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Patent Searching and Data


Title:
CHAIR TYPE MASSAGE MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/013865
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a chair type massage machine comprising a seat portion, a backrest portion disposed at the back of the seat portion, and a pillow portion (5) disposed above the back portion. In the pillow portion (5), there are arranged air cells (21) for the outside portion of the shoulder of a user, air cells (22) for the inside portion of the shoulder, air cells (23) for the lower portion of the shoulder, and air cells (20) for the neck portion, and these air cells (20) to (23) are controlled independently of one another thereby to treat a plurality of positions of a patient.

Inventors:
TAGO MITSUNORI
TAKATSUKA KEISUKE
FUKUDA TOMOHARU
WATANABE NORIAKI
KATO MITSUNORI
OKUYAMA MOTOKI
Application Number:
PCT/JP2008/001858
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FAMILY CO LTD (JP)
TAGO MITSUNORI
TAKATSUKA KEISUKE
FUKUDA TOMOHARU
WATANABE NORIAKI
KATO MITSUNORI
OKUYAMA MOTOKI
International Classes:
A61H7/00; A47C7/62
Foreign References:
JP2004033583A2004-02-05
JP2001224477A2001-08-21
JP2001197991A2001-07-24
JP2001340410A2001-12-11
JP2001238927A2001-09-04
JP2006026175A2006-02-02
JP2002191661A2002-07-09
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (Bo-eki Bldg. 123-1, Higashimachi, Chuo-ku, Kobe-sh, Hyogo 31, JP)
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Claims:
 座部及びこの座部の後方向に設けられた背凭れ部と、
 前記背凭れ部の上部に設けられた枕部と、
 前記枕部に配設されて被施療者の片方の肩部の複数箇所に対応して施療する複数の施療具を有する肩施療部と、
 前記複数の施療具を互いに独立して制御するように構成された制御部と、を備えていることを特徴とするマッサージ機。
 前記複数の施療具は、被施療者の肩部の外側部分に対応して設けられて当該部分を上方向から施療する肩外施療具と、被施療者の肩部の内側部分に対応して設けられて当該部分を上方向から施療する肩内施療具と、施療者の肩部の後側部分に対応して設けられて当該部分を後方向から施療する肩下施療具とよりなり、前記肩外施療具、前記肩内施療具、及び前記肩下施療具はエアの給気により膨張するエアセルにより構成されている請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩外施療具が膨張する時間帯の一部と前記肩内施療具が膨張する時間帯の一部とをオーバーラップさせることで、肩部へ内外重複揉み施療を施すように制御する請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩外施療具が膨張する時間帯の長さと前記肩内施療具が膨張する時間帯の長さとを略同一とする請求項3に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩外施療具が膨張する時間帯の一部と前記肩内施療具が膨張する時間帯の一部をオーバーラップさせたときに前記肩下施療具を膨張させる請求項3又は4に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩外施療具と前記肩内施療具と前記肩下施療具を同時に一定時間膨張させ、このうち当該肩外施療具又は当該肩内施療具と、当該肩下施療具とを収縮させることで肩部へ内外揉み施療を施すように制御する請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩下施療具を一定時間膨張させ、これを膨張させたまま前記肩外施療具及び前記肩内施療具を膨張させることで、肩部へ押上揉み施療を施すように制御する請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
 前記枕部における被施療者の首部に対応する部分に当該部分を施療する首施療具が設けられ、この首施療具はエアの給気により膨張するエアセルにより構成され、前記制御部は当該首施療具を前記複数の施療具と独立して制御するように構成されている請求項2~7のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記枕部における被施療者の首部に対応する部分に当該部分を施療する首施療具が設けられ、この首施療具はエアの給気により膨張するエアセルにより構成され、前記制御部は、当該首施療具を前記複数の施療具と独立して制御するように構成されると共に、当該首施療具のみを一定時間膨張させ、これを膨張させたまま前記肩外施療具及び前記肩内施療具を膨張させることで、肩部へ押下施療を施すように制御する請求項2に記載の椅子型マッサージ機。
 前記複数の施療具は、被施療者の肩部に対応して設けられて当該部分を上方向から施療する肩上施療具と、施療者の肩部の後側部分に対応して設けられて当該部分を後方向から施療する肩下施療具と、施療者の首部分に対応して設けられて当該部分を施療する首施療具よりなり、前記肩上施療具、前記肩下施療具、及び前記首施療具はエアの給気により膨張するエアセルにより構成されている請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
 前記首施療具は、施療者の首部の左右後寄り部分に対応して設けられ当該首部を挟み込むようにして施療する首挟み施療具と、施療者の首部の後側部分に対応して設けられ当該部分を後方向から施療すると共に前記首挟み施療具を施療者側へ押し出す首押し施療具と、よりなり、前記制御部は、前記首挟み施療具と前記首押し施療具とを互いに独立して制御するように構成されている請求項10に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記首押し施療具を一定時間膨張させた後、これを膨張させたまま前記首挟み施療具を一定時間膨張させ、この首挟み施療具を膨張させたまま当該首押し施療具を収縮させることで、首部へ押し引き揉み施療を施すように制御する請求項11に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩上施療具と前記肩下施療具とを同時に一定時間膨張させることで、肩部へ挟み揉み施療を施すように制御する請求項10~12のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記肩上施療具を一定時間膨張させた後、これを膨張させたまま前記肩下施療具を膨張させることで、肩部へ押下げ挟み揉み施療を施すように制御する請求項10~12のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記首挟み施療具のエアセルは、施療者の首部の左右後寄り部分のうち後側部に対応する位置又は前側部に対応する位置を揺動支点として膨張するように構成されている請求項11~14のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記肩上施療具のエアセルは、被施療者の肩部のうち外側部分に対応する位置又は内側部分に対応する位置を揺動支点として膨張するように構成されている請求項10~15のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記肩下施療具のエアセルは、被施療者の肩部の後側部分の上側部に対応する位置又は下側部に対応する位置を揺動支点として膨張するように構成されている請求項10~16のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 被施療者が着座する座部と、
 前記座部の後側に設けられた背凭れ部と、
 前記背凭れ部の上部で上下方向に位置調整自在に設けられた枕部と、
 前記背凭れ部に設けられて被施療者の背部を施療する昇降可能な第一施療具と、
 前記座部に着座した被施療者の所定部位を施療すべく設けられた第二施療具と、
 前記第一施療具及び前記第二施療具の施療動作を前記枕部の位置に応じて制御するように構成された制御部と、を備えていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
 前記第二施療具は、被施療者の肩部を施療すべく前記枕部に設けられた枕施療具であり、前記制御部は、前記第一施療具及び当該枕施療具による被施療者の肩部への施療動作を択一的に実行するよう構成されている請求項18に記載の椅子型マッサージ機。
 肩位置を検知する第一検知部を備え、前記制御部は、前記第一検知部による検知結果に基づいて肩部の上下方向にわたる施療規制範囲を設定し、この施療規制範囲における前記第一施療具及び前記枕施療具の施療動作を択一的に実行させる請求項19に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記第一施療具が下方向から前記施療規制範囲に到達するのに対応して前記枕施療具を停止させる請求項20に記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記第一施療具が下方向から前記施療規制範囲に到達するのに対応して当該第一施療具を折り返させる請求項20に記載の椅子型マッサージ機。
 前記枕施療具は、肩部から背部へわたる肩下施療具を有し、前記施療規制範囲は、前記第一検知部により検知された肩位置から当該肩下施療具の上下寸法よりも下側の位置の範囲である請求項20~22のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記第一施療具が枕位置まで上昇してきたときに当該第一施療具を検知する第二検知部を備える請求項20~23のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記第二検知部による検知結果に基づいて肩部の上下方向にわたる前記施療規制範囲を更新し、この更新された施療規制範囲における前記第一施療具及び前記枕施療具の施療動作を択一的に実行させる請求項24に記載の椅子型マッサージ機。
 前記枕施療具は、肩部を上方向から施療する肩上施療具と首部を施療する首施療具とを有する請求項19~25のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記第二施療具は、肩部横側へ対応する位置に設けられ肩部を側方向から施療する肩横施療具を有する請求項18~26のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記枕部の側部に前記肩横施療具が接触したことを検知する第三検知部を備え、
 前記制御部は、前記第三検知部による検知結果に基づいて当該肩横施療具の施療動作を停止する請求項27に記載の椅子型マッサージ機。
 被施療者が着座する座部と、該座部に着座した被施療者の上半身を後方から支持する背凭れ部と、該背凭れ部の上部に設けられた枕部と、前記座部に着座した被施療者の肩部の上面に対向して左右位置に設けられた肩施療具を有する肩施療部と、前記座部に着座した被施療者の首部又は頭部に対向して設けられた首施療具を有する首施療部とを備え、
 前記肩施療具を左右位置で互いに独立して駆動制御すると共に、前記首施療具を独立して駆動制御する制御部を具備していることを特徴とする椅子型マッサージ機。
 前記制御部は、前記左右位置のいずれか一方の肩施療具を一定時間膨張させた後、該肩施療具を膨張させたまま前記首施療具を一定時間膨張させる機能を具備している請求項29に記載の椅子型マッサージ機。
 前記首施療具は、座部に着座した被施療者の頭側部に対向する左右位置に設けられた頭側部施療具を有し、
 前記制御部は、該頭側部施療具を左右位置で互いに独立して駆動制御する機能を具備している請求項29に記載の椅子型マッサージ機。
 前記肩施療具は、給排気によって膨張及び収縮する第1エアセルを有し、前記頭側部施療具は、給排気によって膨張及び収縮する第2エアセルを有し、
 前記第1エアセルは、外側部分を基端部として内側部分が被施療者の肩部の上面に向けて膨張し、
 前記第2エアセルは、内側部分を基端部として外側部分が被施療者の頭側部に向けて膨張するように構成されている請求項31に記載の椅子型マッサージ機。
 前記第2エアセルは、内側部分に対して外側部分が上方に位置するように傾斜配置されている請求項32に記載の椅子型マッサージ機。
 前記首施療具は、座部に着座した被施療者の首部の後部に対向して設けられた首後面施療具を有し、
 前記制御部は、該首後面施療具を独立して駆動制御する機能を具備している請求項29に記載の椅子型マッサージ機。
 前記首後面施療具は、給排気によって膨張及び収縮する第3エアセルを有し、該第3エアセルは上側部分を基端部として下側部分が被施療者の首部に向けて膨張するように構成されている請求項34に記載の椅子型マッサージ機。
 前記座部に着座した被施療者の腕部を支持する肘掛け部を左右位置に備え、
 該肘掛け部は、被施療者の腕部を施療する第4エアセルを有し、
 前記制御部は、該左右位置の第4エアセルをそれぞれ独立して駆動制御する機能を具備している請求項29~35のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記座部に着座した被施療者の脚部を左右位置から施療する第5エアセルを備え、
 前記制御部は、該左右位置の第5エアセルをそれぞれ独立して駆動制御する機能を具備している請求項29~36のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
 前記背凭れ部に凭れた被施療者の背中を左右位置から施療する背施療具を備え、
 前記制御部は、該左右位置の背施療具をそれぞれ独立して駆動制御する機能を具備している請求項29~37のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
Description:
椅子型マッサージ機

 本発明は、座部に座った被施療者の肩部 は首部へ施療を施すことができる椅子型マ サージ機に関する。

 マッサージ機として知られているものに 座部と背凭れ部とを備え、これらにエアセ や揉み玉などの施療具が設けられている椅 型のものがある。このようなマッサージ機 、例えば、背凭れ部に設けた揉み玉を上下 移動させつつ揉み動作や叩き動作をさせる とによって、使用者に対して施療を施すこ ができる。また、背凭れ部に枕を設けて、 背凭れ部にもたれかかった被施療者の首の 置を安定させるようにしたものが知られて る(例えば、特許文献1参照)。

 さらに、この特許文献1に記載のマッサー ジ機では、使用者の身長に対応した適切な施 療を行うために、マッサージ機は使用者毎に 異なる肩位置を検出し、それに基づいてツボ 位置を推定し、揉み玉がそのツボ位置に対し て施療を施している。また、このマッサージ 機の背凭れ部の枕として上下位置調整自在な 枕を設けて、同背凭れ部にもたれかかった被 施療者の首の位置を安定させるようにしてい る。

 一方、被施療者が着座する座部と、この 部に着座した被施療者の上半身を後方から 持する背凭れ部とを備える椅子型マッサー 機の中には、座部に着座した被施療者の首 部を指圧的にマッサージする押圧マッサー 子を備えたマッサージユニットを、施療袋 膨張・収縮動作で前傾姿勢、後傾姿勢、押 姿勢に変更させることにより首肩部に対応 た押圧マッサージ子を一体的に移動させ、 れらの押圧マッサージ子で、被施療者の首 部に対して揉み上げ、揉み下げなどのマッ ージをするようにしたものが提案されてい (例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に 記載の椅子型マッサージ機の場合、首部と肩 部とに対応して設けられた押圧マッサージ子 によって、被施療者の右側又は左側の肩部と 首部に対して同時に押圧マッサージを行うよ うになっている。

 また、首肩部の双方を指圧的にマッサージ る押圧マッサージ子を備えさせた姿勢変更 を、姿勢制御袋で前傾姿勢、押出姿勢に姿 制御して被施療者の首肩部に対してマッサ ジをするようにしたものも提案されている( 例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記 載の椅子型マッサージ機の場合、首部と肩部 とに対応して設けられた押圧マッサージ子に よって、被施療者の右側又は左側の肩部と首 部に対して同時又は交互に押圧マッサージを 行うようになっている。

日本国 特許出願公開2006-102094号公報

日本国 特許出願公開平11-235369号公報

日本国 特許出願公開平11-244347号公報

 例えば上記特許文献1に記載されたマッサ ージ機の枕に、被施療者の肩部を施療する施 療具を設けることで、被施療者の背部と肩部 に施療を施すことができる。しかし、被施療 者の肩部を施療具で単に押さえるだけでは、 効果の高い施療効果を得ることができない。

 また、上記特許文献1のマッサージ機をリ クライニングさせること等で、被施療者の肩 位置が変わり枕部の位置が変更される場合が ある。同マッサージ機には、被施療者の背部 を施療する空気袋が設けられているが、被施 療者の肩位置が当初の位置から変わることで 、揉み玉と空気袋とによる施療動作を被施療 者へ対応させ難くなるという問題がある。

 さらに、上記特許文献2,3に記載された発 では、被施療者の肩部から首部にかけての 療としては、左右位置において同時に押圧 たり交互に押圧するような押圧施療しか行 れていない。

 そこで、本発明は、第一に、枕部に設け 施療具で高い施療効果を得ることができる 子型マッサージ機を提供することを目的と 、第二に、背凭れ部に設けられて被施療者 背部を施療する昇降可能な施療具と、座部 着座した被施療者の所定部位を施療すべく けられた施療具とを配設した場合に、枕部 位置が変更されてもこれら両施療具による 療動作を被施療者へ対応させることができ 椅子型マッサージ機を提供することを目的 し、第三に、被施療者の首部に対し、押圧 療のみではなく伸長させるストレッチ施療 受けることができる椅子型マッサージ機を 供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明の椅 型マッサージ機は、座部及びこの座部の後 向に設けられた背凭れ部と、前記背凭れ部 上部に設けられた枕部と、前記枕部に配設 れて被施療者の片方の肩部の複数箇所に対 して施療する複数の施療具を有する肩施療 と、前記複数の施療具を互いに独立して制 するように構成された制御部と、を備えて ることを特徴とする。

 上記本発明のマッサージ機によれば、互 に独立して制御される複数の施療具で、被 療者の一方の肩部の複数箇所が施療される で、肩部への多様な施療が可能となり被施 者は高い施療効果を得ることができる。

 また、前記複数の施療具は、被施療者の 部の外側部分に対応して設けられて当該部 を上方向から施療する肩外施療具と、被施 者の肩部の内側部分に対応して設けられて 該部分を上方向から施療する肩内施療具と 施療者の肩部の後側部分に対応して設けら て当該部分を後方向から施療する肩下施療 とよりなり、前記肩外施療具、前記肩内施 具、及び前記肩下施療具はエアの給気によ 膨張するエアセルにより構成されているこ が好ましい。

 この場合、上記マッサージ機は一方の肩 を上方向から肩外施療具と肩内施療具、後 向から肩下施療具で施療することができ、 様な施療パターンが可能となる。

 上記各施療具による施療パターンとして 例えば以下のものが挙げられる。

 前記制御部は、前記肩外施療具が膨張す 時間帯の一部と前記肩内施療具が膨張する 間帯の一部とをオーバーラップさせること 、肩部へ内外重複揉み施療を施すように制 する。なお、ここでいう膨張とは、施療具 膨らみ始めて、膨らんだ施療具が縮むまで ことをいう。

 この施療パターンにより、被施療者は肩 の外側から内側、或いは内側から外側にか て非常に滑らかに揉まれ、内外重複揉み施 を受けることができる。

 上記内外重複揉み施療の施療パターンと て例えば以下のものが挙げられる。

 前記制御部は、前記肩外施療具が膨張す 時間帯の長さと前記肩内施療具が膨張する 間帯の長さとを略同一とする。

 更に、前記制御部は、前記肩外施療具が 張する時間帯の一部と前記肩内施療具が膨 する時間帯の一部をオーバーラップさせた きに前記肩下施療具を膨張させる。

 また、前記内外重複揉み施療以外の施療 ターンとして以下のものが挙げられる。

 前記制御部は、前記肩外施療具と前記肩 施療具と前記肩下施療具を同時に一定時間 張させ、このうち当該肩外施療具又は当該 内施療具と、当該肩下施療具とを収縮させ ことで肩部へ内外揉み施療を施すように制 する。

 この施療パターンにより、被施療者は肩 の外側から内側、或いは内側から外側にか て滑らか揉まれ、内外揉み施療を受けるこ ができる。

 また、前記制御部は、前記肩下施療具を 定時間膨張させ、これを膨張させたまま前 肩外施療具及び前記肩内施療具を膨張させ ことで、肩部へ押上揉み施療を施すように 御する。

 この施療パターンにより、被施療者は肩 を下から押し上げられつつ上から押さえら 、押上揉み施療を受けることができる。

 また、前記枕部における被施療者の首部 対応する部分に当該部分を施療する首施療 が設けられ、この首施療具はエアの給気に り膨張するエアセルにより構成され、前記 御部は当該首施療具を前記複数の施療具と 立して制御するように構成されていること 好ましい。

 この場合、被施療者は首部への施療効果 得られ、更に施療パターンを増やすことが きる。

 また、前記枕部における被施療者の首部 対応する部分に当該部分を施療する首施療 が設けられ、この首施療具はエアの給気に り膨張するエアセルにより構成され、前記 御部は、当該首施療具を前記複数の施療具 独立して制御するように構成されると共に 当該首施療具のみを一定時間膨張させ、こ を膨張させたまま前記肩外施療具及び前記 内施療具を膨張させることで、肩部へ押下 療を施すように制御することが好ましい。

 この施療パターンにより、被施療者は首 を掴まれつつ肩部を押し下げられ、押下施 を受けることができる。

 更に、前記複数の施療具は、被施療者の 部に対応して設けられて当該部分を上方向 ら施療する肩上施療具と、施療者の肩部の 側部分に対応して設けられて当該部分を後 向から施療する肩下施療具と、施療者の首 分に対応して設けられて当該部分を施療す 首施療具よりなり、前記肩上施療具、前記 下施療具、及び前記首施療具はエアの給気 より膨張するエアセルにより構成されてい ようにしてもよい。

 この場合、上記マッサージ機は肩部を上 から肩上施療具、後側から肩下施療具、首 を首施療具で施療することができ、多様な 療パターンが可能となる。

 また、前記首施療具は、施療者の首部の 右後寄り部分に対応して設けられ当該首部 挟み込むようにして施療する首挟み施療具 、施療者の首部の後側部分に対応して設け れ当該部分を後方向から施療すると共に前 首挟み施療具を施療者側へ押し出す首押し 療具と、よりなり、前記制御部は、前記首 み施療具と前記首押し施療具とを互いに独 して制御するように構成されていることが ましい。

 この場合、互いに独立して制御される首 み施療具と首押し施療具とにより、施療者 首部へ効果的な施療を施すことができる。

 上記各施療具による施療パターンとして 例えば以下のものが挙げられる。

 前記制御部は、前記首押し施療具を一定 間膨張させた後、これを膨張させたまま前 首挟み施療具を一定時間膨張させ、この首 み施療具を膨張させたまま当該首押し施療 を収縮させることで、首部へ押し引き揉み 療を施すように制御する。

 この施療パターンにより、被施療者は首 を後から押された状態で、当該首部を左右 側から挟まれ、更に挟まれた状態のまま当 首部が引かれ、押し引き揉み施療を受ける とができる。

 更に、前記制御部は、前記肩上施療具と 記肩下施療具とを同時に一定時間膨張させ ことで、肩部へ挟み揉み施療を施すように 御する。

 この施療パターンにより、施療者は肩部 上方と後から同時に押され、挟み揉み施療 受けることができる。

 また、前記制御部は、前記肩上施療具を 定時間膨張させた後、これを膨張させたま 前記肩下施療具を膨張させることで、肩部 押下げ挟み揉み施療を施すように制御する この施療パターンにより、施療者は肩部を に上方から押された後、後から押され押し げ挟み揉み施療を受けることができる。

 前記首挟み施療具のエアセルは、例えば 施療者の首部の左右後寄り部分のうち後側 に対応する位置又は前側部に対応する位置 揺動支点として膨張するように構成されて ればよい。

 前記肩上施療具のエアセルは、例えば、 施療者の肩部のうち外側部分に対応する位 又は内側部分に対応する位置を揺動支点と て膨張するように構成されていればよい。

 前記肩下施療具のエアセルは、例えば、 施療者の肩部の後側部分の上側部に対応す 位置又は下側部に対応する位置を揺動支点 して膨張するように構成されていればよい

 また、上記目的を達成するために、本発 の椅子型マッサージ機は、被施療者が着座 る座部と、当該座部の後側に設けられた背 れ部と、当該背凭れ部の上部で上下方向に 置調整自在に設けられた枕部と、前記背凭 部に設けられて被施療者の背部を施療する 降可能な第一施療具と、前記座部に着座し 被施療者の所定部位を施療すべく設けられ 第二施療具と、前記第一施療具及び前記第 施療具の施療動作を前記枕部の位置に応じ 制御するように構成された制御部と、を備 ていることを特徴とする。

 上記本発明のマッサージ機によれば、制 部が前記第一施療具及び前記第二施療具の 療動作を前記枕部の位置に応じて制御する うに構成されているので、背凭れ部をリク イニングさせること等で枕部の位置が変更 れても、これら両施療具による施療動作を 施療者へ対応させることができる。なお、 記第一施療具としては、例えば背凭れ部に けられた揉み玉が挙げられ、上記第二施療 としては、例えば背凭れ部等に設けられた アセルが挙げられる。

 また、前記第二施療具は、被施療者の肩 を施療すべく前記枕部に設けられた枕施療 であり、前記制御部は、前記第一施療具及 当該枕施療具による被施療者の肩部への施 動作を択一的に実行するよう構成されてい ことが好ましい。

 この場合、被施療者は枕部に設けられた 療具で施療を受けることができ、更に、第 施療具及び枕施療具による被施療者の肩部 の施療動作が択一的に実行されるので、被 療者の肩部への負担が軽減される。

 また、肩位置を検知する第一検知部を備 、前記制御部は、前記第一検知部による検 結果に基づいて肩部の上下方向にわたる施 規制範囲を設定し、この施療規制範囲にお る前記第一施療具及び前記枕施療具の施療 作を択一的に実行させることが好ましい。

 この場合、第一施療具及び前記枕施療具 施療動作が、肩部で設定された施療規制範 で択一的に実行されるので、被施療者の肩 への負担を確実に軽減することができる。

 例えば、前記制御部は、前記第一施療具 下方向から前記施療規制範囲に到達するの 対応して前記枕施療具を停止させればよい

 また、前記制御部は、前記第一施療具が 方向から前記施療規制範囲に到達するのに 応して当該第一施療具を折り返させてもよ 。

 前記枕施療具は、肩部から背部へわたる 下施療具を有し、前記施療規制範囲は、前 第一検知部により検知された肩位置から当 肩下施療具の上下寸法よりも下側の位置の 囲であることが好ましい。

 この場合、肩下施療具が当たる被施療者 肩部への負担を確実に軽減することができ 。また、前記第一施療具が枕位置まで上昇 てきたときに当該第一施療具を検知する第 検知部を備えることが好ましい。

 枕部の位置が前記施療規制範囲を設定し 際の位置から下がった場合、第一施療具が 位置まで上昇してきたときに、当該第一施 具又は前記枕施療具を例えば停止させれば 被施療者の肩部への負担を軽減することが きる。

 また、前記制御部は、前記第二検知部に る検知結果に基づいて肩部の上下方向にわ る前記施療規制範囲を更新し、この更新さ た施療規制範囲における前記第一施療具及 前記枕施療具の施療動作を択一的に実行さ ることが好ましい。

 この場合、被施療者の肩位置が変わった きでも施療規制範囲が更新されるので、被 療者の肩部への負担を確実に軽減すること できる。

 前記枕施療具は、肩部を上方向から施療 る肩上施療具と首部を施療する首施療具と 有するのが好ましい。

 この場合、被施療者の首へ施療が施され ので、被施療者はより効果の高い施療を受 ることができる。

 また、前記第二施療具は、肩部横側へ対 する位置に設けられ肩部を側方向から施療 る肩横施療具を有することが好ましい。

 この場合、肩部を側方から施療すること でき、被施療者はより効果の高い施療を受 ることができる。

 更に、前記枕部の側部に前記肩横施療具 接触したことを検知する第三検知部を備え 前記制御部は、前記第三検知部による検知 果に基づいて当該肩横施療具の施療動作を 止することが好ましい。

 この場合、例えば、被施療者が枕部を下 、枕部の側部に肩横施療具が接触した際に 該肩横施療具の施療動作を停止させること できる。これにより、肩横施療具を施療動 が無駄とならず、枕部と当該肩横施療具と 干渉音で被施療者が不快感を受けることを 止できる。

 さらに、上記目的を達成するために、本 明の椅子型マッサージ機は、被施療者が着 する座部と、該座部に着座した被施療者の 半身を後方から支持する背凭れ部と、該背 れ部の上部に設けられた枕部と、前記座部 着座した被施療者の肩部の上面に対向して 右位置に設けられた肩施療具を有する肩施 部と、前記座部に着座した被施療者の首部 は頭部に対向して設けられた首施療具を有 る首施療部とを備え、前記肩施療具を左右 置で互いに独立して駆動制御すると共に、 記首施療具を独立して駆動制御する制御部 具備していることを特徴とする。この「首 療具」は、座部に着座した被施療者の首部 ら頭部にかけて施療する施療具をいう。ま 、この明細書及び請求の範囲における方向 概念は、座部に着座した被施療者から見た きの方向の概念と一致するものとする。こ により、座部に着座した被施療者の右位置 は左位置において互いに独立して駆動制御 れる肩施療具と首施療具とによって被施療 の肩部と首部又は頭部を独立して押圧する とができるので、被施療者の肩部を押圧し 状態で頭部を傾倒させて、被施療者の肩部 ら首部にかけて伸長させるストレッチ施療 受けることができる。

 また、前記制御部は、前記左右位置のい れか一方の肩施療具を一定時間膨張させた 、該肩施療具を膨張させたまま前記首施療 を一定時間膨張させる機能を具備していて よい。これにより、被施療者の左右の肩部 いずれか一方に対して、肩施療具で肩部を 圧して位置保持した状態で首施療具で首部 は頭部を押圧することができ、被施療者の 部を押えた状態で頭部を傾倒させて肩部か 首部にかけて伸長させるストレッチ施療を けることができる。

 さらに、前記首施療具は、座部に着座し 被施療者の頭側部に対向する左右位置に設 られた頭側部施療具を有し、前記制御部は 該頭側部施療具を左右位置で互いに独立し 駆動制御する機能を具備していてもよい。 れにより、被施療者の頭側部を左右位置か 押圧して頭部を左右に傾倒させることがで るので、首左右部を伸長させるストレッチ 療を効果的に受けることができる。

 また、前記肩施療具は、給排気によって 張及び収縮する第1エアセルを有し、前記頭 側部施療具は、給排気によって膨張及び収縮 する第2エアセルを有し、前記第1エアセルは 外側部分を基端部として内側部分が被施療 の肩部の上面に向けて膨張し、前記第2エア セルは、内側部分を基端部として外側部分が 被施療者の頭側部に向けて膨張するように構 成されていてもよい。これにより、被施療者 の肩部内側を第1エアセルで押えながら、第2 アセルで頭側部を外方向から押圧して頭部 横向きに傾倒させることができ、肩部から 部にかけて伸長させるストレッチ施療を、 アセルのクッション性を有効に利用して緩 かに受けることができる。

 さらに、前記第2エアセルは、内側部分に 対して外側部分が上方に位置するように傾斜 配置されていてもよい。これにより、被施療 者の首部から頭部を斜め下向きに押圧するこ とができ、被施療者の頭部を斜めに傾倒させ ることがスムーズに行える。

 その上、前記首施療具は、座部に着座し 被施療者の首部の後面に対向して設けられ 首後面施療具を有し、前記制御部は、該首 面施療具を独立して駆動制御する機能を具 していてもよい。これにより、被施療者の 部の後面を押圧して後頭部を持上げること より頭部を後方(顎を上げる方向)へ倒すこ ができるので、首部の前部を伸長させるス レッチ施療を効果的に受けることができる

 さらに、前記首後面施療具は、給排気に って膨張及び収縮する第3エアセルを有し、 該第3エアセルは上側部分を基端部として下 部分が被施療者の首部に向けて膨張するよ に構成されていてもよい。これにより、第3 アセルの膨張によって被施療者の首部後面 下部を押圧して後頭部を持上げることがで るので、首部の前部を効果的に伸長させる トレッチ施療を、エアセルのクッション性 有効に利用して緩やかに受けることができ 。

 また、前記座部に着座した被施療者の腕 を支持する肘掛け部を左右位置に備え、該 掛け部は、被施療者の腕部を施療する第4エ アセルを有し、前記制御部は、該左右位置の 第4エアセルをそれぞれ独立して駆動制御す 機能を具備していてもよい。これにより、 部から首部にかけて伸長させるストレッチ 療を行いつつ、一方又は両方の腕部に対し も押圧施療を受けることができる。

 さらに、前記座部に着座した被施療者の 部を左右位置から施療する第5エアセルを備 え、前記制御部は、該左右位置の第5エアセ をそれぞれ独立して駆動制御する機能を具 していてもよい。これにより、肩部から首 にかけて伸長させるストレッチ施療を行い つ、一方又は両方の大腿部に対しても押圧 療を受けることができる。

 また、前記背凭れ部に凭れた被施療者の 中を左右位置から施療する背施療具を備え 前記制御部は、該左右位置の背施療具をそ ぞれ独立して駆動制御する機能を具備して てもよい。これにより、肩部から首部にか て伸長させるストレッチ施療を行いつつ、 方又は両方の背中を押圧して身体を捻るよ な施療を受けることができる。

 本発明は、以上説明したような手段によ 、第一に、互いに独立して制御される複数 施療具で、被施療者の一方の肩部の複数箇 が施療されるので、多様な施療が可能とな 被施療者は高い施療効果を得ることができ 。また、第二に、第一施療具及び第二施療 の施療動作を枕部の位置に応じて制御する うに構成された制御部を備えているので、 位置が変わり枕部の位置が変更されても、 れら両施療具による施療動作を被施療者へ 応させることができる。さらに第三に、座 に着座した被施療者に対して、肩部から首 にかけて伸長させるストレッチ施療を効果 に受けることができる椅子型マッサージ機 提供することが可能となる。

図1は、本発明の第1実施形態に係るマ サージ機の全体斜視図である。 図2は、図1に示す枕部の正面図である 図3は、枕部からカバー等を取り除いた 状態の正面図である。 図4は、マッサージ機を後側から見た全 体斜視図である。 図5は、バックカバーの正面図である。 図6は、バックカバーを裏側から見た斜 視図である。 図7は、制御系を示すブロック図である 。 図8は、施療パターン1~4における各エア セルの膨張・収縮の動作説明図である。 図9は、施療パターン5~8における各エア セルの膨張・収縮の動作説明図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係るマ ッサージ機の枕部からカバー等を取り除いた 状態の正面図である。 図11は、図10に示す枕部の底面図であ 。 図12は、施療パターン9~11における各エ アセルの膨張・収縮の動作説明図である。 図13は、(a)は第3実施形態のマッサージ 機の枕部の正面模式図であり、(b)は第4実施 態のマッサージ機の枕部の正面模式図であ 、(c)は第5実施形態のマッサージ機の枕部の 面模式図である。 図14は、(a)は第6実施形態のマッサージ 機の正面模式図であり、(b)は第7実施形態の ッサージ機の正面模式図である。 図15は、(a)は第8実施形態のマッサージ 機の正面模式図であり、(b)は第9実施形態の ッサージ機の正面模式図である。 図16は、(a)は第10実施形態のマッサー 機の正面模式図であり、(b)は第11実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図17は、第12実施形態のマッサージ機 正面模式図である。 図18は、(a)は第13実施形態のマッサー 機の正面模式図であり、(b)は第14実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図19は、(a)は第15実施形態のマッサー 機の正面模式図であり、(b)は第16実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図20は、(a)は第17実施形態のマッサー 機の正面模式図であり、(b)は第18実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図21は、(a)は第19実施形態のマッサー 機の正面模式図であり、(b)は第20実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図22は、(a)は第21実施形態のマッサー 機の側面模式図であり、(b)は第22実施形態の マッサージ機の正面模式図である。 図23は、本発明の第23実施形態に係る ッサージ機の全体斜視図である。 図24は、図23に示す枕部のカバーを取 除いた正面図である。 図25は、図23に示すマッサージ機を後 から見た斜視図である。 図26は、図23に示す枕部からカバー及 施療具等を取り除いた枕本体の正面図であ 。 図27は、図26に示す枕本体の斜視図で る。 図28は、図26に示す枕本体から前面部 を取り外した正面図である。 図29は、図23に示すマッサージ機の制 系を説明するためのブロック図である。 図30は、第23実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作の流れを示すフローチ ートである。 図31は、第23実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作を説明する模式図であ 。 図32は、第24実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作の流れを示すフローチ ートである。 図33は、第24実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作を説明する模式図であ 。 図34は、第25実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作の流れを示すフローチ ートである。 図35は、第25実施形態に係る揉み玉及 エアセルの施療動作を説明する模式図であ 。 図36は、本発明の第26実施形態に係る 子型マッサージ機を前方から見た全体斜視 である。 図37は、図36に示す椅子型マッサージ を後方から見た全体斜視図である。 図38は、図36に示す椅子型マッサージ の枕部を示す正面図である。 図39は、図36に示す椅子型マッサージ の機械的な機能を説明するためのブロック である。 図40は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン12~14における各エアセル の膨張・収縮の動作説明図である。 図41は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン15における各エアセルの 膨張・収縮の動作説明図である。 図42は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン16,17における各エアセル の膨張・収縮の動作説明図である。 図43は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン18,19における各エアセル の膨張・収縮の動作説明図である。 図44は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン20,21における各エアセル の膨張・収縮の動作説明図である。 図45は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン22,23における各エアセル の膨張・収縮の動作説明図である。 図46は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン24における各エアセルの 膨張・収縮の動作説明図である。 図47は、図36に示す椅子型マッサージ による施療パターン25における各エアセルの 膨張・収縮の動作説明図である。 図48(a)は、施療パターン12における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図48(b)は、施療パターン13における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図49は、施療パターン14における施療 置を示す椅子型マッサージ機の正面図であ 。 図50は、施療パターン15における施療 置を示す椅子型マッサージ機の正面図であ 。 図51(a)は、施療パターン16における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図51(b)は、施療パターン17における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図52(a)は、施療パターン18における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図52(b)は、施療パターン19における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図53(a)は、施療パターン20における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図53(b)は、施療パターン21における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図54(a)は、施療パターン22における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図54(b)は、施療パターン23における 療位置を示す椅子型マッサージ機の正面図 ある。 図55は、施療パターン24における施療 置を示す椅子型マッサージ機の正面図であ 。 図56は、施療パターン25における施療 置を示す椅子型マッサージ機の正面図であ 。

符号の説明

   1 座部
   3 背凭れ部
   5 枕部
   8 揉み玉
  11 肩施療面
  35 上エプロン
  37 下エプロン
  20 首エアセル
  21 肩外エアセル
  22 肩内エアセル
  23 肩下エアセル
  30 制御部
  51 枕支持部
 201 座部
 203 背凭れ部
 205 枕部
 207 揉み玉
 209 制御部
 250 枕本体
 216 ベース部
 218 揉み玉センサ部
 222 第一リミットスイッチ
 225 当接体
 228 第二リミットスイッチ
 235 施療規制範囲
 240 新たな施療規制範囲
  A1 首エアセル
  A2 肩上エアセル
  A3 肩下エアセル
  A4 肩横エアセル
 302 座部
 303 背凭れ部
 304 肘掛け部
 305 脚載置部
 306 腕カバー部
 307 枕部
 320 頭(首)右エアセル(第2エアセル)
 321 頭(首)左エアセル(第2エアセル)
 322 首後エアセル(第3エアセル)
 323 肩右エアセル(第1エアセル)
 324 肩左エアセル(第1エアセル)
 325 背右エアセル(第6エアセル)
 326 背左エアセル(第6エアセル)
 336 腕右エアセル(第4エアセル)
 337 腕左エアセル(第4エアセル)
 338 脚右エアセル(第5エアセル)
 339 脚左エアセル(第5エアセル)
 360 制御部
 M24 椅子型マッサージ機

 以下、この発明の実施の形態について図 を参照しながら説明する。

 図1は本発明の実施の一形態(第1実施形態) に係るマッサージ機M1を示す斜視図であり、 のマッサージ機M1は椅子型として構成され ものである。このマッサージ機M1は、座部1 、脚載置部(フットレスト)2と、背凭れ部3と 座部1の左右両側の肘掛け部4と、背凭れ部3 前面上部において位置調整自在に設けられ 枕部5とを備えている。また、肘掛け部4に 、被施療者の腕全体を覆うように形成され 腕カバー部材6が設けられている。また、座 1の横ポケット6aには、リモートコントロー 装置7が入れられている。なお、以下の説明 において、図1に示す椅子型マッサージ機M1の 矢印x1を上方向、逆向きに示された矢印x2を 方向、矢印y1を前方向、逆向きに示された矢 印y2を後方向と規定し、椅子型マッサージ機M 1の左右方向の中心へ向かう矢印z1を内方向、 逆向きに示された矢印z2を外方向と規定する

 脚載置部2は座部1の前部において水平方 の軸中心周りに回動可能に取り付けられて り、昇降機構(図示せず)によって、図1の降 状態から前方へ突出した上昇状態へ動くこ ができる。背凭れ部3は座部1の後部において 回動可能に取り付けられており、図示しない リクライニング機構によって、図1の起立状 から後方へ倒れたリクライニング状態へ動 ことができる。

 背凭れ部3の内部には、被施療者に機械的 刺激を与えるための上下で一組とされた左右 二つずつの揉み玉8を備えた施療ユニット(図 せず)が設けられている。これら上下の揉み 玉8は、V字状のアーム18に設けられている。 た、施療ユニットは、背凭れ部3の内部に設 られた上下方向にまっすぐな左右一対のガ ドレール(図示せず)に沿って移動可能とさ ており、移動機構(図示せず)によって施療ユ ニットは背凭れ部3内を上下方向に移動でき 。

 さらに、この移動機構は、揉み玉8を前後 方向に移動させることができ、さらにこの前 後方向の移動においてその方向の力の強弱を 変化させることができる。また、施療ユニッ トは、揉み玉8に揉みと叩きの施療動作をさ ることができる施療機構(図示せず)を備えて いる。この施療機構は、図示しないが、揉み 動作用として、モータと、このモータによっ て揉み玉8に揉み動作をさせる揉み動作機構 とを有しており、叩き動作用として、モー と、このモータによって揉み玉8に叩き動作 させる叩き動作機構部とを有している。

 揉み動作機構部は揉み玉8を周期的な回転 動作させることによって揉み動作させ、叩き 動作機構部は揉み玉を前後方向に周期的に動 作させることによって叩き動作させる。さら に、このマッサージ機M1には、施療具として アの給気によって膨張する各種のエアセル 設けられている。これらエアセルは、座部1 の下方に設けられたエアポンプを有するエア ユニットと接続されており、エアポンプによ るエアセルの膨張動作によって被施療者に対 して施療を施すことができる。さらに、図示 しないが、施療具としてバイブレータ機構が 座部1、脚載置部2、背凭れ部3等に設けられて いる。

 施療ユニットには、被施療者の肩位置を 出する図示しない肩位置センサ部が設けら ている。この肩位置センサ部は、揉み玉8が 設けられたアーム18の揺動を検出する揺動検 センサとして構成されたものである。この 動検出センサは、背凭れ部3内の揉み玉8を 例えば被施療者の腰側から首側へ高さ方向 移動させ、上側の揉み玉8が肩部に差し掛か たときにアーム18が前方へ揺動することを 出するものである。この揺動検出センサは 発光素子と受光素子とを有する光センサで 成されており、発光素子からの光を受光素 で受光するか否かによって、アームが所定 揺動範囲になったことを検出する。このと の揺動検出センサからの検出信号によって 位置が認識される。

 図2に示すように枕部5は、カバー部材9で われており全体として左右方向に長く、か 前方に向かうに従って下広がりに側面視略 角形状に形成されている。同枕部5は、背凭 れ部3に沿う平面状の背面10と、被施療者の両 肩に沿う左右一対の肩施療面11と、上下方向 山なりに形成された前面12と、被施療者の 頭部、首部を支える枕支持部51とを有してい る。肩施療面11は、内側から外側に向かって がり、かつ肩部に沿うように内側へ向かう 従って上方に傾斜している。

 枕支持部51は、高いクッション性を有し 下中央部に向かって窄むように形成されて る。以上のように形成された枕部5により、 施療者が頭部、首部、及び肩部を枕支持部5 1に載せ、リラックスして施療を受けること できるようになっている。図3は、枕部5から カバー部材9等を取り除いた枕本体50を示して いる。同図に示すように、枕支持部51には、 施療者の首部に対応する位置で同首部を施 する首施療具としての左右一対の首エアセ 20が配設されている。また、肩施療面11に対 応する本体底部52には、被施療者の肩部の外 部分に対応する位置で当該部分を上方から 療する左右一対の肩外エアセル21(肩外施療 )と、被施療者の肩部の内側部分に対応する 位置で当該部分を上方から施療する左右一対 の肩内エアセル22(肩内施療具)とが配設され いる。

 更に、枕本体50の後部下側には、施療者 肩部の後側に対応する位置で当該部分を後 から施療する左右一対の肩下エアセル23(肩 施療具)が配設されている。首エアセル20に クッション性の高いパッド53が設けられてお り、当該首エアセル20は内側部c1を揺動支点 して膨張・収縮する。肩外エアセル21及び肩 内エアセル22には、肩部を指圧するための指 具28が設けられており、当該肩外エアセル21 及び肩内エアセル22は上下方向に膨張・収縮 る。肩下エアセル23は、略矩形状に形成さ ており、当該肩下エアセル23は当該エアセル 23の上側部c2(以下の説明において揺動支点と る位置について、配設されたエアセルの上 部分、下側部分、右側部分、左側部分、前 部分、後側部分を揺動支点とする場合は、 れぞれセル上側部、セル下側部、セル右側 、セル左側部、セル前側部、セル後側部と う)を揺動支点として膨張・収縮する。

 従って、首エアセル20が膨張すれば首部 掴まれ、肩外エアセル21や肩内エアセル22が 張すれば肩上部が上方向から押さえられ、 下エアセル23が膨張すれば肩部が後方向か 押し上げられる。

 また、腕カバー部材6の内側上部には、被 施療者の肩部外側へ対応する位置に設けられ 、肩部近傍を側方から施療する肩横エアセル 24が配設されている(図1参照)。また、腕カバ 部材6の内側部には腕を掴む保持具25や腕の 部を施療する腕エアセル26、座部1の両側部 は大腿部を施療する脚エアセル27が配設さ ている(図1参照)。なお、エアセルを設けた 記構成は一例であり、個数や配置は、この 施の形態に限定されるものではない。

 図1及び図4に示すように、枕部5の背面上 には、背凭れ部3と同じ素材で覆われた布状 の上エプロン35が設けられている。この上エ ロン35は、枕部5の位置から背凭れ部3の上面 を超して当該背凭れ部3の背面へわたってい 。また、上エプロン35の先端には、左右方向 に延びる錘36が固定されている。枕部5の背面 下縁には、背凭れ部3と同じ素材で覆われた 状の下エプロン37が設けられている。この下 エプロン37は、背凭れ部3の前面へ載せられ、 被施療者が背凭れ部3に凭れかかると、当該 施療者と背凭れ部3との間に挟まれるように っている。

 また、背凭れ部3の上面には、上エプロン 35を前後方向に挿通可能な挿通部38が設けら ている。上エプロン35がこの挿通部38に挿通 れると共に、その先端が錘36によって垂直 向に垂れ下がっている。これにより、枕部5 上方向に付勢された状態となっている。

 被施療者が、枕部5の位置を下げたいとき 、被施療者は、枕部5や下エプロン37を保持し 下方向へ引っ張る。その際、被施療者は、枕 部5を若干持ち上げ、背凭れ部3から枕部5を離 間させた状態で斜めに引けば、より小さい力 で枕部5を下げることができる。また、被施 者が背凭れ部3に凭れる際に、枕部5の背面下 縁に設けられた下エプロン37が、被施療者と 凭れ部3との間に挟まれるので、任意の位置 に下げた枕部5の位置を固定でき、ずれを防 することができる。枕部5の位置を上げたい き、枕部5を浮かすなどし、固定又は保持状 態から枕部5を開放させると、錘36の付勢によ り上方向へ移動する。このような構成により 、簡単な構成で枕部5を上下方向に位置調整 在とすることができる。また、枕部5の背面 縁に設けられた下エプロン37が、被施療者 背凭れ部3との間に挟まれるので、枕部5のず れを防止することができる。

 図5及び図6は、背凭れ部の背面に設けら たバックカバー60の単体図(外側を覆ってい 布を除いた状態)を示している。このバック バー60は、上部に配置された上カバー61と、 この上カバー61の下部に配置された下カバー6 2と、上カバー61に固定された上ダクト63と、 カバー62に固定された下ダクト64とから主に 構成されている。上カバー61と下カバー62は いに接続されており、バックカバー60は、全 体として容器状に構成されている。また、上 カバー61と下カバー62には、通気孔68が設けら れている。このバックカバー60が、その裏面 を背凭れ部3の背面に対向させるように固定 されていることで、背凭れ部3の背面部が外 へ膨らんだ形状となっている。

 上ダクト63は、上カバー61の左右方向中央 部で上下方向に延びた断面矩形状に形成され ており、下ダクト64は、下カバー62の左右方 中央部で上下方向に延びた断面矩形状に形 されている。また、これら両ダクト63,64の中 は空洞となっている。上カバー61と下カバー6 2とが互いに接続されていることで、上ダク 63と下ダクト64も互いに接続されており、こ により、バックカバー60の左右方向中央部 は、上下方向に延びるダクト空間65が構成さ れている。上ダクト63の上端が開口されてい と共に、下ダクト64の下端が開口されてお 、これにより、ダクト空間65には、上部開口 65aと下部開口65bが構成されている。

 上記バックカバー60が背凭れ部3に固定さ た状態で、ダクト空間65には枕部5用の複数 配管66が通されている(図4参照)。なお、図4 は1本の配管66のみを示している。これら配 66は、枕部5に設けられた各エアセルに空気 送り込んだり、各エアセルから空気を排出 るためのものである。座部1に設けられた後 述の給排気装置31からの配管は、下部開口65b ダクト空間65、上部開口65aを通り、更に、 ックカバー60を覆う布に開けられた孔67を抜 て、枕部5の各エアセルへ繋がっている。な お、当該孔67を抜けた配管66には、上エプロ 35が被さっている。このように、枕部5に導 されている複数の配管66が、ダクト空間65を り、ダクト空間65を抜けた配管66が上エプロ ン35の下を通っていることにより、当該配管6 6が外側から見えず、意匠性を向上させるこ ができる。

 図7は、マッサージ機M1の制御系を示すブ ック図である。各施療具を制御するための 御部30は、座部1の下方に配置されると共にC PU,ROM,RAM,及び計時装置等から構成されており 各種の制御プログラムを実行し、接続され 施療ユニットやエアセルの施療動作を制御 ることができるようになっている。

 制御部30には、給排気装置31が接続されて おり、当該給排気装置31の動作が制御される うになっている。この給排気装置31は、電 弁等の切替バルブ及びエアポンプ等によっ 構成されている。また、この給排気装置31は 、首エアセル20にエアホースで接続された制 弁160、肩外エアセル21にエアホースで接続 れた制御弁161、肩内エアセル22にエアホース で接続された制御弁162、肩下エアセル23にエ ホースで接続された制御弁163、及び肩横エ セル24にエアホースで接続された制御弁164 、それぞれエアホースで接続されている。 って給排気装置31は、首エアセル20、肩外エ セル21、肩内エアセル22、肩下エアセル23、 横エアセル24に対して各々独立的に給気及 排気を行うことが可能となっている。

 つまり、制御部30は、首エアセル20、肩外 エアセル21、肩内エアセル22、肩下エアセル23 、及び肩横エアセル24を互いに独立して制御 き、各エアセル20、21、22、23、24は、それぞ れ独自に膨張・収縮することができる。これ により、本実施形態のマッサージ機M1は、被 療者の肩部及び首部を多様な施療パターン 施療することができ、被施療者は高い施療 果を得ることができる。

 また、制御部30には、駆動回路を介して み玉8に施療動作をさせる施療機構、及びバ ブレータ機構等が接続されており、当該各 構を制御するようになっている。また、制 部30には、被施療者からの動作指示を受け けるリモートコントロール装置7が接続され おり、被施療者はマッサージ機M1の動作を 示することができる。また、施療機構や各 アセルを動作させる制御モードは複数用意 れており、各種の施療モードやマニュアル ード等を実行できるようになっている。

 図8は、各制御弁160、161、162、163のオンオ フによる、首エアセル20、肩外エアセル21、 内エアセル22、肩下エアセル23による施療パ ーン1~4を示し、図9は、各制御弁160、161、162 、163のオンオフによる、同各エアセル20、21 22、23による施療パターン5~8を示している。 お、図8及び図9における横軸は各制御弁160 161、162、163がオンオフされる時間帯を表し いる。

 (施療パターン1)
 制御部30は、肩外エアセル21と肩内エアセル 22を一定時間膨張させ、これらを膨張させた ま、肩下エアセル23を膨張させる。この施 パターン1により、被施療者は肩部をぐっと み揉みされ、掴み揉み施療を受けることが きる。

 (施療パターン2)
 制御部30は、首エアセル20のみを間欠的に膨 張させる。この場合、首エアセル20の膨張時 をリズムよく変化させればよい。この施療 ターン2により、被施療者は首をリズムよく 揉まれ、首揉み施療を受けることができる。

 (施療パターン3)
 制御部30は、肩下エアセル23を一定時間膨張 させ、これを膨張させたまま肩外エアセル21 び肩内エアセル22を一定時間おきに膨張さ る。この施療パターン3により、被施療者は 部を下から押し上げられつつ上から押さえ れ、押上揉み施療を受けることができる。

 (施療パターン4)
 制御部30は、首エアセル20を一定時間膨張さ せ、これを膨張させたまま肩外エアセル21及 肩内エアセル22を膨張させる。この施療パ ーン4により、被施療者は首部を掴まれつつ 部を押し下げられ、押下施療を受けること できる。また、押下施療により、首が上下 向に引っ張られ、首のストレッチの効果も えることができる。

 (施療パターン5)
 制御部30は、肩外エアセル21、肩内エアセル 22、及び肩下エアセル23を同時に一定時間膨 させ、このうち肩内エアセル22及び肩下エア セル23を収縮させる。最後に、一定の間隔を いた後、肩外エアセル21を収縮させる。制 部30は、この制御を所定回数繰り返す(図9は2 回繰り返された施療パターン)。この施療パ ーン5により、被施療者は肩部の内側から外 にかけて滑らかに揉まれ、内外揉み施療を けることができる。

 (施療パターン6)
 制御部30は、肩外エアセル21、肩内エアセル 22、及び肩下エアセル23を同時に一定時間膨 させ、このうち肩外エアセル21及び肩下エア セル23を収縮させる。最後に、一定の間隔を いた後、肩内エアセル22を収縮させる。制 部30は、この制御を所定回数繰り返す(図9は2 回繰り返された施療パターン)。この施療パ ーン6により、被施療者は肩部の外側部分か 内側部分にかけて滑らかに揉まれ、内外揉 施療を受けることができる。

 (施療パターン7)
 制御部30は、肩外エアセル21を一定時間膨張 させ、これを膨張させたまま肩内エアセル22 び肩下エアセル23を膨張させる。次いで、 内エアセル22のみを膨張させたまま肩外エア セル21及び肩下エアセル23を収縮させる。最 に、一定の間隔をおいた後、肩内エアセル22 を収縮させる。制御部30は、この制御を所定 数繰り返す(図9は2回繰り返された施療パタ ン)。つまり、制御部30は、肩外エアセル21 膨張する時間帯の長さと肩内エアセル22が膨 張する時間帯の長さとを略同一とし、かつ先 に膨張させる肩外エアセル21が膨張する時間 の一部と後に膨張させる肩内エアセル22が 張する時間帯の一部とをオーバーラップさ 、当該両エアセル21、22の膨張時をオーバー ップさせたときに肩下エアセル23を膨張さ る。なお、ここでいう膨張とは、施療具が らみ始めて、膨らんだ施療具が縮むまでの とをいう。この施療パターン7により、被施 者は肩部の外側部分から内側部分にかけて 療パターン6よりも更に滑らかに揉まれ、内 外重複揉み施療を受けることができる。

 (施療パターン8)
 制御部30は、肩内エアセル22を一定時間膨張 させ、これを膨張させたまま肩外エアセル21 び肩下エアセル23を膨張させる。次に、肩 エアセル21のみを膨張させたまま肩内エアセ ル22及び肩下エアセル23を収縮させる。最後 、一定の間隔をおいた後、肩外エアセル21を 収縮させる。制御部30は、この制御を所定回 繰り返す(図9は2回繰り返された施療パター )。つまり、制御部30は、肩外エアセル21が 張する時間帯の長さと肩内エアセル22が膨張 する時間帯の長さとを略同一とし、かつ先に 膨張させる肩内エアセル22が膨張する時間帯 一部と後に膨張させる肩外エアセル21が膨 する時間帯の一部とをオーバーラップさせ 当該両エアセル21、22の膨張時をオーバーラ プさせたときに肩下エアセル23を膨張させ 。なお、ここでいう膨張とは、施療具が膨 み始めて、膨らんだ施療具が縮むまでのこ をいう。この施療パターン8により、被施療 は肩部の内側部分から外側部分にかけて施 パターン5よりも更に滑らかに揉まれ、内外 重複揉み施療を受けることができる。

 本実施形態のマッサージ機M1では、首エ セル20、肩外エアセル21、肩内エアセル22、 下エアセル23を互いに独立して制御できるの で、以上のような施療パターン1~8が可能とな っており、多様な施療が可能となり被施療者 は高い施療効果を得ることができる。また、 首エアセル20、肩外エアセル21、肩内エアセ 22、肩下エアセル23の施療動作に肩横エアセ 24等による施療動作を適宜付加させること でき、更に高い施療効果を得ることができ 。

 なお、上記の施療パターンは例示であり 制御部30は首エアセル20、肩外エアセル21、 内エアセル22、肩下エアセル23を他の施療パ ターンで施療動作させることも勿論可能であ る。例えば、上記の施療パターン1~8の各エア セルの膨張時間長さ、収縮時間長さは例えば 、2秒、3秒、4秒・・10秒・・等を選択するこ ができ、施療パターンの周期間の時間を無 したり、開けたりすることもできる。また 各エアセルの膨張強さを互いに異なる強さ 変更して、被施療者を押圧する強さを当該 エアセル間で異なるようにしてもよい。ま 、上記の施療パターンでは同じ名称のエア ルは、同じ時間、強さで施療動作するが、 施療者の要望に応じて左右のエアセルで異 る時間、強さで施療動作させてもよい。

 なお、本発明は上記各実施形態に限定す ものではない。例えば、肩部を上方から施 する肩エアセルを3個、或いはそれ以上配設 し(肩施療部の数を変更)、それらを互いに独 して制御し、肩部を外側から内側、内側か 外側へ更に滑らかに施療が行われるように てもよい。また、肩下エアセル23を二個に けて(肩施療部の数を変更)、それらを互いに 独立して制御することで、肩部の後側部分へ よりソフトな施療が行われるようにしてもよ い。

 図10~図12は、本発明に係るマッサージ機 第2実施形態を示している。本実施形態が上 第一実施形態と異なる点は、枕部の各施療 が変更されている点である。図10及び図11は 、枕部5からカバー部材等を取り除いた枕本 70を示している。

 枕支持部71には、被施療者の首部に対応 る位置で同首部を施療する首施療具72が配設 されている。また、本体底部73には、被施療 の肩部を上方向から施療する肩上エアセル7 4(肩上施療具)と、枕本体70の後部下側には、 療者の肩部の後側部分に対応する位置で当 部分を後方向から施療する肩下エアセル75( 下施療具)が配設されている。上記首施療具 72は、更に、施療者の首部の左右後寄り部分 対応して設けられ当該首部を挟み込むよう して施療する首挟みエアセル76(首挟み施療 )と、施療者の首部の後側部分に対応して設 けられ当該部分を後方向から施療すると共に 当該首挟みエアセル76を施療者側へ押し出す 押しエアセル77(首押し施療具)とよりなる。

 枕支持部71の奥まった奧底部分71aには、 ンジユニット88が設けられている。このヒン ジユニット88は、ヒンジプレート89、ヒンジ ン80、トーションバネ81、可動プレート82等 構成されており、当該ヒンジプレート89がね じで奥底部分71aに固定されている。可動プレ ート82には、首プレート83がねじで固定され いる。可動プレート82の後側に、首押しエア セル77が配設されている。首押しエアセル77 、セル上側部c3を揺動支点として膨張するよ うになっている。首押しエアセル77の後側に 、枕本体70に固定された固定部材78が設けら れている。従って、首押しエアセル77が膨張 ると、それと共に可動プレート82が押され 首プレート83が施療者側へ移動する。この首 プレート83は、樹脂或いは金属で構成されて る。

 首プレート83の左右両側部には、首挟み アセル76、76が固定されている。これら両エ セル76、76は、首プレート83側であるセル後 部c4を揺動支点として膨張するようになっ いる。従って、首押しエアセル77を膨張させ ると、首挟みエアセル76、76が前方向へ移動 る。なお、本実施形態では、両首挟みエア ル76,76を施療者の首部の左右後寄り部分のう ち後側部に対応する位置のセル後側部c4を揺 支点として膨張させるが、施療者の首部の 右後寄り部分のうち前側部に対応する位置 あるセル前側部c5を揺動支点として膨張さ てもよい。上述のように構成された首施療 72により、被施療者は首部の後を押されるよ うに施療されると共に、首部の左右後ろより 部分を左右方向から挟まれるように施療され る。

 なお、首施療具の別の形態として、首挟 エアセルを枕支持部に固定し、首押しエア ル及びこの首押しエアセルの前側部に設け れたヒンジユニット、首プレートを当該首 みエアセルから独立させた状態で配設して よい。この場合、首押しエアセルが膨張し も首挟みエアセルは移動せず、当該首押し アセルにより被施療者の首部を押し上げる うに施療することができる。

 本体底部73に配設された肩上エアセル74は 、被施療者の肩部のうち外側部分に対応する 位置であるセル外側部c6を揺動支点として膨 するようになっており、当該肩上エアセル7 4により被施療者の肩部の内側部分が外側部 よりも強く施療される。なお、肩上エアセ 74を被施療者の内側部分に対応する位置であ るセル内側部c7を揺動支点として膨張するよ に構成してもよい。この場合、当該肩上エ セルにより被施療者の肩部の外側部分が内 部分よりも強く施療される。肩上エアセル7 4の表側には、本体底部73の形状と略同じ形状 に形成されたベースプレート79が貼り付けら ている。

 このベースプレート79は、ウレタン製と っており施療者の肩部がソフトな感触で施 されるようになっている。また、各ベース レート79の表面には、先端部が丸みを帯びた 円錐状の5個の指圧子87が固定されている。こ れら指圧子87は、被施療の肩部の内側部分か 中央部分に渡る部分に対応して配置されて る。これにより、被施療の肩部へ高い指圧 果を付与することができる。当該肩上エア ル74により、被施療者は肩部を上方向から されるような施療を受けることができる。

 枕本体70の後部下側に配設された肩下エ セル75は、正面視略矩形状に形成されており 、被施療者の肩部の後側部分の上側部に対応 する位置であるセル上側部c8を揺動支点とし 膨張するようになっている。これにより、 療者は、肩部の後側部分を押し上げられる うな施療を受けることができる。また、肩 エアセル75の被施療者側の表面には、肩下 レート130が設けられている。この肩下プレ ト130は、ウレタン製となっており施療者の 部がソフトな感触で施療されるようになっ いる。なお、肩下エアセル75を、肩部の後側 部分の下側部に対応する位置であるセル下側 部c9を揺動支点として膨張するように構成し もよい。この場合、施療者は、肩部の後側 分を押し下げるような施療を受けることが きる。

 制御部には、給排気装置が接続されてお 、当該給排気装置の動作が制御されるよう なっている。なお、制御系は上記第1実施形 態と略同様であるため図示を省略する。給排 気装置は、電磁弁等の切替バルブ及びエアポ ンプ等によって構成されている。また、給排 気装置は、首押しエアセル77にエアホースで 続された制御弁121、両首挟みエアセル76に アホースで接続された制御弁120、両肩上エ セル74にエアホースで接続された制御弁122、 及び両肩下エアセル75にエアホースで接続さ た制御弁123に、それぞれエアホースで接続 れている(図12に各エアセルに対応する制御 を示す)。従って、給排気装置は、首押しエ アセル77、両首挟みエアセル76、両肩上エア ル74、及び両肩下エアセル75に対して各々独 的に給気及び排気を行うことが可能となっ いる。

 つまり、制御部は、首押しエアセル77、 首挟みエアセル76、両肩上エアセル74、及び 肩下エアセル75を互いに独立して制御でき 各エアセル77,76,74,75は、それぞれ独自に膨張 ・収縮することができる。これにより、本実 施形態のマッサージ機M2は、被施療者の首部 び肩部を多様な施療パターンで施療するこ ができ、被施療者は高い施療効果を得るこ ができる。施療パターンを次に例示する。

 図12は、各制御弁のオンオフによる、首 しエアセル、両首挟みエアセル、肩上エア ル、及び肩下エアセルによる施療パターン9~ 11を示している。なお、同図における横軸は 制御弁がオンオフされる時間帯を表してい 。

 (施療パターン9)
 制御部は、首押しエアセル77を一定時間膨 させた後、これを膨張させたまま両首挟み アセル76を一定時間膨張させ、これら両首挟 みエアセル76を膨張させたまま当該首押しエ セル77を収縮させる。この施療パターン9に り、被施療者は首部を後方向から押された 態で当該首部を左右両側から挟まれ、更に まれた状態のまま当該首部が引かれて、首 へ押し引き揉み施療を受けることができる

 (施療パターン10)
 制御部は、肩上エアセル74と肩下エアセル75 とを同時に一定時間膨張させる。この施療パ ターン10により、被施療者は肩部へ挟み揉み 療を受けることができる。

 (施療パターン11)
 制御部は、肩上エアセル74を一定時間膨張 せた後、これを膨張させたまま肩下エアセ 75を膨張させる。この施療パターン11により 被施療者は肩部を押された後、肩部の後側 を押され、押下げ挟み揉み施療を受けるこ ができる。

 本実施形態のマッサージ機M2では、首押 エアセル77、両首挟みエアセル76、両肩上エ セル74、及び両肩下エアセル75を互いに独立 して制御できるので、例えば、以上のような 施療パターン9~11が可能となっており、多様 施療が可能となり被施療者は高い施療効果 得ることができる。

 なお、上記の施療パターンは例示であり 制御部は首押しエアセル77、両首挟みエア ル76、肩上エアセル74、及び肩下エアセル75 他の施療パターンで施療動作させることも 論可能である。例えば、上記の施療パター の各エアセルの膨張時間長さ、収縮時間長 は例えば、2秒、3秒、4秒・・10秒・・等を選 択することができる。また、各エアセルの膨 張強さを互いに異なる強さに変更して、被施 療者を押圧する強さを当該各エアセル間で異 なるようにしてもよい。また、上記の施療パ ターンでは同じ名称のエアセルは、同じ時間 、強さで施療動作するが、被施療者の要望に 応じて左右のエアセルで異なる時間、強さで 施療動作させてもよい。

 図13~図22は、他の実施形態に係るマッサ ジ機を模式的に表した図である。

 図13(a)に示す第3実施形態のマッサージ機M 3のように、首挟みエアセル90を施療者の首部 の左右後寄り部分のうち前側部分に対応する 位置であるセル前側部c5を揺動支点として膨 させ、肩上エアセル91を被施療者の肩部の 側部分に対応する位置であるセル内側部c7を 揺動支点として膨張させてもよい。この場合 、首部は後内側から前方外側へ向かって押圧 (押し出し)され、肩(肩上)部は上外側から内 側へ向かって押圧(押し下げ)されるように施 療される。

 図13(b)に示す第4実施形態のマッサージ機M 4のように、肩下エアセル92を被施療者の肩部 の後側部分の下側部分に対応する位置である セル下側部c9を揺動支点として膨張させても い。この場合、被施療者の背(肩下)部は後 側から前下側に向かって押圧(押し下げ)され るように施療される。

 図13(c)に示す第5実施形態のマッサージ機M 5のように、首挟みエアセル93の下側に、セル 上側部c10を揺動支点として膨張する首下エア セル94を設けて、被施療者の首部を下方から し上げるように施療してもよい。

 図14(a)に示す第6実施形態のマッサージ機M 6のように、第1実施形態のマッサージ機に構 された肩外エアセル21と肩内エアセル22のう ち、肩外エアセル21を小さく膨張させ、それ 同時に肩内エアセル22を肩外エアセル21より も大きく膨張させることで、第2実施形態で 成された単独の肩上エアセルのような施療 被施療者に施してもよい。本実施形態の場 、被施療者の肩部の内側部分がより強く押 れる。また、肩外エアセル21、肩内エアセル 22を第2の実施の形態のようにセル外側部c11を 揺動支点として膨張するようにしてもよい。

 図14(b)に示す第7実施形態のマッサージ機M 7のように、第1実施形態のマッサージ機に構 された肩外エアセル21と肩内エアセル22のう ち、肩外エアセル21を大きく膨張させ、それ 同時に肩内エアセル22を肩外エアセル21より も小さく膨張させることで、第2実施形態で 成された単独の肩上エアセルのような施療 被施療者に施してもよい。本実施形態の場 、被施療者の肩部の外側部分がより強く押 れる。また、肩外エアセル21、肩内エアセル 22を第3の実施の形態のようにセル内側部c12を 揺動支点として膨張するようにしてもよい。

 図15(a)に示す第8実施形態のマッサージ機M 8のように、被施療者の肩部の外側に対応す 位置で当該部分を上方から施療し、セル内 部c13を揺動支点として膨張する肩外エアセ 95と、被施療者の肩部の内側部分に対応する 位置で当該部分を上方から施療し、セル外側 部c14を揺動支点として膨張する肩内エアセル 96とを設けることもできる。この場合、被施 者の片方の肩部が内外から押し込まれるよ に施療させる。

 図15(b)に示す第9実施形態のマッサージ機M 9のように、被施療者の肩部の外側に対応す 位置で当該部分を上方から施療し、セル外 部c15を揺動支点として膨張する肩外エアセ 97と、被施療者の肩部の内側部分に対応する 位置で当該部分を上方から施療し、セル内側 部c16を揺動支点として膨張する肩内エアセル 98とを設けることもできる。この場合、被施 者の片方の肩部が内外へ押し出されように 療される。

 図16(a)に示す第10実施形態のマッサージ機 M10のように、枕部5の枕支持部の左右方向で 向する両側壁部にセル上側部c17を揺動支点 して膨張するエアセル99を設けてもよい。こ の場合、被施療者の首部の横が押し上げられ るように施療される。

 図16(b)に示す第11実施形態のマッサージ機 M11のように、枕部5の枕支持部の左右方向で 向する両側壁部に、セル下側部c18を揺動支 として膨張するエアセル100を設けてもよい この場合、被施療者の首部の横が押し下げ れるように施療される。

 図17に示す第12実施形態のマッサージ機M12 のように、枕部5の枕支持部の左右方向で対 する両側壁部に各二つずつエアセルを設け もよい。左側部分に配設されたうちの上側 エアセル101はセル下側部c19を揺動支点とし 膨張し、下側に配設されたエアセル102はセ 上側部c20を揺動支点として膨張する。右側 分に配設されたうちの上側のエアセル103は ル上側部c21を揺動支点として膨張し、下側 配設されたエアセル104はセル下側部c22を揺 支点として膨張する。また、左側部分に配 されたうちの上側のエアセル101、下側に配 されたエアセル102、右側部分に配設された ちの上側のエアセル103、下側に配設された アセル104の膨張方向をそれぞれ適宜組合わ ることによって、首部を様々な方法・方向 施療することができる。

 図18(a)に示す第13実施形態のマッサージ機 M13のように、第2実施形態のマッサージ機に 成された肩上エアセル105をセル前側部c23が 動支点となるように構成してもよい。この 合、被施療者の肩上部の後側部分がより強 押される。この場合、被施療者の肩(肩上)部 は後上側から前下側に向かって押圧(押し出 )されるように施療される。

 図18(b)に示す第14実施形態のマッサージ機 M14のように、第2実施形態のマッサージ機に 成された肩上エアセル106をセル後側部c24が 動支点となるように構成してもよい。この 合、被施療者の肩上部の前側部分がより強 押される。この場合、被施療者の肩(肩上)部 は前上側から後下側に向かって押圧(押しつ )されるように施療される。

 図19(a)に示す第15実施形態のマッサージ機 M15のように、枕部5の枕支持部の下部前側部 に、セル上側部c25を揺動支点として膨張す エアセル107を配設してもよい。この場合、 施療者の首から後頭部に渡る部分が押圧(押 上げ)されるように施療される。

 図19(b)に示す第16実施形態のマッサージ機 M16のように、枕部5の枕支持部の中央部分に セル下側部c26を揺動支点として膨張するエ セル108を配設してもよい。この場合、被施 者の首から後頭部に渡る部分が押圧(押し下 )されるように施療される。

 図20(a)に示す第17実施形態のマッサージ機 M17のように、枕部5の枕支持部の下部前側部 と中央部前側部分に、セル上側部c27を揺動 点として膨張する二つのエアセル109を配設 てもよい。この場合、被施療者の首から後 部に渡る部分が押圧(押し上げ)されるように 施療される。

 図20(b)に示す第18実施形態のマッサージ機 M18のように、枕部の枕支持部の下部前側部分 と中央部前側部分に、セル下側部c28を揺動支 点として膨張する二つのエアセル110を配設し てもよい。この場合、被施療者の首から後頭 部に渡る部分が押圧(押し下げ)されるように 療される。

 図21(a)に示す第19実施形態のマッサージ機 M19のように、枕部111の左右方向中央部にベロ ーズ部112を設けて当該枕部を左右方向に伸縮 自在としてもよい。この場合、被施療者の肩 幅に合わせて枕部を調整することができ、枕 部に配設された複数のエアセルにより被施療 者の体格により則した施療を施すことができ る。なお、被施療者が手動で自分の肩幅に枕 部の左右方向幅を合わせてもよいし、マッサ ージ機にセンサ等を組み込んで自動で行わせ てもよい。

 図21(b)に示す第20実施形態のマッサージ機 M20のように、枕部111の左右方向中央部にベロ ーズ部113を設けて当該枕部を屈曲できるよう にしてもよい。この場合、枕部の肩施療面を 被施療者の肩部に沿うように傾斜させること ができる。この場合、枕部に配設された複数 のエアセルにより被施療者の肩部の傾斜状態 により則した施療を施すことができる。なお 、被施療者が手動で自分の肩部に枕部の傾斜 角度を合わせてもよいし、マッサージ機にセ ンサ等を組み込んで自動で行わせてもよい。

 図22(a)に示す第21実施形態のマッサージ機 M21のように、下エプロン114を枕部115の前側部 分から下方向へ延ばすように設け、その延ば した部分の裏側部分(被施療者側)にエアセル1 16等を配設してもよい。この場合、当該エア ル116等により被施療者の身体の前側部が刺 されるように施療することができる。

 図22(b)に示す第22実施形態のマッサージ機 M22のように、枕部117の側壁部117aを、被施療 の腕部外側部分まで下方に延設し、当該側 部117aを被施療者の肩部上側部分及び肩部外 部分に当接させる。そして、この側壁部117a の被施療者に当接する箇所へエアセル118等を 配設する。この場合、当該エアセル118等によ り被施療者の身体の肩部の上側部から腕部の 外側部が内方へ向けて刺激されるように施療 することができる。

 次に、本発明の第23実施の形態に係る椅 型マッサージ機について、図面を参照しな ら説明する。

 図23は本発明の第23実施形態に係るマッサ ージ機M23を示す斜視図であり、このマッサー ジ機M23は椅子型として構成されたものである 。このマッサージ機M23は、座部201と、脚載置 部(フットレスト)202と、背凭れ部203と、座部2 01の左右両側の肘掛け部204と、背凭れ部203の 面上部において昇降可能に設けられた枕部2 05とを備えている。また、肘掛け部204には、 施療者の腕全体を覆うように形成された腕 バー部材211が設けられている。また、座部2 01の横ポケット206aには、リモートコントロー ル装置206が入れられている。

 脚載置部202は座部201の前部において水平 向の軸中心周りに回動可能に取り付けられ おり、昇降機構(図示せず)によって、図23の 降下状態から前方へ突出した上昇状態へ動く ことができる。背凭れ部203は座部201の後部に おいて回動可能に取り付けられており、図示 しないリクライニング機構によって、図23の 立状態から後方へ倒れたリクライニング状 へ動くことができる。

 背凭れ部203の内部には、被施療者に機械 刺激を与えるための上下で一組とされた左 二つずつの揉み玉207(第一施療具)を備えた 療ユニット(図示せず)が設けられている。こ れら上下の揉み玉207は、V字状のアーム208に けられている。左右施療ユニットは、背凭 部203の内部に設けられた上下方向(使用者の 長方向)にまっすぐな左右一対のガイドレー ル(図示せず)に沿って移動可能とされており 移動機構(図示せず)によって施療ユニット 背凭れ部203内を上下方向に移動できる。

 さらに、この移動機構は、揉み玉7を前後 方向に移動させることができ、さらにこの前 後方向の移動においてその方向の力の強弱を 変化させることができる。また、施療ユニッ トは、揉み玉207に揉みと叩きの施療動作をさ せることができる施療機構(図示せず)を備え いる。

 この施療機構は、図示しないが、揉み動 用として、モータと、このモータによって み玉207に揉み動作をさせる揉み動作機構部 を有しており、叩き動作用として、モータ 、このモータによって揉み玉207に叩き動作 させる叩き動作機構部とを有している。揉 動作機構部は揉み玉207を周期的な回転動作 せることによって揉み動作させ、叩き動作 構部は揉み玉207を前後方向に周期的に動作 せることによって叩き動作させる。

 さらに、このマッサージ機には施療具と て、エアの吸排気によって膨張収縮するエ セルA(第二施療具)が設けられている。以下 アセルAとは、後述の首エアセルA1、肩上エ セルA2、肩下エアセルA3、肩横エアセルA4等 総称をいう。これらエアセルAは、座部201の 下方に設けられたエアポンプを有するエアユ ニットと接続されておりエアポンプによるエ アセルAの膨張動作によって被施療者に対し 施療を施すことができる。図示しないが、 療具としてバイブレータ機構が座部201、脚 置部202、背凭れ部203などに設けられている 施療ユニットには、被施療者の肩位置を検 する肩位置センサ部245(第一検知部)が設けら れている。この肩位置センサ部245は、揉み玉 207が設けられたアーム208の揺動を検出する揺 動検出センサとして構成されたものである。

 この揺動検出センサは、背凭れ部203内の み玉207を例えば被施療者の腰側から首側へ さ方向に移動させ、上側の揉み玉7が肩部に 差し掛かったときにアーム208が前方へ揺動す ることを検出するものである。この揺動検出 センサは、発光素子と受光素子とを有する光 センサで構成されており、発光素子からの光 を受光素子で受光するか否かによって、アー ム208が所定の揺動範囲になったことを検出す る。このときの揺動検出センサからの検出信 号によって肩位置が認識される。また、揉み 玉207が、この肩位置からどれだけ移動したか (例えば、肩位置から下方へどれだけ移動し か)を検出する図示しない移動距離センサ(例 えばホールICやロータリーエンコーダーを有 たもの)が設けられている。

 なお、上記肩位置センサ部を従来から知 れている力センサとして構成し、揉み玉207 被施療者を押す力によって生じる当該被施 者からの反力を当該力センサで検出しても い。さらに、上記揺動検出センサの替わり 、アーム208にリミットスイッチを設けるこ もできる。このリミットスイッチは、揉み 207を、例えば被施療者の首側から腰側へ高 方向に移動させ、揉み玉207が肩部に差し掛 ったときにアーム208が前方へ揺動すること 、スイッチの切り替えが行われものである

 上記肩位置センサ部による検知結果を基 、背凭れ部203にもたれた被施療者の上半身 面側に対して施療を施す際、使用者のツボ 置に対して上記揉み玉207を動作させること できるように、ツボ位置を自動的に求める とができる。そして、揉み玉207を体のツボ 置で動かすことによりツボへの刺激を行う とができる。このツボ位置は、次のように て求められる。

 ツボの位置分布は、体型によって個人差 あるが身体の大きさが違っていても、上半 については、胸椎、腰椎、仙椎の位置を基 としてツボ位置を求めることができる。し がって、使用者の胸椎、腰椎、仙椎の位置 求まれば、ツボ位置も正確に求めることが きる。そして、使用者の胸椎、腰椎、仙椎 位置は、肩位置を求めることによって得ら ることから、揺動検出センサで検出された 位置からツボ位置を求めることができる。

 図23及び図24に示すように、枕部205には、 その前面に被施療者の頭部、肩部、及び首部 が沿うように構成された枕支持部251が形成さ れている。図24に示すように、この枕支持部2 51の左右内側部分には被施療者の首部を施療 る首施療具としての左右一対の首エアセルA 1(枕施療具)が配設されている。

 各首エアセルA1には、クッション性の高 パッド210が設けられている。なお、本発明 おける枕施療具が施療する肩部には被施療 の首部を含む。また、枕部205の底部252には 被施療者の肩部を上方向から施療する左右 対の肩上エアセルA2(肩上施療具;枕施療具)が 配設されている。各肩上エアセルA2は、それ れ独立して駆動する二個ずつのエアセルで 成されている。更に、枕部205の後部下側部 には、被施療者の肩部後側を施療する左右 対の肩下エアセルA3(肩部から背部へわたる 下施療具;枕施療具)が配設されている。

 また、図23に示すように腕カバー部材211 内側上部には、被施療者の肩部へ対応し、 部近傍を側方向から施療する肩横施療具と ての肩横エアセルA4が配設されている。上記 の各エアセルは、いずれも枕部205や腕カバー 部材211に対して、移動不能に設けられている ものである。腕カバー部材211の内側部には、 腕を掴む保持具260や腕の前部を施療する腕施 療具261、座部201の両側部には大腿部を施療す る脚施療具262が配設されている。なお、エア セルの個数や配置は、この実施の形態に限定 されるものではない。

 本実施形態に係るマッサージ機M23は、上 のように構成された揉み玉207及び各エアセ により、被施療者の背部及び肩部を施療す ことができる。これにより、当該マッサー 機M23は、より効果の高い施療を被施療者に すことができる。

 図23及び図25に示すように、枕部205の背面 上縁には、背凭れ部203と同じ素材で覆われた 布状の上エプロン212が設けられている。この 上エプロン212は、枕部205の位置から背凭れ部 203の上面を超して当該背凭れ部203の背面へわ たっている。また、上エプロン212の先端には 、左右方向に延びる錘213が固定されている。 枕部205の背面下縁には、背凭れ部203と同じ素 材で覆われた布状の下エプロン214が設けられ ている。この下エプロン214は、背凭れ部203の 前面へ載せられ、被施療者が背凭れ部203に凭 れかかると、当該被施療者と背凭れ部203との 間に挟まれるようになっている。

 また、図25に示すように、背凭れ部203の 面には、上エプロン212を前後方向に挿通可 な挿通部231が設けられている。上エプロン21 2がこの挿通部231に挿通されると共に、その 端が錘213によって垂直方向に垂れ下がって る(図25参照)。これにより、枕部205が上方向 付勢された状態となっている。

 被施療者が、枕部205の位置を下げたいと 、被施療者は、枕部205や下エプロン214を保 し下方向へ引っ張る。その際、被施療者は 枕部205を若干持ち上げ、背凭れ部203から枕 205を離間させた状態で斜めに引けば、より さい力で枕部205を下げることができる。ま 、被施療者が背凭れ部203に凭れる際に、枕 205の背面下縁に設けられた下エプロン214が 被施療者と背凭れ部203との間に挟まれるの 、任意の位置に下げた枕部205の位置を固定 き、ずれを防止することができる。

 枕部205の位置を上げたいとき、枕部205を かすなどし、固定又は保持状態から枕部205 開放させると、錘213の付勢により上方向へ 動する。さらに、その際、被施療者は背凭 部203の背面側に垂れ下がっている上エプロ 212や錘213を引っ張ってもよい。例えば、被 療者は錘213を斜めに持ち上げた状態で引っ れば、より小さい力で枕部205を上げること できる。このような構成により、簡単な構 で枕部205を上下方向に位置調整自在とする とができる。

 図26及び図27は、枕部205からカバーや施療 具等を取り除いた後の枕本体250を示している 。枕本体250は、同図及び図28に示すように、 右方向に長いベース部216と、このベース部2 16にねじ止めされた前面部材217と、ベース部2 16の左右外側部において、凭れかかった被施 者の頭部(左右)方向へ進退自在とされた左 一対の揉み玉センサ部218(第二検知部)と、ベ ース部216の左右外側部において、凭れかかっ た被施療者の頭部方向へ進退自在とされたエ アセルセンサ部219(第三検知部)とを備えてい 。

 各揉み玉センサ部218は、ベース部216の下 でくり抜かれた部分に合わさる略矩形状の レート220と、このプレート220を進退自在と るバネ221と、当該プレート220の外側位置で ース部216に固定された第一リミットスイッ 222とを備えている。枕部205が背凭れ部203に り付けられた状態で、左右の各プレート220 上昇してきた揉み玉207が当たるところに位 する。第一リミットスイッチ222は接点部223 備え、プレート220の外側端には当該接点部2 23に当接する当接部224が設けられている。ま 、ベース部216には、各プレート220を背凭れ 203側へ付勢された状態で止める図示しない 止部が設けられている。

 ベース部216に前面部材217が取り付けられ と、上記プレート220は、バネ221によって背 れ部203側へ付勢され、かつ係止部で止めら た状態となる。プレート220が背凭れ部側か 揉み玉207に押されると、当該プレート220の 接部224が第一リミットスイッチ222の接点部2 23に当接し、当該第一リミットスイッチ222が れを検知する。この信号が制御部209に送ら る。つまり、第一リミットスイッチ222のオ オフが切り替わることにより、揉み玉7が枕 位置にきたことが検知される。

 各エアセルセンサ部219は、ベース部216の 外方向に位置する当接体225と、この当接体2 25の内方向に位置する枠体226と、枠体226の内 に設けられたバネ227と、ベース部216に固定 れた第二リミットスイッチ228とを備えてい 。当接体225の内側部分には、左右方向に延 る筒状の大径部225aが形成されている。枠体 226の外側部分に筒状の小径部226aが形成され いる。これら大径部225aと小径部226aが、その 間にバネ227を挟んだ状態で互いに嵌りあって いる。

 また、当接体225には、左右方向に延びか 小径部226aの内周側に位置する柱状部(図示 ず)が設けられている。当接体225は、ベース 216に対して外方向へ付勢されかつ図示しな 係止部で止められた状態となっている。第 リミットスイッチ228は、上記柱状部の内端 近傍に位置する接点部229を備えている。当 体225が外方向から押されると、柱状部の内 面が第二リミットスイッチ228の接点部229に 接し、当該第二リミットスイッチ228がこれ 検知する。この信号が制御部209に送られる

 枕部205が背凭れ部203に取り付けられ、当 枕部205を上下方向に位置調整することで、 カバー部材211に配設された肩横エアセルA4 当該枕部205の側部に当接し得る。つまり、 記第二リミットスイッチ228のオンオフが切 替わることにより、腕カバー部材211に配設 れた肩横エアセルA4が枕部205の側部に当接し たことが検知される。

 図29は、マッサージ機M23の制御系を示す ロック図である。制御部209は、座部201の下 に配置されていると共に(図23参照)、CPU,ROM,RA M,及び計時装置等から構成されており、各種 制御プログラムを実行し、接続された施療 ニットやエアセルの動作を制御することが きる。制御部209には、給排気装置233が接続 れており、当該給排気装置233の動作が制御 れる。

 給排気装置233は、電磁弁等の切替バルブ びエアポンプ等によって構成されている。 た、この給排気装置233は、首エアセルA1に アホースで接続された制御弁270、肩上エア ルA2にエアホースで接続された制御弁271、肩 下エアセルA3にエアホースで接続された制御 272、及び肩横エアセルA4にエアホースで接 された制御弁273に、それぞれエアホースで 続されている。これにより、給排気装置233 、各エアセルに対して各々独立的に吸気及 排気を行うことが可能となっている。

 また、制御部209には、駆動回路を介して み玉207に施療動作をさせる施療機構、及び イブレータ機構等が接続されており、当該 機構を制御する。更に、制御部209には、肩 置センサ部、揉み玉センサ部218、及びエア ルセンサ部219が接続されており、これら各 ンサ部で検知した信号が当該制御部209に送 れてくる。また、制御部209には、被施療者 らの動作指示を受け付けるリモートコント ール装置206が接続されており、被施療者は ッサージ機M23の動作を指示することができ 。マッサージ機構や各エアセルを動作させ 制御モードは複数用意されており、各種の 療モードやマニュアルモード等が実行され ようになっている。

 図30は、各種の施療モードやマニュアル ードにおいて、揉み玉207、首エアセルA1、肩 上エアセルA2、肩下エアセルA3の施療動作の れを示すフローチャートであり、図31は、マ ッサージ機M23に被施療者が着座した状態にお ける、肩上エアセルA2及び肩下エアセルA3の 置と、揉み玉207の動きを示した模式図であ 。各モードがスタートすると、まず肩位置 ンサ部により被施療者の肩位置L1が検知され る(ステップ1)。この肩位置L1とは、被施療者 座部201に着座し、枕部205を被施療者の肩部 あわせた際の肩位置と略同一である。この 知結果に基づいて制御部209により施療規制 囲235が設定される(ステップ2)。

 施療規制範囲235とは、枕部205に配設され 首エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩下エア セルA3と、背凭れ部203に配設された揉み玉207 により、被施療者の肩部への施療動作を択 的に実行させる範囲である。具体的には、 下エアセルA3の上下寸法である約100mmが考慮 され、施療規制範囲235は、肩下エアセルA3の らに50mm下側である、肩位置L1から下側へ約1 50mmまで(L2)の範囲とされている。

 施療動作が開始されると(ステップ3)、揉 玉7が下方から上昇し施療規制範囲235に到達 する(ステップ4)。制御部209は、揉み玉207が施 療規制範囲235に到達したのに対応して、首エ アセルA1、肩上エアセルA2及び肩下エアセルA3 を停止させる(ステップ5)。

 その際、揉み玉207の動きは変わらず、当 揉み玉207はそのまま上昇を続け、所定位置 で上昇しそこで折り返す。当該揉み玉207は 施療規制範囲235を上から下へ通過し、施療 制範囲235から離れる(ステップ6)。制御部209 、揉み玉207が施療規制範囲235から離れたこ により、首エアセルA1、肩上エアセルA2及び 肩下エアセルA3の動作を復帰させる(ステップ 7)。

 そして、揉み玉207が再度上昇してきて、 療規制範囲235に到達するのに対応して(ステ ップ4)、上記ステップ5~ステップ7が繰り返さ る。

 つまり、制御部209は、揉み玉207が施療規 範囲235に存在するときは、首エアセルA1、 上エアセルA2、肩下エアセルA3を停止し、揉 玉207が施療規制範囲235から離れたときは、 該首エアセルA1、肩上エアセルA2、肩下エア セルA3を復帰させる。

 本実施形態によれば、背部を施療する揉 玉207(第一施療具)と、肩部及び首部を施療 るエアセルA(第二施療具)とによる施療動作 、枕部の位置、即ち肩位置に応じて制御さ 、施療規制範囲235では肩部への施療動作が 一的に実行されるので、被施療者の肩部へ 負担を軽減することができる。

 また、被施療者が小柄な体型である場合 枕部205の位置調整が行われると、当該枕部2 05が腕カバー部材211の内側上部に配設された 横エアセルA4のところまで下がることがあ 。この状態で、肩横エアセルA4がそのまま動 作し続けると、当該肩横エアセルA4は被施療 を施療せずに枕部205に干渉するだけとなる この場合、肩横エアセルA4を動作させるこ が無駄となり、そのうえ枕部205と肩横エア ルA4との干渉音により、被施療者が不快感を 受ける。

 本実施形態のマッサージ機M23は、上述の うに枕部205の側部にエアセルセンサ部219(第 三検知部)を備え、このエアセルセンサ部219 肩横エアセルA4が接触することで、当該肩横 エアセルA4が枕部205の側部に接触したことが 知される。その際、制御部209は、エアセル ンサ部219による検知結果に基づいて肩横エ セルA4の施療動作を停止する。これにより 肩横エアセルA4を動作させることが無駄とな らず、枕部205と肩横エアセルA4とが干渉せず 被施療者に不快感を与えることが防止され 。

 図32及び図33は、マッサージ機M23の施療動 作に関する第24実施形態を示す図である。本 施形態が上記第23実施形態と異なる点は、 療規制範囲235との関係から揉み玉207と各エ セルの施療動作を変更した点である。

 各モードがスタートすると、まず肩位置 ンサ部により被施療者の肩位置が検知され (ステップ8)。この検知結果に基づいて制御 209により施療規制範囲235が決定される(ステ ップ9)。施療動作が開始されると(ステップ10) 、揉み玉207が下方から上昇し施療規制範囲235 に到達する(ステップ11)。制御部209は、揉み 207が施療規制範囲235の下限L2に到達するのに 対応して、当該揉み玉207を矢印236のように下 方へ折り返させる(ステップ12)。

 これにより、揉み玉207は、施療規制範囲2 35へ侵入することができない。制御部209は、 エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩下エアセ ルA3を施療動作させたままである。そして、 み玉207が再度上昇してきて、施療規制範囲2 35に到達するのに対応して(ステップ11)、上記 ステップ212が繰り返される。つまり、制御部 209は、首エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩 エアセルA3を常に動作させる一方で、揉み玉 207を施療規制範囲235に侵入させない。

 以上のように、背部を施療する揉み玉207( 第一施療具)と、肩部及び首部を施療するエ セルA(第二施療具)とによる施療動作が、枕 205の位置、即ち肩位置L1に応じて制御され、 施療規制範囲235では肩部への施療動作が択一 的に実行されるので、被施療者の肩部への負 担を軽減することができる。

 図34及び図35は、マッサージ機M23の施療動 作に関する第25実施形態を示す図である。本 施形態が上記第23実施形態及び第24実施形態 と異なる点は、被施療者の肩位置が変わり枕 部205の位置調整が行われた場合、施療規制範 囲235との関係から揉み玉207と各エアセルの施 療動作を変更した点である。なお、図35では 上エアセルA2のみを図示している。

 第23、第24実施形態と同様に、揉み玉207と 肩部及び首部を施療する各エアセルとによる 施療規制範囲235における施療動作が択一的に 実行される。しかし、各モードが開始され当 該施療規制範囲235が一旦設定された後におい て、背凭れ部203をリクライニングさせること や身体の位置をずらすことで肩位置が変わり 、枕部205の位置を下げる場合がある。この場 合、枕部205に配設された首エアセルA1、肩上 アセルA2及び肩下エアセルA3が、初期位置よ りも下がってしまう。その際、制御部209は、 枕部205に設けられた上記揉み玉センサ部218か ら送信されてくる信号を受けて、揉み玉207及 び各エアセルを次のような手順で制御する。

 第23実施形態或いは第24実施形態のように 肩位置L1から施療規制範囲235が一旦設定され 療動作が行われる。施療動作中に、被施療 により枕部205の位置が下げられる(ステップ 13)。上昇する揉み玉207が枕部205の位置まで到 達したことを、揉み玉センサ部218が検知する (ステップ14)。制御部209は、この検知結果に づいて首エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩 エアセルA3と揉み玉207を停止させる(ステッ 15)。

 これにより、枕部205の位置を下げた際、 施療者の肩部への負担を軽減することがで る。また、揉み玉207の無駄な施療動作が防 され、揉み玉207が枕部205を押すことによる 渉音で被施療者に不快感を与えることが防 される。

 次に、制御部209は、施療規制範囲235を更 して新たな施療規制範囲240を設定する(ステ ップ16)。施療規制範囲240の設定に関して、揉 み玉センサ部218の検知結果に基づき、枕部205 が下げられた後の肩位置L3が算出され、新た 施療規制範囲240は、この肩位置L3から下側 約150mmまで(L4)とされる。

 それと同時に、制御部209は、矢印241のよ に揉み玉207を施療規制範囲240の下限L4の位 まで下降させる(ステップ17)。制御部209は、 み玉207を施療規制範囲240外まで下降させた 、首エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩下エ アセルA3と揉み玉207の施療動作を復帰させる( ステップ18)。なお、制御部209は揉み玉207をL3 で下降させれば、この揉み玉207をそこから 帰させてもよい(各エアセルは停止状態)。 の際、制御部209は、勿論、揉み玉207をL4まで 下降させなければ、首エアセルA1、肩上エア ルA2及び肩下エアセルA3を復帰させることは できない。

 これ以降、制御部209は、枕部205の位置調 を行う以前に設定された施療規制範囲235で なく、新たな施療規制範囲240において揉み 207と、首エアセルA1、肩上エアセルA2及び肩 下エアセルA3とによる施療動作を択一的に実 させる。すなわち、当該新たな施療規制範 240において、例えば上記第一実施形態にお るステップ4~ステップ7を繰り返すか、上記 24実施形態におけるステップ11、ステップ12 繰り返せばよい。本実施形態によれば、枕 205の位置調整が行われても新たな施療規制 囲240が設定され、この新たな施療規制範囲2 40における揉み玉207と各エアセルとによる施 動作が択一的に実行されるので、被施療者 肩部への負担を確実に軽減することができ 。

 なお、上記で開示された実施形態はすべ 例示であって制限的なものではない。例え 、第二施療具としてのエアセルを背凭れ部2 03の腰部や背部に配設してもよい。具体的に 、腰部や背部における施療規制範囲を設定 ておき、腰部や背部のエアセルが駆動して る間は、揉み玉を当該施療規制範囲に侵入 せないようにすればよい。或いは、揉み玉 同施療規制範囲に到達したときに腰部や背 のエアセルを停止させ、揉み玉はそのまま 療動作させてもよい。

 次に、本発明の第26実施の形態に係る椅 型マッサージ機について、図面を参照しな ら説明する。

 図36は、第26実施の形態に係る椅子型マッ サージ機を前方から見た全体斜視図であり、 図37は、図36に示す椅子型マッサージ機を後 から見た全体斜視図である。この実施の形 では、枕部が背凭れ部とは別体で構成され この枕部に肩施療部と首施療部とが設けら た例を説明する。また、これら肩施療部と 施療部とに設けられる施療具として、エア ルを例に説明する。なお、以下の説明で用 る方向の概念は、上記したように座部2に着 した被施療者から見たときの方向の概念と 致するものとし、図36に示す椅子型マッサ ジ機M24の矢印x1を上方向、逆向きに示された 矢印x2を下方向、矢印y1を前方向、逆向きに された矢印y2を後方向と規定し、椅子型マッ サージ機M24の左右方向の中心へ向かう矢印z1 内方向、逆向きに示された矢印z2を外方向 規定する。

 [全体構成]
 図36,37に示すように、椅子型マッサージ機M2 4は、被施療者が着座する座部302と、被施療 の上半身を後方から支持する背凭れ部303と 被施療者の腕部を支持する肘掛け部304(アー レスト)と、被施療者の脚部を支持する脚載 置部305(フットレスト)とを備えている。背凭 部303の前面上部には、上下方向に位置調整 在に設けられた枕部307が別体で備えられて る。また、肘掛け部304には、被施療者の腕 体を外側から覆うように形成された腕カバ 部306が設けられている。

 上記背凭れ部303は、被施療者の上半身を 持すべく、一般的な体格の成人が椅子型マ サージ機M24に着座した際にその身体の一部 その外部にはみ出ない程度の大きさとされ おり、正面視で縦長の略長方形を成してい 。そして、この背凭れ部303の上部に、この 凭れ部303により上半身を支持された被施療 の頭部に対応して上記枕部307が配設されて る。背凭れ部303は、座部302の後部において 動可能に取り付けられており、図示しない クライニング機構によって、図36の起立状 から後方へ倒れたリクライニング状態へ傾 ことができる。背凭れ部303の内部には、施 子308aを有する機械式のマッサージ機構308が 容されている。このマッサージ機構308は、 下方向へ延びる図示しないガイドレールに って背凭れ部303の上下方向に往復動可能と っており、制御部360からの指示によって被 療者の上半身に対して揉み、叩き、ローリ グ等のマッサージが実行可能となっている この上下方向に往復動するマッサージ機構3 08の両側部には、背凭れ部303に凭れた被施療 の背中(背筋左右部)を施療する背施療具で る背右エアセル325(第6エアセル)と背左エア ル326(第6エアセル)とが配設されている。こ らの背右,背左エアセル325,326は、その内方向 z1の端部が給気時に膨張しない基端部325a,326a なっており、外方向z2の端部が膨張する展 部325b,326bとなっている。

 また、上記脚載置部305は、座部302の前部 おいて水平方向の軸中心周りに回動可能に り付けられており、図示しない昇降機構に って、図36の降下状態から前方へ突出した 昇状態へ動くことができる。

 さらに、上記腕カバー部306は、肘掛け部3 04に載せた被施療者の腕部を、手先から肘を 由して上腕に至るまでを覆うような形状に 成されている。この腕カバー部306の内部に 、座部302に着座した被施療者の肩部外側に 応する位置で、肩部近傍を側方から施療す 肩横エアセル330と、被施療者の上腕を掴む 持エアセル331と、前腕を施療する腕エアセ 332とが配設されている。以下の説明では、 側の腕カバー部306内に設けられた肩横エア ル330、保持エアセル331、腕エアセル332をま めて腕右エアセル336(第4エアセル)といい、 側の腕カバー部306内に設けられた肩横エア ル330、保持エアセル331、腕エアセル332をま めて腕左エアセル337(第4エアセル)という。 た、座部302の両側部には、大腿部を施療す 脚エアセル333が配設されている。以下の説 では、座部302の右側に設けられた脚エアセ 333を脚右エアセル338(第5エアセル)といい、 側に設けられた脚エアセル333を脚左エアセ 339(第5エアセル)という。さらに、この椅子 マッサージ機M24には、座部302や脚載置部305 も、施療具としてのエアセル334,335が設けら れている。

 これらのエアセル330~335は、座部302の下方 に設けられた図示しないエアポンプを有する エアユニットと接続されており、エアポンプ によるエアセルの膨張動作によって被施療者 に対して押圧施療を施すことができる。なお 、エアセルを設けた上記構成は一例であり、 個数や配置は、この実施の形態に限定される ものではない。

 一方、上記枕部307はカバー部材310で覆わ ており、前面視において全体として左右方 に長く、かつ下方に向けて広がるように形 されている。この枕部307は、背面が背凭れ 303の前面に沿う平面状に形成され、被施療 の両肩に沿う左右一対の肩施療面311と、前 に向けて突出するように形成された前面312 、被施療者の後頭部、首部を支える支持部3 13とを有している。肩施療面311は、内側から 側に向かって広がり、かつ被施療者の肩部 沿うように内側へ向かうに従って上方に傾 している。支持部313は、高いクッション性 有し、下中央部に向かって窄むように形成 れている。以上のように形成された枕部307 より、被施療者が頭部及び首部を支持部313 あてがってリラックスした姿勢で施療を受 ることができるようになっている。

 また、枕部307の背面上縁には、布状の上 プロン314が設けられ、この上エプロン314は 枕部307の位置から背凭れ部303の挿通部317を って背凭れ部303の後側で垂れ下がっている この上エプロン314の後側端部には、左右方 に延びる錘315が固定されている。枕部307の 面下縁には布状の下エプロン316が設けられ この下エプロン316は、背凭れ部303の前面で れ下がっている。

 被施療者が枕部307の位置を下げたいとき は、枕部307や下エプロン316を把持し下方へ っ張る。この枕部307は、被施療者が背凭れ 303に凭れる際に、枕部307の背面下縁に設け れた下エプロン316が、被施療者と背凭れ部3 03との間に挟まれるので、任意の位置に下げ 枕部307の位置を固定してずれを防止するこ ができる。枕部307の位置を上げたいときは 枕部307を浮かすなどし、枕部307を背凭れ部3 03から離すと、錘315の重量により上方へ移動 る。このような構成で、枕部307を上下方向 位置調整可能としている。

 [肩・首施療部の構成]
 図38は、図36に示す椅子型マッサージ機の枕 部を示す正面図であり、図36に示す枕部307か カバー部材310等を取り除いた状態で示して る。図示するように、枕部307は、上記カバ 部材310に覆われた枕本体350を備え、この枕 体350の中央部351には、座部302に着座した被 療者の頭側部の左右位置に、この頭側部か 首側部にかけて対向するように首施療部の 側部施療具として左右一対の頭(首)側部エ セル320,321(第2エアセル)が配設されている。 た、枕本体350の中央部351には、座部302に着 した被施療者の首部の後部に対向して首部 施療する首施療部の首後面施療具としての 後エアセル322(第3エアセル)が配設されてい 。これら頭(首)側部エアセル320,321、首後エ セル322は、蛇腹状のエアセルが採用されて る。頭(首)側部エアセル320,321は、共に、内 部分(即ち、内方向z1の端部)に対して外側部 分(即ち、外方向z2の端部)が上方に位置する うに傾斜配置されている。また、この頭(首) 側部エアセル320,321は、その内方向z1の端部が 給気時に膨張しない基端部320a,321aとなってお り、外方向z2の端部が膨張する展開部320b,321b なっている。一方、首後エアセル322は、上 向x1の端部が給気時に膨張しない基端部322a なっており、下方向x2の端部が膨張する展 部322bとなっている。これらの頭(首)側部エ セル320,321、首後エアセル322は、給気するこ によって略扇状に膨張すると共に排気した きには平坦な形状に収縮する。

 従って、被施療者が座部302に着座してい ときに頭(首)側部エアセル320,321に給気する 、被施療者の頭側部を内方向z1へ向って若 下向きに押圧するので、左右のいずれか一 に給気すれば頭側部を斜め下向きに押圧し 被施療者の頭部を左右方向へ傾倒させるこ ができる。また、両方に給気すれば頭側部 前方下向きに押圧して被施療者の頭部を前 下向きに傾倒させることができる。また、 施療者が座部302に着座しているときに首後 アセル322に給気すると、首部の下部を前方 向きに押圧して被施療者の顎を上げさせ、 施療者の首部前部を伸長させることができ 。

 さらに、肩施療面311(図36)に対応する本体 底部352には、被施療者の肩部の上面に対向す る位置でその肩部を上方から施療する肩施療 部の肩施療具として左右一対の肩エアセル323 ,324(第1エアセル)が配設されている。これら 肩エアセル323,324は、外方向z2の端部が給気 に膨張しない基端部323a,324aとなっており、 方向z1の端部が膨張する展開部323b,324bとなっ ている。この肩エアセル323,324も、給気する とによって略扇状に膨張すると共に排気し ときには平坦な形状に収縮する。従って、 施療者が座部302に着座しているときにこの エアセル323,324に給気すると、肩を上方内側( 肩部のうちの首部に近い部分)から下方外側( 部のうちの首部から遠い部分)へ向けて伸長 するように押圧することができるので、被施 療者の肩部を保持及び下方外側へ向って伸長 させることができる。

 [椅子型マッサージ機の機能]
 図39は、図36に示す椅子型マッサージ機M24の 機械的な機能を説明するためのブロック図で ある。図39に示す制御部360は、CPU,ROM,RAM,及び 時装置等から構成されており、各種の制御 ログラムを実行し、接続された施療ユニッ やエアセルの施療動作を制御している。ま 、制御部360は、駆動部361を介してマッサー 機構308(図36)に施療動作をさせる施療機構362 、及びバイブレータ機構363等が接続されてお り、これらも制御している。さらに、制御部 360には、被施療者が操作するリモートコント ロール装置364が接続されている。

 制御部360は、駆動部361を介して給排気装 365に接続されている。駆動部361は、制御部3 60からの指示に従って駆動信号を出力し、こ 駆動信号によって給排気装置365を駆動させ 。給排気装置365は、電磁弁等の切替バルブ びエアポンプ等によって構成されている。 の給排気装置365は、肩右エアセル323にエア ースで接続された制御弁370、肩左エアセル3 24にエアホースで接続された制御弁371、頭(首 )右エアセル320にエアホースで接続された制 弁372、頭(首)左エアセル321にエアホースで接 続された制御弁373、首後エアセル322にエアホ ースで接続された制御弁374、背右エアセル325 にエアホースで接続された制御弁375、及び背 左エアセル326にエアホースで接続された制御 弁376、その他のエアセルにエアホースで接続 された制御弁(図示しない)に、それぞれエア ースで接続され、これらに対して互いに独 して給排気することができるようになって る。

 従って、被施療者がリモートコントロー 装置364を操作するか、又は制御部360の判断 より、制御部360から駆動部361へ指示が出力 れると、給排気装置365からの給排気によっ 、肩右エアセル323、肩左エアセル324、頭(首 )右エアセル320、頭(首)左エアセル321、及び首 後エアセル322が互いに独立して制御され、各 エアセル320~324を、それぞれ独自に膨張・収 させる。なお、制御部360に接続されたリモ トコントロール装置364によるマッサージ機M2 4の動作指示としては、施療機構や各エアセ を動作させる制御モードが複数用意されて り、各種の施療モードやマニュアルモード を実行できるようになっている。

 このように構成された本実施の形態のマ サージ機M24によれば、以下のように、被施 者の肩部から首部にかけて伸長させる多様 施療パターンでストレッチ施療をすること でき、被施療者は高い施療効果を得ること できる。以下、施療パターンを説明する。

 [施療パターン]
 図40~図47は、椅子型マッサージ機M24による 療パターンの一例を示す各エアセルの膨張 収縮の動作説明図であり、縦軸は各制御弁 オン/オフ状態を示し、横軸は時間を示して る。図48(a)~図53(b)は、これらの各施療パタ ンにおける施療位置を示す椅子型マッサー 機の正面図であり、一点鎖線で囲む部分の アセルが膨張・収縮させるエアセルを示し いる。これらの図の各エアセルは、カバー 除いた状態で模式的に示している。以下、 表的な施療パターンを、それぞれの図面に いて説明する。

 (施療パターン12)
 図40,図48(a)に示すように、この施療パター 12は、被施療者の首右部に対して首ストレッ チを行うパターンである。制御部360は、肩右 エアセル323に給気してこれを膨張させた後、 この肩右エアセル323を膨張させたまま、頭( )右エアセル320に給気してこれを膨張させて る。そして、一定時間経過後、肩右エアセ 323を収縮させた後、頭(首)右エアセル320を 縮させる。

 この施療パターン12によれば、被施療者 右肩が押圧され、右肩が保持及び伸長され 状態で頭右部が押されるので、右肩が浮か いよう保持及び伸長されたままで頭部が左 に傾倒させられ、首右部から肩右部にかけ 伸長させるストレッチ施療を受けることが きる。

 (施療パターン13)
 図40,図48(b)に示すように、この施療パター 13は、被施療者の首左部に対して首ストレッ チを行うパターンである。制御部360は、肩左 エアセル324に給気してこれを膨張させた後、 この肩左エアセル324を膨張させたまま、頭( )左エアセル321に給気してこれを膨張させて る。そして、一定時間経過後、肩左エアセ 324を収縮させた後、頭(首)左エアセル321を 縮させる。

 この施療パターン13によれば、被施療者 左肩が押圧され、左肩が保持及び伸長され 状態で頭左部が押されるので、左肩が浮か いよう保持及び伸長させたまま頭部が右側 傾倒させられ、首左部から肩左部にかけて 長させるストレッチ施療を受けることがで る。

 (施療パターン14)
 図40,図49に示すように、この施療パターン14 は、被施療者の首前部に対する首ストレッチ を主として行うパターンである。制御部360は 、肩右エアセル323と肩左エアセル324とに給気 してこれらを膨張させた後、これらの肩右エ アセル323、肩左エアセル324を膨張させたまま 、首後エアセル322に給気してこれを膨張させ ている。そして、一定時間経過後、肩右エア セル323、肩左エアセル324を収縮させた後、首 後エアセル322を収縮させている。そして、一 定時間経過後に、再び肩右エアセル323と肩左 エアセル324とに給気してこれらを膨張させた 後、これらの肩右エアセル323、肩左エアセル 324を膨張させたまま、首後エアセル322に給気 してこれを膨張させると共に、これらを膨張 させたまま、頭(首)右エアセル320を膨張させ 後、頭(首)左エアセル321を膨張させ、一定 間経過後に頭(首)右エアセル320を収縮させた 後、肩右エアセル323、肩左エアセル324を収縮 させると共に、頭(首)左エアセル321と首後エ セル322とを収縮させている。

 しかも、これらの給排気動作を、肩右エ セル323、肩左エアセル324とエアセル320~322と でオーバーラップさせながら行うことにより 、断続的ではなく各部の施療が滑らかに連な るようにしている。つまり、制御部360は、肩 右エアセル323、肩左エアセル324が膨張する時 間帯の長さを略同一とし、かつ頭(首)右エア ル320と頭(首)左エアセル321と首後エアセル32 2とを膨張させる時間帯の一部をオーバーラ プさせることで、各部の施療が重なりなが 滑らかに連なるようにしている。

 この施療パターン14によれば、被施療者 両肩部が押圧され、両肩が保持及び伸長さ た状態で、首後部が押されて後頭部が持上 られることにより、両肩が浮かないように 持及び伸長させたまま頭部が後方(顎を上げ 方向)へ傾倒させられるので、首前部を伸長 させるストレッチ施療を効果的に受けること ができる。その上、両肩を保持及び伸長させ 、さらに顎を上げさせた状態で、頭右部と頭 左部とが交互に押圧されて頭部が左右に傾倒 させられるので、首部の左右部を交互に伸長 させるストレッチ施療を効果的に受けること ができる。

 (施療パターン15)
 図41,図50に示すように、この施療パターン15 は、被施療者の首後部に対する首ストレッチ を主として行うパターンである。制御部360は 、肩右エアセル323と肩左エアセル324とに給気 してこれらを膨張させた後、これらの肩右エ アセル323、肩左エアセル324を膨張させたまま 、頭(首)右エアセル320と頭(首)左エアセル321 に給気してこれらを膨張させている。そし 、一定時間経過後、肩右エアセル323、肩左 アセル324を収縮させた後、頭(首)右エアセル 320、頭(首)左エアセル321を収縮させている。 して、一定時間経過後に、再び肩右エアセ 323と肩左エアセル324とに給気してこれらを 張させた後、これらの肩右エアセル323、肩 エアセル324を膨張させたまま、頭(首)右エ セル320と頭(首)左エアセル321とに給気してこ れらを膨張させている。その後、頭(首)左エ セル321の排気と給気とを行うと共に、頭(首 )右エアセル320の排気と給気とを行っている また、一定時間経過後に肩右エアセル323、 左エアセル324を収縮させると共に、頭(首)右 エアセル320、頭(首)左エアセル321を収縮させ いる。しかも、これらの給排気動作を、肩 エアセル323、肩エアセル324と頭(首)エアセ 320,321とで所定時間オーバーラップさせなが 行うことにより、断続的ではなく滑らかに 療箇所が移動するようにしている。

 この施療パターン15によれば、被施療者 両肩部を押圧され、両肩部が保持及び伸長 れた状態で、頭左右部が押されて頭部が前 下向きに傾倒させられることにより、両肩 浮かないように保持及び伸長されたまま頭 が前方下向き(顎を引く方向)へ傾倒させられ るので、首後部を伸長させるストレッチ施療 を効果的に受けることができる。その上、両 肩を保持及び伸長させ、さらに顎を引かせた 状態で、頭右部と頭左部とが交互に押圧され て頭部が左右に傾倒させられるので、首部の 左右部を交互に伸長させるストレッチ施療を 効果的に受けることができる。

 以上のように、施療パターン12,13によれ 首左右部の伸長が可能であり、施療パター 14によれば首前部の伸長が可能であり、施療 パターン15によれば首後部の伸長が可能であ 。従って、施療パターン12~15によれば、肩 エアセル323、肩左エアセル324、頭(首)右エア セル320、頭(首)左エアセル321、首後エアセル3 22を互いに独立して制御することにより、被 療者の肩部を押圧して上半身の位置を保持 た状態としつつ、被施療者の首部に対して 様なストレッチ施療が可能となり、被施療 は高い施療効果を得ることができる。

 (施療パターン16)
 図42,図51(a)に示すように、この施療パター 16は、上記施療パターン12を行いながら被施 者の右腕部を施療するパターンである。制 部360は、肩右エアセル323に給気してこれを 張させると共に、同時に腕右エアセル336に 気してこれを膨張させた後、これら肩右エ セル323と腕右エアセル336を膨張させたまま 頭(首)右エアセル320に給気してこれを膨張 せている。そして、一定時間経過後、肩右 アセル323と腕右エアセル336とを収縮させた 、頭(首)右エアセル320を収縮させている。こ の施療パターン16では腕右エアセル336の全て エアセルを同時に膨張させるようにしてい が、腕右エアセル336の各エアセルを腕先側 ら順に膨張させたり、一部のみを膨張させ ようにしてもよい。

 この施療パターン16によれば、被施療者 右肩と右腕とが押圧された状態で頭右部が されて頭部が左側に傾倒させられるので、 右部に対して肩部から首部にかけて伸長さ るストレッチ施療を受けると共に右腕に対 て押圧施療がなされ、被施療者は右腕を押 施療しながら首右部及び肩右部を伸長させ ようなストレッチ施療を受けることができ 。

 また、この施療パターン16において、肩 エアセル323を膨張させることなく、腕右エ セル336を膨張させた状態で頭(首)右エアセル 320を膨張させるようにしてもよい。この場合 には、被施療者の右腕部から首右部にかけて 伸長させるようなストレッチ施療を受けるこ とができる。特に、腕右エアセル336の腕先側 にあるエアセル(腕エアセル332)のみを膨張さ た状態で頭(首)右エアセル320を膨張させる うにすれば、右腕部の先から首右部にかけ 伸長させることができるので望ましい。

 (施療パターン17)
 図42,図51(b)に示すように、この施療パター 17は、上記施療パターン13を行いながら被施 者の左腕部を施療するパターンである。制 部360は、肩左エアセル324に給気してこれを 張させると共に、同時に腕左エアセル337に 気してこれを膨張させた後、これら肩左エ セル324と腕左エアセル337を膨張させたまま 頭(首)左エアセル321に給気してこれを膨張 せている。そして、一定時間経過後、肩左 アセル324と腕左エアセル337とを収縮させた 、頭(首)左エアセル321を収縮させている。な お、この施療パターン17でも腕左エアセル337 全てのエアセルを同時に膨張させるように ているが、腕左エアセル337の各エアセルを 先側から順に膨張させたり、一部のみを膨 させるようにしてもよい。

 この施療パターン17によれば、被施療者 左肩と左腕が押圧された状態で頭左部が押 れて頭部が右側に傾倒させられるので、首 部に対して肩部から首部にかけて伸長させ ストレッチ施療を受けると共に左腕に対し 押圧施療がなされ、被施療者は左腕を押圧 療しながら首左部及び肩左部を伸長させる うなストレッチ施療を受けることができる

 また、この施療パターン17においても、 左エアセル324を膨張させることなく、腕左 アセル337を膨張させた状態で頭(首)左エアセ ル321を膨張させるようにしてもよい。この場 合には、被施療者の左腕部から首左部にかけ て伸長させるようなストレッチ施療を受ける ことができる。この施療パターン17でも、特 、腕左エアセル337の腕先側にあるエアセル( 腕エアセル332)のみを膨張させた状態で頭(首) 左エアセル321を膨張させるようにすれば、左 腕部の先から首左部にかけて伸長させること ができるので望ましい。

 (施療パターン18)
 図43,図52(a)に示すように、この施療パター 18は、被施療者の首前部と大腿部とを施療す るパターンである。制御部360は、肩右エアセ ル323と肩左エアセル324とに給気してこれらを 膨張させると共に、同時に脚右エアセル338、 脚左エアセル339に給気してこれらを膨張させ た後、これら肩右エアセル323、肩左エアセル 324、脚右エアセル338、脚左エアセル339を膨張 させたまま、首後エアセル322に給気してこれ を膨張させている。そして、一定時間経過後 、肩右エアセル323、肩左エアセル324と脚右エ アセル338、脚左エアセル339とを同時にを収縮 させた後、首後エアセル322を収縮させている 。

 この施療パターン18によれば、被施療者 肩部と大腿部とが押圧された状態で首後部 押されて後頭部が持上げられるので、首前 を伸長させるストレッチ施療を受けること できると共に、大腿部に対して両側方から 圧施療を受けることができる。しかも、被 療者の肩部に加え大腿部も押圧された状態 首後部を押圧するので、身体が浮上がるこ なく後頭部を持上げることができ、効果的 首前部のストレッチ施療を受けることがで る。なお、この施療パターン18では、脚右エ アセル338、脚左エアセル339へ同時に給気して 両大腿部を同時に押圧施療しているが、一方 に給気して左右一方を押圧施療するようにし ても、両方に時間差を設けて給気して押圧施 療が左右位置で所定時間オーバーラップする ようにしてもよく、給気パターンはこの例に 限定されるものではない。

 (施療パターン19)
 図43,図52(b)に示すように、この施療パター 19は、被施療者の首後部と大腿部とを施療す るパターンである。制御部360は、肩右エアセ ル323と肩左エアセル324とに給気してこれらを 膨張させると共に、同時に脚右エアセル338、 脚左エアセル339に給気してこれを膨張させた 後、これらの肩右エアセル323、肩左エアセル 324、脚右エアセル338、脚左エアセル339を膨張 させたまま、頭(首)右エアセル320と頭(首)左 アセル321とに給気してこれらを膨張させて る。そして、一定時間経過後、肩右エアセ 323、肩左エアセル324と同時に脚右エアセル33 8、脚左エアセル339を収縮させた後、頭(首)右 エアセル320、頭(首)左エアセル321を収縮させ いる。

 この施療パターン19によれば、被施療者 肩部が押圧された状態で頭左右部が押され 頭部が前方に傾倒させられるので、首後部 伸長させるストレッチ施療を受けることが きると共に、大腿部に対しても両側方から 圧施療を受けることができる。しかも、被 療者の肩部に加え大腿部も押圧された状態 頭左右部を押圧するので、身体が前方へ押 出されることなく頭部を前方に傾倒させて 効果的な首後部のストレッチ施療を受ける とができる。なお、この施療パターン19でも 、脚右エアセル338、脚左エアセル339へ同時に 給気して両大腿部を同時に押圧施療している が、一方に給気して左右一方を押圧施療する ようにしても、両方に時間差を設けて給気し て押圧施療が左右位置でで所定時間オーバー ラップするようにしてもよく、給気パターン はこの例に限定されるものではない。

 (施療パターン20)
 図44,図53(a)に示すように、この施療パター 20は、被施療者の首前部と両腕部及び大腿部 を施療するパターンである。制御部360は、肩 右エアセル323と肩左エアセル324とに給気して これらを膨張させると共に、同時に腕右エア セル336、腕左エアセル337と脚右エアセル338、 脚左エアセル339とに給気してこれらを膨張さ せた後、これらの肩右エアセル323、肩左エア セル324、腕右エアセル336、腕左エアセル337、 脚右エアセル338、脚左エアセル339を膨張させ たまま、首後エアセル322に給気してこれを膨 張させている。そして、一定時間経過後、肩 右エアセル323、肩左エアセル324と、腕右エア セル336、腕左エアセル337、脚右エアセル338、 及び脚左エアセル339とを同時に収縮させた後 、首後エアセル322を収縮させている。

 この施療パターン20によれば、被施療者 肩部と両腕部及び両大腿部が押圧されて身 が保持された状態で首後部が押されて後頭 が持上げられるので、身体が浮上がること く頭部が後方(顎を上げる方向)へ傾倒させら れて首前部を伸長させるストレッチ施療を効 果的に受けることができる。しかも、首前部 の施療を受けつつ、両腕部と両大腿部とに対 しても押圧施療を受けることができる。

 (施療パターン21)
 図44,図53(b)に示すように、この施療パター 21は、被施療者の首後部と両腕部及び両大腿 部を施療するパターンである。制御部360は、 肩右エアセル323と肩左エアセル324とに給気し てこれらを膨張させると共に、同時に腕右エ アセル336、腕左エアセル337と脚右エアセル338 、脚左エアセル339とに給気してこれらを膨張 させた後、これらの肩右エアセル323、肩左エ アセル324、腕右エアセル336、腕左エアセル337 、脚右エアセル338、脚左エアセル339を膨張さ せたまま、頭(首)右エアセル320と頭(首)左エ セル321とに給気してこれらを膨張させてい 。そして、一定時間経過後、肩右エアセル32 3、肩左エアセル324と、腕右エアセル336、腕 エアセル337、脚右エアセル338、及び脚左エ セル339とを同時に収縮させた後、頭(首)右エ アセル320、頭(首)左エアセル321を収縮させて る。

 この施療パターン21によれば、被施療者 肩部と両腕部及び両大腿部が押圧されて身 が保持されたた状態で頭左右部が押圧され 頭部が前方(顎を引く方向)へ傾倒させられる ので、頭左右部の押圧時に身体が移動するこ となく首後部を伸長させるストレッチ施療を 効果的に受けることができる。しかも、首部 の施療を受けつつ、両腕部と大腿部とに対し ても押圧施療を受けることができる。

 以上のように、施療パターン16~21によれ 、肩右エアセル323、肩左エアセル324、頭(首) 右エアセル320、頭(首)左エアセル321、首後エ セル322を互いに独立して制御すると共に、 右エアセル336、腕左エアセル337、脚右エア ル338、脚左エアセル339を独立して制御する とで、上述した施療パターン12~15による被 療者の首部に対するストレッチ施療と共に 他の部位に対しても多様な施療が行われて 被施療者は高い施療効果を得ることができ 。

 (施療パターン22)
 図45,図54(a)に示すように、この施療パター 22は、被施療者の首右部に対する首ストレッ チに加えて背を反らす又は背を捻るように施 療するパターンである。制御部360は、肩右エ アセル323に給気してこれを膨張させた後、こ の肩右エアセル323を膨張させたまま、頭(首) エアセル320に給気してこれを膨張させ、こ ら肩右エアセル323と頭(肩)右エアセル320を 張させたまま、背右エアセル325を膨張させ いる。そして、一定時間経過後、肩右エア ル323を収縮させた後、頭(首)右エアセル320と 背右エアセル325とを収縮させている。

 この施療パターン22によれば、被施療者 右肩が押圧され、右肩が保持及び伸長され 状態で頭右部と背右部とが押されるので、 肩が浮かないよう保持及び伸長されたまま 頭部が左側に傾倒させられると共に背中の 部が押されて背が反らされるように捻られ ので、首右部から肩右部、背右部にかけて を捻るように伸長させるストレッチ施療を けることができる。

 (施療パターン23)
 図45,図54(b)に示すように、この施療パター 23は、被施療者の首左部に対して首ストレッ チに加えて背を反らす又は背を捻るように施 療するパターンである。制御部360は、肩左エ アセル324に給気してこれを膨張させた後、こ の肩左エアセル324を膨張させたまま、頭(首) エアセル321に給気してこれを膨張させ、こ ら肩左エアセル324と頭(肩)左エアセル321を 張させたまま、背左エアセル326を膨張させ いる。そして、一定時間経過後、肩左エア ル324を収縮させた後、頭(首)左エアセル321と 背左エアセル326とを収縮させている。

 この施療パターン23によれば、被施療者 左肩が押圧され、左肩が保持及び伸長され 状態で頭左部と背右部とが押されるので、 肩が浮かないよう保持及び伸長させたまま 頭部が右側に傾倒させられると共に背中の 部が押されて背が反らされるように捻られ ので、首左部から肩左部、背右部にかけて を捻るように伸長させるストレッチ施療を けることができる。

 (施療パターン24)
 図46,図55に示すように、この施療パターン24 は、被施療者の首前部に対する首ストレッチ に加えて背を反らす又は背を捻るように施療 するパターンである。制御部360は、肩右エア セル323と肩左エアセル324とに給気してこれら を膨張させた後、これらの肩右エアセル323、 肩左エアセル324を膨張させたまま、首後エア セル322に給気してこれを膨張させ、これら肩 右エアセル323、肩左エアセル324、首後エアセ ル322を膨張させたまま、背右エアセル325と背 左エアセル326とに給気してこれらを膨張させ ている。そして、一定時間経過後、肩右エア セル323、肩左エアセル324を収縮させた後、首 後エアセル322と背右エアセル325及び背左エア セル326を収縮させている。そして、一定時間 経過後に、再び肩右エアセル323と肩左エアセ ル324とに給気してこれらを膨張させた後、こ れらの肩右エアセル323、肩左エアセル324を膨 張させたまま、首後エアセル322に給気してこ れを膨張させると共に、これらを膨張させた まま、頭(首)右エアセル320を膨張させた後、 (首)左エアセル321を膨張させ、一定時間経 後に頭(首)右エアセル320を収縮させた後、肩 右エアセル323、肩左エアセル324を収縮させる と共に、頭(首)左エアセル321と首後エアセル3 22とを収縮させている。

 しかも、これらの給排気動作を、肩右エ セル323、肩左エアセル324とエアセル320~322と でオーバーラップさせながら行うことにより 、断続的ではなく各部の施療が滑らかに連な るようにしている。つまり、制御部360は、肩 右エアセル323、肩左エアセル324が膨張する時 間帯の長さを略同一とし、かつ頭(首)右エア ル320と頭(首)左エアセル321と首後エアセル32 2とを膨張させる時間帯の一部をオーバーラ プさせることで、各部の施療が重なりなが 滑らかに連なるようにしている。

 この施療パターン24によれば、被施療者 両肩部が押圧され、両肩が保持及び伸長さ た状態で、首後部が押されて後頭部が持上 られることにより、両肩が浮かないように 持及び伸長させたまま頭部が後方(顎を上げ 方向)へ傾倒させられるので、首前部を伸長 させるストレッチ施療を効果的に受けること ができる。しかも、首前部へのストレッチ施 療と同時に両背部が押されて背が反らされる ので、背中から後頭部にかけての長い範囲を 伸長させるストレッチ施療を受けることがで きる。その上、両肩を保持及び伸長させ、さ らに顎を上げさせた状態で、頭右部と頭左部 とが交互に押圧されて頭部が左右に傾倒させ られるので、首部の左右部を交互に伸長させ るストレッチ施療も効果的に受けることがで きる。

 (施療パターン25)
 図47,図56に示すように、この施療パターン25 は、被施療者の首後部に対する首ストレッチ に加えて背を反らす又は背を捻るように施療 するパターンである。制御部360は、肩右エア セル323と肩左エアセル324とに給気してこれら を膨張させた後、これらの肩右エアセル323、 肩左エアセル324を膨張させたまま、頭(首)右 アセル320と頭(首)左エアセル321とに給気し これらを膨張させ、これら肩右エアセル323 肩左エアセル324、頭(首)右エアセル320、頭( )左エアセル321を膨張させたまま、背右エア ル325と背左エアセル326とに給気してこれら 膨張させている。そして、一定時間経過後 肩右エアセル323、肩左エアセル324を収縮さ た後、頭(首)右エアセル320、頭(首)左エアセ ル321と背右エアセル325、背左エアセル326とを 収縮させている。そして、一定時間経過後に 、再び肩右エアセル323と肩左エアセル324とに 給気してこれらを膨張させた後、これらの肩 右エアセル323、肩左エアセル324を膨張させた まま、頭(首)右エアセル320と頭(首)左エアセ 321とに給気してこれらを膨張させている。 の後、頭(首)左エアセル321の排気と給気とを 行うと共に、頭(首)右エアセル320の排気と給 とを行っている。また、一定時間経過後に 右エアセル323、肩左エアセル324を収縮させ と共に、頭(首)右エアセル320、頭(首)左エア セル321を収縮させている。しかも、これらの 給排気動作を、肩右エアセル323、肩エアセル 324と頭(首)エアセル320,321とで所定時間オーバ ーラップさせながら行うことにより、断続的 ではなく滑らかに施療箇所が移動するように している。

 この施療パターン25によれば、被施療者 両肩部を押圧され、両肩部が保持及び伸長 れた状態で、頭左右部が押されて頭部が前 下向きに傾倒させられることにより、両肩 浮かないように保持及び伸長させたまま頭 が前方下向き(顎を引く方向)へ傾倒させられ るので、首後部を伸長させるストレッチ施療 を効果的に受けることができる。しかも、首 後部へのストレッチ施療と同時に両背部が押 されて背が反らされるので、背中から首部に かけての長い範囲を伸長させながら首後部を 伸長させるストレッチ施療を受けることがで きる。その上、両肩を保持及び伸長させ、さ らに顎を引かせた状態で、頭右部と頭左部と が交互に押圧されて頭部が左右に傾倒させら れるので、首部の左右部を交互に伸長させる ストレッチ施療も効果的に受けることができ る。

 以上のように、施療パターン22,23によれ 、首左右部の伸長と共に背を反らせ又は捻 ように施療することが可能であり、施療パ ーン24によれば首前部の伸長と共に背を反ら して長い範囲を伸長させることが可能であり 、施療パターン25によれば首後部の伸長と共 背を反らして伸長させることが可能である 従って、施療パターン22~25によれば、肩右 アセル323、肩左エアセル324、頭(首)右エアセ ル320、頭(首)左エアセル321、首後エアセル322 背右エアセル325、及び背左エアセル326を互 に独立して制御することにより、被施療者 肩部を押圧して上半身の位置を保持した状 としつつ、被施療者の首部に対する多様な トレッチ施療と共に背を反らせたり捻るよ な施療が可能となり、被施療者はより高い 療効果を得ることができる。なお、上記施 パターン24,25においては背右エアセル325と 左エアセル326とを同時に膨張/収縮させてい が、これら背右エアセル325と背左エアセル3 26とを交互に膨張/収縮させるようにしてもよ い。また、これらの施療パターンにおいて、 上記腕右エアセル336、腕左エアセル337、脚右 エアセル338、及び脚左エアセル339による施療 を加えれば、他の部位に対しても多様な施療 が行われて、被施療者は高い施療効果を得る ことができる。

 また、上記実施の形態に加え、上記首前 ストレッチと組合せてローリング機能によ て被施療者の身体を反らせることにより、 施療者の全身をより反らすようにしてもよ 。さらに、首前部ストレッチ及び首後側ス レッチと組合せてマッサージ機構308による み/たたき動作を行うようにすれば、首前部 と首後部のストレッチによって筋肉が伸長し た背中に対して、もみ/たたき等のマッサー を行うので、より効果的なマッサージが可 となる。また、首前部ストレッチに組合せ 背凭れ部303をリクライニングさせて全身ス レッチを行うことにより、全身をより反ら たマッサージができる。しかも、首右部ス レッチ及び首左部ストレッチと組合せて腰 座を押圧マッサージすることにより、上半 をより捻るようなマッサージができる。さ に、上記首ストレッチに加えて座揺れ機構( 示せず)によって座部2を左右方向に揺らす うにして、全身をマッサージするようにし もよい。

 以上のように、上記椅子型マッサージ機M 24によれば、被施療者の肩部を押圧すること より上半身の位置を保持及び肩部を伸長さ た状態で、首部を伸長させるストレッチ施 を効果的に受けることができる。また、こ 施療と同時に背中を押圧することにより、 施療者の背を反らせたり捻るような動作を えて首部を伸長させるストレッチ施療をよ 効果的に受けるようにすることもできる。

 なお、上述した施療パターン12~21は椅子 マッサージ機M24による施療動作の一例を示 たものであり、制御部360によって、各エア ル320~324、336~339への給排気タイミングや膨張 持続時間、複数のパターンの組合せ、及び繰 り返し等は適宜設定することができ、上述し た施療パターンに限定されるものではない。 例えば、上記施療パターン12~21の各エアセル 膨張時間長さ、収縮時間長さは、例えば、2 秒、3秒、・・10秒・・等を選択することがで き、施療パターンの周期を変更したり、また 、各エアセルの膨張強さを互いに異なる強さ に変更して、被施療者を押圧する強さが各エ アセル間で異なるようにしてもよい。

 また、上記実施の形態では首施療具を頭( 首)右エアセル320、頭(首)左エアセル321、首後 エアセル322で構成しているが、頭(首)右エア ル320と頭(首)左エアセル321のみや、首後エ セル322のみ、その他の構成であってもよい しかも、上記実施の形態における頭(首)右エ アセル320、頭(首)左エアセル321、首後エアセ 322、肩右エアセル323、及び肩左エアセル324 は各々2個で構成することも可能であり、各 エアセル320~324の数等も上記実施の形態に限 されるものではない。

 さらに、上記実施の形態では、各施療具 してエアセルを例に説明したが、各施療具 施療子等の他の施療具であってもよく、上 実施の形態に限定されるものではない。

 また、上述した実施の形態は一例を示し おり、本発明の要旨を損なわない範囲での 々の変更は可能であり、本発明は前述した 施の形態に限定されるものではない。

 本発明は、椅子型マッサージ機、特に被 療者の肩部、首部に対して施療効果を得た 椅子型マッサージ機に適用することができ 。