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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE AND METHOD FOR PRODUCING SEALED HONEYCOMB STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119251
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a device for producing a sealed honeycomb structure, capable of producing the structure at reduced manufacturing costs by reducing a production time, and a method of producing the sealed honeycomb structure. A device for producing a sealed honeycomb structure is provided with a table section (11) having a through hole (11h) for inserting thereinto an end of the sealed honeycomb structure (1), a positioning means for positioning and holding the honeycomb structure (1) in the through hole (11h) in the table section (11) such that an end surface (8) appears on the first surface (11a) side, and a film holding section (13) for fixing a remaining portion of a film (25) on the second surface (11b) side of the table section (11). Holes corresponding to openings in cells (3) of the honeycomb structure (1) are formed in the film after or before the film (25) is fixed, and a sealing material (31) is placed in the holes in the film. Thus, the sealed honeycomb structure (1) is produced.

Inventors:
TSUJI HIROYUKI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TOKUNAGA TAKESHI (JP)
ODA TOSHIO (JP)
YOSHIDA SHINYA (JP)
OGATA TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053726
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
February 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NGK INSULATORS LTD (JP)
TSUJI HIROYUKI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TOKUNAGA TAKESHI (JP)
ODA TOSHIO (JP)
YOSHIDA SHINYA (JP)
OGATA TAKAYUKI (JP)
International Classes:
B28B11/02; B01D39/20
Domestic Patent References:
WO2006068767A22006-06-29
Foreign References:
JP2001300922A2001-10-30
JP2008055737A2008-03-13
JP2002028915A2002-01-29
JP2004154768A2004-06-03
JP2001300922A2001-10-30
Other References:
See also references of EP 2260990A4
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Kazuhira (JP)
Ippei Watanabe (JP)
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Claims:
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
 前記テーブル部または前記ハニカム構造体を移動させ、前記テーブル部の前記貫通孔内に、前記端面をフィルムが覆った状態にて前記テーブル部の第一面側に前記端面が現れるように前記ハニカム構造体を位置決めして保持する位置決め手段と、
 前記ハニカム構造体の前記端面を覆った状態の前記フィルムの残余の部分を前記テーブル部の第二面側にて固定して前記フィルムをマスクとするためのフィルム保持部と、
 を備える目封止ハニカム構造体の製造装置。
 孔が形成された前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
 前記マスク上または前記テーブル部上に供給された前記目封止材料を前記セル内に充填する充填手段と、
 を備える請求項1に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記ハニカム構造体の前記端面を覆った前記フィルムに、一部の前記セルの開口に対応するように孔を形成する孔開け手段を備える請求項1または2に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記第一面側よりも前記第二面側の径が大きく形成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記第一面側よりも前記第二面側の径が大きくなるようにテーパー状に形成されている請求項4に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記第一面側よりも前記第二面側の径が大きくなるように段差を有して段状に形成されている請求項4に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部の前記第一面と、前記フィルム保持部の厚さ方向の前記第一面側の先端面との高さが、0~20mmである請求項1~6のいずれか1項に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記フィルム保持部は、前記ハニカム構造体が位置決めされる内径側に、前記テーブル部側へ突出した凸部が設けられている請求項1~7のいずれか1項に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記フィルム保持部は、前記テーブル部の前記第二面に合致する形状に形成されており、前記フィルムを前記第二面との間に挟んで固定する請求項1~8のいずれか1項に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 前記位置決め手段は、前記ハニカム構造体の前記端部を前記テーブル部の前記貫通孔に挿入した第一位置に位置決めし、前記テーブル部の前記第二面側にて前記フィルムを固定した後に、前記フィルムを前記ハニカム構造体の前記端面に密着させるために、前記ハニカム構造体を相対的に前記第一面側に移動させた第二位置に位置決めする請求項1~9のいずれか1項に記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の前記セルを目封止する目封止ハニカム構造体の製造方法において、
 貫通孔を有するテーブル部の前記貫通孔内に前記ハニカム構造体の端部を挿入し、前記端面をフィルムが覆った状態にて前記テーブル部の第一面側に前記端面が現れるように前記ハニカム構造体を位置決めし、
 前記端面を覆わない前記フィルムの残余の部分を前記テーブル部の第二面側にて固定することにより、前記フィルムを保持し、一部の前記セルの開口に対応するように孔が形成された前記フィルムを、または孔を形成して前記フィルムをマスクとし、
 そのマスク上またはマスクと同一平面上に流動性を有する目封止材料を供給し、その後、前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止ハニカム構造体の製造方法。
 前記テーブル部の前記第二面と可動するフィルム保持部との間に前記フィルムを挟んで前記フィルムを前記テーブル部の第二面側にて固定する請求項11に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
 前記テーブル部の前記第二面側にて前記フィルムを固定した後に、前記ハニカム構造体を相対的に前記第一面側に移動することにより、前記フィルムを前記ハニカム構造体の前記端面に密着させる請求項11または12に記載の目封止ハニカム構造体の製造方法。
Description:
目封止ハニカム構造体の製造装 、及びその製造方法

 本発明は、ハニカム構造体のセルの開口 部に目封止部を形成するための目封止ハニ ム構造体の製造装置、及びその製造方法に する。

 内燃機関、ボイラー等の排気ガス中の微 子や有害物質は、環境への影響を考慮して 気ガス中から除去する必要性が高まってい 。特に、ディーゼルエンジンから排出され 微粒子(以下、PMということがある)の除去に 関する規制は欧米、日本国内ともに強化され る方向にあり、PMを除去するための捕集フィ タにハニカム構造体が用いられている。

 このような目的で使用されるフィルタと ては、隔壁によって流体の流路となる複数 セルが区画形成され、複数のセルの一方の 口端部及び他方の開口端部を互い違いに目 止する目封止部を備えた目封止ハニカム構 体を利用したハニカムフィルタが挙げられ 。このようなハニカムフィルタによれば、 ガス流入側端面からセル内に排ガスG1を流 させることにより、排ガスG1が隔壁を通過す る際に排ガス中のパティキュレートが隔壁に 捕集されるため、パティキュレートが除去さ れた浄化ガスG2を浄化ガス流出側端面から流 させることが可能となる。

 そして、上記のような目封止ハニカム構 体の製造方法として、例えば、ハニカム構 体(未焼成のセラミック乾燥体)の一方の端 に、粘着シート等を貼着し、画像処理を利 したレーザ加工等によりその粘着シート等 目封止すべきセル(目封止セル)に対応する部 分のみに孔開けをしてマスクとし、そのマス クが貼着されたハニカム構造体の端面をスラ リー(セラミックスラリー)中に浸漬し、ハニ ム構造体の目封止セルにスラリーを充填し 目封止部を形成し、これと同様の工程をハ カム構造体の他方の端面についても行った 、乾燥し、焼成することにより目封止ハニ ム構造体を得る方法が提案されている(例え ば、特許文献1参照)。

特開2001-300922号公報

 しかしながら、上記のように粘着シート 孔開けを行い、この粘着シートをマスクと てスラリー中にハニカム構造体を浸漬する 法によれば、浸漬するためのスラリーを平 化するために作業時間を要するため、コス アップの要因となっていた。また、平準化 非常に繊細な工程で、少々のずれで外周部 厚くなったり薄くなったりするために目封 深さの均一化が難しい。平準化精度が深さ 度に一致するため平準化工程にかなりの労 と時間を必要とする。また浸漬した端部を さないためにフィルムを折り曲げる必要が るが、適切な折り曲げをするのは、容易で ない。また目封止後に、折り曲げて側面に 付したフィルムを剥がすことも容易ではな 、自動化の障害となる。

 本発明の課題は、製造時間を短縮するこ により製造コストを削減することが可能な 封止ハニカム構造体の製造装置、及びその 造方法を提供することにある。

 上記課題を解決するために、本発明者ら 、貫通孔を有するテーブル部に、端面をフ ルムで覆ったハニカム構造体をテーブル部 第一面側に端面が現れるように挿入し、フ ルムをテーブル部の反対側の第二面側で保 することにより、フィルムを端面に密着さ 、その後、そのフィルムに孔を形成して、 封止材料をハニカム構造体のセルに充填す ことができることを見出した。すなわち、 発明によれば以下の目封止ハニカム構造体 製造装置、及びその製造方法を提供するこ ができる。

[1] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の端 が挿入される貫通孔を有するテーブル部と 前記テーブル部または前記ハニカム構造体 移動させ、前記テーブル部の前記貫通孔内 、前記端面をフィルムが覆った状態にて前 テーブル部の第一面側に前記端面が現れる うに前記ハニカム構造体を位置決めして保 する位置決め手段と、前記ハニカム構造体 前記端面を覆った状態の前記フィルムの残 の部分を前記テーブル部の第二面側にて固 して前記フィルムをマスクとするためのフ ルム保持部と、を備える目封止ハニカム構 体の製造装置。

[2] 孔が形成された前記マスク上または前 テーブル部上に流動性を有する目封止材料 供給する目封止材料供給手段と、前記マス 上または前記テーブル部上に供給された前 目封止材料を前記セル内に充填する充填手 と、を備える前記[1]に記載の目封止ハニカ 構造体の製造装置。

[3] 前記ハニカム構造体の前記端面を覆っ 前記フィルムに、一部の前記セルの開口に 応するように孔を形成する孔開け手段を備 る前記[1]または[2]に記載の目封止ハニカム 造体の製造装置。

[4] 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記 一面側よりも前記第二面側の径が大きく形 されている前記[1]~[3]のいずれかに記載の目 封止ハニカム構造体の製造装置。

[5] 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記 一面側よりも前記第二面側の径が大きくな ようにテーパー状に形成されている前記[4] 記載の目封止ハニカム構造体の製造装置。

[6] 前記テーブル部の前記貫通孔は、前記 一面側よりも前記第二面側の径が大きくな ように段差を有して段状に形成されている 記[4]に記載の目封止ハニカム構造体の製造 置。

[7] 前記テーブル部の前記第一面と、前記 ィルム保持部の厚さ方向の前記第一面側の 端面との高さが、0~20mmである前記[1]~[6]のい ずれかに記載の目封止ハニカム構造体の製造 装置。

[8] 前記フィルム保持部は、前記ハニカム 造体が位置決めされる内径側に、前記テー ル部側へ突出した凸部が設けられている前 [1]~[7]のいずれかに記載の目封止ハニカム構 造体の製造装置。

[9] 前記フィルム保持部は、前記テーブル の前記第二面に合致する形状に形成されて り、前記フィルムを前記第二面との間に挟 で固定する前記[1]~[8]のいずれかに記載の目 封止ハニカム構造体の製造装置。

[10] 前記位置決め手段は、前記ハニカム構 造体の前記端部を前記テーブル部の前記貫通 孔に挿入した第一位置に位置決めし、前記テ ーブル部の前記第二面側にて前記フィルムを 固定した後に、前記フィルムを前記ハニカム 構造体の前記端面に密着させるために、前記 ハニカム構造体を相対的に前記第一面側に移 動させた第二位置に位置決めする前記[1]~[9] いずれかに記載の目封止ハニカム構造体の 造装置。

[11] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 一方の端面から他方の端面まで貫通する複数 のセルが区画形成されたハニカム構造体の前 記セルを目封止する目封止ハニカム構造体の 製造方法において、貫通孔を有するテーブル 部の前記貫通孔内に前記ハニカム構造体の端 部を挿入し、前記端面をフィルムが覆った状 態にて前記テーブル部の第一面側に前記端面 が現れるように前記ハニカム構造体を位置決 めし、前記端面を覆わない前記フィルムの残 余の部分を前記テーブル部の第二面側にて固 定することにより、前記フィルムを保持し、 一部の前記セルの開口に対応するように孔が 形成された前記フィルムを、または孔を形成 して前記フィルムをマスクとし、そのマスク 上またはマスクと同一平面上に流動性を有す る目封止材料を供給し、その後、前記ハニカ ム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充 填する目封止ハニカム構造体の製造方法。

[12] 前記テーブル部の前記第二面と可動す るフィルム保持部との間に前記フィルムを挟 んで前記フィルムを前記テーブル部の第二面 側にて固定する前記[11]に記載の目封止ハニ ム構造体の製造方法。

[13] 前記テーブル部の前記第二面側にて前 記フィルムを固定した後に、前記ハニカム構 造体を相対的に前記第一面側に移動すること により、前記フィルムを前記ハニカム構造体 の前記端面に密着させる前記[11]または[12]に 載の目封止ハニカム構造体の製造方法。

 位置決め手段によって、ハニカム構造体 端部をテーブル部の貫通孔に挿入した状態 ハニカム構造体とテーブル部との位置決め 行うことができる。また、フィルム保持部 よって、ハニカム構造体の端面を覆った状 のフィルムの残余の部分をテーブル部の第 面側にて固定することができる。これによ 、フィルムの孔からハニカム構造体のセル に目封止材料を充填し、目封止ハニカム構 体を製造することができる。フィルムを折 畳まずに目封止することができるため、そ 後、フィルムを容易に剥がすことが可能で り、この工程を自動化することも可能であ 。また、テーブル部の貫通孔やフィルム保 部の凸部の形状を工夫しテーパー等を設け ことにより、使用する目封止材料を従来よ も減らせるため、目封止材料の使用率を向 させ、目封止材料の装置への補充頻度を減 させることもできる。さらに、フィルム上 目封止材料を供給することができるため、 置等に目封止材料が漏れたりすることが少 く、装置等の汚れを防止することができる 目封止のばらつきが発生しにくく、不良品 発生を減少させ、良品率を向上させること できる。

本発明の目封止ハニカム構造体の製造 置を示す斜視図である。 実施形態1のテーブル部とフィルム保 部の一部拡大断面図である。 第一位置から第二位置への移動を説明 するための図である。 高さが高い場合の不都合を説明するた の図である。 実施形態2のテーブル部とフィルム保持 部の一部拡大断面図である。 実施形態3のテーブル部とフィルム保持 部の一部拡大断面図である。 実施形態4のテーブル部とフィルム保持 部の一部拡大断面図である。 目封止工程を説明するための図である 。 図7Aに続く目封止工程を説明するため 図である。 図7Bに続く目封止工程を説明するため 図である。 目封止材料の充填を説明するための図 ある。 他の実施形態のフィルム保持部を説明 するための図である。 図9Aに続く他の実施形態のフィルム保 部を説明するための図である。

符号の説明

1:ハニカム構造体、2:隔壁、3:セル、8:端面 10:製造装置、11:テーブル部、11a:第一面、11b :第二面、11h:貫通孔、11s:テーパー面、12:支持 台、13:フィルム保持部、13a:先端面、13h:貫通 、13s:テーパー面、13t:凸部、14:ガイド部、15 :撮像装置、16:レーザ、23:目封止材料供給装 、24:充填装置、24s:加圧面、25:フィルム、31: 封止材料、32:目封止部。

 以下、図面を参照しつつ本発明の実施の 態について説明する。本発明は、以下の実 形態に限定されるものではなく、発明の範 を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、 良を加え得るものである。

 図1に本発明の目封止ハニカム構造体の製 造装置10を示す。目封止ハニカム構造体の製 装置10は、ハニカム構造体1の端部を挿入す ための貫通孔11hを有するテーブル部11と、 ーブル部11の貫通孔11h内に、第一面11a側に端 面8が現れるようにハニカム構造体1を位置決 して保持する位置決め手段と、フィルム25 残余の部分をテーブル部11の第二面11b側にて 固定するフィルム保持部13と、を備える。

 テーブル部11は、板状に形成されて、ハ カム構造体1を挿入するための貫通孔11hが設 られている。貫通孔11hは、第一面11a側より 第二面11b側の径が大きく形成されている。 体的には、図2Aに示すように、貫通孔11hは 第一面11a側よりも第二面11b側の径が大きく るようにテーパー状に形成されている。後 するように、テーブル部11の第一面11a上に、 流動性を有する目封止材料31を供給して、充 装置24を用いて目封止材料31をセル3に充填 ることができる。

 位置決め手段として、図1に示す実施形態 においては、上下方向に移動可能に構成され た支持台12を備える。支持台12にハニカム構 体1を載置して、上昇することにより、ハニ ム構造体1をテーブル部11の貫通孔11hに挿入 、その端面8がテーブル部11の第一面11a(上面 )側に現れる状態で、位置決めすることがで る(図2B参照)。なお、位置決め手段は、支持 12が移動するように構成することもできる 、テーブル部11を上下方向に移動可能に構成 し、テーブル部11の下降により、ハニカム構 体1をテーブル部11に位置決めするようにす こともできる。すなわち、テーブル部11と ニカム構造体1とを相対的に移動させられる うに構成すればよい。

 フィルム保持部13は、凸部13tが設けられ テーブル部11の第二面11b(下面)に合致する形 に形成され、上下方向に移動可能に構成さ ており、テーブル部11に位置決めされたハ カム構造体1の端面8を覆ったフィルム25の残 の部分をテーブル部11の第二面11bとの間に むことにより、フィルム25をハニカム構造体 1の端面8に密着固定する機能を有する。フィ ム保持部13は、具体的には、図2Aに示すよう に、ハニカム構造体1の端部を挿入するため 貫通孔13hが形成され、貫通孔13hの径方向の 側端部に上に延出した凸部13tが形成され、 の凸部13tには、テーブル部11の貫通孔11hのテ ーパー面11sに合致するように、テーパー面13s が形成されている。フィルム保持部13とテー ル部11によりフィルム25を挟んで固定した後 に、図2Bに示すように、ハニカム構造体1を第 一位置から第二位置へ移動させることにより 、よりフィルム25を端面8に密着させることが できる。フィルム保持部13とテーブル部11に りフィルム25を挟んで固定するため、従来の ようにフィルム25を折り畳んでハニカム構造 1に密着させる必要がなく、フィルム25の取 外しも容易である。なお、凸部13tは、フィ ム保持部13と一体として形成してもよいが 別体として形成して組み合わせて使用する うに構成してもよい。

 テーブル部11とフィルム保持部13とによっ てフィルム25を挟んだ状態における、フィル 保持部13の厚さ方向の第一面11a側の先端面13 aとテーブル部11の第一面11aとの高さは、(図2B 参照)は、0~20mmであるように構成するとよい このように構成することにより、目封止材 31をフィルム25上の供給した場合に、貫通孔1 3h内のフィルム25上に目封止材料31が溜まるこ とを極力少量にすることができる。

 一方、図3に示すように、フィルム保持部 13の先端面13aに対するテーブル部11の第一面11 aの高さが20mmを超えると、貫通孔13h内のフィ ム25上に目封止材料31が溜まり、後述するよ うに充填装置24にて目封止する際に(図8参照) 十分に圧をかけてセル3内に目封止材料31を 填することができなくなる。

 フィルム保持部13とハニカム構造体1の間 水平方向のクリアランス(図2B参照)は、20mm 下が望ましい。20mm以上となると、目封止材 31が溜まり過ぎて、フィルム保持開放後に 封止材料31がハニカム構造体1に付着してし う。

 フィルム保持部13及びテーブル部11のフィ ルム25を挟む面の少なくとも一方の材質が、 度60~90°(JIS K 6253(デュロメータ タイプA)) ウレタンであることが望ましい。また上記 当の樹脂であれば構わない。フィルム保持 13やテーブル部11が金属で形成されている場 、フィルム25に触れる面に上記ウレタン等 貼付すればよい。この硬度の材質を用いる とによって、隙間無くフィルム25を固定する ことができ、かつ、十分な圧力をかけること が可能となる。硬度90°以上や金属同士など は、フィルム25の破損や片辺りが生じてしま い、十分に固定することができない。硬度60 以下の場合は変形量が大きすぎて保持力不 の為に十分な圧力をかけることができなく る。

 フィルム25の厚みは15~100μmが望ましい。 の範囲内であると、十分に圧力をかけて充 できる。100μmよりも厚くなると、フィルム 定時に柔軟性不足からシワが発生し、目封 材料31の漏洩が生じる。15μmよりも薄くなる 、強度不足から十分な圧力がかけられなく る。

 次に、テーブル部11とフィルム保持部13の 形状の他の実施形態を説明する。図4に示す うに、テーブル部11の貫通孔11hは、第一面11a 側よりも第二面11b側の径が大きくなるように 段差を有して、つまり段状に形成されている 。

 また、図5及び図6に示すように、フィル 保持部13の径方向の内側端部の上に延出した 凸部13tは、その先端がテーブル部11の第一面1 1a近傍まで、または第一面11aと面一に形成さ ていてもよい。なお、図5のように、凸部13t の先端が尖っている場合は、その稜線部分を 先端面13aとして考えることにする。また図6 、フィルム保持部13の先端面13aとテーブル部 11の第一面11aとの高さが、0mmの場合である。 ーパー形状や段差を有する形状とすること より、図3のように貫通孔13h内のフィルム25 に目封止材料31が溜まることがなく、十分 圧をかけて目封止材料31を充填することが可 能である。

 本発明の目封止ハニカム構造体の製造装 10は、孔が形成されたマスク上またはテー ル部11上に流動性を有する目封止材料31を供 する目封止材料供給手段と、マスク上また テーブル部11上に供給された目封止材料31を セル3内に充填する充填手段とを備えるよう 構成することもできる。このように構成す ことにより、製造ラインの自動化を行うこ ができる。

 目封止材料供給手段としては、マスク上 たはテーブル部11上に流動性を有する目封 材料31を供給する目封止材料供給装置23を備 る(図7C参照)。目封止を施すために使用する 目封止材料31(スラリー)は、例えば、セラミ ク粉末、結合剤、解膠剤を混合したものに 分散媒として水を加えて混合したものであ 。なお、セラミックとしては、コージェラ ト、ムライト、アルミナ、及び炭化珪素等 使用できる。

 充填手段としては、テーブル部11上また マスク上を移動しつつ、マスクの孔を介し セル3内に目封止材料31を充填するために、 スクの表面に対して鋭角に配置され目封止 料31を加圧する加圧面24sを有した充填装置24 備える(図8参照)。

 さらに、目封止ハニカム構造体の製造装 10は、ハニカム構造体1の端面8を覆ったフィ ルム25に、一部のセル3の開口に対応するよう に孔を形成することによりフィルム25をマス とする孔開け手段を備えるように構成する ともできる。なお、孔開け手段は、製造装 10に備えず、別の製造ラインにおいて孔開 を行うように構成してもよい。

 孔開け手段としては、ハニカム構造体1の 端面8を撮像するための撮像装置15、撮像装置 15によって撮影された画像データに基づいて フィルムに孔を形成するためのレーザ16を える(図7A参照)。撮像装置15については、特 限定されるものではないが、例えば、CCD(char ge-coupled device)カメラやX線CT(computed tomography) キャナー等を好適に用いることができる。

 目封止されるハニカム構造体1は、例えば 、図1に示すように、多孔質の隔壁2を有し隔 2によって一方の端面8から他方の端面8まで 通する複数のセル3が区画形成されたもので あり、セラミック材料によって形成されてい る。より具体的には、強度、耐熱性等の観点 から、コージェライト、ムライト、アルミナ 、炭化珪素等、及びこれらの組み合わせより なる群から選ばれるセラミックを含む。

 そして、上記原料にバインダー、有機造 材、界面活性剤及び水等を添加して、可塑 の坏土を作製し、坏土を、例えば押出成形 ることにより、隔壁2により仕切られた軸方 向に貫通する多数のセル3を有する円柱形状 ハニカム構造体1として成形されている。

 次に、図7A~図7Cを用いて、本発明の目封 ハニカム構造体の製造装置10を用いた目封止 ハニカム構造体の製造方法を説明する。まず 、フィルム25に、一部のセル3の開口に対応す るように孔を形成することによりフィルム25 マスクとなるようにする。具体的には、図7 Aに示すように、ハニカム構造体1の端面8にフ ィルム25を貼付し、端面8を撮像装置15にて撮 して、目封止すべきセル3と目封止すべきで はないセル3の形状及び位置を特定し得る画 データを取得する(工程1)。次に、前工程に り取得された画像データに基づいて、レー 16によってフィルム25に、一部のセル3の開口 に対応するように孔を形成することによりマ スクとなるようにする(工程2)。したがって、 撮像装置15及びレーザ16は、孔開け手段を構 する。なお、製造装置10に孔開け手段を備え て、これらの工程を行うように構成してもよ いし、別の装置で行うように構成してもよい 。

 次に、図7Bに示すように、ハニカム構造 1を支持台12に載置する(工程3)。そして、支 台12を上昇させ、ハニカム構造体1の端部を ーブル部11の貫通孔11h内に挿入する(工程4)。 つまり、貫通孔11h内にハニカム構造体1の端 を挿入し、端面8をフィルム25が覆った状態 てテーブル部11の第一面11a側に端面8が現れ ようにハニカム構造体1を第一位置に位置決 する(図2B参照)。

 そして、フィルム保持部13を上昇させる とにより、フィルム保持部13とテーブル部11 によってフィルムを挟んで固定する(工程5) つまり、端面8を覆わないフィルム25の残余 部分をテーブル部11の第二面11b側にて固定 ることにより、フィルム25をハニカム構造体 1の端面8に密着して保持する。より具体的に 、テーブル部11の第二面11bと可動するフィ ム保持部13との間にフィルム25を挟む。

 なお、工程4~5において、ハニカム構造体1 (支持部12)の上昇の後に、フィルム保持部13の 上昇を行うことも可能であるが、ハニカム構 造体1(支持部12)の上昇とフィルム保持部13の 昇は同期させることがより好ましい。予め 持部12を上昇させてテーブル部11の貫通孔11h ハニカム構造体1を入れてしまうと、フィル ム25が変形し、後からフィルム保持部13が上 した際にフィルム25の端部を正しくつかめな くなる場合があるからである。

 テーブル部11の第二面11b側にてフィルム25 を固定した後に、図7Cに示すように、ハニカ 構造体1を相対的に第一面11a側に移動するこ とにより、テーブル部11の第一面11a側に端面8 が露出した第二位置にて位置決めし、フィル ム25をハニカム構造体1の端面8に密着させる( 程6)。すなわち、図2Bに示すように、フィル ムを固定した後に、支持台12をさらに上昇さ ることによりハニカム構造体1を上昇させ、 またはテーブル部を下降させ、ハニカム構造 体1の端面8がテーブル部11の第一面11aよりも かに高くなるようにしてフィルム25を端面8 密着させる。

 そして、マスク上またはマスクと同一平 上に流動性を有する目封止材料31を供給し その後、ハニカム構造体1のセル3内に目封止 材料31を充填する。具体的には、図7Cに示す うに、目封止材料供給手段である目封止材 供給装置23によって、孔が形成されたマスク (フィルム25)上またはテーブル部11上に流動性 を有する目封止材料31(スラリー)を供給する( 程7)。

 次に、充填手段である充填装置24によっ 、マスク上またはテーブル部11上に供給され た目封止材料31をセル3内に充填する(工程8)。 拡大図を図8に示す。充填装置24は、マスクの 表面に対して鋭角に配置され目封止材料31を 圧する加圧面24sとテーブル部11上を移動す 移動手段とを有する。テーブル部11に対して 位置決めされたハニカム構造体1のマスク上 たはテーブル部11上に目封止材料31を供給し 後に、充填装置24がテーブル部11上にて移動 することにより、マスク上に供給された目封 止材料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構 体1のセル3内に目封止材料31を充填して目封 止部32を形成する。なお、フィルム25の孔開 (工程1~2)は、工程6の次に行うように構成し もよい。

 図9A及び図9Bを用いてフィルム保持部の他 の実施形態を説明する。本実施形態では、テ ーブル部11の下側に、フィルム保持部13が一 として備えられている。図9Aに示すように、 フィルム保持部13は、ハニカム構造体1を挿入 するための間隙を有した状態で、複数に分割 されて(図9Aでは2分割)ガイド部14によって保 されている。支持台12を上昇させることによ り、ハニカム構造体1の端部をテーブル部11の 貫通孔11h内に挿入した後に、図9Bに示すよう 、ガイド部14に沿ってフィルム保持部13をス ライドさせ、続いてガイド部14を上昇させる とにより、ハニカム構造体1の端面8を覆っ フィルム25の残余の部分をテーブル部11とフ ルム保持部13によって固定することができ 。その後、さらに支持台12を僅かに上昇させ 、フィルム25をハニカム構造体1の端面8に密 させる。

 以下、本発明を実施例に基づいてさらに 細に説明するが、本発明はこれらの実施例 限定されるものではない。

 コージェライト、ムライト、アルミナ、 化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群 ら選ばれるセラミックを主原料とし、水と インダーを調合し、分散混合、混練した成 原料を土練機により円柱状に押出して、そ を押出し成形機により押出し成形して、セ の寸法が2mm×2mm、ピッチが3mmのハニカム構 体を得た。

 次に、得られたハニカム構造体の両端面 複数のセルを、前述の図5に示したフィルム 保持部13を有する製造装置を用いて、図7A~7C 目封止工程によって、交互に目封止した。 ィルム保持部13の材質は、ウレタンゴム(硬 :90°)で、フィルム保持部13の高さは、10mm、 リアランスは、3mm、用いたフィルムの厚み 、75μmであった。図8に示すように充填した の印圧(充填装置24をシリンダで垂直方向へ 圧する際のエアー圧)は、0.4MPa、充填装置速 (スキージ速度)は、50mm/secとした。

 上記条件にて充填を実施した場合、目封 部32の深さの平均値が4.2mmとなり、そのとき の深さのばらつきσを0.32mmと低く抑えること できた。

 本発明に係るハニカム構造体の製造装置 び製造方法は、触媒装置用の担体又はDPF等 フィルタとして用いられる目封止ハニカム 造体を作製する手段として好適に利用でき 。