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Patent Searching and Data


Title:
RF COIL AND MAGNETIC RESONANCE DEVICE EMPLOYING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108048
Kind Code:
A1
Abstract:
An irradiation coil generating an exciting RF pulse to be applied to an inspection object placed in a magnetostatic field at the time of generating the magnetostatic field in the vertical direction. At least one third ringlike conductor (intermediate ring) having a diameter between that of a first large diameter ringlike conductor and that of a second small diameter ringlike conductor is arranged in addition to the first and second ringlike conductors to obtain a planar bird cage coil. Diodes are arranged in the rung (inside rung) on the inside of the intermediate ring such that the inside rungs where the diode is not arranged are not spaced apart equally, thus obtaining an RF coil. A magnetic resonance device employing such RF coil is also provided.

Inventors:
OCHI HISAAKI (JP)
SOUTOME YOSHIHISA (JP)
BITO YOSHITAKA (JP)
SUZUKI SHINICHIRO (JP)
SHIMODA TAKAHIDE (JP)
TANIGUCHI TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074940
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
December 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI MEDICAL CORP (JP)
OCHI HISAAKI (JP)
SOUTOME YOSHIHISA (JP)
BITO YOSHITAKA (JP)
SUZUKI SHINICHIRO (JP)
SHIMODA TAKAHIDE (JP)
TANIGUCHI TAKESHI (JP)
International Classes:
A61B5/055; G01R33/34
Domestic Patent References:
WO2002041020A22002-05-23
Foreign References:
JP2003180653A2003-07-02
JP2002224082A2002-08-13
Attorney, Agent or Firm:
ASAMURA, Kiyoshi et al. (New Ohtemachi Bldg.2-1, Ohtemachi 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 04, JP)
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Claims:
 鉛直方向に静磁場を発生する静磁場発生部と、前記静磁場に置かれた検査対象に印加する励起RFパルスを発生する照射コイルと、前記静磁場に重畳する傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部と、前記検査対象から発生する核磁気共鳴信号を検出する受信用コイルとを具備し、
 前記照射コイルが、第1の径の第1のリング状導体、前記第1の径より小さい第2の径の第2のリング状導体、前記第1の径と前記第2の径との間の径を有する少なくとも1つの第3のリング状導体、及び前記第1のリング状導体と前記第2のリング状導体と前記第3のリング状導体との各々と連結する複数のラング導体と、前記第3のリング状導体より内側に位置するラング導体の内側部分に配置される第1ダイオードを有することを特徴とする磁気共鳴装置。
 前記複数のラング導体の全てについて、前記内側部分に前記第1ダイオードが各々配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されるラング導体と、前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されないラング導体とが、交互にならないように配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されるラング導体と、前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されないラング導体とが、少なくとも一部で異なる間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記内側部分に前記第1ダイオードが配置される複数のラング導体に挟まれて位置する、前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されないラング導体の数が、2以上であることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記内側部分に前記第1ダイオードが配置される複数のラング導体に挟まれて位置する、前記内側部分に前記第1ダイオードが配置されないラング導体の数は、2種類以上であることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記第3のリング状導体は、前記第1のリング状導体と前記第2のリング状導体との間に配置されかつ相互に電気的に接続された、複数の閉曲線状導体であることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記閉曲線状導体は、前記第1のリング状導体及び前記第2のリング状導体と同心円上に実質的に位置する円状部分を有することを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴装置。
 前記複数の閉曲線状導体は、キャパシタを介して相互に接続されることを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴装置。
 前記円状部分には、キャパシタが配置されることを特徴とする請求項8に記載の磁気共鳴装置。
 前記第3のリング状導体を1本有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記ラング導体を12本有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記ラング導体を16本有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記ラング導体を24本有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記第1ダイオードに設置される放熱板をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
 前記受信コイルの外径は、前記第1の径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
Description:
RFコイル及びそれを用いた磁気 鳴装置 参照による取り込み

 本出願は、2007年3月2日に出願された日本 許出願第2007-052167号の優先権を主張し、そ 内容を参照することにより本出願に取り込 。

 本発明は電磁波送信受信を行うためのRF イル、及びそれを用いた磁気共鳴装置(以下 「MRI装置」という)に関する。

 MRI装置は、マグネットが発生する均一な 磁場中に被検体を配置し、被検体に電磁場 照射し、被検体内の核スピンを励起すると に、その後、核スピンが発生する電磁波で る核磁気共鳴信号を受信し、被検体を画像 する。静磁場発生領域内では、生体組織の 子核スピンは静磁場強度によって定まるラ モア周波数で歳差運動を行っており、ラー ア周波数と同じ周波数の高周波磁場を照射 て核磁気共鳴を起こさせ、励起した核スピ が基底状態に戻るときに放出するラーモア 波数の電磁波を検出する。電磁波の照射と 磁気共鳴信号の受信は、ラジオ周波数(RF)の 電磁波を送信あるいは受信するRFコイルによ て行なわれ、MRI装置に適した種々の形状の 信コイル、受信コイル或いは兼用コイルが 発されている。高周波磁場の照射及び検出 は、静磁場方向に直交する向きの高周波磁 を発生するRFコイルが使用される。

 図14は鉛直方向の均一な静磁場を発生す MRI装置におけるRFコイルの実施形態の例であ る。図14は従来のハイパス型平面バードケー コイルである。コイル面が静磁場B0の向き10 0に垂直になるように配置される。図14に示し たコイルでは、大きいリング状導体161の半径 は40cm、小さいリング状導体162の半径は6cmで る。放射状導体ラング163の本数は12である。 このような平面型バードケージコイルは、特 開平8-280652号公報、特開平11-9570号公報、特表 2002-224082号公報、及び特開2005-21325号公報など に開示されている。

 電磁波の照射や磁気共鳴信号の検出を行 RFコイルにおいては、照射効率および照射 一性の向上、受信感度および感度分布の均 性向上が求められている。一般にRFコイルの 照射不均一は撮影視野の内側で30%以内である ことが望まれる。また、撮影視野は20~40cm程 に設定するのが一般的である。RFコイルの照 射効率や受信感度を向上させる方法として、 QD(Quadrature Detection)方式が知られている。QD方 式は、互いの軸を直交させて配置した2つのRF コイルを用いて磁気共鳴信号を検出する方法 である。この方式で磁気共鳴信号を検出する と、90度だけ位相がずれた信号がそれぞれのR Fコイルから検出される。これらの検出信号 合成することにより、1つのRFコイルで受信 た場合に比べてSN比が理論的に√2倍向上す 。また、高周波磁場の照射時には、円偏波 照射することから電力が1/2で済むため、人 の高周波発熱を小さくすることができる。 面型バードケージコイルは、その構造の対 性からQD方式を実施することが容易である。 信号を送受信するための2つの給電ポートを いに直交した位置に配置することで、一つ コイルでQD方式による送受信が可能となる。 図14に示した平面型バードケージコイルはQD 式を適用した場合を示しているが、1つの給 ポートだけを用いるSingle給電の場合はP1かP2 のどちらか1つを備えるものとする。

 図14のようなコイルの場合、コイル面に 行する面(XY平面)上の感度(Sensitivity)分布は図 15のようになる。図15の感度分布では、第1リ グ161と第2リング162付近に感度の鋭い山が存 在し、第1リング161と第2リング162の中間点、 び第2リング162の内側に感度の谷が存在する ことを示している。撮影視野を36cm(-18cm~18cm) した時、視野内での照射感度不均一は約55% ある。図15のように、第2リング162の径が第1 ング161に対して1/2以下の場合、このような イル中心付近の感度不均一が問題となる。 体的には、送信コイルとして用いた場合に 、核スピンの励起が空間的に不均一となり 受信コイルとして用いた場合には、得られ 核磁気共鳴信号の強度が空間的に不均一と る。

 一方、第2リング162の径が第1リング161に して1/2以上の場合、つまり図16のようなコイ ルの場合はどうかというと、第2リング内側 感度の谷が拡大する。図16に示したコイルで は、大きいリング状導体161の半径は40cm、小 いリング状導体162の半径は22cmである。図16 示したコイルでは、コイル中心付近の照射 度均一性は改善するが、有効な感度領域が イルの外周寄りになってしまう。視野が20cm( -10cm~10cm)の場合は照射不均一は撮影視野の内 で30%以内におさまるが、撮影視野を36cm(-18cm ~18cm)とした場合は照射感度不均一は約50%とな る。また、撮影対象の配置されるコイル中心 部分で照射感度が小さいため、送信コイルと して用いた場合には給電電力の利用効率が大 幅に低下し、受信コイルとして用いた場合に は中心感度が大きく低下する。

 さらに、第1リングも第2リングも小さく 、コイル全体を小さくした場合はどうかと うと、中心感度は高くなるが、感度が均一 領域は小さくなる。図17に示したコイルでは 、大きいリング状導体161の半径は22cm、小さ リング状導体162の半径は6cmである。視野が20 cm(-10cm~10cm)の場合であっても、照射感度不均 は約50%となる。

 上に述べたような感度不均一を改善する1 つの方法として、ラング部にウィング状導体 を配置するコイルが特表2002-224082号公報に述 られている。図18を用いて検討する。図18に 示したコイルでは、大きいリング状導体161の 半径は40cm、小さいリング状導体162の半径は6c mである。放射状導体ラング163の本数は12であ る。12本の放射状ラングに、ウィング状導体2 01が配置されている。このウィング状導体上 流れる電流は、第1リング161と第2リング162 間に存在する感度の谷領域の感度を持ち上 る働きをする。撮影視野を36cm(-18cm~18cm)とし 場合、照射感度不均一は約30%となる。

 また、特開2005-21325号公報には、径の大き い第1のリング状導体と径の小さい第2のリン 状導体に加えて、その間の径を有する第3の リング状導体を配置した平面型バードケージ コイルが示されている。第1のリング状導体 第2のリング状導体の間の径を有する第3のリ ング状導体上を流れる電流は、第1リング161 第2リング162の間に存在する感度の谷領域の 度を持ち上げる働きをする。このため、第3 のリング状導体を設けることは、感度均一性 向上に効果がある。

 一般に、照射(送信)コイルと受信コイル 用いるMRI装置では、照射コイルと受信コイ の導体素子の一部にダイオードを設置し、 イオードのON/OFFにより両者(照射コイルと受 コイル)の電磁気的干渉を低減する。一般に 照射RFコイルに設置されるダイオードは、導 素子に直列に接続される。受信時にはダイ ードがOFF状態であるためダイオードは大き 抵抗として作用し、照射コイルの導体素子 の電流を分断し、照射コイルがアンテナと て動作することを抑制する。これにより、 射コイルと受信コイルの電磁気的干渉を低 する。照射時には照射コイルに流れる大電 によりダイオードがON状態となり、照射コ ルはアンテナとして動作する。照射コイル 接続されるダイオードのON状態における抵抗 は0.5ω程度である。ダイオードにおいても電 を消費するため、放射効率の観点からはダ オードの個数はできるだけ少ないことが望 れる。また、電流の多く流れる導電素子部 にダイオードを設置すると、ダイオードの 熱が問題となる。平面型バードケージコイ にダイオードを設置する方法は、特開2003-18 0653号公報や、特表2004-513718号公報などに開示 されている。

 特開2003-180653号公報に開示されているよ に、一般的には放射状導体(ラング)部にダイ オードを設置する。これはバードケージコイ ルでは、リング部に流れる電流はラング部に 流れる電流よりも2倍以上大きいため、リン 部にダイオードを設置するとダイオードの 熱が大きくなるためである。第3のリング状 体を設けていない通常の平面型バードケー コイルにおいては、ラング部にダイオード 設置するだけで、照射コイルと受信コイル の電磁気的干渉を低減することが出来る。

 特表2004-513718号公報では、径の大きい第1 リング状導体と径の小さい第2のリング状導 体に加えて、その間の径を有する第3のリン 状導体を設けた平面型バードケージコイル おいて、図11のように、第3のリング状導体 り外側のラング部とリング部にダイオード 設置したRFコイルが開示されている。第3の ング状導体を設けた平面型バードケージコ ルにおいては、一般に、第3のリング状導体 り外側のラング部とリング部にダイオード 設置する。これは、第3のリング状導体より 内側は(第3のリング状導体の外側と比較して) 導体配線が密集しており、ダイオードの放熱 の寸法からスペースを十分確保できる位置に ダイオードを配置する必要があるためである 。特表2004-513718号公報に示されたコイルは、 3のリング状導体を設けているため感度均一 性において優れるが、リング部に設置してい るダイオードに流れる電流は、ラング部のダ イオードに流れる電流と比べて2倍以上大き 。このため、リング部に設置しているダイ ードの発熱は、ラング部のそれと比較して4 以上大きいという問題点がある。このため リング部に設置したダイオードの放熱のた にかかるコストが大きくなる。特表2004-51371 8号公報に示されたコイルから発熱が問題と るリング部のダイオードを除去してしまう 、照射コイルと受信コイルとの電磁気的干 を十分低減する事が出来ない。

 特表2002-224082号公報に述べられているラ グ部にウィング状導体を配置するコイルに いても、図19に示すように、ウィング状導体 の外側にダイオードを設置する。これはウィ ング状導体より内側は導体配線が密集してお り、放熱の考慮からスペースを十分確保でき る位置にダイオードを配置する必要があるた めである。特表2002-224082号公報に述べられて るラング部にウィング状導体を配置するコ ルにおいては、第3のリング状導体を設けて いない通常の平面型バードケージコイルと同 様に、ラング部にダイオードを設置するだけ で、十分に照射コイルと受信コイルとの電磁 気的干渉を低減することが出来る。

 本発明の目的は、上記の点を鑑み、平面 バードケージコイルの感度分布を向上し、 つ、照射コイルと受信コイルとの電磁気的 渉の少ないRFコイルを提供することにある

 本発明に係る磁気共鳴装置は、一例とし 、鉛直方向に静磁場を発生する手段と、前 静磁場に置かれた検査対象に印加する励起R Fパルスを発生する照射コイルと、前記静磁 に重畳する傾斜磁場を発生する手段と、前 検査対象から発生する核磁気共鳴信号を検 する受信用コイルとを具備し、前記照射コ ルが、第1の径の第1のリング状導体、前記第 1の径より小さい第2の径の第2のリング状導体 前記第1の径と前記第2の径の間の径を有する なくとも1つの第3のリング状導体、及び前 第1のリング状導体と前記第2のリング状導体 と前記第3のリング状導体との各々と連結す 複数のラング導体と、前記第3のリング状導 より内側に位置するラング導体の内側部分 配置される第1ダイオードを有することを特 徴とする。

 本発明によれば平面型バードケージコイ の感度分布を向上し、かつ、照射コイルと 信コイルとの電磁気的干渉の少ないRFコイ を実現できる。このようなRF送信コイルによ れば、送信コイルの放射効率を向上すること ができ、かつ、受信コイルの感度が向上する ことから、高S/Nの画像を取得できるMRI装置を 構成することが出来る。

 本発明の他の目的、特徴及び利点は添付 面に関する以下の本発明の実施例の記載か 明らかになるであろう。

 以下、詳細に本発明に関するRFコイルお び磁気共鳴撮像装置の好適な実施の形態に いて説明する。なお、これにより本発明が 定されるものではない。

 まず、本発明が適用される磁気共鳴撮像 置の全体構成について説明する。図1は磁気 共鳴撮像装置の外観図であり、図中、z軸の 向が静磁場方向である。図1は鉛直磁場方式 マグネット2を備えた磁気共鳴撮像装置で、 テーブル301に寝かせられた検査対象1はマグ ット2のボア内の撮像空間に挿入され撮像さ る。

 本発明に係るMRI装置の一例の全体概要を 2に基づいて説明する。図2は、本発明に係 MRI装置の一実施例の全体構成を示すブロッ 図である。このMRI装置は、NMR現象を利用し 被検体の断層画像を得るもので、図2に示す うに、MRI装置は静磁場発生系2と、傾斜磁場 発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理 系7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU)8と 備えて構成される。

 静磁場発生系2は、鉛直磁場方式であれば 、被検体1の周りの空間にその体軸と実質的 直交する方向に、水平磁場方式であれば、 質的に体軸方向に均一な静磁場を発生させ もので、被検体1の周りに永久磁石方式、常 導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源 配置されている。

 傾斜磁場発生系3は、MRI装置の座標系(静 座標系)であるX,Y,Zの3軸方向に巻かれた傾斜 場コイル9と、それぞれの傾斜磁場コイルを 駆動する傾斜磁場電源10とから成り、後述の ーケンサ4からの命令に従ってそれぞれのコ イルの傾斜磁場電源10を駆動することにより X,Y,Zの3軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzを印加する 撮影時には、スライス面(撮影断面)に直交す る方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を 加して被検体1に対するスライス面を設定し そのスライス面に実質的に直交して且つ互 に直交する残りの2つの方向に位相エンコー ド方向傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコー 方向傾斜磁場パルス(Gf)を印加して、エコー 号にそれぞれの方向の位置情報をエンコー する。

 シーケンサ4は、高周波磁場パルス(以下 「RFパルス」という)と傾斜磁場パルスをあ 所定のパルスシーケンスで繰り返し印加す 制御手段で、CPU8の制御で動作し、被検体1の 断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を 送信系5、傾斜磁場発生系3、および受信系6に 送る。

 送信系5は、被検体1の生体組織を構成す 原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさ るために、被検体1にRFパルスを照射するも で、高周波発振器11と変調器12と高周波増幅 13と送信側の高周波コイル(送信コイル)14aと から成る。高周波発振器11から出力された高 波パルスをシーケンサ4からの指令によるタ イミングで変調器12により振幅変調し、この 幅変調された高周波パルスを高周波増幅器1 3で増幅した後に被検体1に近接して配置され 高周波コイル14aに供給することにより、RF ルスが被検体1に照射される。

 受信系6は、被検体1の生体組織を構成す 原子核スピンの核磁気共鳴により放出され エコー信号(NMR信号)を検出するもので、受信 側の高周波コイル(受信コイル)14bと信号増幅 15と直交位相検波器16と、A/D変換器17とから る。送信側の高周波コイル14aから照射され 電磁波によって誘起された被検体1の応答の NMR信号が被検体1に近接して配置された高周 コイル14bで検出され、信号増幅器15で増幅さ れた後、シーケンサ4からの指令によるタイ ングで直交位相検波器16により直交する二系 統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器17 ディジタル量に変換されて、信号処理系7に 送られる。

 信号処理系7は、各種データ処理と処理結 果の表示及び保存等を行うもので、光ディス ク19、磁気ディスク18等の外部記憶装置と、CR T等からなるディスプレイ20とを有し、受信系 6からのデータがCPU8に入力されると、CPU8が信 号処理、画像再構成等の処理を実行し、その 結果である被検体1の断層画像をディスプレ 20に表示すると共に、外部記憶装置の磁気デ ィスク18等に記録する。

 操作部25は、MRI装置の各種制御情報や上 信号処理系7で行う処理の制御情報を入力す もので、トラックボール又はマウス23、及 、キーボード24から成る。この操作部25はデ スプレイ20に近接して配置され、操作者が ィスプレイ20を見ながら操作部25を通してイ タラクティブにMRI装置の各種処理を制御す 。

 なお、図2において、送信側の高周波コイ ル14aと傾斜磁場コイル9は、被検体1が挿入さ る静磁場発生系2の静磁場空間内に、鉛直磁 場方式であれば被検体1に対向して、水平磁 方式であれば被検体1を取り囲むようにして 置されている。また、受信側の高周波コイ 14bは、被検体1に対向して、或いは取り囲む ように設置されている。

 現在MRI装置の撮像対象核種は、臨床で普 しているものとしては、被検体の主たる構 物質である水素原子核(プロトン)である。 ロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和 間の空間分布に関する情報を画像化するこ で、人体頭部、腹部、四肢等の形態または 機能を2次元もしくは3次元的に撮像する。

 まず、図3を用いて、径の大きい第1のリ グ状導体161と径の小さい第2のリング状導体1 62に加えて、その間の径を有する第3のリング 状導体31を配置した平面型バードケージコイ の感度分布について説明する。図3(a)に示し たコイルでは、大きいリング状導体161の半径 は40cm、小さいリング状導体162の半径は6cm、 3のリング状導体31の半径は22cmである。放射 導体ラング(ラング導体)163の本数は12である 。図3(a)に示したように構成された平面状RFコ イルでは、図15と図16と図17の感度分布を足し 合わせたような図3(b)に示した感度分布とな 。ただし、給電電力は一定なので、第2リン と第3リングは電流が分流するため、感度の 山が低くなり、谷の部分との感度差が小さく なる。図3(b)において、破線が第1リングと第2 リングを12本のラングで結んだモードの感度 布、点線が第1リングと第3リングを12本のラ ングで結んだモードの感度分布、1点鎖線が 2リングと第3リングを12本のラングで結んだ ードの感度分布であり、実線はそれらを足 合わせた図3(a)に示した平面状RFコイルの感 分布である。図3のようなコイルを送信コイ ルとして用いる場合は、撮像可能な視野領域 を第3リングの内側の領域に収まるようにコ ル寸法を定めることにより、照射強度が均 な部分を最大限有効に活用することが出来 。撮影視野を36cm(-18cm~18cm)とした場合、照射 度不均一は約25%となる。また、受信コイル して用いる場合には、第3リングの内側で均 一度の高いMR画像を得ることが出来る。

 図4は変形例である。図3(a)に示したコイ にさらにウィング状導体(閉曲線導体)201を加 えたものが、図4(a)に示したRFコイルである。 ウィング状導体同士をキャパシタを介して電 気的に接続し、第3リング(中間リング)31を構 している。図4(a)に示したRFコイルでは、ウ ング状導体の一部にキャパシタ41を接続し いる。このキャパシタ41は、1000pFを越す大き な容量のキャパシタであり、周波数の低い電 流を遮断する働きがある。例えば、傾斜磁場 コイルが発生する周波数の低い磁場はリング 状導体に電流を誘起するが、リング状導体の 一部にキャパシタを接続しておけば、そこで 電流は遮断され、周波数の低い電流が作る二 次磁場によって発生する偽像(アーチファク )を抑制するという効果がある。1000pFを越す きな容量のキャパシタの場合、10MHz以上の い周波数領域では極小さな抵抗としてしか かないので、高周波の電流については遮断 れることはない。図4(a)に示したRFコイルで 、ウィング状導体に流れる電流は、第1リン 161と第2リング162の間に存在する感度の谷領 域の感度を持ち上げる働きをする。図4(b)に いて、破線が第1リングと第2リングを12本の ングで結んだモードの感度分布、点線が第1 リングと第3リングを12本のラングで結んだモ ードの感度分布、1点鎖線が第2リングと第3リ ングを12本のラングで結んだモードの感度分 であり、実線はそれらを足し合わせた図4(a) に示した平面状RFコイルの感度分布である。 線で示した第1リングと第2リングを12本のラ ングで結んだモードの感度分布において、第 1リングと第2リングの間に存在する感度の谷 域の感度が、図3と比較して改善しているこ とが分かる。図4のようなコイルを送信コイ として用いる場合は、撮像可能な視野領域 第3リングの内側の領域に収まるようにコイ 寸法を定めて製作することにより、照射強 が均一な部分を最大限有効に活用すること 出来る。撮影視野を36cm(-18cm~18cm)とした場合 、照射感度不均一は約22%となる。

 以上を踏まえ、実施例を以下に詳細に説 する。図5A-5Eを用いて、径の大きい第1のリ グ状導体と径の小さい第2のリング状導体に 加えて、その間の径を有する第3のリング状 体を配置した平面型バードケージコイルの イオードの最適配置について説明する。図5A -5Dに示したコイルでは、大きいリング状導体 の半径は40cm、小さいリング状導体の半径は6c m、第3のリング状導体の半径は22cmである。放 射状導体ラングの本数は12である。図5Aに示 (i)は第3リングより外側のラング部に各々ダ オードを配置し、合計12個のダイオードを 置している。図5Bに示す(ii)は第3リングより 側のラング部に各々ダイオードを配置し、 計12個のダイオードを配置している。図5Cに 示す(iii)は第3リングより内側のラング部に各 々ダイオードを配置し、合計4個のダイオー を、また第3リングより外側のラング部に各 ダイオードを配置し、合計8個のダイオード を配置している。図5Dに示す(iv)は第3リング り内側のラング部に各々ダイオードを配置 、合計6個のダイオードを、また第3リングよ り外側のラング部に各々ダイオードを配置し 、合計6個のダイオードを配置している。特 、内側にダイオードを配置されたラングと 側にダイオードを配置されたラングを交互 配置している。

 これらの平面バードケージコイルを照射 イルとして用いる場合について考える。照 コイルと受信コイルの電磁気的干渉の大き を、受信コイルの入力インピーダンス波形 評価する。図5Eのグラフは、照射コイルの 心部から5cm離れた位置に配置された受信コ ルの共振周波数近辺の入力インピーダンス 波形である。受信コイルは通常、照射コイ の中心部付近に置かれ、受信コイルの寸法 人体の大きさに合わせて40cm程度の大きさで る。受信コイルの外径は、照射コイルの外 より小さくてもよい。1点鎖線で示した波形 ((i)と記載)は、第3リングより外側のラング部 に12個のダイオードを配置した(i)の照射コイ の中心部から5cm離れた位置に配置された、 信コイルの入力インピーダンスの波形であ 。2点鎖線で示した波形((ii)と記載)は、第3 ングより内側のラング部に12個のダイオード を配置した(ii)の照射コイルの中心部から5cm れた位置に配置された、受信コイルの入力 ンピーダンスの波形である。実線で示した 形((iii)と記載)は、第3リングより内側のラン グ部に4個、第3リングより外側のラング部に8 個のダイオードを配置した(iii)の照射コイル 中心部から5cm離れた位置に配置された、受 コイルの入力インピーダンスの波形である 破線で示した波形((iv)と記載)は、第3リング より内側のラング部と外側のラング部に交互 に6個ずつダイオードを配置した(iv)の照射コ ルの中心部から5cm離れた位置に配置された 受信コイルの入力インピーダンスの波形で る。また、参考として、受信コイル単体(照 射コイルは存在しない)の入力インピーダン の波形を点線で示している。この受信コイ 単体の入力インピーダンス波形に近いほど 照射コイルと受信コイルとの電磁気的干渉 小さいと言える。

 (i)の照射コイルの場合(1点鎖線)、受信コ ルの入力インピーダンス波形は、共振ピー が二こぶになっていることが分かる。これ 、照射コイルと受信コイルの電磁気的干渉 大きいことを示している。(i)の照射コイル は、第3リングの外側のラング部に12個のダ オードを配置しているため、第1リングと第 2リングを12本のラングで結んだモードの電流 、並びに、第1リングと第3リングを12本のラ グで結んだモードの電流については、十分 断される。しかしながら、第2リングと第3リ ングを12本のラングで結んだモードについて 、第3リングの内側にダイオードが存在しな いため、電流が遮断されない。受信コイルは 、その寸法から、第3リング(中間リング)の内 側に置かれるため、第2リングと第3リングを1 2本のラングで結んだモードと最も強く干渉 る。

 (ii)の照射コイルの場合(2点鎖線)、受信コ イルの入力インピーダンス波形は、シャープ であり受信コイル単体の波形(点線)に近く、 射コイルと受信コイルとの電磁気的干渉は 分低減されているといえる。中間リングの 側にダイオードが配置されていないにもか わらず、照射コイルと受信コイルとの電磁 的干渉は十分低減されているのは、受信コ ルは、その寸法から、第3リング(中間リン )の内側に置かれるため、第1リングと第3リ グを12本のラングで結んだモードとはあまり 強く干渉しないためである。このように、第 3リング(中間リング)より内側にダイオードを 配置する事により、平面型バードケージコイ ルの感度分布を向上し、かつ、照射コイルと 受信コイルとの電磁気的干渉の少ないRFコイ を実現できる。中間リングの内側には、導 配線が密集しているため、ダイオードを各 ングに配置するには、ダイオードに設置さ る放熱板の寸法をより小さくすることが望 しい。

 (iii)の照射コイルの場合(実線)、受信コイ ルの入力インピーダンス波形は、(ii)に次い シャープであり受信コイル単体の波形(点線) に近く、照射コイルと受信コイルとの電磁気 的干渉は十分低減されているといえる。この ように、第3リング(中間リング)より外側に加 えて内側にもダイオードを配置する事により 、平面型バードケージコイルの感度分布を向 上し、かつ、照射コイルと受信コイルとの電 磁気的干渉の少ないRFコイルを実現できる。 間リングの内側には、導体配線が密集して るが、ラング数の半分以下ならば、放熱板 含んだダイオードを容易に設置可能である

 図12に示すように、中間リングの外側の ング全てにダイオードを設置すれば、受信 イルとの電磁気的干渉はさらに低減できる ただし、照射コイルに接続されるダイオー のON状態における抵抗は0.5ω程度であり、ダ オードにおいても電力を消費するため、放 効率の観点からはダイオードの個数は少な ほうが望ましい。

 (iv)の照射コイルの場合(破線)、第3リング (中間リング)より外側に加えて内側にもダイ ードを配置しているにもかかわらず、受信 イルの入力インピーダンス波形は、共振ピ クが二こぶになっている。これは、照射コ ルと受信コイルの電磁気的干渉が大きいこ を示している。第3リング内側と外側のラン グ部に交互にダイオードを配置したときに、 電磁気的干渉低減効果が小さくなる理由につ いて、図6を用いて説明する。図6において、 線で示されている導体はダイオードの働き 電流が遮断される部分を示している。実線 示されている電流が遮断されない導体部分 見ると、6本の放射状ラングから構成される 平面型バードケージコイルと等価である事が 分かる。平面型バードケージは効率よく共鳴 周波数の電磁波の送受を行う働きがあるため 、同じく効率よく共鳴周波数の電磁波の送受 を行うアンテナの一種である受信コイルと電 磁気的にカップリングする。このため、この 6本の放射状ラングから構成される平面型バ ドケージコイルと、受信コイルは互いに大 く干渉する。第3リング(中間リング)より内 のラングにおいて、ダイオードを配置しな ラングが等間隔に並ぶ場合、中間リングの 側に平面型バードケージと等価な働きをす モードができてしまうため、受信コイルと 相互干渉の低減率が低下する。

 図4に示したウィング状導体を加えた変形 例についても同様である。図7A-7Eを用いて、 ィング状導体(閉曲線状導体)を加えた平面 バードケージコイルのダイオードの配置に いて説明する。ウィング状導体(閉曲線状導 )は、第1リングと第2リングとの間に複数配 される。また、第1リングと第2リングとの 心円上に実質的に位置する円状部分を各々 する。円状部分にキャパシタを有し、ウィ グ状導体同士をキャパシタを介して電気的 接続する。電気的に接続されたウィング状 体は、上記の第3リングと等価と考えること 出来る。図7Aに示す(i)は第3リングより外側 ラング部に各々ダイオードを配置し、合計1 2個のダイオードを配置している。図7Bに示す (ii)は第3リングより内側のラング部に各々ダ オードを配置し、合計12個のダイオードを 置している。図7Cに示す(iii)は第3リングより 内側のラング部に各々ダイオードを配置し、 合計4個のダイオードを、また第3リングより 側のラング部に各々ダイオードを配置し、 計8個のダイオードを配置している。図7Dに す(iv)は第3リングより内側のラング部に各 ダイオードを配置し、合計6個のダイオード 、また第3リングより外側のラング部に各々 ダイオードを配置し、合計6個のダイオード 内外交互に配置している。

 これらの平面バードケージコイルを照射 イルとして用いる場合について考える。照 コイルと受信コイルの電磁気的干渉の大き を、受信コイルの入力インピーダンス波形 評価する。図7Eのグラフは、照射コイルの 心部から5cm離れた位置に配置された受信コ ルの共振周波数近辺の入力インピーダンス 波形である。受信コイルは通常、照射コイ の中心部付近に置かれ、受信コイルの寸法 人体の大きさに合わせて40cm程度の大きさで る。1点鎖線で示した波形((i)と記載)は、第3 リング外側ラング部に12個のダイオードを配 した(i)の照射コイルの中心部から5cm離れた 置に配置された、受信コイルの入力インピ ダンスの波形である。2点鎖線で示した波形 ((ii)と記載)は、第3リングより内側のラング に12個のダイオードを配置した(ii)の照射コ ルの中心部から5cm離れた位置に配置された 受信コイルの入力インピーダンスの波形で る。実線で示した波形((iii)と記載)は、第3リ ングより内側のラング部に4個、第3リングよ 外側のラング部に8個のダイオードを配置し た(iii)の照射コイルの中心部から5cm離れた位 に配置された、受信コイルの入力インピー ンスの波形である。破線で示した波形((iv) 記載)は、第3リングより内側と外側のラング 部に交互に6個ずつダイオードを配置した(iv) 照射コイルの中心部から5cm離れた位置に配 された、受信コイルの入力インピーダンス 波形である。また、参考として、受信コイ 単体(照射コイルは存在しない)の入力イン ーダンスの波形を点線で示している。この 信コイル単体の入力インピーダンス波形に いほど、照射コイルと受信コイルとの電磁 的干渉が小さいと言える。

 (i)の照射コイルの場合(1点鎖線)、受信コ ルの入力インピーダンス波形は、共振ピー が二こぶになっていることが分かる。これ 、照射コイルと受信コイルの電磁気的干渉 大きいことを示している。(i)の照射コイル は、第3リングの外側のラング部に12個のダ オードを配置しているため、第1リングと第 2リングを12本のラングで結んだモードの電流 、並びに、第1リングと第3リングを12本のラ グで結んだモードの電流については、十分 断される。しかしながら、第2リングと第3リ ングを12本のラングで結んだモードについて 、第3リングの内側にダイオードが存在しな いため、電流が遮断されない。受信コイルは 、その寸法から、第3リング(中間リング)の内 側に置かれるため、第2リングと第3リングを1 2本のラングで結んだモードと最も強く干渉 る。

 (ii)の照射コイルの場合(2点鎖線)、受信コ イルの入力インピーダンス波形は、シャープ であり受信コイル単体の波形(点線)に近く、 射コイルと受信コイルとの電磁気的干渉は 分低減されているといえる。中間リングの 側にダイオードが配置されていないにもか わらず、照射コイルと受信コイルとの電磁 的干渉は十分低減されているのは、受信コ ルは、その寸法から、第3リング(中間リン )の内側に置かれるため、第1リングと第3リ グを12本のラングで結んだモードとはあまり 強く干渉しないためである。このように、第 3リング(中間リング)の内側にダイオードを配 置する事により、平面型バードケージコイル の感度分布を向上し、かつ、照射コイルと受 信コイルとの電磁気的干渉の少ないRFコイル 実現できる。中間リングの内側には、導体 線が密集しているため、ダイオードを各ラ グに配置するには、ダイオードに設置され 放熱板の寸法を小さくすることが望ましい

 (iii)の照射コイルの場合(実線)、受信コイ ルの入力インピーダンス波形は、(ii)に次い シャープであり受信コイル単体の波形(点線) に近く、照射コイルと受信コイルとの電磁気 的干渉は十分低減されているといえる。この ように、第3リング(中間リング)より外側に加 えて内側にもダイオードを配置する事により 、平面型バードケージコイルの感度分布を向 上し、かつ、照射コイルと受信コイルとの電 磁気的干渉の少ないRFコイルを実現できる。 間リングの内側には、導体配線が密集して るが、ラング数の半分以下ならば、放熱板 含んだダイオードを容易に設置可能である

 (iv)の照射コイルの場合(破線)、(iii)の照 コイルよりも第3リング(中間リング)の内側 多くのダイオードを配置しているにもかか らず、受信コイルの入力インピーダンス波 は、(iii)の照射コイルよりもQ値が低くなっ いる。これは、(iii)の照射コイルよりも、照 射コイルと受信コイルの電磁気的干渉が大き いことを示している。第3リングより内側と 側のラング部に交互にダイオードを配置し ときに、電磁気的干渉低減効果が小さくな 理由について、図8を用いて説明する。図8に おいて、点線で示されている導体はダイオー ドの働きで電流が遮断される部分を示してい る。実線で示されている電流が遮断されない 導体部分を見ると、6本の放射状ラングから 成される平面型バードケージコイルと等価 ある事が分かる。このため、この6本の放射 ラングから構成される平面型バードケージ イルと、受信コイルは互いに大きく干渉す 。第3リング(中間リング)より内側のラング おいて、ダイオードを配置しないラングが 間隔に並ぶ場合、中間リングより内側に平 型バードケージと等価な働きをするモード できてしまうため、受信コイルとの相互干 の低減率が低下する。

 以上述べたように、中間リングを有する 面型バードケージにおいて、中間リングよ 内側のラング(内側ラング)にダイオードを 置する事により、平面型バードケージコイ の感度分布を向上し、かつ、照射コイルと 信コイルとの電磁気的干渉の少ないRFコイル を実現できる。照射不均一が小さくなり、受 信コイルの感度が向上することから、高S/Nの 画像を取得できるMRI装置を構成することが出 来る。また、ダイオードを配置した内側ラン グと、ダイオードを配置しない内側ラングが 交互にならないように配置する事によっても 、上記の効果を得ることができる。

 図9A,9Bを用いて、径の大きい第1のリング 導体と径の小さい第2のリング状導体に加え て、その間の径を有する第3のリング状導体 配置した平面型バードケージコイルのダイ ードの配置について説明する。図9Aに示した コイルでは、大きいリング状導体の半径は40c m、小さいリング状導体の半径は6cm、第3のリ グ状導体の半径は22cmである。放射状導体ラ ングの本数は16である。図3に示したコイルと 比べて、図9A,9Bに示したコイルのラングの本 が多い。コイル直径が同じでラングの本数 異なる2つのコイルを、共振周波数が同じに なるようにキャパシタ容量を調整するとき、 ラングの本数が多いコイルの方がキャパシタ 容量が大きい。コイル直径が一定のとき、コ イルの共振周波数を高くするためには、キャ パシタ容量を小さくする必要がある。コイル の共振周波数はMRI装置の静磁場強度に比例し て大きくする必要があるが、静磁場強度が高 いMRI装置用のRFコイルを設計する際、キャパ タの容量を小さくしすぎることは好ましく い。これはキャパシタ容量が数pF以下とな と、浮遊容量の影響を受けやすくなりコイ の動作が不安定となるからである。

 このため、静磁場強度が高いMRI装置用のR Fコイルを設計する際には、ラングの本数が いほうが設計の自由度が広がるという利点 ある。このコイルでは、第3リングより内側 ラング部に各々ダイオードを配置し、合計4 個のダイオードを、また第3リングより外側 ラング部に各々ダイオードを配置し、合計12 個のダイオードを配置している。ダイオード の配置が、コイル中心に対して対称であるた め、コイル製造の自動化が容易であるという 利点がある。ラング数が16であっても、第1リ ングと第2リングをラングで結んだモード、 1リングと第3リングをラングで結んだモード 、第2リングと第3リングをラングで結んだモ ド、の3つのモードが存在する。第1リング 第2リングをラングで結んだモードは、全て ラングをダイオードで遮断されているため 受信時には平面型バードケージコイルとし 働かない。第2リングと第3リングをラング 結んだモードも、ダイオードを配置してい いラングが等間隔に並んでいないため、受 時には平面型バードケージコイルとして働 ない。第1リングと第3リングをラングで結ん だモードは、ダイオードを配置していないラ ング4本が等間隔に並んでいる。このため受 時に平面バードケージとして働くが、受信 イルは、その寸法から、第3リング(中間リン グ)の内側に置かれるため、第1リングと第3リ ングを4本のラングで結んだモードとはあま 強く干渉しない。このように、中間リング 有する平面型バードケージにおいて、中間 ングの内側のラング(内側ラング)にダイオー ドを配置し、ダイオードを配置しない内側ラ ングが等間隔にならないように配置する事に より、平面型バードケージコイルの感度分布 を向上し、かつ、照射コイルと受信コイルと の電磁気的干渉の少ないRFコイルを実現でき 。

 図9Bは変形例である。このコイルでは、 3リングより内側のラング部に各々ダイオー を配置し、合計6個のダイオードを、また第 3リングより外側のラング部に各々ダイオー を配置し、合計10個のダイオードを配置して いる。第1リングと第2リングをラングで結ん モードは、全てのラングをダイオードで遮 されているため、受信時には平面型バード ージコイルとして働かない。第2リングと第 3リングをラングで結んだモードも、ダイオ ドを配置していないラングが等間隔に並ん いないため、受信時には平面型バードケー コイルとして働かない。第1リングと第3リン グをラングで結んだモードも、ダイオードを 配置していないラングが等間隔に並んでいな いため、受信時には平面型バードケージコイ ルとして働かない。いずれのモードでも受信 時には平面型バードケージコイルとして働か ないため、図9Aに示したコイルよりも、さら 照射コイルと受信コイルとの電磁気的干渉 低減できるという効果がある。

 以上、特定の例について説明を行ったが ダイオードの配置方法は上記にとどまらず 特にはダイオードを配置しない内側ラング 等間隔にならないように配置すれば良い。 体的には、ダイオードを配置した内側ラン に挟まれた、ダイオードを配置しない内側 ングの個数が、少なくとも1箇所は2以上の 数であれば良い。このようなダイオード配 により、平面型バードケージコイルの感度 布を向上し、かつ、照射コイルと受信コイ との電磁気的干渉の少ないRFコイルを実現で きる。照射不均一が小さくなり、受信コイル の感度が向上することから、高S/Nの画像を取 得できるMRI装置を構成することが出来る。

 図10を用いて、径の大きい第1のリング状 体と径の小さい第2のリング状導体に加えて 、その間の径を有する第3のリング状導体を 置した平面型バードケージコイルのダイオ ドの配置について説明する。図10に示したコ イルでは、大きいリング状導体の半径は40cm 小さいリング状導体の半径は6cm、第3のリン 状導体の半径は22cmである。放射状導体ラン グの本数は24である。図9A,9Bに示したコイル 比べて、図10に示したコイルのラングの本数 が多い。コイル直径が同じでラングの本数が 異なる2つのコイルを、共振周波数が同じに るようにキャパシタ容量を調整するとき、 ングの本数が多いコイルの方がキャパシタ 量が大きい。コイル直径が一定のとき、コ ルの共振周波数を高くするためには、キャ シタ容量を小さくする必要がある。コイル 共振周波数はMRI装置の静磁場強度に比例し 大きくする必要があるが、静磁場強度が高 MRI装置用のRFコイルを設計する際、キャパシ タの容量を小さくしすぎることは好ましくな い。これはキャパシタ容量が数pF以下となる 、浮遊容量の影響を受けやすくなりコイル 動作が不安定となるからである。

 このため、静磁場強度が高いMRI装置用のR Fコイルを設計する際には、ラングの本数が いほうが設計の自由度が広がるという利点 ある。このコイルでは、第3リングより内側 ラング部に各々ダイオードを配置し、合計8 個のダイオードを、また第3リングより外側 ラング部に各々ダイオードを配置し、合計16 個のダイオードを配置している。ダイオード の配置が、コイル中心に対して対称であるた め、コイル製造の自動化が容易であるという 利点がある。ラング数が24であっても、第1リ ングと第2リングをラングで結んだモード、 1リングと第3リングをラングで結んだモード 、第2リングと第3リングをラングで結んだモ ド、の3つのモードが存在する。第1リング 第2リングをラングで結んだモードは、全て ラングをダイオードで遮断されているため 受信時には平面型バードケージコイルとし 働かない。

 第2リングと第3リングをラングで結んだ ードも、ダイオードを配置していないラン が等間隔に並んでいないため、受信時には 面型バードケージコイルとして働かない。 1リングと第3リングをラングで結んだモード は、ダイオードを配置していないラング8本 等間隔に並んでいる。このため受信時に平 バードケージとして働くが、受信コイルは その寸法から、第3リング(中間リング)の内 に置かれるため、第1リングと第3リングを8 のラングで結んだモードとはあまり強く干 しない。このように、中間リングを有する 面型バードケージにおいて、中間リングの 側のラング(内側ラング)にダイオードを配置 し、ダイオードを配置しない内側ラングが等 間隔にならないように配置する事により、平 面型バードケージコイルの感度分布を向上し 、かつ、照射コイルと受信コイルとの電磁気 的干渉の少ないRFコイルを実現できる。

 図13は変形例である。このコイルでは、 3リングより内側のラング部に各々ダイオー を配置し、合計8個のダイオードを、また第 3リングより外側のラング部に各々ダイオー を配置し、合計16個のダイオードを配置して いる。内側にダイオードが配置されるラング に挟まれて位置する、ダイオードが配置され ないラングの数が、2または3となっており、2 種類以上となっている。第1リングと第2リン をラングで結んだモードは、全てのラング ダイオードで遮断されているため、受信時 は平面型バードケージコイルとして働かな 。第2リングと第3リングをラングで結んだ ードも、ダイオードを配置していないラン が等間隔に並んでいないため、受信時には 面型バードケージコイルとして働かない。 1リングと第3リングをラングで結んだモード も、ダイオードを配置していないラングが等 間隔に並んでいないため、受信時には平面型 バードケージコイルとして働かない。

 いずれのモードでも受信時には平面型バ ドケージコイルとして働かないため、図10 示したコイルよりも、さらに、照射コイル 受信コイルとの電磁気的干渉を低減できる いう効果がある。ダイオードの好適な配置 これにとどまらず、ダイオードを配置しな 内側ラングが等間隔にならないように配置 れば良い。具体的には、ダイオードを配置 た内側ラングに挟まれた、ダイオードを配 しない内側ラングの個数が、少なくとも1箇 は2以上の整数であれば良い。あるいは、ダ イオードを配置しない内側ラングに挟まれた 、ダイオードを配置した内側ラングの個数が 、2種類以上の整数であれば良い。

 以上、本発明を特定の形態について説明 たが、上記以外の形態についても同様に、 の大きい第1のリング状導体と径の小さい第 2のリング状導体に加えて、その間の径を有 る少なくとも1つの第3のリング状導体(中間 ング)を配置した平面型バードケージコイル おいて、中間リングより内側のラング(内側 ラング)にダイオードを配置すること、また 、さらにダイオードを配置しない内側ラン が少なくとも一部で等間隔にならないよう すなわち少なくとも一部で異なる間隔で配 することにより、平面型バードケージコイ の感度分布を向上し、かつ、照射コイルと 信コイルとの電磁気的干渉を低減するとい 効果がある。照射不均一が小さくなり、受 コイルの感度が向上することから、高S/Nの 像を取得できるMRI装置を構成することが出 るという効果がある。

 上記記載は実施例についてなされたが、 発明はそれに限らず、本発明の精神と添付 請求の範囲の範囲内で種々の変更および修 をすることができることは当業者に明らか ある。

 本発明のRFコイルは、MRI装置の一部品と て使用可能のほか、数MHzから数GHzの周波数 持つ電磁波を使用するあらゆる機器に応用 能である。

磁気共鳴撮像装置の概観図。 本発明が適用されるMRI装置の概要を示 構成図。 第3リングを有する平面型バードケージ コイルの感度分布を示す図。 第3リングを有し、かつ、ウィング部を 有する平面型バードケージコイルの感度分布 を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 図5Aから5Dに示すコイルの入力インピ ダンスの波形を示す図。 ダイオードで電流を遮断した時の平面 バードケージコイルの等価コイルを示す図 本発明の第3リングを有し、かつ、ウ ング部を有する平面型バードケージコイル ダイオード配置の一実施形態を示す図。 本発明の第3リングを有し、かつ、ウ ング部を有する平面型バードケージコイル ダイオード配置の一実施形態を示す図。 本発明の第3リングを有し、かつ、ウ ング部を有する平面型バードケージコイル ダイオード配置の一実施形態を示す図。 本発明の第3リングを有し、かつ、ウ ング部を有する平面型バードケージコイル ダイオード配置の一実施形態を示す図。 図7Aから7Dに示すコイルの入力インピ ダンスの波形を示す図。 ダイオードで電流を遮断した時の平面 バードケージコイルの等価コイルを示す図 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 中間リングにダイオードを配置した平 面型バードケージコイルを示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 本発明の第3リングを有する平面型バ ドケージコイルのダイオード配置の一実施 態を示す図。 従来の平面型バードケージコイルを示 す図。 従来の平面型バードケージコイルの感 度分布を示す図。 従来の平面型バードケージコイルの感 度分布を示す図。 従来の平面型バードケージコイルの感 度分布を示す図。 従来のウィング部を有する平面型バー ドケージコイルの感度分布を示す図。 従来のウィング部を有する平面型バー ドケージコイルのダイオード配置の一実施形 態を示す図。