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Title:
CHEMICAL DOSING DEVICE, RADIOGRAPHIC SYSTEM AND COMPUTER PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041004
Kind Code:
A1
Abstract:
A chemical dosing device acquires personal condition data resulting from an examinee through a data input unit before carrying out chemical dosing and judges inferior renal functions of the examinee from the acquired personal condition data through a function judgment unit. Thus, if no inferior renal function, for example, is judged, the chemical dosing device carries out chemical dosing without giving a warning but, if an inferior renal function is judged, the chemical dosing device gives a warning and can stop chemical dosing. This provides the chemical dosing device with the structure to securely and simply prevent careless dosing of chemicals, such as a contrast medium, to the examinee of an inferior renal function.

Inventors:
NEMOTO SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002582
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEMOTO KYORINDO CO LTD (JP)
NEMOTO SHIGERU (JP)
International Classes:
A61B6/03; A61B6/00
Domestic Patent References:
WO2006042093A12006-04-20
Foreign References:
JP2006141498A2006-06-08
Attorney, Agent or Firm:
HAYAMI, Shinji et al. (9-2 Nishi-Gotanda 7-chom, Shinagawa-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 透視画像データが撮像される被験者に薬液を注入する薬液注入装置であって、
 前記薬液の注入を実行する注入実行機構と、
 設定される注入制御データに対応して前記注入実行機構を動作制御する注入制御部と、
 前記薬液注入の実行以前に前記被験者に起因した個人条件データを取得するデータ入力部と、
 取得された前記個人条件データから前記被験者の腎機能不良を判定する機能判定部と、
を有する薬液注入装置。
 前記データ入力部は、血清クレアチニン値が設定されている前記個人条件データを取得し、
 前記機能判定部は、取得された前記個人条件データの前記血清クレアチニン値が所定の許容範囲を逸脱していると前記腎機能不良を判定する請求項1に記載の薬液注入装置。
 前記データ入力部は、糸球体濾過値が設定されている前記個人条件データを取得し、
 前記機能判定部は、取得された前記個人条件データの糸球体濾過値が所定の許容範囲を逸脱していると前記腎機能不良を判定する請求項1に記載の薬液注入装置。
 前記データ入力部は、血清クレアチニン値と年齢と体重とが設定されている前記個人条件データを取得し、
 前記機能判定部は、取得された前記個人条件データの前記血清クレアチニン値と年齢と体重とから糸球体濾過値の推定値を算出し、算出した前記推定値が所定の許容範囲を逸脱していると前記腎機能不良を判定する請求項1に記載の薬液注入装置。
 前記機能判定部は、前記糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出する請求項4に記載の薬液注入装置。
 前記データ入力部は、血清クレアチニン値と年齢と体重と性別が設定されている前記個人条件データを取得し、
 前記機能判定部は、取得された前記個人条件データの前記血清クレアチニン値と年齢と体重と性別から糸球体濾過値の推定値を算出し、算出した前記推定値が所定の許容範囲を逸脱していると前記腎機能不良を判定する請求項1に記載の薬液注入装置。
 前記機能判定部は、前記性別が男性の前記糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出し、前記性別が女性の前記糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値×0.85
として算出する請求項6に記載の薬液注入装置。
 前記腎機能不良が判定されると確認警告を報知出力する警告報知部を、さらに有する請求項1ないし7の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、前記腎機能不良が判定されると前記注入実行機構を動作不能とする請求項1ないし8の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、前記腎機能不良が判定されると前記注入実行機構の注入動作を調整する請求項1ないし8の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、取得された前記血清クレアチニン値に対応して前記注入実行機構の注入動作を調整する請求項2に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、取得された前記糸球体濾過値に対応して前記注入実行機構の注入動作を調整する請求項3に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、算出された前記糸球体濾過値の推定値に対応して前記注入実行機構の注入動作を調整する請求項4ないし6の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、前記注入実行機構による注入速度と注入時間と注入総量との少なくとも一つを調整する請求項10ないし13の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入実行機構は、前記薬液として造影剤と生理食塩水とを注入し、
 前記注入制御部は、前記造影剤と前記生理食塩水との注入割合を調整する請求項10ないし14の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記薬液に起因した薬液条件データを取得する薬液取得部を、さらに有し、
 前記注入制御部は、前記腎機能不良が判定されると前記薬液条件データに対応して前記注入動作を調整する請求項10ないし15の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記注入実行機構は、前記薬液条件データが記録されていて前記薬液が充填されている薬液シリンジを駆動し、
 前記薬液取得部は、前記薬液シリンジから前記薬液条件データを取得する請求項16に記載の薬液注入装置。
 前記注入実行機構は、前記薬液条件データが記録されているRFIDチップ(Radio Frequency Identification)が搭載されている前記薬液シリンジを駆動し、
 前記薬液取得部は、前記RFIDチップから前記薬液条件データを取得する請求項17に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御部は、取得された前記薬液条件データの少なくとも一部も前記注入制御データの少なくとも一部として前記注入制御部に設定する制御設定部を、さらに有する請求項16ないし18の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記データ入力部は、前記個人条件データが設定されていて外部で管理されている撮像作業ごとの撮像オーダデータを取得し、
 前記機能判定部は、取得された前記撮像オーダデータの前記個人条件データから腎機能不良を判定する請求項1ないし19の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 取得された前記撮像オーダデータの少なくとも一部も前記注入制御データの少なくとも一部として前記注入制御部に設定する制御設定部を、さらに有する請求項20に記載の薬液注入装置。
 前記腎機能不良の判定結果を外部に返信して前記撮像オーダデータとともに保存させるデータ出力部を、さらに有する請求項20または21に記載の薬液注入装置。
 前記注入制御データに対応した前記注入実行機構の動作履歴からなる注入履歴データを生成する履歴生成部と、
 生成された前記注入履歴データを外部に送信して前記透視画像データとともに保存させるデータ出力部とを、
さらに有する請求項1ないし22の何れか一項に記載の薬液注入装置。
 前記履歴生成部は、前記注入制御データの少なくとも一部も前記注入履歴データに登録する請求項23に記載の薬液注入装置。
 前記履歴生成部は、前記腎機能不良の判定結果も前記注入履歴データに登録する請求項23または24に記載の薬液注入装置。
 被験者から透視画像データを撮像する撮像作業ごとの撮像オーダデータを保持する外部処理装置と、前記被験者に薬液を注入する薬液注入装置と、を有する透視撮像システムであって、
 前記外部処理装置は、前記被験者に起因した個人条件データが設定されている前記撮像オーダデータを保持し、
 請求項20ないし22の何れか一項に記載の前記薬液注入装置を有する透視撮像システム。
 透視画像データを撮像する被験者に薬液を注入する薬液注入装置と、撮像された前記透視画像データを保存するデータ保存装置と、を有する透視撮像システムであって、
 請求項23ないし25の何れか一項に記載の前記薬液注入装置を有し、
 前記データ保存装置は、前記薬液注入装置から受信する前記注入履歴データも前記透視画像データとともに保存する透視撮像システム。
 透視画像データが撮像される被験者に注入実行機構で薬液を注入する薬液注入装置のためのコンピュータプログラムであって、
 設定される注入制御データに対応して前記注入実行機構を動作制御する注入制御処理と、
 前記被験者に起因した個人条件データを取得するデータ入力処理と、
 取得された前記個人条件データから前記被験者の腎機能不良を判定する機能判定処理と、
を前記薬液注入装置に実行させるコンピュータプログラム。
Description:
薬液注入装置、透視撮像システ 、コンピュータプログラム

 本発明は、透視画像データが撮像される 験者に薬液シリンジから薬液を注入する薬 注入装置、この薬液注入装置を一部とする 視撮像システム、薬液注入装置のコンピュ タプログラム、に関する。

 現在、被験者の透視画像データである断 画像を撮像する透視撮像装置としては、CT(C omputed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance  Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置 超音波診断装置、等がある。また、被験者 透視画像データである血管画像を撮像する 視撮像装置としては、CTアンギオ装置、MRA(MR  Angio)装置、等がある。

 上述のような透視撮像装置を使用すると 、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液 注入することがあり、この注入を自動的に 行する薬液注入装置も実用化されている。 般的な薬液注入装置は、薬液が充填されて る薬液シリンジを保持し、そのシリンダ部 にピストン部材を圧入することで被験者に 液を注入する。

 透視撮像装置はスタンドアロンでも機能 るが、通常は透視撮像装置を一部とした透 撮像システムが構築される。このような透 撮像システムは、例えば、カルテ管理装置 撮像管理装置、透視撮像装置、データ保存 置、画像閲覧装置、等からなる。

 カルテ管理装置は、一般的にはHIS(Hospital Information System)等と呼称されており、いわゆ る電子カルテを管理する。この電子カルテは 、被験者ごとに作成されている。

 例えば、ある被験者から透視画像データ 撮像する場合、その被験者の電子カルテに づいてカルテ管理装置で撮像オーダデータ 作成される。この撮像オーダデータは、被 者から透視画像データが撮像される撮像作 ごとに生成される。

 より具体的には、撮像オーダデータは、 えば、固有の識別情報である撮像作業ID(Iden tity)、透視撮像装置の識別情報、被験者ID、 像開始および終了の日時、等からなる。

 このような撮像オーダデータがHISから撮 管理装置に供給される。撮像管理装置は、 般的にはRIS(Radiology Information System)等と呼 されており、被験者から透視画像データを 像するための撮像オーダデータを記憶する

 透視撮像装置は、RISから撮像オーダデー を取得して撮像作業を実行する。その場合 透視撮像装置では、撮像オーダデータに対 して被験者から透視画像データが撮像され 。この透視画像データは、透視撮像装置で 像オーダデータの少なくとも一部が付与さ てデータ保存装置に出力される。

 このデータ保存装置は、一般的にはPACS(Pi cture Archive and Communication System)等と呼称さ ており、撮像オーダデータが付与された透 画像データを保存する。

 PACSには、一般にビューアと呼称される画 像閲覧装置が接続されている。この画像閲覧 装置は、例えば、撮像オーダデータを検索キ ーとして透視画像データを読み出し、その透 視画像データを表示する。

 上述のような透視撮像システムとしては、 種の提案がある(例えば、特許文献1,2参照)

特開2001-101320号

特開2005-198808号

 上述のような透視撮像システムでは、透 撮像装置により透視画像データが撮像され 被験者に、薬液注入装置により薬液シリン から造影剤などの薬液が注入されるので、 視画像データの画質を向上させることがで る。

 しかし、被験者の腎機能が低下している 合、造影剤などの薬液を注入すると良好に 過されず、健康状態に問題が発生すること ある。

 上述のような個人的な腎機能不良は、判 している場合にはカルテ用紙や電子カルテ 記録される。このため、薬液注入の現場で 、薬液の注入以前にカルテ用紙などで腎機 を確認している。

 しかし、薬液注入の現場で、カルテ用紙 電子カルテにより被験者の腎機能を確認す ことは作業が煩雑である。特に、造影剤の 入可否を判断する腎機能としては糸球体濾 値があるが、この糸球体濾過値はカルテ用 や電子カルテに登録されていないことが一 である。

 また、腎機能に多少の不良があっても、 師が注意しながら手動操作で造影剤を注入 ることはある。被験者が注入された造影剤 問題なく腎機能で濾過できるかには、造影 の濃度、造影剤の注入速度、注入時間、注 総量、追加注入される生理食塩水の注入速 、注入時間、注入総量、注入タイミング、 が関係する。

 換言すると、腎機能に不良がある被験者 医師が手動操作で造影剤を注入する場合に 、造影剤の濃度、造影剤の注入速度、注入 間、注入総量、追加注入される生理食塩水 注入速度、注入時間、注入総量、注入タイ ング、等を総合的に勘案しながら手動調整 ることになる。しかし、このような作業は 常に複雑であり、誤操作が発生する可能性 高い。

 本発明は上述のような課題に鑑みてなさ たものであり、腎機能不良の被験者に造影 などの薬液が不用意に注入されることを簡 かつ確実に防止することができる薬液注入 置、この薬液注入装置を有する透視撮像シ テム、薬液注入装置のコンピュータプログ ム、を提供することを目的とする。

 本発明の薬液注入装置は、透視画像デー が撮像される被験者に薬液を注入する薬液 入装置であって、薬液の注入を実行する注 実行機構と、設定される注入制御データに 応して注入実行機構を動作制御する注入制 部と、薬液注入の実行以前に被験者に起因 た個人条件データを取得するデータ入力部 、取得された個人条件データから被験者の 機能不良を判定する機能判定部と、を有す 。

 従って、本発明の薬液注入装置では、設 される注入制御データに対応して注入制御 が注入実行機構を動作制御することで、こ 注入実行機構により透視画像データが撮像 れる被験者に薬液が注入される。ただし、 の薬液注入の実行以前に被験者に起因した 人条件データがデータ入力部に取得され、 得された個人条件データから機能判定部に り被験者の腎機能不良が判定される。この め、例えば、腎機能不良が判定されなけれ 、警告を報知することなく薬液注入を実行 、腎機能不良が判定されると、警告を報知 て薬液注入を中止するようなことができる

 なお、本発明の薬液注入装置において、 ータ入力部は、血清クレアチニン値が設定 れている個人条件データを取得し、機能判 部は、取得された個人条件データの血清ク アチニン値が所定の許容範囲を逸脱してい と腎機能不良を判定してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 ータ入力部は、糸球体濾過値が設定されて る個人条件データを取得し、機能判定部は 取得された個人条件データの糸球体濾過値 所定の許容範囲を逸脱していると腎機能不 を判定してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 ータ入力部は、血清クレアチニン値と年齢 体重とが設定されている個人条件データを 得し、機能判定部は、取得された個人条件 ータの血清クレアチニン値と年齢と体重と ら糸球体濾過値の推定値を算出し、算出し 推定値が所定の許容範囲を逸脱していると 機能不良を判定してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、機 判定部は、糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 ータ入力部は、血清クレアチニン値と年齢 体重と性別が設定されている個人条件デー を取得し、機能判定部は、取得された個人 件データの血清クレアチニン値と年齢と体 と性別から糸球体濾過値の推定値を算出し 算出した推定値が所定の許容範囲を逸脱し いると腎機能不良を判定してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、機 判定部は、性別が男性の糸球体濾過値の推 値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出し、性別が女性の糸球体濾過値の 推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値×0. 85
として算出してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 機能不良が判定されると確認警告を報知出 する警告報知部を、さらに有してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、腎機能不良が判定されると注 実行機構を動作不能としてもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、腎機能不良が判定されると注 実行機構の注入動作を調整してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、取得された血清クレアチニン に対応して注入実行機構の注入動作を調整 てもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、取得された糸球体濾過値に対 して注入実行機構の注入動作を調整しても い。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、算出された糸球体濾過値の推 値に対応して注入実行機構の注入動作を調 してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、注入実行機構による注入速度 注入時間と注入総量との少なくとも一つを 整してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入実行機構は、薬液として造影剤と生理食 水とを注入し、注入制御部は、造影剤と生 食塩水との注入割合を調整してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 液に起因した薬液条件データを取得する薬 取得部を、さらに有し、注入制御部は、腎 能不良が判定されると薬液条件データに対 して注入動作を調整してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入実行機構は、薬液条件データが記録され いて薬液が充填されている薬液シリンジを 動し、薬液取得部は、薬液シリンジから薬 条件データを取得してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入実行機構は、薬液条件データが記録され いるRFIDチップが搭載されている薬液シリン ジを駆動し、薬液取得部は、RFIDチップから 液条件データを取得してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御部は、取得された薬液条件データの なくとも一部も注入制御データの少なくと 一部として注入制御部に設定する制御設定 を、さらに有してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 ータ入力部は、個人条件データが設定され いて外部で管理されている撮像作業ごとの 像オーダデータを取得し、機能判定部は、 得された撮像オーダデータの個人条件デー から腎機能不良を判定してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 得された撮像オーダデータの少なくとも一 も注入制御データの少なくとも一部として 入制御部に設定する制御設定部を、さらに してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 機能不良の判定結果を外部に返信して撮像 ーダデータとともに保存させるデータ出力 を、さらに有してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 入制御データに対応した注入実行機構の動 履歴からなる注入履歴データを生成する履 生成部と、生成された注入履歴データを外 に送信して透視画像データとともに保存さ るデータ出力部とを、さらに有してもよい

 また、本発明の薬液注入装置において、 歴生成部は、注入制御データの少なくとも 部も注入履歴データに登録してもよい。

 また、本発明の薬液注入装置において、 歴生成部は、腎機能不良の判定結果も注入 歴データに登録してもよい。

 本発明の第一の透視撮像システムは、被 者から透視画像データを撮像する撮像作業 との撮像オーダデータを保持する外部処理 置と、被験者に薬液を注入する薬液注入装 と、を有する透視撮像システムであって、 部処理装置は、被験者に起因した個人条件 ータが設定されている撮像オーダデータを 持し、本発明の薬液注入装置を有する。

 本発明の第二の透視撮像システムは、透 画像データを撮像する被験者に薬液を注入 る薬液注入装置と、撮像された透視画像デ タを保存するデータ保存装置と、を有する 視撮像システムであって、本発明の薬液注 装置を有し、データ保存装置は、薬液注入 置から受信する注入履歴データも透視画像 ータとともに保存する。

 本発明のコンピュータプログラムは、透 画像データが撮像される被験者に注入実行 構で薬液を注入する薬液注入装置のための ンピュータプログラムであって、設定され 注入制御データに対応して注入実行機構を 作制御する注入制御処理と、被験者に起因 た個人条件データを取得するデータ入力処 と、取得された個人条件データから被験者 腎機能不良を判定する機能判定処理と、を 液注入装置に実行させる。

 なお、本発明で云う各種の構成要素は、 の機能を実現するように形成されていれば く、例えば、所定の機能を発揮する専用の ードウェア、所定の機能がコンピュータプ グラムにより付与されたデータ処理装置、 ンピュータプログラムによりデータ処理装 に実現された所定の機能、これらの任意の み合わせ、等として実現することができる

 また、本発明で云う各種の構成要素は、 々に独立した存在である必要もなく、複数 構成要素が一個の部材として形成されてい こと、一つの構成要素が複数の部材で形成 れていること、ある構成要素が他の構成要 の一部であること、ある構成要素の一部と の構成要素の一部とが重複していること、 でよい。

 また、本発明で云う薬液シリンジとは、 リンジメーカで薬液が充填されて薬液条件 ータが記録されたプレフィルドシリンジで い。ただし、シリンジメーカから医療現場 リフィルシリンジとして出荷され、医療現 で薬液が充填されるとともに薬液条件デー が記録されたものでもよい。

 本発明の薬液注入装置では、薬液注入の 行以前に被験者に起因した個人条件データ データ入力部に取得され、取得された個人 件データから機能判定部により被験者の腎 能不良が判定される。このため、例えば、 機能不良が判定されなければ、警告を報知 ることなく薬液注入を実行し、腎機能不良 判定されると、警告を報知して薬液注入を 止するようなことができる。従って、腎機 不良の被験者に造影剤などの薬液が不用意 注入されることを簡単かつ確実に防止する とができる。

 上述した目的、および、その他の目的、特 および利点は、以下に述べる好適な実施の 態、および、それに付随する以下の図面に って、さらに明らかになる。
本発明の実施の形態の薬液注入装置の 理構造を示す模式的なブロック図である。 透視撮像システムの論理構造を示す模 的なブロック図である。 透視撮像システムの物理構造を示すブ ック図である。 透視撮像装置であるCTスキャナの透視 像ユニットと薬液注入装置の注入実行ヘッ との外観を示す斜視図である。 薬液注入装置の外観を示す斜視図であ 。 薬液注入装置の注入実行ヘッドを薬液 リンジとともに示す分解斜視図である。 薬液注入装置の他の論理構造を示す模 的なブロック図である。 薬液注入装置の表示画面に身体区分の 式画像が表示出力された初期状態を示す模 的な正面図である。 身体区分と撮像部位とが選定された表 状態を示す模式的な正面図である。 注入制御データが表示出力された状態 を示す模式的な正面図である。 被験者IDの取得中のガイダンスメッセ ジが表示出力された状態を示す模式的な正 図である。 被験者IDの取得エラーのガイダンスメ セージが表示出力された状態を示す模式的 正面図である。 一の注入条件データが表示出力された 状態を示す模式的な正面図である。 他の注入条件データが表示出力された 状態を示す模式的な正面図である。 薬液条件データが表示出力された状態 を示す模式的な正面図である。 注入制御データが設定された表示状態 を示す模式的な正面図である。 被験者IDの照合エラーのガイダンスメ セージが表示出力された状態を示す模式的 正面図である。 手動設定された注入制御データにより 薬液注入動作が実行された場合の経時グラフ が表示出力された状態を示す模式的な正面図 である。 薬液条件データおよび注入条件データ に基づいて自動設定された注入制御データに より薬液注入動作が実行された場合の経時グ ラフが表示出力された状態を示す模式的な正 面図である。 腎機能不良が判定されて警告のガイダ ンスデータが表示出力された状態を示す模式 的な正面図である。 薬液注入装置の処理動作の前半部分を 示すフローチャートである。 薬液注入装置の処理動作の中盤部分を 示すフローチャートである。 薬液注入装置の処理動作の後半部分を 示すフローチャートである。 透視撮像システムの処理動作を示す模 式的なタイムチャートである。 一の変形例の薬液注入装置の注入実行 ヘッドの外観を示す斜視図である。 他の変形例の薬液注入装置の注入実行 ヘッドの外観を示す斜視図である。

 本発明の実施の形態を図面を参照して以 に説明する。本発明の実施の形態の透視撮 システム1000は、図2および図3に示すように 撮像管理装置であるRIS100、透視撮像装置で るCTスキャナ200、データ保存装置であるPACS3 00、薬液注入装置400、データ制御装置である 御ボックス500、画像閲覧装置600、カルテ管 装置であるHIS900、を有する。

 本実施の形態の透視撮像システム1000では 、図示するように、HIS900が、LAN(Local Area Netw ork)等の通信ネットワーク700によりRIS100と接 されている。

 このRIS100およびPACS300は、通信ネットワー ク701,702によりCTスキャナ200と接続されている 。一方、制御ボックス500も、通信ネットワー ク703~705により、RIS100、PACS300、薬液注入装置4 00、と接続されている。そして、PACS300には、 画像閲覧装置600が通信ネットワーク706により 接続されている。

 本実施の形態の透視撮像システム1000は、 いわゆるDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)規格に準拠している。このため、そ 各種装置100~600,900は、DICOMの規約で各種デー を相互通信する。

 本実施の形態の透視撮像システム1000では 、CTスキャナ200、PACS300、薬液注入装置400、制 御ボックス500、HIS900、が各々一個であり、何 れの組み合わせも一対一の関係となっている 。

 本実施の形態のHIS900は、いわゆるコンピ ータ装置からなり、専用のコンピュータプ グラムが実装されている。このコンピュー プログラムに対応してコンピュータ装置が 種処理を実行することにより、HIS900には、 ルテ管理部901等の各部が各種機能として論 的に実現されている。

 カルテ管理部901は、上述のコンピュータ ログラムに対応して認識されるHDD(Hard Disc  Drive)の記憶エリアなどに相当し、いわゆる電 子カルテを被験者ごとに記憶している。

 この電子カルテは、例えば、固有の識別 報であるカルテID、被験者ごとの被験者ID、 被験者の氏名などの個人データ、被験者の疾 病に関するカルテデータ、等のテキストデー タからなる。

 このような電子カルテのカルテデータに 、治療全般に関連した個人条件データとし 、被験者の体重、性別、年齢、血清クレア ニン値、等が登録されている。なお、本実 の形態の薬液シリンジ800は、プレフィルド イプを想定しているため、上述の薬液IDは 液シリンジ800の製品IDに相当する。

 本実施の形態のRIS100も、いわゆるコンピ ータ装置からなり、実装されている専用の ンピュータプログラムに対応して各種処理 実行することにより、オーダ管理部101、オ ダ選定部102、統合制御部103、等の各部が各 機能として論理的に実現されている。

 オーダ管理部101は、上述のコンピュータ ログラムに対応して認識されるHDDの記憶エ アなどに相当し、被験者から透視画像デー を撮像するための撮像オーダデータを固有 識別情報で管理する。この撮像オーダデー は、HIS900から取得する電子カルテに基づい 作成される。

 このように作成される撮像オーダデータ 、例えば、固有の識別情報である撮像作業I D、CT撮像やMR撮像などの作業種別、前述の電 カルテの被験者IDとカルテデータ、CTスキャ ナ200の識別情報、撮像開始および終了の日時 、身体区分または撮像部位、撮像作業に対応 した造影剤などの薬液種別からなる適正種別 、撮像作業に適合した薬液IDからなる適正ID 等のテキストデータからなる。

 なお、上述のように撮像オーダデータに 電子カルテのカルテデータが内包されるの 、そのカルテデータの個人条件データも内 される。このため、撮像オーダデータには 被験者の体重、性別、年齢、血清クレアチ ン値、等も登録される。

 オーダ選定部102は、例えば、キーボード どの入力操作に対応してCPUが所定処理を実 する機能などに相当し、作業者の入力操作 対応して複数の撮像オーダデータから一つ 選定する。

 統合制御部103は、例えば、CPUが通信I/F(Int erface)により各種データを送受信する機能な に相当し、上述の選定されている一つの撮 オーダデータをCTスキャナ200や制御ボックス 500から受信する取得要求に対応して返信する 。

 本実施の形態のCTスキャナ200は、図3に示 ように、撮像実行機構である透視撮像ユニ ト201と撮像制御ユニット210とを有する。透 撮像ユニット201は、被験者から透視画像デ タを撮像する。撮像制御ユニット210は、透 撮像ユニット201を動作制御する。

 より詳細には、撮像制御ユニット210は、 用のコンピュータプログラムが実装されて るコンピュータ装置からなる。このコンピ ータ装置がコンピュータプログラムに対応 て各種処理を実行することにより、撮像制 ユニット210には、要求送信部211、オーダ受 部212、撮像制御部213、データ付与部214、画 送信部215、等の各部が各種機能として論理 に実現されている。

 要求送信部211は、キーボードなどの入力 作に対応してCPUが通信I/Fにより各種データ 送受信する機能などに相当し、作業者の入 操作に対応してRIS100に撮像オーダデータの 得要求を送信する。オーダ受信部212は、RIS1 00から返信される撮像オーダデータを受信す 。

 撮像制御部213は、受信した撮像オーダデ タに対応して透視撮像ユニット201を動作制 する。データ付与部214は、透視撮像ユニッ 201で撮像された透視画像データに撮像オー データを付与する。

 画像送信部215は、撮像オーダデータが付 された透視画像データをPACS300に送信する。 なお、上述のように生成される透視画像デー タは、例えば、断層画像のビットマップデー タからなる。

 本実施の形態のPACS300は、やはり専用のコ ンピュータプログラムが実装されているデー タベースサーバからなる。PACS300は、CTスキャ ナ200から撮像オーダデータが付与された透視 画像データを受信して保存する。

 本実施の形態の薬液注入装置400は、図5に 示すように、注入制御ユニット401と注入実行 ヘッド410とを有する。注入制御ユニット401が 注入実行ヘッド410を動作制御する。注入実行 ヘッド410は、図6に示すように、着脱自在に 着される薬液シリンジ800を駆動して薬液を 験者に注入する。

 より詳細には、注入制御ユニット401は、 3および図5に示すように、メイン操作部402 タッチパネル403、コントローラユニット404 コンピュータユニット405、通信I/F406、等を する。

 注入実行ヘッド410は、注入実行機構の一 として薬液シリンジ800を保持するシリンジ 持機構411、薬液シリンジ800を駆動する注入 行機構であるシリンジ駆動機構412、シリン 駆動機構412の動作指示などが入力操作され サブ操作部413、各種データを表示出力する ータ表示デバイスであるヘッドディスプレ 415、等を有する。

 サブ操作部413は、後述する最終確認スイ チ414を有する。ヘッドディスプレイ415は、 入実行ヘッド410の後方側部に直接に固定さ ており、シリンジ保持機構411とシリンジ駆 機構412との近傍に配置されている。

 なお、本実施の形態の薬液シリンジ800と ては複数種類があり、その一部には所定位 にRFIDチップ810が搭載されている。注入実行 ヘッド410は、シリンジ保持機構411で薬液シリ ンジ800が適正に保持されたときのみRFIDチッ 810と無線通信する位置に薬液取得部としてRF IDリーダ416が搭載されている。

 薬液シリンジ800のRFIDチップ810には、少な くとも薬液に関連する薬液条件データが登録 されている。より詳細には、薬液シリンジ800 は、薬液が充填された状態で出荷される、い わゆるプレフィルドタイプであり、RFIDチッ 810には、出荷される以前に薬液条件データ 登録される。

 この薬液条件データは、例えば、充填さ ている薬液に関連する、CT用かMR用かなどの 作業種別からなる適正種別、造影剤かなどの 薬液種別、プレフィルドシリンジの製品IDか なる薬液ID、造影剤などの含有成分、造影 などの化学分類、粘度、消費期限、などの 種データと、その薬液シリンジ800に関連す 、シリンジ容量、シリンダ耐圧、シリンダ 径、ピストンストローク、ロット番号、販 価格、などの各種データからなる。

 なお、上述の薬液条件データの薬液IDは その薬液の化学分類と含有成分と化学構造 に起因して登録されており、シリンジ容量 どには関連していない。例えば、CT用で心臓 用の造影剤としてA社とB社との製品が存在し いる場合、薬液の種別である「CT用で心臓 の造影剤」は共通でも、水溶性か油性か、 オン性か非イオン性か、モノマー型かダイ ー型か、などの化学分類が相違するならば その薬液IDは相違する。

 さらに、その薬液種別と化学分類とが共 でも、含有成分が相違するならば薬液IDは 違し、薬液種別と化学分類と含有成分とが 通でも、例えば、一つでも含有成分の化学 造が相違するならば薬液IDは相違する。

 一方、プレフィルドタイプで容量が「200( ml)」と「500(ml)」との薬液シリンジに同一の 液が充填されているならば、その薬液シリ ジは容量により製品としては別個であるが 液条件データの薬液IDは同一である。

 薬液注入装置400のコンピュータユニット4 05には、上述の各部が接続されている。コン ュータユニット405は、接続されている各部 実装されているコンピュータプログラムに 応して統合制御する。

 このため、薬液注入装置400は、図1に示す ように、設定される注入制御データに対応し てシリンジ駆動機構412を動作制御する注入制 御部421、薬液注入の実行以前に被験者に起因 した個人条件データを取得するデータ入力部 422、取得された個人条件データから被験者の 腎機能不良を判定する機能判定部423、等の各 部を各種機能として論理的に有する。

 より詳細には、データ入力部422は、個人 件データが設定されていてRIS100で管理され いる撮像作業ごとの撮像オーダデータを取 することにより、血清クレアチニン値と年 と体重とが設定されている個人条件データ 取得する。

 機能判定部423は、取得された個人条件デ タの血清クレアチニン値と年齢と体重とか 糸球体濾過値の推定値を算出し、算出した 定値が所定の許容範囲を逸脱していると腎 能不良を判定する。

 その場合、機能判定部423は、糸球体濾過値 推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出する。

 そして、注入制御部421は、腎機能不良が 定されるとシリンジ駆動機構412を動作不能 する。さらに、薬液注入装置400は、腎機能 良が判定されると確認警告を報知出力する 告報知部424も有する。なお、注入制御部421 、腎機能不良の判定結果を所定の入力操作 対応して解除する。

 より詳細には、上述のような薬液注入装 400の注入制御部421は、コンピュータユニッ 405がコンピュータプログラムに対応してシ ンジ駆動機構412を動作制御する機能などに 当する。

 データ入力部422は、コンピュータユニッ 405がコンピュータプログラムに対応して通 I/F406によりRIS100やPACS300とデータ通信する機 能などに相当する。機能判定部423は、コンピ ュータユニット405がコンピュータプログラム に対応して所定のデータ処理を実行する機能 などに相当する。

 警告報知部424は、コンピュータユニット4 05がコンピュータプログラムに対応してタッ パネル403とヘッドディスプレイ415の画像表 を動作制御する機能などに相当する。

 また、薬液注入装置400は、注入制御部421 、取得された薬液条件データの少なくとも 部も注入制御データの少なくとも一部とし 注入制御部421に設定するとともに、取得さ た撮像オーダデータの少なくとも一部も注 制御データの少なくとも一部として注入制 部421に設定する制御設定部426も有する。

 より具体的には、図8に示すように、注入 制御ユニット401のタッチパネル403には、例え ば、注入制御データの入力操作の初期画面の 左上に、人体の正面画像と「i」との模式図 らなる取得要求の操作アイコンが表示出力 れる。

 そこで、この取得要求の操作アイコンが 力操作されると、制御ボックス500を経由し 撮像オーダデータの一部が注入条件データ して取得される。そして、この注入条件デ タから、被験者ID、撮像部位、等が注入制 データの少なくとも一部として注入制御部42 1に設定される。

 このような注入制御データは、例えば、 リンジ駆動機構412の作動ストロークや作動 力が経過時間ごとに所定コマンドなどで設 された、プロトコルデータなどからなる。

 なお、本実施の形態の薬液注入装置400は 上述の各部421~423等を利用して注入制御デー タを自動設定することができるが、手動操作 により注入制御データの新規設定および設定 編集も実行することもできる。

 このため、薬液注入装置400は、図7に示す ように、条件記憶部441、画像記憶部442、区分 表示部445、区分入力部446、部位表示部447、部 位入力部448、動作読出部449、身体入力部451、 等の各部も各種機能として論理的に実現され ている。

 薬液注入装置400の画像記憶部442は、人体 複数の身体区分と多数の撮像部位との模式 像を関連させて記憶している。区分表示部4 45は、画像記憶部442が記憶している複数の身 区分の模式画像を人体に対応した配列で表 する。

 区分入力部446は、区分表示部445で画像表 出力された複数の身体区分から一つを選択 る入力操作を、一つの注入制御データの入 操作として受け付ける。部位表示部447は、 分入力部446で選択された身体区分に対応し 少なくとも一つの撮像部位の模式画像を表 出力する。部位入力部448は、部位表示部447 画像表示出力された撮像部位を選定する入 操作を、一つの注入制御データの入力操作 して受け付ける。

 より具体的には、薬液注入装置400では、 数の身体区分として「頭部,胸部,腹部,脚部 が規定されており、これらの各々に対応し 模式画像がコンピュータユニット405に登録 れている。

 そこで、薬液注入装置400に所定操作を実 すると、図8に示すように、「頭部,胸部,腹 ,脚部」の模式画像が人体形状に対応してタ ッチパネル403の画面上部に表示出力される。

 また、上述の身体区分である「頭部」の 式画像には、複数の撮像部位として「脳部, 顎部,首部」等の模式画像が関連されて登録 れている。同様に、「胸部」の模式画像に 「心臓部,肺部」、「腹部」の模式画像には 胃部,肝臓部,…」、「脚部」の模式画像に 「上部,下部」、などの模式画像が関連され 登録されている。

 そこで、タッチパネル403に人体形状で表 出力された複数の身体範囲の模式画像の一 が手動操作されると、その一つの模式画像 み上方にスキャナ機構の模式画像が表示出 され、手動操作された一つの模式画像のみ 明転するとともに他の模式画像は暗転する( 図示せず)。

 同時に、その下部には関連する複数の撮 部位の模式画像が表示出力される。そこで その表示出力された複数の撮像部位の模式 像の一つが手動操作されると、図9に示すよ うに、その一つの模式画像のみが明転すると ともに他の模式画像は暗転する。

 条件記憶部441は、人体の多数の撮像部位 とにシリンジ駆動機構412の動作条件データ 記憶している。この動作条件データは、例 ば、人体の撮像部位ごとの造影剤の注入総 などとして設定されている。

 動作読出部449は、部位入力部448で選定さ た撮像部位に対応する動作条件データを条 記憶部441から読み出し、注入制御データの 部として注入制御部421に設定する。

 身体入力部451は、透視画像データの撮像 関連する人体の身体事項として体重の入力 作を受け付け、その体重を注入制御データ 一部として注入制御部421に設定する。

 より具体的には、前述のように撮像部位 模式画像の手動操作により選定された状態 、「条件」なる操作アイコンが手動操作さ ると、体重や注入容量や注入時間などを入 操作できる状態となる。そこで、このよう 状態で体重の数値などが入力操作される。 ると、図10に示すように、これらが注入制 データの一部として表示出力されるととも 設定される。

 また、薬液注入装置400は、注入制御デー に対応したシリンジ駆動機構412の動作履歴 らなる注入履歴データを生成する履歴生成 427と、生成された注入履歴データを外部に 信して透視画像データとともに保存させる ータ出力部428とを、さらに有する。なお、 歴生成部427は、注入制御データの少なくと 一部と、腎機能不良の判定結果も、注入履 データに登録する。

 このような注入履歴データは、例えば、 軸と縦軸との一方が経過時間で他方が注入 度の経時グラフの画像データからなり、注 制御データや被験者IDや注入作業ID等がテキ ストデータで付与される。

 本実施の形態の制御ボックス500は、図3に 示すように、やはり専用のコンピュータプロ グラムが実装されているコンピュータユニッ ト501、通信I/F502、等を有する。

 制御ボックス500も、コンピュータユニッ 501がコンピュータプログラムに対応して各 処理を実行する。このため、制御ボックス5 00には、図2に示すように、取得仲介部511、履 歴転送部514、等の各部が各種機能として論理 的に実現されている。

 取得仲介部511は、薬液注入装置400から受 した取得要求に対応して、撮像オーダデー をRIS100から取得し、取得された撮像オーダ ータの一部を注入制御データの一部として 液注入装置400に返信する。履歴転送部514は 注入履歴データを薬液注入装置400から受信 てPACS300に転送する。

 このため、本実施の形態のPACS300は、前述 のようにCTスキャナ200から受信する透視画像 ータを保存するだけではなく、上述のよう 制御ボックス500から受信する注入履歴デー も保存する。

 そして、前述のように透視画像データに 撮像オーダデータが付与されており、この 像オーダデータの撮像作業IDが注入履歴デ タに付与されている。このため、撮像オー データと注入履歴データとは撮像作業IDによ り関連付けられた状態でPACS300に保存される

 本実施の形態の画像閲覧装置600も、専用 コンピュータプログラムが実装されている ンピュータ装置からなる。画像閲覧装置600 、図3に示すように、コンピュータユニット 601、ディスプレイユニット602、コントローラ ユニット603、通信I/F604、等を有する。

 画像閲覧装置600は、コンピュータユニッ 601がコンピュータプログラムに対応して各 処理を実行することにより、図2に示すよう に、データ読出部611、データ表示部612、を有 する。

 データ読出部611は、例えば、コンピュー ユニット601がコンピュータプログラムとコ トローラユニット603への入力データとに対 して通信I/F604からPACS300にアクセスする機能 などに相当し、撮像作業IDで関連付けられて る透視画像データと注入履歴データとをPACS 300から読み出す。

 データ表示部612は、コンピュータユニッ 601が通信I/F604の受信データをディスプレイ ニット602に表示させる機能などに相当し、 み出された透視画像データと注入履歴デー とを表示する。

 なお、上述のようなRIS100のコンピュータ ログラムは、例えば、撮像作業IDや被験者ID や個人条件データなどが設定されている撮像 オーダデータを記憶すること、作業者の入力 操作に対応して複数の撮像オーダデータから 一つを選定すること、選定されている一つの 撮像オーダデータをCTスキャナ200や制御ボッ ス500から受信する取得要求に対応して返信 ること、制御ボックス500から受信する薬液 件データをHIS900に転送すること、等をRIS100 実行させるためのソフトウェアとして記述 れている。

 また、CTスキャナ200のコンピュータプロ ラムは、例えば、作業者の入力操作に対応 てRIS100に撮像オーダデータの取得要求を送 すること、RIS100から返信される撮像オーダ ータを受信すること、受信した撮像オーダ ータに対応して透視撮像ユニット201を動作 御すること、透視撮像ユニット201で撮像さ た透視画像データに撮像オーダデータを付 すること、撮像オーダデータが付与された 視画像データをPACS300に送信すること、等を 像制御ユニット210に実行させるためのソフ ウェアとして記述されている。

 また、薬液注入装置400のコンピュータプロ ラムは、例えば、薬液シリンジ800のRFIDチッ プ810からRFIDリーダ416で薬液条件データを取 すること、取得された薬液条件データの少 くとも一部と取得された撮像オーダデータ 少なくとも一部とを注入制御データの少な とも一部として設定すること、RIS100で管理 れている撮像作業ごとの撮像オーダデータ 取得すること、設定される注入制御データ 対応してシリンジ駆動機構412を動作制御す こと、取得された撮像オーダデータから個 条件データとして血清クレアチニン値と年 と体重とを取得すること、取得された個人 件データの血清クレアチニン値と年齢と体 とから糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出すること、算出した推定値が所定 の許容範囲を逸脱していると腎機能不良を判 定すること、腎機能不良が判定されると確認 警告を報知出力すること、腎機能不良が判定 されるとシリンジ駆動機構412を動作不能とす ること、腎機能不良の判定結果を所定の入力 操作に対応して解除すること、注入制御デー タに対応したシリンジ駆動機構412の動作履歴 からなる注入履歴データを生成すること、生 成された注入履歴データと腎機能不良の判定 結果とをPACS300に送信して透視画像データと もに保存させること、等をコンピュータユ ット405に実行させるためのソフトウェアと て記述されている。

 また、制御ボックス500のコンピュータプ グラムは、例えば、薬液注入装置400の取得 求に対応してRIS100から撮像オーダデータを 得すること、取得された撮像オーダデータ 被験者ID等を薬液注入装置400に返信するこ 、薬液注入装置400から注入履歴データと薬 条件データを受信すること、受信された注 履歴データをPACS300に転送するとともに薬液 件データをRIS100に転送すること、等をコン ュータユニット501に実行させるためのソフ ウェアとして記述されている。

 また、PACS300のコンピュータプログラムは 、例えば、撮像オーダデータが付与された透 視画像データをCTスキャナ200から受信して保 すること、撮像オーダデータの撮像作業ID 腎機能不良の判定結果とが付与された注入 歴データを制御ボックス500から受信して保 すること、等をPACS300に実行させるためのソ トウェアとして記述されている。

 そして、画像閲覧装置600のコンピュータ ログラムは、例えば、撮像作業IDで関連付 られている透視画像データと注入履歴デー と腎機能不良の判定結果とをPACS300から読み すこと、読み出された透視画像データと注 履歴データと腎機能不良の判定結果とを表 すること、等をコンピュータユニット601に 行させるためのソフトウェアとして記述さ ている。

 上述のような構成において、本実施の形 の透視撮像システム1000を使用して被験者か ら透視画像データを撮像する方法を以下に順 番に説明する。まず、作業者は事前にRIS100に 撮像オーダデータを登録しておく。

 この撮像オーダデータは、例えば、撮像 業ID、CTスキャナ200の識別情報、撮像開始お よび終了の日時、撮像部位、等のテキストデ ータからなる。この撮像オーダデータは、通 常は被験者ごとの電子カルテに基づいて作成 される。

 そこで、撮像オーダデータを作成する作 者は、RIS100を手動操作してHIS900から電子カ テを取得する。このため、撮像オーダデー には、被験者IDや氏名や体重なども登録さ る。

 ただし、上述の電子カルテには、前述の うに個人条件データとして、被験者の体重 性別、年齢、血清クレアチニン値、等が登 されている。このため、この個人条件デー も撮像オーダデータに登録される。

 ただし、撮像オーダデータは、CTスキャ 200での撮像作業に必要な各種データからな 。このため、薬液注入装置400の注入作業を 定できるデータは内包されていない。

 このような撮像オーダデータがRIS100に登 された状態で、撮像作業が実行されるとき は、作業者がRIS100を手動操作することによ 、その撮像作業に対応した一つの撮像オー データが選定される。

 一方、撮像作業の現場では、図4に示すよ うに、CTスキャナ200の透視撮像ユニット201の 傍に薬液注入装置400が配置される。そして 透視撮像ユニット201に位置する被験者(図示 せず)に延長チューブで薬液シリンジ800が連 され、この薬液シリンジ800が薬液注入装置40 0の注入実行ヘッド410に装填される。

 つぎに、図21に示すように、作業者が注 制御ユニット401のメイン操作部402の入力操 などで薬液注入装置400を起動させると(ステ プS1)、図8に示すように、タッチパネル403に 複数の身体区分の模式画像が人体形状に対応 して表示出力される(ステップS2)。

 本実施の形態の薬液注入装置400では、注 制御データが設定されていない初期状態で 、注入制御データによるシリンジ駆動機構4 12の動作制御は禁止されている。そして、薬 注入装置400は、上述のように初期画面が表 出力された状態で、注入制御データの全部 手動設定することもでき、その一部を撮像 ーダデータから自動設定することもできる

 手動設定する場合、タッチパネル403に表 出力された複数の身体区分の模式画像の一 を作業者が手指で押圧する。すると、その 択された身体区分の模式画像のみ明転する ともに他の模式画像は暗転し、その選択さ た身体区分の模式画像の上方にスキャナ機 の模式画像が表示出力される。

 同時に、その下部には選択された身体区 に関連する複数の撮像部位の模式画像が読 出されて選択画面に表示出力される。そこ 、その一つを作業者が手指などで入力操作 ると、図9に示すように、その選択された一 つの模式画像のみが明転するとともに他の模 式画像は暗転する。

 上述のように撮像部位が選択されると、 液注入装置400では、その撮像部位に対応し 動作条件データが読み出されて注入制御デ タとして設定される。さらに、図10に示す うに、被験者の体重、注入速度、注入総量 注入時間、等が注入制御データとして作業 によりメイン操作部402に入力操作される(ス ップS4)。

 このとき、本実施の形態の薬液注入装置4 00では、RFIDリーダ416により薬液シリンジ800に RFIDチップ810が搭載されているかも確認され (ステップS5)。

 そこで、薬液シリンジ800にRFIDチップ810が 搭載されていた場合は、RFIDリーダ416により 液条件データが取得される(ステップS6)。こ 薬液条件データは、前述のように、充填さ ている薬液に関連する製品名称や消費期限 どの各種データと、その薬液シリンジ800に 連する容量やロット番号などの各種データ らなる。

 そこで、このように取得された薬液条件 ータの一部が、図15に示すように、注入制 ユニット401のタッチパネル403と注入実行ヘ ド410のヘッドディスプレイ415とに表示出力 れる(ステップS7)。

 このとき、タッチパネル403およびヘッド ィスプレイ415には、表示出力されている薬 条件データが薬液シリンジ800のRFIDチップ810 から取得されたことが、「RFID」なる所定の ゴマークにより表示出力される。

 従って、作業者は上述のように表示処理 れる薬液条件データを確認して注入制御デ タを入力操作する(ステップS8)。このように 注入制御データの設定が完了すると(ステッ S9,S10)、注入開始を入力操作できる状態とな 。

 そこで、この注入開始がタッチパネル403 どで入力操作されると(ステップS11)、設定 れた注入制御データに対応してシリンジ駆 機構412が動作制御されるので、これで被験 に造影剤と生理食塩水とが適切に注入され 。

 なお、本実施の形態の透視撮像システム1 000では、上述のように注入制御データを薬液 注入装置400に手動操作で設定することの他、 自動設定することもできる。より具体的には 、本実施の形態の薬液注入装置400では、図8 示すように、注入作業の初期画面の左上に 得要求の操作アイコンも表示出力される。

 そこで、この取得要求の操作アイコンが 動操作されると(ステップS3)、図24に示すよ に、取得要求が制御ボックス500に送信され 。この制御ボックス500は、薬液注入装置400 ら受信した取得要求をRIS100に転送する。

 すると、このRIS100は、前述のように選定 れている一つの撮像オーダデータを制御ボ クス500に返信する。この制御ボックス500は RIS100から撮像オーダデータを受信すると、 の撮像オーダデータの一部を注入条件デー の少なくとも一部として薬液注入装置400に 信する。

 より具体的には、撮像オーダデータは、 述のように、撮像作業ID、CTスキャナ200の識 別情報、撮像開始および終了の日時、被験者 ID、身体区分または撮像部位、個人条件デー 、等からなる。

 そこで、制御ボックス500は、取得した撮 オーダデータから、撮像作業ID、被験者ID、 身体区分または撮像部位、個人条件データ、 等を抽出し、これを注入条件データとして薬 液注入装置400に返信する。

 上述のような通信中には、図11に示すよ に、薬液注入装置400では通信中を示すガイ ンスデータがタッチパネル403およびヘッド ィスプレイ415に表示出力される。このため 利用者は薬液注入装置400が通信中であるこ をリアルタイムに確認できる。

 さらに、通信エラーなどのために注入条 データが取得できないと、図12に示すよう 、データ取得の失敗を示すガイダンスデー がタッチパネル403およびヘッドディスプレ 415に表示出力される。このため、利用者は ータ取得の失敗を迅速に認識して再試行な を実行することができる。

 薬液注入装置400では、取得要求に対応し 制御ボックス500から取得された注入条件デ タが(ステップS12)、図13および図14に示すよ に、タッチパネル403およびヘッドディスプ イ415に表示出力される(ステップS13)。

 このとき、被験者の氏名や性別なども注 条件データとして表示出力されるので、こ で作業者は注入条件データと実際の被験者 の整合を確認する。また、タッチパネル403 よびヘッドディスプレイ415には、上述のよ に表示出力される注入条件データとともに その注入条件データを注入制御データとし 使用するか使用しないかの設定指示の操作 イコンも表示出力される。

 そこで、作業者が確認した注入条件デー を注入制御データとして設定する場合には 「使用する」の操作アイコンを入力操作す 。すると、これを検知した薬液注入装置400 は(ステップS14)、RFIDリーダ416により薬液シ ンジ800にRFIDチップ810が搭載されているかも 確認される(ステップS15)。

 そこで、薬液シリンジ800にRFIDチップ810が 搭載されていた場合は、RFIDリーダ416により 液条件データが取得される(ステップS16)。こ の薬液条件データは、前述のように、充填さ れている薬液に関連する各種データと、その 薬液シリンジ800に関連する各種データからな る。

 ただし、その薬液関連データとしては、C T用かMR用かなどの作業種別からなる適正種別 、造影剤かなどの薬液種別、プレフィルドシ リンジの製品IDからなる薬液ID、造影剤など 含有成分、造影剤などの化学分類、等が内 されている。

 そこで、このように取得された薬液条件 ータの一部が、図15に示すように、注入制 ユニット401のタッチパネル403と注入実行ヘ ド410のヘッドディスプレイ415とに表示出力 れる(ステップS17)。

 このとき、タッチパネル403およびヘッド ィスプレイ415には、表示出力されている薬 条件データが薬液シリンジ800のRFIDチップ810 から取得されたことが、「RFID」なる所定の ゴマークにより表示出力される。

 さらに、上述のようにタッチパネル403お びヘッドディスプレイ415に薬液条件データ 表示出力されるとき、この薬液条件データ 注入制御データとして使用するか使用しな かの設定指示の操作アイコンも表示出力さ る。

 そこで、作業者が確認した薬液条件デー を注入制御データとして使用する場合には 「使用する」の操作アイコンを入力操作す 。すると、これを検知した薬液注入装置400 は(ステップS18)、前述のように撮像オーダ ータから取得した個人条件データで腎機能 良の有無が判定される(ステップS19)。

 この場合、最初に撮像オーダデータに内包 れている個人条件データの複数条件で腎機 の不良の有無が判定される。より具体的に 、個人条件データから、被験者の体重、年 、血清クレアチニン値、が抽出され、
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として糸球体濾過値の推定値が算出される。

 そして、その算出した推定値が所定の許 範囲を逸脱していなければ、被験者に腎機 不良がないと判定される(ステップS20-N)。こ の場合、図22および図24に示すように、撮像 ーダデータから取得された注入条件データ 一部と薬液シリンジ800から取得された薬液 件データの一部とが注入制御データの一部 して設定される(ステップS21)。

 すると、図16に示すように、薬液条件デ タの一部である製品名称やロット番号など 、薬液条件データから設定された注入制御 ータである注入容量などとともに、タッチ ネル403およびヘッドディスプレイ415に表示 力される。

 なお、薬液シリンジ800にRFIDチップ810が搭 載されていない場合は、当然ながらRFIDリー 416により検知されないので(ステップS15-N)、 述のように注入条件データから設定された 入制御データが利用される(ステップS21)。

 また、本実施の形態の薬液注入装置400で 、前述のように注入条件データから注入制 データを設定することなく手動設定すると にも(ステップS4~S11)、上述のように薬液シ ンジ800のRFIDチップ810から薬液条件データを 得して注入制御データとして設定すること 有効となっている(ステップS5~S8)。

 上述のように薬液条件データの表示出力 れる一部は、作業者が目視により確認する とが有用な製品名称や消費期限などからな 。また、薬液条件データの注入制御データ して設定される一部は、当然ながら、注入 御データとして有用な容量や耐圧などから る。

 なお、図13に示すように、注入条件デー に撮像部位は登録されているが体重などが 録されてない場合、注入条件データから設 される注入制御データは撮像部位のみとな 。この場合、その他の注入条件データから 定される注入制御データは手動設定される とになる(ステップS22~S24)。

 また、上述のように注入条件データや薬 条件データにより設定された注入制御デー も(ステップS21~S24)、作業者の入力操作によ 修正することができる(ステップS22,S23)。

 本実施の形態の薬液注入装置400は、上述 ように撮像オーダデータから注入条件デー が取得されて注入制御データの設定が完了 た場合(ステップS12~S24)、この状態では薬液 入を開始できる状態とならない。

 そこで、作業者は、上述のように注入制 データの設定が完了すると(ステップS24-Y)、 延長チューブに気泡が混入していないかなど の最終確認を実行し、この最終確認が完了す ると注入実行ヘッド410の最終確認スイッチ414 を入力操作する。

 すると、これを検知した薬液注入装置400 (ステップS25)、最終確認が実行されたもの して薬液注入の動作ロックを解除する(ステ プS26)。ただし、本実施の形態の薬液注入装 置400では、このように最終確認が実行されて 動作ロックが解除されても、それだけでは薬 液注入は実行できない。

 つまり、薬液注入装置400は、図24に示す うに、上述のように最終確認スイッチ414が 力操作されると(ステップS25)、最初のときと 同様に制御ボックス500にRIS100から撮像オーダ データを再度取得させ、その一部を注入条件 データとして制御ボックス500から再度取得す る(ステップS27)。

 そして、注入制御データとして設定され いる注入条件データと、再度取得された注 条件データと、が比較される(ステップS28) これで注入条件データが一致しないと(ステ プS28-N)、図17に示すように、「注意 前回取 得した、患者情報と異なっています」などの 確認警告のエラーガイダンスがタッチパネル 403およびヘッドディスプレイ415に表示出力さ れる(ステップS29)。

 この場合、例えば、確認完了がタッチパ ル403およびヘッドディスプレイ415に入力操 されると初期状態に復帰する(ステップS3)。 このため、撮像オーダデータが変更されてい る状態で注入動作が開始されることがない。

 一方、注入制御データとして設定されて る注入条件データと、再度取得された注入 件データとの一致が確認されると(ステップ S28-Y)、タッチパネル403およびヘッドディスプ レイ415により注入開始を入力操作できる状態 となる。

 そこで、この注入開始が入力操作される (ステップS30)、設定された注入制御データ 対応してシリンジ駆動機構412が動作制御さ るので、これで被験者に薬液として造影剤 生理食塩水とが適切に注入される(ステップS 31)。

 このとき、リアルタイムに経過時間が計 されるとともに、実際の注入速度も検出さ るので、その注入速度が注入制御データに 合するようにシリンジ駆動機構412の動作が ィードバック制御される。

 さらに、実際の注入速度からなる経時グ フがリアルタイムに生成され(ステップS32) 例えば、注入制御データとともにタッチパ ル403およびヘッドディスプレイ415に表示出 される(ステップS33)。

 前述のように、注入条件データが取得さ ることなく注入制御データが手動設定され 場合は、図18に示すように、経時グラフは 動設定された注入制御データとともに表示 力される。

 一方、注入条件データや薬液条件データ 取得されて注入制御データが自動設定され 場合は、図19に示すように、経時グラフは 動設定された注入制御データおよび注入条 データや薬液条件データなどとともに表示 力される。さらに、この場合は、注入条件 ータから取得された撮像開始時刻も、経時 ラフに所定のシンボルマークで表示出力さ る。

 なお、図21に示すように、前述のように 像オーダデータに内包されている個人条件 ータの体重と年齢と血清クレアチニン値で 出された糸球体濾過値の推定値が許容範囲 逸脱していた場合、被験者に腎機能不良が ると判定される(ステップS20-Y)。

 この場合、図23に示すように、その判定 果に対応したガイダンスデータが報知出力 れ(ステップS35)、シリンジ駆動機構412が作動 しないようにロックされる(ステップS36)。

 その場合、タッチパネル403およびヘッド ィスプレイ415には、図20に示すように、腎 能不良に関連する、製品名称などの「薬液 件データ」の要部、体重などの「個人条件 ータ」の要部が表示出力される。

 さらに、「糸球体濾過値(推定値) ×× 腎 機能不良の可能性があります。造影剤の注入 を中止しました。注入する場合は自動注入を リセットし、手動注入してください。」など のガイダンスデータも表示出力される。

 そこで、作業者は糸球体濾過値の推定値 確認し、造影剤の注入の可否などを判断す ことになる。このとき、もしも作業者が注 しながら手動操作で造影剤を注入するとき は表示出力されている「自動注入リセット のデータアイコンを手動操作する。

 すると、これを検出した薬液注入装置400 は(ステップS37-Y)、ガイダンスデータなどが 解除され(ステップS38)、薬液注入の動作ロッ も解除される(ステップS39)。

 このとき、本実施の形態の薬液注入装置4 00では、最初のときと同様に制御ボックス500 RIS100から撮像オーダデータを再度取得させ その一部を注入条件データとして制御ボッ ス500から再度取得する(ステップS40)。

 そして、注入制御データとして設定され いる注入条件データの個人条件データと、 度取得された注入条件データの個人条件デ タと、が比較される(ステップS41)。これで 入条件データが一致しないと(ステップS41-N) 図17に示すように、「注意 前回取得した、 患者情報と異なっています」などの確認警告 のエラーガイダンスがタッチパネル403および ヘッドディスプレイ415に表示出力される(ス ップS42)。

 この場合、例えば、確認完了がタッチパ ル403およびヘッドディスプレイ415に入力操 されると初期状態に復帰する(ステップS3)。 このため、撮像オーダデータが変更されてい る状態で注入動作が開始されることがない。

 一方、注入制御データとして設定されて る注入条件データの個人条件データと、再 取得された注入条件データの個人条件デー と、の一致が確認されると(ステップS41-Y)、 手動操作により薬液注入を実行できる状態と なる。

 この場合、作業者が薬液注入装置400のコ トローラユニット404などを手動操作するこ で(ステップS43-Y)、その手動操作に対応して シリンジ駆動機構412が動作制御されるので、 これで被験者に薬液として造影剤や生理食塩 水が注入される(ステップS44)。

 このとき、注入速度からなる経時グラフ リアルタイムに生成され(ステップS45)、例 ば、注入制御データとともにタッチパネル40 3およびヘッドディスプレイ415に表示出力さ る(ステップS46)。

 そして、上述のように自動動作や手動操 で注入作業が完了すると(ステップ34-Y,S47-Y) 実際の注入速度の経時グラフを内包する注 履歴データが生成される(ステップS48)。

 このように生成される注入履歴データは 注入条件データが取得されることなく注入 御データが手動設定された場合は、例えば 経時グラフの画像データと手動設定された 入制御データのテキストデータからなる。

 また、注入条件データや薬液条件データ 取得されて注入制御データが自動設定され 腎機能不良が判定されなかった場合は、注 履歴データは、例えば、経時グラフの画像 ータと、注入制御データおよび注入条件デ タのテキストデータと、腎機能不良の判定 しの二値フラグと、からなる。

 一方、腎機能不良が判定され、手動操作 薬液注入が実行された場合は、注入履歴デ タは、例えば、経時グラフの画像データと 腎機能不良の判定ありの二値フラグと、か なる。

 なお、上述のようなテキストデータは、 えば、注入作業ごとに固有の識別情報であ 注入作業ID、実際の注入開始および終了の 時、薬液注入装置400の識別情報、注入制御 ータ、その注入制御データの全部が手動入 されたか一部が撮像オーダデータから取得 れたか一部が薬液条件データから取得され かの情報、撮像オーダデータから取得され 場合は最初と確認との取得日時、取得され 注入条件データや薬液条件データ、等から る。

 さらに、薬液シリンジ800のRFIDチップ810か ら薬液条件データが取得された場合には、そ の薬液条件データの一部も注入履歴データに テキストデータなどで設定される。

 このようなテキストデータは、例えば、 液条件データがRFIDチップ810から取得された か手動入力されたかの情報、薬液の製品名称 、薬液ID、化学分類、含有成分、消費期限、 リンダ耐圧、ロット番号、販売価格、など らなる。

 そして、薬液注入装置400は、注入作業が 了すると、少なくとも注入作業IDが付与さ ていて完了を通知する完了通知データも生 する(ステップS49)。そこで、注入作業を完了 した薬液注入装置400は、完了通知データと注 入履歴データとを制御ボックス500に送信する (ステップS50)。

 すると、この制御ボックス500は、薬液注 装置400から受信した完了通知データをRIS100 転送する。このRIS100は、受信した完了通知 ータを注入作業IDにより撮像オーダデータ 関連させた状態で保存する。

 また、制御ボックス500は、薬液注入装置4 00から受信した注入履歴データをPACS300に転送 する。このPACS300は、受信した注入履歴デー を撮像作業IDで管理する状態で保存する。

 通常の作業では、前述のように薬液注入 置400による注入作業が完了する前後に、CT キャナ200による撮像作業が開始される。そ 場合、作業者によりCTスキャナ200の撮像制御 ユニット210に撮像開始が入力操作される。

 すると、CTスキャナ200の撮像制御ユニッ 210は、RIS100に撮像オーダデータの取得要求 送信する。すると、このRIS100は、前述のよ に選定されている一つの撮像オーダデータ CTスキャナ200に返信される。

 そこで、このCTスキャナ200では、撮像制 ユニット210が受信した撮像オーダデータに 応して透視撮像ユニット201が動作制御され ことにより、透視画像データの撮像作業が 行される。

 これで透視撮像ユニット201により被験者 ら透視画像データが撮像されると、撮像制 ユニット210では、透視画像データに撮像オ ダデータが付与される。つぎに、撮像制御 ニット210では、撮像オーダデータが付与さ た透視画像データがPACS300に送信される。

 このPACS300は、受信した透視画像データを 撮像オーダデータの撮像作業IDで管理する状 で保存する。そして、作業者が透視画像デ タを閲覧するときは、例えば、画像閲覧装 600の手動操作によりPACS300から透視画像デー タを読み出す。

 その場合、例えば、撮像作業IDが検索キ として入力操作されることにより、その撮 作業IDの透視画像データがPACS300から読み出 れて画像閲覧装置600のディスプレイユニッ 602に表示出力される。

 このとき、その撮像作業IDにより注入履 データもPACS300から読み出されるので、必要 より画像閲覧装置600のディスプレイユニッ 602に表示出力される。

 このように表示出力される注入履歴デー により、その注入作業の注入制御データの 部が手動入力されたか一部が撮像オーダデ タから取得されたか一部が薬液条件データ ら取得されたか、撮像オーダデータから取 された場合は最初と確認との日時、取得さ た注入条件データ、も確認される。

 本実施の形態の薬液注入装置400では、上 のように設定される注入制御データに対応 て注入制御部421によりシリンジ駆動機構412 動作制御されることで、このシリンジ駆動 構412に装填された薬液シリンジ800が駆動さ て被験者に薬液の注入が実行される。

 ただし、薬液注入の実行以前に被験者に 因した個人条件データがデータ入力部422に 得され、取得された個人条件データから機 判定部423により被験者の腎機能不良が判定 れる。

 このため、腎機能不良が判定されなけれ 、警告を報知することなく薬液注入を実行 るが、腎機能不良が判定されると、警告を 知して薬液注入を中止する。従って、腎機 不良の被験者に造影剤などの薬液が不用意 注入されることを簡単かつ確実に防止する とができる。

 しかも、薬液注入装置400は、血清クレア ニン値と年齢と体重とが設定されている個 条件データを取得し、取得された個人条件 ータの血清クレアチニン値と年齢と体重と ら糸球体濾過値の推定値を算出し、算出し 推定値が所定の許容範囲を逸脱していると 機能不良を判定する。

 一般的に電子カルテには糸球体濾過値が 録されていることは少ないが、血清クレア ニン値ならば登録されていることが多い。 って、本実施の形態の薬液注入装置400は、 般的な電子カルテから被験者の腎機能不良 有無を簡単かつ確実に判定することができ 。

 しかも、本実施の形態の薬液注入装置400は 糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出する。このため、簡単な演算処理 で糸球体濾過値の推定値を適正に算出するこ とができる。

 さらに、本実施の形態の薬液注入装置400 、腎機能不良が判定されてシリンジ駆動機 412の注入動作が停止されても、必要により 動操作で注入動作を実行することができる このため、薬液注入装置400により被験者の 機能不良が判定された場合でも、医師の判 により安全な範囲で手動操作により薬液注 を実行することができる。

 また、本実施の形態の薬液注入装置400は 個人条件データが設定されていてRIS100で管 されている撮像作業ごとの撮像オーダデー を取得し、取得された撮像オーダデータの 人条件データから腎機能不良を判定する。 のため、作業者が薬液注入装置400に個人条 データを入力する必要がなく、透視画像が 像される被験者の個人条件データを自動的 確実に取得することができる。

 さらに、取得された撮像オーダデータの なくとも一部も注入制御データの少なくと 一部として設定される。このため、取得し 撮像オーダデータを腎機能不良の判定に利 するだけでなく、薬液注入の制御にも利用 る。従って、簡単かつ的確に薬液注入を実 することができる。

 しかも、上述のように自動的に取得され 注入条件データや薬液条件データも表示出 される。このため、作業者は注入条件デー や薬液条件データが適正かを簡単かつ確実 確認することができる。

 特に、注入条件データとして被験者の氏 や性別、薬液条件データである製品名称、 も表示出力される。このため、これで作業 は注入条件データと実際の被験者との整合 、使用する薬液が適正かなどを、簡単かつ 実に確認することができる。

 なお、被験者ID等からなる注入条件デー の取得は、「i」なるロゴと人体の模式画像 よる専用のアイコンにより入力操作される このため、作業者は注入条件データの取得 作を直感的に実行することができる。

 また、RFIDチップ810から取得された薬液条 件データは、「RFID」なる所定のロゴマーク ともに表示出力される。このため、表示出 された薬液条件データがRFIDチップ810から取 されたことを、作業者は直感的に確認する とができる。

 特に、上述のような表示出力は、薬液注 装置400の注入制御ユニット401のタッチパネ 403だけではなく注入実行ヘッド410のヘッド ィスプレイ415にも表示出力される。このた 、作業者は注入実行ヘッド410の位置で作業 ながらでも注入条件データや薬液条件デー を確認することができる。

 さらに、本実施の形態の透視撮像システ 1000では、薬液シリンジ800のRFIDチップ810に 液条件データが記録されており、薬液注入 置400は、RFIDリーダ416でRFIDチップ810から薬液 条件データを取得する。このため、薬液注入 装置400は、薬液シリンジ800から大容量の薬液 条件データを簡単かつ確実に取得することが できる。

 特に、薬液注入装置400は、薬液シリンジ8 00が適正に装填されないと薬液条件データを 得しない。このため、薬液シリンジ800が適 に装填されていない状態で薬液注入が実行 れることを防止できる。

 さらに、本実施の形態の薬液注入装置400 、注入直前の最終確認が入力操作されるとR IS100から撮像オーダデータの一部として注入 件データを再度取得し、事前取得された注 条件データと再度取得された注入条件デー との一致を確認する。

 その一致が確認されるまで注入制御デー による薬液注入を実行しないので、適正で い注入制御データで注入動作が実行される とを簡単かつ確実に防止することができる

 例えば、撮像スケジュールが急遽変更と って撮像オーダデータが修正されたり消去 れたような場合、最初の撮像オーダデータ 対応して注入動作が開始されることがない

 さらに、撮像オーダデータが一致しない とが薬液注入装置400により作業者に報知さ るので、作業者は撮像オーダデータの変更 確実に認識して確認することができる。

 しかし、注入制御データの全部が手動入 されたときは、注入制御データの設定が完 すれば注入動作を開始することができる。 のため、注入動作の禁止と解禁とを簡単な 件で適切に制御することができる。

 また、薬液注入装置400を利用した一般的 注入作業では、上述のように注入実行ヘッ 410から離間した注入制御ユニット401で注入 御データを設定するが、この設定が完了す と注入実行ヘッド410の位置で薬液シリンジ8 00や被験者の状態などを最終確認することに る。

 そして、本実施の形態の薬液注入装置400 は、上述のように注入直前に撮像オーダデ タを再度取得して一致を確認するための最 確認スイッチ414が注入実行ヘッド410に配置 れている。

 このため、従来から必須の注入実行ヘッ 410の位置での最終確認のときに、撮像オー データの再度取得と一致確認とを入力操作 きる。特に、この薬液注入装置400は、最終 認が実行されて最終確認スイッチ414が入力 作されないと薬液注入の動作ロックが解除 れない。

 このため、一個の最終確認スイッチ414を 力操作するだけで、最終確認の完了入力に る注入動作のロック解除と、撮像オーダデ タの再確認とを、ともに実行することがで る。

 さらに、薬液注入装置400では、注入制御 ータに基づいて注入動作が実行されるとき 経時グラフがリアルタイムに表示出力され 。このため、作業者は注入状態をリアルタ ムに確認することができる。

 特に、注入制御データがPACS300から取得さ れて設定された場合、その各種の設定内容が 経時グラフとともに表示出力される。このた め、作業者は注入制御データの設定内容を常 時確認することができる。

 さらに、本実施の形態の薬液注入装置400 は、RIS100から撮像オーダデータが取得され 場合は、その撮像オーダデータに基づいて 時グラフに撮像開始時刻が表示出力される

 このため、作業者は注入状況と撮像開始 刻との関係をリアルタイムに確認すること できる。特に、その撮像開始時刻は専用の ゴマークにより表示出力されるので、作業 は直感的に確認することができる。

 しかも、本実施の形態の透視撮像システ 1000では、上述のようにPACS300で保存される 視画像データに関連付けられて注入履歴デ タも保存される。特に、この注入履歴デー に前述の腎機能不良の判定結果も内包され 。

 このため、透視画像データを閲覧すると に腎機能不良が判定されたか、判定された 合に手動操作により薬液注入が実行された 、なども確認することができる。従って、 視画像データを閲覧する作業者が、腎機能 良の被験者に薬液が不適に注入されなかっ などを、作業者の対処方法とともに確認す ことができる。

 さらに、上述の注入履歴データには注入 御データと薬液条件データとの一部も内包 れる。このため、例えば、透視画像データ 閲覧するときに注入履歴データと注入制御 ータと薬液条件データも確認することがで る。従って、透視画像データを閲覧する作 者が、その透視画像データの撮像時に被験 に薬液が如何に注入されたかまで確認する とができる。

 しかも、上述のように透視画像データと 入履歴データとは撮像作業IDで関連される 、その撮像作業IDは、注入制御データを自動 設定するときに撮像オーダデータとして薬液 注入装置400に取得される。

 つまり、RIS100から制御ボックス500を経由 て薬液注入装置400に取得される撮像オーダ ータを、注入制御データの設定と注入履歴 ータの生成との両方に利用することができ 。

 また、もしも造影剤の注入作業に疑義が 生したような場合でも、透視画像データと もに注入履歴データを、腎機能不良の判定 果、注入制御データ、薬液条件データ、と もに確認することができる。このため、そ 注入履歴データと腎機能不良の判定結果と 入制御データと薬液条件データとを証拠と ることができる。

 しかも、本実施の形態の透視撮像システ 1000の各種装置100~600,900はDICOMの規約で各種 ータを相互通信する。DICOMの通信データは改 竄が困難なので、注入履歴データと注入制御 データと薬液条件データとの証拠能力が高い 。

 しかも、注入作業の完了通知データが薬 注入装置400から制御ボックス500を経由してR IS100に保存される。このRIS100では、完了通知 ータが撮像オーダデータと関連されて管理 れるので、例えば、RIS100からCTスキャナ200 撮像オーダデータとともに薬液注入の開始 刻や終了時刻などを通知することもできる

 この場合、CTスキャナ200を操作する作業 が薬液注入の開始時刻や終了時刻を参照す ことができるので、その時刻に対応して画 撮像の開始時刻を調整するようなことがで る。

 なお、本発明は上記形態に限定されるもの はなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種 変形を許容する。例えば、上記形態では薬 注入装置400が、血清クレアチニン値と年齢 体重とが設定されている個人条件データを 得し、糸球体濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出することを例示した。

 しかし、薬液注入装置400が、血清クレアチ ン値と年齢と体重と性別が設定されている 人条件データを取得し、性別が男性の糸球 濾過値の推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値
として算出し、性別が女性の糸球体濾過値の 推定値を
  (140-年齢)×体重/72×血清クレアチニン値×0. 85
として算出してもよい。

 また、薬液注入装置400が、糸球体濾過値 設定されている個人条件データを取得し、 能判定部423は、取得された個人条件データ 糸球体濾過値が所定の許容範囲を逸脱して ると腎機能不良を判定してもよい。

 さらに、薬液注入装置400が、血清クレア ニン値が設定されている個人条件データを 得し、取得された個人条件データの血清ク アチニン値が所定の許容範囲を逸脱してい と腎機能不良を判定してもよい。

 また、上記形態では腎機能不良が判定さ るとシリンジ駆動機構412を動作不能とする とを例示した。しかし、腎機能不良が判定 れるとシリンジ駆動機構412の注入動作を調 してもよい。

 その場合、上述のように取得された血清 レアチニン値に対応してシリンジ駆動機構4 12の注入動作を調整してもよく、上述のよう 取得された糸球体濾過値に対応してシリン 駆動機構412の注入動作を調整してもよく、 述のように算出された糸球体濾過値の推定 に対応してシリンジ駆動機構412の注入動作 調整してもよい。

 上述のような注入動作の調整は、例えば シリンジ駆動機構412による注入速度と注入 間と注入総量との少なくとも一つを調整と て実行することができる。つまり、腎機能 良の度合に対応して、注入速度を低下させ り、注入時間を短縮したり、注入総量を削 したり、すればよい。

 また、上述のような注入動作の調整とし 、造影剤と生理食塩水との注入割合を調整 てもよい。つまり、腎機能不良の度合に対 して、造影剤の注入総量を低下させるとと に生理食塩水の注入総量を増加させればよ 。

 さらに、上記形態では薬液シリンジ800か 取得した薬液条件データを注入制御データ 利用することのみ例示した。しかし、この うな薬液条件データを、上述のような腎機 不良に対応した注入制御に利用してもよい その場合、例えば、腎機能不良が判定され ときに、造影剤の濃度に対応して注入総量 調整すればよい。

 また、上記形態では腎機能不良の判定結 を注入履歴データとともに薬液注入装置400 PACS300に保存させることを例示した。しかし 、このような薬液注入装置400が、腎機能不良 の判定結果をRIS100やHIS900に返信して撮像オー ダデータや電子カルテとともに保存させても よい。

 さらに、上記形態では薬液シリンジ800にR FIDチップ810で薬液条件データが記録されてお り、その薬液条件データを薬液注入装置400が RFIDリーダ416で取得することを例示した。

 しかし、薬液条件データが磁気ストライ や二次元コードやバーコードで薬液シリン に記録されており、このような薬液条件デ タを薬液注入装置が磁気ヘッドや二次元ス ャナやラインスキャナで取得してもよい(図 示せず)。

 また、上記形態では薬液シリンジ800に記 されている薬液条件データに各種データが 包されていることを例示した。しかし、薬 シリンジに記録されている薬液条件データ 薬液IDのみでもよい。

 この場合、例えば、前述のような薬液条 データの各種データが薬液IDとともにHIS900 RIS100やPACS300などのデータベースに記録され おり、その薬液条件データの各種データが 液IDで検索されて薬液注入装置に取得され ばよい(図示せず)。

 さらに、上記形態では薬液シリンジ800が レフィルドシリンジからなり、その薬液条 データがシリンジメーカで記録されている とを想定した。しかし、薬液シリンジがリ ィルシリンジからなり、充填される薬液に 応して医療現場で薬液条件データが記録さ てもよい。

 また、上記形態では薬液注入装置400がRIS1 00から取得する撮像オーダデータと薬液シリ ジ800から取得する薬液条件データとに基づ て注入制御データを自動的に設定すること 例示した。

 しかし、このような注入制御データが注 履歴データや被験者IDなどとともにPACS300等 登録され、その注入制御データがPACS300等か ら薬液注入装置400に被験者ID等により取得さ て注入作業に利用されてもよい。

 この場合、同一の被験者で過去に撮像作 を実行していた場合は、その過去の注入制 データを再度利用することができる。この め、複雑な注入動作を注入制御データで設 した場合でも、その注入動作を簡単に再現 ることができる。

 さらに、薬液注入装置400で注入作業とと に生成された注入履歴データが被験者ID等 ともにPACS300に登録され、その注入履歴デー がPACS300から薬液注入装置400に被験者ID等に り取得され、注入制御データとして注入作 に利用されてもよい。

 この場合、薬液注入装置400で注入履歴デ タから注入制御データを生成する作業が必 となるが、PACS300に注入履歴データを登録し ておけば注入制御データの登録を無用とする ことができる。

 また、このようにPACS300から薬液注入装置 400に取得された過去の注入制御データが新規 の注入条件データに対応して自動調整されて もよい。このような注入条件データとしては 、被験者の体重、薬液の成分濃度、薬液の含 有成分、等を利用することができる。

 例えば、PACS300から薬液注入装置400に取得 された過去の注入制御データに付与されてい る被験者の体重が50kgで、薬液注入装置400に 力されている現在の体重が60kgならば、その 入制御データの注入速度や注入総量を1.2(=60 /50)倍にする、等の処理動作が好適である。

 同様に過去の注入制御データに付与され いる薬液の成分濃度が10%で、薬液注入装置4 00に薬液条件データとして取得されている現 の成分濃度が20%ならば、その注入制御デー の注入速度や注入総量を0.5(=10/20)倍にする 等の処理動作が好適である。

 さらに、上記形態ではRIS100に登録されて る撮像オーダデータから被験者IDや撮像部 などが薬液注入装置400に取得されることに り、作業者が薬液注入装置400に被験者ID等を 入力操作する必要がなく、その誤入力にも防 止できることを例示した。

 しかし、上述の被験者IDや撮像部位など 一部ないし全部が薬液注入装置400に入力操 されてもよい。また、透視撮像システム1000 、少なくとも被験者IDが記録されているRFID ップが搭載されている被験者ごとの被験者 理媒体(図示せず)を有し、薬液注入装置400 、被験者管理媒体のRFIDチップから被験者ID 取得してもよい。

 上述のような被験者管理媒体は、例えば RFIDチップが搭載されているカルテファイル 、被験者の腕部に装着される管理腕章、等と して実現することができる(図示せず)。

 この場合、やはり作業者による被験者ID 入力操作を無用とすることができ、その誤 力も防止することができる。さらに、この うな被験者管理媒体のRFIDチップに個人条件 ータも登録しておき、これを薬液注入装置4 00に取得させて注入制御データの自動設定や 機能不良の判定に利用させてもよい。

 また、上記形態ではRIS100の撮像オーダデ タの注入条件データを薬液注入装置400が注 直前にも取得して確認することにより、撮 オーダデータの変更などに対処できること 例示した。

 しかし、薬液注入装置400が、RIS100の撮像 ーダデータから取得した被験者IDと、被験 管理媒体のRFIDチップから取得した被験者ID 、の一致も確認し、その一致が確認される でシリンジ駆動機構412の動作制御を禁止し もよく、一致が確認されないと所定の確認 告を報知出力してもよい。

 さらに、上記形態では薬液注入装置400が 液シリンジ800から取得した薬液条件データ 、注入制御データの設定に利用することの 例示した。しかし、上述のように薬液注入 置400が薬液シリンジ800から取得した薬液条 データをHIS900に送信してもよい。

 このHIS900は、一般的に撮像作業ごとに会 処理を実行する。そこで、HIS900は、実際に 験者に注入された薬液の薬液条件データを 得できれば、上述の会計処理を簡単かつ迅 に実行することができる。

 さらに、上記形態では薬液注入装置400が 供する被験者ID等に該当する複数の注入制 データがPACS300に登録されていた場合、その 数の注入制御データがPACS300から薬液注入装 置400に送信され、この薬液注入装置400で最新 の一つの注入制御データが選択されることを 例示した。

 しかし、PACS300で最新の一つの注入制御デ ータが選択されて薬液注入装置400に送信され てもよい。この場合、PACS300に専用の処理動 が必要となるが、送信データの容量を削減 て輻輳を防止することができる。

 また、PACS300から送信された複数の注入制 御データが薬液注入装置400で一覧表示され、 その一覧表示された注入制御データの一つが 選択操作されてもよい。この場合、作業者が 所望により最適な注入制御データを選択する ことができる。さらに、PACS300から送信され 複数の注入制御データから、例えば、体重 最も近いなどの所定条件に対応して薬液注 装置400が一つを選択してもよい。

 また、上記形態ではRIS100で管理されてい 撮像オーダデータの全部が制御ボックス500 取得され、この制御ボックス500から薬液注 装置400に撮像オーダデータの一部が注入条 データとして取得されることを例示した。 かし、撮像オーダデータの全部が注入条件 ータとして薬液注入装置400に取得されても い。

 さらに、上記形態ではRIS100がプッシュ型 あり、制御ボックス500が適正な撮像オーダ ータをタイミングにより取得することを例 した。しかし、RIS100がプル型であってもよ 。

 その場合、CTスキャナ200は、撮像オーダ ータの取得要求を少なくとも一つのオーダ 索キーとともにRIS100に送信する。すると、RI S100は、CTスキャナ200から受信した取得要求と オーダ検索キーとに対応して複数の撮像オー ダデータから一つを選定して返信する。

 そして、制御ボックス500は、薬液注入装 400から受信する撮像オーダデータの取得要 をRIS100に送信する。すると、RIS100は、制御 ックス500から受信した取得要求に対応して 定されている一つの撮像オーダデータを返 する。

 または、RIS100は、CTスキャナ200から受信 た取得要求に対応して複数の撮像オーダデ タを返信する。この場合、CTスキャナ200は、 返信された複数の撮像オーダデータから一つ が選定される操作を受け付け、選定された撮 像オーダデータをRIS100に通知する。

 または、RIS100は、CTスキャナ200から受信 た取得要求とオーダ検索キーとに対応して 数の撮像オーダデータから一部を検索して 信する。CTスキャナ200は、返信された撮像オ ーダデータから一つが選定される操作を受け 付け、選定された撮像オーダデータをRIS100に 通知する。

 そこで、制御ボックス500が、撮像オーダ ータの取得要求をRIS100に転送すると、RIS100 、制御ボックス500から受信した取得要求に 応してCTスキャナ200から通知されている一 の撮像オーダデータを返信する。

 上述のようにすることで、RIS100がプル型 あっても、制御ボックス500が適正な撮像オ ダデータを取得して撮像作業IDなどを注入 歴データに付与することができる。

 さらに、上記形態では制御ボックス500がR IS100から撮像オーダデータを取得することを 示した。しかし、RIS100とCTスキャナ200とが 御ボックス500を経由して接続されており、RI S100からCTスキャナ200まで送信される撮像オー ダデータを制御ボックス500が取得してもよい 。

 また、制御ボックス500がRIS100に接続され ことなくCTスキャナ200に接続されており、 のCTスキャナ200から制御ボックス500が撮像オ ーダデータを取得してもよい。

 その場合、例えば、制御ボックス500が、 液注入装置400から受信する取得要求をCTス ャナ200に転送し、CTスキャナ200が、制御ボッ クス500から受信した取得要求に対応して撮像 オーダデータを返信すればよい。

 または、CTスキャナ200が、プル型のRIS100 ら返信された複数の撮像オーダデータから つが選定される操作を受け付け、その選定 れた撮像オーダデータを制御ボックス500に 送してもよい。

 さらに、制御ボックス500がRIS100とCTスキ ナ200とに接続されており、最初の撮像オー データはRIS100から取得され、確認の撮像オ ダデータはCTスキャナ200から取得されてもよ い。

 さらに、上記形態では薬液注入装置400で 成された注入履歴データや注入制御データ CTスキャナ200で生成された透視画像データ ともにPACS300に保存されることを例示した。

 しかし、薬液注入装置400から制御ボック 500を経由してRIS100に注入履歴データや注入 御データを送信し、この注入履歴データや 入制御データをRIS100に保存させてもよい。 の場合、RIS100では、撮像オーダデータと注 履歴データや注入制御データを作業IDなど 関連させて管理することができる。

 この場合でも、PACS300に登録されている透 視画像データにも撮像オーダデータの作業ID 付与されているので、やはり透視画像デー と注入履歴データや注入制御データを関連 せることができる。

 さらに、上記形態では撮像オーダデータ 全部が透視画像データに付与されてPACS300に 保存されることを例示した。しかし、撮像オ ーダデータの撮像作業IDのみが透視画像デー に付与されてもよい。

 この場合でも、撮像作業IDにより透視画 データと注入履歴データや注入制御データ 関連付けることができ、撮像オーダデータ 撮像作業IDによりRIS100から読み出すことがで きる。

 また、撮像オーダデータの撮像作業IDの 透視画像データに付与し、撮像オーダデー の全部を注入履歴データや注入制御データ 付与してもよく、撮像オーダデータを透視 像データと注入履歴データや注入制御デー とに振り分けて付与してもよい。さらに、 液注入装置400のタッチパネル403およびヘッ ディスプレイ415の表示画像の全体を注入履 データに内包させてもよい。

 また、上記形態では薬液注入装置400に注 制御データが設定されることのみ例示した しかし、その注入制御データが薬液注入装 400から制御ボックス500に通知されてもよく その注入制御データが制御ボックス500からR IS100に通知されてもよい。この場合、注入制 データをRIS100からCTスキャナ200に撮像オー データなどとともに通知することができる

 従って、CTスキャナ200を操作する作業者 注入制御データを参照することができるの 、注入制御データに対応して撮像動作を調 するようなことができる。また、CTスキャナ 200の撮像制御ユニット210が取得した注入制御 データに基づいて撮像動作を自動調整するこ とも不可能ではない。

 また、上記形態では薬液注入装置400で注 履歴データを完成してから制御ボックス500 送信することを例示した。しかし、薬液注 装置400が注入履歴データを制御ボックス500 分散して送信し、制御ボックス500で注入履 データを完成してもよい。

 より具体的には、薬液注入装置400が注入 始とともに注入制御データや開始日時など 制御ボックス500に送信し、注入過程で注入 度などを逐次送信し、注入終了とともに終 日時などを送信する。この場合、制御ボッ ス500が注入開始から注入終了まで蓄積した 種データから注入履歴データを完成して出 することができる。

 さらに、上記形態では各種装置100~600,900 改竄困難なDICOM形式で各種データを相互通信 することにより、注入履歴データなどの証拠 能力が高いことを例示した。しかし、薬液注 入装置400が注入履歴データをPDF(Portable Documen t Format)などの改竄困難なデータフォーマッ で生成してもよい。

 同様に、制御ボックス500が薬液注入装置4 00からJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)形 式で受信した注入履歴データをPDF形式に変換 してもよい。さらに、薬液注入装置400や制御 ボックス500が、いわゆるインターネットに接 続されており、電子署名を取得して注入履歴 データに付与してもよい。

 さらに、上記形態では注入実行ヘッド410 手前となる左側面の後部から下方にヘッド ィスプレイ415が直接に装着されていること 例示した。しかし、このようなヘッドディ プレイ415は、注入実行ヘッド410の操作を阻 せず、画面を確認できればよい。

 このため、図25に示すように、ヘッドデ スプレイ415が、注入実行ヘッド410の右側面 装着されていてもよく、前部に装着されて てもよく、上方に装着されていてもよい。 た、図26に示すように、ヘッドディスプレイ 415が注入実行ヘッド410に可動アーム418などに より移動自在に装着されていてもよい。

 さらに、上記形態では薬液注入装置400が 個の薬液シリンジ800により被験者に造影剤 生理食塩水とを注入することを例示した。 かし、薬液注入装置が一個の薬液シリンジ8 00により薬液として造影剤や生理食塩水など 被験者に注入してもよい(図示せず)。

 また、上記形態では透視撮像装置としてC Tスキャナ200を使用し、薬液注入装置400が薬 としてCT用の造影剤を注入することを例示し た。しかし、透視撮像装置がMRIやPET装置や超 音波診断装置などからなり、それ用の造影剤 などを薬液注入装置が注入してもよい。

 さらに、上記形態ではCTスキャナ200と薬 注入装置400とが個々にスタンドアロンで動 することを例示した。しかし、CTスキャナ200 と薬液注入装置400とがデータ通信により各種 の動作を連動させてもよい。

 また、上記形態では説明を簡単とするた 、透視撮像システム1000の各部が各々一個で あることを例示した。しかし、大規模な病院 などでは、複数の透視撮像システム1000の各 がRIS100とCTスキャナ200と薬液注入装置400と制 御ボックス500とを一個ずつ有し、その複数の 透視撮像システム1000がPACS300と画像閲覧装置6 00とを共有する構造でよい(図示せず)。ただ 、このような場合でも、RIS100やPACS300や画像 覧装置600などのハードウェアは並列に接続 れた複数であってよい(図示せず)。

 さらに、上記形態では一個のPACS300で透視 画像データと注入履歴データや注入制御デー タが保存されることを例示した。しかし、透 視画像データと注入履歴データと注入制御デ ータとを保存するハードウェアが別個に形成 されていて通信ネットワークで接続されてい てもよい。

 また、上記形態では、RIS100、CTスキャナ20 0、PACS300、薬液注入装置400、制御ボックス500 画像閲覧装置600、HIS900、が別体に形成され いて通信ネットワーク700~706により接続され ていることを例示した。

 しかし、上述のような各種装置100~600,900 各種の組み合わせで一体に形成されていて よい。例えば、薬液注入装置400の注入制御 ニット401と制御ボックス500が一体に形成さ ていること、これにRIS100やPACS300が一体に形 されていること、PACS300と画像閲覧装置600と が一体に形成されていること、等も可能であ る。

 また、制御ボックス500に、RIS100やPACS300が 一体に形成されていること、制御ボックス500 とPACS300と画像閲覧装置600とが一体に形成さ ていること、等も可能である。

 さらに、CTスキャナ200の撮像制御ユニッ 210とRIS100と制御ボックス500とが一体に形成 れていること、CTスキャナ200の撮像制御ユニ ット210とPACS300と制御ボックス500とが一体に 成されていること、これに画像閲覧装置600 一体に形成されていること、等も可能であ 。

 また、画像閲覧装置600とPACS300とが一体に 形成されていること、これに制御ボックス500 やCTスキャナ200の撮像制御ユニット210が一体 形成されていること、等も可能である。

 さらに、上記形態ではコンピュータプロ ラムに対応してコンピュータ装置が動作す ことにより、各種装置100~600,900の各部が各 機能として論理的に実現されることを例示 た。

 しかし、その各部の各々を固有のハード ェアとして形成することも可能であり、一 をソフトウェアとして形成するとともに一 をハードウェアとして形成することも可能 ある。

 なお、当然ながら、上述した実施の形態 よび複数の変形例は、その内容が相反しな 範囲で組み合わせることができる。また、 述した実施の形態および変形例では、各部 構造などを具体的に説明したが、その構造 どは本願発明の機能を満足する範囲で各種 変更することができる。