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Patent Searching and Data


Title:
ASSEMBLING METHOD AND ASSEMBLING DEVICE OF CARRIAGE ASSEMBLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111222
Kind Code:
A1
Abstract:
An assembling method and an assembling device of a carriage assembly in which inclination of a suspension from a reference angle due to deformation of a spacer portion can be eliminated as much as possible by suppressing collision of a ball pressing member against the inner circumferential surface of a spacer hole in a spacer portion at a step for fixing each suspension to the distal end of each carriage arm by pushing a ball having a diameter not smaller than the inside diameter of the spacer hole by means of a rodlike press member subjected to ultrasonic vibration and allowing the ball to pass in sequence through the spacer holes thereby caulking the circumferential edge portion of the spacer hole. After the ball (20) has passed through one spacer hole (12b), inside diameter of the through hole (36a) in a clearance holding plate (36) located in the rear of the spacer hole (12b) in the passing direction of the ball (20) is reduced as compared with the inside diameter of the spacer hole (12b).

Inventors:
KIRA HIDEHIKO (JP)
ISHIKAWA NAOKI (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
MATSUMURA TAKAYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/055262
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
KIRA HIDEHIKO (JP)
ISHIKAWA NAOKI (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
MATSUMURA TAKAYOSHI (JP)
International Classes:
B21D39/00; G11B21/16
Foreign References:
JP2005353224A2005-12-22
JPH0963219A1997-03-07
Attorney, Agent or Firm:
WATANUKI, Takao (12-9 Nakagosho 3-chome, Nagano-sh, Nagano 35, JP)
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Claims:
 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、
 隣接する前記キャリッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板を挿入するとともに、キャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持する保持工程と、
 直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、超音波振動させた棒状の押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含み、
 該かしめ工程では、前記ボールが前記スペーサ孔の一つを通過した後、該スペーサ孔よりボールの通過方向後方に位置する前記間隙保持板の前記貫通孔の内径を、スペーサ孔の内径よりも縮径させることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立方法。
 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、
 隣接する前記キャリッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板を挿入するとともに、キャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持する保持工程と、
 直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、超音波振動させた棒状の押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含み、
 前記押圧部材には、前記超音波振動のノーダルポイントの位置に、他の部位よりも径が太く、前記貫通孔の内径よりも細径の太径部が形成されていることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記太径部は、表面形状が球面状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記かしめ工程では、前記押圧部材の前記太径部が前記スペーサ孔内に進入するまでの間、太径部を揺れないように保持することを特徴とする請求項2記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、
 隣接する前記キャリッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板を挿入するとともに、キャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持する保持工程と、
 直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、超音波振動させた棒状の押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含み、
 少なくとも、前記間隙保持板の前記貫通孔の内周面、および、前記押圧部材の前記スペーサ孔内に進入する部位は、互いに同極に磁化されていることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立方法。
 請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、
 前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、
 前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、
 各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材で前記中心軸線方向に押圧する押圧手段と、
 前記押圧部材に超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、
 前記ボールが前記スペーサ孔の一つを通過した後、該スペーサ孔よりボールの通過方向後方に位置する前記間隙保持板の前記貫通孔の内径を、スペーサ孔の内径よりも縮径させる貫通孔縮径手段とを備えることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
 請求項2記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、
 前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、
 前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、
 各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材で前記中心軸線方向に押圧する押圧手段と、
 前記押圧部材に超音波振動を印加する超音波振動印加手段とを備え、
 前記押圧部材には、前記超音波振動のノーダルポイントの位置に、他の部位よりも径が太く、前記貫通孔の内径よりも細径の太径部が形成されていることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記太径部は、表面形状が球面状に形成されていることを特徴とする請求項7記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記押圧部材の前記太径部が前記スペーサ孔内に進入するまでの間、太径部を揺れないように保持する太径部保持手段を備えることを特徴とする請求項7記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
 請求項5記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、
 前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、
 前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、
 各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材で前記中心軸線方向に押圧する押圧手段と、
 前記押圧部材に超音波振動を印加する超音波振動印加手段とを備え、
 少なくとも、前記間隙保持板の前記貫通孔の内周面、および、前記押圧部材の前記スペーサ孔内に進入する部位は、互いに同極に磁化されていることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
Description:
キャリッジアセンブリの組立方 および組立装置

 本発明は、磁気ディスク装置に用いられ キャリッジアームの先端部にサスペンショ を取り付けるキャリッジアセンブリの組立 法、およびそれに用いられる組立装置に関 る。

 図7は、磁気ディスク装置に用いられている キャリッジアセンブリの外観図を示す。
 同図で10が、キャリッジアームであり、磁 ディスク装置に設けられる複数の磁気ディ クの各面に対応して、複数が平行に並列し 設けられている。各キャリッジアーム10の先 端部には、嵌合孔10aが形成される。嵌合孔10a は、互いに中心軸線が一致するよう形成され る。12が各キャリッジアーム10の先端に連結 れるサスペンションである(図7においては、 サスペンション12は一つのみを示し、残りは 略している)。各サスペンション12の先端部 は磁気ヘッド14が搭載されている。磁気ヘ ド14はキャリッジアーム10の側面に取り付け フレキシブル基板16を介して制御部18に電気 的に接続されている。19はキャリッジアーム1 0の基部に固定されたアクチュエータ軸であ 。キャリッジアーム10は、アクチュエータ軸 19が軸線の回りで回動することにより記録媒 の面と平行な面内でシーク動作をなす。
 キャリッジアセンブリは、アクチュエータ 19に互いに平行に取り付けられた各々のキ リッジアーム10の先端部の両面に、サスペン ション12をかしめて固定することによって形 されている。
 キャリッジアーム10にサスペンション12を固 定する従来方法が、特許文献1に開示されて る。図8および図9は、特許文献1に開示され 、キャリッジアーム10にサスペンション12を 定する方法を示す。
 この方法では、まず、キャリッジアーム10 各先端部に形成された嵌合孔10aに、サスペ ション12のスペーサ部12aに設けられたスペー サ孔12bを位置合わせして、各キャリッジアー ム10の表裏にそれぞれサスペンション12を組 付ける。その後、スペーサ孔12bの内径寸法 りも直径が若干大径に形成された金属ボー 20を、押圧部材としての加圧シャフト22で押 してスペーサ孔12bに通過させる。金属ボー 20は、図8に示すように、並列している各嵌 孔10aおよびそれに位置合わせされた各スペ サ孔12b内を、加圧シャフト22によって突く うにされて次々と通過して移動する。
 金属ボール20はスペーサ孔12bよりも若干大 に形成されているから、スペーサ孔12bを通 させる際に、スペーサ孔12bの内周縁に形成 れたかしめ部13を押し広げるように作用し、 これによってキャリッジアーム10にサスペン ョン12のスペーサ部12aが食い付くようにか められて固定される。
 このように、キャリッジアセンブリを組み てる際に、金属ボール20を用いてスペーサ 12bを押し広げるようにして、キャリッジア ム10にサスペンション12をかしめて固定して るから、スペーサ部12aに作用するかしめ時 応力でスペーサ部12aが変形し、サスペンシ ン12が基準位置から変位するという問題が じる。すなわち、キャリッジアーム10にサス ペンション12をかしめ固定した際に、スペー 部12aの平坦度が劣化しサスペンション12が 準角度から傾くことが起こり得る。サスペ ション12の傾きは記録媒体の表面からの磁気 ヘッド14の浮上量に影響を及ぼし、磁気ヘッ 14の記録媒体の表面からの浮上量がばらつ ことになる。
 最近の磁気ディスク装置はきわめて高記録 度となってきており、これに伴って、磁気 ッドの記録媒体の表面からの浮上量が抑え れるようになってきている。このため、磁 ヘッドの浮上量のばらつきが情報の読み書 特性に大きく影響を与えることとなり、所 の特性を得るために磁気ヘッドの浮上量の らつきを抑えることが求められている。
 特許文献1には、さらに、かしめ時に掛かる 応力によるスペーサ部12aの変形を抑えること のできるキャリッジアセンブリの組立方法が 記載されている。図10は、この変形を抑える とのできる組立方法として特許文献1に記載 された、超音波ホーン32を用いたキャリッジ センブリの組立方法の説明図である。
 特許文献1記載のキャリッジアセンブリの組 立方法は、超音波ホーン32を用いて、金属ボ ル20をスペーサ孔12bを通過させるようにし ことを特徴とする。金属ボール20は前述のキ ャリッジアセンブリの組立方法で使用してい る金属ボール20と同じものである。図10では 隣接するキャリッジアーム10の間に間隙保持 板36を挿入し、キャリッジアーム10の両端面 与圧板37a、37bを当接して、キャリッジアー 10を両側から挟んで支持した状態で組み立て ている状態を示す。
 超音波ホーン32は軸線方向に超音波振動が 用するもので、金属ボール20は超音波ホーン 32の作用により、かしめ固定時にスペーサ部1 2aに作用するダメージを軽減させることがで 、サスペンション12がキャリッジアーム10に 取り付けられる際の変形を防止して、より高 精度にサスペンション12をキャリッジアーム1 0に固定することが可能となる。その理由と ては、超音波ホーン32による超音波振動応力 と、金属ボール20がかしめ部13を押し広げる 的応力が重畳的に作用することによって、 形抵抗を減少させることができ、高速繰り し衝撃によって平均加工力が減少すること よって、サスペンション12とキャリッジアー ム10の固定部の変形を抑えて固定することが きるものと考えられる。

特開2004-127491号公報(段落0003-0004,0015,0023-0 024、第3,5,6図)

 しかしながら、超音波振動を印加した棒状 超音波ホーン32(押圧部材)で金属ボール20を 圧する従来方法では、金属ボール20がスペ サ孔12bを通過した瞬間に、超音波ホーン32に 掛かっていた応力が一気に解放されて、図11 示すように、超音波ホーン32が大きく曲が ように変形する。これにより、超音波ホー 32がスペーサ部12aのスペーサ孔12bの内周面等 に衝突して、スペーサ部12aを変形させてしま う場合があるという課題がある。
 このように、超音波ホーン32の衝突によっ スペーサ部12aが変形すると、スペーサ部12a 平坦度が劣化して、サスペンション12の基準 角度からの傾きが生じてしまう。
 本発明は、上記課題を解決すべくなされ、 の目的とするところは、ボールを押圧する 圧部材がスペーサ部のスペーサ孔の内周面 に衝突することを抑えることで、スペーサ の変形によるサスペンションの基準角度か の傾きを極力なくすことの可能なキャリッ アセンブリの組立方法、およびそれに用い れる組立装置を提供することにある。
 本発明に係るキャリッジアセンブリの組立 法は、上記課題を解決するために、次の構 を備える。
 すなわち、 磁気ディスク装置に用いられ 並列した複数のキャリッジアームの各先端 に、互いに中心軸線が一致するよう形成さ た嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部 設けられたスペーサ孔を位置合わせして、 キャリッジアームにそれぞれサスペンショ を組み付ける組み付け工程と、隣接する前 キャリッジアーム間のそれぞれに、前記ス ーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された 隙保持板を挿入するとともに、キャリッジ ームの並び方向からキャリッジアームをク ンプして保持する保持工程と、直径寸法が 記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、 音波振動させた棒状の押圧部材により押し 、各前記サスペンションのスペーサ孔に次 に通過させることで、各前記スペーサ部の ペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンシ ンを各前記キャリッジアームの先端部に取 付けるかしめ工程とを含み、該かしめ工程 は、前記ボールが前記スペーサ孔の一つを 過した後、該スペーサ孔よりボールの通過 向後方に位置する前記間隙保持板の前記貫 孔の内径を、スペーサ孔の内径よりも縮径 せることを特徴とする。
 これによれば、押圧部材は、変形した際、 隙保持板の貫通孔の内周面に衝突して、ス ーサ孔の内周面には衝突しにくくなる。
 また、磁気ディスク装置に用いられる並列 た複数のキャリッジアームの各先端部に、 いに中心軸線が一致するよう形成された嵌 孔に、サスペンションのスペーサ部に設け れたスペーサ孔を位置合わせして、各キャ ッジアームにそれぞれサスペンションを組 付ける組み付け工程と、隣接する前記キャ ッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ に連通するよう貫通孔が形成された間隙保 板を挿入するとともに、キャリッジアーム 並び方向からキャリッジアームをクランプ て保持する保持工程と、直径寸法が前記ス ーサ孔の内径寸法以上のボールを、超音波 動させた棒状の押圧部材により押して、各 記サスペンションのスペーサ孔に次々に通 させることで、各前記スペーサ部のスペー 孔周縁部をかしめて、各サスペンションを 前記キャリッジアームの先端部に取り付け かしめ工程とを含み、前記押圧部材には、 記超音波振動のノーダルポイントの位置に 他の部位よりも径が太く、前記貫通孔の内 よりも細径の太径部が形成されていること 特徴とする。
 これによれば、押圧部材の太径部が間隙保 板の貫通孔の内周面に衝突することで、押 部材の曲がり変形量が小さく抑えられるか 、押圧部材はスペーサ孔の内周面に衝突し くくなる。
 さらに、前記太径部は、表面形状が球面状 形成されていることを特徴とする。
 また、前記かしめ工程では、前記押圧部材 前記太径部が前記スペーサ孔内に進入する での間、太径部を揺れないように保持する とを特徴とする。
 これによれば、押圧部材の太径部がスペー 孔内に進入するまでの間においても、太径 の揺れが抑えられて押圧部材の曲がり変形 が小さく抑えられるから、押圧部材はスペ サ孔の内周面に衝突しにくくなる。
 また、磁気ディスク装置に用いられる並列 た複数のキャリッジアームの各先端部に、 いに中心軸線が一致するよう形成された嵌 孔に、サスペンションのスペーサ部に設け れたスペーサ孔を位置合わせして、各キャ ッジアームにそれぞれサスペンションを組 付ける組み付け工程と、隣接する前記キャ ッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ に連通するよう貫通孔が形成された間隙保 板を挿入するとともに、キャリッジアーム 並び方向からキャリッジアームをクランプ て保持する保持工程と、直径寸法が前記ス ーサ孔の内径寸法以上のボールを、超音波 動させた棒状の押圧部材により押して、各 記サスペンションのスペーサ孔に次々に通 させることで、各前記スペーサ部のスペー 孔周縁部をかしめて、各サスペンションを 前記キャリッジアームの先端部に取り付け かしめ工程とを含み、少なくとも、前記間 保持板の前記貫通孔の内周面、および、前 押圧部材の前記スペーサ孔内に進入する部 は、互いに同極に磁化されていることを特 とする。
 これによれば、間隙保持板の貫通孔の内周 と、押圧部材とが磁力で反発しあうから、 圧部材の曲がり変形量が小さく抑えられて 押圧部材がスペーサ孔の内周面に衝突しに くなる。
 また、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立装置は、上記課題を解決するために、 の構成を備える。
 すなわち、請求項1記載のキャリッジアセン ブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブ リの組立装置であって、前記組み付け工程で 各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サス ペンションが組み付けられた状態で、隣接す るキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され 、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形 成された間隙保持板と、前記複数のキャリッ ジアームの並び方向からキャリッジアームを クランプして保持するキャリッジ保持手段と 、各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部 をかしめて、各前記サスペンションを各前記 キャリッジアームの先端部に取り付けるため に、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上の ボールを、各サスペンションのスペーサ孔に 次々に通過させるよう、棒状の押圧部材で前 記中心軸線方向に押圧する押圧手段と、前記 押圧部材に超音波振動を印加する超音波振動 印加手段と、前記ボールが前記スペーサ孔の 一つを通過した後、該スペーサ孔よりボール の通過方向後方に位置する前記間隙保持板の 前記貫通孔の内径を、スペーサ孔の内径より も縮径させる貫通孔縮径手段とを備えること を特徴とする。
 これによれば、押圧部材は、変形した際、 隙保持板の貫通孔の内周面に衝突して、ス ーサ孔の内周面には衝突しにくくなる。
 また、請求項2記載のキャリッジアセンブリ の組立方法に用いるキャリッジアセンブリの 組立装置であって、前記組み付け工程で各前 記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペン ションが組み付けられた状態で、隣接するキ ャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前 記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成さ れた間隙保持板と、前記複数のキャリッジア ームの並び方向からキャリッジアームをクラ ンプして保持するキャリッジ保持手段と、各 前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をか しめて、各前記サスペンションを各前記キャ リッジアームの先端部に取り付けるために、 直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボー ルを、各サスペンションのスペーサ孔に次々 に通過させるよう、棒状の押圧部材で前記中 心軸線方向に押圧する押圧手段と、前記押圧 部材に超音波振動を印加する超音波振動印加 手段とを備え、前記押圧部材には、前記超音 波振動のノーダルポイントの位置に、他の部 位よりも径が太く、前記貫通孔の内径よりも 細径の太径部が形成されていることを特徴と する。
 これによれば、押圧部材の太径部が間隙保 板の貫通孔の内周面に衝突することで、押 部材の曲がり変形量が小さく抑えられるか 、押圧部材はスペーサ孔の内周面に衝突し くくなる。
 さらに、前記太径部は、表面形状が球面状 形成されていることを特徴とする。
 また、前記押圧部材の前記太径部が前記ス ーサ孔内に進入するまでの間、太径部を揺 ないように保持する太径部保持手段を備え ことを特徴とする。
 これによれば、押圧部材の太径部がスペー 孔内に進入するまでの間においても、太径 の揺れが抑えられて押圧部材の曲がり変形 が小さく抑えられるから、押圧部材はスペ サ孔の内周面に衝突しにくくなる。
 また、請求項5記載のキャリッジアセンブリ の組立方法に用いるキャリッジアセンブリの 組立装置であって、前記組み付け工程で各前 記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペン ションが組み付けられた状態で、隣接するキ ャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前 記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成さ れた間隙保持板と、前記複数のキャリッジア ームの並び方向からキャリッジアームをクラ ンプして保持するキャリッジ保持手段と、各 前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をか しめて、各前記サスペンションを各前記キャ リッジアームの先端部に取り付けるために、 直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボー ルを、各サスペンションのスペーサ孔に次々 に通過させるよう、棒状の押圧部材で前記中 心軸線方向に押圧する押圧手段と、前記押圧 部材に超音波振動を印加する超音波振動印加 手段とを備え、少なくとも、前記間隙保持板 の前記貫通孔の内周面、および、前記押圧部 材の前記スペーサ孔内に進入する部位は、互 いに同極に磁化されていることを特徴とする 。
 これによれば、間隙保持板の貫通孔の内周 と、押圧部材とが磁力で反発しあうから、 圧部材の曲がり変形量が小さく抑えられて 押圧部材がスペーサ孔の内周面に衝突しに くなる。

発明の効果
 本発明に係るキャリッジアセンブリの組立 法および組立装置によれば、ボールを押圧 る押圧部材がスペーサ部のスペーサ孔の内 面等に衝突することを抑えることで、スペ サ部の変形によるサスペンションの基準角 からの傾きを極力なくすことができる。

本発明の実施例1に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例1に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置の別の構成 例を示す説明図である。 図3A及び図3Bは、本発明の実施例1に係 キャリッジアセンブリの組立方法および組 装置における、間隙保持板の構成を示す説 図である。 本発明の実施例2に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例2に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例3に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 キャリッジアセンブリの外観図である 金属ボール(ボール)をサスペンション スペーサ孔に通してサスペンションをキャ ッジアームにかしめて固定する作用を示す 明図である。 キャリッジアセンブリの組立方法を示 説明図である。 従来のキャリッジアセンブリの組立方 法を示す説明図である。 曲がり変形した押圧部材(超音波ホー )を示す説明図である。

 本実施の形態に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置において組み立て 対象となるキャリッジアセンブリは、図7に 示したキャリッジアセンブリであり、その構 成については、従来の技術で説明したため、 説明を省略する。
(実施例1)
 図1および図2は、本実施例1に係るキャリッ アセンブリの組立方法および組立装置を示 説明図である。本実施例1に係るキャリッジ アセンブリの組立装置は、キャリッジ保持手 段としての与圧板37a,37bと、間隙保持板36と、 金属ボール20を押圧する押圧手段38と、押圧 材40(後述)を介して金属ボール20に超音波振 を印加する超音波振動印加手段としての超 波発振装置42と、貫通孔縮径手段46とを備え 。
 キャリッジ保持手段としての与圧板37a,37bは 、複数のキャリッジアーム10の各先端部に形 された嵌合孔10aに、サスペンション12のス ーサ孔12bを位置合わせして、各キャリッジ ーム10にそれぞれサスペンション12を組み付 、隣接するキャリッジアーム10の間に間隙 持板36を挿入した状態で、キャリッジアーム 10を両側からクランプして支持する。
 各間隙保持板36には、前記のようにキャリ ジアーム10の間に挿入された際に、嵌合孔10a およびスペーサ孔12bに連通するように設けら れた貫通孔36aが形成されている。
 また、与圧板37a,37bには、キャリッジアーム 10をクランプした際に嵌合孔10aおよびスペー 孔12bに連通するよう設けられた開口部37c,37d がそれぞれ形成されている。
 押圧手段38は、棒状(円柱状)の押圧部材40(超 音波ホーン)と、押圧部材40を移動制御可能な 駆動装置44とから成る。押圧部材40は、駆動 置44によってその軸線に沿って移動駆動され 、与圧板37a,37bにクランプされた各キャリッ アーム10の各嵌合孔10a、および各嵌合孔10aに 位置合わせされた各スペーサ孔12bに、その中 心軸線に沿って進入および退出するよう設け られる。
 超音波振動印加手段としての超音波発振装 42は、押圧部材40に連繋された超音波振動子 を有し、その超音波振動子を超音波振動させ ることにより、押圧部材40に超音波振動を印 する。超音波発振装置42が印加する超音波 動の振動方向は、特に限定されるものでは いが、押圧部材40の軸線方向である(いわゆ 縦波である)。
 貫通孔縮径手段46は、押圧部材40に掛かる荷 重応力を検出するロードセルと、間隙保持板 36の貫通孔36aの内径を、スペーサ孔12bの内径 りも縮径させる縮径機構を駆動制御する、 ンピュータから成る制御部とを有する。な 、貫通孔36aの内径は、縮径させた状態であ ても、押圧部材40の外径よりも大径となる う構成される。
 前記縮径機構は、例えば図3A,Bに示すように 、間隙保持板36を、それぞれ半円状の切り欠 部を有する2枚の板で構成し、2枚の板を、 切り欠き部を対向させて配設することで、 切り欠き部を繋げて一つの貫通孔36aを形成 るように設ける。そして、間隙保持板36をキ ャリッジアーム10の間に挿入する際には、2枚 の板の間に若干の間隙を設けておき(図3A参照 )、例えばソレノイドにより両者の間隔を縮 る駆動制御を行うことで、貫通孔36aを縮径 せる(図3B参照)機構とすればよい。
 または、縮径機構は、間隙保持板36を圧電 子で構成して、圧電素子に電圧を印加した の変形を利用して、貫通孔36aを縮径させる 構としてもよい。
 次に、本実施例1に係るキャリッジアセンブ リの組立装置を用いたキャリッジアセンブリ の組立方法を説明する。
(組み付け工程)
 まず、各キャリッジアーム10の各先端部に 成された嵌合孔10aのそれぞれに、サスペン ョン12を、スペーサ孔を位置合わせして重ね 合わせて組み付ける。サスペンション12は、 列するキャリッジアーム10のうち両端のも を除いて、各キャリッジアーム10の表裏にそ れぞれ組み付ける。
(保持工程)
 続いて、このキャリッジアセンブリをキャ ッジアセンブリの組立装置に保持する。す わち、図1に示すように、隣接するキャリッ ジアーム10の間に間隙保持板36を挿入し、キ リッジアーム10の両端面に与圧板37a、37bを当 接させて、キャリッジアーム10を、その並び 向の両側から挟んで保持した状態とする。
(かしめ工程)
 この状態で、押圧手段38により、スペーサ 12bに金属ボール20を通過させる。
 すなわち、まず、金属ボール20を、並列す キャリッジアーム10のうちの最端のもの(本 では与圧板37a側)に取り付けられたサスペン ョン12のスペーサ孔12bに位置合わせして、 ペーサ孔12bの片側に配する。続いて、駆動 置44により押圧部材40を移動制御して、押圧 材40の先端部を金属ボール20に当接させて、 押圧部材40をスペーサ孔12bに挿入するよう移 させる。この際、超音波発振装置42を駆動 て、押圧部材40に対し超音波振動を印加しつ つ、金属ボール20を各スペーサ孔12bに次々に 過させる。
 金属ボール20はスペーサ孔12bよりも若干大 に形成されているから、スペーサ孔12bを通 させる際に、スペーサ孔12bの内周縁に形成 れたかしめ部13を押し広げるように作用し、 これによってキャリッジアーム10にサスペン ョン12のスペーサ部12aが食い付くようにか められて固定される。
 さて、本実施例1に係るキャリッジアセンブ リの組み立て方法では、このかしめ工程の最 中において、貫通孔縮径手段46が実行される
 貫通孔縮径手段46の制御部は、金属ボール20 がスペーサ孔12bの一つを通過することで、押 圧部材40に掛かる荷重応力が急激に下がった とを前記ロードセルにより検出したときに 前記縮径機構を駆動制御して、図2に示すよ うに、その通過したスペーサ孔12bよりも金属 ボール20の通過方向後方に位置する間隙保持 36の貫通孔36aの内径を縮径させる。
 これによれば、押圧部材40は、曲がるよう 変形した際に、間隙保持板36の貫通孔36aの内 周面に衝突して、スペーサ孔12bの内周面には 衝突しにくくなる。
 したがって、スペーサ部12aが押圧部材40の 突によって変形することを抑えることがで 、よって、スペーサ部12aの変形によってサ ペンション12が基準角度から傾いてしまうこ とを抑えることができる。
(実施例2)
 次に、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置の実施例2を、図4 よび図5を用いて説明する。なお、実施例2に おいて、実施例1と同一の構成については、 一の符号を付して説明を省略する。
 本実施例2に係るキャリッジアセンブリの組 立装置は、実施例1における貫通孔縮径手段46 に替わる、押圧部材40の変形量を抑えるため 機構を有する。その機構について説明する
 図4に示すように、実施例2に係るキャリッ アセンブリの組立装置の押圧部材40には、超 音波発振装置42により印加される超音波振動 ノーダルポイント(振幅がない箇所)の位置 、他の部位よりも径が太く、貫通孔36aの内 よりも細径の太径部40aが形成されている。 径部40aの表面形状は球面状に形成されてい 。
 さらに、実施例2に係るキャリッジアセンブ リの組立装置は、太径部40aがスペーサ孔12b内 に進入するまでの間、太径部40aを揺れないよ うに保持する太径部保持手段47を備える。太 部保持手段47は、押圧部材40の移動に合わせ て移動可能に設けられる。
 実施例2に係るキャリッジアセンブリの組立 装置を用いたキャリッジアセンブリの組立方 法の構成は、貫通孔縮径手段46に替えて太径 保持手段47を用いる点、および、太径部40a 利用する点を除いて、実施例1と同一である 以下、実施例1と異なる構成について説明す る。
 本実施例2においては、まず、図4に示すよ に、太径部保持手段47により、太径部40aを挟 むようにして保持した状態で、かしめ工程を 開始する。また、太径部保持手段47は、太径 40aがスペーサ孔12b内に進入するまでの間、 圧部材40の移動に合わせて移動して、太径 40aを保持し続ける。そして、太径部40aがス ーサ孔12bの直前まで達した際に、太径部保 手段47による保持を解除する。
 なお、太径部保持手段47は、この構成に限 されず、例えば開口部内に太径部40aを挿入 る構成としてもよい。この場合には、開口 の軸線方向の長さを、押圧部材40の移動距離 以上に設定しておけば、太径部保持手段47を ずしも押圧部材40の移動に合わせて移動さ る必要はない。
 太径部保持手段47による保持を解除した後 、図5に示すように、駆動装置44により押圧 材40を移動させて、各スペーサ孔12bを次々か しめる。
 ここで、金属ボール20がスペーサ孔12bを抜 て、押圧部材40の荷重応力が急激に下がり、 押圧部材40を曲がり変形させる力がはたらい 際、本実施例2の構成によれば、太径部40aが 間隙保持板36の貫通孔36aの内周面に当たるこ で、押圧部材40がスペーサ孔12bの内周部に たってスペーサ部12aを変形させてしまうこ を防ぐことができる。
 また、かしめ工程において、押圧部材40の 径部40aがスペーサ孔12b内に進入するまでの においても、太径部保持手段47により、超音 波振動のノーダルポイントの位置の太径部40a を保持するから、押圧部材40の曲がり変形量 小さく抑えられて、押圧部材40がスペーサ 12bの内周面に衝突しにくくなり、スペーサ 12aを変形させてしまうことを防ぐことがで る。
(実施例3)
 次に、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置の実施例3を、図7 用いて説明する。なお、実施例3において、 施例1と同一の構成については、同一の符号 を付して説明を省略する。
 本実施例3に係るキャリッジアセンブリの組 立装置は、実施例1における貫通孔縮径手段46 に替わる、押圧部材40の変形量を抑えるため 構成として、少なくとも、間隙保持板36の 通孔36aの内周面、および、押圧部材40のスペ ーサ孔12b内に進入する部位を、互いに同極に 磁化する構成を採用している。
 図7に示す構成において、間隙保持板36の貫 孔36aの内周面、および、押圧部材40が互い 同極に磁化(例えば両方ともN極に磁化)され いることにより、押圧部材40が間隙保持板36 内周面に対して反発して、金属ボール20が ペーサ孔12bを通過した際の押圧部材40の曲が り変形量を抑えることができる。したがって 、押圧部材40がスペーサ孔12bの内周面に衝突 にくくなり、スペーサ部12aを変形させてし うことを防ぐことができる。