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Patent Searching and Data


Title:
CIRCUIT SUBSTRATE MANUFACTURING METHOD, AND CIRCUIT SUBSTRATE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041484
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a circuit substrate including a laminated substrate having an inner layer interposed between at least two insulating ceramic layers, and an outer layer formed on a portion of the surface of the laminated substrate and connected with the inner layer. A manufacturing method for the circuit substrate comprises forming the inner layer on the inner face of one of the insulating ceramic layers by a pattern print, sintering the laminated insulating ceramic layers thereby to form the laminated substrate, forming a conductive backing layer on the surface of the laminated substrate, removing the backing layer on at least the boundary between that portion and the remainder of the surface of the laminated substrate with a laser beam, and forming a plated layer on that backing layer over that portion of the surface of the laminated substrate by feeding an electric power through the inner layer, thereby to form that outer layer.

Inventors:
UCHINONO YOSHIYUKI (JP)
MUTOU MASAHIDE (JP)
SHINDO TAKASHI (JP)
MINAMI MASAAKI (JP)
TASHIRO TOMOYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067281
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
UCHINONO YOSHIYUKI (JP)
MUTOU MASAHIDE (JP)
SHINDO TAKASHI (JP)
MINAMI MASAAKI (JP)
TASHIRO TOMOYOSHI (JP)
International Classes:
H05K3/08; H05K3/18; H05K3/46
Foreign References:
JP2006024878A2006-01-26
JP2003133690A2003-05-09
JP2004349564A2004-12-09
JP2003283130A2003-10-03
Attorney, Agent or Firm:
NISHIKAWA, Yoshikiyo et al. (Umeda Square Bldg.9F12-17, Umeda 1-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 回路基板の製造方法であって、
 該回路基板は、
 少なくとも2つの絶縁セラミック層及び該絶縁セラミック層間に介在する内層を含む積層基板と、
 該積層基板の表面の一部上に形成され、該内層と電気的に接続される外層と
を備え、
 該製造方法は、
 該絶縁セラミック層の一方の内面に導電ペーストをパターン印刷により塗布することによって該内層を形成すること、
 該絶縁セラミック層を積層してこれらを焼成することによって該積層基板を形成すること、
 該積層基板の該表面上に導電性の下地層を形成すること、
 該積層基板の該表面の前記一部と残部との少なくとも境界にレーザビームを照射して該境界上の該下地層を除去すること、および
 該内層を介して給電して、該積層基板の該表面の前記一部上の該下地層上にめっき層を電気めっきにより形成することによって、該外層を形成すること
 を含む回路基板の製造方法。
 該回路基板は、複数の回路基板チップを含み、
 該製造方法は、該積層基板を形成するときに、該絶縁セラミック層を積層することにより得られる積層体の少なくとも一表面上に該複数の回路基板チップを分断するためのスリットを形成することを更に含み、
 該製造方法は、該外層を形成するときに、該スリットで切断されていない内層を介して給電することを含む
 請求項1記載の回路基板の製造方法。
 該製造方法は、該積層基板を形成するとき、
 該絶縁セラミック層を積層することにより得られる積層体にレーザビームを照射することによってヴィアホールを形成すること、及び
 少なくとも該内層と電気的に接続される導電部を該ヴィアホール内に形成すること
を更に含む
 請求項1記載の回路基板の製造方法。
 該内層は、第1及び第2内層を含み、
 該外層は、該第1及び第2内層とそれぞれ電気的に接続される第1及び第2ブロックに分断され、
 該製造方法は、該外層を形成するとき、該第1及び第2内層の各々を介して給電して、該第1及び第2内層と電気的に接続される該下地層上の第1及び第2ブロックに複数のめっき層を電気めっきによりそれぞれ形成することを含む
 請求項1記載の回路基板の製造方法。
 該第1及び第2内層の各々は、該積層基板の端部で直接又は電気めっき用ヴィアホールを介して露出し、
 該製造方法は、該外層を形成するとき、該積層基板の端部で直接又は電気めっき用ヴィアホールを介して露出する該第1及び第2内層の各々を介して給電することを含む
 請求項4記載の回路基板の製造方法。
 該下地層を形成する前に、該積層基板の該表面の前記一部上に該内層の一部を露出させるための露出部を形成することを更に含む請求項1~5の何れか1項に記載の回路基板の製造方法。
 該下地層を形成する前に、該積層基板の該表面の前記一部上に該ヴィアホールの端面を露出させるための露出部を形成することを更に含む請求項3記載の回路基板の製造方法。
 請求項1~5の何れか1項に記載の製造方法によって製造される回路基板。
 前記少なくとも2つの絶縁セラミック層は、第1及び第2絶縁セラミック層を含み、
 該第2絶縁セラミック層は、該内層を介して該第1絶縁セラミック層の表面の一部上に形成され、
 該積層基板は、該第1絶縁セラミック層の該表面の残部と該第2絶縁セラミック層との間に段差を有し、
 該段差から露出される該内層の一部は、該積層基板の該表面の前記一部に含まれる
 請求項8記載の回路基板。
 該内層の前記一部は、該段差における該第2絶縁セラミック層の縦段面と面一である請求項9記載の回路基板。
 該内層の前記一部は、該段差面から該第1絶縁セラミック層の該表面の前記残部側に延長されている請求項9記載の回路基板。
 前記少なくとも2つの絶縁セラミック層は、第3絶縁セラミック層を更に含み、
 該第3絶縁セラミック層は、該第2絶縁セラミック層の表面側に形成されて、該段差から該第1絶縁セラミック層の該表面の前記残部側に突出し、
 該積層基板は、該第1及び第3絶縁セラミック層間に横穴を有し、
 該内層の前記一部は、該横穴から該第1絶縁セラミック層の該表面の前記残部側に延長されている
 請求項11記載の回路基板。
 該第2絶縁セラミック層は、該内層と該外層を電気的に接続する導電部が内部に形成されたヴィアホールを有する請求項9記載の回路基板。
 該積層基板は、該積層基板の該表面の前記一部上に該内層の一部を露出させるための露出部を有する請求項8記載の回路基板。
 該積層基板は、
 少なくとも該内層と電気的に接続される導電部が内部に形成されるヴィアホールと、
 該積層基板の該表面の前記一部上に形成され、該ヴィアホールの端面を露出させる露出部と
 を更に備える請求項8記載の回路基板。
 前記少なくとも2つの絶縁セラミック層は、第1及び第2絶縁セラミック層を含み、
 該第2絶縁セラミック層は、該内層を介して該第1絶縁セラミック層の該表面の一部上に形成され、
 該積層基板は、該第1絶縁セラミック層の該表面の残部と該第2絶縁セラミック層との間に段差を有し、
 該段差から露出される該内層の一部は、該露出部に含まれる
 請求項14又は15記載の回路基板。
 該露出部は、該段差における該第2絶縁セラミック層の縦段面を含む請求項14又は15記載の回路基板。
 前記少なくとも2つの絶縁セラミック層は、第3絶縁セラミック層を更に含み、
 該第3絶縁セラミック層は、該第2絶縁セラミックの該表面上に形成され、
 該段差は、該第1絶縁セラミック層の該表面の前記残部、該第2及び第3セラミックの該縦断面、該内層の端面、及び該第3絶縁セラミック層の表面から形成される
 請求項16又は17記載の回路基板。
Description:
回路基板の製造方法及び該回路 板

 本発明は、複数の絶縁セラミック層、及 内層を含む積層基板と、該内層と電気的に 続される外層とを有する回路基板、及びそ 製造方法に関するものである。

 例えば、日本国特許番号3153682は、回路板 の製造方法を開示する。この製造方法では、 先ず金属膜(例えばCu等)等の下地層が絶縁性 材の表面(正面)上に形成される。続いて、レ ーザが回路部と非回路部との境界に照射され 、該境界上の該下地層が除去される。続いて 、電気めっき層が該回路部における該下地層 上に形成される。それにより、該回路部のパ ターンが絶縁性基材の該表面に形成される。

 しかしながら、該製造方法では、下地層 絶縁性基材の表面に形成されるだけなので パターン形状及び配置の自由度が不十分で る。

 本発明の目的は、積層基板の表面に形成 れる外層の形状及び配置に対する自由度を めることにある。

 本発明は、回路基板の製造方法であり、 回路基板は、積層基板及び外層を備える。 積層基板は、少なくとも2つの絶縁セラミッ ク層及び該絶縁セラミック層間に介在する内 層を含む。該外層は、該積層基板の表面の一 部上に形成され、該内層と電気的に接続され る。本発明の特徴に従って、該製造方法は、 該絶縁セラミック層の一方の内面に導電ペー ストをパターン印刷により塗布することによ って該内層を形成すること、該絶縁セラミッ ク層を積層してこれらを焼成することによっ て該積層基板を形成すること、該積層基板の 該表面上に導電性の下地層を形成すること、 該積層基板の該表面の前記一部と残部との少 なくとも境界にレーザビームを照射して該境 界上の該下地層を除去すること、および該内 層を介して給電して、該積層基板の該表面の 前記一部上の該下地層上にめっき層を電気め っきにより形成することによって、該外層を 形成することを含む。

 この方法では、積層基板の表面に形成さ る外層の形状及び配置に対する自由度を高 ることができる。

 一実施形態において、該回路基板は、複 の回路基板チップを含む。該製造方法は、 積層基板を形成するときに、該絶縁セラミ ク層を積層することにより得られる積層体 少なくとも一表面上に該複数の回路基板チ プを分断するためのスリットを形成するこ を更に含む。また、該製造方法は、該外層 形成するときに、該スリットで切断されて ない内層を介して給電することを含む。

 一実施形態において、該積層基板を形成 るとき、該製造方法は、該絶縁セラミック を積層することにより得られる積層体にレ ザビームを照射することによってヴィアホ ルを形成すること、及び少なくとも該内層 電気的に接続される導電部を該ヴィアホー 内に形成することを更に含む。

 一実施形態において、該内層は、第1及び 第2内層を含み、該外層は、該第1及び第2内層 とそれぞれ電気的に接続される第1及び第2ブ ックに分断される。該製造方法は、該外層 形成するとき、該第1及び第2内層の各々を して給電して、該第1及び第2内層と電気的に 接続される該下地層上の第1及び第2ブロック 複数のめっき層を電気めっきによりそれぞ 形成することを含む。

 一実施形態において、該第1及び第2内層 各々は、該積層基板の端部で直接又は電気 っき用ヴィアホールを介して露出する。該 造方法は、該外層を形成するとき、該積層 板の端部で直接又は電気めっき用ヴィアホ ルを介して露出する該第1及び第2内層の各々 を介して給電することを含む。

 一実施形態において、該製造方法は、該 地層を形成する前に、該積層基板の該表面 前記一部上に該内層の一部を露出させるた の露出部を形成することを更に含む。

 一実施形態において、該製造方法は、該 地層を形成する前に、該積層基板の該表面 前記一部上に該ヴィアホールの端面を露出 せるための露出部を形成することを更に含 。

 本発明の回路基板は、該製造方法によっ 製造される。

 一実施形態による回路基板において、前記 なくとも2つの絶縁セラミック層は、第1及 第2絶縁セラミック層(限定されないが、例え ば、3 2 及び3 3 )を含む。該第2絶縁セラミック層(3 3 )は、該内層(4 2 )を介して該第1絶縁セラミック層(3 2 )の表面の一部上に形成される。該積層基板 、該第1絶縁セラミック層(3 2 )の該表面の残部(露出部11の底)と該第2絶縁セ ラミック層(3 3 )との間に段差を有する。該段差から露出さ る該内層(4 2 ,4 3 )の一部は、該積層基板の該表面の前記一部(6 の形成領域)に含まれる。

 一実施形態による回路基板において、該内 (4 3 )の前記一部は、該段差における該第2絶縁セ ミック層(3 3 )の縦段面と面一である。

 一実施形態の回路基板において、該内層(4 2 )の前記一部は、該段差面から該第1絶縁セラ ック層(3 2 )の該表面の前記残部(露出部11の底)側に延長 れている。

 一実施形態による回路基板において、前記 なくとも2つの絶縁セラミック層は、第3絶 セラミック層(3 4 )を更に含む。該第3絶縁セラミック層(3 4 )は、該第2絶縁セラミック層(3 3 )の表面側に形成されて、該段差から該第1絶 セラミック層(3 2 )の該表面の前記残部(11)側に突出する。該積 基板は、該第1及び第3絶縁セラミック層(3 2 及び3 4 )間に横穴を有する。該内層(4 2 )の前記一部は、該横穴から該第1絶縁セラミ ク層(3 2 )の該表面の前記残部(露出部11の底)側に延長 れている。

 一実施形態による回路基板において、該第2 絶縁セラミック層(3 3 )は、該内層(4 2 ,4 3 )と該外層(6)を電気的に接続する導電部が内 に形成されたヴィアホール(5)を有する。

 一実施形態による回路基板において、該積 基板は、該積層基板の該表面の前記一部(6 形成領域)上に該内層(4 2 ,4 3 )の一部を露出させるための露出部(11)を有す 。

 一実施形態による回路基板において、該積 基板は、少なくとも該内層(4 1 ,4 2 )と電気的に接続される導電部が内部に形成 れるヴィアホール(5)と、該積層基板の該表 の前記一部上に形成され、該ヴィアホール(5 )の端面を露出させる露出部(11)とを更に備え 。

 一実施形態による回路基板において、前記 なくとも2つの絶縁セラミック層は、第1及 第2絶縁セラミック層(3 2 及び3 3 )を含む。該第2絶縁セラミック層(3 3 )は、該内層(4 2 )を介して該第1絶縁セラミック層(3 2 )の該表面の一部上に形成される。該積層基 は、該第1絶縁セラミック層(3 2 )の該表面の残部(露出部11の底)と該第2絶縁セ ラミック層(3 3 )との間に段差を有する。該段差から露出さ る該内層(4 2 )の一部は、該露出部(11)に含まれる。

 一実施形態による回路基板において、該露 部(11)は、該段差における該第2絶縁セラミ ク層(3 3 )の縦段面を含む。

 一実施形態による回路基板において、前記 なくとも2つの絶縁セラミック層は、第3絶 セラミック層(3 4 )を更に含む。該第3絶縁セラミック層(3 4 )は、該第2絶縁セラミック(3 3 )の該表面上に形成される。該段差は、該第1 縁セラミック層(3 2 )の該表面の前記残部(露出部11の底)、該第2及 び第3セラミック(3 3 ,3 4 )の該縦断面、該内層(4 3 )の端面、及び該第3絶縁セラミック層(3 4 )の表面から形成される。

 本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に 述する。本発明の他の特徴および利点は、 下の詳細な記述および添付図面に関連して 層良く理解されるものである。
本発明の一実施形態による回路基板の 視図である。 該回路基板の断面図である。 該回路基板の要部の拡大図である。 該回路基板の要部の拡大図である。 該回路基板の要部の拡大図である。 図6Aは該回路基板の要部の拡大図であ 、図6Bは該要部の断面図である。 図7Aは一実施形態の回路基板の斜視図 あり、図7Bは該回路基板の要部の拡大図であ り、図7Cは該要部の断面図である。 一実施形態の回路基板の斜視図である

 図1及び2は本発明の一実施形態による回 基板1を示す。回路基板1は、積層基板2及び 層(導体パターン層)6を有する。積層基板2は 複数の絶縁セラミック層、複数の内層(導体 パターン層)、少なくとも一つのヴィアホー 及び少なくとも一つの露出部を含む。複数 内層の各々は、隣接する2つの絶縁セラミッ 層間に介在される。

 積層基板2は、限定されないが、例えば、第 1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 、第1から第3内層4 1 ~4 3 、複数のヴィアホール5、複数のスリット7及 複数の露出部11、並びに、電気めっき用の 数のヴィアホール5A及び導体パターン8を含 。

 第1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 の各々は、例えば一又は複数のグリーンシー トから作られる。焼成前に各グリーンシート を圧着により仮固定するか所定の厚みを後述 の積層体に付与するために、各グリーンシー トはプレス成形される。例えば、各グリーン シートは、第1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 の積層前又は後にプレス成形される。また、 各グリーンシートが第1から第4絶縁セラミッ 層3 1 ~3 4 の積層前にプレス成形されるときは、該絶縁 セラミック層を積層することにより得られる 積層体がプレス成形される。但し、第1から 3内層4 1 ~4 3 、複数のヴィアホール5及び5A、及び複数の露 出部11は、第1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 が積層される前に形成される。

 第1から第3内層4 1 ~4 3 、複数のヴィアホール5、複数のスリット7及 複数の露出部11は、複数の回路基板チップ10 を形成するように配置される。図1では、複 の回路基板チップ10は、矩形行列で配列され 、それらの各々は、複数のスリット7で区画 れている。また、図1及び2では、複数の回路 基板チップ10の各々は、同一の構造を有し、 1から第3内層4 1 ~4 3 の各一部、複数のヴィアホール5、複数のス ット7及び1つの露出部11から形成されている なお、これに限らず、複数の回路基板チッ 10は種々の構造を有してもよい。

 第1内層4 1 は、複数のブロックに分割され、第1及び第2 縁セラミック層3 1 及び3 2 の一方の内面に導電ペーストをパターン印刷 により塗布することによって形成される。例 えば、第1内層4 1 は、第1絶縁セラミック層3 1 の正面(図2では上部表面)上に形成される。第 2内層4 2 は、複数のブロックに分割され、第2及び第3 縁セラミック層3 2 及び3 3 の一方の内面に導電ペーストをパターン印刷 により塗布することによって形成される。例 えば、第2内層4 2 は、第2絶縁セラミック層3 2 の正面上に形成される。第3内層4 3 は、複数のブロックに分割され、第3及び第4 縁セラミック層3 3 及び3 4 の一方の内面に導電ペーストをパターン印刷 により塗布することによって形成される。例 えば、第3内層4 3 は、第3絶縁セラミック層3 3 の正面上に形成される。

 複数のヴィアホール5は、第1から第4絶縁セ ミック層3 1 ~3 4 の何れかに形成される。図1及び2では、第1か ら第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 の各々に複数のヴィアホール5が具備されて る。各ヴィアホール5は、自己の内部に、少 くとも一つの内層と電気的に接続される導 部を有する。

 複数のスリット7は、複数の回路基板チップ 10を分断するべく、第1から第4絶縁セラミッ 層3 1 ~3 4 の正面側及び裏面(図2では下部表面)側に形成 される。図2では、第1から第4絶縁セラミック 層3 1 ~3 4 の正面側に形成される各スリット7は、第2絶 セラミック層3 2 の中央まで形成されている。第1から第4絶縁 ラミック層3 1 ~3 4 の裏面側に形成される各スリット7は、第4絶 セラミック層3 4 の正面側まで形成されている。また、複数の スリット7は、前記積層体が焼成される前に 成される。なお、これに限らず、複数のス ット7は、該積層体が焼成された後に形成さ てもよい。

 複数の露出部11は、第1から第4絶縁セラミッ ク層3 1 ~3 4 の正面側に形成される。図1及び2では、各露 部11は、円柱状の凹所であり、第3及び第4絶 縁セラミック層3 3 及び3 4 の一対の環状貫通孔から形成されている。な お、これに限らず、該貫通孔の各々は、多角 形等でもよい。該貫通孔の各々は、前記積層 体が焼成される前に形成される。従って、第 2絶縁セラミック層3 2 の正面の一部、第3内層4 3 の一部、及び複数のヴィアホール5の端面が 複数の露出部11を介して露出される。

 電気めっき用の複数のヴィアホール5Aは、 層基板2における長手方向両端に配置され、 1から第3内層4 1 ~4 3 及び中空矩形状の導体パターン8と電気的に 続される。導体パターン8は、例えば、外層6 の後述の下地層6aと同様に形成され、積層基 2の正面周縁に配置される。

 積層基板2の製造方法を説明する。先ず、第 1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 用のシートを用意し、それらには、複数のヴ ィアホール5及び5A用の貫通孔、及び複数の露 出部11用の貫通孔が形成されている。続いて 第1から第3内層4 1 ~4 3 の各々を、対応する絶縁セラミック層の表面 に導電ペーストをパターン印刷により塗布す ることによって形成する。例えば、第1内層4 1 は、第1絶縁セラミック層3 1 の正面に導電ペーストをパターン印刷により 塗布することによって形成される。また、導 電ペーストを、該複数のヴィアホール5及び5A 用の各貫通孔内に充填する。その後、積層体 を、第1から第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 を積層することによって形成し、複数のスリ ット7を、該積層体の正面及び裏面に形成す 。続いて、該積層体を焼成することにより 積層基板2が得られる。

 外層6は、複数のブロックに分割され、導電 性の下地層(薄膜)6a及びめっき層6b(例えばCu等 )から作られる。本実施形態では、回路基板1 、正面用外層6及び裏面用外層6を含む。正 及び裏面用外層は、積層基板2の正面及び裏 の各一部上にそれぞれ形成され、それらの 々は、少なくとも一つの内層と直接又はヴ アホール5を介して電気的に接続される。図 2の例では、正面用外層6は、複数の露出部11 底で露出するヴィアホール5の各端面及び第3 内層4 3 の各縦断面、並びに第4絶縁セラミック層3 4 の正面で露出するヴィアホール5の各端面と 気的に接続される。また、裏面用外層6は、 1絶縁セラミック層3 1 の裏面で露出するヴィアホール5の各端面と 気的に接続される。

 回路基板1の製造方法を説明する。先ず、 正面用外層6の下地層6aを、無電解めっき、CVD (Chemical Vapor Deposition)又はスパッタリング等 よって積層基板2の正面全面に形成する。同 様に、裏面用外層6の下地層6aを積層基板2の 面全面に形成する。続いて、積層基板2の正 の一部(外層6の形成領域)と残部との少なく も境界(外層6の輪郭)にレーザビームを照射 て、該境界上の下地層6aを除去する。同様 、積層基板2の裏面の一部(外層6の形成領域) 残部との少なくとも境界にレーザビームを 射して、該境界上の下地層6aを除去する。 ーザビームは、ガルバノミラー等で走査す ことにより該境界上を移動しながら該境界 に照射される。従って、下地層6aは、積層基 板2の正面の前記一部及び残部(図示しない)に なお存在し、また積層基板2の裏面の前記一 及び残部(図示しない)になお存在する。なお 、これに限らず、積層基板2の正面又は裏面 前記残部が狭い部分を含んでいれば、該狭 部分をレーザービームによって除去しても い。

 続いて、積層基板2の導体パターン8を、直 電源(図示しない)の負端子に接続し、積層基 板2を電気めっき槽(図示しない)に浸漬する。 これにより、正面用外層6の下地層6a及び裏面 用外層6の下地層6aが、導体パターン8、複数 ヴィアホール5A及び5及び第1から第3内層4 1 ~4 3 を介して、直流電源の負端子と電気的に接続 される。即ち、第1から第3内層4 1 ~4 3 等が、電気めっき用の給電路として利用され る。その後、積層基板2の正面の前記一部(外 6の形成領域)上の下地層2a上にめっき層6bを 気めっきにより形成すると同時に、積層基 2の裏面の前記一部(外層6の形成領域)上の下 地層2a上にめっき層6bを電気めっきにより形 する。これにより、正面用外層6及び裏面用 層6が形成され、回路基板1が得られ、また リット7に沿った分断によって複数の回路基 チップ10を得ることができる。なお、これ 限らず、正面及び裏面用外層6の各々におけ 外層6の形成領域外の下地層6aをエッチング よって除去してもよい。

 本実施形態では、第1から第3内層4 1 ~4 3 等が電気めっき用の給電路として利用される ので、積層基板2の表面に形成される外層6の 状及び配置に対する自由度を高めることが きる。特に、複数のスリット7を含む積層基 板2では、電気めっき用の給電路を積層基板2 表面に形成することができないが、第1から 第3内層4 1 ~4 3 等を電気めっき用の給電路として利用するこ とにより、外層6の形状及び配置に対する自 度を高めることができる。

 外層6の各ブロックの構造を詳細に説明する 。図3は、露出部11の内周面における第3内層4 3 の縦断面と電気的に接続される表面用外層6 一部を示す。その表面用外層6の一部は、第3 内層4 3 の縦断面の向かい側から見て矩形形状を持ち 、第3内層4 3 の縦断面と電気的に接続されている。この構 造では、レーザービームを露出部11の内周面 照射するだけであるので、露出部11におけ 回路を容易に形成することができる。

 図4は、露出部11の底におけるヴィアホール5 の端面と電気的に接続される表面用外層6の 部を示す。その表面用外層6の一部は、積層 板2の正面から見てほぼ円形形状を持ち、第 1及び第2絶縁セラミック層3 1 及び3 2 を貫通するヴィアホール5の一端面と電気的 接続されている。該ヴィアホール5の他端面 、裏面用外層6の一部と電気的に接続されて いる。この構造では、レーザービームを露出 部11の底に照射するだけであるので、露出部1 1における回路を一層容易に形成することが きる。

 図5は、露出部11によって形成される段差面( 露出部11の内周面)から露出部11における第2絶 縁セラミック層3 2 の正面の中央側に延長されている第2内層4 2 と電気的に接続される表面用外層6の一部を す。その表面用外層6の一部は、第2内層4 2 の被露出部分よりも大きく、該被露出部分の 全てを覆う。この構造では、レーザービーム を露出部11の内周面に照射するとき、レーザ ビームを、表面用外層6の該一部(形成領域) 非形成領域との境界に照射するだけでよい つまり、レーザービームを、露出部11の内 面における第2内層4 2 の被露出部分に照射するのを避けることがで きる。

 図6A及び6Bは、横穴から露出部11における第2 絶縁セラミック層3 2 の正面の中央側に延長されている第2内層4 2 と電気的に接続される表面用外層6の一部を す。その表面用外層6の一部は、第2内層4 2 の被露出部分の先端側を覆う。横穴は、第2 び第4絶縁セラミック層3 2 及び3 4 間に形成される。つまり、第4絶縁セラミッ 層3 4 は、第3絶縁セラミック層3 3 の表面側に形成されて、露出部11によって形 される段差から露出部11の中央側に突出す 。例えば、露出部11における第4絶縁セラミ ク層3 4 の孔径は、露出部11における第3絶縁セラミッ ク層3 3 のそれよりも小さい。表面用外層6の該一部 下地層6aがスパッタリングによって形成され るとき、該下地層6aは、露出部11の開口直下 形成される。この構造では、レーザービー を露出部11の内周面側に照射する必要がない 。

 一実施形態において、表面用外層6の少なく とも一ブロックにおける連続する一部は、第 3内層4 3 の該縦断面及びヴィアホール5の該一端面を って、それらと電気的に接続される(図3及び 4参照)。

 一実施形態において、製造方法は、第1から 第4絶縁セラミック層3 1 ~3 4 を積層することにより得られる積層体にレー ザビームを照射することによって、複数のヴ ィアホール5を形成することを含む。この方 では、回路基板1の配線パターンを容易に変 することができるので、回路基板1の改良に 対する自由度を高めることができる。

 一実施形態において、図7A~7Cに示すように 複数の露出部11の各々は、円錐台形状を持ち 、図5と同様に第2内層4 2 と電気的に接続される表面用外層6の一部6 2 に加えて、自己の内周面に形成される表面用 外層6の一部6 1 を含む。表面用外層6の一部6 1 は、第3内層4 3 の端面と電気的に接続される。また、電気め っき用の導体パターン8は、2つの導体パター 8 1 及び8 2 に分割され、それらは積層基板2における長 方向両端に配置される。導体パターン8 1 及び8 2 の一方は、第3内層4 3 及びヴィアホール5Aを介して、表面用外層6の 一部6 1 の下地層6aと電気的に接続される。導体パタ ン8 1 及び8 2 の他方は、第2内層4 2 及びヴィアホール5Aを介して、表面用外層6の 一部6 2 の下地層6aと電気的に接続される。従って、 体パターン8 1 及び8 2 を直流電源の負端子に接続することにより、 めっき層6bを、それら下地層6aの各々の上に 成することができる。この構造では、複数 発光ダイオードチップ(10)を製造することが きる。即ち、発光ダイオードは、表面用外 6の一部6 2 に搭載され、表面用外層6の一部6 1 が反射板として機能する。この場合、表面用 外層6の一部6 2 のめっき層6bは、例えば金から作られ、表面 外層6の一部6 1 のめっき層6bは、例えば銀から作られる。

 一実施形態において、図8に示すように、 電気めっき用の導体パターン8は、積層基板2 少なくとも一つの側面に配置され、積層基 2には、電気めっき用の複数のヴィアホール 5Aは具備されない。導体パターン8は、積層基 板2の該側面で露出する複数の内層4の端部と 気的に接続される。この構造では、製造手 を簡単化することができる。

 要するに、本発明の回路基板は積層基板及 外層を有する。該積層基板は、少なくとも2 つの絶縁セラミック層及び該絶縁セラミック 層間に介在する内層を含む。該外層は、該積 層基板の表面の一部(外層の形成領域)上に形 され、該内層と電気的に接続される。本発 の特徴において、該内層は、該絶縁セラミ ク層の一方の内面に形成された導体パター 層であり、該積層基板の縁側に配置された 子(例えば、図1の導体パターン8、図7Aの導 パターン8 1 及び8 2 、及び図8の導体パターン8等)と電気的に接続 される。該積層基板は、前記少なくとも2つ 絶縁セラミック層と、該絶縁セラミック層 に介在する該内層とを含む焼成基板である 該外層は、導電性の下地層及びめっき層か 形成される。該下地層は、該積層基板の表 の前記一部(外層の形成領域)上に形成され、 該内層と電気的に接続される。該めっき層は 、該積層基板の該表面の前記一部上の該下地 層上に形成される。この構造では、該端子及 び該内層を介して給電することにより、該積 層基板の該表面の前記一部上の該下地層上に 該めっき層を電気めっきにより形成すること ができる。該回路基板の製造においては、該 下地層は、該積層基板の該表面上に形成され 、続いて、該積層基板の該表面の前記一部と 残部との少なくとも境界にレーザビームを照 射することにより、該境界上の該下地層が除 去される。それ故に、本発明の回路基板は、 該積層基板の該表面の前記残部上に形成され た下地層を有してもよく、あるいはエッチン グ除去により該残部上の該下地層を有さなく てもよい。

 本発明を幾つかの好ましい実施形態につ て記述したが、この発明の本来の精神およ 範囲を逸脱することなく、当業者によって 々な修正および変形が可能である。