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Title:
BUBBLE TREATMENT DEVICE AND WATER TREATMENT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102784
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A bubble treatment device for fining bubbles and supplying the fined bubbles to to-be-treated water. The device can be continuously used by a simple structure. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In a water treatment device (100), the bubble treatment device (200) introduces to-be-treated water containing bubbles into a flow pipe (220), and on the other hand, when the to-be-treated water flows downward in the flow pipe (220), the bubble treatment device (200) separates the bubbles contained in the water into rising bubbles and fine bubbles. The rising bubbles are bubbles rising upward by buoyancy acting against downward water flow and discharged from a gas discharge opening (222). The fine bubbles are bubbles finer than the rising bubbles, flowing downward following the downward water flow, and flowing out of an outflow opening (220a) together with the water.

Inventors:
HASEGAWA KOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052782
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJI CLEAN CO LTD (JP)
HASEGAWA KOJI (JP)
International Classes:
C02F1/24; B01F3/04; C02F3/00
Foreign References:
US4100071A1978-07-11
JPH06500260A1994-01-13
JP2007029947A2007-02-08
JPS57130595A1982-08-13
Attorney, Agent or Firm:
IWATA, Tetsuyuki et al. (4-8-13 Masaki, Naka-ku, Nagoya-sh, Aichi 24, JP)
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Claims:
 上下方向に長尺状に延在する流通管と、
 前記流通管の上部に気泡を含む被処理水を導入する導入部と、
 前記流通管の下部において開口状に設けられるとともに、前記流通管内を流通した被処理水が流出する流出口と、
 前記流通管の各部位のうち、前記流出口よりも上方において開口状に設けられた排気口と、
を備え、
 前記流出口は、所定の水滞留領域に浸漬される構成であり、
 前記導入部から導入された被処理水が前記流通管内を下方へと流通する際、この被処理水に含まれる気泡は、下向きの水流に抗する浮力によって上向きに浮上して前記排気口から排気される浮上気泡と、前記浮上気泡よりも微細で下向きの水流にしたがって下向きに流れて前記流出口から被処理水とともに流出する微細気泡とに分離される構成であることを特徴とする気泡処理装置。
 請求項1に記載の気泡処理装置であって、
 前記導入部は、上下方向に長尺状に延在する流入管と、前記流入管に接続されてこの流入管内へと空気を供給する空気供給管と、前記流入管のうち前記空気供給管との接続部位よりも下方において開口状に設けられ、前記所定の水滞留領域に浸漬される流入口を備えるとともに、前記流入管は、前記空気供給管との接続部位よりも上方において前記流通管の上部に接続された構成であり、
 前記空気供給管から供給された空気は、前記流入管内を上向きに流れることによって前記流入口から被処理水を吸入して前記流入管内に上向きの水流を形成させるとともに、前記流通管の上部に導入される気泡の供給源とされる構成であることを特徴とする気泡処理装置。
 請求項2に記載の気泡処理装置であって、
 前記空気供給管から前記流入管内へと供給される空気の供給量を可変とする空気供給量調節バルブを備え、これによって前記流出口から被処理水とともに流出する微細気泡の大きさが調節可能とされた構成であることを特徴とする気泡処理装置。
 請求項1~3のうちのいずれか1項に記載の気泡処理装置であって、
 前記排気口から排気される前記浮上気泡の排気量を可変とする排気量調節バルブを備える構成であることを特徴とする気泡処理装置。
 被処理水に対し所定の浄化処理を行う水処理装置であって、
 請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の気泡処理装置と、
 前記導入部から導入される前の被処理水が貯留された水貯留領域と、
を備え、
 前記水貯留領域は、前記流出口が浸漬される前記所定の水滞留領域と同一の領域として構成されていることを特徴とする水処理装置。
Description:
気泡処理装置、水処理装置

 本発明は、気泡処理装置に係り、詳しく 気泡を微細化して被処理水に供給する技術 関するものである。

 従来、気泡を微細化して被処理水に供給 る各種の装置が知られており、例えば特開2 006-136777号には、被処理水に対し微細気泡を 合する装置が開示されている。この特許文 1に記載の装置は、ポンプによって加圧され 水をミキサーによって空気と混合した後、2 個のオリフィスによって2段階に分けて減圧 ることによって被処理水に対し微細気泡を 合しようとする構成とされる。

 しかしながら、特許文献1に記載の装置は、 装置自体が大掛かりとなるうえに、流路が絞 られたオリフィスを用いる構成上、装置内に おける目詰まりが発生し易く、装置を連続的 に使用するのが難しいという問題を抱えてい る。とりわけ、この種の装置を、一般家庭等 から排出される被処理水の浄化処理を行う現 場設置型の浄化槽に装着することを想定した 場合には、長期間にわたる連続的な使用を可 能とする技術を構築する要請が高い。
 そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ たものであり、気泡を微細化して被処理水 供給する気泡処理装置につき、簡便な構成 よって連続的な使用を可能とするのに有効 技術を提供することを課題とする。

 前記課題を解決するために、本発明が構 される。なお、本発明は、気泡を微細化し 被処理水に供給する装置全般に広く適用さ 得る。このような装置は、特に被処理水の 化処理を行う水処理装置において、スカム 浮上させて分離する処理や、曝気槽のよう 被処理水に対し行う好気処理に好適に使用 れる。

 本発明にかかる気泡処理装置は、流通管 導入部、流出口、排気口を少なくとも備え 。本発明の流通管は、上下方向に長尺状に 在する配管として構成される。本発明の導 部は、流通管の上部に気泡を含む被処理水 導入する部位として構成される。本発明の 出口は、流通管の下部において開口状に設 られるとともに、流通管内を流通した被処 水が流出する部位として構成される。この 出口は、所定の水滞留領域に浸漬される。 発明では、流出口から被処理水が流出する 定の水滞留領域は、導入部から導入される の被処理水が滞留する領域と同一の領域と れてもよいし、或いは導入部から導入され 前の被処理水が滞留する領域とは異なる領 とされてもよい。本発明の排気口は、流通 の各部位のうち、流出口よりも上方におい 開口状に設けられる構成とされる。

 このような構成において、導入部から導 された被処理水が流通管内を下方へと流通 る際、この被処理水に含まれる気泡は、下 きの水流に抗する浮力によって上向きに浮 して排気口から排気される浮上気泡と、浮 気泡よりも微細で下向きの水流にしたがっ 下向きに流れて流出口から被処理水ととも 流出する微細気泡とに分離される。すなわ 流通管内に複雑な流体流れを形成させるこ によって、流通管内を浮上する浮上気泡の 部が水流によって破砕されて微細気泡を生 ることとなる。この場合、浮上気泡は、相 的に気泡径が大きい気泡(粗大気泡)とされ 一方、微細気泡は、相対的に気泡径が小さ 、浮上気泡よりも浮力の小さい気泡とされ 。

 本発明にかかる気泡処理装置のこのよう 構成によれば、気泡を微細化して被処理水 供給する装置を、散気管の細孔のような微 な流路や、流路が絞られたオリフィス等を いることなく構築することができるため、 置内における目詰まりが発生しにくく連続 な使用が可能とされる。また、配管類を用 た簡便な構成によって、装置コスト低減を ることが可能となる。

 本発明にかかる更なる形態の気泡処理装置 は、前記の導入部は、流入管、空気供給管 び流入口を備える構成とされる。流入管は 上下方向に長尺状に延在する配管として構 される。空気供給管は、流入管に接続され この流入管内へと空気を供給する配管とし 構成される。流入口は、流入管のうち空気 給管との接続部位よりも下方において開口 に設けられ、所定の水滞留領域に浸漬され 部位として構成される。そして、流入管は 空気供給管との接続部位よりも上方におい 流通管の上部に接続された構成とされる。
 このような構成において、空気供給管から 給された空気は、流入管内を上向きに流れ ことによって流入口から被処理水を吸入し 流入管内に上向きの水流を形成させるとと に、流通管の上部に導入される気泡の供給 とされる。すなわち、本発明では、空気供 管から供給された空気は、微細空気となっ 流出口から流出する前に、空気の流れ作用( 「エアリフト作用」ともいう)によって、被 理水を流通管へと移送する機能を有する。 のような構成によれば、被処理水を流通管 へと移送するべく新たにポンプ等の移送手 を設ける必要がないため合理的である。

 本発明にかかる更なる形態の気泡処理装 は、空気供給量調節バルブを備える。この 気供給量調節バルブは、空気供給管から流 管内へと供給される空気の供給量を可変と る調節バルブとして構成される。このよう 構成によれば、被処理水の水質や微細気泡 用途などに応じて空気供給量調節バルブを 節することによって、粗大な気泡と微細な 泡とに分離される気泡の分離性能を調整す ことで、流出口から被処理水とともに流出 る微細気泡の大きさを調節することが可能 なる。

 本発明にかかる更なる形態の気泡処理装 では、排気量調節バルブを備える。この排 量調節バルブは、排気口から排気される浮 気泡の排気量を可変とする調節バルブとし 構成される。このような構成によれば、気 処理装置の設計仕様などに応じて流通管の さを変更する場合に、気泡の所望の分離性 に応じて排気量調節バルブを調節すること 可能となるところ、気泡処理装置の汎用性 高めることができる。

 本発明にかかる水処理装置は、被処理水 対し所定の浄化処理を行う水処理装置であ て、前記の各気泡処理装置と、導入部から 入される前の被処理水が貯留された水貯留 域を少なくとも備える。この水貯留領域は 流出口が浸漬される所定の水滞留領域と同 の領域として構成されている。このような 成によれば、特定の領域における概ね同質 被処理水を用いて微細気泡を供給する処理 行うことが可能となる。

 以上のように、本発明によれば、気泡を 細化して被処理水に供給する気泡処理装置 、簡便な構成によって連続的に使用するこ が可能となった。

 以下に、本発明における一実施の形態の 処理装置を図面に基づいて説明する。なお 本実施の形態は、一般家庭等から排出され 被処理水の浄化処理を行う水処理装置(浄化 槽)の構築技術について説明するものである

 本発明における「水処理装置」の一実施の 態の排水処理装置100の処理フローが図1に示 される。
 図1に示すように、本実施の形態の排水処理 装置100は、槽状に成形された槽本体101の内部 に各種の浄化処理機構を収容している。大別 すると、処理工程の順に対応して上流(図1中 左側)から夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽130、 接触濾床槽150、処理水槽170、消毒槽190の各浄 化処理機構が槽本体101に収容される。このよ うな構成の槽本体101の内部に流入した排水は 、夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽130、接触濾床 槽150、処理水槽170、消毒槽190で順次浄化処理 されたのち、槽本体101の外部へ放流される。 なお、本実施の形態では、各槽において処理 される汚水および当該汚水を処理する処理過 程において流れる水を「被処理水」ないし「 水」と記載する。

 夾雑物除去槽110は、槽本体101の最上流部 配置されており、流入口(図示省略)を通じ 当該夾雑物除去槽110に被処理水が流入する 成になっている。この夾雑物除去槽110は、 処理水中に含まれる夾雑物を、流入バッフ (図示省略)などの固液分離手段を用いて被処 理水から分離する処理を行う槽であり、被処 理水の固液分離機能を果たす。この夾雑物除 去槽110において夾雑物の除去処理がなされた あとの水は、その下流に配置された嫌気濾床 槽130へと移流する。本実施の形態では、この 夾雑物除去槽110に後述する気泡処理装置200が 装着される。

 嫌気濾床槽130は、被処理水中の有機汚濁 質を嫌気処理(還元)する機能を有する処理 であり、典型的には、有機汚濁物質を嫌気 理(還元)する嫌気性微生物が付着する所定量 の濾材が濾床に充填される構成を有する。こ の嫌気処理によってBODの低減と汚泥物の減量 化が図られる。この嫌気濾床槽130で処理され たあとの水は、その下流に配置された接触濾 床槽150へと移流する。

 接触濾床槽150は、被処理水の好気処理及 濾過処理を行う機能を有する処理槽である この接触濾床槽150で処理されたあとの水は その下流に配置された処理水槽170へと移流 る。

 処理水槽170は、消毒槽190へ移流する前の を一時的に貯留する機能を有する処理槽で る。この処理水槽170に一時的に貯留された の水は、一部がエアリフトポンプなどの移 手段によって夾雑物除去槽110に循環される 方、残りがエアリフトポンプなどの移送手 やオーバーフローなどによって消毒槽190へ 移送される。

 消毒槽190は、処理水槽170から流入した水 消毒処理する機能を有する処理槽であり、 型的には、消毒処理を行うための消毒剤(固 形塩素剤)が充填された薬剤筒(図示省略)を備 えている。この消毒槽190において消毒処理さ れた水は、槽本体101の外部へ放流される。

 上記夾雑物除去槽110に装着される気泡処 装置200の具体的な構成に関しては、図2が参 照される。この図2には、本実施の形態の気 処理装置200の側面図が示されている。この 泡処理装置200は、概して、気泡を微細化す 処理を行うとともに、微細化されたこの気 を汚泥物を含む被処理水に供給して汚泥物 付着させることで、スカム(浮上性汚泥)を形 成させ易くする機能を果たす。従って、この 気泡処理装置200が装着された夾雑物除去槽110 は、固液分離機能に加えて、スカム浮上機能 ないし曝気機能を有することとなる。

 図2に示すように、本実施の形態の気泡処 理装置200は、流入管210、流通管220及び空気供 給管230を主体として構成され、配管類や継ぎ 手類を適宜組み合わせることによって形成さ れる。この気泡処理装置200は、槽本体101に対 する装着状態において、流入管210及び流通管 220が夾雑物除去槽110の水面と交差するように 上下に延在する。

 流入管210及び流通管220は、いずれも上下 向に長尺状に延在する配管として構成され 接続部212において互いに接続されている。 入管210の下部にて開口状に設けられた流入 210aは、流入管210の各部位のうち接続部214よ りも下方に配設され、流入管210内へと被処理 水が流入する部位として構成される。流通管 220の下部にて開口状に設けられた流出口220a 、流通管220内を流通したあとの被処理水が 出する部位として構成される。本実施の形 では、流入管210の流入口210aよりも、流通管2 20の流出口220aの方が低所に配置されるととも に、流入口210a及び流出口220aのいずれも夾雑 除去槽110に配設される構成になっている。 た、本実施の形態では、流入口210a及び流出 口220aは、いずれも夾雑物除去槽110の被処理 が滞留する水滞留領域に浸漬される。当該 域が、本発明における「所定の水滞留領域 及び「導入部から導入される前の被処理水 貯留された水貯留領域」に相当する。

 流通管220の上部には、流出口220aよりも上 方において水面よりも高所に開口状の排気口 222が形成されている。この排気口222は、流通 管220の上部に設けられた孔、流通管220の上部 に接続された配管などによって構成される。 この排気口222は、流通管220内の余分な空気を 排気するとともに、排気空気を絞ることによ って流通管220内を大気圧よりも高め、これに よって被処理水の下向きの流速を高める機能 を有する。空気供給管230は、空気を供給する 配管として構成され、接続部214において流入 管210に接続されている。この空気供給管230は 、その上流側にブロワ等の空気供給源が接続 される。上記構成の気泡処理装置200は、流入 管210の流入口210aと、流通管220の流出口220aが いずれも被処理水が貯留された貯留領域に 漬される状態に設置される(図2参照)。

 ここでいう流入管210、流通管220及び空気 給管230が、それぞれ本発明における「流入 」、「流通管」及び「空気供給管」に相当 る。また、ここでいう流入口210a及び流出口 220aが、それぞれ本発明における「流入口」 び「流出口」に相当する。更に、ここでい 流入管210、流入口210a及び空気供給管230によ て、本発明における「導入部」が構成され 。

 上記構成の気泡処理装置200のこのような 置において、空気供給管230を通じて流入管2 10内へと空気が供給されると、この空気の上 きの流れ作用(「エアリフト作用」ともいう )によって、夾雑物除去槽110の被処理水が流 口210aから流入管210内へと吸入される。流入 210aから流入管210内へと吸入されたこの被処 理水は、空気との混合作用によって気泡を含 む状態で流入管210内を下方から上方に向けて 上向きに流通したのち、接続部212を通じて流 通管220内へと導入される。

 流通管220内では、被処理水に含まれる気 は、大気圧を上回る状態で上方から下方に けて下向きに流通するとともに、当該流通 際、被処理水の下向きの水流と気泡の上向 の浮力とのバランスによって分離される。 体的には、被処理水に含まれる気泡は、下 きの水流に抗する浮力によって上向きに浮 する浮上気泡と、この浮上気泡よりも微細 下向きの水流にしたがって下向きに流れる 細気泡とに分離される。本実施の形態では 流通管220内に複雑な流体流れを形成させる とによって、流通管220内を浮上する浮上気 の一部が水流によって破砕されて微細気泡 生じることとなる。この分離によって生じ 浮上気泡は、相対的に気泡径の大きな気泡( 「粗大気泡」ともいう)とされ、浮力によっ 流通管220内を上向きに流れたのち排気口222 ら排気される。一方、この分離によって生 た微細気泡は、相対的に気泡径の小さな気 とされ、水流によって流通管220内を下向き 流れたのち流出口220aから流出し、再び夾雑 除去槽110へと戻される。この微細気泡は、 型的にはその平均気泡径が1mm以下とされる

 上記気泡処理装置200のこのような構成に れば、夾雑物除去槽110へと戻された被処理 に含まれる微細気泡は、配管に単に細孔を けた散気管のような構成では得られない程 の大きさまで微細化された気泡とされる。 りわけ、一般家庭等から排出される被処理 は、洗剤等に由来する界面活性剤を含んで り、このような被処理水を気泡処理装置200 よって処理することで、より微細化された 泡の発生を促進する効果が得られることと る。従って、夾雑物除去槽110に貯留された 処理水中の汚泥物に微細気泡が付着して槽 部にスカムが形成されるとともに、粗大気 によってスカムの形成が妨げられるのを防 することが可能となる。換言すれば、本実 の形態の気泡処理装置200は、夾雑物除去槽1 10において気泡によってスカムを形成させ、 つ一旦形成したこのスカムが気泡によって 壊されない程度の微細な気泡を供給するの 有効とされる。また、流入口210aから吸入し た被処理水が流出口220aから流出する過程に いて、被処理水中の汚泥物を破砕する効果 得ることが可能となる。また、流出口220aか 流出する微細気泡によって、流出先におけ 好気処理効果が得られ、また流出先におけ 酸素溶解効率を高めることが可能となる。

 また、上記構成の気泡処理装置200は、流 口210aから吸入して揚水した水を、その流速 を殆ど落とすことなく流出口220aまで微細気 とともに流すことができる。従って、流出 220aを水滞留領域のより下の方に配設するこ によって、流出口220aから水とともに流出す る微細気泡を水滞留領域の下の方まで供給す ることができ、流出口220aから供給した微細 泡を水滞留領域の全体に行き渡らせること 可能となる。典型的には、水滞留領域の水 の1/2よりも下方に流出口220aを配設するのが ましい。これにより、被処理水中の汚泥物 微細気泡が効率良く付着してスカムの形成 浮上効果や固液分離効果が高まることとな 。

 また、上記構成の気泡処理装置200では、 通管220内の粗大気泡は、水面よりも高所の 気口222から排気されるように構成されてお 、粗大気泡が水滞留領域に供給されること ないため、粗大気泡によって水滞留領域の れが必要以上に乱されるのを防止すること でき、スカムの形成・浮上効果や固液分離 果に有利である。

 また、上記構成の気泡処理装置200では、 気供給管230から供給された空気は、流入管2 10内を上向きに流れることによって流入口210a から被処理水を吸入して流入管210内に上向き の水流を形成させるとともに、流通管220の上 部に導入される気泡の供給源とされる。従っ て、被処理水を流通管220側へと移送するべく 新たにポンプ等の移送手段を設ける必要がな いため合理的である。

 また、上記構成の気泡処理装置200は、流 管210、流通管220及び空気供給管230などの配 類や継ぎ手類を主体とした簡便な構成であ ため、装置コスト低減を図ることが可能と る。更に、この気泡処理装置200は、散気管 細孔のような微細な流路や、流路が絞られ オリフィス等を有していないため、装置内 おける目詰まりが発生しにくく連続的な使 が可能とされる。従って、この気泡処理装 200は、一般家庭等から排出される被処理水 浄化処理を行う現場設置型の浄化槽に装着 ることを想定した場合には、長期間にわた 連続的な使用に有効とされる。

 また、上記構成の水処理装置100では、気 処理装置200において、流入管210の流入口210a から流入する前の被処理水と、流通管220の流 出口220aから流出した後の被処理水は、いず も同一の領域(夾雑物除去槽110)に滞留する構 成であるところ、特定の領域における概ね同 質の被処理水を用いて微細気泡を供給する処 理を行うことが可能となる。

 また、この空気供給管230から供給される 気の供給量を可変とする空気供給量調節バ ブ(図2中の空気供給量調節バルブ231)を設け 構成とするのが好ましい。このような構成 よれば、被処理水の水質や微細気泡の用途 どに応じて空気供給量調節バルブを調節し 粗大気泡と微細気泡とに分離される気泡の 離性能を調整することで、流出口220aから被 処理水とともに流出する微細気泡の大きさを 調節することが可能となる。図2中の空気供 量調節バルブ231は、必要に応じて省略する ともできる。

 上記流通管220の構成に関しては、この流通 220の管径を流入管210の管径よりも大きくす 構成(図2中においてd2>d1とされる構成)と るのが好ましい。流通管220の管径を流入管21 0の管径よりも大きくする構成によって、流 管220側へと流れる空気が管壁面や水面と衝 する際の衝突面積を増し、より複雑な流体 れを形成させることができ、これよって流 管220内を浮上する浮上気泡の一部を水流に って破砕する気泡破砕効果を高めて微細気 を発生させ易くすることが可能となる。し も流通管220の管路を広くすることで目詰ま の発生を防止することが可能となる。
 また、流出口220aにおける管径を流通管220の 他の部位の管径や、流入口210aの管径よりも さくする構成(図2中においてd2>d3、d1>d3 される構成)とするのが好ましい。流出口220a における管径を流通管220の他の部位よりも小 さくする構成によって、微細気泡を含む被処 理水を、流速を高めた状態で流出口220aから 出することができ、排出先における水の撹 作用を得ることが可能となる。

 上記排気口222の構成に関しては、この排 口222から排気される空気の排気量を調節可 な排気量調節バルブ(図2中の排気量調節バ ブ223)を設ける構成とするのが好ましい。こ ような構成によれば、気泡処理装置200の設 仕様などに応じて流通管220の長さを変更す 場合に、気泡の所望の分離性能に応じて排 量調節バルブを調節することが可能となる ころ、汎用性を高めることができる。図2中 の排気量調節バルブ223は、必要に応じて省略 することもできる。

 〔他の実施の形態〕
 なお、本発明は上記の実施の形態のみに限 されるものではなく、種々の応用や変形が えられる。例えば、上記実施の形態を応用 た次の各形態を実施することもできる。

 上記実施の形態では、夾雑物除去槽110に 泡処理装置200が装着された構成について記 したが、本発明では、種々の水処理領域の ち、微細化された微細気泡が必要とされる 域に気泡処理装置200を装着することが可能 ある。具体的には、スカムを浮上させて分 する処理を行うスカム処理領域(濾材を有す るタイプ、あるいは濾材を有さないタイプの いずれも含む)や、曝気槽のように被処理水 対し好気処理を行う処理領域に、あるいは 床を有する処理槽に対しても、本実施の形 の気泡処理装置200を装着することができる

 また、上記実施の形態では、流入管210の 入口210aから流入する前の被処理水と、流通 管220の流出口220aから流出した後の被処理水 、いずれも同一の領域に滞留する構成につ て記載したが、本発明では、流入管210の流 口210aから流入する前の被処理水と、流通管2 20の流出口220aから流出した後の被処理水とが 異なる域に滞留する構成であってもよい。

 また、上記実施の形態では、空気供給管2 30を通じて流入管210内へと供給された空気の アリフト作用によって、被処理水を流入口2 10aから流入管210内へと吸入し、気泡とともに 流通管220側へと導入する構成について記載し たが、本発明では、流通管220の上部に気泡を 含む被処理水を導入する構成を少なくとも有 していればよく、気泡を含む被処理水を流通 管220側へと導入する部位の構成は、必要に応 じて種々変更可能である。例えば、気泡を含 む被処理水を加圧状態のまま流通管220の上部 に直接導入するような構成を採用してもよい 。

 また、上記実施の形態では、夾雑物除去 110、嫌気濾床槽130、接触濾床槽150、処理水 170、消毒槽190の各浄化処理機構が槽本体101 収容される水処理装置100について記載した 、本発明では、浄化処理機構の組み合わせ 、設計仕様などの必要に応じて適宜変更可 である。

 また、上記実施の形態では、一般家庭等 ら排出される生活排水を浄化処理する水処 技術を例にして説明したが、本発明は、微 気泡を用いて被処理水の水処理を行う各種 水処理技術に広く適用され得る。

本発明における「水処理装置」の一実 の形態の排水処理装置100の処理フローを示 図である。 本実施の形態の気泡処理装置200の側面 である。

符号の説明

 100…水処理装置
 101…槽本体
 110…夾雑物除去槽
 130…嫌気濾床槽
 150…接触濾床槽
 170…処理水槽
 190…消毒槽
 200…気泡処理装置
 210…流入管
 210a…流入口
 212,214…接続部
 220…流通管
 222…排気口
 223…排気量調節バルブ
 220a…流出口
 230…空気供給管
 231…空気供給量調節バルブ