前記ワ タッチ式接合具によって前記第2の軸棒部分 前記第1の軸棒部分に装着した際に、前記第 2の軸棒部分がストッパー耐火物上端面側に 圧されて固定されると共に、前記第1の軸棒 分がストッパー耐火物に対して締め付けら るようにすることができる。

 また、本発明のストッパー構造体におい は、軸棒が中実であって軸棒とストッパー 火物とが単に連結されているもののほか、 棒にストッパー耐火物の装着孔の中にガス 流通させるための空間(ガス流通路)を設け と共に、ストッパー耐火物にその装着孔付 またはその装着孔から先端まで貫通する空 (ガス流通路)を設け、軸棒等の空冷のための 空間(ガス流通路)にガスを流通させるか、ま はストッパー耐火物先端から溶融金属中に スを吹き込むことができる。この場合、と に軸棒とストッパー耐火物との間からのガ 漏れを防止することが重要である。したが て、この場合、前述した座板の下面とスト パー耐火物上端面との間、あるいは第2の軸 棒部分の下端面とストッパー耐火物上端面と の間にシール材を設置し、ガスシール性を向 上させることが好ましい。

 本発明におけるストッパー耐火物の材質 しては、溶融金属の中に浸漬してその排出 御を行うストッパー用として一般的に使用 れる、アルミナ、シリカ、スピネル、ジル ニア等の酸化物および炭素の単体、化合物 の1種または複数種の混合物等を主成分とす る耐火物が使用でき、さらにこれらに加えて 、酸化防止能向上や高強度化等を目的として 、各種炭化物、各種窒化物、硼化物、金属等 を含有させた耐火物も使用できる。

 また、軸棒および座板の材質としては、 棒や座板用に一般的に使用される炭素鋼、 ロムモリブデン鋼、ステンレス鋼等の金属 使用できる。セラミックスも使用できるが セラミックスの場合には使用中に破壊する 険性が高いので、ストッパー耐火物に装着 れる先端部分を有する第1の軸棒部分、座板 等の大きなモーメントを集中的に受けにくい 部分の一部等に限定して適用することが好ま しい。

 以上のような本発明のストッパー構造体 、一般的な長尺のストッパー耐火物と同様 、耐火物原料を結合材と共に混練したはい をゴム等のフレキシブルなモールド内に充 し、アイソスタティック・プレスで成形す ことによって製造することができる。すな ち、この耐火物原料をモールド内に充填す 際に、軸棒の先端部分を前記モールド内に 着して、その周囲に耐火物原料を充填して 形し、ストッパー耐火物に軸棒が装着され 成形体を得る。次に、この成形体を必要に じて乾燥工程を経て、約800℃以上1200℃以下 程度の非酸化雰囲気中にて焼成し、ストッパ ー耐火物に軸棒が装着されたストッパー構造 体を得る。

 なお、ストッパー耐火物に装着される軸 の前記第1のテーパー面(図1の4a)を除く円周 向の外面近傍(図1の1aの外周面および1bの外 面)には、昇温時の軸棒の膨張を吸収するた めの空間を予め形成する必要がある。この空 間になる部分は、軸棒の外面に高くとも800℃ 程度以下の温度で消失するような、例えばパ ラフィン等の有機質の被膜を予め形成してお き、耐火物原料と共に成形し、乾燥~焼成す ことで得られる。

 本発明では、例えばストッパー耐火物内の 方向中心付近に貫通孔を有するストッパー 火物と、その中の上端付近に一部を埋設し 装着する軸棒とを別々に製作して、製造工 の終盤または使用時にストッパー耐火物の 方先端から軸棒を挿入する等の方法で、ス ッパー耐火物と軸棒とが一体となったスト パー構造体を得ることができるが、ストッ ー耐火物と軸棒とを接着材で精密に調整し 接合する等の作業をとくに必要としないの 、前述のように、
(1).軸棒の先端部分をストッパー耐火物の成 用のモールド内の所定の位置に設置し、
(2).モールド内の軸棒の先端部分の周囲に耐 物はい土を充填し、
(3).その後、モールド内の耐火物はい土を加 して軸棒の先端部分と一体的に成形し、
(4).得られた成形体を焼成する
工程を含む同時一体的な製造方法を採ること が好ましい。

 最終的には、出荷前に製造工場で、また 鋳造操業の現場にてシール材や座板等を組 込んで一体的に組み立てることで本発明の トッパー構造体は完成する。

 このように、軸棒とストッパー耐火物と 一体的に製造することで、操業時の使用現 での煩雑かつ不安定なモルタル施工作業等 軸棒装着作業が不要になるだけでなく、ス ッパー耐火物と軸棒との間にはそれら接触 分以外にはストッパー耐火物の破壊やガス れに繋がるような目地や継ぎ目等のない、 いストッパー構造体を得ることができる。

 本発明は以下の効果を奏する。

 1.ストッパー耐火物と軸棒との接合が使 中に緩むことを防止でき、ストッパー構造 の一部に集中的に曲げ等のモーメントがか ってストッパー構造体を破壊する危険性を 少させることができる。

 2.ストッパー耐火物と軸棒との接合が使 中に緩まないので、ストッパー構造体中に スを流通する場合のガス漏れをも防止する とができる。

 3.操業現場におけるストッパー耐火物と 棒との間の接合用部品等をストッパー耐火 にモルタルで設置するような煩雑で接合精 の不安定な作業工程を省くことができ、作 能率の向上と共にストッパー耐火物と軸棒 の間の接合の精度をも向上させることがで る。

 4.ストッパー耐火物と軸棒とを固定する 分の操業中の高頻度の増し締め作業を省く とができ、省力化にも寄与することができ 。

 5.従来のストッパー構造体では、ストッ ー耐火物と軸棒との接合が使用中に緩むの 、ネジによる接合のような増し締めのでき 固定構造しか採用できなかったが、本発明 よれば、ストッパー耐火物と軸棒との接合 使用中に緩まないので、ワンタッチ式の接 具で接合する固定構造を採用することがで る。これにより、軸棒相互を簡便に接合す 一つの作業工程のみでストッパー耐火物も 時に固定することができるので、従来技術 複数の作業工程に比較してより一層の省力 や作業能率の向上を図ることができ、また 定作業や増し締め作業等での個人差をも小 くすることができ、ストッパーによる安定 た鋳造操業を行うことができる。

 6.ストッパー耐火物と軸棒とを簡易な同 一体的な成形方法により製造することがで るので、製造工程の簡素化、短時間化、省 化等の合理化を行うことができる。

 本発明の最良の形態を、実施例に基づき 明する。

 図1は、本発明のストッパー構造体の一実 施例を示す断面図である。

 図1に示すストッパー構造体10において、 属製の軸棒1の先端部分はストッパー耐火物 2の装着孔2a内に、軸棒1の先端部分の膨張吸 代となる空間6を介して装着されている。

 この軸棒1の先端部分は、基端側に小径部 1a、先端側に小径部より大きい大径部1bを有 る段付き構造であって、かつ、小径部1aと大 径部1bとの間は第1のテーパー面4aとなってい 。一方、ストッパー耐火物2の装着孔2aは、 棒1の先端部分と類似の形状を有し、その内 面に第1のテーパー面4aと面合する第2のテー ー面4bを有する。

 また、軸棒1には、ストッパー耐火物上端 面2S位置より上方の外面にネジ部1cが設けら ている。そして、このネジ部1cに座板3を螺 させストッパー耐火物上端面2S側に向けてネ ジ込むことによって、第1のテーパー面4aと第 2のテーパー面4bとが面合し密着した状態で、 軸棒1とストッパー耐火物2とが締め付けられ 固定される。すなわち、座板3を締め付ける にしたがい軸棒1が上昇し、ストッパー耐火 2との接触面である第1のテーパー面4aと座板3 とでストッパー耐火物2を挟み込んで締め付 るような状態で固定される。

 なお、この実施例のストッパー耐火物2は 、少なくとも軸棒1の先端部分を装着する領 では半径方向、円周方向、軸方向何れの方 にも目地や継ぎ目のない一体的な構造を有 ている。ストッパー耐火物2の軸棒1の装着領 域よりも下方の部分については、一体でも途 中で分割して繋いでも構わない。

 以上の構成において、軸棒1の先端部分の 形状は、軸棒1のストッパー耐火物上端面2S位 置から第1のテーパー面4aの起点位置までの長 さをA、第1のテーパー面4aの起点位置の外径 D、第1のテーパー面4aのテーパー角度をθと る場合に、A、Dおよびθが前記式(1)を満たす うな形状とする。これによって、先に説明 たとおり、使用中に軸棒1が膨張しても、第 1のテーパー面4aと座板3との間の締め付け力 緩むことはない。

 なお、座板3とストッパー耐火物上端面2S の間の一部の接触点での局部的な応力の集 等を避ける目的、すなわちこれらの接触面 を広くする、あるいは点接触を避けて接触 分にかかる外力を分散する等の目的から、 板3とストッパー耐火物上端面2Sとの間にセ ミック繊維から成る数mm程度以下の厚みの ート等の緩衝材を設置してもよい。 

 図2は、本発明のストッパー構造体の他の 実施例を示す断面図である。この実施例は、 ストッパー構造体10の内部にガス流通路7を設 けたものである。なお、軸棒1とストッパー 火物2との取り合いや接続構造は実施例1と同 様である。

 この実施例においては、軸棒1内部にスト ッパー耐火物2の装着孔2aの中にガスを流通さ せるためのガス流通路7を設けると共に、ス ッパー耐火物2内部に装着孔2aから先端まで 通するガス流通路7を設け、ストッパー耐火 先端から溶融金属中にガスを吹き込むか、 たは軸棒1の空冷のためにガス流通路7にガ を流通させるようにしている。

 このように、この実施例ではガスを流通 せるためのガス流通路7が軸棒1およびスト パー耐火物2の内部に設けられていることか 、ガスシール性を向上させるために、座板3 下面とストッパー耐火物上端面2Sとの間、お び座板3内面と軸棒1外面との間にはシール 5を設置している。

 このシール材5としては、予めシート状に 成形されたもののほか、モルタルや接着材等 の不定形の材料を使用することできるが、座 板3下面とストッパー耐火物上端面2Sとの間に は、その間を隙間なく十分に充填するために 圧着後にも保形性をある程度有するシート状 の成形体等を設置することが好ましい。また 、この場合、全体を確実にシールできるよう に、その締め付け前の形状は内径が軸棒1の 径にほぼ等しく、外径が少なくとも座板3の 径以上、厚みは2mm以上10mm以下程度、好まし くは3mm以上5mm以下程度であること、すなわち 、座板3を締め付けてストッパー耐火物2に軸 1を固定した後に、シール材5が各面に密着 ると同時にシール材5がひび割れ等の破壊を 難い形状にすることが好ましい。

 一方、座板3内面と軸棒1外面との間はネ 込み作業によってもシール性を保つことが きるように、シール材5としてはモルタル状 不定形の接着材を設置することが好ましい

 これらのシール材5の材質としては、ガス 漏れ防止のための密着性の向上を目的として 一般的に使用されるカーボンシート、アルミ ナ、シリカ、ジルコニアその他の酸化物、窒 化物、炭化物等の一般的な耐火物原料として 使用される成分を含むそれらの単体、化合物 、混合物やそれらにガラス成分や金属を含む 耐火性の材料からなるシート、呼称にかかわ らずそれらと同様の成分を含む不定形状態に した耐火性の材料等が使用できる。シート状 の場合、その可塑性の程度に制限はないが、 座板をトルク100N・m程度で締め付けた際に各 に隙間なく密着する程度の可塑性を有する とが好ましい。不定形状のシール材を含み 塑性が前記の程度より大きい場合には、そ 可塑性が密着を超えてさらに変形して隙間 生じない程度に止めることが好ましく、具 的には薄膜状にしたシール材を用いるかま は塗料様の液状の材料を塗布する等の方法 好ましい。

 ここで、本発明のストッパー構造体にお ては、実施例1で説明したように、第1のテ パー面4aと第2のテーパー面4bとが面合し密着 していることで、軸棒1とストッパー耐火物2 の間からのガス漏れはある程度防止される とくに第1のテーパー面4aの面精度を上仕上 (JISの仕上げ記号の逆三角形3つ)程度以上に てストッパー耐火物2内に埋め込んで成形す ると、第1のテーパー面4aと第2のテーパー面4b との相互の面精度を高めることができ、さら にその高い面精度を持つ第1のテーパー面4aと 第2のテーパー面4bとを相互に締め付けて強固 に固定することでガス漏れの原因となり得る 隙間が生じないようにすることができる。た だし、軸棒1とストッパー耐火物2との間から ガス漏れをさらに確実に防止するためには 図2の実施例のように、シール材5を設置す ことが好ましい。なお、第1のテーパー面4a 第2のテーパー面4bとの間にも、カーボンシ ト等のシール材を設置しても構わないが、 述のように第1のテーパー面4aの面精度を上 上げ(JISの仕上げ記号の逆三角形3つ)程度以 にすることで、ガスのシール性を確保する とができるので、シール材は設置しなくて よい。

 図3は、本発明のストッパー構造体のさら に他の実施例を示す断面図である。この実施 例は、軸棒1を第1の軸棒部分1-1と第2の軸棒部 分1-2とに分割した例である。

 第1の軸棒部分1-1は、その先端部分がスト ッパー耐火物2の装着孔2aに装着されており、 この第1の軸棒部分1-1のストッパー耐火物上 面2S位置より上方の外面にはネジ部1-1aが形 されている。そして、このネジ部1-1aに第2の 軸棒部分1-2が螺合され、これをストッパー耐 火物上端面2S側に向けてネジ込むことによっ 、第2の軸棒部分1-2の下端面がストッパー耐 火物上端面2Sと接し、第1の軸棒部分1-1が上昇 して第1のテーパー面4aと第2のテーパー面4bが 面合し密着することで、第1の軸棒部分1-1お び第2の軸棒部分1-2がストッパー耐火物2に対 して締め付け固定される。

 この実施例においても、ストッパー構造 10の内部にはガス流通路7が設けられており ガス漏れ防止のために、第2の軸棒部分1-2下 端面とストッパー耐火物上端面2Sとの間、お びネジ部1-1a部分には前記実施例2と同様の ール材5を設置している。なお、ガス流通路7 を設けない場合には、これらシール材5の設 は必要ないが、第2の軸棒部分1-2下端面とス ッパー耐火物上端面2Sの間の局部的な応力 集中等を避ける目的、すなわちこれらの接 面積を広くする、あるいは点接触を避けて 触部分にかかる外力を分散する等の目的か 、前記実施例1のような座板3やセラミック繊 維から成る数mm程度以下の厚みのシート等の 衝材を補助的に設置してもよい。

 図4は、本発明のストッパー構造体のさら に他の実施例を示す断面図である。この実施 例は、軸棒1を第1の軸棒部分1-1と第2の軸棒部 分1-2とに分割し、さらにこれらをワンタッチ 式接合具によって接合固定するようにした例 である。

 第1の軸棒部分1-1は、その先端部分がスト ッパー耐火物2の装着孔2aに装着されており、 この第1の軸棒部分1-1に第2の軸棒部分1-2が外 されている。また、これら第1の軸棒部分1-1 と第2の軸棒部分1-2との接合固定のためにワ タッチ式接合具としてカムロック機構15が設 けられている。

 カムロック機構15は、第2の軸棒部分1-2に 動自在に取り付けられたカムロック本体15a 、このカムロック本体15aと係合する、第1の 軸棒部分1-1外面に形成された係合部15bとから なり、カムロック本体15aをロック位置(図4の 線の位置)に回動させるとカムロック本体15a のカム部分先端部と係合部15bとが係合し、第 1の軸棒部分1-1と第2の軸棒部分1-2とが接合固 される。そして、係合部15bの上下方向の位 を調整する、または第2の軸棒部分1-2下端部 とストッパー耐火物上端面2Sの間の緩衝材若 くはシート材の厚みを調節することで、カ ロック機構15によって接合固定した際に、 2の軸棒部分1-2がストッパー耐火物上端面2S に押圧されて固定されると共に、第1の軸棒 分1-1がストッパー耐火物2に対して締め付け られるようにすることでき、先の各実施例と 同様に、第1のテーパー面4aと第2のテーパー 4bとが面合して密着する。一方、カムロック 本体15aをロック解除位置(図4の破線の位置)に 回動させるとカムロック本体15aのカム部分先 端部と係合部15bとの係合が解除され、第2の 棒部分1-2の取り外しが可能となる。

 この実施例においても、ストッパー構造 10の内部にはガス流通路7が設けられており ガス漏れ防止のために、第2の軸棒部分1-2下 端面とストッパー耐火物上端面2Sとの間には 記実施例2と同様のシール材5を設置してい 。また、第1の軸棒部分1-1と第2の軸棒部分1-2 との間にはOリング16を設置している。なお、 ガス流通路7を設けない場合には、これらの ール材5やOリング16の設置は必要ないが、第2 の軸棒部分1-2下端面とストッパー耐火物上端 面2Sの間の局部的な応力の集中等を避ける目 、すなわちこれらの接触面積を広くする、 るいは点接触を避けて接触部分にかかる外 を分散する等の目的から、前記実施例1のよ うな座板3やセラミック繊維から成る数mm程度 以下の厚みのシート等の緩衝材を補助的に設 置してもよい。

 図5は、本発明のストッパー構造体の使用 例を示す断面図である。同図に示すストッパ ー構造体10は図2の例のものである。

 ストッパー構造体10の軸棒1の基端部は駆 装置8に連結されて、ストッパー構造体10は 下動可能となっており、このストッパー構 体10が、耐火物13を内張りした溶融金属容器 12の底面に設けられた溶融金属排出用ノズル9 の直上に設置されている。ストッパー構造体 10のストッパー耐火物2は、溶融金属容器12内 溶融金属11に浸漬されており、このストッ ー構造体10を駆動装置8によって上下動させ ことによって、溶融金属排出用ノズル9上端 との嵌合部空間を開閉、あるいはその開度 調節することによって溶融金属の排出制御 行うようにしている。

 また、必要に応じて軸棒1の基端側からガ ス流通路7に不活性ガスを導入し、これをス ッパー耐火物2の先端から溶融金属11中にガ を吹き込むようにしている。

本発明のストッパー構造体の一実施例 示す断面図である。 本発明のストッパー構造体の他の実施 を示す断面図である。 本発明のストッパー構造体のさらに他 実施例を示す断面図である。 本発明のストッパー構造体のさらに他 実施例を示す断面図である。 本発明のストッパー構造体の使用例を す断面図である。 従来のストッパー構造体を示す断面図 ある。

符号の説明

 1 軸棒
 1a 小径部
 1b 大径部
 1c ネジ部
 1-1 第1の軸棒部分
 1-1a ネジ部
 1-2 第2の軸棒部分
 2 ストッパー耐火物
 2a 装着孔
 2S ストッパー耐火物上端面
 3 座板
 4a 第1のテーパー面
 4b 第2のテーパー面
 5 シール材
 6 空間
 7 ガス流通路
 8 駆動装置
 9 溶融金属排出用ノズル
 10 ストッパー構造体
 11 溶融金属
 12 溶融金属容器
 13 耐火物
 14 軸棒接合用部品
 15 カムロック機構
 15a カムロック本体
 15b 係合部
 16 Oリング