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Title:
BACKLIGHT DEVICE, DISPLAY DEVICE, AND OPTICAL MEMBER USED FOR BACKLIGHT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093609
Kind Code:
A1
Abstract:
A backlight device is provided with a surface light source and an optical member (15) arranged on the surface light source. The optical member (15) is provided with a diffusion sheet (31) and a lenticular lens sheet (32). The diffusion sheet (31) is provided with a first flat surface, which faces the surface light source, and a lens surface, which is on the side opposite to the first flat surface with a plurality of protruding sections formed thereon. The lenticular lens sheet (32) is arranged on the diffusion sheet (31). The lenticular lens sheet (32) is provided with a second flat surface facing the diffusion sheet (31), and a cylindrical lens surface, which is on the side opposite to the second flat surface with a plurality of cylindrical lenses formed parallel to each other on the surface. Thus, the backlight device has a high front luminance and wide luminance angle distribution.

Inventors:
YAMADA YUKINORI (JP)
UEHARA MOTOSHI (JP)
ISHIHARA NOBUYASU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051066
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI MAXELL (JP)
YAMADA YUKINORI (JP)
UEHARA MOTOSHI (JP)
ISHIHARA NOBUYASU (JP)
International Classes:
F21S2/00; F21V5/04; G02F1/1335; G02F1/13357; F21Y103/00
Foreign References:
JP2006208968A2006-08-10
JP2006189600A2006-07-20
JP2007003567A2007-01-11
JP2007012517A2007-01-18
JP2003100444A2003-04-04
Attorney, Agent or Firm:
UEBA, Hidetoshi et al. (4th Fl. Kadono Bldg.,2-1, Tenma 2-chome, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 43, JP)
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Claims:
 面光源と、
 前記面光源上に敷設され、前記面光源と対向する第1の平面と、前記第1の平面と反対側であって複数の凸部が形成されたレンズ面とを有する拡散シートと、
 前記拡散シート上に敷設され、前記拡散シートと対向する第2の平面と、前記第2の平面と反対側であって互いに並設された複数のシリンドリカルレンズが形成されたシリンドリカルレンズ面とを有するレンチキュラレンズシートとを備えることを特徴とするバックライト装置。
 請求項1に記載のバックライト装置であってさらに、
 前記シリンドリカルレンズの長手方向において、正面輝度の1/2以上の輝度となる視野角範囲が100deg以上であり、正面輝度の1/3以上の輝度となる視野角範囲が120deg以上である輝度角度分布を有することを特徴とするバックライト装置。
 請求項2に記載のバックライト装置であって、
 前記面光源は、
 正面に開口部を有する筐体と、
 前記筐体内に収納され、互いに並設された複数の線光源と、
 前記筐体正面に敷設される光拡散板とを備え、
 前記線光源の並設方向は、前記シリンドリカルレンズの並設方向と同じであることを特徴とするバックライト装置。
 請求項3に記載のバックライト装置であって、
 前記開口部は長方形状であり、
 前記線光源及びシリンドリカルレンズは、前記開口部の短辺方向に並設されることを特徴とするバックライト装置。
 請求項3に記載のバックライト装置であって、
 前記シリンドリカルレンズの凸面と、前記シリンドリカルレンズの縁を含む仮想面とがなす角度が60deg~75degであることを特徴とするバックライト装置。
 請求項3に記載のバックライト装置であって、
 互いに隣り合うシリンドリカルレンズ間の隙間は、前記複数のシリンドリカルレンズのピッチの1/10以下であることを特徴とするバックライト装置。
 請求項3に記載のバックライト装置であって、
 前記互いに隣り合うシリンドリカルレンズ間の隙間は、互いに隣り合う線光源の中心軸間の距離のうち、最大の距離の1/1000以下であることを特徴とするバックライト装置。
 面光源と、
 前記面光源上に敷設され、前記面光源と対向する第1の平面と、前記第1の平面と反対側であって複数の凸部が形成されたレンズ面とを有する拡散シートと、
 前記拡散シート上に敷設され、前記拡散シートと対向する第2の平面と、前記第2の平面と反対側であって互いに並設された複数のシリンドリカルレンズが形成されたシリンドリカルレンズ面とを有するレンチキュラレンズシートと、
 前記レンチキュラレンズシート上に敷設され、行列状に配列された複数の画素を有する表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
 請求項8に記載の表示装置であって、
 前記複数のシリンドリカルレンズのピッチPCと、前記シリンドリカルレンズの並設方向に並設された複数の画素のうち隣り合う画素間の距離PPとが、式(1)を満たすことを特徴とする表示装置。
 PC≦PP/5 (1)
 バックライト装置に用いられる光学部材であって、
 第1の平面と、前記第1の平面と反対側であって複数の凸部が形成されたレンズ面とを有する拡散シートと、
 前記拡散シート上に敷設され、前記拡散シートと対向する第2の平面と、前記第2の平面と反対側であって互いに並設された複数のシリンドリカルレンズが形成されたシリンドリカルレンズ面とを有するレンチキュラレンズシートとを備えることを特徴とする光学部材。
Description:
バックライト装置、表示装置及 バックライト装置に用いられる光学部材

 本発明は、バックライト装置、表示装置 び光学部材に関し、さらに詳しくは、直下 のバックライト装置、そのバックライト装 を用いた表示装置、及びそのバックライト 置に用いられる光学部材に関する。

 液晶ディスプレイに代表される表示装置 、高い正面輝度を求められる。そのため、 示装置内のバックライト装置は、正面輝度 向上可能な光学部材を備える。特許第3262230 号公報に開示されるように、一般的には光学 部材としてプリズムシートが用いられる。

 特開2004-311263号公報では、さらに高い正 輝度が得られる光学部材が開示されている 図11~13に示すとおり、特開2004-311263号公報に 示された光学部材(以下、先行光学部材とい う)25は、面光源上に敷設されるマイクロレン ズアレイシート41と、マイクロレンズアレイ ート41上に敷設されるプリズムシート42とを 備える。特許文献2では、マイクロレンズア イシート41上にプリズムシート42を重ねて敷 することで、より高い正面輝度を得ること できるとしている。

 しかしながら、本願発明者らによる調査 結果、先行光学部材25は以下の4つの問題を することが判明した。

 (1)先行光学部材25は、高い正面輝度を示 が、輝度角度分布の幅は狭くなる。具体的 は、プリズムシート42上のプリズムの並設方 向が表示装置の表示画面の上下方向となるよ うに、先行光学部材25が面光源上に敷設され 場合、上下方向の輝度角度分布の幅が狭く る。つまり、上下方向の視野角(以下、上下 視野角という)が狭くなる。以下、詳細を説 する。

 図14は、本願発明者らの調査により得ら た、先行光学部材25の輝度角度分布である。 図中の横軸は視野角(deg)を示す。視野角は、 行光学部材25の法線方向(つまり、光学部材 面)を0degとし、上下方向においては、0degか 上方向への傾き角をプラス(+)とし、下方向 の傾き角をマイナス(-)とした。左右方向に いては、0degから右方向への傾き角をプラス (+)とし、左方向への傾き角をマイナス(-)とし た。図中の縦軸は輝度(a.u.)を示す。ここでい う輝度とは、光学部材を敷設せずに光拡散板 のみがハウジングの開口部に敷設されたバッ クライト装置の正面輝度を基準(1.0)とした相 輝度である。

 図14を参照して、正面輝度、つまり、視 角0degの輝度は約1.7a.u.であり、プリズムシー ト単体の正面輝度(約1.4a.u.)よりも高い。しか し、上下方向の輝度角度分布(図13中実線の曲 線)の幅は狭くなる。具体的には、上下方向 おいて、輝度が正面輝度(つまり、視野角0deg の輝度)の1/2以上となる視野角範囲(以下、1/2 野角という)が70deg(±35deg)よりも狭くなる。

 輝度角度分布の上下視野角及び左右方向 視野角(以下、左右視野角という)は、とも 、ある程度広い方が好ましい。表示装置の ーザが、表示画面を上下斜め方向又は左右 め方向から見る機会があるためである。具 的には、上下方向及び左右方向ともに、1/2 野角が70deg以上であるのが好ましい。

 さらに、左右方向の1/2視野角はより広い が好ましい。一般的に、ユーザは、上下斜 方向から表示画面を見る機会よりも、左右 め方向から表示画面を見る機会の方が多い そのため、表示画面において、左右視野角 広い方が好ましい。具体的には、左右方向 1/2視野角が100deg以上(つまり、±50deg以上)で り、かつ、輝度が正面輝度の1/3以上となる 野角範囲(以下、1/3視野角という)が120deg以 (つまり、±60deg以上)であるのが好ましい。

 (2)先行光学部材25の左右方向の輝度角度 布(図14中点線の曲線)は、正面輝度をピーク して視野角の広がりとともに輝度が徐々に 下する自然な配向分布にならず、視野角が -50deg及び+50degよりも広くなると、輝度が極 に低下する。このような輝度の極端な変化 、表示画面を見るユーザに違和感を与える

 (3)先行光学部材25の上下方向の輝度は、 野角0degでピークを示し、視野角が大きくな にしたがい低下するが、±50deg近傍から再び 上昇してピークを示す。つまり、先行光学部 材25では上下方向の輝度角度分布にサイドロ ブが発生する。このようなサイドローブは 示画面を見るユーザに違和感を与える。

 (4)バックライト装置内には、冷陰極管や 部電極蛍光管等の複数の線光源が格納され いるが、省電力化を目的に、その本数を少 くする傾向にある。このような線光源数の 少は、バックライト装置の総光量の減少を もなう。そのため、拡散板の透過率を向上 ることで光量の損失を抑え、輝度の低下を えている。

 しかしながら、線光源の数を減らした場合 隣り合う線光源間の距離が長くなる。その め、表示画面のうち、線光源直上位置とそ 他の位置とで正面輝度に差が生じ、いわゆ 輝度ムラが発生する。拡散板の透過率を向 している場合、輝度ムラはさらに顕著とな 。先行光学部材25でも、輝度ムラが発生す 。輝度ムラは表示画面を見るユーザに違和 を与えるため、輝度の均一化が求められる

 本発明の目的は、高い正面輝度を有し、 つ、幅の広い輝度角度分布を有するバック イト装置を提供することである。

 本発明の他の目的は、輝度角度分布が自 な配向分布となるバックライト装置を提供 ることである。より具体的には、輝度角度 布の急峻な変化を抑制し、かつ、サイドロ ブの発生を抑制するバックライト装置を提 することである。

 本発明のさらに他の目的は、輝度ムラの 生を抑制するバックライト装置を提供する とである。

 本発明によるバックライト装置は、面光 と、拡散シートと、レンチキュラレンズシ トとを備える。拡散シートは、面光源上に 設される。拡散シートは、面光源と対向す 第1の平面と、第1の平面と反対側であって 数の凸部が形成されたレンズ面とを有する レンチキュラレンズシートは、拡散シート に敷設される。レンチキュラレンズシート 、拡散シートの複数の凸部が形成されたレ ズ面と対向する第2の平面と、第2の平面と反 対側であって、互いに並設された複数のシリ ンドリカルレンズが形成されたシリンドリカ ルレンズ面とを有する。

 本発明によるバックライト装置では、拡 シートにより集光された光が、レンチキュ レンズシートによりさらに集光される。そ ため、従来のプリズムシート単体よりも正 輝度が向上する。さらに、拡散シート上に ンチキュラレンズシートが敷設されること より、シリンドリカルレンズの並設方向及 長手方向のいずれにおいても、1/2視野角が7 0deg(±35deg)以上となる。つまり、2軸方向での1 /2視野角を広く維持できる。

 好ましくは、本発明によるバックライト 置は、シリンドリカルレンズの長手方向に いて、正面輝度の1/2以上の輝度となる視野 範囲が100deg以上であり、正面輝度の1/3以上 輝度となる視野角範囲が120deg以上である輝 角度分布を有する。要するに、シリンドリ ルレンズの長手方向の1/2視野角が100deg以上( つまり、±50deg以上)であり、1/3視野角が120deg 上(つまり、±60deg以上)である。

 好ましくは、面光源は、筐体と、複数の 光源と、光拡散板とを備える。筐体は、正 に開口部を有する。複数の線光源は、筐体 に収納され、互いに並設される。光拡散板 、筐体の正面に敷設される。線光源の並設 向は、シリンドリカルレンズの並設方向と じである。

 輝度ムラは、線光源の並設方向で発生す 。シリンドリカルレンズは、長手方向より 並設方向の集光効果が高い。そのため、シ ンドリカルレンズの並設方向を線光源の並 方向と同じとすれば、輝度ムラの発生を抑 できる。

 好ましくは、シリンドリカルレンズの凸 と、シリンドリカルレンズの縁を含む面と なす角度が60deg~75degである。

 この場合、正面輝度がより向上する。

 好ましくは、互いに隣り合うシリンドリ ルレンズ間の隙間は、複数のシリンドリカ レンズのピッチの1/10以下である。

 この場合、シリンドリカルレンズのピッ に対するシリンドリカルレンズ間の隙間の が十分に小さくなり、隙間に起因した輝度 ラの発生を抑制できる。

 好ましくは、互いに隣り合うシリンドリ ルレンズ間の隙間は、互いに隣り合う線光 の中心軸間の距離のうち、最大の距離の1/10 00以下である。ここで、互いに隣り合う線光 の中心軸間の距離のうち、最大の距離とは 中心軸間の距離が一定でない場合、複数の 心軸間の距離のうち最大の距離のことをい 。

 この場合、シリンドリカルレンズ間の隙 に起因した輝度ムラの発生を抑制できる。

 本発明による表示装置は、上述のバック イト装置と、表示パネルとを備える。表示 ネルは、バックライト装置内のレンチキュ レンズシート上に敷設される。

 好ましくは、複数のシリンドリカルレン のピッチPCと、シリンドリカルレンズの並 方向に並設された複数の画素のうち、隣り う画素間の距離PPとが、式(1)を満たす。

 PC≦PP/5 (1)

 この場合、モアレの発生を抑制できる。

 本発明による光学部材は、バックライト 置に用いられる。光学部材は、上述の拡散 ートと、拡散シート上に敷設されたレンチ ュラレンズシートとを備える。

本発明の実施の形態による表示装置の 視図である。 図1中のバックライト装置の線分II-IIで 断面図である。 図2中の光学部材の斜視図である。 図3中の拡散シートの線分IV-IVでの断面 である。 図3中のレンチキュラレンズシートの線 分V-Vでの断面図である。 プリズムシート単体での輝度角度分布 示す図である。 図5に示したレンチキュラレンズ単体で の輝度角度分布を示す図である。 図3に示した光学部材の輝度角度分布を 示す図である。 図5と異なる他のレンチキュラレンズシ ートの断面図である。 実施例で用いた比較光学部材の輝度角 度分布を示す図である。 先行の特許文献に記載された光学部材 の斜視図である。 図11中のマイクロレンズアレイシート 線分XII-XIIでの断面図である。 図11中のプリズムシートの線分XIII-XIII の断面図である。 図11に示した光学部材の輝度角度分布 示す図である。

 以下、図面を参照し、本発明の実施の形 を詳しく説明する。図中同一又は相当部分 は同一符号を付してその説明は繰り返さな 。

 [表示装置の構成]

 図1及び図2を参照して、表示装置1は、バ クライト装置10と、バックライト装置10の正 面に敷設される液晶パネル20とを備える。液 パネル20は、行列状に配列された図示しな 複数の画素を有する。表示装置1の表示画面2 1は、左右方向(図中x方向)に長辺を有し、上 方向(図中y方向)に短辺を有する長方形状と っている。

 [バックライト装置の構成]

 バックライト装置10はいわゆる直下型の ックライト装置であり、拡散光を出射する 光源11と、面光源上に敷設されたシート状の 光学部材15とを備える。

 面光源11は、正面に開口部120を有する筐 であるハウジング12と、ハウジング12内に収 される複数の線光源13と、ハウジングの正 に敷設される光拡散板14とを備える。開口部 120は、表示画面21と同様に、左右方向(図中x 向)に長辺を有し、上下方向(図中y方向)に短 を有する長方形状となっている。

 ハウジング12の内側表面は、反射フィル 121で覆われている。反射フィルム121は、線 源13から出射された光を乱反射し、開口部120 に導く。反射フィルム121は、たとえば、東レ 株式会社製ルミラー(登録商標)E60LやE60Vであ 、好ましくは、95%以上の拡散反射率を有す 。

 複数の線光源13は、ハウジング12の内側の 背面手前に上下方向(図中y方向)に並設される 。各線光源13は左右方向(図中x方向)に延びて る。線光源13は、たとえば冷陰極管や外部 極蛍光管である。

 光拡散板14は、ハウジングの正面に敷設 れ、その表裏面は実質的に平面である。具 的には、開口部120に嵌め込まれ、ハウジン 12の背面と並行に配設される。光拡散板14が 口部120に嵌め込まれることにより、ハウジ グ12は密閉される。そのため、線光源13から 出射された光が光拡散板14以外の箇所からハ ジング12外へ漏れるのを防止できる。つま 、光の利用効率を向上できる。

 光拡散板14は、線光源13からの光及び反射 フィルム121からの光をできるだけ均一に拡散 して正面に出射する。光拡散板14は、透明な 材と、基材内に分散された複数の粒子(フィ ラ)とで構成される。可視光領域の波長を有 る光に対する屈折率は、粒子と基材とで異 る。そのため、光拡散板14は内部に入射され た光を拡散する。光拡散板14の基材は、たと ば、ガラス、ポリエステル系樹脂、ポリカ ボネート系樹脂、ポリアクリル酸エステル 樹脂、脂環式ポリオレフィン系樹脂、ポリ チレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ 酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン 系樹脂、トリアセチルセルロース系樹脂等 樹脂からなる。光拡散板14はまた、光学部 15の支持体として機能する。光拡散板14の厚 は、たとえば、2mmである。

 [光学部材の構成]

 図3~図5を参照して、光学部材15は、拡散 ート31と、拡散シート31上に敷設されたレン キュラレンズシート32とを備える。

 拡散シート31は、光拡散板14上に敷設され る。拡散シート31は、光拡散板14に対向する 面311と、表面311の反対側であり、複数の凸 を有するレンズ面312とを有する。表面311は 質的に平面である。

 図3及び図4を参照して、拡散シート31は、 シート状又はフィルム状であり、基材部300と 、基材部300上に形成されるレンズ部301とを含 む。基材部300は可視光に対して透明である。 基材部300は、たとえば、ガラス、ポリエステ ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリア クリル酸エステル系樹脂、脂環式ポリオレフ ィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、トリアセ チルセルロース系樹脂等の樹脂からなる。レ ンズ部301は、複数の凸部が形成されたレンズ 面312を有する。レンズ部301は、アクリル系樹 脂やガラス等からなる球状粒子と、紫外線に より硬化する紫外線硬化樹脂層(バインダ)と 構成される。複数の球状粒子は、バインダ にランダムに分散される。バインダ内の複 の分散粒子の一部がバインダ表面から突出 ることにより、レンズ面312に複数の凸部が 成される。レンズ面312に形成された複数の 部は、下面311から入射された光を正面(下面 311の法線方向)に等方的に集光する。

 図3及び図5を参照して、レンチキュラレ ズシート32はシート状又はフィルム状であり 、拡散シート31上に敷設される。レンチキュ レンズシート32は、拡散シート31のレンズ面 312に対向する表面321と、表面321の反対側であ り、互いに並設された複数のシリンドリカル レンズ322を有するシリンドリカルレンズ面323 とを有する。複数のシリンドリカルレンズ322 は、上下方向(図1中のy方向)に並設される。

 レンチキュラレンズシート32は、基材部30 3とシリンドリカルレンズ部304とで構成され 。基材部303は、拡散シート31の基材部300と同 様の樹脂で構成される。シリンドリカルレン ズ部304は、複数のシリンドリカルレンズ322が 形成されたシリンドリカルレンズ面323を有す る。シリンドリカルレンズ部304は、紫外線や 電子線等の電離放射線により硬化する電離放 射線硬化樹脂からなる。電離放射線硬化樹脂 は、たとえば、ポリエステル系アクリレート 樹脂、ウレタン系アクリレート樹脂、ポリエ ーテル系アクリレート樹脂、エポキシ系アク リレート樹脂、ポリエステル系メタクリレー ト樹脂、ウレタン系メタクリレート樹脂、ポ リエーテル系メタクリレート樹脂、エポキシ 系メタクリレート樹脂である。

 [作用]

 [正面輝度の向上及び広視野角の維持]

 一般的に、集光機能を有する2枚のレンズ シートが積層された光学部材の輝度角度分布 は、1枚のレンズシートの輝度角度分布より 狭くなる。

 たとえば、上下方向(図1中のy方向)に並設 された複数のプリズムを有するプリズムシー ト単体の輝度角度分布は、図6に示すとおり ある。また、図11に示す2枚のレンズシート らなる先行光学部材25の輝度角度分布は、図 14に示すとおりである。輝度角度分布図中の 線は上下方向の輝度角度分布であり、破線 左右方向の輝度角度分布である。

 図6及び図14を参照して、上下方向の輝度 度分布の幅は、先行光学部材25(図14)の方が プリズムシート単体(図6)よりも大幅に狭く る。具体的には、プリズムシート単体での1 /2視野角は70deg以上であるのに対して、先行 学部材25での1/2視野角は70deg未満となる。

 これに対して、本実施の形態による光学 材15は、集光機能を有する2枚のレンズシー (拡散シート31及びレンチキュラレンズシー 32)を備えているにもかかわらず、輝度角度 布幅の減少を抑えることができる。具体的 は、正面輝度を向上しつつ、1/2視野角は70de g以上となる。

 図7は、上下方向(図1中のy方向)に並設さ た複数のシリンドリカルレンズを有するレ チキュラレンズシート単体の輝度角度分布 ある。また、図8は本実施の形態による光学 材15の輝度角度分布である。図7及び図8を参 照して、光学部材15の上下方向の輝度角度分 (図中実線)の幅は、レンチキュラレンズシ ト単体の輝度角度分布の幅よりも若干狭い しかしながら、光学部材15の輝度角度分布の 減少代は、先行光学部材25の輝度角度分布の 少代よりも小さい。そのため、光学部材15 、高い正面輝度を有し、かつ、広い上下視 角を有する。具体的には、高い正面輝度を し、かつ、上下方向の輝度角度分布におい 、±35degの範囲よりも広い1/2視野角を有する

 このように、上下視野角が狭くなるのを 制でき、かつ、高い正面輝度が得られるの 、次の理由によると考えられる。光学部材1 5の左右方向の輝度角度分布(図中破線)は、レ ンチキュラレンズシート単体の左右方向の輝 度角度分布よりも狭くなる。この左右視野角 の減少が正面輝度の向上に寄与するため、上 下視野角が狭くなることなく、高い正面輝度 が得られる。

 以上のとおり、光学部材15の左右方向の 度角度分布の幅はレンチキュラレンズシー 単体での輝度角度分布の幅よりも減少する のの、その1/2視野角は70deg以上である。した がって、光学部材15は、高い正面輝度を有し かつ、上下視野角及び左右視野角において 70deg以上の1/2視野角を有する。

 光学部材15はさらに、左右視野角を上下 野角よりも広く維持することができる。よ 具体的には、光学部材15の輝度角度分布では 、左右方向において、正面輝度の1/2以上の輝 度となる視野角範囲(1/2視野角)が100deg以上(±5 0deg以上)となる。さらに、左右方向において 正面輝度の1/3以上の輝度となる視野角範囲( 1/3視野角)が120deg以上(±60deg以上)となる。一 的に、表示装置のユーザが広角度から表示 面を見る機会は、上下方向よりも左右方向 方が多い。そのため、表示装置では、左右 野角の方が上下視野角よりも大きい方が好 しい。光学部材15はこの要求を満たすことが できる。

 表示装置1の表示画面は横方向に長いため 、光学部材15は長方形状である。つまり、拡 シート31及びレンチキュラレンズシート32は 、互いに同程度の寸法の長方形状であり、シ リンドリカルレンズ322は短辺方向に並設され る。これにより、長辺方向(左右方向)の輝度 度分布は、短辺方向(上下方向)の輝度角度 布よりも広くなる。なお、ここでいう長方 状とは、厳密な長方形である必要はない。 辺及び短辺を有する矩形状であればよく、 角が丸みを帯びていてもよい。なお、表示 置1の表示画面は正方形であってもよく、こ 場合、光学部材15は表示画面に対応した形 であればよい。

 光学部材15ではさらに、自然な配向分布 示す輝度角度分布が得られる。先行光学部 25の輝度角度分布(図14参照)では、左右視野 において、±50deg近傍で大きな変曲点が存在 るのに対して、光学部材15の輝度角度分布( 8参照)では、そのような変曲点は存在しな 。つまり、光学部材15では、視野角の増大に 伴い輝度が徐々に低下し、ある視野角で輝度 が急激に低下することはない。そのため、上 下及び左右方向から表示画面を見るユーザに 違和感を与えるのを抑制できる。

 光学部材15ではさらに、図8に示すように 上下方向の輝度角度分布においてサイドロ ブの発生が抑制される。

 なお、拡散シート31上にレンチキュラレ ズシート32を敷設せずに、面光源11上にレン キュラレンズシート32を敷設し、レンチキ ラレンズシート32上に拡散シート31を敷設し 場合も、光学部材15と同様に正面輝度が向 する。しかしながらこの場合、左右視野角 光学部材15の左右視野角よりも狭くなり得る 。

 光学部材15のシリンドリカルレンズ322の 断面形状は、円弧又は楕円弧であるのが好 しい。

 シリンドリカルレンズ322の凸面とシリン リカルレンズ322の縁ELを含む仮想面ES1との す角度(以下、接触角という)θ10が90degに近い ほど、集光効果は向上する。しかしながら、 接触角θ10が75degを超えると、輝度角度分布に サイドローブが発生しやすくなる。また、図 5に示すように隣り合うシリンドリカルレン 322が互いに接触している場合、接触角θ10が7 5degを超えるレンチキュラレンズシート32を、 後述するロール版を用いて製造するのは困難 である。したがって、好ましい接触角θ10の 限は75degである。

 一方、接触角θ10を60deg未満とすれば、高 集光効果が得られにくい。そのため、好ま い接触角θ10の下限は60degである。つまり、 ましい接触角θ10は60deg以上75deg以下である

 接触角θ10を60deg~75degとした場合、シリン リカルレンズ322の横断形状は、円弧である りも、長軸の端点をレンズ頂点とする楕円 である方が好ましい。集光効果がより高く るからである。

 好ましくは、楕円弧の短軸径は10~130μmで り、長軸径は20~400μmであり、シリンドリカ レンズ322の高さはH322は4~80μmである。また 好ましくは、隣り合うシリンドリカルレン 322のピッチPCは、10~100μmであり、レンチキュ ラレンズシート32の厚さT32は、100~350μmである 。ここで、ピッチPCとは、隣り合うシリンド カルレンズ322のレンズ頂上LC間の距離をい 。

 [輝度ムラの抑制]

 バックライト装置10では、面光源11内の複 数の線光源13の並設方向は、光学部材15のシ ンドリカルレンズ322の並設方向と同じであ 。複数の線光源13を並設した場合、線光源13 上の正面輝度が高く、互いに隣り合う線光 の間の正面輝度が低くなる。つまり、輝度 ラは線光源13の並設方向に発生する。レン キュラレンズシート32は、シリンドリカルレ ンズ322の長手方向よりもシリンドリカルレン ズ322の並設方向で高い集光効果を示す。シリ ンドリカルレンズ322の並設方向を線光源13の 設方向と同じにすれば、シリンドリカルレ ズ322が、線光源13の並設方向に入射された を正面に集光して出射する。そのため、線 源13の並設方向の正面輝度を均一化し、輝度 ムラの発生を抑制できる。

 さらに、光学部材15を構成する拡散シー 31のレンズ面312は、実質的に複数の凸部から なり、表面311と平行な平端部がほぼ存在しな い。先行光学部材25のマイクロレンズアレイ ート41は、一般的にマイクロレンズを有す 面上に平坦部を有する。そのため、マイク レンズアレイシートを真上から見たときの マイクロレンズアレイシートの総面積に対 る複数のマイクレンズの占有面積の割合(以 、レンズ占有率という)は50%前後となる。つ まり、残りの50%前後の部分は平坦部で占めら れる。平坦部は集光効果に寄与しないため、 先行光学部材25では、このような平坦部の存 により輝度ムラが発生すると考えられる。 学部材15の拡散シート41では、上述のとおり 、レンズ面312に平坦部がほぼ存在せず、レン ズ面は実質的に複数の凸部からなる。そのた め、レンズ面312のほぼすべての領域で集光効 果を発揮し、輝度ムラの発生を抑制できる。

 図9に示すように、互いに隣り合うシリン ドリカルレンズ322の間には隙間324が存在して もよい。しかしながら、集光に寄与するのは シリンドリカルレンズ322の凸面である。した がって、輝度ムラの抑制を考慮した場合、隙 間324はなるべく小さい方が好ましい。具体的 には、レンチキュラレンズシート32の横断面 おいて、隙間324の幅S324は、シリンドリカル レンズ322のピッチPCの1/10以下であるのが好ま しい。

 S324/PC≦1/10であれば、輝度ムラが顕著に 制される。また、隙間324が十分に小さいた 、正面輝度も向上する。

 さらに、隙間324の幅S324は、隣り合う線光 源13の中心軸間の距離P13(図2参照)の1/1000以下 あるのが好ましい。この場合、輝度ムラが り顕著に抑制される。

 [モアレの抑制]

 上述のとおり、液晶パネル20は、行列状 配列された複数の画素を備える。液晶パネ 内で上下方向(図1中のy方向)に配列された複 の画素のうち、隣り合う画素間の距離(画素 ピッチ)PPに対して、シリンドリカルレンズ322 のピッチPCが小さければ、モアレの発生を抑 できる。より好ましくは、ピッチPCは以下 式(1)を満たす。

 PC≦PP/5 (1)

 ここで、画素ピッチPPとは、隣り合う画 の中心間の距離をいう。

 ピッチPCが式(1)を満たせば、モアレの発 を顕著に抑制できる。

 [製造方法]

 上述の光学部材15は、以下の方法で製造 きる。

 拡散シート31は、周知の塗布方法により 造される。以下、拡散シート31の製造方法の 一例を説明する。初めに、異なる粒子径を有 する複数種類の球状粒子をバインダとなる紫 外線硬化樹脂中に均一に分散する。続いて、 球状粒子が分散された紫外線硬化樹脂を、グ ラビアコータを用いて、基材部300となる基材 シート上に塗布する。このとき、複数の球状 粒子の一部が紫外線硬化樹脂の塗布膜から突 出するように、粒子濃度と塗膜厚とを調整す る。塗布後、紫外線を照射して紫外線硬化樹 脂膜を硬化し、拡散シート31を製造する。

 なお、拡散シート31は上述の方法と異な 方法でも製造できる。たとえば、有機溶剤 解性樹脂を有機溶剤に溶かした塗料を準備 る。準備された塗料中にガラス粒子を分散 る。ガラス粒子が分散された塗料を基材シ ト上に塗布する。塗布後、有機溶剤を乾燥 て拡散シートを製造する。

 レンチキュラレンズシート32は、周知の 造方法により製造される。以下、レンチキ ラレンズシート32の製造方法の一例を説明す る。シリンドリカルレンズ322と同じ横断面形 状を有する複数の溝(転写パターン溝)を表面 有するロール版を準備する。ダイコータに り電離放射線硬化樹脂をロール版上に塗布 る。塗布後、基材部303となる基材シートを ール版に押し当てながら、ロール版上に塗 された電離放射線硬化樹脂を基材シート上 転写する。このとき、電離放射線を照射し 電離放射線硬化樹脂を硬化してレンチキュ レンズシート32を製造する。

 上述の方法では、電離放射線硬化樹脂を ール版上に塗布したが、電離放射線硬化樹 を基材シート上に塗布し、基材シート上に 布された電離放射線硬化樹脂にロール版を し当ててもよい。また、電離放射線硬化樹 をロール版及び基材シートに塗布してもよ 。

 以上の方法で製造された拡散シート31及 レンチキュラレンズシート32を用いて光学部 材15が製造される。

 本実施の形態では、光学部材15はシート であるとしたが、光学部材15は、板状であっ てもよく、フィルム状であってもよい。つま り、拡散シート31及びレンチキュラレンズシ トは、板状であっても、シート状であって 、フィルム状であってもよい。

 図3~図5に示す形状の本発明の光学部材(以 下、本光学部材という)と、図11~図13に示す形 状の先行光学部材とを製造し、それぞれの輝 度角度分布を調査した。

 本光学部材を構成する拡散シートを以下 方法で製造した。10~30μmの粒子径を有する 状のアクリルビーズを紫外線硬化樹脂に分 した塗料を準備した。また、188μmの厚さを するポリエチレンテレフタレート(PET)フィル ムを基材として準備した。グラビアコータを 用いて、塗料をPETフィルム上に塗布した。塗 布された塗料の平均塗膜厚は25μmであった。 外線を照射して塗布された塗料を硬化し、 散シートを製造した。

 本光学部材を構成するレンチキュラレン シートを以下の方法で製造した。互いに軸 向に並設され、周方向に延びた複数の転写 ターン溝を表面に有するロール版を準備し 。各転写パターン溝の横断面形状は楕円弧 あった。ダイコータを用いて、準備された ール版上に紫外線硬化樹脂を塗布した。188 mの厚さを有するPETフィルムをロール版に押 当て、ロール版上に塗布された紫外線硬化 脂をPETフィルム上に転写した。このとき、 外線を照射してPETフィルム上に転写された 外線硬化樹脂を硬化し、レンチキュラレン シートを製造した。

 本光学部材を構成する拡散シートの寸法 状は以下のとおりであった。バインダから 出したアクリルビーズの平均粒子径は20μm あり、拡散シートのレンズ面に形成された 部の平均高さH312は15μmであった。また、レ ズ面上に平面部(つまり、凸部でない部分)は ほぼみられなかった。拡散シートの厚さT31は 220μmであった。

 本光学部材を構成するレンチキュラレン シートの寸法形状は以下のとおりであった 各シリンドリカルレンズの横断面形状は、 軸の端点をレンズ頂上とする楕円弧であり 長軸径が100μm、短軸径が58.8μm、高さH322が23 .7μmであった。また、接触角θ10は70degであり ピッチPCは50μmであった。レンチキュラレン ズシートの厚さT32は220μmであった。

 先行光学部材を構成するマイクロレンズ レイシートを以下の方法で製造した。マイ ロレンズに対応した複数の転写パターン穴 六方細密状に配列された表面を有するロー 版を準備した。ダイコータを用いて、準備 れたロール版上に紫外線硬化樹脂を塗布し 。188μmの厚さを有するPETフィルムをロール に押し当て、ロール版上に塗布された紫外 硬化樹脂をPETフィルム上に転写した。この き、紫外線を照射して、PETフィルム上に転 された紫外線硬化樹脂を硬化し、マイクロ ンズアレイシートを製造した。

 先行光学部材を構成するプリズムシート 以下の方法で製造した。軸方向に並設され 周方向に延びた複数の転写パターン溝を表 に有するロール版を準備した。転写パター 溝の横断面形状は直角二等辺三角形であっ 。ダイコータを用いて、準備されたロール 上に紫外線硬化樹脂を塗布した。188μmの厚 を有するPETフィルムをロール版に押し当て ロール版上に塗布された紫外線硬化樹脂をP ETフィルム上に転写した。このとき、紫外線 照射して、PETフィルム上に転写された紫外 硬化樹脂を硬化し、プリズムシートを製造 た。

 先行光学部材を構成するマイクロレンズ レイシートの寸法形状は以下のとおりであ た。各マイクロレンズのレンズ平面の半径R 41は13.8μmであり、各マイクロレンズの高さH41 は13.8μmであった。マイクロレンズの周縁か 隣り合う当該他のマイクロレンズの周縁ま の最短距離は7.8μmであった。また、マイク レンズアレイシートを真上から見たときの マイクロレンズアレイシートの総面積に対 る複数のマイクレンズの占有面積の割合(レ ズ占有率という)は48%であった。マイクロレ ンズアレイシートの厚さT41は210μmであった。

 先行光学部材を構成するプリズムシート 寸法形状は以下のとおりであった。各プリ ムの頂角は直角であり、プリズムの高さH42 25μmであった。隣り合うプリズムは互いに 触していた。プリズムシートの厚さT42は220μ mであった。

 製造された本光学部材の輝度角度分布を 査した。各々が3mmの管径を有する16本の冷 極管を収納し、内面に反射フィルムが敷設 れ、正面の開口部に光拡散板が嵌め込まれ 面光源を準備した。隣り合う冷陰極管の中 軸間の距離(冷陰極管ピッチ)は25mmとした。

 準備された面光源上に本光学部材を敷設 た。具体的には、面光源上に拡散シートを 設し、拡散シート上にレンチキュラレンズ ートを敷設した。このとき、シリンドリカ レンズの並設方向は、冷陰極管の並設方向 同じ上下方向とした。

 本光学部材を敷設後、輝度角度分布を調 した。視野角は、光学部材の法線方向(正面 )を0deg軸とし、0deg軸から上下方向への傾き角 を上下視野角、0deg軸から左右方向への傾き を左右視野角とした。各上下視野角及び左 視野角における輝度は輝度計により測定し 。輝度の測定箇所は、光学部材正面の中央 とした。また、本光学部材で輝度ムラが発 しているか否かを目視により判定した。

 その後、本光学部材の代わりに先行光学 材を面光源上に敷設し、本光学部材と同様 輝度角度分布及び輝度ムラを調査した。こ とき、先行光学部材のプリズムの並設方向 、冷陰極管の並設方向と同じ上下方向とし 。

 さらに、先行光学部材を構成するプリズ シートのみを面光源に敷設し、輝度角度分 を調査した。このとき、プリズムシートの 設方向は冷陰極管の並設方向と同じ上下方 とした。

 本光学部材の輝度角度分布を図8に、先行 光学部材の輝度角度分布を図14に、プリズム ート単体の輝度角度分布を図6に示す。ここ で、これらの図中の縦軸は輝度(a.u.)を示す。 ここでいう輝度とは、光学部材を敷設せずに 光拡散板のみがハウジングの開口部に敷設さ れたバックライト装置の正面輝度を基準(1.0) した相対輝度である。

 本光学部材の正面輝度は、1.6a.u.であり、 プリズムシート単体の正面輝度(=1.4a.u.)より 高かった。つまり、本光学部材により、よ 高い正面輝度が得られた。さらに、本光学 材の上下方向の1/2視野角は-37.5~+37.0degであり 、70deg(±35deg)以上であった。

 また、左右方向の1/2視野角は-50.0~+51.5deg あり、100deg以上(±50deg以上)であった。さら 、左右方向の1/3視野角は、-64.0~+65.0degであり 、120deg以上(±60deg以上)であった。

 これに対して、先行光学部材の正面輝度 、プリズムシート単体の正面輝度よりも高 ったものの、上下方向の1/2視野角が-33.5~+33. 5であり、70deg(±35deg)よりも狭かった。また、 左右方向の1/2視野角は-53.0~+53.0deg、左右方向 1/3視野角は-55.5~+56.0degであり、本発明の範 未満であった。

 また、本光学部材の輝度角度分布は上下 野角及び左右視野角ともに、0degを頂点とし 、視野角の増大にともなって輝度が徐々に低 下する自然な配向分布を示した。これに対し て、先行光学部材の左右視野角では、±50deg 傍で輝度の急激な低下がみられた。

 また、本光学部材では、上下方向の輝度 ラはみられず、出射面(本光学部材正面)の 度は実質的に均一であった。これに対して 先行光学部材では、上下方向に輝度ムラが じた。

 また、面光源と、面光源上に敷設された 光学部材とを備えたバックライト装置上に 晶パネルを備え、モアレ縞の発生の有無を 視により観察したが、モアレ縞は発生しな った。

 図3~図5に示す本光学部材の比較例として プリズムシート及びプリズムシート上に敷 された拡散シートで構成された光学部材(以 下、比較光学部材という)を製造し、輝度角 分布を調査した。

 比較光学部材を構成するプリズムシート 、実施例1の先行光学部材を構成するプリズ ムシートと同じものを使用した。比較光学部 材を構成する拡散シートは、本光学部材の拡 散シートと同じものを使用した。プリズムシ ート上に拡散シートを敷設して比較光学部材 とした。

 比較光学部材の輝度角度分布を、実施例1 と同じ方法で測定した。具体的には、面光源 上にプリズムシートを敷設し、プリズムシー ト上に拡散シートを敷設して、輝度角度分布 を測定した。なお、プリズムシート上のプリ ズムの並設方向は冷陰極管の並設方向と同じ 上下方向とした。

 比較光学部材の輝度角度分布を図10に示 。図10の縦軸は、視野角0degの輝度(正面輝度) に対する各視野角の輝度の比(相対輝度)であ 。そのため、視野角0degの相対輝度が1.0とな っている。図10の横軸は、図8と同じ定義の視 野角を示す。図10中の実線の曲線は、左右方 の輝度角度分布を示す。また、破線の曲線 、上下方向の輝度角度分布を示す。

 図10に示す比較光学部材の輝度角度分布 、図8に示す本発明部材の輝度角度分布とを 較して、図10に示す比較光学部材の左右方 の輝度角度分布の幅は狭かった。より具体 には、左右方向の輝度角度分布では、1/2視 角が-41.0deg~+38.0degであり、100deg(±50deg)未満で あった。

 以上、本発明の実施の形態を説明したが 上述した実施の形態は本発明を実施するた の例示に過ぎない。よって、本発明は上述 た実施の形態に限定されることなく、その 旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形 を適宜変形して実施することが可能である