Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL LOOP DEVICE, OPTICAL SIGNAL DELAY CIRCUIT, FREQUENCY SHIFT METHOD, AND OPTICAL SIGNAL DELAY METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107632
Kind Code:
A3
Abstract:
A laser pulse is injected into an optical waveguide loop and then either frequency-shifted to generate a laser beam of a desired frequency, or sent around the loop to cause a desired amount of delay. A laser pulse (LP) is injected by an optical path selector (12) and then made to go around an optical waveguide loop. A frequency shifter (13) generates a frequency-shifted laser beam, and then further shifts the frequency-shifted laser beam by just a prescribed frequency interval each time the beam goes around the loop, thereby generating a laser beam frequency-shifted for a prescribed number of cycles. Also, an optical amplifier (14) amplifies the laser pulse circling the optical waveguide loop. Then, the optical path selector (12) emits the frequency-shifted laser beam to the outside of the optical waveguide loop at a prescribed time corresponding to a prescribed number of cycles.

Inventors:
SHIODA TATSUTOSHI (JP)
KUROKAWA TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053359
Publication Date:
October 29, 2009
Filing Date:
February 25, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NAT UNIV CORP NAGAOKA UNIV (JP)
SHIODA TATSUTOSHI (JP)
KUROKAWA TAKASHI (JP)
International Classes:
G02F1/01
Foreign References:
JPH08171108A1996-07-02
JPH05240699A1993-09-17
JP2002077050A2002-03-15
JP2007215084A2007-08-23
Attorney, Agent or Firm:
KUBOTA, Chikashi (1-13-2 Hamamatsucho, Minato-k, Tokyo 13, JP)
Download PDF:
Claims:
 入射したレーザ光パルスを、光導波路ループを周回する光路または前記光導波路ループをバイパスする光路の少なくとも一方に導入する光路選択器と、
 前記光導波路ループに入射した前記レーザ光パルスを所定周波数間隔だけシフトして、周波数被変換レーザ光を生成し、この後、周回を重ねるごとに、当該周回する周波数被変換レーザ光を、さらに前記所定周波数間隔だけ順次シフトして、所定周回の周波数被変換レーザ光を生成する周波数シフタと、
 前記光導波路ループを周回する前記レーザ光パルスを増幅する光増幅器と、
を有する光導波路ループを備えた光ループ装置であって、
 前記光路選択器は、前記所定周回に対応する所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光ループ装置。
 前記光路選択器として、バーモードとクロスモードとを有する2×2光スイッチを用いた光ループ装置であって、
 前記2×2光スイッチがクロスモードのときは、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループに入射するとともに、当該2×2光スイッチから前記所定周回の周波数被変換レーザ光を出射し、
 前記2×2光スイッチがバーモードのときは、前記レーザ光パルスを前記光導波路ループに入射させずに前記周波数被変換レーザ光が出射される光路に送出し、かつ周回する前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループ内に閉じ込める、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ループ装置。
 周波数被変換レーザ光が光導波路ループから出射するタイミングに同期してオフする光ゲートスイッチを前記光導波路ループに有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ループ装置。
 入射したレーザ光パルスを、光導波路ループを周回する光路または前記光導波路ループをバイパスする光路の少なくとも一方に導入する光路選択器と、
 前記光導波路ループに入射した前記レーザ光パルスを所定周波数間隔だけシフトして、周波数被変換レーザ光を生成し、この後、周回を重ねるごとに、当該周回する周波数被変換レーザ光を、さらに前記所定周波数間隔だけ順次シフトして、所定周回の周波数被変換レーザ光を生成する周波数シフタと、
を有する光導波路ループを備えた光ループ装置であって、
 前記光路選択器は、前記光導波路ループを周回する光路への導入路および前記光導波路ループをバイパスする光路への導入路に、スイッチとして機能する光増幅器をそれぞれ有し、前記所定周回に対応する前記所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光ループ装置。
 前記レーザ光パルスが、直接強度変調されまたは外部強度変調されたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の光ループ装置。
 前記光路選択器、前記周波数シフタ、前記光増幅器、および前記光導波路ループの少なくとも2つが同一基板上に形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の光ループ装置。
 前記光導波路ループが光ファイバーループとして形成されていることまたは基板上または基板内に形成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の光ループ装置。
 前記レーザ光パルスが、波長ロックされたことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の光ループ装置。
 スペクトル計測装置として使用される請求項8に記載の光ループ装置であって、
 さらに、
 前記光導波路ループの外部に出射されたレーザ光を周波数掃引して試料に照射する周波数シフタと、
 前記試料からの応答光を受光する光検出器と、
 前記光路選択器を構成するスイッチを制御するとともに、前記周波数シフタの周波数掃引を制御し、かつ前記光検出器が検出した信号をスペクトラムとして解析する制御処理装置と、
を備えたことを特徴とする光ループ装置。
 入射したレーザ光パルスを、光導波路ループを周回する光路または前記光導波路ループをバイパスする光路の少なくとも一方に導入する光路選択器と、
 前記光導波路ループを周回する前記レーザ光パルスを増幅する光増幅器と、
を有する光導波路ループを備えた光信号遅延回路であって、
 前記光路選択器は、前記所定周回に対応する所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光信号遅延回路。
 前記光路選択器として、バーモードとクロスモードとを有する2×2光スイッチを用いた光信号遅延回路であって、
 前記2×2光スイッチがクロスモードのときは、単一パルスまたは複数パルスからなる前記レーザ光パルスを前記光導波路ループに入射するとともに、当該2×2光スイッチから前記所定周回のレーザ光パルスを出射し、
 前記2×2光スイッチがバーモードのときは、前記レーザ光パルスを前記光導波路ループに入射させずに前記レーザ光パルスが出射される光路に送出し、かつ周回する前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループ内に閉じ込める、
ことを特徴とする請求項10に記載の光信号遅延回路。
 周波数被変換レーザ光が光導波路ループから出射するタイミングに同期してオフする光ゲートスイッチを前記光導波路ループに有することを特徴とする請求項10または11に記載の光ループ装置。
 入射したレーザ光パルスを、光導波路ループを周回する光路または前記光導波路ループをバイパスする光路の少なくとも一方に導入する光路選択器を有する光導波路ループを備えた光ループ装置であって、
 前記光路選択器は、前記光導波路ループを周回する光路への導入路および前記光導波路ループをバイパスする光路への導入路に、スイッチとして機能する光増幅器をそれぞれ有し、前記所定周回に対応する前記所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光信号遅延回路。
 前記光路選択器、前記光増幅器および前記光導波路ループの少なくとも2つが同一基板上に形成されていることを特徴とする請求項10から請求項13の何れかに記載の光信号遅延回路。
 前記光導波路ループが光ファイバーループとして形成されていることまたは基板上または基板内に形成されていることを特徴とする請求項10から請求項14の何れかに記載の光信号遅延回路。
 単一パルスまたは複数パルスからなるレーザ光パルスを光導波路ループに入射し、当該入射したレーザ光パルスを当該光導波路ループ内で少なくとも1回周回させた後に当該光導波路ループの外部に出射する周波数変換方法であって、
 入射した前記レーザ光パルスを、前記光導波路ループに設けた周波数シフタにより、所定周波数間隔だけシフトして、周波数被変換レーザ光を生成し、
 この後、周回を重ねるごとに、当該周回する周波数被変換レーザ光を、さらに前記周波数シフタにより前記所定周波数間隔だけ順次シフトして、所定周回の周波数被変換レーザ光を生成し、
 前記光導波路ループに設けた光路選択器により、前記所定周回に対応する所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする周波数変換方法。
 単一パルスまたは複数パルスからなるレーザ光パルスを光導波路ループに入射し、当該入射したレーザ光パルスを当該光導波路ループ内で少なくとも1回周回させた後に当該光導波路ループの外部に出射する光信号遅延方法であって、
 前記光導波路ループに設けた光路選択器により、前記所定周回に対応する所定タイミングで、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光信号遅延方法。
Description:
光ループ装置、光信号遅延回路 周波数変換方法および光信号遅延方法

 本発明は、レーザ光パルスを光導波路ル プに入射し、当該入射したレーザ光パルス 光導波路ループ内で所定回周回させること 周波数変換または遅延させることができる ループ装置、光信号遅延回路、周波数変換 法および光信号遅延方法に関する。

 従来、図17に示す光ファイバーループ装 が知られている。図17の光ファイバーループ 装置8では、レーザ光源81から出射したレーザ 光は、光カプラ82を介して光ファイバールー 83に連続的に入射される。光ファイバール プ83に入射されたレーザ光は、光増幅器84で 幅された後、周波数シフタ85により周波数 換される。

 図17では、光ファイバーループ83は、光コ ム発生器として機能し、発生したコム光は、 光カプラ82を介して、光ファイバーループ83 のAWG(アレイ導波路回折格子)86に入射され、A WG86からは分波されたコム光(周波数コム光)が 得られる。

 また、図18に示すような、光コム発生装 を用いたスペクトル計測装置が知られてい 。このスペクトル計測装置9では、レーザ光 91から出射したレーザ光は、光コム発生器92 に入射される。光コム発生器92からの周波数 ム光は、波長可変フィルタ(BPF)93を介してSSB 変調器94に入射された後に試料98に照射され 。試料98の応答光(周波数コム光)は、光検出 95により検出される。

 光コム発生器92の出力は、光周波数計96に より計測されており、コンピュータ97は、光 出器95の出力と、光周波数計96の出力とから 試料98のスペクトル解析結果を出力すること できる。

 図17の光ファイバーループ装置8では、単 モードの周波数を得ることが困難であり、 ファイバーループ83内での共振により出力 定性が悪い。このため、光増幅器84のゲイン の最適化が必要となるが、実際にはこの最適 化は困難である。

 また、図18の従来のスペクトル計測装置9 は、波長可変フィルタ(BPF)93の性能に限界が あり、S/N比が低く、信号強度が弱く、しかも 掃引可能領域が限定されるという問題がある 。

 本発明の目的は、レーザ光パルスを光導 路ループ(光ファイバーループや基板上また は基板内に形成された光導波路ループ)に入 し、当該入射したレーザ光パルスを前記光 波路ループ内で周回させることで順次周波 がシフトした周波数被変換レーザ光を生成 、所定周回のタイミングで周波数被変換レ ザ光を出射することで所望周波数のレーザ を得ることができる光ループ装置および周 数変換方法を提供することにある。

 本発明の他の目的は、スペクトル計測装 として使用できる上記光ループ装置を提供 ることにある。

 本発明のさらに他の目的は、レーザ光パ スを光導波路ループ(光ファイバーループや 基板上または基板内に形成された光導波路) 入射し、当該入射したレーザ光パルスを前 光導波路内で周回させることで前記レーザ パルスを所定の時間だけ遅らせることがで る光信号遅延回路および光信号遅延方法を 供することにある。

 本発明の光ループ装置は(1)から(9)を要旨と る。
(1)
 入射したレーザ光パルス(単一パルスまたは 複数パルスからなる)を、光導波路ループを 回する光路または前記光導波路ループをバ パスする光路の少なくとも一方に導入する 路選択器と、
 前記光導波路ループに入射した前記レーザ パルスを所定周波数間隔だけシフトして、 波数被変換レーザ光を生成し、この後、周 を重ねるごとに、当該周回する周波数被変 レーザ光を、さらに前記所定周波数間隔だ 順次シフトして、所定周回の周波数被変換 ーザ光を生成する周波数シフタと、
 前記光導波路ループを周回する前記レーザ パルスを増幅する光増幅器と、
を有する光導波路ループを備えた光ループ装 置であって、
 前記光路選択器は、前記所定周回に対応す 所定タイミングで、前記周波数被変換レー 光を前記光導波路ループの外部に出射する
ことを特徴とする光ループ装置。

(2)
 前記光路選択器として、バーモードとクロ モードとを有する2×2光スイッチを用いた光 ループ装置であって、
 前記2×2光スイッチがクロスモードのときは 、前記周波数被変換レーザ光を前記光導波路 ループに入射するとともに、当該2×2光スイ チから前記所定周回の周波数被変換レーザ を出射し、
 前記2×2光スイッチがバーモードのときは、 前記レーザ光パルスを前記光導波路ループに 入射させずに前記周波数被変換レーザ光が出 射される光路に送出し、かつ周回する前記周 波数被変換レーザ光を前記光導波路ループ内 に閉じ込める、
ことを特徴とする(1)に記載の光ループ装置。

(3)
 周波数被変換レーザ光が光導波路ループか 出射するタイミングに同期してオフする光 ートスイッチを前記光導波路ループに有す ことを特徴とする(1)または(2)に記載の光ル プ装置。

(4)
 入射したレーザ光パルス(単一パルスまたは 複数パルスからなる)を、光導波路ループを 回する光路または前記光導波路ループをバ パスする光路の少なくとも一方に導入する 路選択器と、
 前記光導波路ループに入射した前記レーザ パルスを所定周波数間隔だけシフトして、 波数被変換レーザ光を生成し、この後、周 を重ねるごとに、当該周回する周波数被変 レーザ光を、さらに前記所定周波数間隔だ 順次シフトして、所定周回の周波数被変換 ーザ光を生成する周波数シフタと、
を有する光導波路ループを備えた光ループ装 置であって、
 前記光路選択器は、前記光導波路ループを 回する光路への導入路および前記光導波路 ープをバイパスする光路への導入路に、ス ッチとして機能する光増幅器をそれぞれ有 、前記所定周回に対応する前記所定タイミ グで、前記周波数被変換レーザ光を前記光 波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光ループ装置。

(5)
 前記レーザ光パルスが、直接強度変調され たは外部強度変調されたことを特徴とする( 1)から(4)の何れかに記載の光ループ装置。
 すなわち、レーザ光パルスは、光強度を直 変調するレーザ光源から出射されるもので ってよい。また、光強度変調器を備え、こ 光強度変調器により、レーザ光源からのレ ザ光をレーザ光パルスとして出力するよう してもよい。

(6)
 前記光路選択器、前記周波数シフタ、前記 増幅器、および前記光導波路ループの少な とも2つが同一基板上に形成されていること を特徴とする(1)から(5)の何れかに記載の光ル ープ装置。

(7)
 前記光導波路ループが光ファイバーループ して形成されていることまたは基板上また 基板内に形成されていることを特徴とする( 1)から(6)の何れかに記載の光ループ装置。

(8)
 前記レーザ光パルスが、波長ロックされた とを特徴とする(1)から(7)の何れかに記載の ループ装置。
 すなわち、波長ロッカを備え、この波長ロ カにより基準周波数レーザ光を生成するよ にしてもよい。

(9)
 スペクトル計測装置として使用される(8)に 載の光ループ装置であって、
 さらに、
 前記光導波路ループの外部に出射されたレ ザ光を周波数掃引して試料に照射する周波 シフタと、
 前記試料からの応答光を受光する光検出器 、
 前記光路選択器を構成するスイッチを制御 るとともに、前記周波数シフタの周波数掃 を制御し、かつ前記光検出器が検出した信 をスペクトラムとして解析する制御処理装 と、
を備えたことを特徴とする光ループ装置。

 本発明の光信号遅延回路は(10)から(15)を要 とする。
(10)
 入射したレーザ光パルス(単一パルスまたは 複数パルスからなる)を、光導波路ループを 回する光路または前記光導波路ループをバ パスする光路の少なくとも一方に導入する 路選択器と、
 前記光導波路ループを周回する前記レーザ パルスを増幅する光増幅器と、
を有する光導波路ループを備えた光信号遅延 回路であって、
 前記光路選択器は、前記所定周回に対応す 所定タイミングで、前記周波数被変換レー 光を前記光導波路ループの外部に出射する
ことを特徴とする光信号遅延回路。

(11)
 前記光路選択器として、バーモードとクロ モードとを有する2×2光スイッチを用いた光 信号遅延回路であって、
 前記2×2光スイッチがクロスモードのときは 、単一パルスまたは複数パルスからなる前記 レーザ光パルスを前記光導波路ループに入射 するとともに、当該2×2光スイッチから前記 定周回のレーザ光パルスを出射し、
 前記2×2光スイッチがバーモードのときは、 前記レーザ光パルスを前記光導波路ループに 入射させずに前記レーザ光パルスが出射され る光路に送出し、かつ周回する前記周波数被 変換レーザ光を前記光導波路ループ内に閉じ 込める、
ことを特徴とする(10)に記載の光信号遅延回 。

(12)
 周波数被変換レーザ光が光導波路ループか 出射するタイミングに同期してオフする光 ートスイッチを前記光導波路ループに有す ことを特徴とする(10)または(11)に記載の光 ープ装置。

(13)
 入射したレーザ光パルス(単一パルスまたは 複数パルスからなる)を、光導波路ループを 回する光路または前記光導波路ループをバ パスする光路の少なくとも一方に導入する 路選択器を有する光導波路ループを備えた ループ装置であって、
 前記光路選択器は、前記光導波路ループを 回する光路への導入路および前記光導波路 ープをバイパスする光路への導入路に、ス ッチとして機能する光増幅器をそれぞれ有 、前記所定周回に対応する前記所定タイミ グで、前記周波数被変換レーザ光を前記光 波路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光信号遅延回路。

(14)
 前記光路選択器、前記光増幅器および前記 導波路ループの少なくとも2つが同一基板上 に形成されていることを特徴とする(10)から(1 3)の何れかに記載の光信号遅延回路。

(15)
 前記光導波路ループが光ファイバーループ して形成されていることまたは基板上また 基板内に形成されていることを特徴とする( 10)から(14)の何れかに記載の光信号遅延回路

 本発明の周波数変換方法は(16)を要旨とする 。
(16)
 単一パルスまたは複数パルスからなるレー 光パルスを光導波路ループに入射し、当該 射したレーザ光パルスを当該光導波路ルー 内で少なくとも1回周回させた後に当該光導 波路ループの外部に出射する周波数変換方法 であって、
 入射した前記レーザ光パルスを、前記光導 路ループに設けた周波数シフタにより、所 周波数間隔だけシフトして、周波数被変換 ーザ光を生成し、
 この後、周回を重ねるごとに、当該周回す 周波数被変換レーザ光を、さらに前記周波 シフタにより前記所定周波数間隔だけ順次 フトして、所定周回の周波数被変換レーザ を生成し、
 前記光導波路ループに設けた光路選択器に り、前記所定周回に対応する所定タイミン で、前記周波数被変換レーザ光を前記光導 路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする周波数変換方法。

 本発明の光信号遅延方法は(17)を要旨とする 。
(17)
 単一パルスまたは複数パルスからなるレー 光パルスを光導波路ループに入射し、当該 射したレーザ光パルスを当該光導波路ルー 内で少なくとも1回周回させた後に当該光導 波路ループの外部に出射する光信号遅延方法 であって、
 前記光導波路ループに設けた光路選択器に り、前記所定周回に対応する所定タイミン で、前記周波数被変換レーザ光を前記光導 路ループの外部に出射する、
ことを特徴とする光信号遅延方法。

 本発明の光ループ装置および周波数変換 法では、光導波路ループに入射するレーザ は連続光でないので(パルスなので)、光導 路ループ内での共振が回避される。これに り、周波数シフタは、光導波路ループ内を 回するレーザ光パルスの周波数(単一周波数) をシフトさせることになり、光路選択器から 、所定周波数(離散的周波数)の特性に優れた( S/N比が高く、かつ安定性が高い)レーザ光を ることができる。

 また、光路選択器として、バーモードと ロスモードとを有する2×2光スイッチを用い た場合には、部品点数を削減した効率のよい 制御を行うことができる。

 スペクトル計測装置として本発明の光ル プ装置を用いる場合には、S/N比が高く、か 安定性が高いスペクトル計測を行うことが きる。

 本発明の光信号遅延回路では、光ループ でレーザ光パルス(典型的には光パケット) 周回させることで、当該レーザ光パルスを 定の離散時間だけ遅延させることができ、 発明の光信号遅延回路は、たとえば光メモ として使用できる。

本発明の光ループ装置および周波数変 方法の実施形態を示す説明図である。 (A)はレーザ光の強度を外部変調する説 図、(B)はレーザ光の強度を直接変調する説 図である。 光路選択器として2×2光スイッチを用い た例を示す図であり、(A)はクロスモード、(B) はバーモードを示す図である。 光路選択器として、カプラと1×2光スイ ッチを用いた例を示す図であり、(A)は第1の ード、(B)は第1のモードを示す図である。 光路選択器として、2×1光スイッチと1× 2光スイッチとを用いた例を示す図であり、(A )は第1のモードを、(B)は第2のモードを、(C)は 第3のモードを、(D)は第4のモードを示す図で る。 光導波路ループ内に光ゲートスイッチ 設けた本発明の光ループ装置の説明図であ 。 光路選択器として2×2光スイッチを用い たときの図6の光ループ装置の動作説明図で る。 (A)は光増幅器内蔵光路選択器を用いた ループ装置を示す図、(B)は光路選択器の構 を示す図である。 光ループ装置をスペクトル計測装置と て使用した実施形態の説明図である。 光ループ装置が基板上に集積されてい る光ループ装置を示す図である。 光強度変調器と光ループ装置とが基板 上に集積されている光ループ装置を示す図で ある。 レーザ光パルス源と光ループ装置とが 基板上に集積されている光ループ装置を示す 図である。 光増幅器内蔵光路選択器が基板上に集 積されている光ループ装置を示す図である。 光信号遅延回路として使用される光ル ープ装置の実施形態を示す説明図である。 光導波路ループを基板上にパターン形 成し光路選択器,光増幅器,フィルタと一体に 成した光信号遅延回路を示す説明図である 光増幅器内蔵光路選択器を使用光信号 遅延回路を示す説明図である。 従来の光ファイバーループ装置を示す 説明図である。 従来のスペクトル計測装置を示す説明 図である。

符号の説明

 1 光ループ装置
 2 スペクトル計測装置
 3 光信号遅延回路
 11 光導波路ループ
 12,32 光路選択器
 12’,32’ 増幅器内蔵光路選択器
 13,16 周波数シフタ
 15 光ゲートスイッチ
 14,33 光増幅器
 17 基板
 21 試料
 22 光検出器
 23 コンピュータ
 31 光ファイバーループ
 34 フィルタ
 36 通信回線
 100 レーザ光パルス源
 101 レーザ
 102 光強度変調器
 103 波長ロッカ
 110 光ループ制御部
 121 3dBカプラ
 122,123 SOA

 図1は本発明の光ループ装置および周波数変 換方法の第1実施形態を示す説明図である。 1において、光ループ装置1は光導波路ループ (図1では、光ファイバーループ)11と光路選択 12とを備えており、光導波路ループ11は周波 数シフタ13と光増幅器14とを有している。
 光ループ装置1に入射されるレーザ光パルス は、レーザ光源パルス源100により生成される 。レーザ光パルス源100からのレーザ光は、図 2(A)に示すように光強度変調器102により変調( 部変調)することができる。すなわち、光強 度変調器102は、レーザ101からのレーザ光(種 )を入射し、当該入射レーザ光を光強度変調 てレーザ光パルスLP(単一パルスまたは複数 ルスからなる)として出力する。また、光強 度変調器102を用いず、図2(B)に示すように、 ーザ光パルス源100で生成されるレーザ光を 接強度変調するようにしてもよい。

 また、図2(A),(B)に示すように、レーザ101に 波長ロッカ103を付属させることができ、レ ザ101が出射するレーザ光の波長をロックで る。
 光ループ制御部110は、光路選択器12および 波数シフタ13に制御信号を送出し、光導波路 ループ11へのレーザ光パルスの導入、光導波 ループ11をバイパスする光路へのレーザ光 ルスの送出、光導波路ループ11で周回する周 波数被変換レーザ光の当該光導波路ループ11 への閉じ込め、光導波路ループ11を周回す 周波数被変換レーザ光のループ外への(上述 たバイパス光路への)送出といった制御を行 う。図1,図2(A),(B)および図3以降では、光ルー 制御部からの制御信号を破線で示す。また 図1では、光ループ制御部110は、レーザ光源 パルス源100に、強度変調のための同期制御信 号を送出している。図1、図2(A),(B)および図3 降では、この同期信号も破線矢印で示して る。
 なお、レーザ光パルスLPの時間幅T LP 、光導波路ループ11をレーザ光パルスLPが1周 る時間T FL との間には、T LP <T FL の関係がある。

 光路選択器12は、レーザ光パルスLPを光導波 路ループ11に導入する光路、または光導波路 ープ11をバイパスする光路の少なくとも一 を選択することができる。レーザ光パルスLP が光導波路ループ11に導入されると、入射し レーザ光パルスLPは当該光導波路ループ11内 でN周回(Nは正の整数)され、所定周回のタイ ングで当該光導波路ループ11の外部に周波数 被変換レーザ光LM N として出射される。周波数被変換レーザ光LM N の出射も光路選択器12が行う。
 具体的には、光路選択器12は、後述する図3( A),(B)、図4(A),(B)、図5(A),(B),(C),(D)に示すように 、LNスイッチ、非線形光学効果スイッチによ 構成することもできるし、後述する図8(A),(B )に示すようにSOA(半導体光増幅器)を含んで構 成することもできる。

 周波数シフタ13は、光導波路ループ11内を周 回する光を周波数変換して周波数被変換レー ザ光を生成する。すなわち、まず、入射した レーザ光パルスLPを周波数変換して、第1周回 の周波数被変換レーザ光LM 1 を生成する。
 つぎに、第1周回の周波数被変換レーザ光LM 1 を周波数変換(所定間隔シフト)して、第2周回 の周波数被変換レーザ光LM 2 を生成する。
 さらに、第2周回の周波数被変換レーザ光LM 2 を周波数変換(所定間隔シフト)して、第3周回 の周波数被変換レーザ光LM 3 を生成する。

 以下、同様して、周波数被変換レーザ光LM N が生成されるまで、周回する周波数被変換レ ーザ光の周波数変換(所定間隔シフト)を行う
 すなわち、第2周回以降、第k周回の周波数 変換レーザ光LM k を周波数変換(所定間隔シフト)して、第(k+1) 回の周波数被変換レーザ光LM k+1 (k=2,・・・,N-1)を生成する。周波数シフタ13と しては、例えば単側波帯(SSB)光変調器や音響 学(AO)変調器などを用いることができる。

 光増幅器14は、光導波路ループ11をレーザ 光が周回するとき、その損失を補うようにレ ーザ光を増幅する。図1に示したように、光 幅器14は、周波数シフタ13の後段にあっても いし、周波数シフタ13の前段にあってもよ 。なお、光増幅器14は当該増幅器を出た後の 光出力レベルが常に一定となるような、利得 一定制御のモードで動作させることが、安定 な動作の観点から望ましい。

 光路選択器12は、周回数(周波数シフタを通 する回数)に対応する所定タイミングで、周 回数Nに対応する所定タイミングで、周波数 変換レーザ光LM N を光導波路ループ11の外部に出射する。

 光路選択器12としてメカニカル型光スイッ 、干渉型光スイッチ、偏光制御型光スイッ を使用した例を図3(A),(B)、図4(A),(B)、図5(A),(B ),(C),(D)により説明する。
 図3(A),(B)では、光路選択器12として、バーモ ードとクロスモードとを有する2×2光スイッ を用いた例を示している。図3(A)に示すよう 、2×2光スイッチSW 2×2 がクロスモード(入力端子a1が出力端子b2に接 され、入力端子a2が出力端子b1に接続されて いる)のときは、レーザ光パルスLPを光導波路 ループ11に入射するとともに、2×2光スイッチ SW 2×2 から第N周回の周波数被変換レーザ光LM N を出射する。また、図3(B)に示すように、2×2 スイッチSW 2×2 がバーモード(入力端子a1が出力端子b1に接続 れ、入力端子a2が出力端子b2に接続されてい る)のときは、レーザ光パルスLPを、光導波路 ループ11に入射させずに周波数被変換レーザ LM N が出射される光路に送出し、かつ周回する周 波数被変換レーザ光を光導波路ループ11内に じ込める。

 2×2光スイッチSW 2×2 のスイッチング時間(スイッチング周期)は光 波路ループ11をレーザ光が1周する時間(たと えば、100μsec)よりも十分に短いことが望まし い。すなわち、2×2光スイッチSW 2×2 のスイッチング時間T SW と、光導波路ループ11をレーザ光パルスLPが1 する時間T FL との間には、T SW ≪T FL の関係があることが望ましい。

 図4(A),(B)では、光路選択器12として、カプラ CPと1×2光スイッチを用いた例を示している。 図4(A)に示すように、レーザ光パルスLPはカプ ラCPLを介して1×2光スイッチSW 1×2 に入射される。1×2光スイッチSW 1×2 が、一方のモード(入力端子aが出力端子b2に 続されている)にあるときは、レーザ光パル LPを光導波路ループに入射するように動作 、周回する周波数被変換レーザ光は光導波 ループ11内に閉じ込められる。また、図4(B) 示すように、1×2光スイッチSW 1×2 が、他方のモード(入力端子aが出力端子b1に 続されている)にあるときは、2×1光スイッチ SW 2×1 から第N周回の周波数被変換レーザ光LM N を出射する。

 2×1光スイッチSW 2×1 のスイッチング時間(スイッチング周期)は光 波路ループ11をレーザ光が1周する時間より 十分に短いことが望ましい。すなわち、2×1 光スイッチSW 2×1 のスイッチング時間T SW と、光導波路ループ11をレーザ光パルスLPが1 する時間T FL との間には、T SW ≪T FL の関係があることが望ましい。

 図5(A),(B),(C),(D)では、光路選択器12として、2 ×1光スイッチSW 2×1 と1×2光スイッチSW 1×2 とを用いた例を示している。図5(A)に示すよ に、2×1光スイッチSW 2×1 と1×2光スイッチSW 1×2 とが第1のモード(SW 2×1 の入力端子a1が出力端子bに接続され、SW 1×2 の入力端子cが出力端子d2に接続されている) あるときは、レーザ光パルスLPは光導波路ル ープ11に入射する。

 図5(B)に示すように、2×1光スイッチSW 2×1 と1×2光スイッチSW 1×2 とが第2のモード(SW 2×1 の入力端子a2が出力端子bに接続され、SW 1×2 の入力端子cが出力端子d2に接続されている) あるときは、光導波路ループ11を周回する周 波数被変換レーザ光は光導波路ループ11内に じ込められる。

 図5(C)に示すように、2×1光スイッチSW 2×1 と1×2光スイッチSW 1×2 とが第3のモード(SW 2×1 の入力端子a2が出力端子bに接続され、SW 1×2 の入力端子cが出力端子d1に接続されている) あるときは、光導波路ループ11を周回する周 波数被変換レーザ光は、1×2光スイッチSW 1×2 から第N周回の周波数被変換レーザ光LM N として出射される。

 図5(D)に示すように、2×1光スイッチSW 2×1 と1×2光スイッチSW 1×2 とが第4のモード(SW 2×1 の入力端子a1が出力端子bに接続され、SW 1×2 の入力端子cが出力端子d1に接続されている) あるときは、レーザ光パルスLPは光導波路ル ープ11に入射されることなく素通りする。

 第1のモードから第2のモードに移行する時 は光導波路ループ11をレーザ光が1周する時 よりも十分に短いことが望ましい。すなわ 、第1のモードと第2のモードの時間T M1-M2 と、光導波路ループ11をレーザ光パルスLPが1 する時間T FL との間には、T M1-M2 ≪T FL の関係があることが望ましい。

 ところで、図3から図5に示したスイッチは 高速動作ができる干渉型光スイッチや偏光 御型光スイッチである。しかし、これらの イッチでは、消光比が不十分であり、光導 路ループ11に残存した光がノイズとなるSN比 悪くなるという問題がある。
 この不都合を解消するために、図6に示すよ うに、光ゲートスイッチ15を光導波路ループ1 1内に設けることができる。図6では、光ゲー スイッチ15は周波数シフタ13および光増幅器 14の前段に設けてある。周波数被変換レーザ LM N が光導波路ループ11から出射するタイミング 同期して、光ゲートスイッチ15をオフし再 ループしようとする光成分を消光すること 、光路選択器12の消光比を補うことができる 。図6のレーザ光パルス源100でも、レーザ光LP の光強度を外部変調することもできるし直接 変調することもできる。

 図7に、光路選択器として2×2光スイッチSW 2×2 を用いたときの図6の光ループ装置1のタイム ャートを示す。図7にけるS1,S2,S3は、図6に示 した光ループ制御部110がレーザ光パルス源100 ,光路選択器12,光ゲートスイッチ15に送出する 制御信号の状態を示している。1回目周回に いてS1がON(Hレベル)となりレーザ光パルスLP 生成されると同時に、SW 2×2 がクロスモードになる(S2がCROSS)。これにより 、レーザ光パルスLPが光導波路ループ11に導 される。このとき、光ゲートスイッチ15はOFF (S3がOFF)となる。この後、ただちにSW 2×2 がバーモード(S2がBAR)になるとともに、光ゲ トスイッチ15がON(S3がON)となり、レーザ光パ スLPは光導波路ループ11内で周回する。周回 する間レーザ光パルスは周波数変換される。 周回するレーザ光(周波数被変換レーザ光)がN 周回するときに、SW 2×2 がクロスモードになる(S2がCROSS)とともに、光 ゲートスイッチ15がOFF(S3がOFF)となり、周波数 被変換レーザ光LM N が出射される。なお、図6において、光ルー 制御部110が周波数シフタ13に送出する信号S4 、周波数のシフト量を決めるプリセット信 である。

 上記の実施形態では、光路選択器12と光増 器14とを別構成とした例を説明したが、図8(A ),(B)に示すように、光路選択器12と光増幅器14 との機能を1つの部材とした光増幅器内蔵光 選択器12’が設けられている。
 図8(B)に示すように、光増幅器内蔵光路選択 器12’はカプラ(3dBカプラ)121と、半導体光増 器(SOA)122,123とからなる。カプラ(3dBカプラ)121 は、入射したレーザ光パルスLPをSOA122,123に分 波できる。
 SOA122は、アクティブまたはインアクティブ されることでスイッチとして機能すること でき、アクティブとなったときにだけレー 光パルスLPを光導波路ループ11に出射するこ とができる。なお、SOA123は、3dBカプラ121から 分波したレーザ光パルスLPを増幅して出力す 。
 SOA123は、SOA122と同様(アクティブまたはイン アクティブとすることで)、スイッチとして 作をさせてもよい。図8(B)では、SOA123は、常 アクティブとされる。

 図9により、上記の光ループ装置1をスペク ル計測装置として使用した実施形態を説明 る。図9のスペクトル計測装置2においては、 レーザ光パルス源100および光ループ装置1は 上述した構成と同一である。光ループ装置1 は、光導波路ループ11,光路選択器12,周波数 フタ13,光増幅器14,光ゲートスイッチ15およ 微調用の周波数シフタ13が形成されている。
 スペクトル計測装置2は、図1の光ループ装 1の出力である周波数被変換レーザ光LM N の出力を、さらに微調用の周波数シフタ16を してさらに細かく光周波数を変換、掃引し 試料21に照射し、光検出器22により試料21を 過(あるいは反射)した光の強度を検出する

 本実施形態では、光検出器22が出力する 出信号はコンピュータ23に送られ、コンピュ ータ23はこの信号に基づきスペクトル解析を う。なお、コンピュータ23は、本発明にお る制御処理装置であり、周波数シフタ16の掃 引を制御している。なお、図9でも、光ゲー スイッチ15は周波数シフタ13および光増幅器1 4の前段に設けられている。光増幅器14は、周 波数シフタ13の後段にあってもよいし、前段 あってもよい。また、光路選択器12および 増幅器14に代えて、図8(A),(B)に示した光増幅 内蔵光路選択器12’を用いてもよい。

 図10,図11,図12および図13に、ハイブリッド集 積した本発明の光ループ装置の実施形態を説 明する。
 図10では、光ループ装置1(光導波路ループ11 光路選択器12、周波数シフタ13、光増幅器14) が、基板17上に集積されている。図11では、 強度変調器102と光ループ装置1(光導波路ルー プ11、光路選択器12、周波数シフタ13、光増幅 器14)とが、基板17上に集積されている。図12 は、レーザ光パルス源100と光ループ装置1(光 導波路ループ11、光路選択器12、周波数シフ 13、光増幅器14)とが、基板17上に集積されて る。
 図10,図11,図12では、光導波路ループ11は、基 板17上に渦巻き状にパターン形成されている 光導波路ループ11はガラス基板上またはガ ス基板内に形成される。また、図示はしな が、たとえば、基板17上に光導波路ループ11 みを形成し、この基板17と、光路選択器12と 、周波数シフタ13と、光増幅器14と、光強度 調器102とを結合するように構成できる。ま 、基板17上に、光導波路ループ11と、光路選 器12,周波数シフタ13,光増幅器14,光強度変調 102の少なくとも1つとを集積するようにもで きる。もちろん、図9で説明した微調用の周 数シフタ16を基板17に集積することもできる
 図13では、光増幅器内蔵光路選択器12’(図8( A),(B)参照)を用いて光ループ装置1が構成され いる。

 図14は、光信号遅延回路として使用される 発明の光ループ装置の実施形態を示す説明 である。図14では光信号遅延回路(光ループ 置)3は、通信回線36に接続されている。光信 遅延回路3は、光導波路ループ31を備え、光 波路ループ31は、光路選択器32と、光増幅器 33と、フィルタ34と、光ゲートスイッチ35とを 有している。
 光路選択器32は、レーザ光パルス(光パケッ LP)を入射し、入射した光パケットLPを光導 路ループ31内で少なくとも1回周回させる。 増幅器33は、光導波路ループ31を周回する光 ケットLPを増幅し、ループ内での減衰を防 する。この光増幅器33は、光導波路ループ31 であればどこにあってもよい。

 フィルタ34は、周回するレーザパケットLPの 波形を元の形状に整形する。そして、光導波 路ループ31を周回する光パケットLPは、周回 Nに対応する所定タイミングで、光路選択器3 2により、光導波路ループ31の外部に出射され る。
 光ゲートスイッチ35は光増幅器33の前段に設 けてあり、周回する光パケットLPが光導波路 ープ31から出射するタイミングに同期して 光ゲートスイッチ35をオフし再びループしよ うとする光成分を消光することで、光路選択 器32の消光比を補うことができる。

 以上のようにして、光信号遅延回路3は、レ ーザ光パルス群からなる光パケットLPを所定 離散時間だけ遅延させることができる。
 たとえば、将来のフォトニックネットワー においては、パケットを光信号のままルー ィング処理することが予想されるが、その 合には、光信号を可変な時間遅延するため 光メモリとして、図14の光信号遅延回路3を 用することができる。図14の光信号遅延回 3でも、光路選択器32を、図3、図4および図5 説明した光スイッチにより構成できる。
 また、光路選択器を図8(A),(B)に示した光増 器内蔵光路選択器12’と同様に構成でき、こ の場合には光増幅器33を省略することができ 。

 さらに、図15に示すように、光導波路ル プ31を基板上にパターン形成し、光路選択器 32,光増幅器33,フィルタ34と一体に形成するこ もできる。また、図8(B)に示した光増幅器内 蔵光路選択器12’と同様の構成の光増幅器内 光路選択器32’を使用する場合には、図16に 示すように光増幅器33を省略することができ 。なお、図示はしないが、図14,図15および 16の光信号遅延回路3には、他の光学要素(カ ラ等)を設けることもできる。