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Title:
WIRING BOARD AND PROBE CARD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107747
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a wiring board which has fine pitch wiring and has a thermal expansion coefficient close to that of silicon. A probe card provided with such wiring board is also provided. The probe card is provided with the wiring board, which has a ceramic substrate having a thermal expansion coefficient of 3×10-6 to 5×10-6/°C and one or a plurality of thin film wiring sheets laminated on one surface of the ceramic substrate. The probe card is also provided with a probe head, wherein a plurality of conductive probes are arranged, corresponding to wiring of the thin film wiring sheet, each probe is separately prevented from being removed and held with the both ends outside, and one end of each probe is laminated on the wiring board in a state where the one end is in contact with the thin film wiring sheet.

Inventors:
KAZAMA TOSHIO (JP)
NAKAYAMA HIROSHI (JP)
MIYAJI SHINYA (JP)
SUZUKI KOHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053602
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
February 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NHK SPRING CO LTD (JP)
KAZAMA TOSHIO (JP)
NAKAYAMA HIROSHI (JP)
MIYAJI SHINYA (JP)
SUZUKI KOHEI (JP)
International Classes:
G01R1/073; H01L21/66; H05K3/46
Foreign References:
JP2001208773A2001-08-03
JP2002071712A2002-03-12
JP2007064850A2007-03-15
JP2001524258A2001-11-27
JP3386077B22003-03-10
JP2005164600A2005-06-23
Other References:
See also references of EP 2249167A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, HIROAKI (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 熱膨張係数が3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃であるセラミックス基板と、
 前記セラミックス基板の一方の表面に積層された一または複数の薄膜配線シートと、
 を備えたことを特徴とする配線基板。
 前記セラミックス基板は、厚さ方向に貫通するスルーホールを有することを特徴とする請求項1記載の配線基板。
 各々が前記薄膜配線シートと電気的に接続された複数のゼロインサーションフォース型のコネクタをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
 前記セラミックス基板の他方の表面に積層され、前記セラミックス基板よりも熱膨張係数が小さい一または複数の金属をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の配線基板。
 前記セラミックス基板の他方の表面に積層された薄膜多層配線シートをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の配線基板。
 長手方向に沿って伸縮自在な導電性のプローブを用いることにより、半導体ウェハと当該半導体ウェハに対して出力する信号を生成する回路構造とを電気的に接続するプローブカードであって、
 請求項1~5のいずれか一項記載の配線基板と、
 複数の前記プローブを前記薄膜配線シートの配線に対応させて配置するとともに各プローブの両端を表出させた状態で個別に抜け止めして保持し、各プローブの一端が前記薄膜配線シートと接触した状態で前記配線基板に積層されたプローブヘッドと、
 を備えたことを特徴とするプローブカード。
Description:
配線基板およびプローブカード

 本発明は、配線基板および当該配線基板 備え、半導体ウェハの電気特性検査に使用 るプローブカードに関する。

 半導体の検査工程では、ダイシングする の半導体ウェハの状態で導電性を有するプ ーブをコンタクトさせることによって電気 性検査を行い、不良品を検出する(ウェハレ ベルテスト)。このウェハレベルテストを行 際には、検査用の信号を半導体ウェハへ伝 するために、多数のプローブを収容するプ ーブカードが用いられる。ウェハレベルテ トでは、半導体ウェハ上のダイをプローブ ードでスキャニングしながらプローブをダ ごとに個別にコンタクトさせるが、半導体 ェハ上には数百~数万というダイが形成され いるため、一つの半導体ウェハをテストす にはかなりの時間を要し、ダイの数が増加 るとともにコストの上昇を招いていた。

 上述したウェハレベルテストの問題点を 消するために、最近では、半導体ウェハ上 全てのダイまたは半導体ウェハ上の少なく も1/4~1/2程度のダイに数百~数万のプローブ 一括してコンタクトさせる手法(フルウェハ ベルテスト)も用いられている(例えば、特 文献1を参照)。この手法では、プローブを半 導体ウェハ上の電極に対して正確にコンタク トさせるため、半導体ウェハの表面に対する プローブカードの平行度や平面度を精度よく 保つことによってプローブの先端位置精度を 保持する技術や、半導体ウェハを高精度でア ライメントする技術が知られている(例えば 特許文献2または3を参照)。

 図16は、上述したフルウェハレベルテス において適用されるプローブカードの一構 例を模式的に示す図である。同図に示すプ ーブカード401は、半導体ウェハ上の電極の 置パターンに対応して設けられた複数のプ ーブ402を収容するプローブヘッド403と、プ ーブヘッド403における微細な配線パターン 間隔を変換するスペーストランスフォーマ40 4と、スペーストランスフォーマ404から出た 線wを中継するインターポーザ405と、プロー ヘッドを保持する板ばね406と、インターポ ザ405によって中継された配線wを検査装置へ 接続する配線基板407と、配線基板407に設けら れ、検査用信号を生成する検査装置側に接続 されるコネクタ408と、配線基板407を補強する 補強部材409とを備える。

特表2001-524258号公報

特許第3386077号公報

特開2005-164600号公報

 一般に、シリコンを主成分とする半導体ウ ハの熱膨張係数(3.4×10 -6 /℃)は、ガラエポやポリイミド等の樹脂を主 分とする配線基板の熱膨張係数(12×10 -6 ~17×10 -6 /℃)よりも顕著に小さい。このため、従来の ローブカードでは、スペーストランスフォ マの材料として、半導体ウェハの熱膨張係 よりも大きくかつ配線基板の熱膨張係数よ も小さい熱膨張係数を有する材料を適用す ことにより、半導体ウェハの熱膨張係数と 線基板の熱膨張係数との差を緩和し、幅広 温度環境下(25~125℃程度)で電気特性検査を う際にプローブの先端位置と半導体ウェハ 電極との間に位置ズレが生じるのを防止し いる。

 しかしながら、スペーストランスフォー は、内部の配線を形成するため製造に時間 かかり、幾重にも積層する必要があり高価 ならざるを得なかった。このような状況の 、スペーストランスフォーマを用いずにプ ーブカードを構成することができる配線基 として、100μm程度の微細なピッチの配線が 能であり、シリコンの熱膨張係数に近い熱 張係数を有する配線基板が待望されていた

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、微細なピッチの配線が可能であり、 リコンの熱膨張係数に近い熱膨張係数を有 る配線基板および当該配線基板を備えたプ ーブカードを提供することを目的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成するた に、本発明に係る配線基板は、熱膨張係数 3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃であるセラミックス基板と、前記セラミ クス基板の一方の表面に積層された一また 複数の薄膜配線シートと、を備えたことを 徴とする。

 また、本発明に係る配線基板は、上記発 において、前記セラミックス基板は、厚さ 向に貫通するスルーホールを有することを 徴とする。

 また、本発明に係る配線基板は、上記発 において、各々が前記薄膜配線シートと電 的に接続された複数のゼロインサーション ォース型のコネクタをさらに備えたことを 徴とする。

 また、本発明に係る配線基板は、上記発 において、前記セラミックス基板の他方の 面に積層され、前記セラミックス基板より 熱膨張係数が小さい一または複数の金属を らに備えたことを特徴とする。

 また、本発明に係る配線基板は、上記発 において、前記セラミックス基板の他方の 面に積層された薄膜多層配線シートをさら 備えたことを特徴とする。

 また、本発明に係るプローブカードは、 手方向に沿って伸縮自在な導電性のプロー を用いることにより、半導体ウェハと当該 導体ウェハに対して出力する信号を生成す 回路構造とを電気的に接続するプローブカ ドであって、上記いずれかの発明に係る配 基板と、複数の前記プローブを前記薄膜配 シートの配線に対応させて配置するととも 各プローブの両端を表出させた状態で個別 抜け止めして保持し、各プローブの一端が 記薄膜配線シートと接触した状態で前記配 基板に積層されたプローブヘッドと、を備 たことを特徴とする。

 本発明によれば、熱膨張係数が3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃であるセラミックス基板と、このセラミ クス基板の一方の表面に積層された一また 複数の薄膜配線シートとを備えているため 微細なピッチの配線が可能であり、シリコ の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する配 基板および当該配線基板を備えたプローブ ードを提供することができる。

図1は、本発明の実施の形態1に係るプ ーブカードの構成を示す平面図である。 図2は、図1の矢視A方向の平面図である 図3は、プローブ、プローブヘッドおよ び配線基板の各要部の構成を示す図である。 図4は、配線基板要部の別な構成例を示 す図である。 図5は、本実施の形態1の一変形例に係 プローブカードの構成を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1の一変形 に係るプローブカードの要部の構成を示す である。 図7は、本発明の実施の形態1の別な変 例に係るプローブカードの構成を示す図で る。 図8は、本発明の実施の形態2に係るプ ーブカードの構成を示す図である。 図9は、図8の矢視B方向の平面図である 図10は、本発明の実施の形態2に係るプ ローブカードの要部の構成を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2に係るプ ローブカードが備えるZIF型のコネクタの構成 を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係るプ ローブカードの構成を示す平面図である。 図13は、本発明の実施の形態3に係るプ ローブカードが備えるZIF型のコネクタの構成 を示す図である。 図14は、本発明の別な実施の形態に係 配線基板の要部の構成を示す図である。 図15は、本発明のさらに別な実施の形 に係る配線基板の要部の構成を示す図であ 。 図16は、従来のプローブカードの構成 示す図である。

符号の説明

 1、8、12、15、401 プローブカード
 2、402 プローブ
 3、403 プローブヘッド
 4、4'、9、13、16、18、19、44、407 配線基板
 5、406 板ばね
 6、10、14、17、408 コネクタ
 7、409 補強部材
 11 実装部品
 14a 結合部
 14b 第1フランジ部
 14c 胴体部
 14d 第2フランジ部
 21、22 プランジャ
 21a、22a 先端部
 21b、22c ボス部
 21c 軸部
 22b フランジ部
 23 コイルばね
 23a 粗巻き部
 23b 密着巻き部
 31、134、142、143、164、175、176 孔部
 31a 小径孔
 31b 大径孔
 41、91、131、161、181、191 セラミックス基板
 42a、42b、42c、42d、92a、92b、92c、132a、132b、13 2c、132d、162、182a、182b、182c、182d、192a、192b、 192c、192d 薄膜配線シート
 43、43'、46 薄膜多層配線シート
 93 樹脂基板
 100 半導体ウェハ
 101 電極
 133 切り欠き
 141、173、174 リード線
 163 開口部
 171 第1コネクタ
 171a 第1結合部
 171b 第3フランジ部
 171c 第2結合部
 172 第2コネクタ
 172a 第4フランジ部
 172b 嵌入部
 183、193、194、195 金属
 201、301 ねじ
 404 スペーストランスフォーマ
 405 インターポーザ
 411、431、911、931 スルーホール
 412、912、932 導電材

 以下、添付図面を参照して本発明を実施 るための最良の形態(以後、「実施の形態」 と称する)を説明する。なお、図面は模式的 ものであって、各部分の厚みと幅との関係 それぞれの部分の厚みの比率などは現実の のとは異なる場合もあることに留意すべき あり、図面の相互間においても互いの寸法 関係や比率が異なる部分が含まれる場合が ることは勿論である。

(実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係る本発明 実施の形態1に係るプローブカードの構成を す平面図である。また、図2は、図1の矢視A 向の平面図である。これらの図に示すプロ ブカード1は、検査対象に対応して配設され る複数の導電性のプローブ2と、複数のプロ ブ2を収容する円盤状のプローブヘッド3と、 プローブヘッド3に収容されたプローブ2の配 パターンに対応した配線パターンを有し、 ローブヘッド3よりも径が大きい円盤状をな す配線基板4と、配線基板4に固着され、プロ ブヘッド3を保持する板ばね5と、配線基板4 表面のうちプローブヘッド3が積層される表 面と反対側の表面に設けられ、検査用の信号 を生成する回路構造を備えた検査装置との接 続を図るコネクタ6と、配線基板4の一方の面 装着され、配線基板4を補強して変形を防止 する補強部材7と、を備える。

 図3は、プローブ2の構成を示すとともに ローブヘッド3および配線基板4の要部の構成 を示す図である。プローブ2は、先端が配線 板4に接触するプランジャ21と、プランジャ21 と相反する向きに突出し、検査対象である半 導体ウェハ100の電極101に接触するプランジャ 22と、プランジャ21、22の間に設けられ、プラ ンジャ21、22を伸縮自在に連結するコイルば 23とを備える。互いに連結されるプランジャ 21、22、およびコイルばね23は同一の軸線を有 している。

 プランジャ21は、先鋭端を有する先端部21 aと、先端部21aの基端側に設けられ、先端部21 aの径よりも小さい径を有するボス部21bと、 ス部21bの表面のうち先端部21aと接する側と 対側の表面から延びる軸部21cとを有する。 た、プランジャ22は、先鋭端を有する先端部 22aと、先端部22aの基端側に設けられ、先端部 22aの径よりも大きい径を有するフランジ部22b と、フランジ部22bの表面から先端部22aと相反 する方向へ突出し、フランジ部22bの径よりも 小さい径を有するボス部22cとを有する。コイ ルばね23は、プランジャ21に取り付けられる が粗巻き部23aである一方、プランジャ22に取 り付けられる側が密着巻き部23bである。粗巻 き部23aの端部はボス部21bに圧入される一方、 密着巻き部23bの端部はボス部22cに圧入される 。

 プローブ2は、図3に示す状態で、コイル ね23が湾曲して密着巻き部23bの少なくとも一 部が軸部21cに接触している。これにより、プ ランジャ22の先端部22aが半導体ウェハ100の電 101に接触した時、プランジャ21、コイルば 23の密着巻き部23bおよびプランジャ22を順次 由した最短経路による電気導通が実現され 。

 なお、ここで説明したプローブ2の構成は あくまでも一例に過ぎず、従来より知られて いるさまざまな種類のプローブのいずれかを 用いて構成することが可能である。

 プローブヘッド3は絶縁性材料を用いて形 成される。プローブヘッド3には、半導体ウ ハ100の電極101の配列に応じてプローブ2を個 に収容する孔部31がプローブヘッド3の厚さ 向(図3の上下方向)に貫通して設けられてい 。孔部31は、半導体ウェハ100側の端面から 少なくとも先端部22aの長手方向の長さより 小さい長さにわたって形成された小径孔31a 、この小径孔31aと同じ中心軸を有し、小径 31aの径よりも大きい径を有する大径孔31bと 備える。小径孔31aの内径は、先端部22aの外 よりも若干大きくフランジ部22bの外径より 若干小さい。このため、孔部31はプランジャ 22を抜け止めしている。

 プローブヘッド3に収容されるプローブ2 数や配置パターンは、半導体ウェハ100に形 される半導体チップの数や電極101の配置パ ーンに応じて定まる。例えば、直径8インチ( 約200mm)の半導体ウェハ100を検査対象とする場 合には、数十~数千個のプローブ2が必要とな 。また、直径12インチ(約300mm)の半導体ウェ を検査対象とする場合には、数百個~数万個 のプローブ2が必要となる。

 配線基板4は、熱膨張係数が2.5×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃、より好ましくは2.9×10 -6 ~3.9×10 -6 /℃であるセラミックス基板41と、セラミック ス基板41の一方の表面に積層された3枚の薄膜 配線シート42a、42b、42cと、セラミックス基板 41の他方の表面に積層された薄膜多層配線シ ト43とを有する。セラミックス基板41の熱膨 張係数は、シリコンの熱膨張係数(3.4×10 -6 /℃)に近い値を有している。薄膜配線シート4 2a、42b、42cおよび薄膜多層配線シート43は、 えばCu/PI薄膜多層配線であり、100μm程度の微 細なピッチの配線が可能である。薄膜配線シ ート42a、42b、42cおよび薄膜多層配線シート43 、接着等によってセラミックス基板41に固 されている。なお、図1では、3枚の薄膜配線 シート42a、42b、42cを一括して符号42を付して る。

 セラミックス基板41には、板厚方向を貫 するスルーホール411が複数形成されている スルーホール411は、ドリル加工、打ち抜き 工、レーザ加工、電子ビーム加工、イオン ーム加工、ワイヤ放電加工、プレス加工、 イヤカット加工、またはエッチング加工な のいずれかの加工方法によって形成され、 面には銀や銅などの導電材412によるメッキ 工が施されている。

 なお、図4に示す配線基板44のように、セ ミックス基板41の一方の表面に1枚の薄膜配 シート42dを設ける一方、他方の表面に4層の 薄膜多層配線シート46を設けてもよい。また 図1では、薄膜配線シート42dの表面積がプロ ーブヘッド3と同じ表面積を有している場合 図示しているが、薄膜配線シート42dの表面 をセラミックス基板41の表面積と等しくして もよい。

 以上説明した本発明の実施の形態1によれば 、熱膨張係数が3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃であるセラミックス基板と、このセラミ クス基板の一方の表面に積層された一また 複数の薄膜配線シートとを備えているため 微細なピッチの配線が可能であり、シリコ の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する配 基板および当該配線基板を備えたプローブ ードを提供することができる。

 また、本実施の形態1によれば、配線基板 の熱膨張係数がシリコンに近く、かつ配線基 板において微細なピッチの配線が可能である ため、従来のプローブカードのようにスペー ストランスフォーマを用いる必要がない。こ のため、スペーストランスフォーマと配線基 板とを電気的に接続するインターポーザも不 要であり、従来型のプローブカードのように 、接合点が増えて電気特性が悪くなるという 問題が生じることがない。したがって、高周 波数の電気信号の伝送特性にも優れた配線基 板およびプローブカードを提供することがで きる。

 また、本実施の形態1によれば、スペース トランスフォーマやインターポーザが不要で あるため、部品点数が少なく組立が容易であ り、製造に要する時間を短縮することができ る。したがって、製造に要するコストを削減 し、低価格化を実現することができる。

 また、本実施の形態1によれば、配線基板 の熱膨張係数を半導体ウェハの熱膨張係数に 近づけることにより、検査時の配線基板に位 置ズレや反りが生じるのを防止している。こ の結果、全てのプローブの半導体ウェハへの 均一なコンタクトを実現することができ、プ ローブ間の磨耗の度合いに差が生じるのを防 ぐことができ、各プローブの耐久性を向上さ せることが可能となる。

 図5は、本実施の形態1の一変形例に係る ローブカードの構成を示す図である。同図 示すプローブカード8は、複数のプローブ2、 プローブヘッド3、配線基板9、配線基板9の側 面に設けられる検査装置接続用のコネクタ10 および配線基板9の表面に設けられ、ノイズ 低減用コンデンサを含む実装部品11を備える

 配線基板9は、上記実施の形態1のセラミ クス基板41と同じ材質のセラミックス基板91 、セラミックス基板91の一方の表面に積層 て固着され、セラミックス基板91とプローブ ヘッド3との間に介在する3枚の薄膜配線シー 92a、92b、92cと、ガラエポまたはポリイミド の樹脂を主成分とし、セラミックス基板91 嵌め入れ可能な凹部を有する樹脂基板93とを 有する。樹脂基板93は、セラミックス基板91 嵌め入れた状態でセラミックス基板91の表面 と面一な表面を有しており、この表面に薄膜 配線シート92a、92b、92cが積層されている。な お、図5では、3枚の薄膜配線シート92a、92b、9 2cを一括して符号92を付している。

 図6は、プローブカード8の要部の構成を す図である。セラミックス基板91および樹脂 基板93には、対をなして互いに連通するスル ホール911,931が複数ずつ形成されている。ス ルーホール911、931の各表面には導電材912、932 によるメッキ加工がそれぞれ施されている。 実装部品11は、スルーホール911、931、3枚の薄 膜配線シート92a、92b、92cを介してプローブ2 導通する。

 このような構成を有するプローブカード8 によれば、セラミックス基板91の体積を必要 小限に抑えることにより、セラミックス基 91の平坦度を調整しやすくなる。また、配 基板9の残りの部分として、セラミックス基 91よりも廉価な樹脂基板93を使用しているた め、一段とコストを低減することが可能とな る。

 なお、上述したプローブカード1に対して 実装部品11を取り付けることもできる。図7は 、この場合のプローブカードの要部の構成を 示す図である。同図に示す配線基板4'は、セ ミックス基板41と、3枚の薄膜配線シート42a 42b、42cと、薄膜多層配線シート43にセラミ クス基板41のスルーホール411と連通するスル ーホール431を形成した薄膜多層配線シート43 と、を有する。このような構成を有する配 基板4'を用いることにより、実装部品11とプ ローブ2との直線的な配線を実現することが きるため、半導体ウェハ100からの実装部品11 までの距離を短縮することができる。したが って、例えば実装部品11としてノイズ低減用 ンデンサを設けた場合には、良好なノイズ 減効果を得ることができる。

(実施の形態2)
 図8は、本発明の実施の形態2に係るプロー カードの構成を示す図である。図9は図8の矢 視B方向の平面図である。また、図10は、本実 施の形態2に係るプローブカードの要部の構 を示す図である。これらの図に示すプロー カード12は、複数のプローブ2、プローブヘ ド3、配線基板13、板ばね5、補強部材7、検査 装置との接続を行うために配線基板13の中心 対して放射状に配設される複数のコネクタ1 4を備える。

 配線基板13は、上述したセラミックス基板41 と同じ材質(熱膨張係数が2.5×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃、より好ましくは2.9×10 -6 ~3.9×10 -6 /℃)のセラミックス基板131と、セラミックス 板131の一方の表面であってプローブヘッド3 と対向する表面に積層して固着される4枚の 膜配線シート132a、132b、132c、132dとを有する なお、図8では、4枚の薄膜配線シート132a、1 32b、132c、132dを一括して符号132を付している

 図11は、コネクタ14の概略構成を示す図で ある。図11では、図8と同様、4枚の薄膜配線 ート132a、132b、132c、132dを一括して符号132を している。以下、本実施の形態2においては 、4枚の薄膜配線シート132a、132b、132c、132dの とを一括して薄膜配線シート132という。コ クタ14は、対をなすコネクタ同士を着脱す 際に外力をほとんど必要としないゼロイン ーションフォース(ZIF)型のコネクタである。 具体的には、コネクタ14はオスコネクタであ 、配線基板13に形成された切り欠き133に取 付けられ、側面に複数のリード線141が露出 て対をなすメスコネクタ(検査装置側に設置) と結合する結合部14aと、結合部14aの基端部に 形成され、配線基板13に取り付けたときに配 基板13の一方の表面(図11の上面)に位置する 1フランジ部14bと、切り欠き133の内部に挿入 される胴体部14cと、胴体部14c側の表面に複数 のリード線141が露出する第2フランジ部14dと を備える。第2フランジ部14dの複数のリード 141は薄膜配線シート132の配線と接触するこ により、コネクタ14と薄膜配線シート132と 電気的に接続する。

 第1フランジ部14bおよび第2フランジ部14d 対向する表面同士はほぼ同じ面積を有して る。第1フランジ部14bにはネジ挿通用の孔部1 42が複数形成されている。また、第2フランジ 部14dには、第1フランジ部14bに形成された複 の孔部142のいずれかと同軸上に位置する複 のネジ挿通用の孔部143が形成されている。

 コネクタ14を配線基板13に取り付ける際に は、図11に示すように配線基板13の切り欠き13 3の外周側から配線基板13の中心方向にコネク タ14をスライドして挿着した後、対応する孔 134、142および143にねじ201を取り付ける。な 、図11では、簡単のため一つのねじ201のみ 載している。

 以上説明した本発明の実施の形態2によれば 、熱膨張係数が3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃であるセラミックス基板と、このセラミ クス基板の一方の表面に積層された複数の 膜配線シートとを備えているため、微細な ッチの配線が可能であり、シリコンの熱膨 係数に近い熱膨張係数を有する配線基板お び当該配線基板を備えたプローブカードを 供することができる。

 また、本実施の形態2によれば、スペース トランスフォーマやインターポーザは不要で あるため、高周波数の電気信号の伝送特性に 優れ、コストがかからず経済的なプローブカ ードを提供することが可能となる。

 また、本実施の形態2によれば、ZIF型のコ ネクタを適用して電気的な接続を実現するこ とにより、プローブの数が多くスプリング作 用のある端子では反力が膨大になってプロー ブカードやテスターにかかるストレスが大き くなってしまうような場合であっても、スト レスを発生させることなく確実な電気的接続 を得ることができる。したがって、プローブ の数が多く配線が複雑なプローブカードの場 合にも、導通不良やプローブの劣化が生じに くくなり、プローブカードの耐久性を向上さ せることができる。

(実施の形態3)
 図12は、本発明の実施の形態3に係るプロー カードの構成を示す平面図である。同図に すプローブカード15は、複数のプローブ2、 ローブヘッド3、配線基板16、板ばね5、配線 基板16の中心に対して放射状に配設される複 のコネクタ17を備える。

 配線基板16は、上述したセラミックス基板41 と同じ材質(熱膨張係数が3.0×10 -6 ~5.0×10 -6 /℃)のセラミックス基板161と、セラミックス 板161の一方の表面であってプローブヘッド3 と対向する表面に積層して固着される複数の 薄膜配線シートとを有する。なお、図13では 複数の薄膜配線シートを一括して符号162を している。以下、本実施の形態3においては 、複数の薄膜配線シートのことを一括して薄 膜配線シート162という。

 図13は、コネクタ17の概略構成を示す図で ある。同図に示すコネクタ17はZIF型のオスコ クタであり、対をなすメスコネクタと結合 能な第1コネクタ171と、配線基板16に形成さ た開口部163に装着され、配線基板16の薄膜 線シート162と電気的に接続するとともに第1 ネクタ171と結合する第2コネクタ172とが組み 合わさって成る。

 第1コネクタ171は、対をなすメスコネクタ に装着されて結合する凸状の第1結合部171aと 配線基板16に取り付けたときに配線基板16の 一方の表面(図13の上面)に位置する第3フラン 部171bと、第2コネクタ172に結合される凸状 第2結合部171cとを備える。第1結合部171aおよ 第2結合部171cの各側面には複数のリード線17 3が露出している。第2コネクタ172は、配線基 16に取り付けたときに配線基板16の他方の表 面(図13の底面)に位置する第4フランジ部172aと 、第1コネクタ171の第2結合部171cを嵌入して結 合する凹状の嵌入部172bとを備える。第4フラ ジ部172aの上面および嵌入部172bの内側面に 複数のリード線174が露出している。第4フラ ジ部172aの上面に露出しているリード線174は 、薄膜配線シート162の配線と接触することに より、第2コネクタ172と薄膜配線シート162と 電気的に接続する。また、嵌入部172bの内側 に露出しているリード線174は、第1コネクタ 171のリード線173と接触することにより、第1 ネクタ171と第2コネクタ172とを電気的に接続 る。

 コネクタ17を配線基板16に取り付ける際に は、開口部163に第2コネクタ172の嵌入部172bを 着した後、この嵌入部172bに第1コネクタ171 第2結合部171cを嵌合し、第1コネクタ171に設 られた孔部175、配線基板16に設けられた孔部 164、および第2コネクタ172に設けられた孔部17 6に対してねじ301を取り付ける(図13では、簡 のため一つのねじ301のみ記載)。

 以上説明した本発明の実施の形態3によれ ば、上述した実施の形態2と同様の効果を得 ことができる。加えて、本実施の形態3によ ば、オスコネクタを2つのコネクタに分割し て構成することにより、上記実施の形態2の うな切り欠きを配線基板に形成する代わり 配線基板に開口部を設ければよく、配線基 の剛性を高めることができる。また、配線 板のグランド層や電源層が配線基板の外周 で切れることなく繋げておけるので、リタ ン電流の経路が確保される。したがって、 周波数の電気信号を伝送するのに好適な伝 特性を実現することができる。

(その他の実施の形態)
 ここまで、本発明を実施するための最良の 態として、実施の形態1~3を詳述してきたが 本発明はそれらの実施の形態によって限定 れるべきものではない。例えば、セラミッ ス基板の熱膨張係数によっては、図14に示 配線基板18のように、セラミックス基板181の 表面であって4枚の薄膜配線シート182a、182b、 182c、182dが積層される表面とは異なる表面(他 方の表面)に対して低熱膨張係数を有する金 183を積層させ、セラミックス基板181と金属18 3とを拡散接合によって接合してもよい。な 、ここでいう「金属」には合金も含まれる このような配線基板18によれば、セラミック ス基板181が従来のセラミックス基板と同程度 の熱膨張係数しか有していない場合であって も、適当な熱膨張係数を有する金属183を組み 合わせることによって配線基板18の熱膨張係 をシリコンの熱膨張係数へ近づけることが きる。この意味で、セラミックス基板181と ては、例えばマセライト(登録商標)HSP(熱膨 係数9.8×10 -6 /℃)、ホトベール(登録商標)H(熱膨張係数7.8×1 0 -6 /℃)、ホトベール(登録商標)II(熱膨張係数1.4× 10 -6 /℃)などを適用することができる。

 また、図15に示すように、熱膨張係数が いに異なる金属をセラミックス基板に積層 てもよい。図15に示す配線基板19では、セラ ックス基板191の表面であって4枚の薄膜配線 シート192a、192b、192c、192dが積層された表面 異なる表面に対して3枚の金属を積層し、拡 接合によって固着した場合を示している。 えば、図15で最上方の金属193とセラミック 基板191に直接積層している金属194とをコバ ル(登録商標)材とし、この2枚のコバール(登 商標)材の間に積層されている金属195として コバール(登録商標)材よりも熱膨張係数が小 いインバー材を用いることができる。この うにして熱膨張係数が互いに異なる複数の 属板をセラミックス基板に積層することに り、配線基板全体の熱膨張係数をシリコン 熱膨張係数に近づけることが可能となる。

 なお、上記実施の形態2および3において 、配線基板にZIF型のオスコネクタを装着す 場合を説明したが、配線基板にZIF型のメス ネクタを装着するようにしてもよい。

 以上の説明からも明らかなように、本発 は、ここでは記載していない様々な実施の 態等を含みうるものであり、特許請求の範 により特定される技術的思想を逸脱しない 囲内において種々の設計変更等を施すこと 可能である。

 以上のように、本発明に係る配線基板お びプローブカードは、半導体ウェハの電気 性検査に有用である。