Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
CHAIR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084799
Kind Code:
A1
Abstract:
A chair comprising a seat body (7) having as its top surface a user sitting seat surface, a frame (8) for supporting this seat body (7) so as to be movable between a middle position and an oscillation position oscillated from this middle position, and a drive unit for forcibly moving the seat body (7). The seat surface when the seat body (7) is in the above middle position is located lower than the seat surface when it is in the oscillation position.

Inventors:
FUKUYAMA YOSHIFUMI (JP)
SHIRAKAWA TOMOHISA (JP)
NAKAYAMA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050105
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 09, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
FAMILY CO LTD (JP)
FUKUYAMA YOSHIFUMI (JP)
SHIRAKAWA TOMOHISA (JP)
NAKAYAMA HIROSHI (JP)
International Classes:
A61H23/02; A47C7/62; A61H7/00
Foreign References:
JP2004357778A2004-12-24
JPH0251540U1990-04-11
JPH031832A1991-01-08
JP2007020927A2007-02-01
Attorney, Agent or Firm:
SunCrest Patent and Trademark Attorneys (Chuo-ku Kobe-shi, Hyogo 96, JP)
Download PDF:
Claims:
 使用者が着座する座部を備え、この座部は高さ方向の成分を有した揺動を行なうことを特徴とする椅子。
 上面が使用者を着座させる座面であり前記座部が有している座本体と、
 この座本体を、中央位置と、この中央位置から揺動させた揺動位置とに移動可能に支持しているフレームと、
 を備え、
 前記座本体が前記中央位置にある状態での前記座面の高さは、前記揺動位置にある状態での前記座面の高さよりも低い請求項1に記載の椅子。
 前記座本体を強制移動させる駆動部を備えている請求項2に記載の椅子。
 前記座本体の位置を検出するセンサと、
 このセンサによる前記座本体の位置検出に基づいて、前記座本体を基準位置となる前記中央位置に復帰させる復帰動作部と、を備えている請求項2に記載の椅子。
 前記フレームは、前記座本体を吊り下げ状態で支持している支持部材を有している請求項2に記載の椅子。
 前記揺動位置において、前記座面は水平状又は前記中央位置側へ下傾した状態となる請求項2に記載の椅子。
 床面に置かれるベース部と、
 前記ベース部に設けられ使用者の上半身を支持する背凭れ部と、
 上面に座面を有する前記座部と、
 前記座面の右端部が左端部よりも高くなるようにして前記座部を右側へ移動させ、前記座面の左端部が右端部よりも高くなるようにして前記座部を左側へ移動させるように、前記ベース部に前記座部を左右動可能に取り付けている取付部と、
 前記座部を左右動させる駆動部と、
を備えている請求項1に記載の椅子。
 前記ベース部の左右両側に設けられ使用者の腕を支持する肘掛け部を備え、
 前記座部は、左右の前記肘掛け部の間を左右動する請求項7に記載の椅子。
 前記取付部は、前記ベース部の左右両側部から前記座部の左右両側部を持ち上げて当該座部を支持しているとともに、左右方向の傾き角度が変わることで前記座部を左右動可能としているアーム部材を有している請求項7に記載の椅子。
 前記座部を持ち上げて支持している前記アーム部材の左右方向の傾き角度の変化を防いで前記座部を静止させる静止状態、又は、前記アーム部材の左右方向の傾き角度の変化を許容して前記座部を左右動可能とさせる動作可能状態に切り替える動作機構部を有している請求項9に記載の椅子。
 前記取付部は、前記ベース部の左右両側部から前記座部の左右両側部を支持しているとともに、支持状態から左右方向の傾き角度が変わることで前記座部を左右動可能としている左右のアーム部材を有し、
 左右の前記アーム部材は、互いの傾き角度が相違することによって、前記座面の右端部が左端部よりも高くなるようにして前記座部を右側へ移動させ、前記座面の左端部が右端部よりも高くなるようにして前記座部を左側へ移動させるように、前記ベース部に前記座部を左右動可能に取り付けている請求項7に記載の椅子。
 前記座部の左右位置を検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づいて前記座部を所定の左右位置に停止させる制御を行なう制御部とを備えている請求項7に記載の椅子。
Description:
椅子

 本発明は、椅子に関する。

 従来、座本体が動く椅子として、例えば 用新案登録第3001832号公報(文献1)に記載のも のがある。この椅子は、床面に置く椅子本体 と、水平方向に動作可能として椅子本体に支 持された座本体と、この座本体を駆動する駆 動部とを備えている。この椅子において、駆 動部が有しているモータが回転すると、座本 体は水平面上を往復直線運動したり円運動し たりする。

 また、従来、使用者の肩部、背中及び腰部 対してマッサージを行なう椅子(椅子型マッ サージ機)として、揉みや叩き等のマッサー 動作が可能な施療子を有しているマッサー ユニットが背凭れ部に設けられているもの ある。
 例えば特開2007-20927号公報(文献2)に記載され ている椅子(椅子型マッサージ機)は、床面に かれるベース部と、このベース部から立設 使用者の背中を支持する背凭れ部と、ベー 部に取り付けられ使用者を着座させる座部 を有している
 そして、使用者は背凭れ部に凭れた状態で 前記マッサージユニットによってマッサー を受けることができる。

 前記文献1に記載の椅子において、座本体の 動作は、水平面上を往復直線運動する一次元 的な動作、又は、水平面上を円運動する二次 元的な動作である。このため、座本体の動き が単調である。座本体を動かすことによって 、この座本体に着座する使用者にリラックス 感を与える場合、座本体の動きが平面的であ り単調であるため、その効果は低いという問 題点がある。
 そこで本発明は、高さ方向の成分を有した 動を座本体に行わせることができる椅子を 供することを目的とする。

 本発明の椅子は、使用者が着座する座部を え、この座部は高さ方向の成分を有した揺 を行なうものである。
 また、前記椅子は、上面が使用者を着座さ る座面であり前記座部が有している座本体 、この座本体を、中央位置と、この中央位 から揺動させた揺動位置とに移動可能に支 しているフレームとを備え、前記座本体が 記中央位置にある状態での前記座面の高さ 、前記揺動位置にある状態での前記座面の さよりも低いものである。
 これによれば、座本体が中央位置と揺動位 との間を移動することにより座面の高さが 化する。すなわち、座本体は高さ方向の成 を有した揺動を行うことができる。

 また、前記椅子において、前記座本体を 制移動させる駆動部を備えているのが好ま い。これによれば、座本体を駆動部が移動 せることができるので、座本体に座った使 者を自動的に揺することができる。

 また、前記椅子において、前記座本体の位 を検出するセンサと、このセンサによる前 座本体の位置検出に基づいて、前記座本体 基準位置となる前記中央位置に復帰させる 帰動作部とを備えているのが好ましい。
 これによれば、センサによって座本体の位 を検出することができ、この位置検出に基 いて、復帰動作部が座本体を基準位置に復 させることができる。

 また、前記椅子において、前記フレーム 、前記座本体を吊り下げ状態で支持してい 支持部材を有しているのが好ましい。この 合、支持部材が座本体を吊り下げ状態で支 し、座本体を揺動させる構成となる。そし 、座本体の両側から支持部材が当該座本体 吊り下げた状態で支持すると、座本体が前 中央位置にある状態での座面の高さが、前 揺動位置にある状態での座面の高さよりも くなる構成が得られる。

 また、前記椅子において、前記揺動位置に いて、前記座面は水平状又は前記中央位置 へ下傾した状態となるのが好ましい。
 これによれば、座本体が揺動位置にある状 で、座面は水平状又は中央位置側へ下傾し 状態となる。このため、この揺動位置に移 した座本体に着座している使用者に対して 座面から揺動方向の外側へ滑り落ちそうに る感覚を与えてしまうことを防ぐことがで る。すなわち、逆に座本体が揺動位置にあ 状態で、座面が揺動方向の外側へ下傾した 態となると、座面から外側へ滑り落ちそう なる感覚を使用者に対して与えてしまうお れがある。
 さらに、座本体が中央位置にある状態で座 の高さが低く、また、座本体が揺動位置に る状態で座面の高さが高く、かつ、座面は 平状又は中央位置側へ下傾した状態となる め、座面よりも高い位置を揺動中心として 本体に座った使用者を揺することができる これにより、座面が揺動方向の外側へ下傾 た状態となる場合よりも、使用者の頭部側 振れ量を小さくすることができる。

 また、従来、座部及び背凭れ部を備えてい 椅子(椅子型マッサージ機)(前記文献2参照) おいて、使用者に対して新たな体感を与え ために、様々な改良が加えられている。例 ば、空気の給排によって膨縮するエアセル 用いることで使用者に対して柔軟なマッサ ジを行なったり、座部や背凭れ部等に振動 を搭載したりしている。
 そこで、本発明は、新たな体感を使用者に えることができる椅子(椅子型マッサージ機 )を提供することを目的とする。

 本発明の椅子は、使用者が着座する座部を え、この座部は高さ方向の成分を有した揺 を行なうものである。
 また、前記椅子は、床面に置かれるベース と、前記ベース部に設けられ使用者の上半 を支持する背凭れ部と、上面に座面を有す 前記座部と、前記座面の右端部が左端部よ も高くなるようにして前記座部を右側へ移 させ、前記座面の左端部が右端部よりも高 なるようにして前記座部を左側へ移動させ ように、前記ベース部に前記座部を左右動 能に取り付けている取付部と、前記座部を 右動させる駆動部とを備えているものであ 。

 本発明によれば、座面の左端部が高くな たり右端部が高くなったりしながら、座部 左右動する。このため、座部は高さ方向の 分を有した左右方向の揺動を行なうことが きる。このように、座部及び背凭れ部を有 る椅子において、座部が左右方向に揺動す ことにより、使用者に新たな体感を与える とができる。

 また、前記椅子は、前記ベース部の左右両 に設けられ使用者の腕を支持する肘掛け部 備え、前記座部は、左右の前記肘掛け部の を左右動するのが好ましい。
 これによれば、左右両側に肘掛け部がある め、座部が左右動した際に、使用者に安心 を与え、リラックスさせることができる。

 また、前記取付部は、前記ベース部の左右 側部から前記座部の左右両側部を持ち上げ 当該座部を支持しているとともに、左右方 の傾き角度が変わることで前記座部を左右 可能としているアーム部材を有しているの 好ましい。
 これによれば、アーム部材は座部を下から ち上げて支持している構成となる。これに り、座部の左右両側にアーム部材を存在さ ない構成とすることができるため、座部(座 面)を左右方向に広くすることができる。

 また、前記椅子は、前記座部を持ち上げて 持している前記アーム部材の左右方向の傾 角度の変化を防いで前記座部を静止させる 止状態、又は、前記アーム部材の左右方向 傾き角度の変化を許容して前記座部を左右 可能とさせる動作可能状態に切り替える動 機構部を有しているのが好ましい。
 これによれば、前記座部を静止状態とした 、左右動可能状態としたりできる。

 また、前記取付部は、前記ベース部の左右 側部から前記座部の左右両側部を支持して るとともに、左右方向の傾き角度が変わる とで前記座部を左右動可能としている左右 アーム部材を有し、左右の前記アーム部材 、互いの傾き角度が相違することによって 前記座面の右端部が左端部よりも高くなる うにして前記座部を右側へ移動させ、前記 面の左端部が右端部よりも高くなるように て前記座部を左側へ移動させるように、前 ベース部に前記座部を左右動可能に取り付 ている構成とすることができる。
 これにより、座面の左端部が高くなったり 端部が高くなったりしながら、座部は左右 する構成が得られる。

 また、前記椅子は、前記座部の左右位置を 出するセンサと、前記センサの検出信号に づいて前記座部を所定の左右位置に停止さ る制御を行なう制御部とを備えているのが ましい。
 これによれば、センサの検出信号に基づい 、制御部は座部を所定の左右位置に停止さ ることができる。

本発明の椅子の実施の一形態を示す斜 図である。 フレーム、座本体及び支持部材を有し 座構造を示している斜視図である。 座本体及び支持部材を示している斜視 である。 座本体、支持部材及び駆動部を後方か 見た斜視図である。 駆動部の斜視図である。 座本体の動作を説明する正面図である (a)は本発明の椅子を説明する模式図で り、(b)は従来の椅子を説明する模式図であ 。 本発明の椅子の座構造の変形例を示す 式図である。 本発明の椅子の他の実施形態を示す模 図である。 (a)は本発明の椅子が備えている背凭れ 部の別の実施例の断面図であり、(b)はその背 凭れ部の変形例を示している断面図である。 本発明の椅子を上から見た模式図であ り、背凭れ部を断面により示している。 本発明の椅子の別の実施形態を示す模 式図である。 本発明の椅子(椅子型マッサージ機)の 施の一形態を示す斜視図である。 ベース部の側面図である。 座部フレーム、座部及び取付部を備え た座構造の斜視図である。 座構造の下方からの斜視図である。 座構造の正面図である。 座構造の正面図であり、座部が左側へ 移動した状態を示している。 座構造の正面図であり、座部が右側へ 移動した状態を示している。 座本体の移動軌跡を説明する説明図で ある。 椅子(椅子型マッサージ機)の他の実施 形態の説明図である。

 以下、本発明の実施の形態について図面を 照しながら説明する。
 図1は本発明の椅子の実施の一形態を示す斜 視図である。この椅子は、床面上に載置させ る左右の脚部6a,6bを有した椅子本体部6と、こ の椅子本体部6の上に支持されている座部1と この座部1の後部において立設し使用者の背 中及び頭部に当接する背凭れ部2と、座部1の 右両側に配設され、使用者の肘及び前腕部 支持し得る肘掛け部3a,3bとを有している。 部1は、着座した使用者(被施療者)の臀部及 大腿部(太股部)に当接する。なお、背凭れ部 2の前部にはカバー用部材やパッドが設けら ているが、図1ではこれを省略している。

 背凭れ部2は、傾動可能として椅子本体部 6に支持されており、椅子本体部6と背凭れ部2 との間に、背凭れ部2の傾倒角度を変化させ ためのリクライニング機構(図示せず)が設け られている。リクライニング機構は、例えば 電動モータにより伸縮駆動するアクチュエー タを備えている。アクチュエータが伸びると 背凭れ部が起立した状態となり、アクチュエ ータが縮むと背凭れ部が倒れた状態となる。 また、図示しないが、座部1の前側において 着座した使用者の脚に当接する脚載せ部が けられていてもよい。

 座部1と背凭れ部2と脚載せ部の少なくと 一つには、使用者に対してマッサージを行 ためのマッサージ具が設けられている。マ サージ具としては、例えば背凭れ部2に設け れた施療子4aを有した施療ユニット4があり その他として図示しないがエアセル、バイ レータ等がある。また、前記エアセルにエ を供給するエア供給装置、各マッサージ具 動きを制御したり座部1や背凭れ部2の動作 制御したりする制御装置5が、椅子本体部6( 部1の下方)に設けられている。

 制御装置5は使用者が操作する操作器(図 せず)と接続されており、操作器が操作され ことによって電源のオン、オフや各種マッ ージ動作が行われる。操作器には、電源の ン・オフ操作を行うための電源ボタン、停 ボタン、マッサージコース選択ボタンや、 述の駆動部12(図4参照)を駆動させる動作開 ボタン及び動作停止ボタン等が設けられて る。

 座部1は、上面が使用者を着座させる座面 である座本体7を有している。座本体7は上部 パッドを有しているが、図1ではこれを省略 して示している。座本体7は平面視矩形に形 された板状部材である。

 椅子本体部6は、この座本体7を支持して るフレーム8を有している。フレーム8は、脚 部6a,6bと連結されており床面に対して固定さ た状態にある。フレーム8は支持部材9を有 ており、フレーム8はこの支持部材9を介して 座本体7を揺動可能として支持している。図 している椅子において、フレーム8は座本体7 を左右方向に揺動可能として支持している。 なお、本発明において、フレーム8は座本体7 前後方向に揺動可能として支持してもよく または、円形の軌跡を有するように揺動可 として支持してもよい。

 図2はフレーム8、座本体7及び支持部材9を有 した座構造を示している斜視図である。図3 座本体7及び支持部材9を示している斜視図で ある。
 図2において、フレーム8は、左右両側の側 部10と、これらを下部において連結している 連結部11とを有している。支持部材9はフレー ム8の左右両側にそれぞれ設けられている。 持部材9は、図3に示しているように、丸棒が 略U字形に形成された部材であり、前後方向 伸びる本体部9aと、この本体部9aの前後端か それぞれ上方へ伸びたアーム部9bと、各ア ム部9bの上端部から前後方向へそれぞれ伸び た上部9cとを有している。支持部材9は例えば 金属製の棒部材を塑性変形することによって 形成することができる。

 図3において、座本体7は、その左右両側部 おいてそれぞれ左右方向外側に突出した取 部7bを有している。取付部7bは支持部材9の前 後両アーム部9bの間に収まる。
 取付部7bは、その下面に支持部材9の本体部9 aが係止する凹溝を有している。本体部9aが取 付部7bを下から支持することができると共に 両者間において自由に回動自在である。ま 、図2において、フレーム8の側壁部10の内側 面において、その前後それぞれの位置に受け 部10aが設けられている。この受け部10aは、支 持部材9の上部9cが係止する部分である。受け 部10aが上部9cを下から支持することができる 共に、両者間において自由に回動自在であ 。これにより、フレーム8が座本体7を左右 支持部材9によって吊り下げた状態で支持し いる構造となる。座本体7は、左右の両側か ら吊り下げられたブランコの如く左右方向に 揺れることができる。
 座本体7の揺動中心は、当該座本体7と支持 材9との取付位置よりも上方にある。具体的 は、座本体7の揺動中心となる支持部材9の 部9cの中心線の位置は、座本体7の取付部7bと 支持部材9の本体部9aとの取付位置よりも上方 にある。

 この椅子(座構造)は、座本体7を強制移動 せる駆動部12(図4参照)を更に備えている。 4は、座本体7、支持部材9及び駆動部12を後方 (背凭れ部2側)から見た斜視図である。また、 図5は駆動部12の斜視図である。駆動部12は、 ータ13と、このモータ13の回転数を減速する 減速部14と、減速部14の出力軸15と一体回転す る回転部材16と、この回転部材16に一端部17a 取り付けられ他端部17bが座本体7に取り付け れる自在継手17とを有している。

 モータ13と減速部14とは枠部材18に取り付 られており、この枠部材18は椅子本体部6(フ レーム8)(図1参照)に固定されている。出力軸1 5は上下方向を軸線とし、回転部材16はこの軸 線回りに回転駆動する。自在継手17の一端部1 7aと回転部材16とは、出力軸15と偏心した位置 において回動自在として連結されている。自 在継手17は、両端部17a,17bと中間の棒状の本体 部17cとの間において、360°首振りが自在であ 、一端部17aと他端部17bとが上下方向に相対 位可能なものである。例えば、自在継手17 、両端部17a,17bにおいてボールジョイントを した構造である。

 自在継手17の他端部17bは、座本体7とピン19 介して連結されている。座本体7に設けた上 方向の孔(貫通孔)にピン19を挿通し、抜け止 めピン19aによって座本体7とピン19とを抜け止 めしている。ピン19は座本体7に対して回動自 在である。
 モータ13は、前記制御装置5からの信号に基 いて正逆回転することができる。モータ13 一方向に回転すると回転部材16が一方向に回 転し、これにより自在継手17が偏心回転する そして、自在継手17がクランク部材として 能し、支持部材9に支持された座本体7を左右 方向に往復して揺動させることができる。

 図6は座本体7の動作を説明する正面図で る。座本体7の動作について説明する。なお 図6において、フレーム8及び駆動部12を省略 している。図2と図6とにおいて、フレーム8は 、左右両側壁部10の間において、座本体7を、 中央位置Aと、この中央位置Aから左右それぞ に揺動させた揺動位置B1,B2とに移動可能に 持している。具体的には、フレーム8は、座 体7を、中央位置Aを挟んで左右の両側の揺 位置B1,B2間を揺動可能に支持している。

 そして、駆動部12(図4参照)が駆動すること よって、座本体7を左右方向に強制的に往復 動させることができる。図6(a)は座本体7が 央位置Aから右側の揺動位置B1(以下、右揺動 置B1という)へ揺動した状態である。図6(b)は 座本体7が中央位置Aから左側の揺動位置B2(以 、左揺動位置B2という)へ揺動した状態であ 。座本体7は、右揺動位置B1及び左揺動位置B 2をそれぞれ揺動ストロークエンドとした揺 を繰り返すことができる。この左右の揺動 トロークエンド間の中心が前記中央位置Aと る。
 すなわち、右揺動位置(第一揺動位置)B1と左 揺動位置(第二揺動位置)B2との間における、 本体7の1回の揺動(片側一方への揺動)が1スト ロークである。座本体7が中央位置Aにある状 がストローク中央である。座本体7が右揺動 位置B1又は左揺動位置B2にある状態がストロ ク端部である。

 以上の実施形態によれば、図6に示してい るように、座本体7が中央位置Aにある状態で 座面7aの中心部における高さは、座本体7が 揺動位置B1にある状態(図6(a))での座面7aの中 心部における高さよりも低く、かつ、座本体 7が左揺動位置B2にある状態(図6(b))での座面7a 中心部における高さよりも低い。言い換え と、ストローク中央での座本体7の中心部に おける座面7aの高さは、ストローク端部での 面7aの中心部における高さよりも低くなっ いる。さらに図6に示しているように、中央 置A、並びに、右揺動位置B1及び左揺動位置B 2において、座本体7の座面7aは水平状となっ いる。

 図7(b)は従来の椅子を説明する模式図であ る。この図7(b)に示している従来の椅子の座 造は、本発明と同様に、フレーム(図示せず) が座本体41を移動可能に支持しており、座本 41を中央位置aと、この中央位置aから右に揺 動させた右揺動位置b1又は左に揺動させた左 動位置b2に移動可能としている。しかし、 の座本体41が中央位置aにある状態での座面41 aの中心部における高さは、本発明と反対に 座本体41が右又は左の揺動位置b1,b2にある状 での座面41aの中心部における高さよりも高 構造である。そして、この従来の椅子では 座本体41が右又は左の揺動位置b1,b2にある状 態で、座面41aが、揺動方向である左右方向の 外側へ下傾した状態となる。さらに、この椅 子は、座面41aよりも低い位置を揺動中心とし 、座本体41に座った使用者Mを揺することとな る。

 このため、右又は左の揺動位置b1,b2に揺 した座本体41に着座している使用者Mに対し 、座面41aから左右方向の外側へ滑り落ちそ になる感覚を与えてしまうおそれがある。 らに、右又は左の揺動位置b1,b2に揺動した座 本体41に着座している使用者Mは、その頭部H 左右方向に大きく振られてしまい(振れ量E) 船酔いのような不快感を与えるおそれがあ 。

 図7(a)は本発明の椅子(前記実施形態)を説 する模式図である。図7(a)に示しているよう に、本発明によれば、座本体7が中央位置Aに る状態での座面7aの中心部における高さは 右又は左の揺動位置B1,B2にある状態での座面 7aの高さよりも低く、さらに、右又は左の揺 位置B1,B2において、座面7aは水平状となる。 このため、右又は左の揺動位置B1,B2に移動し 座本体7に着座している使用者Mに対して、 面7aから揺動方向の外側へ滑り落ちそうにな る感覚を与えてしまうことを防ぐことができ 、安心感を与えることができる。

 さらに、本発明において、座本体7が中央 位置Aにある状態で座面7aの高さが低く、また 、座本体7が右又は左の揺動位置B1,B2にある状 態で座面7aの高さが高く、かつ、座面7aは水 状となるため、座面7aよりも高い位置を揺動 中心として座本体7に座った使用者Mを揺する とができる。これにより、従来例である図7 (b)に示した場合よりも、使用者Mの頭部H側の れ量eを小さくすることができる(e<E)。ま 、座本体7の左右の揺動に合わせて使用者M 左右に腰を振るように動作することで、よ 一層効果的に頭部H側の振れ量eを小さくする ことができる。

 図5において、この椅子は、座本体の位置 を検出するセンサ20を備えている。センサ20 駆動部12に設けられており、前記回転部材16 位置を検出することによって、座本体7の位 置を検出する構成である。具体的に説明する と、センサ20は枠部材18に固定した基板21上に 設けられている。回転部材16は出力軸16の軸 を中心として回転し、回転部材16が1回転す と、座本体7は右揺動位置B1と左揺動位置B2( 6参照)との間を1往復(2ストローク)だけ移動 る。すなわち、座本体7の揺動位置と回転部 16の回転位置とは対応関係を有している。 たがって、回転部材16に被検出部20aを設け、 センサ20がこの被検出部20aを検出することに って、回転部材16の回転位置を判断し、座 体7の揺動位置を知ることができる。

 センサ20は従来知られている位置検出セ サを用いることができるが、非接触式セン が好ましく、例えば磁気センサ(ホールIC)が ましい。この場合、回転部材16に被検出部20 として磁石を取り付ければよい。

 これにより、回転部材16に設けた被検出 20aを、座本体7が中央位置Aにある際にセンサ 20が検出することによって、センサ20は、座 体7が中央位置Aにある状態を検出できる。な お、被検出部20aは回転部材16に複数設けても く、センサ20は、座本体7の中央位置Aを検出 するのみならず、右又は左の揺動位置B1,B2等 検出してもよい。

 さらに、この椅子は、センサ20による座本 7の位置検出に基づいて、座本体7を基準位置 となる前記中央位置A(図6参照)に復帰させる 帰動作部を備えている。この復帰動作部は 前記駆動部12とすることができる。この場合 、座本体7が中央位置Aにあって、回転部材16 設けた前記被検出部20aをセンサ20が検出して いる状態で、駆動部12を停止させた状態とす ばよい。具体的に説明すると、例えば、座 体7が中央位置Aにある状態で、回転部材16に 設けられている被検出部20aをセンサ20が検出 きる構成とする。そして、前記制御装置5( 1参照)からの信号によって、駆動部12が座本 7を揺動駆動している状態において、座本体 7を中央位置(基準位置)Aに停止させる必要が る場合(制御装置5が停止信号を受けると)、 ンサ20が前記被検出部20aを検出する位置で、 制御装置5からの信号により駆動部12を停止さ せる。
 なお、座本体7を中央位置Aに停止させるた に、センサ20が被検出部20aを検出した状態で 、動作している駆動部12を即座に停止させて よいが、制御装置5が停止信号を受けると、 座本体7の揺動ストロークが徐々に小さくな ように駆動部12がしばらく動作してから、セ ンサ20が被検出部20aを検出した状態で、駆動 12を完全に停止させ、座本体7を中央位置Aに 停止させるのが好ましい。

 また、制御装置5は、図5の駆動部12において 、回転部材16を正転させたり逆転させたりす ことができる。例えば、モータ13を正逆切 換えて回転させればよい。駆動部12が回転部 材16を一方向に連続して回転させると、座本 7は連続して左右に揺動を続ける。この場合 、座本体7は、ストローク端部である右揺動 置B1と左揺動位置B2との間を往復揺動する(図 6参照)。
 また、制御装置5の信号に基づいて、駆動部 12において、回転部材16の回転方向を正逆交 に切り換えることによって、回転部材16が一 方向に連続して回転する場合よりも、座本体 7を小さいストロークによって揺動させるこ ができる。つまり、図6において、座本体7が 中央位置Aからストローク端部である右揺動 置B1又は左揺動位置B2に到達する前に、回転 材16を反転させ、この動作を繰り返し行う とによって、座本体7を小さいストロークに って揺動させることができる。

 さらに、制御装置5は、駆動部12において 回転部材16の回転速度を変更することがで る。例えば、モータ13の回転速度を変更した り、減速部14における減速比を変更したりす ばよい。これにより、座本体7の揺動スピー ドを変更することができ、座本体7をゆっく 揺動させたり、早く揺動させたりすること できる。

 図8は、本発明の椅子の座構造の変形例を 示す模式図である。この座本体7は、左右両 部にエアの給排によって膨縮するエアセル22 を有している。これらエアセル22は膨張する 座本体7に座っている使用者Mを左右から挟 ことができる。膨張するエアセル22は、座本 体7に座っている使用者Mの臀部乃至大腿部を 右両側から挟むように押圧することができ 。そして、これらエアセル22によって座本 7に座っている使用者Mを左右両側から挟んだ 状態で、前記のとおり座本体7を左右に揺動 せることができる。これにより、使用者Mを 本体7に固定した状態で使用者Mを揺するこ ができる。

 図9は、本発明の椅子の他の実施形態を示す 模式図である。この椅子は、座部1の前側に 着座した使用者Mの脚を載せる脚載せ部23が けられている。
 足載せ部23には使用者Mの脚を把持する把持 24が設けられている。この把持部24は、使用 者Mの左右各脚のふくらはぎ部分を左右の二 向から挟んで押圧することができるマッサ ジ具とすることができる。特に、このマッ ージ具をエアの給排によって膨縮するエア ルとすることができる。これらエアセルを 張させることによって、各脚が足載せ部23に 固定された状態となる。把持部24は脚のふく はぎ部分を挟む構成としたが、脚の足首部 、又は、足首部分及びふくらはぎ部分を挟 構成であってもよい。

 そして、把持部24が使用者Mの脚を把持し 状態で、駆動部12(図4参照)が座本体7を揺動 せることができる。図9の二点鎖線で示して いる状態は、座本体7を左右方向片側へ揺動 せた状態を示している。これによれば、使 者Mの脚が足載せ部23に固定された状態で、 本体7上の使用者Mに対して左右方向の揺動が 行われる。これにより、使用者Mは腰部から の部分について効果的な揺動運動を行うこ ができる。

 図10(a)は本発明の椅子が備えている背凭 部2の別の実施例の断面図である。この背凭 部2には使用者Mの背中の左右両側部にそれ れ対応するマッサージ具25が設けられている 。このマッサージ具25はエアの給排によって 縮するエアセル26を有しており、エアセル26 は背凭れ部2の身長方向に沿って設けられて る。左右一対のマッサージ具25は左右相互離 れて設置されており、使用者Mの背中を左右 側から挟むように押圧することができる。 らに、一対のマッサージ具25によって使用者 Mを左右両側から挟むことにより、使用者Mの 半身が左右に動かないように固定すること できる。

 また、図10(b)は背凭れ部2の変形例を示し いる断面図である。この背凭れ部2は左右両 側部に前方(使用者M側)へ突出した突起体27を しており、これら突起体27の間に使用者Mの 半身が嵌め込まれる。この突起体27のそれ れの内側面にはマッサージ具25が設けられて いる。このマッサージ具25はエアセル26を有 ており、エアセル26は空気の給排によって膨 縮できる。左右一対の突起体27(マッサージ具 25)は左右相互離れて設置されており、使用者 Mの背中側部分を左右両側から挟むように押 することができる。さらに、一対のマッサ ジ具25によって使用者Mを左右両側から挟む とにより、使用者Mの上半身が左右に動かな ように固定することができる。

 そして、図10(a)及び(b)の各実施の形態に いて、使用者Mの上半身を一対のマッサージ 25によって固定した状態で、前記のとおり 本体7を駆動部12(図4参照)によって左右方向 揺動させることができる。このように、使 者Mの上半身を背凭れ部2に固定した状態で、 座本体7を動作させることによって、使用者M 腰部について効果的な揺動運動を行うこと できる。

 図11は本発明の椅子を上から見た模式図 あり、背凭れ部2を断面により示している。 の背凭れ部2は、背凭れ面2aの左側部と右側 とを選択的に前方へ突出させることができ 動作手段28を備えている。図11に示している 動作手段28は、使用者Mの背中の左右両側部の それぞれに対応させるマッサージ具である。 なお、このマッサージ具は、使用者Mの胴部 うち背面における左側部と右側部に対応す ように設けられており、このマッサージ具 使用者の背中の左側部又は右側部を前方へ かって押圧することができる。このマッサ ジ具は左側のエアセル29aと右側のエアセル29 bとを有しており、これらエアセル29a,29bはエ の給排によって膨縮できる。

 図11(a)に示しているように、前記制御装 5の制御によって、右のエアセル29bが膨張す ことによって、背凭れ面2aの右側部を使用 側(前方)へ突出させ、背中の右側部を押すこ とができる。これにより、背凭れ部2に凭れ いる使用者Mの上半身(胴部)Bのうちの右半身 左半身よりも前とする捻り動作が行われる 一方、図11(b)に示しているように、左のエ セル29aが膨張することによって、背凭れ面2a の左側部を使用者側(前方)へ突出させ、背中 左側部を押すことができる。これにより、 凭れ部2に凭れている使用者の上半身(胴部)B のうちの左半身を右半身よりも前とする捻り 動作がされる。

 そして、前記制御装置5の制御によって、前 記駆動部12によって前記座本体7を左右方向に 揺動させる際に、背凭れ部2における前記マ サージ具(エアセル29a,29b)によって背凭れ面2a の左側部や右側部を前方へ突出させる動作を 行わせることができる。具体的には、図11(a) 示しているように、駆動部12によって座本 7を右方向へ揺動させる際に、右のエアセル2 9bを膨張させて背凭れ面2aの右側部を突出さ る動作を行わせる。または、図11(b)に示して いるように、駆動部12によって座本体7を左方 向へ移動させる際に、左のエアセル29aを膨張 させて背凭れ面2aの左側部を突出させる動作 行わせる。これにより、使用者Mの腰部を右 側又は左側へ揺する動作に上半身を捻る動作 を伴わせることができる。
 さらに、前記制御装置5は、座本体7を右方 へ移動させかつ背凭れ面2aの右側部を突出さ せる動作(図11(a))と、座本体7を左方向へ移動 せかつ背凭れ面2aの左側部を突出させる動 (図11(b))とを交互に行わせる。これにより、 り効果的な揺動運動が可能となり施療効果 さらに高めることができる。

 さらに、図11の椅子において、脚載せ部23 は、保持する脚の長手方向前後及びこれに直 交する左右方向へ移動可能として構成されて おり、脚載せ部23用の駆動手段(図示せず)に って、この脚載せ部23を前記長手方向前後及 び左右方向へ駆動させる構成としている。こ の脚載せ部23における具体的な動作としては 左右揺動、前後揺動、又は、左右揺動と前 移動とを組み合わせて得られる複合揺動(∞ 字動作)がある。また、これら各揺動を、脚 せ部23を下方へ降ろした垂下状態又は上方へ 跳ね上げた水平状態で行ったり上下中間状態 で行ったりすることができる。これにより、 脚載せ部23を上下又は前後の二次元的に揺動 せたり、前後上下左右の三次元的に揺動さ たりすることができる。なお、図11(a)と(b) では、脚載せ部23を左右方向に揺動させてい る状態を示している。

 そして、前記制御装置5は、脚載せ部23の動 、座本体7の動作及び背凭れ部2の動作のい れか二つ又は全部が組み合わされた複合動 を行わせることができる。すなわち、駆動 12(図4参照)によって座本体7を左右方向等に 動(揺動)させる動作と、背凭れ部2における ッサージ具28によって背もたれ面2aの左側部 右側部を前方へ突出させる動作と、脚載せ 23用の駆動手段(図示せず)によってこの脚載 せ部23を前後方向や左右方向へ移動させる動 とのうちの少なくとも二つの動作を組み合 せて動作させることができる。
 例えば、制御装置5は、脚載せ部23において 動を行わせる際に、座本体7を左右に移動さ せる動作と、背凭れ部2においてマッサージ 28によって背凭れ面2aの左側部や右側部を前 へ突出させる動作との双方又は一方を動作 せることができる。

 具体的には、図11(a)において、駆動部12( 4参照)によって座本体7を右方向へ揺動させ 際に、右のエアセル29bを膨張させて背凭れ 2aの右側部を突出させる動作を行わせ、さら に、脚載せ部23を左側へ揺動させた状態とす 。また、図11(b)において、駆動部12によって 座本体7を左方向へ揺動させる際に、左のエ セル29aを膨張させて背凭れ面2aの左側部を突 出させる動作を行わせ、さらに、脚載せ部23 右側へ揺動させた状態とする。これにより 腰部を右側又は左側へ揺する動作に、上半 及び下半身を捻る動作を伴わせることがで る。

 また、本発明の椅子の制御装置5が有して いる記憶装置には、マッサージプログラムが 複数記憶されている。マッサージプログラム は複数のマッサージステップから構成されて いる。各マッサージステップは、椅子に設け られたマッサージ具(例えば図1の背凭れ部2に 設けた施療子4a等)に所定のマッサージ動作を 行わせたり、座本体7を揺動させたりするよ に設定されている。

 一つのマッサージステップにおいて、背凭 部2に設けられたマッサージ具(施療子4a)に る施療動作と、座本体7の往復揺動とが同時 行われないように設定されている。これは 座本体7が左右に往復揺動することによって 、施療子4aが使用者の背骨に当接することを 止するためである。
 しかし、あるマッサージプログラムにおい 、座本体7を左右の揺動位置に移動させ、そ の移動させた位置に座本体7を停止させた状 で、背凭れ部2に設けられたマッサージ具に る施療動作を行うマッサージステップを有 ていてもよい。これにより、使用者に対す 背凭れ部2のマッサージ具による施療範囲を 広くすることができる。つまり、座本体7が 央位置A(図7参照)にある状態で、使用者Mに背 凭れ部のマッサージ具を当てることができな かった部位に対して、座本体7を左右の揺動 置で停止させることによって、マッサージ を当てることができる。

 以上、本発明の椅子によれば、図7に示し たように、座本体7が中央位置Aにある状態で 座面7aの中心部における高さは、右又は左 揺動位置B1,B2にある状態での座面7aの高さよ も低いため、座本体7が中央位置Aと揺動位 B1,B2との間を移動することにより座面7aの高 が変化する。すなわち、座本体7は高さ方向 の成分を有した揺動を行うことができ、この 座本体7に座っている使用者Mに心地良いリラ クス感を与えることができる。

 そして、図5に示した駆動部12が座本体7を 左右に往復揺動させることができるので、座 本体7に座っている使用者を左右に揺するこ ができ、また、この駆動部12は座本体7の揺 を周期的とすることができ、揺れが規則的 あるため、リラックス効果の高い椅子とす ことができる。

 また、本発明の椅子は、図示する形態に限 ず本発明の範囲内において他の形態のもの あっても良い。
 例えば、図12は本発明の椅子の別の実施形 を示す模式図である。この図に示している うに、フレーム8が有している支持部材39は 座本体7を下から支持しているものである。 の支持部材39は左右の側壁部10間に設けられ ており、支持部材39の上面が凹状の支持面30 ある。支持面30は滑らかな円弧形状であり、 左右方向の中央部が両側部よりも低くなって いる。そして、座本体7とこの支持面30との間 に転がり部材31が介在している。これにより 座本体7は左右方向に揺動可能となる。そし て、左右両側壁部10の内側に駆動部としてエ セル32がそれぞれ設けられている。左右の アセル32はエアの給排によって膨縮すること ができ、左右のエアセル32が交互に膨張する とによって座本体7を押すことができ、座本 体7を左右に交互に揺動させる。

 また、前記各実施形態では、座本体7を左 右方向に揺動させる場合を説明したが、揺動 方向は左右方向に限られない。すなわち、揺 動方向を、左右方向若しくは前後方向、又は 、左右方向と前後方向とのうちの少なくとも いずれかの成分を含む方向としたり、このよ うな成分を含む円軌道による運動としたりで きる。この場合、前記支持部材9(図3参照)を 属製の棒部材とする以外に、可撓性のある 材(例えばワイヤ)としてもよい。

 また、本発明の椅子において、図7(a)では、 座本体7が右揺動位置B1及び左揺動位置B2にあ 状態で、座面7aが水平状となっている場合 説明したが、これ以外として、図示しない 、座面7aが中央位置A側へ下傾した状態とな てもよい。
 また、前記各実施形態では、図5に示したよ うに、駆動部12を、モータ13を備えている構 としたが、これ以外であってもよく、図12の ように、駆動部をエアの給排によって膨縮す るエアセル32によって構成してもよい。

 以上のように構成した椅子によれば、座 体が中央位置と揺動位置との間を移動する とにより、座面の高さが変化するため、使 者に対してリラックス感を与えることがで る。

 本発明の椅子(椅子型マッサージ機)につい 、図面を参照しながら説明する。
 図13は本発明の椅子(以下、椅子型マッサー 機)の実施の一形態を示す斜視図である。こ の椅子型マッサージ機は、床面に置かれるベ ース部106と、このベース部106の後部に設けら れ使用者の上半身を支持する背凭れ部102と、 ベース部106の前部に設けられ使用者の脚部を 支持する脚載せ部120と、このベース部106の前 後方向の中央部に設けられ使用者が着座する 座部101と、ベース部106の左右両側部に設けら れ使用者の腕を支持する肘掛け部103a,103bとを 備えている。

 図14は、前記ベース部106の側面図である。 ース部106は、本体フレーム106aと、この本体 レーム106aの左右両側の下部にある脚部106b を有している。
 図13と図14において、背凭れ部102は、傾動可 能として本体フレーム106aの後部に取り付け れている。本体フレーム106aと背凭れ部102と 間に、背凭れ部102の傾倒角度を変化させる めのリクライニング機構(図示せず)が設け れている。リクライニング機構は、例えば 動モータにより伸縮駆動するアクチュエー を備えている。アクチュエータが伸びると 凭れ部102が起立した状態となり、アクチュ ータが縮むと背凭れ部102が倒れた状態とな 。

 また、図13において、背凭れ部102にはマ サージユニット104が設けられている。マッ ージユニット104は、複数個の施療子104aと、 の施療子104aに揉みや叩きなどのマッサージ 動作を行なわせるために駆動する施療駆動部 (図示せず)とを備えている。マッサージユニ ト104は、上下方向に移動可能となっており 施療子104aによって、使用者の肩部、背中及 び腰部に対してマッサージ動作を行なうこと ができる。

 脚載せ部120は、その基部において揺動可能 して本体フレーム106aの前部に取り付けられ ている。これにより脚載せ部120の脚先部が上 下する。本体フレーム106aと脚載せ部120との に、脚載せ部120を揺動させるための揺動駆 機構135(図14参照)が設けられている。揺動駆 機構135は、例えば電動モータにより動作す アクチュエータを備えたものである。
 また、図13において、脚載せ部120は、使用 の脚を入れる凹部120aを有している。凹部120a には、当該凹部120aに入れた使用者の脚に対 てマッサージ動作を行なうマッサージ具120b 設けられている。マッサージ具120bとしては 、空気の給排によって膨縮するエアセルとす ることができる。

 図14において、ベース部106の本体フレーム10 6aは、座部101が取り付けられる座部フレーム1 08を有している。座部フレーム108は本体フレ ム106aに固定されている。図15は座部フレー 108、座部101及び取付部109を有している座構 の斜視図である。後にも説明するが、取付 109は、座部101を座部フレーム108に取り付け いる。この座構造は、取付部109によって座 101を左右動させることができる構造となっ いる。
 図13において、座部101の上側であって、左 の肘掛け部103a,103bの左右方向内側部には、 ッサージ具121が設けられている。このマッ ージ具121は、空気の給排によって膨縮する アセルである。なお、このマッサージ具121 、ベース部106の左右両側にある側壁部の左 方向内側に取り付けられている。マッサー 具121は、左右の肘掛け部103a,103bの内側面に り付けられており、座部101が左右動しても このマッサージ具121は座部101と共に左右動 ない。

 また、この椅子型マッサージ機は、前記 エアセルにエアを供給するエア供給装置(図 示せず)と、各動作部の動作を制御する制御 置105とを有している。エア供給装置及び制 装置105は、本体フレーム106a内(座部101の下方 )に設けられている。制御装置105は、前記エ 供給装置、マッサージユニット104、座部101 背凭れ部102及び脚載せ部120の動作を制御す 。

 制御装置105は使用者が操作する操作器(図 示せず)と接続されている。操作器が操作さ ることによって電源のオン、オフや各種マ サージ動作が行なわれる。操作器には、電 のオン・オフ操作を行うための電源ボタン 停止ボタン、マッサージコース選択ボタン 、座部101を左右動させる後述の駆動部112(図1 5参照)を駆動させる動作開始ボタン及び動作 止ボタン等が設けられている。

 図16は、前記座構造の下方からの斜視図 ある。図17はこの座構造の正面図である。図 15と図16と図17とにおいて、座部フレーム108は 、左右両側の側壁部110a,110bと、これら側壁部 110a,110bを下部において連結している下部部材 111とを有している。側壁部110a,110bのそれぞれ は、その前後の各位置において、下方へ延び ているフレーム連結部127を有している。また 、側壁部110a,110bは、肘掛け部103a,103b(図13参照 )の左右内側面の一部となる。

 座部101は、上面に座面107aを有している座 本体107を備えている。椅子型マッサージ機は 、座本体107の上にパッドが載せられた状態と して使用されるが、図15~図17ではパッドを省 して記載している。なお、使用者が実際に る着座面はパッドの上面となる。座本体107 平面視矩形に形成された板状部材であり、 属製又は樹脂製である。座部101は左右動す ことから、座面107a上の使用者の臀部及び大 腿部を左右から補助的に支えるため、座本体 107は、その左右両側部(左端部140及び右端部14 1)が中央部142よりも高くなった凹型の湾曲形 となっている(図17参照)。また、座本体107は 、その下面の左右それぞれにおける前後の各 位置に形成された座連結部126を有している。

 そして、座本体107は、取付部109によって、 部フレーム108に左右動可能として取り付け れている。取付部109は、座部フレーム108と 本体107との間において、左右両側でかつ前 の各々に取り付けられた合計四本のアーム 材117を有している。アーム部材117は直線的 支持部材であり、軽量でありながら剛性を めるために、板部材を断面U字形に形成した ものである。
 各アーム部材117は、その上部において第1軸 (上軸)128によって前記座連結部126に回動自在 取り付けられており、その下部において第2 軸(下軸)129によって前記フレーム連結部127に 動自在に取り付けられている。なお、図16 おいて、前後の第1軸128は、前後方向に延び いる上連結軸130の両端部に形成されており 前後の第1軸128は同一直線上に存在している 。また、前後の第2軸129は、前後方向に延び いる下連結軸131の両端部に形成されており 前後の第2軸129は同一直線上に存在している
 つまり、座本体107の左右両側に設けられ前 方向に延びている上連結軸130の両端部(第1 128)に、アーム部材117の上部が取り付けられ おり、座部フレーム108の左右両側に設けら 前後方向に延びている下連結軸131の両端部( 第2軸129)にアーム部材117の下部が、取り付け れている。これにより、座本体107は前後左 に存在する四本のアーム部材117によって支 されている。

 図17において、左右のアーム部材117は、上 に向かって相互が接近するように傾いた状 (水平に対する傾き角度θ0)で配置されている 。つまり、左右のアーム部材117は、前後方向 から見てハの字形に配置されている。そして 、四本のアーム部材117は、座部フレーム108の 左右両側部(フレーム連結部
27)から座本体107の左右両側部(座連結部126)を ち上げて(下方から)当該座本体107を支持し いる。取付部109は、この左右のアーム部材11 7により、左右の第1軸128と左右の第2軸129との 中心を支点とし、これら支点が台形の配置に あるリンク構造を構成している。
 そして、各アーム部材117は、その左右方向 傾き角度θ0を変えることで座本体107を左右 可能としている。つまり、アーム部材117が 2軸129の軸心回りに回動することで、座本体 107は左右動することができる。
 なお、左右に揺れるアーム部材117の水平に する傾き角度(θ0、及び後述するθ1~θ4)は、9 0°未満となるように構成されている。つまり 、座本体107が左右動しても、アーム部材117は 第2軸129を支点として、左右方向の内側に傾 た状態にある構成であり、左右方向の外側 傾かない構成となっている。

 そして、この椅子型マッサージ機は、座本 107を強制的に左右動させる駆動部112を有し いる。図16と図17において、駆動部112は、モ ータ113と、このモータ113の回転を減速する減 速部114と、減速部114の出力軸(図示せず)と一 回転する回転部材116と、回転部材116と座本 107との間に設けられている棒状の動力伝達 材118とを有している。図17において、回転 材116には、その軸心C0(出力軸の軸心C0)に対 て偏心している軸心C1を有する偏心軸部116a 設けられている。
 この偏心軸部116aに、動力伝達部材118の一端 部118aが回動自在として取り付けられている そして、動力伝達部材118の他端部118bは、前 上連結軸130に取り付けられている(図16参照) 。この他端部118bは、上連結軸130に、その長 方向中央部で連結されており、相互は回動 在として連結されている。

 減速部114は、モータ113の出力軸に取り付 たプーリ114a、減速部114の入力軸に取り付け たプーリ114b及びこれらの間に架けられたベ ト114cを有している第1減速部と、ケース14d( 17参照)に格納されたウォームギア及びウォ ムホイール(図示せず)を有している第2減速 とを有している。このウォームホイールと 転部材116とが一体回転する構造となってい 。

 モータ113及び減速部114は、座部フレーム1 08の下部部材111に取り付けられている。モー 113は、前記制御装置105からの信号に基づい 回転することができる。モータ113が回転す と回転部材116が回転し、これにより動力伝 部材118の一端部118aが偏心回転する。つまり 、動力伝達部材118は、クランク部材として機 能し、回転部材116の回転運動を座本体107の左 右往復運動へと変換することができる。この 結果、アーム117に支持されている座本体107を 左右方向に往復して揺動させることができる 。

 また、減速部114は、前記第2減速部におい てウォームギア及びウォームホイールを有し ていることから、モータ113の回転によって回 転部材116を回転させ動力伝達部材118を動作さ せることができるが、モータ113が停止してい る状態で、動力伝達部材118は回転部材116を回 転させることができないセルフロック機能を 有している。

 座本体107の具体的な左右方向の動作につい 説明する。
 図17は、座本体107が左右方向の中心に位置 ている状態であり、この状態が初期状態(初 位置)である。この椅子型マッサージ機の使 用を開始する際、使用を終了した際、使用状 態においてアーム部材117による座部101の左右 動を機能させない状態では、座本体107はこの 初期状態にある。この初期状態では、座面107 aの左端部140と右端部141とは同じ高さとなっ いる。

 そして、図17から図18に示しているように 、左右一方側(右側)のアーム部材117が第2軸129 の軸心を中心として他方(左)のアーム部材117 へ倒れると、つまり、図17の状態から右側 アーム部材117の傾き角度が小さくなると(図1 8)、他方(左側)のアーム部材117は図17の状態か ら傾き角度を初期位置の時よりも大きくする ように起立し(θ0<θ1)、座本体107は左右方向 の他方側(左側)へ移動した状態となる。この 態において、左側のアーム部材117の傾き角 θ1は、右側のアーム部材117の傾き角度θ2よ も大きくなり(θ1>θ2)、座面107aの左端部140 は右端部141よりも高くなっている。なお、図 17は、座部101が左右動していない静止状態の 合(初期状態)の場合と、座部101が左右動し いる動作途中状態の場合とを示している。

 また、図19に示しているように、左右他 側(左側)のアーム部材117が第2軸129の軸心を 心として一方(右)のアーム部材117側へ倒れる と、つまり、図17の状態から左側のアーム部 117の傾き角度が小さくなると(図19)、一方( 側)のアーム部材117は図17の状態から傾き角 を初期位置の時よりも大きくするように起 し(θ0<θ3)、座本体107は左右方向一方側(右 )へ移動した状態となる。この状態において 、左側のアーム部材117の傾き角度θ4は、右側 のアーム部材117の傾き角度θ3よりも小さくな り(θ4<θ3)、座面107aの右端部141は左端部140 りも高くなっている。

 このように、左のアーム部材117の傾き角 と右のアーム部材117の傾き角度とが相違し 、左右のアーム部材117,117は座本体107を左右 動させている。このため、座本体107が右側に 移動した状態で座面107aの右端部141を左端部14 0よりも高くし、座本体107が左側に移動した 態で座面107aの左端部141を右端部140よりも高 することができる。そして、これらアーム 材117は、図18と図19とに示しているように、 座面107aを左右方向交互に傾斜させながら座 体107を左右動させることができる。

 また、前記のとおり、座本体107の座面107a は凹型の湾曲形状となっていることから、図 18に示しているように、座本体107が最も左側 移動した状態において、座面107aの右端部141 は低くなっているが、座面107aの右半分の面 、水平面に対して右上方へ傾いており、右 方へ傾いていない。同様に、図19に示してい るように、座本体107が最も右側に移動した状 態において、座面107aの左端部141は低くなっ いるが、座面107aの左半分の面は、水平面に して左上方へ傾いており、左下方へ傾いて ない。したがって、座本体107が左に移動し も、座面107aに着座している使用者を、左側 へ振り落とそうとすることを防ぎ、座本体107 が右に移動しても、右側へ振り落とそうとす ることを防ぐことができる。これにより、使 用者はリラックスすることができる。

 また、四本のアーム部材117は、座本体107を 部フレーム108から上方へ持ち上げた状態で 持していることから、図17の初期位置(中央 置)にあるこの座本体107に使用者が着座する と、座本体107は左右のいずれかに移動しよう とする力が働く。例えば、右側のアーム部材 117が内側(左側)に倒れようとする力が座本体1 07に作用し、座本体107は左側へ移動しようと る。
 そこで、この椅子型マッサージ機は、左右 いずれかに移動しようとする座本体107を静 させた静止状態とするために、座本体107を ち上げて支持しているアーム部材117の左右 向の傾き角度の変化(アーム部材117が左右方 向に倒れること)を防ぐ機構(動作機構部)を有 している。さらに、この機構は、座本体107を 左右動可能とさせる動作可能状態とするため に、このアーム部材117の左右方向の傾き角度 の変化(アーム部材117が左右方向に倒れるこ )を許容し、かつ、倒れたアーム部材117を初 位置の状態に復帰させる機能を有している

 この機構は、前記駆動部112からなる。つ り、アーム部材117が倒れる方向に左右方向 傾き角度を変えようとすることにより、ア ム部材117が動力伝達部材118をその一端部118a 側へ押しても、制御装置105によって駆動部112 のモータ113が停止している状態では、減速部 114による前記セルフロック機能により、回転 部材116は回転することができない。これによ り、無動力で座本体107の静止状態が得られる 。この際、前記セルフロック機能により回転 が拘束されている回転部材116から延びている 動力伝達部材118は、倒れる方向に左右方向の 傾き角度を変えようとするアーム部材117を下 から支えている状態にある。

 これに対して、制御装置105の信号に基づい 駆動部112のモータ113が回転すると、回転部 116は回転することができる。これにより、 右方向の傾き角度を変えようとする(倒れよ うとする)アーム部材117を下から支えている 力伝達部材118は動作することができ、アー 部材117を所定の傾き角度(図18のθ2、図19のθ4 )まで倒すことができる。
 そして、モータ113の回転が継続されること 、所定の傾き角度に倒れたアーム部材117を 期位置の状態(図17)に復帰させるように動力 伝達部材118が当該アーム部材117を押し上げ、 そして、動力伝達部材118は、アーム部材117を 下から支えながら所定の傾斜角度まで再び倒 すことができ、これが繰り返されることによ り、座本体107の左右動が行なわれる。

 図17において、椅子型マッサージ機は、 本体107の左右位置を検出するセンサ123を備 ている。センサ123は座部フレーム108と駆動 112との間に設けられており、センサ123は、 部フレーム108に対する動力伝達部材118の位 を検出することによって、座本体107の位置 検出する構成である。

 具体的に説明すると、回転部材116が軸心C0 りに1回転する間に、動力伝達部材118の一端 118aは1回転し、座本体107は、図17の基準位置 から、図18の左揺動位置と図19の右揺動位置 を経て再び基準位置となる。つまり、動力 達部材118の一端部118aが1回転する間に、座本 体107は1周期の左右動を行なう(1往復する)。 して、座本体107の左右動位置と動力伝達部 118の一端部118aの偏心回転位置とは対応関係 有している。
 動力伝達部材118の一端部118aに被検出部123a 設けられ、センサ本体123bが座部フレーム108( 下部部材111)に設けられ、センサ本体123bによ 被検出部123aの検出信号が制御装置105に送信 される。これにより、センサ本体123bが被検 部123aを検出することにより、制御装置105は 動力伝達部材118の一端部118aの特定の偏心回 転位置を判別し、座本体107の特定の揺動位置 を知ることができる。センサ123(センサ本体12 3b)は従来知られている位置検出センサを用い ることができるが、非接触式センサが好まし く、例えば磁気センサ(ホールIC)が好ましい この場合、動力伝達部材118の一端部118aに被 出部123aとして磁石を取り付ければよい。

 座本体107の前記特定の揺動位置を前記初 位置とした場合、センサ123、駆動部112及び 御装置105によって座本体107を初期位置に停 させることができる。このために、座本体1 07が初期位置にある状態で、動力伝達部材118 一端部118aに設けられている被検出部123aを ンサ本体123bが検出できる構成とする。これ より、センサ本体123bが被検出部123aを検出 た際、制御装置105が停止指令(停止信号)を駆 動部112に与え、モータ113を停止させる。この ように、センサ123の検出信号に基づいて、制 御装置105が駆動部112に対して停止指令を与え ることにより、駆動部112は座本体107を初期位 置(特定の左右位置)に停止させることができ 。

 または、座本体107を初期位置に停止させ ために、座本体107が初期位置となる直前の 態で、動力伝達部材118の一端部118aに設けら れている被検出部123aをセンサ本体123bが検出 きる構成とすることができる。この場合、 ンサ本体123bが被検出部123aを検出すると、 御装置105が停止指令を駆動部112に与え、座 体107が初期位置になるまでの間においてモ タ113の回転を徐々に減速させ、座本体107が 期位置で完全にモータ113が停止した状態と る。これにより、座本体107をゆっくりと初 位置に停止させることができる。

 また、制御装置105は、回転部材116の偏心回 速度を変更することができる。例えば、モ タ113の回転速度を変更することによりこれ 実現することができる。これにより、座本 107の左右動スピードを変更することができ 座本体107をゆっくり左右動させたり、早く 右動させたりすることができる。
 このように、制御装置105は、座本体107を左 動させる揺らぎ動作の速度(揺らぎ速度)を 使用者の操作器による操作に基づいて又は 御装置105が自発的に、変更することができ 他に、揺らぎ時間を変更することができる つまり、後に説明する、座部101(座本体107)の 揺らぎのみの動作、自動コースプログラム及 び手動コースプログラムにおいて、制御装置 105は、揺らぎ時間として、座本体107の揺らぎ 動作を所定の時間(設定時間)について継続さ るように設定している。そして、制御装置1 05は、この揺らぎ時間を、使用者の操作器に る操作に基づいて又は自発的に、変更する とができる。

 以上の構成によれば、図18のように、座本 107の座面107aの左端部140が高くなったり、図1 9のように、右端部141が高くなったりしなが 、座本体107は左右動することから、座本体10 7は高さ方向の成分を有した左右方向のゆら 動作を行なうことができる。このように、 子型マッサージ機において、座部101(座本体1 07)がゆらぎ動作を行なうことにより、使用者 に対して新たな体感(ゆらぎ感)を与えること できる。
 また、例えば、使用者を着座させている座 101が右側へ移動し、その後、左側へ移動方 を変えた瞬間、右方向へ移動していた使用 にはその右方向の慣性力が作用する。しか 、本発明の椅子型マッサージ機によれば、 部101が右側へ移動した際、座面107aの右端部 141が左端部140よりも高くなって座面107aが左 がりに傾斜しているため、座面107aに着座し いる使用者を左側へ傾けようとする作用が じる。この結果、使用者に作用する前記慣 力を和らげることができる。このため、使 者は前記慣性力に抗するために体を緊張さ る必要がないことから、この椅子型マッサ ジ機の座部101による揺らぎ動作によれば、 用者はリラックスすることができる。
 また、前記作用によれば、使用者の上半身( 頭部側)が大きく左右に振られず、さらには 使用者は背凭れ部102に凭れることができる とから、使用者の頭部側を中心として使用 の上半身を左右に揺することができるため 使用者はリラックスすることができる。

 さらに、座部101(座本体107)は、左右の肘 け部103a,103bの間を左右動することとなる。 のため、使用者は肘掛け部103a,103bに腕を載 た状態で、座部101は左右動する。左右両側 肘掛け部103a,103bがあるため、座部101が左右 した際に、使用者に安心感を与えリラック させることができる。

 また、アーム部材117は座本体107を下から持 上げて支持していることから、座本体107の 右両側方にアーム部材117を存在させない構 となる。このため、側壁部110a,110b間におい 、座本体107(座面107a)を左右方向に広くする とができる。
 また、座本体107の上には前記のとおりパッ (図示せず)が設けられる。このため、座本 107が左右動することによって、パッドが側 部110a,110bに当り座本体107の左右動を阻害し いように、図17に示しているように、座部フ レーム108の左右内側部には、パッドの左右縁 部を入れることができる逃げ用凹部が形成さ れている。具体的には、側壁部110a,110bに、逃 げ用凹部として、前後方向に延びている凹溝 133が形成されている。この凹溝133にパッドの 左右縁部が入ることで、座部フレーム108と干 渉することなく、座本体107は所定のストロー クで左右動することができる。

 図20は、前記実施形態による座本体107の 動軌跡を説明する説明図である。この図で 、座本体107、アーム部材117、座部フレーム10 8のフレーム連結部127及び動力伝達部材118を 載している。実線は初期位置(中央位置)にあ る座本体107を示しており、一点鎖線は最も右 へ移動した座本体107を示しており、二点差線 は最も左へ移動した座本体107を示している。 そして、破線h1,h2,h3は、座本体107の、座面107a の中央部142、右端部141及び左端部140における 移動軌跡を示している。

 破線h1,h2,h3によって示しているように、 面107a(座面の中央部142、右端部141及び左端部 140)は、上に凸の円弧に沿った軌跡を描く。 れにより、着座した使用者を持ち上げよう しながら左側へ又は右側へ移動させること できる。これにより、座部101の揺らぎ動作 軽快なものとなる。

 また、図21は、椅子型マッサージ機の他の 施の形態の説明図であり、この椅子型マッ ージ機が備えている座構造を示している。 の椅子型マッサージ機では、座部フレーム10 8のフレーム連結部127から、前後左右の四本 アーム部材117によって、座本体107が吊り下 られた構成となっている。
 そして、左右のアーム部材117は、下方に向 って相互が接近するように傾いた状態で配 されている。なお、このように座本体107が り下げられた構成であっても、座連結部126 、高さ方向についてアーム部材117よりも長 ものとし、座面107aを、座部フレーム108にお ける支持点となる第2軸129よりも高い位置と ている。

 この実施形態では、前記実施形態と、アー 部117による座本体107の取り付け構造が異な が、その他は同じである。
 すなわち、左右のアーム部材117は、座部フ ーム108の左右両側部から座本体107の左右両 部を吊り下げて支持しており、左右のアー 部材117は、左右方向の傾き角度が変わるこ で座本体107を左右動可能としている。そし 、左右のアーム部材117,117は、傾き角度が相 違することによって、座部101が右側にある状 態で座面107aの右端部141を左端部140よりも高 し、座部101が左側にある状態で座面107aの左 部140を右端部141よりも高くするように、座 フレーム108に座部101を左右動可能に取り付 ている。
 この実施形態では、図21の破線h1,h2,h3によっ て示しているように、座本体107が左右動する と、座面107aは下に凸の円弧に沿った軌跡を く。

 前記各実施形態による椅子型マッサージ機 おけるマッサージ動作について説明する。
 制御装置105は、他の動作部を動かさないで 座部101のみを単独で左右動させることがで る。これは、使用者が手動によって操作器 操作することにより、座部101(座本体107)の らぎのみの動作を選択することができる。 の場合、座部101が単体で揺らぎ動作を行な 。
 または、他の動作部を動かしながら、複合 に座部101を左右動させることができる。な 、この動作の選択についても、使用者が操 器を操作することによって行われる。
 または、制御装置105が記憶している一連の ッサージプログラム(コンピュータプログラ ム)に従って、単独で座部101を左右動させた 、複合的に動作させたりする。このマッサ ジプログラムの選択についても、使用者が 作器を操作することによって行われる。

 複合的な動作を説明する。制御装置105に 座部101の揺らぎ動作についての自動コース ログラムが記憶されている。この自動コー プログラムは、使用者が操作器を操作する とによって選択される。この自動コースプ グラムが選択されると、制御装置105は、座 101を左右動させると共に、他のマッサージ を自動的に動作させる。他のマッサージ具 しては、座部101上の左右側部に設けられた 記マッサージ具121(図13参照)である。このマ ッサージ具121はエアセルであり、エアセルが 膨縮することで使用者を左右両側から挟み揉 みしながら座部101が左右動する。また、他の マッサージ具としては、脚載せ部120のマッサ ージ具120b(図13参照)や、背凭れ部102にあるマ サージユニット104(施療子104a)であってもよ 。

 また、制御装置105には座部101の揺らぎ動作 ついての手動コースプログラムが記憶され いる。この手動コースプログラムが選択さ ると、制御装置105は座部101を左右動させる さらに、使用者が操作器を操作して、他の ッサージ具を任意に動作させることができ 。これにより、座部101の揺らぎ動作と、他 マッサージ具による任意のマッサージ動作 を同時に、使用者の好みに応じて選択して なうことができる。
 さらに、制御装置105は、自動コースプログ ム、手動コースプログラム及び揺らぎのみ 動作において、前記のとおり、揺らぎ速度 揺らぎ時間を可変としているため、揺らぎ 作のみを行っても使用者を飽きさせず、使 者にリラックス効果を与えることができる そして、揺らぎ速度や揺らぎ時間が可変で るため、さらによいリラックス効果が得ら る。

 図15の二点鎖線で示しているように、座部 レーム108の左右の側壁部110a,110bのそれぞれ 、座部101上のマッサージ具121として、前後 向について前部、中央部、後部のエアセル12 1a,121b,121cが設けられている。前部のエアセル 121aは水平かつ後方へ使用者を押圧するよう 膨張し、後部のエアセル121cは水平かつ前方 使用者を押圧するように膨張し、中央部の アセル121bは、上方から座面107aへと下方に かって使用者を押圧するように膨張する。
 座部101上のマッサージ具121は、揺れる座部1 01に着座している使用者を左右両側から挟ん 保持する機能、つまり、座部101から使用者 位置ずれすることを抑制する機能と、マッ ージ効果を与える機能とを有している。

 また、図13に示しているように、座部101 着座した使用者に対して上方へ押圧するエ セル137を有している。エアセル137は座部101 前位置及び後位置にそれぞれ配設されてい 。制御装置105は、座部101を左右動させてい 際に、このエアセル137を膨縮させてもよい このエアセル137は座本体107の上に取り付け れており、エアセル137は座本体7と一体とし 左右動する。

 また、本発明の椅子型マッサージ機は、 示する形態に限らず本発明の範囲内におい 他の形態のものであっても良い。例えば、 載せ部120がベース部106に取り付けられてい い椅子型マッサージ機であってもよい。ま 、使用者の身体に対してマッサージ動作を なうことができるさらに別のマッサージ具 、座部101、背凭れ部102、脚載せ部120又は肘 け部103a,103bに設けられていてもよい。

 以上のように構成した椅子型マッサージ によれば、座部及び背凭れ部を有する椅子 マッサージ機において、座面の左端部が高 なったり右端部が高くなったりしながら、 部が左右方向に揺動することにより、使用 に新たな体感を与えることができる。