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Title:
APPARATUS FOR GAS HYDRATE PELLET PRODUCTION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047848
Kind Code:
A1
Abstract:
An apparatus for gas hydrate pellet forming according to briquetting roll system in which gas hydrate pellets can be produced in a high-pressure atmosphere and in which low production cost and easy maintenance can be ensured. Further, there is provided an apparatus for gas hydrate pellet production including a separator unit for continuous removal of thin-plate portions (burr) generated incidentally around formed gas hydrate pellets. In the compression forming of gas hydrate, produced in a reaction vessel held at reaction temperature and reaction pressure suitable for hydration reaction between raw gas and raw water, in an atmosphere of the above reaction pressure, a rotary roll and vertical screw unit disposed in the interior of the pressure vessel are driven by a drive unit disposed outside the pressure vessel via a mechanical seal provided on the wall surface of the pressure vessel for the compression forming. Further, the gas hydrate pellets after the compression forming are introduced in the interior of a horizontal rotary cylinder so that any thin-plate portions (burr) generated around pellets are removed.

Inventors:
OGAWA KENJI (JP)
AOBA MASAFUMI (JP)
TAKAMOTO KOUHEI (JP)
SUGANOYA KIYOAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/069780
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
October 10, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
OGAWA KENJI (JP)
AOBA MASAFUMI (JP)
TAKAMOTO KOUHEI (JP)
SUGANOYA KIYOAKI (JP)
International Classes:
C10L3/06
Foreign References:
JP2006104256A2006-04-20
JP2007131686A2007-05-31
JP2007077253A2007-03-29
JP2007254503A2007-10-04
JP2002220353A2002-08-09
JP2007262142A2007-10-11
JP2007262144A2007-10-11
JP2007262297A2007-10-11
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (37 Kowa Building4-5, Tsukiji 1-chom, Chuo-ku Tokyo 45, JP)
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Claims:
 原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧力と反応温度に保持された反応容器内においてガスハイドレートを生成し、次いでこのガスハイドレートを前記反応圧力の雰囲気下で圧縮成形することを特徴とするガスハイドレートペレットの製造方法。
 原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧力と反応温度に保持された反応容器内においてガスハイドレートを生成し、次いでこのガスハイドレートを前記反応圧力の雰囲気下で圧縮成形し、この圧縮成形して形成されたガスハイドレートペレットを横置きの回転円筒体の内部へ導入して、この円筒体の回転と共に前記ペレット同士を接触あるいは落下させることによってペレット外周面に形成されたバリを除去し、ガスハイドレートペレットとバリとに分離し、更に、
 前記円筒体の一部に設けた多孔壁によって前記バリを該円筒外に放出し、残るペレットを円筒体の端部より排出することを特徴とするガスハイドレートペレットの製造方法。
 原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧力と反応温度とに保持された反応容器内において生成したガスハイドレートを収容するホッパと、このホッパに収容されたガスハイドレートを移送する横型スクリュー装置とを有する送給装置と、
 前記移送装置より移送されたガスハイドレートを下方に押出する竪型スクリュー装置を有する押込装置と、
 前記押込装置の下部に、表面に前記ガスハイドレートを受け入れる成型凹部が対向して形成された一対の回転ロールを有するペレット成形装置を備えており、
 前記横型スクリュー装置と、竪型スクリュー装置と、回転ロールとを前記高圧の圧力に連通した圧力容器内に配設したことを特徴とするガスハイドレートペレットの製造装置。
 原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧力と反応温度とに保持された反応容器内において生成したガスハイドレートを収容するホッパと、このホッパに収容されたガスハイドレートを移送する横型スクリュー装置とを有する送給装置と、
 前記移送装置より移送されたガスハイドレートを下方に押出する竪型スクリュー装置を有する押込装置と、
 前記押込装置の下部に、表面に前記ガスハイドレートを受け入れる成型凹部が対向して形成された一対の回転ロールを有するペレット成形装置を備え、前記横型スクリュー装置と、竪型スクリュー装置と、回転ロールとを前記高圧の圧力に連通した圧力容器内に配設したガスハイドレートの圧縮成形装置と、
 前記圧縮成形装置により成形されたガスハイドレートペレットが供給される供給口を一端に有し、他端にガスハイドレートペレットの排出口を有する横型の筒状空間を持つ本体と、該本体内に回転自在かつ前上がりに傾斜して支持される回転筒状体と、この筒状体の少なくとも供給口近傍より所定の長さに渡って形成されている多孔壁と、前記筒状体の内壁面に形成されている螺旋状ないしは螺旋と同様の送り機能を持つ手段と、前記多孔壁より放出されたガスハイドレート成形体を形成していた薄板部を収容する貯槽と、該貯槽を冷却する冷却手段とを備えたガスハイドレートペレットのバリ分離装置とからなることを特徴とするガスハイドレートの製造装置。
 前記竪型スクリュー装置を駆動する駆動装置と、前記回転ロールを駆動する駆動装置とを、前記圧力容器の外部に設け、更に、
 前記竪型スクリュー装置の駆動軸および回転ロールの駆動軸は、それぞれ前記圧力容器の壁面に設けたメカニカルシールを介して各々の駆動装置に接続されていることを特徴とする請求項3又は4記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ペレット成形装置の回転ロールの外周面に寸法及び形状の異なる数種類の成形凹部を設けたことを特徴とする請求項3,4又は5記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ペレット成形装置の回転ロールの外周面に所定の寸法を有する第1の成形凹部を設けると共に、前記第1の成形凹部の設置個所を避けたロール外周面の余白部に第1の成形凹部よりも寸法の小さい小型の成形凹部を設けたことを特徴とする請求項3,4,5又は6記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ペレット成形装置の回転ロールの外周面に所定の寸法を有する第1の成形凹部を千鳥状に設けると共に、前記第1の成形凹部の設置箇個所を避けたロール外周面の余白部に第1の成形凹部よりも寸法の小さい小型の成形凹部を設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6又は7記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ペレット成形装置の回転ロールの外周面に所定の寸法を有する第1の成形凹部を前記ロールの周方向に直線状に設けると共に、前記第1の成形凹部の設置個所を避けたロール外周面の余白部に第1の成形凹部よりも寸法の小さい成形凹部を設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6又は7記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
 前記ペレット成形装置の回転ロールの外周面に寸法及び形状の異なる数種類の成形凹部をランダムに設けたことを特徴とする請求項3,4,5,6又は7記載のガスハイドレートペレットの製造装置。
Description:
ガスハイドレートペレット製造 置

 本発明は、ガスハイドレートを圧縮成型 てペレット状の成形物を製造するガスハイ レートペレット製造装置に関する。

 一般的にメタンやプロパン等を主成分と る天然ガスを輸送・貯蔵する際は、液化天 ガス(LNG)の状態で行われることが多い。し しながら、この液化天然ガス(LNG)は、極低温 (-162℃)で製造し、この極低温を保持しながら 輸送・貯蔵しなければならない。従って、こ の輸送・貯蔵の際に使用される冷却エネルギ ーを多く必要とする。

 近時、前記LNGに対して、天然ガス水和物( 天然ガスハイドレート。以下、NGH。)として 送・貯蔵する方法が提案されている(例えば 日本国特表平11-506073号公報。)。このNGHは、 水分子によるカゴの中にガスが取り囲まれた 状態の固体状のガス水和物であり、自己保存 効果を奏する温度(-30~-10℃)に冷却され、略生 成条件の高圧から大気圧にまで脱圧されて、 安定的に輸送・貯蔵できるという特徴がある 。

 このNGHは、所定の圧力と温度(4~6MPa、2~7℃ )に保持された生成容器内で天然ガスと水と 接触させて水和反応させて、水を多量に含 NGHスラリー(ガスハイドレート結晶の懸濁液) が生成される。このNGHスラリーは、水中に懸 濁しているNGHの濃度を高めるために物理的脱 水装置(例えば、スクリュープレス型脱水器 重力式竪型脱水装置等)により脱水された後 、略生成条件の圧力と温度に保持された水 脱水容器内で天然ガスと接触させて水和脱 させて粉雪状のサラサラの粉末として製造 れている。

 ところで、このNGH粉末は、粉雪状で表面 が極めて大きいので、天然ガスと水とに分 する速度が非常に速いという問題がある。 た、大量に貯蔵すると下層のものが岩盤状 硬化してしまい、取出しが困難になるとい 問題もある。また、体積に対して重量が小 いので貯蔵タンクが大型化してしまうとい 問題もある。

 これらの問題を解決する方法として、本 願人は先に、NGH粉末を圧縮成型して球形(直 径10~100mm程度)等のペレットにすることにより 、嵩密度を高くして充填率を向上させると共 に、空気との接触面積を減少させ、かつ内部 に空気が侵入するのを防止することを提案し ている(例えば、日本国特開2002-220353号公報、 日本国特開2005-219104号公報など。)。

 これにより、前記問題解決の他、ガスハ ドレートのハンドリング性の改善、及びガ ハイドレートを貯蔵タンクに貯蔵するとき 充填率(ガスハイドレートの体積/貯蔵タン の体積)の向上も図られている。ちなみに、 スハイドレートを貯蔵タンクに貯蔵すると の充填率は、パウダー状では約40%、単一径 レットでは約60%、混合径ペレットでは約80% あることが知られている。

 前述のNGH粉末を圧縮成形してNGHペレット 製造する装置としては、プレス金型成形装 とブリケッティングロール型成形装置が知 れている。

 前記プレス金型成形装置は、NGH粉末を充 する複数の凹型が形成された2個の金型の間 にNGH粉末を供給する工程、プレス成形工程、 ペレットの取出し工程といった一連の工程に よりペレットを製造するようになっている。 従って、NGHペレットの製造はバッチ式の非連 続に行われることになり、大量生産には適し ていないという問題があった。

 一方、ブリケッティングロール型成形装 は、外周面にNGH粉末を受け入れる複数の成 凹部が形成され、対向配置された一対の回 ロールと、この回転ロールにNGH粉末を供給 るスクリューフィーダとを備えており、連 してNGHペレットを製造することができ、大 生産に適しているという特徴を有している

 ところで、前述のブリケッティングロー 型成形装置は、大気圧下でNGH粉末を圧縮成 するようになっており、この成形装置の前 に脱圧工程が必要であり、この脱圧工程の 圧作用でNGH粉末の一部が分解しないように 却する必要があった。

 そこで、本出願人は、前記NGHの生成圧力( 例えば、4~6MPa)を減圧することなくNGH粉末を 縮成形する方法について鋭意研究し、前記 成圧力において圧縮成形することのできる リケッティングロール型成形装置を製作し 。

 しかし、この成形装置は、ブリケッティ グロールを軸支する4個の軸受部やスクリュ ーフィーダのスクリュー軸に設けたシール部 からメタンやプロパン等の可燃性の原料ガス の漏出を防止するために高価なメカニカルシ ールが多数使用されており結果として成形装 置が高価なものとなっていた。

 充填率を向上させるために大径のペレッ と小径のペレットからなる混合径のペレッ を製造する場合、従来は、大径のペレット 製造する成形装置(ペレタイザ)と、小径の レットを製造する成形装置の少なくとも最 2台の成形装置が必要であった。

 また、ブリケッティングロール方式の成 装置は、ロールの外周面にガスハイドレー ペレット成型用の成形凹部(成形型、ポケッ ト)を設けた一対のロールよりなるガスハイ レートペレット製造装置によって製造する め、ロール外周面に挟まれたパウダー状の スハイドレートが図9、10に示すように、所 「バリ」としてペレットに付着(ペレットpの 周囲に薄い(1mm程度)バリbが付随した成形体s) た状態で形成されやすく、製品であるペレ トの品質が低下するという問題があった。 た、ペレットpとそれに付随するバリbとは 成形時に作用する圧縮力が異なっているの その連結箇所が密度差によって脆く、バリ 脱落し易いという性質がある。そのため、 蔵タンクや輸送容器内でバリbがペレットpよ り分離して容器底面に堆積して固着したり、 ペレットp同士がバリbによって接着されてし い大きな塊状や岩盤状となり、ガスハイド ートのハンドリング性、即ち、ガスハイド ートの取り出しや搬送などが困難になると う問題があった。

 かかることから、ペレットpに付随して発 生するバリbを効率的に除去することが望ま ている。

 更にまた、前記メカニカルシール部分を て切り離さなければロールを分解・取り外 することができないので、メンテナンスを 易に行うことができないという問題もあっ 。

 本発明は、このような問題点を解消する めになされたものであって、高圧の雰囲気 でガスハイドレートペレット製造ができ、 作コストが低くしかもメンテナンスが容易 ブリケッティングロール方式のガスハイド ートペレット成形装置と、成形されたガス イドレートペレットの周囲に付随して形成 れる薄板部(バリ)を連続的に分離する分離 置とを備えたガスハイドレートペレットの 造装置を提供することを目的とするもので る。

 前記目的を達成するための本発明に係るガ ハイドレートペレットの製造方法は、
1)原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧 と反応温度に保持された反応容器内におい ガスハイドレートを生成し、次いでこのガ ハイドレートを前記反応圧力の雰囲気下で 縮成形することを特徴としている。
2)原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧 と反応温度に保持された反応容器内におい ガスハイドレートを生成し、次いでこのガ ハイドレートを前記反応圧力の雰囲気下で 縮成形し、この圧縮成形して形成されたガ ハイドレートペレットを横置きの回転円筒 の内部へ導入して、この円筒体の回転と共 前記ペレット同士を接触あるいは落下させ ことによってペレット外周面に形成された リを除去し、ガスハイドレートペレットと リとに分離し、更に、前記円筒体の一部に けた多孔壁によって前記バリを該円筒外に 出し、残るペレットを円筒体の端部より排 することを特徴としている。

 前記目的を達成するための本発明に係るガ ハイドレートペレットの製造装置は、
3)原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧 と反応温度とに保持された反応容器内にお て生成したガスハイドレートを収容するホ パと、このホッパに収容されたガスハイド ートを移送する横型スクリュー装置とを有 る送給装置と、前記移送装置より移送され ガスハイドレートを下方に押出する竪型ス リュー装置を有する押込装置と、前記押込 置の下部に、表面に前記ガスハイドレート 受け入れる成型凹部が対向して形成された 対の回転ロールを有するペレット成形装置 備えており、前記横型スクリュー装置と、 型スクリュー装置と、回転ロールとを前記 圧の圧力に連通した圧力容器内に配設した とを特徴としている。
4)原料ガスと原料水とが水和反応する反応圧 と反応温度とに保持された反応容器内にお て生成したガスハイドレートを収容するホ パと、このホッパに収容されたガスハイド ートを移送する横型スクリュー装置とを有 る送給装置と、前記移送装置より移送され ガスハイドレートを下方に押出する竪型ス リュー装置を有する押込装置と、前記押込 置の下部に、表面に前記ガスハイドレート 受け入れる成型凹部が対向して形成された 対の回転ロールを有するペレット成形装置 備え、前記横型スクリュー装置と、竪型ス リュー装置と、回転ロールとを前記高圧の 力に連通した圧力容器内に配設したガスハ ドレートの圧縮成形装置と、前記圧縮成形 置により成形されたガスハイドレートペレ トが供給される供給口を一端に有し、他端 ガスハイドレートペレットの排出口を有す 横型の筒状空間を持つ本体と、該本体内に 転自在かつ前上がりに傾斜して支持される 転筒状体と、この筒状体の少なくとも供給 近傍より所定の長さに渡って形成されてい 多孔壁と、前記筒状体の内壁面に形成され いる螺旋状ないしは螺旋と同様の送り機能 持つ手段と、前記多孔壁より放出されたガ ハイドレート成形体を形成していた薄板部 収容する貯槽と、該貯槽を冷却する冷却手 とを備えたガスハイドレートペレットのバ 分離装置とからなることを特徴としている
5)前記竪型スクリュー装置を駆動する駆動装 と、前記回転ロールを駆動する駆動装置と 、前記圧力容器の外部に設け、更に、前記 型スクリュー装置の駆動軸および回転ロー の駆動軸は、それぞれ前記圧力容器の壁面 設けたメカニカルシールを介して各々の駆 装置に接続されていることを特徴としてい 。
6)前記ペレット成形装置の回転ロールの外周 に寸法及び形状の異なる数種類の成形凹部 設けたことを特徴としている。
7)前記ペレット成形装置の回転ロールの外周 に所定の寸法を有する第1の成形凹部を設け ると共に、前記第1の成形凹部の設置個所を けたロール外周面の余白部に第1の成形凹部 りも寸法の小さい小型の成形凹部を設けた とを特徴としている。
8)前記ペレット成形装置の回転ロールの外周 に所定の寸法を有する第1の成形凹部を千鳥 状に設けると共に、前記第1の成形凹部の設 箇個所を避けたロール外周面の余白部に第1 成形凹部よりも寸法の小さい小型の成形凹 を設けたことを特徴としている。
9)前記ペレット成形装置の回転ロールの外周 に所定の寸法を有する第1の成形凹部を前記 ロールの周方向に直線状に設けると共に、前 記第1の成形凹部の設置個所を避けたロール 周面の余白部に第1の成形凹部よりも寸法の さい成形凹部を設けたことを特徴としてい 。
10)前記ペレット成形装置の回転ロールの外周 面に寸法及び形状の異なる数種類の成形凹部 をランダムに設けたことを特徴としている。

 本発明により、一対のロール、ホッパ、 クリューフィーダ、回転軸の軸受および転 歯車からなる圧縮成形機を一体として圧力 器内に収納し、スクリューコンベアを通じ 圧力容器外からガスハイドレートを前記ホ パ内に供給するようにしたことにより、圧 容器外からガスハイドレートを前記ホッパ に供給するようにしたことにより、圧力容 外から圧縮成形機を駆動する電動機との間 設置するメカニカルシール部を減らすこと できるため、製作コストが低くメンテナン が容易な高圧の雰囲気下でペレット製造装 を提供することができる。

 また、寸法及び形状の異なる数種類のガ ハイドレートペレットを1台のガスハイドレ ートペレット製造装置によって製造すること が可能になる。また、ガスハイドレートペレ ット製造装置を設置する床面積を大幅に低減 することが可能となる。

 更に、ロールの外周面において成形凹部 占める割合が多くなるのに反比例して「バ 」のできる割合が少なくなるので、製品と てのペレットの品質が向上するようになる

 本発明により、圧縮成形された天然ガス イドレートのペレット部の周囲に付随して 成されるバリ(薄板部)を連続的に分離し、 レットのみを連続的に貯槽や輸送容器に移 するので、生成条件の高圧下で粉末状のガ ハイドレートを製造し、このガスハイドレ ト粉末を圧縮成形してペレットを製造する 連のガスハイドレート製造装置の生産量が 上する。

図1は本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置を適用したガスハイドレート 製造装置の概略説明図である。 図2は本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置の外観の正面図である。 図3は本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置の外観の平面図である。 図4は図2に示すX-X矢視の断面図である 図5は本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置のロール外周面の展開図であ る。 図6は本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置の他のロール外周面の展開図 である。 図7は本発明に係る他のガスハイドレー トペレット製造装置の概略図である。 図8は本発明に係る更に他のガスハイド レートペレット製造装置の概略図である。 図9は成形体の概略図である。 図10は成形体の概略断面図である。

符号の説明

 1 圧力容器
 2 上部メカニカルシール
 3 側部メカニカルシール
 4 スクリューフィーダ用電動機
 5 ロール用電動機
 6 スクリューコンベア
 7 ロール
 8 ホッパ
 9 スクリューフィーダ
 10 軸受
 11 伝動歯車
 12 回転軸
 13 ギア歯車
 14 搬送スクリュー
 15 排出口
 35a 大径の成形型
 35c 中径の成形型
 35b 小径の成形型
 36 余白部
 68 回転円筒体
 68b 多孔壁
 69a 開口部
 70 螺旋体
 71 支柱
 72 貯槽
 73 還流路
 A バリ分離装置
 N1 ガスハイドレート生成装置
 N2 脱水塔
 h1 ガスハイドレート
 h2 ガスハイドレート
 G1 原料ガス
 W1 原料水
 p ペレット
 b バリ
 s 成形体

 本発明の実施の形態を図面を参照して説 する。

 図1は、本発明に係るガスハイドレートペ レット製造装置を適用したガスハイドレート の製造装置の一例を示す概略図である。この 図1に示すように、ガスハイドレートの生成 件(例えば、生成圧力:3~6MPa、生成温度2~7℃) 保持された生成装置N1内において気液接触さ せてガスハイドレートh1を生成し、次いでこ ガスハイドレートh1を脱水塔N2において脱水 してガスハイドレートh2とし、このガスハイ レートh2を圧縮成形してペレットpとしてい 。製造されたペレットpは、図示しない脱圧 工程を経て貯槽などに移送されるようになっ ている。

 なお、ガスハイドレートの製造装置は図1 に示したものに限定されるものではなく、原 料ガス中に原料水を噴霧するスプレー式製造 装置、流動床式脱水装置やスクリュープレス 式脱水装置などの既存設備を使用することが できる。

 本発明に係るガスハイドレートペレット 造装置の外観の正面図を図2に、平面図を図 3に示し、また、図2におけるX-X矢視の断面図 図4に示す。

 ガスハイドレートペレット製造装置は、 鋼製の圧力容器1、圧力容器1内に収納され 圧縮成形機、圧力容器1の外から圧縮成形機 駆動する2台の電動機4,5、及び圧縮成形機に ガスハイドレートを供給するスクリューコン ベア6から主に構成されている。

 圧縮成形機は、いわゆるブリケッティン ロール方式によるものであり、金属製の一 のロール7、ホッパ8、スクリューフィーダ9 軸受10及び伝動歯車11から構成され、一体と して圧力容器1内に収納されている。

 一対のロール7は、外周面にペレットの成 形型となる複数の図示しないポケットを有し ており、その回転軸12は軸受10に回転自在に 持されている。一方のロール7aの回転軸12aは 側部メカニカルシール3を介して圧力容器1外 ロール用電動機5により接続しており、他方 の回転軸12bとは伝動歯車11により連動するよ になっている。

 ホッパ8及びスクリューフィーダ9は、一 のロール7上に設置されており、ガスハイド ートをそれら一対のロール7間に供給するも のである。スクリューフィーダー9は、複数 が一対のロール7の長手方向に沿ってホッパ8 内に配置されており、圧力容器1外に設置さ たスクリューフィーダー用電動機4に上部メ ニカルシール2とギア歯車13を介して接続さ ている。

 次に、上記のような構成を有するガスハ ドレートペレット製造装置の作用を説明す 。

 ガスハイドレートはスクリューコンベア6 の回転するスクリュー14により圧力容器1内に 移送されて、圧縮成形機のホッパ8内に供給 れる。このとき回転する搬送スクリュー14と ガスハイドレートによりスクリューコンベア 6内の気密が保たれるため、圧力容器1内を高 状態に維持することができる。

 また、ホッパ8内に供給されたガスハイド レートは、圧力容器1外のスクリューフィー ー用電動機4で駆動されるギア歯車13により 時に回転する複数のスクリューフィーダー9 巻き込まれるようにして一対のロール7間に 向けて移送される。このとき、スクリューフ ィーダー用電動機4とギア歯車13の間には、上 部メカニカルシール2が設置されているため 圧力容器1内を高圧に維持することができる

 更に、ロール7上に供給されたガスハイド レートは、伝動歯車11により互いに連動して 方向に回転する一対のロール7の外周面のポ ケットにくい込まれつつ圧縮されることによ りペレット状に成形され、排出口15を通じて 示しない貯槽等へ排出される。このとき、 方のロール7aの回転軸12aは、圧力容器1外の ール用電動器5により回転駆動されるが、そ の間には側部メカニカルシール3が設置され いるため、圧力容器1内を高圧状態に維持す ことができる。

 このように、圧縮成形機を一体として圧 容器1内に収納することにより、2箇所のメ ニカルシール部分で圧力容器1内を高圧に維 することができる。

 本実施例により、一対のロール、ホッパ スクリューフィーダ、回転軸の軸受及び伝 歯車からなる圧縮成形機を一体として圧力 器内に収納し、スクリューコンベアを通じ 圧力容器外からガスハイドレートを前記ホ パ内に供給するようにしたことにより、圧 容器外から圧縮成形機を駆動する電動機と 間に設置するメカニカルシール部を減らす とができるため、製作コストが低くメンテ ンスが容易な高圧の雰囲気下でペレット製 ができるブリケッティングロール方式のガ ハイドレートペレット製造装置を提供する とができる。

 次に、本発明の第2の実施の形態を図面を 参照して説明する。

 本実施例は、図5及び図6に示すように、 対のロールに形成された成型凹部の大きさ 変化させ、一度に径の異なるハイドレート レットを製造するようにしたものである。

 詳しくは、図5に示すように、ロールの外 周面(ランドともいう。)には、寸法および形 の異なる数種類の成形凹部35を設けている

 なお、一つのガスハイドレートペレット 造装置で形状の異なる数種類のガスハイド ートペレットを製造しても差し支えないが 充填率を考えると、一つのガスハイドレー ペレット製造装置では、同じ数種類のガス イドレートペレットを製造することが好ま い。また、ガスハイドレートペレットの形 は、略球形状、炭団状、レンズ状などを挙 ることができるが、説明の都合上、略球形 のガスハイドレートペレットについて説明 る。

 図5に示すように、ロールは、その外周面 に大小2種類の成形凹部、つまり、大径の略 球状の成形凹部35aと、小径の略半球状の成 凹部35cとを備えている。更に詳しく説明す と、ロールの外周面に、大径の成形凹部35a 千鳥状に設けると共に、大径の成形凹部35a 設置箇所を避けたロール外周面34の左右の余 白部分36に大径の成形凹部35aよりも寸法の小 い小径の成形凹部35cを設けている。

 この場合、大径の成形凹部の個数と小径 成形凹部の個数との比率にもよるが、大径 成形凹部35aの直径は、100~50mm、更に、80~50mm 範囲が好ましい。他方、小径の成形凹部35c 直径は、50~10mm、更に、50~15mmの範囲が好ま い。ここで、大径の成形凹部の直径が50mm未 の場合は、小径ペレットと変わらなくなり ロール外周面の成形凹部の配置上、別径と る意味がない。これとは逆に、100mmを超え 場合には、成形のため成形型への押圧力が 一とならない。他方、小径の成形凹部の直 が10mm未満の場合は、ガスハイドレートとし の保存性が悪くなる問題がある。これとは に、50mmを超える場合には、大径ペレットと 変わらなくなり、別径とする意味がない。

 他方、図6は、大、中、小の3種類の成形 部をロールの外周面に設けたものであり、 ール中央に大径の略半球状の成形凹部35aを ール周方向に1列に設け、ロール左側の余白 36aに中径の略半球状の成形凹部35bを設け、 に、ロール右側の余白部36bに小径の略半球 の成形凹部35cを設けている。

 この場合、大、中、小の3種類の成形凹部 の設置比率にもよるが、大径の成形凹部35aの 直径は、100~60mm、更に、80~60mmの範囲が好まし い。また、中径の成形凹部35cの直径は、60~40m mの範囲が好ましい。更に、小径の成形凹部35 bの直径は、40~10mm、更に、40~15mmの範囲が好ま しい。

 ここで、大径の成形凹部の直径が60mm未満 の場合は、中径ペレットと変わらなくなり、 ロール外周面の成形凹部の配置上、別径とす る意味がない。これとは逆に、100mmを超える 合には、成形のため成形型への押圧力が均 にならない。また、中径の成形凹部の直径 40mm未満の場合は、小径ペレットと変わらな くなり、ロール外周面の成形凹部の配置上、 別径とする意味がない。これとは逆に、60mm 超える場合には、大径ペレットと変わらな なり、ロール外周面の成形凹部の配置上、 径とする意味がない。更に、小径の成形凹 の直径が10mm未満の場合は、ガスハイドレー としての保存性が悪くなる問題がある。こ とは逆に、40mmを超える場合には、中径ペレ ットと変わらなくなり、ロール外周面の成形 凹部の配置上、別径とする意味がない。

 上記ロールを収納した圧力容器1内は、ガ スハイドレート生成器及び脱水器と連通して おり(図1)、高圧、低温のガスハイドレート生 成条件下にあり、成形装置に供給されるガス ハイドレートの分解が抑制されている。

 今、パウダー状のガスハイドレートh2が 対、即ち、一組のロール7a,7bに供給されると 、この一組のロール7a,7bによって大径のガス イドレートペレットと、小径のガスハイド ートとが同時に成形される。なお、図6のロ ールを使用すれば、大、中、小の3種類のガ ハイドレートペレットを1台のガスハイドレ トペレット製造装置によって製造すること できる。

 本実施例により、ガスハイドレートペレ ト製造装置の設備費を抑制することが可能 なるばかりでなく、ガスハイドレートペレ ト製造装置を設置する床面積を大幅に低減 ることが可能になった。他方、ロールの外 面において成形凹部の占める割合が多くな のに反比例して「バリ」のできる割合が少 くなるので、製品としてのペレットの品質 向上するようになった。

 また、前記ロールの外周面に所定の寸法 有する第1の成形凹部を設けると共に、前記 前記第1の成形凹部の設置箇所を避けたロー 外周面の余白部に第1の成形凹部よりも寸法 小さい小型の成形凹部を設けたので、寸法 び形状の異なる数種類のガスハイドレート レットを1台のガスハイドレートペレット製 造装置によって製造することが可能になるば かりでなく、ロールの外周面において成形凹 部の占める割合が多くなるのに反比例して「 バリ」のできる割合が少なくなり、製品とし てのペレットの品質が向上するようになった 。

 更に、前記ロールの外周面に所定の寸法 有する第1の成形凹部を千鳥状に設けると共 に、前記第1の成形凹部の設置箇所を避けた ール外周面の余白部分に第1の成形凹部より 寸法の小さい小型の成形凹部を設けたので 前記効果のほか、成形型を2列にできる。

 さらにまた、前記ロールの外周面に所定 寸法を有する第1の成形凹部を前記ロールの 周方向に直線状に設けると共に、前記第1の 形凹部の設置箇所を避けたロール外周面の 白部分に第1の成形凹部よりも寸法の小さい 形凹部を設けたので、前記効果のほか、成 型の配列を3列若しくはそれ以上にできる。

 そして、前記ロールの外周面に寸法及び 状の異なる数種類の成形凹部をランダムに けたので、多種多様のガスハイドレートペ ットを製造することができる。

 次に、本発明の第3の実施形態を図面を参 照して説明する。図7は、ガスハイドレート レットの「バリ」を分離するバリ分離装置A 概略構成図である。また図9、10は圧縮成形 て得られたペレットpの周囲に付随してバリ が形成されている状態を模擬的に表した図で ある。

 図7に示す如く、ガスハイドレート製造装 置(図1参照)で製造された天然ガスハイドレー トh2は、2本の成形ロール7a,7bに圧縮成形凹部c が対向面に形成されたロール型成形装置61に 給され、ペレットpと共にバリbが形成され 成形体sが製造される。次に、この成形体sは 予備分離装置5の成形体通路66bに導入されて 回転ロール66aにより押圧力を加えられて変 作用を受け、ペレットpとバリbとにある程度 分離され、バリ分離装置Aの円筒体68に形成さ れた多孔壁68bでバリbが連続的に除去される

 前記多孔壁68bの開口箇所から落下するバ bは薄板部貯槽72に一旦貯蔵された後、還流 73を介して前記圧縮成形装置61に戻されるよ うになっている。

 バリ分離装置Aは、天然ガスハイドレート 成形体sが移送される円筒体68と、その円筒体 68を回転自在に支持する本体67とからなり、 の円筒体68には、円筒体68の回転に伴って軸 向に前記成形体sを移送する螺旋70が内周面6 8aに形成されており、さらに、その円筒体68 一部にバリbを円筒68外に放出する多孔壁68b( ンチングメタル、網状等)が形成され、この 多孔壁68bに対応する本体67の下面に開口部69a たは多孔壁が前記バリbが通過するように形 成され、その開口部69aの形成された本体67に リbを回収・収容する薄板部貯槽72が形成さ ており、支柱71を介して前記円筒体68を回転 させる駆動装置Mが配置され、さらに前記薄 部貯槽72内のバリbと移送中のペレットpとを 却する冷却手段が設けてある。冷却手段と ては、空気や窒素ガスといった気体を冷却 た冷却ガスや、ブライン等の冷却媒体を用 ることができる。

 前記円筒体68の多孔壁68bは、ペレットpと 形体sは落下しないように開口が形成されて いる。

 このように構成されたガスハイドレート 形体sのバリ分離装置Aに供給される成形体p 、装置Aの円筒体68の内周面68aに形成された 旋70による搬送作用によって成形体sやペレ トpは軸方向に移送される。円筒体68が入口 よりも排出側が上昇するように形成されて るので、この円筒体68の内周面68aに接触す バリbは前進作用を受けるが、その上層は逆 作用を受けるので、円筒体68の回転によっ 成形体s同士が接触してバリbがペレットpか 分離する作用を受ける。

 そして、前記バリbは、この円筒体68の多 壁68bの開口を介してバリ貯槽72に放出され 一旦収容される。

 ペレットpは、多孔壁68bを通過し、バリ分 離装置Aの排出口67bより払出され、図示しな 減圧装置等の後工程に移送される。なお、 出口67bにペレットが落下して壊れないよう 発泡体等からなる図示しない衝撃吸収材を 置し、落下によるペレットpの破損を防いで る。

 薄板部貯槽72内のバリbは、還流路73を介 てロール型成形装置61等に戻される。

 そして、この薄板部貯槽72と円筒体68はブ ライン等により冷却されており、成形体sを 温に保持(例えば、-20℃程度)しているので、 後工程である脱圧工程等において天然ガスハ イドレートが自己保存効果を奏する温度にま で冷却する操作を省略できる。

 本発明に係るガスハイドレート成形体sの バリ分離装置Aにより、成形体sは、連続的に リbとペレットpとに分離され、同時にバリb 一旦収容し、ペレットpのみを次工程(脱圧 程等)に移送するので、貯蔵タンク内でバリb によりペレットpが固着してしまうことが防 され、また、その分離・除去は連続的に行 るのでガスハイドレート製造装置における 産量を上げることができる。

 なお、本実施形態では、バリ分離装置Aに おいて成形体sを移送する螺旋70を円筒体68の 面68aに形成したものについて説明したが、 れに限られるものではない。例えば、図8に 示す如く、成形体sの持上げ部76aを有する傾 板76を円筒体内面68aに形成することができる 。この場合は、傾斜板76の持上げ部76aで成形 sを持上げ、この状態から成形体sを搬送方 に落下させ、この持上げと落下を繰返しな ら成形体sを搬送すると共に、バリbを分離す る作用を一層与えることができる。さらには 、多孔壁68bとその周辺部に傾斜板部材76を形 し、多孔壁68bから先は螺旋70を形成しても い。さらに、多孔壁を回転円筒体の入口側 排出口側との中間に形成することもできる また、螺旋70の途中にパドル(不図示)等を形 し、筒体68の回転に伴い成形体sが上下動す ようにし、バリbとペレットpとが分離する 用を与えてもよい。

 さらにまた、本実施形態ではペレット製 装置にロール型成形装置を用いたが、プレ 金型成形装置を使用することもできる。ま 、予備分離装置を使用せずに、圧縮成形装 から直接成形体をバリ分離装置に供給して リの分離・除去をしてもよい。

 多孔壁68bの開口部分にバリbが詰まった場 合は、多孔壁68bを加熱する手段によりその原 因となっているバリbを開口から放出される 度にまで溶解させることができる。この場 は、一旦、圧縮成形装置61から供給される成 形体sをバッファタンク等に収容し、その間 前記多孔壁68bを加熱して詰まりの原因とな ているガスハイドレートを溶かすこともで る。

 ガスハイドレートを略球形状やレンズ形 等のペレット状に圧縮成形すると共に、付 して形成される「バリ」を分離し、品質の 定したガスハイドレートを製造する装置に 用することができる。