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Patent Searching and Data


Title:
AIR CELL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026701
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an air cell in which it is enabled to perform such a detection that the upper end and the lower end of an air bag approach each other within a predetermined distance. The air cell (10) comprises an air bag (11) the lower end of which is opened, a base member (12) to which the opening edge (11c) of the air bag (11) is secured, an air chamber (AR) formed by the air bag (11) and the upper surface of the base member (12), a thin film part (12f) which is provided on the upper surface of the base member (12) forming the bottom surface of the air chamber (AR) and elastically deformable in the vertical direction, an elastic member (14) which is provided in the air chamber (AR) and so formed as to extend upward from the upper surface of the thin film part (12f), and a detection means (20) which is provided below the thin film part (12f) and detects the downward deformation of the thin film part (12f).

Inventors:
NIHEI HIDEKI (JP)
EBINUMA TOSHIMITSU (JP)
SATOH HAJIME (JP)
SANADA HIROMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066925
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 30, 2007
Export Citation:
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Assignee:
YOKOHAMA RUBBER CO LTD (JP)
UNIV TOKYO (JP)
NIHEI HIDEKI (JP)
EBINUMA TOSHIMITSU (JP)
SATOH HAJIME (JP)
SANADA HIROMI (JP)
International Classes:
A61H7/00; A61G7/05
Foreign References:
JP2000279459A2000-10-10
JPS6015324U1985-02-01
JP2004188173A2004-07-08
JP2005261817A2005-09-29
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Kiyotaka (15-10 Toranomon 1-chome, Minato-ku Tokyo 01, JP)
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Claims:
 着座者や患者に発生する褥瘡を防止するために着座面やベッドに載置されて用いられるエアーセルにおいて、
 下端が開口するように形成されるとともに、内部に空気を封入可能に形成された空気袋と、
 空気袋の開口縁部が取付けられ、空気袋の開口部を密閉するベース部材と、
 空気袋と前記ベース部材の上面によって形成される空気室と、
 空気室の底面を成すベース部材の上面に設けられるとともに、上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、
 空気室内に設けられるとともに、薄膜部の上面から上方に向かって延びるように形成された延設部材と、
 薄膜部の下側に設けられ、薄膜部の下方への変形を検知する検知手段とを備えている。
 請求項1記載のエアーセルであって、
 前記延設部材は上下方向に弾性変形可能な弾性部材である。
 着座者や患者に発生する褥瘡を防止するために着座面やベッドに載置されて用いられるエアーセルにおいて、
 下端が開口するように形成されるとともに、内部に空気を封入可能に形成された空気袋と、
 空気袋の開口縁部が取付けられ、空気袋の開口部を密閉するベース部材と、
 空気袋と前記ベース部材の上面によって形成される空気室と、
 空気室の底面を成すベース部材の上面に設けられるとともに、上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、
 空気室内に設けられるとともに、薄膜部の上方に配置された可動部材と、
 空気室内に設けられるとともに、可動部材を上下方向に移動可能に支持し、可動部材を上方に向かって付勢可能な付勢部材と、
 薄膜部の下側に設けられ、薄膜部の下方への変形を検知する検知手段とを備えている。
 請求項3記載のエアーセルであって、
 前記可動部材は上下方向に弾性変形可能な弾性部材である。
 請求項1記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は、薄膜部に上方から押されることにより下方に向かって移動する第1接触部材と、下方に向かって移動した第1接触部材が当接する第2接触部材とを有する。
 請求項3記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は、薄膜部に上方から押されることにより下方に向かって移動する第1接触部材と、下方に向かって移動した第1接触部材が当接する第2接触部材とを有する。
 請求項1記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は、薄膜部に上方から押されることにより下方に向かって移動する第1接触部材と、下方に向かって移動した第1接触部材が当接し、第1設定部材によって上方から押されることにより下方に向かって移動する第2接触部材と、下方に向かって移動した第2接触部材が当接する第3接触部材とを有する。
 請求項3記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は、薄膜部に上方から押されることにより下方に向かって移動する第1接触部材と、下方に向かって移動した第1接触部材が当接し、第1設定部材によって上方から押されることにより下方に向かって移動する第2接触部材と、下方に向かって移動した第2接触部材が当接する第3接触部材とを有する。
 請求項1記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は薄膜部との距離が所定の大きさ以下であることを検知可能な近接センサである。
 請求項3記載のエアーセルであって、
 前記検知手段は薄膜部との距離が所定の大きさ以下であることを検知可能な近接センサである。
 請求項1記載のエアーセルであって、
 前記空気室内の空気圧を検知可能な圧力センサをさらに備えている。
 請求項3記載のエアーセルであって、
 前記空気室内の空気圧を検知可能な圧力センサをさらに備えている。
Description:
エアーセル

 本発明は、例えば車椅子の着座面や病院 ベッドに載置されて着座者や患者に発生す 褥瘡を防止するために用いられるエアーセ に関する。

 一般に知られているエアーセルを用いた ッションは、互いに着座面に沿って並んで 置されるように設けられ、それぞれ上方に かって延びる空気袋から成る複数のエアー ルと、着座面に沿って延びるように形成さ 、各エアーセルの下端側を支持する可撓性 ベース部材と、各エアーセル内を互いに連 させる空気通路とを備えている。人が各エ ーセル上に着座すると、各エアーセル内の 気圧が互いに等しくなり、着座者の臀部に わる圧力が分散する。

 前記クッションは、各エアーセル内に所 圧力の空気が封入され、人が各エアーセル に着座した後、各エアーセルから徐々に空 が排出される。各エアーセルのうち最も潰 ているエアーセルにおいて、空気袋の上端 がベース部材側に接触しないように空気の が調整されると、着座者の臀部に加わる圧 が効果的に分散する。しかしながら、人が 座している状態で前記空気袋の潰れ具合を 認することは難しい。

 そこで、上方に向かって延びる空気袋から るエアーセルと、エアーセルの空気袋内に けられるとともに空気袋の上端面に取付け れた第1接点と、空気袋内に設けられるとと もに空気袋の下端側に取付けられた第2接点 、空気袋の外部に設けられ、各接点と接続 れて各接点の接触の有無を判定する判定部 を備えたクッションが知られている。この ッションは、空気袋の潰れによって空気袋 上端側と下端側とが所定距離よりも接近す と、第1接点と第2接点とが接触し、空気袋の 上端側と下端側とが所定距離よりも接近して いることを検知する。

特表平6-510436号公報

米国特許第6943694号明細書

 後者のクッションは、各接点が空気袋内 設けられ、空気袋の外部に判定部を有して る。このため、各接点と判定部とを電気配 によって接続必要がある。即ち、前記電気 線を設けることにより空気袋の気密を確保 ることが難しくなり、製造コストが高くな ている。

 本発明の目的は、空気袋の上端側と下端 とが所定距離よりも接近していることを検 可能であり、しかも安価に製造可能なエア セルを提供することである。

 前記目的を達成するため、本発明のエア セルは、着座者や患者に発生する褥瘡を防 するために着座面やベッドに載置されて用 られるエアーセルにおいて、下端が開口す ように形成されるとともに、内部に空気を 入可能に形成された空気袋と、空気袋の開 縁部が取付けられ、空気袋の開口部を密閉 るベース部材と、空気袋と前記ベース部材 上面によって形成される空気室と、空気室 底面を成すベース部材の上面に設けられる ともに、上下方向に弾性変形可能な薄膜部 、空気室内に設けられるとともに、薄膜部 上面から上方に向かって延びるように形成 れた延設部材と、薄膜部の下側に設けられ 薄膜部の下方への変形を検知する検知手段 を備えている。

 これにより、上下方向に弾性変形可能な 膜部が空気室の底面を成すベース部材の上 に設けられ、薄膜部の上面から上方に向か て延びるように形成された延設部材が設け れている。また、薄膜部の下方への変形を 知する検知手段が薄膜部の下側に設けられ いる。このため、空気袋が潰れて空気袋の 端側が延設部材に接触し、延設部材に下方 向かう力が加わると、薄膜部が下方に向か て弾性変形し、その変形が検知手段によっ 検知される。また、検知手段は空気室の底 を成す薄膜部の下側に設けられているので 検知手段が空気室の外部に配置される。

 また、本発明のエアーセルは、着座者や 者に発生する褥瘡を防止するために着座面 ベッドに載置されて用いられるエアーセル おいて、下端が開口するように形成される ともに、内部に空気を封入可能に形成され 空気袋と、空気袋の開口縁部が取付けられ 空気袋の開口部を密閉するベース部材と、 気袋と前記ベース部材の上面によって形成 れる空気室と、空気室の底面を成すベース 材の上面に設けられるとともに、上下方向 弾性変形可能な薄膜部と、空気室内に設け れるとともに、薄膜部の上方に配置された 動部材と、空気室内に設けられるとともに 可動部材を上下方向に移動可能に支持し、 動部材を上方に向かって付勢可能な付勢部 と、薄膜部の下側に設けられ、薄膜部の下 への変形を検知する検知手段とを備えてい 。

 これにより、上下方向に弾性変形可能な 膜部が空気室の底面を成すベース部材の上 に設けられ、可動部材が薄膜部の上方に配 されている。また、可動部材は付勢部材に って上下方向に移動可能に支持され、可動 材は付勢部材によって上方に向かって付勢 れている。また、薄膜部の下方への変形を 知可能な検知手段が薄膜部の下側に設けら ている。このため、空気袋が潰れて空気袋 上端側が可動部材または付勢部材に接触し 可動部材または付勢部材に下方に向かう力 加わると、可動部材が付勢部材の付勢力に して下方に向かって移動する。また、可動 材の当接によって薄膜部が下方に向かって 性変形し、その変形が検知手段によって検 される。また、検知手段は空気室の底面を す薄膜部の下側に設けられているので、検 手段が空気室の外部に配置される。

 本発明のエアーセルによれば、空気袋が れて空気袋の上端側が延設部材や可動部材 に接触し、延設部材や可動部材等に下方に かう力が加わると、薄膜部が下方に向かっ 弾性変形し、薄膜部の下方への変形が検知 段によって検知される。このため、延設部 や可動部材の形状等を適切に設定すること より、空気袋の上端側とベース部材の上面 が所定距離よりも近い位置にあることを検 可能である。また、検知手段が空気室の外 に配置されるので、検知手段と他の装置と 容易に接続することが可能である。即ち、 造コストの低減を図る上で極めて有利であ 。

 本発明の前記目的とそれ以外の目的と、 徴と、利益は、以下の説明と添付図面によ て明らかになる。

本発明の一実施形態を示すエアーセル 側面断面図である。 エアーセルの斜視図である。 クッションの要部側面断面図である。 臀部によって空気袋が潰される際のエ ーセルの動作説明図である。 臀部によって空気袋が潰される際のエ ーセルの動作説明図である。 臀部によって空気袋が潰される際のエ ーセルの動作説明図である。 スイッチの側面断面図である。 スイッチの動作説明図である。 臀部によって空気袋が潰される際のエ ーセルの動作説明図である。 本実施形態の第1変形例を示すスイッ の側面断面図である。 本実施形態の第1変形例を示すエアー ルの動作説明図である。 本実施形態の第1変形例を示すエアー ルの動作説明図である。 本実施形態の第1変形例を示すスイッ の動作説明図である。 本実施形態の第1変形例を示すスイッ の動作説明図である。 本実施形態の第2変形例を示すエアー ルの側面断面図である。 本実施形態の第3変形例を示すエアー ルの側面断面図である。

符号の説明

 10…エアーセル、11…空気袋、11a…筒状部 、11b…上端面、11c…開口縁部、12…ベース部 、12a…上側突出部、12b…通気穴、12c…径方 突出部、12d…下側突出部、12e…空気通路、1 2f…薄膜部、12g…穴、12h…突起、13…保持部 、14…弾性部材、14k…延設部材、20…スイッ 、21…本体、22…ボタン部材、23…第1接触部 材、24…第2接触部材、31…第1電気配線、32… 2電気配線、40…取付板、41…貫通孔、50…連 結パイプ、51…ゴム栓、60…スイッチ、61…本 体、62…ボタン部材、63…第1接触部材、64… 2接触部材、65…第3接触部材、71…第1電気配 、72…第2電気配線、73…第3電気配線、H…臀 部。

 図1乃至図8は本発明の一実施形態を示す 図1はエアーセルの側面断面図、図2はエアー セルの斜視図、図3はクッションの要部側面 面図、図4乃至図6は臀部によって空気袋が潰 される際のエアーセルの動作説明図、図7は イッチの側面断面図、図8はスイッチの動作 明図である。

 本実施形態のエアーセル10は、下端が開 している空気袋11と、空気袋11を着脱自在に 付可能なベース部材12と、空気袋11をベース 部材12に保持するリング状の保持部材13とを する。

 空気袋11は軟らかいゴムや軟らかいプラ チック等の可撓性の材料から成り、内部空 に空気を封入可能である。空気袋11は、上下 方向に延びる断面円形状の筒状部11aと、筒状 部11aの上端を閉鎖するように形成された上端 面11bとを有する。筒状部11aは空気袋11の側面 相当する。筒状部11a及び上端面11bは1mm以下 均一な厚さを有する薄膜状に形成されてい 。筒状部11aの下端は開口しており、筒状部1 1aの下端の開口縁部11cは筒状部11aの他の部分 りも厚く、筒状部11aの他の部分の内周面よ も径方向内側に突出している。

 ベース部材12は空気袋11の材料よりも硬い ゴムやプラスチックから成り、円板状に形成 されている。ベース部材12の上面には上側突 部12aが設けられ、上側突出部12aはベース部 12の上面から上方に突出し、断面円形状で る。また、上側突出部12aには4つの通気穴12b 設けられ、各通気穴12bは上下方向に延びる うに形成されている。また、上側突出部12a は先端側の外周面が基端側の外周面よりも 方向外側に突出して成る径方向突出部12cが けられている。空気袋11の開口縁部11cは上 突出部12aの外周面に嵌合により取付けられ 開口縁部11cの内周面が上側突出部12aの径方 突出部12cに下方から係合する。また、空気 11の開口縁部11cを上側突出部12aに嵌合した後 に、保持部材13を開口縁部11cの外周面に取付 ると、開口縁部11cが上側突出部12aに押付け れる。これにより、開口縁部11cと上側突出 12aとの間が密閉され、空気袋11と上側突出 12aの上面によって空気室ARが形成される。

 ベース部材12の下面には下方に突出する 側突出部12dが設けられ、下側突出部12dは断 円形状である。下側突出部12dには4つの空気 路12eが設けられ、各空気通路12eは下側突出 12dの外周面から各通気穴12bまで貫通してい 。また、各空気通路12eは互いに下側突出部1 2dの周方向に等角度間隔をおいて配置されて る。

 ベース部材12の上側突出部12aの中央部に 薄膜部12fが形成されている。薄膜部12fはベ ス部材12と一体に形成され、上下方向に弾性 変形可能である。薄膜部12fの下方には穴12gが 設けられ、穴12gは断面矩形状に形成されてい る。穴12gは上下方向に延びるように形成され 、下側突出部12dの下面に開口している。薄膜 部12fの上面には上方に向かって延びる突起12h が一体に設けられ、突起12hは円柱状に形成さ れている。突起12hには弾性部材14が取付けら 、弾性部材14は薄膜部12fの上面から上方に かって延びるように形成されている。弾性 材14は金属製のコイルスプリングである。弾 性部材14はクレイムに記載した延設部材に相 する。

 穴12g内にはスイッチ20が取付けられてい 。スイッチ20はクレイムに記載した検知手段 に相当する。スイッチ20は、中空状に形成さ た本体21と、本体21の上端に上下方向に移動 可能に設けられたボタン部材22と、ボタン部 22の下方に設けられた第1接触部材23と、第1 触部材23の下方に設けられた第2接触部材24 を有する。

 本体21はプラスチック等の絶縁材料から り、ベース部材12の穴12gの内形よりもわずか に大きい外形を有する。即ち、本体21がベー 部材12の穴12g内に嵌め込まれることにより スイッチ20がベース部材12の穴12gに着脱自在 取付けられている。また、薄膜部12fの下面 ボタン部材22の上面とが距離SGだけ離れるよ うに、スイッチ20がベース部材12に取付けら ている(図1参照)。

 ボタン部材22はプラスチック等の絶縁材 から成る。

 第1接触部材23は銅等の金属材料から成り 薄い板状に形成されている。第1接触部材23 ボタン部材22の下面と接触している。第1接 部材23の一端は絶縁材料から成る一端支持 材21aによって支持され、第1接触部材23の他 は絶縁材料から成る他端支持部材21bによっ 支持されている。また、第1接触部材23の一 には第1電気配線31が接続されている。

 第2接触部材24は銅等の金属材料から成り 薄い板状に形成されている。第2接触部材24 第1接触部材23の下面と所定距離Gだけ離れた 位置に配置されている。第2接触部材24の一端 は一端支持部材21aによって第1接触部材23と絶 縁状態になるように支持され、第2接触部材24 の他端は他端支持部材21bに第1接触部材23と絶 縁状態になるように支持されている。また、 第2接触部材24の他端には第2電気配線32が接続 されている。

 複数のエアーセル10が互いに略水平方向 並ぶように取付板40に取付けられることによ りクッション100が形成される(図3参照)。取付 板40は空気袋11の材料よりも硬いゴムやプラ チックから成り、各ベース部材12の数倍から 数百倍の面積を有する矩形の板状である。取 付板40にはその厚さ方向に貫通する複数の貫 孔41が設けられ、各貫通孔41はベース部材12 下側突出部12dの外径よりもわずかに小さい 径を有する。各ベース部材12の下側突出部12 dが各貫通孔41に取付板40の上面側から下面側 向かってそれぞれ挿入されると、各ベース 材12の下側突出部12dが各貫通孔41に嵌合し、 各ベース部材12が取付板40に着脱自在に取付 られる。また、各ベース部材12の下面が取付 板40の上面に当接する。これにより、複数の アーセル10が取付板40上に互いに略水平方向 に並ぶように配置される。

 各ベース部材12が取付板40に取付けられる と、各ベース部材12の下側突出部12dが取付板4 0の下面側に突出する。また、下側突出部12d 設けられた各空気通路12eも取付板40の下面側 に配置される。ここで、各ベース部材12の間 それぞれ連結パイプ50を設け、各連結パイ 50を各ベース部材12の空気通路12eにそれぞれ 入する。これにより、各ベース部材12の空 通路12eが各連結パイプ50を介して連通し、取 付板40に取付けられた各エアーセル10内が互 に連通する。また、ゴム栓51が連結パイプ50 挿入されない空気通路を閉鎖する。尚、本 施形態では、ゴム栓51が連結パイプ50が挿入 されない空気通路12eを閉鎖している。これに 対し、各ベース部材12に連結パイプ50を挿入 る分だけ空気通路12eを形成することにより ゴム栓51によって空気通路12eを閉鎖する手間 を省くことも可能である。

 以上のように構成されたクッション100は 例えば車椅子の着座面に載置されて使用さ る。クッション100は車椅子の着座面に応じ 面積を有する。また、人がクッション100上 着座すると、各エアーセル10内の空気が各 結パイプ50を介して移動し、各エアーセル10 の空気圧が同等になる。

 ここで、臀部Hの下面側の出来るだけ大き い面積が各エアーセル10によって支持される が、着座者の臀部Hに加わる圧力がより良く 分散される。一方、全てのエアーセル10のう 最も潰れているエアーセル10の空気袋11の上 端側とベース部材12の上面とが所定距離L(図6 照)よりも近くなると、その空気袋11は臀部H を軟らかく支持することができなくなる。即 ち、各エアーセル10のうち最も潰れているエ ーセル10の空気袋11の上端側とベース部材12 上面とが所定距離Lよりもわずかに離れるよ うに各エアーセル10内の空気量を調整するこ により、着座者の臀部Hに加わる圧力を効果 的に分散することができる。

 そこで、着座者がクッション100に着座す 際は、先ず、図示しない電動ポンプによっ 各エアーセル10内に所定量の空気が充填さ る。次に、着座者がクッション100上に着座 た後、各エアーセル10内の空気が図示しない 排出弁から排出される。これにより、各エア ーセル10が着座者の臀部Hの形状に応じてそれ ぞれ潰れる。

 ここで、各エアーセル10の空気室ARの底面 の一部が上下方向に弾性変形可能な薄膜部12f によって形成され、薄膜部12fの上面から上方 に向かって延びるように弾性部材14が設けら ている。このため、各エアーセル10のうち も潰れているエアーセル10の空気袋11の上端 が弾性部材14に接触すると、弾性部材14に下 方に向かう力が加わる(図4及び図5参照)。こ により、弾性部材14が上下方向に圧縮変形し 始め、薄膜部12fが下方に向かって弾性変形し 始める。空気袋11の上端側が下方に向かって らに移動することにより、さらに弾性部材1 4が上下方向に圧縮変形するとともに、薄膜 12fが下方に向かって弾性変形する。また、 膜部12fの下面がスイッチ20のボタン部材22の 面に当接するとともに、薄膜部12fに押され ことによりボタン部材22が所定距離Gだけ下 に向かって移動する(図6及び図8参照)。これ により、ボタン部材22によって第1接触部材23 中央部が所定距離Gだけ下方に向かって移動 し、第1接触部材23が第2接触部材24に接触する (図8参照)。即ち、第1電気配線31が第2電気配 32に通電し、スイッチ20は薄膜部12fの変形量 距離SG以上になったことを検知する。また この時に、エアーセル10の空気袋11の上端側 ベース部材12の上面との距離が所定距離Lに っている。

 このように、本実施形態によれば、エア セル10の潰れによって空気袋11の上端側が弾 性部材14に接触する。また、弾性部材14に下 に向かう力が加わると、薄膜部12fが下方に かって弾性変形し、スイッチ20が薄膜部12fの 下方への変形を検知する。このため、弾性部 材14の上下方向の寸法、弾性部材14の弾性率 薄膜部12fの弾性率、薄膜部12fの下面とスイ チ20のボタン部材22の上面との距離SGなどを 切に設定することにより、空気袋11の上端側 とベース部材12の上面とが所定距離Lよりも近 い位置にあることを検知可能である。例えば 、全てのエアーセル10のスイッチ20のうち1つ 薄膜部12fの下方への変形を検知するまで、 出弁(図示せず)が各エアーセル10内の空気を 排出する。また、その後、ポンプ(図示せず) 各エアーセル10内に所定量の空気が充填す 。これにより、各エアーセル10のうち最も潰 れているエアーセル10の空気袋11の上端側と ース部材12の上面との距離が所定距離Lより わずかに大きくなるように、各エアーセル10 内の空気量を調整することができる。

 また、スイッチ20は空気室ARの底面の一部 を形成する薄膜部12fの下側に設けられ、スイ ッチ20は空気室ARの外部に配置されている。 ち、スイッチ20と他の装置とを容易に接続す ることができるので、製造コストの低減を図 る上で極めて有利である。

 また、弾性部材14は薄膜部12fの上面から 方に向かって延びるように形成され、弾性 材14は上下方向に弾性変形可能に形成されて いる。このため、薄膜部12fによってボタン部 材22が下方に移動した後、さらに空気袋11の 端側が下方に向かって移動した場合、弾性 材14が圧縮方向に弾性変形して空気袋の上端 側の移動を許容する。このため、臀部Hに大 な力が加わることがなく、臀部Hを軟らかく 持する上で極めて有利である。

 また、スイッチ20に、薄膜部12fに押され 下方に向かって移動するボタン部材22及び第 1接触部材23と、第1接触部材23の中央部が所定 距離Gだけ下方に向かって移動した際に第1接 部材23と当接する第2接触部材24とを設けた このため、薄膜部12fが距離SGだけ下方に向か って変形すると、薄膜部12fがボタン部材22の 面に当接する。また、ボタン部材22及び第1 触部材23が下方に向かって所定距離Gだけ移 し、各接触部材23,24が接触する。即ち、簡 な構造によって薄膜部12fの変形を確実に検 することができ、製造コストの低減を図る で極めて有利である。

 尚、本実施形態では、スイッチ20が薄膜 12fの下方に位置し、薄膜部12fの変形がスイ チ20によって検知されている。これに対し、 薄膜部12fの下方に周知の近接センサを設ける ことも可能である。即ち、近接センサと薄膜 部との距離が所定の距離以下であることを検 知することにより、薄膜部12fの変形を検知す ることも可能である。また、薄膜部12fの変形 を周知の光電センサによって検知することも 可能である。

 また、エアーセル10の空気室AR内に空気圧 を測定可能な圧力センサを設け、各エアーセ ル10内の空気圧をそれぞれ測定することも可 である。この場合、圧力センサはベース部 12を挿通して空気室AR内に突出するように設 けられる。これにより、クッション100を構成 する各エアーセル10内に所定量の空気が充填 れた状態で、クッション100上に着座者が着 すると、各エアーセル10内の空気圧がそれ れ変化し、各エアーセル10の空気圧の変化が それぞれ測定される。即ち、着座者の体重や 臀部Hの形状に応じた空気圧分布を得ること できる。

 尚、本実施形態では、空気袋11の上端側 単純に下方に向かって移動した場合につい 示した。一方、空気袋11の上端側が斜め下方 に向かって移動した場合でも、空気袋11の筒 部11aが弾性部材14に接触するとともに、弾 部材14に下方に向かう力が加わる。即ち、薄 膜部12fが下方に向かって弾性変形するととも に、薄膜部12fの下方への変形がスイッチ20に って検知される(図9参照)。即ち、着座者の 勢によって空気袋11の上端側が斜め下方に かって移動する場合があるが、この場合で 空気袋11の上端側とベース部材12の上面とが 付き過ぎることがない。これは臀部Hを軟ら かく支持する上で極めて有利である。

 また、本実施形態では、薄膜部12fの下方 スイッチ20を設けたものを示した。これに し、図10乃至図14に示すように、スイッチ20 代わりにスイッチ60を設けることも可能であ る。この場合、スイッチ60は、スイッチ20と 様の本体61及びボタン部材62と、ボタン部材6 2の下方に設けられた第1接触部材63と、第1接 部材63の下方に設けられた第2接触部材64と 第2接触部材64の下方に設けられた第3接触部 65とを有する。

 第1接触部材63は銅等の金属材料から成り 薄い板状に形成されている。第1接触部材63 ボタン部材62の下面と接触している。第1接 部材63の一端は絶縁材料から成る一端支持 材61aによって支持され、第1接触部材63の他 は絶縁材料から成る他端支持部材61bによっ 支持されている。また、第1接触部材63の一 には第1電気配線71が接続されている。

 第2接触部材64は銅等の金属材料から成り 薄い板状に形成されている。第2接触部材64 第1接触部材63の下面と第1所定距離G1だけ離 た位置に配置されている(図10参照)。第2接 部材64の一端は一端支持部材61aによって第1 触部材63と絶縁状態になるように支持され、 第2接触部材64の他端は他端支持部材61bによっ て第1接触部材63と絶縁状態になるように支持 されている。また、第2接触部材64の他端には 第2電気配線72が接続されている。

 第3接触部材65は銅等の金属材料から成り 薄い板状に形成されている。第3接触部材65 第2接触部材64の下面と第2所定距離G2だけ離 た位置に配置されている。第3接触部材65の 端は一端支持部材61aによって第1接触部材63 び第2接触部材64と絶縁状態で支持され、第3 接触部材65の他端は他端支持部材61bによって 1接触部材63及び第2接触部材64と絶縁状態で 持されている。また、第3接触部材65の一端 は第3電気配線73が接続されている。

 この場合は、空気袋11の上端側が弾性部 14に接触すると、弾性部材14が下方に向かっ 弾性変形し始め、薄膜部12fが下方に向かっ 弾性変形し始める。さらに空気袋11の上端 が下方に向かって移動すると、さらに弾性 材14が上下方向に圧縮変形するとともに、薄 膜部12fが下方に向かって弾性変形する。また 、薄膜部12fの下面がスイッチ60のボタン部材6 2の上面に当接するとともに、薄膜部12fに押 れることによりボタン部材62及び第1接触部 63が第1所定距離G1だけ下方に向かって移動す る(図11参照)。これにより、第1接触部材63と 2接触部材64とが接触する(図13参照)。即ち、 1電気配線71と第2電気配線72とが通電し、ス ッチ60が薄膜部12fの下方への変形量が距離SG 以上であることを検知する。即ち、スイッチ 60は空気袋11の上端側とベース部材12の上面と が第1所定距離L1よりも近づいたことを検知す る。

 さらに空気袋11の上端側が下方に向かっ 移動すると、さらに弾性部材14が上下方向に 圧縮変形し、ボタン部材62、第1接触部材63及 第2接触部材64に下方に向かう力が加わる。 タン部材62及び第1接触部材63に上方から押 れることにより第2接触部材64の中央部が第2 定距離G2だけ下方に向かって移動する。こ により、第2接触部材64と第3接触部材65とが 触し、第2電気配線72と第3電気配線73とが通 する。即ち、スイッチ60は空気袋11の上端側 ベース部材12の上面とが第2所定距離L2より 近づいたことを検知する。

 ここで、第2所定距離L2が臀部Hを軟らかく 支持可能な限界の距離に設定されると、スイ ッチ60は空気袋11の上端側とベース部材12の上 面との距離が第1所定距離L1と第2所定距離L2の 間の距離であることを検知できる。ここで、 空気袋11の上端側とベース部材12の上面との 離が第1所定距離L1と第2所定距離L2の間の距 であれば、空気袋11の上端側とベース部材12 上面との距離が第2所定距離L2よりもわずか 大きくなる。即ち、空気袋11の上端側とベ ス部材12の上面とが第2所定距離L2よりも近づ くことを防止することができる。しかも、空 気袋11の上端側とベース部材12の上面との距 が第2所定距離L2よりもわずかに大きくなる うに、各エアーセル10内の空気量を容易に調 整することができる。

 尚、本実施形態では、薄膜部12fの上面か 上方に向かって延びるように形成された弾 部材14が設けられている。これに対し、弾 部材14及び突起12hの代わりに延設部材14kを設 けることも可能である。この場合、延設部材 14kは薄膜部12fと一体に形成され、薄膜部14の 面から上方に向かって延びるように形成さ ている。空気袋11の上端側が延設部材14kに 触するとともに、延設部材14kに下方に向か 力が加わると、薄膜部12fが下方に向かって 形し、スイッチ20が薄膜部12fの変形を検知す る。即ち、スイッチ20は空気袋11の上端側と ース部材12の上面との距離が所定距離よりも 小さいことを検知可能である。

 また、本実施形態では、薄膜部12fの上面 ら上方に向かって延びるように形成された 性部材14が設けられている。これに対し、 性部材14の代わりに第1弾性部材15及び第2弾 部材16を設けることも可能である。この場合 、第1弾性部材15は金属製のコイルスプリング であり、上下方向に弾性変形可能に形成され ている。また、第1弾性部材15は巻き径が下側 から上側に向って徐々に小さくなるように形 成されている。また、第1弾性部材15はベース 部材12の上側突出部12aの上面に載置されてい 。第2弾性部材16は金属製のコイルスプリン から成り、上下方向に弾性変形可能に形成 れている。また、第2弾性部材16は巻き径が 側から下側に向って徐々に小さくなるよう 形成されている。第2弾性部材16の上側は第1 弾性部材15の上側に取付けられ、第2弾性部材 16は薄膜部12fの上方に配置されている。第2弾 性部材16と薄膜部12fとの間には所定の隙間が けられている。即ち、第2弾性部材16は第1弾 性部材15によって薄膜部12fの上方に上下方向 移動可能になるように支持され、第1弾性部 材15は第2弾性部材16を上方に向かって付勢可 である。また、薄膜部12fの上面の突起12hは 要となる。第1弾性部材15は特許請求の範囲 記載した付勢部材に相当し、第2弾性部材16 特許請求の範囲に記載した可動部材に相当 る。

 この場合は、空気袋11の上端側が第1弾性 材15または第2弾性部材16に接触すると、第1 性部材15または第2弾性部材16に下方に向か 力が加わり、第1弾性部材15が下方に向かっ 弾性変形し始める。さらに空気袋11の上端側 が下方に向かって移動すると、さらに第1弾 部材15が上下方向に圧縮変形するとともに、 第2弾性部材16の下端が薄膜部12fに当接する。 さらに空気袋11の上端側が下方に向かって移 すると、さらに第1弾性部材15が上下方向に 縮変形するとともに、薄膜部12fが下方に向 って弾性変形する。ここで、薄膜部12fの変 量が距離SG以上になると、スイッチ20が薄膜 部12fの変形を検知する。即ち、スイッチ20は 気袋11の上端側とベース部材12の上面との距 離が所定距離よりも小さいことを検知可能で ある。

 また、第2弾性部材16は第1弾性部材15によ て支持され、第2弾性部材16は上下方向に弾 変形可能に形成されている。このため、薄 部12fによってボタン部材22が下方に移動し 後、さらに空気袋11の上端側が下方に向かっ て移動した場合でも、第2弾性部材16が圧縮方 向に弾性変形して空気袋の上端側の移動を許 容する。即ち、臀部Hに大きな力が加わるこ がなく、臀部Hを軟らかく支持する上で極め 有利である。

 本明細書に記載した好ましい態様は例示 なものであり限定的なものではない。発明 範囲は添付のクレイムによって示されてお 、それらクレイムの意味の中に入る全ての 形例は本発明に含まれるものである。