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Patent Searching and Data


Title:
CAMERA BLADE DRIVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004975
Kind Code:
A1
Abstract:
A base plate is elongate, and an opening for an imaging light path is formed near an end in the longitudinal direction of the base plate. A shutter blade is rotatably installed on a blade installation shaft of the base plate, and when the opening is fully open, that portion of the shutter blade which covers the opening is received in a region in the longitudinal direction of the base plate. Further, a shutter blade is slidably installed on the blade installation shaft of the base plate, and when the opening is fully open, that portion of the shutter blade which covers the opening is received in a region in the lateral direction of the base plate. The shutter blades are adapted to reciprocate by means of a drive pin of an electromagnetic actuator to open and close the opening.

Inventors:
KIHARA TOMOKAZU (JP)
WATANABE NOBUAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061631
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
June 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIDEC COPAL CORP (JP)
KIHARA TOMOKAZU (JP)
WATANABE NOBUAKI (JP)
International Classes:
G03B9/14; G03B9/02; G03B9/10; G03B9/18; G03B11/00; H04N5/225
Foreign References:
JP2006178366A2006-07-06
JP2006251467A2006-09-21
JP2006065297A2006-03-09
Attorney, Agent or Firm:
SHINOHARA, Taiji (Kudan-minami 3-chomeChiyoda-k, Tokyo 74, JP)
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Claims:
  撮影光路用の開口部を有していてカバー板との間に羽根室を構成しており長手方向の一方の端部と該開口部との間における羽根室側の面を第1領域とし長手方向の他方の端部と該開口部との間における羽根室側の面を第2領域とし該第1領域と該第2領域との間において長手方向とは直交する方向における該開口部の両側にある面のうちの一方を第3領域としている地板と、羽根室内で往復作動させる駆動ピンを有していて前記地板に対して前記第1領域とは反対側の面に取り付けられている駆動手段と、前記第1領域に回転可能に取り付けられていて前記駆動ピンの往復作動によって前記開口部に進退させられ前記開口部から退いているときには前記開口部に進入する部位が略前記第1領域に存在するようにした第1羽根と、前記第1領域にスライド可能に取り付けられていて前記駆動ピンの往復作動によって前記第1羽根と同時に前記開口部に進退させられ前記開口部から退いているときには前記開口部に進入する部位が略前記第3領域に存在するようにした第2羽根と、を備えていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
  前記第1領域に第3羽根が回転可能に取り付けられており、該第3羽根は、前記駆動ピンの往復作動によって前記第1羽根と同時に且つ前記第1羽根とは相反する方向へ回転させられて前記開口部に進退させられ、前記開口部から退いているときには、前記開口部に進入する部位が、前記第2羽根の前記開口部に進入する部位と重合して、略前記第3領域に存在するようにしたことを特徴とする請求の範囲1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  前記第2羽根が、前記第1領域と前記第2領域とにおいてスライド可能に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲1又は2に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  前記地板の羽根室側の面には、前記開口部と重なるところに前記開口部よりも小さい開口部を有する薄い板部材が取り付けられており、該板部材と前記カバー板との間に羽根室が構成され、該板部材の開口部が撮影光路用の開口部であるようにしたことを特徴とする請求の範囲1乃至3のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
  前記第1羽根には、前記撮影光路用の開口部に進入する部位に、該開口部よりも小さい開口部が形成されていることを特徴とする請求の範囲1乃至4のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
  前記第1羽根には、前記撮影光路用の開口部よりも小さく形成されている前記開口部を覆うようにして、NDフィルタ板が取り付けられていることを特徴とする請求の範囲5に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  固体撮像素子の受光量を制御可能とする請求の範囲1乃至6のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
  請求の範囲7に記載のカメラ用羽根駆動装置を備えている情報端末装置。
  請求の範囲7に記載のカメラ用羽根駆動装置を備えている車載カメラ。
Description:
カメラ用羽根駆動装置

 本発明は、デジタルカメラにもフイルム メラにも採用することの可能なカメラ用羽 駆動装置に関する。

 カメラ用の羽根駆動装置としては、シャ タ装置,絞り装置,フィルタ装置,レンズバリ 装置が知られているが、それらは、シャッ 装置のうちのフォーカルプレンシャッタを けば、いずれも、撮影レンズの近傍に配置 れるのが普通である。そして、従来は、撮 レンズが、被写体側から見て、カメラボデ ーの略中央部に配置されていた。そのため 特開2004-264467号に記載されているように、 根駆動装置の構成部材を、光軸を囲むよう して配置することができ、設計上の自由度 大きかった。

 しかしながら、最近では、単体のカメラ 場合にも、種々のデザインのカメラが出現 てきており、撮影レンズが、被写体側から て、カメラボディーの端の方や、隅の方に 置されたものも出現している。また、携帯 話,PDA,PCなどの情報端末機器に内蔵されるカ メラの場合は、通常、撮影レンズは、それら の機器の端の方や、隅の方に配置されるよう になっている。ところが、羽根駆動装置を、 そのような配置に対応できるように構成する のは非常に難しい。その最も大きい理由は、 撮影光路から退いているときの羽根の配置ス ペースを確保するのが難しいからである。

 このような状況下において、興味深い構 をしているシャッタ装置が、特開2005-287159 に開示されている。それによると、そのシ ッタ装置は、同時に相反する方向へ往復回 させるようにした2枚のシャッタ羽根を備え いるが、シャッタ地板は略長方形をしてい 、2枚のシャッタ羽根は、いずれも、そのシ ャッタ地板の長手方向の一方の端と撮影光路 用の開口部との間の領域に回転可能に取り付 けられており、開き作動時には、一方のシャ ッタ羽根は、回転運動ではあるものの、概ね その取付け領域の方向であるシャッタ地板の 長手方向に向けて作動させられ、他方のシャ ッタ羽根も、回転運動ではあるものの、概ね シャッタ地板の幅方向の一方の領域に向けて 作動させられるように構成されている。

 このように構成されたシャッタ装置は、シ ッタ地板が略長方形であるため、幅の狭い 間に配置するのに好都合である。また、シ ッタ羽根の取付け領域とは反対側の領域、 ちシャッタ地板の長手方向の他方の端と撮 光路用の開口部との間の領域を小さくして 撮影光路用の開口部を、その他端側に寄せ 構成にすることが可能である。そのため、 のように構成したシャッタ装置は、カメラ ディーや情報端末機器などの端や隅に撮影 ンズを配置しているカメラにとって、採用 易いものである。本発明は、このような構 をより一層発展させたカメラ用羽根駆動装 に関するものである。
発明の開示

 ところで、単体カメラや情報端末機器に ける全体の配置設計の自由度を大きくする めに、特開2005-287159号に記載されているシ ッタ装置のように構成した羽根駆動装置に いても、地板の幅方向の長さを一層短くす ことが要求されている。しかしながら、そ ような要求に応えるのは容易ではない。例 ば、特開2005-287159号の図1~図3に示されている シャッタ装置の場合でいうと、そのような要 求に応えるためには、シャッタ地板の略幅方 向に作動させられるシャッタ羽根(特開2005-287 159号におけるシャッタ羽根10)の形状を、幅の 狭い一層細長い形状にしなければならなくな る。

 しかしながら、そのように構成した場合 は、2枚のシャッタ羽根が撮影光路用の開口 部を閉じたとき、シャッタ羽根同士の重なり 量が小さくなって、それらの重合部の間から 漏光してしまうことになる。そのような漏光 が生じないようにするためには、シャッタ羽 根同士の重なり量をこれまでどおり充分に確 保するようにすればよいことになる。しかし 、そのようにすると、略幅方向に作動させら れる方のシャッタ羽根(シャッタ羽根10)が、 際には回転運動をさせられるため、その先 側の、閉じ方向とは反対側の部位と、撮影 路用の開口部の周辺部との重なり量が充分 得られなくなってしまう。また、場合によ ては、それらの間に隙間ができてしまうこ になる。そのため、それらの重合部の間や 間から漏光してしまうことになる。

 本発明は、このような問題点を解決する めになされたものであり、その目的は、駆 手段によって往復作動させられ撮影光路用 開口部に進退する複数枚の羽根の中に、開 部から退いている場合には、開口部に進入 る部位が、開口部を間にした地板の長手方 の二つの領域の一方に存在している羽根と 開口部を間にした地板の幅方向の二つの領 の一方に存在している羽根とがあるように 成されているカメラ用羽根駆動装置におい 、地板の幅方向の長さを従来よりも短くし 地板を一層細長くすることを可能にしたカ ラ用羽根駆動装置を提供することである。

 上記目的を達成するため、本発明による メラ用羽根駆動装置は、撮影光路用の開口 を有していてカバー板との間に羽根室を構 しており長手方向の一方の端部と該開口部 の間における羽根室側の面を第1領域とし長 手方向の他方の端部と該開口部との間におけ る羽根室側の面を第2領域とし該第1領域と該 2領域との間において長手方向とは直交する 方向における該開口部の両側にある面のうち の一方を第3領域としている地板と、羽根室 で往復作動させる駆動ピンを有していて前 地板に対して前記第1領域とは反対側の面に り付けられている駆動手段と、前記第1領域 に回転可能に取り付けられていて前記駆動ピ ンの往復作動によって前記開口部に進退させ られ前記開口部から退いているときには前記 開口部に進入する部位が略前記第1領域に存 するようにした第1羽根と、前記第1領域にス ライド可能に取り付けられていて前記駆動ピ ンの往復作動によって前記第1羽根と同時に 記開口部に進退させられ前記開口部から退 ているときには前記開口部に進入する部位 略前記第3領域に存在するようにした第2羽根 と、を備えている。

 その場合、前記第1領域に第3羽根が回転 能に取り付けられており、該第3羽根は、前 駆動ピンの往復作動によって前記第1羽根と 同時に且つ前記第1羽根とは相反する方向へ 転させられて前記開口部に進退させられ、 記開口部から退いているときには、前記開 部に進入する部位が、前記第2羽根の前記開 部に進入する部位と重合して、略前記第3領 域に存在するようにすると、地板の幅方向の 長さを一層短くすることが可能になる。

 また、それらのカメラ用羽根駆動装置に いて、前記第2羽根が、前記第1領域と前記 2領域とにおいてスライド可能に取り付けら ているようにすると、前記スライド部材の 動や静止姿勢が安定する。また、前記地板 羽根室側の面には、前記開口部と重なると ろに前記開口部よりも小さい開口部を有す 薄い板部材が取り付けられており、該板部 と前記カバー板との間に羽根室が構成され 該板部材の開口部が撮影光路用の開口部で るようにした場合には、撮影レンズを羽根 作動面に対して近づけて配置させることが 能になる。

 更に、上記のカメラ用羽根駆動装置は、 ャッタ装置やレンズバリア装置として使用 ることができるが、前記第1羽根には、前記 撮影光路用の開口部に進入する部位に、該開 口部よりも小さい開口部が形成されているよ うにすれば、絞り装置として使用することが できるし、その上、前記第1羽根には、前記 影光路用の開口部よりも小さく形成されて る前記開口部を覆うようにして、NDフィルタ 板が取り付けられているようにすれば、フィ ルタ装置として使用することができる。そし て、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、固体 撮像素子の受光量を制御する装置として、各 種の機器への内蔵用カメラに採用して有利で あるため、その装置を内蔵した携帯電話機や PDA等の情報端末装置や、車載カメラなども本 発明に属するものである。

 本発明は、駆動手段によって往復作動さ られ撮影光路用の開口部に進退する複数枚 羽根の中に、開口部から退いている場合に 、開口部に進入する部位が、開口部を間に た地板の長手方向の二つの領域の一方に存 しているものと、開口部を間にした地板の 方向の二つの領域の一方に存在しているも とがあるように構成されたカメラ用羽根駆 装置において、前者の羽根は、従来のよう 駆動手段によって回転させられるが、後者 羽根は、駆動手段によってスライドさせら るように構成したので、地板の幅方向の長 を従来よりも短くすることが可能になり、 置が小型化され、カメラ設計の自由度が大 くなるという効果がある。そして、後者の 根を、スライドさせられる羽根と回転させ れる羽根とに分割して構成するようにする 、その効果は一層大きくなる。

図1は本発明によるカメラ用羽根駆動装 置の実施例1の分解斜視図である。 図2はシャッタ羽根の全開状態を示した 実施例1の平面図である。 図3は実施例1の構成を分かり易く示し 断面図である。 図4はシャッタ羽根の閉鎖状態を示した 実施例1の平面図である。 図5は実施例1のシャッタ装置を組み込 だ携帯電話の一例を示した図で、(a)は不使 時における正面図、(b)は(a)の左側面図、(c) 使用時における正面図である。 図6は本発明によるカメラ用羽根駆動装 置の実施例2の分解斜視図である。 図7はシャッタ羽根の全開状態を示した 実施例2の平面図である。 図8は実施例2の構成を分かり易く示し 断面図である。 図9はシャッタ羽根の閉鎖状態を示した 実施例2の平面図である。 図10はシャッタ羽根が全開状態にある 本発明によるカメラ用羽根駆動装置の実施 3の平面図である。 図11は実施例3の構成を分かり易く示し た断面図である。 図12はシャッタ羽根の閉鎖状態を示し 実施例3の平面図である。 図13は絞り羽根が待機状態にある、本 明によるカメラ用羽根駆動装置の実施例4の 平面図である。 図14は絞り羽根の使用状態を示した実 例4の平面図である。 図15はシャッタ羽根が全開状態にある 本発明によるカメラ用羽根駆動装置の実施 5の平面図である。 図16はシャッタ羽根の閉鎖状態を示し 実施例5の平面図である。

 以下、本発明を図示した五つの実施例に って説明する。それらのうち、実施例1~3及 5は、シャッタ装置として構成され、実施例 4は絞り装置として構成されている。しかし がら、上記したように、本発明は、それら 装置のほか、フィルタ装置とすることも、 ンズバリア装置とすることも可能である。 のため、それらの実施例の説明中において フィルタ装置やレンズバリア装置のことに いても、適宜触れることにする。尚、図1~図 5は、実施例1を説明するためのものであり、 6~図9は、実施例2を説明するためのものであ り、図10~図12は、実施例3を説明するためのも のであり、図13及び図14は、実施例4を説明す ためのものであり、図15及び図16は、実施例 5を説明するためのものである。

実施例1
 シャッタ装置として構成した実施例1を、図 1~図5を用いて説明する。図1は、本実施例の ャッタ装置の分解斜視図である。また、図2 、カバー板側から羽根室内を見てシャッタ 根の全開状態を示した平面図であり、図3は 、図2に示された主な構成部材の重なり状態 分かり易く示した断面図であり、図4は、図2 と同様にしてシャッタ羽根の閉鎖状態を示し た平面図である。更に、図5は、実施例1のシ ッタ装置を組み込んでいる携帯電話の一例 示した図であって、図5(a)は不使用時におけ る正面図、図5(b)は図5(a)の左側面図、図5(c)は 使用時における正面図である。尚、本実施例 のシャッタ装置は、デジタルカメラにも、フ ィルムカメラにも採用することが可能である が、実際には、携帯電話を含む情報端末機器 用カメラに採用することを前提にして構成し たものである。そのため、本実施例の説明は 、デジタルカメラに採用される場合で説明す る。

 先ず、主に、図1~図3を用いて、本実施例 構成を説明する。地板1は、合成樹脂製であ って、平面形状は長方形をしているが、その 両面は、複雑な形状をしている。また、地板 1に取り付けられていて、地板1との間に羽根 を構成しているカバー板2は、合成樹脂製で あり、平面形状は地板1と略同じであるが、 の両面はフラットである。そして、図2にお ては、カバー板2は、羽根室内の構成を分か り易くするために、地板1に取り付けられて る二つの部位(図1における左下の一部の部位 と右上の一部の部位)だけが示されている。 、カバー板2は、以下の各実施例の説明に用 られる図7,図10,図13,図15においても、同じよ うにして示されている。

 先ず、地板1に対するカバー板2の取付け を説明する。地板1に立設されている二つの バー板取付軸1a,1bは、カバー板2を取り付け 前は、図1に示されているように、円柱状を している。また、図3においては、そのとき 一方のカバー板取付軸1aの形状を二点鎖線で 示してある。カバー板2を地板1に取り付ける きには、先ず、その円柱状のカバー板取付 1a,1bを、カバー板2に形成されている夫々の 2a,2bに嵌合させる。次に、それらのカバー 取付軸1a,1bの先端を熱溶解させ、フランジ状 に変形させる。そうすると、図2及び図3に示 れているようなカバー板2の取付け構成が得 られる。尚、図4においては、カバー板2の図 を省略しているため、カバー板取付軸1a,1b 軸部は、断面で示され、先端に形成された ランジ部は、その外形が二点鎖線で示され いる。そして、カバー板取付軸1a,1bについて は、以下の各実施例の説明に用いられる図9, 12,図14,図16においても、同じようにして示 れている。

 図2に示されているように、地板1には、 手方向の中央部よりも左寄りに被写体光路 の開口部1cが形成されている。そのため、地 板1の左端と開口部1cとの間の領域が、地板1 右端と開口部1cとの間の領域よりもかなり小 さくなっており、地板1の右端と開口部1cとの 間の領域には、円弧状の長孔1dが形成されて る。また、カバー板2にも、上記の開口部1c 対向するところに、被写体光路用の開口部2 c(図1,図3参照)が形成され、上記の長孔1dと対 するところには、長孔2d(図1,図3参照)が形成 されている。

 それらのうち、開口部2cは、開口部1cと類 似の形状をしているが、開口部1cよりは若干 きい。そのため、本実施例の場合には、開 部1cが撮影光路を規制するようになってい 。尚、以下の説明においては、地板1の長手 向の右端と開口部1cとの間の領域を第1領域 いう。また、地板1の長手方向の左端と開口 部1cとの間の領域を第2領域という。更に、第 1領域と第2領域との間において長手方向とは 交する方向(以下、幅方向という)における 口部1cの両側の領域のうち上方の領域を第3 域ということにする。また、以下の各実施 の説明においても、それらの領域に相当す 領域については、同じようにいうことにす 。

 図1に示されているように、地板1の羽根 側の面には、四つの羽根取付軸1e,1f,1g,1hが立 設されていて、それらの先端を、カバー板2 形成された夫々の孔2e,2f,2g,2hに挿入している 。更に、地板1の羽根室側の面には、三つの トッパ1i,1j,1kが立設されている。そして、ス トッパ1iは、その先端を、カバー板2に形成さ れた孔2iに挿入しているが、ストッパ1j,1kは それらの先端を、カバー板2の縁に形成され 切欠き孔2j,2kに挿入している。

 羽根室内には、2枚のシャッタ羽根3,4が、 シャッタ羽根3を地板1側にして配置されてい 。そのうち、シャッタ羽根3は、長孔3aと円 の孔3bとを有していて、孔3bを第1領域に立 された上記の羽根取付軸1eに嵌合させること によって、回転し得るように構成されている 。そして、このシャッタ羽根3は、図1の状態 おいては、開口部1cに進入させられる部位 第1領域に存在している。他方、シャッタ羽 4は、三つの長孔4a,4b,4cを有していて、長孔4 bを第1領域に立設された上記の羽根取付軸1f,1 gに嵌合させ、長孔4cを第2領域に立設された 記の羽根取付軸1hに嵌合させることによって 、直線的にスライドし得るように構成されて いる。そして、このシャッタ羽根4は、図1の 態においては、開口部1cに進入させられる 位が第3領域に存在している。

 地板1は、羽根室側とは反対側の面に、シ ャッタ羽根3,4の駆動手段として、電磁アクチ ュエータを取り付けている。この電磁アクチ ュエータは、特開2005-287159号に記載されてい 電磁アクチュエータと同じ種類の電磁アク ュエータである。 次に、その電磁アクチ エータの取付け構成を説明する。図3から分 るように、地板1には回転子取付軸1mが立設 れていて、そこに、回転子5が、回転可能に 取り付けられている。この回転子5は、円筒 をした永久磁石製の本体部5aと、その本体部 5aに一体成形された合成樹脂製の腕部5bと、 の腕部5bの先端に形成された駆動ピン5cとか なっており、駆動ピン5cは、地板1の長孔1d 挿入され、羽根室内でシャッタ羽根3,4の長 3a,4aに嵌合し、その先端をカバー板2の長孔2d に挿入している。そして、本体部5aは、径方 に2極に着磁されている。尚、本実施例の回 転子5はこのように構成されているが、特開20 04-264467号に記載されている回転子のように、 腕部5bと駆動ピン5cを、本体部5aとともに永久 磁石製としても構わない。

 また、図3に示されている固定子枠6は、 成樹脂製であって、フレキシブルプリント 線板7とともに、地板1に2箇所で取り付けら ているが、図3においては、地板1の固定子枠 取付軸1nに取り付けられている1箇所の取付部 だけが示されている。そして、その取付け方 は、上記した地板1に対するカバー板2の取付 方と同じであるため、説明を省略する。こ 固定子枠6は、中空のボビン部6aと二つの端 取付ピン6b,6cとを有しており、端子取付ピ 6b,6cは、フレキシブルプリント配線板7に形 されている夫々の孔に挿入されている。ま 、ボビン部6aにはコイル8が巻回されており その両端は、端子取付ピン6b,6cに巻き付けら れ、フレキシブルプリント配線板7に半田付 されている。

 本実施例のヨーク9は、図2から分かるよ に、略U字形をしていて、二つの脚部の先端 磁極部として、回転子5の本体部5aを挟むよ にしてその円周面に対向させており、固定 枠6に筒状に形成されているボビン部6aに、 方の脚部を挿入している。そして、このヨ ク9には、孔9aが形成されており、そこに地 1の位置決めピン1pが嵌合している。尚、本 施例と下記の各実施例における電磁アクチ エータは、いずれも、このような構成をし いるが、本発明の駆動手段は、このような 成に限定されず、ステップモータであって 構わない。

 尚、図3には、本実施例のシャッタ羽根駆 動装置とともに、カメラに組み込まれる撮像 モジュールAが示されている。この撮像モジ ールAは、開口部A1の内側に撮影レンズGを取 付け、その奥に固体撮像素子Cを取り付けて いて、撮影レンズGを地板1の開口部1cに対向 せている。このように、図3に示された撮像 ジュールAは、撮影レンズGを内蔵している め、シャッタ装置は、撮影レンズGよりも被 体側に配置されていることになる。しかし がら、本実施例のシャッタ装置は、このよ な配置に限定されるものではなく、地板1が 被写体側になりカバー板2が撮像モジュールA になるように配置してもよいし、撮像モジ ールAを備えることなく、固体撮像素子Cと 影レンズGとの間において、地板1を固体撮像 素子C側にして配置したり、カバー板2を固体 像素子C側にして配置してもよい。このこと は、以下の各実施例における羽根駆動装置の 場合も同じである。

 このように、本実施例のシャッタ装置は 小型化,薄型化に適した構成をしている。そ のため、このシャッタ装置は、種々のカメラ に採用することが可能であるが、とりわけ、 携帯電話用のカメラに採用しやすい構成をし ている。図5は、本実施例のシャッタ装置を 帯電話用カメラに採用し、携帯電話内に配 される場合の一例を示している。そして、 5(a)は、不使用時における携帯電話を正面か 見た図、図5(b)は、図5(a)の左側から見た図 図5(c)は、使用時における携帯電話を正面か 見た図である。尚、図中における符号Sは、 本実施例のシャッタ装置であり、符号Aは、 3に示した撮像モジュールAである。

 次に、本実施例の作動を説明する。図2は 、初期状態(撮影待機状態)を示したものであ て、シャッタ羽根3,4は開口部1cを全開にし おり、カメラの電源スイッチはオン状態に っている。そのため、撮影レンズに入射し 被写体光は、開口部1cを通過して固体撮像素 子Cに当たっており、撮影者は、被写体像を ニターで観察することが可能になっている また、このとき、コイル8には通電されてい いが、周知のように、回転子5の本体部5aの 極とヨーク9の磁極部との配置関係によって 両者間に磁気的吸引力が作用し、回転子5に 時計方向へ回転する力が付与されている。 のため、図2においては、回転子5の駆動ピン 5cによって、シャッタ羽根3には、反時計方向 へ回転する力が与えられ、シャッタ羽根4に 、右上方向へスライドする力が与えられて るが、シャッタ羽根3がストッパ1iに接触し いるため、この状態が維持されている。

 撮影に際してレリーズボタンを押すと、 体撮像素子Cに蓄積されていた電荷が放出さ れ、あらたな電荷の蓄積開始によって撮影が 開始する。その後、適正な露光時間が経過す ると、露光制御回路からの信号によって、コ イル8に順方向の電流が供給され、回転子5が 時計方向へ回転させられる。そのため、駆 ピン5cによって、シャッタ羽根3は時計方向 回転させられ、シャッタ羽根4は左下方向へ スライドさせられてゆき、開口部1cを閉じて く。そして、開口部1cが完全に閉じられる 、その直後にシャッタ羽根3がストッパ1jに 接する。そのとき、シャッタ羽根3が若干撓 ことがあったり、シャッタ羽根4の嵌合部に 公差があったりして、シャッタ羽根4が若干 ライド運動をし続けることがあるが、その ライド運動は、シャッタ羽根4がストッパ1k 当接することによって阻止され、最終的に 、図4に示された状態になって静止する。

 このようにして開口部1cが閉鎖されると その状態において固体撮像素子Cに電荷とし 蓄積された撮像情報が、記憶装置に転送さ る。そして、その転送が終了すると、コイ 8に対して、上記の場合とは逆方向の電流が 供給される。そのため、回転子5は時計方向 回転させられ、駆動ピン5cによって、シャッ タ羽根3を反時計方向へ回転させ、シャッタ 根4を右上方向へ移動させていく。その後、 口部1cが全開になると、その直後に、シャ タ羽根3がストッパ1iに当接することによっ 、シャッタ羽根3,4の移動が停止させられる そして、コイル8に対する通電が断たれると 図2に示された初期状態に復帰したことにな る。

 ところで、本実施例の場合には、図3及び 図5からも分かるように、シャッタ羽根3,4は 撮像モジュールAよりも被写体側に配置され いる。即ち、シャッタ羽根3,4は、撮影レン Gよりも被写体側に配置されている。携帯電 話の場合は、通常、シャッタ装置の前面に透 明のカバー板が取り付けられている。そのた め、シャッタ羽根3,4が開口部1cを全開にして ても、外部の塵埃が撮影レンズGに到達する ことはない。しかしながら、本実施例の場合 には、そのような透明のカバー板を取り付け なくても、外部の塵埃が撮影レンズGに到達 ないようにすることができる。即ち、本実 例のシャッタ装置を、レンズバリア装置に 用させることが可能である。

 そして、そのように兼用させる場合には 本実施例のシャッタ装置を、次のように作 させればよい。先ず、図2に示された初期状 態において、カメラの電源スイッチをオフに すると、コイル8に順方向の電流が所定の時 だけ供給されるようにしておく。それによ て、シャッタ羽根3,4が開口部1cを閉鎖するの で、外部の塵埃は撮影レンズGに到達しない 次に、その状態において、カメラの電源ス ッチをオンにすると、コイル8に逆方向の電 が所定の時間だけ供給されるようにする。 れによって、シャッタ羽根3,4が開口部1cを 開にし、図2の初期状態になるので、撮影が 能になる。

 しかしながら、通常のカメラにおいては 撮影レンズがシャッタ装置よりも被写体側 配置されることが多い。そのような場合は 上記のシャッタ羽根3,4を、撮影レンズの前 (被写体側)で開閉作動させるようにすると 本実施例のシャッタ装置は、専用のレンズ リア装置になる。そのため、本実施例と同 ように構成されたレンズバリア装置も本発 のカメラ用羽根駆動装置である。そして、 のことは、以下に説明する実施例2,3及び5の 合にも言えることである。

 尚、上記の作動説明は、本実施例のシャ タ装置が、デジタルカメラに採用されてい 場合で説明したが、フィルムカメラに採用 れた場合には、図4に示されている開口部1c 閉鎖状態が初期状態(撮影待機状態)になり 撮影に際してレリーズボタンが押されると シャッタ羽根3,4は、開口部1cを、図2に示さ ている全開状態にしてから、図4に示された 鎖状態に復帰させられることになる。

 また、本実施例のシャッタ羽根4は、長さ 方向の両端に、一つずつの長孔4b,4cを形成し いるが、それは、このように構成すると、 ャッタ羽根4の作動が非常に安定するからで ある。しかしながら、長孔4bには、二つの羽 取付軸1f,1gが嵌合しているので、長孔4cと羽 根取付軸1hは必ずしも必要ではない。また、 孔4bのほかに、もう一つの長孔を形成する 合でも、本実施例の長孔4cのように、長孔4b ら最も離れたところに形成するのではなく 第1領域内で長孔4bに隣接させて形成するよ にしてもよい。そして、それらのように構 した場合には、シャッタ羽根4の長さが短く て済むことになるため、地板1の左端から開 部1cまでの長さを、本実施例の場合よりも短 くすることが可能になる。そして、同じこと は、以下の各実施例において、移動させられ る羽根にも言えることである。

 更に、本実施例の地板1は、長方形をして いるが、本発明は、四辺をいずれも直線で形 成したものに限定されるものではない。例え ば、図1における左辺を、円弧状にしても構 ない。要するに、本発明の地板は、全体と て細長ければよいことになる。また、本実 例の場合には、図2に示された開口部1cの全 状態において、シャッタ羽根4が全体として 口部1cよりも上方に配置されているが、本 明は、シャッタ羽根3,4の相互の配置関係を えることなく、開口部1cの中心(光軸)を通る 手方向の軸を中心にして両者を180度回転さ た配置にしても構わない。そのようにした 合には、羽根取付軸1eが、地板1の下辺近傍 立設されることになるので、シャッタ羽根3 は、開口部1cに進入するとき、反時計方向へ 転することになる。また、シャッタ羽根4は 、開口部1cに進入していない状態では、全体 して開口部1cよりも下方に配置されること なるので、そのように構成した場合には、 口部1cの下方領域が本発明の第3領域という とになる。これらのことについては、以下 説明する各実施例の場合にも言えることで る。

実施例2
 次に、図6~図9を用いて実施例2を説明する。 本実施例もシャッタ装置として構成したもの であり、図6は、本実施例のシャッタ装置の 解斜視図である。また、図7は、カバー板側 ら羽根室内を見てシャッタ羽根の全開状態 示した平面図、図8は、図7に示された主な 成部材の重なり状態を分かり易く示した断 図、図9は、図7と同様にしてシャッタ羽根の 閉鎖状態を示した平面図である。尚、本実施 例のシャッタ装置は、実施例1のシャッタ装 よりもシャッタ羽根が1枚多くなっているだ であり、その他の構成は、殆ど実施例1の場 合と同じである。そのため、実施例1の場合 実質的に同じ部材及び同じ部位には、同じ 号を付けてあり、以下の構成の説明におい は、実施例1の場合と異なる点についてだけ 明することにする。

 先ず、本実施例の構成を説明する。図7に 示されている本実施例の地板1は、左辺から 辺までの長手方向の長さと、開口部1cの大き さ及び位置が、実施例1の場合と同じになる うに形成されている。しかしながら、上辺 ら開口部1cまでの幅方向の長さAは、実施例1 場合よりも短くなっている。また、本実施 のカバー板2の外形と開口部2cも、地板1に対 応した形状をしている。そのため、実施例1 場合よりも、装置全体が細長く且つ小型化 れており、その分だけ、単体カメラや情報 末機器の設計に自由度が増すことになる。

 また、地板1とカバー板2の間に構成され いる羽根室には、3枚のシャッタ羽根3,4及び1 0が配置されている。それらのうち、最も地 1側に配置されているシャッタ羽根3は、実施 例1のシャッタ羽根3よりも全体的には若干小 くなっているが、地板1への取付け方は実質 的に同じである。また、最もカバー板2側に 置されているシャッタ羽根4は、実施例1のシ ャッタ羽根4よりも上下方向の長さが短く(細 )なっている。しかしながら、地板1への取 け方は実質的に同じである。

 本実施例は、このような2枚のシャッタ羽 根3,4の間に、シャッタ羽根10を配置している このシャッタ羽根10は、二つの長孔10a,10bと 形の孔10cを有していて、孔10cを地板1の第1 域に立設された羽根取付軸1qに嵌合させ、回 転可能に取り付けられている。そして、長孔 10aには、回転子5の駆動ピン5cを嵌合させてい るが、長孔10bは、作動中に羽根取付軸1f,1gに 渉しないようにするためのものである。ま 、シャッタ羽根4は、直線的にスライドし得 るように構成されているため、駆動ピン5cの 動量と略同じ量だけしか移動しないが、シ ッタ羽根10は、軸1qを中心に回転するため、 シャッタ羽根4よりも、開口部1cに進入する部 位の速度が速くなるようになっている。その ほか、地板1には、新たに三つのストッパ1r,1s ,1tが立設されている。そのため、カバー板2 は、図6に示されているように、羽根取付軸1 qの先端を挿入する孔2mと、ストッパ1r,1tの先 を挿入する切欠孔2n,2pと、ストッパ1sの先端 を挿入する孔2qが形成されている。

 その他の構成は、実施例1の場合と実質的 に同じであるが、図7を、図2と比較してみれ 分かるように、電磁アクチュエータの構成 材は、図2の場合よりも若干下方に配置され ている。

 次に、本実施例の作動を簡単に説明する 本実施例の場合にもデジタルカメラに採用 た場合で説明する。図7は、初期状態(撮影 機状態)を示したものであって、シャッタ羽 3,4及び10は開口部1cを全開にしており、カメ ラの電源スイッチはオン状態になっている。 このとき、コイル8には通電されていないが 周知のように、回転子5には時計方向へ回転 る力が付与されているため、回転子5の駆動 ピン5cによって、シャッタ羽根3には、反時計 方向へ回転する力が与えられ、シャッタ羽根 4には、右上方向へ移動する力が与えられ、 ャッタ羽根10には、時計方向へ回転する力が 与えられている。しかしながら、シャッタ羽 根3がストッパ1iに接触し、シャッタ羽根10が トッパ1rに接触していることによって、こ 静止状態が維持されている。また、この初 状態においては、シャッタ羽根10の開口部1c 進入する部位が、シャッタ羽根4の開口部1c 進入する部位と重合して、第3領域に存在し ている。

 撮影に際してレリーズボタンを押すと、 体撮像素子Cに蓄積されていた電荷が放出さ れ、あらたな電荷の蓄積開始によって撮影が 開始する。その後、適正な露光時間が経過す ると、露光制御回路からの信号によって、コ イル8に順方向の電流が供給される。そのた 、回転子5は反時計方向へ回転させられ、駆 ピン5cによって、シャッタ羽根3を時計方向 回転させ、シャッタ羽根4を左下方向へスラ イドさせ、シャッタ羽根10を反時計方向へ回 させて、開口部1cを閉じていく。そして、 口部1cが完全に閉じられると、その直後にシ ャッタ羽根3がストッパ1jに当接する。そのと き、シャッタ羽根3が若干撓むので、その直 に、シャッタ羽根4がストッパ1kに当接し、 ャッタ羽根10がストッパ1sに当接してから、 終的には、図9に示された状態で静止する。

 図9から分かるように、本実施例のように 地板1の上辺から開口部1cまでの幅方向の距離 を短くすると、実施例1の場合よりも、羽根 付軸1eの位置が下方へ移動し、且つシャッタ 羽根3の大きさが若干小さくなっているため シャッタ羽根3だけでは開口部1cを覆いきれ い面積が、実施例1の場合よりも大きくなる そのため、シャッタ羽根3とシャッタ羽根10 の重なり量を充分に確保しようとすると、 ャッタ羽根3だけでは覆いきることのできな い領域を、シャッタ羽根10だけによって覆い ることができなくなる。

 見方を変えると、シャッタ羽根3とシャッ タ羽根4との重なり量と、シャッタ羽根10と開 口部1cの周辺部との重なり量とを充分に確保 ようとすると、シャッタ羽根3だけでは覆い きることのできない領域を、シャッタ羽根4 けによっては好適に覆えなくなるとも言え 。そのため、本実施例の場合には、シャッ 羽根3だけでは覆いきることのできない領域 、シャッタ羽根4とシャッタ羽根10とによっ 覆うようにしている。それによって、シャ タ羽根3とシャッタ羽根10との重なり量は充 に確保でき、シャッタ羽根4とシャッタ羽根 10との重なり量も充分に確保できるほか、シ ッタ羽根4と開口部1cの周辺部との重なり量 充分に確保することができるようになって る。

 このようにして開口部1cが閉鎖されると その閉鎖状態において固体撮像素子に電荷 して蓄積された撮像情報が、記憶装置に転 される。そして、その転送が終了すると、 イル8に対して、上記の場合とは異なり、逆 向の電流が供給される。そのため、回転子5 は時計方向へ回転させられ、駆動ピン5cによ て、シャッタ羽根3を反時計方向へ回転させ 、シャッタ羽根4を右上方向へ移動させ、シ ッタ羽根10を時計方向へ回転させる。そして 、開口部1cが全開になると、その直後に、シ ッタ羽根3がストッパ1iに当接し、シャッタ 根10がストッパ1rに当接する。そのとき、シ ャッタ羽根3,10が若干撓むので、その直後に シャッタ羽根4がストッパ1tに当接してから 最終的には、図7に示された状態で静止する そして、コイル8に対する通電が断たれると 、初期状態に復帰したことになる。

実施例3
 次に、図10~図12を用いて実施例3を説明する 本実施例もシャッタ装置として構成したも であり、図10は、カバー板側から羽根室内 見てシャッタ羽根の全開状態を示した平面 、図11は、図10に示された主な構成部材の重 り状態を分かり易く示した断面図、図12は 図10と同様にしてシャッタ羽根の閉鎖状態を 示した平面図である。尚、図10においては、 根室内の構成を分かり易くするために、カ ー板2は、四隅の部位だけが示されている。

 本実施例のシャッタ装置は、実施例1の構 成部材のほかに、あらたに薄い板部材11を備 ておき、撮影光路用の開口部を地板1に形成 するのではなく、板部材11に形成するように たものである。そのため、実施例1における 地板1とカバー板2の形状が一部変わっている 、その他の構成部材は、実施例1の場合と全 く同じである。従って、図10~図12においては それらの部材及び部位に同じ符号を付けて き、以下の構成の説明においては、実施例1 の場合と異なる点についてだけ説明すること にする。

 図10に示されている本実施例の地板1は、 施例1の場合と全く同じ形状の長方形をして いる。しかしながら、開口部1cは円形をして り、実施例1の開口部1cよりもかなり大きい また、本実施例のカバー板2も、実施例1の 合と全く同じ形状の長方形をしていて、地 1に対する取付け構成も全く同じであるが、 10における左上隅と右下隅の各位置に、図11 に示されているような半球面を有する突出し 部2r,2sを形成している。そして、本実施例の 合には、地板1に密接して薄い金属製の板部 材11が配置されており、その板部材11とカバ 板2との間に羽根室を構成している。

 板部材11は、実施例1において地板1に形成 されていた開口部1cと全く同じ配置位置に、 の開口部1cと全く同じ形状をした撮影光路 の開口部11aを有している。また、この板部 11には、羽根取付軸1e,1f,1g,1hを嵌合させるた の円形をした四つの孔11b,11c,11d,11eが形成さ ているが、それらのうち、孔11c,11eは、孔11b ,11dよりも直径が小さい。そのため、羽根取 軸1f,1hは、板部材11を地板1に取り付けるとき の位置決めピンの役目もしていることになる 。更に、この板部材11には、地板1の長孔1dと なるところに、全く同じ形状の長孔11fが形 されている。そして、図11から分かるよう 、この板部材11は、カバー板2の突出し部2f,2g によって、地板1との接触状態を維持させら ている。

 本実施例は、このように構成することに って、図11に示されているように、撮影モ ュールAの一部を地板1の開口部1c内に挿入し 撮影レンズGを、シャッタ羽根3,4の作動面に 接近して配置できるようにしている。そのた め、その分だけ、カメラ内のスペースを有効 活用できるようになっている。尚、本実施例 の作動は、実施例1の場合と同じであるため その説明を省略する。

実施例4
 次に、図13及び図14を用いて実施例4を説明 る。本実施例は絞り装置として構成したも であり、図13は、カバー板側から羽根室内を 見て絞り羽根の待機状態を示した平面図、図 14は、図13と同様にして絞り羽根の使用状態 示した平面図である。本実施例の絞り装置 、実施例1のシャッタ羽根3を絞り羽根12とし 実施例1のシャッタ羽根4を補助羽根13として 構成したものであって、その他の構成部材は 、形状も配置位置も実施例1の場合と全く同 である。従って、図13及び図14においては、 れらの部材及び部位に同じ符号を付け、以 の構成説明においては、実施例1の場合と異 なる点についてだけ説明することにする。

 本実施例においては、羽根室内に、絞り 根12と補助羽根13が、絞り羽根12を地板1側に して配置されている。絞り羽根12は、実施例1 のシャッタ羽根3と全く同じ外形形状をして るほか、駆動ピン5cを嵌合させている長孔12a と、補助羽根13とは重ならない領域に形成さ た絞り用の開口部12bとを有していて、羽根 付軸1eに対して回転可能に取り付けられて る。また、補助羽根13は、実施例1のシャッ 羽根4と全く同じ形状をしており、駆動ピン5 cを嵌合させている長孔13aと、羽根取付軸1f,1g を嵌合させている長孔13bと、羽根取付軸1hを 合させている長孔13cとを有していて、羽根 付軸1f,1g,1hに案内されて、直線的に移動し るように構成されている。

 次に、本実施例の作動を説明する。尚、 実施例のような絞り装置は、フィルムカメ に採用された場合でも、デジタルカメラに 用された場合でも、撮影が行われる前には 開口部1cを全開にしているのが普通である そのため、本実施例の作動説明も、そのよ な場合で説明する。図13は、本実施例の初期 状態(撮影待機状態)を示したものであり、カ ラの電源スイッチはオン状態になっている このとき、コイル8には通電されていないが 、上記の各実施例の場合と同様に、回転子5 は時計方向へ回転する力が付与されている しかしながら、絞り羽根12がストッパ1iに接 しているため、この状態が維持されている

 撮影に際してレリーズボタンを押すと、 光装置による測光結果によって、被写体光 減光して撮影するか、減光しないで撮影す かが判断される。そして、減光しないで撮 すると判断された場合には、図13に示され 状態のまま撮影が行われ、絞り装置は全く 動しない。それに対して、減光して撮影す と判断された場合には、コイル8に順方向の 流が供給され、回転子5は反時計方向へ回転 させられる。そのため、駆動ピン5cによって 絞り羽根12は時計方向へ回転させられ、補 羽根13は左下方向へ移動させられて、それぞ れ開口部1c内へ進入していく。そして、絞り 根12の開口部12bの中心が開口部1cの中心位置 に達すると、絞り羽根12は、ストッパ1jに当 して若干撓まされる。そのため、補助羽根13 がストッパ1kに当接するようになるが、最終 には、絞り羽根12が自己の復元力によって 形に復し、図14に示された状態で静止する。

 このようにして図14に示された状態にな と、シャッタ装置等によって撮影が行われ 。そして、撮影が終了すると、コイル8に対 て、上記の場合とは異なり逆方向の電流が 給される。そのため、回転子5は時計方向へ 回転し、駆動ピン5cによって、絞り羽根12を 時計方向へ回転させ、補助羽根13を右上方向 へスライドさせる。そして、開口部1cが全開 なると、その直後に、絞り羽根12がストッ 1iに当接して、絞り羽根12と補助羽根13の作 が停止させられる。そして、コイル8に対す 通電が断たれると、図14に示された初期状 に復帰したことになる。

 尚、本実施例は、絞り装置として構成し ものであるが、周知のように、絞り羽根12 対して、開口部12bを覆うようにしてNDフィル タ板を取り付ければ、フィルタ装置になる。 従って、本発明の羽根駆動装置には、フィル タ装置も含まれる。

実施例5
 次に、図15及び図16を用いて実施例5を説明 る。本実施例はシャッタ装置として構成し ものであり、図15は、カバー板側から羽根室 内を見てシャッタ羽根の全開状態を示した平 面図であり、図16は、図15と同様にしてシャ タ羽根の閉鎖状態を示した平面図である。

 本実施例のシャッタ装置は、実施例2のよ うに、シャッタ羽根4の長孔4cに対して一つの 羽根取付軸1hを嵌合させるだけではなく、地 1に立設されたもう一つの羽根取付軸1uを嵌 させるようにしたものである。そのため、 施例2における地板1,カバー板2,シャッタ羽 4の形状が一部変わっているが、その他の構 部材は、実施例2の場合と全く同じである。 従って、図15及び図16においては、それらの 材及び部位に同じ符号を付けておき、以下 構成説明においては、実施例2の場合と異な 点についてだけ説明することにする。

 本実施例の地板1は、長手方向の左端から 開口部1cまでの長さが、実施例2の場合よりも 若干長くなっている。そして、この地板1に 、羽根取付軸1hの左下方位置に、もう一つの 羽根取付軸1uが隣接して立設されており、ス ッパ1kは、実施例2の場合よりも左下方位置 立設されている。また、本実施例のカバー 2の外形は、地板1に対応した形状をしてい 、実施例2における孔2hは、二つの羽根取付 1h,1uの先端を挿入できる形状に形成されてい る。更に、シャッタ羽根4の長孔4cは、二つの 羽根取付軸1h,1uを嵌合させるために、実施例2 の場合よりも長く形成されている。そのため 、シャッタ羽根4の先端部の長さも、実施例2 場合より長い。その他の構成は、実施例2の 場合と実質的に同じである。

 本実施例の作動は、実施例2の場合と同じ であるため、その説明を省略する。しかしな がら、本実施例の場合には、シャッタ羽根4 先端部が二つの羽根取付軸1h,1uによって案内 されるため、実施例2の場合よりもシャッタ 根4の作動が安定する。

 尚、上記の各実施例のカメラ用羽根駆動 置は、携帯電話機などの情報端末装置のカ ラに採用される場合を前提にして説明した 、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、小型 ,薄型化に適している構成であることから、 例えば、自動車の背後の視認用カメラや、道 路の車線認識システム,障害物検知システム に用いられるセンシングカメラ等の車載用 メラユニットにおける羽根駆動装置として 用することができる。そして、本発明の羽 駆動装置は、固体撮像素子の受光量を制御 て撮像することが可能であるから、それら 車載用カメラに採用すると有利である。

 本発明のカメラ用羽根駆動装置は、シャ タ装置,絞り装置,フィルタ装置及びレンズ リア装置として、単体のカメラ、携帯電話,P DA及びPC等の情報端末機器に内蔵されるカメ 及び投影装置等に採用することができ、実 上極めて有用である。