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Title:
BODY COSMETIC FOR WET SKIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/019829
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a body cosmetic intended to be applied to a wet skin such as a skin after taking a bath or the like, which has a high moisturizing effect, and which has good spreadability on the skin in the whole body and therefore is easy to apply to the skin. Specifically disclosed is an oil-in-water-type body cosmetic for a wet skin, which contains a water-soluble polymer. The body cosmetic comprises the following components (A) to (C): (A) an oily component which comprises (A1) a paste oil that takes a paste form at 25˚C and (A2) a liquid polar oil that takes a liquid form at 25˚C, in an amount of 20 to 50 mass% relative to the total amount of the cosmetic; (B) glycerin in an amount of 11 to 50 mass% relative to the total amount of the cosmetic; and (C) water in an amount of 20 to 60 mass% relative to the total amount of the cosmetic, wherein the paste oil (A1) is contained in an amount of 1 to 20 mass% relative to the total amount of the cosmetic, and the liquid polar oil (A2) is contained in an amount of 1 to 20 mass% relative to the total amount of the cosmetic.

Inventors:
ISHII TOMOMI (JP)
HORI TAKAAKI (JP)
YAMAKI KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002027
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
July 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
ISHII TOMOMI (JP)
HORI TAKAAKI (JP)
YAMAKI KAZUHIRO (JP)
International Classes:
A61K8/06; A61K8/31; A61K8/34; A61K8/37; A61Q19/00
Domestic Patent References:
WO1997044001A11997-11-27
WO1998007404A11998-02-26
Foreign References:
JP2005139094A2005-06-02
JP2001354510A2001-12-25
JP2007314442A2007-12-06
JP2008074779A2008-04-03
JPH1095706A1998-04-14
JPH08127526A1996-05-21
JPH11279021A1999-10-12
JP2006290762A2006-10-26
JP2004051505A2004-02-19
JPH10291924A1998-11-04
JPH02202809A1990-08-10
JP2005526118A2005-09-02
JP2004231518A2004-08-19
Other References:
See also references of EP 2174639A4
Attorney, Agent or Firm:
THE PATENT CORPORATE BODY ARUGA PATENT OFFICE (3-6 Nihonbashiningyocho 1-chome,Chuo-k, Tokyo 13, JP)
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Claims:
 水溶性高分子を含有する水中油型化粧料であって、次の成分(A)~(C):
(A)(A1)25℃でペースト状油及び(A2)25℃で液状の極性油を含む油性成分を化粧料中に20~50質量%、
(B)グリセリンを化粧料中に11~50質量%、及び
(C)水を化粧料中に20~60質量%
を含有し、(A1)ペースト状油の含有量が化粧料中に1~20質量%、(A2)液状の極性油の含有量が化粧料中に1~20質量%である、濡れ肌用の水中油型ボディ化粧料。
 (A1)と(A2)の含有質量比が1:20~10:1である請求項1記載のボディ化粧料。
 水溶性高分子を含有する水中油型化粧料であって、次の成分(A)~(C):
(A)(A1)25℃でペースト状油及び(A2)25℃で液状の極性油を含む油性成分を化粧料中に20~50質量%、
(B)グリセリンを化粧料中に11~50質量%、及び
(C)水を化粧料中に20~60質量%
を含有し、(A1)ペースト状油の含有量が化粧料中に1~20質量%、(A2)液状の極性油の含有量が化粧料中に1~20質量%である、濡れ肌用の水中油型ボディ化粧料を、水で濡れた肌に塗布した後、タオルドライすることを特徴とする濡れ肌用ボディ化粧料の使用方法。
 (A1)と(A2)の含有質量比が1:20~10:1である請求項3記載の濡れ肌用ボディ化粧料の使用方法。
Description:
濡れ肌用ボディ化粧料

 本発明は、濡れた肌に適用するためのボ ィ化粧料及びそれを用いたスキンケア方法 関する。

 従来より、顔や手等を対象とした肌のかさ き防止や肌荒れ防止を目的として種々のス ンケア化粧料が広く使用されている。とこ が、近年、肌のかさつきや肌荒れは、顔だ でなく、手(腕)や足等の身体部分にも広く 生することから、全身用スキンケア化粧料 使用されている。このようなスキンケア化 料には、優れた保湿効果に加えて、べたつ のなさ、全身に対する塗布のし易さが求め れる。一般に、スキンケア剤や皮膚のコン ィショニング剤としては、日常や入浴後等 乾いた肌に使用するボディーローションや ディーミルクや、お風呂場で使用するシャ ー剤等が使用されている。かかる観点から 入浴後の濡れ肌に塗布し、軽くすすぎ流し 使用するホディリンス組成物(特許文献1)、 ンス可能な皮膚コンディショニング組成物( 許文献2)、シャワー用剤(特許文献3)等が開 されている。

特開平02-202809号公報

特表2005-526118号公報

特開2004-231518号公報

 本発明は、水溶性高分子を含有する水中油 化粧料であって、次の成分(A)~(C):
(A)(A1)25℃でペースト状油及び(A2)25℃で液状の 極性油を含む油性成分を化粧料中に20~50質量% 、
(B)グリセリンを化粧料中に11~50質量%、及び
(C)水を化粧料中に20~60質量%
を含有し、(A1)ペースト状油の含有量が化粧 中に1~20質量%、(A2)液状の極性油の含有量が 粧料中に1~20質量%である、濡れ肌用の水中油 型ボディ化粧料を提供するものである。

入浴後の肌に塗布した際の角質水分量 経時変化を示す図である。

発明の詳細な説明

 これら従来の全身用化粧料は、濡れた肌に 用した後シャワー等により洗い流して使用 れるものであるため、有効成分である保湿 の残存率が低く、十分なスキンケア効果が られ難かった。また、保湿剤の残存率を高 ようとすると、べたつき感が生じ、また肌 での伸びが悪化し塗布し難いという問題が じた。
 従って、本発明は、入浴後等の濡れた肌に 用するためのボディ化粧料であって、保湿 果が高く、かつ全身への伸びが良好で塗布 易い、ボディ化粧料を提供するものである

 そこで本発明者は、水溶性高分子を含有 る水中油型エマルションに着目し、このエ ルション中の油性成分としてペースト状油 液状油を一定量組み合せて配合し、さらに マルション中にグリセリンを多量に配合す ことにより、濡れた肌に塗布した際に極め 良好に伸び広がり、高い保湿効果が長時間 続することを見出した。さらに、本発明の 中油型化粧料は、濡れた肌に塗布した後洗 流す必要はなく、タオルドライする使用に り優れたスキンケア効果を付与できること 見出した。

 本発明のボディ化粧料を用いれば、濡れ 肌に直接塗布する時の伸びが極めて良好で り、かつ使用後のしっとり感、うるおい感 すべすべ感等の保湿効果が良好であり、そ 保湿効果は長時間持続する。また、濡れた に塗布した後、タオルドライするだけで上 の優れた効果が得られるため、入浴後の簡 な操作で効果が得られ、かつさっぱりして ることから使用性に優れている。

 本発明の濡れ肌用ボディ化粧料は、水溶 高分子を含有する水相中に油性成分が分散 れた水中油型エマルションの形態を有する かかる形態を採るため、本発明ボディ化粧 は、濡れた肌に塗布したときの伸びが良好 あるだけでなく、油性成分及びグリセリン 各成分が肌表面に吸着し、さらに膜を形成 るため、優れた保湿効果を長時間持続させ ものと考えられる。

 本発明のボディ化粧料に用いられる水溶 高分子としては、植物多糖類系、微生物多 類系、動物蛋白質系等の天然高分子;セルロ ース系、デンプン系、アルギン酸系、多糖類 系誘導体等の半合成高分子;ビニル系等の合 高分子が挙げられる。

 植物多糖類系としては、グアーガム、ロ ストビーンガム、クインスシードガム、ア ビアガム、トラガカントガム、カラギーナ 、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デン ン等が挙げられる。

 微生物多糖類系としては、キサンタンガ 、デキストラン、プルラン、サクシノグル ン、カードラン、ヒアルロン酸等が挙げら る。

 動物蛋白質系としては、ゼラチン、カゼ ン、アルブミン、コラーゲン、ケラチン等 挙げられる。

 セルロース系としては、メチルセルロー 、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、 ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ ピルメチルセルロース等が挙げられる。

 デンプン系としては、可溶性デンプン、 ルボキシメチルデンプン、メチルデンプン が挙げられる。

 アルギン酸系としては、アルギン酸プロ レングリコールエステル、アルギン酸ナト ウム等が挙げられる。

 多糖類系誘導体としては、セルロース系 デンプン系、アルギン酸系以外の多糖類骨 を有する誘導体であるデキストラン硫酸、 ルボキシメチルキチン等が挙げられる。

 合成高分子としては、ポリビニルアルコ ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメ ルエーテル、カルボキシビニルポリマー、 ルキル変性カルボキシビニルポリマー(アク リル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等) ポリアクリル酸ナトリウム等のビニル系の に、ポリエチレングリコール、酸化エチレ ・酸化プロピレンブロック共重合体等が挙 られる。これらは、例えば、アクリル酸ア キル共重合体としては、アキュリン33等(ISP );アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合 体としては、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カ ボポール1382、カーボポールETD2020等(以上、N oveon INC.)、アクペックHV-501ER(住友精化(株));( タ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル 重合体の誘導体又はその塩としては、アク ル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポ オキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重 合体(アキュリン22(ISP社)等の市販品を使用す ことができる。

 これらの水溶性高分子の中で、クインス ードガム、トラガカントガム、ペクチン、 サンタンガム、ゼラチン、カゼイン、メチ セルロース、ヒドロキシエチルセルロース ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキ メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ ルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カ ボキシビニルポリマー、アルキル変性カル キシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナト ウム等が好ましい。特にアルキル変性カル キシビニルポリマー、カルボキシビニルポ マー、カルボキシメチルセルロースが、水 油型エマルションの安定性と希釈時の分散 の点で好ましい。

 本発明のボディ化粧料中の水溶性高分子 含有量は、水中油型エマルションの安定性 塗布性、保湿効果の点から、0.01~10質量%(以 単に%と記載する)が好ましく、特に0.05~5%が ましい。

 本発明のボディ化粧料は、上記水溶性高 子を含む水相中に油性成分が分散状態で存 する水中油型エマルションの形態を有する のである。ここで油性成分(A)としては、保 性や感触向上等の目的で通常化粧料に用い れる、油脂類、ロウ類、炭化水素類、シリ ーン油類、エステル類、高級脂肪酸類、高 アルコール、環状アルコール等が含まれる これらの油性成分(A)は、本発明のボディ化 料中に20~50%含有するが、保湿効果とべたつ 感の低減の点から好ましくは20~40%、特に25~3 5%含有するのが好ましい。当該油性成分(A)に 、(A1)25℃でペースト状油と(A2)25℃で液状の 性油を含有する。

 本発明のボディ用化粧料は、さらに、こ らの油性成分中に、(A1)25℃でペースト状油1 ~20%と(A2)25℃で液状の極性油1~20%とを必須とす るものである。25℃でペースト状油としては 例えば、融点が30~90℃、好ましくは35℃~80℃ の油性成分が含まれ、具体的には炭化水素油 、エステル油等が挙げられる。このうち、閉 塞性による保湿効果の点から炭化水素油がさ らに好ましい。炭化水素油としては、ワセリ ン、パラフィン、オゾケライト、セレシン、 マイクロクリスタリンワックス等が挙げられ る。このうち、ワセリン、パラフィンが特に 好ましい。

 これらのペースト状油(A1)は、閉塞性によ る保湿効果の点から、本発明化粧料中に特に 1~10%、さらに2~8%含有するのが好ましい。

 25℃で液状の極性油(A2)としては、エステ 類、高級脂肪酸類及び高級アルコール類が げられる。エステル類としては、炭素数8以 上の高級脂肪酸とアルコールのエステルであ る、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル 、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジメ チルオクタン酸ヘキシルデシル、ステアリン 酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、フタ ル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、 ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン 酸ミリスチル、モノステアリン酸エチレング リコール、モノステアリン酸プロピレングリ コール、ラウリン酸ヘキシル、2-エチルヘキ ン酸セチル、コレステリルエステル等が挙 られる。高級脂肪酸類としては、炭素数12~2 8の高級脂肪酸類、例えばイソステアリン酸 オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、リ レイン酸等が挙げられる。高級アルコール としては、炭素数12~28の高級アルコール類、 例えばオレイルアルコール等が挙げられる。

 これらの液状の極性油(A2)は、濡れた肌上 での伸展効果の点から本発明化粧料中に好ま しくは3~18%、特に5~15%含有するのが好ましい

 本発明においては、油性成分(A)中に、ペ スト状油(A1)と液状の極性油(A2)とを前記量 範囲で含有することが、優れた保湿効果と 濡れた肌上での油性成分の伸び広がり効果 を両立させる点で重要である。当該(A1)と(A2) の含有質量比は、これらの効果を得る点から 、1:20~10:1、さらに1:20~5:1、特に1:10~2:1とする が好ましい。

 また、(A)油性成分中には、前記(A1)及び(A2 )以外に、油脂類、ロウ類、シリコーン油、 状アルコール等を含有させることができる 油脂類としては、アボガド油、アマニ油、 ーモンド油、牛脚油、オリーブ油、肝油、 ョウニン油、ゴマ油、小麦胚芽油、米ヌカ 、米胚芽油、サザンカ油、サフラワー油、 ナモン油、大豆油、茶実油、月見草油、ツ キ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシ ク油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、 ホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、 実油、落花生油、卵黄油等が挙げられる。 ウ類としては、ミツロウ、カルナバロウ、 ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノ ン、硬質ラノリン、キャンデリラロウ、綿 ウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、モンタ ロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキ ロウ、ホホバロウ、羊毛ロウ、セラックロ 等が挙げられる。シリコーン油類としては ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポ シロキサン、ジエチルポリシロキサン、メ ルフェニルポリシロキサン、アミノ変性ポ シロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、 ルキル変性ポリシロキサン、アルコール変 ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサ 等が挙げられる。環状アルコール類として 、メントール等が挙げられる。これらの成 (A1)及び(A2)以外の油性成分の本発明化粧料中 の含有量は、感触の向上の点から、1~30%、さ に5~25%、特に10~20%が好ましい。

 本発明のボディ用化粧料には、(B)グリセ ンを11~50%含有することが、濡れた肌に塗布 た後の肌にしっとり感を付与し、かつ優れ 保湿効果を得る点で重要である。グリセリ のさらに好ましい含有量は15~45%であり、特 好ましい含有量は15~35%である。また本発明 ディ化粧料は、グリセリンを多量に含有す ため、肌に適用後タオルドライして使用し 際の保湿効果が特に優れている。

 また、本発明のボディ用化粧料は、濡れ に直接塗布して使用する性質上、濡れ肌へ 塗布時の濡れ広がりとべたつき性、さらに オルドライ後のしっとり感とべたつきのな を得る点から、(A)油性成分と(B)グリセリン の合計量が80%以下であることが好ましく、 に30~70%であることが好ましい。

 本発明のボディ化粧料においては、(C)水 18~60%、好ましくは20~60%含有するものである 、安定性の点で25~55%が好ましく、特に30~50% 有するのが好ましい。

 また、本発明のボディ化粧料には、溶剤 は不凍液としてアルコール類を含有するこ ができる。アルコール類としては、炭素数1 ~5の低級アルコール、炭素数2~6の多価アルコ ルが挙げられ、エチルアルコール、プロピ ングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジ プロピレングリコール、ソルビトール等が好 ましい。

 さらに本発明のボディ化粧料には、上記以 にも各種薬効成分、抗炎症剤、美白剤、UV ア剤、殺菌剤、制汗剤、防腐剤、酸化防止 、顔料、香料等を含有することもできる。 た、本発明の効果を損なわない範囲で、少 の界面活性剤を含むことができ、好ましく 1%以下、特に0.5%以下、さらに0.1%以下である
 各種の薬効成分としては、例えばニコチン メチル、ニコチン酸エチル、ニコチン酸ベ ジル、ニコチン酸トコフェロール等のニコ ン酸誘導体、ノニル酸バニリルアミド、リ ール酸メチル、リノール酸エチル等のリノ ル酸誘導体、オクチルフタリド等のフタリ 誘導体、γ-オリザノール等の血行促進剤や l-メントール、薄荷油、カンフル等の冷感 を含有させることができる。

 抗炎症剤としては、グリチルリチン酸塩 β-グリチルレチン酸、アラントイン、イン メタシン、グアイアズレン、グアイアズレ スルホン酸塩、生薬抽出液、薬草エキスな が挙げられる。

 美白剤、UVケア剤としてはビタミンC誘導 (アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウ ムなど)、アルブチン、コウジ酸、カミツレ キス、パーソールMCX、エスカロール507、オ シベンゾン、ユビナール等が挙げられる。

 殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム 塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、 リクロロカルバニド、塩化セチルピリジニ ム、イソプロピルメチルフェノール等が挙 られる。

 制汗剤としては、塩化アンモニウム、ク ロヒドロキシアルミニウム、乳酸アルミニ ム、アラントインアルミニウム誘導体、p- ェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。

 本発明のボディ化粧料中には、さらに水不 性粉体を含有させると、肌のさらさら感、 べすべ感等の使用感の向上が得られ好まし 。
 水不溶性粉体としては、例えば、タルク、 リサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、 レー、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネ ウム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛 酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸アル ニウム、ミョウバン、硫酸カルシウム、硫 バリウム、硫酸マグネシウム等の無機粉体 ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン アクリル酸重合体、スチレン・アクリル酸 重合体、ポリウレタン、ビニル樹脂、ポリ ーボネート樹脂、ナイロン、シルク、セル ースパウダー、シリコーンパウダー、ポリ クリル酸等の有機粉体等が挙げられる。こ らの中で、タルク、セリサイト、マイカ、 オリン、シリコーンパウダーが肌での感触 良好であることから、本発明のボディ化粧 には特に好ましい。

 かかる粉体の形状は、平板状、塊状、鱗 状、球状等のいずれであってもよいが、平 状、鱗片状、球状等の粉体が皮膚感触を高 る上で特に好ましい。

 これらの水不溶性粉体は、皮膚のざらざ 感がなく、さらさら感が得られて使用感を める上から、レーザー回折/散乱法での平均 粒径が0.1~15μm、特に1~10μmであるのが好まし 。

 これらの水不溶性粉体は、使用感の点か 、本発明ボディ化粧料中の含有量は、0.5~60% 、特に1~25%が好ましい。

 本発明のボディ化粧料は、水溶性高分子 含有する水相中に油性成分が分散された水 油型エマルションの形態とすることにより 前記の如く、多量のグリセリンを安定に配 でき、かつ本発明の効果が得られる。かか 安定なエマルションを得るために、油相/水 相の質量比は10/90~50/50、さらに15/85~45/55、特 20/80~40/60が好ましい。

 本発明のボディ化粧料の粘度は、水中油 エマルションの安定性の点で1,000~100,000mPa・ sが好ましく、特に3,000~30,000mPa・sであること 好ましい。なお、測定条件は、使用機器:BM 粘度計((株)東京什器製)、ローター:No.4、回 数:12r/min、測定時間:60秒、測定温度:25℃で る。

 本発明のボディ化粧料は、入浴後、シャ ー後等の濡れた肌に塗布して使用される。 れた肌に塗布することにより、肌への伸び よく、かつ肌表面に水中油型エマルション 放出され、付着する。このとき、ペースト 油と液状の極性油に加えて、グリセリンが 上に均一に付着するため、これら3成分の相 乗効果により、高い保湿作用とすべすべ感が 長時間持続する。本発明ボディ化粧料塗布後 は、シャワーで流してもよいが、そのままタ オルドライするのが、特に好ましい。

実施例1~8及び比較例1~5
 表1に示す成分を均一に混合し、エマルショ ンを調製した。石鹸で洗浄した前腕を40℃の に10分間浸した後に、濡れた状態の前腕全 に試料組成物0.4gを手で塗り伸ばし、タオル ふいた。塗り伸ばし時の塗布性と、タオル ふいた後の前腕のしっとり感とべたつきの さを評価した。

[塗布性の評価基準]
 濡れた状態の前腕への試料の塗布性を、5: 常に塗り伸ばし易い、4:塗り伸ばし易い、3: や塗り伸ばし易い、2:やや塗り伸ばし難い 1:塗り伸ばし難い、という基準で評価し、専 門パネラー3人の平均値を採用した。
[しっとり感の評価基準]
 タオルでふいた後の前腕のしっとり感を、5 :非常にしっとりする、4:とっとりする、3:や しっとりする、2:あまりしっとりしない、1: しっとりしない、という基準で評価し、専門 パネラー3人の平均値を採用した。
[べたつきの無さの評価基準]
 タオルでふいた後の前腕のばたつきの無さ 、5:べたつかない、4:あまりべたつかない、 3:ややべたつく、2:べたつく、1:非常にべたつ く、という基準で評価し、専門パネラー3人 平均値を採用した。
 結果を表1に示す。

 本発明の実施例1~8は、塗布性、しっとり 、べたつき感がいずれも良好であった。油 成分の少ない比較例1はしっとり感が劣り、 水分量の少ない比較例2、グリセリン量の多 比較例3は塗布性やべたつき感に劣るもので った。また、水溶性高分子に換えて界面活 剤で乳化した比較例4は、しっとり感に乏し く、塗布性やべたつきも若干劣るものであっ た。さらに、比較例5のオイルベースボディ ローションでは、濡れ肌へ塗布した後のし とり感も若干劣り、また塗布性やべたつき は悪いものであった。

 さらに、実施例4及び比較例4の組成物を用 、下記の方法で入浴後の角層水分量の変化 測定した。その結果を図1に示す。図1より、 本発明の組成物を濡れ肌に塗布した後タオル ドライすれば、角層水分量が長時間保持され ることがわかる。なお、図1の角層水分量は 入浴前の角層水分量(入浴前値)との差分値で ある。
<試験方法>
 前腕を石鹸で洗浄・タオルドライし、試験 境(室温20℃、湿度40%RH)で30分馴化した後に 角層水分量(入浴前値)を測定した。その後、 前腕を40℃の浴槽に10分間浸して入浴させた 入浴終了後、肌が濡れている状態で組成物 塗布適用(前腕内側に0.2g)し、タオルドライ た後に、経時での角層水分量を測定した。
 角層水分量の測定は、皮膚水分量コルネオ ータ(株式会社インテグラル製)を用いた。