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Patent Searching and Data


Title:
CHAIR TYPE MASSAGE MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108047
Kind Code:
A1
Abstract:
A chair type massage machine (1) has a seat (2), a backrest (3) provided behind the seat (2) and reclinable, a rear wall (15) provided behind the backrest (3), and a hood (16) for covering the head of a person to be treated whose upper body is supported by the backrest (3). Air bags (6a, 6g) are provided at the seat (2) and the backrest (3). The hood (16) is supported by the rear wall (15) so as to be rotatable from behind to above the backrest (3).

Inventors:
FURUYA TAKESHI
Application Number:
PCT/JP2007/074808
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
December 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FAMILY CO LTD (JP)
FURUYA TAKESHI
International Classes:
A61H15/00; A61H7/00
Foreign References:
JPS633810A1988-01-08
JP2003111613A2003-04-15
JPH10272034A1998-10-13
JPH05261156A1993-10-12
JPH0542222A1993-02-23
JP2002095713A2002-04-02
JPH05200118A1993-08-10
JPS5937908A1984-03-01
JP2001190352A2001-07-17
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (Bo-eki Bldg.123-1, Higashimachi, Chuo-k, Kobe-shi Hyogo 31, JP)
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Claims:
 被施療者が着座する座部と、該座部の後方に設けられて後傾可能な背凭れ部と、該背凭れ部から独立して設けられたフード支持部と、前記背凭れ部に上半身を支持された被施療者の頭部を覆うフードとを備え、
 前記座部及び前記背凭れ部のうち少なくとも一方には被施療者の身体部位を施療する施療部が設けられ、前記フードは、前記背凭れ部の後方から上方へ回動可能なように前記フード支持部に支持されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
 前記フード支持部は、後傾した前記背凭れ部を側方及び後方から取り囲むようにして立設された後壁部を有していることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
 前記背凭れ部は、後傾するに従って下部が前記座部と共に前方へ移動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型マッサージ機。
 前記背凭れ部の傾斜角度を検出する角度センサと、該角度センサからの信号に基づいて前記フードの回動動作を制御する制御部とを更に備え、
 該制御部は、前記角度センサからの信号により前記背凭れ部の傾斜角度が所定値に達したと判断した場合に、前記フードを前記背凭れ部の上方位置へ回動させるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記フードの内面には発光装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記座部の前部にて回動可能に連結されたフットレストを更に備え、
 該フットレストは、前記背凭れ部の後傾動作に連動して垂下状態から水平状態へと回動するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記座部の両側方に設けられた肘掛け部を更に備え、
 該肘掛け部は、前記背凭れ部の後傾動作に連動して後部が下方へ向かうように傾斜するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の椅子型マッサージ機。
Description:
椅子型マッサージ機

 本発明は、背凭れ部をリクライニング可 なフード付きの椅子型マッサージ機に関す 。

 従来、被施療者の身体部位を施療して心 ともにリラックスすることを目的とした椅 型マッサージ機として、座部及び背凭れ部 備え、空気の給排によって膨張及び収縮が 能な空気袋等の施療部を各所に設けた構成 ものが知られている。近年では、より一層 リラックス状態を得るために、施療中の被 療者の頭部をフードによって覆い、外界の 激から被施療者の意識を遮断するようにし ものも提案されている(例えば、特許文献1 照)。

 この特許文献1に開示された装置の場合、座 部及び背凭れ部を備える椅子型を成し、背凭 れ部の上部に回動可能なフードが設けられて いる。被施療者は、座部に着座して背凭れ部 に上半身を預けた姿勢でフードを前方へ位置 させることにより、外界の光が遮断されて施 療に集中することができ、より一層のリラッ クス状態を得ることが可能になっている。

特開平05-200118号公報

 しかしながら、上記特許文献1に開示され た装置の場合、背凭れ部の上部にフードが設 けられているため、背凭れ部にかかる荷重が 大きく、該背凭れ部のリクライニング動作に 相当大きなトルクが必要となる。一般に背凭 れ部はその下部において座部に枢支された構 成となっているため、背凭れ部の上部に設け られたフードは枢支位置から最も離隔してお り、大きなモーメントを生じさせるため、特 に傾倒状態の背凭れ部を起立させる際に大き なトルクが必要となってしまう。そのため、 大きなモータの搭載が必要となって消費電力 量も大きくなってしまう。

 そこで本発明は、被施療者の頭部を覆う ードを備えつつ、背凭れ部の傾倒を容易に なうことができる椅子型マッサージ機を提 することを目的とする。

 本発明は上述したような事情に鑑みてな れたものであり、本発明に係る椅子型マッ ージ機は、被施療者が着座する座部と、該 部の後方に設けられて後傾可能な背凭れ部 、該背凭れ部から独立して設けられたフー 支持部と、前記背凭れ部に上半身を支持さ た被施療者の頭部を覆うフードとを備え、 記座部及び前記背凭れ部のうち少なくとも 方には被施療者の身体部位を施療する施療 が設けられ、前記フードは、前記背凭れ部 後方から上方へ回動可能なように前記フー 支持部に支持されている。

 このような構成とすることにより、背凭 部にフードを設けていないため、背凭れ部 かかる荷重を低減することができ、背凭れ の起伏動作を容易に行なうことができる。 ータ等を用いて電動で起伏させる場合には 小トルクの比較的小型のモータを用いるこ ができ、消費電力量の低減を図ることが可 である。

 また、前記フード支持部は、後傾した前 背凭れ部を側方及び後方から取り囲むよう して立設された後壁部を有していてもよい このような構成とすることにより、背凭れ に上半身を預けた被施療者の視界を、後壁 によって外界から効果的に遮断することが き、施療中のリラックス状態を確保するこ ができる。

 また、前記背凭れ部は、後傾するに従っ 下部が前記座部と共に前方へ移動するよう 構成されていてもよい。このような構成と ることにより、起立時の背凭れ部に比較し 後傾時の背凭れ部がより後方に位置するこ がなくなる。即ち、背凭れ部を後傾させて った場合、背凭れ部の下部が座部と共に前 へ移動することにより、起立時と後傾時と 背凭れ部の最後部の前後方向の位置をほぼ じにすることができる。その結果、背凭れ に対して後壁部を比較的近接して配設でき 背凭れ部の後方スペースの縮小化を図るこ ができる。

 また、前記背凭れ部の傾斜角度を検出す 角度センサと、該角度センサからの信号に づいて前記フードの回動動作を制御する制 部とを更に備え、該制御部は、前記角度セ サからの信号により前記背凭れ部の傾斜角 が所定値に達したと判断した場合に、前記 ードを前記背凭れ部の上方位置へ回動させ よう構成されていてもよい。このような構 とすることにより、人手によらず背凭れ部 所定の傾斜角度に達すると自動的にフード 回動させることができると共に、フードと 凭れ部との接触を回避して適切なタイミン でフードを回動させることができる。

 また、前記フードの内面には発光装置が けられていてもよい。このような構成とす ことにより、発光装置による発光によって 被施療者に対しより一層のリラックス状態 提供することができる。

 また、前記座部の前部にて回動可能に連 されたフットレストを更に備え、該フット ストは、前記背凭れ部の後傾動作に連動し 垂下状態から水平状態へと回動するよう構 されていてもよい。このような構成とする とにより、背凭れ部の後傾により被施療者 仰向けの姿勢になると、フットレストの回 によって下腿が水平状態となるため、被施 者は仰向けに寝た姿勢となり、より一層の ラックス状態を得ることができる。

 また、前記座部の両側方に設けられた肘 け部を更に備え、該肘掛け部は、前記背凭 部の後傾動作に連動して後部が下方へ向か ように傾斜するよう構成されていてもよい このような構成とすることにより、背凭れ が後傾して被施療者の上半身が仰向けにな たときであっても、肘掛け部に腕を載置し リラックスした姿勢をとることができる。

 本発明によれば、被施療者の頭部を覆う ードを備えつつ、背凭れ部の傾倒を容易に なうことができる椅子型マッサージ機を実 することができる。

本発明の実施の形態に係る椅子型マッ ージ機を示す斜視図であり、背凭れ部が起 された状態を示している。 図1に示す椅子型マッサージ機の異なる 態様を示す斜視図であり、背凭れ部をリクラ イニング(後傾)させた状態を示している。 図1に示す椅子型マッサージ機の機能を 説明するためのブロック図である。 フードの外観構成を示す斜視図である フレーム構造を示す斜視図であり、背 れ部を起した状態の図1に示す椅子型マッサ ージ機1に対応する状態を示している。 図5に示すフレーム構造の側面図である 。 背凭れ部のリクライニング前後におけ 椅子型マッサージ機の側面図であり、(a)及 (b)は背凭れ部が起立した状態と後傾した状 とを夫々示している。 背凭れ部のリクライニング前後におけ フレーム構造を示す側面図であり、(a)及び( b)は背凭れフレームユニットが起立した状態 後傾した状態とを夫々示している。 図8に示すフレーム構造の斜視図であり 、(a)及び(b)は背凭れフレームユニットが起立 した状態と後傾した状態とを夫々示している 。 図1に示す椅子型マッサージ機が備え マッサージ機構の原理的な構成を示す模式 な分解斜視図である。 音響を出力する椅子型マッサージ機を 説明するための図面であり、(a)は後壁部の内 壁面を露出させた状態の椅子型マッサージ機 1を示す斜視図、(b)はその後壁部のみの斜視 を夫々示している。 椅子型マッサージ機の他の構成を部分 的に示す側面図であり、主に、ベースフレー ムユニットがフードを支持する構成を拡大し て示している。 図12に示したフードの開動作を示す側 図であり、(a)は通常の開動作時の様子、(b) フードが下方の物体と接触したときの様子 それぞれ示している。

符号の説明

 1 椅子型マッサージ機
 1a 椅子ユニット
 1b カバーユニット
 1c フレーム構造
 2 座部
 3 背凭れ部
 4 フットレスト
 5 肘掛け部
 6a~6g 空気袋
 7 マッサージ機構
 11 制御部
 12 操作部
 15 後壁部(フード支持部)
 15a 球殻壁
 15b 側壁
 16 フード
 19 発光装置
 54 角度センサ
 60 直動式アクチュエータ
 67 直動式アクチュエータ

 以下、本発明の実施の形態に係る椅子型 ッサージ機について図面を参照しながら具 的に説明する。図1は、本発明の実施の形態 に係る椅子型マッサージ機を示す斜視図であ り、背凭れ部3が起こされた状態を示してい 。図2は、図1に示す椅子型マッサージ機の異 なる態様を示す斜視図であり、背凭れ部3を クライニング(後傾)させた状態を示している 。

 図1に示すように椅子型マッサージ機1は 被施療者の身体を支持する椅子ユニット1aと 、該椅子ユニット1aにより支持された被施療 の頭部周辺を覆うカバーユニット1bと、こ ら椅子ユニット1a及びカバーユニット1bを支 するフレーム構造1c(図5参照)とを備えてい 。

 [椅子ユニット]
 椅子ユニット1aは、被施療者が着座する座 2、被施療者の上半身を支持する背凭れ部3、 脚部を支持するフットレスト4、及び腕部を 持する肘掛け部5を備えている。なお、本実 の形態の説明において以下で用いる方向の 念は、文中に特に説明を付している場合を き、椅子型マッサージ機1の座部2に着座し 被施療者(図示せず)から見たときの方向の概 念と一致するものとする。

 座部2は、後述するフレーム構造1c(図5参 )の座支持フレーム43,43の上部に、上面が座 として用いられるように略平坦に形成され クッション部2aが配置されることにより構成 されている。このクッション部2a内には、給 気装置10(図3参照)からの空気の給排によっ 膨張及び収縮する空気袋6aが設けられており 、該空気袋6aの膨張及び収縮によって被施療 の大腿部及び臀部に圧迫刺激を付与できる うになっている。

 座部2の前部にはフットレスト4の上端部 枢着されており、該フットレスト4はその上 部を中心として垂下状態から水平状態へと 動可能になっている(図2参照)。このフット スト4は、下腿の背面を支持する背面支持壁 4aと、該背面支持壁4aの左右の側部から延設 れて下腿を左右の外側から支持する側壁4bと 、背面支持壁4aの中央部分から突設されて左 の下腿を内側から支持する中央壁4cと、足 を支持する足裏支持壁(図示せず)とから構成 され、被施療者の下腿及び足を左右別々に支 持できるようになっている。

 また、フットレスト4の側壁4b及び中央壁4 cの夫々の上部には空気袋6b,6cが対向配置され 、夫々の下部後側には空気袋6d,6eが対向配置 れている。これらの空気袋6b,6cと空気袋6d,6e とは、給排気装置10(図3参照)からの空気の給 によって膨張及び収縮し、被施療者の下腿 うち特に脹脛(ふくらはぎ)と足首とに対し 右から圧迫刺激を付与できるようになって る。また、側壁4bの下部前側には空気袋6fが 設されており、給排気装置10からの空気の 排によって膨張及び収縮し、被施療者の足 甲に圧迫刺激を付与できるようになってい 。なお、図1及び図2では図示を省略している が、フットレスト4には革製等のカバーが被 られ、被施療者はこのカバーを介して空気 6b~6fから圧迫刺激を受けるようになっている 。

 座部2の後部には、背凭れ部3が設けられ いる。背凭れ部3は、被施療者の上半身を支 すべく、一般的な体格の成人が椅子型マッ ージ機1の座部2に着座した際に、この成人 身体の一部がその外部にはみ出ない程度の きさとされており、正面視で略長方形状に っている。背凭れ部3の下端部は、座部2の後 部にて左右方向の枢軸53(図5参照)によって枢 されており、この枢軸53を中心に背凭れ部3 回動して前後にリクライニングが可能にな ている。

 また、背凭れ部3の両側方には肘掛け部5 設けられている。この肘掛け部5は、被施療 の前腕が載置される前腕支持部5aが背凭れ 3の両側方位置から座部2の前部近傍に至るま で前方へ延びており、該前腕支持部5aの前端 湾曲されて更に下方へ延設されている。

 背凭れ部3の内部には、着座した被施療者 の背部を施療するマッサージ機構7(図3参照) 備えられている。なお、図1にはマッサージ 構7が収容される背凭れ部3の内部空間3aを示 しており、この空間3aに後述するマッサージ 構7が収容され、その前側には被施療者の上 半身を背後から支持するシート(図示せず)が られる。このマッサージ機構7は、背凭れ部 3に沿って昇降可能であると共に、前後及び 右へ三次元的に動作可能な施療子(図示せず) を有しており、この施療子の動作によって背 凭れ部3に支持された被施療者の上半身に対 、揉みマッサージ、叩きマッサージ、及び ーリングマッサージ等の機械的刺激を付与 きるようになっている。また、背凭れ部3の 部にも適宜位置(本実施の形態では、マッサ ージ機構7が配設される空間3aの両側方)に空 袋6gが配設され、該空気袋6gも給排気装置10( 3参照)からの空気の給排によって膨張及び 縮し、被施療者の上半身の対応する部位に 迫刺激を付与できるようになっている。

 図10は、上述したマッサージ機構7の原理 な構成を示す模式的な分解斜視図である。 10に示すように、マッサージ機構7は被施療 の身体に機械的刺激を与える4つのローラ状 の施療子7aと、この施療子7aを変位駆動する ータ80,81が設けられている。施療子7aは2つの V字状のアーム82の先端それぞれに取り付けら れている。夫々のアーム82は、略V字状をなす 2つのコンロッド83に所定の範囲内で回転可能 であるように夫々取り付けられている。各コ ンロッド83には、嵌合孔83aが設けられており この嵌合孔83aに揉み回転軸84の両端に設け れた傾斜軸部84aが遊嵌されている。この傾 軸部84aは、揉み回転軸84に対して所定角度傾 斜した状態で設けられたものである。揉み回 転軸84の中間部分には、ヘリカルギヤ85aが同 的に設けられており、このヘリカルギヤ85a ウォーム85bと噛合している。このように、 リカルギヤ85aとウォーム85bとでウォームギ 機構85が構成されている。

 ウォーム85bの一端には、プーリ86aが同軸 に設けられており、ベルト87によってこの ーリ86aとモータ80の出力軸に設けられたプー リ86bとが連結されている。従って、モータ80 回転運動はベルト87を介してウォーム85bへ 達され、ウォーム85bの回転によって揉み回 軸84が回転する。そして、揉み回転軸84の回 に伴い、傾斜軸部84aが円錐形の軌跡を描く うに変位し、これによってコンロッド83が 則的に動作して、左右の施療子7aが近接・離 反するように左右及び上下方向へ略楕円を描 くように移動する。これが施療子7aの揉み動 となる。なお、施療子7aの揉み動作には、 右の施療子7aが近接するときに前方(施療者 )へ移動し、左右の施療子7aが離反するとき 後方へ移動する動作も含まれる。このよう 、揉み動作では、施療子7aが3次元的に移動 ることとなる。

 また、図10に示すように、コンロッド83の 下部には嵌合穴83bが設けられており、この嵌 合穴83bに連結部材88に設けられた突出部88aが 入されている。連結部材88には、横方向の 88bが設けられており、この孔88bに、叩き回 軸89の両端部に設けられた偏心部89aが遊嵌し ている。また、叩き回転軸89の中間部分には ーリ90aが同軸的に設けられており、ベルト9 1によってこのプーリ90aとモータ81の出力軸に 設けられたプーリ90bとが連結されている。従 って、モータ81の回転運動はベルト91を介し 叩き回転軸89に伝達され、叩き回転軸89の両 の偏心部89aの公転によって連結部材88aが略 下に移動する。この結果、コンロッド83が 合孔83aを中心に往復回動するので施療子7aが 円弧を描くように略上下に往復移動する。モ ータ81を一定速度で回転させたときには、一 の周期で施療子7aが往復移動することとな 、これが施療子7aの叩き動作となる。また、 モータ81をその回転速度を変化させながら回 させたときには、変則的な周期で施療子7a 往復移動することとなり、これが施療子7aの 指圧動作となる。

 このように、モータ80の駆動によって施 子7aの揉み動作が、モータ81の駆動によって 療子7aの叩き動作及び指圧動作が行われ、 ータ80,81を同時に駆動することにより、揉み 動作及び叩き動作又は揉み動作及び指圧動作 が合成されて行われることとなる。もちろん 、各動作を独立に行うことも可能である。

 図3は、上述した椅子型マッサージ機1の 能を説明するためのブロック図である。図3 示すように、椅子型マッサージ機1は、座部 2(図1参照)の下方に制御部11を備えている。こ の制御部11には、被施療者が操作するリモー コントローラ等の操作部12と、駆動部13a,13b が接続されている。駆動部13aは、図示しな ポンプ及び電磁弁を有する給排気装置10に 続され、該給排気装置10には上述した空気袋 6a~6gの夫々がエアホースを介して接続されて る。従って、被施療者が操作部12を操作す ことにより、空気袋6a~6gのうち1又は複数を 択的に膨張及び収縮させることができる。 た、駆動部13bはマッサージ機構7に信号線を して接続されており、操作部12を操作する とによってマッサージ機構7に揉み、叩き、 ーリング等のマッサージを実行させること できる。

 [カバーユニット]
 図1及び図2に示すように、椅子型マッサー 機1が備えるカバーユニット1bは、背凭れ部3 後方に設けられた後壁部(フード支持部)15と 、該後壁部15に支持されたフード16とを備え いる。

 後壁部15は、球殻を四等分して得られる1 の如く略ボウル形状を成す球殻壁15aを有し 該球殻壁15aは背凭れ部3の後方に配設されて いる。また後壁部15は、球殻壁15aの左右から 凭れ部3の外側方を通って前方へ延びる側壁 15bを有している。このような後壁部15は、背 れ部3が起立状態のときに該背凭れ部3及び 掛け部5を側方及び後方から取り囲むように 設された構成(図1参照)になっており、背凭 部3が後傾した状態では主として背凭れ部3 みを側方及び後方から取り囲む構成(図2参照 )となっている。

 図4は、フード16の外観構成を示す斜視図 ある。図4に示すようにフード16は、後壁部1 5の球殻壁15aよりも若干大径の球殻を四等分 て得られる1つの如く略ボウル形状を成し、 観形状が互いに略同一の外殻部17と内殻部18 とが円弧状のフードリブ16c(図5参照)を挟んで 貼り合わされて構成されている。フード16の 右の端部には軸受16a,16aが形成され、フード 16は、球殻壁15aに外方(後方)から被さるよう 配設された状態で、この軸受16aが球殻壁15a 左右部分で枢支されている。従って、フー 16は、後壁部15に枢支された状態で左右方向 軸周りに回動可能であり、背凭れ部3の後方 位置(球殻壁15aの後方位置:図1参照)から上方( 方)へ、背凭れ部3の上方位置(球殻壁15aの上 位置:図2参照)まで回動可能になっている。

 外殻部17の後部(図4における下部)の内面 はキャスタ16bが取り付けられており、この ャスタ16bは内殻部18の後部(図2における下部) に形成された矩形孔18aを通じてフード16の内 へ突出している。キャスタ16bは、フード16 球殻壁15aに枢支されたときに、球殻壁15aの 面に接するようになっており、フード16が前 後方向に回動するときに前記外面上を転動す ることにより、フード16と球殻壁15aとの直接 な接触を防止すると共に、球殻壁15aに対し フード16を支持している。

 また、フード16の前側周縁部には、これ 沿って左右へ延びる発光装置19が取り付けら れている。図3に示すように、この発光装置19 は制御部11に信号線を介して接続されており 制御部11からの指示に従って所定のパター で発光するようになっている。

 [リクライニングに関するフレーム構造]
 次に、上述した椅子ユニット1a及びカバー ニット1bを支持するフレーム構造1cについて 明する。図5はフレーム構造1cを示す斜視図 あり、背凭れ部3を起した状態の図1に示す 子型マッサージ機1に対応する状態を示して り、図6は、図5に示すフレーム構造1cの側面 図である。まず、フレーム構造1cのうち椅子 ニット1aの背凭れ部3のリクライニング動作 関係する構成について説明する。

 図5及び図6に示すように、フレーム構造1c は、ベースフレームユニット30と、座部2の骨 格を成す座部フレームユニット40と、背凭れ 3の骨格を成す背凭れフレームユニット50と 備え、座部フレームユニット40及び背凭れ レームユニット50はベースフレームユニット 30に支持されている。

 該ベースフレームユニット30は、前後方 に延びる脚部フレーム31を備えている。この 脚部フレーム31は、左右の肘掛け部5(図1参照) の離隔距離と略同一だけ離隔して左右に配設 され、両者間には左右方向に延びる複数の補 強フレーム32が架設され、脚部フレーム31を 定間隔に保持している。脚部フレーム31から は3本の壁支持フレーム33が上方へ向かって延 設されており、既に説明した後壁部15(図1参 )はこの壁支持フレーム33に取り付けられる 左右の夫々において後側の2本の壁支持フレ ム33の上部間には、後述する背凭れフレー ユニット50を支持する背支持フレーム34が架 されている。また、ベースフレームユニッ 30は、脚部フレーム31に沿って延設されたガ イドフレーム35を備えており、該ガイドフレ ム35は、断面が椅子型マッサージ機1におけ 左右方向の内側に開放されたチャネル形状 成している(図5参照)。

 座部フレームユニット40(図6で網掛けされ た構成)は、ベースフレームユニット30が備え る左右のガイドフレーム35の夫々に係合する ライドフレーム41を備え、該スライドフレ ム41はガイドフレーム35に沿って前後方向へ ライド可能になっている。スライドフレー 41からは複数の縦フレーム42が上方へ延設さ れ、この縦フレーム42の上部には略前後方向 延びる座支持フレーム43が取り付けられて る。より詳しくは、座支持フレーム43は後端 部から前方斜め上方へ向かって延設されてお り、左右の座支持フレーム43,43間には、座部2 を形成するクッション部2a(図1参照)を取り付 るための板材(図示せず)が設けられるよう なっている。また、座支持フレーム43,43の前 部には左右方向へ延びる枢軸(図示せず)が設 られており、フットレスト4の上部がこの枢 軸により支持されている。

 背凭れフレームユニット50(図6で太線で示 す構成)は、上下方向へ延びる左右のメイン レーム51,51と、これを支持すべく両者間に架 設された複数の補強フレーム52とを備えてお 、該補強フレーム52によって左右のメイン レーム51は一定間隔に保持されている。メイ ンフレーム51の下部は、座部フレームユニッ 40が備える座支持フレーム43の後部にて、左 右方向の枢軸53により支持され、左側の枢軸5 3の近傍には、背凭れフレームユニット50の枢 軸53回りの回動角度を検出する角度センサ54( 3参照)が設けられている。この角度センサ54 は制御部11に信号線を介して接続されており( 図3参照)、検出した回動角度に関する信号を 御部11へ出力する。

 また、メインフレーム51の長手方向の中 部には、第1リンクロッド61の上端部が枢支 れ、この第1リンクロッド61の下端部はベー フレームユニット30が有する背支持フレーム 34にて枢支されている。メインフレーム51の 端部には第2リンクロッド62の後端部が枢支 れ、この第2リンクロッド62の前端部はフッ レスト4に枢着されている。第2リンクロッド 62とフットレスト4との枢着位置は、座部フレ ームユニット40とフットレスト4との枢着位置 よりも下方に設定されている。

 また、メインフレーム51と座部フレーム ニット40との間には、エアシリンダ又はボー ルネジ等から成る直動式アクチュエータ60が けられ、直動式アクチュエータ60の後端部 メインフレーム51の下端部に枢着され、前端 部は座部フレームユニット40の前部にて枢着 れている。この直動式アクチュエータ60は 御部11に信号線を介して接続されており、制 御部11からの指示信号に従って伸縮可能にな ている。

 座部フレームユニット40の左右の側方に 肘掛フレーム70が設けられている。この肘掛 フレーム70は側面視で略L字形状を成し、一端 部(後端部)が背凭れフレームユニット50のメ ンフレーム51の中央部に枢支されている。肘 掛フレーム70の他端部(前端部)には、矩形板 の軸受板71が肘掛フレーム70の長手方向に沿 ようにして取り付けられており、この軸受 71には、肘掛フレーム70の長手方向に対し略 平行に延びるスリット状軸受孔72が形成され いる。一方、座部フレームユニット40の前 上部には側方に突出する枢軸73が設けられて おり、この枢軸73は、上述した肘掛フレーム7 0が有する軸受板71のスリット状軸受孔72にて 動及び回動が可能なように支持されている

 次に、このようなフレーム構造1cを備え 椅子型マッサージ機1におけるリクライニン 動作について説明する。図7は、背凭れ部3 リクライニング前後における椅子型マッサ ジ機1の側面図であり、(a)及び(b)は背凭れ部3 が起立した状態と後傾した状態とを夫々示し ている。図8は、背凭れ部3のリクライニング 後におけるフレーム構造1cを示す側面図で り、(a)及び(b)は背凭れフレームユニット50が 起立した状態と後傾した状態とを夫々示して いる。また、図9は、図8に示すフレーム構造1 cの斜視図であり、(a)及び(b)は背凭れフレー ユニット50が起立した状態と後傾した状態と を夫々示している。

 はじめに、図7(a)に示すように背凭れ部3 起立した状態では、座部2は相対的に後方位 にあり、フットレスト4は座部2の前部から 下された状態となっており、肘掛け部5にお る前腕支持部5aが略水平になっている。こ とき、図8(a)及び図9(a)に示すようにフレーム 構造1cは、直動式アクチュエータ60が伸長し 状態となっており、背凭れ部フレームユニ ト50は起立した状態で、座部フレームユニッ ト40は相対的に後方に位置し、肘掛フレーム7 0において肘掛け部5の前腕支持部5aに対応す 前腕支持部分74(図5及び図6参照)は略水平に っている。

 ここで、直動式アクチュエータ60を駆動 て短縮させると、図8(b)及び図9(b)に示すよう に第1リンクロッド61が下端部を中心に前方へ 回動し、その結果、背凭れフレームユニット 50は後傾しつつ前方へ移動する(即ち、後傾動 作に連動して前方へ移動する)。これにより 背凭れフレームユニット50と枢軸53(図6参照) 連結された座部フレームユニット40は、ベ スフレームユニット30のガイドフレーム35に ライドフレーム41(図6参照)が案内されて前 へスライドする。その結果、図7(b)に示すよ に、背凭れ部3の後傾に伴って該背凭れ部3 座部2と共に前方へ移動することとなる。従 て、背凭れ部3のリクライニングよって、背 凭れ部3の上端部は略鉛直下方へ移動するこ となり、起立状態の背凭れ部3の後方近傍に 壁部15を配設しても、リクライニングによ て背凭れ部3と後壁部15とが接触しないよう なっている。

 また、座部フレームユニット40に枢支さ たフットレスト4は、背凭れフレームユニッ 50に第2リンクロッド62を介して接続されて るため、背凭れフレームユニット50の前方移 動に際し、第2リンクロッド62によって前方へ 押される。その結果、フットレスト4は、座 フレームユニット40との枢支点を中心に下部 が前方へ向かうように回動し、略水平姿勢に なると共に、座部フレームユニット40と共に 方へ移動することとなる。

 なお、図1に示すようにフットレスト4は 本実施の形態では下腿用の空気袋6b,6cが設け られる上側フットレスト4Aと、足用の空気袋6 d,6e,6fが設けられる下側フットレスト4Bとに分 割された構成となっており、上側フットレス ト4A及び下側フットレスト4Bは互いの距離を 更可能に構成されている。そして、フット スト4を垂下状態から水平状態へと回動した 合に、フットレスト4の回動中心と被施療者 の下腿の回動中心たる膝との位置ずれに起因 して、回動前後においてフットレスト4と下 との間に位置ずれが生じてしまうが、本実 の形態に係る椅子型マッサージ機1では、垂 状態からの回動開始時に上側フットレスト4 Aから下側フットレスト4Bを離反させることに より、この回動前後におけるこの位置ずれを 抑制している。また、このようにするとフッ トレスト4の回動開始後の一定期間は下側フ トレスト4Bが床面に沿って前方へ移動するこ ととなるが、下側フットレスト4Bの下部には ャスタ4dが設けられているため、前方への 動に際してキャスタ4dが転動し、下側フット レスト4Bはスムースに前方移動可能となって る。

 更に、座部フレームユニット40と背凭れ レームユニット50との間に架設された肘掛フ レーム70は、背凭れフレームユニット50の後 に伴ってその前腕支持部分74の後部が下方へ 向かうように傾斜する。この際、肘掛フレー ム70における座部フレームユニット40との支 位置と背凭れフレームユニット50との支持位 置との離隔距離が変化するが、座部フレーム ユニット40から突設された枢軸73は肘掛フレ ム70が有する軸受板71に形成されたスリット 軸受孔72に支持されているため、該スリッ 状軸受孔72の長手方向に枢軸73が移動するこ により、この離隔距離の変化に対応できる うになっている。

 以上に説明したように、本実施の形態に る椅子型マッサージ機1は、背凭れ部3を後 させることにより、座部2及びフットレスト4 が前方へ移動し、且つ、フットレスト4は略 平状態となるため、所謂フルフラットな形 となり、被施療者は仰向けに寝た姿勢とな てリラックスしやすくなる。また、既に説 したように背凭れ部3を後傾させてもその上 部は略鉛直下方へ移動するため、背凭れ部3 が後壁部15に接触せず、椅子型マッサージ機1 の設置に際して後方スペースを余分に確保し ておく必要がない。

 [フードの回動に関するフレーム構造]
 次に、フード16の回動に関係するフレーム 造1cの構成について説明する。図5及び図6に すように、ベースフレームユニット30の後 であって背支持フレーム34には、フード16を 持するための板状のフード支持フレーム36 取り付けられている。既に説明したように フード16を構成する外殻部17及び内殻部18の には、挟まれるようにして2本のフードリブ1 6cが設けられている。これらのフードリブ16c 、図5に示すようにそれぞれ略円弧状を成し 、且つ、図6に示すように側面視で互いが所 の角度を有するようにして、端部近傍同士 三角形状のガセット16dにより接続されてい 。そして、このガセット16dが上記フード支 フレーム36の上部に設けられた枢軸36aにより 軸受16a(図4参照)を介して支持されている。

 一方、図6において上側のフードリブ16cの 端部とベースフレームユニット30の後部との はリンク機構65及び直動式アクチュエータ67 により連結されている。このリンク機構65は 棒状の第3リンクロッド63と側面視でL字状の 第4リンクロッド64とが上下に配されて成り第 3リンクロッド63の下端部と第4リンクロッド64 の上端部とが枢着されている。また、第3リ クロッド63の上端部は上側のフードリブ16cの 端部に枢着され、L字状を成す第4リンクロッ 64の屈曲部分は、ベースフレームユニット30 のフード支持フレーム36の下部の枢軸68にて 持され、更に、第4リンクロッド64の下端部 、直動式アクチュエータ67を介してベースフ レームユニット30の後部に接続されている。 の直動式アクチュエータ67は、信号線を介 て制御部11(図3参照)と接続されており、制御 部11からの指示信号に従って伸縮動作する。

 このようなフード16を回動させるフレー 構造1cの動作について、図7乃至図9を用いて 明する。はじめに、図7(a)に示すようにフー ド16が背凭れ部3の後方に位置しているとき、 図8(a)及び図9(a)に示すように直動式アクチュ ータ67は伸長した状態となっており、リン 機構65はフードリブ16cの端部を上方へ位置さ せている。その結果、フードリブ16cは枢軸36a を中心として後部が下方へ回動した状態とな っている。

 ここで直動式アクチュエータ67を駆動し これを短縮させると、図8(b)及び図9(b)に示す ようにL字状の第4リンクロッド64が後方へ回 し、第3リンクロッド63を介して連結された ードリブ16cの端部が下方へ移動する。その 果、フードリブ16cは、枢軸36aを中心として 体が上方(前方)へ回動し、図7(b)に示すよう 、フード16が上方(前方)へ回動する。このと 、図2に示すように背凭れ部3が後傾してい と、フード16は背凭れ部3の上部上方に位置 ることとなり、背凭れ部3に上半身を支持さ た被施療者の頭部はフード16によって上方 び側方から覆われる。

 [背凭れ部及びフードの連動]
 上述したような構成を備えた椅子型マッサ ジ機1は、制御部11(図3参照)が角度センサ54 らの背凭れ部3の傾倒角度に関する信号に基 いて直動式アクチュエータ67を駆動するこ により、背凭れ部3のリクライニング動作と ード16の回動動作とを連動させることがで る。

 より具体的には、制御部11は、被施療者 よって背凭れ部3を後傾させるよう操作部12 操作されると、座部2の下方の直動式アクチ エータ60を駆動してこれを短縮させる。同 に角度センサ54による検出信号に基づき、背 凭れ部3の傾倒角度が所定値に達したか否か 判断する。背凭れ部3が所定の傾倒角度に達 たと判断すると、もう1つの直動式アクチュ エータ67を駆動してこれを短縮させ、背凭れ 3の後方に位置していたフード16を前方へ回 させる。ここで、フード16が前方へ回動可 となるための、背凭れ部3の傾倒角度として 、一例として床面に対して150度に設定する とができ、他の一例としては背凭れ部3が最 大に傾倒したときの傾倒角度に設定すること もできる。なお、既に説明したように、背凭 れ部3の後傾に伴ってフットレスト4は垂下さ た状態から水平状態へと回動される。

 このようにすることにより、背凭れ部3の 後傾動作にフード16の前方への回動を連動さ ているため、被施療者はフード16の回動に して操作する必要がない。また、背凭れ部3 十分に後傾していない状態でフード16が回 することによって両者が接触してしまうの 防止することができる。更に、背凭れ部3が 定角度以上に後傾したときにフード16を前 へ回動させるため、フード16の枢支位置を比 較的下方に設けることができ、椅子型マッサ ージ機1の高さ寸法を小型化することができ 。

 また、上述した椅子型マッサージ機1では 、フード16を背凭れ部3に対して独立して設け ているため、背凭れ部3の傾倒動作及び起立 作に際し直動式アクチュエータ60に必要なト ルクを低減することができ、消費電力量の低 減も図ることができる。

 また、背凭れ部3が後傾した状態では、上 述したようにフード16によって被施療者の頭 が覆われることとなるが、本実施の形態に る椅子型マッサージ機1では、後壁部15の側 15bが、背凭れ部3の外側方を通って前方へ延 設されているため、後傾した背凭れ部3に支 された被施療者はこの側壁15bによって上半 の側方までも取り囲まれる。従って、被施 者に対する外界からの刺激を遮断しやすく 被施療者はより一層リラックスできる。ま 、フード16が被施療者の頭上を覆った上半身 で発光装置19を発光させることにより、外光 遮断した上半身で被施療者へ視覚的な刺激 効率的に付与することができる。

 一方、後傾した背凭れ部3を起立させる場 合は、上述したのと逆に動作制御すればよい 。即ち、制御部11は、角度センサ54からの信 によって背凭れ部3が所定の傾倒角度に達し と判断すると、直動式アクチュエータ67を 動してこれを伸長させ、フード16を後方へ回 動させる。このようにすることにより、起立 する背凭れ部3がフード16に接触するのを回避 することができる。

 なお、制御装置11は、被施療者によって 作部12の所定のスイッチが操作され続けてい る時間に対応して背凭れ部3を後傾動作させ ように直動式アクチュエータ60の動作を制御 してもよいし、所定のスイッチが操作された ときの信号を受信した場合に、最大限にまで 背凭れ部3を後傾させるよう制御してもよい 後者の場合には、被施療者は操作部12のスイ ッチを操作し続ける必要がないため簡便であ る。

 ところで、上述した椅子型マッサージ機1 にはCDプレーヤー等の外部音源で再生された 響を出力することができる構成となってい 。図11は音響を出力する椅子型マッサージ 1を説明するための図面であり、(a)は後壁部1 5の内壁面を露出させた状態の椅子型マッサ ジ機1を示す斜視図、(b)はその後壁部15のみ 斜視図を夫々示している。

 図11(b)に示すように、後壁部15における球 殻壁15aの内壁面15cは、筒の内壁面のように、 鉛直方向の任意の位置での水平断面が略同一 の曲率の円弧を成す曲面となっている。この 内壁面15cにおける上下方向の略中央位置の左 右の部分に、スピーカ100(図3も参照)が配設さ れている。また、図3に示すように椅子型マ サージ機1は、制御部11がCDプレーヤ等の外部 音源101に図示しないインタフェースを介して 接続可能となっている。制御部11は、外部音 101で再生されて入力された音響信号をスピ カ100から出力させることができ、これによ て被施療者は、マッサージを受けながら音 等の音響を聴覚的に感じることができるよ になっている。

 また図11(a)に示すように、後壁部15aに設 られたスピーカ100は、背凭れ部3が最大に後 したとき、該背凭れ部3の上部より若干上方 の左右に位置するため、背凭れ部3に上半身 支持された被施療者の頭部近傍の左右に位 することとなる。そして図2に示すように、 凭れ部3を傾倒させ且つフード16を前方へ回 させて、被施療者の頭部を後壁部15及びフ ド16によって側方及び上方から覆った状態と すると、外部からの音響ノイズを排除し、ス ピーカ100から出力される音響によって被施療 者の聴覚を効果的に刺激することが可能とな る。従って、被施療者はマッサージ中に音楽 を聴くなどして、より一層のリラックス効果 を得ることができる。

 また、制御部11により、スピーカ100から 力される音響と、空気袋6a~6g及びマッサージ 機構7によるマッサージ動作とを同調させて よく、或いは、スピーカ100から出力される 響と発光装置19での発光とを同調させてもよ い。この場合にも、被施療者に対するマッサ ージ効果の向上が期待できる。

 更に、スピーカ100からの出力として上記 ような音響のみではく、例えば、椅子型マ サージ機1の機能や取り扱い方法などを案内 する音声を出力するようにしてもよい。この 場合には、図2に示すように、被施療者がフ ド16に覆われて取扱説明書等を見にくい状況 であっても、音声案内によりその内容を把握 することができるため、被施療者にとって都 合がよい。

 [フードのストッパ機構]
 次に、上記椅子型マッサージ機1の他の構成 について図12及び図13を用いて説明する。こ 椅子型マッサージ機1によれば、フード16の 方に置かれた荷物等の物体に、開方向へ回 中のフード16が接触した場合、このフード16 開方向へそれ以上回動しないように規制す ことができる。以下、より具体的に説明す 。

 図12は、椅子型マッサージ機1の他の構成 部分的に示す側面図であり、主に、ベース レームユニット30がフード16を支持する構成 を拡大して示している。なお、便宜上、図12 はフード16を二点鎖線で示している。図12に 示すように、フード16は、リンク機構65を介 てベースフレームユニット30に支持されてお り、このリンク機構65は、既に説明した第3リ ンクロッド63の上端部には、フードリブ16c(図 6参照)に換わるフード支持ロッド110の下端部 枢支されている。フード支持ロッド110は、 の長手方向の略中間位置にて、フード支持 レーム36(図6も参照)の上端部に設けられた 軸36aにより支持され、リンク機構65が動作し た場合に枢軸36aを中心として回動自在になっ ている。そして、フード支持ロッド110の上部 (即ち、枢軸36aより上側の部分)は、フード16 支持するためのフード支持片110aを成してい 。

 一方、フード16の左右の端部にはブラケ ト111が設けられ、更に一方の端部にはスト パ部112が設けられている。このブラケット11 1は、略長方形であって平板状の金属板から り、対向する長辺に沿って形成された2つの ランジ部111aと、これらの間に形成された支 持片収容部111bとを有している。ブラケット11 1は、フード16の内壁面から所定距離を離れた 状態で後述するストッパ部112を介して対面配 設され、一方のフランジ部111aにおける長手 向の略中央部分が、ストッパ部112から突設 れた枢軸113によって支持されている。

 この状態で、ブラケット111の支持片収容 111bとフード16の内壁面との間には、該支持 収容部111bに沿ったスペースが形成される。 このスペースには上記フード支持片110aが挿 され、該フード支持片110aは、その上部がブ ケット111の支持片収容部111bにボルト等の締 結手段114によって2箇所で固定されている。 って、リンク機構65が動作してフード支持ロ ッド110が回動すると、これに連動してフード 16も前後方向に回動する一方、フード支持ロ ド110及びブラケット111とフード16とは、枢 113を中心として回動可能となっている。

 ストッパ部112は、略直方体形状の金属板 ら成るベース板112aを有している。該ベース 板112aは、その長手方向がブラケット111の長 方向と略直交(角度α)するようにしてフード1 6の内壁面とブラケット111との間に介在され フード16の内壁面に固定されている。このよ うに、ベース板112aはフード16に対して一体的 に設けられているため、フード16がブラケッ 111に対して枢軸113周りに回動すると、ブラ ット111とベース板112aとの相対位置(相対角 )も変化する。また、ベース板112aは、側面視 でブラケット111から下方へ突出する部分を有 し、この部分に近接スイッチ115が取り付けら れている。この近接スイッチ115は、ブラケッ ト111の長手方向とベース板112aの長手方向と 形成する角度が所定の角度β(<α:図13参照) なるとオフからオンとなって制御部11(図3参 照)へ所定の信号を出力するよう設定されて る。更に、ベース板112aの下端部からは車軸1 12bが延設されており、この車軸112bには合成 脂製の車輪112cが回転自在に支持されている

 ブラケット111の他方のフランジ部111aから 、フード16の内壁面へ向かって第1係止突起116 aと第2係止突起116bとが設けられている。第1 止突起116aは、ストッパ部112のベース板112aの 一側部に当接することにより、ベース板112a 長手方向とブラケット111の長手方向とが角 α以上とならないように両者の相対角度を規 制する。第2係止突起116bは、ベース板112aの他 側部に当接することにより、ベース板112aの 手方向とブラケット111の長手方向とが角度β 以下とならないように両者の相対角度を規制 する。

 このような椅子型マッサージ機1に特有の フード16の開動作について説明する。図13は 図12に示したフード16の開動作を示す側面図 あり、(a)は通常の開動作時の様子、(b)はフ ド16が下方の物体と接触したときの様子を れぞれ示している。まず、直動式アクチュ ータ67(図3及び図6参照)が伸長することによ リンク機構65が動作し、フード支持ロッド110 のフード支持片110aが後方へ回動すると、図13 (a)に示すように、フード16はこれに連動して 軸36aを中心に開方向(即ち、後方)へと回動 る。このとき、第1係止突起116aがストッパ部 112のベース板112aの一側部に当接している。 って、ベース板112aの長手方向とブラケット1 11の長手方向とが角度αを成す位置関係とな ており、近接スイッチ115はオフ状態となっ いる。また、フード16の開動作中、ベース板 112aに支持された車輪112cが後壁部15の球殻壁15 a(図2)の外面上を転動し、フード16の円滑な開 動作に貢献している。

 次に、この開動作中にフード16の下方に 在する物体120とフード16の下部とが接触する と、フード16はそれ以上は開動作不能となる 方、リンク機構65は動作を継続しようとし フード支持ロッド110を回動させる。その結 、フード16及びストッパ部112と、フード支持 ロッド110及びブラケット111とが、枢軸113を中 心として相対的に回動し、ベース板112aの長 方向とブラケット111の長手方向とが成す角 は、角度αよりも減少していく。

 図13(b)に示すように、この角度が角度βに 達すると、第2係止突起116bがベース板112aの他 側部に当接し、それ以上の回動が規制される と共に、近接スイッチ115がオン状態となる。 オン状態となった近接スイッチ115は、所定の 信号を制御部11(図3参照)へ出力する。この信 を受信した制御部11は、直動式アクチュエ タ67(図3参照)の伸長動作を停止させるため、 リンク機構65の動作は停止することとなる。

 なお、オン状態の近接スイッチ115から所 の信号を受信した場合に、制御部11は、直 式アクチュエータ67の伸長動作を停止させる だけでなく、その後、若干短縮させるように 動作させ、フード16を物体120から上方へ離反 せるようにしてもよい。このようにすれば フード16との接触により物体120が変形した 損傷したりすることを防ぐことも可能であ 。

 本発明は、被施療者の頭部を覆うフード 備えつつ、背凭れ部の傾倒を容易に行なう とができる椅子型マッサージ機に適用する とができる。