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Patent Searching and Data


Title:
VENTILATION STRUCTURE FOR SCOOTERS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122800
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a scooter which has a radiator disposed inside the front vehicle cover and which simultaneously achieves improved comfort and cooling efficiency. A scooter is provided with: a front cover (12) and a leg guard (13) covering the front and the rear of the head pipe (33), a radiator (38) disposed therebetween so as to be in front of the head pipe (33), and exhaust guides (40) provided on the sides of the radiator (38) to guide warm exhaust to the sides. The leg shield (13) is shaped so as to protrude forward in front of a seat (20) and have a roughly dogleg shape when viewed from the side, and roughly boomerang-shaped exhaust ports (8) are provided on the bent sides thereof. The exhaust ports (8) are configured so as to partially overlap the openings of the exhaust guides (40) and the head pipe (33) in plane view. This makes it possible to achieve improved comfort and cooling efficiency at the same time.

Inventors:
NICOLA PACIELO (IT)
GIAN CARLO GILIBERTI (IT)
Application Number:
PCT/JP2009/052783
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
February 18, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
NICOLA PACIELO (IT)
GIAN CARLO GILIBERTI (IT)
International Classes:
B62J99/00; B62J17/06; B62J23/00
Foreign References:
JP3791897B22006-06-28
JP2002173069A2002-06-18
JP2000337146A2000-12-05
JP2005219743A2005-08-18
JPH10167147A1998-06-23
JPH05305890A1993-11-19
JPS6110236U1986-01-21
Other References:
None
See also references of EP 2258611A4
Attorney, Agent or Firm:
KOMATSU, Kiyomitsu (JP)
Kiyomitsu Komatsu (JP)
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Claims:
 ヘッドパイプを前方から覆うフロントカバーを含む前部車体カバーと、その内側に収容されヘッドパイプの前方へ配置されるラジエータとを備え、フロントカバーのラジエータ前方部分に空気取入口を設け、ラジエータを冷却した温排風を排出するための排風口を前部車体カバーのうちラジエータ後側を覆う部分の左右に設けたスクータ型車両の導風構造において、
前記排風口を下に長い形状とし、その排風口の前縁の少なくとも一部が側面視でラジエータに重なるように配置するとともに、
前記排風口の前縁におけるラジエータと重なる部分から上方に位置する前縁が側面視でラジエータの長手方向に対して緩やかな傾斜で後方斜め上方を指向するように延び、さらに排風口の後縁のうち少なくとも上部をヘッドパイプの軸線に略平行で、かつヘッドパイプの前縁に沿うように位置させたことを特徴とするスクータ型車両の導風構造。
 前記排風口のラジエータの重なる部分よりも下部の前縁及び後縁を、後方へ斜め下がりに傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の導風構造。
 前記排風口の前縁及び後縁の上部と下部とをそれぞれ曲線で連結したことを特徴とする請求項2に記載したスクータ型車両の導風構造。
 シートとこのシートに着座した乗員の足を前方から覆うレッグシールドを備え、前記排風口は前記レッグシールドに設けられ、かつ前記シート上面と略同一高さに配置されるとともに、前記レッグシールドの背面側を側面視で前記排風口に沿って前方に凹んだ形状にしたことを特徴とする請求項3に記載したスクータ型車両の導風構造。
 前記排風口に車両前後へ延びる複数の羽根板を有するルーバーを設け、この羽根板の肉厚を、内側で薄く、外側で厚くしたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載したスクータ型車両の導風構造。
Description:
スクータ型車両の導風構造

 この発明は、前部車体カバー内にラジエー を収容し、前方から走行風を取り込んで冷 し、温排風をラジエータの後方にて、前部 体カバーの後部側面の左右に設けた排風口 ら排出するようにしたスクータ型車両の導 構造に係り、特に、レッグシールドを側面 で略くの字形状(略ブーメラン形状)として 足置き性を向上させるとともに、冷却効率 向上させたものに関する。
  なお、本願において、車両取付部品の前 ・左右・上下とは、車両取付状態における 両の進行方向を基準とする。また内側及び 側とは、上記車両取付状態にて車体中央側 なる側を内側とし、反対側を外側という。

  ヘッドパイプの前方にラジエータを配置 、前方から導入した走行風をラジエータを してレッグシールドの側部に配置した排風 から排出するとともに、レッグシールドを 面視で略くの字形状にしたスクータ型車両 下記特許文献1に記載されている。

特許3791897公報

 上記従来構造のスクータ型車両において、 却効率を向上させるには、前部車体カバー における温排風の流れをスムーズにするこ が必要になる。しかし、この種の車両では 部車体カバー内には車体レイアウト上基準 なるヘッドパイプが位置するので、温排風 流通を良好にするだけの目的でヘッドパイ の位置を自由に動かすことは困難であり、 の結果、温排風の導風構造に係るレイアウ に制約を受けやすく、排風方向を大きく変 るような設計変更が難しい。そこで、走行 の流れを大きく変えることなく走行風量を 加して、より効率のよい走行風による冷却 ステムが望まれていた。

 上記課題を解決するため、スクータ型車両 導風構造に係る請求項1の発明は、ヘッドパ イプを前方から覆うフロントカバーを含む前 部車体カバーと、その内側に収容されヘッド パイプの前方へ配置されるラジエータとを備 え、フロントカバーのラジエータ前方部分に 空気取入口を設け、ラジエータを冷却した温 排風を排出するための排風口を前部車体カバ ーのうちラジエータ後側を覆う部分の左右に 設けたスクータ型車両の導風構造において、
前記排風口を下に長い形状とし、その排風口 の前縁の少なくとも一部が側面視でラジエー タに重なるように配置するとともに、
前記排風口の前縁におけるラジエータと重な る部分から上方に位置する前縁が側面視でラ ジエータの長手方向に対して緩やかな傾斜で 後方斜め上方を指向するように延び、さらに 排風口の後縁のうち少なくとも上部をヘッド パイプの軸線に略平行で、かつヘッドパイプ の前縁に沿うように位置させたことを特徴と する。

 請求項2の発明は、上記請求項1において 前記排風口のラジエータの重なる部分より 下部の前縁及び後縁を、後方へ斜め下がり 傾斜させたことを特徴とする。

 請求項3の発明は、上記請求項2において 前記排風口の前縁及び後縁の上部と下部と それぞれ曲線で連結したことを特徴とする

 請求項4の発明は、上記請求項3において シートとこのシートに着座した乗員の足を 方から覆うレッグシールドを備え、前記排 口は前記レッグシールドに設けられ、かつ 記シート上面と略同一高さに配置されると もに、前記レッグシールドの背面側を側面 で前記排風口に沿って前方に凹んだ形状に たことを特徴とする。

 請求項5の発明は、上記請求項1~4のいずれか において、 前記排風口に車両前後へ延びる 数の羽根板を有するルーバーを設け、この 根板の肉厚を、内側で薄く、外側で厚くし ことを特徴とする。

 請求項1の発明によれば、上下に長い排風 口の前後幅をラジエータとヘッドパイプとの 間で前後に拡大し、さらに排風口の指向方向 をラジエータよりも緩やかに後方に向けたた め、排風量を拡大しながら排風を効率よく排 出することが可能となるため、冷却効率の向 上を図ることができる。

 請求項2の発明によれば、排風口面積をよ り拡大して排風量を増加することができる。

 請求項3の発明によれば、走行風を滑らか に排出できて、整流効果により排風効率を高 めることができる。

 請求項4の発明によれば、排風口に沿って レッグシールドを凹ませることで、乗員の膝 がレッグシールドに干渉することを抑制して 、乗員の居住性を高められる。

 請求項5の発明によれば、排風口の外側のル ーバーの肉厚を厚くすることでルーバーの強 度を確保しながら、内側のルーバーの肉厚を 薄くすることで、排風の流れを極力妨げにく くして、ルーバーによる排気効率の低下を抑 える。

本実施例に係るスクータ型自動2輪車の 外観側面図 図1について車体カバー類を仮想線にし て内部を示す図 フロア部部分の斜視図 車体前部の側面図であり、前部車体カ ーで覆われた状態 前部車体カバーを仮想線にした状態 排風口を拡大して示す図 図4の7-7線断面図 前部車体カバーを分解して構成各部の 面形状を示す図 同正面又は背面形状を示す図 ラジエータ小組部の斜視図 同正面図 同側面図 排風ガイドの側面図 同正面図 ヘッドライト部分を正面から示す図 ハンドルカバーを後方から示す図 ヘッドライトの正面図 ヘッドライトの図17の18-18線横断面 左右方向のエイミング調整を示す図 図17の20矢示図 図20の21-21線断面図 上下方向のエイミング調整を示す図

符号の説明

1:前輪、2:後輪、3:ステップフロア、4:フロン フォーク、5:前部車体カバー、6:フロントル ーバー、8:排風口、10:ハンドルカバー、11:ヘ ドライト、12:フロントカバー、13:レッグシ ルド、21:リヤカバー、33:ヘッドパイプ、38: ジエータ、40:排風ガイド、64:排風口ルーバ

 以下、図面に基づいて一実施例を説明す 。図1は鞍乗り型車両の一例であって本実施 例に係るスクータ型自動2輪車の外観側面図 あり、前輪1と後輪2の間に低床式のステップ フロア3を有する。前輪1の左右を支持するフ ントフォーク4の上部は樹脂製の前部車体カ バー5で覆われる。6はフロントルーバー、7は フロントウインカ、8は排風口であり、本願 明の空気取入口であるフロントルーバー6か 走行風を前部車体カバー5内へ取り込み、後 述するラジエータを冷却した後の温排風を前 部車体カバー5の側面に開口する排風口8から 体側方へ排出するようになっている。9はハ ンドル、10はハンドルカバー、11はヘッドラ トである。

 前部車体カバー5は、前後合わせされる前 方側のフロントカバー12と後方側のレッグシ ルド13を備える。フロントカバー12は側面視 で略くの字状をなして上下方向中間部のフロ ントノーズ12d(図4参照)がフロントフェンダ14 上方を前方へ突出し、下端部は前輪1の後方 まで延びてステップフロア3を下方から覆う ロアアンダースカート15の前端部と接続する 。フロアアンダースカート15の後部側面には 体のアンダーカバー16が着脱自在に取付け れている。フロアアンダースカート15及びア ンダーカバー16も樹脂製である。アンダーカ ー16の後端部上縁はステップホルダ17の下端 部へ接続している。ステップホルダ17の側面 は起倒自在のピリオンステップ18が配置さ ている。

 レッグシールド13はステップフロア3上に を置いた乗員の脚部F前方を覆う部材であり 、側面視形状はフロントカバー12に対応して くの字状をなす部分を備え、この前方へ突 する屈曲部(最前方部13b近傍部分)近傍の側 に排風口8が設けられている。レッグシール 13の下端部はステップフロア3の前部へ係合 ている。ステップフロア3を挟んでレッグシ ールド13の後方には2人乗車用のシート20が配 され、その前端部の高さは、排風口8の位置 とほぼ同程度であり、排風口8の後方に位置 る。シート20の下方左右をリヤカバー21にて われる。前部はセンターカバー22で覆われ 。リヤカバー21の前部とセンターカバー22と エンジンを囲んでいる。これらのリヤカバ 21及びセンターカバー22は樹脂製である。

 センターカバー22は上下方向部分22aとそ 下端から略水平に屈曲して前方へ延出する 部22bとを備え、上下方向部分22aはエンジン メンテナンスリッドをなし、その上端部内 にはシート20の前端部を回動自在に連結する ヒンジの支持部が収容されている。脚部22bは ステップフロア3に形成されたメンテナンス 口(図示省略)を開閉自在に覆うメンテナンス リッドをなし、その下方に支持されているバ ッテリ19(図2)等に対するメンテナンスを可能 している。

 シート20とリヤカバー21の間には、略帯状を なすガーニッシュ23が設けられ、後述する収 ボックス45の上縁部とリヤカバー21の上縁部 との間に形成される前後方向へ略帯状に延び る部分を覆っている。ガーニッシュ23は前部 席20aと後部座席20bの境界部を越え、その近 で後部座席20b下方まで延び、その後端部近 にリヤキャリヤ24の一部をなすグリップ部25 の先端部が位置する。ガーニッシュ23とリヤ ャリヤ24とは同じ金属色に塗装されて一体 を出し、あたかもガーニッシュ23がグリップ 部25と連続しているかのように見えている。
26はリヤカバー21の後端部には取付けられた ールランプユニット、27はスイング式パワー ユニット、28はエアクリーナ、29はリヤクッ ョンである。

 図2は図1について車体カバー類を仮想線 して車体フレーム30等の内部構造を示した図 である。車体フレーム30は、ステップフロア3 を支持するフロア部31を備える。フロア部31 前後方向中間部が略水平部分をなし、その 端部は上方へ屈曲して立ち上がり、車体中 に沿って一本で上下方向へ斜めに配置され ダウン部32の下部に接続する。ダウン部32の 端(上端)にはヘッドパイプ33が支持され、こ のヘッドパイプ33によりハンドル軸34を回動 在に支持する。ハンドル軸34は下端がボトム ブリッジ35を介してフロントフォーク4と接続 し、上端がハンドル9と接続する。

 36はヘッドパイプ33の上下方向中間部から斜 め上がりに前方へ突出するステーであり、ホ ーン37を支持する。ホーン37の下方かつヘッ パイプ33の前方にはラジエータ38が位置し、 テー36の先端部にて左右へ張り出すブラケ ト36aに支持される。39はヘッドパイプ33の前 下部に設けられたブラケット、40は排風ガ ド、41はラジエータ液のリザーブタンクであ り、リザーブタンク41はステー42及びブラケ ト39等を介してヘッドパイプ33へ支持されて る。
ホーン37,ラジエータ38及びリザーブタンク41 、前部車体カバー5の前側部分形状に合わせ 、前方が次第に低くなりながら前方へ張り すよう、側面視で略階段状に配置されてい 。

 フロア部31の後部は、上方へ屈曲して立 上がるピラー部43をなし、その上端にリヤフ レーム44の前端部が支持されている。リヤフ ーム44の前部には上方へ開放された樹脂製 収納ボックス45が支持され、その後方に燃料 タンク46が支持されている。これらの上方は 閉自在のシート20で覆われ、シート20を開く ことにより、収納ボックス45内への物品の出 及び燃料タンク46に対する給油が可能にな ている。46aは給油キャップである。

 リヤフレーム44にはスイング式パワーユニ ト27が揺動自在に支持されている。スイング 式パワーユニット27はエンジン47とトランス ッション48を一体化したものであり、エンジ ン47近傍部分でリンク機構27aを介してピラー 43との接続部近傍におけるリヤフレーム44へ 揺動自在に支持されている。
トランスミッション48の後端部には後輪2が支 持され、かつトランスミッション48の後端部 リヤフレーム44の後端部間にはリヤクッシ ンユニット29が設けられている。エンジン47 ピラー部43の上端から前方へ突出するリヤ レーム44の前端部下方へ略水平状態に配置さ れ、その吸気口には後方のエアクリーナ28か 空気が供給され、電子燃料噴射装置49から ら燃料が供給される。

 図3はフロア部31部分の斜視図である。フ ア部31は前後が上方へ屈曲する左右一対の イプ部材50を備え、その各水平部における前 後がクロスパイプ51、52で連結されている。 側のクロスパイプ51の中間部はダウン部32の 端部と溶接され、後側のクロスパイプ52は 右のピラー部43に溶接されたブラケット53の 端部間に溶接されている。また左右のパイ 部材50の各水平部には、外側面に金属製で 状の支持ステー54が溶接されている。支持ス テー54は水平部に沿って前後方向へ延び、か 外側方へ張り出し、この上面にてステップ ロア3を支持する。支持ステー54の張り出し 状は先端側が高くなるように傾き、先端側 面がパイプ部材50の水平部上面と略同程度 高さとなっている。

 各支持ステー54は、前後端及び中央の3ヶ所 パイプ部材50側へ突出する突部55を設け、そ の各先端部をパイプ部材50の側面へ当接させ 溶接することにより、前後方向3ヶ所にてパ イプ部材50へ溶接で結合される。56は支持ス ー54を利用して配設され、その下面に支持さ れるケーブル類である。57はステップフロア3 の取付け部である。
このようにすると、板状部材の支持ステー54 用いることにより、フロア部31を高剛性か 軽量にすることができる。また、板状にし ことで、ケーブル類56の支持が容易になる。

 リヤフレーム44は前端部で湾曲して後方へ 右一対で延びる平面視で略U字状をなすパイ 部材であり、左右のパイプ部材の各後端部 はクロスパイプ44a(図2)で連結されている。
58はフロア部31の後部から側方へ張り出すス ップフレームであり、ピリオンステップ18( 1)を支持する。

 次に、排風口8について詳細に説明する。図 4は車体前部のうち排風口8の近傍となる部分 側面図であり、前部車体カバー5で覆われた 状態を示す。図5は前部車体カバー5を仮想線 して内部構造を見せた状態を示す。図6は排 風口8を拡大して示す図、図7は図4の7-7線に沿 う断面図である。
これらの図において明らかなように、排風口 8は側面視で一部がヘッドパイプ33と重なる位 置に設けられ、かつラジエータ38の後方に位 する。

 排風口8は略ブーメラン形状をなし、前縁部 60及び後縁部61はそれぞれ類似した略くの字 (略ブーメラン形状、以下同じ)に曲がる曲線 をなし、前縁部60と後縁部61は上端部62及び下 端部63で連続している。上端部62は後端部で ある。
前縁部60及び後縁部61はそれぞれは最前方部60 a、61aを挟んで上部60b、61b及び下部60c、61cを える。最前方部60a,61aは側面視で略くの字状 なすレッグシールド13の前方へ凸に屈曲す 部分である。

 このように、レッグシールド13を略くの 状にしたのは、排風口8に沿って前方へ凹ま ることで、乗員の膝K(図1)との間に十分なス ペースを形成するためであり、このレッグシ ールド13の屈曲部はシート20の前端部の前方 位置し(図1参照)、膝K及び脚Fの動きに余裕を 持たせることができ、乗員の膝Kがレッグシ ルドに干渉することを抑制して、乗員の居 性を高めることができる。しかも排風口8を ブーメラン形状にすることで、冷却効率を げることができるので、居住性と冷却効率 各向上を両立させることができる。

 排風口8の前縁部60は、上部60bと下部60cをア ル形状の最前方部60aで結ぶ。後縁部61も同 にアール形状の最前方部61aにて上部61bと下 61cを結ぶ。但し最前方部60aよりも同61aの方 曲率が大きく、その結果、前縁部60と後縁部 61の間隔は、最前方部60a,61a部間が最も幅広と なり、上方並びに下方へ行くにしたがって狭 くなっている。
また、排風口8の上部側は斜め上がりに後方 延び、その長さは下部側より長くなってい 。換言すれば、前縁部60及び後縁部61におけ 上部60b及び61bが下部60c及び61cより長くなっ いる。排風口8の下部側は斜め下がりに後方 へ延びている。
排風口8をこのような形状にすることにより 排風をスムーズにすることができる。

 そのうえ、上下をアール形状で連結するこ で、走行風を滑らかに排出するよう整流す ので、この整流効果により排風効率を高め ことができる。
また、上下に長い排風口8の前後幅をラジエ タ38とヘッドパイプ33との間で前後に拡大し さらに排風口8の指向方向を、ラジエータ38 りも緩やかに後方に向けたため、排風口面 をより拡大して排風量を増加することがで 、排風量を拡大しながら排風を効率よく排 することが可能となって冷却効率の向上を ることができる。

 図6に示すように、後縁部61の上部61b側は、 面視でヘッドパイプ33に一部が重なるよう ヘッドパイプ33に沿い、ヘッドパイプ33の軸 Lと略平行している。
図6は排風口及びその周囲部材のうち主要な のとの関係を簡略化して模式的に示す図で る。排風口8は側面視でラジエータ38の後方 設けられた排風ガイド40の側面開口40aと部分 的に重なり、側面開口40aから外側方へ流れる 排風を排風口8から外部へ排出するようにな ている。側面開口40aと排風口8の重なり部分 あるハッチングで示す部分が実質開口面積S をなす。実質開口面積Sが大きければ大きい ど排風がスムーズになる。但しこの実質開 面積Sは無制限に大きくすることはできず、 ッグシールド13の形状等による制約がある 本実施例では、ブーメラン形状の採用、ヘ ドパイプ33及び排風ガイド40との特定な位置 係によって、可及的に大きな面積を確保し いる。

 排風口8には排風口ルーバー64が設けられる 図7に示すように、排風口ルーバー64は間隔 持って平行に配置された帯板状をなす複数 羽根板65で構成され、羽根板65は先端部66が 広になっており、その幅W1が内側部67の幅W2 りも大きくなっており(W1>W2)、これにより 、最も剛性が必要な外側部分の剛性を高くし 、羽根板65内側部67の肉厚を薄くすることで 内部空間を広くして通気抵抗を減少させた 内部空間を拡大でき、十分な剛性の獲得と 風空間の確保を可能にしている。
このため、ルーバー64の剛性を十分確保しつ も、温排風の流れを極力妨げにくくして、 ーバーによる排気効率の低下を抑えること できる。

 図8は前部車体カバー5を分解して構成各部 側面形状を示し、図9は同正面又は背面形状 示す図である。これらの図において、フロ トカバー12はその上部前面がフロントルー ー6で覆われ、フロントルーバー6の上部前面 はフロントアッパーカバー5aで覆われる。フ ントルーバー6の中央下部6aとはフロントノ ズ12dと係合して合わせ部12hにて突き合わさ 、中央下部6aはグリルカバー5bで覆われる。 このグリルカバー5b、フロントルーバー6及び フロントカバー12に囲まれた空間にフロント インカ7が収容され、周囲をグリルカバー5b フロントルーバー6及びフロントカバー12に 持される。
レッグシールド13の上部に形成された開口部 略ハート形をなすレッグシールド上部カバ 5cで覆われる。

 フロントカバー12及びレッグシールド13の 各左右縁部12a及び13aは側面視及び正面視でそ れぞれ同形状をなし、前後から重ね合わせら れるようになっており、各左右縁部12a及び13a の側面視形状で、最前方部12bを挟んで上下に 突片12c,12cが後方へ突出し、排風口8内に形成 れた取付部68,68の内側へ重なりスクリュウ( 示省略)で結合されるようになっている。取 付部68,68は、左右縁部13aの側面視形状におけ 最前方部13bを挟んで上下に形成される。

 レッグシールド13の上部に形成された傘状 13cの前端縁は、フロントアッパーカバー5a、 フロントルーバー6及びフロントカバー12の各 上端縁と接続する。フロントルーバー6は排 口8とほぼ同じ高さに位置し、フロントルー ー6を通過した走行風を上部開口12eの内側に 位置するラジエータ38へ導くようになってい 。フロントノーズ部12dは前方へ突出すると もに、左右を連結するブリッジ部をなし、 の左右に後方へ突出する左右2ヶ所の係合突 部12fが形成され、ステー42(図5参照)へ係合す ことにより、フロントカバー12が左右2ヶ所 ヘッドパイプ33側へ支持される。
12gはフロントノーズ部12dの下方に形成される 開口部であり、この中にフロントフォーク4 入り込んで回動自在になっている。

 次に、ラジエータ周りについて説明する。 10はラジエータ38及びその周囲部材の斜視図 、図11は同正面図、図12は同側面図、図13は排 風ガイド40の側面図、図14は同正面図である
これらの図において、ラジエータ38の前面に 、冷却ファン70が設けられ、その周囲はラ エータシュラウド71で囲まれている。ラジエ ータシュラウド71は、上部71aの中央に設けら た取付突部72でラジエータ38上面中央に突出 するボス38aへボルト73で取付けられている。 ジエータ38の上部にはボス38aの近傍左右に ス38bが設けられ、ここでステー36に設けられ たブラケットへ取付けられている。ラジエー タ38の前面下部には、リザーブタンク41が車 方向へ横長に配置されている。リザーブタ ク41とラジエータ38の注入口74との間は、冷 ファン70の周囲に沿って曲げられたホース75 連通されている。

 ラジエータシュラウド71の上部71aには、 らに左右に取付部76a、76b(図10,11)が設けられ ボルト(図示省略)により、排風ガイド40の上 部40bに設けられたナット部78a,78b(図14)へ取付 られている。ラジエータシュラウド71及び 風ガイド40の各下部にも対応する位置に取付 部79,80が設けられ、ラジエータ38の下部に設 られた取付部38cを間に挟んでボルト81(図11) より共締めされている。

 リザーブタンク41はステー42に支持される 。ステー42は後端を車幅方向へ長く配置され 横バー82へ溶接し、この横バー82の中間部へ 溶接されたブラケット83が後方へ延びてヘッ パイプ33のブラケット39(図5)に取付けられる ことにより、ヘッドパイプ33へ支持される。 のステー42の前端部にリザーブタンク41の側 面がボルト84で取付けられる。ステー42の前 85は下方へ屈曲し、ここにフロントカバー12 取付穴85aが設けられている。

 排風ガイド40はラジエータ38の背面側に配 置され、ボルト止めによりラジエータ38と一 化されている。排風ガイド40は側面視で略 字状をなし、背面86は、ラジエータ38の後方 間隔をもって配置され、図13,14に示すよう 、背面86の左右側部は後方へ傾斜するガイド 面87をなし、ラジエータ38を通過した温排風 ガイド面87に沿って、外側方へ流す。

 背面86の一部(この例では左上コーナー部) には前方へ突出する膨出部88が設けられ、そ 頂部88aには、ホース穴88bが形成され、ここ ら上ホース89aが後方へ出るようになってい 。89bは下ホースであり、上ホース89aと一緒 なって下方へ延出する。

 次に、ヘッドライト11のエイミング(光軸調 )について説明する。図15はヘッドライト11 分を正面から示す図、図16はハンドルカバー 10を後方から示す図である。
これらの図において、ヘッドライト11はハン ルカバー10の左右方向中央に設けられたヘ ドライト用開口10aに収容され、概ねハンド 9の上方に位置する。ヘッドライト11の左右 は、ハンドル9上に設けられたブレーキのマ ターシリンダ90が位置する。

 図16に明らかなように、ハンドルカバー11の 背面(乗員に対面する側)左右には、ブレーキ の残量確認窓91が設けられている。残量確 窓91はマスターシリンダ90と重なる位置に設 られ、残量確認窓91を通してマスターシリ ダ90のブレーキ残量を確認できるとともに、 後述するエイミング調整時における調整用工 具(ドライバー)を差し込むためのエイミング 整窓を兼ねている。
7bはヘッドライト用開口が形成された中央部 ら左右へ延出する腕部であって、ハンドル9 の左右へ延びる部分を覆う。7cはメータ穴で り、ここにメータ(図示省略)の表示部が臨 。7dはヘッドライトの取付ボス、7eは各種ス ッチ類のボタン穴である。

 図17はヘッドライト11の正面図であり、ヘッ ドライト11の外周はケース92をなし、このケ ス92の周囲に取付部93が突出し、それぞれハ ドルカバー11の取付ボス7d(図16)へビス等で 付けられることにより、ヘッドライト11がハ ンドルカバー10に支持されている。
ヘッドライト11の中央にはバルブ94が位置し バルブ94の左右に光軸調整支点部95、第1光軸 調整部96が設けられている。光軸調整支点部9 5及び第1光軸調整部96はそれぞれ後述するリ レクタのケース92に対する支持部であり、そ れぞれの中心を通る水平線H上に位置する。 軸調整支点部95は光軸調整時の回動中心をな し、第1光軸調整部96は残量確認窓91を通して 方から操作される水平方向の光軸調整軸を す。
さらに、光軸調整支点部95の下方で、かつ光 調整支点部95の中心を通る垂直線V上に上下 向の第2光軸調整部97が位置する。第2光軸調 整部97は前方から調整できる。

 図18は図17の水平線Hに沿うヘッドライト11 の18-18線横断面である。バルブ94はケース92内 において、リフレクタ100へ取付けられ、リフ レクタ100を回動させると一体に回動する。リ フレクタ100の背面には、光軸調整支点部95、 1光軸調整部96及び第2光軸調整部97に向けて 結腕98が腕状に3方へ突出し、それぞれの先 部に球面凹部99が設けられている。光軸調 支点部95、第1光軸調整部96及び第2光軸調整 97はそれぞれ軸部とその先端部に設けられた 球状部101を備え、各球状部101を球面凹部99へ 合することによりボールジョイントで結合 る。これにより各球状部101に対して各連結 98が自由な方向へ相対的に動くことができ 。

 光軸調整支点部95はケース92に対して固定 され、第1光軸調整部96はケース92に対して進 動自在になっている。したがって、調整用 具102(図19)により第1光軸調整部96を進退させ ると、リフレクタ100は光軸調整支点部95の球 部101の中心に対して水平面内において仮想 で示すように揺動し、その結果、光軸Cを左 右方向へ角度調整できる。

 図19はこのエイミング調整を示し、後方 残量確認窓91から調整用工具102の先端を差し 込み、第1光軸調整部96を調整する。このよう にすると、マスターシリンダ90の残量を確認 るための残量確認窓91をエイミング調整窓 兼用でき、開口数を削減できる。

 図20は図17の20矢示図、図21は図20の21-21線断 図であり、第2光軸調整部97を示す。
第2光軸調整部97は、ケース92の下部から突出 る突部103に進退自在にネジ結合し、突部103 通過した先端側はケース92内へ入り、図21に 示すように、先端の球状部101がリフレクタ100 から一体に突出する連結腕98に設けられた球 凹部99と回動自在に結合している。

 そこで、第2光軸調整部97を調整用工具102に り進退させると、球面凹部99が球状部101と に進退する。このとき、図17に示すように、 第2光軸調整部97は光軸調整支点部95の垂直線V 上にあるので、光軸調整支点部95及び第1光軸 調整部96の各球状部101を中心にして図17に記 される水平線Hの周りに揺動する。
このため、図22に示すように、バルブ94はリ レクタ100と共に上下方向へ揺動して上下方 における光軸Cの角度調整が可能になる。

 したがって、このエイミング調整構造によ ば、上下及び左右方向のエイミング調整が 在になるとともに、前方及び後方から調整 ることができる。
なお、第2光軸調整部97はハンドルカバー11の 方側から調整することもできる。この場合 は、ハンドルカバー11の背面側にエイミン 調整窓を設ければよい。




 
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